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#作るだけで褒めよう弁当部
april-yk-again · 2 days ago
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☆2021年12月7日☆
照り焼きチキン
玉子焼き
人参胡麻和え
ポテトサラダ
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april-yk · 8 months ago
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2021年4月6日

サンドイッチ
🍓と🍌


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dame-lody · 4 months ago
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WDLのシーズンパスBLOODLINEの感想
【ゲームシステムの話】  RETURN TO WATCHDOGSと公式がキャッチコピーを付けた通り、エイデンを操作すればそこはシカゴのハードボイルドな空気に、レンチを操作すればサンフランシスコの陽気が戻ってくる。本当に過去作向けのファンの為に作られてる感じがする(カメオ出演も含めて) 。 スキルも2人ならでは!がフルで装備されていて、名称や内容を読んでるだけで笑顔になる。
 Twitterにもつぶやいたんだけど、WDにハマった要素の一つに操作性、攻略性の自由があったので、エイデンを操作していてハッキングから銃撃戦、テイクダウンまでどこからでも攻略出来るようになったのが嬉しい。(WDLのスカウト性も好きなんだが、やっぱり行動制限がかかるのが中々辛い所。途中でメンバーの変更も出来ないので。中々難しい。)そして何より2021年にエイデン・ピアースを操作できる喜び!!シルエットや動作がそのままなのだ。最高。
 レンチはWD2でもっと操作したかった!の夢がかなって嬉しい。あと単純に画が映える。写真いっぱい撮るのも楽しい。貨物ドローンが喋るのもポイント高い。これぞレンチのアイテム。かわいいやつめ。サブミッションでは色んなアクションやらせてもらえるのも楽しかった。(ワルキューレの騎行を口ずさみながら)後半ちょっとロボット相撲みたいになってしまったのはやや残念かな。
 WD2で夢中になってやってた衣装変更が、2人にも出来るようになるのでそこも嬉しいポイントの1つ。やったね!コート以外も着れるよエイデン!
【おおまかなストーリーの話】  エイデンはフィクサー絡みの仕事で事件に発展していくのだろう、とある程度想像が出来てたけど、レンチがどう絡んでくるのかプレイ前はマジで解らんかった。蓋を開けてみれば、レンチの問題にエイデンが急にシカゴから現れたという図になるのが面白い。過去作のキャラをプレイするにはがっつり1本よりこうしたオムニバス形式のDLCが良いなと思っているので、ボリューム的にも満足。WD4ではエイデンとダミアンの出会い編出してくれてもいいんですよ(救われた魂をすぐ闇へ葬ろうとする)
【ジョルディとエイデンの話】  冒頭でジョルディからエイデンへ仕事の電話がかかってくるところから物語はスタート。WDではお互いに銃口を向け、命のやり取りもした2人。
 「クリア後に一度だけ聞ける引継ぎメッセージ」「DLC(BADBLOOD)の熱烈音声ログ」「モブから聞けるエイデンと契約解除後に絶不調になってしまったジョルディ(※個人的な解釈です)」など、機会があれば再契約がありそう…と思わせる要素はたくさんあった。でも続編WD2では、お互いサンフランシスコにいるにも関わらず一切の接点無し。「敵同士になってない?」「2人ともシスコ入りしてるのナンデ?」「再会したの?」「レギオンまで生きてる?」など数年やきもきして過ごしてきたのに、なーーーーに普通に連絡とりあっとんじゃ!!!アドレス帳の待ち受けまで設定してる!!!カーッ!!!公式が不安をよそにスッとレギオン軸の関係性をお出ししてきた。
直接会うシーンは無かったものの ・ジョルディはエイデンが殺し屋まがいの仕事は受けないことを理解した上で、連絡をしてきている。 ・ロンドン入りが出来ない自分の代わりに、エイデンを頼る=未だに腕を買ってる。 ・連絡がつかないことで仕事とエイデン本人の心配もしている。 ・エイデンを開放しないとお前をラッピングして俺の所に届けさせるぞ発言 ・自分は軽口で唯一のダチというくせに、本気でエイデンから感謝されると全く受け流せない。
ふぅ~~~~~~~~~ん!そぉ~~~~~~~なの!2人はシカゴ~サンフランシスコで新しい関係が始まってたかもしれないし、ここからもっと新しい関係が始まるのかもしれない。言われたことに対してどう受け止めるか考えてジョルディ。頼んだぞ。考える時間が必要?一緒に船旅とか出て世界一周とかしなよ。そっから先の想像は任せてくれ。
【エイデンとジャクソンの話】  ジャクソンの役割は「エイデンをロンドンに連れてくるためのキーパーソン」だと思っていたので、彼がエイデンにかける言葉や行動にめちゃめちゃ心を打たれるとは思っていなかった…。ジャクソンに身の危険を知らせようと部屋に勝手に侵入、PCを物色(メッセージを残す、もしくはハッキングして監視しようとした?)。なんかちょっと自分のルーツがジャクソンにも受け継がれてるんじゃない?と嬉しそう。浮かれとる場合か。クッキーを食うな!と思っていたら潜んでいたジャクソンにボコられます。
 「仕方ないとか言って何やってんだ!メールでもなんでも他にも方法あるだろ!普通はそうする!」ごもっともです!
 レンチを始め、敵も味方も「あのエイデン・ピアースだぞ」と言うのに対し、ジャクソンは「自分にとってはただの叔父さん」という態度をとる。エイデン自身にも。裏社会の人間、ではなく周囲にいる一般人と同等に見てる感じ。その辺りから、ヴィジランテでもFOXでもない“彼自身”はジャクソンとニッキーの中にしか存在できないのかも、と思い始める。なんだか悲しくなってきた。
 ミッション中も、もはやジャクソンはプレイヤーの代弁者なのでは????と思うほど、エイデンをずっと見てきた自分(プレイヤー)が思ってたことを全部言ってくれる… ぶつけてくれる。
・ロンドンへ来た理由 エイデン「金払いが良くて二人を養える(罪滅ぼし)と思った」 ジャクソン「自分も母親も自立してるし金銭面で困ってないことも解ってる、自分から渦中に飛び込んでる」
・レンチのこと エイデン「マスクで顔を隠してるが、イカれたパフォーマンスで自分を偽装してる」 ジャクソン「似たような人を知ってるけど?^^」
・レナのこと エイデン「(マーロットで)逃げずに立ち向かうべきだった。お前の気持ちが晴れるなら何でも話す」 ジャクソン「真っ当な生き方をしてたらそもそも問題は起こらなかった。話してあんたの気持ちは晴れるのか(許されたいだけじゃないのか)」
 明らかに言い訳じみた発言も正論パンチが炸裂する。ジャクソンじゃないと言えないしこっちもすんなり受け入れられなかったと思う。他のキャラだと急に出てきてあんたにエイデンの何がわかるの!!となるだろうし、ジョルディはキャラじゃないので(個人の感想です)。エイデンはずっと「事故に対してどうしたらよかったのか、ダミアンと協力すればよかったのか、違う道を走らなければ、郊外に行かなければ…」と色々と悩み続けている中で、ジャクソンは「事故が起きた原因を作ったのがそもそも悪いし、今も同じ過ちを繰返してる、やめようとしない」って主張。解らせる方法はあるのかなあとプレイしてる最中は思ってた。
【エイデンの深層心理の話】  もうね…ボロッボロに泣いたよ…。まさかエイデンの深層に潜り込める日がくるとは思って無かった。エイデンが自分を責め続けてることも、復讐の衝動を抑えれないのも、それが大事な思い出の家で起きてることも、その家の間取りからどこに何があるのか解るのも、全部ひっくるめて感極まって号泣。  WDでマーロットの件はエイデンの中で区切りがつけれただろうけど、レナに関しては無理だろうなと思っていたので。それが前を向くエピソードが追加されて、内容も納得がいくもので、自分の手でプレイできたのが本当に嬉しい。ありがとう…ありがとう…WDスタッフ…。
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 プレイヤーがジャクソンだったのも凄く良かった。ブラッドラインのメインストーリー中にジャクソンから「人助けはFOX以外にもやり方はある、普通の生活に戻ろう」と言われるけど「自分でもわかっているけどやめられない」と返していたように、エイデン自身にはレナの件を解決できなくて。(というか出来たらもうやってるはずだし…。)そんで現実世界で誰から何を言われても拒絶するしはぐらかすんですよ…。何回後で話そういうねん。  そんな頑固なおじいちゃんをどうやって立ち直らせるか。外がダメなら内から。もうねえ…びっくりしちゃったよねえ…。おじいちゃん自分でFOXの象徴捨てられないからさあ…。ジャクソン(プレイヤー)が取ってきて埋めるっていう…。エイデンを救うために、FOXを葬るのをプレイヤーにさせるっていう…。ハー…。中には自分で解決して欲しかった人もいると思うんですよ。克服して欲しいみたいな。でも、もう庭で穴掘ってるエイデン見ちゃったら、自分はあの家に入れさせたくなかった。誰かに救いあげて欲しかった。それがジャクソンで良かったな、とプレイ後の今めっちゃ思ってます。
 普通の生活に戻るには失ったものも誰かから奪ってきたものも多すぎるけど、エイデン自体を開放してあげたいとは常々思ってたし、もうあの家で苦しむことはないと思うと、それだけで今は十分かな…。
【マーカスとレンチとジョルディの話】  人は凄い物を見てしまうとおめでとうしか言えなくなるんだな、とういう一文で終わってしまう。そんな内容だった。  まさかマーカスに続いてレンチがジョルディのお仕事体験をすると思わず。かなりびっくりした。お互いお喋りで破天荒で自由気ままなところがあるので、マーカスより会話が成立しつつも、ジャンルが違うので噛み合わないところもあり。ジョルディが会話を切り上げたがるのが新鮮だった。(ラチェットだの何だの名前をわざと言い間違えるクセに、働きぶりを褒めるときには「レンチ」というのでそういうとこだぞジョルディ。)
 その後にマーカスとレンチのコンビが復活して、めちゃめちゃ楽しそうでスムーズな会話にやっぱコレコレェ!!!となる。場を盛り上げつつも、真面目なトーンで真摯に寄り添ってくれるマーカスがWD2と変わらずいてくれて本当に嬉しい。なんかレンチがマスクを外すのに抵抗がややなくなっているのも、マーカスのおかげなのかもしれない。都合のいい解釈をするのが得意なオタク。というか留守電を無視しまくるレンチ(騒ぎが大きくなりニュースにもなってる)と、どーにかしてコンタクトをとるために、ジョルディにめっちゃ金払って色々下準備したサンフランシスコ在住のマーカスくん…。そりゃお互いに愛してるで会話をしめますよね解ります…。それもラブ…これもラブ…。
 
【わかりにくいファンの感想】 ・PT演出よりも急に現れたアサクリ定番ギミック部屋に笑った ・ビルの停電とシカゴの大停電を同じ基準で語るエイデンおじさん好き ・まさか事故現場に行けるなんてなあ… ・クソほど露出がなかった鉄壁ガードなエイデンおじさんが嘘のようだぜ ・レーンチ♡って声がすごい ・自分の復讐は果たさなかったけど、仲間に危害を加えると言われてブチ切れるレンチは良い奴だよほんと… ・レンチの手のモデリングと走るときの族っぽい感じが最高 ・ところで話題に出てこなかった伝説のハッカーは一体… ・バナナケーキがあったら死んでいたので危なかった
【めんどくさいファンの感想】 ・ジャクソン偽名使ってないんですか???てか音声ログとか残してんのね… ・ニッキーのお家で必死にダミアンの痕跡を探す ・ピアース呼びが恋しい ・ジャクソンも本編で使えたら良かったのにな~ ・ニッキーがなんでエイデンの服装セット持ってたのかちょっと謎(シカゴを急いで出る時にエイデンも一緒だと思って家にあるお泊りセットみたいなん持ってきてしまったんかしら…) ・WDのDLC(BADBLOOD)の独白を聞いてたのですんなりジャクソンのところに行ったのがちょっとモヤモヤ(確かにいかないと始まらんのだが) ・いやでもマスク外し過ぎな気がするんよなレンチ… ・おじさんの復讐の連鎖を断ち切ったあとレンチをいったん止めるもしゃーなしやな協力するってなったのは上手く呑み込めなかった…おっ…おう… ・CVの件まったく告知なかったのはマジで一生怒ってる(ゲームの出来とは別問題、お金払ってる分は怒ります)
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hisa-jun · 3 months ago
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20210818
水曜。朝まで大雨、その後降ったり止んだり、三時から晴れて暑くなる。
夜中から明け方まで豪雨で仕事休もか思ってたけど出勤前には小雨になったので行くことにする。ともさんは休みにすると言い、でも一緒に起きて朝食し、弁当もする。
仕事はいつもどおり。
仕事後、予約してた本の受け取りに図書館。澤田智洋『マイノリティデザイン』、大前粟生『おもろい以外いらんねん』、柄谷行人『世界史の構造』、借。
緊急事態宣言の発出がほぼ決まりとなり、京都府下の施設の休館や閉鎖のアナウンスも出始まった。そのなかで、「アートスペースco-Jin」も閉まるというのを今朝方に見かけ急いで向かうことにする。
そもそも過日、新福菜館で昼飯食う前に「あぁ展示始まってんな、食ったら観よう」と思ってたのにメシ食ったら忘れた、というのがあったので観ないままなのは勿体無いと考えたためである。
図書館寄ってからだったので着いたのは5時半ころ、6時には閉廊なので急いで観るしかなかった。
Co-Jin Collection 6ix Nikki @art space co-jin
作家5人の作品と(絵)日記の展示。よい。
松原日光という人の刺繍作品よかった。日記では吉田明弘という人のがずば抜けてた。日記ってこれでいいんだよな、というかむしろこうじゃないとな、という気になる。毎日しょうもない日記書いてる自分にいい刺激になる。ダラダラ長く書くだけが能じゃないのだよ。僕の後に観に来た人がスタッフにどんどん話しかける人で、そこでの話盗み聞きしてて感心した廣川昭章という人の、1日一個ずつ制作されるという日記を詰めて梱包された段ボール、という作品も凄まじく思う。
僕もスタッフと少しだけ話す。前にも少し話した人だった。カッコいいTシャツ着てたから褒めたら「クロマニヨンズ」ってバンドのライブTシャツですと答えてくれる。「あーそうっすか、いーすね」などとだけ言ってすぐ切り上げてしまう。でも実はその瞬間考えてみたらそれらの絵描いてる人をインタビュー記事かなんかで読んだことあって、ボルトの絵とか、雷鳴ってる海辺の風景画とかよかったなと記憶してた。そしてそのスタッフの着てたTシャツは風景画の稲妻部分だけを取り出した絵なのだろうとわかった。そんなことも話したらばもっと話したり仲良くもなったりできるかもなと思うが、どうしても引っ込み思案で人見知りなのでできない。切ないことだ。次はもう少し喋りたい。
桝形商店街寄り、巻き寿司と食材買って帰る。
帰宅して食材冷蔵庫に入れようとすると冷蔵庫にパンパンに葡萄。ともさん今日は雨上がったタイミングで葡萄直売所行き、それから仕事場にも行ったのだという。休みなのにとても立派なことだ。
ふたり風呂入り、巻き寿司食いながら飲む。のちトマスラ、大根おろしと釜揚げしらす、など。朝ともさんのしてくれた洗濯取り込み、二人で洗濯干す。
ゆっくり少し涼しくなった夜が過ぎる。
よい日。
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to-shika · 6 months ago
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雨二唄エバ
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みなさま、こんにちは。東京鹿踊です。 今月も、天神様の日、25日がやって参りましたね!(菅原道真公の誕生日 6月25日と薨去された2月25日に由来し、毎月25日は天神さまの日らしいです)いかがお過ごしでしょうか?
天神様ご縁日ですから…ここはやはり、毎年5月に奉納のご縁を頂いております、新宿 西向天神社さまのことを綴りたいと思います。
はじめて奉納のご縁を頂いた2016年。そこから数え、5年目の奉納となるはずだった昨年…コロナ禍で祭礼中止に。今年もその状況は変わらず、二年連続で祭礼中止となりました。
鹿しながら。巡る5月のたびに。 踏み清めさせて頂いたご縁の土へと心は向かうものです。 昨年同様、首都圏在住のメンバーにて、参拝と唄あげをして参りました。
唄あげ当日(5/20)は、えぇもちろん、トーシカあるある雨模様(笑) 神社下の鳥居より褒め唄をあげ、石段を登り境内、本殿へ。祭礼の時と同じ巡りをしつつ、雨音に包まれながら4つの唄を奉じさせて頂きました。
本殿に参じたメンバーが、皆、欠けることなく健やかに、唄で心を合わせられること。それが、昨年より続く何よりの感謝と、感じる晩でした。
そしてそして、無事唄あげが終わった後… いつも演舞をさせて頂く境内の大樹にて、雨をしのぎつつ、こんな風景が…
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はい、見てってね~ 安いよ、安いよ~~
あぁ、そうかー「天神さまの日に市がたつ」、そんな神社もあるんだよね、ここ西向天神社でも立つようになったんだあぁ…って
違あぁあう (;´Д`)
これはですねー、トーシカ恒例の! 『袖むすびの儀(勝手に命名 笑)』なのです!
東京鹿踊の演舞や写真などご覧頂いてる時、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが…実は、我らの装束で、唯一、一人一人違うのが袖の部分なのです。様々な端切れがパッチワークのように繋がって、筒状の片袖となっています。
この片袖、様々なご縁から目の前にやってきた初見の端切れたちで構成されています。希望があれば、自分が小さな時に着ていた浴衣の一部や、思い入れのある着物・洋服の一部を入れたりすることも。
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トーシカの門戸を叩いた方が、ある程度の期間を経、今後もメンバーとして担われていくだろうタイミングで、用意させて頂きます。 たくさんある袖候補の中から、当人が気に入ったものや、その方のイメージにあうシンボルが入ったものを他メンバーが勧めたりして、一対を選びます。ワイワイ皆で囲む楽しい瞬間です♪
昔から「形見の衣」「形見の袖」といった言葉があるように…遠く離れた方や亡くなった方の思い出として残された衣服、その一部をよすがに、気持ちを込めたりしますね。  浄瑠璃『御所桜堀川夜討』では、 弁慶が、稚児の着る紅の大振袖の片袖を見せて、親子の証としています。
その他、戦でなくなった愛しい人の忘れ形見として片袖を大切に持っているお姫様など、袖という部分に気持ちをこめた芸能作品も数多くあります。あ、「袖にする」なんてつれない言葉もありますっけね(笑) トーシカをご覧頂く方にとって、袖で各個人と繋がりその目印となるのも…なんだか道理のように思えます。
この袖を選ぶ過程の中に、袖にまつわるそんな古来からの感性、日本の情緒も少しだけ、振り返れるように思うのです。
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この袖に決めた!
おっと、彼女が自分の袖を選んだようです。 おのおの、自分でマイ半纏に縫いつけますよ。 片袖を一対とするとき、筒の上下や左右の置き方でまた違った表情になります。端切れの良いところですね。  端切れから袖、半纏へ… 前後の姿も考えながら、 どんな全体像にするかは個人の感性の見せ所! さて、彼女はどんなふうに縫いつけるでしょうね…笑
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衿に本家と東京鹿踊の名を染めた、京屋半纏
袖以外の身頃の部分は、東京鹿踊の本家 舞川鹿子躍保存会(岩手県一関市舞川)の装束を作られている、 京屋染物店(一関市)さんです。 そうそう、本家 舞川鹿子躍保存会といえば… 奉納されている地元のご祭神も、天神様なんですよ! ちょうど1カ月前の4月25日、天神様の日。 舞川地区 菅原神社さまが3年に一度の例大祭を執行されました。 本家による神社での褒め唄奉納、地域での演舞もありましたが、時節柄、事前告知をせず、神職・関係者のみでの実施でした。 なお、演舞では初本番に挑まれた方もいた模様…その方は、今日の記事にも繋がるかも??以下、本家ページにてお確かめくださいね♪
舞川鹿子躍保存会フェイスブックページ
3年に一度の大祭ということもあり、本来であればトーシカも岩手 舞川に馳せ参じたかったのです…それが叶わぬ世ながら、Zoomにて繋がり、本家の演舞を鑑賞。交流もいたしました!そう!
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本家 小野寺重次前会長(左上)に製作途中の鹿鼻をみせたり(左下)ね…笑
…鹿っぽい交流の仕方ですか、ね…
画面越しながら、久しぶりにお会いした本家の皆さま。 奉納のお忙しい中、zoomでの共有や交流を頂き、ありがとうございました! さて、天神の日によせて、本家岩手と東京とのW奉告とあいなりましたが…いかがでしたでしょうか? いずれまた、本家+トーシカが岩手にて集える日のことを、また記事をお読み頂いてる皆様とお会いできますことを、楽しみに思っています。 鹿るべき時にまた、お会いしましょうね どうぞご無事に、お過ごしくださーーーーい♪
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sissokonot-yet · 6 months ago
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駄文にしかなり得ない美しい記憶と私にとっての浄化、そして告発されるのを待つこと②
(tumblerの改行上限を越えたので続きです)
羨ましい、わたしにもいつかそんな風に家族と一緒に幸せにいられる時間が来るのだろうか、いや気やしないのかもしれない
予感していた、この家庭が崩壊すること父親が出て行ってしまうこと
それを誰を軽蔑したり、誰を特別扱いしていけばいいのか皆目検討つかない。
その予感は母親が永遠に帰ってこないかもしれないという不安として現れる、夜は一人で泣いていた。
それを誰も見つけてはくれないしバレてはいけない、父親にならなければならないから。
母親は当たり前だが、帰ってくる。私は務めて明るく保育園でするように悪ふざけて母を迎える。
母がトイレに虐待された経験を持つ人の体験記を置いていたのを知っていたから、母は私らに手をあげて殺めてしまうかもしれないと思い詰めていた。
私はそれを知っていたし、それを受け止めるのが父だと思っていた。
空元気、君のなかにはそんな分裂したペルソナを感じていた。
育っていく中で君の友人や恋人たちが君の寂しいところを撫でてくれただろう、家庭の変化がそれを忘れされてくれただろう。
ただ、それはいつまでも満たされたり回復したりせずに、また蓋を開けた時には他人にこねくり回された分より複雑に自分でも理解ができないくらい紐解けない魔物のようになってしまっている。
ああ、君に言葉や、体験以外にこれをどう伝えればこのややこしさについて語り合えるだろう、いや、やっぱりそれはややこしくするだけなのだと思う。
君は長野に役者として来ていた。君は演じている時に手放しで輝いている、演じるということの本質を掴んでいる。
それはやっぱり何かが君の中で分裂しているからなんじゃないかと私は考えてしまう。
君は私たちから何度も離れたけれど、私たちは君たちを求めた。君は求められれば離れられない、それを私は手にとるようにわかっていた。
君の演技を褒めることに私はためらいを感じていた、それは君の分裂を肯定することになるのではないかと、それがどれだけ残酷なことか私にはわかっているつもりだった。
君はこう言う、私に褒められて私たちの仲間だと言ってくれて嬉しいと
私はその言葉をそのまま受け取ったし、それを君が私がそう言って欲しいことを分かっていってくれていることもわかった上で、やっぱりそのまま受け取ることにした。
私は別に誰かに何か特別な言葉が欲しかったわけではないと思うし、誰かの特別になりたかったわけではないかもしれなかったから
具体的にリアリズムのなかでどう現前するのかは分からないけど、そういえば私は誰かに寄り添って欲しかっただけだったな、と思ったから
私は君のその言葉を君に寄り添うための手段としてそのまま受け取ることにした。
これは愛でもなければ友情でもなくて、ただ隣にいるよということだ。
そんなことを考えながら私は寝ていた。目が覚めると君たちはやはり楽しそうに五目並べをしていた。
あ、おはようございますと君がいう、寝れました?とも
ここにずっといたいと思う。私の先輩が頭の中で何言ってんだと言う、ですよねと私は頭の中で返す。
私は君たちに何を与えられるだろうと考える、秋元康の歌詞みたいだけれど私はこんなに信じられない未来をもらっていてそれは同時に過去の可能性でもある。
こんな贅沢なことはあるだろうか、せめて君たちには真摯に向き合いたい、幸せに…それが何かも分かってはいないのだけれど…なってほしい。
祈りはいつも浮き足立っている気がする。
ロケハンに着くとそこはいわゆる公立小学校だった、教室一個分くらいしかない(私の通った小学校では信じられない狭さ)職員室に挨拶をすると、先生が校内を案内してくれた。
おもちゃみたいな机と椅子、校内のスケート記録保持者が記録された木板、蝉の音も聴こなくなる熱の籠った音楽室、教室のクラス新聞、プールと体育館では児童たちが遊んでいて、先生に屈託なく笑う。
遠くの子供を見るとやはり私がここに生まれていたらどんな苦痛があって、どんな恋をしていただろうなんて考える。
その土地の子らの可能性に胸が痛む、無限にも近いし何もできないにも限りなく近い
横を見ると君たちが、他の小学校を見るという特別な体験に目を光らせていた。
児童たちが帰るとプールを見学させてもらった、君をプールの淵で寝転がす、岩井俊二だなんて笑っていた。
事前に撮ったビデオコンテを、君が再生して人手のかからないインサートとかを撮っていく
その真面目な眼差しと、どうすればいいかわからないという表情に私は嬉しさを覚える、頼られたいという気持ちかもしれないし、同じことに熱中してる人間がいるという歓喜かも知らない。
大方その日のうちにできることが終わると私はあることを聞いた、その作品は校内をスケート靴で歩くという演出があってその養生をどうするのか考えてきたかということを。
案の定君たちは何も考えて来ていなかったので少し怒ってホームセンターへ向かう昼時だったろうか日差しが強くて眩しかった。
誰かに怒るなんてことをする資格が自分にはあるのかなんて考える、まあ言ったのに聞いてなかったみたいな気持ちを空吹かしすれば怒れはするのだけれど怒るということの正当性をいつも感じれずにいる。
ただ、そんな自分が嫌いではないし気持ちに任せて怒れている自分は大嫌いだ。
小学校に戻ると君たちは全員集合していた、何百キロも離れたところで君たち全員が集合するのは感慨深い。その時私はなんだか優越感があった、それは先に来た君たちも同じ優越感を覚えている感覚があった。
なんだ、何の優越感だ…お風呂だ。
人より先にお風呂でのんびりした後に人と会うとなんだか心に余裕が生まれる、私たちは君たちが移動している時お風呂でくつろいでいたんだぞ、と心の中で思う。
事前に作ったビデオコンテを基に撮影を始める。二、三時間ばかりだったが、ビデオコンテで撮った分は大体撮り終わる。君たちは泊まる場所が二箇所に分かれるのでそれぞれにデータをコピーしてその日は解散した。
オンボロの車はグレープフルーツのような色で鋭角の西陽にさされながら宿泊地に向かった、1時間半くらいかかるなかなかに遠い場所だ。
湖の湖畔を抜けると峠にさしかかった、車はまたもけたたましい音を立てて車内をどんどん熱くした。
それはもう異様でクーラーをつけていることも躊躇われるくらいだった、君たちはそれに怖がりながらもケタケタと笑った。
平成最後とは思えない車の音、クーラーを消して窓を全開にする。
暑〜なんて君はいう。君は一日中ダウンを着て演技をしていたのだ、当たり前だ。君は少しして寝る。
Googleマップが怪しい山道を案内し出したとき私は君たちとの車内で何を流そうかと考えていたのを思い出した。
今日一日私が考えていたことにぴったりな曲は「若者のすべて」しかないと何となく考えて曲をかける。
伝えたいことなんて、止めどなく溢れてくるのに忘れられてしまうし、私だって何を伝えたかったか忘れてしまう。
真夏のピークは去ってすらいなくて、今がピークだよねなんて冗談を言った。
「運命」なんて便利なものでぼんやりさせて。
気持ち悪いかもしれないけれどこの曲にこの夏の手触りをすべて残しておきたかった、君たちとこの曲を聴いた時に平成最後のこの長野のこの取り留めのない者たちを忘れないような媒介にこの曲がぴったりだと思った。
私は確信めいた何かを言うわけでもないしこれはそういう思い出にもならない、曖昧なボンヤリした言うか言わないか悩んでる歌詞が、花火が上がると言う象徴的なシーンだけが描写されるこの歌詞が、途切れた夢の続きを取り戻したくなってという歌詞の意味をいつか追憶して欲しくなって
私と君たちの間にある音楽にはぴったりだと思ったのだ。
君はどうやら気に入ったらしい、いい歌ですねと言われた時私は急に詩的な祈りを込め過ぎていた自分が恥ずかしくなって井上陽水の少年時代をかけた。
でもやっぱりまた、この曲をかける。
暮れていくなか、君は私の人生について聞いて来た君に伝えるということは君が聞いてくれて初めて成立するんだよななんてことを考えて
長野、平成最後の夏。私は君に応答してもらうことで私の中の伝えるという動詞に言語化不可能な意味を付与してくれた
それは何年か経った春にも、私はまたその手触りを確認する、それはとても利己的な無益な営みかもしれないけれど、浮き足立った祈りの着地した一瞬でもある。
そんな瞬間に私は同じ空を見上げているよなんて曖昧な歌詞の行間をわかった気になったりするのだ。
ライトブルー
だいぶ、目的を見失ってしまっているかもしれない。
書くことを続けているといろんな雑念が襲う、こんな世界の片隅の誰も見ていないような場所でさえ自分の中にいる誰かは眼差してくる。
気にしない、気にしないようにしている。誰も見ないこんな日陰でも間違っていようがつまらなかろうが、私はしっかりと書き進める、誤字も脱字も句読点の打ち間違いも気にしない。
書き進めなければ、これらのことは居酒屋で酒が入った時に笑い話としてしか語られないから、私の幽霊性が明らかにならないから
描き切らないと気持ち悪いのだ。
厭世的なあいつが普通のデートをした話を聞くときの私のような、ズレたあいつが就職したことをおめでとうという私のような迎合・適合できないという自意識を抱えた奴が社会の側にいつのまにか立っていたときみたいな自惚れみたいな、最大公約数的な視点は思い出の語り口にも侵食してくる。
そんな感じでしか語れないことはこれからの私の実存に関わってくるように思う。ここまで読んでくれるモノ好きはいないと思うけど、付き合ってくれてありがとう、まだ続けていくよ。
コード進行が同じ ということをどう捉えればいいのだろう、それは着ている服が同じみたいなことなんだろうか、それとも生まれた場所が同じみたいなことなんだろうか。
どちらにしろその頃の私と君たちの真ん中には2つの曲があって、その曲はどちらも同じコード進行だった。どちらもラムネを青空にかざしたような曲だったから着ている服が同じと捉えることが正解かもしれない。でも、どちらも映像がついた時に奇跡のような息を飲む瞬間と過程を感じさせる絶対的な一瞬が写っていてその再現不可能に涙してしまう。やはり、生まれた場所が同じなのかもしれない。
とにかく、私と君たちはその歌の虜になっていたしそれは私たちの過去にまで溶け出てあの空間を三日間染め出した特別な歌だったことは間違いない。
今、その歌と映像を見ている。若い君たちの上手いとは言えない歌声が聞こえる、なんだか照れ臭くて笑ってしまう。はっきりと君たちの声が幼いことが分かるのにそれがどう今と違うのかは説明するのが難しい、トーンだとか高低だとかそういうものじゃない君たちそれぞれが歩んできた人生の何かが声にも変化を促すのだろうか、記録されることの素敵な面だけがこの5分間の映像と歌には詰まっていた。
その年は9月になってもまだ、じめじめとした嫌な湿気だけが私たちの周りにまとわりついていた。
北山田駅を出たとき…その日は不動産屋のバイトで私はとても不真面目だったので店を出ると同時に裏手のショッピングモールでうどんを食べて本を読んだり、ひどい時には温泉に入ったりしていた…電話はかかって来た。大学の時からずっと一緒にいるIくん、彼の高校の友人がミスコンのオープニング映像を撮ってくれる人を探しているという、彼は折に触れて私に仕事を振ってくれる同期愛の強いありがたい友人だ。
イメージを聞くと彼もあまり良くわからないと言う、その場で一つ思いついた。俺より適任がいるからその人に連絡してもいい? 大学を中退し燻る私を心配して仕事をくれたIくんの最も望んでいなかったであろう答えであることを今となって私は反省している。
ただ、Iくんは多少驚きはしながら承諾してくれた。
すぐに先輩に連絡をする。その先輩というのは…君たちには分かると思うけど…私があの場所へ行く強い動機になった人で、本当にありえないほど仲が悪くなったりもしたけれど私の人生に影響を与え続ける尊敬している先輩だ…先輩はそんな私の言葉を真正面から受け取ってくれたことは一度もないが、そういうところがいいし、真正面から受け取ってもらえるようになるべく私が努力すべきなのだ。…先輩の映像センスは並のものではなかった、それは狭い世界での話だと先輩は謙遜するかもしれないが、先輩の演出した文化祭の開会式はディズニーランドのショーのように全校生徒をあっと言わせた。斜に構えた奴らしかいないあの場所でそんなことを成し遂げるというのは、すごいことには違いないのだ。
先輩が読んだとしたらあまり嬉しくないかもしれないけれど、書き進める。
Iくんの電話を切った途端に胸が高鳴る、変な例えだと思うけれど未練の残る元恋人に連絡をする口実を得た時みたいな気持ちだ。事実、そのとき先輩と私は1年以上連絡をとっていなかった。私は先輩に出演してもらった自主映画をあまりうまく撮れなかった(私がそう思っているわけではなく)ことで、私を取るに足らない友人フォルダに入れていただろうし、先輩自身も…これは勝手な推測だけれど…さまざまなリアリズムのなかで苦しんでいたように今になっては思う。
そんなわけで私は、先輩に1年ぶりに電話をする。その場では出ずに要件だけを手短に送信する。
尊敬する人と何かを作ること これ以上に最高なことはこの世にはないとすら思う、それは今も昔も変わらない。
胸が必要以上に高まっていた、一旦落ち着こう北山田駅前のドキワクランドというパチンコ店の店外の喫煙所でタバコを吸う、眠かったからセブンで買ったペットボトルのカフェオレを飲む、その頃よく飲んでいたやつだ。
空は分厚い雲に覆われていた、全体的に街が灰色がかって見える、ロンドンみたいだなとキザなことを考えた。なんとなく報告をしなきゃと思ってIくんに電話をかける、もちろんなんの用もないので困惑された。
そのあと寄ったドキワクランドのトイレはめちゃくちゃ綺麗で感動して、それ以来ドキワクランドのトイレは私の行きつけになる。
バイトの業務を一つ終えたときに折り返しの連絡がかかってくる、少し緊張して要領を得ないことをつらつらと語ってしまった、また大体のことは伝わりそれからのことは曖昧だけれど早いうちにやることに決まったと記憶している。
一、二週間後に私と先輩とIくんとミスコンの主催者の人とで渋谷のサイゼリヤで話し合いをした。食費があっち持ちだから私は弁えずめちゃくちゃ食べた、こんなにサイゼリヤってお皿小さかったっけ?と思う店舗だった。
その場で先輩が受けるということが決まった。予算がだいぶ少なく使った分しか支払いがないということにちょっと陰口を言ったりして帰路につく。
帰りの電車はかなり話すことに困った、共通の話題というものがあまりない。困った私は君たちの話をした、話を聞いているのかわからない、何を教えても暖簾に腕押しといった感じで手応えがないなんてことを半ば愚痴のように伝えたと思う。
先輩は、高校一年生なんてそんなもんでしょ、そもそも君が行く必要あるの?なんて言いつつ私の今度来てくださいよという相談を呑んだ。
随分と前置きが長くなったけれど、それがライトブルーの季節の始まりだったから仕方ない。
一人ピンクの原付に乗りながら思った、面白いことになりそうだ。なんて
先輩に相談したのは文化祭の開会式で流す映像について生徒たちに指導してほしいということだ。
(先輩がすごい開会式をやったことは上述したが、それ以来私たちはそんな先輩の偉業を再現することを当たり前のように求められていた…!)
これは先輩の掛けた呪いなのだから先輩自身で教えるべきだなんて冗談半分で私は考えていた。
先輩はエヴァのオープニングやらluteやらを見せながらMV的な映像の作り方の持論を話していく、段々と顔が曇っていく前よりもいら立ちを隠すのが下手になったのか私が客観的に見れるようになったのかは分からないけれど、私の相談した手応えのなさに先輩も少々苛立っていたように思う。
私たちはミスコンの主催者から制作費を回収するためにファミレスで豪食することに決めていた、その足で私たちはファミレスに行った。
先輩は、私に少し同情的なことを話すようになっていた。それからどうすれば良くなるか閉店するまで語る様になった、それはある意味私と先輩の失われていた未来だった様に思う。
そこからのことはよく覚えていない。とにかく、先輩があの場所に来るようになっていた、僕も先輩も愚痴をこぼしながら心の底では分かっていたのだと思う君たちがわからないなりに足掻きながら理解しようと努めている姿勢みたいなものを
そのうち先輩の見せる映像のなかで君たちの中で心に残る映像があったようだ、柄本祐介のライトブルー。元は乃木坂46の桜井玲香の個人PV用に書き下ろされた曲だが、劇団ロロの人(筆が遅れるのが嫌なので、詳細は調べないです)が福島県の高校で演劇の授業を受け持った時にこの曲を使用して、その縁でこの曲のMVを作ることにしたもの(だと思う)
そこには多分君たちの理想の青春の様なものが写っていたのだろう、こういうことがしたいと君たちの意思は決まった。
大量の生徒エキストラを呼んで一発ドリをする。
公立の、偏差値の低い、ただでさえ統率の取れない生徒たち相手にそんなことをするのはかなり困難なことは明確だった。
そんななか君はラップをやりませんか?と提案して来た。時代はフリースタイルダンジョン人気が頂点に差し掛かった頃、先輩がその提案に思わず笑みをこぼしていた。
自体は、刻々と良くなっていった。私たちは楽しい夢の中にいるみたいに嬉しい熱にうかされて君たちとものをつくる無謀ともいえる過程に興奮を隠せなくなっていた。
もう、あの夏の湿気は無くなってジャンパーを着ていないと帰り道身震いをするようになっていた、季節は秋、カマキリを見つけて私は逃げ惑ったりしていた。一人blurのEnd of a centuryを聴く、先輩と私が文化祭をしていたときによく流れていた曲だ。秋の感傷的な雰囲気にぴったりの曲、あの頃来るはずだった未来を君たちは送っているし送らせてくれている。
End of a centuryなんて世紀末な曲からライトブルーなんていう眩い青春を謳歌する曲へ私たちのあの部屋は未来へ進んでいた、それはたしかにそこに流れていた時間だったけれど、私と先輩の間にも流れていたかもしれない時間だった、だからこそ私たちは大いにうかれていた。
そのうち君が監督をやることに決まった。
君は映像をつくる班ではなく文章を読む班に所属していたが、この文化祭の開幕映像の企画に熱心に参加しては、どんどん文章を読む班から疎まれるようになっていた。
君には、ソリの合わない人が指導をしていたから逃げる様にこの企画に参加する様になった、時期に一丁前に元々映像をつくる班の人間と創作論でケンカするようになったりして、そういう向こう水なところに愛嬌がある人間だ。どんどんアイデアを出す君が時期にその企画を主導する様になり監督をする運びになった紙吹雪を使う、人でいっぱいにしたい、ギターを弾いて欲しい、ダンスを踊って欲しい
君はリリックも書いて来た。
その頃にはどんどん話は進んでいた、筋を通さずに人脈の広い君がいろんな生徒を呼びかける。
めんどくさそうにする生徒がほとんどだったけれどおよそ六十人くらいは集まりそうだった。(通すべき話を飛び越えて進めたので迷惑をかけたけれど)
無理難題が降り掛かれば降りかかるほど君たちは燃えていた、君も前の班ではダルそうにしていたのに心なしか背筋も伸びて目も輝いていた。
君のそういう傍若無人なところと、突進する様に突き進むところは君たちを巻き込む引力があった
私にもそういう人を巻き込んでいる時の多幸感みたいなものを感じた経験があったから君の恍惚の表情を眺めるのは、そうさせられている達成感と私がそこにいたいなんていう場違いな感情が渦巻いてくすぐったい
前日、私たちと君たちはフードコートにいた。
ドキュメンタリーも並行で作っていて徹夜もしたろうに君たちは閉店間際まで経路の確認や、小道具の確認をしていた、ジェット風船をチンコみたいだなんて子供じみたことで笑っていたのは君たちではなく私たちだったのは恥ずかしい思い出だ。
君は、不安そうな顔をしていた。急に事態の重さをそこに来て理解した様だった、君にはルサンチマンがあるそれは自惚れと現実を徹底的に残酷に曲解する視点があるということだ。
自惚れはいつか切れる、いつまでも走り続けられない様に急に現実は襲ってくるその現実は曲解してるとは客観的にも立証しづらいリアリティをもって残酷に佇む、残酷に現実を見ることはとても楽なことだ。
自分にはこのとても残酷な世界に太刀打ちするほどの能力はないと宣言することだから
でも、現実はいつもそんなに優しい残酷ではいてくれない突き進むと必ず仲間や応援してくれる人、期待してくれる人や信じてくれる人、自分の力ではどうしても否定することのできない人間が存在しているのだ。
苦しいのは自分が限界だと思ってもその人たちはもう自分の背中を見ている、そこで逃げ出せばその人たちとの繋がりは途絶えてしまう、だからやるべきはやることだけなのだが今までの逃げて来た自分の亡霊が語りかけてくるお前には無理だと、また逃げろと、逃げてしまえば、いや、ベッドで寝ていれば事態はいいように収まるのだとささやいてくる。
熱に浮れてチンコの風船を膨らます私たちを撮りながら君はそんな不吉な亡霊に囁かれていたのではないか
私は大丈夫なんて君にとって絵空事みたいな言葉しかかけることはできなかった。
それは今でもそうかもしれない、君が亡霊に囁かれるとき私はどうすればいいのか分からない。
私は君に亡霊が現れる前に君の亡霊を消すことに奔走していたかもしれない、それは君にとってそれは良くないことのように思う。
私にもその亡霊は現れるのに
亡霊は自分で祓うしかないのだ、そんなことは自明だ。自明でもなお君には何か伝えなくてはならないと思う、それはそういう自明な言葉ではなくて、先に祓ってしまうことではなくて、と考え続けると私は私の無力さと私たちに与えられた個という断絶に泣きそうになる
言葉も行動も一番大切なことは、その轍を踏まないように伝えることはどうしたって届かない
いま、私はこうやって届かないということを君に届けようと試みている。でもそれは君にとって余計なことかもしれないから私はこんなふうに世界の端っこでこの言葉を綴っている、君から失わせたくない未来はいくらでもあるけど、私は君の望む未来を見えないからこれ以上のことはできない、してはいけないのだ。
私たちは君たちと別れてカラオケへ行った。
明日起こるであろう奇跡的な瞬間を前に騒がずにはいられなかった、こういう育ちの悪いところが出てしまう私たちが私は嫌いじゃない、むしろ誇りにすら思っている。
いくら金持ちになっても、名誉を手に入れても、遠くまで行ってもそういう育ちの悪い貧乏くさいところをみんななくして欲しくないと思う。
これはまあ、私の防衛線みたいな祈りかもしれない。
カラオケではこども採点モードにしてコナンたちが歌に合わせて踊る様子で馬鹿みたいに笑った。サチモスで踊るコナンたちより笑えることなんてこの先にあるだろうか、未だに来てない気がする。
その後のことは確かではないけれど、終電は逃した。
カラオケを出ると上を羽織っていても寒かった、不味いのに何故か潰れない家系ラーメンの臭いと電車の来ないホームと閉店したパチンコ店が煌々と照らされている、スナックからカラオケの音が漏れている。あの街のメインストリートは下北沢みたいだと錯覚する、いつも行くガストに向かうとスグに山が見えるから下北沢性はすぐに否定される、山を背にメインストリートを望むハリボテ下北沢なんて言葉が浮かぶ。でも私はこの街の方がなぜか好きだから下北沢のほうをハリボテ鴨居だなとも思う。全然成立していないけど
一回も行ったことのないお洒落な居酒屋とケンタッキー、人のいるところを見たことのない寿司屋、駅が改装されるより前からある八百屋、ぐにゃぐにゃに引かれて複雑すぎる並び方を要求するバス停の誘導線、名門校への進学者数を嬉々と窓に貼る塾とその階段でたむろする塾生たち、手を洗わないで出てくる中華料理屋の店主、いつもハエが飛んでる松屋、車が突っ込んで窓ガラスがバラバラになったリトルマーメイド、駅の広い階段に毎年巣を作るツバメ
書き並べると特段愛おしくもなかったが、地図を眺める時なんとなしに今でもあの街のことを眺めてしまう、そういう街が君にもあなたにもあるだろうし、それは下北沢とか新宿とか最大公約数的な街じゃないってのも大事なことだと思う。
あの部屋へ向かう、その前に洗濯物を干す。
その頃の私の人生はあまり明るいと言えるものではなかった。それは君には伝えたと思う。
とにかく、普段はとても暗い気持ちでサボってばかりいた家事をしていたのだけれど、その日ばかりは日差しはライトブルーに輝いた。
ばかみたいに青い空の下で同居人たちの洗濯物を干していく、ベランダの下にはハルジオンが咲き乱れている気すらした。
あの部屋に着くといつもと違う顔した君たちは意外にイケていた。
君たちが無線をつける、君はラッパーの格好をして君たちは機材を持って撮影場所へ向かうその頼もしい背中に君たちに来る未来にただただ胸が踊った。
先輩と君たちを眺める、君たちと並んで歩く制服を着た先輩と私がいる。横を見る先輩は何年着てるかわからないノースフェイスの黄色いウインドブレイカーを着ていた。
これでいい、これがいい。少しずつ楽になる気持ち何かが解脱する感覚、君たちにこんなことを伝えても困るだけかな
情けない自分の執着、すべては光よりも早く過ぎ去っていく君達もいつか大人になってしまうよ
撮影場所に着くと本当に60人もの生徒たちが集まっていた。
みんな何をやるか良くわかっていないのにやる気にあふれていた、奇跡的な一瞬を撮れるという確信が近づく感覚
君がマイクを持って挨拶する、辿々しい挨拶。
生徒たちは温かい歓声で迎える。
名前もない私たちの過ごした時代はこうやって温かい歓声で結実したのかもしれない、あの部屋にあの空間にこんなに最高な瞬間がかつて訪れたことがあるのだろうか、これからあるのだろうか
リハーサルをする、スピーカーから先輩と君の作った曲が流れる、私はカメラマンを引っ張る。
六十人ものエキストラが君たちの指示に従って右往左往的確に動く、一つの作品を作るために
私の未練が溶けていく、先輩はスマホで全ての瞬間を収めようとしている。この人はあの頃から変わっていない、あんなに弾ける笑顔を見せたのはいつぶりだろうか、もしかしたら生まれて初めてかもしれないぞなんて考える。
幾度かミスをする。3テイク目、それでも生徒たちは元気いっぱいに答えてくれる。
カメラを持つ君に声をかける、これが最後だぞ。
君は頷く。また、曲がかかる。昨日不安な顔をしていた君があの部屋から覗いているのが見える。待ってろよお前は最高な瞬間を作った立役者なんだからな、亡霊を祓え。
生徒たちが大移動する、大団円。
階段にエキストラ全員が並んで紙吹雪を舞わせる、それぞれ声も入らないのに大声で歓声を上げている、それぞれ良くわからないポーズをしたりして
これは嘘だけど嘘じゃない、こんな光景は作らないと生まれないけれど、彼らが演技しているわけではなくてあの空間とあの部屋の何かが結実した事実的な奇跡の一瞬だ。バクバクなる心臓が、息をするのも忘れるほど
そんな良くわからないことを考えているうちに撮影は終わった。
出来上がった作品は本家に比べたら質は低かったかもしれない。けれどたしかに君たちが起こした奇跡的な一瞬が写っていた。
作品はその一発撮りだけで完結しない、長回しの最後主人公が体育館へ入っていく、すると開会式の会場である体育館へその主人公役の子が映像とリンクする瞬間に入場してくるのだ。
粋なのはそれだけではない、主人公役の子が登場したのち君たちにも内緒で先輩の撮ったメイキングが先輩の編集とともに映される
それは、先輩からのメッセージでもあり、過去の先輩の未来への介入だったかもしれない
君をあの場に置いておけなかったことをすごく後悔している、それで何かが変わるわけではないかもしれないけど君から何かを失わせることではあったはずだから。
この後君と将棋を指した、ボロ負けした。
この後私は速やかに成仏できると思っていた、けれどそんなに簡単なものではなかった、もちろん簡単なことではあったのだけれど、それは私の中でとてもややこしくなってしまったのだ。
あの部屋から帰る、切なさに胸がいっぱいになる秋の匂い。End of a centuryはもう過去のものとして響く、ちょっと薄着すぎたかもしれない。
君を見ると私より薄着なのに平然としていた。そんな姿にやっぱり私はどこか安心してしまう、君は時がくればどこかに突き進んでいくのだろうと
トレイン・トレイン
これ、本にしたら何ページくらいになるんだろう。
頭がわしゃわしゃしてくる、書くということはやはり集中しないといけない。
猫が来ると優しい気持ちになってしまうし、洗い残した皿を見ると嫌なことを書き連ねてしまう。
私が記憶の中に身を置いていないと私の書きたいことは達成されない、だから、結構しんどくなって来た。
別にもっと効率的にやってこんなことスルーすればいいのにね
どこかで私は君たちが応答してくれるのを待っているのだ。
私にとって書くということ(それは撮るということ)は応答を求めることかもしれない。
声の外側、そこに向かって書いている。最初に書いた意味を送信していないというのはたしかに貫徹しようと思っている。でも、徹底的に私の思うことと記憶とを書いてもそこに君からの応答を求めてしまう。
私は私のために書くことができないのかもしれないし、それは偽善的だと思っているのかもしれない
誰かに向けて書くことも同じくらい偽善的だと思うけれど
どうすれば、君に正しい形で向かうような文章を書けるだろう、もしくはそんなものを目指すことが間違いなのかもしれない
しばらく書くのをやめて考えていた、結局のところ私は君たちに他人のことを考えて欲しいと思っているのかもしれないそれを強いるように仕向けている。
何かこのことについていい角度での書き方を思いついたのだが、忘れてしまった。続きを書きながら思い出していければいい。
まず、私は君たちに何かを施せたのだろうか、なぜ、施す必要があるように感じるのだろうか、施すことに暴力性はないのか、君たちはなんでいまそう視線がいかないのか、
私は端的に言って異常者だと思う。それはすごくイかれたという自己愛に根ざしたものではない、社会や私が遅れて入る集団の最大公約数的な価値観にすり合わせることができない、身勝手で思いやりのない残酷で他人に迷惑をかけて当然と思っている節のある人間だ。
それが、君たちにどう影響しよう。
私は君たちにも私のように振る舞ってほしいのではない、では、どうして欲しいと思っている?そもそもそんなことを思うのはよくないことか、でも私はいろんな人たちにこうあるべきだと諭されてきたじゃないか、大なり小なり他人に理想を押し付けるのが人間だろう、それは良いことなんだろうか
わからない。
弱い者たちが夕暮れさらに弱いものを叩く、ふとそんな歌詞が思い浮かぶ。
今更ブルーハーツかよと、自分でも思う。こんな歳になって何を歌詞になんか触発されてんだと
それは、今読んでいる本に似たような言葉が頻出しているからかもしれないけれど、昔からこの一説が忘れられない。
私がただ存在するだけできっと叩かれる人間がいる、さらに弱いものを見たときに私もやられたことを仕返したくなる、私という脆弱な暴力装置
君たちにとっても私は暴力装置だったのだろうか、そういう一面もあればそうでない一面もあるだろう
いい奴ばかりじゃないけど、悪い奴ばかりでもないみたいに
君に問うても君は何も言わない。
それは、私も聞けないし聞くこともできない、あの部屋に居続けるように仕向けることも、寄り添うために言葉を嘘のまま受け取るのも、眼差しに意味を見出そうとしてしまうことも暴力的だといえばきっとそうだろう。
本当の声を聞かせておくれよ
きっとそんなジレンマはもうみんな抜け出しているのだと思う、本当の声など必要ないのだ。
それは、そんなものを聞いたところでどうしようもないことへの諦観かもしれないし、そんなノイズなんかよりも即物的なものに価値を見出しているからかもしれない、社会は本当の声なしで廻るのだからそれに従順でいるのが社会人だという自律的な精神かもしれない
もしくは、本当の声を聞いたところで本当に伝えたいことは言葉の外側にあってそれが言葉になった瞬間にただの説明に成り下がるからかもしれない。
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abkaimemo · 8 months ago
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悲しみ
語っても、どうしようもないのかもしれないけど…。
車椅子ユーザーの件、反応がびっくりするくらい醜悪で、何日も悲しんでいる。
私が悲しんだところで何も変わらないし、悲しいって言って何事もなく暮らせる私は、やっぱりずるい気はする…。でも、この悲しみを整理しないと日常が苦しいので書くね。
この問題はいくつかの階層に分かれていると思う(きちんと分析しきれてはいないけど)。
①バリアフリーが進んでいない現状についての理想と現実の混同
②障害者の態度と感謝についての話題
③ネットリンチの問題
④労働者の地位の問題
まず、これらについて私の考えとしては、
①バリアフリーになっていない現状については、私はとても憂いている。正直進んでないよなーと思うことも多い。たしかに、全てのものをバリアフリーにすることは不可能ではある。でも、「理想として」は公共交通機関に関しては、「誰もが使える」を目指すべきで、設備的にはどんどん拡充していくべきだと思う。設備的な難しさがあるなら、別の方法でなんとか対応するべきである。
これは理想。しかし、何事も高い理想なしにはなし得ない。ゴールを設定せず、現状に甘んじることで変化するものはない。
今回私が問題だと思うのは、理想とかけ離れた現実を提示するための行動(と私は理解している)に対し、「それが現実なんだから甘んじろ」という意見が多いことだ。まず、よほどの人を除いてバリアフリーが進むことは誰もが賛成だと思う。自分が困ってないから別にいい、という人も、自分は別に変わらなくても便利になる分困る人が減ることには異論はないはず。
ちなみに、ここで異論がある人はおそらく「困難を抱えた人に困難を抱えたままでいてほしい」という思考の持ち主で、こういう人の思考回路は残念ながら社会が少しずつ良くなっていくときにには参照すべきでないと思う。
話は戻って、理想には賛成でも、現実と混ぜてしまうと話がこんがらかっちゃう。現実、特に労働者目線だと理想が無理難題にしか見えないのだ。おそらく発端の方は経営者サイドへの啓発のつもりだったのだろうけど、実際に対処するのが労働者であったことから、問題をはたから見ているひとには無理難題を押し付けているように見えたのではないか?と思う。クレームとはもともと「主張」である。クレームに「謝る」しか対処法の思いつかないひとには反発心が生まれても不思議はないけど、これは理想の提示であるから、「現状では解決不可能なのでこれは不当なクレームだ」は間違いだと私は思う。
理想をまず考えないといけないし、特に経営者サイドは重く受け止めるべきだと私は思ったし、むしろ実際対処した労働者側の方も、「設備が有ればこんな対処しなくてよかったのに!」と経営者側に対して怒りを向けるほうが建設的だと思う。
②障害者の態度・感謝の問題について。これは…一番醜悪な部分だったね…。これは…辛いのでスルーしたいけど、なんというか、たしかに、ありがとうの心は大切だよ。特に相手と対等な立場のときや、権力を持つ人が持たない人になにかしてもらったとき。
ありがとうは、利益の差を埋めるための心理的報酬だと思う。相手の払ってくれた実質的なコストとバランスをとるために、自分の気持ちをあげるのだ。いやもっと深い意味もあるだろうけど。うまくいけばマイナスを埋めるどころではなくプラスにすらなる。それはめちゃくちゃラッキーだ。でも、必須ではない。
特に、仕事でやったことに感謝されるかどうかは運だ。感謝されなくてもお金がもらえるからよしとしてやるか、という話だと思う。(ちなみに発端のブログを読むと感謝してないというわけではない)
今回の場合、発端の方は明らかに不利益を被っている。事前準備をしてくるべきと言う人が多いが、ホームページでチェックする時点で事前準備だし、健常者(この言い方もなんとなく好きじゃないけど)よりすでに時間というコストを支払っている。
まず、そこに情報が載っていない分、都合のいい方に解釈して悪いわけがない。きっと「エレベーター不設置です。介助が必要な方は事前にご連絡ください」と書いてあったらたぶんその方は連絡したと思う。電話代や時間コストを支払って、にはなるけど。
話がずれちゃった。とにかく、私は「事前準備をしてないのはわがままで、やってもらったことには感謝すべきでそうしないのもわがまま」という言説に、ものすごく冷たい印象を受ける。
私は電車を利用するのに事前連絡などしたことがない。階段を下りるのに感謝したこともない。これが普通だ。
モデルマイノリティという言葉を聞いたことがある。言葉で概念をまとめられてるとき、それが便利であるほど用心して使わねばなとは思うけど、これはなるほどと思ったので使ってみる。マイノリティである人が、いい人でなければならないという考え方のことだそうだ(雑)。確かに、困っている人を助けたら感謝されて、あなたのおかげで助かったと言われたら嬉しい。でも、その感謝を「当然」だと思った瞬間にそれはめちゃくちゃグロテスクなものになると思う。
「助けてやる」「施してやる」「手を貸してやる」から「感謝しろ」。というのはあまりにも気持ち悪くない?感謝というのはあくまでプラスアルファ。もちろん感謝で溢れた世界は嬉しい。でも感謝しない者がつまはじきにされる世の中、それってめちゃくちゃ居心地悪いし、気持ち悪いよね。障害者は、そして他のマイノリティは、「私が助けるに値する」かどうかを決める…って、めちゃくちゃ上から目線だと思う。わかるよ、感謝されるの嬉しいよ。油断すると感謝されないことに腹立てちゃったりするよね。でもそれってさ、プラスにできてる? マイナスをゼロに近づけたことに、いちいち感謝を求めるのって、嫌な社会じゃない?って思う。
昔病院で、車椅子ユーザーの方がベンチの間を通るとき、私が足を投げ出してて邪魔になってしまってたことがあった。半分寝てたのが一気に覚めてすぐに足を引っ込めたけど、その時「ありがとう」って言われたのね。私は「ごめんなさい」って思った。ありがとうなんて言わせてしまったよ…私が悪かったのに…。
ありがとうって言わせてるのは、言わせたいのは誰? なんで? ここを考えないで「やってもらったなら感謝しなきゃ」に話をまとめてしまうことに、私はものすごい違和感を覚える。
③ネットリンチの問題。
いやこれはさ、叩いてる人に一切の反論は認めたくない。相手は私たちが選んだ代弁者である政治家でも、権力ある組織の人間でもない。一個人だ。
権力がある人や構造は弱いものを攻撃できる。そして力で潰せる。だから弱いものの連帯が必要だ。みんなで声を上げる必要がある。
でもこれはひどいいじめ、誹謗中傷だ。一個人に「感謝しなさい」って、だれなんだ? 叩ける人がいるから叩いてるようにしか見えない。これはTwitterの特性だから仕方ない、、、なんて言いたくないレベルのひどさ。絶望した…。
ネットリンチがいかに恐ろしいか…。とはいえ私も盗作疑惑で叩かれている人を非難する言説を展開してしまったことがある。めちゃくちゃ反省してる。確かに褒められた行動をした人ではなかったけど、寄ってたかって叩かれるべきではない。冷静な当事者同士の議論の上で、どう予防できるかっていう建設的な物言いができたのではないか、と今でも心が痛む。鍵垢でのことだったのでその人への直接的な負担にはならなかったと信じたいけど、空気の醸成にひとやく買ってしまったことは恥じている。2度としないぞ。
間違っている人を批判するのは気持ちがいい。しかし、その批判の数は適切か?そもそも「間違っている」などと自分は判断していい存在か?
ここら辺をじっくり考えられないなら発信すべきではない。とこれに関してはいまのところ断言できる。ここを読んでくれてるやさしい読者の中にだれかを叩いてしまってる人がいたら一旦やめてほしい。たぶんそれはあなたの傷にこそなれ、他にはなにも得られない。
④労働者の地位の問題。
今回こんだけ炎上?したのは労働者側への過剰な、かつ方向の間違った肩入れ・共感によるものが多いと思う。
みんな、労働者として苦労しすぎで、経営者に対してなにも言わなすぎるのだ。本当なら労働者のみんなたちはもっと守られて、大切にされて、その上でより良い仕事をできるはずなのだ。
しかし現実は、見当違いのクレームから守ってくれない上司、正当な批判でも改善しない体質、低賃金に残業過多…。問題は山積している。
そこに、今回の発端の方の行動が「経営者に向けた批判」のための行動ではなく「労働者いびり」に見えてしまった原因があるのではないかと思う。
安い賃金で過剰なサービス、それを埋めてくれるのは何か?と言われたら前述の「感謝」である。感謝込みでギリギリやってけてるやりがい搾取みたいな労働環境は、こういった社会的に弱者とならざるを得ない人々への狭量さにつながっているのではないかと私は思う。
向ける方向が間違っている。弱いものに向けて口を塞がせるのは簡単だけど、強い者に「じゃあこのサービスにふさわしい賃金をください」「批判を受け入れて環境を改善してください」とはならないのが悲しい。それだけ余裕がないのかもしれないけど、それはやっぱ悲しいことだよ。ありがとうって言われなくてもマイナスをゼロに近づけさせられてよかった、賃金高いしいい職場♪って思えた方がいいなあって、私は思うなあ…。
ドイツにいた時、車椅子ユーザーの方が石畳にもどんどん繰り出して、街中にもたくさんいたことに驚いたのを覚えている。若者も中年もいろいろいる。
そういえばそうだよなと思った。でも、身体障害を抱える人は当然日本にもたくさんいるはずなのに、ほとんど見かけない。どうして?
今回のことでその悲しい答えが一つ見えたような気もするけど、そんな悲しい答え、消え去ってほしい。
困っている他人を叩く気持ちがみんなから少しずつ消えて、どうして日本で車椅子の方を駅であまり見かけないのかについて、考えてほしいなと思った。
私もまだまだ勉強不足なので、嫌な物言いになってたらごめんなさい。メンタルキャパ狭めなので、あまりに辛い現実から目を背けてしまってごめんなさい。
少しずつ考えていくし、己を省みることを忘れないようにしていくぞ…。
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fur-snr · 8 months ago
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2021.03.31 日本武道館2日目
開演前「うらしまさかせん」声出せんけどどうするんかなぁ思ってたらペンラのカチャカチャだったなるほどな笑笑
〜入りの映像〜
なんか大きい鞠みたいなのぽんぽんしてた気がするセンラさん。坂田さんが1年前にちょっとだけ上げてくれてたけどこ、この扇パタパタかぁ!!と思った。4つの障子から出てくる。センラさんは下段の上手。
1.返り咲
入り完璧のセンラさん。🗣💛「咲かせましょう」の音の抜き方とても好き。ほんと幾千の夜待ってた。「貴方に会いたいよ〜」ら辺の振り付けが手のひら上にしながら身体揺らす振りあったの可愛かった。あとビジュ。最高だった。自撮りより顔面良いとは何事か。前髪がお目目に掛かっててめちゃめちゃ良かった〜😭志麻さんのポニテに死にそうになった。他担でこれだから志麻リスはどうなってたことか。1曲目なだけあって全然音程ズレなかった。
2.花鳥風月
楽しい!!!!!やっぱり画面越しで見るのとは違う😭😭😭コロナの運命(運命とか言いたかないけども😡)に抗って会えましたやっとだ……やっぱり愛を哀と〜のところの振り付け好き!力強く🗣💜「愛しちゅうよ」言って頂きました。ありがとうございます😭🐿
3.花魁俺嵐コンフュージョン
やっと生で聴けた😭😭😭衣装ほんと良かったですどんなんだったか忘れる前にDreamerの5th見に行こ…😭😭🗣💛「よし本当のお前を 捕まえてしまうんだ」の言い方が地味に淡々としててニヤけた。個人的にはセリフというより歌唱力に湧きました。力強くてめちゃめちゃ迫力あった。落としサビで皆涙したはず。
〜MC〜
4人が話してる間早々に汗を拭きに行くセンラさん。オペラグラスで見てましたえちぃ!!!
4.千本桜
もう殿堂入りの千本桜ですけど「まだ声出さないの慣れないな〜出したいな〜😭😭」という気持ち。名前コールのところペンラの色変えるのに必死☺️両手持ちの皆様どうしてたのだろう笑笑名前コールの仕方も🗣💚「うらた!うらた!」とかじゃなくて🗣💚「みどり!みどり!」って色の名前でした!センラさんパートの「撃ち抜いて(お手手のモーション付き)」でこっち方向バンされましたキュン死ぬ(でもあれは私とかセンラー個人にというよりはこっち方面全体に、という感じだった気がする。冷静。)落ちサビの年下組に涙。毎度思うけどあそこずるい心臓掴まれる!!!!
5.Peacock Epoch
一緒に踊ってた記憶🤔「俺にしとき」はとても良い京都弁の発音でした(方言の発音が良いとはって感じですけど、私が今まで聞いたピーコックのセリフの中では1番癖がなくてナチュラルにかっこよかった。)「最後まで待って」の発音の仕方癖になってるのね笑笑という感じ(オンラインライブの時と同じ感じ)
6.ホエールホール
えっちです。やっぱり生のヤってるダンス良かった〜🥺遠目から見てもエロだったでもそこ以外のダンスは簡単だしペンラで真似しやすいので好きです!リップ音いいね録音では無い気がする…裏で音源ちっちゃく流しながらリアルでするって感じかな。でも歌ってしんどい中でリップ音つくるの大変な気がするし違うのかな…??(音ちっちゃいかもしれないからめちゃめちゃ静かにして耳突き出して聞いたけど結構しっかり音入ってた。吐息までしっかり。)パート抜けちょった志麻さん(これでこそ有観客ライブ。)センラさんはちゃんと「前の穴」と言っててほっとしました(ニヤけた)
〜生着替え(衣装チェンジ)タイム〜
4人が最初の障子に戻って影だけ見えている状態。4人順番にスポットが当たる×3セット
センラさんスポット1回目→お手手の消毒(めっちゃウケてた私も笑った)
センラさんスポット2回目→「服似合うかなぁ〜🥺(喋ってはない)」と荒々しく鏡に合わせる死ぬほど面白い
センラさんスポット3回目→羽織りを羽織って調節。ここは多分真剣にやってたけどそれすら面白いのは何。ただ鏡見ながら襟周り調節してるのはかなりかっこよかった。笑いとカッコイイのギャップで死にそう。(センラさんのところで毎回笑い起きる流石オチ担当)
8.Beetle Battle
4人とも安定して腰の動きがえろいです。センラさんの🗣💛「好きにし?」は「し?」をちょっと伸ばしたような言い方してて含みのあるもうとっても色気溢れる言い方でしたもうめちゃめちゃ誘ってきてる。京都のヤラシイ感じ出てる。だいすき!!!(まって京都人を貶したい訳では無い違う褒めてる)どっか音ちょっと外しちゃってでも自覚してるから笑いながら誤魔化す坂田さんも可愛かったです。笑ココ坂田家めっちゃ湧いてそう☺️「おっおっえおー!」の後のHeyは数少ないバージョン(cdバージョン)でした
9.💚❤️VS
たのしいね!!!!!!!ペンラとても暴れてました腕筋肉痛だー!!!!!この曲ヘドバンすべきだと思ってたんだけど斜め前にいたcrewも同じ解釈してたみたいでちょっと嬉しかった、笑Wow Oh Oh Oh〜のところめちゃくちゃ小刻みにペンラ振ってた😂さかたさんいつものテンション上がりすぎて何言ったかわからないやつ発動してた笑笑(crewニコニコ)
10.💜💛ファイティンサマーカーニバル
本当は志麻センめちゃくちゃ極楽浄土歌って欲しかったんだけどしょうがないぴえん(逆にこのRainbowの流れで極楽浄土来てもビビる)。めちゃめちゃ入り志麻さんが声出しててわああああ!!!!!ってなった🗣💛「なんか切ないなぁ〜🥺(ばり関西弁)」2人とも所々おとぼけ入れてて可愛かったし楽しかった〜なによりめちゃくちゃテンション高かった〜😂オンラインの時とじゃれ方はほとんど同じ!「しません!」で慌てて志麻さんにかけよるセンラさんかわちぃ🥺めちゃめちゃホットであの時だけ会場夏だった気がする〜〜〜(虚言)
〜うらさか呼ぶ〜
🗣💜💛「心の中で呼んでね〜」みたいなノリ。坂田さんジャンプしながらステージ入ってきたけどめちゃめちゃ舞台袖でやってたので観客には見えず笑笑本人曰く🗣❤️「ちょっとラグあるなぁ」との事。
11.Boohoo
最初の立ち位置並ぶ時に、🗣❤️「僕らの事は…?」🗣💚「あとで、笑」(じわるcrew達)
めちゃめちゃ楽しかったセンラさんの高音綺麗すぎる〜本人達見るかモニター見るかで凄いキョロキョロしてた。笑🗣💛「じっくり行こうか」の言い方音源よりえちぃ。ラップ部分良かった〜〜ワクワクした!!🗣💛「利子を付けて返すハウスルール〜」の所綺麗にリズムハマっててとてもカッコよかった
12.飲めや 歌えや 踊れや 騒げ
ぶーふーのえちえちからの明るい和曲!!!切り替え上手すぎ☺️☺️🗣💛「嬉しいーー!!!!!!!!」サビのペンラ暴れ芸。みんな力強く歌ってる印象🤔振り付け新鮮だった〜!!
〜VTR『浦島坂田船 色とり忍者(めちゃイケ)』〜
この時期なのでVTRはマスク付けてた(センラさんいつもの黒マスク(だった筈))罰ゲームはマッサージ(とても痛い)
1回戦⬇️
🗣❤️「黄色い歌い手!」
🗣💛「kradness!!」でウケる会場。
🗣💜「紫の花!」🗣❤️「薔薇!」でストップがかかる。坂田さんマッサージ行き。痛すぎて椅子からずり落ちるさかたさん。
2回戦⬇️
🗣❤️「ココマ☆¥*°ゼル!!!!」(噛む)(でもスルー)
🗣❤️「黄色の建物!」
🗣💛「!??…えっ…あっ金閣z((不正解音」
🗣❤️「イエローハット」
🗣💛「建物黄色ちゃうやん!!」
🗣💚「でも答えられたから」
マッサージ行きのセンラさん。
🗣💛「我慢してやる我慢してやる、、ああああ痛い!!!」
3回戦以降⬇️
坂田さん2回目のマッサージ行き。
(多分この辺で🗣❤️「順番反対にしよう」と提案)
うらたさんマッサージ行き
志麻さんがまだ1度も受けてないので3人で協力して落とそうという作戦に入る。
順番反対後⬇️
🗣💛「紫の景色!(裏切り)」
🗣❤️「………紫の景色…????((不正解音))」
🗣?「ラベンダー畑とか」
マッサージ行きの坂田さん(ショッカーみたいなのにも総攻撃を受ける)
睾丸のツボかなんかを押される。
🗣💚💛「なんかお前だけシモい、、笑笑」
最後締めくくりに入ると思いきや「1回も受けてないから」という理不尽な理由でマッサージ行きにされる志麻さん。めっちゃウケてた笑笑
13.💚GET UP
ソロは流石の安定感。オンラインの時も思ったけど多分4人の中で1番歌ってる時のダンス激しいのに音もリズムも外れないの凄い。流石浦島坂田船のリーダーであり声優だなぁと。サビの片足ケンケンしながら腕ぐるぐるする振り可愛い。(4人ともオンラインの時と振り付け変わってなかった気がする)
14.💜紫雲の翼
オンラインの時よりも声量の迫力が凄く(そりゃそうだ)て、凄い涙腺に来た。この曲サビとか特に声張りっぱなしの所に急に高音来たりするからめちゃくちゃ歌うのしんどいだろうなと思ってたけどめちゃめちゃ気持ち込めて歌ってるのが伝わってきて観客が一帯になっていた気がする。👏
15.❤️「迷図」
2番の「また起きたままイビキかいてます」の後に寝てるダンサー勢に「起きろぉ!!!」と言ってた良い演出。(オンラインのときこれあったっけ?あったか。)この情勢下でめちゃめちゃ刺さる事言ってくるこの曲。坂田さんの力強い歌い方と相俟って頑張らなきゃ〜!!!!と思った。(いや分からんその時は興奮してさかたさんがうたってる👶🏻ぐらいしか頭動いてなかったかも)
16.💛「Sweet Magic」一生懸命両手のリングライトのスイッチ押してたらいつの間にか推しとダンサーステージに立ってた。板着くまで見逃した〜🥲笑この曲入りからダンス激しいよね〜!!!頑張れ〜!!と思ったけど流石のエンターテイナーばっちり踊ってた。サビ前のダンサーとの絡みほんとに好きなんだよね…ハグする所とかキュンとしちゃう😂(語弊がありそう、そういう目線で見ているわけではない)。サビの「sweet magic」とか「pretty trick」まで歌ってて凄い。オンライン歌ってたっけな…多分歌ってたんやろうな…ばちこいかっこよかったいや〜この曲好き。大好き。
〜そのままMCタイム〜
🗣💛「今日は僕のワンマンライブに来て下さってありがとうございます!!!」
🗣❤️「おいおいおいおい!なんでやねーん!」とツッコミながら入ってくるさかたさんと志麻さん。うらたさんはステージの階段上から。🗣💛「ずっちぃーなぁ〜⤴︎︎⤴︎︎」って言ってた
センラ先生が号令をかける。
🗣💛「気をつけ!」「礼!((マイクがさがさ」ごめん今マイクの音消えてて聞こえなかったかもしれない」「気をつけ!」「礼!」「着席!」
ここでいつもの挨拶
🗣💚「僕たちが〜!!!」
(crewぱちぱちペンラかちかち)
🗣💚「うら」🗣💜「しま」🗣❤️「さかた」(それぞれボケる)🗣💛「せんでーーーーす!!!!」(安定に最後センラさんの勢いで纏める。可愛い)(あともしかしたら号令と挨拶順番逆だったかもしれないごめんなさい覚えてない)このまま「武道館2日目の人〜!」「初日の人〜!」みたいな流れに入った筈。坂田さんが武道館1日目失敗した「ペンライトウェーブ(さかたさんが指さした方向の座席の人がペンラ上げて光のウェーブを作る)」をやる。2回スタンド西からだった気がする。
🗣💚💜❤️💛「わぁーー!きれいー!!」
🗣💛「俺もやりたいことある。ステージのスポット消してやってみぃひん??あでもまって見えへんか俺。」
🗣??「ソロの時みたいにセンラさんにだけスポット当てればいいやん」
🗣💛「いやめっちゃ恥ずかしいやん俺wwwwいけます??照明さんいけます???」
(((徐々に暗くなりセンラさんにだけスポットか当たる)))crew爆笑案件
🗣💛「じゃあ行きますよ〜??(指さしながら)」
🗣💜「すげーー!!!!!!!」
🗣💚💜❤️「めっちゃ綺麗だった」
🗣💛「俺あんまり見えへんかってんけど笑笑」
🗣💚「2人ともいいな俺らもなんかやりたい。」
🗣💜「なんかないすか?」
🗣💚「俺あれやるわ旗揚げみたいなやつ」
(うらたさんにスポット当たる)
バラード歌いそうな雰囲気に。
🗣❤️「ではどうぞ。心做し。」
🗣💛「ねぇもしも((🗣💚「うるさい!!」🗣💛「すんません」
🗣💚「赤あげて!緑上げて!」最後黄色への指令噛んで終了。
🗣💚「じゃあまーしーは??」
🗣💜「いいわ笑俺最後の号令やるし」
そのまま男の子〜!女の子〜!のノリへ。
初参戦の人多かったなぁという印象。保護者も。笑保護者のときに🗣💛「ごめんなさいね平日の真昼間に。明日から新年度ですね〜決算終わりましたか〜?」とテラリーマン。めっちゃ会場わいた笑笑
最後の〆へ。
志麻先生🗣💜「起立!」「休め!」「気をつけ!」「楽しむポーズ(!?)」「礼!」
17.SWEET TASTE PRESENT
ダンスめちゃめちゃ可愛かったー!!!!😭にゃんにゃんポーズ最高か!!!!!MVと同じようなノリ(1人だけ抜け駆けしてる志麻さんをうらさかせんが引っ張る)で構成されててキュンした、、🗣💛「ちょっとまってよー!!!🥺」可愛すぎた〜😂😂センラさんもセ少で言ってたけどあんまりにも真っ直ぐに愛を伝えてくる歌なのでこっちが照れちゃう。笑きっと誰かのお父さんも乙女になっていた。笑とにかくダンス可愛かった〜〜〜最高に好き
18.グッド・バイ
スイートテイストプレゼントの萌え萌えキュンからのスタイリッシュな雰囲気のグッドバイ。ほんとに個人的にこの曲が大好きでイントロ流れた時発狂しそうになった。危ない。笑入りから鳥肌案件でした。背筋ぞわぞわってなるぐらい興奮した。スマートな曲なのにサビめちゃくちゃ盛り上がるしペンライト振りやすい。楽しい。2番の入り歌詞抜けてしまうさかたさん。ニコニコcrew。ダンス何してたか全く覚えてない…覚えてないって事はそんな激しく踊ってた訳ではないんだろうか…?わかんなーい😭🗣💛「求めていたのに」めちゃめちゃ美声でした
19.微笑、香り、君と僕を繋ぐ
最初のてみうぉちゅみーから「わあああああ」ってなる🥺志麻さんの英語の発音めちゃくちゃかっこよかったの覚えてる。"This is love in this would"のworldカッコよすぎ。似合いまくってて歌い方もめっちゃ良くて流石持ち曲と思ってた。サビ楽しすぎて身体動かしちゃうからいつの間にかペンライトの振り方分かんなくなる😂🗣💛「重ね合わせた手に 伝わる温もりが」の所めちゃめちゃ音程もロングトーンも綺麗で鳥肌立った。ここ良すぎて鮮明に覚えてます。
20.アワ・ダンサー
イントロ聞いてめちゃめちゃ嬉しくなったー!!!!!!!!来たー!!!という感じ😂🗣💛「そうさヘイ ヘイ ヘイカモンベイベー」の高音めっちゃ綺麗だった笑笑「ソレソレソレソレ!!!!」でペンライト振りすぎて吹っ飛ぶかと…笑ちゃんとベルト(?)付けてて良かった。笑みんな(?)所々歌詞抜けてた気がする😂どこかは覚えてない…踊れって言われたら踊るしかない。めちゃくちゃ楽しかった〜〜〜😂😂😂
〜バンドメンバー、ダンサー紹介〜
リーダー進行でバンドメンバー紹介。ダンサー陣紹介。
21.最強Drive!!
ダンスたのしいーー!!!!!🙌ステージのでべその所で動いてたからオンラインの時ほど暴れてなかった笑笑歌う時音無視して叫ぶやつ(他の言い方探せ)勃発してた。会場も「わああああああ」って感じ(静かだけど)。熱気感じた〜😂心の中でみんな叫んでたはず!!!
22.花吹雪
イントロ聞こえた瞬間叫びそうになった〜心の中で叫んだ〜🤣🤣各々のセリフは力強い感じ!!!音源よりお祭り感増し増しのわちゃわちゃ感!!みんなわーー!!!!!って歌ってた〜!一生懸命ペンライトふりふりしてました😌
〜MC〜
多分有観客やっぱりいいな〜みたいな話だったはず。ちゃんと覚えられてない😓
23.完全燃焼〜花祭り〜
前日にアップされたときから思ってたけど志麻さん似合いすぎてるよねこの曲。ちょっと気だるそうに歌う入りやっぱ良い。🗣💛「思いは残すな」でめちゃめちゃグッときた。春ツ中止になった頃思い出してうるうるしてた。きっと同じ人多かったよね。センラさんが配信で裏話的なものを言ってから、🗣💛「よぉ〜〜〜〜!!」のところニヤケながら音源聞いてたのだけどライブでもニヤケてしまった😂(セ少聞いてた人は分かるはず)ひぇーっふぅ、好きです。
24.花や、花
去年の今頃はもう生で聴くことが出来ないと思ってたから、嬉しいなぁとか去年の泣きじゃくってた自分に「浦島坂田船は私達を幸せにしてくれたよ」って言ってあげたいなぁと思ってました。(あれなんかポエマー。もどります。)
入りから音源を超える歌の上手さ(オンラインライブのときも個人配信で自画自賛してたの覚えてるそんな所も推せる👶🏻)。特にロングトーンを意識して歌ってるんだろうなぁと思ってた(ひとつひとつの単語の末の出し方がかなり丁寧だった。「花や、花や、」の「や」とか)。🗣💛「君が為ならば」やばかったなぁばり綺麗。1年以上焦らされたお陰(☺️)でペンライトの振りはバッチリでしたね。🗣💛「もう離さない」で「離さないで〜😭😭😭」ってみんななってた筈。笑笑
〜アンコール〜
みんなで「アンコール」って心の中で思いながらお手手ぱちぱちしてた。
25.合戦
「望みはただ1つ」を飛ばしてにゃにゃにゃ〜ってするさかたさん笑笑笑みんな合戦のAパートちょっと低くて終盤に持って来るのはテンション上がってるし疲れてるししんどそうだった笑笑聴いてるこっちもハイだしもう分かんないけど。ラスサビ前の歌う所はすっ飛ばしてリーダーから順々にセリフ言ってた。めちゃめちゃ良かった。🗣💛「これからたくさんの思い出作っていこうね!」ばっちり撃ち抜かれた〜🤦‍♀️笑
〜MC〜
お写真タイム。安定してポーズ担当はセンラさん。今回は「武道館」なので「🍇館」でぶどうのポーズ。なんだそれ笑笑(みんな必死に丸作ったり垂らしたりしてた)。掛け声は🗣❤️「はいっぶどう〜!!!!!」
そして1人ずつのお話タイムへ。💛→❤→️💜→💚の順番。
皆さん武道館に立てて良かった〜みたいな内容。crewに感謝してるよみたいな事も言って下さったけどこっちのセリフなんだよな。大好きです。
26.そらに、ひらり
ただひたすら楽しかったな〜寂しいな〜って感情が頭の中でぐるぐるしてた。ので記憶が薄い。ごめんなさい。センラさん歌うま。全然外れない。志麻さんの落ちサビに涙。あの感情の込めた歌には泣くしかない。
〜おててふりふりタイム〜
東→西→真ん中の順番。いつもの倍ぐらいは時間かけてファンサしてもらった😭疲れて早く楽屋戻りたいやろうに長時間付き合ってくれて本当にありがとうの気持ち。センラさんはひたすらセンラーのペンライトの動き真似してた。「2階席見えましたか〜?」の言い方がほんとに優しくて涙出そうになった。ちっちゃいけど見えました。幸せでした。志麻さんはポケットからキュン溢れてた笑そんでめちゃめちゃ誰かのお父さんいじられてた草
お手手ふりふり中、マイク無しの「ありがとう」大会
🗣💚「ありがとう!」流石声優めちゃくちゃ通る
🗣💜「ありがとう!」力強い
🗣❤️「ありがとう!」いつものさかたさん(え)
🗣💛「ありがとう〜〜〜」オペラ調。センラート
最後は💛→❤→️💜→💚の順番で退場。順番に襖に入っていく。
🗣💛「今日はありがとう。またデートしましょうね((ニコッ」
🗣❤️「アイツ偶にこういうことするよな笑。今日はありがとう。また遊びに来てね。(うろ覚え)」
🗣💜「また愛を深めましょう。好きだよ。(うろ覚え)」
🗣💚「次は家デートしようね。(うろ覚え)」
(うらたさんが襖開けたら4人が襖の前で変なポーズしてる)
🗣💚「えっ、?笑笑1回閉めるよ笑」
(閉めてもう1回開けるとポーズ変わってる)
(うらたさんも襖閉まるギリギリの所にポーズする)
(4人でポーズしながら)
🗣💚💜❤️💛「バイバイ〜!!」
最高のライブでした。つい2日前に会ったのにもう会いたい😭次はオンラインライブ🙌(チケット全ハズレした為ニッコリ)
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dengenmushi · a year ago
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Doc Martin(ドクターマーティン)1-5
Portwennにイケおじがやってくる。どうもマーティンの叔母ジョウンとは旧知の模様。その傍らで、マーティンは脱臼を直しただけの少女に惚れられ、付きまとわれる。一方、アルはエレインと接近するが。。。
気になる語彙・ノート
医療
- atrial fibrillation:心房細動  - 心室細動はventicular fibrillation
- embolism:塞栓症  - 血液中の塊などが剥離し、別の個所で詰まることで引き起こされる病状
- angioplasty:血管形成術
- stent:ステント  - 血管などを管腔内から拡張する機器
- orthostatic hypotension:起立性低血圧
- sedimentation:沈降  - 液体などで物が沈降、沈殿していくこと  - ここでは、sedimentation rateとして、赤血球沈降速度の「沈降をさす」
- motor neurone:運動ニューロン  - これに異常が起きるとALSなどの辛い病に侵されたりする
- streptococcus:レンサ球菌
- infective endocarditis:感染性心内膜炎
一般
- clinch:説得する、(契約・判断を)決める   - 例えばwhat clinched it was...決め手になったのは
- dinghy:小艇、ディンギー   - 日本語で言うモーターボートくらいの大きさのものを指すが、帆船も含むより幅広い語
- concuss:激しく揺さぶる、脳震盪を起こす
- pillock:バカ、アホ   - 比較的軽度   - 仲間内の冗談などで使いやすいレベルとなると、関西弁のアホが近い?
- get a grip:落ち着け、冷静になれ
- obnoxious:不快な、醜悪な、嫌われた、嫌な奴
- moor:停泊させる、係留させる、もやう
- headland:岬、枕地   - ちなみに枕地とは、耕作地の端っこにある未耕作地のこと
- haunt:旧遊の地、行きつけの場所   - 実家周辺の懐かしい場所を地元の友人とまわったり、卒業した大学の周辺をかつての学友とめぐるのは、visit some old hauntsがぴったりか
- rattle:ガタガタ音を立てる、不安にさせる
- lookout:結果、展望
- enamor:好きである、好意を寄せている   - 受動態で He seems enamored of herなどと使う
- exile:追放、流刑、放逐
- fab:fabulousの略   - ほかにも半導体製造工場のことも指し、デバイス設計・発注専門業者をfablessといい、逆に半導体製造工場を保有し専ら製造を請け負う業者をfaundryといったりする
- lush:性的に魅力がある   - ほかにも、(植物などが)豊かに育った、飲兵衛、酒をあおるなどの意味がある
- bum:お尻   - ほかにも、浮浪者、なまけもの、何かに時間と情熱を殊更に注ぐ人のことをさす   - 例えば、he’s a ski bum:あいつはスキーバカさ
- run something by:説明する・知らせることがあって行く・来る
- besotted:のぼせ上がる、夢中になる   - infatuatedのより強い語   - 長期的で確立された恋愛感情よりも、急に立ち上がった激しい即席の恋情を指す
- condone:しぶしぶ受け入れる   - 特に道理や筋の通らないものごとを受け入れること   - ソクラテスが毒をあおったのは、彼自身にしてみればcondoneではないということか?いや、悪法とは言っているから、やはりcondoneでよいのか?
- pubescent:思春期の
- put nose out of joint:いらだたせる、ムカつかせる   - 特に自身の立ち位置を軽視されたり、粗雑に扱われることでムカつくこと   - IT部門を巻き込まずに、マーケティング部門が勝手に販促ツールの導入検討したりする場合がこれにあたるか笑
ストーリー・感想(※ネタばれ注意)
※本話から、ストーリー要素を減らし、感想要素を増やしていきます
本話では、三組の様々な愛(?)のカタチが描かれる。
メインはジョウン叔母ちゃんと元恋人のジョン。 ジョンはなかなかのイケおじである。若いころはブイブイ言わせていたと見える。そしてフィルという夫がありながら、この男と恋仲にあったジョウン叔母ちゃん。彼女の若いころが気になって仕方がない笑
少し真面目に不真面目な話をしよう。
不倫は字のごとく褒められたものではない。但し、これは倫理の話であって論理の話ではない。つまり、魅力的に思ってしまう誰かに出会ってしまうこと自体は原則的に運の問題で、行動に移すかどうかが問われていると思う。 自分のパートナーがほかの人に気持ちを揺さぶられるなんて考えたくもないが、揺さぶられるまでなら理屈上は仕方がない。むしろ、それでも自分との絆を大事にしてくれることを尊ぶべきなのではないか。 「自分はパートナー以外を魅力的に思うこと自体あり得ないし、気持ち悪い」という人もいるだろう。そんな人は、認知を捻じ曲げるほどの強靭な精神力・倫理観をお持ちか、70億分の1の宝くじを一発で当ててしまった強運の持ち主か、はたまた人生経験の薄いティーンズかだ。
過去の過ちはともかく、今のジョウンの気持ちを考えるとどうだろう。 一生を添い遂げようと思った人の気持ちでさえ裏切る決意をさせるような相手、あるいはそうした倫理の神経回路を根本から活動停止に追いやるほどの相手が、灰色に染まりきった彼女の人生に突如あらわれ、「一緒に旅に出て、一緒に余生を送ろう」と言うのだ。 そりゃ、舞い上がると思う。ステファニー・コール演じるジョウンが、深い愛情とともに、それこそ少女のようにウキウキ・ドキドキする様がとても印象に残った。本シーズン一番の好演ではなかろうか。
さて、二組目はマーティンと、彼が脱臼を治してあげた15歳の少女メラニー。 この年の少女にはありがちだが、年上の地位ある男性であるマーティンに疑似的な恋愛感情を感じてしまう。憧れが多分に含まれるこうした感情は、大人からすれば一時的で疑似的な恋情に過ぎないとされる。メラニーのしつこく大胆なアプローチにマーティンは社会的に正しく対処するが、現実世界ではそうもいかない事例も散見される。。。
まあ何を本物とするかは、本来本人だけのものではある。誤解を恐れず言えば、少年少女と大人の間でも本物はありえる、または本物に育つ可能性はありえると思っている。ただし大人が一方的に搾取しえる可能性を踏まえれば、現代社会において社会的な規制を一律で敷くのは全く当然だろう。
最後の一組は、配管工バートの息子アルと、診療所の受付エレイン。 グレッグと別れたエレインは、手近で自分に想いを寄せる男を当面の憂さ晴らしとして弄んでいるように見える。その証左に、グレッグからより戻しの電話がかかってこないか常に気にしている様子。 一方、異性慣れしていないアルはそうとも知らず、用事もないのにエレインに電話しまくったり、iPodに曲を詰め込んでプレゼントしようとしたり、結構な熱の入れようだ。
これもありがちだが、エレインとグレッグはあっさり復縁し、アルはあえなく撃沈。自分か他人かはともかく、誰もが見覚えのあるシーンではなかろうか?
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chaukachawan · a year ago
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これはサプライズなので。(2)
続き!
B脚本:明日の世界の過ごし方
 
・橋本悠樹
前回と今回の公演を見て、これを書いている奴は彼の演技が好きだと思った。モノローグ等「何かを訴えるときの演技」がとても好きだと感じる。最初は静かに少しずつ盛り上がっていく訴え方、その時の表情。今まで彼がモノローグ多めの役を割り当てられてきたのはその機微が絶妙だからなんだろうなと思う。またツッコミも上手い。前回の役は見ていてとても楽しかった。そんな彼がネタキャラをやったらどうなるのか、とても気になるのでいつか見てみたい。
「ごめんなさい」とノイローゼ気味に何回も謝りながら周囲の人を屠る二重人格系サイコパスとかやってほしさがある。…え、怖い?ごめん。
・渡部快平
今回彼の演じた役が兎に角かっこいい!見る度に泣きそうになっていました。彼の好きなところはその心の熱さ。普段はぶっきらぼうに見えて、その実空き時間とかに台詞の言い方を熱心に練習していらっしゃる。その熱心さなところがとても好き。声ももちろん好き。更に意外と自分からボケるお茶目な一面もあると耳にした。なんでこんな言い方なのかって?全然喋りに行けないからだよ…ものすごく話してみたい…話しかけていいですか…。
 正直去年の夏や秋みたいな「ちょっとイヤミないじめっ子」みたいな役がよく似合うなと。でもあくまでそれだけで、悪役そのものはあんまり似合わない気がする。
 ・堀文乃
彼女は兎に角演技が上手い。勿論これまで積み重ねてきた賜物なんだろうなとは思う。特に「二面性」や「マイムの細かさ」が彼女の好きなポイント。今回の役のような、裏がある演技がとてもうまいなと毎回思う。また、マイムもきちんと細かくて、「今どこに登場人物がいるのか」「どうやってここへ来たか」等がとてもよくわかる。何か書いて読んで貰うことがあるのだが、それについて「こうしたらいいかも」とアドバイスも的確で正直尊敬しかしていない。最近おしゃれに磨きがかかり更に可愛さが増している。好き。
 先ほど書いたように二面性のある役をやってほしさがある。悪徳社長の秘書で、最後の最後に上司さえ裏切りラスボスになる…みたいな。
 ・西田幸輝
彼の好きなところは普段のゆるっとした感じとは打って変わり舞台上での「かっこよさ」である。舞台上では役柄のせいとかもあるかもしれないがとても勇気が出るような言葉を叫ぶ演技、というものがとても似合うなって感じる。言うなれば今流行りの鬼滅の主人公のような感じ。声はそんな叫ぶイメージがないのにこの男が「人は心が原動力だ!」とか言ったらなぜか迫真力を感じるのである。普段何気に毒を吐くのもまたご愛敬。
 可愛い顔してやばいことしてそうなサイコパス系とか見てみたい。お金とかだけ取ってちゃっかり相手を罠にはめたりとか。
 ・島﨑愛乃
この子の好きな点も可愛さだなぁ。声が兎に角可愛らしいんですよ。小鳥のさえずりのような。それでも舞台では圧倒的存在感を放ってる。経験に裏付けられたその演技力は勿論、キャスパの踊りも凛としていて可愛い。一方スタッフワークでもあちこち奔走している。とても面倒見のいいしっかりした所も彼女の魅力ポイント。彼女がいないとちゃうかは成り立たない。いつもお世話になってます。
 に、似合いそうな悪役が思いつかない…です。はい。
・山内一輝
彼の好きなところは特に「意外性」。普段ホントに何気ない顔していきなりネタをぶち込んでくるイメージ。特に本番で意外なアドリブをぶち込んでいきお客さんの目を奪う。その手口の鮮やかさが素晴らしすぎる。「あ、そこ変えてくる!?」とか「そこそう動く!?」みたいな、発想も新しくて好き。しかも台詞がない時とか他の役者に迷惑をあまりかけないようなタイミングでばっちり入れてくる。何気に彼の動向はそんな感じでつい見てしまう。
 今回みたいな小物感ある悪役がよく似合いそうだな~…と思っている。
・中津川つくも
今回衣装もメイクもドンピシャ!ってなった子。ものすごく綺麗でした。彼女の推しポイントはその声と台詞の言い方。元放送部なだけあり兎に角言い方が綺麗なんだよな。元々声も耳にスッと入ってくる感じの声だから余計に彼女の放つ言葉をいつまでも聞いていられる。そしてその立ち振る舞いの美しさも推しポイント。いつもすごく背筋が伸びて凛とした佇まい。とても素敵。
 今回みたいな和風ファンタジーの悪役、またやってほしい…!
 ・lulu
お美しいちゃうかの副座長様。彼女の好きなところは兎に角「美しさ」だと思う。声もとても透明感があって綺麗。耳によく入ってくる。またダンスをされているということで、その動き一つとっても無駄がなく、またすらっと美しい。キャスパの踊りもキレがあり本当に見惚れる。よく看板女優、と評される方だけどまさにその通りだなと思わせてくださる方。それでいて普段はお茶目な一面もある頼れるお姉さん。推しにならないわけがない。
 この方も裏社会のボスとか、秘密結社のボスみたいな役がみてみたい…。
・なしもとはな
なんでもさらっとこなせてしまうのが彼女のすごいところだと思う。好きなものには全力な一方、スタッフの仕事を手早くこなしている。大道具作業から看板作りまで、すぐパパっと終わらせている様子を見ていると、とても器用なんだなと思うし、尊敬している。台詞も普段言わなさそうなものでもいざ言ってみるとさらっと本人が言っているみたいな錯覚に陥る。自然な演技ができるすごい人。普段の彼女のしっかりしたコメントやツッコミも実は割と好きだったりする。
 女スパイとか似合いそう。それか天才ハッカーとかも似合いそう。…そういや前回それに近い役を演じていたような。あれは天才…いや天災?
 ・西岡克起
各所から地笑いの被害報告が上がっているが、彼は本当に笑わせるセンスがあると思う。まず普段の笑顔が他の人も笑顔にしてくれる。そして真面目な演技になったときにそのギャップに地笑いする。勿論素の笑顔だけでなく演技としてのコメディセンスも充分ある。コメディシーンはやや動きが可愛い気がする。そして言い方ひとつとっても笑わせに来る。去年の秋は最後のステージでどマイナーチェンジアドリブを披露し地笑いを堪えるのに必死になった奴がいたとかいなかったとか。
 もう去年のターミネーターくらいのネタ悪役でいいよ…思いつかないよ…
・久保勇貴
前回の演技を見たときに「爽やかイケメン役がよく似合う」と思っていたが今回の執事役もとても似合っていた。彼の演技は「自然さ」を特に注目してほしい。今年から演劇を始めたと聞いているが、それを疑うほどにその演技が自然かつ堂々としている。またその声も優しく、耳に心地良い。正直今回みたいなコスプレみたいな役をまた見てみたい。そしてそのいい声を存分に発揮してほしい…今度はツッコミ役もしてほしいとか。
 
爽やかなゲス男みたいな役も見てみたいしイケメンな中ボスとかもいいかもしれない。あと悪役関係ないけど魔物の役も見てみたい。
・木下梨実
彼女も美しさが推しポイント。彼女の美しさは可愛さや可憐さも合いまった感じ。今回の役は彼女の魅力が一番よく表れていると思う。立ち振る舞いは勿論、説明中の凛とした声、飛び降りた時の着地も美しかった。そこから「仕方ないでしょう!」とか少しかわいらしさもあってほっこりした。あと某召喚シーンの立ち姿、ものすごく好きなのでまた見たい。そして本人には言えなかったけど今回の衣装本当に似合いすぎていた。いつか彼女がヒロインしている姿を…修羅の淵まだ見てないんだ…
スケバンって言いかけたけど去年考えたらスケバン役あったので、それ以外で言うと彼女も和風ファンタジーな悪役をやってほしさがある。
・トニーー板倉
彼も兎に角「演劇に対する熱意」が一番の推しポイント。脚本もあがったやつすぐ読んでいると噂。またその作品、役にもとてもよく向き合っている印象。経験を活かして前回は実質演出もやっていた。その熱量のまま真面目な台詞とネタ台詞を全力でこなせる、とても心はアツい。照明のチーフも担当しており、照明会議では初めて入る新入生のことを考えた資料作成をしていた。その心配りも彼のいいところ。因みにアフロは育成中…らしい。いつ戻ってくるのか。
 ギリギリまで味方だと思わせといて最後の最後で操られたりとかで悪堕ちする役とか見てみたい。…あれ、これ結局悪役じゃなくない?
・岸田月穂
彼女は「雰囲気」が特に好き。普段の笑顔、声、どれをとっても優しいお姉さん、と言う感じの方。しかしひとたび舞台に立てばその雰囲気はちゃんと役の雰囲気になっている。例えば前回の役とか。普段絶対刃物なんて振り回さない雰囲気なのに。すごい。あとさっきも書いたけど「笑顔」も好きなポイント。この人の笑顔は本当にあたたかくて癒される。癒しです。
 こんな癒し雰囲気の彼女だがなぜか浮気夫を刺すタイプのヒステリックな女性役をよくやってらっしゃる気がする…もうこれが見たい悪役ということで…
・楽園うさぎ
いつの間にか名前が変わっていた奴。こいつの良さは「器用さ」だと思う。仕事も役もさらっと自分らしくこなしている。スタッフとしては音響とかよく音楽を知っている彼にぴったりだと思うし、役者としても、自分の役をいい意味で彼らしく仕上げてくる。あとはすごく男子のおしゃれについてはとても詳しくて、その知識はどうやって手に入れているのか気になる。
あざとくて腹黒でサイコパスな役とか見たい。スタンガン持って動画で脅すような感じの。そんでもっていろんな人を嘲笑ってるような。あとハッカーとかも似合いそう。
 
・津島ヨモツ
三回目の演出。今回の脚本本当に好き。彼女の脚本は毎回伏線回収は鮮やかでわかりやすく、それでいてとても皮肉めいていて好き。また最終局面でいつも語られる現実を表す言葉が毎回心に刺さる。キャスパや衣装の拘りについても毎回すごくスタイリッシュかつおしゃれ。何度彼女チョイスの音楽に沼ったことか。そのセンスは本当に見習いたい。そして立て看板一つとっても兎に角いい物にしようと丁寧に何度もアドバイスや要求をくれる、とても信頼して仕事ができる演出である。また役者としても一級の演技力。前回の脚本でまさか電波の悪さによる砂嵐を自分の口で再現したときは本当にびっくりしたしすげぇってなった。
典型的な悪女…?うーん…?何か違うんだよな…やっぱり彼女にも悪役よりは主人公一派やってほしさが勝つ。
 
 
さて、ここからはそれを支えたスタッフ達の褒め大会。
名前順、敬称略。
 
 
・伊藤星乃介
まさかの今回スタッフのみで一番驚いた人。宣美のチーフとして大分板についてきた。また今回は幕のチーフも担当している。彼はとにかく「努力」をすごくする人。そこがいいところ。普段役をやるときはその動きの不自然と指摘された所を何度も自然になるように練習している。勿論台詞運びも何度も練習している。その姿勢は本当にすごく見習いたい。そして先ほどチーフだと言ったが幕チーフとして誰よりも先に動いていた。責任感もある、スタイリッシュ努力家。
淡々と依頼をこなす裏社会の掃除屋とか。でも普段は気さくだから表向きは別の仕事をしている設定もあり。
・加美千尋
この公演が確定して直後に入ってきてくれた子。後述する一緒に入ってきてくれた子と合わせて彼女の良さは「真面目さ」だと思う。初めてということでスタッフとして参加していたが、当日制作の仕事、照明オペと大変な仕事二つをいきなりこなしていた。当日制作ではドアの担当をしていて、完璧な仕事ぶりだった。正直すごく助かった人もいる。後述する舞弥ちゃんと共に天使。
彼女に悪役なんてさせられるわけないだろ!?
・佐藤舞弥
上に書いた彼女と共に一緒に入ってきてくれた子。もはやニコイチイメージ。彼女もその真面目さを推していきたい。今回映像オペとして参加していたが、朝早くからきて頑張っていた。またメイク班としてもとても頑張っていた。グレーワックスで髪を整え、上記の中津川つくもちゃんのメイクを担当したのは彼女。あれは本当に神か?ってなった。上述した千尋ちゃんと共に天使。
彼女に悪役なんて以下省略!!
 
・須田颯人
ご存知31期の裏ボス的存在。彼がいないとちゃうかの公演は成り立たない説。彼も「スマートさ」を推させてほしい。映像チーフとして映像作成は勿論、映像の作り方指導、映像のアップロードも行っている。また以前参加した映像会議でも淡々と要点を抑えて進めていた。そういうことがさらっとできる人は本当にすごい。因みに大道具班とかにも入っており舞台とかも設営できるという。ハイスペックが過ぎる。因みに相変わらずちゃっかりとした毒舌とお茶目さは健在。
 いやもう映像のドンですからね?やはりここは秘密結社とかハッカー集団とかそういう裏集団のボスやってほしみ。いつか役者してほしい。
・永満柊人
今公演から参加してくれた新入生。すごくすらっとしている。そしてそれはスタッフワークにおいてもそうだった。気が付いたら来ていてちゃっちゃと仕事している。すごいなぁ。またもうちゃうかに馴染んでいる感じもする。初対面でもなんだかんだ話しかけたら普通に返してくれた。嬉しい。そんなスタイリッシュな彼、これから役者も是非やってほしいところ。…ところで関係ないけどすんごく彼から身長欲しい…せめてごせんち…いえなんでもありません。
あまり話していないせいかもしれないけどあまり悪役やってるイメージができなかった。
・備前桃子
舞美のアイドルみこさん。彼女がくるとちゃうか全体で雄叫びが起こる。彼女の良さは「パワフルさ」と「優しさ」。普段本当に可愛い。話し方が可愛いし優しい。普通に「おはよー!」って声かけてくれる。一緒に仕事ができるとなると嬉しさで皆舞い上がる。しかし舞台に立てば急にパワフルに存在感を放っていく。去年のオムニの覆面、印象が違いすぎてあれがこの方だと気が付くのに暫くかかったのは内緒。ドスが効いた声でとてもかっこよかった…。
彼女にも悪役は似合わない…本当にさっき書いた覆面レベルで勘弁してほしい…あれテロリストだから十分ヤバい悪役だとは思うけど…
・藤丸翔
藤丸か…藤丸。藤、丸…丸…藤、丸藤…翔…うっ、頭が。…失礼、取り乱しました。彼の推しポイントはスタッフワークの働きとフレンドリーさ。すんなりちゃうかの空気に溶け込み、いつの間にか仕事をさくっとこなしている。その姿はまさに32期の須田ちゃん(上述)。照明等メインのスタッフとしてとても期待されている彼。話せばいつもニコニコで返してくれる、とても気さくな人である。
悪役…うーん…笑顔で凶器ぶん投げてそう。「そいやぁー!」とか言いながら金属バット振りかぶってそうな役とかどうだろ。某松さんの五男みたいな。
*******
これで全員かな。
悪役ほとんど書けてないじゃんか…まあそれだけちゃうかの人達は悪役より主人公とかヒロインが似合いそうな人ばかりってことでもあるんだけど…うん。
 今回参加していなかった方もいるけど、兎に角ちゃうかの人達は本当に「誰かが欠けたらそれだけで寂しい」ってなるくらいすごい人達がいっぱいで憧れます。愛が重いって?それは失礼。…ちょっとやりすぎたな、反省。
でもさっき言ったように見ても心に無理に留める必要はないんだし。忘れてくれたらいいよ。
さ、書きたいことは全て書ききったし、もうお終いにしないと。
そうそう、もし仮にこんなクソ長ったらしい文章を心に留めてしまって、これを書いた奴が誰なのかわかったなんて稀有な人がいたとしたら、その答え合わせを本人にしてみたらいいんじゃないかな。
当てられたらその時は…そうだな。何か一つお願いを聞くよ。
これを書いている奴以外の人が傷つかない願いならなんでもいい。そう、なんでも、ね。
 話がそれたね。今度こそ本当に終わらせよう。
 
それじゃあ、またどこかで。
せーの、かーいさん。
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april-yk-again · 5 hours ago
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☆2021年12月9日☆
里芋.大根.さつま揚げなど煮物
玉子焼き
きんぴらごぼう
🍅と🥦
#japanesefood#bento#lunch
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april-yk · 6 months ago
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2021年5月14日
サラダ冷やし中華
chilled noodles topped with meat and vegetable
皆さま今週もありがとうございました😊
良い週末になりますように😊
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skf14 · a year ago
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11180143
愛読者が、死んだ。
いや、本当に死んだのかどうかは分からない。が、死んだ、と思うしか、ないのだろう。
そもそも私が小説で脚光を浴びたきっかけは、ある男のルポルタージュを書いたからだった。数多の取材を全て断っていた彼は、なぜか私にだけは心を開いて、全てを話してくれた。だからこそ書けた、そして注目された。
彼は、モラルの欠落した人間だった。善と悪を、その概念から全て捨て去ってしまっていた。人が良いと思うことも、不快に思うことも、彼は理解が出来ず、ただ彼の中のルールを元に生きている、パーソナリティ障害の一種だろうと私は初めて彼に会った時に直感した。
彼は、胸に大きな穴を抱えて、生きていた。無論、それは本当に穴が空いていたわけではないが、彼にとっては本当に穴が空いていて、穴の向こうから人が行き交う景色が見え、空虚、虚無を抱いて生きていた。不思議だ。幻覚、にしては突拍子が無さすぎる。幼い頃にスコンと空いたその穴は成長するごとに広がっていき、穴を埋める為、彼は試行し、画策した。
私が初めて彼に会ったのは、まだ裁判が始まる前のことだった。弁護士すらも遠ざけている、という彼に、私はただ、簡単な挨拶と自己紹介と、そして、「理解しない人間に理解させるため、言葉を紡ぎませんか。」と書き添えて、名刺と共に送付した。
その頃の私は書き殴った小説未満をコンテストに送り付けては、音沙汰のない携帯を握り締め、虚無感溢れる日々をなんとか食い繋いでいた。いわゆる底辺、だ。夢もなく、希望もなく、ただ、人並みの能がこれしかない、と、藁よりも脆い小説に、私は縋っていた。
そんな追い込まれた状況で手を伸ばした先が、極刑は免れないだろう男だったのは、今考えてもなぜなのか、よくわからない。ただ、他の囚人に興味があったわけでもなく、ルポルタージュが書きたかったわけでもなく、ただ、話したい。そう思った。
夏の暑い日のことだった。私の家に届いた茶封筒の中には白無地の紙が一枚入っており、筆圧の無い薄い鉛筆の字で「8月24日に、お待ちしています。」と、ただ一文だけが書き記されていた。
こちらから申し込むのに囚人側から日付を指定してくるなんて、風変わりな男だ。と、私は概要程度しか知らない彼の事件について、一通り知っておこうとパソコンを開いた。
『事件の被疑者、高山一途の家は貧しく、母親は風俗で日銭を稼ぎ、父親は勤めていた会社でトラブルを起こしクビになってからずっと、家で酒を飲んでは暴れる日々だった。怒鳴り声、金切声、過去に高山一家の近所に住んでいた住人は、幾度となく喧嘩の声を聞いていたという。高山は友人のない青春時代を送り、高校を卒業し就職した会社でも活躍することは出来ず、社会から孤立しその精神を捻じ曲げていった。高山は己の不出来を己以外の全てのせいだと責任転嫁し、世間を憎み、全てを恨み、そして凶行に至った。
被害者Aは20xx年8月24日午後11時過ぎ、高山の自宅において後頭部をバールで殴打され殺害。その後、高山により身体をバラバラに解体された後ミンチ状に叩き潰された。発見された段階では、人間だったものとは到底思えず修復不可能なほどだったという。
きっかけは近隣住民からの異臭がするという通報だった。高山は殺害から2週間後、Aさんだった腐肉と室内で戯れている所を発見、逮捕に至る。現場はひどい有り様で、近隣住民の中には体調を崩し救急搬送される者もいた。身体に、腐肉とそこから滲み出る汁を塗りたくっていた高山は抵抗することもなく素直に同行し、Aさん殺害及び死体損壊等の罪を認めた。初公判は※月※日予定。』
いくつも情報を拾っていく中で、私は唐突に、彼の名前の意味について気が付き、二の腕にぞわりと鳥肌が立った。
一途。イット。それ。
あぁ、彼は、ずっと忌み嫌われ、居場所もなくただ産み落とされたという理由で必死に生きてきたんだと、何も知らない私ですら胸が締め付けられる思いがした。私は頭に入れた情報から憶測を全て消し、残った彼の人生のカケラを持って、刑務所へと赴いた。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
「失礼します。」
「どうぞ。」
手錠と腰縄を付けて出てきた青年は、私と大して歳の変わらない、人畜無害、悪く言えば何の印象にも残らない、黒髪と、黒曜石のような真っ黒な瞳の持ち主だった。奥深い、どこまでも底のない瞳をつい値踏みするように見てしまって、慌てて促されるままパイプ椅子へと腰掛けた。彼は開口一番、私の書いている小説のことを聞いた。
「何か一つ、話してくれませんか。」
「え、あ、はい、どんな話がお好きですか。」
「貴方が一番好きな話を。」
「分かりました。では、...世界から言葉が消えたなら。」
私の一番気に入っている話、それは、10万字話すと死んでしまう奇病にかかった、愛し合う二人の話。彼は朗読などしたこともない、世に出てすらいない私の拙い小説を、目を細めて静かに聞いていた。最後まで一度も口を挟むことなく聞いているから、読み上げる私も自然と力が入ってしまう。読み終え、余韻と共に顔を上げると、彼はほろほろ、と、目から雫を溢していた。人が泣く姿を、こんなにまじまじと見たのは初めてだった。
「だ、大丈夫ですか、」
「えぇ。ありがとうございます。」
「あの、すみません、どうして私と、会っていただけることになったんでしょうか。」
ふるふる、と犬のように首を振った彼はにこり、と機械的にはにかんで、机に手を置き私を見つめた。かしゃり、と決して軽くない鉄の音が、無機質な部屋に響く。
「僕に大してアクションを起こしてくる人達は皆、同情や好奇心、粗探しと金儲けの匂いがしました。送られてくる手紙は全て下手に出ているようで、僕を品定めするように舐め回してくる文章ばかり。」
「...それは、お察しします。」
「でも、貴方の手紙には、「理解しない人間に理解させるため、言葉を紡ぎませんか。」と書かれていた。面白いな、って思いませんか。」
「何故?」
「だって、貴方、「理解させる」って、僕と同じ目線に立って、物を言ってるでしょう。」
「.........意識、していませんでした。私はただ、憶測が嫌いで、貴方のことを理解したいと、そう思っただけです。」
「また、来てくれますか。」
「勿論。貴方のことを、少しずつでいいので、教えてくれますか。」
「一つ、条件があります。」
「何でしょう。」
「もし本にするなら、僕の言葉じゃなく、貴方の言葉で書いて欲しい。」
そして私は、彼の元へ通うことになった。話を聞けば聞くほど、彼の気持ちが痛いほど分かって、いや、分かっていたのかどうかは分からない。共鳴していただけかもしれない、同情心もあったかもしれない、でも私はただただあくる日も、そのあくる日も、私の言葉で彼を表し続けた。私の記した言葉を聞いて、楽しそうに微笑む彼は、私の言葉を最後まで一度も訂正しなかった。
「貴方はどう思う?僕の、したことについて。」
「...私なら、諦めてしまって、きっと得物を手に取って終わってしまうと思います。最後の最後まで、私が満たされることよりも、世間を気にしてしまう。不幸だと己を憐れんで、見えている答えからは目を背けて、後悔し続けて死ぬことは、きっと貴方の目から見れば不思議に映る、と思います。」
「理性的だけど、道徳的な答えではないね。普通はきっと、「己を満たす為に人を殺すのは躊躇う」って、そう答えるんじゃないかな。」
「でも、乾き続ける己のままで生きることは耐え難い苦痛だった時、己を満たす選択をしたことを、誰が責められるんでしょうか。」
「...貴方に、もう少し早く、出逢いたかった。」
ぽつり、零された言葉と、アクリル板越しに翳された掌。温度が重なることはない。触れ合って、痛みを分かち合うこともない。来園者の真似をする猿のように、彼の手に私の手を合わせて、ただ、じっとその目を見つめた。相変わらず何の感情もない目は、いつもより少しだけ暖かいような、そんな気がした。
彼も、私も、孤独だったのだと、その時初めて気が付いた。世間から隔離され、もしくは自ら距離を置き、人間が信じられず、理解不能な数億もの生き物に囲まれて秩序を保ちながら日々歩かされることに抗えず、翻弄され。きっと彼の胸に空いていた穴は、彼が被害者を殺害し、埋めようと必死に肉塊を塗りたくっていた穴は、彼以外の人間が、もしくは彼が、無意識のうちに彼から抉り取っていった、彼そのものだったのだろう。理解した瞬間止まらなくなった涙を、彼は拭えない。そうだった、最初に私の話で涙した彼の頬を撫でることだって、私には出来なかった。私と彼は、分かり合えたはずなのに、分かり合えない。私の言葉で作り上げた彼は、世間が言う狂人でも可哀想な子でもない、ただ一人の、人間だった。
その数日後、彼が獄中で首を吊ったという報道が流れた時、何となく、そうなるような気がしていて、それでも私は、彼が味わったような、胸に穴が開くような喪失感を抱いた。彼はただ、理解されたかっただけだ。理解のない人間の言葉が、行動が、彼の歩く道を少しずつ曲げていった。
私は書き溜めていた彼の全てを、一冊の本にした。本のタイトルは、「今日も、皮肉なほど空は青い。」。逮捕された彼が手錠をかけられた時、部屋のカーテンの隙間から空が見えた、と言っていた。ぴっちり閉じていたはずなのに、その時だけひらりと翻った暗赤色のカーテンの間から顔を覗かせた青は、目に刺さって痛いほど、青かった、と。
出版社は皆、猟奇的殺人犯のノンフィクションを出版したい、と食い付いた。帯に著名人の寒気がする言葉も書かれた。私の名前も大々的に張り出され、重版が決定し、至る所で賛否両論が巻き起こった。被害者の遺族は怒りを露わにし、会見で私と、彼に対しての呪詛をぶちまけた。
インタビュー、取材、関わってくる人間の全てを私は拒否して、来る日も来る日も、読者から届く手紙、メール、SNS上に散乱する、本の感想を読み漁り続けた。
そこに、私の望むものは何もなかった。
『あなたは犯罪者に対して同情を誘いたいんですか?』
私がいつ、どこに、彼を可哀想だと記したのだろう。
『犯罪者を擁護したいのですか?理解出来ません。彼は人を殺したんですよ。』
彼は許されるべきだとも、悪くない、とも私は書いていない。彼は素直に逮捕され、正式な処罰ではないが、命をもって罪へ対応した。これ以上、何をしろ、と言うのだろう。彼が跪き頭を地面に擦り付け、涙ながらに謝罪する所を見たかったのだろうか。
『とても面白かったです。狂人の世界が何となく理解出来ました。』
何をどう理解したら、この感想が浮かぶのだろう。そもそもこの人は、私の本を読んだのだろうか。
『作者はもしかしたら接していくうちに、高山を愛してしまったのではないか?贔屓目の文章は公平ではなく気持ちが悪い。』
『全てを人のせいにして自分が悪くないと喚く子供に殺された方が哀れでならない。』
『結局人殺しの自己正当化本。それに手を貸した筆者も同罪。裁かれろ。』
『ただただ不快。皆寂しかったり、一人になる瞬間はある。自分だけが苦しい、と言わんばかりの態度に腹が立つ。』
『いくら貰えるんだろうなぁ筆者。羨ましいぜ、人殺しのキチガイの本書いて金貰えるなんて。』
私は、とても愚かだったのだと気付かされた。
皆に理解させよう、などと宣って、彼を、私の言葉で形作ったこと。裏を返せば、その行為は、言葉を尽くせば理解される、と、人間に期待をしていたに他ならない。
私は、彼によって得たわずかな幸福よりも、その後に押し寄せてくる大きな悲しみ、不幸がどうしようもなく耐え難く、心底、己が哀れだった。
胸に穴が空いている、と言う幻覚を見続けた彼は、穴が塞がりそうになるたび、そしてまた無機質な空虚に戻るたび、こんな痛みを感じていたのだろうか。
私は毎日、感想を読み続けた。貰った手紙は、読んだものから燃やしていった。他者に理解される、ということが、どれほど難しいのかを、思い知った。言葉を紡ぐことが怖くなり、彼を理解した私ですら、疑わしく、かといって己と論争するほどの気力はなく、ただ、この世に私以外の、彼の理解者は現れず、唯一の彼の理解者はここにいても、もう彼の話に相槌を打つことは叶わず、陰鬱とする思考の暗闇の中を、堂々巡りしていた。
思考を持つ植物になりたい、と、ずっと思っていた。人間は考える葦である、という言葉が皮肉に聞こえるほど、私はただ、一人で、誰の脳にも引っ掛からず、狭間を生きていた。
孤独、などという言葉で表すのは烏滸がましいほど、私、彼が抱えるソレは哀しく、決して治らない不治の病のようなものだった。私は彼であり、彼は私だった。同じ境遇、というわけではない。赤の他人。彼には守るべき己の秩序があり、私にはそんな誇り高いものすらなく、能動的、怠惰に流されて生きていた。
彼は、目の前にいた人間の頭にバールを振り下ろす瞬間も、身体をミンチにする工程も、全て正気だった。ただ心の中に一つだけ、それをしなければ、生きているのが恐ろしい、今しなければずっと後悔し続ける、胸を掻きむしり大声を上げて暴れたくなるような焦燥感、漠然とした不安感、それらをごちゃ混ぜにした感情、抗えない欲求のようなものが湧き上がってきた、と話していた。上手く呼吸が出来なくなる感覚、と言われて、思わず己の胸を抑えた記憶が懐かしい。
出版から3ヶ月、私は感想を読むのをやめた。人間がもっと憎らしく、恐ろしく、嫌いになった。彼が褒めてくれた、利己的な幸せの話を追い求めよう。そう決めた。私の秩序は、小説を書き続けること。嗚呼と叫ぶ声を、流れた血を、光のない部屋を、全てを飲み込む黒を文字に乗せて、上手く呼吸すること。
出版社は、どこも私の名前を見た瞬間、原稿を送り返し、もしくは廃棄した。『君も人殺したんでしょ?なんだか噂で聞いたよ。』『よくうちで本出せると思ったね、君、自分がしたこと忘れたの?』『無理ですね。会社潰したくないので。』『女ならまだ赤裸々なセックスエッセイでも書かせてやれるけど、男じゃ使えないよ、いらない。』数多の断り文句は見事に各社で違うもので、私は感嘆すると共に、人間がまた嫌いになった。彼が乗せてくれたから、私の言葉が輝いていたのだと痛感した。きっとあの本は、ノンフィクション、ルポルタージュじゃなくても、きっと人の心に突き刺さったはずだと、そう思わずにはいられなかった。
以前に働いていた会社は、ルポの出版の直前に辞表を出した。私がいなくても、普段通り世界は回る。著者の実物を狂ったように探し回っていた人間も、見つからないと分かるや否や他の叩く対象を見つけ、そちらで楽しんでいるようだった。私の書いた彼の本は、悪趣味な三流ルポ、と呼ばれた。貯金は底を尽きた。手当たり次第応募して見つけた仕事で、小銭を稼いだ。家賃と、食事に使えばもう残りは硬貨しか残らない、そんな生活になった。元より、彼の本によって得た利益は、全て燃やしてしまっていた。それが、正しい末路だと思ったからだったが、何故と言われれば説明は出来ない。ただ燃えて、真っ赤になった札が灰白色に色褪せ、風に脆く崩れていく姿を見て、幸せそうだと、そう思った。
名前を伏せ、webサイトで小説を投稿し始めた。アクセス数も、いいね!も、どうでも良かった。私はただ秩序を保つために書き、顎を上げて、夜店の金魚のように、浅い水槽の中で居場所なく肩を縮めながら、ただ、遥か遠くにある空を眺めては、届くはずもない鰭を伸ばした。
ある日、web上のダイレクトメールに一件のメッセージが入った。非難か、批評か、スパムか。開いた画面には文字がつらつらと記されていた。
『貴方の本を、販売当時に読みました。明記はされていませんが、某殺人事件のルポを書かれていた方ですか?文体が、似ていたのでもし勘違いであれば、すみません。』
断言するように言い当てられたのは初めてだったが、画面をスクロールする指はもう今更震えない。
『最新作、読みました。とても...哀しい話でした。ゾンビ、なんてコミカルなテーマなのに、貴方はコメをトラにしてしまう才能があるんでしょうね。悲劇。ただ、二人が次の世界で、二人の望む幸せを得られることを祈りたくなる、そんな話でした。過去作も、全て読みました。目を覆いたくなるリアルな描写も、抽象的なのに五感のどこかに優しく触れるような比喩も、とても素敵です。これからも、書いてください。』
コメとトラ。私が太宰の「人間失格」を好きな事は当然知らないだろうに、不思議と親近感が湧いた。単純だ。と少し笑ってから、私はその奇特な人間に一言、返信した。
『私のルポルタージュを読んで、どう思われましたか。』
無名の人間、それも、ファンタジーやラブコメがランキング上位を占めるwebにおいて、埋もれに埋もれていた私を見つけた人。だからこそ聞きたかった。例えどんな答えが返ってきても構わなかった。もう、罵詈雑言には慣れていた。
数日後、通知音に誘われて開いたDMには、前回よりも短い感想が送られてきていた。
『人を殺めた事実を別にすれば、私は少しだけ、彼の気持ちを理解出来る気がしました。。彼の抱いていた底なしの虚無感が見せた胸の穴も、それを埋めようと無意識のうちに焦がれていたものがやっと現れた時の衝動。共感は微塵も出来ないが、全く理解が出来ない化け物でも狂人でもない、赤色を見て赤色だと思う一人の人間だと思いました。』
何度も読み返していると、もう1通、メッセージが来た。惜しみながらも画面をスクロールする。
『もう一度読み直して、感想を考えました。外野からどうこう言えるほど、彼を軽んじることが出来ませんでした。良い悪いは、彼の起こした行動に対してであれば悪で、それを彼は自死という形で償った。彼の思考について善悪を語れるのは、本人だけ。』
私は、画面の向こうに現れた人間に、頭を下げた。見えるはずもない。自己満足だ。そう知りながらも、下げずにはいられなかった。彼を、私を、理解してくれてありがとう。それが、私が愛読者と出会った瞬間だった。
愛読者は、どうやら私の作風をいたく気に入ったらしかった。あれやこれや、私の言葉で色んな世界を見てみたい、と強請った。その様子はどこか彼にも似ている気がして、私は愛読者の望むまま、数多の世界を創造した。いっそう創作は捗った。愛読者以外の人間は、ろくに寄り付かずたまに冷やかす輩が現れる程度で、私の言葉は、世間には刺さらない。
まるで神にでもなった気分だった。初めて小説を書いた時、私の指先一つで、人が自由に動き、話し、歩き、生きて、死ぬ。理想の愛を作り上げることも、到底現実世界では幸せになれない人を幸せにすることも、なんでも出来た。幸福のシロップが私の脳のタンパク質にじゅわじゅわと染みていって、甘ったるいスポンジになって、溢れ出すのは快楽物質。
そう、私は神になった。上から下界を見下ろし、手に持った無数の糸を引いて切って繋いでダンス。鼻歌まじりに踊るはワルツ。喜悲劇とも呼べるその一人芝居を、私はただ、演じた。
世の偉いベストセラー作家も、私の敬愛する文豪も、ポエムを垂れ流す病んだSNSの住人も、暗闇の中で自慰じみた創作をして死んでいく私も、きっと書く理由なんて、ただ楽しくて気持ちいいから。それに尽きるような気がする。
愛読者は私の思考をよく理解し、ただモラルのない行為にはノーを突きつけ、感想を欠かさずくれた。楽しかった。アクリルの向こうで私の話を聞いていた彼は、感想を口にすることはなかった。核心を突き、時に厳しい指摘をし、それでも全ての登場人物に対して寄り添い、「理解」してくれた。行動の理由を、言動の意味を、目線の行く先を、彼らの見る世界を。
一人で歩いていた暗い世界に、ぽつり、ぽつりと街灯が灯っていく、そんな感覚。じわりじわり暖かくなる肌触りのいい空気が私を包んで、私は初めて、人と共有することの幸せを味わった。不変を自分以外に見出し、脳内を共鳴させることの価値を知った。
幸せは麻薬だ、とかの人が説く。0の状態から1の幸せを得た人間は、気付いた頃にはその1を見失う。10の幸せがないと、幸せを感じなくなる。人間は1の幸せを持っていても、0の時よりも、不幸に感じる。幸福感という魔物に侵され支配されてしまった哀れな脳が見せる、もっと大きな、訪れるはずと信じて疑わない幻影の幸せ。
私はさしずめ、来るはずのプレゼントを玄関先でそわそわと待つ少女のように無垢で、そして、馬鹿だった。無知ゆえの、無垢の信頼ゆえの、馬鹿。救えない。
愛読者は姿を消した。ある日話を更新した私のDMは、いつまで経っても鳴らなかった。震える手で押した愛読者のアカウントは消えていた。私はその時初めて、愛読者の名前も顔も性別も、何もかもを知らないことに気が付いた。遅すぎた、否、知っていたところで何が出来たのだろう。私はただ、愛読者から感想という自己顕示欲を満たせる砂糖を注がれ続けて、その甘さに耽溺していた白痴の蟻だったのに。並ぶ言葉がざらざらと、砂時計の砂の如く崩れて床に散らばっていく幻覚が見えて、私は端末を放り投げ、野良猫を落ち着かせるように布団を被り、何がいけなかったのかをひとしきり考え、そして、やめた。
人間は、皆、勝手だ。何故か。皆、自分が大事だからだ。誰も守ってくれない己を守るため、生きるため、人は必死に崖を這い上がって、その途中で崖にしがみつく他者の手を足場にしていたとしても、気付く術はない。
愛読者は何も悪くない。これは、人間に期待し、信用という目に見えない清らかな物を崇拝し、焦がれ、浅はかにも己の手の中に得られると勘違いし小躍りした、道化師の喜劇だ。
愛読者は今日も、どこかで息をして、空を見上げているのだろうか。彼が亡くなった時と同じ感覚を抱いていた。彼が最後に見た澄んだ空。私が、諦観し絶望しながらも、明日も見るであろう狭い空。人生には不幸も幸せもなく、ただいっさいがすぎていく、そう言った27歳の太宰の言葉が、彼の年に近付いてからやっと分かるようになった。そう、人が生きる、ということに、最初から大して意味はない。今、人間がヒエラルキーの頂点に君臨し、80億弱もひしめき合って睨み合って生きていることにも、意味はない。ただ、そうあったから。
愛読者が消えた意味も、彼が自ら命を絶った理由も、考えるのをやめよう。と思った。呼吸代わりに、ある種の強迫観念に基づいて狂ったように綴っていた世界も、閉じたところで私は死なないし、私は死ぬ。最早私が今こうして生きているのも、植物状態で眠る私の見ている長い長い夢かもしれない。
私は思考を捨て、人でいることをやめた。
途端に、世界が輝きだした。全てが美しく見える。私が今ここにあることが、何よりも楽しく、笑いが止まらない。鉄線入りの窓ガラスが、かの大聖堂のステンドグラスよりも耽美に見える。
太宰先生、貴方はきっと思考を続けたから、あんな話を書いたのよ。私、今、そこかしこに檸檬を置いて回りたいほど愉快。
これがきっと、幸せ。って呼ぶのね。
愛読者は死んだ。もう戻らない。私の世界と共に死んだ、と思っていたが、元から生きても死んでもいなかった。否、生きていて、死んでいた。シュレディンガーの猫だ。
「嗚呼、私、やっぱり、
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peke-kakeru · a year ago
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2020/10/15 午後3時記す
 『ブックスマート』を観たあと、タコスを食べ、バーへ行き、朝方までやっている居酒屋で飲んだ。タコス屋ではメスカルという酒を飲んだ。虫をすりつぶした辛いスパイスのようなものをかけたオレンジと一緒に。ショットは初めてだった。以前、中学校の同級生と原価バーに行った時に、飲む流れになったが、お前は別に飲まなくてもいいよ、と言われて結局飲まなかった。そこで強がって飲むという男気のようなものはあまり好きではない。いや、好きであってはいけない、と思い込んでいるのだ。
 大学に入った時に口の中の粘膜からDNAを採取し、お酒に強いかどうかという検査を行った。僕はお酒に弱いけれど、顔が赤くならないタイプらしい。したがって、お酒に強いと勘違いされて飲まされるので気を付けろということだった。僕はこの話をよくする。飲めないのに飲んでいるんだよ、と相手に伝えたいのかもしれないな、と今書いていて思った。そういうのはもうやめた方がいい。
 店員さんがメガネのストラップにマスクを引っ掛けていて格好いいなと思った。後日、STUTSのYouTubeでの配信を観た時に、長岡亮介もそうしていて格好よかった。
 ずっと行ってみたかったバーに入る時、マスターになんて声をかければいいのか分からなくて戸惑った。昼間は喫茶店として営業しているバーで、一度だけコーヒーを飲みに行ったことがあった。壁にはmid90sのポスターが貼ってあった。格式ばったバーという感じではなく、マスターと言うのはなんだか変な感じがする。店主、の方がしっくりくる。なんて声をかければよかったのだろう。などと考えつつほとんど何も覚えていないけれど、映画や音楽の話をした気がする。
 帰宅してすぐに寝た。
 そこから数日何をしていたのかあまり覚えていない。
 9月9日
 高校の時の友人たちと台湾料理を食べながら飲んだ。6人のうち就職予定だった二人が無事内定をもらったとのこと。いつの間にか大学の卒業が目前に迫っていて、ついこの間までは浪人生で一緒に頑張ろうと話していたのになと思う。早い。高校時代の友人たちが今どうしている、などという話をした。そういうのが嫌だったと後で一人から聞いた。
 じゃあ何を話せばいいのだろう。どのくらい踏み込めばいいのか、ということを話しながら考えるようになった。これを言うと喧嘩になるかな、と言う時に僕は避けがちである。大して何も考えていないので、突っ込まれると何も言い返せないから、というのが大きいけれど。直感的な人間だな、と自分では思っている。何かをじっくり考えている人だと思われがちな気がする。案外そうではなく、単にアホであると思って話してくれると助かる。みたいなことを言っておけば、もっと楽しく、正直に話すことができるようになったりしないだろうか。
 友人のうち一人が、恋人とあまり会わないのだという話をしていた。気になったけれど、どういう関係性なのか詳しく聞くのが怖かった。気を遣いすぎなのかもしれないし、もしかしたら本当は話したくなかったのかもしれないからそれでよかったのかもしれない。それは本人にしか分からない。でも僕の振る舞いによって、自分のプライベートを話したくない人だ、という風に周りに感じさせたのかもしれない。気を遣わないように振る舞う、という気をうまく遣えればと思う。きっとそれは可能なはずで、注意深く、繊細にコントロールすることができるようになりたい。「愛と注意深さは同じじゃない?」みたいなセリフが『レディバード』に出てきてとてもいい言葉だなと思った。注意深く観察するということでもあるし、注意深く接するということでもある。
 性風俗に関する話題がこのメンバーだと挙がるのだけれど、上手くなんと返していいのか分からない。別世界の話だな、と感じるし、別にそれでいい気も今はする。
 二軒目の居酒屋で、以前働いていたバイト先の先輩から今度飲もうという誘いがあった。先輩の友人であり、久しく会っていなかった高校の時の部活の先輩も来るということで、二つ返事で行きますとLINEを返した。
 始発までうどん屋でワードウルフをしながら過ごして、そのままアパートまで帰った。つい飲み会の最後の最後までいることが多いけれど、途中で帰るということがたまにはあってもいいのかもしれないな、と『あざとくて何が悪いの』の第一回を見て思った。あざとい、という形容詞がポジティブな意味で使われ始めたのはいつからなのだろう。
 9月10日
 少し寝て夜、自宅でラッパーの友人たちとレコーディングを行った。自分の作りたい感じの曲ではない。でもそれはジャンルの幅を広めるいい機会になるだろうと思ってやってみた。ということで納得している。ドラムに関してはlogicのdrummerそのままで、こちらからするとそれでいいのかという気もするし、管楽器の音もlogic付属の音で、ペラい感じがしてこれでいいのかなという気持ちが正直あった。mixで音を太くしたりタイミングを生っぽくしたりということにこだわってみたけれど、気づいてくれただろうか。などと思いつつ、レコーディングの作業は夜まで続いた。割とぶっ通しでの作業が苦にならないタイプである。誰かに見られていたり、追い込まれていたりする場合に限るけれど。結果的にいい感じに仕上がったのではないでしょうか。まあでも、テンプレ通りで実験性がないな、とも思う。
 結局、求められるのが誰かの真似なら俺がやる必要なんてないのでは、とも思う。といろんなクリエイターが言っていたことが実感としてわかるようになった気がする。実際に何かを作るということは大事だ。アーレント読まなくちゃ。
 出来上がったものをtwitterに貼ってみると、高校の時のクラスメイトが褒めてくれた。ありがたい。いろいろなことがあったけれど、ちょうどいい距離感なのではないかと思う。
 9月11日
 野球を見に行った。
 9月12日
 中学時代の友人と飲んだ。彼はもう働いていて、翌日から長崎で出張とのことだった。半年間は長崎にいるらしい。マッチングアプリや街コン、派遣バイトについて教えてもらう。別世界の話だな、と思いながら話を聞いていた。派遣バイトは登録してみようと思った。いろいろな職業を体験するということは面白そうだ。体験、というか実際に働くわけだけれど。実際に働いてみないとその業界のことはなかなか分からない。僕も自分の働いていた予備校がどのような仕組みで回っているのかということに関してはだいぶ詳しくなったし、何が問題か割と言語化して話せるようになってきたと思う。そういえば、それもいつかこの日記に書いたからなのかもしれない。
 9月13日
 10日にレコーディングしたラッパーのうち一人の別のクルー合計3人とレコーディングをした。うちサイファー はしたことがあるけれど、まだヒップホップをちょっと聞き始めたぐらいの一人は後半の8小説が英詞で驚いた。一応、僕のやっていることはプロデュースになるのだが、どれくらい口を挟んでいいのか分からない。そこのフロウはさ、とか言っていいのだろうか。悩んでいそうなところでこうしてみたら、と口を出してしまったけれどはたしてよかったのだろうか。
 遅れてやってきたもう一人はラップをするのが初めてということだった。きれいな金色に染めた短髪の彼は、とても緊張しているようで、声が少し震えていたし、ラップ自体もはじめは16小説にうまくおさまらなかった。どれくらい助言をしていいのか分からなかった。DAWの中でなんとかしようとした。よくなかったなと思う。彼にどうしたいか聞くべきだった。大学を辞めて、街で薬をたまにやったり、pornhubをたまに見たり、そして大切なのは友人と家族で、という内容のラップに切実さのようなものを感じた。当事者のことは当事者にしか分からないけれど、こういう形で関わることができてよかった。僕はこれまで不自由なく幸せに育ってきて、そんな僕に何ができるのだろうと最近よく考えている。大学でなんの研究をするのか、という指針もそれだった。それは置いておいて、数時間にも及ばないけれどレコーディングをしたこと、そして出来上がった曲が彼のためになっていればと思う。
 9月14日
 昼からゼミがあった。
 以前働いていたバイト先のO先輩、先輩の彼女、先輩の友人で僕の高校の時の部活のT先輩の四人で飲んだ。20時ぐらいから飲みはじめて、8時ぐらいまで飲んだ。人生で一番長く飲んだと思う。結構な量飲んでさすがに酔ってはいたけれど、フラフラになるほどというわけではなかった。実はお酒に強いのかもしれない。O先輩が作ってくれたウイスキーをピルクルで割ったやつが美味しかった。自分はちびちびとなら長時間飲むことができて、しかも理性を保っていることができるやつなのかもしれない。若いだけか。久しぶりに焼酎を飲んだけれど、意外と大丈夫になっていた。お酒だと食わず嫌いということがない。飲まず嫌い、かもしれない。
 T先輩とは四年半ぶりぐらいに会ったのだけれど、関西弁を使う時にちょっと性格がきつくなる程度で、変わっていなかった。関西弁自体にとげを感じているのかもしれないし、違う言語のようなものだとしたら、実際に性格が変わっているのかもしれない。今度その辺を聞いてみようと思う。
 途中、恋愛の話になった。偶然だけれど、T先輩も僕と似たような人と付き合っていたらしい。気持ちの浮き沈みにムラがある人と。自殺を仄めかすような人と。O先輩は、すぐに切ればいいじゃない、と言っていた。そう思えたらどれだけ楽だったろうし、それも正解なのかもしれない。でも、彼/彼女が死ぬかどうかは、事後的にしか分からないのだ。それはある意味で、自分の責任を、罪悪感を軽くしたい、ということなのかもしれない。罪悪感に対する鈍感さの話だ。
 O先輩は浮気をする。O先輩の彼女も。二人の関係のことだから僕にはそれがいいとか悪いとか判断する権利はない。O先輩が性的に奔放なことはかつてのバイト先では有名な話で、その浮気相手から妊娠しているのかもしれない、と僕は相談を受けたこともあった。でも、彼女が浮気したことを聞いてO先輩はショックを受けたらしい。その相手がバンドマンで、とも言っていた。その情報を言う必要性ある?と思ってしまった。どこにショックを受けたんだろう。自分は浮気ばかりしていたのに、相手の浮気に落ち込むのには筋が通らない、とも言っていた。へー、と思った。どうでもいいや、とも。O先輩の彼女が寝たタイミングで、浮気について聞いてみた。実際は寝ておらず、先輩と彼女がちょっと険悪な雰囲気になったため、僕とT先輩は廊下に避難した。T先輩は僕の研究テーマの話をとても真剣に聞いてくれて、とても嬉しかった。先輩も似たようなテーマに関心があるらしく、頑張ってね、と言ってくれた。
 ともあれ、僕の行動指針が罪悪感を減らしたい、ということがわかってきた。責任を負いたくないということでもあるし、それは相手に責任を負わせるということでもある。言い換えれば、自分が加害者ではなく、被害者になろうとしている、ということだ。なぜなら、被害者の立場にいることには楽な側面があるから。これは実際に何かの被害に遭われた人がずるい、と言っているわけではない。そうではなく、被害者にならなくてもいいのに、あえて、加害の怖さから目を逸らして、被害者になろうとしているということが僕の問題なのである。
 こういったことを考えているのは、東浩紀と國分功一郎の影響だろう。彼らの哲学のほんの一部しか理解できていないけれど、それはかつての辛かった恋愛を乗り切る上での支えとなっている。傷つける、ということは、自分も刺される覚悟を持つということである。そうやって深くなる関係もある。でもそんなサイヤ人みたいな生き方はどうなんだ...という思いもまだある。けれども、相手を頼ることで、自分を頼ってくれやすくなる、ということはきっとあるだろう。
 元恋人は自分ばかりが頼っているようで嫌だと言っていた。簡単に言えば、僕は受動的すぎるのだ。誰かに迷惑をかけるということ、誰かの人生に責任を持つということを注意深く、丁寧に行えるのかことについて考えている。それは技術のようなものだろう。生まれ持った性格が、と言っていても何も始まらないし、それは生まれついた環境によって規定されるのだから仕方がない、ということと同じだろう。そういう側面も否定できない。けれども僕は、それに抵抗するべきだ、と元恋人に訴えていたのではないか。お前は自分の生まれ持った性格を変えようとしないのに、自分にはそうしろと言うのは違うのではないか、と。
 生まれ持った性格が優しい人と、技術で優しく振る舞っている人のどちらが好きか、という漫画をtwitterで目にした。後者の方が頑張っているから好き、という結論だったと思う。本心ではそう思っていないだろ、と言われることを恐れているように思う。だから何だ、と言い返してやればいいかもしれない。
 朝になるとT先輩はさすがに酔いが回ったようで、泣いていた。泣き上戸っているんだな、と思った。O先輩は彼女と二人きりにした方がいいだろうという雰囲気を察し、T先輩はうちで少し寝てもらった。帰った後、ラインで何事もなかったかと聞かれたが、何事もなかった。12時間飲んでベロベロな人に何かするなんてことあるのだろうか。
 9月19日
 また同じ四人で飲んだ。T先輩がなぜ院に進まず、就職したのかという話を聞く。経済的なことが原因とのことだった。O先輩の彼女も奨学金の話をしていた。母も祖母も叔母も私が経済的に苦しむことがないようしてくれていたし今もいるのだな、とありがたく思う。元バイト先でも経済的なことが原因で行きたい大学に行けないという生徒がいた。無力だな、と思った。それぞれ様々な背景があるのだ。そのことへの想像力が僕には少ない。帰省している友人からTENETを見ないか、という連絡もあり、T先輩と同じ電車で帰る。お別れが苦手なのだ、という話をした。寂しがりなのかもですね、という話も。先輩の言っていることがとてもよくわかる、ふりを自分はしているんじゃないか、と思った。まるで自分にも言い聞かせるように。
 駅で元のバイト先の同僚と遭遇した。軽く飲んだ。O先輩のかつての浮気相手もいて、ちょうどO先輩とO先輩の彼女と飲んできたところです、と言うと、どーでもいい、と言っていた。何度も何度も。
 9月20日
 友人と『TENET』を観て、サイゼリヤで飲んだ。前回の台湾料理の飲み会で、昔話だとか、あいつがどうとかの話ばかりだったことを嘆いていた。もっとふざけたいのだと。一人でふざけているように感じた、と。確かにな、と思いつつ、昔話をするしかないという気持ちもわかるな、と思った。他に共通の話題がないから。どんな話をするのか、それも技術だ。知識の前提が同じ人だと会話は弾むだろう。でもそれじゃつまらない。ただの内輪ネタじゃないか。技術なのであれば、リストのようなものを作ることが可能なはずである。
 9月21日〜10月14日
 疲れてきたので箇条書きにしておく。気が向いたら詳しく書こう。
・元バイト先の後輩と飲んだ ・帰省した ・じいちゃんに会った ・歯医者に行った ・『インセプション』を観た ・『レディバード』を観た ・『ムーンライト』を観た ・『mid90s』を観た ・『行き止まりの世界に生まれて』を観た ・『ベイジルタウンの女神』を観た ・『ラストブラックマンインサンフランシスコ』を観た ・『オンザロック』を観た ・元生徒の合格祝いをした ・大学の友人たちと飲んだ ・山本直樹を何冊か読んだ ・『チェーンソーマン』を読んだ
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avy8d2ev · 2 years ago
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思春期のわたしは、同世代の子よりも異常に自分の存在価値を気にする子供だったと思う。
息子たちが通う少年野球のコーチと婚約した母は、真面目すぎる性格が災いしてか、それはもう野球に入れ込むようになった。
わたしが中学入学と共に入部したバスケ部は遠征が多かった。その度に父母会が出してくれる自家用車に乗り合わせて送迎をしてくれていた。が、私の母がその送迎をすることは2年半の中で一度もなかった。同級生の母親が運転する車に乗るとピクニックのようなおにぎりや唐揚げを準備してくれていて、いつも本当に楽しかったし、本当の娘のように接してくれた。ある日の部活終わりコーチと父母会の会長が「送迎車足りないね。○○ちゃんのお母さんに頼もうか。でも彼氏さんがあれだもんね。頼むだけ無駄ね。やめよう。」と言われているのを聞いてしまった。わたしの母が悪く言われていることよりも、いい歳してそんな事を言われる親の娘として見られていることが心底恥ずかしくてステージ横のマットの影に隠れてひとり泣いたのを覚えている。でもそこで母に「こんなことを言われていた。送迎をしてほしい。」と伝えることはしなかった。
ミニバスから6年続けたバスケもなんだかいまいち才能がないことに気付いて引退と共にすっぱりやめた。
高校に入学して吹奏楽部に入部した。シンプルに音楽を自分で奏でる側になるというのになんだかロマンを感じたのと、遠征はそう多くないし、ユニフォーム代やら、宿泊費、バス代もそう多くないのが決め手になった。活動時間が長い部活で、毎日朝6時のバスに乗り、夜9時のバスで帰る生活だったせいか母親との関わりもほとんどなくなった。2年間、親のサポートはなくともなんとか上手くやれた。
最後のコンクールの日。3年間の集大成を見せるべく気合が入っていた。控え室で準備をしていると、サプライズで3年生の親が花束を運んできてくれた。同級生の親は全員わかるくらい仲は良かったし、仲の良い父母会のみんなに会えて気持ちは弾んだ。でもその時も当たり前のように母はいなかった。きっと誘われもしなかったのだと思う。
コンクールの結果は金賞で、全国大会まで進むような強豪校をおさえて、地区予選を7年ぶりに突破できたが、次の県大会は惨敗だった。
そうなると時期的に定期コンサートが引退の日となる。定期コンサートの日、幕が開くとホールは満員御礼。ちいさな演奏会を開かせてくれと無理を言った商店街の自治会長や、苦情を気にして音が出せないだろうと防音室を貸してくれた街のピアノ教室の先生。思い出深い顔ばかりで思わず目が潤んだ。そのままホール全体を見渡していると、目を疑った。母がいたのだ。よく頑張ったね、とでも言いたそうな顔をして。
動揺しながらも無事第1部の演奏を終えて、控え室に戻った。「○○のママ来てたね!」「うん。おかしいよね。最後だけ来といたら2年間分取り返せるとでも思ってんのかな?」「取り返せるって言い方笑」
第2部も終え、最後はその代の思い出の曲を演奏するのが習わしだった。
演奏の途中でひくひくと泣き出す同級生を見て涙が溢れ出た。入部して一番最初に習う呼吸法なんて意識できないくらい呼吸が乱れて前も見えなかった。顧問が指揮を振りながら「よく頑張ったね。」と言ったのが分かった。演奏後、お客様を花道で見送る恒例行事も3年生が泣きすぎるせいで列が詰まった。
そんな中、目の前に現れた母は泣いていた。有無を言わさずわたしの頭を撫でて「頑張ったね。お疲れ様。」と。
咄嗟に手を振り払った。
3年間の頑張りを何も知らない母に分かったふりをされたことが何よりも悔しかった。
あなたに認められたいと心の底では死ぬほど思っていたはずなのに。
あなたに認められたかった。
小さい頃からわりとなんでもそつなくこなすことができた私は母の気を引こうとたびたび、分かる宿題の問題も分からないと言ったり、友達に半分あげた消しゴムを小さくなったからと言って買ってほしいとねだったりした。
その度に母はお姉ちゃんなのに、とでも言いたそうに呆れた顔で大きなため息をついた。
通知表の数字は上のほうをキープしていたし、学年でも定期考査の順位は常に一桁だった。三者面談の際もわたしを褒める担任に、「いやいや、家では本当に手がかかる子で。」と謙遜した。
母はご飯も作らず、野球で汚れたユニフォームしか洗濯せず、会話という会話はほぼ無く、わたしは毎日祖母に作ってもらったお弁当を持たせて貰っています、と幾度となく言いそうになったが、18年間どうにか堪えた。
わたしは今東京の1Kの部屋にひとりで暮らしている。
凝ったものではないけれど日常生活を送るのに困らないくらいは料理もするし、掃除や洗濯も好きではないが、生活のためにこまめにするようにしている。毎日朝から晩まで顔をドロドロにしながら取引先をハシゴして頭を下げても、男の前では謙虚に振る舞うし、会社の後輩にもフランクに話しかける。
ひとりでも十分にやっていけていると思う。
でもひとりの夜、ふと考えたりする。
今のわたしなら、
あなたに認めてもらえるだろうか?
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oooorip · a year ago
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刀ステ信者の刀ミュ初見感想③(真剣乱舞祭2018〜葵咲本紀)
こんばんは。刀ステ信者です。
またの名を、刀ミュ大好きなっちゃったオタクです。
刀ミュ配信、終わっちゃったね。
さびしい。本当に寂しい。毎日8時が近づくたびに、両手でペンライト握りしめながらDMMのページをじっと見つめていたあの日々。
マジでつらい。初日に戻りたい。全肯定オタクとしてもう一度観たい。
ほんとに大丈夫かな、最後まで観れるかな?と不安になっていた自分をタコ殴りにした後抱きしめたい。
大丈夫、お前は刀ミュが大好きになる。急勾配を転がり落ちていったあと、最後に地面に設置されていた底なし穴への扉がパカッと開き、まんまと中に落ちる。
ほんとにねえ、今………マジで大好きなんですよ、刀ミュ………へへ………ほんと、どうして生で観てこなかったかなあ……(号泣)
期間中、マジで悔しくて何度泣いたことか。配信終わったあとお布団の中でわんわん泣いた。
①、②と立て続けでクッソ長い前置き書いてきましたけど、もうあんなもの必要ないです。
なにも書くことがない。だって今、わたしは刀ミュが大好きだから。神に誓ってそう言える。
今回で感想もラスト。
刀ミュ最高、出会えてよかった、でも配信もっとみんなで観たかった、なにより生で観たかった。
そんな気持ちがごちゃまぜになっているので、褒め称えた次の瞬間メソメソしはじめたりと、おそらく度々情緒が不安定になると思います。
めちゃめちゃ気持ち悪いと思いますが、最後までお付き合いくださる方がひとりでもいらっしゃれば嬉しいです。
①真剣乱舞祭2018
先人の課金がねぶたとお神輿になって帰ってきた。
すごかった。すごかった…………
これ、ぜっっっっっったい現場楽しかっただろうな〜〜〜〜……(真剣乱舞祭のたびに言ってる)
真剣乱舞祭っていわゆる全国コンサートツアー的なものだと思うんですけど、その為だけにあのセットや手の込んだ衣装用意できるってめちゃめちゃすごくない?
刀ミュには力(金)があるぞ!オタク〜!ってことだし、その力(金)でオタクを幸せにしたい!って気持ちがヒシヒシ伝わってくる。
今更ながら刀ミュ、最高に福利厚生が手厚いコンテンツだよね。もっと早く気付けてれば寿命伸びただろうなあ……
こんなに見目麗しいソーラン節、確実に刀ミュでしか見れない。画面のどこ見ても美人しかいない。
お祭り衣装のみんなめちゃめちゃよかったな〜〜〜!あの格好で腕組んでる三日月がやたら可愛くてずっと覚えてる。
ていうかみんなお肌綺麗だし、脇がすべすべのサラサラなんだよね…マジで当たり前のように全員脇が綺麗だけど、確実にスキンケアにお金と手間がかかっている。本当にありがとうございますとしか言えない。
東西祭対決で、自分の太ももが賄賂になると思ってる村正がめちゃめちゃ可愛かった。ていうかもう早くみほとせ観たくて暴れそう。でもみんなと観たいから我慢するね……大人だから……
歴史上の人物たちがみんな出てくるのも、なんか迷い込んじゃったぞみたいな雑な理由じゃなく、ちゃんと「お祭」ってテーマに沿ってて上手いな〜〜〜!と思った。
あそこの近藤さん、土方さんが一言目からやべえ奴連れてきたのに全然動じてなかったよね。さすが局長。
自分は久々に会った友達が榎本くんみたいなの連れてきたら面白すぎて死んじゃいますね。
でも榎本くん、言動がぶっ飛んでるけどマジで顔が品の良いハンサムなんだよなあ……好きだ……
2018の時点でこんなに最高な真剣乱舞祭、2019年には歌合に名前が変わってますが、いったいどんなに良くなってしまってるんですかね。
その真相を確かめるため、我々はDMMの配信販売ページに向かった──。
誰だろうね。真剣乱舞祭はストーリーに関係ないんだろうから見なくていいや〜って言ってたオタク。
わたしなんだよね〜。
万死だね。
②三百年の子守唄
もうタイトルの字面だけで涙が出てくる。
めちゃめちゃ好き。大好き。泣きながら感想書いてる。
ストーリーが良いなんてもんじゃない。神曲かざぐるま。刀剣男士が大好きになれる。
刀剣男士がここまで人間と密接になるお話、今まで観たことなかったのですごく新鮮でした。
実際の人に成り代わり、人として子育てをして、その人生に寄り添う。本来人の命を奪う道具であるはずの刀剣男士が、人を生かす。死ぬ運命にある人に、死んでほしくないと思う。
めちゃめちゃエモかった。あまりに刀らしくない話なのに、顔グッチャグチャになるまで泣いちゃった。
かざぐるまが神曲すぎるんですよね。歌自体はすごくいい歌だな〜って真剣乱舞祭2017の時に思ってて、事前にサントラ買ってたので何度も聞いてきたけど、まさかこんなエモいシーンの歌だったとは。
ミュージカルとかで、ひとつの曲の中で時が流れて子どもが大人になっていくの大好きなんですよね。ライオンキングのハクナマタタとか。
優しくて壮大なメロディも好きだけど、歌詞が大好き。人の一生に寄り添いつつ、でもそれは刀剣男士にとっては一瞬なんだなっていう、超然とした人ならざるものの目線が良い。ストーリー知った今聴くとめちゃめちゃ泣いちゃうよ……
ストーリーもね、刀ミュで1番好きなのはむすはじだと思ってたんですけど、もうだめ。選べなくなった。個人の所感ですけど、たくさんある中の1番が選べなくなると沼に足取られたなって感じしませんか?
人に幸福を届ける物吉、人の願いを聞き届けてきた石切丸、誠実で人に仕えることにまっすぐな蜻蛉切。
この三振りに対し、
人に破滅をもたらす妖刀とされてきた村正、霊にまつわる妖しい伝説を持つ青江、他者と関わるのを嫌う大倶利伽羅。
このキャラ構成、天才だと思うんですよね。
そこそこ上手く人間とかかわれる刀と、そうじゃない刀の対比がすごく好き。最初はうまく人と関われなかった刀たちが少しずつ歩み寄っていく過程が良いのはもちろん、逆に上手く関われてきたからこそ壁にぶつかったり、つらい思いをする刀たちの姿がすごく切ない。
村正が自分に向いてない!って言いながらでも気になって終始コソコソしてるところ、めちゃめちゃ可愛かった。ほかのみんなと衝突して出て行っちゃう度に、行かないでよ〜〜〜、画面にいてよ〜〜〜〜お願いだよ〜〜〜って暴れた。吹き矢やられたい……
今回の語り部でもある石切丸に対しては、こんなに人に偏った優しさ持ってて刀やりづらすぎるだろうなあ…と思いました。
ひとりで全部抱え込もうとする姿は三日月を彷彿させられたけど、彼には青江がいて本当によかった。
あそこの二振り、話す内容はふわふわしてるのにちゃんとお互いの大事な部分わかりあってるの良いよね。
あと五平が死んじゃうところの伽羅ちゃんの「だから馴れ合いたくなかったんだ……!」てセリフ、大好きなんですよね。
そのたった一言に彼の生来の優しさ、失うことを恐れる臆病さ、その思考に至るまでの歴史、寂しさが詰まってる。
伽羅ちゃん、本当にいいキャラだよね。刀ステの義伝がやっていた頃、どっかの媒体で脚本の末満さんが「大倶利伽羅のセリフは引き算」って言ってて。(猪野くんが末満さんからそう言われたって話だったかもしれない)
自分はそれで末満さん天才だなと思ったんですけど、本当にその通りじゃない…?
彼の言葉は時に必要なものさえ引いてしまうほど少なくて、けれど短い言葉でたくさんの感情を表してくれる。
みほとせはその彼のよさをこれでもかってくらい引き出して、魅力的に描いてくれた作品だなと思ってます、だから刀ミュの脚本も天才です。
そう、脚本が天才だなって今回めちゃめちゃ噛み締めた。
みほとせだけじゃなくミュのストーリーに出てくる歴史人物、誰もいやな人がいないのがいいよね。いわゆる悪意を持ってるキャラ。
これは自分の考えですが、ストーリーを描く上で悪意を持った存在ってすごく便利だと思うんですよ。
人間は悪意に対して安易に心が動くので、物語を進行させやすい。見ている側もそっちにヘイトが向くので、ストーリーに多少のアラがあっても目立たない。
悪意のあるキャラっていうのは、それだけで物語を動かせるんです。
逆に悪意なしで物語を作るとなると、一気にダレやすくなってしまう。物語を、見ている側の心を大きく動かすのが難しくなるからですね(※ド素人の所感)
歴史もののお話なんて、特に歴史上の人物の誰かに悪役を背負わせた方が話が作りやすいと思うんです。
でも刀ミュのストーリーに出てくるキャラクターたち。刀剣男士はもちろん、歴史上の人物たちもみんな優しい。
闇堕ちする理由すら、お兄ちゃんに裏切られてめっちゃ悲しい!大好きな人を守りたい!パパにお兄ちゃんを殺されてめちゃくちゃ悲しい!じゃないですか。こうして見ると兄弟間特大感情すごいな……
天下取りたくて仕方ねえ、そのためならなんでもするでござるみたいな人間が誰もいない。誰も腹黒いこと考えてない。もちろん実際はそんなことなかったと思うけどね。
こんなに悪意を持たないキャラばかりで作られた作品が、一度たりともダレてないっていうのが凄いなと自分は思ってて。
逆にそれだけ刀剣乱舞の名のつく物語を慎重に、丁寧に作ろうとしてくれてるんだっていうのが伝わってきてすごく嬉しい気持ちになった。
本当、刀ミュってどんどんストーリーが緻密になっていきますよね。大好き。
徳川家康がなぜ太平の世を築くことに執着したのか。なぜ彼の物語につけられたタイトルが「三百年の子守唄」なのか。
そのすべてがわかった瞬間、もうありえないくらい涙が溢れてきちゃった。
いまわの際で、まるで自分に両親を与えてくれなかった運命に向かって勝ち誇るように笑っていた家康。彼の最期が物吉くんに看取られて本当によかった。ちょっと、いやだいぶ羨ましいけれど。
あのシーン見ちゃうと家康がバブちゃんだった時から物吉くんの愛情が100%だったの、すごい胸にくるものあるよね・・・
真剣乱舞祭で村正派に萌えまくり、1日でもはやく観たいと思っていたみほとせ。
それにここまで涙腺をブチ壊されるなんて思ってもみませんでした。
最初は村正の太ももと蜻蛉切の脇ばっかり目がいっちゃってたのに。そんな邪な気持ちを抱いていた自分が許せなくて100回指詰めました。
おかげで指全部なくなりましたが、明日はいよいよ運命の葵咲本紀。
今回の配信の大トリにして、自分の大本命です。
正気でいたら褒めてね。
③葵咲本紀
Life is wonderful. No toumyu is no life.
みなさん。人生は幸せですか?
わたしは幸せです。世界で1番幸せです。
お母さんとお父さんに感謝。この世に生まれてきてよかったと、心の底から感じています。
どうしてこんなに幸せになれたかと言うと、ミュージカル刀剣乱舞「葵咲本紀」と出会えたからです。
何度も書いた通り、葵咲は大本命でした。why。当時、葵咲で軒並み自分の周りが屍になっていったからですね。
同志が何人も死んでいる。ならば、自分だってきっと無事では済まない。
なのでこの配信が始まる前から、葵咲のことは内心めちゃくちゃ気になっていました。刀ミュのストーリー全然わかんないけど、いっそ円盤買っちゃおうかなと思ってたくらいに。
大本命との邂逅。さて、その結果はどうだったか。
正気を失った。
配信買った。永遠に観てる。
絶対に円盤も買う。CDも買う。保存用と、脳に埋め込んでおく用の二つ。
一時たりとも離れていたくない。葵咲本紀で生命維持がしたい。
こんな感じです(血走った目)
なんでこれほど好きかというと、理由は100億個あるんですけど。
まずストーリーが好き。みほとせで、子守唄が歌われ続ける世の中にしたいと願った徳川家康の子どもたちのお話。
自分が子ども時代苦労して家族のありがたみをわかっている人間でも、決して自分の子どもみんなを幸せにできるわけじゃあないんですよね。みほとせでも思ったけど、その辺すごく人間臭くて好き。
実は葵咲、なんでこのメンツなんだろう?って1番謎に思ってた公演で。
観てめちゃめちゃ納得できた。「家族」がテーマだからなんですね。
徳川家の壮大な家族喧嘩に関わることで、こてぎりくんは同じ江の「先輩」を救い出し、村正派はお互いの絆を確かめあえた。
御手杵くんは歴史から消された貞親と話すことで、「でも存在しなかったわけじゃない」っていうのを教えてもらって。
明石と鶴丸は刀ミュ自体の物語を動かすキャラクターとして起用されていたんですね。
明石をこういうキャラクターにしたの、すっごいチャレンジだったんじゃないかな?自分はめちゃめちゃ好きでした。
(歴史改ざんと判断するには)まだ早いとか、きっちり見届けさせてもらいますわとか言ってたし、明石、政府と繋がってたりするのかな?それとも三日月がこっそりやっていることをついにミュ審神者が勘付いて、明石に探らせてるのか。
てか役者さんが本当に絵のままで初見三度見した。ひょろ長くて、腕足が細くて、鎖骨が骨ばってて。
こんなご本人、どこから連れてくるんでしょうね?!流石に3Dプリンターを疑うレベル。
初登場のこてぎりくん、もう100回見てるけどあまりにも目がクリックリでかわいくて女の子にしか見えない。かわいい……かわいいね……好き。
最初に出てきて0.2986秒で2部はじめた時は振り落とされそうになりましたが、顔がかわいいので必死にしがみつきました。
村正派もめちゃめちゃよかったなあ。みほとせの物語を乗り越えたこからこそ、「誰かを思うこと」に目覚めた村正がすごく良かった。
信康のことで家康に怒りを持ったままの彼、最初は蜻蛉切もいってたけどちょっと意外だった。その後、実はこっそり信康に関わっていたことを知って泣いちゃいました。通りすがりの裸のおじさん、健気すぎるよ……
あと貞親さんと御手杵の歌のシーンがめちゃめちゃ好きです。歌がいい。でも最後のほうチューしそうになるよね??
「響きは音に応じる」って歌詞、むすはじ意識してるよね。そういうとこえっちだよ刀ミュ。大好きだよ。
また中の人の話をしちゃいますけど、御手杵の役者さんえげつなくないですか……???
初めて出てきた瞬間、「長!!!!!」って声出た。いくらなんでも長すぎる。
後でツイッターに流れてきた情報みたんですけど、「絵と頭身が一緒」っていう奇跡よ。これぞ遺伝子の勝利ですね……。
徳川兄弟がみんな信康さんのこと大好きで、誰も天下なんて欲してないのもすごく良いなと思った。
みほとせの時も書きましたけど、この腹黒い悪意のなさで物語が面白く成り立つの本当すごい。
それと葵咲、作中の曲もダントツで全部好きです。カッコいい曲ばっかりだし、最後の先輩と秀康を正気に戻すところの曲なんか歌詞もメロディもめちゃめちゃ大好き。作曲の天才がいるとしか思えない。
って感じで葵咲が好きなところはまだまだ出てくるんですけど、特に1番好きなのは鶴丸国永です。
もうめちゃめちゃカッコいい。めちゃめちゃかわいい。めちゃめちゃ強い。
ひときわ通る伸びやかで低い声。その声で歌われる歌があまりにも上手い!
そんな高スペック隊長にもかかわらず、やった仕事は主に
検非違使と追いかけっこしたこと、三日月宗近の存在をプンプン匂わせたこと。
…以上!
さすがに盛った。
めちゃめちゃ仲間庇って戦って、村正派の二人のシーンで空気よんでぺちゃんこになって、こてぎりくんと秀康の刀が関係していることを瞬時に見抜いたりしてましたね。あとまじで上手い歌を歌ってくれた。鶴の一声、二曲とも大好き。
でも彼自身は家康、徳川兄弟どちらと関わるでもなく、表立つわけでもない。作中で鶴丸国永については「めちゃめちゃカッコいいこと」「めちゃめちゃ強いこと」以外のなにもわからない。
唯一わかるのは、三日月宗近がめちゃめちゃ好きということだけ。
自分は刀ステの鶴丸が三日月にクソデカ感情を持っている事実に一生萌え散らかしているオタクなので、もう暴れまわりました。
ここでもかーい!!
って窓開けて叫んだ。
ほんとどこいっても……どこいってもさあ……勘弁してよ鶴丸さん……
っていうか、やっぱり三日月は歴史のあちこちで人生のネタバレをして回ってるんですね。
三日月の目的って「どんな形であれ歴史をあるべき姿にする」なんでしょうか。
でもそのためには、どうしても理不尽に死なないといけない人が出てくる。いわゆる、悲しい役割を背負わされた歴史上の人間ですね。
彼らを救い、歴史の表舞台からいなくなってもらう代わりに、刀剣男士の協力者「物部」の役割を積極的に与えて回っている。
明石はそのやり口は目的がどうあれ完璧な歴史改竄だと思っていて、鶴丸は退屈しなくて面白い!と三日月を肯定している。
ははあ〜〜〜〜、なるほど〜〜〜〜〜・・・・・・????(大好き)
それだけならまだ良かったんですよ。作中で三日月の存在を匂わせ、彼を肯定しているだけならまだ日本語が話せた。
でもそれだけじゃなかった。
2部の鶴丸ソロ曲。
あれ、なんなんですか…………………?????
もう1億5000万回くらい聴いてますけど、何度聴いたってこんなの
「To 三日月 From 俺」
じゃん。
いや、なにをもって主に夢を見させてくれるはずの2部パートで、そんな歌を聞かせてくるんですか……????
みんな恋愛曲歌ってるじゃん。抱きしめたいって言ってくれるじゃん。きみとこのままナウェフォエバーじゃん。
鶴丸だけだよ、友達(三日月)との思い出をひとり寂しく歌ってるの…………
なんらかの意思のもとで動いている明石や敵の動きさえ見抜く強キャラで、なに考えてるか全然わからなくて、めちゃめちゃ強くて自信に溢れた刀ミュの鶴丸国永。
その鶴丸国永のソロ曲がこれ。
……これ?!(混乱)
なんなんでしょうか、鶴丸国永にとっての三日月宗近って…………????
これで完全に頭おかしくなっちゃった。人生が幸せになっちゃった。生まれてきた意味を知った。
で、ここでちょっと思い出して頂きたいんですけど。
私が4年間刀ミュを観てこなかった理由。それは「2部が楽しめないと思っていた」から。
①の記事に散々書き連ねられるほど、その障壁は高く厚いものだとずっと思ってきました。
その2部に、最後の最後で生まれてきた意味を教えてもらっちゃったんですよね。
……
(崩れ落ちる音)
見事にオチがついてしまった。
狙ったわけじゃないんですよ、ほんとに。そんなに器用だったらもっと人生成功してただろうし。
今までの人生、散々後悔してきたけどもう1番後悔した。高校受験失敗した時より後悔した。
刀ミュ、どうして生で観に行かなかったんだろう。こんなに最高の鶴丸国永を、どうして自分の目で観なかったんだろう。
葵咲と出会えて世界で1番幸せだけど、違う出会い方がしたかった。歴史変えたい。
鶴丸のソロだけじゃなくて葵咲の2部、ほんとに世界で1番大好きなんですよね。入り方も今までにない感じでめちゃめちゃかっこいいし、サディスティックえっちだし村正のソロかっこいいし、闘魂歌とかもう好きすぎて謎の涙でてきちゃう。
本当に本当に後悔してる。幸せだけど苦しい。
そんなこんなで配信当日は後悔のあまり泣きながら観終わりました。
それから二日間、仕事以外は一生葵咲の配信観てる。一時も離れたくなくて。
無事に正気とはバイバイしてしまいましたね。
でも幸せです。絶対再演やってほしい。今度こそ、命をかけて通うので。
ありがとう世界。
ありがとう刀ミュ。ありがとう、葵咲。
あとがき
めちゃくちゃ長くなってしまった。
まずはここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
①、②からこの③まで書いてきた刀ミュの感想ですが、ありがたいことに自分が思った以上にたくさんの方に読んでもらえて嬉しかったです。
もともと刀ミュを観よう、その感想をしっかり書こう!と思ったのはひとりのフォロワーさんとのやりとりがきっかけでした。
以前、そのフォロワーさんに自分にぜひ刀ミュ新作のパライソを観てほしい!って言ってもらったんですよね。
星の数ほどいるオタクの中で、そんなふうにわざわざ言ってもらえるのすごく光栄だなと思って。
だから観ることに決めました。きっと2部は楽しめないだろうけど、とりあえず観るだけ観てみよう!と。
感想はそのフォロワーさんに、自分が刀ミュの過去作観たよ〜って届けばいいなあ。ついでに自分みたいなオタクにも届けば嬉しいかな?ぐらいの気持ちでした。
今ではあの時、そう判断した自分によくやったと言ってやりたいです。
遅すぎたけど、でも知らないよりずっと良かった。
この世界のどこかにいる、この刀ミュ無料視聴を企画してくれた方々。本当にありがとうございました。
おかげさまでこの数日間、本当に楽しかったです。刀ミュが大好きになれた。大好きになれて、本当によかった。
こんなに良いものをタダで観せていただけて、もうこれ以上望むものなどなしって気持ちもあるんですが、ダメですね。オタクの仕事はここからです。
生きる意味を教えてくれた御礼に、これからできるだけお金を落としていこうと思います。
重ねてになりますが、①からこのあとがきまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
今度はぜひ、チケット戦争の地でお会いしましょう。
刀ステ信者の刀ミュ初見感想 おわり
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dengenmushi · a year ago
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Doc Martin(ドクターマーティン)1-1
このところ、イギリスのドラマ「ドクターマーティン」にはまっている。 現在、Season9まで放送されており、NetflixでSeason1から8まで配信中だ。来年にはSeason10が放送予定というなかなか息の長いドラマではないか。 たまたまイギリス英語を模範にして発音改善に取り組んでいたこともあり、Doc Martinを題材として英語学習に取り組んでいる。自身の学習記録も兼ねて、ストーリーや気になった単語・表現を一話一稿形式で書いていきたい。
Doc Martinの紹介
先ずはDoc Martinというドラマを簡単に紹介しておこう。 ロンドンの一流外科医であったDr. Martin Ellinghamが血液恐怖症をきっかけに外科医を辞め、コーンウォールの田舎町Portwennに地域のかかりつけ医として赴任する。医療関係ではあるが、個人の成長・恋愛・家族・友情・共同体など幅広いテーマの人間ドラマが主体だ。大学や都会の大病院を舞台に権力闘争と人命救助の葛藤を描く、よくある医療ドラマとはかなり毛色が異なる。
本作の魅力といえば、堅物マーティンとPortwenn住民の多様で奇天烈な個性、そしてそのギャップだろう。序盤ではマーティン中心の話がほとんどだが、Seasonを経るにしたがって現地住民それぞれにスポットライトを当てることが増え、ドラマは群像劇の様相を呈していく。 また、劇中を通して描かれるコーンウォールの自然と街並みが美しく、BBCのドキュメンタリーを見ているようでもある。
さっそくSeason 1の1st Episodeを振り返っていこう。
気になる語彙・ノート(追記予定)
医療
- dilated pupils:散瞳、瞳孔散大   - mydriasisという医療語もあるらしい   - コカインや大麻の使用による典型的症状でもあるので、海外ドラマでも登場することは多そう
- acute glaucoma:急性緑内障   - 眼の中を循環する水の排出先である隅角の閉塞によって眼圧が高まり、視神経にダメージを生じる病気らしい
- sphygmomanometer:血圧計   - 日常会話ではblood pressure monitorが使われる
- gynecomastia:女性化乳房   - 遺伝やホルモンバランスの乱れによる乳腺発達による
- asylum:(古)精神病院   - psychiatric/mental hospitalの古い言葉。精神病患者がlunatic/idiotなどと呼ばれ、ある意味隔離されていた時代の言葉
- Hippocratic Oath:「ヒポクラテスの誓い」、医療倫理   - 古代ギリシャのヒポクラテスとその一派が打ち立てた医療倫理の始原といわれるが、実際は後代に成立したものとされる   - 劇中では、Portwennでは数少ない教養人が、単に医療倫理を指すために使っている
- HRT cream:女性ホルモン補充クリーム   - 更年期障害への対症療法として一般的なエストロゲン補充を目的としたクリーム   - 身体に幅広く塗布する
- complaint:(患者が訴える)病状
- beta-blocker:交感神経受容体βブロッカー   - 緑内障に点眼薬などとして処方される、眼圧を下げる薬
- lumbago:腰痛   - low back painとも
- arthritis:関節痛   - rheumatoid arthritis(関節リウマチ)など
一般
- lay member:市民委員、外部委員
  - 日本でも行政への市民参加を求める動きが盛んになってきているが、そうした身分での行政・委員会等参加者をいう
- innit:~だろ?、~だよね?   - イギリスのスラングで、三単現に限らず付加疑問として使われる。エレインのように、付加疑問ですらなく語尾にお構いなしにつけることも
- In you go:さあ中に入って   - Off you go、in you comeなどCSVの倒置型が多く使われる   - 子供など目下の人への使用が普通か
- with one’s tail between one’s legs:しょんぼりして、負けて   - 都落ちして帰ってきた人などに使うのが最適
- lad:やつ、あいつ、友達、同僚   - ladやchapはアメリカ英語のbro・man・dudeに近いか
- stich up:(厄介ごとなどから)救う
- Lieutenant Colonel:中佐   - イギリス英語だとFの発音が入り、leftnantという発音になる。かつて下士官が上長の左に立った慣習から、さらに韻を踏む形で定着したという説もあるが、どうだろうか
- chap:やつ、あいつ、友達、同僚
- Bodmin:madに同じ   - 劇中では盛んに使われるが、リアルではどうだろうか笑
- arse:assに同じ
- bags of:lots of に同じ   - この手の表現は話者によって半ば自由に作出可能とみるべきか
- splinter:木のささくれ、とげ   - 広島出身であれば「すいばり」という言葉が完璧
- swanky:豪奢な、きらびやかな   - 外資の弁護士や投資銀行家なども、いわゆるswanky professionだ
- see hide nor hair of sb:なんの兆候も見聞きしていない   - 狩猟が身近だった時代の名残だろうか。道中でジビエを処理して食べると骨・皮・毛などが残り、そうした残滓の有無・状態によって人をトレースできた。そうした兆候すら無いということ   - 独立した息子・娘が一向に手紙も寄こさないときに使うとよい
- plumber:配管工、水道屋   - マリオ・ルイージ兄弟がまさにこれ
- plumbing:配管、水道
- lot:もの、やつ、stuffに近いか
- hang on to one’s hat:まあ見ていろ、焦らず見ていろ   - あまり実生活では聞かないが、ドラマなどではちょくちょく
- pull one’s chain:(戯言で)ちょっとからかう   - yank one’s chainでも同じ
- in a jiffy:一瞬で
- endearing:lovelyに同じ
- barmy:madに同じ
- treat yourself to:(褒美として)自分にふるまう   - treat yourself to a cake
- moor:湿原、原野   - 英国の典型的な泥炭地
- granite:花崗岩、御影石   - 劇中のgranite skyはなかなか文学的表現ではないか
- fount:fountainに同じ   - fount of knowledgeの形で頻出
- skulk:こそこそする   - 悪いことをした挙動不審なガキんちょ
- stickler:こだわる人、杓子定規な人   - He’s a stickler to/for the rules!
- catch one’s drift:話の顛末・意図を察する   - witにとんだ話やジョークあるいは皮肉の真意をつかむこと
- know sb in the biblical sense:肉体関係がある   - 聖書翻訳の都合で、あるヘブライ語を一律にknowで訳したことから   - 日本でも「男/女を知る」という近い用法があることを思うと、概念に対する人間の普遍的な姿勢を感じる
- slapper:bitchに近い
- dreary:わびしい、もの寂しい
- squidge:bitに同じ
- chipper:lovely, cheerfulに同じ
- tend:に向かう、世話をする   - tend to doの用法ではない、本語の本質的用法
- tosh:ごみ、ガラクタ
- stall:屋台、ブース
- tosser:ばか、まぬけ
- mar:台無しにする
- antagonize:反感を買う、敵にまわす
- bog:沼、トイレ   - アングロサクソンを含むゲルマン系は、その出自からか森林や沼地に関する語彙が豊富だ。bog, fen, moor, mire, heathなどの違いはいずれ別稿でまとめたい
- tow:牽引する
ストーリー・感想(※ネタばれ注意)
本エピソードでは、主人公マーティンがGPとしてPortwennに赴任し、奇天烈な現地住民の手痛い歓迎に戸惑いながら開業準備を進める様子が描かれる。
本作では、一エピソード中に複数のストーリーラインが埋め込まれることが多い。本作の長期的かつ主たるストーリーを構成するマーティン自身の血液恐怖症・人格・家族愛・恋愛などの話や、医療の問題発生・原因追及・解決の話、そして現地住民などの人間ドラマなどが多い。本エピソードも入れ子状の二つのストーリーラインで構成されているとみえる。
一つは、マーティンが開業準備を進める中で現地住民とのカルチャーギャップに苦い思いをするも、半ば開き直ってPortwennでGPの仕事を始める意思を固めるストーリーだ。 二つ目は、女性化乳房という珍しい症例の診断・治療を通じて現地住民の不倫問題に巻き込まれてドタバタするというところか。
主人公であるマーティンはロンドンの一流外科医という過去を持ちながら、血液恐怖症によりGPとして片田舎へやってきた。その経歴や社交性の無さも相まって、現地民からのウケはよろしくない。
エピソード1では、そうした現地民の主要メンバーと出会っていく。 先ずは美人小学校教師であるルイーザ。彼女のマーティンに対する評価・態度はシリーズを通して右に左に揺れまくる。ときに彼の失礼な振る舞いに憤慨し、ときに彼の医療に対する姿勢や技術あるいは暖かく優しい心根に感銘を受ける。Portwennにおいては常識人に見えるし本人もそう自認している節があるが、思い込みや気性が激しく、トラブルのタネになることも。
診療所では、受付を担当するエレインと出会う。 強烈な性格をしており、Londonerであるマーティンと村民とのカルチャーギャップを表出させる。”innit?”や”you was”を連発するなど、彼女の語彙・文法・訛りはかなり強いし、遅刻・上司であるマーティンをパシる・診療所の電話を長々と私的利用するなど都会的職業倫理を大いに欠いている。 一方で、来客者に茶菓子を振る舞い、年寄を気遣うなど性根の優しいところもある。 我々日本人にもなじみ深い構図で、日系企業のおじさんがベトナムの田舎で工場を立ち上げたり、都会人が田舎へ引っ越したりするとこうなる。
Portwenn郊外ではマーティンの叔母ジョウンが農場を営んでいる。 世話好きで、いかにも田舎の親戚という風情である。 マーティンにとってはPortwenn唯一の肉親であり、シリーズを通して心の支えとして、またマーティンの複雑な家庭環境を解き明かすカギとしての役割を果たす。
診療所の配管修理業者としてジョウンが手配したのが、バートとアルのラージ親子だ。バートはよくいる田舎のおっちゃん、アルはこれまたよくいる田舎の気弱いあんちゃんだ。この二人は今のところ全シリーズを通して出演しており、準主役級の活躍をみせている。それぞれ味があり、コメディパートにおけるバートの貢献や、アルの成長を通じた人間ドラマは本作の魅力の一つだろう。
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sorairono-neko · a year ago
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だいしゅきホールドのためだよ
 外へ出るために更衣室の扉をひらくと、廊下で待機していた選手たちが一斉に振り返った。着替えを終えた勇利は堂々とした態度で踏み出し、戸を閉めて歩き出した。勇利と、彼の半歩後ろに影のように寄り添っているコーチの姿を見た選手たちは、溜息を漏らしたり、「なんて立派でしっくりくるふたりなんだろう」とささやきあったりした。勇利はまっすぐに前を見て歩み、ティッシュボックスを持ったヴィクトルは何も言わずについてきた。 「ヴィクトル」  勇利はちいさく呼んだ。ヴィクトルが尋ねるように勇利を見る。 「誰もいないところへ行きたい」 「わかった」  ヴィクトルはすこし考え、勇利を選手用の控え室へ連れていった。ほとんどの選手がモニタのある部屋へ行っているし、控え室の数は多いしで、いちばん奥まで来る者はいなかった。 「さあ、お望みの誰もいない部屋だよ」  ヴィクトルは戸をぴたりと閉め、勇利を振り返ってにっこり笑った。 「精神を研ぎ澄ますかい? そばにいるからね」 「うん……」  勇利はかすかにほほえんでうなずいた。彼の手から、運動用のマットがぱさりと落ちた。 「ヴィクトル……」 「どうしたんだい?」 「…………」  勇利はいきなりヴィクトルに抱きついた。 「ゆ、勇利?」  ヴィクトルが目をまるくする。勇利は彼の肩口に頬をこすりつけ、まぶたを閉じてたまらないというように叫んだ。 「むり!」 「え?」  ヴィクトルが、何を言われたのかわからない、というように瞬いた。 「むりなんだ!」  勇利はヴィクトルを見上げて訴えかけた。 「な、何が?」 「むり! 氷に行きたくない! ぼくこわい!」 「えぇ!?」 「もういやだ、耐えられない、ヴィクトル、助けて。助けてよ!」  勇利は子どものように癇癪を起こしながら、ヴィクトルに夢中になってすがりついた。 「全日本選手権には付き添うからね」  ヴィクトルは当然のようにきっぱりと言った。勇利は驚いてヴィクトルの腕をつかんだ。 「なに言ってるの?」 「勇利こそなに言ってる? 俺が行かないとでも思ったのか?」  勇利は困惑してヴィクトルをみつめた。グランプリファイナルでエキシビションを終え、しあわせな気持ちで夜を過ごした翌朝だった。ヴィクトルは復帰宣言をしたばかりで、ロシア選手権に出場するという。当然彼はロシアのリンクで練習しなければならない。勇利はそのことはよくわきまえていたので、「話がある」と言われたとききちんと覚悟していた。しかし、ヴィクトルは勇利が思った通りのことを説明したあと、「全日本選手権には行く」と言ったのだった。 「そんなの無理だよ」  勇利はかぶりを振った。全日本選手権とロシア選手権は、確かに日程はずれている。しかし、それはほんのわずかだった。勇利に付き添うとすれば、ヴィクトルは試合のあと、すぐに日本を発たなければロシア選手権に間に合わない。そんな慌ただしいことをヴィクトルにさせられないし、それでは練習時間も足りないだろう。 「無理じゃない」  ヴィクトルははっきりと言った。 「やると言ったらやる。勇利に金メダルを獲らせるし、俺ももちろんそうする」 「ヴィクトルがいなくてもちゃんとぼくはやれるよ」  勇利は一生懸命ヴィクトルを説得した。 「そんなに心配しないで。ぼくだってこころをきめてるんだ。今回は別々にがんばろうよ」 「勇利。俺は何もおまえを信用していないから行くと言ってるわけじゃないんだ」  ヴィクトルはほほえんで勇利の頬を撫でた。 「俺は勇利のコーチだから」  勇利ははっとした。 「だから行くんだ。生徒の試合に付き添わないコーチなんていないだろ?」 「……でもそれは、都合がつくならの話だよ。ほかにも教え子を抱えているコーチなら、全員の試合についていくのは難しいし……」 「俺の生徒は勇利ひとりだ」 「そうだけど、いまのはたとえだよ。ヴィクトルはほかに生徒はいないけど、ヴィクトル自身が選手で、だから、」 「だが都合がつかないわけじゃない」 「ヴィクトル聞いて。おねがいだから。ぼくはヴィクトルの選手復帰をとても喜んでるんだ。ヴィクトルには勝ってもらいたい。コーチとしてのヴィクトルが必要ないと言ってるんじゃない。ただ、そのときに応じて適切な行動をとったほうがいいって──」 「勇利」  ヴィクトルの長い指が勇利のくちびるにふれた。勇利は口を閉ざした。 「俺は、自分の試合があるから勇利に我慢してくれなんて言わないよ」  ヴィクトルの青い瞳がいたずらっぽく輝いた。 「できることはする。すべてだ。簡単なことじゃないのはわかっている。でも俺だって覚悟はしてるんだ。選手もコーチもどっちも本気でやる。コーチの俺は、勇利をひとりで試合に出すなんて責任のないことはできない。そんなことをしたら、選手の俺は、気がかりで練習なんて落ち着いてこなせないだろう。それなら勇利と一緒にいたほうがいいにきまっている。大丈夫、心配しないで。試合会場の近くにリンクを借りて、俺も練習はするよ。日本はリンクが少ないね。すこし不便だ。だが、もう見当はつけてあるし、俺はできると思っている」 「ヴィクトル……」 「勇利。俺がそうしたいんだ。聞き分けのいいことを言っていないで、素直にうれしいと喜んでくれ。勇利が喜んでくれたなら、俺はやる気が出て、金メダルなんて簡単に獲れるんだから」  ヴィクトルはにっこりした。 「きみに惚れたやつは単純な男なのさ。愛する子のほほえみひとつで舞い上がって、なんでもできてしまうんだ」 「──ヴィクトル」  勇利はヴィクトルにぎゅっと抱きついた。ヴィクトルは笑って勇利を抱き返し、「ほんの十日だけど、お別れだね。ヤコフにすべりを見せて徹底的に小言をもらったら、すぐ勇利のところへ飛んでいくよ」と約束した。勇利は言葉もなくうなずき、ヴィクトルの言った通り、全日本選手権で彼に再会した。  ヴィクトルが来てくれたことは、もちろんうれしかった。全日本はひとりだ、と思っていたのでなおさらだ。勇利は自分でも笑ってしまうくらいにはしゃぎ、気持ちを抑えられなかった。気分が高揚し、なんでもできるような気がした。公式練習でリンクに顔を出したとき、みんなが勇利とヴィクトルに注目したけれど、勇利はヴィクトルばかり見ていて、そんなことには気づかなかった。 「勇利、いいよ、すばらしい。すこし会わないあいだにまたうつくしくなったね。きみの成長をそばで見守れなかったのは残念だ。もうロシアに帰るのはよそうかな」 「ばか」  そんなヴィクトルの軽口に勇利は陽気に笑い、彼の腕に手を添えてじっとひたむきにみつめた。ヴィクトルはいつだって優しい目で勇利を注視し、「おまえがいちばん綺麗だよ」とささやいた。  勇利は、これまでにないほどよい気持ちだった。試合でこんなこころもちになったことはないかもしれない。いや──ない、と断言できる。調子がよく、何もかも上手くいく気がした。  あれ、と思ったのは、ショートプログラムのために選手廊下を歩いているときだった。彼はそこで、ようやく自分がまわりの関心を集めていることに気がついた。なんで、と困惑した。いままでもこうだっただろうか? 全日本選手権の雰囲気ってどんなだっけ? 去年のことが思い出せない。昨季は大変だったから。その前はどうだろう? ぼくは──えっと──。 「勇利、どうかした?」  ヴィクトルが勇利の顔をのぞきこんだ。勇利はフェンスにもたれかかり、ぼんやりとヴィクトルを見た。ヴィクトルがぎゅっと勇利の手を握った。 「今日もおまえがいちばんうつくしい」  ヴィクトルがささやいた。 「綺麗だよ、勇利」 「う、うん──」  勇利は微笑した。ヴィクトルが優しく勇利の髪を撫でつける。 「そう。そうやってほほえむんだ。勇利の魅力をみんなに見せつけて」 「うん」 「どうした? 緊張してる?」 「ううん、大丈夫だよ」  ヴィクトルが勇利の指輪に接吻した。勇利は彼に手をあずけ、深呼吸をした。 「ぼくを見ていて」 「ああ、目を離さないよ」  不安は消えていた。やはりヴィクトルの力は絶大だ。彼はいつでも勇利に勇気を与えてくれる。大丈夫。グランプリファイナルの緊張にくらべたら、これくらい──。  勇利の演技はすばらしかった。選手も観客も彼の妖艶なプログラムにうっとりと見蕩れ、夢中になり、釘付けだった。だが、だからこそ──たったひとつの失敗が彼らをはっとさせた。  転ぶ、と思ったときにはもうどうしようもなかった。勇利は最後の四回転フリップで転倒した。だが、転倒したからといっていちいち落ちこんではいられない。こんなのはよくあることだ。勇利はすばやく立ち上がり、演技をしっかりとやり通した。 「ヴィクトル、ぼく──」 「いいよ。大丈夫だ。よかった」  ヴィクトルは勇利を抱擁して出迎えた。 「最後は惜しかったね。集中力が途切れた? 悪くなかったんだが」 「ごめんなさい、よくわからなかった。呼吸が合っていなかったかもしれない。でも──」 「大丈夫さ。あとで見直そう。演技自体はよかった。ファイナルのときよりいい点が出るよ」  ヴィクトルの言う通りだった。転倒はしたけれど、ジャンプのことばかり気にしながら踊ったあのときよりも、得点は上だった。百点を超えている。 「ほらね。もう誰も勇利を追い越せないよ。ショートもフリーも一位で金メダルを獲ろう」 「ヴィクトルったら……、まだきまったわけじゃないよ」  勇利はほっとしていた。よかった、転倒はしたけど最低じゃなかった、と思った。けれど彼は、どこかもやもやしたものを胸に抱えていた。気持ちが晴れない。失敗してしまった、と気になった。みんな期待していたのに。完璧な演技が見たかったのに。不足のない四回転フリップを見に来たのに──。 「思いつめた顔しないで。すごくよかったから」  ヴィクトルはキスアンドクライで勇利を抱き寄せ、頬にくちびるを押し当てた。それからぽんぽんと肩を叩いた。勇利はほっとしたけれど、表情はどこか硬かった。  廊下を歩くとき、着替えをするとき、練習をしているとき。大勢の選手が自分たちに興味を示していることを勇利は意識した。歴代最高得点を取った勝生勇利、そして彼のコーチの世界王者ヴィクトル・ニキフォロフ。ふたりは注目の的で、誰もが羨望やあこがれのまなざしを向けていた。ふたりとも綺麗だ、お似合いだ、という声も聞こえた。勇利はだんだんこわくなってきた。  みんななんでぼくのことをそんなふうに見るの? ぼくはただの、どこにでもいるフィギュアスケート選手だよ。そんなに期待しないで欲しい。ぼくはそんなふうに見られるようなスケーターじゃない。すぐに泣くし、不安もあるし、四回転フリップだって失敗した。そうだ、四回転フリップ。フリーこそ完璧な演技を見られるとみんな心待ちにしてるんだろうな。あの歴代最高得点みたいな点数が出ると信じてるんだ。あんなの、本当に出せるんだろうか。ぼくがやったことなの? ああいう得点は、ヴィクトル・ニキフォロフじゃなきゃ無理なんじゃないの? だって昨日だってぼくはジャンプで失敗して──。  フリースケーティング当日、勇利はすっかりおかしくなってしまった。まわりの目が気になって演技のことを考えられない。勇利くんだ、勇利くん、綺麗、すてき、かっこいい、どんなプログラムを見せてくれるんだろう──そんな視線を向けられることが苦しくて仕方なかった。できないんだ、ぼくは、と思った。去年だって優勝すると言われてたのに十一位だった。きっと今回もぼくは──。  誰にも見られたくなかった。だからヴィクトルに頼んだ。人のいないところに連れていって欲しいと。ヴィクトルはいつだって勇利の望みをかなえてくれる。勇利は彼とふたりきりになった。途端に、感情があふれ出た。我慢ができなかった。 「むりなんだ!」  勇利はわめいた。 「ヴィクトル、助けて!」  勇利がぐすぐすと鼻を鳴らしながら呼吸していると、ヴィクトルが驚きからさめたように髪を撫でてくれた。勇利は「うぅ~っ」とうなり声を上げた。 「勇利……、そんなに不安だったのかい?」 「……うん」  勇利はこっくりとうなずいた。するとヴィクトルが笑い出した。勇利はむっとした。なに笑ってるんだよ。ぼくがこんなにこわくて心配してるのに! 「ヴィクトル、ひどくない!?」  勇利は勢いよくおもてを上げ、涙を溜めた目でヴィクトルをにらみつけた。 「ごめんごめん」  ヴィクトルは愉快そうにしている。 「だって、世界のトップにいる勝生勇利が、国内大会でそんなにおびえるなんて……」 「ぼくが試合で不安になっちゃおかしい!? むしろいつもこんなのですけど!」 「いや、でも、これはなかなかのものだよ」 「なに感心してるんだよ!」  勇利は口をとがらせて抗議した。 「助けてよ。どうにかしてよ。ヴィクトルぼくのコーチだろ!」 「その通りだね」  ヴィクトルは笑いながらうなずき、勇利が落としてひろがったマットに腰を下ろした。勇利は彼の膝にのり、両手と両脚を使ってしがみついた。 「うー……」 「ワオ、これ知ってる。ダイシュキホールドって言うんだろ」 「喜ぶところじゃないんだよ!」 「はいはい」  ヴィクトルの手が背中にまわり、ぽんぽんとそこを叩いてくれた。勇利はほっとして息をつき、ヴィクトルのばか、とつぶやきながら拗ねた。 「勇利は何がそんなに不安なのかな?」  ヴィクトルがほほえんで尋ねた。 「ぜんぶ」 「ひとつひとつ挙げていこう」 「もうぜんぶだよ。ぜんぶだめなんだ」 「たとえば?」 「なんかみんなあこがれの視線でぼくを見てくるし」 「うん。そうだろうね」 「ヴィクトルとぼくに注目して、ひそひそ話をしてるし」 「褒めてるんだよ。俺たちがお似合いだって」 「みんな、ぼくの一挙手一投足がすべての人に影響を与えるかと思ってるような態度だ」 「実際、勇利はすばらしいからね」 「ぼくがちょっと水を飲むだけでも、まるですごいプログラムを終えたみたいな溜息が漏れるんだ」 「勇利が水を飲むところはセクシーだ」 「ぼくのジャージの着方や、スケートシューズの紐の結び方まで演技の一部みたいに思ってる」 「トップ選手についてはこまかいことが気になるものだ」 「ぼくはヴィクトルじゃないのに」 「彼らにとっては同じようなものなんだよ」 「それが納得いかないし」 「すぐ慣れる」 「それに、それに──」 「うん、なんだい?」  勇利は、さらにぎゅうっと強くヴィクトルにしがみついた。 「みんな、ぼくが勝って当たり前だと思ってる!」  怒ったように言い、勇利は口をとがらせた。 「ぼくが負けるわけないって思ってる! そんなはずないって!」 「俺もそう思ってるよ」 「ヴィクトルとはちがう。ヴィクトルには、なんていうか……信じてもらわなくちゃぼくがいやだけど……だけど、見てる人全員にそう思われるのは困るんだ。重荷なんだ」 「うん、勇利はそうだろうね」 「みんな、完璧な四回転フリップが見たいって思ってるし……」 「俺も見たい」 「とにかく、そういう……そういうことが全部いやなんだ!」  勇利は叫ぶとヴィクトルに頬をすり寄せた。 「いやなの! できないんだ! ぼくは去年だって期待されてたのに十一位だったし、その前は、今季こそはグランプリファイナルに行けるだろうって何度も言われたのに無理だった。この試合だってだめかもしれない。ショートではクワドフリップを失敗したし……」 「ささいなことだ」 「そうかもしれない。でもいやなんだ」  勇利は頑固に言い張った。 「やだ。できない!」  それきり口をつぐんでヴィクトルにもたれかかる。ヴィクトルは相変わらず笑いながら勇利の髪を梳き、ぽんぽんと背中を叩いた。 「勇利、よく聞いて。勇利は世界記録を持つ選手なんだよ。すごいスケーターなんだ。どうしてそんなにまわりを気にするんだ?」 「そんなの関係ない。期待されても困る。信じ切った目で見ないで欲しい」 「めんどくさいなあ、もう」  ヴィクトルは楽しそうだった。何がおもしろいんだ、と勇利はふくれた。 「でも、そういうところがかわいいし、好きだよ」 「なんだよそれ……」 「それにうれしい。勇利はいままで、自分の中だけでいろいろ考えて、いやだったり不安だったりすることがあっても俺に言ってくれなかったからね。俺相手なら何を言ってもいいさ」  勇利はヴィクトルにからませた脚を動かし、かかとでヴィクトルの腰をぐりぐりと押した。ヴィクトルが声を上げて笑った。 「そんなに見られたくないなら、出番が来るまでここにいよう。ふたりで隠れていよう。俺たちの仲は誰にも邪魔させない」 「そういうこと言ってるんじゃないんだよ」 「あれ、そう? なんだかんだいって、俺とふたりきりになれないから拗ねてるんだと思った」 「あのねえ」  勇利はぱっと顔を上げた。陽気なヴィクトルと目が合った。彼のいたずらっぽい瞳を見ると、勇利は話す気が失せて、ふくれつらでヴィクトルをにらんだ。ヴィクトルはほほえんで勇利の頬や鼻先に接吻した。 「何も考えなくていいよ」  ヴィクトルが言った。 「何も考えなくていい」 「……うん」  よしよし、とヴィクトルがつむりを撫でてくれる。勇利はぼんやりと尋ねた。 「ヴィクトルはいま、なに考えてる?」 「そうだな、勇利がめんどくさい性格でかわいいなっていうことと」 「怒るよ」 「それから……、やっぱり付き添ってよかったなということ」  勇利は目を伏せてつぶやいた。 「……甘えてるんだよ」  ヴィクトルが勇利と額をこつんと合わせ、物穏やかにささやいた。 「もっと甘えていいんだよ」 「…………」 「もっとわがままを言っていいんだ」 「でも……」 「勇利は自分に厳しすぎる。それはいいことだけど、俺の前ではそうじゃなくていい。俺は勇利のコーチだからね」  勇利は眉を下げて笑った。 「選手のヴィクトルもわがままを言う?」 「言うよ。ヤコフに訊いてみるといい。選手の俺は、勇利のこんな発作、かわいく思えるくらい好き勝手やってるんだから」 「そうなの?」 「そうだよ」  ヴィクトルはうれしそうに笑った。 「勇利、もうすぐ、そんな俺を目の当たりにできるね」  全日本選手権は、勝生勇利の優勝で幕を閉じた。勇利は拍手喝采を浴び、勇利が金メダルをかけた写真と、ヴィクトルが金メダルにキスしている写真が同じくらいの大きさで新聞に掲載された。試合のあとは、握手して欲しいとかサインが欲しいとかいう選手がたくさんいて大変だった。クロージングバンケットでは写真を一緒に撮るために列ができるほどで、勇利は勘弁してもらいたいと思ったけれど、いつでもヴィクトルがそばに控えて咳払いをするので、かたい笑顔で応対するしかなかった。 「おどしてこないでよ」 「勇利、ファンサービスはいつまで経っても上達しないね」 「ヴィクトルとはちがうんだよ」 「一生懸命握手してる勇利はかわいい。俺も並ぼうかな」  しかし、バンケットは楽しかったし、勇利はその夜ぐっすり眠った。チェックアウトは遅めに設定してあったので、ゆっくり寝坊しようと思っていたのに、勇利は考えていたより早い時間に起こされた。 「勇利、いつまでのんきに寝てるつもりだい? 早く早く」 「んー……なに……?」 「俺もちょっと寝過ごした。まずいね。食事はあきらめよう。とにかく着替えて。顔を洗う!」 「なんだよ、もう……ぼく眠いんだけど……」 「あとで俺の胸で眠らせてあげるよ。いまは目をさまして」 「いまベッドで寝たい」 「薄情だな!」  ヴィクトルがこんなに急いでいるのは珍しい。何なんだ、と思ったけれど、そうか、ヴィクトルはロシアにすぐ帰らなきゃいけなかったんだ、と勇利は思い出した。でもなんでぼくのことまで急かすんだろう……。 「ヤコフにどやされる」 「がんばって」 「勇利もがんばるんだよ。ほらおいで」 「空港は成田?」 「そうそう。行くぞ!」 「えぇ……」  タクシーの中でヴィクトルは腕時計をにらんでいた。何時の便か尋ねると、十三時過ぎだという。 「ぎりぎりだね」 「勇利が寝坊するからだ」 「ヴィクトルだって寝過ごしたんでしょ」  だいたいぼくただの見送りだし、と拗ねていたら、空港に着くなり、「はい」と切符を渡された。 「なにこれ」 「なにって勇利の切符だよ」 「なんで!?」 「言ってなかったっけ? 勇利も一緒に行くんだよ」 「聞いてないっていうか意味わかんない! 行かないよ!」 「心配いらない。ちゃんとリンクは使えるようにしてあるから。ロシア選手権が終わったらふたりで長谷津に帰ろうね。年末年始は日本で過ごそう。日本人ってそうするものなんだろ?」 「いやいやいや、ロシアには行きませんから」 「帰ったら俺もすぐ練習だよ。一緒にがんばろうね」 「だからね、ヴィクトル」 「ロシア選手権の会場はチムピオーンなんだよ。楽だろう? 勇利は俺の家に泊まればいい。泊まればいいっていうか住めばいい」 「勝手にきめないで」 「ほら、急いで!」  ヴィクトルに手を引かれ、勇利はよろけながら、「ヴィクトル!」と抗議するように呼んだ。ヴィクトルは振り返り、にやっと笑った。 「選手の俺はわがままだって言っただろ?」 「え……」 「もうすぐそんな俺を体験できるって話したじゃないか。早速見られてよかったね、勇利!」 「ちょっと!」  なおも抵抗しようとする勇利をヴィクトルは正面からみつめ、頬を両手で包みこんでささやいた。 「俺、今日誕生日なんだけど」 「ずるくない!?」 「勇利、訊いてくれたよね? プレゼントは何が欲しいって。あのとき俺、欲しいもの言わなかったよね」 「そ、それは、誕生日前にお祝いはしないっていうから……」 「今日は誕生日前じゃないよ」  ヴィクトルはほほえんだ。 「俺、プレゼントが欲しいなあ」 「うっ……」 「勇利に優しくしてもらいたいなあ。勇利がいないと、俺の愛が奪われて力尽きそうだなあ」  ずるい。ヴィクトルって本当にわがままだしどうしようもない。勇利は観念した。 「わ、わかったよ……行くよ」 「ありがとう。勇利ならそう言ってくれると思ったよ!」  言い終えるなり、ヴィクトルは勇利にキスをした。 「ばか! みんな見てるよぉ!」  勇利は数日ヴィクトルの家に落ち着き、そのあいだ、ヴィクトルの言った通りチムピオーンスポーツクラブのリンクを使わせてもらい、ヴィクトルの練習を熱心に見学した。すぐにロシア選手権があって、勇利はヴィクトルに「俺のチームにいるんだよ」と言い聞かせられた。 「ぼくがいてもいいの?」 「いいんだよ。はい、許可証」 「何を着ればいいの?」 「ジャージがあるだろ?」  日本のナショナルジャージなど着られないではないか。ヴィクトルはまったくわかっていない。勇利は練習用の無難なものを選び、本当に一緒にいてよいのだろうかとおびえていた。しかし、ヴィクトルのファンたちはヴィクトルの姿をみつけるなり熱狂的に騒ぎ、その声に交じって、なぜか「ユーリ」という名前も聞こえるのだった。勇利はユーリ・プリセツキーのことだと思っていたのだが、どうもちがうようである。 「俺の愛してる子だから歓迎一色なんだ」  本当だろうかと疑ったが、実際、そんな雰囲気だった。 「これで春からロシアへ来るのがこわくなくなっただろ?」  ヴィクトルが得意そうに言い、勇利は、このひとはただのわがままでぼくをここへ連れてきたんじゃなく、そんなことまで考えてくれていたんだと感激した。 「勇利は俺の精神安定剤だからね。離れちゃだめだよ。勇利がいなくなったら俺はがたがたになりそうだ。勇利がいれば勝てる」 「ヴィクトルは何があっても勝つよ」 「いいね、それ。俺より俺が勝つと信じてるって感じだ。ヤコフ、俺の付き添いはいいよ。勇利がいるから」 「ヴィクトル、なに言ってるの?」  勇利はヤコフの視線がちくちくと突き刺さるようで肩身が狭かった。ヤコフはとがめる気はないのかもしれないけれど、勇利の気持ちではそうは受け取れなかった。 「わかっとるのかヴィーチャ。もし負けたらまた連盟やスポンサーが」 「わかってるよ、わかってる。俺がなんのために勇利を連れてきたと思ってるんだ?」 「カツキの話はいましていない」 「ヤコフはわかってないんだから」  勇利がリンクサイドから見守る中、ヴィクトルはすばらしい演技を披露し、当たり前のように勇利をキスアンドクライへ呼んだ。ショートプログラムではヤコフもそばにいたけれど、フリースケーティングでは勇利だけでよいと言い切った。 「俺の前がギオルギーで俺のあとがユリオだ。ヤコフは忙しいだろ? 大丈夫だから。勇利がいればいいんだ俺は」 「ヴィクトル、あのね、そういう問題じゃないから……」 「じゃあどういう問題だ?」  ヴィクトルは笑っていた。  フリースケーティング当日、演技前のヴィクトルは勇利の耳元にくちびるを寄せ、低い声でささやいた。 「誰もいないところへ行きたい」  勇利はうなずいた。ヴィクトルだって、滑走前はひとりになりたいだろう。 「いいよ。ヤコフコーチには言っとく」 「そうじゃない。おまえは来るんだ。いまのは誘いだよ。勇利のまねをした」 「え?」  ヴィクトルは勇利を更衣室へ連れていくと、ベンチに座らせ、彼も勇利のほうを向いて座った。 「勇利、あれをやってくれ」 「なに?」 「ダイシュキホールド」 「はあ!?」  何を言っているのだ、この真剣なときに。勇利は「そんなのやだよ!」と拒絶した。 「勇利、いいのか? 勇利がダイシュキホールドをしてくれないと俺はとんでもない結果になるかもしれないよ。勇利、そのとき後悔しない? ああ、あのときヴィクトルにダイシュキホールドをしてあげればよかった、そうしたらヴィクトルは……」 「わかったよ! するよ! おどしてこないでよ!」  勇利は自棄ぎみに叫んで、ヴィクトルにぎゅうっと抱きついた。ちゃんと脚もからませてしがみつく。ヴィクトルが機嫌よく笑った。 「ああ、やっぱり。これ、安心するね」 「どういう感性なんだか……」 「勇利だって試合前、これで精神を安定させてたじゃないか」 「あれはべつにだいしゅきホールドのつもりでしたわけじゃ……」 「やった!」 「なに?」 「勇利に言わせたかったんだ。ダイシュキホールドって」 「ヴィクトル、どうかしてるんじゃない?」  勇利はヴィクトルの胸に頬をすり寄せた。 「あのとき、勇利を抱きしめながら、勇利は俺に安心させて欲しいんだろうけど、俺もこれ安心するなあと思ったんだ。だから試合前にはやってもらおうときめていた」 「ヴィクトル、ぼくをロシアに慣れさせるために連れてきたんじゃないの? だいしゅ……んん、ホールドの要員なの?」 「ちゃんと言ってくれ」 「ぼくはこれをやるためにロシアまで来たのか……」 「いいだろう」  ヴィクトルがいたずらっぽく笑った。 「ものすごく意味のあることだろ?」  勇利は試合前は話をしたくない性質だ。ヴィクトルはそれをわきまえているので、声をかけてくることはない。しかしヴィクトルは、自分の出番まで、いつも通り明るい様子でおしゃべりを続けた。勇利はうんうんと彼の言い分を聞いていた。途中、ユーリが何か用があったのか更衣室をのぞいたが、ヴィクトルに熱烈に抱きついている勇利を見て、ものすごい顔をして扉を閉めた。  ヴィクトルは時間になると、「そろそろかなあ」と立ち上がり、勇利の手を引いてリンクサイドへ行った。ヤコフがギオルギーの演技のあとヴィクトルのところへ来たが、ヴィクトルは「大丈夫だよ」と言っただけで勇利に寄り添い、勇利をじっとみつめていた。 「勇利、俺の指輪にキスして」 「うん」  ヴィクトルの演技のあとは、ヤコフはユーリに付き添い、キスアンドクライには本当にヴィクトルと勇利しかいなかった。昨日も思ったけれど、自分以外のキスアンドクライに参加するなんて初めてだ。それがヴィクトル・ニキフォロフのキスアンドくらいだなんてすごい。ヴィクトルは終始笑顔で声援に応え、勇利の腰を優しく抱いていた。こんなことをしていてあとで彼が叱られないかと勇利は気になったけれど、気持ちは高揚していた。自分の得点が出るときよりどきどきしているかもしれない。  結果が発表された瞬間、勇利は両手に頬を当ててヴィクトルを見た。ヴィクトルは笑顔で「勇利!」と叫んで勇利を引き寄せ、「ダイシュキホールドして!」と言った。勇利は大歓声の中、ヴィクトルに夢中で抱きついた。ヴィクトルが勇利にキスした。その様子はロシアじゅうのテレビに放映された。  ヴィクトルは堂々と優勝を飾り、彼の勝利を示すどの写真にも、勇利が一緒に写っていた。ヴィクトルが勇利を離さなかったからである。  ロシアのスケート連盟も、ヴィクトルのスポンサーも、勇利がそばにいさえすればヴィクトルは脅威的な強さを発揮すると学んだらしい。ロシアへ渡ったあとの勇利は、まったく快適な生活を送り、中でもヴィクトルのスポンサーからはかなり丁重に扱われた。ヴィクトルのことをよろしく、と彼らは笑顔で頼んでくるのである。わがまま勝手な男だが見捨てないでやってくれ、と言われるとそわそわしてしまう。 「俺が勝てば彼らの企業の印象や商品の売り上げはよくなるからね。もちろん彼らは俺を勝たせたいし、俺を操縦できるのは勇利しかいないと思われてるんだよ」 「あのさ……、それ、もし世界大会でぼくがヴィクトルに勝ったら、彼らに憎まれるってこと?」  さあね、とヴィクトルはくすくす笑った。 「でも勇利がいる限り俺は負けないからね」 「ぼくにだってすばらしいコーチがいるんだからね。負けないよ」 「すばらしいコーチがいても、試合前には不安になるらしいじゃないか」 「あれは習慣みたいなものなの! ぼくのコーチはその不安をとりのぞいてくれるんだから!」 「ダイシュキホールドをさせて癒してあげることでね」 「ヴィクトルは日本で変なことばかりおぼえてきたね!」  その後、インタビューで、「なぜ慌ただしい日程のロシア選手権にユーリ・カツキを連れてきたのですか?」と訊かれたとき、ヴィクトルは「ダイシュキホールドのためだよ」と最高の笑顔で答えた。
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april-yk-again · 2 months ago
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2021年10月7日
エビフライ、の下に生姜と伽羅蕗
玉子焼き
🥕ナムルと🥦
茄子の揚げ浸し
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april-yk · 7 months ago
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2021年4月30日
塩鮭ピーマンとナスの味噌炒め
カボチャ素揚げ
ニンジンともやしのナムル
玉子焼き
🍅と🥦
皆さま今週もありがとうございました。
明日から5連休は嬉しいのですが、
連休が始まる前から終わる日のことを想像して悲しくなる、
というエイプリルなのであります🤣
お仕事のかたもお休みのかたも、
素敵な五月になりますように😊
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