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lilillillil · 3 years
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「もう永遠を誓えない、愛を見送ろう」
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lilillillil · 3 years
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『出入り口をいっそ閉ざして南京錠でも付けてしまおうか、鍵は飲み込んで。君が頼る先は俺だけ、そうであって。消え去りたくとも置いて何処かには行けやしないよ、それは己の感情に赦して貰えない。ほら正直な話さ、君が許容し肯定してくれる限り俺は変わらないままだけど大丈夫?...出来るなら完璧に近付きたかったさ、愛しき冬に。』
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lilillillil · 4 years
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遣る瀬無い情緒に、行く場の無い悲鳴。
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lilillillil · 4 years
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28.
渇き切る喉に潤いを懇願するかのように己に縋り付いて欲しい、出来れば齎す全ての水の役目は俺だけであれと願う。
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lilillillil · 4 years
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「花言葉」
白く柔い太腿に手を這わせ舌で愛撫する、此方の髪を手荒に掴み白けた目で見詰める。その姿さえも妖艶で厭らしく潤う唇で 「愛してる」 と心の通わない乏しい口先だけの感情を嘔吐く。済まされた行為の後に一切振り返らず背を向ける後姿に腕を回しては引き留め一輪の白い"ゼラニウム"を渡した。最初から貴方の愛など信じていない、と宣戦布告をするように。突き放す事でしか自分を保てない俺に呆れたように鼻で笑っては腕を解きすり抜けて温もりだけ残して玄関を出て行った。寝転がるベッドには湿る交わった体液と匂いに虚しさだけが広がってく、そんな中で目を瞑る。眠れずに何時の間にか差し込む陽の光を薄目で見遣れば窓辺には"アネモネ"と紫の"クロッカス"を知らぬ間に並べられていたの気付く。見捨てられた、愛の後悔?その真意に意味を汲み取れず馬鹿らしくなり笑いが込み上げてくれば声を荒らげて花瓶を思い切り床に投げ付けた、割れた衝撃と共に頬に伝う温もりが何かなど知る由もない。広がる水と花弁同様に儚くもこの心情を叩き付け散らせたら良かったのに。だってこの関係に最初から名前等なかったのだから。柄にも無く普段よりも身なりを整えた俺は花屋により花束を繕って貰う。選ぶ花に店員は少し怪訝そうな表情をしながら此方を見たけれど微笑みで返した。結われたそれを手に取り貴方を迎えに行く、驚いた様子にそっと渡した"ムスカリ"と"スカビオサ"。意味も知らず興味も無さそうに付け加えられた 「綺麗だね」 の台詞。そうでしょ、最初で最期に贈る俺から情愛だからね。そんな皮肉にも込めた言葉を呑み込んで手を振った。呆気にとらわれた彼女をその場に残し溢れ出る情緒を堪えるように唇噛み締めて。
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lilillillil · 4 years
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愚かにも知り得ない愛を僕は渇望した。手にした瞬間に脆くも砂の様に隙間から零れ、掬えもせずにその有様を他人事みたいに眺めてた。僅かに掌に残った欠片に哀れみを感じ、拒絶し、何度も踏み付けて破砕させては屑入れに棄て、隠した。何時かは罪悪感と共に消失すると信じて。無駄に吐き出された情動は為す術も無く流されて留まる事すらしなかったの、跡形にもならなかったのよ。だから致し方無かった、そうでしょ?
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lilillillil · 4 years
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Cuz everybody walk too fast
나도 모르게 커버린 어린 나
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lilillillil · 4 years
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27.
‪解け掛けた糸を手繰り寄せては必死に結び直して緩む現状に目を背けて縋り付いたの。何度も何度も下を向いてしゃがみ込んでやり直したけど、結局は解けても面倒だから気付かない振りをしてみた。放置すればする程に縺れてはどう見ても切れてしまっているのに、無意味だと理解していたのに、止めなかったのはそれだけ愛着が湧いてたから。でもね、無理に絡ませた結び目が最後は雁字搦めになって思い通りにならないから苛々して引きちぎったのよ。‬
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lilillillil · 4 years
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26.
愛を知らずに哀した過去が過ちだったとして、消せはせず纏わり付くのだとしたら何を持って償えばいいのでしょうか。失っては尚留まる事も無く情を交した事実にすらなり損ねた残骸が君を私を苦しめたと言うの。関心等持たないくせに掻��乱しては貴方厭らしく微笑むのね。全てあの日に置き去りにしては忘れてたくせに。
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lilillillil · 4 years
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「ねえ、僕は誰よりもきっと痛いほど人愛せるのに」
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奇跡なんてないよ。生きるしかないよ。ここで会えるまでずっと待ってる。
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lilillillil · 4 years
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25.
どうせ時間が過ぎ去れば俺の存在なんて直ぐに薄っぺらく消えていくんだろ。そうやって忘れられて恰も無かった事にされてしまうんならさ。他の誰よりも俺が一番だって囁いて、今だけでも御前の中を俺だけで濃く染めて全て埋め尽くさせて。
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lilillillil · 4 years
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lilillillil · 4 years
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あの日、あの時、あの場所で僕は一回死んだんだ。目を瞑ったあの瞬間に全てを投げ捨てて、君を好きなまま終わらせた。
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lilillillil · 4 years
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「貴方は綺麗事ばかり並べ立てて偽善者だ」と罵った君は傷みを痛みで覆うように白い肌に爪を立て疵跡を遺した。滴り落��る紅血、涙を滲ませ嘲笑うかのように僕を見詰めてはその場に崩れ落ちてく。嗚呼、言葉は時に刃となって振り掛かり思わぬ間に君を突き刺していた事に今更になって気付いたよ。
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lilillillil · 4 years
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「永遠と保ち続けられないもの程、とても淡くそして儚く美しさ溢れ惹かれてく」
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lilillillil · 4 years
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24.
‪気付かない振りをした。御前が欲しがる言動は全て手に取る様に分かってた筈なのに、察しても知らない素振りを見せた。俺が何をしたって何時だって御前も何も無かったように笑うんだからお互い様でしょ。目尻の涙の跡とか赤く腫れた瞼に涙袋とか、ほら胸元隠したら見えなくなった。安堵したように溜息。‬ ‪腕の中で吐いては無理矢理に口角上げ俺を見詰めきてさ。何も言わない、一度だって御前が俺に泣き喚いて怒鳴る事なんてしない。ただ優しく「大丈夫、待ってる」って真直ぐ見据えて囁くから。ずっと変わらず俺の事好きで居てくれるんだと思ってた。気分で振り回したって腕の裾を遠慮がちに引っ張ってさ。‬ ‪後ろで顔を俯きながらついてくるんだと思ってたよ。あの日手を離されて「もう疲れた」って言われるまではね。それが精一杯の強がりだと分かってたのに。"嗚呼、もう要らねえ"なんて気にも留めてなかった俺は御前に冷めた目線を向けた後に背中を向けた。‬ ‪ずっと気に食わなかった、俺を欲しがらない御前が。何でもかんでも俺を優先し受け入れて文句一つ言わない、その上最後は躊躇わず俺の手を離した癖に...また苦しそうな笑み浮かべて何がしたいの?言えよ、「傍に居て」ってさ。泣いて縋れって、「貴方じゃなきゃ駄目なの」って。違うのかよ、なあ。御前は俺が思うよりも愛してなかったわけ?...いや、違うな。御前が俺に依存してるって今まで勘違いしてたけど‬... ‪俺が御前に依存してたんだって気が付いた時には君は俺の前から立ち去り何もかもを失ってた。自惚れてたんだ、情けない程に。何したって彼奴は離れないとどっから出てきたんだって訳分からない自信に自負してた。終わってから思い知らされるなら最後まで気付かない振り、すれば良かった。‬
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lilillillil · 4 years
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23.
「人は二度死ぬ」
一回目は肉体的な死、二回目は忘れられた時。貴方が生き続けてられるように忘れはしないから。ゆっくり安らかに思いのまま離れた場所で過ごしていて下さい。逢えなくても遠くても変わらないから。哀しみさえも貴方を生かす糧だから痛む胸も抱えて笑っていきます。
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