初めての海外フレーバー選び
久しぶりの更新です。
最近どう?撹拌してる?
今回の更新はあくまで個人的な見解であり、
また説得力を持たせる為に断定的な物言いが多くなります。
「お前がそう言うんならそうなんだろう お前の中ではな」ぐらいの気持ちで読んで頂ければ幸いです。
という前提を踏まえて。
リキッド自作を始めたばかりの人、これから始めようとしてる人、
そして自作を始めたばかりの2年前の自分に向けて書きます。
vape界隈で有名な2大フレーバーメーカーであるカペラとTFA。
今回はこの2つのメーカーに絞って、初めてのフレーバーにふさわしいものをオススメしていきます。
フレーバーの味には多くの種類があります。
フルーツ系、ケーキ(お菓子)系、ベーカリー系、ナッツ系、タバコ系、コーヒー系、バニラ系、スイーテナー系、リキュール系、スパイス系等々。
多いですよね。
実はこのカテゴライズのほかにも、もう一つ分類項目があります。
それは「役割」です。
一つのリキッドの中で、フレーバーはそれぞれの役割を果たしながら上手く調和しています。
その役割とは、New Amsterdam Vapeの動画翻訳で詳細を書きましたが、
「トップノート」、「ベースノート」、「つなぎ」、「支え」の4つです。
トップノートとは、ミストを吸い込んだ瞬間や吐き出している時に感じる風味です。
ベースノートとは、トップノートを追いかけるように出てくる香りです。
つなぎとは、文字通りトップノートとベースノートのギャップを繋ぐフレーバーです。
支えとは、後味に残ったり鼻に抜ける香り・コクの風味です。
これらのカテゴリーのフレーバーを上手く調和させることにより、奥行きのあるリキッドが出来ます。
逆に言えば、トップノートの役割を果たすフレーバーばかり入れても、奥行きがなくなってしまい、
後味も残らず(悪い意味で)、すぐに飽きがきます。実体験。
なのでフレーバーを選ぶ際は、是非このカテゴライズを参考にしてみてください。
では実際にどのフレーバーがどの役割に当てはまるか見ていきましょう。
【トップノート】
ミストを吸い込んでから吐き出し始めの時に強く香ります。
このフレーバーはフルーツ系やリキュール系にあてはまります。
フルーツ系リキュール系は成分の分子が小さく、揮発性が高い傾向にあります。
特にフルーツ系はスティープも殆ど必要としない為、使い勝手がいいです。
おすすめは”TFA Strawberry Ripe”です。
海外レシピサイトに書かれているストロベリー系レシピの9割がこのフレーバーを使っています。
また”Capella Honeydew (Melon)”もおすすめです。
完熟メロンの香りが強く前に出て、誰にでも合うフレーバーだと思います。
フルーツフレーバーに関しては、これは好みの問題なので、はじめに2~3種類買っておいて飽きたらどんどん追加すればいいでしょう。
国内での入手性も良いです。
【ベースノート】
トップノートを追いかけるようにして出てくる「後追い」風味です。
少しくぐもったような、それでいて喉奥にコクを感じるような、トップノートがキレのある風味だとすれば、ベースノートは丸みを帯びたコクを感じる風味です。
ケーキ(お菓子)系、ベーカリー系、 タバコ系、コーヒー系、バニラ系が当てはまると言えます。
特にケーキ系とベーカリー系はトップノートの種類との相性が良く、
身近な食べ物でもそれが感じられると思います。フルーツケーキやフルーツクッキーなど。
トップノートとベースノートは文字通り層を成します。
その層を上手く重ねることによって、素晴らしいexhale(ミストを吐き出す事)を演出していくのです。
また成分的なことで言えば、これらの成分の分子はトップノートのそれと比べると比較的大きく、揮発性は低いと言えます。
スティープによってそれらの成分を結合させ、揮発性の高いトップノートの風味を留めておく役割も果たしてくれます。
まずおすすめしたいフレーバーは”TFA Bavarian Cream”と”Capella Vanilla Custard”です。
この二つのフレーバーは(個人的な思い込みですが)自作界隈で一番多く消費されているフレーバーなのではないでしょうか。
それほどに使い易いです。何に入れても合います。
ババロアクリームはリキッド全体の風味をクリーミーに丸く包み、それでいてどのフレーバーの邪魔もしません。
バニラカスタードはリキッドに香り良いバニラの風味を与えて、exhaleを滑らかにしてくれます。
一度使えば必ずリピートする事でしょう。
【つなぎ】
トップノートとベースノートの境界を滑らかにし、風味の層を作る役割を担います。
ケーキ(お菓子)系、ベーカリー系、タバコ系、バニラ系、リキュール系が当てはまるでしょうか。
多くのフレーバーがこのつなぎに使うことができます。
おすすめはタバコ系、ベーカリー系です。
例えばトップにフルーツ、ベースにクリームを持ってくるとしましょう。
そこにタバコ系フレーバーを混ぜると、香ばしくスモーキーな風味がプラスされ、
甘さ控えめな大人のリキッドになるでしょう。
またそこにベーカリー系を混ぜると、フルーツクリームに小麦の香ばしさがプラスされ、
より奥行のある分厚い風味のリキッドができます。
タバコ系のおすすめは”TFA RY4 Double”です。
これはタバコ+バニラ+キャラメルを足したフレーバーで、単品でも重厚感のあるものです。
混ぜたてはタバコ葉の漢方薬のような匂いがきついですが、
スティープを2週間以上行うとその香りも落ち着き、他のフレーバーと調和します。
ベーカリー系のおすすめは”TFA Graham Cracker (clear)”です。
これはリキッドにストレートな小麦の風味をもたらしてくれます。
フルーツ系やバニラ系との相性も良く、クッキー生地を再現したい時に最適です。
【支え】
リキッドの中で補助的な役割を担い、exhaleの後味、鼻に抜ける香り、喉奥に感じるコクを出すフレーバーです。
主にナッツ系、スイーテナー系、リキュール系、スパイス系が挙げられます。
清涼剤も当てはまりますが、これに関しては飽和メンソールでなんとかなるので割愛します。
自分があんまりメンソール使わないので。
ナッツ系は芳醇な香ばしさをexhaleの中盤から後半にかけてもたらしてくれます。
スイーテナー系は(種類によりますが)舌先に乗る甘味、そして後味の物足りなさを埋めてくれます。
スパイス系はシナモンやクローブ、そしてジンジャーのように鼻に抜けていく爽やかな香りをプラスしてくれます。
リキュール系の場合はすこし複雑で、トップノートにも使用することができます。
フルーツとリキュールを合わせて妖艶なトップノートを表現し、そしてexhaleの後半ではリキュールのアルコール感が鼻から抜けていくような風味を与えることができます。
ですがリキュール系に関してはスティープ前とスティープ後ではガラリと味の印象が変わってしまうため、他のフレーバーとの相性を探るのに骨が折れます。
このカテゴリのおすすめは”Capella Super Sweet”と”TFA Butterscotch“です。
Super sweetはスクラロース溶液です。30mlに対して2、3滴入れるだけで十分です。
入れすぎると舌の上にペタっと乗ってしまう甘味になり、他のフレーバーを活かせません。
他にも甘味料はあるのですが、これはシンプルに甘味を足すだけなので、初めての人にはとてもわかりやすいフレーバーです。
Butterscotchは焦がしバターのコクをリキッドにもたらしてくれます。
比較的アルコール感が少ないので、他のリキュール系よりも使いやすいと言えます。
またベーカリー、タバコ、コーヒー、バニラ等とも調和しやすく、1本持っておけば損しないフレーバーです。
さて、ここまでおすすめのフレーバーを紹介してきましたが、次は購入時の注意点です。
カペラには”V2″と、そしてTFAには”DX (Deluxe)”と付属表記されるフレーバーがあります。
これはそのフレーバーの改良版で、有害であると指摘されているアセトイン・アセチルプロピオニルを含まないバージョンです。
これらの成分はvapeのように蒸気を直接肺に吸収しそれが蓄積されると 閉塞性細気管支炎を起こすと「考えられています」。
実際にジアセチルを含んだ香料を使用していた海外の工場で働く労働者がこの肺病を患いました(ポップコーン肺で検索)。
まだ研究が不足しているので「考えられている」に留まっていますが、何らかの悪い影響があると言って間違いないでしょう。
先ほどオススメしたバニラカスタードにもV2バージョンがあります。
ノーマル版に比べるとくぐもった甘味が無く、ややクリアでスティープ無しでは少しの鉄臭さも感じます。
悪い言い方をすれば、「コクと奥行きがない」という感じでしょうか。
このコクと奥行きこそがアセトイン・アセチルプロピオニルの正体です。
健康をとるか、味をとるか、自分次第です。
ちなみにですが、海外ではノーマル版を使う人がまだ多くいます。
自分はできるだけV2、DXバージョンを買うように心がけています。
もちろん短い期間(2~3年)ではそこまで悪い影響はないでしょうが、
まだ詳しい研究の対象になっていないので、念のためにです。
ここまで合計8本のフレーバーを紹介しました。
1本600円、計4800円です。送料はCHKで200円でしたっけ?
容量はカペラが13ml、TFAが15ml、平均で14ml×8で112mlのフレーバーです。
あくまで理論上の計算ですが、14%濃度のリキッドを作るとすると、
最大合計800mlのリキッドを自作できることになります。
実際はベース液や機材のコストもかかりますが、初めは1万円もあれば十分でしょう。
既成リキッドは30mlで2000~3000円です。4、5本(120ml~150ml)買えば1万円です。
ここにリキッド自作のメリットが如実に現れています。
フレーバーを買い足す時は上記のカテゴライズを意識しながら購入していくと、手持ちフレーバーのバランスが偏ることもありません。
1か月1度フレーバーを買い足すぐらいのペースがちょうどいいかもしれません。
初めはとにかく色々混ぜてみること。もちろんバランスに気を付けながらですが。
そのうちに段々わかってくるはずです。
「うん、自分で混ぜた方が美味しいな。でもアレとアレを入れるともっと美味しいかも...
買 わ な き ゃ <●> <●>」
ようこそ沼へ。oshinbaksと申します。あなたを歓迎します。
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