野澤ゼミの休日 in にこたま ①
「いや~、にこたまは絶好の街歩きスポットだったな…」
こんにちは!ハナマルです!
先日、年末の授業休みの期間を利用して「街歩き in にこたま」に出かけてきました!
天気にも恵まれ、お勉強も兼ねて二子玉川のまた違った魅力を存分に感じてきました。
今回のブログでは、野澤ゼミのブログ初の共作シリーズに挑戦していきたいと思います!
以下の流れで5人のメンバーそれぞれでブログを書いてみました!
今回は前半編ということで以下の3つのテーマでお送りします!
1.GRAND PATIO Library&Art と 各所に配置された彫刻作品(ハナマル)
2.周囲に波及していく街並みづくり (キタザワ)
3.旅~都市から自然への街路~『ランドスケープ・空間利用』 (フジサン)
近日中に残りの2人のブログも投稿するのでぜひ楽しみにしていてください!
1.GRAND PATIO Library&Art と 各所に配置された彫刻作品(ハナマル)
それではトップバッターで美術の成績が振るわなかったハナマルが
アートや本をテーマとした空間づくりについて書いていきたいと思います(笑)
さて、二子玉川といえば、やはり”玉川高島屋”ではないでしょうか?
近年、ECの台頭などによって各地で閉業を余儀なくされてしまっている百貨店ですが、
ここ、二子玉川では今も変わらず、”にこたまの顔”としての存在感は抜群です。
そんな「にこたまの顔」である玉川高島屋の中でも、大きく二つ、
①GRAND PATIO ~Library&Art~
②建物内外に散りばめられている数々の彫刻作品に込められた思い
についてご紹介します!
① GRAND PATIO ~Library&Art~
「GRAND PATIO ~Library&Art~」は、
「アーバンリゾートを象徴する、過ごす場・集う場としての空間、そして新しい発見のある空間」
をコンセプトに創られたスペースです。
いや~、ここで土日にゆったり腰かけて読書をしてみたい・・・
二子玉川は、その自然に囲まれた環境や都市部と郊外部を繋ぐ立地から「アーバンリゾート」と呼ばれますが、そのリゾートにふさわしい、買い物の場だけでなく、豊かな時間を過ごす場としての空間づくりとなっていました。
このスペースでは、ブックディレクターの幅允孝さんが��んだ書籍と、キュレーターの高須咲恵さんが選んだアート作品が展示されています。
さらに、SDGsに配慮したファニチャーなど、各所にこだわりを感じる空間でした。
そんな中で、一つ大きく感じたこと、
それは「パブリックスペースを取り囲む周辺の環境の大切さ」です。
このスペースが設けられている一階では、ハイブランドの店舗が並んでおり、全体として落ち着いた、話声のほとんどない静かな雰囲気となっていました。
そのような落ち着いた空間に配置することによって、このスペースが持つ、アートと本による豊かな時間を過ごせるという魅力を、適したターゲット層に最大限感じてもらえるようになっているのではないかと感じました。
近年、建物内外におけるパブリックスペースの重要性が叫ばれていますが、
「どのような層が集まり、どのような過ごし方をする空間作りをするのか」
「それに適した環境を持つスペースはどこか」
この両者のマッチングがとても重要な視点になるのだなと、とても勉強になりました。
②建物内外に散りばめられている数々の彫刻作品に込められた思い
まち歩きをしながら二子玉川の街並みや高島屋を満喫していた私たちでしたが、
「なんか、高島屋の周りすごく彫刻作品多くない?これ調べたらなにか意味があるかもな...」
そんな話をしていました。
高島屋では、屋上庭園や入口の取っ手の部分など、いたるところに彫刻作品が隠れていました。
実は、まち歩き後に調べてみたところ、
これらの彫刻作品は、
「二子玉川に訪れた人々が意図せずに芸術と触れ合う”偶発性”」
を意識して、二子玉川の”街の日常”に溶け込む形で配置するよう工夫されているとのことでした。
これらの取り組みは、1979年に環境計画の一環として開催された「たまがわ野外彫刻とテキスタイル展」がきっかけとなって行われるようになったみたいです。
少しばかりながら、この建物や街並みに隠れた”想い”を感じることができてとても満足しています(笑)
ぜひ玉川高島屋を訪れた際は“アート作品”にも注目してみるといいのかもしれません。
僕自身もこれからはもっと街に隠れたちょっとした仕掛けや想いに敏感な人間になれるよう、精進していきたいと思います!
2.周囲に波及していく街並みづくり (キタザワ)
高島屋は二子玉川駅の西側で商業施設群を展開しているだけではないんです!
高島屋の子会社で商業開発事業を行う東神開発によって、2004年から街並み再整備事業が行われています!
玉川高島屋SCと国道246号線に挟まれた一角を
”路地裏再生エリア”
とし、裏路地のある京風の街並みをイメージさせる風情ある佇まいをコンセプトに建築デザインがなされました。
そして柳小路と名付けられ、東角、南角、仲角、錦町という4棟が営業しています。
各棟の構造として、営業している店舗に入るには敷地内に入り込んだ小さな通路を経由することになります。
この小さな通路が京風の街並みにおける裏路地となっており、コンセプトを形作る重要な要素となっています。
特に上の写真の錦町では敷地内部まで引き込まれた通路が石畳になっており、入口にあるおしゃれで和風な照明や植栽と相まって、とても雰囲気のある裏路地のようになっていますよね(笑)
また最新の南角では、あくまで主役は店舗であり、
”建築は脇役ではあるけど、無味無臭ではない、各店舗を引き立たせる出汁のようなもの”
という意識でデザインされたそうです。
そして建物の正面に階段を配置することによって、2階にも裏路地の雰囲気を出し、入っていきやすいようにもされています。
この事業で面白いのは、柳小路のコンセプトが周囲の事業外の建物に波及していることです。
東神開発の街並み再整備事業による建物4棟のみですが、
柳小路のコンセプトにあわせられたデザインの建物がエリア内に増えてきています。
つまり、街並み再生ではすべて作り変えるのではなく、エリア内の3,4棟の建て替えやリノベによって統一したコンセプトを見せるだけでも周囲に波及させる効果があるのではないでしょうか。
今後もこのエリアでは、綾小路のコンセプトに則った建て替えが行われていくことでしょう。
これによっておしゃれで風情ある裏路地の街並みが広がり、このエリアがさらに魅力的になっていくことを期待したいですね!
3.旅~都市から自然への街路~『ランドスケープ・空間利用』 (フジサン)
なんとなくおしゃれなこのタイトルとサブタイトル、
実はこれ、二子玉川ライズのランドスケープ・建設外装デザインの政策プロジェクトのコンセプトとなった文言なんです!
そして今回は、美術の成績が振るわなかったハナマルくんとシャツがたまに被る私、フジサンが
〇都市から自然へのランドスケープ
〇ランドスケープ上の空間の使い方
をご紹介していきます。どうか温かい目で最後までご覧ください!
1. 都市から自然へのランドスケープとは?
二子玉川駅から出たら東口から真っすぐ行くと都市から自然への移り変わりを体感することができます!
上の写真を見て頂くと看板が少しずつ小さくなっていっているのが分かるかと思います。
この看板は太陽が透過することによって「動」を表しているそうです。
自然エリアに進むにつれて徐々に低く色も軽やかになっていくことで、賑わいのある都市から落ち着いた自然を表し周囲に溶け込ませています。
また、自然エリアに行くにつれ、建物が少なく(低く)開放的になっていくので看板の存在が都市部よりも際立ち、落ち着きを与えてくれる存在となっています。
みなさんも、看板の大きさがどこから変わるのか探しながら歩いてみください!地味に楽しいです(笑)
最近ではよく、自然との「共生」という言葉が挙げられます。
すでに都市と自然が一体となって調和してしまっている状態である「共存」よりも、自然のありがたみや良さというものを都市から自然への移り変わりの中で感じ取ることができました!
「旅」というコンセプトは人の自然への感受性を高めることができるのではないでしょうか!
2.空間の使い方
現在、二子玉川ライズの中央広場ではスケート場を設置し家族連れが多くにぎわっている印象でした。
ここでの注目ポイントはとなりの多目的ホールです!
普段はセミナーや車両展示など幅広いイベントを行っていますが、今は休憩所として開放されており、椅子とテーブルが置かれwifiも完備されています。
また、広場側の壁がガラス張りになっているとことで広場との一体感が高まっており、とても利用しやすい空間となっています!
人が集まりやすい空間に人の落ち着ける空間を開放的に用意することで、賑わいと落ち着き、静と動を兼ね備えた空間となっていました!
4.さいごに
いかがだったでしょうか?
にこたま、二子玉川ってただおしゃれな街ではないんですよね。
本当に見る視点を変えるとどんどん魅力的な部分が見えてくる、とても楽しい街でした。
残り二人のメンバーのブログは近日公開予定なのでそちらもぜひ楽しみにしてください!
<1/5更新>
後半編はこちら
それでは、また次回さようなら~
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さとことブレスト! [3]
2022.12.10西荻地域区民センターでの「さとことブレスト」のレポート、第3回です。
4班各4~5人ずつで、前半のブレストが終わり、「ブレイクタイム」として事例のスライドを見ることになりました。まず、これ。ニシオギの話をしているのですが、ここ、どこですか、って、コペンハーゲンです。「ウォーカブルな街」というワードが、なんか既定路線みたいであやしいな。
そして国交省が企画している「ほこみち(歩行者利便増進道路)」をお勧めされました。今、あらためてサイトを見てみましたが・・・
https://www.mlit.go.jp/road/hokomichi/
あー、これはダメなやつですよ。
「道路管理者(自治体)が活用する”占有者”を公募選定する」って。要するに道路を商業施設が占有できるという。公園ですでにやられている宮下パーク的なものじゃないですか。
初の制定が姫路、丸の内、南池袋の事例を見ましたが、パラソルとキッチンカー、ストリート・ファニチャーで、イベントができますよ、みたいなのばかり。全国にかなり増えているようですが、サイト見たらどれも同じ!!
再開発の定番、駅前のビルの広場状態。要するにホコテンにしてあげるから、その分商業に占有させてお金を使いなさいってことだ・・・!だいたい南池袋って、公園を商業化して夜は閉めちゃうような、典型的なジェントリフィケーション。道路に椅子やテーブル置いて、でも排除ベンチや排除アート、という。
スライドを見ているだけでは(字を読む暇もないので)そこまでわからなかったけれど、なんかイヤな臭いはした。でももうちょっと突っ込めばよかったかなぁ。
と、後半はじまって、まず私が指名されて感想を聞かれたので
「こんなの全部大都会じゃないですか(姫路も官庁街)。なんかうちとは関係ないですね。ニシオギは住宅地なんで」とけんもほろろ。
西荻南のOさんも「丸の内は人工的で好きじゃない。「花咲かせ隊(公園花壇のボランティア)活動があるけど、好き勝手にやっていて、枯れてたりすることもあるけど、そういうところがいい」と、ピシャリ。
ファシリテーターの人は「なかなか事例がないんです」と言っていましたが、それならニシオギが先見的な事例になればいい。こういうのを出して誘導するから「どこも同じ街」になってしまうわけで、そうならないための企画なのではないか。
そのあとは、事前ウォークでみんなが気になっていた用地取得の空き地の、それこそ「活用」案で盛り上がりました。
Hoさん(善福寺)「アーティストがんったり、マルシェができないか。国分寺には ”選挙マルシェ” という投票率啓発の利用があった」
Hiさん(こと研)「工事中に物騒でさびしい感じになるのはよくない。配送や荷捌きのトラックの共同利用はできないか。多くの人が宅配や通販を使うが、住宅地に車が入ってきてほしくない。路上駐車をなくして、決まった場所から台車で運んでもらえれば」
これ、すごくいいアイディアだと思う。ここまでにも自転車レーンに車が停まっていて危ない問題も出ていたのですが、路上駐車を減らせばいいのだから。コストも少なくてできそうなアイディアなので、ぜひ実験してみてほしいですね。
安全の面では私も駅のバス乗り場のことを強く主張。北口のカラオケ屋のところで大勢の人(北口で駅に行くひとのほとんど)が365日何十年もバスの前後をムリヤリ横断してガードレールを乗り越えているのは異常事態。バスが駅前に曲がってくるのも危ないし、混乱している。でもそれは道路を、しかも北側(事業認可区間)を拡げたら、かえって車が増えるだけ。空きスペース扱いはなんだけど、サンジェルマンの松岡ビルが建替え、マイロードもガラガラなので、今が整備のチャンス。そこはしつこく言っておく。ほんと、「にぎわい」とかは安全確保してから。
そこからは「残したいニシオギらしさとは?」というテーマに。
街のスケール感、建物の小ささ、個店が営業しやすい、資本に入ってほしくない、土日に快速が停まらないのは私たちの自慢、などと、みんなで典型的なニシオギ・ラヴ発言。
Oさんは区民ライターとして取材した南口の「クレープ屋さんだったところの二階の狭いカフェ」の話をして、狭い階段の上に6席くらいしかなくて、週三日くらいしかやってなくて、土日も休み。でも来る人たちも文句は言わない。そういうことを意志を持って自由にやることができる空間、をニシオギらしさの例として挙げました。そうそう、ニシオギの店ってよく休むし営業時間も適当だったり。そんなお店の人が「にぎわい」だー、なんて言うでしょうか?
ファシリテーターの人が「それってどこですか?」と言うので、私が持参の街あるきMAPを出しました。拡幅予定図の上に。そう。ウォーカブルの話をしているのだから、もっと早くこうすればよかった。
Hiさんは東京女子大の学生と取材をしていて、お店の人がHiさんに「こんにちわー」と呼びかけ��ことを学生さんがびっくりして「すごくいいですね!」といわれた、という話。「私たちはふつうだと思っていたんだけど・・・」。
私「でも東女の学生ならニシオギで暮らして、そういうのに触れるじゃないですか。中央大とか八王子のほうにあるような(具体例ですみません)とこだと、そういうの知らないまま社会に出て、行政の人になったりして」
Hiさん「道路の反対側が遠くなってしまったら、コミュニケーションがなくなっていく」
私「そもそも資産価値ってなんですかね。地価って上がったほうがいいんですか。住んでる人にとっては固定資産税上がるし、新しく住みたい人には手が届かなくなるでしょ。売りたい人のため?」
個人店だって家賃が上がってしまうよね、それで「にぎわい」ってなに?と、なったところで、ブレストは終了。
次回(年越しの連載になってしまった)は、各班の発表編です!!
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多肉植物の育成方法
多肉植物が欲しいなと思ったら最初にする事は光の確保です(屋内育成の場合)
「日陰でもいけますよ」みたいな話は良くありますが、一般的に売られている多肉植物は光を好む子が多い。ここで失敗する方が多い気がします。
光が足りないとどうなるか?
徒長といってひょろひょろ延びたり、せっかくロゼット状になっている可愛い葉がぶわっと開いてしまったりします。見た目だけでなく病気への耐性が落ちたり育成に関わる部分で不調が出ます。
「売ってるお店はそんなに明るく無かったもん」
お店の商品は入荷したり破棄したり回転していっていますので、徒長に至っていないだけの可能性もあります。植物に合わせて光は絶対に必要です。
例えばハオルチアですと10,000lx程度、エケベリアだと20,000lx程度は最低必要な気がしています。
自作の植物育成ファニチャーの動画、参考までに。
具体的にはPPFD(植物が光合成に使う光子量)が多い植物育成LEDが最適ですが、結論、色温度5,000K程度で演色性Ra=90以上であれば一般のLED器具でも十分効力を発揮するんではないかと考えています。(また詳しい解説ブログ書いても良いけどYouTubeであげているのでこちらの方が良いかも)Ra=80とかでもまあ大丈夫と思いますよ。
あまり強光に当てると葉焼けするので、葉焼けしない範囲で光を与える、チキンレースみたいな感じが良いんじゃないかなと思ったり。
あと偉そうに書いてますが、私は園芸ビギナーなので、他の方の情報も参考にしていただく方が良いと思います。
それでは。
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