海辺の二人
という傭泥本を、2021年に出しました。中身は2020年末に書いたのですが、諸事情で頒布がずれ、そんなこんなで遅ればせながらのweb再録です!
>海辺の二人(傭泥)
あらすじ:
傭泥×俳優パロ×旅行記!若くしてスターダムにのしあがるも、スキャンダルで地に落ちたナワーブと、悪役が似合い過ぎて嫌われ者となってしまったピアソンさんが、共に外国で暮らすリアリティ番組に出演する。落ちてしまった慣れない二人が、互いにほぐれ、惹かれ合いながら舞い上がってゆくまでのお話です。
旅行好きなのに、なかなか旅に出かけられない折に書いた、妄想だらけの旅行紀です。読んだ方が、一緒にどこか遠くにのんびり旅行気分になったらば嬉しいです。
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つまさきになみのおと
そういえば、自分から電話することだって滅多になかったのだった。
ディスプレイに浮かぶ名前を、そっとなぞるように見つめる。漢字三文字、向かって右手側の画数が多いそれは、普段呼んでいるものよりもなんとなく遠くに感じる。同じ、たったひとりの人を指す名前なのに。こんな場面でやけに緊張しているのは、そのせいなのだろうか。うんと昔は、もっとこれに近い名前で呼んでいたくせに。本人の前でも、居ないところでだって、なんだか誇らしいような、ただ憧れのまなざしで。
訳もなく一度ベンチを立ち上がって、ゆるゆると力なく座り込んだ。ただ電話をかけるだけなのに、なんだってこんなに落ち着かないんだろう。らしくないと叱咤する自分と、考え過ぎてナーバスになっている自分が、交互に胸の中を行き来する。何度も真っ暗になる画面に触れなおして、またひとつ詰めていた息を吐き出した。
寮の廊下はしんと静まり返っていた。巡回する寮監が消していく共同部分の照明、それ以外は規定の中だけで生きているはずの消灯時間をとうに過ぎている。水泳部員の集まるこのフロアに関して言えば、週末の夜にはもう少し笑い声も聞こえてくるはずだ。けれど、今日は夜更かしする元気もなく、すっかり寝息を立ててしまっているらしい。
午前中から半日以上かけて行われた、岩鳶高校水泳部との合同練習。夏の大きな大会が終わってからというもの緩みがちな意識を締める意味でも、そして次の世代に向けての引き継ぎの意味でも、今日の内容は濃密で、いつも以上に気合いが入っていた。
「凛先輩、今日は一段と鬼っスよぉ」
残り数本となった練習メニューのさなか、プールサイドに響き渡るくらい大きな声で、後輩の百太郎は泣き言を口にしていた。「おーい、気張れよ」「モモちゃん、ファイト!」鮫柄、岩鳶両部員から口々にそんな言葉がかけられる。けれどそんな中、同じく後輩の愛一郎が「あと一本」と飛び込む姿を見て、思うところがあったらしい。こちらが声を掛ける前に、外しかけたスイミングキャップをふたたび深く被りなおしていた。
春に部長になってからというもの、試行錯誤を繰り返しながら無我夢中で率いていたこの水泳部も、気が付けばこうやってしっかりと揺るぎのない形を成している。最近は、離れたところから眺めることも増えてきた。それは頼もしい半面、少しだけ寂しさのような気持ちを抱かせた。
たとえば、一人歩きを始めた子供を見つめるときって、こんな気持ちなのだろうか。いや、代々続くものを受け継いだだけで、一から作り上げたわけではないから、子供というのも少し違うか。けれど、決して遠くない感情ではある気がする。そんなことを考えながら、プールサイドからレーンの方に視線を移した。
四人、三人と並んでフリースタイルで泳ぐその中で、ひときわ飛沫の少ない泳ぎをしている。二人に並んで、そうして先頭に立った。ぐんぐんと前に進んでいく。ひとかきが滑らかで、やはり速い。そして綺麗だった。そのままぼんやりと目で追い続けそうになって、慌ててかぶりを振る。
「よし、終わった奴から、各自休憩を取れ。十分後目安に次のメニュー始めるぞ」
プールサイドに振り返って声を張ると、了解の意の野太い声が大きく響いた。
暗闇の中、小さく光を纏いながら目の前に佇む自動販売機が、ブウンと唸るように音を立てた。同じくらいの価格が等間隔に並んで表示されている。価格帯はおそらく公共の施設に置いてあるそれよりも少しだけ安い。その中に『売り切れ』の赤い文字がひとつ、ポツンと浮き上がるように光っている。
ふたたび、小さく吐き出すように息をついた。こんな物陰にいて、飲み物を買いに来た誰かに見られたら、きっと驚かせてしまうだろう。灯りを点けず、飲み物を選んでいるわけでも、ましてや飲んでいるわけでもない。手にしているのはダイヤル画面を表示したままの携帯電話で、ただベンチでひとり、座り込んでいるだけなのだから。
あと一歩のきっかけをどうしても掴めない。けれど同時に、画面の端に表示された時刻がそんな気持ちを追い立て、焦らせていた。もう少しで日をまたいで越えてしまう。意味��なくあまり夜更かしをしないはずの相手だから、後になればなるほどハードルが高くなってしまうのだ。
今日は遅いし、日をあらためるか。いつになく弱気な考えが頭をもたげてきたとき、不意に今日の後ろ姿が脳裏に浮かんだ。途端に息苦しさのような、胸の痛みがよみがえる。やはり、このままでいたくなかった。あのままで今日を終えてしまいたくない。
焦りと重ねて、とん、と軽く押された勢いのまま、操作ボタンを動かした。ずっと踏み出せなかったのに、そこは淡々と発信画面に切り替わり、やがて無機質な呼び出し音が小さく聞こえ始めた。
耳に当てて、あまり音を立てないように深く呼吸をしながら、じっと待つ。呼び出し音が流れ続ける。長い。手元に置いていないのだろうか。固定電話もあるくせに、何のための携帯電話なのか。そんなの、今に始まったことじゃないけれど。それに留守電設定にもしていない。そもそも設定の仕方、知ってんのかな。…やけに長い。風呂か、もしくはもう寝てしまっているとか。
よく考えたら、このまま不在着信が残ってしまうほうが、なんだか気まずいな。そんな考えが浮かんできたとき、ふっと不安ごと取り上げられたみたいに呼び出し音が途切れた。
「もしもし…凛?」
繋がった。たぶん、少しだけ心拍数が上がった。ぴんと反射的に背筋が伸びる。鼓膜に届いた遙の声色は小さいけれど、不機嫌じゃない。いつもの、凪いだ水面みたいな。
そんなことを考えて思わず詰まらせた第一声を、慌てて喉から押し出した。
「よ、よぉ、ハル。遅くにわりぃな。あー、別に急ぎじゃないんだけどさ、その…今なにしてた? もう寝てたか?」
隙間なく沈黙を埋めるように、つい矢継ぎ早に並べ立ててしまった。違う、こんな風に訊くつもりじゃなかったのに。いつも通りにつとめて、早く出ろよ、とか、悪態の一つでもついてやろうと思ってたのに。これではわざとらしいことこの上なかった。
「いや…風呂に入ってきたところだ。まだ寝ない」
ぐるぐると頭の中を渦巻くそんな思いなんて知らずに、遙はいつもの調子でのんびりと答えた。ひとまず色々と問われることはなくて、良かった。ほっと胸を撫で下ろす。
「そ。それなら、良かった」
電話の向こう側に遙の家の音が聞こえる。耳を澄ませると、何かの扉を閉じる音、続けて、小さくガラスのような音が鳴った。それから、水の音、飲み下す音。
…あ、そっか、風呂上がりっつってたな。向こう側の景色が目の前に浮かぶようだった。台所の、頭上から降る白い光。まだ濡れたまま、少しのあいだ眠っているだけの料理道具たち。水滴の残るシンクは古くて所々鈍い色をしているけれど、よく手入れがされて光っている。水回りは実家よりも祖母の家に似ていて、どこか懐かしい。ハルの家、ここのところしばらく行ってないな。あの風呂も、いいな。静かで落ち着くんだよなぁ。
「それで、どうしたんだ」
ぼんやり、ぽやぽやと考えているうちに、水かお茶か、何かを飲んで一息ついた遙がおもむろに投げかけてきた。ハッと弾かれるように顔を上げ、慌てて言葉を紡ぎ出す。
「あー、いや…今日さ、そっち行けなかっただろ。悪かったな」
「…ああ、そのことか」
なるほど、合点がいったというふうに遙が小さく声を零した。
そっち、というのは遙の家のことだ。今日の合同練習の後、岩鳶の面々に「これから集まるから一緒に行かないか」と誘われていたのだった。
「明日は日曜日なんだしさ、久しぶりに、リンちゃんも行こうよ」
ねぇ、いいでしょ。練習終わりのロッカールームで渚がそう言った。濡れた髪のままで、くりくりとした大きな目を真っすぐこちらに向けて。熱心に誘ってきたのは主に彼だったけれど、怜も真琴も、他人の家である以上あまり強くは勧めてこなかったけれど、渚と同じように返事を期待しているみたいだった。当の家主はというと、どうなんだと視線を送っても、きょとんとした顔をして目を瞬かせているだけだったけれど。きっと、別に来てもいいってことなのだろう。明確に断る理由はなかったはずだった。
けれど、内心迷っていた。夏の大きな大会が終わってやっと一息ついて、岩鳶のメンバーとも久しぶりに水入らずでゆっくり過ごしたかった。それに何より、他校で寮暮らしをしている身で、遙の家に行ける機会なんてそう多くはない。その上、一���ハードルの高い『訪問する理由』というものが、今回はあらかじめ用意されているのだ。行っても良かったのだ。けれど。
「わりぃ、渚。今日は行かれねぇ」
結局、それらしい適当な理由を並べて断わってしまったのだった。ミーティングがあるからとか、休みのうちに片付けなきゃならないことがあるとか、今思えば至極どうでもいいことを理由にしていた気がする。
始めのうちは、ええーっと大きく不満の声を上げ、頬を膨らませてごねていた渚も、真琴に宥められて、しぶしぶ飲み込んだみたいだった。
「また次にな」
まるで幼い子供に言い聞かせるようにやわらかい口調につとめてそう言うと、うん、分かったと渚は小さく頷いた。そうして、きゅっと唇を噛みしめた。
「でもでも、今度こそ、絶対、ぜーっ��いだからね!」
渚は声のトーンを上げてそう口にした。表向きはいつものように明るくつとめていたけれど、物分かりの良いふりをしているのはすぐに知れた。ふと垣間見えた表情はうっすらと陰り曇って、最後まで完全に晴れることはなかった。なんだかひどく悪いことをしてしまったみたいで、胸の内側が痛んだ。
ハルは、どうなんだ。ちらりとふたたび視線をやる。けれど、もうすっかり興味をなくしたのか、遙はロッカーから引き出したエナメルバッグを肩に引っ掛け、ふいっと背を向けた。
「あ、ハル」隣にいた真琴が呼びかけたけれど、遙は振り返らずに、そのまま出入り口へ歩いていってしまった。こんなとき、自分にはとっさに呼び止める言葉が出てこなくて、ただ見送ることしかできない。強く引っ掛かれたみたいに、いっそう胸がちくちくした。
「なんか、ごめんね」
帰り際、真琴はそう言って困ったように微笑んだ。何が、とは言わないけれど、渚の誘いと、多分、先ほどの遙のことも指しているのだろう。
「いーって。真琴が謝ることじゃねぇだろ」
軽い調子で答えると、真琴は肩をすくめて曖昧に笑った。
「うん、まぁ、そうなんだけどさ」
そう言って向けた視線の先には、帰り支度を終えて集まる渚、怜、江、そして遙の姿があった。ゆるく小さな輪になって、渚を中心に談笑している。この方向からでは遙の顔は見えない。顔の見える皆は楽しそうに、ときどき声を立てて笑っていた。
「言わなきゃ、分からないのにね」
目を細めて、独り言のように真琴は口にした。何か返そうと言葉を探したけれど、何も言えずにそのまま口をつぐんだ。
その後、合同練習としては一旦解散して、鮫柄水泳部のみでミーティングを行うために改めて集合をかけた。ぞろぞろと整列する部員たちの向こうで、校門の方向へ向かう岩鳶水泳部員の後ろ姿がちらちらと見え隠れした。小さな溜め息と共に足元に視線を落とし、ぐっと気を入れ直して顔を上げた。遙とは今日はそれっきりだった。
「行かなくて良かったのか?」
食堂で夕食を終えて部屋に戻る道中、宗介がおもむろに口を開いてそう言った。近くで、ロッカールームでの事の一部始終を見ていたらしかった。何が、とわざわざ訊くのも癪だったので、じっとねめつけるように顔を見上げた。
「んだよ、今さら」
「別に断る理由なんてなかったんじゃねぇか」
ぐっと喉が詰まる。まるで全部見透かしたみたいに。その表情は心なしか、成り行きを楽しんでいるようにも見えた。
「…うっせぇよ」
小さく舌打ちをして、その脚を軽く蹴とばしてやる。宗介は一歩前によろけて、いてぇなと声を上げた。けれどすぐに、くつくつと喉を鳴らして愉快そうに笑っていた。
「顔にでっかく書いてあんだよ」
ここぞとばかりに、面白がりやがって。
それから風呂に入っても、言い訳に使った課題に手を付けていても、ずっと何かがつかえたままだった。宗介にはああいう態度をとったものの、やはり気にかかって仕方がない。ちょっとどころではない、悪いことをしてしまったみたいだった。
だからなのか、電話をしようと思った。他でもなく、遙に。今日の後ろ姿から、記憶を上塗りしたかった。そうしなければ、ずっと胸が苦しいままだった。とにかくすぐに、その声が聞きたいと思った。
寮全体が寝静まった頃を見計らって、携帯電話片手にひと気のない場所を探した。いざ発信する段階になってから、きっかけが掴めなくて踏ん切りがつかずに、やけに悩んで時間がかかってしまったけれど。
それでも、やっとこうして、無事に遙と通話するに至ったのだった。
「…らしくないな、凛が自分からそんなこと言い出すなんて」
こちらの言葉を受けて、たっぷりと間を置いてから遙は言った。そんなの自分でも分かっているつもりだったけれど、改まってそう言われてしまうと、なんとなく恥ずかしい。じわじわと広がって、両頬が熱くなる。
「んだよ、いいだろ別に。そういうときもあんだよ」
「まぁ、いいけど」
遙は浅く笑ったみたいだった。きっと少しだけ肩を揺らして。風がそよぐような、さらさらとした声だった。
「でも、渚がすごく残念がってた」
「ん…それは、悪かったよ」
あのときの渚の表情を思い浮かべて、ぐっと胸が詰まる思いがした。自分のした返事一つであんなに気落ちさせてしまったことはやはり気がかりで、後悔していた。いっつもつれない、なんて、妹の江にも言われ続けていたことだったけれど。たまにはわがままを聞いてやるべきだったのかもしれない。近いうちにかならず埋め合わせをしようと心に決めている。
「次に会うときにちゃんと言ってやれ」
「そうする」
答えたのち、ふっとあることに気が付いた。
「そういえば、渚たちは?」
渚の口ぶりから、てっきり今晩は遙の家でお泊り会にでもなっているのだと思っていた。ところが電話の向こう側からは話し声どころか、遙以外のひとの気配さえないようだった。
「ああ。晩飯前には帰っていった」
「…そっか」
つい、沈んだ声色になってしまった。何でもないみたいにさらりと遙は答えたけれど、早々にお開きになったのは、やはり自分が行かなかったせいだろうか。過ぎたことをあまり考えてもどうにもならないけれど、それでも引っ掛かってしまう。
しばらく沈黙を置いて、それからおもむろに、先に口を開いたのは遙の方だった。
「言っておくが、そもそも人数分泊める用意なんてしてなかったからな」
渚のお願いは、いつも突然だよな。遙は少し困ったように笑ってそう言った。ぱちりぱちりと目を瞬かせながら、ゆっくりと状況を飲み込んだ。なんだか、こんな遙は珍しかった。やわらかくて、なにか膜のようなものがなくて、まるで触れられそうなくらいに近くて、すぐ傍にいる。
そうだな、とつられて笑みをこぼしたけれど、同時に胸の内側があまく締め付けられていた。気を抜けば、そのまま惚けてしまいそうだった。
そうして、ぽつんとふたたび沈黙が落ちた。はっとして、取り出せる言葉を慌てて探した。だんだんと降り積もるのが分かるのに、こういうとき、何から話せばいいのか分からない。そんなことをしていたら先に問われるか離れてしまうか。そう思っていたのに、遙は何も訊かずに、黙ってそこにいてくれた。
「えっと」
ようやく声が出た。小石につまづいてよろけたように、それは不格好だったけれど。
「あ、あのさ、ハル」
「ん?」
それは、やっと、でもなく、突然のこと、でもなく。遙は電話越しにそっと拾ってくれた。ただそれだけのことなのに、胸がいっぱいになる。ぐっとせり上がって、その表面が波打った。目元がじわりと熱くなるのが分かった。
「どうした、凛」
言葉に詰まっていると、そっと覗き込むように問われた。その声はひどく穏やかでやわらかい。だめだ。遙がときどき見せてくれるこの一面に、もう気付いてしまったのだった。それを心地よく感じていることも。そうして、知る前には戻れなくなってしまった。もう、どうしようもないのだった。
「…いや、わりぃ。やっぱなんでもねぇ」
切り出したものの、後には続かなかった。ゆるく首を振って、ごまかすようにつま先を揺らして、わざと軽い調子で、何でもないみたいにそう言った。
遙は「そうか」とひとつ返事をして、深く問い詰めることはしなかった。
そうしていくつか言葉を交わした後に、「じゃあまたな」と締めくくって、通話を切った。
ひとりになった瞬間、項垂れるようにして、肺の中に溜め込んでいた息を長く長く吐き出した。そうしてゆっくりと深呼吸をして、新しい空気を取り入れた。ずっと潜水していた深い場所から上がってきたみたいだった。
唇を閉じると、しんと静寂が辺りを包んでいた。ただ目の前にある自動販売機は、変わらず小さく唸り続けている。手の中にある携帯電話を見やると、自動で待ち受け状態に戻っていた。まるで何ごともなかったみたいに、日付はまだ今日のままだった。夢ではない証しのように充電だけが僅かに減っていた。
明るさがワントーン落ちて、やがて画面は真っ暗になった。そっと親指の腹で撫でながら、今のはきっと、「おやすみ」と言えば良かったんだと気が付いた。
なんだか全身が火照っているような気がして、屋外で涼んでから部屋に戻ることにした。同室の宗介は、少なくとも部屋を出てくるときには既に床に就いていたけれど、この空気を纏って戻るのは気が引けた。
寮の玄関口の扉は既に施錠されていた。こっそりと内側から錠を開けて、外に抜け出る。施錠後の玄関の出入りは、事前申請がない限り基本的には禁止されている。防犯の観点からも推奨はできない。ただ手口だけは簡単なので、施錠後もこっそり出入りする寮生が少なくないのが実情だった。
そういえば、前にこれをやって呼び出しを受けた寮生がいたと聞いた。そいつはそのまま校門から学校自体を抜け出して、挙げ句無断外泊して大目玉を食らったらしいけれど、さすがに夜風にあたる目的で表の中庭を歩くくらいなら、たとえばれたとしてもそこまでお咎めを受けることはないだろう。何なら、プールに忘れものをしたから取りに行ったとでも言えばいい。
そうして誰もいない寮の中庭を、ゆっくりと歩いた。まるで夜の中に浸かったみたいなその場所を、あてもなくただ浮かんで揺蕩うように。オレンジがかった外灯の光が点々とあちこちに広がって、影に濃淡をつくっている。空を仰ぐと、雲がかかって鈍い色をしていた。そういえば、未明から雨が降ると予報で伝えていたのを思い出した。
弱い風の吹く夜だった。時折近くの木の葉がかすかに揺れて、さわさわと音を立てた。気が付けば、ほんの半月ほど前まで残っていたはずの夏の匂いは、もうすっかりしなくなっていた。
寝巻代わりの半袖に綿のパーカーを羽織っていたので、さして寒さは感じない。けれど、ここから肌寒くなるのはあっという間だ。衣替えもして、そろそろ着るものも考えなければならない。
夏が過ぎ去って、あの熱い時間からもしばらく経って、秋を歩く今、夜はこれから一足先に冬へ向かおうとしている。まどろんでいるうちに瞼が落ちているように、きっとすぐに冬はやってくる。じきに雪が降る。そうして年を越して、降る雪が積もり始めて、何度か溶けて積もってを繰り返して、その頃にはもう目前に控えているのだ。この場所を出て、この地を離れて、はるか遠くへ行くということ。
たったひとつを除いては、別れは自分から選んできた。昔からずっとそうだった。走り出したら振り返らなかった。自分が抱く信念や想いのために、自分で何もかも決めたことなのに、後ろ髪を引かれているわけではないのに、最近はときどきこうやって考える。
誰かと離れがたいなんて、考えなかった。考えてこなかった。今だってそうかと言えばそうじゃない。半年も前のことだったらともかく、今やそれぞれ進むべき道が定まりつつある。信じて、ひたむきに、ただ前へ進めばいいだけだ。
けれど、なぜだろう。
ときどき無性に、理由もなく、どうしようもなく、遙に会いたくなる。
ふと、ポケットに入れていた携帯電話が震え出したのに気が付いた。メールにしては長い。どうやら電話着信のようだった。一旦足を止め、手早く取り出して確認する。
ディスプレイには、登録済みの名前が浮かんでいる。その発信者名を目にするなり、どきりと心臓が跳ねた。
「も、もしもし、ハル?」
逡巡する間もなく、気が付けば反射的に受話ボタンを押していた。慌てて出てしまったのは、きっと遙にも知れた。
「凛」
けれど、今はそれでも良かった。その声で名を呼ばれると、また隅々にまで血が巡っていって、じんわりと体温が上がる。
「悪い、起こしたか」
「や、まだ寝てなかったから…」
そわそわと、目にかかった前髪を指でよける。立ち止まったままの足先が落ち着かず、ゆるい振り子のように小さくかかとを揺らす。スニーカーの底で砂と地面が擦れて、ざりりっと音を立てた。
「…外に出てるのか? 風の音がする」
「あー、うん、ちょっとな。散歩してた」
まさか、お前と話して、どきどきして顔が火照ったから涼んでるんだ、なんて口が裂けても言えない。胸の下で相変わらず心臓は速く打っているけれど、ここは先に会話の主導権を握ってしまう方がいい。背筋を伸ばして、口角をゆるく上げた。
「それより、もう日も跨いじまったぜ。なんだよ、あらたまって。もしかして、うちのプールに忘れもんしたか?」
調子が戻ってきた。ようやく笑って、冗談交じりの軽口も叩けるようになってきた。
「プールには、忘れてない」
「んだよ、ホントに忘れたのかよ」
「そういうことじゃない」
「…なんかよく分かんねぇけど」
「ん…そうだな。だけど、その」
遙にしては珍しい、はっきりとしない物言いに首を傾げる。言葉をひとつずつひっくり返して確かめるようにして、遙は言いよどみながら、ぽつぽつと告げてきた。
「…いや、さっき凛が…何か、言いかけてただろ。やっぱり、気になって。それで」
そう続けた遙の声は小さく、言葉は尻切れだった。恥ずかしそうに、すいと視線を逸らしたのが電話越しにも分かった。
どこかが震えたような気がした。身体の内側のどこか、触れられないところ。
「…はは。それで、なんだよ。それが忘れもの? おれのことが気になって仕方なくって、それでわざわざ電話してきたのかよ」
精一杯虚勢を張って、そうやってわざと冗談めかした。そうしなければ、覆い隠していたその存在を表に出してしまいそうだった。喉を鳴らして笑っているつもりなのに、唇が小さく震えそうだった。
遙はこちらの問いかけには返事をせずに、けれど無言で、そうだ、と肯定した。
「凛の考えてることが知りたい」
だから。そっとひとつ前置きをして、遙は言った。
「聞かせてほしい」
凛。それは静かに押し寄せる波みたいだった。胸に迫って、どうしようもなかった。
顔が、熱い。燃えるように熱い。視界の半分が滲んだ。泣きたいわけじゃないのに、じわりと表面が波打った。
きっと。きっと知らなかった頃には、こんなことにも、ただ冗談めかして、ごまかすだけで終わらせていた。
ハル。きゅっと強く、目を瞑った。胸が苦しい。汗ばんだ手のひらを心臓の上にそっとのせて、ゆるく掴むように握った。
今はもう知っているから。こんなに苦しいのも、こんなに嬉しいのも、理由はたったひとつだった。ひたひたといっぱいに満たされた胸の内で、何度も唱えていた。
「…凛? 聞いてるのか」
遙の声がする。黙ったままだから、きっとほんの少し眉を寄せて、怪訝そうな顔をしている。
「ん、聞いてる」
聞いてるよ。心の中で唱え続ける。
だって声、聞きたいしさ、知りたい。知りてぇもん。おれだって、ハルのこと。
「ちゃんと言うから」
開いた唇からこぼれた声はふわふわとして、なんだか自分のものではないうわ言みたいで、おかしかった。
できるだけいつも通りに、まるで重しを付けて喋るように努めた。こんなの、格好悪くて仕方がない。手の甲を頬に当ててみた。そこはじんわりと熱をもっている。きっと鏡で見たら、ほんのりと紅く色づいているのだろう。はぁ、とかすかに吐き出した息は熱くこもっていた。
「あのさ、ハル」
差し出す瞬間は、いつだってどきどきする。心臓がつぶれてしまいそうなくらい。こんなに毎日鍛えているのに、こういうとき、どうにもならないんだな。夜の中の電話越しで、良かった。面と向かえば、次の朝になれば、きっと言えなかった。
「こ、今度、行っていいか、ハルの家」
上擦った調子で、小さく勢いづいてそう言った。ひとりで、とはついに言えなかったけれど。
「行きたい」
触れた手のひらの下で、どくどく、と心臓が弾むように鳴っているのが分かる。
無言のまま、少し間が開いた。少しなのに、果てしなく長く感じられる。やがて遙は、ほころんだみたいに淡く笑みを零した。そうして静かに言葉を紡いだ。
「…うん、いつでも来い」
顔は見えないけれど、それはひらかれた声だった。すべてゆるんで、溢れ出しそうだった。頑張って、堪えたけれど。
待ってる。最後に、かすかに音として聞こえた気がしたけれど、本当に遙がそう言ったのかは分からなかった。ほとんど息ばかりのそれは風の音だったのかもしれないし、あるいは別の言葉を、自分がそう聞きたかっただけなのかもしれない。あえて訊き返さずに、この夜の中に漂わせておくことにした。
「それまでに、ちゃんと布団も干しておく」
続けてそう告げる遙の声に、今度は迷いも揺らぎも見えなかった。ただ真っすぐ伝えてくるものだから、おかしくてつい吹き出してしまった。
「…ふっ、はは、泊まる前提なのかよ」
「違うのか」
「違わねぇけどさ」
「なら、いい」
「うん」
くるくると喉を鳴らして笑った。肩を揺らしていると、耳元で、遙の控えめな笑い声も聞こえてきた。
いま、その顔が見たいな。目を細めると、睫毛越しに外灯のオレンジ色の光が煌めいて、辺りがきらきらと輝いて見えた。
それから他愛のない会話をひとつふたつと交わして、あらためて、そろそろ、とどちらともなく話を折りたたんだ。本当は名残惜しいような気持ちも抱いていることを、今夜くらいは素直に認めようと思った。口にはしないし、そんなのきっと、自分ばっかりなのだろうけど。
「遅くまでわりぃな。また連絡する」
「ああ」
そうして、さっき言えなかったことを胸の内で丁寧になぞって、そっと唇に乗せた。
「じゃあ、おやすみ」
「おやすみ」
地に足がつかないとは、こういうことなのかもしれない。中庭から、玄関口、廊下を通ってきたのに、ほとんどその意識がなかった。幸い、誰かに見つかることはなかったけれど。
終始ふわふわとした心地で、けれど音を立てないように、部屋のドアをいつもより小さく開けて身体を滑り込ませた。カーテ���を閉め切った部屋の中は暗く、しんと静まっていた。宗介は見かけに反して、意外と静かに眠るのだ。あるいは、ただ寝たふりなのかもしれないけれど。息をひそめて、自分のベッドに潜り込んだ。何か言われるだろうかと思ったけれど、とうとう声は降ってこなかった。
横向きに寝転んで目を閉じるけれど、意識がなかなか寝に入らない。夜は普段言えない気持ちがするすると顔を出してきて、気が付けば口にしているんだって。あの夏にもあったことなのに。
重なったつま先を擦りつけあう。深く呼吸を繰り返す。首筋にそっと触れると、上がった体温でうっすら汗ばんでいた。
なんか、熱出たときみてぇ。こんなの自分の身体じゃないみたいだった。心臓だって、まだトクトクと高鳴ったまま静まらない。
ふっと、あのときの声が聞こえた気がした。訊き返さなかったけれど、そう思っていていいのかな。分からない。リンは奥手だから、といつだかホストファミリーにも笑われた気がする。だって、むずかしい。その正体はまだよく分からなかった。
枕に顔を埋めて、頭の先まで掛け布団を被った。目をぎゅっと瞑っても、その声が波のように、何度も何度も耳元で寄せては引いた。胸の内側がまだいっぱいに満たされていた。むずむず、そわそわ。それから、どきどき。
ああ、でも、わくわくする。たとえるなら、何だろう。そう、まるで穏やかな春の、波打ち際に立っているみたいに。
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(2018/03/18)
両片想いアンソロジーに寄稿させていただいた作品です。
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今朝のごはん。
ウニのようなビヨンド豆腐丼、小松菜とハムの醤油炒め、なすのチーズ焼き、みょうがとわかめのお味噌汁。
今朝の🍚も丼物です。ウニのようなビヨンド豆腐とえのき茸の梅煮の合わせ技。これがすごく美味しかった!!
🍚はいつものように茶葉と味付けに塩昆布を混ぜ込んであります。豆腐が濃厚なうにの風味だけど塩気がほぼないので、えのき茸を煮るのには梅干し1個を使って少々濃いめにしたとしても丁度いいくらいの塩梅✌️🍚の最後の一粒まで美味しく頂けました。
小松菜は、骨付きハムを大きめに刻んで炒めました。油はちょっと前に食べ終えたマクドゥースの残りを使用。元々がオリーブオイルだし、にんにくの風味とくるみの欠片とパプリカパウダーが溶け込んでいるので、これを使わない手はありませんよね😆
ちょっとドバ~~っとフライパンに入りすぎちゃったのが玉に瑕でしたが💦💦それでも醤油を少々と水溶き片栗粉でまとめて、上手い具合に炒められました。
🍆はまたもや🧀を絡ませて。塩少々で味を付けてます。昨日の朝が塩気が多かった分、今朝はなるべく薄味を心がけてみまして……何とか思い通りに仕上がってくれた😌💨
あと、お味噌汁は昨日作れなかったみょうがにわかめをプラスしてみました。こちらは🍆を炒めるのと同時進行だったので慌ててしまい、みょうがの🔥の通りが甘くてちょっと生っぽくなっちゃいまして💦💦口に入れたら何とも言えない辛みと苦味が混ざったような味。ちゃんと煮えていたら、柔らかい歯触りでほのかに甘く感じられるのに~!!唯一残念です。
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朝から2件、用を済ませて お昼には #武庫之荘 へ。 #武庫之荘駅 北口の 「ポスト📮前で待ち合わせ」という なんだか #初デート みたいなシチュエーション(笑) 今日はお天気も良くて 一気に気温が上がりましたね♪ そうそう、 #イスタグラム が アップデートしたか、APIの都合かで #再ログイン が必要で 各種のSNS連携まで 解除されてて‼️ 連携し直しにも 各SNSへのメールアドレス、パスワードの #再設定 が必要になってましたね。 #パスワード難民 が続出する予感がします😂 #登録メールとパスワードは紙に! #尼崎市 #阪急武庫之荘駅 #武庫之荘駅 #園田 #OYJSHP (武庫之荘駅) https://www.instagram.com/p/CpUBkCGL25t/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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電話で謝罪。謝罪のやり方も知らない大人になりきれない大人の集団。炎上の後始末も最低なのであった。あと、注文したとのを残すあたりも常識というかモラルがないんだろうなーと。ともかくも胸糞悪い一連のニュースなのであった。ゲロ以下
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身近なものってよく見ると、もしくはあの人も同じもの持ってたなんてなると見る目が変わったりしますよね。 写真家ソールライターは映画の中で人間は身近なものを見落とす才能があるなんてことも言っていました。 再評価通信という本も入荷しました。 本日も13時から営業いたします。 ご来店お待ちしております。 #backwoodjp #backwood #バックウッド #書店 #古本屋 #読書 #読書好き #再評価通信 #読書記録 #読書好きな人と繋がりたい #北海道 #虻田郡洞爺湖町 #洞爺湖町 #虻田 #洞爺湖 #西胆振 #胆振 (backwood.jp) https://www.instagram.com/p/CoODmIryu5E/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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🆕 「 あこがれ (2022 再録)」 by Macaroni Empitsu
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再録
かれこれ2年前になった(信じられない)2冊目の傭泥本をこの度再録しました!あの頃はこういうものが好きだったんだな……今と好きな主軸は変わらないものの、どこを多く書きたいかの力の入れようなどを見ると改めて面白く思います。成長してると良いなと思いつつ、今でも十二分に楽しんでいただけるものであることを心の底から願っています。
>まだ、君に夢中。(傭泥)
傭兵と泥棒が結ばれるまでを、思い出の食事たちと共に巡るちょっぴり切なくて優しいお話です。いつも通り、荘園のみんなも添えてのハッピーエンド!
当時は素敵な表紙を石田さんに描いていただきましたが、こちらはお手に取っていただいた方だけのお楽しみとさせてください。美味しい思い出よ永遠なれ!
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paleのSpotify再生回数が1,000回を超えました。 夏になると聴きたくなる、そんな楽曲です☀️ paleはEPリリースに向けて、リミックスを進めていますので首をなが〜くしてお待ちいただければ幸いです。 #spotify #再生回数 #記録更新中 #聴いてくれる人がいる #感謝です🙏 #バンドです #リモートバンド #pluck. #活動中です (Tokyo Japan) https://www.instagram.com/p/CgnaaMoPh70/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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7月23日24日ととっておきの音楽祭がおこなわれました。天気にもめぐまれ、暑い2日間の中開催されました。自分達の演奏は1日目の12時30分から伊藤智美with Tという名前で参加させていただき、名前のとおりほぼほぼともくん頼みの演奏でした。ともくんの誕生日にもかかわらず無理を言ってでていただいたのであらためてお返しは10倍返ししたいと思います。 参加されてたアーティストのみなさんの音楽であったり、ダンスやパフォーマンスなどなど本当に楽しいイベントでした。スタッフとしても関わらせてもらえたことがとても嬉しかったです。 またいろいろな方にお会いできた事も思い出になりました。久しぶりにお会いできた方や、ちゃんと挨拶できてなくてようやくお会いできた方、はじめましての方など。 やっぱりイベントやお祭りっていいですねー。 2日間をとおして思いました。 RYUさん、スタッフ関係者のみなさん、お会いしていただいたみなさん、このイベントに関わった飲食店のみなさん、お越しいただたみなさん、とにかくすべての方に感謝します。 ありがとうございました。 #とっておきの音楽祭 #RYUREX #久しぶりに再会 #キッチンカー #碧乃本丸歌最高 #こはる #伊藤智美 #暑かったけど最高 #TEE #ゆめのたね #公開収録 (岐阜駅【JR東海・東海道本線・高山本線】) https://www.instagram.com/p/Cgbq8DhLPbw/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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#殺戮にいたる病 を#再読 です。 【あらすじ】 永遠の愛をつかみたいと男は願った。猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラ。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。 叙述トリック最高峰は言い過ぎかな? いま読み返すとちょい粗い部分があるし..いや、でも数ある作品の中でもやはりこれは絶対に外せないなぁ。ラストの衝撃は読み返しても新鮮な驚きだもん。 探偵が出てくるわけでもなく、推理で解決するわけでもなく、ただひたすらに稔の愛の軌跡が語られる。 数年?いや数十年ぶりに読み返したけど、ひとつひとつの犯行の描写が生々しく、本当に胸糞ですね(褒めてる)。 #本 #小説 #ミステリー #ミステリー小説 #積読 #積読本 #積読消化 #読書 #読書記録 #読書メモ #読書感想 #購入本 #電子書籍 #book #bookstagram #instabook #instagram #mystery #単行本 #文庫本 𓃠 https://www.instagram.com/p/Ces7T_SPcft/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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〜Successful revenge ヽ(´▽`)/ 昨日は休日出勤の日。 ランチはいつもの中華レストランにて。実はこの重慶そば。先月も注文したのですが見た目はこの感じなんだけど全く!味がなかったんです😭味がないというより中に入っているもやしの味しかしなかった😭😭😭 てことで! 私の味覚が悪いのか、本当に味がなかったのか検証したく再度注文!www 今回は塩味、辛味、少し酸味のある麺料理でしたっ⭐︎良かった。 あ、パクチー苦手なので変更してもらった😊 #再チャレンジ #四川調理人の賄い麺 ─・・─・・─・・─・・─・・─・・─・・─・・─・・─ #グルメスタグラム #グルメ好き #グルメ女子 #グルメテロ #グルメ部 #グルメ巡り #グルメな人と繋がりたい #グルメ好きな人と繋がりたい #グルメ記録 #小平グルメ #招来川菜館 #重慶そば #パクチー苦手 (招来川菜館) https://www.instagram.com/p/CedDVhqLagO/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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#フィルムに恋してる #デジタルでフィルムを再現したい #光 #写真好きな人と繋がりたい #ポートレート #photo_jpn #photography #カメラのある生活 #子供 #子供写真 #child #公園 #日常 #a7s #childphotography #写真部 #ポトレ撮影隊 #ポトレのセカイ #スナップ #成長記録 https://www.instagram.com/p/CdST1O7Joy7/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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