Tumgik
psyetz · 3 hours
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“敵をあなどることより大きな災禍はなく、敵をあなどれば、ほとんど自分の宝を失ってしまうであろう。”
(「老子」・p315)
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psyetz · 13 hours
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癌で生死をさまよい、残念ながら亡くなった人が、最期まで大切な人のことを思う愛情に溢れる人だったことに疑いをはさむ人はいないのに、精神に不調をきたして自殺により命を落とした人については、罪人とされ、生前だけでなく死後もスティグマを背負い続ける。そして自殺に至った人の気持ちは誤解されたまま、残された人々に深い傷を残す。 スティグマがなければ、話すことができたろう。 話すことができるようになれば、生還することができるだろう。それは、希死念慮にまとわり続けるスティグマを解消してくことで達成されるだろう。
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psyetz · 13 hours
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今、書いていて、あのときの私の反応はすごく変だと思ったけれど、あのときに感じていたことを、そのまま正確に記述しようと試みた。鬱だったんだな。自分で書いていて思う。 次の患者さんのことなんて、その日の診察の進み具合なんて、私の心配することではないでしょう。 ここに長くいてはいけないような気がする。自分がここに存在していてはいけないような気がする。他の人々に迷惑をかけるような気がする。 そんな囚われた意識感覚から生じた、あれこれの、不要な心配。
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psyetz · 13 hours
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動けなくなっている自分に対して、容赦なく暴言を投げつける、このおぞましい自分が、以前希死念慮に見舞われた際は確かにいた。暴言を投げることで、自分が強くなるのだと勘違いしていた。このおぞましい自分の実体は怒りの塊で、そこには殺意が生じていた。 今回、うずくまっている自分に対して、私は暴言を投げなかった。正直に言えば、いらつきそうになる自分はいた。それは何もできなくなっている自分に対する焦りだった。 私は焦りを感じつつも、待つことにした。生起するあらゆる感情を放ち、ただ、できるだけ何も思わずに待つことにした。何もできなくなっている自分を許した。 他方、何もできずに、穴の底にうずくまっているほうの私は、「長年暴言を投げ続けた自分」を許すことにした。私は今ではその暴言を発する声は元々自分の声ではなく、大人に言われ続けたあの声が、常に完璧でありなさいと言い続けたあの声が、実体なくエコーしているに過ぎないことを知っている。すると自己に対する「おぞましい」という感じもなくなった。 心の中でばらばらに格闘していたものが、ぎこちなくもひとつになっているのを感じたとき、幼少時から私を切り刻んできた、あのひどく圧倒的であった何かが終わったのだと知った。 そのとき私は、本当に強くなるとはこういうことなのだと知った。自分自身の最大の理解者となり、いつまでも寛容に待てるようになること。
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psyetz · 13 hours
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明らかに異なる点は、今回の希死念慮を抱いていた間、私には決して実行に移さないという確信があったというところだ。 その確信はどこからきたのか。それは、「私は本当に死にたいと思っているのではない」という知識からだ。別の言い方をすれば、「脳の特殊な状態によって、死にたいという幻想を見せられている」という知識だ。 そこには、「私は本当は生きたいのであって、健康な状態であれば、希死念慮を抱くことなどないのだ」という自信があった。
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psyetz · 15 hours
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自殺企図した人々を調査した結果、自殺しようとしたそのとき人々が共通して抱いていた感情は、「絶望」と「痛み」であり、その心の痛みは決して終わることがなさそうに思われたと言う。 さらに調査結果の暴いた驚くべき点は、「自殺する者は残される者のことを考えず自己中心的である」という一般に根強い先入観に反して、実際に自殺を試みた人々は、そのぎりぎりの瞬間まで、家族や愛する人々のことを思っていたこと。それなのに死を選んだのは、「自分が生きていては、家族や愛する人達が幸せになれないから」だと言う。それは精神疾患により捻じれ絡まった信念だった。
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psyetz · 15 hours
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癌で生死をさまよった人が生還した話については世間に溢れるほどあり、どこでも聞ける。話すほうも何のスティグマも感じない。 精神疾患に起因する自殺企図経験や希死念慮から回復した話については蓋が閉じられたままだ。誰も語ろうとしない。
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psyetz · 16 hours
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主語も曲によって変わって、「私」と歌うときもあれば「僕」のときも「俺」のときもある。自分がそういう人間なもんで、相手もそういうところがあるだろうなと思うんですよね。今こうやって目の前で話をしている人間はこういう人であるという、そのことを確認し合いながら関係性は続いていきますけど、明日になったらコロッと全然違うやつになってるかもしれない。そうなったときに、なるべくそいつをコントロールしたくないんですよ。ちゃんと他者性を認識したうえで相手と付き合うという。それは自分にとってすごく重要だと思う。「あなたってこういう人だよね」と限定したくないんですよね。別に目の前にいるあなたがあなたじゃなくなってもかまわないけど、あなたが今いるから私の人生楽しいですよっていう。その繰り返しだと思うんです。そもそも人はコントロールできるもんじゃないし、コントロール不可能な部分をいかに認めたうえで生きていけるかというのは、ものすごく重要なんじゃないかなって。
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psyetz · 16 hours
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「がんばる君へエールを」という方法だと、逆に女性を神聖視するような形になるんじゃないかと思った。自分の性質上、対象をある種のミューズのように扱う形になりそうな気がしたんですよね。でもそれは、結局“裏返し”でしかない。神聖視するのも卑下するのも根っこは一緒な気がする。なので、少なくとも自分にとって客観的になるのはおよそ不可能で。あくまで私事として、主観的に曲を作らざるを得ないと思ったんですよね。違う属性のものと自分を同一視するのも、それはそれで暴力的だとは思うんですけど、どちらかを選ぶと言われたら主観的なほうを選ぶしかない。
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psyetz · 1 day
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――なぜジェスチャーに気づいた? 長いこと観察していたら、シジュウカラの思考がわかるようになって、当たり前のように気が���きました。この領域に達するまでには15年くらいかかったと思います。
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psyetz · 1 day
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人間ってさ、動物、植物……命ってそうなのかもしれないけど。負荷がかかったところが、そのものをそのものにさせるっていうかさ。なんていうの? だから「歪んでる」とか「へこんでいる」とか「伸びちゃっている」とか、そういうのがあなたを作っていて。それが素敵なことなんじゃないかな?って思うの。生きてきた証なんだし。
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psyetz · 2 days
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「音楽やメディアを使って、うつ病になった僕の姿を包み隠さずドキュメントとして見せていこうと決めた。苦しさを知っている立場だからこそ、チャレンジしたい。それで救える人が一人でもいればいいし、何か新しい音楽の感動や考察の種を示せたらとも思う。今の僕はそこに懸けている。病気が治るかもしれないし、もしかしたら最後には死んでしまうかもしれない。どうなるか分からないけど、この病気を公開しながら音楽を発信していくことだけは約束します」
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psyetz · 5 days
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“テスト問題に「どうすれば犯罪を減らせるか?」って出したんだけども、皆が「愛があれば」とか「教育が」とか書いてる中で「犯罪って法律で決まってるだけなんで法律緩くすれば犯罪減りますよ」って返してきた学生がいて笑った。”
— KPペリー-V-HTNさんのツイート (via mug-g)
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psyetz · 6 days
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“「面倒くさい」という気持ちに打ち勝つために必要なのは「やる気」だ! と若い頃の私は信じていたのだが、歳をとって考え方を変えつつある。面倒くささに勝ち続けられる方法はおそらく二つしかなく、一つは「習慣化」で、もう一つは「人の目」”
— Xユーザーのultravioletさん
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psyetz · 8 days
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男女間にも同様のことが言えます。実は、決めごとの多い夫婦ほど離婚しやすい傾向にあるのだそうです。それは、夫婦、家族というオキシトシンの分泌量が多くなりやすい環境である上に、二人で決めた「こうあるべき」からひとたび相手が逸脱すると、そうした相手を許してはならないという利他的懲罰の感情から逃れられなくなるからでしょう。
 もちろんこれは個々人の判断の領域ですから、他人がいちいち口を出すことではありません。しかし、結婚する前にお互いにいろいろ条件を出し合って契約を交わすことが一般的になってきている状況は、もしかしたら離婚しやすい素地を調えているのかもしれない、という推論も成立してしまいます。
『シャーデンフロイデ他人を引きずり下ろす快感』
中野信子
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psyetz · 12 days
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“失わないよ。大丈夫。何も失わないよ。すべて持ってるんだよ。完璧な形で。それに気づいていないだけ。その人の一番美しいところは、だれにも邪魔されないし、だれにも盗めないし、完璧に守られているんだよ。”
— (via stilllll)
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psyetz · 12 days
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“ある広さの土地に囲いを作って、これはわたしのものだと宣言することを思いつき、それを信じてしまうほど素朴な人をみいだした最初の人こそ、市民社会を創設した人なのである。そのときに、杭を引き抜き、[境界を示す]溝を埋め、同胞たちに「この詐欺師の言うことに耳を貸すな。果実はみんなのものだし、土地は誰のものでもない。それを忘れたら、お前たちの身の破滅だ」と叫ぶ人がいたとしたら、人類はどれほど多くの犯罪、戦争、殺戮を免れることができただろう。どれほど多くの惨事と災厄を免れることができただろう。”
— 人間不平等起源論 / ルソー (via ebook-q)
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