Tumgik
groyanderson · 3 days
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ITAコーパスemotion100文音声セット+宣伝CM15秒
こちらは合成音声キャラクターのITAコーパスemotion100文ボイスセットです。 「HANASU」とついている物は人力生成で、そうでない物は新録です。
本ボイスセットを用いた機械学習は原音提供者様にご許可を頂いております。 音源を使用する際の詳しいルールは原作音源の利用規約に完全に準拠します。
・蛭影91
ダウンロードはこちらから!
・魚音ハゼ子
ダウンロードはこちらから!
・エミリオ
ダウンロードはこちらから!
Q. …お前、合宿はどうした??? A. いちいち動画にすんのきつすぎた。成果物は上げたから許してクレメンス。 ていうかもうRVCの技術上がりすぎて回すのにいちいちHANASUでコーパス使わなくてもよk(それ以上はいけない)
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groyanderson · 2 months
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ひとみちゃんあとがきと今後について
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改めまして、皆さんどうもお久しぶりです。 グロイ・アンダーソンでございます。
一美が…終わった…!
ようやくNICの2010~SY元年代が終了いたしました。 学生時代から貯めたり増え続けてパンクしかけていたネタをようやく出しきれた気分です。
最終巻~エピローグで、今まで散りばめていたNIC世界の理や伏線、 あの世界の全ての真相を出し尽くせました。 もはやこのシリーズに謎は一つも残ってないと思います。たぶん。
最初は軽い気持ちで始めた一美ちゃんのスピンオフが、 気がつけばNIC最大最長のコンテンツになっていたのは ひとえにワヤン不動がかっちょよすぎたからの一言に尽きます。
もうワヤン不動が自分の中で宗教の本尊になっているし、 なんなら自分の墓を建てる時は輝影尊像を彫ってもらうつもりです。
また、不動鼓さんのCVがキャラにすごく合っていたのも最高でした。 これを執筆するまで一美はもう少し声の高いイメージだったんですが、 いや!ワヤン不動の圧はドスの効いた声も出せる声優でないと再現できねえ! てなって真っ先に不動鼓さんにお願いしましたね。
長い長いスパンの作品展開になりましたが、 最後までお付き合い本当にありがとうございました。 あと内輪の話だけど不動鼓さんユニバのハリポタのチョコありがと! あれの糖分で最後の方イラスト頑張って描けたよ!!
さて、次回作の話ですが、 今回でいわば宿題的な展開は全て終えられたのと、 やっぱり最近どうも頻繁更新できるほど体力と時間がないんで、 今後はドラえもんみたいにやろうと思えば 無限に続けられるシリーズを一つ打ち出そうと計画しています。
エタる概念がないし、逆に本腰入れて大長編を作ることも可能ではあるようなやつですね。
それと併行で、今までNICと関係なかったから出す機会のなかった オリジナル曲とか単発ネタも、 気が向いたら作っていけたらなと思います。
また、前々から進めていたITAコーパス合宿ですが、 すみません、アレはRVCのAI技術が進歩しすぎてあまりやる意味がなくなっちゃったのでエミリオで打ち切りとさせて頂きたいです…。
とはいえエミリオのHANASUセットは実はもうとっくに出来上がっているので、 動画はshortとか省エネにするかもしれませんが データ配布は絶対にします!お楽しみに!! (神崎さん待たせまくって本当にごめんなさい)
こんなところですね。 それではまたお会いしましょう。
ひとみに映る影、今までご愛顧誠にありがとうございました!!!
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groyanderson · 2 months
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ひとみに映る影 シーズン3情報まとめ
大変お待たせいたしました。 小説「ひとみに映る影」、ついに完結です。 このページではシーズン3の通販情報などをまとめてご紹介します!
◆本編◆ 電子書籍 390円 【BOOTH販売ページ】 ひとみに映る影 シーズン3 (最終巻)
今回は最終巻ということでイラストの力の入れ方がエッグいです! NICシリーズで西暦がなくなった秘密、 そして世界の根幹にまで風呂敷が広がって…… お値段はなんと!最後までいつものサンキュー390円です!
◆過去一かっちょいいCM◆ ひとみに映る影 シーズン3特報 CM15秒
◆ひとみに映る影 シーズン3 プロトタイプ版◆ 第一話「須弥山を破壊せよ」 第二話「現れたイヤなヤツ」 第三話「彼女が本当に必要だった物」 第四話「可哀想なあたくし」 第五話「外道vs邪道」 第六話「悟りの境地」 第〇話「ここを楽園とする」 第七話「決戦、ワヤン不動」 ※第∞話「サティア・ユガ元年」…書籍版限定エピローグ
もちろん今回も毎度おなじみ、無料公開のプロトタイプ版はありまぁす! 例のごとく段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。
書籍版は2文豪による文章校正を頂いてめっちゃ読みやすくなっています。 また衝撃のエピローグが追加されてるし 描きおろしイラストや次回作情報も入れるし 今回はアドビ税払ってかなり読みやすいレイアウトになったし プロト版ではできない文字演出も入れてるし アドビの完全合法AIのおかげで背景だけ妙にクオリティ上がってるから 書籍版もよろしくねえええええぇぇぇぇ!!!
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groyanderson · 5 months
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ひとみに映る影 シーズン3特報 CM15秒
ハッピーグロスマスデー! 大変お久しぶりです。最終章のCMだから飛ばせない15秒です。断じて手抜きではありません。
転職したら休みぜんぜんなくなっちゃったから作業したくなっても もう疲れちゃって全然動けなくてェ…という事では断じtありまぁす!!!!! でも絶対エタんないで発売するから最後まで読んでねえええええぇぇぇ!!!!!!
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(ニコ動はこちらから)
・シーズン3情報まとめページ
・ひとみ全体情報まとめページ
最終形態が執筆当初はまだ決まってなかったので、2巻ケツに載せた鳥っぽいシルエットからは少し変わってます。 あのシルエットはこう…途中形態!蒲田くんみたいなもんです!!(無茶文豪)
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groyanderson · 8 months
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アーカイブ「文豪バトル&じゃれ本バトル」
・第一回戦 文豪バトル  文豪バトル「世界ヒロイン対決~かぐや姫vs赤ずきんvsシンデレラ~」
・第二回戦 じゃれ本バトル  経緯 BGMをご使用頂きました!!!!!!!  ルール説明等 【文豪バトル】じゃれ本バトル~まえがき~  前半戦 【文豪バトル】じゃれ本バトル前編~悪をくじく日本のヒーロー編~  後半戦 【文豪バトル】じゃれ本バトル後編~パチンコじゃないよ!世界の海物語編~
・スペシャルサンクス  拠文大様
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groyanderson · 8 months
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【文豪バトル】じゃれ本バトル後編~パチンコじゃないよ!世界の海物語編~
♡経緯とかルールはこれとこれをよんでね♡ ♡前編はこちら♡
第二回戦のテーマは「海にまつわる話」。 文豪バトル第一回の時に話していた通り、それぞれの所有童話は以下の通りです。
🧿 🧚‍♂️ピーターパン🧚‍♂️ 🐕 🐢浦島太郎🐢 🍡 🧜‍♀人魚姫🧜‍♀
-------------------------------------------------- 🥊後半戦 Round1 🧜‍♀人魚姫🧜‍♀ -------------------------------------------------- 🐕🐢 とある国の近く、深い海の底に、人魚たちが住む城がありました。人魚の王さまと、その娘たちの城です。 6人の娘の末っ子、人魚姫は今日。15歳の誕生日を迎えたのでした。 人間の世界を見る事ができるのです。
🧿🧚‍♂️ 地上に出ると、虫のように小さく翼の生えた女の子と出会いました。 地上人はなんて小さいのかしら、と驚いていると、今度は自分と同じくらいの体格の少年にも出会いました。 その子は翼がないのに浮いています。
🍡🧜‍♀ 「すごい!まるで海の中を泳いでるみたい!」 人魚姫は楽しそうな声をあげる。その様子に少年は人魚姫を見てにこりと微笑む。 「ここは初めてかい?」 「ええ。私ずっと海の底に居たから」 少年は姫の手を取る。
🐕🐢 「海の底……?」 「そう、連れていってあげる」 人魚姫は少年の手をぎゅっと掴むと、海の中に引きずり込んだ! 「な!うわ、息が」 「できるでしょう?私と一緒にいる間は。さあ、私のおうちにいきましょう」
🧿🧚‍♂️ 海の中は冒険でいっぱいだった。妖精のように可愛いクリオネ人魚と遊んだり、恐ろしいワニと戦ったり。 そして何十年もの時が経ったが、人魚姫も男の子もずっと子供のままだった。
🍡🧜‍♀ ある日男の子はその事実に気付く。 その瞬間、楽しい時間は終わりを迎えた。 「あーあ、気付いちゃったんですね」 背後を見るとそこにはナイフを手にした人魚姫が。 「今回のループは上手く行くと思ったのにな」
🐕🐢 「くそっ!」 人魚姫のナイフを間一髪躱した少年は、あたりの棚や箱、とにかく距離を取ろうと手当たり次第に投げつける。 「意味ないってそんなの……え!?」 偶然投げた箱が開き、中から出た煙が人魚姫を包んだ
🧿🧚‍♂️ 「キャー!」 次の瞬間、人魚姫は老婆になってしまった。その箱は妖精の魔法で老いを封じ込めていたネバーランドの秘宝だった。 少年はナイフを奪い、足場のロープを切って彼女をワニの群れに突き落とした。
🍡🧜‍♀ かつて人魚姫だった老婆は手を伸ばす。 だがその手は虚空を掴むだけだった (これでいい) 老婆の体は光り輝き、少女に変わる 愛する人が幸せならそれでいい 綺麗な心を取り戻した少女は泡となり消えたのだった --------------------------------------------------
🧿「突然のループものどうしたwwwww」 🍡「え、良くない?めっちゃ良くない!?www」 🐕「急にループが始まってんの俺めっちゃ焦ったわ」 🧿「もう対立関係がわけわかんないから人魚ワニに食わせちゃったwwwww」
-------------------------------------------------- 🥊後半戦 Round2 🧚‍♂️ピーターパン🧚‍♂️ -------------------------------------------------- 🍡🧜‍♀ ピーターパンは空を舞う。 「今日も街は平和だ」 時計塔の真ん中で、街を眺め、緑色の服を着た少年は目を細める。 「だけど…」 そう言って少年はポケットを漁った。するとその中には小さなフックが入っていた。
🐕🐢 フックは、昔助けたカメとの思い出の品だった。 ピーターパンはフックにかかっていたカメを助け、命を救ったことがあったのだ。 カメは言った。 「そのフックを目印に御礼に行きます。持っていてください」
🧿🧚‍♂️ それからピーターはずっと、フックを大切に持っていた。 ところで最近、海賊の船長がワニに手を噛まれ、義手代わりにフックを手に付け始めたらしい。 ピーターはカメが勘違いしないか少し心配になった。
🍡🧜‍♀ 「待って!」 心配になったピーターはカメを追いかけた。 だがカメはその名にそぐわない脱兎の如く速���で空を駆け抜けていく。 「…っはあ」 ピーターは息を切らしてその場に止まる。刹那、手のフックが光る。
🐕🐢 フックが眩い光を撒き散らすと、あたりの風景が一瞬にして変わった。 タイやヒラメの舞い踊り、絵にも描けない美しさ! ピーターは思った。これは楽園(ネバーランド)?いや…… そして目の前に現れたのは、
🧿🧚‍♂️ きれいな小箱だった。 「これは開けた人が大人になれる魔法の箱だ!」 小箱に前足をかけようとしたカメを、ピーターが遮った。 「いやだ!大人になんかならないで!」 だけどカメは愛する人のため、一皮剥けた。
🍡🧜‍♀ 「ぁっあああ!」 「カメ!」 ピーターはカメへと手を伸ばす。するとカメはそんなピーターの手を取り、彼をベッドへと押し倒した。 「…僕を大人にした責任、取ってよね」 カメはそう言ってピーターに跨る。
🐕🐢 「でもごめんね、僕は永遠の『オコサマ』なのさ」 ピーターはカメとぐるりと体勢を逆転し、カメを甲羅を下に返した状態になった。 「ピーター……っ!」 ベッドの上でカメはヒレをじたばたさせる事しかできない。
🧿🧚‍♂️ ピーターはカメに覆いかぶさった。そして… 「そして、君達が生まれたのさ」 あれから数十年後。二人の愛の結晶達に、幼い頃の大冒険を語るカメ。 今度は彼らがネバーランドに行く番、なのかもしれませんね。 --------------------------------------------------
🐕「オメガバースBLかよwwwwなのかもしれませんね、じゃねえよwwwww」 🧿「すいません。BL文豪の本領が見たくてぶっこんだのはおいらです」 🍡「ていうか途中で攻守逆転してて笑ったwww相当マニアックだよこれwwwww」
-------------------------------------------------- 🥊後半戦 Round3 🐢浦島太郎🐢 -------------------------------------------------- 🧿🧚‍♂️ 昔むかし、浦島太郎という青年が海岸を歩いていました。 すると子供達がウミガメをいじめているではありませんか。 浦島は子供達を叱りつけ、亀を助けてあげました。 すると亀が急に人の言葉で喋りだしたのです。
🍡🧜‍♀ 「助けてくれてありがとうございます」 可憐で涼やかな、耳心地の良い声。その声音にドキリと浦島の胸が高鳴る。 それと同時に、ウミガメが煙に包まれ、その中から愛らしい女の子が現れた。 浦島は一目惚れした。
🐕🐢 「君がアカウミガメでもアオウミガメでも、オサガメだって構わない!僕と、共に生きてくれないか……!」 「まぁ!」 まんざらでもないウミガメは、まず実家にご挨拶へと、浦島太郎を竜宮城へ連れていったのだ。
🧿🧚‍♂️ 竜宮城は文字通り、竜と妖精が住む幻想的な異世界「ネバーランド」にあった。 カメは浦島を背中に乗せて空を飛ぶ。 浦島はこの幸せがずっと続けばいいのにと願うと、不思議な事に彼は歳を取らなくなった。
🍡🧜‍♀ これでずっとずっと、カメと一緒に居られる。 浦島は亀の背でそう思う。温度を感じないはずの甲羅がとても温かく感じた。 「浦島さん」 「僕、歳を取らなくなったんだ。これでずっと君と居られるね」 浦島は笑う
🐕🐢 「違うよ」 亀は言った。 「浦島さんは歳を取らなくなったんじゃない。千年の寿命を手に入れただけだ。人間にとっては永遠にも思える時間かもしれないけど……僕たち亀の寿命は知ってる?」 「万年……」
🧿🧚‍♂️ 友達としてずっと一緒にいられると思っていたカメよりも、自分は早く逝ってしまう。そう悟った浦島はちょっと大人になった。 「ありがとうカメ、とっても楽しかった。僕は人間界に戻って子供達を教育するよ」
🍡🧜‍♀ 「うん。そうして欲しい」 その瞬間、カメの足が泡に変わっている事に気付く。 「カメ、どうして!?」 「気付いちゃったんだ。叶わぬものに」 泡へと変わる中、笑顔でカメは話を続ける。 「君の幸せが僕の…」
🐕🐢 カメは最後まで言葉を続けることはできなかった。 最後は頭まで泡となり消え、最後に残ったのは、何ともつかない水の跡だけだった。 カメは蓬莱へ飛び立ったのだろう。きっと幸せに暮らしたのだ。永遠に…… --------------------------------------------------
🍡「僕たち亀の寿命は知ってる?」 🐕「万年……(デデドン)」 🍡「wwwwww」 🧿「ちょっと上手い雑学入れんなwwwwwww」 🍡「これもこれで亀とのカプになってるねww」 🧿「今回はBLじゃないけどねwww」
~後半戦戦終了~
🧿🐕🍡「お疲れ様でしたー!」パチパチパチ
🧿「じゃれ本自分達でやるとめっちゃ面白いな!」 🐕「リアル文豪もやってて一時期togetterで話題になってたよね」 🍡「ネット版ならリモートでもできるからまたやろうか」 🧿「ありがとう…これでやっと拠文大さんの紹介が書けるよ…」 🍡「twitter上げるからまとめたら連絡くれ」
🐕「それじゃ今回はこのへんで、」 🧿🐕🍡「めでたしめでたし~バイバーイ!」
つづく? (拠文大さんつぎ参加しませんか)
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groyanderson · 8 months
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【文豪バトル】じゃれ本バトル前編~悪をくじく日本のヒーロー編~
♡経緯とかルールはこれとこれをよんでね♡
以降、 無茶文豪→🧿 エアー文豪→🐕 BL文豪→🍡 で表記いたします。ふどちゃんさん餅なかったごめん。
🧿「以前海の童話やりたいって言ってたしそれで始めようか」 🐕「ネット版だとここに書いて送信すればいいんだな。   あれ、最初は自分の本じゃないんだ」 🍡「そういう仕様みたいだね、こっちもグロぷーのになってる」 🧿「じゃあ最初の一文だけは相手の童話の書き出しを真面目に書くルールにしよう」 🍡「あっバックボタンで退出しちゃった!戻れないどうしよ!」 🧿「進行不能になったwwwなんか別の童話でやり直すべ」
というハチャメチャ経緯で始まった第一回戦。 最初のテーマは「悪者を退治する話」。それぞれの所有童話は以下の通りになりました。
🧿 🦀さるかに合戦🦀 🐕 🍑桃太郎🍑 🍡 🤺一寸法師🤺
-------------------------------------------------- 🥊前半戦 Round1 🍑桃太郎🍑 -------------------------------------------------- 🍡🤺 それはある日の事。おばあさんが川で洗濯をしていると、川上からどんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が流れてきました。 これはなんと食いでのありそうな桃だこと! そう思ったおばあさんは桃を持ち帰る事を決意した
🧿🦀 よいしょ、よいしょとおばあさんが桃を担いでいると、山から猿がやって来ました。 おばあさんは猿に襲われて、桃を取られてしまった上に大怪我を負いました。 それを偶然見ていた蟹がおばあさんに駆け寄ります。
🐕🍑 「大丈夫ですカニ!?おばあさん!」 「わたしは大丈夫、それよりも桃が!」 おばあさんは怪我をして動けないので、蟹にあのずる賢い猿から大事な桃を取り返してほしいと頼みました。 「わカニました。任せて!」
🍡🤺 「ていやっ!」 蟹はハサミを突き出し、猿から桃を奪おうと奮闘する。だが猿はその身軽さで軽々と蟹の攻撃を避けていく。 「…くっ、仕方ないカニッ。これは使いたくなかったけどッ」 蟹は光り、手に針が現れた。
🧿🦀 これはカニの仲間の蜂が託してくれた毒針だ。しかも猿はかつて刺された事があり、アナフィラキシーショックの恐れがある! 「ギャキーッ!」 慌てた猿の手から桃が滑り落ち、そこにあった臼にはまった。
🐕🍑 臼にはまった桃はパッカーンとまっぷたつ割れると、中から元気な男の子が出てきたのだった! 「なぜ男の子が!?」 猿はすでにアナフィラキシーショックで息耐えたようだった。 まさか、猿が生まれ変わったのか?
🍡🤺 「さ、る…?」 桃から生まれた男の子は猿を見て目を見開く。 「おま、え」 男の子は猿の横で膝から崩れ落ちる。 そして息絶えた猿の体を抱き締め、ポロポロと涙をこぼす。 「お前が犠牲になっちゃだめだろ」
🧿🦀 「キキャーッ」「ウホウホ」 命尽きた猿の背後で、野蛮に村を焼き続ける極悪猿軍団。 「…のせいで」 男の子は唇を震わせ、手元にあった栗の実を悪猿共に渾身の力で投げた! 「おまえらのせいでこいつはーっ!」
🐕🍑 バチン! 栗の実は焼かれた村の炎で弾ける。その栗の実ひとつひとつから、なんと小さな子供が生まれ、極悪猿軍団に立ち向かった! 「「「俺が、俺たちが、栗太郎だ!!」」」
こうして村は救われ��のだった…… --------------------------------------------------
🍡「栗太郎!?」 🧿「栗太郎生まれてんじゃんwwwwwww」 🐕「だってwwwだって果物から生まれさせるしか桃太郎に戻す方法なかったんだもんwwwww」 🧿「ていうかホビアニ並に安直な蟹の語尾is何wwwww」
-------------------------------------------------- 🥊第一回戦 Round2 🦀さるかに合戦🦀 -------------------------------------------------- 🐕🍑 昔々、カニといじわるなサルがおりました。 カニは、みはらしのよいところでおにぎりでも食べようと散歩していると、サルが話しかけてきました。 「おいカニさんよ。そのおにぎり、交換してくれないかい?」
🍡🤺 「いいぜ」 カニは立ち上がる。 「ただし俺に勝てたらなあ!」 そう言ってカニは器用にハサミの先に小さな針を持ち、それをサルへと突きつけた。 サルは1歩後ろに後退る。 「カニ、お前いつの間に能力者にッ」
🧿🦀 だが所詮は小型甲殻類。高所から狙えば潰せる。 「こいつを喰らえ!」 猿は尻尾で瞬時に柿の木へ登り、未だタングステンの���く硬質な柿をカニに投擲。カニは秘めたる力を発揮するまでもなく戦闘不能!
🐕🍑 猿、勝利!物語完! かと思いきや、タングステンの如し硬さを誇っていた柿が、カニの甲羅にぶつかったことでピキピキとヒビが入った。 するとなんと、柿が割れ、中からそれはそれは元気な男の子が生まれたのだ!
🍡🤺 「なん…だと…!?」 柿の中から飛び出した子供は宙を舞い、地面に着地する。 その威圧感から猿の体に寒気が走った。後退り、土煙舞うその中心を見つめていると、猿はある事に気付く。 体が一寸しかない事に。
🧿🦀 「こいつは、栗!?」 子供…雫型の独特な頭の形に褐色肌、イガグリのような蓑、そして体が一寸しかない子供は、まさに栗の妖精だった。 「くらえ!」 栗の子が猿を睨んだ刹那、イガグリ蓑から無数の針が飛んだ!
🐕🍑 イガグリから飛んだ無数の針は、猿の顔に無情に突き刺さる! 「ウキャァアァァァア!!」 猿は倒れ、栗の子が勝利したのだった! 「このずるがしこい猿のことだ、もしかしたら、巣に何かお宝を隠しているかも」
🍡🤺 そう言って一行は奥へ奥へと進む。 するとこれみよがしに大きな宝箱を発見した。 「これは…もしかしてッ」 物語の主人公は前へと走る。中を開けると、彼の求めた宝が入っていた。 そう、それは打出の小槌だった
🧿🦀 プクプク、ブンブン!仲間の蟹や蜂らが祝福する。 打出の小槌を振ってみると、ざっくざく。 そのへんの野糞が黄金に変わり、空の臼には美味しい甘栗が溢れた。 蟹達はそのお宝で、末永く幸せに暮らしたのだった。 --------------------------------------------------
🍡「今度は栗太郎wwwwww」 🐕「なかなか桃太郎が生まれねえ…(戦慄)」 🧿「ていうか不動鼓さん、主人公が誰になってるかわかんない時『物語の主人公』はずるいぞ」 🍡「しょうがないのよ一個前しか読めないんだからwwwwww」 🧿「そwwうwwだwwけwwどwwさwwwwwww」
-------------------------------------------------- 🥊前半戦 Round3 🤺一寸法師🤺 -------------------------------------------------- 🧿🦀 昔むかし、さびしい老夫婦がいました。 ある日老夫婦が子供が欲しいと仏様にお祈りしたところ、奇跡が起こりました。 翌朝、手のひらに乗るほど小さな男の子が家に現れたのです。 老夫婦は彼を大切に育てました。
🐕🍑 老夫婦は子供の手のひらに乗るほどの大きさがなんか桃っぽいなあと思い、その子を『桃太郎』と名付け育てることにしました。 桃太郎は確かな愛情を受け、大きさこそ変わりませんが、心はすくすくと育ったのです。
🍡🤺 実の子のように桃太郎を育て、3人は幸せな日々を送っていました。 だがそんな幸せな日々はある日幕を閉じた。 「おばあさん、おじいさん、今までありがとう。アタイ行くよ」 2人の墓の前で桃太郎は針を握る。
🧿🦀 彼らの村は凶暴な野猿による害獣被害で壊滅状態に陥っていた。 小柄な桃太郎は猿退治のため、戦士を集める旅に出た。 そして契りを交わしたのが臼、蜂、栗、うんこ。みんな頼もしい仲間達だ。
🐕🍑 臼とうんこが時折ケンカをしていたものの、桃太郎たちはついに猿が住む猿ヶ島へとたどり着くことができた。 「おぉい、猿ぅぅ!出てこぉおい!!」 警戒して出てこない猿。桃太郎はまず蜂を偵察に飛ばした。
🍡🤺 「モモタロサァン、ボクにマカセテクダサァイ」 いつの間に入り込んでいたのか、桃太郎のポッケから一寸しかない体躯の小人が現れた。 「うわぁ!?」 桃太郎が驚いて後ろに倒れる。同時に小人が宙を舞った。
🧿🦀 「毒針千本」 小人はまるで栗のように無数の仕込み毒針を展開し、おびただしい弾幕を張った。 「ひ、ヒエ~ッ!」 大急ぎで撤退した敵。しかし運悪く落ちていた野糞に足を滑らせて臼に激突。即死だった。
🐕🍑 小人は勝利した。 即死した敵の死体は大きすぎて運ぶことができなかったが、アジトにはせっせと集めたのであろう金銀財宝、お宝がざっくざくと出てきた。これを持って凱旋しよう。 「おや、このお宝は……?」
🍡🤺 「打出の小槌だあッ!」 どこからともなく現れたいっすんぼうしは宝を手に取り叫ぶ。 小さな体躯の彼が小槌を振ると、その体が通常の人のサイズになった。 「これで会いにいける」 望みを叶えた少年は空を仰ぐ --------------------------------------------------
🐕「これだと一寸法師が最後おばあさんに会いに行く物語になるけどwww」 🍡「それwww」 🧿「ていうかようやく桃太郎生まれたのにwww退場したwwwwww」 🐕「なんでなんだよおおおおおおお!!!」
~前半戦終了~
🧿「あのお二人さ、桃太郎も一寸法師もラスボス鬼だったよね?」 🐕「だってさるかにだけ序盤で猿が出てくるから…」 🍡「敵が猿固定になるんだよwwwさるかに合戦要素強いのよw」 🧿「他童話との親和性も高いしなあ。針ってワード出てきたらもう栗と蜂両方出せちゃうし」 🍡「ていうかウンコなんで出てきたw」 🧿「原作にいるんだよwwww(※原作は馬糞)」
後半戦へつづく!
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groyanderson · 8 months
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【文豪バトル】じゃれ本バトル~まえがき~
じゃれ本バトル!
この番組は、いつもでぃすこでTRPGセッションをしている三人の文豪が フリー素材の縁によって出会った、
文豪の! 文豪による! 文豪めいた遊びである!
♡詳しくはこの記事を読んでね♡
ということで約一年弱ぶりに集った三文豪。 今回のルールは、「じゃれ本」と「文豪バトル」をちゃんぽんした以下のようになっています。
① プレイヤーはそれぞれ童話を一作選び、じゃれ本を作成する ② じゃれ本のルールに則りリレー小説を行う ③ 但し自分のターンでは全力で自分の童話に展開を寄せる
そして今回戦う文豪達はこちらです。
文豪No.1 グロイ・アンダーソン
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得意とするジャンル サスペンス 尊敬する文豪 松本清張 自分をマンドラゴラだと思いこんでいるデスボチンゲン菜。 最近女子高生モノAVのシナリオ作りとかいう奇妙な副業に手を出すも 販売サイトの児ポBAN審査基準が厳しすぎて 遂にモブおじさんサイドで物語を書き始めた無茶文豪。
文豪No.2 ファイ・アンダーソン
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得意とするジャンル SF(すこしふしぎ) 尊敬する文豪 武者小路実篤 日々相当量の活字を接種する最強識字王。 朝はtwitterのトレンドでニチアサのネタバレに被弾し、 昼は縦読みの韓国漫画を読み漁り、 夜はなんかの全巻無料キャンペーンを速読で消化する。 変わらず自分で創作は滅多にしないエアー文豪。
文豪No.3 不動鼓リューセイ
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得意とするジャンル ボーイズラブ 尊敬する文豪 坂口安吾 薄い本どころか何百ページの分厚い本をコミケに出品しだした この会で唯一本物のノベリスト。 ブラック企業で貯めた鬱を推し活で解消する自転車操業状態。 NLも百合もいける��やっぱりホモォなBL文豪。
以上のメンバーによって争われる今回のじゃれ本バトル。 戦いの火蓋が切って落とされる!
【文豪バトル】じゃれ本バトル前編~悪をくじく日本のヒーロー編~ 【文豪バトル】じゃれ本バトル後編~パチンコじゃないよ!世界の海物語編~
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groyanderson · 8 months
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BGMをご使用頂きました!!!!!!!
ご無沙汰してます。すいません最近忙しいもので。 決して書籍作業のやる気出なくてioに引きこもっていたわけじゃないんです 本当なんです信じて下さい:misuhai:
◆産業近況報告◆
twitter時代から今までずっとX垢持ってなかったけどログインしないと漫画が読めなくなり遂に登録 糞UIと嫌でも表示される辛気臭すぎTLに打ちのめされてioを覗いたら見事にハマる と思ってたら漫画見れる外部サイト復活した!ちいかわ見れんじゃーん!グッバイX!
そんな自語り前置きはさておき、今回は一つ皆様に謝らなければならない事がございます。 以前、「フリー音源のそざいしうを使って下さった方はご報告頂ければ全力で紹介する」 というお約束をしたのですが、
とあるアカウント様の動画紹介をずっとすっぽかしてしまっておりました!!!! トリプルループからのローリング土下座でお詫び申し上げます!!!!!
というのも聞くも涙、語るも涙な事情がありまして、 ともかくまずはこちらの動画をご覧ください。
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こちらの拠文大さんのじゃれ本動画にて、BGMをご利用頂いております。
じゃれ本とは一言で表すならリレー小説的なアナログゲームでして、 動画でご覧頂いた通りまあともかく面白いものなんですよ。
で、こちらを初めて拝見した際、おいらの中でこんなものを思い出しまして。
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そう、これを読んでいる皆様にはお馴染みの、 文豪バトル!!!
せや!! 折角ご紹介するならじゃれ本を使った文豪バトル3人でやって それを動画にして紹介したろ!!!!
…そう思ってからはや半年以上の月日が経過しました。
不動鼓さんとぜんっっっっっっっっぜんスケジュール合わねえ…
それが、ずっとこちらをご紹介するのが遅れていた理由でした。マジです。 ですが先日ついにグロイ・ファイ・不動鼓が揃って奇跡の再会を果たし、 ようやく我々はじゃれ本で遊べたのです。
これ動画にしようかとも思ったんですが、 着手するのにまたエタったら申し訳なさすぎるんで ブログに公開させて頂きます!
といった表明をしたところでここではまずご紹介まで。 じゃれ本バトルの様子は以下に続く!!!!
【文豪バトル】じゃれ本バトル~まえがき~
◆余談◆
ちなみに拠文大さんはじゃれ本以外にもTRPGリプレイ等でもBGMをご使用頂いております。 誠にありがとうございました!!
youtube
普通にめっちゃいいシナリオだなあ… クトゥルフと忍殺しかルール知らないけどインセインやってみたいです。
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groyanderson · 10 months
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☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン3 第七話「決戦、ワヤン不動」
☆おしらせ☆ 今回でひとみS3の無料掲載分は終了となります。物語のエピローグと恒例の追加イラスト、そして次回作情報は電子書籍版の発売をお楽しみに!
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャ��のでご了承下さい。
��→→☆書籍版発売までは既刊二巻を要チェック!☆←←←
(シーズン3あらすじ) 謎の悪霊に襲われて身体を乗っ取られた私は、 観世音菩薩様の試練を受けて記憶を取り戻した。 私はファッションモデルの紅一美、 そして数々の悪霊と戦ってきた憤怒の戦士ワヤン不動だ! ついに宿敵、金剛有明団の本拠地を見つけた私達。 だけどそこで見たものは、悲しくて無情な物語…… 全ての笑顔を守るため、いま憤怒の炎が天を衝く!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་  
 現実世界に戻ると、空はうっすらと明るくなっていた。光君が霊的タブレットを覗く。 「ふぅ。体感では億年単位の時間旅行も、実際はたった一晩きりの出来事で……ん?」  光君が訝しむ。うん、私もおかしいと思った。だってイナちゃんが空を見て呆然としているから。 「イナちゃん?」 「……ん? あ、二人とも無事ね!? よかた! ワヤン輝影尊(フォドー)と如来が真っ白になって消えちゃたのビックリしたヨ!」  私達の究極フォームがなんか略されちゃってるのは置いといて。やっぱり、さほど如来戦から時間は経っていないみたいだ。塔を登り始めた時から経過した時間を考えると恐らく、今は大晦日の夜。ちょうど年越しの少し前くらいだと思う。今夜は白夜というわけでもない。となると、これは…… 「金剛の有明ですよ」 「!」  一同が一斉に空の一点を仰ぐ。そこには歪に大きなダイヤモンドがあしらわれた箒に乗る、一匹の巨猫。 「オモナっ……うそ、その声……」  現れた諸悪の根源を目の当たりにして、イナちゃんは目を見開いた。そうなんだ。人類史を遡った私と光君は既に知っているけど、この猫と……いや。この『人』と私達は、とっくの昔から知り合いだったんだ。 「お久しぶりです。『タナカさん』」 「ええ。ごめんね紅さん……また騙しちゃった」  テレビ湘南のディレクター、タナカ。彼は私の職場関係者として、ずっと行動を共にしてきた男だ。
 གཉིས་པ་
 佳奈さんと私が旅をする番組、『ドッキリ旅バラエティ したたび』は二〇一一年に始まった。当時は別のディレクターが撮影に同行していたけど、一昨年あたりからタナカさんが二代目ディレクターに就任した。あれは丁度、アンダスキンを倒した直後……そして、初めて光君と出会い大散減と戦う少し前のことだ。  タナカさんはイナちゃんや光君とも面識のある、朗らかな男性だった。でも局の入館証を紛失していて、いつも警備員さんに顔パスしてもらったり、後輩ADさんにゲートに入れてもらっていた。そして局内の誰も彼の下の名前はおろか、『タナカ』の漢字すら覚えていない。彼の人柄故に誰も怪しんでいなかったけど、今考えればかなりミステリアスな人物だった。 「た、タナカD……タナカDだよね!? 本当にタナカD!?」 「にゃはは! 今回はオルチャンガールのパクさんも騙しちゃいましたね。そうです、タナカは仮の姿……僕の本当の名前はロフター。金剛有明団団長、大魔神ロフターユールです」  ロフターは箒から降り、高度三千メートルに浮くこの庭園に立った。彼は山猫のように耳がぴんと上向きの巨猫。改めて同じ目線の高さで見ると、背丈は確かにタナカさんと一緒くらいだ。 「どうです? 皆さん、金剛の有明は絶景でしょう。ああ、下を御覧下さい。もうこの地球上の全人類が同じ光景を見ています」 「え!?」  本当だ。全知全脳の力で下界を見下ろすと、大変な事になっていた。なんと地球上の全人類が失っていた霊感を取り戻している! 「こいつはコトだ! もう計画を!?」 「わはははは! 光君もよぉく耳をすませてみて下さいよぉ。ほら、聞こえるだろ。パニックに陥るバカどもの叫びがね」 ―きゃあぁーーっ、お化け! お化けが!! パパぁーママぁー!― ―刑事さん聞いてくれ、あんたの推理は間違ってる! 私を殺したのは息子じゃなくて妻だ!!― ―やっぱり総書記は替え玉だったんじゃねーか! ブチ殺せ!―  地上は空が明るくなった現象などまるで眼中にないほど混乱を極めていた。幾つかの地域では暴動や事故が勃発し、各地の霊能者に力を持った神、精霊、妖怪らが騒動を鎮めようと奔走する。それゆえ多神教の地域ほど治安の悪化は少なく、一神教の地域で特に深刻な事件事故が多発している。 「おいおい、ここまで僕の思い描いていた通りになるとはなぁ。でもご心配なく、地上の皆さん。間もなくあんた方の信じる唯一神が光臨しますからね」  ロフターの持つ魔導書が玉虫色に輝きだす。まさか、全人類……いや、地球上の全生物にアレを見せる気か!? 「待って下さいタナ……ロフター! そんなことしたらどうなるかわかってるんですか!?」  唯一神、すなわち創造主とはこの世の全ての礎。それを少しでも認知した人間は人格がゲシュタルト崩壊して廃人になる。ていうか神をばっちり直視なんかしたら、ヒトどころか殆どの動物の肉体が元素レベルで分解霧散して死ぬ! 地球の自然そのものがハチャメチャに崩壊してしまうんだ!! 「にゃはは、わかってるも何も。金剛の楽園を造るためには必要な事ですから」 「文明や自然を壊してまで目指す楽園って、一体何なんですか!?」 「世界平和ですよッ!」  ロフターの瞳孔がキッと細まり、尻尾と全身の毛が逆立った。 「誰も創造主を崇めない。かといって、誰も創造主を目指さない。資源(リソース)が限られたこの宇宙の中だけで、全てが完結する世界。余計な争いをせずみんなで身の丈に合った共同生活を送りながら、静かに終わりの日を待つ。生き物として……これ以上幸せな暮らしはないでしょう?」  ロフターの握りしめる箒がギリギリと軋んだ。これが、彼の答え。代々この宇宙のために尽力してきたカオスコロルの三代目が、最後に出した答えなのか。 「そ、そんなの……そんなの平和じゃなくて、絶望ていうんだヨ!!」  イナちゃんが目に涙を湛えて叫んだ。 「絶望ですか。上等だよ。バカどもが抱く希望なんて、余計な争いや格差を生む無用の産物なんだから」  魔導書の輝きが増し、下界が段々と静まっていく。みんな空を見ている。金剛の魔術によって、私達のこの会話が世界中に見え始めているんだ。 「どうして拒むんですかい? あんた方は唯一神様が大好きなんでしょう。神のために死ぬのは幸せなことで、神を敬わない人間はいくら殺してもいいんでしょう。おうそれなら見せてやるって言ってるんだよ!!!」 「やめて!!」  輝きが頂点に達し、イナちゃんが飛び出した! 私は…… 「!」 「ヒトミ……ちゃん……?」  私は気がつくと、イナちゃんを止めていた。 「どうして!?」 「うわはははは!! まさかワヤン不動が、僕の金剛の思想を理解してくれたんですか!?」  どうして。……どうしてだろう。ただ…… 「そのまさか、なんですよね」 「……え?」  意表を突かれたロフターの、魔導書の輝きが一瞬弱まった。 「ロフターの言ってる事、そこまで間違ってないと思うんです。もしかしたら将来、人類がこの宇宙の垣根を越えられる時も来るかもしれないけど。少なくとも今の文明レベルでは、外とは関わらないでみんなで手を取り合って生きるのが最善……じゃないですかね?」 「……ほ、ほほぉ。意外ですなぁ、脳筋で小心者の紅さんが、冷静に僕の話を聞いてくれていたなんて」 「一言余計だ三角眉毛」  うん。ちゃんと考えても実際、彼は思想的にはおかしな事は言っていない。だって現に最近の人類は、資源を守るために環境保護を始めたり、多様性を認めようとかなんとか言い出しているわけだし。どんな物かもわからない神様に祈るより、ずっと現実的に生き始めている。ロフターはそんな人類の最後の甘えである『創造主』という幻想を、この世界から取り払ってしまいたいだけなんだ。 「にゃはははは! なぁんだ、じゃあ僕達も不要な争いをせずに済むわけですなあ! では改めて……ぐッ!?」  ヴァンッ! 再び魔導書に力を込めようとしたロフターの左手に、高熱のエネルギー塊が爆ぜた。高圧の力を帯びていた魔導書は瞬く間に炎上! 「そんなわけないだろ外道が。お前は予定通り滅ぼすし、この世界に創造主は顕現させない」 「なんだと!?」  当たり前だ。それとこれとは話が違う。私は光君と目配せし、合体(ヤブユム)の構えを取る。 「あんたは野望のために魂を奪いすぎた。それが平和のためだったなど関係ねぇ、罪は罪できちんと償わなせにゃ!」 「喜べ。お前を完膚なきまでにブチのめした後で、この星に生きる全ての衆生と共に金剛の有明を迎えてやろう」 「くっ……」  ロフターは煌々と燃える魔導書を抱きしめ、表紙に埋め込まれたダイヤモンドをむしり取った。それを胸の中にグッと押し込むと、彼の体はたちまち巨大化していく。 「不動明王らしい、いえ、実に紅さん方らしい答えですな。こりゃいくら腹割って話したところで無駄ってわけだ」  私はその隙にテレパシーでカスプリアさんを呼び、イナちゃんと共に空を元に戻すよう依頼した。そして四本に伸ばした腕に武器を構える。 「カハァハハハハ!! 私がおめおめ見逃すとでも思ったか、ド外道が! これ以上は誰一人殺させない。神影繰り(ワヤン・クリ)の時間だ!」  ワヤン不動輝影尊(フォトンシャドウフォーム)対大魔神ロフターユール! 地球全土の存亡を賭けた合戦の火蓋は切って落とされた!
གསུམ་པ་
 巨大化した大魔神はローブを広げ、さながら空に浮かぶサーカステントの様相。その帳にルーン紋様が浮かび上がると、強烈な突風が噴出! 周囲の雨雲と雹を取り込み大嵐の如く私に迫る。瞬間、私の中で仲間との絆がフラッシュバック! ―私が初めて人のために影法師の力を使うきっかけになった親友、リナ。金剛を裏切り私に修行をつけてくれた和尚様や、地元の神々。人生で初めて悪霊に立ち向かった時の、勇気の記憶―  私は赤外光を纏った灼熱のキョンジャクを高速回転させ天高く飛翔、そのまま遠心力で嵐を捕えた。 「ァアブダクショォン!」  それを大魔神へ腕力任せにブン投げ返す! ズドオオォン!! さながらジェットエンジンを直に受けたような衝撃音を立てて大魔神の帳が翻り、ロフターの顔が苦痛に歪んだ。しかし間髪入れず次のルーンが浮き上がる。  オォ……オォォォ……玉虫色の霧が立ち込め、木枯らしか亡霊の呻き声のような風音がそこかしこから上がる。するとどこからともなく宙に浮かぶ亡布録の大群が出現した! 瞬間、私の中で仲間との絆がフラッシュバック! ―抗う事を決意したイナちゃん。そしてNICや平良鴨証券の人々。力を貸してくれるみんなと共に闘った、友情の記憶― 「影影無窮!」  襲い来る大群に負けない、大量の影法師。その全員が燃え盛る龍王剣を掲げて悪を薙ぎ払う! そして全軍で大魔神に突撃ィィィ!!! 「カハァーーーッハハハハァーーー!!!!」  ダカダカダカダズダダダァァァン!! 大魔神の六割が灰燼と化した! 「ぎゃはあははははは! うにゃはははははは!」  絶叫とも高笑いとも取れる声を上げ、大魔神は目や口から黒いタールのような血涙を噴き出しながら更なるルーンを滲出! すると今度は大気圧がグヮンと急変し、周囲一帯が吐き気がするような生温い空気に包まれた。  ……マアァァァウァァ……マバアァァァ……  無数に響く、飢えた怪物の声。そして中空から蠢き出る数多の菌脚。瞬間、私の中で仲間との絆がフラッシュバック! ―見知らぬ土地、見知らぬライバル。連綿と業を受け継ぐ祟り神。人生を奪われ続けて化け物になってしまった少女。でも最後は皆で手を取り合い呪いを破った、団結の記憶― 「救済せにゃ!」  天高くティグクを掲げると共に、私は灼熱に輝く太陽となる! 全ての穢れは瞬く間に干上がり、色の飛んだ世界で唯一つくっきりと存在する明王の影が斧を振り下ろした! 「ニャアアアアアアアァァァ!!!」  ダガアァァァン!! 大魔神の帳が崩壊し、巨猫のシルエットが真っ二つに割れた! そして世界に色が戻ると…… 「!?」  中空に一瞬ルーンが浮かんだ次の瞬間、そこは突如カイラス山の岩窟になっていた。私は両腕を鎖で大岩に縛られ、足元を炎で炙られている。なんだ、今更悪夢攻撃なんて…… 「ヒッ」  違う!この炎は、かつて私が経験したどんな憎しみや悲しみとも違う。まるで地球史が始まって以来、世界中で起きた死という結果のみを集めて燻したような、恐ろしく冷たい炎。その圧倒的な絶望に晒された私の心臓はすくみあがり、だんだん体が動かなくなる…… ༼ ヌンッ! ༽ 「ドマル!?」  すると突然、私から強引に分離したドマルが自らの心臓に腕を突っ込んだ! ༼ こっ、これは、拙僧が抱えていたトラウマだ……今ここで拙僧が消えれば、術も解ける ༽ 「だ、ダメだ! この心臓を失ったら、ドマルは……」 ༼ ふ。もともと拙僧は、あなたの中に僅かに残った残滓に過ぎぬ。今更自我を保とうなどとは、思わない……よッ! ༽  ドマ���は私との接点だった悪魔の心臓から自分をメリメリと剥がし、このまま逝去するつもりだ! 確かに彼は既に引退を宣言した仏。だけど、何もこんなところでお別れになるなんて! ༼ よいか? 悪夢の術が消えたら、あなたの足元で燃える苦の本質を見ろ。そしてあの猫の声に耳を傾けるんだ…… ༽ 「ちょっと待ってよ! あなただって一緒に戦ってきた仲間じゃない! ドマル……」 ༼ 一美 ༽ 「!」  彼は最後に振り返ると、卑怯なほど穏やかな微笑みで私を見つめて言った。 ༼ 行くのです ༽  心臓に貼りついていた何かの線維が千切れる。抜苦与楽、体がふわっと軽くなったような感覚の後……私の前世は、邪尊ドマル・イダムは、悪夢と共に涅槃(ムナル)へと消え去った。
བཞི་པ་
 闇があった。広さのわからない闇。まるで棺桶に入れられたような、あるいはだだっ広い宇宙に放り出されたような掴みどころのない空間。そこに一人の人影が佇んでいた。 「あなたは……」  その人は、とげとげロン毛……いや、ただのウェーブがかったロングヘアーの男性だ。かの有名な、茨の冠を被った神の子によく似た雰囲気の人。私は彼に近付くと、再び心臓が凍てつくような絶望の感覚を覚えた。 「あ……悪魔」  たった今逝去した前世の記憶を引き継いだ私は勘付いた。この人は私の心臓のドナー。砂漠で行き倒れになっていた、例の悪魔だ。  人間を堕落させる存在として忌み嫌われ、死ぬ事も消える事もできない……彼が仏典にそう書かれた理由がようやく理解できた。彼が本当に望んでいたのは、『安らかな滅び』。苦痛も暴力もない、穏やかな終わりだったんだ。 ―いけェーーっ! ワヤン不動ーーー!― ―負けるなーー、立ち上がれーー、ワヤン不動ーーー!!―  どこかから声が聞こえる。何十人、何百人、何億人……最初は共に戦った仲間達の声。私を応援してくれる友達や邪尊教信者達の声。それどころか、一度も出会った事がない人達の声も、仏教とはまるで違う信仰を持つ人々の声も。この地球の命を守るため、身近な大切な人を守るため、あらゆる垣根を越えた大勢の衆生が私を呼んでいる! そして、 ―……たすけて……― 「!」  もう一つ。私の目の前で、か細く泣く猫の声。 ―……僕はただ、グリーダと静かに暮らせる楽園を作りたかっただけなんです……― ―……そのためにたくさんの命を奪いました。こうするしかなかった。だけど、グリーダはもういない……僕は償う事も、死ぬ事もできない……―  本来なら自分の感情すら自由自在に制御できる究極の神の子が、自己矛盾と絶望に苦しみ喘ぐ声。……大丈夫、ちゃんとわかります。だって私の中にも、悪魔の心臓(カオスコロル)があるのだから。 ―……助けて……ワヤン不動……―  ��暗い世界に、希望が満ちていく。光は影を強く形取り、救いを求める声に伸びていく。 ―ワヤン不動ーーーー!!!―  ……さあ。滅ぼしてくれる。 ལྔ་པ་ 「ミィ……ミィ……」  極彩色の宇宙に輝く満点の星。地平線を照らす金剛の有明。そこに浮かび上がった一匹の小さな子猫は、三角帽子の魔女と共に箒で空へ消えていった。 「大丈夫です。お空に創造主はもう見えないヨ」 「地上の混乱も順次収めていきますの。弊社の財力と国際社会とのパイプを利用すれば、お正月中に済むでしょう」  イナちゃんとカスプリアさんのおかげで地球の危機は去り、ここには奇跡のような明るい空だけが残っている。 「……あ」  ふと、全知全脳の力が感知した。たった今、グリニッジ標準時は丁度〇時となった。 「この地球が新年を迎えました。全ての命ある皆さん、あけましておめでとうございます」
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groyanderson · 1 year
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☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン3 第〇話「ここを楽園とする」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。
→→→☆書籍版発売までは既刊二巻を要チェック!☆←←←
(シーズン3あらすじ) 謎の悪霊に襲われて身体を乗っ取られた私は、 観世音菩薩様の試練を受けて記憶を取り戻した。 私はファッションモデルの紅一美、 そして数々の悪霊と戦ってきた憤怒の戦士ワヤン不動だ! ついに宿敵、金剛有明団の本拠地を見つけた私達。 だけどそこで見たものは、悲しくて無情な物語…… 全ての笑顔を守るため、いま憤怒の炎が天を衝く!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་  
 宇宙から三度目のカオスコロルが飛来した場所は、アイスランド、ラキ火山の麓にある小さな山村。偉大な魔女グリーダと、古代から語り継がれたルーンの魔術を生活の中心とする昔ながらの集落だった。そこに降り注いだ外宇宙からの色彩を、村人は家族として迎え入れた。  当時は十七世紀、ヨーロッパ全土で魔女裁判が行われ、魔女や魔法使いと認定された人々が無条件に処刑されていた『魔女狩り』の時代だ。しかし土着信仰が強く残っていたアイスランドでは、そもそも魔術の告発が他のヨーロッパ諸国と比べて極端に少なかった。また、時には本物の魔術を使って刑の執行を免れる強力な魔術師もいたという。  そのような背景があり、当時アイスランドを領地として支配していたデンマークは面目が立たなかったのだろう。デンマーク国王は霊能者や聖職者を中心とした対魔法軍を結成し、アイスランドで最も強大な魔女といわれるグリーダを討ち取ろうと決意した。一六八三年の出来事だった。
 གཉིས་པ་
 「グリーダ、大変だ! 集落が燃えてます……グリーダ?」  息を切らしたロフターが帰宅すると、家には誰もいなかった。彼はすぐに全知全脳の力で状況を読み解く。 「おいおいおい……魔女狩りですって? 一神教のお膝元ならいざ知らず、こんな未だにヴァイキングと同じような生活している田舎でですかい」  主人の痕跡を辿って村の広場へ向かったロフターは愕然とした。おびただしい数の十字架と、そこに吊るされて火炙りにされる村人達。その全体は魔法陣の形に並んでおり、強大な結界を作っていた。 「グリーダ!」  結界の中心には、巨大な杭で全身を貫かれ絶命している魔女グリーダ。その血は地面に流れず、彼女の頭上にある油壷へドクドクと昇っていく。大勢の村人の命を使った強力な魔術により、魔女の生きた痕跡は一滴もこの地に残さない。今後復讐や天災が起きるのを予防するためだろう。 「二足歩行の喋る猫だと? 魔女の使い魔だ、捕らえろ!」 「なんで、なんでだよ! この村は何もしてないだろ、あんたらには関係ないだろぉ!?」  あらゆる魔法へ対策した聖職者達に押さえつけられながら、ロフターは結界内に入ろうと必死で足掻く。 「関係ないものか。世界は父なる創造主のもと平等であり、何人たりとも神秘に触れてはならない。我らの領土に野蛮な魔法を扱う村があるだけで大迷惑なんだよ! オラッ、とっととくたばれ畜生が!」 「うぐっ……」  ロフターの背中に祈祷済の杭が打ちつけられる! それはあらゆる魔物を二度と復活させることなく葬る代物だ。 「……は、ははは……異教徒は、だめかよ。魔女と平和に暮らしてちゃ、だめ、なの、かよ……」  しかし実のところ、魔法使いではなく全知全脳……物理的に全細胞を意のままにできる彼にそれは効果がなかった。それでもロフターは、一度やられた振りをして絶命してみせた。
 གཉིས་པ་
 やがて焼野原から復興した村の姿は一変し、教会を中心としたデンマーク人居住区になった。活気づいた村は貿易や経済活動の拠点となり、多くの人々が行き交うようになっていた。そして、あの魔女狩りから丁度百年が経過したあの日…… 「うわああぁ、火山が! 火山が噴火したぞおおぉ!!」 「みんな逃げろーーーっ!」  一七八三年。ラキ火山が大噴火を起こし、大量の溶岩と火山灰で都市を瞬く間に飲み込んだ。大勢の命が燃えていく中、この都市を先住民から奪い取ったあの聖職者一族は教会に立てこもり、周囲で死んでいく人々の魂を基にした結界で噴火をやり過ごそうとした。 「ああ、主よ、神よ! 我らを守り給え!」  すると、固く施錠したはずの扉が突然開く。 「ほぉ。またまた死んだ人の魂で身を守ろうとしているんですね。人間は神秘の力を使っちゃダメなんて言ってたの、どこのどいつですかい?」  現れたのは、虎よりも大きな二足歩行の猫。黒いローブをマントのように羽織り、ぴんと立った耳と耳の間に三角帽を縦に被っている。右手には異様に大きなダイヤモンドのついた箒、左手には人皮と歪なダイヤモンドを縫い合わせた装丁の魔導書。これらは全て……魔女グリーダの遺品や遺体、遺骨でできた物だ。 「あんたらね。主よ、神よ! ……なーんて言うクセに、創造主がどんな存在か知らないんでしょう? まあ、見た人間は死ぬんですけどね」 「な、なんだ貴様は!? 化け猫如きが主の御名を語るな!」 「僕ですか? 僕は……」  猫が箒を振ると、ダイヤモンドが玉虫色の輝きを発して中空にルーンを描いた。輝きは教会の壁をスクリーンのように使い、人類が発狂しない程度の情報量で人類とカオスコロルの歴史を照射した。 「なっ……なっ……!?」 「おぅどうだ? 僕もあんたらが大好きな『神の子』だぞ」  自分達が指標にしてきた主は宇宙人。自分達が信じていた神は異形。たったそれだけの真実で、教会内に立てこもっていた全員が絶望し、聖なる結界は崩壊した。 「うははははは! まさに神は死んだってやつだ! あんたら神神言っときながらアレが何かも知らねぇくせに、異端ってだけでどうしてグリーダが殺されなきゃならなかったんだ! わはははははは!!」  そして全てが燃え尽き、都市だった物は跡形もなく崩れ落ちた。風に巻き上げられた煙や死者の煤は集まって黒煙の怪物となり、中途半端に燃えなかった教会の死体は不気味に蠢くカビ菌に生まれ変わった。その虚無に包まれた地で、猫は叫ぶ。 「いいか人類、よく聞けぇ! 僕は金剛有明団を結成し、神の名のもとに蛮行を繰り返す貴様らに真実を教えて���る! 全人類が失った第六感を取り戻し、貴様らが神と呼ぶモノがいかに無意味な存在か見せつけてやる! それがこの星のあるべき姿。金剛の有明と共に訪れる、嘘も隠し事もない絶望の楽園……」  かくして金剛有明団と、人類文明最大の脅威……大魔神ロフターユールが爆誕した。 「……地球(ここ)を楽園アガルダとする!!」
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groyanderson · 1 year
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超無難に流せるテストVTR作ったよ!!!!!!
ファイから「著作権的に気にせず使えるサンプル映像作ってくれ」とリクエストを受けたので作成しました。 BGMもファイから「雨の日の移動中BGMみたいなバルカローレがいい」とリクエストを受けたので作成しました。 曲名は「イヌカキーヌのバルカローレ~舟乗ってへんやん~」です。そこだけ全然無難でねえ!
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(ニコ動はこちらから)
おー イヌカキーヌー おー イヌカキーヌー およげ およげ イヌカキーヌ くたびれるまでー ×2(サビ) Bメロは好きな歌詞をつけて歌おう!
高画質セットをboothで販売するのでホームシアターの画質確認したりとかする人はご活用ください! なかみ: テストVTR (3840×2160 4K UHD 60p MP4 H.264 AAC) テストVTR (1920×1080 Full HD 60p MP4 H.264 AAC) 動画編集などに便利な枠 (16:9、4:3、アクションセーフマージン、タイトルセーフマージン) イヌカキーヌのバルカローレ~舟乗ってへんやん~ (mp3 ループ可能仕様)
なお映像自体はファイがみなとみらいで頑張って腹這イーヌで撮影してくれました。
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groyanderson · 1 year
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効果音使って頂きました!
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主にビートルズのカバーを中心に活動されている井戸の世界さんに グロいそざいしうの効果音を使用して頂きました!
ていうかぶっちゃけこの曲リクエストしたのおいらです!!まじありがとなし井戸先生!!! ビートルズの3大好きな曲の1つです。 あと2つ好きな曲はもちろんLucy in the skyとA day in the life(ry
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groyanderson · 1 year
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☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン3 第六話「悟りの境地」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。
→→→☆書籍版発売までは既刊二巻を要チェック!☆←←←
(シーズン3あらすじ) 謎の悪霊に襲われて身体を乗っ取られた私は、 観世音菩薩様の試練を受けて記憶を取り戻した。 私はファッションモデルの紅一美、 そして数々の悪霊と戦ってきた憤怒の戦士ワヤン不動だ! ついに宿敵、金剛有明団の本拠地を見つけた私達。 だけどそこで見たものは、悲しくて無情な物語…… 全ての笑顔を守るため、いま憤怒の炎が天を衝く!!
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དང་པོ་  
 アラビアンナイトに、漁師と魔人という寓話がある。壺に閉じ込められていた魔人の封印を解いてしまった漁師が、「お前なんかこんな小さな壺に入る事すらできないだろう」と煽って魔人を再び封じ込める話だ。グリム童話や西遊記にも似たような物語がある。 「貴様は終わりだワヤン不動、金剛の有明が訪れる前に亡き者にしてくれる!」  この間抜けもそうだ。わざわざ暴風吹き荒れる高度三千メートルの塔外空中庭園に出て、最上の姿とやらになるため分散していた全黒煙を一身に集中させた。煙として漂い私達の体や霊魂を汚染させる方が圧倒的に恐ろしい力なのに、頭に血が上った本人は気付いていないんだ。  最上形態の金剛愛輪珠如来は十二単に似た複数人種の生皮ドレスローブと、ラスタカラーに輝く狸の毛皮の襟巻きで着飾っている。背中に千手観音のように多色の腕を生やし、その顔つきは……私の和尚様。ムナル様のご遺体から奪った物だ。 「やれやれ、悔しさに言葉もないか? ほら、ワヤン不動。我らを裏切った貴様の師匠の顔だぞ」  知ったことか。その人は既にこの世から逝去した。ていうか勝手に髪の毛生やしてるし、もはや課金のしすぎでゴチャゴチャになったアバターみたいで和尚様感ゼロだし。 「御託は不要だ。かかってこい、ケツ穴糞野郎(オンツァゲス)」  影影無窮! 私は影体を練り、自身の腕を四本に増やした。右上腕から長斧(ティグク)、神経線維塊(ドルジェ)、羂索(キョンジャク)、倶利伽羅龍王剣(プルパ)を持つ。今までこいつに破壊された物や、さっき粛清した龍王も含めた私の全法具だ。かつてない程慎重に、そして確実にこいつを滅ぼす!  ヴゥン! 先制して如来の顔面に目くらましの神経エネルギーを放った。すかさずティグクを振るうが、如来は回避。なるほど。死体を継ぎ合わせて作ったあの体は所詮器に過ぎず、奴は目でなく煙体で物事を感じ取っているんだ。 「カハハハ、ならばこうだァ!」  指先で小さな影と神経を練り、高速連続射出! チュタタタッ! これも如来は人間離れしたバック宙返りで回避。しかし奴が体制を整えようとしたその瞬間、私は既にゼロ距離で龍王剣を構えている! 「ピギャアァーーーーーッ!!!」  刺突ゥ! 如来の胸部を貫いた龍王剣が絶叫、炎を吹き上げながら奴の体内を燻製窯に変えた! 開祖バドゥクン・サンテットとの戦いで得た奥義、影縫いだ! 「ほう……」  如来は涼しい表情のまま、胸部の風穴から大量の黒煙を噴出。一方こうなる事を予習済みの私も、煙を吸わないよう息を止めたまま、影体を後部へ滑らせた。 「やれやれ、少しは賢くなったようだな。どれ、他の連中とも遊んでやろう」  如来の背後を彩る千手が、ボトボトと数本剥がれ落ちる。それらは黒煙を纏うと、生を得たような人型に膨張。私の後方目がけて走り出した! 「光君、イナちゃ……」 「貴様の相手はこの私だ!」  ズズゥッ……周囲一帯の空気が吸引されるような音。仲間の心配をしている暇はないようだ。 「龍王!」 「へ!?」  全身猛毒の奴の攻撃を生身で受け止めてはまずい。私は自動制御型法具キョンジャクの先に龍王剣をくくり、めいっぱいブン回す! 瞬間、如来が大量の汚染黒煙を噴出! 「ギヘエエェェェエエーーーー!!?」  黒煙を扇風機(サイクロン)効果で全て吹き飛ばした! 猛回転と毒に酔った龍王は悲鳴を上げながら影炎吐瀉! 「オゴゴボォーーーーッ!!!」 「ぐわっ!」  龍王剣爆発! 衝撃波を食らった私は後方へ吹き飛び全身を強打。しかし黒煙を散々吐き散らかした如来もやつれてきている。武器を二つ失った対価は大きいぞ! 「よし、トドメを……うっ!?」  ティグクを構えた瞬間、私は突如背骨の辺りに激痛を覚える。振り返るとそこには……杭のような形状で私を貫く、固形化黒煙!? 「うガッ!」  血管に汚泥を流されたような鈍痛! 視界がチカチカと明滅し、手足の力が抜けていく。 「ゼェ、ゼェ……ふふ。トドメを……どうすると?」  一転、舐め腐ったような表情で近寄ってくる如来。私は満身創痍でティグクを振るう。しかし斧の柄がみぞおちに当たり、私は胃液を吐き出して自滅転倒! 「ぐはっ!」 「ハッハハ! やぁれやれ、やはり邪道に金剛の有明は訪れぬようだな!」  亡布録装束(ネクロスーツ)に刻まれた死者達にケラケラと歪な笑い顔を作りながら、この世で最もおぞましい外道野郎がにじり寄る。 「だが貴様も女よ。最後の情けとして、この私の接吻で邪尊の因果から解き放って殺してやろう……」  如来は黒煙を吐きながら私に顔面を近付ける。キショい! 和尚様の顔でどうやったらここまで気色悪い所作ができるんだ!? 「ひぃぃぃーーー!」  しかしその時! 「グオォォルアアァ!!!」  ズドゴオオォン! 如来の横っ面を突如巨大な発光体が吹き飛ばした! 「ガッ! ……かはっ……き、貴様ァァ……!」  塔の壁面に大の字でメリ込んだ如来が、ベリベリと顔を剥がしながら振り返る。睨みつけた先には……御戌神、光君だ! 「僕の一美ちゃんに触るな」 「何故だ。貴様如き、分身で十分汚染できたはず……!?」  如来が目を見開く。光君の足元には、ただの腕と化した亡布録が転がっていた。それどころか、私も含めた彼の周囲の黒煙がみるみる消滅していく。 「ま、まさか!」 「カハハッ……何の対策もなしにお前に挑むわけがなかろう? 塔を上っている間に、お前の特徴は仲間と共有済みだ」  黒煙が生物を死に導く力と、光君をずっと蝕んでいた滅びの光。その特性はどこか似ている。ならば、そう。こいつは滅びの光と真逆の、生き物が発する命の輝き……すなわち、『赤外線』を当てまくれば消毒できる! 「ぐああああっ! 馬鹿なァァ!」 「効果は既に亡布録ゾンビで検証済だ! カァァーーッハハハハァァーーー!!!」  パァァァ! 光君を中心に、大晦日の寒空を強烈な赤外線の熱波が撫でた! 周囲一帯の体感温度が急激に上昇し、風をももろともせず滞っていた黒煙はたちまちオレンジ色に輝きながら消滅! 「おのれ……見くびるな、亡布録の法力はいかなる光も通さぬわァァ!」  如来が立ち上がり、再び背中から二本の腕をもぎ取った。それに黒煙を充填すると、腕は二対のガトリングキャノンと化す! 「たかが天部や明王如き、生身の戦いで十分! 捻り潰してくれるわぁ!!」  ズダガガガガガガ!!! 硬化した皮膚片を乱射! やはりこいつは馬鹿だ。 「ステゴロで如来部が明王部に勝てるかボケがァァーーーッ!!」  ヴァダダガガガガガァン!! 無数の神経線維弾が爆ぜ、皮膚片は全て分解霧散! 棒立ちの如来にティグクを叩き込む!! 「うおおおおおーーーーッ!」  頭を真っ二つに割られて吹き飛ぶ如来! 物理肉体に身を包んでいる奴はそのまま、謎の力で浮く空中庭園から放り出された。 「おのれ! おのれェ! 亡布録よ、魂と骸の抜け殻よ!! 我が血肉となれえええぇぇ!!」  自由落下しながら絶叫する如来。すると塔の亜空間からボトボトと亡布録や黒煙が飛び出し、再び如来の装束を蘇らせる! 「フハーーーッハッハッハァ! やれやれ、ここまで手こずらせてくれるとは!」  再び法力を得た如来は地面スレスレで再上昇! 背中の千手に黒々とした巨大煙玉を抱えて上空に迫る! 迫る!! 「この私は何度でも甦えぅええぇぇえ~~~!!?」  しかし高度三千メートルに達した時……如来と煙玉が、謎の飛行物体に吸い込まれた! 「な!? な!!?」  突然の事に何が起こったか理解できない如来。しかしその飛行物体を、その創造者を、私は知っている…… 「アブダクショォン!」  たった今、如来が塔から吸い上げた亡布録。その一体が奴から反抗するように、未確認飛行物体から舞い降りた。彼女の名はリナ。私が生まれて初めて作った『自我を持つタルパ』の……宇宙人リナだ! 「やれやれ。まんまと罠にはまたネ、愛輪珠如来!」  イナちゃんが駆け寄る。そう。私はここに来る途中、彼女に『亡布録の中に、髭の生えた女の皮(リナ)がいたら理気置換術をかけてほしい』と依頼していたんだ。如来は私を乗っ取りに来た時、家の結界を突破するためリナを亡布録に変えていたから。 「有り得ぬ、抜け殻が自我を取り戻すなどと……くそ、ここから出せ!」  如来はリナが生成したタルパUFOの中で狭そうにもがく。 「ふっ……やれやれ。言うことを聞けぬなら、この飛行物体ごと亡布録に変えてやる!」  煙玉破裂! 船内に黒煙が充満し、UFOの外観が次第に色褪せていく…… 「させるか! スリスリマスリ!」  シュッ! イナちゃんが射出した理気置換術の波動がUFOの丸窓を通して何かに命中した。すかさず船内に、ふわりとラスタカラーの糸のようなものが光る。 「ぐあぁ!?」  如来は繭状になった糸に拘束される。更に、自らの首を飾っていた狸の毛皮が奴を締め上げる。彼も……あの化け狸もまた、如来に命を奪われた魂の抜け殻だ。 「フ……フフ! だがワヤン不動、貴様に私が倒せるかな?」 「?」 「亡布録は所詮、死者の抜け殻。このまま私を倒せば、この宇宙人と狸も消滅する。そして貴様の師匠である金剛観世音菩薩の亡骸も、永遠に消え失せるのだ!」  ほぼ敗北を悟った如来は、最後の脅しにかかっているつもりらしい。だが、それがどうしたというんだ。 「オモ? こいつ何言ってるの。リナちゃんも狸さんも、もうこの世にいないヨ?」 「……へ?」 「それは私が理気置換術で操ってるだけ。お前と同じやり方で、しかえししたんだヨ! ゲドー野郎!」 「なっ……なっ……!」  ゴォッ。光の獣と影の明王が火柱を噴き上げ、天に二色の螺旋を描く。 「や、やめろ……」  死の残滓には、命の輝きを。生命の営み、男女結合の境地……両尊合体(ヤブユム)を。 「よせ! もう間もなく、金剛の有明は訪れるのだ! それを拝めずに、き、消えたくない……」  全ての因果を斬る漆黒の影体、全ての外道を焼き尽くす真紅の後光輪。ワヤン不動・輝影尊(フォトンシャドウフォーム)爆誕!   シャガンッ! 世界が白一色の静寂に染まる。この領域は私であり、私はこの領域そのもの。中に存在する異物は、金剛愛輪珠如来のみ。さあ、 「やめろおおおォォォーーーーーーーー!!!!」  神影繰り(ワヤン・クリ)の時間だ!
༼ 南摩三満多哇日拉憾唵焼雅蘇婆訶! ༽
 幾多の仲間が散り、師は逝去された。ここからは、私自身が我が道を歩んでいく。
༼ 一名來自沙漠盡頭的精靈僧官將其救起精霊曰吾乃悪魔神視不食其力而乞為悪是故將汝等糧食交之於吾僧官曰生存乃自然之道既然如此佛祖不会介意您便拿去吧! ༽
 金剛愛輪珠如来は外宇宙の理力により死を超越した残滓。だがこの地球上に衆生を蔑ろにする仏など不要だ!
༼ 精霊曰神不容受施于神外之物是故命汝等崇敬於吾僧官曰如果您施恩予我我將感激不盡既然如此佛祖不会介意您大可放心! ༽
 もはや外道の如来も、邪尊もこの世からは消え失せる。ここにいるのは憤怒の化身、外道を滅ぼし衆生を守る輝影尊のみ!
༼ 精霊曰神不容爾等試探其之內心是故吾便在此自殺僧官曰您死後我便會恭敬的悼念您既然如此佛祖便不会介意您大可放心! ༽
 案ずるな、呪われた黒煙よ。死者の肉と魂は素粒子に分解霧散し、また地球の糧として巡るもの。
༼ 精霊曰吾中意之佛道是故汝接受吾之心臓將其食用於是乎精霊感到十分満意帶著愉悅的心情離世了而僧官則吃了精霊的心臓成為了守護其衆生的赤紅影尊ヌアァァアアア!!! ༽
 その輪廻から逃れられる悪徳など、この世には存在しないのだから。私はそれを知っている。邪尊でも、祟り神でも、たとえそれが悪魔でも……
༼ 唵! 皮! 影! 維! 基! 毘! 札! 那! 悉! 地! 吽ーーーーーーッ!!!!! ༽
 ……さまよえる全ての者に、抜苦与楽の永眠を与えん。
 གཉིས་པ་
 暗転、赤転、明転。全てを出し切った私と光君は、素っ裸で並んで得体の知れない空間に横たわっていた。そこは真冬とは思えないほど心地の良い朝日が差し込む、あたたかな森の中…… 「……って、まだ終わっちゃだめじゃん! 光君も起きて!」 「そ、そうだ! ここまで来たら、ちゃんと金剛滅ぼさにゃ!」  私達は慌てて腰を上げる。いけない。戦闘後にマッタリしちゃういつもの癖が出かけたけど、まだ大魔神を倒していなかった! 『ふふふ……仲睦まじい新婚夫婦、素敵ですのね』 「!」  見知らぬ声の方には、色とりどりの花で彩られた棺があった。覗き込むと、中にはドレスを着た女性が眠っている。 「あなたは?」 『私は平良鴨カスプリア。全知全脳の女神……いえ。ただの豚ですわ』 「ぶ、豚ぁ?」  するとポッと短い電子音を立てて、森に小さな魔女……悟さんのアバターが現れた。そうか、ここは例の白雪姫なんとかってゲームの世界だ。 「そうよ、そいつは私の白豚ちゃん! ほら、おどき!」  絵本の白雪姫なら、棺で眠っている姫は王子様のキ��で目覚める。ところが悟さんは、カスプリアさんに容赦なく四季砲(フォーシーズンズ・キャノン)をブッ放した! 「ひゃあん!」  可愛らしい悲鳴を上げて、女神様は棺から放り出された。しかしその表情はなんともご満悦そうだ。 「ふむ、両肘下と十二指腸、左脚がまだ未完成のようね。それとも私が今フッ飛ばしちゃったかしら? おほほほ!」 「滅相もございませんわ悟様! 私めの肉体はまだまだ未完成ですもの。本日は紅ご夫妻様のために、私カスプリア。魂だけ覚醒致しましたの!」  ……つまり、色々と作りかけのこの女性は女神カスプリア。人類に金融アルマゲドンとかいう試練を引き起こし、悟さんに見事ハートをかっさらわれた奥様というわけだ。 「この度は、私めと同じ『カオスコロル』がとんだご迷惑をおかけ致しました。私めも今はお力になれず、本当に申し訳ありませんの」 「カオスコロルとは?」  ああ、光君には伝えていなかったか。 「混沌色(カオスコロル)。例の外宇宙……創造主様の世界から降ってきた、謎の粒子だよ」 「じゃあ、カスプリアさんは大魔神や神の子さんと同じで?」 「ええ。あちらの領域……そうですわね、いわゆる外宇宙から参りましたの」  カスプリアさんが一瞬言い淀んだ。 「あまり人間様にあちらのお話はしない方が良いんですの。なにせ時の王様に記憶を封印された私め自身、全知全脳の自我を取り戻したとたん人格がゲシュタルト崩壊してしまったのですもの」 「げ、げしゅたると崩壊……」  って、自分が誰だかわからなくなって発狂するとかいう、あれだよね……? 「でも一人だけ。生きたままたった一人であちらに到達されて、お心に異常をきたさず帰られた人間様がいらしたわ」 「え?」 「ゴータマ・シッダールタ。初代、仏様ですわ!」 「そうなんですか!?」  まさか、それが悟りを開くって言葉の真の意味!? 「ええ! そして一美様、光様。あなた方がワヤン不動輝影尊として大魔神と戦われるのなら、同じ悟りの境地に至っていなければ勝ち目はありません。なぜなら大魔神は、いわゆる創造主を強制的に人に見せつける力がございますの!」 「人間が見たら発狂する神を、強制的に!?」  そういう事か。もし私達がこのまま大魔神ロフターユールと対決し、奴に宇宙の事を見させられたら発狂して負けてしまうんだ。だから今この場で、悟りを開くしかないようだ。 「ドマルの時から思ってたけど……やっぱり精神に見合わない力は、身を亡ぼすんですね」 「そういう事ですの。私めが今からあなた達に、この宇宙の真理をお見せしますわ。創造主を目視した人間は一瞬で無限の情報に脳を焼かれてしまうので、本来よりもゆっくり……さくさくっとお見せしますわね」  なにそれ怖い。 「大丈夫よ、あんたら二人一緒なんだから! 私だって一人で見たけど大した事なかったわよ!」  悟さんの魔女アバターがコロコロと笑う。……って、え!? 悟さん見た事あるの!? 「それでは……行ってらっしゃい! ですの~!!」 「「え、ちょ、えええええぇ~~~!!?」」  そして私と光君の視界は、ゲーム空間から異次元へ飛び去った……。
གསུམ་པ་
 そこから私達は、目まぐるしく地球史を遡った。気になる歴史上の出来事や人物に少しでも集中すると、そこで起きた運命、無数の人々のひしめき合う感情、喜び、悲しみ、痛み、安らぎ、食べるもの、食べられるもの……ありとあらゆる感覚と本能が、ハチャメチャに押し寄せてくる。私も光君も、深入りしかける度にお互いの手をぎゅっと握って耐えた。  三大禁忌で隠匿されていた話は、概ね本当だった。学校で習うような一般常識を思い出した後で改めて見ると、とんでもない話だ。  現代では謎に包まれたシュメール文明。それは外宇宙へ繋がる『塔』を建てた、神々と人類が手を取る国だった。しかし彼らは創造主の片鱗を目の当たりにして、人類が二度と外に夢を見ないようそっと衰退した。その物語はやがて、現代の人々も信仰する世界一有名な聖典を生み出すきっかけとなった。  その後、地球に降り注いだカオスコロル。そりゃあ神の子と名乗るのも納得だ。彼は人類が二度と創造主に近寄らないよう、奇跡の力で生涯慈善事業を行いながら、ひっそりと人類から霊感を奪っていった。  そして第二のカオスコロル。霊能者と合体して大預言者に変身した彼は、中東に当時まだ残っていた異教徒が呼び出した外宇宙生物を倒し、それまで以上にめちゃくちゃ厳しい一神教を作った。彼はもはや唯一神の名前を呼んだり、イメージで偶像を作る事まで頑なに禁じた。それでも現代でも、人類の三分の一ぐらいの人達が彼の言いつけを守っているのはとてつもない偉業だ。  第四のカオスコロル……カスプリアさんは、時の王様の隠し子に宿った。だけど霊能者であった王様は、カスプリアさんの記憶が完全になくなるまで彼を地下に幽閉し、人間の言葉や生活を何一つ教えずに育てた。そのせいでカスプリアさんはやがてゲシュタルト崩壊して、脳を卵に変えて自らを封印。それを戦時中ナチスドイツに発掘され、今に至る。  人類とカオスコロル達が、ここまでして長年隠し通してきた『外宇宙』。いま、その実態は私達の目前にある。 「……ここまでは、大丈夫ですの? 準備ができましたら、いっせーのーせで創造主をチラ見せいたしますわ」 「わかりました。光君、大丈夫?」 「ゼェ、ゼェ……うぷっ。なんとか」  私はいい、まだ仏であるドマルの記憶や精神が根幹にあるからこのくらいは平気だ。しかし光君は今に至るまで、既に何度か分解霧散しかけている。 「じゃ、じゃあいくよ……本当に平気!?」 「ど、どうにかするから! 大丈夫。一美ちゃんを残して、僕は絶対に壊れたりなど!」 「わかった。いっ……」 「「せーのーせっ!」」  私達の合図と共に、カスプリアさんは外宇宙の景色を解放した。
བཞི་པ་
「ロフター。ロフターや、イラクサを刈ってきておくれ」  穏やかな森の中。腰の曲がった老魔女グリーダが、大鍋をかき混ぜながら使い魔を呼ぶ声。 「おいおい、イラクサですって? 僕の肉球が膨れ上がってパンになっちまいますよぉ」  現れた使い魔は、嗄れた声で二足歩行の猫。彼は虎のように大柄だけど、身長二メートル半もある魔女と並ぶと丁度よい体格差だ。 「文句を言うんじゃないよ。あたいの叔母のナブロク手袋を使いな。叔母さまはどんな毒や火傷からもあんたを守ってくれるよ」  魔女に促されるまま、猫は引き出しから人皮の手袋を取り出した。それは丁寧になめされて、甲に金色のルーンが刺繍されている。 「おやおや、こんなに薄いのに随分とあったかいんですなあ。それに……おお。確かに、イラクサに触ってもチクチクしないですよ。こりゃあグリーダの叔母さんは随分と良い人だったんでしょうね」 「ヒッヒッヒ! そうさ。あたい達魔術師はね、古くからノースの神々と共にヴァイキングを支えるこの国の英雄なのさ。最近は神が一人ぽっちしかいないなんて訳のわからない事を言う外人さんもよく来るけど、あんな偏屈な考え方はこの辺りにゃ向いていないね!」 「にゃははは! 全くその通りですなあ。わはははは!」
ལྔ་པ་
 魔女と猫の、幸せそうな束の間の時間。外宇宙の創造主……本当にそう呼んでいいのか……を見た私と光君の脳裏には、その光景が過っていた。 「こんな物のために」  光君の唇が震える。 「こんな物の尊厳を守るために、あの魔女は裁判に?」  魔女裁判。実は土着信仰の根強いアイスランドでは、ヨーロッパほど熾烈な魔女裁判は行われていない。しかし森の魔女グリーダは拷問の上で惨殺されてしまった……カオスコロルである、ロフターユールを庇って。 「こんな物の尊厳を守るために、いまだ世界中で戦争が??」 「そうですわ」  創造主を背にしたカスプリアさんの目が、玉虫色に光る。この『神』を三次元の物体として落とし込むと、確かに似たような色をしている。  創造主について言葉で例えるのは難しい。あえて言うならそれは、どこまでも無限に広がり、うねり続ける複雑な波だ。波の先をよく拡大してみても、見えなくなるほど無限に同じ形の小さな波が連なっているだけ。どれだけ全景を見渡そうとしても、見えなくなるほど無限に同じ形の波が連なっているだけ。その全貌は途方もなく壮大で、その片鱗は手の中に握りつぶせるほどちっぽけで無価値な存在。それが創造主という概念だと思う。 「僕は認めない! 神様ってヤツは、もっと偉大で立派で……こう、ひげもじゃのお爺さんなど! みんなが尊敬できるお方でねえと! なのに、こんな心があるかどうかもわからない場所が……神様など……」  光君の頬を涙がつたう。こうなるのも当然だ。だって私達は、つい今しがたまで人類の全ての歴史を追体験したばかりだから。神に祈りながら死んでいった人々、神について争い命を奪い合う人々、神を騙る人々……その全てを、見てきたから。 「一美ちゃんは、どうしてそんな平気ので……?」 「……」  私って、薄情な女なのかな。ただ…… 「平気、かどうかは何とも言えないけど……私は正直、こんなもんかなって思った」 「どうして?」 「だって……創造主って、人類だけのものじゃないでしょ」 「!」  そう。私達は、人類の全てを見てきた。けど、それだけじゃない。動物、植物、惑星、この宇宙の全てを経てここに来たじゃない。 「人のための神様なら、確かに人型じゃないと変だと思う。けど太陽系には、犬とか葉っぱとか、石とか、ミトコンドリアとか。色々な存在があるでしょ? その全員のお母さんだってんなら、こんなわけのわかんない形だったのも納得がいくよ」 「人間以外……まさか一美ちゃん、さっきの遡りで、人類以外にも目を……!?」 「い、いやいや、ちょっとずつだよ!? そこまで精神のキャパないし! ……あ、でも」  人間をここまで魅了する神様、といえば…… 「……よく見るとこの波の形、仏様っぽくない? お釈迦様の螺髪(パンチパーマ)、ほら、あのへんの出っ張りを真似したのかも!」 「は、はは……」  光君は膝を打った。 「……これが、不動明王(ホトケさま)か」
དྲུག་པ་
 かくして全てを悟った私達は、カスプリアさんの力でゲーム空間に意識を帰還させた。 「さすが……お二人共、よくご無事でお帰りなさいましたわ。ですが、それができたのは、お二人が今まで幾多の試練を乗り越えてきた神仏だったから。普通の人間は創造主を直視するだけでショック死ですのよ」 「わ、わかってます! あんなのバレたら文明がめちゃくちゃになっちゃいますよね!」  というか、目がチカチカして卒倒するのが先かも。 「ええ。ですが、それこそ金剛が企てる楽園計画ですの」  そう、私達はロフターユールの過去も見てきた。彼は魔女狩りで大切な人を失い、一神教を……過去のカオスコロル達が築き上げてきた秩序を、憎んでる。  金剛有明団の真の目的は、全人類が失った霊感を再び蘇らせ、この地球上から『創造主への幻想』を破壊する事だったんだ。
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groyanderson · 1 year
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☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン3 第五話「外道vs邪道」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。
→→→☆書籍版発売までは既刊二巻を要チェック!☆←←←
(シーズン3あらすじ) 謎の悪霊に襲われて身体を乗っ取られた私は、 観世音菩薩様の試練を受けて記憶を取り戻した。 私はファッションモデルの紅一美、 そして数々の悪霊と戦ってきた憤怒の戦士ワヤン不動だ! ついに宿敵、金剛有明団の本拠地を見つけた私達。 だけどそこで見たものは、悲しくて無情な物語…… 全ての笑顔を守るため、いま憤怒の炎が天を衝く!!
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དང་པོ་  
 ドマルの力で一時的にアイスランド語が理解できるようになった私は、塔の書斎で数冊の本を読み漁っていた。それらは全て手書きで、魔術に関する覚書や報告書の束、日記などが殆どだった。 「ねーヒトミちゃん、私も読みたいー」  暇を持て余したイナちゃんが駄々をこねる。けど、ここに書いてある内容は……本当に共有していいものなのかどうか……? ༼ あの。私が忘れてるだけで常識なのかもしれないけど、一つ聞いていい? ༽ 「なに?」 ༼ 『霊能者の三大禁忌』って知― ༽  その言葉を口にしかけた途端、イナちゃんが私の口を塞いだ。 (それは声に出して言っちゃだめ。たとえ私達しかいなくても)  影体にテレパシーが伝わってくる。禁忌というだけあって、やはり大っぴらに話せない事らしい。私はドマルのように自分の体から影の糸を伸ばし、イナちゃんの魂に接続した。 (『影電話』。これなら大丈夫?) (うん。霊能者の三大禁忌は、霊能者や神様、精霊が世界のどこでも絶対に守らなきゃいけない掟なの)  テレパシーを介した会話だから、イナちゃんの訛りが一切なくなっている。彼女は自分の母国語で学んだ知識をそのまま私に転送してくれた。  霊能者の三大禁忌とは、『創造主について探ってはならない』『宇宙の外に救いを求めてはならない』『見えざる者に与えてはならない』という三つの掟だ。簡単に言うと、この世界そのものを創った一番偉い神様について詮索してはいけないし、生まれつき霊感のない普通の人を霊が見えるようにしちゃだめ。その理由も詮索してはだめ。というルールのようだ。 (私みたいにプロの霊能者は、どこかで必ずこの掟を知る機会があるの。破ったら必ず最寄りの神様や霊能者から天罰が下ると、キツく念を押されて……それより、三大禁忌がどうかしたの?) (金剛を創った親玉の覚書に、禁忌が生まれた成り立ちと創造主の話がぜんぶ書かれてる) 「ええぇーーーーーっ!!!??」  急に大声を出すイナちゃん。驚いた私は尻餅をつき、とんでもない禁忌がミッチリ綴られた本を何冊も床にばら撒いてしまった。 「オモナぁぁ!? トップシークレットが! きゃー!!」  二人して慌てて本を閉じ、元の棚に戻す。そ、そこまでとんでもない禁忌だったとは……。けど金剛を滅ぼすためには、この話もイナちゃんに共有しなきゃいけない。私は再び彼女と接続した。 (なにせ金剛の本だから、どこまで真実かはわからないけど。とにかく書いてある内容をそのまま伝えるね) (わかった。私もできるだけ淡々と聞く!) (ええと……)  まず、古代人には全員霊感があり、死後に自分の魂を鍛えて神や妖怪になる人も多かった。だけど誰もこの世界の創造主を知らないから、皆で外の宇宙へ繋がる『塔』を建設した。ところが外宇宙が見えてくると、当時の人と神は塔を壊して引き返してしまった。その後ある預言者が、『天国へ続く塔を建てた人間には天罰が下る』という神話を拡散した。それでも当時は外宇宙を追い求める人や神が多かった。  それから数百年後、かつて塔の建設で開いた綻びから外宇宙の物質が地上に降り注いだ。それが人間の女性の胎内に入ると、後に自らを『神の子』と名乗る人型生物が生まれた。神の子は物質を増やす謎の力で生涯何千人もの人々に食べ物を与えたが、この時彼から施しを受けた人達を媒介に、人類の殆どから霊感が失われていった。  それから更に数百年後、再び外宇宙の物質が地上に降り注いだ。それはある瞑想中の若者の体に降り注ぎ、彼を大預言者に変えた。彼は当時中東に潜んでいた外宇宙由来の怪物を討伐し、『霊能者の三大禁忌』の提案やそれに因んだ厳格な宗教を立ち上げた。 (こ……これは……これはダメだヨ! こんなの冗談でも広まったら、世界中の宗教さんが困っちゃうヨ!!」  イナちゃんは思わず途中から声に出して叫ぶ。うん。私も色んな一般教養を忘れてるけど、さすがにこれがマズい内容だって事はわかる。だって創造主や歴史上の偉人が宇宙人か何かだと言っているようなものだし。 (でもなんで、金剛の書物にそんな事書かれてるの?) (ああ。こっちの日記によると、それは多分……)  宇宙から降り注いだ物質。それは一度目は『神の子』、二度目は『大預言者』として人間の姿になった。しかし、 (三度目の外宇宙物質は……猫になったんだ。中世の魔女裁判によって飼い主を失い、人間に強い恨みを持つ化け猫に)  その猫の名はロフターユール(大猫ロフター)。外宇宙物質の力で愛輪珠やナタリアという怪物を生み出し、金剛有明団を創設した『大魔神ロフターユール』だ。
 གཉིས་པ་
 数十分後にドマルからテレパシーがあり、一同は塔の安全地点、五十階で集合した。分裂していた魂を一つにまとめると、わた……!!!??!? ༼༼ えええええっ!? ༽༽༼ 待って、待って追いつかない! えっと待って、え外宇宙ってえっ!? ༽༼ 光く……御戌神!? え大丈夫!? ええぇ!!? ༽ 「ややや、ワヤン不動! ドマル! 落ち着くので!!」 「スリスリマスリ!」  ……………………………………
གསུམ་པ་
༼ ごめん、取り乱した ༽  危ない。お互い余りにも衝撃的な経験をした後、急に魂をくっつけたから人格がパニックを起こしてしまった。私はイナちゃんの理気置換術で冷静さを取り戻し、頭の中を整理する。  まず、二人はナタリアを無事に倒した。御戌神がずっと抱えていた滅びの光も今は一旦落ち着き、とりあえず地上にいた頃よりは晴れやかな表情だ。  そして断片的ながら幾つか情報も手に入れた。金剛を創ったのは人間を恨んでいる化け猫で、人類史に度々影響を与えてきた外宇宙物質のうち一体だった。禁忌だけどこの話は、御戌神にも全て伝えた。 「そりゃケッタイな……その神の子って、やっぱイ」 「名前は言っちゃメッです!」 「……とげとげロン毛さんで?」  それを聞いた途端、私の中でドマルがプッと吹き出した。ロン毛なんだ、神の子……。 ༼ ああそれと、ナタリアや如来の正体もわかったんだ。あいつらは大魔神ロフターユールが外宇宙物質で生み出した怪物だ。ナタリアはカビ菌と人間の負の感情から生まれて、愛輪珠如来は…… ༽  ピピピピ、ピピピピ。 ༼ ん? ༽  この文明感皆無な塔内で、突然電子音が鳴り響いた。あ、と閃いた御戌神が霊的タブレットを取り出すと、画面に電話マークが点滅している。御戌神は目から細い光線を出して、器用に画面をスライドした。 「もしもし?」 「ミラです。光さんのお電話が鳴っています。今は大丈夫ですか?」  御戌神が地上に残していたスマートフォンに着信が来たらしい。 「ええ。こっちにお繋ぎを?」 「可能だと思います。スマートフォン、触りますね……」  数秒遅れて、電話口の声がタブレットを介して流れてくる。 『あっ光君?』 ༼ ! ༽  この声は……! 「はいー。何かご用で?」 『それがね! 今夜テレ湘(しょう)のカウントダウン生に一美ちゃんが出演する予定だったのに、昨日あたりから誰も連絡つかなくて困ってるの。もうすぐ本番なんだけど、何か知らない?』  電話口の女性の声……覚えている。以前一緒に戦った。けど名前が出てこない。 「ゆ、行方不明で!? 僕が最後に会ったのは一昨日の朝だ。けど、その時は何とも」 『そっか……』  すごく大切な人だったはずなのに……いや、そうでもなかったっけ? 『……じゃあ、光君さぁ……』  ある意味重要というか、だぶか遭遇するとろくな目に遭わなかったような記憶も…… 『そっちに『本物の』一美ちゃんはいる?』 ༼ !? ༽  ヌーンヌーン、デデデデデン♪ ヌーンヌーン、デデデデデン! 突然電話口から流れ出すメロディ。それを聞いた瞬間、私の影体に緊張の電流が走った。そ、そうだ、この人! ༼ 佳奈(かな)さん!! ༽  そうか、志多田佳奈(しただかな)! バラエティ番組で私を幾度となく熾烈なドッキリにハメ続けた極悪ロリータアイドルだ!! 『あーっ一美ちゃん! 今どこにいるの!?』 ༼ 金剛の本拠地です! 私を遠隔で操ってる如来をぶっ潰しに来たんですけど、私の体が行方不明ってどういう事ですかぁ!? ༽ 『も~っ、それならそうと私にも教えてよ! この薄情者! 今回は私とタナカDがスタッフ全員ドッキリで海外に拉致った事にするから、今度示し合わせの弾丸ロケ覚悟しといてね! それと、ちょっと待って……』  電話口でごそごそ音。 『……もしもし。紅さん?』  男性の声。この人も……どこかで……? ༼ あ、あの、すみません。実は私…… ༽ 『記憶がないんだろ? 俺はNIC関係者だ、さっき悟君から事情を聞いた』 ༼ あ、はい ༽ 『時系列から推理すると、君の身体を操っていた奴は、ワヤン不動が復活したと聞いて日本から逃亡したと思われる。今君が敵の本拠地に潜入しているなら、そいつも近くにいるかもしれない。逃げられる前にすぐに探し出すといい』  私の体がこっちにある……? もし彼の推理が当たっているなら、この塔やソルモラ島内ですぐに身体を取り戻せるかも! ༼ ありがとうございます。あの、あなたは? ༽ 『今は俺達の事は気にするな。次回こそ……来年こそ、一緒に映画に出ようね、ひーちゃん!』  プツン。電話はそこで切れてしまった。最後に一瞬だけ喋り方が変わった、あの妙に頭の切れる男性……確かに覚えてる。彼らもまた、私の大切な仲間だ。 ༼ 今すぐ出発しよう、御戌神! 如来はどの階層にいる? ༽ 「塔の最上階、千階。ちなみにそこは、物体や生身の人間も存在できる物理空間で」 「じゃあ、ヒトミちゃんそこにいるかもしれないですか?」 「ですだ。けど、そこまでは敵がワンサカ」  問題ない。全員戦闘態勢に入り、一気に塔を登るぞ!
བཞི་པ་
 百階を過ぎたあたりから塔内は殺��景になり、ちらほらと悪霊らしき物が襲い掛かってくるようになった。しかしナタリアが消滅した今、散減やそれに類する強力な怪物は現れない。道中は大した負担なく通過できそうだ。 「ヘンな感じ。金剛なのにあんまりキモいお化け出て来ないね」 「最初にバイアス外しのルーンを作ったからかもだ」  御戌神とイナちゃんも余裕を残したまま戦えているようだ。 ༼ さっき本で読んだけど、信心によって見え方が変わってたのはナタリアの魔法の影響だったみたい。金剛との良縁が強いほどこの空間が美しく見えるんだって ༽ 「へえ、じゃああいつがおっ死んじまったら、もう魔法は解けちまったと……」 「「ギシャアアァァーーーッッ!!!」」  気がつくと私達は五百階に達し、少し強そうな敵と遭遇! ハイエナやサメなど凶暴な動物の生皮を被った、黒い煤煙状の悪霊…… ༼ あれは亡布録(なぶろく)、愛輪珠如来の手下のゾンビだ! ༽  対野生動物! 私とイナちゃんは既にイタチの亡布録、アンダスキンと戦った事がある。でも御戌神は初めてだ。 ༼ こいつらは中の煙を燃やし尽くせば消える! ༽ 「浄化も効きます。スリスリマスリ!!」  二人で手本を見せるように亡布録一掃! 私は炎を纏ったティグクをファイヤーポイの如く回転し三六〇度焼却、イナちゃんは理気置換術を樹形図状に連鎖させ黒煙無力化だ! 「なるほど、それなら僕も!」  御戌神は赤白く全身発光すると空中浮遊する巨大ホオジロザメ亡布録にかぶりつく! サメは振りほどこうと体を激しくくねらせ��が、御戌神の歯が更に食い込むと途端に全身の穴から黒煙を激しく噴出! 遠赤外線による蒸し焼き地獄だ!! 「シャアアァァーーー!」  スパアアァァァン!! ホオジロザメ亡布録破裂! 超高温に熱されたサメ肌の弾丸が周囲一帯の亡布録へ霰の如く降りかかる! 「ギャァーッ!」「ギシャアァァーー!!」  混乱する亡布録共。チャンスだ! 私はこの隙にイナちゃんに影電話を繋ぎ、ある作戦を囁いた。 (イナちゃん。亡布録の中に……がいたら、理気置換術で…… ) (……OKです!)  そして何事もなかったかのように亡布録を斬る、叩く、焼却する!
ལྔ་པ་
 そして千階! 「ヒューッ」「コヒューッ」  敗北を察した黒煙どもは動物亡布録を捨て、モクモクと一つにまとまっていく。 ༼ カハァーッハハハハァ!! 自ら集まってくれるとは好都合よ、消えろおぉーーーっ! ༽  私は全法力を込めた影炎でティグクを肥大化させ、黒煙の塊へ振りかぶる。しかし…… 「そこまでだ」  ぴたり。突然フロアに響きわたる、生身の人間の声。これを予め想定していた私は、影炎を振り上げたままその場で静止した。 「……ほう、先程の挑発はブラフか」 ༼ ああ。お前が一箇所に集まってくれるのを待っていたんだ ༽  人間はカツカツと歩み寄り、その顔を上げた。斬っても焼いても無限に湧いてくる黒煙の化け物を全身に飲みこんだ、その肉体は…… 「残念だったなワヤン不動……貴様の体は、紅一美は既に俺様の物だ!」  ……アレ? 「愛輪珠如来! 一美ちゃんを返してもらうので!!」 「黙れ負け犬! おっと、この体に一歩でも近付いてみろ。貴様の嫁がどうなっても知らんぞ? フハハハハハ!!」  いや、ちょ、ちょ、ちょ。 ༼ 御戌神、私の中身は如来だったって言ってたよね? ༽ 「そうだ。このドクサレ如来のせいで僕らは新婚生活を……って、え? 違うので?」 「その通り! 我こそが金剛愛輪珠如来……」  ヴァンッ! 「ぎゃああああああ!?」  影炎と神経エネルギー塊の合わせ技で私の肉体に命に別状はない程度の激痛を与えると、鼻から細長い黒煙の龍がはみ出した。 「オマッ、おま!? 嘘だろ!? 自分の体に攻撃するか普通!?」 「オモナ! その声は、あの時のキモい龍!」  イナちゃんは既に知っている、こいつは金剛倶利伽羅龍王(こんごうくりからりゅうおう)。愛輪珠如来が私の肋骨から生み出した龍の悪霊だ。 ༼ 散減族はナタリアと共に滅んだんじゃなかったのか? ༽  初めて出会った時、こいつは散減の特徴に酷似していた。綿埃に似た縮れ毛、歯周病の歯茎の如き醜い肌色……しかし今は、イモリの黒焼きのような龍型黒煙と化している。まあ、前に私がこいつを完全燃焼したからだけど。 「ほざけ! 今更母菌を倒された程度で、俺様に影響はないわ! なにせ今の俺様には愛輪珠如来のご加護と強力な影法師使いの肉体が」  焼却! 「ほぎゃああああああ!!?」  熱傷指数二十パーセント。身悶えしながら龍王が更に体外へ出てくる。ドマルによると人間は全身の約九十パーセントまで火傷に耐えられるという。 ༼ お前にはもう一度立場をわからせる必要があるな ༽ 「バぁ! バカじゃねえのお前ぇ!? 自分の体だぞ!? こんなにしたら死んじゃ」  焼却! 「うぎゃああぁぁあぢぃぃぃぃぃぃ!!?」  熱傷指数四十パーセント。こちらのバックにはNICという世界最高の医療チームがついている。火傷など後でどうとでもなる。 ༼ 私はお前の何だ ༽ 「モデルだったよねお前!? ファッションモデルがお肌ズルッズル! ズルッズル」  焼 「あああああ待ってごめんなさいごめんなさい!」 ༼ 答えろ。私は、お前の、何だ? ༽  邪尊としての記憶も能力も得た今、こいつに過去最大級の圧をかける。 「ヒ、ヒ、ヒィィ~! お、お不動様ですぅぅぅ!! この金剛倶利伽羅龍王めを剣としてお使い下さる仏様ですぅぅぅぅぅ!!!」 ༼ わかっているならその体を返せ……このゲスメド野郎がぁーーッ!! ༽ 「ぎゃあああーーーー!!!」  熱傷指数八九.九九九九九九九九九九九九!!!! 命に別状ない瀬戸際の瀬戸際までこの身を焼き、金剛倶利伽羅龍王を完全に炙り出す!! 一メートル、五メートル、十メートル……って、なんか前より長くない? 「ヒャァハハハハ、かかったなバカめ! 貴様の生命力と霊力を吸った過去最強の俺様を解き放つとはなぁぁ!」 ༼ ! ༽  龍王は私の影体に巻きつくと、ボール状に全身をくまなく覆う! 「このまま貴様の肉体を道連れに自爆じゃボぴぎゃあああああああ!!?!?」  しかし次の瞬間、強烈な閃光と共に奴の体が爆散! 光が落ち着くと、そこにはオールバック前髪になった御戌神が、ハザードシンボル状に目をぎらつかせていた。 「ガルルルル……僕達の新婚生活……こんなクソ野郎に……」 「って、そんな事より一美ちゃん!」  イナちゃんが私の肉体に駆け寄る。しかし、途端に訝しんだ。 「オモ? 火傷は?」 ༼ あれはタルパ……いや、影法師流に『幻影』と言おうか。見せかけの炎や熱傷にドマルの神経塊を忍ばせて、激痛を与えていただけだ。それよりも…… ༽  直撃ではないものの、御戌神の『滅びの光』を生身で浴びてしまった私の体は甚大なダメージを負った。まあ、肉が崩れる前に治してしまえば問題はない。抜苦与楽の法力を使えば。 「……ふう」 「「一美ちゃん!」」  肉体奪還完了! ワッと駆け寄ってきた二人と抱擁を交わす。 「ごめん、一美ちゃん! こんな事になっちまって、本当に……わああああ!!」 「いいよ、光君。やっと、一美って呼んでくれたね」 「あ……ごめっ、ワヤン不動! 僕、やっぱそんな資格など……」 「結婚式」 「!」  脳と魂が繋がり、失われていた沢山の記憶が一気に蘇る。 「理由つけて、挙げないでくれてたんだよね。帰ったら全部やり直そう。何もかも、全部」 「ひ……一美ちゃん……一美ちゃああうわあああああん!」  涙と共に、歪んでいた御戌神の光の色は完全に零れ落ちた。彼は二度と危険な光は発さないだろう。 「それから、イナちゃん」 「!」 「強くなったね。もう、呪いに怯えていた巫女じゃない。NICで働く、プロの霊能者だ」 「……うん。頑張た、私。あの時の一美ちゃんみたいになりたくて頑張たヨ! わーーん!!」  感動の再会。ここ数日ずっと一緒に戦ってきたけど、今やっとみんなと再会できたんだ。願わくばこのまま塔を降りて打ち上げでもしたい気分だ。けど、そうはいかない。  パチ、パチ、パチ。どこからともなく空虚な拍手が鳴る。すると最上階であるここ千階の扉が開き、高度三千メートルの冷たい風が塔内になだれこんだ。全員で扉の方を見ると、吹きすさぶ風の中で仁王立ちする一柱の怪異…… 「ここまで来た事を褒めてやろう。貴様に敬意を表し、最期はあの裏切り者の姿で葬ってやる」  それは顔面と股間をくり抜かれた亡布録。すらっとした長身で、美しく滑らかな肌を持つ東洋人。私の、和尚様……ムナル様のご遺体だ。 「やっと」  やっと、この邪道の権化に辿り着いた。しかし、まだ。まだ奴の挑発に乗ってはならない。 「やっと会えたな、金剛愛輪珠如来。世界中、長い年月で蓄積した、死の残滓(ざんし)を集めて造られた邪仏。それは人魂でもなければ、残留思念でもない」  ナタリア・サミヤクはカビ菌に人間の負の感情が宿ってできた怪物、すなわちある種の生き物だった。一方で如来を構成する概念は、人間社会や自然界で生き残れなかった名も無き者達の死……結末そのものが、具現化した存在だ。 「死体がお前に取り憑かれると、その生皮は亡布録(ゾンビ)に変わる。一方、生物がお前を吸い込むと、その生物の『生きる機能』が著しく劣化する」 「下で我らの書物を盗み見たようだな。まさに外道の仏らしい行動だ」  一度負けたから調べたのは当然だ。かつてこいつと戦った時、私は体を幻覚性の毒に冒されたような感覚に陥った。奴を正確に攻撃したはずが全く当たらない。それどころか、何故か自分の方にダメージが蓄積していく…… 「お前の法力は、要は黒煙を吸い込んだ相手をどんどん不器用にして自滅に導くだけ。下等存在らしく実に惨めな能力よ」 「……ほう?」  ピクリ。顔のない顔が微かに歪んだように見える。  愛輪珠如来の煙を吸った者は、まず普段行えるような簡単な動作に支障をきたす。料理人が包丁で手を切ったり、スポーツ選手が何度も転ぶようになったり。次に正常な判断ができなくなって、怪我の手当もせずパニックに陥る。そして最終的には五臓六腑まで不器用になり……多臓器不全で、自らの体の中身を全身の穴からブチ撒けて、死ぬ。 「だが、仕組みがわかれば大した事はない。生存戦略に敗れた三下共の残りカスが如来を名乗った罪に、仏罰を下してくれる」 「……」  ビキビキッ! 更に側頭部や手の甲にも血管が浮き出てくる。そう。幾度もの情報と戦いにより知った、こいつの最大の弱点…… 「気が変わった、表へ出ろ。貴様は我が最上の姿で完膚なきまでに葬ってやる」  こいつは人の事を散々煽る癖に、やたらプライドが高くてキレやすいんだ。 「たかが明王部の下等仏が、如来の私に立てつくなどと……身の程を弁えろ、この薄汚い邪道者がァァ!!!」  怒り心頭の如来は完全体へ覚醒するため、手狭な塔を飛び出した!
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groyanderson · 1 year
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ひとみちゃんらくがきs3e4
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たぶんいないと思うけどナタリアのキャラデザ見て「エッ!?」ってなった人へ
本当はね…もっとあの例の姉妹の正体に関わる演出も入れたかったんだよ、 キノコの色を赤と緑の2種類にするとかね… けどぶっこみすぎると最終巻1冊で終わんないし、 かといってこれ以上一美を続けるのはしんどいんで…
つーわけでネタバレ宣誓!!! 次回作の敵勢力にいる交互に喋る双子概念かなんかで 成長後の例の姉妹出します!!!!
何の事かさっぱどわがんね人は気にしないでくんちぇ♡
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groyanderson · 1 year
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ひとみちゃんらくがきs3e3
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死なないでミラ!あんたが元に戻らなかったらポリコレ警察に見つかって炎上しちゃうんだから!!(※手遅れ) というわけでついにやってしまいました、ずっと温めていた 「黒人が糞レイシスト敵キャラにそそのかされてポリコレ大敗北悪堕ちからの 黄色人種が勝手に解決しちゃいました展開」。 西欧諸国の事情をガン無視で東洋とか中東アフリカの人達だけでわちゃわちゃやるの大好きなんです。 え、それはそれでポリコレ違反?知らないよぉNICの神ユダヤと黒人のハーフ(ドイツ国籍)だもん。
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