TEDにて
ヒラリー・コッタム:機能不全の社会福祉システム制度を立て直すには?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
失業や薬物、家庭内不和が原因で、または、運に恵まれないせいで起こってしまう社会システム内での一般家庭の危機。
そこに介入し、立て直す役目を持つ社会福祉システム制度が、機能していないといいます。
ヒラリー・コッタムによれば、イギリスでは、典型的な、いわゆる崖っぷちの庶民の家庭を支える機関が、70以上あるのにも関わらず、本当に効果を上げている事業は存在していない。
支援を必要とする人々と福祉事業の間に親身で協力的な関係を築く仕組みを作るには?
自身が、ソーシャル・ワーカー(社会福祉士)であるコッタムが、社会システムに根深くはびこる複雑な問題を解決するにはどうするべきかを問いかける。
時に、貧困、社会格差、健康障害、失業、暴力、薬物中毒など。あらゆる問題がまとめて1人に降りかかっているようなケースがありますよね。そんな人のお話です。
福祉の定義は、「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉で、社会システム内にいるすべての市民に最低限の幸福と社会システム的援助を提供するという理念を示しています。
介護の定義は、障害者の生活支援をすること。 また、高齢者・病人などを介抱し世話をすることとされている。
福祉とは、概念が異なります。
世界初の社会保障制度の設計に貢献し「ベヴァリッジ報告書」を発表したウィリアム・ベヴァリッジの時代の人々は、いわゆる「世俗的な人間」は、信頼できないからと。
代わりに、人格や感情を持たない「制度」やその中で機械的に働く役人などを重んじました。現代の制度の社会問題の捉え方にベヴァリッジが与えた影響は、計り知れないものがあります。
1948年。晩年のベヴァリッジは第3の報告書を発表しました。そこに、大変な失敗を犯してしまったと記しています。人とコミュニティを取り残す結果になってしまった。
そして、その結果として、制度も人々自身も制度や手続の範疇でしか、人を見ないようになってしまったと書いています。残念なことに、この第3報告書は、彼の前の報告書に比べてほとんど読まれませんでした。
しかし、現代では、人間の限界をはるかに超えたテクノロジーの力を使えば、人間関係でもってベヴァリッジのモデルをひっくり返せることが可能になっています。
ここでも、人間の限界をはるかに超えたテクノロジーのパワーを借りましたが、ソーシャル・ネットワークサイト(SNS)的な人と人の繋げ方はしません!
だからこそ、何十万、何百万ではなく、1,000人くらいの洗練された規模に集約できるのです。
巨大法人であれば、悪性になってしまい、必ずしも、巨大法人が、善性にはならないことの良い例です。
従来のシステムとこの新システムの結果を比べるのは、非常に難しいのですが、最初の登録者1,000人だけ見ても従来の福祉サービスの3倍の成果です。
費用は従来に比べてほんの僅かです。
人と人が顔を合わせて繋がり、真の人間関係を築くため、そして、仕事探しを支援するために人間の限界をはるかに超えたテクノロジーを活用しています。
そして、政治にはまったく興味はありません。テクノロジーに興味が有ります。
情報技術の発展とインターネットで大企業の何十万、何百万単位から、facebook、Apple、Amazom、Google、Microsoftなどで数億単位で共同作業ができるようになりました。
現在、プラットフォーマー企業と呼ばれる法人は先進国の国家単位レベルに近づき欧米、日本、アジア、インドが協調すれば、中国の人口をも超越するかもしれません。
法人は潰れることを前提にした有限責任! 慈愛や基本的人権を根本とした社会システムの中の保護されなければならない小企業や個人レベルでは、違いますが・・・
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のように見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個人同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて国家や権力者は透明性を究極にして個人のプライバシーも考慮)
(個人的なアイデア)
日本の場合・・・
高齢者が治療する医療から移行して、体力作りのリハビリのために介護へ申請するときに・・・
医療保険から介護保険へつなぐ書類の申請のデジタル連携を行政府のデジタル庁他がサポートすれば・・・
移行するための書類の申請のスピードが上がり利用者の手間が減るかもしれません。
できれば、時間をかけて半月くらいにまで縮めてくれると助かります。
これ以外は、医療保険や介護保険のサービスは充実しているので現状は問題ないのかもしれません。
そして
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
ロビンハンソンの言うように、現実の脳自体をデジタルデータにして、人間のシナプスやニューロンの動きを数値化していくことで、現在では、数値化できない概念をコンピューター上で数値化していくということかもしれない。
ヘンリーマークラムが、人間のシナプスやニューロンの動きを数値化しようとしているが、より大きく人間の限界を遥かに超えるような発想で。
しかし、人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重な��合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
マイケル・サンデル:メリトクラシー(能力主義)の横暴
ケイド・クロックフォード:顔認証による大衆監視について知る必要のあること!
ニルス・ヴァン・ナーメン:自宅が未来の介護病院になる?
ニコラ・スタージョン:行政府が低収入者へのウェルビーイング(幸福度)を最優先するべき理由
この世のシステム一覧イメージ図2012
ルトハー・ブレフマン:貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である!
個人賃金→年収保障、ベーシックインカムは、労働市場に対する破壊的イノベーションということ?2022(人間の限界を遥かに超えることが前提条件)
世界の通貨供給量は、幸福の最低ライン人間ひとりで年収6万ドルに到達しているのか?2017
<提供>
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)3月19日(火曜日)弐
通巻第8182号
グーグル「ジェミニ」の極左偏向に批判の嵐
逆人種差別、政治イデオロギー的偏見。グーグルの弁明は「開発を急ぎすぎた」
*************************
グーグルの生成AIの対話型アプリ『ジェミニ』が発表されたのは2023年12月だった。僅か2ケ月、そのあまりにも偏向したコンテンツに世界中から強烈な批判が起きた。グーグルは検索エンジンで90%のシェアを誇る。
非常識的なジェミニの情報操作、フェイクの例をあげると、歴史的人物の画像が歪んでいたり、ヒトラーとイーロン・マスクはどちらが悪影響かなどと意図的な情報操作が為されていた。グーグルの弁明は「開発を急ぎすぎた」だった。2月23日、グーグルはジェミニのサービスを暫時停止するとした
アクセル・シュプリンガーなどは31社と連携し、グーグルに対して23億ドルの損害賠償訴訟をオランダで起こした。
アクセル・シュプリンガーはハンブルグを拠点のドイツ老舗企業で、新聞、雑誌などメディアのコングロマリット。保守的な姿勢を堅持しているためドイツ赤軍派の爆弾テロに襲われたこともある。
同社はオープンAIと提携し、チャットGPTを導入している。
こうした動きは「AI文化戦争」とも言われ、イーロン・マスクは「人物画像など差別に満ちており、偏見だらけだ」と批判を強めた。
最近、マスク暗殺未遂事件があったらしいが、マスクはCNNのアンカー、ドン・レモンとのインタビュー番組で、即効性抗鬱薬『ケタミン』の使用を認めた。
ケタミンは解離性麻酔薬の一種。あのメンタルタフネスの人物さえ、鬱病症状があるというのは驚きである。
グーグル批判の嵐は新展開を見せてきた。
米国「メディアリサーチセンター」(MRC)は、「グーグルが過去16年間に41回も 米国の主要選挙に『介入』(情報操作)をなした」とする報告書を発表した。
MRCは保守系非営利団体で、メディア報道の分析で定評がある。
「この影響は劇的に増大し、民主主義にとって有害となった。保守系の候補者には政党を問わず、印象操作などで損害を与えた」(「フリー・スピーチ・アメリカ」副社長=ダン・シュナイダーら)。
2008年から2024年2月まで、「グーグルはその力を利用して、政党に関係なく最もリベラルな候補者を選挙で勝利に導く一方、反対派を検閲の対象としていた」。
▼グーグルは左翼政治結社なのか?
MRCは報告を続ける。
「グーグルは左翼的価値観を推進するために『強大な資源と影響力』を利用している。情報技術、政治団体、アメリカの選挙に対するグーグルの多大な影響力は、2008年から明らかになっており、ドナルド・トランプ当選妨害工作に失敗したが、選挙干渉は続いている」
こうなると、グーグルは左翼政治結社なのか?
おそらくグーグルのなかに左���集団が混入してコンテンツ作成にあたっているのではないか。
というのも創業時の共同経営はエリック・シュミットとラリー・ペイジとセルゲイ・プリンの「三頭政治」で開始された。エリックはドイツ系の技術者でノベル社のCEOからグーグルに参加した。ラリーはユダヤ系、プリンもモスクワ生まれの東欧系ユダヤ人である。この三人の引退後、グーグルを率いるピチャイは、タミル系インド人、チェンナイからの移民である。
つまりピチャイがCEOとしてグーグルを牽引し、親中路線を驀進し始めてから左翼的傾向が強まった。創業の三人は取締役として名をとどめるがほぼ引退生活である。
前掲「フリー・スピーチ・アメリカ」は、最新の例はグーグルの生成AIアプリ「ジェミニ」がバイデン大統領に「有害な質問に答えることを拒否」したことを指摘した。
また2020年の民主党予備討論会のあと、最有力に躍り出たトゥルシー・ギャバードの広告アカウントを無効にした。2022年の上院議員選では共和党のキャンペーンサイトのほとんどを隠蔽した。
トゥルシーはハワイ選出下院議員三期の女傑。嘗てヒラリーに挑んだ。ギャバードは、民主党選対幹部等を「腐った泥沼で蠢く」と猛烈に批判し、民主党を離れ、さきの共和党大会ではメインスピーカーで登場した。
彼女はトランプの副大統領候補の最有力の一人である。
グーグルの親会社(持ち株会社)の「アルファベット」の株価はジェミニが問題化する前に154ドル84セント(1月29日)だったが、批判されはじめると、3月6日には132ドル56セントまで下落した。
グーグルの苦況をみて、アップルが生成AIの開発進化に本格的に乗り出す。熾烈な競争がさらに激化する。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)2月19日(月曜日)弐
通巻第8140号
嘘と欺瞞と物語のウクライナ戦争はまもなく勝敗がきまる
バイデン大統領は、「議会のせいだ」と言い訳を始めた
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イーロン・マスクの言動は、ひとつひとつが世界的ニュースとなる。氏は保守世論を代弁するバロメーターとなっており、トランプ前大統領の言動同様な影響力をもっている。それゆえに極左、リベラルメディアは彼を敵視し発言を妨害する。
ツイッター買収以後、マスクはX社を「言論の自由の砦」にするために邁進してきた。それゆえに「X社はバイデン政権と検閲支持者による絶え間ない攻撃の標的になった」とマスクは主張し、「私自身もX社も、言論の自由の権利と政治的迫害と戦っている」。
投資家デービッド・サックスが、「ウクライナ紛争はキエフ側の大敗で終わるだろうが、西側諸国は真実を隠蔽し、嘘の物語を紡ぎ出すだろう。ウクライナ戦争報道は虚偽と欺瞞に基づいている」と主張した。
サックスは続けて、「欺瞞は終わりそうにない。実際には交渉による和解の機会を何度も(ゼレンスキーが)拒否している。紛争を長引かせており、その結果、ウクライナはより多くの人々を動員して『肉挽き機』に食べさせようとする結果となり、国民の不満が高まり、ウクライナ政府は崩壊する。最終的に戦争に負け、国全体が自ら作った火葬場のくすぶる廃墟に横たわるとき、嘘つきたちは『よく頑張った』と言うだろう。そして嘘をついた人たちは、自分たちの不幸を親ロシア派の第五列の所為にするだろう」
イーロン・マスクはこの意見に賛意を表明した。
「ロシアに利用された愚か者」とヒラリー・クリントンはタッカー・カールソンがプーチン大統領にインタビューしたことを非難した。
バイデン大統領は、「議会のせいだ」と言い訳を始めた。
ウクライナの新最高司令官アレクサンドル・シルスキーは2月18日、ドンバスの主要都市アヴデエフカからウクライナ軍は撤退したと発表した。
マスクは、前述のサックスの意見は「正確だ」と述べた。ちなみに億万長者として知られるサックスはペイパルの創業者で、推定個人資産は20億ドル。経済の人気番組でも司会をつとめる有名人でもあり、イーロン・マスクとはスペースXの立ち上げに出資した。南アフリカ出身である。
またデービッド・サックスには著作に『アナログの逆襲 「ポストデジタル経済」へ』(邦訳版あり)等があり、『ビジネスウィーク』など有力経済誌への寄稿者としても知られる。
マスクの舌禍事件はイスラエルを激怒させ、発言は反ユダヤ主義と誤解されてエルサレムに呼びつけられ、また一月にはポーランドのクラコウのセミナーでアウシュビッツを見学させられた。みえない圧力が保守論客とその媒体に加わっている。
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