Tumgik
#堕天鹿サイト
japkillwo · 3 years
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19690909横浜産まれ。境遇が悪くて、努力、仕事も、美智子様のお洋服の会社。男から、犯罪。転落、その他の犯罪されて、精神的おかしくなり、閉鎖病棟、耐えられないところから這い上がり、またまた2010年から、せっかく落ち着いたのに、国に大金持ちがいない殆ど殆どその日暮らし生活苦。仕事をするのに車で行かないといけない貯金のない孤独頃から明日食べれなくなるか、老齢年金では食べてけない。お金がなくなると殴り失明仕掛けた目。老後水風呂か?凍え死にか?コロナ疫病のボンティアしたい。殺人もコロナの影響だと思う。まだ体力温存の中年創価と親子は、家で寝てるぞ。私をジリジリ殺すのが楽しくて、私にストレスかけて、コロナも蔓延楽しんでるなあ。千葉県の家にいるがずっと大きな体力●マイケルジャクソンは人気トップしゃないか?コロナの疫は、漂白と同じになって苦しめてる
連絡した欲しい。
私の罪を許すごとく彼らの罪をも許し給え、憎しみは、料理で魚や肉をは捌き、海へ行ったり、祈りは、自由だし、もつたえなあ。私が憎いなら、お金をあげまふか?いくらですか?1人に、1万円あげる。タバコも吸ってますし、殺したい人は何人もいますが、どうせ死ぬし、、勉強したいがわからなく
何故?人を殺すのか?私は何回も酷い目にあってます。精神的に、この世がわからなくなった。それは、殺人犯には、わからないのか?殺しても何も解決しない、40年の地獄と怒りの中で、
犯罪に巻き込まれること何十回、何故私も人を殺さなかったかわからない。殺人ができるだけ幸せかも知らない、また、殺人と会うなんて、また、私を苦しめ?のか、殺しても何の出しにもならない。弁護士や検事が殺すのか?私も我慢して、キチガイになったけども、どうせ、人間は、死ぬ。一人より孤独になつたことがないのか?あの世ても、女も大人もいるし、この世でやらなくてもと思う。
私は悟ったのです。議員は、検事が、100人いるといいなあ千葉県。
火星人プラスと水星マイナスは、阿部政権と同じだよ!私を使い、自分の家族や政党だけで、私が貧乏で死ぬ。千葉県民が?好きなのか?コロナが増えなかったらいいかもね。創価宗教の自由だけと政治するなよ公明党はやだ犯罪された。熊谷知事家族が天皇さまににてて、私が苦労しそう、最初は、知らなくて勉強したからずるいから金泥棒。天皇様とおなしりくち、私が堕胎して、こいつらを食べさせる?なんて。私は熊谷知事の家族の声を聞いた。この人に、子供を?育ててもらってるみたい?はあ?2018年くらいか?幻聴バリバリ?赤の他人!!気持ち悪い!私から出てけ!でけてーよ赤の他人が何故私を知ってるのか?きもい。知ってると思う。知事がやりはじたら、電車をやる?落ちないよう?意味がわからない、何故住んでる場所まで知ってるのか?私に落ちっていいよ。
💮議員や知事サンは事務だけする人がいい。なんの差別もなく、た。ハンコを押すひと。弱い人の味方の議員都知事がいい、六法全書を読破して、検事くらい、真面目な人出ないとまずい。弁護士ほど怖いものはない。議員になるな!あまりまえ。千葉県庁の職員に、法律を教えられるくらいの人がいい!!!検事さんがいいなー100人くらいいるといい。弁護士はまずいなー総理大臣とか議員は、これの方がいいと思う。
法律を悪い金儲けや弁護に使っては行けない。悪い人を居残らせる国であっては行けない。と思います、
天皇天皇とかいう人もダメ庶民の味方でないと議員になれない。
とにかく私のおろした子供をおもちゃにしないで欲しい。孤独な無縁仏になる私、国からおもちゃにされた。差別されてきた病気、統合失調、大昔から、一度なつたら、迫害、倉に閉じ込められて、セックス、犬猫扱い。家柄差別。プロテスタント差別。キチガイとか、薬つけ、餓死、おもちゃにされてる。時期により殺されるおとしむられる。人間として扱われない。
発展しない。水子を馬鹿にするな。コロナ疫が消えるくらい清潔な公務員や議員や知事を選んでほしい。コロナ対策で?議員や公務員や企画?私の苦しみを?コロナになったのに?それで?飯を食うのか?県庁に火星人−と茂原市の水星−があると、後でも皆も不幸になるし。スターウォーズだけでいいのに。金なくなるし。○堕胎した子供のことを、おもちゃににないで、それとも天才の公明党か創価中年老夫婦か?私が堕胎した事?みたか?○私のフォトブオーグみて?茂原市の公務員に、言いつけて、あの人?子供なんか?殺す人よ?だからさー、天皇皇族の顔ぶれで、熊谷知事いいんじゃい?とかやっただろ?私が、令和天皇の時不幸になってて、酷い姿や立場になったこどしつて、よくできるな?贅沢三昧孫までいて、今度も?桂子とかいう障害女に、目をつけたら、若者が?
喜ぶか?とかやったか?は○熊谷知事は誰が仕組んだ?私の堕胎した事をはどうなるんだ、○熊谷知事の家族の顔も見た。令和天皇家族とそつくりだぞ。性別が逆にしたか。芸術ってなんだ。ふざけるのか。3人の公明と創価、中年男が連」てきたのか?赤の他人に、家族呼ばわり?ボケてらだろ。ニヤニヤ病気だろ。コロナ疫病が、白もか?Twitterで、コロナ疫病の事コロナちゃんじやん情報つてやつた、私のことか?私を見て立候補したのか?何故知ってるだよ、私何もかも知ってるのか?何故だよ、2020年の11月に?なんか相談ひてたよな?違うか?具合が悪くて頭も心も痛かった。神も、千葉県庁になったよな。まだ、私を傷つけると悪いことが起きるから、コロナ疫病も継続できて、東京ともコンタクトとれて、政治家で飯がくえる?なんだよ。私が、食べられなくて、産んだら差別されて生きてからないから、堕胎した、子達を馬鹿にして、自分が子供産んだのか?●立候補して、私のプライベートを詳しく知ってるのは、犯罪だよな。
熊谷の家族の女性は、酉年だろ苦労したない。なんなんだ。洋服がなんだ、私が美智子様の専門の植田いつ子アトリエで、仕事をしてた事を知ってるのは公明党と創価だぞ、そういえば精神障害者福祉センターも、0475447897茂原市。斉藤さんは?なんか私にやった?関谷さんは?なんか私にやって、遠くへにげるねあ。熊谷知事のポスター貼ってあったぞ、馬鹿にしてんのか、そういえば、茂原市に引っ越してまもなく、子供を連れて目の前をあるいて言った公務員はどこへいつんだ。見てたよな。私がタバコを吸ってみたら、逃げたな。何か?言いつけたんだよ。、お前ら、私をなんだと思つんだよ、私を洋服女とか言ってんたか。私の性別や人生まで馬鹿にしてんのか?選挙や政治やコロナをふざけてるのか?みんな死ぬぞ、大地震も台風も起きてるのに、コロナ疫病まで、馬鹿にするのか。当選されたのは誰だ千葉県の森が公園か?千葉県民は、虫けらか?酷いなあ、わたしに対して血も涙もないから、天皇皇族馬鹿にするのはやめてくれないか。熊谷なんか投票したないぞ、酉年は。2011年に地震そらから、阿部政権を使い、米津〇〇さんからか、使い、わたしをコテンパンにした。私のしゃしんサイトを勝手に利用して金儲け!!勝手に来て自分のもにして逃げるから死ぬ、 気持ち悪い。寿命まで、
11年も政治でストーカーしてるぞ。病院かは逮捕して、罪み償わせてほしい。治るまで。病気創価と小梅湯、逮捕して、私を見てると癒されるとかいう老婆天才創価公明といやらさしい、中年3人家族。私が辛いのに笑うんだぞ。病気とか、がんばる人とか見るとむきになって?とか、酷い事ををしておいて、顔が見たいといいつたし、その息子がひどい!私に対してだけ、この事で、コロナも発生までしたのに、?なぜ捕まえないのか?まだ、息子も父親も生きてるから、ずーっとストーカーしてきたぞ!、その息子がいやらしいだよー、私の悲しみ見て病気3人家族ぴようぎ癒されるとかいう性格の老婆だぞ。
長柄町役場に履歴があるから、長柄町団地に2010から、山崎一家主婦創価と次から引っ越してきた、創価の主婦山崎と杉浦一家が来た、迷惑とプライベート選挙活動脅し、されたよ。何故?主教と公明党が最強で、私を狙ったか?海外も私話したよ。まだやってる。
創価公明の杉浦一樹と親老夫婦を逮捕か、選挙法違反脅し、政治を使い脅し、生活不安までされた罪。世界が思ってる事⇨長柄町公明と創価キチガイ病気だから、入院をしたほうがいい。その方が周りを幸せにできる、一般庶民の老夫婦と息子さんは、病院入った方がいい。一切来るなお前のせいだコロナ全世界に話してると同じお前が犯人。赤の他人は田舎の人が聞くから、植田いつ子アトリエで、働いたことがあったと言ったのに、私は随分馬鹿にされた。私に対して、何かやれ?横浜生まれとかいつでも、はあ?みたいな近所の主婦。ほんとは、私に頭を下げないといけないのに、振る舞わないといけないのに、逆に知的犯罪でまだ、かせいて、いつになつたら、引退したのに、働きつめ、私を傷つけたのは、千葉県田舎の集団いじめ、創価という人たちから政治の話おどし、勧誘、束縛拘束監禁に近いストーカー、
地震や台風やコロナも蔓延してますね、
私は東京も千葉も最低。新たなスターウォーズの人員求む!!求人!
千葉熊谷知事家族が、女性精神障害年金を切って私を苦しめようとしてるのがわかる。
頭激痛。霊感桂子よりコロナの分布は、千葉県酷い東京もしかり、私を狙うからだ。
茂原市のワーナーの精神障害者生活支援センターの福祉の斉藤さんは、おゆみ野のみどり心のクリニックまできた。こんなことになるなんて!お薬ちゃんと飲んでよ!2021年に家にまできた、その時わかった。あげたで作りの手の込んだデザインのピアスも、利用した。入院させたい!2010創価公明=小池=←私を知りやりたい放題した中年マイケルジャクソン家族共和党で、酉年を馬鹿と呼ぶ、国はとかいう私をぶちのめす手のひら返し、
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haisetsu · 3 years
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名前: kana 性別: 女性 年令: 21 message:  管理人様  この度も、私の稚拙な投稿文を掲載していただいたうえ、暖かいコメントをあり がとうございました。  野外での排便願望や、お尻の穴に異物を挿入しながらオナニーをしたりと、こん な変態なことを思ったり、したりしている女の子は私以外にはいないと思い、コン プレックスをもっていました。  こんな私ではまともな恋愛は出来ないんじゃないかと、将来に対する不安すら 感じていたのですが、4年前��然、管理人様のこのサイトと出会い、私以外にも 様々な性癖をもった女性が居られることを知りました。  それ以来私は、投稿者の方々の赤裸々な告白文と、管理人様の暖かくウィット に富んだコメントにはまってしまい、毎日のように更新を心待ちにしていました。  大袈裟ではなく、本当に『ハイヒールの小部屋』は私にとってなくてはならない ものだったのです。  投稿の度のお願いになりますが、臨時開館などと言わずこれからもずっとこの サイトを続けていってください。  前回の投稿で思わせぶりなことを言っておきながらまた前置きが長くなってしま い申し訳ありません。本題に入らせていただきます。  学校帰りに我慢できず草むらで野グソしているところを同じクラスのM君に見ら てしまったのがきっかけで、お尻の快感に目覚め肛門オナニーを覚えてしまった 私は、今度は自分のお尻の穴からうんこが出てくるところを見てみたくなったの です。  なんて馬鹿げたことを思いつくんでしょう(笑)。  私はどんどん変態になっていきます。  こんな馬鹿なことはよそう、と思っても一度心の中で芽生えた願望は大きくなる ばかりです。  ある朝、私は手鏡を持ってトイレに入りました。  その頃の我が家のトイレは和式の汲取り便所です。  トイレに入って便器を跨ぎ、ジーンズとショーツを下ろしてしゃがみ込みます。  手鏡をお尻の下にあてがい、背中を丸めて股の間から覗き込みましたが、トイレの 中の薄暗い照明では肝心な肛門の辺りに影ができてしまい、はっきり見ることが できません。  なんとか肛門がはっきり見えるようにと、お尻を上げたり、手鏡の角度を変えて みたりと悪戦苦闘したのですが、やはり薄暗いトイレの中では肛門をはっきりと 手鏡に映すことはできません。  それでも何とかお尻を高く突き出し、上体をおもいっきり左に捻った不自由な体 勢で、私はお腹に力を込めて力みました。  肛門が内側から押し広げられ、大きなかたまりが押し出されてきます。  私は決定的瞬間を見ようと首を後ろに捻じ曲げて、右手に持った手鏡を覗き込 むのですが、どうしても肝心なところが影になってしまいます。  私はうんこが一気に出てしまわないように、また切れてしまわないように、お尻 に神経を集中させて、体勢を少しずつ変えながら何とかうんこを咥えた肛門が手 鏡に映る角度を探しました。  考えてみると何とも滑稽でみっともない格好です(笑)。  ジーンズとショーツを膝の辺りまで下ろして、丸出しのお尻からうんこをぶら下げ たまま、中腰になって四苦八苦しているんですから。  私の糞闘もむなしく、どうしても肝心なところが影になってしまいます。そのうち、 お尻からぶら下がっていたうんこは徐々に押し出され、とうとうその重みでちぎれ て落下してしまいました。  ボトンッ  「きゃっ!」  変な体勢をとっていたため、私のお尻から落下したうんこは、便器から外れて 私の足もとに落ちて横たわっていました。  太くて長いサツマイモのようなうんこを、トイレットペーパーで包み込むように掴 んで後始末をしながら、私は情けなくなってしまいました。  こんな私の姿を中学のときの同級生達が見たら何と思うでしょうか。  自分で言うのもなんですがクラスの中で私は結構目立つ存在でした。  私は沖縄出身の母親譲りの、目鼻立ちのはっきりした彫りの深い顔立ちで、中 学生にしては身体も大きかったので(この当時で、身長が165センチあり、体重 も55キロ位ありました)、日曜日に私服を着て町中を歩いていて、高校生に軟派 されたこともありましたし、1年生の時、3年生の柔道部の主将に告白されたことも ありました。  部活はバスケットボール部で、3年生のときにはキャプテンをしていました。  対外試合で隣町の学校へ出向いたときなど、他校の男子生徒たちから、熱い 声援を受けていました。  片田舎の、全校生徒が100人足らずの小さな中学校でしたが、私は普段から 男子生徒からの羨望や憧憬の視線を意識していたのでした。  でも本当の私は、お尻に指やスティック糊を挿入したり、トイレの中で肛門から うんこが出てくるところを見ようと手鏡を持って四苦八苦している、とんでもない 変態娘なのです。  この頃にはいつも感じる自己嫌悪とは別に、とことん堕ちてみたいという、自虐 的な心理も芽生えてきていました。  私に好意をよせてくれているクラスの男子に、トイレでお尻を剥き出してうんこを している無様な姿を覗かれてしまったら、あそこも肛門も、恥かしい穴という穴全 てを見られてしまったら、とそんなことを考えながらトイレの中で今うんこを出した ばかりの肛門に指を差し込んでオナニーをしてしまいました。  トイレの中での排便観察はこうして失敗に終わりました。やはり薄暗いトイレの 照明では肝心な肛門をはっきりと見ることは無理みたいです。  かといって、いくらなんでも自分のお部屋でうんこをする訳にはいきません。  そこで思いついたのが我が家の庭での排便でした。  家の前には狭いながらも庭があります。  周りはブロック塀で囲まれていますから外から誰かに見られること はありません。  ちょうどその3日程後の、4月の最初の日曜日に両親は親戚の法事で、朝から 大阪へ行くことになっていて、その日は私独りが家に残り留守番をすることになっ ていました。  まさに千載一遇のチャンスです。  私は庭で排便をして、うんこが肛門から出てくるところを鏡に映して見るだけで はなく、ビデオカメラで撮影することを思いついたのです。  私はこの自分の思いつきに興奮して、ワクワクしながら計画を練りました。  まるで楽しい旅行の計画を立ててる時のような気分です。  庭の隅に放置されていたビールケースを庭の真中に持ってきて逆さまに据えて その上でしゃがんで排便することにしました。  家には2台のビデオカメラがありました。  1台は旧式のVHSのビデオカメラと、もう1つは父がボーナスで買ったばかりの ハンディカム式の液晶画面のついた最新のビデオカメラです。  どうせ撮るのなら、せっかく有るこの2台のカメラを使って、それぞれ別のアング ルから自分のうんこ姿を撮影することにしました。  まずハンディカムのビデオカメラの方は地面に置き、しゃがんだお尻を真後ろか ら仰ぎ見るようなアングルに角度を調整することにしました。  うんこが肛門から出てくる様子をアップで撮影できるように、ズームの調整も必 要です。  もう1台のVHSのビデオカメラの方は、私がしゃがむ場所から右へ真横に2メー トルほど離れた位置にある、植木鉢を並べている台の上に据え付けて、しゃがん だ私の全身を映すことにしました。  私は夜、自分の部屋でテーブルの上にしゃがんで、2台のビデオカメラの位置や 角度、ズームやピントの調整をしました。  何しろチャンスは1度しかありません。私は何度も繰り返し、念入りに準備を整え ました。  私は日曜日が来るのが待ち遠しくてなりませんでした。  土曜日の夜、最後の調整をしたあと、布団に入っても興奮してなかなか眠りに つくことができません。  あとは雨が降らないことを祈るだけでした。  翌朝、両親は朝6時過ぎに家を出ました。  夕方にならないと帰ってきません。  私の願いが通じたのか、少し肌寒いとはいえ、抜けるような青空が広がり、絶好 の「うんこ日和?」です。  私は庭の隅からビールケースを持ってきて、春の陽だまりができた庭の真中に 据え付けました。  これが今日の私のステージになるのです。  お尻の真下に位置する地面の上には新聞紙を敷きました。  2台のビデオカメラを慎重にセットします。何度も予行演習をしているので、カメラ アングルもピントも完璧です。  準備が万端整いました。  何だか興奮して心臓の鼓動が聞こえてきそうです。  この日の私の服装は、ピンクのトレーナーにジーンズのミニスカート、足もとは 紺色地にアーガイル柄の入ったハイソックスに白のスニーカーというお気に入り のファッションで決めていました。  可愛らしいファッションと、排便という恥かしい行為とのギャップが、さらに興奮を かきたてます。  私は順次、2台のビデオカメラの録画ボタンを押してからビールケースの上に立 ちました。  スカートの中に手を入れ、白いショーツを膝の辺りまで下ろして、ジーンズのミニ スカートを腰の方まで捲り上げると、おもむろにしゃがみこんだのです。  時刻は午前10時を少し回ったところです。  遠くからひばりのさえずりが聞こえてきます。  春のそよ風が私の剥き出しのお尻やあそこを撫でていきます。  私は何だかとても奇妙な気分になりました。  自分の家の庭先とはいえ、私は今、白昼お天道様の下で、お尻丸出しの格好でしゃがみ込んでうんこをしようとしているのです。  家の周囲はブロック塀で囲まれているので、通りの方からは私の恥かしい姿を見られることはありません。  でももし来訪者があって、玄関の前まで入ってくる人がいたら、お尻を出してしゃがみ込んでいる私の後姿が目に飛び込んでくるはず です。  もしも誰かが今の私の姿を見たら、いったいどう思うでしょうか。  実は今日のこの日のために、2日前の金曜日の朝から私はわざわざ下痢止めのお薬を飲んで、排便を我慢してきたのです。  私のお腹の中には3日分のうんこが溜まっていました。  その3日分の溜まったものを排泄すべく、私はお腹に力を込めながら力みはじめました。  目を閉じて、しばらく力んでみましたがお薬がまだ効いているのか、うんこは出そうでなかなか出てきません。  私は大きく息を吸い込むと、さらにお腹に一層の力を込めました。  すると、  『ぷぅ~』  と、なんとも気の抜けたようなおならが出てしまいました。  私は自分が発したその音に驚いて、しゃがんだままの格好で思わず辺りを見回 しました。  もちろん誰もいるはずもありません。  再び強く力みます。  無意識のうちに、膝の上に置いた手をぎゅっと握り締めていました。  5分以上そうして踏ん張っていたでしょうか。  肛門を内側からかなり大きな塊が押し広げるように、ついにうんこの頭が出てきたようです。  私の肛門は、目いっぱい広がっているのでしょう。  硬くて太いうんこが直腸内をゆっくりと外にむかって移動する感触を感じます。  私は一息ついた後、さらにお尻に神経を集中させて力みます。  すると今度は前の方から少量のおしっこがチョロチョロとちびり出てきました。  うんこの方は、ゆっくりと切れることなく徐々に押し出され、お尻からぶら下がっていましたが、ついにどさっと重そうな音をたててお尻の真下に敷いていた新聞 紙の上に落下しました。  大きなうんこを排泄した後も、肛門がぽっかり開いたままになったような感じがし ました。  お尻の穴の辺りが少しひりひりします。  残りのうんこを出してしまおうと何度か力んでみましたが、後は小さな塊が申し訳 程度に2、3個出ただけでした。  排便を終えて後ろを振り返って、たった今自分が出したものを見て私は仰天しま した。  『嘘っ、これが私のお尻から出てきたん?』  新聞紙の上に湯気をたてて横たわっているそれは、太さが4~5センチ、長さが 30センチくらいもあり、こげ茶色で表面はごつごつしていかにも硬そうです。  私は、『こんなすごいうんこが出せるんだから、3センチのスティック糊なんて簡 単に入るはずよね』と、馬鹿なことを納得していました。  しかし、それにしても強烈な臭さです。  自分の胎内にこんなに臭いものが入ってい���のかと思うと、ちょっとショックでした。  すぐに後始末をしなくちゃ、と思ったとき、私はお尻を拭くためのティッシュペーパ ーを準備するのを忘れていたのに気付いたのです。  一生の不覚です(笑)。  仕方なく私はお尻を丸出しのままビールケースから下りて、ずっしりと重いうんこ が乗っている新聞紙を中身が落ちないように、包み込むように両手で持って、トイ レの方へむかって走り出そうとしました。  しかし走り出したとたんに、膝の辺りまでずり下ろしていたショーツで脚がもつれ て、見事に前のめりに転んでしまいました。  転んだ拍子に、手に持っていたうんこを包んでいた新聞紙を地面に落としてしま ったんですが、幸いにも中身が散乱する悲惨な事態だけは回避することができま した。  しかし、スカートは腰の辺りまで捲り上げたままなので、お尻は丸出しのままで、 これ以上ない醜態です。  私は半泣きでどうにか立ち上がると、自分のうんこ入りの新聞紙を拾い上げま した。  膝の辺に引っ掛かっていたショーツは、さらに足首のところまでずり落ちてしまっ ていたためお尻を出したまま、よちよちと不恰好に歩いていき、家の中に入りまし た。  トイレにたどり着くと、新聞紙の中のうんこをどさっと便器の中に捨てて、トイレッ トペーパーでお尻を拭きました。  拭いた紙を見てみると、茶色く擦れたような少量 のうんこに混じって、ちょっぴり血が付いていました。  さすがの私の肛門も、あの極太のうんこはちょっときつかったようです。  まだ少しひりひりしています。  前の方からは、おしっことは違う液が溢れているのに気付きました。    だらだらととりとめのない、読み苦しい長文で申し訳ありません。  また、前回の投稿で思わせぶりなことを書いて、管理人様に期待を持たせてし まい、拍子抜けさせてしまったかもしれませんね。  こんなつまらない体験談でもよろしければ、またこの続きを投稿させていただき ます。
ハイヒールの小部屋(388-4) 自宅庭で排便シーン撮影ロケ!?
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ayanemutuki · 5 years
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名も無き森の夢語り
!Fire Emblem Heros Fan fiction!
・カミュとプリシラの話。サイトを閉鎖(もしくは移転)する事に決めたのでぼちぼち再録。 ・異世界交流描写を含みます。独自解釈、ネタバレを含みます。カップリング描写はあまり含みません。
・Image song:名も無き森の夢語り(D)
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昔の昔、真白の城には美しい薔薇が咲き乱れていました。その薔薇は、美しい薔薇のお城の象徴でした。そのお城には、たった一人の美しい少女が居ました。ある日、少女は美しい王子様に恋をしました。ですが、少女は掟によって、外に出ることは叶いませんでした。いつかこの外の世界に出たい。そう願った少女は――ある日、魔法使いにお願いをしました。そう、自分の声を代償にして、外に出るお願いを。
 1.プリシラから見た異界の暗夜王国第一王子マークスと、黒騎士の異名を持つパラディンのカミュは、敵から見たら圧倒的に恐れられているが、彼女やアルムと言う少年から視点を見ると、心優しい騎士の姿であった。騎士の中の騎士――敵には容赦ない彼等は、何処か憂いの瞳をしているのに気付いた。誇り高い騎士であれ、まるで御伽噺の王子様の様だ。と誰かが言っていた。召喚士のエクラが神器を持っているように、彼等もまた、ジークフリートと言う剣とグラディウスと言う槍の神器を持っている。カミュは彼女の兄レイヴァンと似た雰囲気を持つ――書物では恐るべき王として描かれていたマケドニアの王ミシェイルと良く会話しており、マークスは自分に時折ナンパしてくる部下のラズワルドを説教していた。だが、彼女から見た二人の騎士は――彼女から見れば、『違和感』しか感じなかったのだ。あれは、そう――この前の戦闘中、異界のイーリスの王女リズが敵の兵士の攻撃を受けそうになった時だ。無防備になった前衛の隙を突き、兵士の一人が雄叫びを上げてリズに剣を振るおうとしたのだ――だが、其れをカミュはグラディウスを持って駆け付け、兵士の胸を一突きして彼女を助けたのだ。一体何故だろうか。とあの時思う。リズはクロムに大丈夫か。と急かされて、リズは「だ、大丈夫」と言っていた。 何故、あの時カミュはリズを助けたのだろうか――無関係な筈なのに、無関係では無い。そう自分の中で直感していた。何か、過去にでも悔しい事や、悲しい事――後悔している事でもあったのだろうか。彼女は当時を思い出し――違和感を拭い、食堂へと急いだ。 食堂は人がいっぱいだった。マシューがヘクトルと会話しながら出された食事を食べていて、あのマークスの臣下のラズワルドが自分と同じトルバドールのクラリーネをナンパしており、クレインが彼の耳を引っ張って退散させているのが見える。 自分はフレンチトーストと南瓜のスープを注文し、席に座った。ふと、隣を見ると暗夜王国の王女であるカムイが、席に座っていた。竜騎士のカミラや、あのマークスが溺愛している(と言うかカミラの彼女に対しての溺愛っぷりは可笑しい)王女であり、ニニアンと同じ――竜の血を引く王女でもあった。 「あっ、プリシラさん!席、一緒なんですね」 「はい、偶然カムイさんと出くわすなんて、思いもしませんでした」 カムイは自分の言葉に言葉が弾み、彼女は色々な話をした。自分の可愛い妹のエリーゼとサクラについての話、自分の馴染みであるエルクと同じ魔導士の弟レオンや、弓使いのタクミ――姉のヒノカとカミラ、そして兄のマークスとリョウマについての話だ。彼女の会話は楽しそうだ。まるで、本物の家族のようだと思っている。ルセアやセーラ、自分の兄であるレイヴァンと比べ――彼女は本当に恵まれていると思っていた。だが、彼女のある言葉をきっかけに、空気は変わった。 「――でも、ある時カミュさんと出くわしたら、私の頭を撫でてくれました。その時の彼の表情は、とても悲しそうでした」 『君はニーナと似ている――運命に翻弄されても、愛しい身近な肉親を失っても、健気に頑張っている。いや、彼女とは――似ていないのだろうな。運命に耐えられたのだから…』 一体どう言う事なのだろう。と思う。あのカミュが、カムイに対してそんな言葉を開くなんて。カムイは健気に、振る舞っているが――何処かぎこちないようだ。 自分はこの事を誰にも打ち明けられずに、そっと心の中に隠して置く事にした。恐らくは、知りたくない事実を知ってしまうのだろう。だから、心の中に隠しておく事にした。 ――ただ、あの黒騎士の身に、過去に、何があったのだろうか。
2.
カムイ王女は、不思議な人だ。と最初に、プリシラが見た感想はこれだった。誰にも優しく接し、不思議な魅力が満ち溢れている。あの捻くれた竜騎士のヴァルターや、ナーシェンにだって普通に接する。竜石を持ち――竜に変身出来る。マムクートの王女チキや無邪気な神竜のファ、ノノとは違い…ニニアンに似た雰囲気をまとった王女だと思った。彼女は、杞憂かな。と思うが――義理の兄であるマークスと会話する時、時折、嬉しそうな表情するのだと思う。そして、実の兄のリョウマと会話する時だって嬉しそうに、楽しげな表情をする。だから杞憂なのだろうか。と思う――が、あの食事の最中にカムイが言った言葉が、未だに引っ掛かっていた。カミュがカムイを見て、何故悲しそうな表情を浮かべるのか――彼が言った『ニーナ』って人は誰なのか。いいや、彼の事情に触れない方が良い。触れてはいけないものと、触れる事さえ許されない事情があるのだから。 そんな矢先の事であった。アスク城の廊下を歩いている最中――洗濯物を引っ提げて歩いている剣士のカザハナが居た。確か杖使いの白夜王国の第二王女サクラの臣下の一人でもあったが、カザハナはプリシラの姿を見ると、駆け寄って来た。 「こんな所に来るなんて、どうしたの?」 「ええと…ちょっと、道に迷っちゃって。自分の自室に戻ろうかと思いまして」 アスク城は広い。道に迷ってしまいそうだ――なので、彼女はカザハナに頼ろうかと思っていた。何となく、だが。 「…カムイさんって、不思議な人ですよね。…あの竜騎士のヴァルターにだって接せられる人なんですもの」 「カムイ様は、不思議な人だと思っていても、仕方ないのよ。…不思議な彼女でさえ、怒る時だってあるのよ」 「怒る時があるんですか?」 するとカザハナは唾を飲み込みながら…重く、口を開いた。 「…あのね、暗夜のガロン王に目の前で、実の父親を殺されているの。それで誘拐されちゃって…。サクラ様、そしてヒノカ様もその時酷く悲しんでいたのよ…特にヒノカ様が荒れてて、ミコト様が泣きながら制止するほどに天馬に乗る訓練をしていたの。…あたしだって、カムイ様を最初見た時は信用していなかったのよ。それに、態度を冷たくしていたから…」 プリシラは、口を開いたままだった。実の父親を殺されていた。 「…不意な事情にね、カムイ様が白夜王国に来た時は、酷く事実を重く受け止めていた…驚いていたの。『白夜に生まれ、暗夜に育てられた』って。事実が判明する前に、ガロン王を父親と慕っていて…。けれど、カムイの母親のミコト様は、…突然の襲撃で殺されてしまったのよ」 再び開いた口が塞がらなかった。不意に、過去の事を思い出した。ネルガルと、その娘と息子のニニアンとニルス。運命によって翻弄された親子。ネルガルによって傀儡と化した暗殺集団の黒い牙。…プリシラは、カムイもニニアンと似た境遇なのだろう。と悟った。 「…それで、カムイ様はそのショックで竜の力が暴走して…竜石が無かったら、本当に危なかったわ。一歩遅かったら大惨事になりかねなかったわ」 「そう、なんですか…」 カザハナは一時顔色を悪くしていたが、顔を上げて「暗い話題になっちゃってごめんね!」と言った。 「…義理の兄のマークス様や実の兄のリョウマ様を慕っているけど、ずっと長く居た義理の兄のマークス様の方に懐いているのよ。だから…カムイ様を、大事に触れ合ってあげてね」 (…竜の力、ですか…) プリシラは自室のベッドに寝転がり、その事を思い出していた。竜の血を引く踊り子のニニアンと、ニルス。そして父親のネルガル…。竜の力に翻弄され、多くの悲劇を生んだ。けれど、その悲劇もまた、運命なのだろうと悟る。それが無かったら、エリウッドやヘクトル、カレルに出会わなかったのだろうから。
3.
その翌日、プリシラは竜舎に向かっていた。あの騎士の言葉の真意が知りたい。だが、どうしても誰にそれを相談したら良いのか悩んでしまう。オグマやナバール、シーダでは彼の一面を知る事は出来ない。理由は簡単だ。彼等はアリティア側で戦っており、ドルーア側ではない――では、元々ドルーアに居たミネルバなら彼の一面を知っているだろうか。そう信じ、竜舎に辿り着いた。 しかし――ミネルバの姿は無い。何処に行ったのだろうか。プリシラが恐る恐る強面な竜が犇めいている廊下を歩くと――不意に、後ろから声をかけられる。 「おい」 後ろを振り返ってみると――マケドニア王であり、シスターのマリアとミネルバの兄であるミシェイルが不機嫌な顔をしながら立っていた。 「此処は貴様の様な女が来る場所ではない」 「…ミネルバさんを、探していました」 「ミネルバだと?」とミシェイルが妹の名前に反応をした。やたら不機嫌な顔をしているが、これ以上妹の名前を出すのは止そう。とこの時思った。 「…少し、カミュさんについての話があるんです。彼についての事を、ミネルバさんなら知っているかもしれません…と」 「…ああ、あいつの事か?あいつはハッキリ言って、無茶が祟って自分に返ってくる事もある、真面目で大馬鹿者の男だ」 …共にアカネイア大陸に反旗を翻した国を束ねる将なのに、何て言い様なのやら。プリシラは、思い切ってカムイの事を話した。 「…カムイを見たカミュさんが、彼女とニーナっていう人を重ねた…過去に何をしたのかは…彼の心に深い傷を負っているのかもしれません。彼に直接問いかける事は、恐れ多くも、出来やしません。なので、他の人に話をしても…そんなに深い話を得られる事は出来やしないと思います」 ミシェイルはニーナという言葉に反応をし、「ああ…あの女の事か」と口を静かに開く。 「ニーナと言う女は…アカネイア聖王国の生き残りの王女だ」 生き残り。嫌な予感がするとプリシラは、この時思った。 「…アカネイア聖王国の王族は、ドルーア帝国によって全て皆殺しにされている。老若男女問わず、な。…ニーナは、カミュの手で救い出された。仕方ないよな、では済まされない。あの男の祖国のグルニアはドルーアの恐怖によって屈したからな。その事を負い目に負ったあいつは、ニーナを救い出し、2年間の間、ささやかな会話をしていたらしい」 プリシラは、黙り込む。虐殺…そんな不穏なワードが飛び出すとは思ってもいなかった。つまり、彼はドルーアに無理やり従わされていたのだ。 「…あいつは、無茶が祟る男だった。ドルーアから彼女の引き渡しが来た際は、自分の身を挺して彼女をオレルアンに逃がした。だが、結果はカミュは指揮全権を剥奪され、ドルーアの言いなりのままだった。英雄になれないまま、大陸一の騎士からドルーアの将に堕ちた。そいつは騎士として生き、騎士として死んだ。…ニーナの悲しみは、深かっただろうな。愛する人がいない世界など、意味はない。」 「…そう、ですか…。」 「だが…ニーナはアカネイアの王女の立場を嘆いた。器に耐え切れられなかった。しかし、仮にも王族の立場だ。大陸を統べる者の立場は無理がある…が、大陸を守る為に、ハーディンと婚約をした」 前に、リンダと話す機会があって、アカネイアについてを教えてくれた。ふいに、気になった言葉があった。 『炎の紋章を行使する者は、愛する者と結ばれない運命を迎える…それが、アルテミスの運命(さだめ)である。』 アルテミスの運命。まさにニーナはその立場だったのだ。プリシラは、ミシェイルの話を聞く事しか出来なかった。 「…あの男は、アルムと言う小僧のバレンシア大陸の者達の話を聞く限り、生きていたのだろう?…生き残ったのは、不幸だっただろうな。死ぬ事すら、許されなかったからな。何の因果なんだろうな」 少し前に、クレーベやマチルダも、カミュと話をしていた。其れを見る限り、微笑ましかった。だが…残された者達の心の痛みは、想像を絶するものだったのだろう。 するとミシェイルは、次の言葉を口にした。 「…その婚約者のハーディンは、ある境に、変貌した…。暗黒皇帝と、化した」
4.
あの時の事を、思い返す。ネルガルと、ニルスとニニアンの姉弟の――竜を巡るあの戦いを。闇に飲み込まれれば、もう元に戻れない事を。彼女は一番それを知っている。 「…ニーナはハーディンよりも、亡き男を追い続けた。ハーディンの愛がニーナに届かなかったと分かった時は全て遅すぎた…がな」 一歩後退りする。怖い、でも…真相を知りたい。真実を知らなければ、何かが分かる気がする。でも、後退りする事さえ許されない覚悟なら…出来ている筈だ。プリシラは、ミシェイルの方を見る。嫌な表情をしている…何か苦虫を噛んだ様な表情をしているが、大丈夫だろうか。 「暗黒皇帝と化したあの男は――あいつの祖国であるグルニアを蹂躙し、俺の妹に酷い事をした。…死にかけた妹を助けたのは俺だ。最も、あいつを許すかどうかは分からないが、妹を殺しかけた事は許さないがな」 プリシラはミシェイルの方を見ている事しか出来ない。彼から語られる真実は、最も残酷な真実でもあった。真実は、知らない方が幸せな時もある。其れは御最もな事なのであろう。だが、知る事も…時に自分自身と向き合わなければいけない事もあるのだから。 「純粋にニーナを愛していた。しかし、彼女の愛が自分に向いていないことを知ったあの男は、ガーネフに心の闇を付け込まれ、闇のオーブの虜となった…英雄戦争の勃発だ。暗黒竜を共に戦った者たちが敵味方に分かれて今度は殺し合いをする、悲惨な戦いだったがな」 「…私は、ハーディンと言う人が、闇に取り込まれて、飲まれ…悲惨な結末を迎えたのを想像してしまうんです。…闇に取り込まれたら一度、元にはもう、戻れませんから…」 ミシェイルは「そうだな」とプリシラの方を見て、竜舎の天井を見る。 「…ハーディンは倒された。少なからず、闇のオーブに対抗出来る光のオーブを持ったマルスの手によってな。だが、ハーディンを裏で操っていたガーネフを倒すまでは、英雄戦争は終わらなかった…俺の妹のマリアが、暗黒竜メディウスの生贄にされかけた」 あの健気なシスターのマリアが。とプリシラは驚きを隠せない。だが、ミシェイルは黙々と話を続ける。 「マリアだけじゃない…マルスの姉エリスと、シスターのレナ…それに、ニーナまでが暗黒竜メディウスの生贄にされていた。俺はマリアを助ける為にガーネフと戦ったが…返り討ちに遭ったがな。だが、ファルシオンとスターライトは奪い返し、マルスに其れを託した…あいつも、姿を変えて、名前も偽っていたが、ニーナを救うと言う信条は変わらなかった」 プリシラは、彼がガーネフに返り討ちに遭ったと聞いて…それ以上は彼に追求する事はしなかった。するとミシェイルは口を開く。 「…カミュは、無茶な男だ。どれ程メディウスやドルーアに酷い目に遭わされても、ニーナを救うと言うのはあまり変わらない。だが…アスク城の書物では彼女が『英雄戦争勃発した原因の一つ』と供述されていたが…俺は、それ以上は追及しない」 ミシェイルは全てを語り尽したと言うように、立ち去って行く。竜舎から出て行った後、一人残されたプリシラは、不意に近くに居た一匹の竜が悲しそうに鳴いているのに気付いた。 「あっ…一人ぼっちは寂しいの?大丈夫です。私が居ます」 竜の頭をそっと優しく撫でる。まだこの世界に来ていないヒースの竜も、最初は怖かったが…よく見れば人懐っこい部分もあった。竜はぐるるるるん。と鳴き、プリシラは「よしよし。」と言った。 「ええと…これは、誰の竜でしたっけ。……?」 そう言えばこの赤い竜は、ミシェイルの竜であった。と言う事は、彼の竜なのだろう。プリシラは彼の竜は可愛い一面もあるんですね。と思った。
5.
「う、うう…」 ヒノカは目の前にある皿に盛ってある真っ黒焦げのクッキーを見て、落ち込んだ。今日は皆に存分にクッキーを配ってもらおうと言うシャロンの提案で、一部のメンバーがクッキーに挑戦する事にした。…オスカーやルカならまだしも、カミラの頼みでヒノカまで参加する事になった。セツナも参加しているが、ピエリの手伝いもあって何とかなっているようだ。 「…これは、黒焦げなクッキー…だよな、ルフレの手料理よりは遥かに怖いような…」 ガイアはそう言い、ちょっと後退りをした。 「わ、私はただ女の子らしくふるまっただけだ!」 「何と言うか、ずっと戦いの訓練をし続けたツケが来ちゃったわね…」とオボロの言葉に対し、カザハナも頷いた。このクッキーは流石に食べられないであろう。そんな風景を見ながら、プリシラはボーッとしながらクッキーを焼いていた。 「…どうしたんですか?プリシラ様…らしく、ありませんよ?」 「あっいえ…。何でも、無いんです」 ルセアの言葉にプリシラは我に返りながら、オーブンからクッキーを取り出した。 「レイヴァン様から聞きましたよ。最近、あの黒騎士と、暗夜の第一王子に対して気になっている態度が見える。と」 「…お兄様は、何でも御見通しなんですね。でも、ちょっと些細な事なんです。だから…」 自分の余所余所しい態度に、ルセアは「…本当に、気を付けてくださいね」とそう告げた。 クッキーを皆に御裾分けする事が出来て、本当に楽しかった――後は、カムイ王女の処だけだ…彼女は、今の時間帯は夜だ。だから、自分の部屋に居るのかもしれないと思い、彼女の部屋に辿り着き、部屋のドアをノックをしようとした処。 「…アクアさんと会えて、良かったです。…私、ちょっと心細かったんです」 ニニアンと似た雰囲気を持った歌姫が、この部屋に居る。そう言えば、アクアと同室だった事をすっかり懸念していなかった。 「そうね、此処は『夢』であって、『夢』ではない世界。私が消えると言うのは、貴女を一人にさせてしまう事。けれど、貴女には「きょうだい」が居る。私を忘れない限り――私は生きているの」 「…でもね、選択を誤ったら…どちらの兄妹と戦って…傷付いた姿を見てしまうのが、怖くて。もしかしたら…マークス兄さんやリョウマ兄さんを自分の手で殺してしまう未来が、あったのかもしれません」 殺してしまう、未来。『もしも』が全てを左右してしまうが、見えてしまう未来がある。…例えば、あの呪術師のレイと言う少年は、ニノの未来の子供であり、クレインとクラリーネの兄妹も…考えるだけで、恐ろしい事を感じてしまう。 「だから…元気に振る舞おうと考えたんです。けれど…アクアさんのお母さんや、お母様のあの姿を見ると、辛くて、辛くて…」 カムイの赤い瞳からポタリ、ポタリと涙が零れ落ちる。母親?アクアの母親…?きっとカムイの言葉を聞く限り、辛い事でも、あったのだろうか。 「…カムイ、今日は私の前で泣きなさい。私と会えて…心細かったのでしょう?そして…悲しかったのね。ごめんなさい、つらい思いをさせて」 「良いんです。…でも、こんなんじゃ、マークス兄さんや、リョウマ兄さんに怒られちゃいます…タクミさんに、笑われてしまいます…」 (…ごめんなさい、カムイさん。私、貴女の事を全然知らなくて…かなり、つらい戦いをしていたんですね…) プリシラは泣きじゃくってるカムイの声を聞いて、ふと思った。 ――恋人を失ったニーナ王女も、こんな気持ちだったのでしょうか。 プリシラは彼女らにクッキーを渡す気にもなれず、このクッキーを、お兄様やルセアさん、そしてセーラに分けて貰おうと考え…部屋を後にした。 ――その姿を見た、一人の竜騎士の影に気付かずに。
6.
その翌日。 「おい、其処の女」 プリシラが何時ものように食堂で食事をしていると――高慢な態度を取るリゲル帝国の王子のベルクトが、こちらに顔をのぞかせていた。不機嫌な顔で「其処、席が空いているか?なら俺に譲れ」と言って、勝手に座ってきたのであった。こう言う高慢的な態度をとる王子ってヒーニアスとミシェイルくらいだろう。と心の中で思った。 「…最近、あの黒騎士についてやたら気になる態度をしているな。何かあったのか?」 「いえ、そんな…。私は、彼について知りたいだけなんです…ミシェイルさんから大体の見当は付きましたので」 「あの敵が多い男から話を聞くとはな…あの態度は気に食わん」 中々のブーメランじゃないかとプリシラは思った。貴方も言葉や高慢な態度で敵を作っているじゃないですか。と口にしたら、彼は怒ってしまう。なのでルセアから教わったお口にチャックをする事にした。 「…あの男は、瀕死の重傷を負ってアカネイア大陸からバレンシア大陸に流れ着いた」 …えっ。じゃあ、幸運に生きていたって訳ではないのか。とプリシラはコーンスープを一口飲んで思った。 「瀕死の重傷を負って海岸に流れ着いた時に、ティータと言う女性に助けられたのが幸運だったな…その際に記憶を失っていて、ジークと名乗っていた」 ああ、そうなのかとこの時思った。するとベルクトはパンを一口千切りながら話す。 「正直、陛下に忠誠を尽くすような態度だったな。何処までも真面目な騎士の鏡。俺に対してまで真面目な態度を取る。日々努力をしながら我武者羅に騎士の訓練をしていたが…正直、あいつと手合わせをした時は驚いていた。あの男の実力は本物だ…俺の完敗だ。だが、あいつや陛���に負けていられん!と俺は頑張っていた」 つまり、記憶を失って運命に流れるままにリゲル帝国の騎士になっていたと。運命とは不思議なものだ…とこの時思った。 「だがな――ティータが彼を慕っていたのなら…あの男が、実は異国の騎士だったのなら、彼女はどんな顔をしていただろう――」「ほう、何を話していると思ったら」 「誰だ貴様!?」「えっ!?」と二人が驚きながら後ろを振り返ると、グラドの将軍である竜騎士ヴァルターが、こちらを見て立っていた。 「あの真面目過ぎる騎士の話か…面白い余興を見させてもらった」 プリシラはどんな表情をすれば良いのか、この時分からなかったが――ベルクトは物凄い表情で彼を睨んでいた。 「貴様…立ち聞きとは性格が余程悪いな」 「それは褒め言葉と受け取っておこうか」 「知るかっ!」ベルクトは喚きながら立ち上がる。ヴァルターは飄々とした態度を取っており、ベルクトの態度を把握しているようだった。 「…姫君を思い、最後まで国に忠を尽くしていた騎士は全てを失い…愛おしい聖母に救われるとは、滑稽な御伽噺だとは思わないか?あの男は、過去の光に縋るのか、未来の光を手を取るのか――見物だな」 ヴァルターの言葉に、我慢の限界に達したプリシラは、席から立ち上がる。 「…それは、カミュさんを馬鹿にするようなものです。いくら貴方の言葉でも、限度があります」 それを聞いたヴァルターはフン。と鼻を鳴らし、即刻食堂から後にする――が。 「…ああ、一つ言い忘れていたな。貴様は、自分の育ての母親を目の前で失ったら――耐えられないだろう?それ以上に、肉親を失うのは辛い事だ…まあ、私が其れを言っても説得力など無いがな」 まさか、カムイの会話を聞いて…?プリシラは、歯軋りを起こすベルクトと、姿を消すヴァルターの姿を見る事しか出来なかった。
7.
「すみません、資料室って何処にありますか?」 「資料室…?左を曲がって真っ直ぐ行った処にあるよ…?それが、どうかしたの?」 「ちょっと、調べたいものがありまして…ちょっとした事なんです。御免なさい、些細な事を聞いてしまって…」 「いいや、良いんだよ。僕はアスク王国の王子だし。君に敬意を払っているよ」 アルフォンスから資料室の場所を聞き出し、言われたとおりに資料室へと向かった。資料室は異界の様々な事象が記されている本がびっしりと揃っている。プリシラはアカネイア大陸で起こった事なら、何か手掛かりが書いてあるのではと考えていた。 「ええと…あっ、ありました。アカネイア大陸の暗黒戦争と英雄戦争と、其れにまつわる伝承についてが書いてある本…これですね」 随分と重たいページだ。とふと頭の中に過るも、ずしり。とテーブルに置いたが、重みが響いてくる。ぱらぱらとページを捲り、其処に書いてあった事実を読み取る。 『最初のはじまりは、ある部族の者がラーマン神殿を訪れた際に――後の暗黒竜と言われているメディウスと杯を交わした。男の名はアドラ。後の初代アカネイア王である。しかし、この時のアドラは盗賊であった――アドラは、メディウスを騙し、封印の盾であるファイアーエムブレムと三種の武器であるパルティア、メリクルソード、グラディウスを盗んだ。封印の盾の要である宝玉は全て取り外され――その在処もバラバラになってしまった。やがてアドラは初代アカネイアの王となり、メディウスは人間の所業に怒り狂った。暫くの間、アカネイア大陸は平和であったが――突然、ドルーア帝国がアカネイア聖王国に侵略し…滅ぼした後、王家の者を虐殺した。老若男女問わず』 プリシラは衝撃を受けた。ニーナの血にはアカネイア聖王国の王家の血を引いていると言われているが、メディウスの怒りを買っていたのか。…だから、あんな虐殺が起こってしまったのかと考えている。 『やがて一人生き残ったアルテミス王女がノルダに逃れ、一人の若者と出会った。彼の名は、アンリ。後のアリティア王国設立に至るきっかけとなった者だ。やがて反撃の狼煙が各地で挙げられるようになり、アルテミス王女は反ドルーアの象徴となった。アンリは、そんな彼女に恋に落ちていたが、それと同時に、彼女を守る騎士となった。やがて彼は幾多の試練を乗り越え、ファルシオンを手に入れた。そして――メディウスに打ち勝ち、アカネイア大陸に平和が訪れた。しかし、アンリとアルテミス王女が結ばれる事は無かった。アルテミス王女は、アカネイア大陸の平和の為に――カルタスと結ばれた。アンリは、アカネイアの忠誠のために、アカネイア王国を設立した――これが、世に言われる『アルテミスの運命(さだめ)』の始まりである。』 では、ニーナの血は呪われているのだろうか。そう考えると、恐ろしい事を考えてしまう。原罪故の宿命、王の所業による罪の王冠、アカネイアの偶像にしか過ぎない…深く、考えすぎなんだろうと思っている。プリシラは本を閉じ、元の場所に戻そうとしたその瞬間――カツン。と靴音がした。 「…誰か、居るのですか?」 後ろを振り向くと、イーリス聖王国の王子であり、マルス王子と同じ神剣ファルシオンの使い手であり――マルスの血を引く者であるクロムが居た。 「…いや、すまない。レイヴァンから頼まれたんだ。『妹の様子がおかしいから、見に来てくれないか』とな」 「…兄様がお世話になっています。すみません、態々私のために…」 プリシラが誤ると、クロムが「謝る事なんてない」と言った。するとクロムは、プリシラが読んでいた本のタイトルを見ると――こんな事をぼやいていた。 「…アカネイア大陸の歴史、か。…俺も、あまり本は読まないが、よく姉さんが幼い頃に英雄王マルスの伝説を読み聞かせてくれたな。リズは、姉さんの血を引いているから」 「えっ、そうなんですか?姉さんって…誰でしょうか」 「姉さんの名前は、エメリナだ。聖王国の平和の為に聖王となり、俺やリズ、今は此処に居ないフィレインに優しく接してくれた。ただ…姉さんは、もう…」 次の言葉は、残酷な言葉を接するのだろう。プリシラはクロムが言葉を紡ごうとした瞬間に、口を開く。 「…有難う御座います。でも、私は大丈夫です…クロムさんの言葉に、少し吹っ切れた気がします。だから…気にしなくても良いんです。今は、目の前にある事を考えて下さい」 彼女はそう思い、リズを何故彼が助けたのか――分かった気がしたのだ。 ――彼女と、その姉は…何処かニーナの面影を、重ねていたのかもしれない
8.
アスク城のバルコニーは冷たい風が吹いている。プリシラははーっと息をして、夜空を見る。夜空は格別に綺麗だ。だが、此処を訪れる者は少ない――今は、目の前の現実を見つめるしかないと自分がクロムに言った通り、エンブラ帝国との戦いに備えているから、気紛れで此処を訪れる者は少ない。 「…あれ、プリシラさん?」 聞きなれた声がして、後ろを振り向けば――カムイが居た。彼女は如何して此処に居るのだろうか。すると彼女は「実はですね、星界で見た夜空を思い出しちゃって、此処に来てしまったんです」と説明した。 「綺麗な夜空ですね」「はい、そうですね」 プリシラとカムイは些細な会話をしているだけだが、何やら空気が気まずい。と感じたのは長い時間、沈黙していた――が、先に口を開いたのは、カムイだった。 「…あの、ですね。カミュさんが私に変に接していたのは…私の、生い立ちが関係していたのかもしれませんね」 「えっ?」 プリシラは口をあっけなく開いていた――カムイは、口を開き…言葉を紡いだ。 「私は…本当は、白夜王国の生まれじゃあ…ないんです。透魔王国に生まれたんです」 透魔王国…前に、アカネイアについて調べた際に、カムイの生まれた国の事を調べたいので、書物で調べた事がある。透魔王国――見えざる王国と言われている、不可思議な国。 「母親は…白夜王国の女王のミコトなんですが…、父親は、違うんです…ハイドラと言われる、始祖竜と言われる竜なんです」 カムイから放たれた衝撃な言葉に――ピースが次々と繋がっていく。 「ハイドラは突然暴走して…次々と透魔王国の人達を殺して、自らの眷属にしていきました。生き残った二人の王族の姉妹は――別々の場所に、匿われました。暗夜王国に匿われたのは、アクアさんのお母さんであるシェンメイさんで――白夜王国に匿われたのは、シェンメイの妹である、ミコト…つまり、私のお母さんなんです」 虐殺されていくアカネイアの王族、生き残った王女、暴走し、怒り狂う竜――ピースが、填められていく。 「…でも、お母さんは、突然の襲撃で死んだ…でも、ハイドラの眷属となって、お父様のスメラギと一緒に、私達に立ち塞がったんです」 眷属。その言葉の意味は――十分に知っている。ネルガルによって作り出された…黒い牙のモルフを。あれは…死者を冒涜しすぎたのだ。 「…私が、両親を倒したのです…でも、眷属となったお母さんや、お父さんを呪縛から解放するには…それしかなかった。とても、辛かったんです」 …自らの手で、両親を殺すしかない残酷な決断――其れは、酷く辛いものだろう。 「…あの後、マークス兄さんの所で、いっぱい泣いてしまいました。兄さんは「今は…泣いてもいい」と言っていました。辛くて、悲しくて…それでも、前を向かなきゃ駄目なんです。そうでもしないと…ハイドラを倒さなければ、この戦いは、終わらなかった」 カムイの言葉に、プリシラは前を向く。 「…もしかしたら、カムイさんは…マークス兄さんの事を、大事にしているのかもしれませんね。誰かにも、優しく接していける人なんだと思いました…でも、其れは違った。壮絶な人生を送っていたからだ。本当の母親と父親の温もりを知らず、きょうだい達の愛で育った竜の血を引く少女。カムイは、健気に生きている。けれど、其れでも震えてしまう。ニーナ王女は――運命に耐え切れなかった。愛する人を失い、望まれぬ道を進むのは…決して辛い、絶望な決断だったであろう。彼女の姿を、声を、未だ見た事は無い。この世界に召喚されていない。だけど――彼女の道のりは、決して無駄ではありませんように。とプリシラは祈った。 「…カミュさんを見ていると、何だかマークス兄さんを思い出してしまいます。不器用で、真面目な人間なんだけど…誰よりも優しく騎士である事を、誇っている人なんですね。安心しました」 プリシラは、カムイの言葉に静かに頷き…バルコニーを後にした。
9.
アスク城の外れに、深い森がある。森のざわめきが、冷たい風の音が、蛍の光が――森を包み込んでいる。プリシラは一人、佇んでいた。 ――カミュから見たカムイ王女は、ニーナの面影と何処か重なっていたのだろう。健気で、美しくて、そしてひとりぼっちで――けれど、何も考えても意味が無い。森に佇んでいるのは、ある言い伝えを確かめる為だ。 この森には、人の魂が彷徨っている。異界の者か、或いは死んだ者たちの眠れぬ魂か。と言う、ありきたりな言い伝えだ。 そんな言い伝えを聞いたレイヴァンやヘクトルに「そんなものは迷信に決まっていると」鼻で笑われてしまったのだが。 「…やっぱり此処に、居たんだね」 「!…レオンさん?」 暗夜王国第二王子のレオン。彼が操るブリュンヒルデは強力無慈悲な一撃を与え、他の魔導士や戦士の追撃を許さない青年である。 「…マークス兄さんから、君の行動を聞かされてね。聞いたよ、姉さんの事を」 あの堅物のマークスから、自分の行動を聞かされていたのか。と驚かされた。結構、人を見る目があるのだろうか、彼は――ふと、そんな事を思いながら座り込んでいると。 「…あの騎士の事を気にしているのだろう。正直、異界の王女を身を挺して助けるのは、かなりの無茶振りをしているね…過去の負い目なのは、分かっているのだろうけれど、過去を振り返っても――今は此処の居ない人の事を考えても、何も変わりはしない。…そうだろう?」 「でも、昔の事を振り返ってはいけません…私達も、異界の者が手を取り合って、自分と同じ異界の英雄達と闘わなくては…いや、エンブラ帝国の魔の手から解放されなくては、このつらい戦いは終わらせないと、思うのです」 「…ふーん、君も結構、見る目があるんだね。…姉さんの事、必死で理解しているのを見ると…その甘さは、君の欠点だけど――同時に、長所だと思う事がある。けれど、心から、礼を言うよ――有難う、姉さんの事を思ってくれて」 レオンはそう言い、空を見上げる。 「確かに、暗夜王国では蛍の光は死んだ者達の魂の象徴と言われている。…けれど、思う事がある。死んだ者達の魂は、何処へ行くんだろうね。此処じゃない、何処かか――それとも、此処じゃない、何処かに」 ロイドとウルスラ、そして――変わり果てたゼフィールの姿を見て、思う。何れは寿命で死ぬか、戦いに散るか――二つで一つの結末を選らなくてはならない、魂の事を。アカネイア大陸は英雄王マルスの勝利で長らく平和の日々が続くが――後にイーリス聖王国での戦いを発端に、繰り広げられる争い。マルスやシーダを見ると、何れは人の寿命を考えると、人の命など、蛍の光のように儚く、脆い…けれど、その命の輝きは、光を与える事がある。 「…僕は、マークス兄さんの事を、��解していたけれど…マークス兄さんのほうが、姉さんの事を理解しようと必死に努力していた。血の分けた兄妹の血で血を流す争い――ずっと見てきたから、さ。…姉さんは、種族も血も関係なく、人を隔ててくれる事もなく、理解しようと努力し、辛い思いをしても…自分の心に屈しないように、前を向き続けていたんだ」 レオンの言葉は、悲しく――冷たく森の中に反響していた。やがて、朝は訪れる。それでも、前を向かなくては――死んだ者たちの魂が浮かばれないのは、何故だろうか、誰かに背中を押された気がしたのだ。
10.
後日、プリシラは馬に騎乗し――森の中を歩いていた。この先には、見渡す限りの一面の白い花畑があるとセーラがはしゃいでおり、自分が「じゃあ確認して――本当かどうか見てきますね」と自ら名乗りを上げたのだ。だが、一つだけ奇妙な事に、奇遇かどうかは分からないが――カミュがプリシラの護衛をする。と言ってきたのだ。一人では危険だと言っており、何かあったらいざと言う時に――ふいに、自分の一連の行動に気付いていたのだろう。本当は、自分の疑問に気付いていたのではないのか。 無言のまま、森の奥深くを進んでいく。気まずくはないが、何も喋らない、何も起こらない、風が吹き、リーンリーンと虫の声が響く。 「…少し、君に聞きたい事がある」 「はい、何でしょうか」とカミュの問いかけに、プリシラは答えた。すると彼はこんな言葉を口にする。 「――君は、人が死んだら何処へ行くと思うか?」 「それは、私にも分かりません。…ですが、答えられるのは、アカネイアの未来は、クロムさんや、リズさんが証明しているから、きっと…」 カミュは「そうか」と言い、馬の手綱を引いた。彼の声音が森に響く。 「――君が知りたかったのは、ニーナの事だろう。彼女は、気高くはなかった。脆く、今にでも壊れやすい心を持っていた――けど、私は、そんな彼女を愛していた。だから、カムイ王女に、彼女の面影を重ねていたのだろう」 カミュは、空を見上げる。空には、白い白鳥が飛んでいる。 「私はその人に…もう一度会いたいのです」 プリシラはしっかりと馬の手綱を引き、カミュの言葉に耳を傾ける。深い森には、何も響かないし――魂も、彷徨う事はない。 「だが、君はしっかりとしている。君の選択ならば、未来を掴めるか――その未来を、子孫や、切り開く者に託すか。それ以上の事は出来ないが、歴史は必然的だ…だが、私は、今を生きる事しか出来ない。それでも、何かを掴める事が出来る…未来は、悪い方向に広がっていくか、良い方向に広がっていくかのどちらかなのかもしれないが――彼等なら、私やミシェイルですら切り開けなかった未来を、運命を――切り開けるかもしれない」 クロムやリズ、フレデリク、ルキナ――未来は決定しているが、それでも彼等ならば、運命を切り開き…希望の未来を作れるのかもしれないのだから。プリシラは、手綱をしっかりと引き、目的地へと辿り着いた。  白い花が咲き乱れ、其処には…満面の白い花びらが吹き荒れていた。プリシラは、見渡す限りの景色を見て、空を見た。 もし、その人に会えたのならば、 もし、未来がわかってしまうのならば、 もし――過去に何が起こったのか知ってしまうのならば。 魂は何も答えてくれない。ただ、其処にある事実を記すのみ。 「…それでも、人は何処へ行くのでしょうか」 答えは、まだ帰ってこないままだった。
11.
しかし、姫君が王子に会う事は決して出来ませんでした。王子は、もうとっくの昔に死んでいたのです。姫君は、不老不死の存在でした。太古の呪いを受け、死ぬ事も、老う事も叶わぬ体になってしまったからです。呪いを解く方法は一つ。人の心臓を喰らう事。 嘆いた姫は、一人…森を彷徨う事になりました。そう、いつかは、この呪いを解いてくれる人が現れるまでは。
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u-y-o · 7 years
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【大分県竹田市】「スローライフ」移住のススメ。
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新卒の頃からの先輩が東京から4人家族で大分県に移住を スタートして1年たったということで、 とうとう熊本出張のついでに阿蘇山の反対側、 大分県は竹田市に足を伸ばしてみました。
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大分県竹田市は、九州の右上の山間部にあり、    瀧廉太郎作曲「荒城の月」のモデルになった岡城が有名。
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音楽の時間で誰もが習って歌ったのではなかろうか。 そして現在人口2万4000人の小さな城下町。 駅もこんな感じです。
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この町の歴史を振り返ると。
「1192つくろう鎌倉幕府」で有名な源頼朝さんに生涯嫌われ続けた、 イケメンで才能のある源義経(昔滝沢秀明が大河やってたたよね)が、 兄貴に追われるのを”ここで暮らしてください!”とかくまうために、
「岡城」という山城を協力者が築いたところから 歴史がスタートする模様。
※結局、協力者が捕らえられたため「岡城」に義経は住んでない
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↑漫画「へうげもの」の主人公の嫁の実家が中川家 時は戦国時代、信長~秀吉の部下だった兵庫出身の中川さんが この辺りの領地を与えられ、「岡城」を住居とし、岡藩誕生。 江戸時代が終わって明治になるまでの約400年、殿様として支配。
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↑これは「へうげもの」の主人公 古田織部。
今現在でも古き素敵な建物が残る竹田市のラッキーは、 この中川さんが当時日本の中心地、京都の近く出身で 雅な(イケてる)センスの持ち主であったこと。
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きっとそのオシャレな中川さんが移住してきたときは、 側近や女子衆もさぞ「中目黒・代官山で遊んでます♪」 みたいな感じのイケイケなやつらばっかだったのでしょう。
そんな殿様と彼らのおかげか、竹田市の町並みは整備され、 今もギラギラとした観光地化のされることなく、 美しき伝統、詩吟や竹細工、芸術的な和菓子屋さんなどが脈々と残り、 文化レベルの高さを保っています。
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そんなセンスのいい殿様の血とバイブスを受け継ぎ、 今も竹田市にはいい感じの移住者とUターン者が多く、 旧市街には古民家をオシャレなリノベーションした、 レストラン、ギャラリー、カフェ、オフィスが点在。
私の勝手な解釈ですが、
福島県会津若松市・喜多方市、石川県金沢市、 岡山県倉敷市、山口県萩市など、 「小京都」と呼ばれるような町屋、蔵、武家屋敷が多く残る小さな町と
芸術的なお城(城下町)がある街、 ex)長野県松本市、熊本県熊本市  は、
やっぱりいまだにセンスの良いアーティストやお店が多く輩出されていて、 それは、町づくりをした殿様(の部下)らのセンスが、 すんごい良かったからなんじゃないかと思います。
オシャレなフランスからオシャレな洋服、映画、人々が量産されるのと同じ。 その土地の文化がそんな人々を生み出すのではないかと。 そんな町に魅かれて面白い移住者が増えるのにも納得です。 面白い人が多く集まる場所にするには、その土地も魅力的にしないといけないんだなと。
おっと、話がそれました。
そんなセンスいいの可愛い町、竹田市の初めての夜は イタリアン「Osteria e Bar RecaD 」でディナー。
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鯖とほうれん草のpizza (絶品、また絶対食べたい)
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鹿のひき肉のトマトソースパスタ (鹿さんありがとう)
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竹田産猪のステーキと鹿肉のロースト ベリーソース添え(赤ワインで悶絶)
オーナー自ら「出会い系酒場」というだけあって、 続々と来るお客さん同士、みんなが挨拶、 開放的な窓ガラスの外からも手を振る人がいるなどオープン!
平日の夜から満席で、終始いい雰囲気でした。 何よりめちゃめちゃ美味しかった。 こんなに超新鮮なジビエを食べたの久しぶり。子どもたちも大喜び。
まちにできた小さなイタリアンレストラン。 地元を元気にしたい店主の思い/medicala vol.5
http://colocal.jp/topics/lifestyle/renovation/20150215_42911.html
↑オーナー桑島さんの想い、リノベしてオープンするまでの 記事はマガジンハウスの上記URLからしっかり読めますよ!
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東京から移住してきた先輩ファミリー。天使が2人!! 遅い時間までお付き合いありがとうございました。 次来るときはお土産もって、もっと手なづけよう!(妄想)
翌朝は起きて、お城好きの私が楽しみにしていた「岡城」へ。
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雨が降っていたのに、お城に近づいたら晴れてきた!! 平日の朝ということで誰もいない貸切状態。 滝廉太郎の「荒城の月」のモデルになっただけあり、 私たちが歩いていると売店のおじさんが爆音で流してくれた・・・。 西洋の音階に慣れすぎて、なんかすごい右翼的に聞こえてしまい、 異様な雰囲気。戦後の平和な世代の私たちの悲しさよ・・・・。
15分ほど登ると頂上へ。天守閣などはなく、昔はほんとに荒城だったみたい。 でも、お城好きの私にとっては、 いかにも作り物な鉄筋コンクリートの気持ち悪いお城を観光客目当てに建てるより、石垣も木々もそのままにしてある趣あるお城のほうが断然好き。
「ここが三の丸か~」 とかブツブツいいながら歩くわけ。
ちなみに、岡城は、山を切り開いて、周りを絶壁にして 攻め込まれないようにした梯郭式(ていかくしき) のお城でした。
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こうやって本丸=殿様が攻め込まれないように守るんですね。 本丸の周りは絶壁なので、そうそう登ってこれません。
ちなみに岡城は、江戸時代が終わり、革命が起きて明治時代になったとき 西郷隆盛が鹿児島で起こした日本最後の反乱「西南戦争」で 唯一堕ちなかった城としても有名。 (ううむ、九州は名城だらけだ・・・)
ただしこの時に、お城や城下町を多く消失してしまったよう。涙 一番上まで登りきると天守閣には天満神社が。
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お城のあとは、市役所から歩いて、 手掘りのトンネルを歩きました。
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中にはくぼみが幾つかあり、そこに昔は蠟燭を灯していたそう。
初めてみた。感動。
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そしてパイセンと仲間たちは、 市役所~トンネルの先~城下町をつなぐ新たな街づくり計画を進行中。 ゲストハウスやギャラリー、アーティストレジデンスにマーケット。 これからこの町に面白いことがおきそうです。
今日本ではあちこちで東京からの「移住・Uターン」を進める政策が とられていますが、九州は特に移住者×地元民でムラを盛り上げる活動が盛んなように感じます。 そんな暮らしや活動を紹介している雑誌がコレ。 「九州のムラ」 http://www.kyushunomura.net/ サイトもイケてるし、本の内容も面白いです。 私はこの雑誌をみて「対馬いってみたいなー」となっているところ。
東京依存しすぎないよう、 みんなでいいバランスを保っていきたいもんですね。
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帰りは熊本空港まで送ってもらったのですが、 デカい寒波のおかげで阿蘇、雪で真っ白・・・。 雨女はこうして冬は雪女になるわけです。
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カルデラも、昨年4月に起きた地震の土砂崩れも確認できず、 飛行機もいつも通り遅れて出発しましたw 竹田市、いいとこ。もっとゆっくりしたかった! また暖かい季節にきまーす!
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ntrcp · 7 years
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混乱する夫14
レンタカー屋に車をつけると、この時間に返しにきたことを店員が怪訝な眼で見ていたが、構わず店を出ると日中は喧騒に包まれた街がひっそりと静まり、遠くからクラクションの音と酔っ払いの喚き声聞こえる程度だった。 駅のシャッターは閉じており始発までにはまだ時間があった。 コインロッカーに向かうと預けていた荷物を取り出し、仕事のカバンの他荷物が多くなった事に億劫さを感じると公衆便所で着替えを済ませ、買ったばかりの衣類を処分した。 衣服を元通りとすると、妻の醜態を眺める以前の自分に戻ったようで、いままでの事が夢の出来事であったように感じた。 駅前で過ごす事に問題は感じなかったが、酷使した身体は休息を求めていた。 ファミリーレストランや24時間営業のファストフード店も選択肢にあがったが、その看板を見上げると雑居ビルに入るインターネットカフェが目に入った。 誰にも見られずに休みたいと思ったので迷わずそれに向かうと、偶然それは以前自分が会員券を作っていた店だった。 ここ最近良い出来事が無いところに僅かの幸運を得たことに喜ぶ自分を奇妙に感じたが、数刻のうちに体をリクライニングシートに横たえる事ができた。 帰りの電車の時刻を確認するため、休む前に目の前のpcを起こして検索する事にした。 すでに空が白み始める時間であったので、ここで休むことのできる時間はさほど多いものでは無かったが、旅程に目処をつけると画面を閉じた。 ふとデスクトップに目を遣ると画面に流れる店のタイトルにアダルトビデオが閲覧出来ることを知った。眠さもありマウスに伸ばす手も億劫だったが、画面は指の操作で簡単に開き、お勧めのタイトルが画面に並んだ。 どれも女優が淫らな姿勢をとったり、胸を露出したりなど男性をそそるものだったが、スクロールしたところに現れた画像に目が止まった。 それは、ジャンルとしては人妻に属するものであり、夫が望んで妻を他者に抱かせるものだった。 端正な顔立ちの30歳程度と思しき女性が無表情に両手をスカートに掛け、ショーツから腹が見えるまで捲り上げている様は、妻が先ほど性行為の前に犯人に見せていた画像と既視感を感じさせるものだった。 方向性としては妻と同じ位の背丈に比較的美人と言って良い端正な表情だったが、化粧っ気にない生活感のあるその顔は妙に生々しい印象を与えた。 視聴を開始すると映像が始まるまでの空白が疲れてすり減った忍耐力を試したが、苛立つ前には映像が始まった、 それは夫が妻を通常の性行為の途中で目隠しをして身体を軽く拘束しそのまま夫は傍に立つと、筋骨逞しい日に焼けた中年が気づかれないように妻に向かうものだった。 短編を集めたものなのか、プロローグなのかは分からなかったが、開始数分でその場面になったことはそれがあくまで男性の性欲に向けたもので通常の映像作品のように情緒のあるものでは無かったが、そのシチュエーションは自分が体験したことと重なった。 自分は妻を犯人の慰みに差し出した訳ではなかったが、結果的にそれを悪趣味に覗いて精を放ったことは画面で興奮気味に鼻息を荒くする夫と立場に大差は無いのかも知れなかった。 画面上の妻は男に背後から突かれてはだけた衣装から豊満な乳房を白く大きなブラジャーに隠したまま重量感のあるそれを揺らしていた。 その声は恥じらいなど無く快感を叫んでおり、それが犯人の責めに理性を失った妻を連想させた。 やがて男は妻の目隠しをとり、その眼前に顔を向けると貪るように妻の口をぬめぬめと粘体のような舌で舐めまわした。妻は男に戸惑っているようだったが男の成すがままとなった口を惚けたように慰みを受けていた。 恍惚然とした表情は胸や性器を映すでもなく自身の男性器をそびえ立てるに充分だった。 見惚れていた自分を叱咤すると、我に帰り痴態を映すpcをそのままに鞄からノートpcを取り出した。 それで妻の位置を検索すると、変わらずコテージにいるようであり不安と安心の入り混じった奇妙な感情が頭を占めた。 切迫感に襲われ過ぎ去った出来事にも関わらず犯人からの知らせが無い物かと犯人の指定したサイトを開いた。 それがある事を期待していたのか、それを拒んでいるのかわからないままに表示を待つとそこには犯人からのメッセージがあった。 日付をみれば昨日となっており、当然のように映像ファイルが添えられていることを見れば犯人は自分を苦しめるものを送ってから妻との行為に及んだのだった。 ダウンロードを始めると携帯端末の回線は自宅より相当に遅く、進行状況を示すスライダーバーは遅々として進まなかった。 犯人からのテキストにはなるべく目を通さないようにしていたのは、先程まで妻を快楽に狂わせていた犯人への嫉妬があったのかもしれない。自宅のようにダウンロードがスムーズに進めばそれを無視できたのかもしれないが、焦れったい程に遅い進行にそれだけに注意を払うことはできなかった。 机のpcからは変わらず嬌声が流れ続けており、目隠しの取れた女性は傍に腰掛ける夫が目に入らないかの様に乱れていた。 演技とは思っていても女性のくぐもった呻きは夫に遠慮する事なく快楽を享受する迫真の演技だった。ふとあらゆる女性は性的な刺激により同じ状態になってしまうのかと思うと、妻が犯人によって堕とされた事もそれは体だけの単純な反応だったかもしれないと感じられるのだった。 同時に犯される妻を眼前に股間を腫らしている夫に自分を重ね合わせると惨めさの中に、その事自体に性的な興奮を覚える自分を否定する事を意識してしまうのだった。 その音に耳を傾けている内に眠りこんでしまったようだった。視界は曇っていたが時刻を確認すると10時前となっていた。思いのほか睡眠を取れたことで頭は徐々にはっきりとしていったが、椅子に腰掛けた姿勢では疲労がとれたとは言い難い状態だった。 ノートpcのダウンロードは既に終わっており妻の所在を確認すると、自宅近郊の都市にいることが分かった。昨晩時点では山中にいたので朝早く戻ったものと思われたが、真っ直ぐに自宅に帰らず買い物でもしているのかデパートにいることが疑問だった。 自分の想像としては昨晩のように陵辱を受けたのなら自宅で心を癒すのではないかと考えていたが、開店直後のデパートで過ごす事は理解できなかった。 ノートpcのバッテリー残量の警告が表示され、通信端末の充電残量も少なくなっていた。コンセントから充電しておかなかった事に臍を噛んだが部下から携帯電話を受け取る事を考えればあまり長くこの地に滞在している事も得策とは思えなかった。 犯人からの映像を確認したい欲望はあったが、この先の帰宅までの行動を考えれば自身の欲望に費やすことのできる残量が過少である事を理解できる程度には冷静だった。あるいは昨晩体内にある精を放った事でそう考えられたのかも知れなかった。 ゆっくりと体を起こし精算を済ませて店を後にすると快晴の空の光が眩しかった。 少なくとも駅で妻と鉢合わせする危惧はなかったので、駅で妻が犯された記憶と共に残る発車メロディーを聞きながら電車に乗ると家路についた。 加速を体に感じた事が意識に残ったが、目を覚ますと電車が減速しているところだった。休日の昼では降車する人影もまばらでベンチに腰掛けると妻の位置を確認した。 妻は既に自宅に戻っておりその事実が暗雲がかった心を晴らしてくれた。 まだ睡眠を訴える体は自宅に戻ることを要望していたが、部下から携帯電話を受け取るまでは帰宅する訳にはいかなかった。 公衆電話を見つけることに苦労したが、駅のロータリーのバス乗り場の傍で数年振りに重い受話器を取り上げると部下に電話した。 数回の呼び出し音の後に部下は電話に出た。帰宅の時間を尋ねるとこちらを配慮してくれたが、折角の機会でもあり晩に駅で落ち合うことを約すると早々に電話を切った。 正午は過ぎていたのでそれまでの行動を考えたが、荷物を抱えたまま時間を潰す事を考えれば選択肢はあまり多くなかった。 出来ればノートpcを充電したいところだったが、それで映像を見るためにインターネットカフェに行くことはあまり体が休まなかった事から気が進まなかった。 あれこれと考えたが、駅にあるスーパー銭湯の看板に気が付くとそれが体の求めているものと合致し、ロータリーの先にあるタクシー乗り場に向かうと運転手に目的地を告げ入浴に向かった。 荷物を抱えて店に入ることはやや恥ずかしいものだったが、衣服を脱ぎ空いている浴槽に浸かり頭を天然石にもたれかからせると、疲労が溶け出してゆくようだった。 時折管内放送やドアの開閉の他は水音だけしか響いておらず頭を空白にしてリラックスする事ができた。 充分に温めた体を冷水に入れると数分で細胞の一つ一つが新品に交換されてゆくような爽快感が神経を抜けた。冷水から上がると急速に空腹感がこみ上げ、昨晩の軽食以降食事を摂っていない事が思い出された。 着替えは元々妻が用意してくれたもので、下着まで綺麗なものに変えるとこざっぱりとして飲食コーナーで蕎麦を流し込むと、休憩所の隅で鞄を枕に横たわった。 目覚めた頃には日も落ちており、周りに人が沢山いた中で眠り込んでいた自分に驚いた。 着替えたお陰で荷物を除けば周囲のリラックスした服装の人々に違和感があるものでもなく、門をくぐったところで丁度駅に向かうシャトルバスに乗る事が出来た。 駅でコインロッカーに荷物を預け、数十分待つだけで部下が改札から大仰な買い物袋を下げて出て来る姿を目にした。駆け寄ると部下は疲れた表情をさせていた顔を一変させ、懐から携帯電話を出すと自分に手渡した。 暫く抱えた戦利品について立ち話をしていたが、部下も自宅に帰りたい筈であり早々に話を切り上げるとその場を離れた。 携帯電話の着信をみると妻が自宅に帰った辺りの時間が表示されていた。上手く自己位置の欺瞞ができたかと思うと満足だったが、それと相反する事態を考えると急速にそれは収縮するのだった 電車を乗り継いで帰る事は億劫だったのでタクシー乗り場で並んで順番を待つと目的地を告げて流れる車窓に目を向けた。 特に意図は無かったが、自宅に程近い場所でタクシーを降りると、遠くに自宅の影を認め急速に重量を感じる鞄を手に自宅への道を辿った。 昨晩の経験から自宅の妻を覗こうとする欲望が芽生え、手近に自宅を眺められるポイントは無いか確認したが比較的新しいこの住宅地では高台もそばには無く、生垣を植えた事で容易く自宅を眺める事は出来そうになかった。 改めてその点を考えると、生活の秘密が保たれている事には安堵したが、反面仮に犯人が訪れたとしてもそれは自分がいない限りその自由になってしまう事に背筋が寒くなった。 妻との安寧を求めて購入した自宅が唯一安息の場である事に疑念を抱かせる場所に成ってしまったと思われ無性に悲しかった。 自宅に帰り着くと普段と変わらず妻は迎えてくれたが、その表情を直視することにやや躊躇いを感じてしまうのだった。 自分が不在時の様子を尋ねることは不審と思われるかと思ったので、出張先の様子など話せば妻はいつもと変わらず相槌をうち自分の話を丁寧に聞いてくれた。 その間も妻の手は止まらず、フライドチキンを主菜とした食事を整え、自分が食事をしている間に鞄から着替えた衣類を取り出し洗濯に出しておいてくれた。 何事もなかったような妻の仕草に昨晩の狂乱の女性との一致を疑うほどだったが、手洗いに立ちトイレのサニタリーボックス恐る恐る開けるとそこにはトイレットペーパーにくるまれた生理用品があった。 それは生理時に女性が着けるような厚手のものではなく、薄い素材のいわゆるおりものシートと呼ばれるものだった。以前これを目にした際にはそれに疑念を持ったが、ボックスの中にあるそれらに汚れの後は無かった。 妻は生理の前後には用心のため生理用品を身につけており、当然その時期は夫婦の営みをする事は無かったので大体の周期は分かっていたが、この時期はそれにあたるものではなかった。 類推すれば、妻は経血以外のもので下着を汚さないためにそれを用いていたに違いなかった。 震える頭で居間に戻れば妻の手によって食器は片付けられており、ソファーで寛ぐだけとなっていた。 休日のこの時間には画面はバラエティー番組が面白おかしく写っていたが、それが目に入らないほど妻に真相を問う事を考えてしまうのだった。 食器の洗い物を終えた妻はエプロンを解いて自分の隣に座り茶を淹れてくれるのだった。 身体の線を強調するようなキャミソールに白のニットカーディガンを羽織った妻は清楚に写ったが、急須を手に屈んだ時に視界に入った胸の谷間を縁取る白に黒い装飾の施されたブラジャーとそれに張り付いた質量に満ちた白い肌は思わず息を飲むほどの隠微さを感じさせた。 ただ、普通ならブラジャーからの肩に掛かる紐が比較的派手な装飾をもって妻の白い首筋の奥に消えている事が奇異ではあった。 自ら問わない内に妻は昼に買い物に出かけた事を切り出した。天気も良く趣味でダイエットも兼ねてしているヨガのウェアを買いにいったのだが、買い物をする内に、セールの案内もありこれから夏を迎えるにあたり水着も買ったとの事だった。 水着であれば数年前に買ったタンキニがあった筈だが、妻が楽しげに買い物の様子を話す姿に先行きがわからなくなっていた。 子供が買ってもらった戦利品を見せびらかすように妻はニコニコと傍のショッピングバックから軽く伸縮性に富んだ生地の白いタンクトップを取り出した。 胸にあたる部分にはやや硬いカップがはまっていたが、それが水に当たれば透けて肌に貼り付いてしまうのでは無いかと思い、しげしげとそれを仔細に指で撫でてみたが、妻は悪戯っぽくこちらを見ていたことで妻の意図に気がついた。 自分が撫で回していたそれば水着ではなくヨガウェアだった。騙されている事に気が悪くなった訳では無かったが、何かを期待しているような妻の腹に一物ありそうな表情が可笑しく、妻の腕を取ると笑いながら自分の胸に抱き込んだ。 突然の自分の行動に妻は頭を自分の胸に収めながら体をバタバタを振っていたが、妻の頭に顔を当てて息を吸えば妻そのものの香りが鼻腔を満たした。このじゃれ合う雰囲気が妻との生活で求めていた安息だった。 相変わらず妻は拘束を逃れようと身を捩っていたが、それで妻が自分に触れる面積が増え体を動かすたびに豊かな胸が揺れる様に目を奪われていた。 僅かな間だったが、無言となった自分に妻は何かを感じたのか体の動きを止め、元からそうすれば容易に逃れでる事が分かっていたようにすっぽりと下に抜けると、床に膝を落としてソファーに色っぽくしなだれかかり、子供をあやすような口調で水着を見たいかと問うのだった。 空気に乗せられたのか、それと同じ調子に合わせ熱心に頷くと、妻はキャミソールに手を遣り胸を見えるようにした。 茶を入れてくれる際に目にしたブラジャーは水着であることがわかった。 考えてみればフルカップのブラジャーを着ける時には妻は前を閉じた服装をする事が常であり、キャミソールを合わせる場合には喉元から滑らかな素肌が伸び、それはハーフカップのそれに終わっている筈だった。 谷間の奥には両胸を覆うカップを結合する金属製のリングが見え、それが衆目に露出するものであることを理解させた。 いつになく大胆な姿に戸惑いを覚え、妻にその水着は派手ではないかと言ったが、相変わらず妻は自分にこの姿をみて興奮するのですか、と無邪気に返すのだった。 言い募ろうとする自分を留めるように妻はカーディガンを脱ぐとキャミソールも器用に取り外した。 膝立ちで自分の前に立つ妻は上半身に少ない布地で乳房を覆い隠すのみでそれ以外を全て露出していた。 妻をそのような姿で衆目に晒すなど思いもよらなかったが、一方では海に遊びに行った時など派手な水着に目を奪われ妻に窘められた事を思いだした。 海の家に飲み物を買いに妻と並んでいる時に、前に並ぶ若い女性の背中は小麦色に焼けた肌を細い紐が覆うのみで、下半身には裸と寸分たがわない線を写す水着に目が行ってしまい、隣の妻に不服を言われた事があった。 それを考えれば妻が女性としての対抗意識の為に自身の魅惑的な姿を見せたことは自分に原因があるとも言えたが、問題はそれをみる視線が自分だけに留まらない事だった。 妻は立ち上がるとスリットの入ったショートスカートの脇のファスナーに手を掛けると、パサリと衣擦れの音を残して妻は完全な水着姿となった。 腰骨に金属製の装飾の入ったバンドが僅かな食い込みを見せ、そこから妻の秘所を覆い隠す布の角度は急だった。 よく見れば、腰にかかるバンドは寸前で二手に別れ、装飾の中には妻の肌があった。それはこの細いバンドが裂ければ妻の股間が露出してしまう危機感と、その腰でさえ露出面積を増やすデザインに夫としての危機感が重なった。 妻はその自分の反応に満足するようにやや頬を赤らめながらモデルのようにすんなりとした動きではなかったが後ろを見せるために振り向いた。 さほど細くはないバンドが妻の優美な背中に通っている他は白く滑らかな肌を露出し、腰骨の辺りに食い込んだパンツのラインは妻の尻の柔肉を抱えるようにたっぷりとした質感をもっていた。 自分の視線からはパンツによって保持された肉がみっちりと張り出したあたりがそのまま奥に進むと妻の股間に張り付いた布地に接合している部分が克明に見え、体だけに注目すれば目の前の妻が自分専用のモデルのように感じられた。 ある意味その薄い水着に隠された中を知る自分としては奇妙な考えだったがそれは実用性があるものにあってさえ、裸より扇情的に写るのだった。 再び姿勢をこちらに向けると妻は自分を見下ろす視線で感想を求めた。 おそらく妻は自分が妻を見直したと述べることを期待しているのではないかと思ったが、引き締まりながらも柔らかさを感じさせる妻の下腹部を覆う布の小ささと腰から急角度で陰部に向かうラインを眼前にすれば妻に過激すぎるのではないかと言わざるを得なかった。 言いながら妻の表情を伺っていたが、妻は気を悪くするでもなくこの水着は自分にとってどう思うかを再度尋ねた。 そう言われては率直に返すしかなく、大変妻を魅力的に見せていることを告げた。 妻は表情をほころばせ、この水着は自分だけに向けて買ったのだと言うと、そのほぼ裸体に近い姿で自分をソファーに押し倒すように抱きつくと、店をいろいろみて回り際どいデザインではあったが、ただ自分の為だけにより魅力的に魅せられるものを選んだと耳元で囁いた それは内緒話のようであったが、面と向かってそれをいう事に照れている妻が愛おしく倒れかかる素肌に手を遣り強く抱きしめた。 しばらくそのまま睦みあっていたが、やがて妻は体を起こすと隣のソファーに掛け直しケーキを出すと言うと台所に向かった。 馬鹿馬鹿しいテレビに目を向けているとやがて釣られて顔をほころばせていると、これまでの出来事が雲散霧消するように平和でリラックスする気分が胸を満たした。 それを味わっている内に妻が水着のままケーキと紅茶を運んできた。普段は食卓で食べているので、ソファーに腰掛けて食べる事はあまり経験が無く妻が非日常的な姿で隣で食べている姿は奇妙なものだった。 テレビから目を離し、行儀良く紅茶を飲む妻の姿を見ていると妻が自分を誘っているのかも知れないと遅まきながら気付くのだった。 妻と交わる前に入浴しようと思い、食器を手に台所に向かうと妻が後から同じようについてきた。この程度であれば食洗機を使う程でもないと流しにカチャリと音を立てて食器を置き振り返ると妻は何か言いたげな表情でこちらを見ていた。 なにか声をかける前に妻は恥ずかしそうに下を見ながら自分を抱いて欲しいことを告げた。 ここまで妻が自宅で大胆な行動をとっていることに行動が遅れた事と、妻がここまで積極的になったことに驚きを覚えたが無言で妻の手を取ると階段を上がり寝室に向かった。 2階のカーテンは引かれておらず月明かりが妻の肌を白く照らしている中、妻を横たえるとその肌の表面積をできるだけ多く触れさせるように抱きついた。 妻の唇を吸うと、先ほどのケーキのクリームの甘い味覚が妻そのものの様に味わい、そのまま妻の首筋から耳元までところ構わず舐めまわした。 妻は自分のなすがままとなっていたが、これだけの刺激で甘い声をあげるようになっていた。 それを聞くと妻が犯人によって開発させている事が脳裏に蘇り、後頭部の奥底で凶暴な感情が沸き起こってきた。 ブラジャーであればホックが後ろであろうと前であろうと外した経験があったが、水着では勝手が分からず伸縮性に富んだ生地に手を掛けると下から一気に振り上げた。 圧迫されていた乳房は拘束を解かれたことでたわわな膨らみと先端の敏感な部分を露わにした。たまらず乳首に吸い付き、舌先で勃起している突起を捏ねまわしていると妻の声に熱が入り、自分の頭に妻の手が狂おしく当てられるのだった。 あとは妻の最も敏感な部分を探るのみとなり、そのスベスベとした触感の縁に手を掛けると、妻は自分の意図を悟ったのか自ら手を腰の裏に掛けるとしなやかに腰をくねらせてその存外小さな布地を足首まで引き下ろした。 乳房にしゃぶりついたまま妻の下腹部 に目を遣ると月明かりに照らされたそこには僅かな繁みもなく二つの太腿と腹の交わるあたりはすんなりとしたノイズのない滑らかな曲線だけで構成されていた。 頭に疑問符が浮かんだが、それを見越したように濡れた妻の声が響いた。妻が言うには水着を着る際に陰毛の処理をした時手元が狂いそれを全て剃り落としてしまったとの事だった。 急に行為の興奮が冷め、それが犯人によるものと明瞭に理解できた。妻の陰毛はさほど濃いものでなく性器の上端に疎らに生えているだけで水着を着るにあたってそれが出てしまう事など考えられない事だった。 口いっぱいに乳房を含んでいれさえ、それが犯人によって穢されてしまった肉体であることはやりきれない思いを込み上げさせた。 しかし、水着の事を考えれば、犯人によってなされた剃毛を精一杯隠そうとした妻の心遣いなのかもしれなかった。 今日の朝、妻がデパートにいたことは、下半身の事情に言い訳をするための妻の努力だったのかもしれない。 そんな事を考えていると、怒張した男性器に血が引いてゆくようだった。 妻が陰毛を喪失した事で自分との行為を拒否するでなく今のように誘ってくれている事は犯人によって陵辱された体を自分に清めてもらう意図と考えれば、今の自分にできることは精一杯妻に愛を注ぐ事なのだと理解できた。 既に妻の股間は充分に潤っており、指で小陰唇の奥底から愛液をすくい取りクリトリスに塗りつければ妻は期待通りの嬌声を上げた。 その我慢を取り払った声は犯人が妻を長時間嬲ってからでるものであり、昨晩の妻の声と現状を重ね合わせれば、妻が自分にだけ快楽を恥らうことなく示すことは妻と自分との繋がりの自信を起こさせた。 妻は夢うつつなのか、胸に手をあて乳首に指先をあてて弄っていた。その動きは犯人によって自慰の快楽を高める為の動きと思うと、今考えたばかりの自信も揺らいだが、それを否定するように一気に妻を貫いた。 手近にあった妻の脚のふくらはぎに顔を当てていると股間の抽送で得られる快感が増すように思えたが、それが犯人の行為と類似していると思うと内心忸怩たるものがあったが、それを辞めることはできなかった。 僅か数分で腰を震わせる快楽に耐えきれずに妻の胎内を埋め尽くすように精を放った。 避妊もせず行為に及んだ事、妻がそれに拒否しなかった事を考えていると、下半身を連結させたままの妻は腰が温かい事を呟き、赤ちゃんができるかもと嬉しそうに続けたが、妻の胎内に避妊具がある事を知っている脳裏ではそれも虚しく響くのだった。 果たして妻は自分を裏切っているのか、そうでないのか自信が持てないまま徐々に血が抜けた性器を妻から引き抜くと隣の妻が水着一つをはだけた姿が月明かりに神秘的に灯されていた。 行為の後は妻が股間から漏れ出る自分が放った液体について妖艶に股間を撫でていたが、ふと自分の視線に気が付くとそそくさと手洗いに向かった。 自分は普段ならこれで眠りにつくのだったが、昨晩からの断続的な睡眠に加えスーパー銭湯での長時間の睡眠によりまだ当面は覚醒していられるようだった。 自分が寝室から出る時に下半身の処理を済ませた妻とすれ違った。妻は出て行った時のほぼ全裸ではなく寝巻きをまとっていた。 妻は自分が寝るものと思っていたらしく階下に降りる自分を不思議そうに見ていたが、風呂に入ろうとする自分を引き止めて性行した経緯に思いが至ったのか、見ている前であれこれと表情を変え、まだ艶を含んだ目のままごゆっくりと声を掛けて寝室に入った。
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