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#人を描いてみましたけどホラーになった
shelter-maki0 · 4 months
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折角なので「律動する悪夢」https://www.tumblr.com/shelter-maki0/737410451936296960/i-drew-a-comics-of-tomarrymort-it-is-posted-on-an?source=shareの後書きのようなものを少し書いてみようと思います。私用の覚書のようなものなので、日本語で残します。
その過程で私がcursed childについて思っている事にも少し触れようと思います。真面目に書くつもりはありませんが前半に後書き、後半に呪いの子について書いていきます:P
まず私が書いた小話の後書きですが、「律動する悪夢」はロマンス作品を想定して描いたわけではありません。私はハリーとヴォルデモートの間にある、”互いにとって不都合な絆”に魅力を感じています。とても暴力的な絆で、その絆は二人を傷つけ互いに破滅へと向かわせました。ヴォルデモートは文字通り破滅し、ハリーは人生を丸ごと台無しにされました。 ハリーが闇の帝王を倒した後でもヴォルデモートがハリーに与えた影響は彼の人生を蝕み続け、ポッター家を機能不全家族にしました。私はハリーが決して彼の呪縛から逃れられないこの状況に、ホラー映画のエンディングのエッセンスを感じました。それはまるで、主人公が脅威を退けた後、エンドクレジットの前に倒した筈の敵の気配を感じて暗転するあの瞬間のような後味の悪さです。
避けられない脅威に追われ続け、その脅威は怪物を倒したあとも主人公を決して休ませない。私はホラー作品のその様式美が好きです。なのでこの作品はそういった逃れられない脅威と決して断ち切ることのできない繋がりについて考えながら描きました。 特に深いメッセージ性は無く、少し気持ち悪さを感じるような作品を残したかっただけですが、もし楽しんで貰えたなら幸いですD
次に呪いの子についてですが、呪いの子が不人気な事は把握しています。(余談ですが、私の国では呪いの子に対してそこまで否定的な意見は多くありません。私の国のオタクは公式が出した作品を無かった事にする傾向が殆どなく、公式から出たものが気に入らなければジャンルを去るか、受け入れるかのどちらかを選ぶ人が多いです。なので二次創作の傾向も逆行や転生、Canonの隙間時間を埋めるような作品が多く、AUはあまり流行らない傾向があります。私は呪いの子の設定の全てを受け入れているわけではありませんが、美味しいところは食べています。)
呪いの子の世界観は、ハリーが魔法界の戦争を通して経験した事を白紙に戻したような世界をしています。
デスイーターは裁かれましたが、彼らの抱える根本的な問題は解決しておらず、彼らの親族に降りかかる偏見すらも魔法省は野放しにしています。里親に育てられた孤児のデルフィーニはホグワーツに通うことすらできませんでした。アモルテンシアなど危険な魔法薬は一切規制されておらず、ロンが親友の息子の誕生日プレゼントに贈るほど倫理観も法律も成長していません。
呪いの子の魔法界は、”臭いものに蓋をする”が続いた世界です。ヴォルデモートとの戦いの経験を持つハリー達が、その世界の中枢で要職につきながらも多くの問題を無視し続けているというのは現実的ではありません。ヴォルデモートが後継者を得る為に子供を作っていた事も彼の性格からを考えると不自然です。
舞台の脚本を書くために彼女はそうしたのだろう、とメタ的な意見も出せますが、呪いの子の世界がHPシリーズの正式な後日談として出されている以上咀嚼しないわけにはいきません。私はそういうオタクです。
正直、私はそんな魔法界に再び混乱が訪れるのが見たいです。それらのツケを払わされる瞬間を見たいです。彼らの怠慢と無関心が再び闇の帝王を呼び戻す瞬間が見たいです。
大切な書類をデスクに山積みにし、ゴシップを放置し、息子に対して失言し、母親のように振る舞うジニーに慰められるハリー。空元気のように振る舞い問題を無視するハリーの様子は私を不安にさせます。しかし私はそんな彼が再び引き裂かれるのが見たいです。そしてその相手は絶対的にヴォルデモートなのです。
呪いの子の終盤で、ハリーは闇の帝王の影響から未だに逃れられていないという自覚を息子に語っています。結局のところハリーとヴォルデモートの絆は永遠です。それはあたゆる形になってハリーを蝕み続け、彼の人生からは絶対に切り離す事ができません。呪いの子ではその事が証明されています。死すら二人を分てないのです。
私が呪いの子の時間軸のハリーについてよく考える理由はそこにあります。呪いのような永遠の絆がそこにあるなら、続きを想像したくなってしまいます。あらゆる魔術を探求した闇の帝王の魂はまだリンボにあり、彼を連れ戻したくて仕方がないような勢力は殆どそのまま魔法界に残っています。私は中年のハリーの目の前にある日突然ヴォルデモートが現れても驚かないでしょう。素材は十分です。
そしてヴォルデモートに再びハリーの人生をめちゃくちゃにして欲しいです。彼のキャリアを崩壊させ、家庭を脅かし、彼をもう一度台無しにして全てを奪い去って欲しい。そしてハリーには、崩れた人生の瓦礫の中で最後に彼に触れ、かつて同じであった鼓動を感じて欲しい。結局のところ彼はハリーの運命の相手でハリーの人生を司っているのだと。
「彼を壊したい」と「彼を幸せにしたい」が両立する不思議なダイナミックがtomarrymortの醍醐味の一つであると思いますが、怒りと苦痛の先にある小さな慰めのカタルシスの心地よさが私を追い立てているのかもしれません。
とまあ、話は多少ズレましたし呪いの子の不満点や考えについてまだ話せる事は沢山ありますが、今回はこの辺にしておこうかと思います。また気分が向いたら何か書くかもしれません。
とにかく私個人としては呪いの子の時間軸のハリーの作品がもっと増えたらいいなと感じています。ハリーが台無しになる作品が好きなので、掛け金の高いCCの時間軸は私にとって魅力的です。
もしこの投稿を読んだ人がいたのなら、この中身のない文章を最後まで読んでくれてありがとう!
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「ボーはおそれている」を観た。 以下ネタバレあり。
前に「哀れなるものたち」を観に行った時予告編を観て気になっていた映画。でもアリ・アスターといえば「ヘレディタリー」と「ミッドサマー」なので、ホラーがあんまり得意でない自分はどうかな…と思っていた。 というような話をXに書いていたらアリ・アスターの短編"The Trouble With Mom"というものを教えていただいて、おそらくアリ・アスターはこのテーマです、とのことだった。 まあ短編だしと軽い気持ちで見てみたら、これがものすごくよかった。自分がちょっと親(特に母親)が苦手なのが大きいとは思うけど、短編映画でこんなによかったのは久しぶりだし、今年観た映画のなかでもトップくらいによかった。短くてセリフのない映画でこれだけやるとはアリ・アスターすごいな…。
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というわけで俄然「ボーはおそれている」も気になって観ようという気持ちにはなっていたものの、急に仕事が忙しくなってしまってなかなか行けず、なんとか先週末ようやく行けた。日曜最後の回だったのでガラガラだったし、ど真ん中のいい席で観れた。
で、「ボーはおそれている」の話。
基本的にはTrouble With Momなんだけど、長いだけあって親子以外にも家族の話や、子供を持つことや、あまり自分は分からないので下手なことは言えないけど、精神的な病気やADHDというようなことも描かれていたと思う。なので入れたい要素が多すぎてこの3時間なんだろうな。
3時間はたしかに長かったし、最初は90〜120分くらいにカットしてもよかったんじゃないかなと思ったけど、今はこれはこれで意外とよかったのかなという気もする。3時間なんだけど、4パートくらいに結構はっきり別れていて、なんとなく海外ドラマを4本立て続けに見たような感じかな。そもそも長いのは事前に分かっていたし、長い割には意外と観やすかった気はする。それに、意外と最初の方も覚えている。
最初のボーの自宅のパートはあんまりいらないんじゃないかなと思ったけど、「ボーにとっての現実」をしっかりインパクトを持たせて打ち出すには必要だったのかな。全身タトゥーで真っ黒のカラコン(?)の人がやばかった。というかボーの近所がポストアポカリプスすぎる。Fallout級。でもそういう風に見えているってことなのか。
2つ目の謎のファミリーの家に転がり込む所はいわゆる「表面上いい人��ちだけど実は…」というホラー映画の定番のパロディみたいな感じなのかな。この家族は一人息子を戦争で亡くしていて、そこから両親も妹もおかしくなってしまった、というボーとは別の「家族、親子」の話が描かれていて、戦争の多いアメリカだとある話なのかなあと思ったりもした。ファミリーやマイホーム、軍隊に入る愛国心というのはアメリカの良き象徴みたいになってるけど、実際には問題山積みなんだろうな…。お母さんはなんでここで家族っていいよねと思わせようとしたのか…。
3つ目のヒッピー劇団(?)のパートは一番好きなパートだった。また別の映画の話になってしまうけど、このパートを担当したクリストバル・レオンとホアキン・コシーニャの「オオカミの家」という映画が友人に勧められて気になっていて、でも結局見れずじまいだった。本人たちの映画ではないけど、ここでその一端が見れてよかった。演劇の舞台からという導入もよかったし、書き割りのセットのような、手書きのような不思議なアニメーションはとてもよかった。この時のナレーターというか語り手はやっぱりお母さんだったのかな…? この時のホアキン・フェニックスがボーとは全くの別人という感じで、やっぱり役者さんってすごいなあと思った。目がもう全然違う。
4つ目は意外とあっさり実家に帰り着いてからのお母さん、そして父親(?)との対決、さらに初恋の終わりとなかなか盛りだくさんだった。自分的にはやはり母親との対決シーンが良かったかなあ。Trouble With Momは短篇だしセリフがなかったけど、ボーは尺もあるし台詞もあって、母親の言い分もあるのがよかったと思う。いやほんと親子とか家族ってホラー映画より怖い呪いだ…。その後の兄と父(?)のシーンといい、ここは自分の恐怖と向かい合うパートだったのかな。
5つ目、というか4つ目のパートに入れてもいいのかもしれないけど、スタジアムのシーンはまさか最後こうなるとは思わずびっくりした。恐怖と向き合ってみたけど、結局母親からは逃れられないという…。そして結末はTrouble With Momと大体同じ。
全体的に、かなり色々やりすぎにしてあって笑ってしまう感じで、ホラー要素はほとんどなくてよかった。そして単純にボーが被害者で虐げられてるだけ、とかではなく、決められないこととか、自分が悪いと思ってしまうことを悩んでいたり、母親には母親なりの自分が親からもらえなかった愛情を子供に注いでやりたいという気持ちがあったりとか、誰にでもどっちもある、あるいは色々ある悩みや考えや恐れをしっかり出しているのはよかった。 "Guilty"という言葉が劇中度々出てきたけど、これはキリスト教を信仰しているとまた意味があるのかな。自分は特に信仰はないけど、なんとなく自分が悪いと思ってしまうことがあるのでなんとも言えない気持ちになった。 色々決められなかったり、必要以上によくないことを想像してしまったり、ちょっと心配になるとすぐネットで(信頼性の低そうな情報を)検索してみたり、結構自分にも当てはまるなと思う所があった。Trouble With Momもだけど、なんだかアリ・アスターには勝手に親近感を持つなあ。
そういう人間の中の複雑な気持ちの表現が全体的にすごく過剰なので、真ん中あたりでヒッピー劇団〜アニメーションの見やすいパートを入れたのは構成として上手いなと思った。あれがなくてずっと過剰な表現続きだと疲れるし飽きてしまいそう。 ただ、アニメーションパート以外の映像や音楽、美術などはわりと普通かな…という印象だった。悪くはなかったけど…。まあそこを見る映画でもないかな。
音楽といえばヴァネッサ・カールトンやマライア・キャリーといった懐かしの名曲が突然かかって(しかもかかるシーンがまた可笑しい)、結構笑いそうになった。少し調べてみた所、歌詞にもかなり意味があったらしい。お母さんキモすぎる。
公式サイトに見た人向けの解説があったので読んでみたけど、やはりいろんな映画のオマージュというか引用があるらしい。サンセット大通りは好きな映画だけど気が付かなかったなあ。監視カメラの所はたしかにリンチの「ロスト・ハイウェイ」を思い出したけど、同じA24の「アンダー・ザ・シルバーレイク」っぽい雰囲気もあった気がする。
自分的にいちばん思い出したのは「未来世紀ブラジル」だった。
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よく「オーウェルの1984的な統制社会の恐怖を…」とか説明されるけど、結構親子、それも母と息子の話なんだよな。主人公のサムが夢と現実の区別がつかなくなっていく感じもボーにちょっと近い気がするし、父親が出てこない点も似ている気がする。 あと、ブラジルのエンドロールとボーのエンドロールが似ている気がした。どちらも暗くグレーな広い空間の真ん中に死んだ主人公がいて、その画の上にクレジットがでてくる。なんか共通するものがありそうな気がするなあ。
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あと、もうひとつ思い出したのはデヴィッド・フィンチャーの「ゲーム」。
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これはたしか最終的に主人公の"ゲーム"は弟が全て仕組んだものだった、というオチなんだけど、全てを母親に仕組まれていたボーに近いかもなと。CRSという会社がちょいちょい出てくるのもお母さんの会社が色々なところに出てくるのに少し近いかも。見たのがずいぶん昔なので詳細は覚えていないけど、また観たいなあ。でもこの手のネタは他にもたくさんあるか。
ボーはおそれている、総合的にはまあまあといった感じだったけど、なかなか面白い映画だった。親子も家族も色んなものへの恐れも、永遠のテーマなんだなあ。どうしたらいいという答えはないけど、あれこれ考えるきっかけになる映画な気がする。この内容で3時間の映画を作って世界に配給されるというのはとてもいいことだな。ヘレディタリーとミッドサマーも怖そ���だけど観てみよう。
<余談>
自分の持っていたクレジットカードの一つがサービス終了とのことで、自動的にSaison Gold Premiumというカードに切り替わった。普段、カードの優待とかはあまり気にしないんだけど、このカードの優待で「映画のチケットがいつでも1000円」というのがあって今回それを初めて使ってみた。
対応している映画館が限られているけど、自分がよく行くTOHOシネマズは使えた。ちょっと面倒なのは、まず映画のチケットが無料になるクーポンを1000円で買う→そのクーポンを使って無料でチケットを取る、という二段階の手間がかかるのと、購入の12時間後にクーポンが送られてくるという所。自分は仕事の都合で今なら行けそう…と急に行くことが多いので、これは少し残念。でも、クーポンの有効期限は3ヶ月くらいあるようなので、観たい映画がある時は事前に購入しておけば突然行くこともできそう。
最近はわりと映画行くようになったので、これはありがたいな〜
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ashi-yuri · 3 months
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トマス・M・ディッシュ「SFの気恥ずかしさ」
神を信じないあなたが贈るSFへの信仰告白
昨年国書刊行会から出たSF評論集。ディッシュのSF短編集「アジアの岸辺」をむかし読んで、すごく露悪的だし悪意に満ちてるけれど、どこかさわやかなところが印象に残っていたので買って積んでた。
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同業他者の本をこう評す文章が楽しめる人は楽しめるとおもう。わりと楽しかったです。
この本は小説ではなくて治療的読書の英語で書かれた空想である。それが私にはうまく働かない。
ディズニーランドに行った疑り深い人間のように、私はつい本物でない細部に目が向かう。つまり椰子の木のコンクリートの幹だとか、すりきれた人工芝だとか、人造ライオンの生気のないうなり声だとか。しばらくすると旅行者ばかりが気にかかる。つまり、どこのどいつがこんなに手順通りのにせものを楽しめるのだろうか、楽しめるのだとしたら、本物でないから楽しいのだろうか、それとも、とても信じられないが、あえて虚構性に目をつぶっているのだろうか、と。
「SFの気恥ずかしさ」
実験・思弁小説としてではなく、いわゆる大衆小説としてのSF批判なんだと思う。現代日本に置き換えると需要層に向けてもっとピーキーになった「なろう小説」批判に近いように思える。
ただ、ここで批判される子供っぽい欲望や恨みという感情、さらにそれに対する複雑で変わりゆく眼差し自体を消費させながらすごい速度で大量の情報と欲望を集めて、メディアミックスを駆使しテキストをお金集約装置へと変えていくあまりにもファストなシステムを横目で見てると、本編は大衆小説批判としては少し古びてしまった印象
それとはまったく別にSFへの信仰告白としては100点
いまいったようなことは、どれも重要ではないと。そして、結局のところ、こういう調子で締めくくって、どこがいけないのでしょうか?たとえ完全な真実ではなくても、それは良い本をかこうとするものの信仰の祈りでなければならない。わたしはそれを信じます。みなさんもそれを信じるべきなのです。
「アイデア」「壮大なアイデアと行き止まりのスリル」
古今東西のさまざま文��と結びつけ、するどい言葉でさくさく刻んでいくのが読み物として楽しい。個別の作品がわからないので適切な批評かはよくわからない。ポーへの批判がすごい。ディックは高評価。
ポーは昔読んだきりだけど、これ聞いてなるほどと思うとともに、奇想と雰囲気いいのでポーっぽい一人称ホラー短編ゲームは楽しそうと思った。
「ポーのあきれた人生」「テーブルいっぱいのトゥインキー」
ポーとかブラッドベリとかに半分自己嫌悪に近い形で悪口言ってるときのが筆が乗ってていきいきしていて魅力的。以下、ブラッドベリの悪口から引用。
たくさんの大人たちにとってこうした短編は早すぎる埋葬をこうむった十一歳の自分に戻る戸口となり、子供たちは(ずっと昔、私がそうだったように)まるで本物であるかのようにこの魅力にとびつくのだろう。―ホステスのトゥインキーやキャンディー・コーンやストロベリーのクール・エイドが、どれもギラギラと火星のように赤色二号の怪しい光を放って並ぶビュッフェであるかのように。
「レイバーデイグループ」「聖ブラッドベリ祭」
二流作品(ディッシュ評)お焚き上げの会。文章も性格もわるくていいですね。
「ヴィレッジ・エイリアン」「最初の茶番」
ベストセラーとなったUFO連れ去り事件ノンフィクションor小説?についてのフィクション込みの論考。往年の高橋源一郎の文学探偵みたいで、嫌味と紙一重のもってまわった技巧含めて楽しかった。 ディッシュ、すごくSFを愛してるからこそSFづらして出てくるいい加減な作品のこと許せないんだろうな。
「『未知との遭遇』との遭遇」
スピルバーグの未知との遭遇の解題。宇宙戦争とかもそうだけど、結構宗教的だなあと思うスピルバーグをよく説明してくれている。最後の皮肉っぽさ、ディッシュだなという感じ。
それが本当に映画のサブテクストだとしたら、どうしてこんなにヒットしたのだろう。(中略)観客が映画の教訓に感銘を受けたからではなく、迫力ある映像、金色の仔牛としての神という、印象的な神の実像を描いてみせたからだ。我々は神の顔を見たいと渇望しても、神のために狂人になる覚悟はない。大勢の宗教者が狂気は神にいたる道だとくり返し説いてきたが、凡人にできることではない。しかし、それを映画のシミュレーションで見るなら楽しめるし、しかもその映像がSFのお約束のイメージで無菌化されていれば、なおさら考える必要はない。SFはその定義からして、重要なことを決して意味しないのだから。
「SF ゲットーへの案内」
欧米SFをくさすレムに、もっとちゃんと現代欧米SFを読んでくれ!という訴え
ディッシュは無神論者だったらしいけど、全体的にSF信仰を強く感じる。SFの価値を信じてて、SFかくあるべしというのが強固にあるからこそ、各作品をきちんと読んだうえで駄作という批判も傑作という賛辞も強く示していくそういう文章はきらいじゃない。
ディッシュの破綻してしまった人生最後の支離滅裂な小説「The Word of God」が、SFへの殉教だったのかなとSFロマンチストとしては考えてしまうところ。参照Wiki
ところで、マンハッタンについてのインタラクティブテキストであるところの「アムネジア」というテキストADVゲームの脚本書いていたのははじめて知った。
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gupaooooon · 1 year
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“交代者”や“心臓”の描写について
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・MCU版ムーンナイト。所謂「多重人格もの」フィクションによくある導入/演出である……第三者などの視点から脅威/異様/神秘的な存在として主人公を演出/圧倒的な存在として打ち出す立ち上げ方ではなく。
スティーヴンが感じる混乱/戸惑い/恐怖から物語を立ち上げる感じが、よかったなと。
ホラーや過剰な盛り上がりに寄り過ぎない慎重さが常にある、というか
(特に、1話では過剰なスイッチング描写を……他者の視点から描かない/鑑賞者には見せない。常にスティーヴンの不安さや戸惑いを追う作り)
メンタルヘルス監修を付け、作り手側が慎重にDIDの描写への議論を重ねたからこその、最終回の2人……だったんだろうな。
・スティーヴンは、マークがトラウマを抱えながら“現実”を生きていく為の……彼にとっての……夢や、安らぎの象徴であった訳だけれど。スティーヴンの“現実”だって、孤独と疎外感と不安の中にあるのだということ。
そこを丁寧に描く物語の立ち上げ方が、すごく良いし、好きだ。
5話のスティーヴンの「“その為”の?(the point of me?〜)」「僕はストレスボールかなにかなのか?」というスティーヴンの憤りと悲しみと問い掛けがちゃんとあるのが、すごく、すごく、いいんだよな……
・作中でマークとスティーヴンを“個人”として繰り返し、丁寧に描写していること。
それぞれに心臓があるという描写も、DIDが「心はひとつ」とされ「“ヒステリー”なるもの/抑圧部分の発露」として扱われてきたこと/切り捨てられてきた過去の暴力性など……を踏まえて、そこを打破するものと感じるし、
(作中で“オリジナル”“俺は消える”などの表現はあるものの)「統合/融合」や「主人格(と世間がジャッジしたもの)の絶対視」を当然とすることの危うさや暴力性などについて……インタビューで言及されていたり/それが作品内の描写にも反映されていると感じられる。
・この公式Twitterの↓ 「Marc + Steven=🤍🤍」の表記がとても好きだ。ハートがひとつではない。2つ。
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このシーンは、マークの手元にあったひとつの心臓が印象的に用いられているシーンなのだけれど。「=🤍🤍」表記であるとこ、すごく好きだ。
ジェイクの存在も考えられてのことだとも思うけれど、ひとつとして扱わない、それぞれの「🤍」があるのだということ。大事だなと思う。
※ステレオタイプに纏わる批判点などは、別記事にまとめる予定なので。良かったなと思うところを今回はまとめました。→ステ���オタイプに纏わる感想を別記事にある程度まとめて関連記事に繋げました。
(Twitterに2022年5月〜7月に書いた感想の一部。抜粋/少し書き足したり整えたりしてまとめたもの。後から更に書き足したり他記事と繋げたりするかもです)
関連記事
Twitter上のムーンナイトの呟きまとめは↓
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happytime-en · 14 days
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「オーメン:ザ・ファースト」
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皆さん こんにちは。
近くの結婚相談所 ハッピータイム群馬桐生相生
婚活アドバイザーの金子です。
「旧約聖書」の「ヨハネの黙示録」で獣の数字とされているという「666」
ある事情により、まだ出生して間もない男児をローマの産院から養子として迎え入れた在ローマ米国大使のロバート。
男児は「ダミアン」と名付けられます。
その後イギリス大使となったロバートの周囲では次々と謎の怪事件が発生。ロバートのもとに現れたブレナン神父は、「怪事件の元凶はダミアン。彼は悪魔の子でその証拠として体のどこかに666のアザが刻まれている」と忠告するも、我が子が悪魔の子であるなどという信じがたい事柄を当然ロバートは受け入れる事など出来ません。
しかしその後も怪事件は続き、疑心暗鬼となっていたロバートは、ダミアンの体を調べ、ついに頭部に刻まれた666のアザを発見してしまうのです。
日本でも大ヒットした1976年公開の「オーメン」その後続編が3作制作され2006年には、リメイクが公開されるなど伝説的なホラー映画として君臨。
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4月5日から公開された新作「オーメン:ザ・ファースト」は、1作目の前日譚で「悪魔の子ダミアン」出生の秘密が明かされた作品。
想像を超えたかなり怖いミステリータッチの本格的なホラー映画に仕上がっており、ブレナン神父が登場するなど1作目へのリスペクトも所々に感じられ、上手く1作目の冒頭シーンに繋がるストーリー展開となっており、1970年代の社会情勢や、修道女になるための儀式などが描かれていたのも興味深い点でした。
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1971年。修道女になるための修行でアメリカからローマのとある教会に訪れたマーガレット。
やがて、当時の社会情勢から神への信仰心が薄れていた人々に対し危機感を抱いていた一部の教会関係者達の恐るべき陰謀を知ってしまうマーガレット。ブレナン神父と共にその陰謀を阻止しようとするマーガレットだったが・・・・・。
1作目の「オーメン」を見ている方々の多くも、その前日譚として納得できる素晴らしい作品になっていると思いました。
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「オーメン:ザ・ファースト」公開記念イベントに登場した1976年6月6日生まれというお笑いタレントの小峠英二さん。その頭部にも666の数字が!
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  近くの結婚相談所  
  ハッピータイム群馬桐生相生
  婚活アドバイザー 金子 薫
  群馬県桐生市相生町5-536-1 
  ネプチューン2-A
  電 話:0277-32-5314
  連絡時間:午前10時から午後9時
  定休日:年中無休
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婚活   結婚相談はお近くの結婚相談所ハッピータイム (http://www.happytime-en.com/)、 群馬前橋・群馬沼田・群馬渋川・群馬高崎・群馬安中・群馬藤岡・群馬伊勢崎・群馬桐生・群馬みどり・群馬太田・群馬邑楽・群馬館林・栃木足利・栃木佐野・栃木小山・栃木栃木・栃木真岡・埼玉熊谷・埼玉深谷・埼玉本庄・埼玉行田・埼玉羽生・埼玉加須・埼玉児玉・茨城牛久・茨城下館・茨城筑西・茨城結城・茨城古河・新潟長岡・新潟小千谷・新潟見附・新潟柏崎・新潟魚沼・新潟十日町・新潟南魚沼・新潟西蒲原・神奈川川崎・山梨甲府昭和までお問い合わせ下さい。
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ou-dan · 3 months
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ゲゲゲの謎を見た。怪奇エンタメアクション映画だった。アクションシーンがすごくよかった。
鬼太郎は子供のころにアニメ見たなー程度の者なのでキャラや漫画やアニメシリーズの細かい背景は全然知らないけど面白い映画だった。自分がホラーというか「怖い話の作品」に求めるものが「ちゃんと物語をやっている」なので、ちゃんとしたお話ががっつりあって見てて満足感あった。
ホラーと言ってしまうと恐怖を煽る脅かし映画というジャンルコードになると思うけどこの映画は怪奇ミステリー/スリラー寄りなので、露骨なジャンプスケアはないが猟奇的な連続殺人事件でやばいかんじで死体は出る。鬼太郎映画なので妖怪が出てくることが怪奇部分で、おそらく普通の怪奇ミステリー/スリラーだと起こりがちな「結局怪異の力のせいでってなんだよ〜〜」という興醒めが起こらないところが強み。改めて考えると妖怪がいるのを当然と観客がみんな思って見てるってすごいな。老若男女に浸透したキャラクターと世界観のなせる技というか。
隠されていたものの真相のほうのはなしになるけど、囚われていた被害者たちが人間じゃなくて妖怪化したものとして描かれているのが、ヴィジュアル的にマイルド化要素になっているのが画法の構造的におっかないなと思った。人間が、とすると生々し過ぎるんだろうな。
あと、SNSで因習村というミームが流行ってたけど全然因習じゃなかった。
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chibiutsubo · 9 months
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#おでかけ #豊橋
水上ビルから豊橋公会堂方面へと歩いている間に見つけた面白いものたち。
子供が乗って遊ぶおもちゃ?でしょうか?
多分まだのぞみのデビュー前のひかり。子供向けにしてはパンタグラフとかの機器までしっかり描かれているけど、何故か鼻が赤いぞ…?
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そしてこちらもめちゃくちゃ気になる。
安心して入れる甘党の店……???
どういうことだろう。よく、男の人だけだとケーキ屋に入りづらいとかいう話は聞くけれど、甘党ならば老若男女躊躇せずに入ってきてくれ!というアピール?
はたまた、ケーキバイキングとかで欲望のまま食べていると、割と他の人に引かれることがあるんですけど(は?まだ甘いもの食べんの?みたいな視線)ここならどれだけ食べても周りの視線は冷たくないよ……みたいな感じだと私がありがたいんですけども。
どんな店なのかの謎は解けぬまま。窓とかに覆いがしてあるということは、もう閉店してしまってるんですかね…?
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全面が蔦に覆われたものすごい迫力の家(蔵?)を発見。
多分これ、夏場だと緑の葉っぱで覆われて、まだメルヘンな感じに見えるかもしれませんが、冬場だとすっかりホラーですな……。
しかし、お隣の二階建ての民家より大分高い蔵。一体何階建てなのか、それともめちゃくちゃ天井が高くなっているんでしょうか??
こういう「ちょっと気になるものたち」を見つけながらぷらぷら知らない街を歩くのは面白いものです。中々万人受けしない楽しみ方ではあるんですが……。
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豊橋市のマンホール。
1996年の豊橋市制90周年を記念してデザインされた3柄のうちのひとつ、三河港デザインだそうです。
他の2柄は、吉田城と手筒花火柄、豊橋市公会堂と路面電車柄だそうな。
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手筒花火柄の消火栓の蓋も。
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mnx3e · 11 months
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映画「スーパーマリオブラザーズ」観てきました
GWでシブって以降出かけるのもめんどくて結構日が経ってしまいましたが、ついに観てきました。
これはまずい、何万回でも観れる・・。良すぎて逆に記憶がありません(?)
いやいやこれは本当に、頭の先から爪先まで作品とファンへの愛とリスペクトと遊び心で溢れていると感じました、少なくともわたしはガッツリとその心意気に打たれた。
それなりに色んなマリオ作品に触れてきたとは思うのですが、本当に色んなタイトルが随所に詰め込まれていてギュウギュウです。完成させてくれてありがとう。実現させてくれてありがとう‥!
では以下、ネタバレ込みでつらつらと。
・本編が始まる前。カートに乗ったミニオン(の映画を作ったところが製作してるからですね)が出てくるのですが、この時のシグナル音… プー、プー、ピーン! がマリオカートのそれでいきなり感動した。なんなら泣くかと思った(涙腺弱お)
・音楽がいちいち良い。先の通りいろんなタイトルが混ざってるのですが、その都度そのゲームの曲がアレンジされて流れるんだもの、いちいち「これ知ってるー!」って感動してしまう。
・マリオとルイージは、ブルックリン在住のちゃんとした「人間」(の割には身体能力バグってるけど)として描かれていて、しっかりと「配管工」の設定を貫いてるのは良き。でも彼らの家族が普通に出てきたのは少し意外だった。彼らが案外若者である事も見せてるんですかね、個人的には暗黙の部分だと思っていたので若干の違和感は拭えませんが‥まあ仕方ないか、ゲームのマリオではなくブルックリンの配管工だからな。
なので逆にドカンをくぐるのが待ち遠しかったです笑
そういえばポリーンも出ましたね。他にも見覚えのあるキャラのポスターがあったり、細かい部分に色々隠されてそう。
・ていうかルイージ兄さん好きすぎじゃない?かわいいなぁ。あとめちゃ「ルイージ」なのが良い。兄さんの後ろを歩く感じたまらん。
・キノピオ隊長(の曲が流れたし荷物も持っていたのでそうだと思ってる)かわいい、“カワイイ”押しのキノピオたちの中でファイティン精神溢れるのかわいい 。彼ら歩き方がもちもちしてて可愛い。くそっ 流石にカワイイでやってるだけはある。
・透明ドカンだ!わー!「このブロックなんで浮いてるの!?」は、おっしゃる通りだよ
・異世界でひとりぼっちになったルイージが初っ端「ルイージマンション」でテンション上がった。やはり似合ってしまうこの不憫な感じ。「マ〜リオぉ〜」って言った!わーー!!
「やるときゃやるいーじ」ってお前ぇ
・ヘイホーとムーチョはホラー枠(わからんでもない)
・ピーチが、色んな意味で強い。海外は本当に強いヒロインが好きなんだなぁと思った。助けを待つだけのか弱いお姫様は時代遅れなのよ。あとエルサだった。つよすぎぃ
・ドンキー出て来るなら他のコングファミリーも出るかな?と思って観てたら名指しでディディー出てきた。コングたちもみんな表情豊かでかわいかったなー。
コング世界でカートが普及してるのは少し謎だったけど、この際どうでも良いでしょう(
ドンキーとのバトルも熱かったけど、その後のレースシーンもかなり熱い。レインボーロードのBGMは卑怯なり。ちゃんと“ショートカット”もしてて興奮した。
…ところで個人的MVPは、レースで出てきた青いトゲこうらの彼。凶悪なマシンに乗っているのだけど、爆破されて終わり…と思いきや「トゲゾーこうら」となって逆にマリオたちを叩き落とすという・・
あれ、やばない?アタックモーションも完全にゲームのあれだし、勝ち抜いたマリオたち、つまり「トップ」を狙うのもまさしくである。ただでは倒れない絶対殺すマンの彼、かなり良い… 好きだなあ……
・みんなのトラウマ「ウツボ」もいるよ
・あと個人的可哀想で賞はボムキング。そんな切ない顔して爆発しないでくれ…もうちょっと無機質でいてくれ〜心が痛む〜
・まさかベビィも出るとは。
・クッパがかなりクッパで大変良かった。声も良い、台詞もいい、口周りが案外むにむにしてて可愛い笑、パワーもブレスも申し分なく怒ると瞳が赤く光るのもたまらない。
あとピーチ好きすぎる。ぴちぴち歌い出した時は心配になったけど()「結婚しないなら国を滅ぼす」って思想ヤバくない?時折り見せるくりっとしたお茶目な表情はめちゃ可愛いのだけど、大暴君フェイスとのギャップがマズい。す、好き…
ピーチ大好きなはずなのにメロメロするでなく手に入らないなら普通に殴る感じ、ま、ま、マズいぃ・・・
結婚式のお衣装がオデッセイのアレなのも良いですね、ていうかそれしかないですよねー!
・ラストバトルはやっぱりスターのテーマか・・ゲームでもあれのアレンジが使われたりするけど涙腺にくるのでやめてくれ〜 あの「絶対勝つんだ」感が痺れるんだ‥!
話の締めくくりとしては、ルイージの順応早すぎだしみんなも飲み込み早すぎない??という、なんとなく終わらせた感を感じてしまったけど、まあ…そうでもしないと終わらないしなw
・死にたがりの青いチコちゃんは何だったんでしょう…ゲームにあんな子いたかしら
・スタッフロールすらマリオ音楽盛り沢山で楽しい。スタッフ名がマリオフォント(カクカクしたあの字)なのもニクい
・ラストもラスト、ブルックリンの地下にぽつんとあるヨッシーのたまご。が、割れて、「やひー(あの声)」と共に映画が終わるのだけど‥
これって2への伏線?それとも、ヨッシーのゲームが出る‥? 楽しみ‥!
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はあはあ、書いてると色々思い出して終わらなくなるのでこの辺で止めておこう‥などと言いつつ足すかもしれない
今回は吹き替えで観たので、やっぱり字幕も観たいな…!ちなみに吹き替え、ちょっと心配でしたが全然良かったです。マリオもちょうど良かったかなーと。ルイージが少し… 昔のちょっと高い幼い印象でしたが、でも別にルイージだったので良し。
テンポもよく迫力もあり中弛みも無く十二分に満足!何よりまごう事なきマリオの映画だった事がもう、満足!
いやー楽しかった〜
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mintkoko · 4 months
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Picrew 11
Masterlist or check my account to see more Picrew
1. kochkodachka
rabotaj bliat
2. たん吉 Tankichi (2 Picrew)
支配者メーカー / ruler maker
3. さかなもなか Fish Monaka
闇深そうなお兄さんメーカー / A dark looking big brother maker
4. 沙汰 story (2 Picrew)
海底種メーカー🐟 / Undersea species maker🐟
5. happu (2 Picrew)
하푸피크루 / Hapupikru
6. 모다깃 Modagit (4 Picrew)
당신을 위한 아저씨 / uncle for you
7. kusakaUwU (2 Picrew)
(^_^)
8. BobCat (3 Picrew)
Foxtea's lil guy maker
9. 肉束 Bundle of meat
まくろメーカー / makuro maker
10. にゃーたんししょう Nyatanshisho (4 Picrew)
チビキャラの立ち絵 / Chibi character portrait
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patsatshit · 5 months
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【更新日変更のお知らせ】
来週からは土日限らず、お互いのタイミングで更新していきます!今後ともよろしくお願いします。
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ようやく観に行けました『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。
今回も3時間を超える大作。だけど夢中にさせる筋と迫真の演技のおかげで長尺であることを忘れてしまっていた。アメリカの歴史における暗黒の章に光を当てた、示唆に富み心揺さぶられる映画だった。
新たな富の発見により、支配と資産を求める冷酷な人間の標的となったオーセージ族。映画では彼らの最も悲惨な苦しみを描いている。人間の貪欲さ、人種差別の永続的な結末、歴史を清算することの重要性をタイムリーに思い出させる。人間の残虐行為の根底にある残忍さと暴力性を見事に表現した映画だった。
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とにかく主演の3人(ディカプリオ、デニーロ、リリー・グラッドストーン)がすさまじかった。
デニーロが演じる正常化された人種差別主義者のキャラクターは壮観で、スクリーンに現れるたびに恐ろしくて不吉な予感が漂ってきた。この感覚はそれまでのデニーロ映画でも感じてきたことだが、彼はスクリーンに登場するやいなや、その荘厳かつダイナミックなオーラで画面越しに我々を圧倒してくる。キャラクターによっては異常な恐怖心を覚える。本作でもデニーロの凄みが遺憾なく発揮されていて、ただ恐れ入りました。
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Robert De Niro is No.1 actor in the world @imdb
善良な男から叔父に操られるがまま深い闇に堕ちていく主人公アーネストを演じたディカプリオも圧巻だった。非常に謙虚で醜い男を抑圧的な表情とセリフで見事に演じ切っていて、誠実さとは裏腹の残忍さが際立っていた。
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子役からずっと第一線を走っているレオ様@imdb
そしてなんと言ってもアーネストの妻モリーを演じたリリー・グラッドストーン!彼女のドラマチックな演技には心を動かされた!話し方や表情に絶妙な気だるさがあり、憂鬱さや疲労感がとてもよく伝わってくる。特にディカプリオを伴っての会話や、シーンの端々での凍りつくような痛々しい演技は衝撃的。彼女の力強い存在感、繊細な表情から想像を絶する悲劇に巻き込まれた女性の痛みと回復力が伝わってきて何度も涙が溢れた。
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この映画の大きなサプライズ!@imdb
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あと裁判のシークエンスがとても上手くできていると思った。一連の出来事の背景事情を明らかにしながら、その先の展開へとスムーズに繋げるために効果的なシーン。映画としてもかなり重要なシーンだと思う。ブレンダン・フレイザーが裁判に関する疑念を操るキーパーソンを演じている。後半にちょろっと出てくるのみなのだけど、すごく印象に残るキャラクターだった。
いろいろあったブレンダン・フレイザー。私の中では(スティーヴ)ブシェミとアダム・サンドラーと一緒にロックバンドを組んでた映画(『ハードロック・ハイジャック』)のイメージが強かったので、こんなシリアスな役もできるんだと(かなり上からの言い方)結構衝撃でした。『ザ・ホエール』も観てみたくなったー。
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『アイリッシュマン』『ウルフ・オブ・ストリート』の撮影監督であるロドリゴ・プエリトの、キャラクター性を正確に捉えた巧みな映像とスコセッシの演出が今回も予想通りに見事だった。さらに長年スコセッシ作品の編集に携わってきたテイラー・スクリーンメイカーとのコラボレーションにより、各シーンが視覚的に魅了され没入感を与えてくれるものとなっている。どのシーンをみても編集の過程で細部にまで細心の注意が払われているのだろうなと感じられる。ザッツプロフェッショナル!
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スコセッシは『グッド・フェローズ』や『カジノ』、『ウルフ・オブ・ストリート』と同様、今回もメインキャラクターの態度や性格の変化を明らかにするために、「警察捜査」の部分を引き延ばした脚本を書いているように思った。常にメインの登場人物を真ん中に配置し、プロットを進化させ、観客を混乱させないように配慮している。それにより登場人物が裏切った時にはとびきり驚かされるし、中毒性のある展開を作り出すことができている…のかなと思ったりした。
ともかく衰え知らずの巨匠には恐れ入るしかない。一体どこまでいくんだろう、Martin,Martin,Martin…。
前作の『アイリッシュマン』をみた時「集大成」という言葉を使って感想を書いたけれど、この作品も十分それに値する。これからも我々の想像をはるかに超える作品を作ってほしい。一生ついていきます…。Love, Martin..
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ここまで結構な熱量で話してきたけど、この作品は正直自分の好きなスコセッシの感じではなかった。(どてー)だけど、彼のキャリア後期の作品に新たな輝きが加わったと思うと感動してしまう。
すでにおかわり欲でいっぱいです。
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『キラーズ〜』をみに久しぶりにトーホーシネマズさんへ行った。単館で映画を観ることが多くてなかなか行けてなかった。結構面白そうな映画、やるみたい。
私が気になってる映画5選。勝手に紹介。
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・『瞳をとじて』(ビクトル・エリセ監督)
待ちに待ったエリセ監督の新作!『ミツバチのささやき』のアナ・トレントも出るんですって。楽しみ。でもこれミニシアターでやりそうなところ、トーホーさんでやるのね…意外だな!
・『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス監督)
これもトーホーさんでやるんだと驚いた!予告編の時点で毒々しさ全開!誰かとみたい映画。
・『ナポレオン』(リドリー・スコット監督)
リドリー・スコットの新作ということで。
・『サンクスギビング』(イーライ・ロス監督)
これも贔屓の監督案件。『イングロリアス・バスターズ』で「ユダヤの熊」に出会って以来、密かに応援してるイーライ・ロス。この映画の元ネタはタランティーノと(ロバート)ロドリゲスの『グラインドハウス』に収録されたフェイク予告編。それを長尺にしてみましたver.。大体の筋は分かるから正直あまり期待してない……小声。だけどみようと思ってます!!!スキだから!!
・『エクソシスト信じる者』(デヴィッド・ゴードン・グリーン監督)
『エクソシスト』ファンとして興味あり。「正統派」続編とか言われるとどうにもこうにも。本家のエレン・バースティンも出るしなぁ。
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しっかし映画も高くなったもんだ…。飲み物忘れたら悲劇。こんなちっさいコーヒーも590円って。もう悔しい、呆れて笑ってしまった。
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『キラーズ〜』を観て大満足した夜、BSで『レザボア・ドッグス』を観た。大好き映画の一つ。マドンナの「ライク・ア・バージンは〜」から始まる井戸端会議、からの壮絶な流血シーン。全画面全映像センスの良さがだだ光り。『パルプ・フィクション』もそうだけど、タランティーノ映画は物語の構成がカッコいい。今回も6人の「Mr.〇〇」の身に起こる出来事(災難)を断片的に伝えるっていう手法、斬新だしかなりいけてる。
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推しはやっぱしブシェミas Mr.Pink🎀
だけど悔しいくらいティム・ロスがかっこいんだよな…。
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ミスターオゥレンジ
点と点が繋がる瞬間がたまらなく気持ちがいい、とても物騒なお話。
タラさんが新作作るたびに脚本をある俳優がバラした云々言われるけど、それくらいタランティーノへの期待と人気が高いんだなぁって再認識させられたりする。
というわけで、ほぼ映画の話題でした!
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今年読んで面白かった本まとめ。印象に残った文を添えて。特に順位とかはなく、読んだ順です。 ※リンク先はネタバレが多いです。
ゴーストランド / コリン・ディッキー
"私たちは死にきっていない者たちの間で生き、幽霊の都市に住んでいる。以前は意味も目的もあった建物が―家だけでなく、銀行や庁舎も―かつての意味をすっかり失い、それでもそこに残り、私たちに取り憑いている。可能な人はそこを立ち去り、新たな都市へ、まだ死者につきまとわれていないはずだと思う場所へ移動する。"
話の終わり / リディア・デイヴィス
"きちんと整理をつけたいとは思うのだが、私の頭の中はいつも混沌としている。一つの考えが別の考えに邪魔されたり、互いに矛盾していたりするうえに、記憶は往々にして捏造され、入れ替わり、省略され、混ざり合う。"
「美妙な死体」の物語 / レオノーラ・キャリントン
"時間を直線として考えるのは単なる偏見よ。だって何も直線でなくて、螺旋とか、折れ線、円とかなんでも私達が勝手に考えるような線も描けるんだから。時間というのは何か必ず始まりがあって終わりがあるものとして考え出されたものだもの。"
愛 / ウラジーミル・ソローキン
"・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・手が"
国書刊行会50年の歩み / 国書刊行会
"あれは煉獄の焔で焼かれた本だから、カバーは燃えちゃったんですよ。"
アライバル / ショーン・タン
※この本だけ文字がないので引用なし。
こんとんの居場所 / 山野辺太郎
"俺も人間だったから知っているつもりだけど、人間の体も心も、自分で思っているほど頑丈じゃないってことがある。すっかりくたびれ果てて、何もかも投げ出してしまいたくなることがあるかもしれない。ただ生きつづけているだけでもつらい、なんてことがないともかぎらない。そんなとき、この島のことを思い浮かべてほしい。こんな生きかただってあるんだ。"
平ら山を越えて / テリー・ビッスン
"おかしなことに、アパラチア山脈は消えてなくなったが、その幽霊が道路にとり憑いている。"
生きづらさ時代 / 菅野久美子
"それって、すごいことなんだよ。人生は、確かに悲惨なことが色々ある。だけど、その一つひとつの選択が今の自分に繋がっているってこと、まずはそれを認めてあげて欲しいよね。だって今、生きているんだから"
共同体なき死 / 真鍋厚
"わたしたちが生きている快適性追求の時代は、中身を伴わない「死の情報」だけが氾濫する一方、「死の現場」を生活空間から周到に排除したことによって、実像ではなく虚像による不条理と付き合わざるを得ない新しいフェーズに入っているのだ。"
※以下、なぜかリンクを直接貼れなくなってしまったので(10個が限界?)タイトルにリンクしてあります。
死後を生きる生き方 / 横尾忠則
"僕の場合は目の前に死がちらほらすると、逆に死に対する恐怖というのは、あんまりないなぁと思うんですね。苦しんだり、痛がったりして死ぬのは嫌だけれども、そうでなければ、まぁ、悪くないんじゃないかなぁと思うわけです。"
インヴィンシブル / スタニスワフ・レム
"すべてのものが、あらゆる場所が、われわれのためにあるのではない――斜面をゆっくり下りながら、彼は思った。"
泰平ヨンの航星日記 / スタニスワフ・レム
"「人びとはそれほど不死を渇望してはいませんよ」すこし間をおいて、私はつづけた。「ただ死にたくない、と思ってるだけです。人びとは生きることを望んでいる。足もとに地面を感じ、頭上に雲をながめ、他の人びとを愛し、いっしょに暮らして、お互いのことを考えることを望んでいる。これ以上なんにもない。これを超越して主張されたものは、すべてうそです。無意識のうそです。"
今年は去年ほど読めなかったなあ。最近になってやや読むようになってきたので、この感じで色々読んでいきたい。買ったのに読んでない本はたくさんあるし…。
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chiyoha1488 · 6 months
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ハロウィンなんでおばけ映画観たくなって、ついぞ観てなかった「死霊のはらわたライジング」観ました(ハロウィンじゃなくても観る)
死霊のはらわた最新作なのに日本では劇場公開されてなくて正気か?って思ってたんですが、いざ観てみると、しっかり劇場公開しないのもったいないくらい面白い
死霊のはらわたシリーズって、ドラマシリーズとこれ含めて6作くらいあるんですけど、そのうち、
3作くらいはほぼおんなじ内容なんですよね
なんで、逆に「お約束を踏襲するのが美学」みたいな感じになってるシリーズなんですが、
本来第一作目はそれ以前の眠たくなるようなもったり進むホラー映画界隈に氷水ぶっかけるような、狂ったみたいなショックシーンをブレーキぶっ壊れたように畳み掛けてくる作りがウケて、今のホラー映画シーンを作ったみたいなとこある非常にパンキッシュな作品なんですよ
それまで第一作の焼き直しの方が多かった中で、分水嶺となる今作はお約束をしっかり踏まえながらも新しいことに挑戦しつつ、それでいて、狂ったみたいなショックシーン見せ続けられるのに緊張しっぱなしではなくどこかバカバカしさすら感じられる死霊のはらわたらしさも良く出ていて、これからの死霊のはらわたシリーズがどう歩んでいくか、その展望を見せてくれるような作品でした
第一作目の監督で、シリーズの製作には必ず関わってくるサムライミ監督が「呪怨」シリーズを絶賛してて、今作出来る前にもハリウッド版呪怨のリブート作の製作に携わってるんですが、それがすごくいい方向に作用しているのを感じました
呪怨シリーズを知り、携わることで、死霊のはらわたシリーズと呪怨シリーズに共通項を見出だし、死霊のはらわたシリーズで自分が何をやりたいかハッキリ掴めたのかなと
サムライミ監督はご存知の通り00年代版に「スパイダーマン」三部作撮ってたり、正義とか愛とかに理解ある人なんですよ本来は
そんな人がなんでこんな最低で血みどろで汚いホラー映画撮るかって言うと、正義も愛も本当はそんなもんないんだが?って否定されるのが監督自身の恐怖の根源なのかなって
サムライミ監督のホラー映画にはどこか滑稽さがありますが、それを徹底的に陰惨に撮れないのは、そういうことなんじゃないかなって思います
特に、死霊のはらわたシリーズの主人公は単なる生存者ではなく、ヒロイックさが漂います
一作目からシリーズの顔として出演するブルース・キャンベルに至ってはもう漂うとかいうレベルを通り越して、意図して英雄として描かれています
邪悪さや不条理や苦痛や悪霊なんかではなく、正義や愛や笑いや人間を信じ続けたいという、監督自身の願望のように感じられます(オタク特有早口長文
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lighttothedx · 8 months
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★8月は浦久保くん
描いてなかったよね!!?!??!?(不安) フォルダチェックしたけど見当たらなかったので描きました。 もし既に描いていたらこっそり教えて下さい🙏🙏
前回の梅干しまんがにスキ!ありがとうございます😆🍶🐟💕!! 夏になると「梅干しを食べなきゃ!!」という使命感を抱きます。
梅干しは元から好きなので夏以外でもガンガン食べますが 意識してちゃんと食べよう、と思うのが夏です。 これだけの猛暑でも、梅干しならなんとかしてくれる!!梅干しなら!!! という絶対の信頼を置いているためですが、 梅干し食べてもふつうに夏バテになるし熱中症になるので 梅干しより日本の夏ほうが強いんですね。絶望的ですね。 というかいつから35度が当たり前になったの!?!??!? 「今日は33度か!まだ涼しいほうだな!!(激暑)」 というクレイジーな思考がふつうになってるの怖いんだけども!!
暑いですが皆さまどうかご自身の身体を一番大事に、ご自愛くださいませ。 . .
~最近Amazonプライムで見た映画で個人的に好きだった作品~
「メタモルフォーゼの縁側」 ドラマ
これはわたしよりみなさまのほうが詳しい予感がします。が。一応いつも通り書いていきます👍 もし解釈など違っていても個人の感想なので あたたかいきもちで見なかったことにしておいてください🙇🙇
あらすじ:BLまんがをきっかけに、おばあちゃんと女子高生が友人になるお話。
まんがが原作ですが、わたしは原作を全く知らず、 映画化されたときにTwitterでちらっと概要を見たような見なかったような そんな曖昧な知識で見たのですが、 いや~~~もう~~~~おばあちゃんと女子高生の友情、好き(´;ω;`)(←感動で泣いてる)
レビュー見る限り泣く映画ではないっぽいんですが、 わたしはなぜだかガンガンに泣きました。 悲しいとかではなくて、
わ~女子高生、青春してるな~!! おばあちゃんも、青春してるじゃないかこれ!! すばらしいなぁ、最高だなぁ・・・2人の友情がずっと続くといいなぁ(なぜか泣いてる)
みたいな感じでした。 あと共感したり、安心したりするたびにうるうる。 ・・・わたし自身がおばあちゃんだから・・・ほら・・・ 感情のセーブがきかないのよ・・・:(´;ω;`):
主演は宮本信子さんと芦田愛菜さん。 2人とも自然な感じで、特に芦田愛菜さんは素朴な感じをすごく上手に演じていて 違和感なく見ることができました。 見る前は「芦田愛菜さんが腐女子!?!??あんなかわいいコが!!????!?」って思っていたんだけど めっちゃいそうな(でもかわいい)コになっていて、役者さんてほんとすごい(急募:語彙力)
途中芦田愛菜さんがまんがを描き始めるんだけど、 これがまた、無駄にうまい絵じゃなく 「まんが描き始めたときの絵」で、最高だった! そうそうーそういう絵になるなる!!!!わかる!!!!でもわたしよりうまい!!!すごい!!!がんばれ!!o(`・д・´)o いつの間にか応援したくなるんだよね。
それとプロのBLまんが家さん役の古川琴音さんがものすごくよかった! 目線の配り方(というのかな?)が超じょうず✨ この女優さんのファンになっちゃいそうだった。 こんな方がサイン会やったらわたしも並んじゃう( *´艸`)
ラスト、T字路sの「これさえあれば」を宮本信子さんと芦田愛菜さんがカバーした曲が流れるんだけど これもまたほんわかしていい💕💕 T字路sは昼間の時間帯によくラジオのゲストに出ていてね。 その時間、ウォーキングしながらラジオを聞いているので、ウォーキングのお供にT字路s!みたいになっていることもたびたび😆 ハスキーな声でパワフルに歌う女性ボーカルの声と どこか昭和っぽい雰囲気の曲がすごく元気をくれるんだよね。 ウォーキングで疲れているはずの足がめっちゃ動く(๑•̀ㅂ•́)و✧ もしご存知なかったら原曲も聞いてみてください。元気をもらえる😆
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ちなみにこのボーカルの伊東妙子さんは芦田愛菜さんのお母さん役で出演されています😊 これもラジオで言ってたなぁそういえば(映画に出演するけどどんな役かは秘密、という話だった記憶)、と、 今思い出しました(今!!映画見てる最中に思い出して!!!!)
ほっこりした映画を1度見ると おすすめにいくつもほっこり映画が上がってくるので、それを見て、またおすすめされて・・・のループで アクションとホラーとサスペンスとミステリばっかり見ていたわたしが 48年になる人生の中で今一番ほっこり映画を見ている。
ほっこり、いいね👍
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ashi-yuri · 5 months
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いろんなモキュメンタリーホラーのはなし
ちょっと気になってた短編モキュメンタリーホラーゲーム「原枝恚子さん怪死事件」に非常に消化不良感が残ったので、話題の日本作モキュメンタリーホラー作品をいくつか見た。
情報に対する恐怖を取り扱うので、ホラー苦手な自分でも直接的なグロや恐怖シーンなしに怖さと厭さを摂取できるので楽しかった。
近畿地方のとある場所について
モキュメンタリーホラー小説
雑誌���ネット記事・インタビュー起こしなどの文体模写が克明で、怪異そのものというより、情報の伝播や加工・編集、消費と再生産サイクルのリアルな手触りが薄暗い好奇心を刺激してくれてよかった。
土地がなぜその怪異を生み出すのかという背景はわざとか薄く、口伝の都市伝説ぽくふわっとしたそれらしい話があるだけなので、余韻は少なめ。
祓除
多すぎて不確かな情報に取り巻かれた不謹慎で不安な私たちが作り出す恐怖
テレ東60周年記念企画のひとつで、これまで集まってきた怪しげなビデオなどを「祓除師」という人がお祓いするのを見る視聴者参加企画。
情報の質感がすごくよくて、ほんとっぽさとうさんくささの隙間にあるあいまいさが不穏に漂っててよかったな。テレビというマスメディアでやる意味がちゃんとあると思う。
怪しげなビデオという情報を利用して、見てる人自身の薄暗い好奇心・興味本位を刺激するホラー演出がほんとうにうまい。怪異や物語ではなくて、情報の流通する社会や情報を消費・生産する自分たち自身の後ろ暗さに恐怖を転嫁するような感じ。スマート! 後番組も合わせての作品。カメラを向けること、情報を発信することの暴力性が描かれててよかったね。
ある種の妄想性障害を扱ってるような表現も見られるけど、作り手自身が他者として切り離さず、自身が持つ恐怖と接続して描いているとは思ってて、自分はそこは許容して見れた。
「チャンネルを合わせる」という合言葉がテレビ企画であるとともに、後述のSIX HACKで見せたあやしい情報に洗脳され変えられていくことに対する恐怖なんだろうな。
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SIX HACK
3つ見たなかで一番よかった。祓除と同じく大森時生プロデューサー企画作品。ぜんぶYoutubeで見れる。
「偉くなる」ため世間をハックする知恵を学ぶ情報バラエティ番組という体から、じょじょにおかしな情報が流れてくる情報ホラーテレビ番組。 途中地上波打ち切りになってて、youtubeでの事後検証番組までがセット。
突き詰めれば陰謀論へ取り込まれていくことの恐怖を描いてるのだけど、日常に漂う違和感や漠然とした不安から手にいれようとした情報が、隙間を埋めるようにどんどん過激で刺激的で暴力的になるのに本質的な意味はないままで、そんな情報にどんどんと埋めつくされて、過剰な情報に自己を変容させられるのではないかという恐怖が現代っぽくて、ちゃんと質感と切実さを持って見れたからよかった。最初2話のイヤさがリアルかつ皮肉っぽく笑え、その後のホラーへの変容にあたっての周到な準備になってる。座組みがいいから当然なんだろうけど。
事後検証番組でなぜかプロデューサーみずから迫真の演技をしてて、どこまで真剣なのかよくわからないのもいい。 それは自分が持つ恐怖ではないけれど、ひとの持つ恐怖を見るのが好きなので。
途中打ち切りは、不特定多数に届ける公共の電波で放送するにあたってサブリミナル表現の禁止という放送基準に明確に違反してるので、まあ仕方ないよね。どこまで意図してやったかはわからないけど。
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原枝恚子さん怪死事件
ちょっと話題のモキュメンタリーホラーゲーム
オチやストーリーが過去ホラー作品そのまますぎて演出も工夫なく今さらこれやらされるのか……というのが率直な感想で、でも低価格帯ホラーゲームというジャンルで新鮮に感じられる人もいるだろうし、作品としてはこれでいいのだろうけど、自分としては楽しめなかった。
それとは別に、精神疾患のある方への偏見を助長するような表現を、過去のホラー作品が使ってたという理由で不気味さを演出するためにそのまま躊躇なく残しているのは2023年に発売する作品としてすごくよくないと思った。
短編低価格帯ホラーは配信されることを意図して作られてるものが多いからこそ、そういうところしっかり意識した作品であってほしいと一個人として思ってる。個人開発でチェック難しいというのは当然あるけれど。
ホラー作品はどうしてもある属性の人々や困難な状況にある人々に対して「恐怖」という名で断絶したり見世物化してるような表現も多くて、そういうよくない後ろ暗さも含めて興味深いけれど、一面的に称揚する気分でもないという気持ちもありつつ、自分はやっぱり興味本位でこの作品たちを見たのだろうと思う。
でもこういうゲームもある。
Steam:ヒラヒラヒヒル (steampowered.com)
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elle-p · 1 year
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P3 Club Book pages 9-10 transcription.
Don't seem to be any spoilers, still in japanese.
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Qペルソナのデザインについて、いろいろと教えてください。
イ   ここで小休止を兼ねまして、裏設に関する質問にもお答えしましょう。ひと口にデザインと言われましても、今作で副島成記氏が新しくデザインされたものと、シリーズ通しておなじみの金子一馬氏デザインのものがありますが······。
エ   それでは、まず副島氏デザインの新規ペルソナからどうぞ。
イ   副島ペルソナの特徴は、まず無機的なロボットのようなデザインに尽きますな。これは、心の鎧であるというペルソナの一側面が、大きく反映したものだと言えましょう。まに、副島氏デザインのペルソナのおべてが、仮面を着けた姿を取っているというのも興味深い。
エ   仮面というと、確かシャドウもアルカナに応じた仮面をつけておりましたが、何か関係が?
イ   さあ、それは永遠の謎と言うほかありますまい。もしかすると、いずれ明かされる謎かもしれませんが。
エ   普段は心の底に秘められた存在ですから、実は単なる恥ずかしがり屋でした、というオチでないことを心から祈るばかりでございます。
イ   また、これは気づいている方も多いでしょうが、主人公以外の皆さんが持つペルソナの覚醒前と覚醒後のデザインは、同じパーツが含まれているものが多いのですよ。良く見比べてみるとよろしい。
エ   ポリデュークスとカエサルのように、原型が跡形も残っていないものもございますが。
イ   沈黙は金ですよ、エリザベス。
エ   ところで余談ではありますが、副島氏の絵の原点をお聞きしたところ、専門的な絵の勉強をなさったというこではなく、昔読んだマンガの影響が大きハとのことです。
イ   ほう、それは興味深い。
エ   とくにコミックNORA (学習研究社から発行されていた月チリ誌。1986年創刊、1998年に休刊) がお好きだったようです。
イ   それはまた······かなりマイナーな漫画雑誌ではないですか。
エ   しかし、同じアトラスの名作RPG『グローランサー』で、原画とキャラクターデザインを担当する、うるし原智志氏も描かれていた雑誌です。意外なところで、意外な縁があるものでございますね。
Qゲーム製作作業中、ペルソナを各アルカナに対応させるのは、どういった方法でやったのですか?
イ   これはもう、涙なくては語れないほどの、担当ス夕ッフの方の努力の賜物と言えるでしょうな。
エ   イゴール様、それは少々大げさなのでは······?
イ   いやいや。これが決して大げさではないのですよ。まず、苦労の原因となるのが、メガテンシリーズ名物の合体システムといえましょう。この合体法則をまとめた合体表ですが、機械的に適当にアルカナを割り振っているのではないのです。このアルカナとこのアルカナを合体させたら、こんなアルカナになるんじゃないか、といったイン一ジを合致させることに加え、合体前後のペルソナのレべルや強さも考慮に入れる必要がありますから、それはそれは根気のいる試行錯誤が要求されるのでありますよ。
エ   それは、確かに大変そうです。
イ   その上で、各ペルソナを相応しいアルカナに振り分けるのですから、相当な作業量となりますな。時おり、複数の作品にまたがって登場する悪魔やペルソナの場合、作品ごとにアルカナ (種族) や能力が変わっていることがありますが、それも作品ごとのバランスを緻密に考えている結果といえるでしょう。
エ   『葛葉ライドウ』で銀氷属だったオクニヌシが、今作で火炎が得意なペルソナになっているのも、文句を言ってはいけませんね。
イ   禁句です。
エ   しかし、簡単にイメージに合わせると言っても難しそうです。例えば別作品では悪霊として知られるレギオンが、どうしてフールに属おるのか不思議に思えるのですが?
イ   それは担当ス夕ッフの方が仰ってましたが、フールがさまざまな可能性、多面性を示すアルカナですから、たくさんの顔を持つレギオンが相応しいと考えれたのだとか。
エ   なるほど。納得いたしました。
Qそれはさておき、イゴールとエリザベスの正体は?
イ   また、本当にいきなりのご質問でございますね。
エ   私は私、単なるエリザベスでございます。
イ   元ネ夕ということでしたら、多少はお教えすることができますが、それで宜しいかな?
エ   元ネ夕が存在するのですか?
イ   それがあるのですよ。シリーズ第一作目の『女神異聞録ペルソナ』の開発中、ほぼ同時に『真・女神転生デビルサマナー』の開発も行なわれていました。このときに、過去作品で「邪教の館」として和られる合体場所に、新たに合体を担うキャラク夕ーを作ろうということになったのだとか。そして、そこでヒントとなったのが、人造モンス夕ーを化学のカで作り出す古典ホラー『フランケンシュ夕イン』でした。
エ   確かに、合体システムに通じるものがございますね。
イ   その結果、『デビルサマナー』の方には、フランケンシュ夕イン博士のフルネーム、ヴィクトル・フランクンシュ夕インから「ヴィクトル」というキャラク夕ーが生まれ、『ペルソナ』の方には、そのフランケンシュ夕イン博士の召使として働く男の名を取って、私「イゴール」が生まれたという次第ですな。
エ   私は今作で初登場ですが、何か用来があるのですか?
イ   先ほどの『フランケンシュ夕イン』の続編である『フランケンシュ夕インの在嫁』で、人造モンス夕ーの花嫁として造られる美女の名が、ズバリ、エリザベスと言うのですよ。
エ   まあ、それは光栄ですわ。
イ   まあ······映画の中では、造られてからあっという間に殺されてしまうのですがね。
エ   ······。メギドラ······。
イ   お願いですから、私に当たらないでいただきたい。
Q各ペルソナの由来となる、神話や伝説について和りたいです。
イ   今作の固有ペルソナは、初期ペルソナはギリシャ神話から、そして覚醒後はそれ以外の神話から、というルールで設定されているようですな。これは、覚醒によって各人の可能性が広がることを、システム的にも表現するためなのですよ。
エ   では、ここから各ペルソナの由来解説は、それぞれの装着者の方にお願いいたしましょう。
○オルフェウス
主人公   ······。
イ   あー、少々無口な方のようですので、ここは私が解説いたしましょう。オルフェウスはギリシャ神話の登場人物で、黄泉の国に行った恋人エウリディケを追っていったことで有名ですな。また太陽神アポロンの息子でもあります。背中の堅琴は、このオルフェウスが堅琴の名手として知られた逸話から来たもので、ゲーム中でもミックスレイドのカデンシァ (独奏即興曲という意味) に、その音楽的才能の片鱗が見受けられます。黄泉の国の逸話でも、その堅琴の音色で冥府の門番ケルべロスを眠らせるなど、さまざまな活躍を見せているようです。ちなみにこと座は、このオルフェウスの堅琴をゼウスが星座にしたと伝えられております。
Orphean
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kennak · 1 year
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レティーシャの姉ルビーを主人公に、彼女が全く別の容姿端麗な白人の女性に一定期間変貌できる霊薬の使用を通して、当時の白人が黒人と比べてどれほど恵まれた立場、特権的立ち位置にいたのかを示す「ハイド・パークのジキル氏」など、様々な形で当時のアメリカの黒人差別の実態を、ファンタジックに描き出していく。本作では多くの差別が描かれていくが、中でも個人的に印象に残ったのは、登場人物はみなそれを当然のものとでも考えているようで、怒ることはあっても、なぜ自分たちばかりこんなめにと、特別に嘆いたり、非難したりはしないことだ。彼らは日々恫喝を受け、行動を制限され、時にそれはまともに生きることさえ難しくさせる。だが、彼らにとってそれは「あって当たり前のもの」で、すでに日常になってしまっている。しかし、無論そうであってはいけないからこそ、強く印象に残るのだ。
魔術的闘争と共にアメリカの黒人差別の歴史を描き出す、ドラマ化原作にもなったホラー連作短篇集──『ラヴクラフト・カントリー』 - 基本読書
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