Tumgik
#ジャレド ダイアモンド
kennak · 5 months
Quote
人間自身もジェノサイド(大量虐殺)を行っている。ヒトラーのユダヤ人絶滅が有名だが、オーストラリアの南東に位置するタスマニアの住民も入植してきた白人に絶滅させられた。アフリカのツチ族とフツ族の殺戮も記憶に残る。カンボジアのクメール・ルージュも国民を虐殺した。  ジェノサイドは実は人間の本性ではないのか。仲間以外を敵視する人間が大量殺りく兵器を手に入れたとき、ジェノサイドは特殊なことではないのではないか。  環境破壊と種の絶滅を繰り返す人間、しかも仲間への攻撃=ジェノサイドもその本質とする人間に明るい未来があるのだろうか。  本書を読んで人間の将来に絶望してしまった。こんな人間など滅んでも仕方ない存在ではないのか。
ジャレド・ダイアモンド『若い読者のための第三のチンパンジー』を読む - mmpoloの日記
4 notes · View notes
setochitose0830 · 10 months
Text
ちょっと前に『文明交錯』を読んだ
日記と銘打っているが最後に更新したのは1年前である。
ひと月くらい前に読んだ『文明交錯』(著:ローラン・ビネ、訳:橘明美、出版:東京創元社)のことを、まだよく思い出している。その間に「古代メキシコ展」へいったからかもしれない。フランシスコ・ピサロたちコンキスタドールに滅ぼされたインカ帝国が、逆にスペイン、ひいては西欧を征服してゆく架空の歴史小説。ページをめくる手がずっととめられず、溺れるように読んだなあという歓びがあって、前にそういう読み方をしたのは『テスカトリポカ』『プロジェクト・ヘイル・メアリー』あたり。2023年の上半期でいちばんよかった作品としてまっさきに挙げるし、たぶん下半期でこれを超える作品に出会わないだろうという予感もある。
まさしくそのテーマについて書いていた本を思い出して、大学生の頃に一読した『銃・病原菌・鉄』(著:ジャレド・ダイアモンド、訳:倉骨彰、出版:草思社)を読み直した。1部3章「スペイン人とインカ帝国の激突」で、コンキスタドールがインカ帝国に比べて少数にも関わらず滅亡に追い込めた直接的要因に銃器・鉄製の武器、騎馬などにもとづく軍事技術、ユーラシアの風土病・伝染病に対する免疫、航海技術、集権的な政治機構、文字を持っていたことを挙げている。『文明交錯』はどの地点での歯車がずれたらそれらの要因が排除されて史実の結末が変わってゆくか、そしてその結果がどうなってゆくかを4幕構成で描く。バタフライ効果の鍵は10世紀のアイスランド。
ヨーロッパで初めてグリーンランドに入植した赤毛のエイリーク、その息子の幸運なるレイフがアメリカ大陸に到達したとされる「グリーンランド人のサガ」をもとにして、レイフの妹であるフレイディースを中心に据えた1幕が始まる。富と名誉を求めてヴィンランド(かつて存在した北アメリカの土地)を目指したフレイディースは「グリーンランド人のサガ」によれば旅のあとでグリーンランドに戻ってくるが、作品内ではアメリカ大陸を陸沿いに役畜を伴ってどんどん南下する。ニューイングランドあたりから出発し、後年インカ帝国が勃興するペルーまで多くのスクレリングたちと交流しては製鉄技術や有輪鋤についての知識を与えたり、トウモロコシの知識やココアを与えられたりするが、彼らは必ず伝染病によって亡くなってゆく。そのたびルーン文字で墓標を刻み、置き土産として何頭かのつがいの家畜を各地で残す。それが結果的に、スクレリングの子孫たちが馬にまたがり鉄の武器をたずさえ疫病に免疫を持つこととなり、その約500年後の2幕でキューバへやってきたコロンブス撃退につながる。捕虜としたコロンブスからカスティーリャ語や「外の世界」への航海地図、そして胸で十字を切る〈磔にされた神〉のことが伝わり、そうやって舞台が整備されたところで(史実では)インカ帝国最後の皇帝アタワルパが登場する3幕がはじまる。ここまでのところで全体の5分の1くらい。
全4幕は順に、サガ、コロンブス航海記、年代記、セルバンテス風の小説と書きざまも登場人物も視点も変わっているのでぜんぜん飽きない。史実との絡め方も非常に巧みで、16世紀ヨーロッパといえばルターの起こした宗教改革の時期。アタワルパたちの信仰は太陽教と呼ばれるようになるが、ヘンリー8世がアン・ブーリンと結婚するためにイングランド国教会ではなく太陽教への改宗を進めたり、ドイツ農民戦争で掲げられた農民の12ヶ条要求を太陽教はどう呑んだかなどおもしろかった。
恥ずかしながら国際情勢に疎い。職場ではずっとラジオが流れているのでそのたぐいのニュースを耳にしない日はないのだが、なんらかが話題に挙がればその場でちょっと調べ、なんとなくわかった気になりすぐに忘れるをくり返している。あるとき、これじゃよくないよなと衝動的に思って、西欧を中心に歴史とか文化や技術の流れについての書籍を読むようになった。去年の今ぐらいの時期から始めたのでもう1年くらいになる。知識をどかどか詰め込みたいタイプの性格なので、どうやらけっこう向いているっぽい。こちらの視点ではああだし逆側からだとこうだしとか、ぜんぜん関係ないと思っていた事柄が、とある地点で急につながると昂ぶったりする。ほとんど電子書籍で買っているので、いざ開いてみて難しいから今じゃないというタイトルもたくさんあり、いろいろ回り道をしてから戻るとすんなり文章が入ってくることもある。その瞬間がいちばん楽しいかもしれない。そういうようにして、ここ1年で読んできた諸々の、現時点で出された中間テスト的な作品が『文明交錯』だったんだと思って嬉しくなったりもする。でもなー、電子書籍のよくないところってページ数と行数がわからないんだよな、仕方ないんだけどそこだけが難点だ。
「ある人々は雷神トールの娘で太陽神によって遣わされたという〈赤毛の女王〉の古い伝説を思い出し、思わず太陽に向かって礼拝した。」 「タイノもインカも、数多の神々の一人としてトール神を崇めていて、しかもどちらもこの神の起源を知らなかった。」
4 notes · View notes
ryotarox · 2 years
Quote
「歴史学の大家マクニールは,ダイアモンドが1万3千年もの歴史を非常に単純化して説明していることに警鐘をならしている(McNeill 1997a)」 待て待て待て。これはまずい話だぞ。いや、もちろんマクニールとダイアモンドなら馬が合わないだろうとは考えていたが、直接批判されたのは聞いてなかった。
トピルツィンさんはTwitterを使っています
トピルツィン @toopiltzin 2020年5月24日 「ダイアモンドの著書に批判的な書評を執筆した者の多くは,本書が(仮に意図していなかったにせよ)潜在的に有する未開–発展の二分化した印象を彷彿させることに対して,批判的な目を向けずにはいられなかったと言ってもよいだろう」 日本語版だけこの件に加え、日本の章が削られたのは注意していい。 「ダイアモンドの理論とは正反対に,一般的には温帯と熱帯の間の伝播を意味する南北の伝播は東西の伝播と同等に重要である(Blaut 1999:395)」 へあ!? 「ブラウトがダイアモンドの議論を批判するのは,『銃・病原菌・鉄』が環境決定論という古くて信用できない理論を提唱する一方で,社会科学の成果を軽率にも無視しているからである.それは(Blaut 1999: 403)と語り口は非常に厳しい」 これは当人も色々弁明していた気がする。 「そして,彼の書いていることの���てが間違っているわけでもない.動物の家畜化やそれに伴う病原菌の抗体生成をめぐる地域差の説明は,なるほどと思わせられるものである.しかし……」 事実に嘘を混ぜられるのは歴史小説でこりごりだ。勘弁してほしい。
- - - - - - - - - - - - - - - -
ブラウト=James M. Blaut
James Morris Blaut - Wikipedia
参考(pdf)
日本の地理学は『銃・病原菌・鉄』をいかに語るのか ―英語圏と日本における受容過程の比較検討から―
(2012年9月30日受付 2012年11月24日受理)
生理学・生物地理学の研究者であるジャレド・ダイアモンドが1997年に上梓したノンフィクション『銃・病原菌・鉄』は,一般書として英語圏で幅広い読者を獲得し,2000年に刊行された日本語版も売れ行きを大きく伸ばしていった。地理的条件の違いがヨーロッパ(ユーラシア)の社会経済的発展を優位にしたと主張する本書については,そのわかりやすさとダイナミックな内容ゆえに多くの書評が発表された。 しかしながら,本書は英語圏では地理学者をはじめ学術界から数々の強い批判を受けてきたのに対し,日本では多方面から称賛されており,また地理学者による発信は皆無に近い。本稿は主に書評の検討を通して英語圏と日本における本書の受容過程を精査し,その差異と背景について明らかにする。また,これらの検討を通じて本稿では,諸外国からの地理学的研究成果の積極的な導入が必要であるとともに,より批判的な視点が求められることを論じていく。
6 notes · View notes
manganjiiji · 2 years
Text
さいごの一講
48こめ。いよいよ。速読英単語上級編(advanced level)。この本を買ってから8年は経っているはず。塾の教材として使っていたので3分の2は解説のために読んであったのだが、40番台くらいは手付かずであったのを、やっと終わらせ…ていない、まだ。最後に単語を調べて通読して終わりだがそれは明日にした。一晩寝たら分からない単語も構造も閃くかもしれないので一旦置く。これは単語を覚えるのにもいいし、精読にもちょうどいいので、GMARCH以上を目指す子には通読させていた。自分がしてねえのかよという感じだが。もう英語を頑張って読んだ割に書いてある内容が大して面白くない、という英語学習あるあるにやや飽きてしまい、…など贅沢なことはいいたくないが、大人になるとこういう事を言い出すから困る。私はあくまで英文の構造が意味を作り出すのが好きなのであって、英語で書かれている内容には興味は無い(なんとも手段が目的化している)。と思っていたはずなのに、大したこと言ってねーじゃねーか、と思うと、なんかがっくりきてしまうのも最近は増えた。読むものの面白さを上げろ。そういうコンテンツを日常的に摂取しろ。いろいろあるんだから、この電脳の海には。と思うが、光る画面は目が疲れて頭痛になるので紙がいいです。つまり新聞とか、本とか…本も出来れば小説じゃなくて…ということで、すごく昔に丸の内オアゾの丸善でユヴァル・ノア・ハラリのmoneyというのを買ったことを思い出した。なんとなく邦訳はまだのような気がして。今となってはユヴァル・ノア・ハラリがなんの人だったのかも朧げ。人類史みたいな名前の本が売れた人だったっけ。いや、ホモ・サピエンスの人か。あっ、サピエンス全史。調べました。その人。あと昔流行った『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド)とか若い読者のための世界史、とか、買ってあるのに通読できていないシリーズのことを今思い出した。読むか。その前に大澤真幸×橋爪大三郎の『アメリカ』を読んでしまいたい。いい紙を使っている河出新書。本は何年経ってからでも、持っていればいつでも気軽に読めるから最高。私は自分の読みたい本をだいたい持っているので、あとは読むだけだと思う。どれもこれも面白そうな本しかなくてびっくりして泣きそう!と思う。自分の本棚を見ると。最近は全然本を買っていないし買わないようにしています。その代わりなのか化粧品をやや買いすぎています。太っていて服が買えないため、顔面に意識が集中している。表参道のそんなに高くない美容室でショートにしてもらい、確かな技術に深謝。後輩のメイクや服を一式プロデュースするために1日遊び倒したりしたなあ!9月。最後は爆笑しすぎておたがいへろへろになりながら新宿東南口のエスカレーターを降りていた。ひいひい言っていた。だいたい友達と会うと最後は箸が転げてもおかしいの境地になり、死にそうになってしまう。呼吸困難で。もう勘弁してほしいのにまだ笑いの波が来る、酸素が足りない、涙が出る、呼吸ができない、表情筋が言うことを聞かない。苦しいけど脳内では天国みたいなことになっているんだろうな。たしか「ポーチふたつ」を「ポーツふたち」と言い間違えたとかそんなことで倒れそうになるほど笑っていた。酒は一滴も入っていない。
studimbler?みたいな表記で、勉強したノートの写真や勉強の仕方のハックを載せているアカウント(英語)がおもしろいのでよく見ている。私も勉強した結果の写真を上げるだけのスタディンブラー、作りたくなってしまったぞ。しかしそんなもの誰が見るのか?
毎日痩せたいと思っては、なぜ食べてしまうんだろうと思って悲しくなっている。なぜ、とかではなく、単に「食べれば元気が出るはず」という宗教に入信しており、もはや自力ではその信仰を捨てられないからである。街をゆく人、みな私より痩せている。なぜそんなにお腹が出ていなくて、腕がほっそいんだ?そういう美しい女はたいてい高いものを身につけており、社会人としての完全な自立を感じさせる。歩き方や目線のやりかたが、もうプロ。人間のプロ。なにもかも強い意志のもとで、計算されて動いている。美しい女。いいよねえ。
2022.9.27
4 notes · View notes
straycatboogie · 8 months
Text
2023/08/16
BGM: 平沢進 - 金星
今日は休みだった。お盆期間ということでいつもぼくが参加している英会話関係のミーティングもなかった。朝、図書館に行きそこで吉増剛造『詩とは何か』などを借りる。図書館を出た後になって、「そうだ! 都築響一『夜露死苦現代詩』を借りるつもりだったんだ!」と気づく……こんな「ポカ」はしかしぼくの発達障害ライフにおいては「日常茶飯事」なのであった。ともあれ今度借りるか文庫版を買うかしようと思い、イオンに行ってそこで詩を書く。語弊があるというか「ナメてるのか」という話になると思うのだけれど、頭の中にあるゴミを整理しているような感覚だ。その後月末(31日)のミーティングでぼくがプレゼンする話題について考える。「飽きっぽさ」と「こだわり」という水と油みたいな性格が併存しているのも発達障害ライフの常識ということで、パッと「詩について語らせてもらえたら」と思いつく(この間、「構想」に費やした時間は30秒かそこら。何とも「せっかち」な話だ……)。ぼくの好きな詩人。それはつまり『夜露死苦現代詩』に倣ってぼくの好きな歌詞(例えば、今聴いている平沢進「金星」やブルーハーツ、ブランキー・ジェット・シティといった音楽)や現代詩について語るということになる。
昼食を摂り、昼寝をした後にまたイオンに行きそこで吉増剛造のその『詩とは何か』を読む。とても面白い本だと思った。折に触れて何度も読み返す本になりうると思ったのだけれど、そのためには買い求めないといけない(ああ、フェルナンド・ペソアの評伝も出たというし松下育男の詩集も欲しいと思っていた折だったのに。お金が……)。この本の中では多彩な詩人が引用・言及されてまな板の上に載せられている。吉本隆明『日時計篇』(恥ずかしながら吉本のこの詩は存在すら知らなかった)、エミリ・ディキンスン(さすがに知っていた)、吉岡実……詩人の枠を超えたところではヴァルター・ベンヤミンやフランツ・カフカにも触れられ、あらためて吉増の関心の幅広さに唸らされる。そうした詩人や作家、思想家を縦横無尽に参照しつつ独自の論を組み立てていくその知的なフットワークの軽さにも唸った。ぼくは本を読む時、メモを取ったり線を引いたり付箋を貼ったりといったことはしない。だけど今回ばかりは「もっとゆっくり読んで、『噛みしめる』作業をした方がいいのかな」と思った。ツルツルとそうめんでも食べるように読む自分のそそっかしい読み方を反省して……でも結局読み終えてしまったのだけれど。
そして、吉増が「わたくしは、他者から用意されたものといいますか、他者との偶然というか、何か、コピー、写しのようなものでしょうか、そんなものを活かしているところがあるのですね」(p.198)と語っているところが目を引く。ぼく自身もずっと書くことは「他者との偶然と」の出会いから始まったと思ったからだ。それまでもぼくの中には世界に関する疑問や幼いなりの物語の芽があったのだけれど、それが具体的にぼくの中で「こうしたら形にできるかもしれない」「書けるかもしれない」と思い始められたのはやはり村上春樹の作品との出会いだったのである。それはぼくがコントロールできない話であり、ぼくはその出会いまで「待つ」しかなかった。人が何かを書くということはそうして読者として「外」にあるテクストを読み、あるいは「内」にある「自分のテクスト(の芽)」を見定める・発見するという謂なのかなと思う。「外」と「中」。ぼくという脳・主体の中で両者がこうもり傘とミシンのように出会い、化学反応を起こす。そこから詩が発火・発光し始める……そうしてできた詩を夜、清書してアップロードしていく。今日もなんとか1作、ヘタクソではあれぼくらしい詩を作り上げることができたと思った。
夜、断酒会に行く。その直前になって、ふと会場近くにある古本屋に立ち寄ってみた。さまざまな本が目を引いたが(ジャレド・ダイアモンドや入不二基義など)、ゆっくり懐事情を見定める余裕もなく300円で深沢七郎『言わなければよかったのに日記』の文庫版を買う。断酒会ではお盆期間の仕事のこと、そして日曜日にDiscordで行われた「イタラジ」で詩について話させてもらったことなどについて話す。語ること、アウトプットすることがいかに自分の頭の中を整理させ、スッキリさせるか。思いにならない思念、もやもやした欲求に筋道がつき理不尽とも思われる飲酒欲求や不満が薄れる。ぼくなりの表現を使えば「ストレスがとろける」ということになる。会の後にグループホームに戻り、藤原ヒロシの生み出す芳醇なグルーヴを聴きながら松下育男の本を読んだりして時間をつぶす。ここまで来るのにぼくは48年を費やした。過去、ぼくは「村上春樹になりたい」と思い無理をした。そう思うことはいいことかもしれないが、そこから「なら、今のぼくのままではダメだ」と思うと苦しくなる。ならば、今は? 今のぼくの前には誰がいるのだろう? これから誰を「お手本」にして生きていったらいいのかなとも思い始めた。ぼくの後に道ができる……と書いたのは高村光太郎だったかな。
1 note · View note
33macdougalalley · 1 year
Text
2023-3-6
飲食店アルバイトをはじめたばかりの2014年初頭当時、まだガラケーを使っていた。休憩中、大学生の先輩に「スマホなしで、ネットを外でつなげずどうやって生活しているのか」と驚かれた。特に何も説明したりはしなかった、が「いや、少し前までみんな出先でネットなんて使ってなかったじゃん」と思った。
後に大学で技術決定論と社会決定論の話を聴いて、その当時はピンときていなかったけれど、スマホを使い始めた頃の経験を思い返すと授業の内容がぼんやりと掴めてくる。ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』も手がかりになった。必要は発明の母なのではなく、発明は必要の母。
0 notes
kurano · 2 years
Text
小泉 ロシアの空爆理論を私はそんなに読んでいませんが、彼らの航空宇宙作戦に関する関心の多くは、西側の軍隊と真正面から戦う時のドクトリンです。ウクライナやシリアについては、言い方は悪いんですが、格下の相手をいかに屈服させるか、みたいな戦い方です。空爆のターゲティングドクトリンは、参謀本部の『軍事思想』って理論誌を長いこと読んできたつもりですが、あまり見た記憶はないです。むしろ、これは古典的な戦略爆撃の理論に近いので、ロシア軍の中で最新の理論として論じられてない感じがします。
ただ、ロシアの軍事理論全体で、軍隊でなく住民をターゲットにする思想はあります。特に2010年代以降、盛んに論じられるようになりましたが、要するに住民の意思を恐怖でコントロールすることを狙うわけです。だから、テロに近いんですよね。こういう思想で、普通は空爆が手段として出てきません。
今回の件で「ロシアがこういうことをするとは」とジャレド・ダイアモンドが思ってるなら、ずいぶん西側世界しか見てないと思います。実際にロシアはこういうことをシリアで7年やってたのに、中東に対する視野がないというか、白人が死んで初めてみんな惨劇として認識するのは非白人として面白くない想いがある一方で、シリア情勢で日本人もそんなに怒ってなかったですよね。ウクライナがこうなると、途端にみんな気にしだしたのはなんだっていう気も僕はあります。
1 note · View note
qsfrombooks · 4 years
Quote
一年草は寿命が一年しかないので、背丈ではなく種子をできるだけ大きく実らせ、子孫を残すためにエネルギーを費やす。一年草の種子は、乾期をやりすごし雨期になったところで発芽する。したがって一年草は、樹木や灌木のように人間が食べられない樹皮や繊維質の多い幹や茎にエネルギーを費やすことはない。とくに一年草の穀類やマメ類は、人間の食べられない部分を大きくすることにはエネルギーを使わず、人間が食べられる種子を大きく実らせる。そのため、一二種ある世界の主要作物のうち六種は穀類やマメ類である。
銃・病原菌・鉄 上巻 / ジャレド ダイアモンド
48 notes · View notes
ebook-q · 7 years
Quote
結論を述べると、ヨーロッパ人がアフリカ大陸を植民地化できたのは、白人の人種主義者が考えるように、ヨーロッパ人とアフリカ人に人種的な差があったからではない。それは地理的偶然と生態的偶然のたまものにすぎない。しいていえば、それは、ユーラシア大陸とアフリカ大陸の広さのちがい、東西に長いか南北に長いかのちがい、そして栽培化や家畜化可能な野生祖先種の分布状況のちがいによるものである。つまり、究極的には、ヨーロッパ人とアフリカ人は、異なる大陸で暮らしていたので、異なる歴史をたどったということなのである
銃・病原菌・鉄 下巻 / ジャレド ダイアモンド
84 notes · View notes
mitaimon · 4 years
Quote
なぜなら、2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した時、我々は次なる感染症の大流行について考えることを怠った。その結果、避けられたはずの今回の感染拡大を許してしまった。COVID-19が基本的にSARSと同じ経路で広がったのはほぼ間違いない。
ジャレド・ダイアモンド氏「今こそ、次のウイルスのことを考えよう」:日経ビジネス電子版
36 notes · View notes
ryotarox · 2 years
Photo
Tumblr media
(『銃・病原菌・鉄』をイラストで理解しよう!〜書籍No.12|ブログ|学びデザイン Official Siteから)
一言で言えば「文明の進化は環境要因で決まる」ってことで、マイケル・ポーターにも通じるなとも思ったりする。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) | ジャレド・ダイアモンド, 倉骨彰 |本 | 通販
8 notes · View notes
anifunk · 5 years
Quote
172 名前:(´・ω・`)(`ハ´  )さん[] 投稿日:2019/07/11(木) 23:46:43.94 ID:ZENUAoBzジャレド・ダイアモンドのこれ読んだことあるけど明らかにコリアン寄りに都合のいいことばかり書いてあってびびった朝鮮人は好きな本だろうね203 名前:(´・ω・`)(`ハ´  )さん[] 投稿日:2019/07/11(木) 23:55:17.99 ID:LfIQrwaZ [3/3]>>172ジャレド・ダイヤモンド博士の様なアメリカのユダヤ人のインテリにありがちな思考パターンで日本人と韓国人の関係を日本人を白人に、韓国人をユダヤ人とみて韓国人のほうに同情して入れ込んでしまうのよ234 名前:(´・ω・`)(`ハ´  )さん[] 投稿日:2019/07/12(金) 00:06:59.62 ID:b4OMIEBV>>203朝鮮が日本の隣にあったから発展しただけで民族性が日本人に似てるとか関係ないのにねジャレッドダイアモンドは人類の発展の違いは地理や気候などと言っておきながら韓国の発展は日本人と似ているからなどと人種を持ち出すのはおかしい明らかに韓国人学者に何か吹き込まれて韓国に関して思考回路が狂った502 名前:(´・ω・`)(`ハ´  )さん[] 投稿日:2019/07/12(金) 06:55:04.33 ID:PnUPR2By [1/3]北という万年貧乏国家があるのに、ほんとしゃあしゃあとw あれが「朝鮮民族」の実力だろ北さえも、日本帝国が残した、水力発電や工場のおかげで大幅に上げ底されてるし
丁寧語とか、礼儀正しく書いてみる日記2:190718 【半島有事】 令和の夜明け/官僚たちの夏。 つ…経済産業省…
2 notes · View notes
copyoffice · 5 years
Quote
1位 『1Q84』(村上春樹、新潮社、2009年) 2位 『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ、土屋政雄訳、早川書房、2006年) 3位 『告白』(町田康、中央公論新社、2005) 4位「火車」(宮部みゆき、1992) 4位「OUT」(桐野夏生、1997) 4位「観光客の哲学」(東浩紀、2017) 7位「銃・病原菌・鉄」(ジャレド・ダイアモンド、2000) 8位「博士の愛した数式」(小川洋子、2003) 9位「〈民主〉と〈愛国〉」(小熊英二、2002) 10位「ねじまき鳥クロニクル」(村上春樹、1994) 11位「磁力と重力の発見」(山本義隆、2003) 11位「コンビニ人間」(村田沙耶香、2016) 13位「昭和の劇」(笠原和夫ほか、2002) 13位「生物と無生物のあいだ」(福岡伸一、2007) 15位「新しい中世」(田中明彦、1996) 15位「大・水滸伝シリーズ」(北方謙三、2000) 15位「トランスクリティーク」(柄谷行人、2001) 15位「献灯使」(多和田葉子、2014) 15位「中央銀行」(白川方明2018) 20位「マークスの山」(高村薫1993) 20位「キメラ」(山室信一、1993) 20位「もの食う人びと」(辺見庸、1994) 20位「西行花伝」(辻邦生、1995) 20位「蒼穹の昴」(浅田次郎、1996) 20位「日本の経済格差」(橘木俊詔、1998) 20位「チェルノブイリの祈り」(スベトラーナ・アレクシエービッチ、1998) 20位「逝きし世の面影」(渡辺京二、1998) 20位「昭和史 1926-1945」(半藤一利、2004) 20位「反貧困」(湯浅誠、2008) 20位「東京プリズン」(赤坂真理、2012)
朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日
3 notes · View notes
yasudai · 5 years
Photo
Tumblr media
柄谷行人『世界史の実験』読了。 「実験の史学」の柳田国男と「歴史の自然実験」のジャレド・ダイアモンドがリンクする。とても興味深く、面白い。 柳田の『先祖の話』は是非とも読もうと思った。 https://www.instagram.com/p/BuXjaGaAG69/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1ofqqckkuutvr
1 note · View note
mayumiura · 5 years
Quote
影響を受けた著書に、やはり人類史というテーマに取り組んだジャレド・ダイアモンド氏の『銃・病原菌・鉄』を挙げる。「大きな問いに対して科学的な方法で答えている。しかも一般の人にも分かるストーリーにして。執筆の一つのモデルになった」。氏に2度会い、刺激を受けた。
覚え書:「著者に会いたい サピエンス全史―文明の構造と人類の幸福(上・下) ユヴァル・ノア・ハラリさん [文]吉川一樹」、『朝日新聞』2016年10月23日(日)付。 - Essais d’herméneutique
1 note · View note
kurano · 3 years
Text
 情報の「信ぴょう性」を判断する場合に重要なのは、情報に含まれる「事実」と「意見」の判別である。この点に関する2018年PISA調査のテスト問題として、代表的だったのは、「ラパヌイ島設問」だった(図表2参照)。これは、アメリカの進化生物学者であるジャレド・ダイアモンドが2004年に著した『文明崩壊』の書評文(抜粋)の中に登場する「ラパヌイ島」に関する記述を読み、文中の「事実」と「意見」をきちんと分けて理解しているかを試すテスト。
 この設問に対する正答率(正しい回答の割合)を各国比較した図表3を見てみると、米国が69.0%と最も高く、英国が65.2%でこれに続いていた。逆に最も低かったのは韓国の25.6%である。
 慰安婦問題、竹島問題をはじめ歴史問題をめぐる日韓問題がなかなか解決の方向に向かわないのは、韓国では「意見」を「事実」と同じぐらい重視し、両方を区別しない場合もあるからだということもこうした結果から見えてくる。
 もっとも日本も少し前には尊王攘夷という「意見」が、清国のように攘夷を強行すれば国が亡びるという「事実」を圧倒し、かの渋沢栄一ですらそうだったことを思い出せば、決してひとごとではない。この点への反省が十分でなかったため、その後、太平洋戦争という無謀な歴史にも突き進んだ、と筆者は考えている
8 notes · View notes