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#宮崎正弘の国際情勢早読み
ari0921 · 4 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)12月27日(水曜日)参
    通巻第8070号
 AIは喜怒哀楽を表現できない。人間の霊的な精神の営為を超えることはない
  文学の名作は豊かな情感と創造性の霊感がつくりだしたのだ
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 わずか五七五の十七文字で、すべてを印象的に表現できる芸術が俳句である。三十一文字に表すのが和歌である。文学の極地といってよい。
どんな新聞や雑誌にも俳句と和歌の欄があり、多くの読者を引きつけている。その魅力の源泉に、私たちはAI時代の創作のあり方を見いだせるのではないか。
 「荒海や佐渡によこたう天の川」、「夏草や強者どもが夢の跡」、「無残やな甲の下の蟋蟀」、「旅に病で夢は枯野をかけ巡る」。。。。。
 このような芭蕉の俳句を、AIは真似事は出来るだろうが、人の心を打つ名句をひねり出すとは考えにくい。和歌もそうだろう。
 『春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天香具山』(持統天皇)
 皇族から庶民に至るまで日本人は深い味わいが籠もる歌を詠んだ。歌の伝統はすでにスサノオの出雲八重垣にはじまり、ヤマトタケルの「まほろば」へとうたいつがれた。
 しかし人工知能(AI)の開発を米国と凌ぎを削る中国で、ついにAIが書いたSF小説が文学賞を受賞した。衝撃に近いニュースである。
 生成AIで対話を繰り返し、たったの3時間で作品が完成したと『武漢晩報』(12月26日)が報じた。この作品は『機憶(機械の記憶)の地』と題され、実験の失敗で家族の記憶を失った神経工学の専門家が、AIとともに仮想空間「メタバース」を旅して自らの記憶を取り戻そうとする短編。作者は清華大でAIを研究する沈陽教授である。生成AIと66回の対話を重ね、沈教授はこの作品を「江蘇省青年SF作品大賞」に応募した。AIが生成した作品であることを予め知らされていたのは選考委員6人のうち1人だけで、委員3人がこの作品を推薦し
「2等賞」受賞となったとか。
 きっと近年中に芥川賞、直木賞、谷崎賞、川端賞のほかに文学界新人賞、群像賞など新人が応募できる文学賞は中止することになるのでは? 考えようによっては、それは恐るべき時代ではないのか。
 文学の名作は最初の一行が作家の精神の凝縮として呻吟から産まれるのである。
 紫式部『源氏物語』の有名な書き出しはこうである。
「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり」
 ライバルは清少納言だった。「春は曙、やうやう白く成り行く山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる」(清少納言『『枕草子』』
 「かくありし時すぎて、世の中にいとものはかなく、とにもかくにもつかで、世に経るひとありけり」(道綱母『蜻蛉日記』)
 額田女王の和歌の代表作とされるのは、愛媛の港で白村江へ向かおうとする船団の情景を齊明天王の心情に託して詠んだ。
「熟田津に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ今は漕こぎ出いでな」(『万葉集』)。
 「昔、男初冠して、平城の京春日の郷に、しるよしして、狩りにいにけり。その里に、いとなまめいたる女はらから住みけり。」(『伊勢物語』)
 ▼中世の日本人はかくも情緒にみちていた
 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶ泡沫(うたかた)はかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」(『方丈記』)
 『平家物語』の書き出しは誰もが知っている。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛き者も遂にはほろびぬ、 偏(ひとへ)に風の前の塵におなじ」。
 『太平記』の書き出しは「蒙(もう)竊(ひそ)かに古今の変化を探つて、安危の所由を察(み)るに、覆つて外(ほか)なきは天の徳なり」(『太平記』兵藤祐己校注、岩波文庫版)
「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」(『徒然草』)
 古代から平安時代まで日本の文学は無常観を基盤としている。
 江戸時代になると、文章が多彩に変わる。
 井原西鶴の『好色一代男』の書き出しは「「本朝遊女のはじまり、江州の朝妻、播州の室津より事起こりて、いま国々になりぬ」
 上田秋成の『雨月物語』の書き出しはこうだ。
「あふ坂の関守にゆるされてより、秋こし山の黄葉(もみぢ)見過しがたく、浜千鳥の跡ふみつくる鳴海がた、不尽(ふじ)の高嶺の煙、浮島がはら、清見が関、大磯小いその浦々」。
 近代文学は文体がかわって合理性を帯びてくる。
「木曽路はすべて山の中である」(島崎藤村『夜明け前』)
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜ぬかした事がある」(夏目漱石『坊っちゃん』)
「石炭をば早はや積み果てつ。中等室の卓つくゑのほとりはいと静にて、熾熱燈の光の晴れがましきも徒らなり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌カルタ仲間もホテルに宿りて、舟に残れるは余一人ひとりのみなれば」(森鴎外『舞姫』)。
 描写は絵画的になり実生活の情緒が溢れる。
「国境の長いトンネルをぬけると雪国だった」(川端康成『雪国』)
 谷崎潤一郎『細雪』の書き出しは写実的になる。
「『こいさん、頼むわ』。鏡の中で、廊下からうしろへ這入はいって来た妙子を見ると、自分で襟えりを塗りかけていた刷毛はけを渡して、其方は見ずに、眼の前に映っている長襦袢姿の、抜き衣紋の顔を他人の顔のように見据みすえながら、『雪子ちゃん下で何してる』と、幸子はきいた」。
 「或春の日暮れです。唐の都洛陽の西の門の下に、ばんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました」(芥川龍之介『杜子春』)
 ▼戦後文学はかなり変質を遂げたが。。。
戦後文学はそれぞれが独自の文体を発揮し始めた。
 「朝、食堂でスウプをひとさじ吸って、お母様が『あ』と幽(かす)かな声をお挙げになった」(太宰治『斜陽』)
 「その頃も旅をしていた。ある国を出て、別の国に入り、そこの首府の学生町の安い旅館で寝たり起きたりして私はその日その日をすごしていた」(開高健『夏の闇』)
 「雪後庵は起伏の多い小石川の高台にあって、幸いに戦災を免れた」(三島由紀夫『宴のあと』)
和歌もかなりの変質を遂げた。
正統派の辞世は
「益荒男が 手挟む太刀の鞘鳴りに 幾とせ耐えて今日の初霜」(三島由紀夫)
「散るをいとふ 世にも人にも さきがけて 散るこそ花と 吹く小夜嵐」(同)
 サラダ記念日などのような前衛は例外としても、たとえば寺山修司の和歌は
「マッチ擦る つかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの 祖国はありや。」
 わずか三十一文字のなかで総てが凝縮されている。そこから想像が拡がっていく。
 こうした絶望、空虚、無常を表す人間の微細な感情は、喜怒哀楽のない機械が想像出来るとはとうてい考えられないのである。
AIは人間の霊感、霊的な精神の営みをこえることはない。
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xf-2 · 3 years
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石平 : 『 中国共産党・暗黒の百年史 』 「 一方で権力を握ると腐敗が始まり、汚職が横行し、つぎに色欲が爆発する。カネにあかせて妾を大量につくる。そのお手当のために汚職がエスカレートする。これも毛沢東以来の、というより孫文以来の伝統なのである。 本書を読んだあとでも中国共産党を賛美する人がいたらお目にかかりたいものだ。 」 (宮崎正弘氏の書評より一部抜粋)
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皇帝🐧ペンギン
2021/07/02 07:08
・中国共産党史の暗部を描き尽くした衝撃作!
・2021年7月1日の結党百周年にあわせ、1年かけて書きおろした渾身作。中国共産党による数々の大虐殺と民族浄化、驚異の裏工作と周恩来の恐ろしい正体など、日本ではよく知られていない衝撃事実を多数掘り起こして読みやすくまとめた、中国共産党史の決定版!
「本書の構成は、一般の歴史教科書のように、歴史的出来事を時系列で羅列(られつ)したものではない。むしろ、今まで日本で刊行された「中国近代史・現代史」関連の書籍で、意図的に隠蔽(いんぺい)され、無視されてきた事実を一つ一つ拾いあげ、それを「中共の暗黒百年史」として再構成したものである」(本書「はじめに」より)
<目次より> 一章 浸透・乗っ取り・裏切りの中共裏工作史 二章 繰り返される血まみれの大量虐殺史 三章 侵略と虐殺と浄化の少数民族弾圧史 四章 紅軍内大虐殺、陰謀と殺し合いの内ゲバ史 五章 周恩来、美化された「悪魔の化身」の正体 六章 女性と人民を食い物にした党幹部の貪欲・淫乱史 七章 日本人をカモにした対日外交史と反日の系譜 最終章 危険すぎる習近平ファシズム政権の正体と末路
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🔴🔴🔴  周恩来は、スパイマスターで【卑劣漢】。 虚像と実像は違う。 毛沢東の【酒池肉林】は並外れていたが、同時に多くの同志を裏切っていた。  🔴🔴🔴
     ♪ 石平  『中国共産党 暗黒の百年史』  (飛鳥新社) @@@@@@@@@@@@@@@@@@
中国共産党は悪魔である、と開口一番、ただしい歴史認識に基づいた叙述がある。日中友好の幻想にまだ酔っている人には目から鱗がおちることになればよいが。。。
毛沢東がいかなる陰謀と殺人と破壊工作で党の主導権を確立していったかは、これまでにも多くが語られた。その意味で、本書はおさらいである。 
ようするに「百周年の誕生日をむかえた中国共産党がどれほど罪深く、それほど外道なふるまいをする危険な勢力か」を徹底的に、達筆に、しかも簡潔に要点だけを抉った。 
「世界最大のならず者国家中国の軍事的脅威と浸透工作によって、我が日本が脅かされている今こそ、中共の悪を歴史的に明らかにし、マフィア同然の反日反社勢力の罪悪と危険性にあたいする日本人の認識を深める」使命があると著者は執筆動機を語る。 
なぜか。 日本の一流(?)とかの学者、ジャーナリスト、学究らは中国共産党の革命史観にそって賛美するものしか書いていないし、天安門事件前までの中国史たるや、共産党代理人が書いた書籍しか市場に流通していなかった。
そのでっち上げ史観に日本のインテリが影響を受けている実態はじつに情けないではないか。 
ウィグル族の弾圧を欧米はジェノサイドと認定し非難している。ところが、日本は与党内の親中議員と公明党によって反論が渦巻き、決議さえ出来ずにいる。
なにしろ与党幹事長を基軸に与野党を問わず親中派議員がぞろぞろと国会にいるからであり、新聞テレビで、まともに中国共産党の暗黒面を伝えるのは産経新聞しかないではないか。
経済制裁にさえ、日本の財界は加わらないで、むしろ対中投資を増やしている。この愚劣な幻想行為は、なにからおきているのか。
中国共産党のマインドコントールに嵌って贖罪意識を植え付けられ、日本が悪かった、日本が中国様に謝罪し、そのためには経済援助を惜しんではならないという善意の発想を基礎にしている。
この善意は、中国が展開した高等戦術、その洗脳工作から産まれた日本人の意識の破壊、つまり考える前提を破壊し、中国寄りに思考を組み変えることからおきているのである。 
中国的共産主義のおぞましさと残忍さの第一の例証は、かれらが権力を握る遙か以前から凄惨な内ゲバに明け暮れていたことである。
その実態は匪賊と代わらず村を襲撃して地主や有力者の財産を取り上げ、公開処刑して、村を暴力で支配し、それが解放区などと美化した。実態は大量虐殺でしかなかった。 
大量虐殺は権力を握った後の国内で更に大規模に繰り返され、つまりは皇帝毛沢東の独裁にさからう者は、たとえ「革命の同志」であっても、残忍な拷問の末に殺された。
周恩来は、毛沢東の上司であったのに、いつのまにか家来となって生きのびた。 狡猾な卑劣漢である、と著者は言う。 
ついで少数民族の虐殺と民族浄化であり、南モンゴルからチベット、そして現在はウィグル自治区でジェノサイドが続行している。 
一方で権力を握ると腐敗が始まり、汚職が横行し、つぎに色欲が爆発する。 カネにあかせて妾を大量につくる。 そのお手当のために汚職がエスカレートする。 これも毛沢東以来の、というより孫文以来の伝統なのである。 
本書を読んだあとでも中国共産党を賛美する人がいたらお目にかかりたいものだ。
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( 下記は、Amazon の レビューよりの転載です。)
日本人必読の書! 昨日届き、一気に読み終えました。 夜寝る前に読むには、「精神的に良くない本」でしたけど。
予想していたとは言え、それを遥かに超える「残酷な歴史」がまとめられています。 未だに中国に「幻想」を持っていたり、「暗黒面」に目を背け、ずぶずぶの関係にある政治家や官僚、財界人、マスコミ人、学者やコメンテーター、そして活動家たちは、こういった事実をどう考えるんでしょうか?
もし日本をはじめ世界が中国共産党の支配下に置かれたら(「自治区」や「世界統一政府」などを含む)、ここに書かれたことが間違いなく起こるでしょう。それこそ、世も末です。
私は人類は、これまで様々な「経験」や「歴史的出来事」等を通して学び、少しでも素晴らしい世の中になってきていたんだと信じていますが(もちろん「マルクス主義」や「階層史観」のことではない。私はそういった世代ではない)、中国共産党の侵略の手がさらに伸びれば、時代は大きく逆行するでしょう。
中国共産党や国民党により無残にも殺害されまくった数千万(数億人?)の人たちの尊い犠牲を繰り返さないためにも、何とかしないと大変なことになります。
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石平氏渾身のライフワーク 「はじめに」で、石平氏は、2021年7月1日の中国共産党結党百周年を「記念」して、1年以上の時間をかけ、渾身の力を振り絞って、「中共百周年の暗黒史」をテーマとする本書を書き上げたと述べている。 石平氏は1989年、日本の大学院に入り、中国近代史が日本でどのように書かれているか、日本の権威ある大手出版社から刊行された書籍を色々読んでみて、唖然としたという。日本の知識人たちが書いた中国近代史のほとんどは、中国共産党の「革命史観」に沿って書かれた、中共への賛美そのものだったからである。 中国共産党の外道ぶりと悪辣さを自分の目で見てきた石平氏は、日本の「中国近代史」の本を読んで、唖然としたり、憤ることがよくあるという。中共シンパの日本の知識人が書いた「中共史観の中国近代史」が広く読まれた結果、日本では中国共産党に親近感や甘い幻想を持つ財界人や政治家が数多くいるように思われる。
石平氏は嘘と偽りで成り立つ「中国共産党革命史観」を日本から一掃するため、そして中共の歩んだ極悪の百年史を日本の読者に示すため、この書を書いたのである。
33万人の長春市民を餓死させた「兵糧攻め作戦」、数千万人の人々を餓死させた「大躍進政策」、1千万人以上が虐殺された「文化大革命」については、これまでに石平氏の著書等で読んできたが、それ以外にも数十万人単位の大量虐殺が絶えず繰り返されてきた。 中共が好む殺人法はいつも「公開処刑」であり、必ず大衆を集めてきて、大衆の目の前で殺戮を行った。民衆に恐怖心を徹底的に植えつけて、彼らが政権に反抗できないように仕向けたのである。 「党を守るために虐殺も辞さない」という態度は、毛沢東時代に限ったものではない。鄧小平の時代においても、このような虐殺が実行された。 1989年の天安門事件では、石平氏と面識のある数名の同志たちが虐殺された。この天安門事件で殺された若者や市民の数は、今でも「最高国家機密」として封印されたままである。数千人はいると思われる。 そして他民族へのジェノサイドである。総人口の約5分の1の120万人が殺されたと推定されるチベット人虐殺は、今なお続いている。次に規模が大きいのが内モンゴルに住むモンゴル人の虐殺である。 現在、習近平政権によるチベット人、ウイグル人などの民族浄化政策は、世紀の蛮行と言っていい。習近平政権は間違いなく21世紀のナチスと化していると、石氏は述べている。
人民を奴隷として支配し、苦しい生活を強いながら、中共政権の幹部たちは贅沢と淫乱を貪る生活を送ってきた。その一方で彼らは、結党当時から残酷な党内闘争を繰り返し、殺し合いの内ゲバを展開した。時には、自分たちの仲間に対してもお家芸の大量虐殺を辞さなかった。 この極悪な中国共産党が百年に渡って存続してきたこと、そして70数年間にわたって中国を支配してきたことは、中国人民および周辺民族の最大の不幸であり、悪夢でしかなかったが、これが終わる気配は残念ながら全くない。むしろ習近平政権の下、中共のもたらす災禍はますます激しくなり、中国大陸周辺の我々近隣国にも及んできている。 幸い、この数年間、自由世界の多くの国々では中共政権の邪悪さへの認識を深め、中共政権を封じ込める中国包囲網の構築に乗り出した。 ウイグル人・チベット人に対する民族浄化の人権侵害に対し、そして彼らが香港で行っている人権侵害に対して、自由世界は一斉に立ち上がり、習近平政権への「NO」を突き付け始めた。更に安全保障の領域においても、自由世界主要国は連携して、中国共産党政権に対する総力的な闘いを挑み始めた。 中国共産党という悪魔のような政党の歴史は、習近平政権の破滅によって終止符を打たれなければならないと、石氏は主張している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 浸透工作による百年の原動力――、まさしく中共のDNAである
本書は、中共百年の「悪のDNA」を受け継いで、世界の巨漢と化した今の習近平政権こそ、中共最後の政権となるべきである。中共という悪魔のような政党の邪悪な歴史は、習近平政権の破滅によって終止符を打たなければならない、として締め括られているが、石氏にしては歯切れが悪い。むしろ、「今後も百年は安泰」とも思える絶望的な嘆きの声と捉えるのが素直ではないか。
やはり、その辛辣さは、上塗りの中共誕生の歴史を振り返る他ない―――、袁世凱の死後の無政府状態が続き軍閥の群雄割拠の中で抜きん出てきた蔣介石率いる国民革命軍と毛沢東率いる中共の対立構造をみても、中華民国の国軍とされる国民革命軍に楯突いた中共とは何者か。
無論、国民革命軍の中核は、蔣介石と国民党の独裁体制にこそある。国民革命軍を率いて「北伐」と呼ばれる戦争で統一政府となった。その裏で実力をつけた中共は国民革命軍に殲滅されそうにもなった。しかし、二度の国共合作で生き残り、終には、武力をもって国民革命軍を中華民国の大陸から追い出し、現在の中華人民共和国を樹立に至る経緯がある。
その成功――、闇の力の原動力は、「浸透工作」にある。権謀術数を弄し、自己の打算にのみ腐心し、自分や一族のためにいつも私計を謀ろうとする「支那流為政者」は、「軍閥のDNA」と言ってよい。「腐敗の普遍化」は中共内部にも起こるのだが、「粛清によるクリーニング」(選別的な摘発)に「浸透工作」が一役買っている。それによって、「権力構造をむしろ安泰」に導くスキームが内蔵されている。これが、百年の原動力なのだ。
共産党総書記に就任して早々、習近平は唯一の政治的盟友である王岐山(おうきざん)という中共幹部を、腐敗摘発専門機関の中央規律検査委員会の書紀に就任させた。以降の5年間、習近平と王岐山コンビは二人三脚で、中共内における凄まじい「腐敗撲滅運動」を展開し、累計25万人以上の中共「幹部」が摘発され失脚し、あるいは刑務所入りとなった。この規模から言って「浸透工作」がないと実現はできやしないだろう。
さらに、「浸透工作」の凄みが本書で指摘されている――、鄧小平(とうしょうへい)が改革開放路線をスタートさせて外国資本を中国に誘い入れようとした時、中共のスパイ工作の長老格である能向暉は、新設された国策会社「中国国際信託投資公司」の副董事長兼党書紀に任命された。つまり、中共からすれば、「国民党の内部に潜り込むのも外国の資本を中国に誘い込むのも、全く同じ性格の浸透工作でしかない」と述べている。 このことからしても、普通の主権国家であれば、「外資に乗っ取られる」危険を感じるのだが、「外資を誘いこんで浸透工作を行う」という発想――、この辛辣さの凄みに驚愕するところでもあった。さらに、その一枚上を行く「コミンテルン」の視点で書かれていて、しかも随所にリアルを追求したエピソードが散りばめており、迫真に迫るものがあった。本書はお勧めできる。
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中国共産党は癌細胞! 「このやり方は、癌細胞とよく似ている。人の身体の中で健康な細胞を呑み込み、それを栄養に癌細胞はどこまでも繁殖していく。そしていずれ、寄生する母体を完全に食いつぶす。ここが、中国共産党の御家芸の浸透・乗っ取り工作の極意であり、最も恐ろしい側面である。」と石平氏は書いている。
日本国内を見ても、いろいろな部位?で癌細胞が侵食している。とくに、国会の中に寄生した中国共産党という癌細胞は最大の問題である。我々日本人はいつまでこの癌細胞と戦わなければならないのか!はやく、世界が協力してこの癌細胞に対する抗癌剤を開発しなければならない、と思う。
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onibi-onibi · 5 years
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 米司法省、中国人ハッカー数名を起訴   「史上最悪、7800万人のプライバシー情報を盗んだ」 ****************************************  5月9日、司法省のブライアン・ベンゾコフスキー次官は記者会見で、「中国人デニス・ワンが生命保険アンセム社から顧客情報7800万名を盗んでいた容疑が固まり、起訴した。盗まれた情報はアメリカ人顧客の氏名、住所、電話番号、生年月日、雇用記録、メルアド、電話番号など、プライバシー情報であり、史上最悪のケースだ」と述べた。  生命保険アンセム社はFBIと協力して内偵を進めてきたが、ほかにもGEアビエーション社で同様な事件があって容疑者の中国人は逮捕されている。  こんかいのハッカーによる個人情報盗難は、ほかに四名の中国人がスパイ容疑で拘束された模様で、かれらは2018年二月から19年一月までに、それぞれが標的としてきた企業に協力者を得るなり、契約者を装って代理店コンピュータなどにウィルスを送り込んで、データを不正にあつめてきた。  FBIは強力な防御態勢を敷く一方で、怪しげな中国人たちの行動をマークしてきたという。  米国はすでに連邦政府職員のプライバシー情報、軍隊の個人情報などが盗まれたとしており、以前から申請のあった「チャイナ・モバイル」(中国移動)の米国のおける進出を拒否したばかり。これはFCC(連邦通信委員会)がメンバー全員で拒否したもので、「チャイナ・モバイルは完全に中国政府の会社である。米国の通信ネットワークに進出してくれば、米国内の通信の自由が脅威に晒されるではないか」と反対理由を述べた。  チャイナ・モバイルはファーウェイ、ZTEなどに引き続き、米国市場へ本格的進出を企図してきたが、トランプ政権の国家安全保障政策の壁に激突した格好となった。  同日、ポンペオ国務長官は英国の「ファーウェイの一部製品は除外しない」という国家安全保障会議の討議に水を差し、「ファーウェイ排除は西側への脅威に対処するためではないか」と英国の微温的態度を批判した。  そして5月10日、トランプ政権は中国からの輸入品2000億ドル分の輸入品に対して10%の制裁関税を25%に引き上げた。世界の株式市場、債券市場がぐらぐらと揺れた。  米中間の貿易戦争は譲歩の影も観られず、近く中国は報復措置を発表するだろうと観測される。
宮崎正弘の国際ニュース・早読み
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sasakiatsushi · 6 years
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「批評」はいま、どこにあるのか?(ないのか?)
(「クイックジャパン」連載「イズミズム」第七回)
 7月の29日と30日の土日二日間、渋谷のアップリンクファクトリーで、「第一回批評サミット:批評家トライアスロン!」なる催しを行なった。これは(以下、告知テキストより)音楽、映画、文学、サブカルチャー、ネット言論、アダルトビデオ等々、様々な分野で「批評」の最前線に位置する顔ぶれを一堂に集め、バーリトゥード的にライブで生批評を繰り広げる、5時間×二日間=計10時間に及ぶ前代未聞のトーク・イヴェント」ということで、何を隠そう(?)、今まさにその二日目を終えて帰宅したところなのだ。今回は、最初は大塚英志氏の何冊かの近刊について書こうと思っていて、でももう少し考えた上でと考え直して、続いては仮称「ニュー・ニューアカ」なるものについて書いてみようと思いつき、かなり書き進んでもいたのだが、急遽、やっぱりこのイベントのことを書きたいと思う。  7月の末、よりにもよってフジロック・フェスと同日程で(笑)、なにゆえにわざわざ、このような「前代未聞の」試みをやることになったのか、実際的な経緯は、まあ色々とあったのだけれど、僕はかねてから一度こういうことをやってみたいと思っていた。  「批評」という言葉の意味するものは色々とあるだろうし、僕自身にも明確で厳密な「批評」なるものの定義付けがあるわけでは必ずしもないのだけれど(先回りして書くなら、むしろそれを知るための足掛かりを得られたらというのが今回の動機のひとつだった)、これはまさしく本連載で廻り道をしながら問いつつあることとも繋がっていると思うのだが、たとえば「音楽批評」があり「映画批評」があり「文芸批評」があり、というような、個々のジャンル=表現形態の領域ごとにおいて、定義はともかくも「批評」と呼ばれるような営みが、現在、誰に、どのように必要とされているのか?、あるいは、そもそも「批評」と呼ばれ得るような営みは必要とされているのか?、それは必要なものなのか?、といった問題について、実際にそれぞれの「批評」の現場に居て、読者としての僕から見て際立って意識的な活動を継続していると思える書き手の方々に一堂にお集りいただいて、彼(女)らの考えを是非聞いてみたい、という気持ちが、以前からあったのだ。断っておくが、この問題は、いささかも理念的なものではなくて、徹底してアクチュアルな問いである。つまり、今、他ならぬ今、「批評」とはいかにして成立可能なのか?、ということなのだ。  また、個別的な専門分野=プロパーに関わる「批評」であっても、それが本質的なものであれば、必ずそのプロパーの「外部」と接触せざるを得なくなっていくものだと思うし、そのプロセスの中で、プロパーの限定自体が無くなっていくことだってありえる。もうひとつ、これは僕自身の経験も踏まえて言うのだが、ただ何事かについて自分の考えたことを言葉を用いて書けば���その出来はどうであれとりあえず「批評」ではある、という幸福な(?)時代はおそらくとっくに終わってしまっていて、常に必ずそうである(べき)というわけではないにせよ、それなりに筋を通して「批評」をしようとするのなら、それはなかば必然的に、何らかの意味での「実践」的なるものへ繋がっていかざるを得ない、ということも事実だと思う(よく言うことだが、HEADZがやっていることは、コンサートやツアーのプロデュースも、雑誌FADERの刊行も、CDレーベルも、すべてが僕にとっては「批評」の一環である)。そうしたことどもについても、自分以外の色々な意見を聞いてみたかったのだ。  今回、参加していただいた八名の方々は、いずれもそれぞれのジャンル/プロパーの最前線で活躍されている書き手である。以下、いまだ記憶に生々しい二日間のドキュメントを記してみたいと思う。  初日のトップバッターは、吉田アミさん。「ミュージシャン/ヴォイス・インプロヴァイザーとしての国際的な活動の一方で、人気はてなブロガーでもあります。また最近は、各種雑誌などへの寄稿も精力的に行なっています」(告知に僕が書いた紹介文より。以下同じ)。まず早速、「人気はてなブロガー」って何よ?、というツッコミから話はスタートした(笑)。それを言うなら「はてなダイアラー」でしょ!、と。その通りでした。彼女がインターネットにサイトを開設したのはけっこう昔で、最初は自分がネットを廻って見つけた面白いネタをストックするために始めたのだが、次第に自分の身辺雑記や思考のメモみたいなことも書くようになった。彼女が「人気はてなダイアラー」になったのは、何と言ってもそのブログ(http://d.hatena.ne.jp/amiyoshida/)における、その時々の精神状態がそのまま転写されてるかのようなアップダウンの激しい文体のユニークさと、そこで開陳される様々な意見の常識や通念とは違った意味での真っ当さによるものだと思う。はてなを含むブログの登場は、既存の紙媒体とは異なるライターのリソースを供給するようになったが、彼女はまさに「はてな」が生んだスターのひとりだと言える。今回のゲストの中では異色の存在かもしれないが、僕が彼女と話したかったのは、いわゆる「ネット言論」における倫理について興味があったからで、誰もが自由に自己を表現し自説を吐露できるインターネットという場所だからこそ、自分の言葉が、以前なら決して出会うことのなかった筈の「他者」たちにちゃんと通じるためには、ある種辛抱強い態度表明と、時には思い切った振る舞いも必要なのだ、ということを教えていただいた。コメント欄やトラックバック、キーワード検索などの機能が充実したはてなのようなコミュニティにおいては、いささか乱暴に言ってしまえば、多少の文才と戦略さえあれば、ちょっとばかり目立つことはさほど難しくはない(と僕は思う)。だが、ブログでのプレゼンテーションを超えて、今やオフラインでの文筆活動も次々と行ないつつあるアミちゃん(と急に愛称)には、才能や資質はもちろんのこと、書き手としての覚悟と自省もきっちりと備わっているのだとあらためて思った。  「雨宮まみさんは、現在、極めてエネルギッシュな取材・執筆を行なっている注目のアダルトビデオ・ライターです。色々な意味で「批評」という行為が成立しにくいAVというジャンルにあって、愛情と文章だけを武器に、業界への疑いや自分自身への迷いも混みで奮闘している姿に感銘を受け、是非お話してみたいと思いました」。豊田道倫『東京の恋人』について書いてくれたことがきっかけで僕は雨宮さんの存在を知った。彼女のはてなダイアリー「雨宮まみの「弟よ!」」(http://d.hatena.ne.jp/mamiamamiya/)を読むと、AVという「売れる/売れない」イコール「抜ける/抜けない」イコール「良い/悪い」イコール「要る/要らない」という等式が極めて強力に現前している世界にあって、「批評」という行為を成り立たせようとすることの困難と、それでもやるのだという「覚悟」が伝わってきて、僕にはそれが「音楽」において生じていることと同様だと思えた。抜けない=売れないAVは不要だという資本の論理は、そんなAVについて書かれた言葉の必要性も当然、揺るがす。雨宮さんの話では、それどころか今やAV情報誌は次々と廃刊し、書く場所自体が消滅しつつあるのだという。AV誌の編集者からフリーライターに転身した彼女にとって、これは死活問題である。AVを愛し、AV業界に愛着を感じながらも、自らの書き手としてのサヴァイバルも考えていかざるを得ない雨宮さんは今、彼女の言葉で言うと「一点突破」を狙っているのだという。遠からぬ内にAV以外のジャンルで、雨宮まみという名前を見かけることになるだろう。その堂々たる話しぶりと同じく、彼女の言葉は毅然として高潔で、ブレのない視座と説得力があり、それでいて人間味に溢れてもいるのだから。  「更科修一郎さんは、コミック、アニメ、ゲームなど、いわゆる「オタク文化」の最先端に編集者、批評家として携わっておられます。氏の論考は、雑誌「新現実」「ファウスト」「ユリイカ」等で読めます。また『嫌オタク流』(太田出版)では、中原昌也と高橋ヨシキのお二人を聞き手に「オタク」のメンタリティについて語っておられます」。更科さんとのお話は、いわゆる「おたく(80年代)」と「オタク(00年代)」の中間に位置してしまった(つまり「90年代」の)、ひらがなとカタカナの間くらいの世代であるがゆえの苦悩、といった所から始まった。同じOTAKUという発音を持ちながら、両者の断絶は深い。基本的なメンタリティとしては先行世代に近いけれど、おたくのようなバブル期のイケイケ感もその後の挫折/ルサンチマンも共有しておらず、資本の欲望に従順な「動物」と化すことによって内省を欠落させたオタクを嫌悪しながら、しかしメディアの送り手のひとりとしては彼らを相手にするしかない更科さんは、色々あって編集者業は開店休業中、ライターとしてもその「覚悟」ゆえに苦しい状況に陥りつつあるようだ。「おたく」と「オタク」に共通するのは「自己承認ツール」として作品や言説を必要とする脆弱さにある、と更科さんは言う。明晰な論理と的確な言葉の用い方は、個人的な快不快の延長か、でなければ空疎な理論構築に走りがちなOTAKU論が圧倒的に多い中で、とても貴重なものだと思う。更科さんのHPは、http://www.cuteplus.flop.jp/  「仲俣暁生さんは、元「本とコンピューター」誌編集長で、現在はフリーランスで編集と文筆業をなさっています。最近は文芸評論の分野での活躍が目立っています。著書として『極西文学論』(晶文社)など。また僕もインタビューイとして末席を汚させていただいたインタビュー集『ことばの仕事』(原書房)が発売中です」。アミちゃんや雨宮さんと同じく「人気はてなダイアラー」でもある仲俣君は、さすがに初期からネット関係の仕事に携わってきただけあって、ブログというものの有効性と限界を知悉した上で、自分のしたいこと/すべきことを着々と積み上げていっている。足の早いプレゼンテーション・ツールとしてのブログを活用して、その都度の関心の所在や作業仮設などを次々と発信している彼は、そのノーブルな文体とクレバーなロジックで多くの「他者」たちの信頼を得ている。僕と彼は同年齢で、いわゆる「おたく=80年代」世代なのだが、ある程度、世代的な共通項として、ほとんど刷り込みのようにして体得された個人主義というものがあると思う。しかし彼は自閉を自認している(?)僕とは違って、個人主義を基盤にした上での「他者」との連帯や共闘の可能性を、おそらくは今こそ探り出そうとしつつあるのではないかとも思った。文芸評論における彼の立ち位置も明快だ。彼は自分は「文学」ではなく「小説」にコミットするのだ、と言う。旧態依然とした純文学とエンタの対立など完全に無効だと。義務感や責任の意識ではなく、あくまでも自発的で個人的な動機によって言葉を生産する姿勢は、とても清々しい。http://d.hatena.ne.jp/solar/  二日目の最初は大谷能生君。「かつて「エスプレッソ」というマニアックな同人誌の中心人物のひとりで、近年は菊地成孔氏との一連のコラボレーションで非常に有名な、新進気鋭の批評家です。またミュージシャンとしての活動も旺盛に行なっています」。菊地さんとの「ジャズ」関係の仕事や、また遂に上梓された川崎弘二氏との巨編『日本の電子音楽』もそうだが、彼は「歴史」を証立てる資料や文献を精査して、その構造や系譜学を把握した上で、しかしそれを教条的に受け取るのではなく、いわば批評的なフィクションのコンテクストとして利用しようとする。ひとりの書き手としての大谷能生は、まだその最初の一歩を踏み出しつつある段階だが、人柄のチャーミングさも相俟って、既にしてスターの兆しがある。未発表のテキストが単行本三冊分はストックされているということなので、ぜひ出版社の方々は連絡を取ってあげてほしい。早いもの勝ちですよ(笑)。また、ミュージシャン大谷は批評家大谷の実践ヴァージョンではないし、批評家大谷が音楽家大谷がやっていることを理論づけるのでもない、という良い意味での二つのペルソナの分離の話も、とても興味深かった。一年限定の彼のブログは、http://wikiwiki.jp/wikiwikiwiki/  「三田格さんは、現在は「スタジオボイス」と「REMIX」を主要な媒体として書かれている音楽ライター/編集者です。情報や知識だけには還元されない、真に読むに足る個性を有した文章を「音楽」について提示し得ている、数少ない書き手のひとりだと思います。また最近は「小説」に関する文章や発言も多いです」。ひねこびた読者の中には、佐々木敦と三田格を対立項として考えたがる人もいるのかもしれないが、僕は三田さんのスタンスには敬意を持っているし、たとえば「ユリイカ」の野坂昭如特集に寄せられた文章には、とても共感した。まず「批評サミット」に呼ばれて来てしまったが、自分のやっていることは「批評」ではない、という点について、とても明瞭に考えを述べていただいた。ある作品に関して、それをまだ受容していない読み手に対して書くことと、すでに受容した者に向けて書くことは違う。「批評」とは後者なのであり、自分のしていることの大半は前者すなわちプレビューなのだ。同じく情報誌で長く仕事をしてきた僕も似たようなことをずっと考えていたので、非常に腑に落ちた。また、「批評」とは価値判断のマトリックスを作って個々の作品をその内に置いてゆく作業だと思うが、自分にはそれは出来ない。ただ出会ってしまったものに言葉を与えていくだけだ、という一見、こともなげな、しかしよく考えれば実に「倫理」的な姿勢にも感じ入るものがあった。三田さんの話し方は、その文章と同じく不思議なドライヴ感があって、どんどん話が逸れているようでいて(ご自分でもそんなエクスキューズを言いつつ笑)、でもちゃんと深い所で繋がっている感じがして、やはりお話を聞けてとてもよかったと思ったのだった。  「樋口泰人さんは、映画評論家として『映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)等の著書がありますが、近年は自らboidを主宰し、編集・出版、上映、配給宣伝など、幅広い活動を行なっておられます。僕は勝手に、氏がboidでなさっていることと自分がHEADZでしていることは、とても似ているという印象を持っています」。「批評」から「実践」へ。ほとんど乗りかかった船の連続のような運命(?)の悪戯によって、今や映画配給までこなすようになってしまった樋口さんだが、かつて近しくさせていただいていた頃の印象としては、不可視のエネルギーとポテンシャルに満ちた、しかし表向きは相当に強度の高い「無為の人」という感じであったので、最近の大車輪ぶりには正直驚くことしきりだった。しかし淡々とした語りぶりの中にも、上手く表現するのがむつかしいのだが、いわばギリギリのミニマムな責任感とでも呼べるような核が感じ取れて、日本映画と日本の映画批評は、樋口泰人という存在を持って、ほんとうによかったと思えた。先の紹介ではboidとHEADZをつい並べてしまったが、樋口さんが傷だらけになりながらしていることは、好きなことをやり続けながら、ただそれをやり続けるために知恵を絞ったり、それなりに苦労したりする、という程度のことではない。これはやはり「映画」というモノへの「愛」がなければ到底出来はしないことなのだ。http://boid.pobox.ne.jp/  「前田塁(+市川真人)さんは、単行本化が待たれる長編評論「小説の設計図」や「ユリイカ」等で活躍中の文芸評論家です。また氏と一心同体の市川真人さんは、現在はフリーペーパーという形態で継続している「早稲田文学」の編集者でもあります」。まず前田塁さんが、虚構の固有名としての「前田塁」というプロジェクトについて、そのプログラムと現状、そして将来の展望について語られた。ご自分の実体を用いたテクスト論の実践とでもいうべき野心的な試みの今後を固唾を呑んで見守りたいと思う。とりわけ「小説の設計図」における前田さんは、若手文芸評論家としては珍しく(?)悪口の切れ味が非常に鋭くかつ巧妙で、この人に絡まれたらヤダなあと思う小説家は多いだろうな、と思わず心配になってしまうのだが、優秀さや誠実���によってのみ評価されるよりも(それは無害な「批評」でしかない)、物議を醸す言葉を紡ぎ差し出す芸と度胸を持った前田さんのような方こそが、現在の「文学」には必要だと思う。と思っていたら本職(?)は博打打ちだと聞いて妙に合点がいった。一方、「WB」のマネージャーとしての市川さんは、「制度」としての、いや「機構」としての、という方がより正確かもしれないが、そのようなものとしての「文学」の延命にコミットしていて、その献身ぶりは「映画」の樋口さんとも相通じるものがあるのだが、柄谷行人の「近代文学の終わり」をワセブンに掲載し、「文学=不良債権」説の大塚英志とも連繋しているあたりは、樋口さん同様、ただの「愛」の人というわけではもちろんなく、いやむしろ現在の状況においてなお「愛」を貫こうとするがゆえの、ある種のしたたかさも兼ね備えているのだと思った。  各日の最後には、その日の出演者たちによるディスカッションも行なった。実は雨宮さん、更科さん、前田(+市川)さんのお三方とは初対面だったのだが、とにかくどの方のお話も素晴らしく刺激的で、全部で十時間の長丁場と言いながら、気持ち的にはあっという間に終わってしまい、はっきり言えば、全然時間が足りなかった(出演者の中からも「次は24時間やれば!」という冗談が出たほどだった笑)。もちろん、この試みによって「批評」に関する最初の問いが完璧に解明されたわけではない。だが、少なくとも彼(女)との会話は、しかしそれでも「批評」は在る、という事実を再認識させてくれたし、それは僕にとっては、やっぱりとても元気の出ることだったのだ。今回の経験を踏まえて、また僕も書いていこうと思う。
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benediktine · 4 years
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【「土用の丑の日」に憂う【中編】: “ウナギ密漁”の実態を追う――「まるでルパン三世の逃走劇」】 - ITmedia ビジネスオンライン : https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1907/25/news035.html 2019年07月25日 05時15分 公開 [真田康弘,ITmedia]
 かつて、ウナギの稚魚を「密漁」していた当事者は、筆者の取材にこう打ち明ける。
 「あれはルパン三世を地で行っているようなものだった」
 密漁の捜査当局者に発見され、必死に逃れようとした状況を表したひと言だ。
 ウナギの稚魚であるシラスウナギ漁は通常夜間に行われる。「最高の条件は闇夜で大潮、中潮」とシラスウナギ漁関係者は語った。闇夜のなか、漁業者は夜の水面を集魚灯で照らしながら操業する。採捕が許可されている期間中であれば、誰が正規の漁業者で誰が採捕許可のない密漁者かは区別できない。
 「最盛期なら東京駅で特定の人を探すくらい(密漁者が誰かは)分からない。みんな暇なら周りを見ているけど最盛期はそんな余裕無いから」と関係者。ただし期間外なら話は別、見つからないよう、光量を落として操業だ。そんな中、密漁取り締まりに発見されてサーチライトを照らされて追跡され、必死で逃げ切ろうとしていた様が、さながら警察に追われる「ルパン三世」のようだったのだろう。
 {{ 図版 1 : シラスウナギの「密漁」は闇夜のなか、水面を集魚灯で照らしながら行われる }}
■《「ウナギロンダリング」だけじゃない 暴力団も絡む密漁ビジネス》
 記事の前編「 {{ 絶滅危惧のウナギーー横行する“密漁・密輸”がもたらす『希望なき未来』 : https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1907/24/news026.html : https://benediktine.tumblr.com/post/188854154111/ }} 」では、台湾から香港を経由した壮絶な「ウナギロンダリング」が行われている実態をお届けした。今回の中編では、筆者がウナギの密漁ビジネスの実態を追うために、高知県まで足を運んできた結果をレポートしたい。
 まず、密漁を行っている者の多くは一般人と思われるが、反社会勢力が関係する場合もある。例えば2018年、高知県警は無許可でシラスウナギ買い取り販売会社を高知市で経営していた男が、過去3年分で約6億2000万円の不法収益をあげていたとして国税当局に課税通報している。
 県内では5つのグループが密漁を仕切っており、山口組系組員がこのグループに密漁を認める代わりに高額な「場所代」を取り、課税通報された男が経営する会社に密漁したシラスウナギを卸していたという(産経新聞電子版2019年3月25日) 。
 17年には、高知地裁で暴力団員2人が、密漁によって漁業調整規則違反の罪に問われた事件で、懲役5カ月執行猶予3年の判決が下されている。通常、略式罰金で済むシラスウナギ密漁事案としては異例だ。16年11月には、県内で仲買人の事務所と元組員宅付近に火炎瓶が投げ込まれる事件が発生、県警はみかじめ料の支払いなどを巡るトラブルが背景にあるとみる(朝日新聞2018年1月11日) 。
 今年に入ってからも、茨城県ひたちなか署と県警指定暴力団山口組・神戸山口組対立抗争集中取締本部は、六代目山口組系暴力団員ら6人をシラスウナギ密漁の疑いで逮捕している(読売新聞2019年4月23日付)。
 県警組織犯罪対策課は「密漁は伝統的な暴力団の資金獲得活動だ。シラスウナギの買い取り業者は簡単にインターネットでも探せるため暴力団にとっておいしい話」と指摘する(読売新聞2019年6月26日付) 。反社会勢力関係の取材に詳しいフリーライターの鈴木智彦氏も「全国で暴力団排除条例が施行され、企業コンプライアンスの重要性が認知された現在、ここまで不正が常態化し、不透明な業界も珍しいだろう。センセーショナルに煽っているわけではない。……ここまで黒いとは予想外だった」(『サカナとヤクザ:暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』小学館)と指摘するほど、この問題の根は深いといえる。
 {{ 図版 2 : ウナギの稚魚が採捕されている高知県・四万十川の河口(筆者撮影) }}  {{ 図版 3 : 漁協による密漁に対しての注意喚起もされていた }}
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■《闇業者への密流通》
 シラスウナギ漁には密漁に加えて、正規にシラスウナギ採捕の許可を持っている者が、正規の買い取り業者ではなく闇業者に流すという「密流通」の問題もある。これには、正規の買い取り価格が市場価格によって決定されておらず、闇価格と乖離しているという問題も背景にある。
 シラスウナギの流通は各地域により異なっている。筆者は高知県に足を運び、県庁や業界関係者に取材を試みた。高知県では、採捕の許可は県内漁協もしくは県内の同一市町村内に住所を有する者で組織する採捕団体に交付される。
 そもそも、シラスウナギの採捕は原則として禁止されており、限定的・例外的に採捕が認められる。これを「特別採捕許可」と言う。この「特別採捕許可」を受けた漁協や採捕団体は、集出荷業務を代行する「指定集荷人」を置くことができ、許可を受けた漁協や採捕団体ごとのシラスウナギの「採捕従事者」の数は、前年度の採捕従事者数を上回らないものとし、削減に努めることが求められている。現在、高知県内で採捕されたシラスウナギは、高知県漁業協同組合連合会及び高知県養鰻生産者協議会で構成する高知県しらすうなぎ流通センターへ出荷しなければならない(高知県「平成30年度うなぎ稚魚(しらすうなぎ)特別採捕取扱方針(内水面) 案」) 。
 つまり、高知県は漁協あるいは採捕団体にシラスウナギの特別採捕許可を出し、これにもとづいて指定集荷人をおき、県内に約2500人いる採捕者からシラスウナギを仕入れる。私がインタビューした四万十川流域でシラスウナギ漁をする採捕者によると、採捕を希望する者は適宜関係者に申し込んで採捕の許可を得るとのことだった。
 {{ 図版 4 : 高知県「平成30年度うなぎ稚魚(しらすうなぎ)特別採捕取扱方針(内水面) 案」 }}  {{ 図版 5 : 暴力団や役員が暴力団員などである団体が指定集荷人になることを禁じている }}
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■《シラスウナギ漁業者の不満》
 採捕されたシラスウナギはしらすうなぎ流通センターへ出荷される。高知県では養鰻業者間で最も高い値段を出した者からシラスウナギを流通センターから仕入れてゆく。流通センターがキロ当たり10万円の手数料を取り、指定集荷人は自分の利益分を差し引いた「浜値」で採捕者からシラスウナギを仕入れる。
 しかしこのシステムでは、シラスウナギの仕入れ価格に採捕者が関与できる余地が少ない。指定集荷人は流通センターでの価格に基づいて浜値を設定するからである。採捕者はいくら値段に不満でも、定められた集荷人に卸す以外にない。「シラスウナギを買っている側は何であんなに安く買うのだろうか」とこの採捕者は憤る。
 「全国相場の1割低いとかいうのならまだ良いが、半分とかも普通にある」とある別の関係者は言う。
 「高知県の養鰻業者は規模が小さくて、お金もないとか、いろいろな理由があるのだろうが、『なるべく安く買おう、安く買おう』とするのが見え見えだ。値段を上げたら買えないのが出てくるとか、なかには、これは養鰻業者のための採捕だ、安くするのが当たり前だ、というのが養鰻業者のほうから聞こえてきたりする。それはちょっといかがなものだろうか」
 これに比べて「裏のほうに流せば儲(もう)かります、はっきり言って」と先ほどの採捕者は断言する。価格差は、キロ数十万円から100万円くらいまであると言う。1匹の単価に直すと、130円~150円ほどの差が出るそうだ。これでは密流通に流れるのは、経済合理性の観点からむしろ当然ともいえる。密流通の責任を採捕者側のみに帰するのは酷というものである。
 なおこうした問題は高知県に限らない。ウナギ養殖が盛んな静岡県、宮崎県、鹿児島県などでも採捕されたシラスウナギの県外流通が制限されており、これらの県では県内流通価格が市場価格より低く設定されている(海部健三『結局、ウナギは食べていいのか問題』岩波書店) 。結果、これがむしろ闇流通を促進させているとも言えよう。
 {{ 図版 6 : ウナギの稚魚が採捕されている仁淀川河口(筆者撮影) }}
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■《高知県での取り組み》
 高知県はシラスウナギ採捕許可期間が12月22日から3月11日までと他府県に比べて短く、密漁対策にも積極的に取り組んでいる。
 面積が7105平方キロと国内第18位の面積を有する高知県は、東西にも長く、シラスウナギの採捕地も点在している。こうしたなか、現在合計3隻の船を用いて水産振興部漁業管理課の職員などが手分けをして密漁の取り締まりに当たっている。
 県庁担当者は「シラスウナギの密猟事案が多いのは高知の中央部のあたりなので、そこに手厚く人員を配置している」と教えてくれた。
 また、「2000年から密漁事案一般の司法手続きに明るい、県警のOBに頼んで来てもらうようにしている。以降は、県警との間の意思疎通もスムーズにいくようになった」と取り組みを振り返る。
 現在は県警の刑事課や生活環境課など、シラスウナギ事案を扱う部署に、毎年密漁の実態把握と取り締まりを要請するとともに、シラスウナギのシーズンが近づいてくると、県警と情報交換をしながら、合同捜査も実施しているそうだ。「全国的にもうちが一番、強制捜査で通常逮捕や現行犯逮捕を行っているのではないかと思う」と担当者は胸を張る。
 {{ 図版 7 : 高知県はシラスウナギ採捕許可期間を12月22日から3月11日までと限定している(高知県「平成30年度うなぎ稚魚(しらすうなぎ)特別採捕取扱方針(内水面) 案」) }}
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今後の対策は?  さらに県は2017年に漁業調整規則・内水面漁業調整規則に基づく特別採捕取扱方針に新たな審査基準を追加し、暴力団員や暴力団に利益・便宜供与をした者、暴力団が経営に関与していると知りながら、それを利用した者はシラスウナギを採捕できないとしている 。
 また、業界側での取り組みとして、仁淀川と四万十川の採捕許可名義人である県淡水漁業協同組合が今シーズンから、採捕人には顔写真付きの腕章着用を義務付けている。こうした対策のかいもあり、例えば禁止されている定置網によるシラスウナギ漁は「県や県警の取締が厳しくて割に合わなくなった」と高知県のあるシラスウナギ採捕者は語っている。
 18年4月、高知県知事はニホンウナギ流通の透明化を図るため、全国的なウナギトレーサビリティーシステムの構築を提言、今年度水産庁の事業として行われるシラスウナギトレーサビリティー確立のための事業に、千葉、愛知、宮崎とともに参加した。シラスウナギの採捕や流通の実態把握を行うとともに、学識経験者、養鰻業者、シラスウナギ採捕者、自治体職員等で実証手法等地域検討会を組織し、トレーサビリティー手法の検討や実証試験を行う予定だという(高知県「にほんうなぎの流通の透明化について」) 。
 高知県を例に、採捕・流通に関する問題や県による対策を紹介したが、特定の都道府県に限らず国全体・全国的な規模でのウナギ資源の保全と持続可能な利用のための対策としてはどのようなものがあるだろうか。次回の後編ではこれを取り上げてみたい。
 {{ 図版 8 : 高知県「にほんうなぎの流通の透明化について」 }}
●著者プロフィール 真田康弘(さなだ やすひろ)  早稲田大学地域・地域間研究機構客員主任研究員・研究院客員准教授。神戸大学国際協力研究科博士課程前期課程修了(修士・政治学)。同研究科博士課程後期課程修了(博士・政治学)。大阪大学大学教育実践センター非常勤講師、東京工業大学社会理工学研究科産学官連携研究員、法政大学サステイナビリティ研究教育機構リサーチ・アドミニストレータ、早稲田大学日米研究機構客員次席研究員・研究院客員講師等を経て2017年より現職。専門は政治学、国際政治史、国際関係論、環境政策論。地球環境政策や漁業資源管理など幅広く研究を行っている。著書に『A Repeated Story of the Tragedy of the Commons: A Short Survey on the Pacific Bluefin Tuna Fisheries and Farming in Japan』(早稲田大学、2015年)、その他論文を多数発表。
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chaukachawan · 4 years
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間に合わなかったけど許して
毎回書く時思うけど僕こんなことに向いていません。溢れる気持ちはどうやって言葉にするか今でもわかりません。なので物足りないと思ったら許してください。
ちゃわんちゃうか?
本当に元気な人。最初の印象は「演技やばい」。今もうそうです。やっぱり演劇に熱情と愛があります。そして、人としてもすごく親し安い。もっと喋りたかった。僕の脚本に出たいと言ってくれて本当にありがとう!!
youtarak
とにーとにー。歌い声が好き。演技もとても好き。ちゃうかのスタッフに向き合う姿勢が特に好き。カラオケまた行きましょうよ。もっと仲良くなりましょう
伊東涼乃介
フロンくん。本当に努力家。おしゃれ。ちゃうかを楽しんでいるのは何より。新人の仮チラまじで好き。やっぱり宣美班員は皆センスがあります。
小宮山珠里
忙しい~ってイメージですね。少ししか喋れなくてすごく残念だけど、語学について真剣に聴いてくれてすごく嬉しかった。ウルドゥー語いつか勉強したいからその時よろしくね。
尾形莉奈
喋り方ガチで好き。動きも可愛らしい。そんなにたくさん喋れてないけど、僕と話す時よく笑顔で返してくれるのは本当に有り難い。これからの活躍も期待しています。
Anna
声がすごく特別でいい。僕が出したアドバイスはいつも真剣に聞いてくれます。脚本書くこと��すごく偉いと思います。いつか絶対成功できます。
国分栞
安定でしっかりしている人。体験稽古のときから演技が好きでした。忙しいのにスタッフも役者もこなしているってまじで神じゃない。もっと舞台上で暴れる姿をみたいです。
津島ヨモツ
1回生ながら脚本·演出を務めるって本当にすごいですね。宣美の美的センスもすごいし本当に羨ましくて仕方ない。恋愛物語以外の脚本も書いてね。自分はドロドロ系みたいです(ちら見)
島﨑愛乃
本当に優しい子。演技もスタッフもうまくこなしています。オムニのときうますぎてアドバイスできない記憶を思い出しました。スイーツ食べに行こう!辛いものは他の人と行くから。
夕稀次
超超激レアキャラ。オムニの時で少ししか喋れなかったけど面白くて優しい人でした。もっと喋りたいですね。
須田颯人
1年生でありながらスタッフの腕が一人前。作った映像、良すぎない???合宿の時、たまに放った毒舌発言がめっちゃ面白かったです。もっと喋りたい後輩の一人。
西岡克起
西岡如くレッド。笑いのセンスが好きすぎます。脚本出さい?絶対面白いから。あと、僕は食べること以外のものもしているよ。ビルマ語マスター早くなれ。
西田幸輝
可愛い~ってすべての稽古日誌に書かれましたね。あまり喋らない人だけど役をいつも真剣に取り組んでいます。実家生の大道具チーフは大変だけど頑張ってね。
なしもとはな
あまり喋れなかった人の一人だけどオムニの役めっちゃ好きでした。新人に出した脚本の設定が好きでした。これからの活躍も楽しみにしています。
橋本悠樹
この人、僕の31期の推しメン。今年の僕の「マイ後輩」。なぜか今年めっちゃ共演したからです。引退してもカラオケに誘ってね。そうじゃないと僕のジャンカラ会員ランクが‥後、はっしーが朗読集を出したら即売する。それぐらい声が好きだから。
福島亜理紗
初めて喋った31期。中国語に興味があるって言ってくれてめっちゃ話を聞いてくれました。中国語にそこまで興味を持った日本人初めて会ったすごく嬉しかったです。今回不参加ですごく残念..舞台上の姿見たかったですね‥
でぃあ
やっぱり演劇の才能あり。今回の役をそこまでうまくこなしているのは本当に才能だと思います。衣装の腕も最高。元元衣装スーパーチーフはすごく安心しました。これからの衣装は安泰でしょう。
堀文乃
本公演フェイスメイクでめっちゃ世話になりました。人柄もいいし、よく遊びに行きたい後輩上位に入ります。ちゃうか辛いもの同好会作ろう(はべを呼んで)
山内一輝
あまり喋れてない気がします‥悲しい‥でも、本当にいい役者さん。オムニも学祭の役めっちゃ好き。プライベートもすごく可愛い(西田の次ファンの数が多いらしい)。文才めっちゃあると聞いたけど、本当に創作物を読みたいです‥
若林桃源郷
コントパートナーやん。ファッションに関する知識がやばい。ちゃうか一番おしゃれ説。ツイートのコンテンも個人的に好き。共演できんくてちょっと悲しいです。
ガウス
ザ·後輩って感じ。本当に人当たりがいい。なんならZと雰囲気が似ています。けど、Zよりおしゃれ。与えられた役をいつも真剣に取り組んでいます。来年は絶対後輩とめっちゃ良くなります(断言)
カーメン
同じく留学生!僕がサーオリで勧誘して入った後輩。本当に頑張っています。留学生しかわからない辛み全部わかっていますから。
To Carmen, I know it's not gonna be easy, but the key to chauka is just enjoying what you are doing! Have fun for the rest of your time in chuaka!
あみ
本当に愛おしい後輩。今回めっちゃお世話になりました。その元気な振る舞いは本当に好き。掛け持ちバイトしながらこんな活躍できるってすごくない???!ダイエット、一緒に頑張ろう。さもなければ、引退時のツイッター紹介で後悔する(経験談)。また遊びに行こうよ。
樹木キキ
キキキキ、本当にこの人の脚本に出たかったです。今回キキのコント出れて一応願いを叶ったかな(?)。キキは本当に笑いのセンスがあると思います。天才のレベル。サムがすべてを尽くしても達せないレベル。今回公演参加しなくて本当に寂しい‥もしプロデュースをやれば呼んでね。キキの脚本本当に出たい…
lulu
オムニの時からずっと安定した演技派女優でした。なんか稽古場にいると安心できます。正直LOVE NOTEのときうますぎて演出指導する必要なかったです。安定するヒロインをやることは多いけど狂った役や悪い女をやっているところも見たいですね。
小澤祐貴
オッズ。静粛にの言い方大好き。この人は生まれつきの役者だと思います。本当に、笑いのとり方が上手い。脚本も完打てば面白いのになかなか打たない‥もっとやる気出せよ(笑)
岸田月穂
本当に成長しました。スタッフも演技も本当に本当に成長しました。今回学祭の役は本当にうますぎてびっくりしました。馴染む優しさと明るい笑顔は本当にいいですね。また、スイーツを食べに行きましょう
木下梨実
きりみ。きりみは本当にいい子。よく僕と一緒に乗ってくれる人。演技も本当に上手くなったね。歌うまいと褒めてくれたけど、きりみも歌がうまいよ。後、きりみの服のセンスも好き。毎回着ている服が可愛いですね。ドロドロ系の悪女役やって貰いたかったんのに‥残念
古家健作
面白いやつ。本気で思っています。ふざけているように見えるが、演劇をやるときは誰よりも真剣。僕が本当に心の底から尊敬している役者。あ、でも勉強がやばいらしいです。勉強は疎かにならないようにしてね。
小林秋人
はべはべ。サムの幸せになってほしい後輩一位。本当に成長しました。演技もスタッフも。作ったチラシは最早芸術品?なんでそんなにセンスあるの????'羨ましすぎます。辛いものまた食べに行こうよ。今回はちゃんと辛いものにするから。
髙木悠
メイクでいっぱい関わったけど、共演したのは初めて?!メイクチーフ頑張っていたんですね。成長しましたね。今年に入って体調があまり優れていないようだね。大丈夫?体調崩さないように気をつけてね
東崎望
激激レア。忙しくて公演に参加できていないけど毎回公演見に来てくれています。本当にありがとう。おかげでちゃうか漫研民が増えつつあります。
中戸太一
演技は本当に上手い。僕の初演出に主演してくれた人。文才もあります。毎回脚本読むときそう思います。一番感動したことは、LOVE NOTEを愛過ぎて、それをもとにした脚本を書いてくれたこと。本当に本当に本当にありがとう!29期と一緒に消えるのは残念、活躍をもっと見たかったのに。
P.S小説読みたい
岡山桃子
可愛い人気者。同じ脚本に出ているのに全然絡んでいなません。残念。30期の中で歌い声聞いたことない3人の中の一人、カラオケ行きません?いい声しているという予感。
GEO
万能男。最初からしっかりしていました。行動力すごくある(時々ありすぎてちょっと怖い)。オムニの時色々な面白いことを脚本に取り入れましたね。またこういうことしてね。
ルーチェ
30期最強スタオン。あまり喋れなかった気がする‥でも、挨拶するときはいつも笑顔でやってくれました。いい子いい子。
三葛麻衣
本当に本当に感謝している後輩。衣装チーフとしてあまりうまく教えられなかったのにめっちゃいい仕事をしてくれました。きららがいなければ31期の衣装班員もそんなに多くなかったでしょうね。後、きららもきっと誰よりもちゃうかを愛しています。本当にきららがちゃうかに入って本当に良かったです。色々ありがとう!
渡部快平
書いた脚本の世界感がめっちゃ好き。それは決して僕がマネできるものではないです。めっちゃシリアスの人だと思ったけど、最近クレジーの一面戻る出してきました。ファンもまた増えました。これからも脚本書き続けてください。
Airman
成長が著しい。本当に。努力が具象化したらこの人じゃないかなと思います。書いた脚本はそれぞれ特色があって本当に面白いです。一つといえば、自分にもっと自信を持てな。お前本当にすごいから。
KIM YOUNG JOON
兵役行っちゃったキムくん。去年の年末しか役者したことないが、本当に頑張ったんですよ。日本語もめっちゃ成長したし。待っているから早く帰ってね!
기다린다
遠藤由己
この人は本当に本当にちゃうかの太陽。笑顔でいつも人に元気を与えます。書いた脚本も吹っ飛びすぎて楽しいですね。初めて日本人の友だちの家に泊まったのも遠藤のですね。一年生のときは絶対座長になると思ってなかったけどね(笑)。でも、本当に遠藤が座長なって良かった。本当に色々ありがとう!
大林弘樹
人間性めっちゃあると思う人。本当に尊敬しています。初めて僕の家に泊まった人でもあります。よくこの人にキレられるけど、サイゴンの根は優しいですね。いつも色々なアドバイスをくれて本当にありがとう。サイゴンのおかげでいい人間になれた気がします。
石英
初めての印象はこの人が真面目だ。実際もそうだけど、木山は本当に色々な面でしっかりしていて、楽しい面もあるダイナミックの人でした。一年生のときから、この人にたくさんのアドバイスをいただきました。日本語のアドバイスも、演技のアドバイスも。本当にありがとう!
久保伊織
最初のイケメンという印象は一年生から変わらなかった。最初から頼もしい。何なんこの人?なんでそんなに優秀なの?でも、同期にこの人がいて本当に良かった。LOVE NOTEに女装する人を探したとき、すぐいいと言ってくれました。本当にありがとう。
児玉桃香
スタッフがめっちゃかぶる人。衣装もたくさん作ってくれました。メイクスーパーチーフなのに衣装スーパーチーフの腕よりいい。後、初演出のとき演出補佐をやってくれて本当にありがとう。ペチカなしでLOVE NOTEを仕上げることができなかったと思います。
佐々田悠斗
出た、ちゃうかの眠り姫。ちゃうか以外のサークルも一緒で、ちゃうか外の遭遇率一番高い人。カラオケもよく付き合ってくれるし、ちゃうかで一番遊んでいる人でもいる。その上、演技もちゃうか公認トップ。本当にうますぎるだろう。今までありがとう。
サミュエル・ツヤン
僕。
武田聖矢
新人のときアドリブで僕を困らせた人。アドリブを言うなら時前に言ってくれよ。ふざけた役はよくするが、本当はめっちゃしっかりしている人。衣装班は男子が少ないけど、よく入ってくれます。本当にありがとう。
野井天音。
ハープハープ。マジで脚本天才。絶対敵わない人。新人脚本めっちゃ面白かった。去年の外公出ていないけどそれもめっちゃ面白かった。いや、薬学部の時点で頭の良さはもう皆の倍でしょう。衣装チーフできる人間でもあり、本当にピンチの時助けてくれました。本当にありがとう!
初田和大
初めて知り合った同期。本当に本当にいい人。同期幸せになってほしいランキング一位。前も言ったけどメッチャクチャうるさいのに皆に好かれています。それは初田のいい性格を反映しています。29期のムードメーカー、本当にありがとう。
音川
こりん。この人の演技は本当にパワフル。同じ宣美の人であって、この細かい作業ができない男がめっちゃ迷惑をかけました。本当にすみません。後、脚本の日本語チェックいつもしてくれて本当に本当にありがとう。フィードバックは全部覚えています。
森中社
敵わない存在その2。脚本はもちろんのこと、演技もうまい。不公平すぎるでしょう。映像や大道具のスタッフもこなせる。化け物かよ。ダイエットに失敗したそうだが僕から見ると全然ダイエットする必要ないと思います。今までありがとう!
町民I
オムニ脚本が一緒の人。それから急激の成長を遂げてちゃうかにトムトムランドのファンクラブを築いた。トムはよく僕をいじる。でも、いじりのセンスが良すぎていじられても何も言えません。面白いから。音響オペするときめっちゃ助けてくれた。今までありがとう!
5ステージの終わりから書いて楽ステ途中に書き終わりました。本番中なのですごく今更と思うかもしれないが、これは僕がみんなへの気持ちです。3年間経って上手くなったかわかりませんがこの3年間は間違いなく楽しかったです。ちゃうか大好き。
それじゃ、引退だ!
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shibaracu · 4 years
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● 源 氏 物 語
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◆源氏物語 これだけ世に知れ渡っていて謎の多いものは無いだろう。 題名一つ定かでない。 二部構成説、三部構成説 或いは四部構成だというものまで入る。 帖数も54帖説が一般的で居なる説を解く人もいる。 巻名も その巻の中で使用されている言葉に由来するもの。 他の巻に見える言葉に由来するもの。 など諸説がある。 成立・生成・作者に関する諸説有る。 源氏物語60巻説 まで飛び出している。 これだけ有名なだけに動機も解からない部分があるという。 「もののあはれ」論がこれに重なる。 藤原氏と源氏の覇権争いの様も呈している。 いろんな人物や事柄を調べてきたけれども こんなのはなかった。 日本は謎の多い国であることは確かなようだ。 だから国学者は面白くてしょうがないのだろう。 はっきりしなければソレを野心として金儲けにも走るものまで出てくる。 考古学などもそういうたぐいの人は沢山居るようだ。 何年か前に捏造して捕まった教授が居たけれども自分の中の鬱憤などを 晴らすためにしたようだ。 学会というところはドコモかしこも個人主義が多いのではないかな。 認めて欲しい 認められないと何か事起こす。 人間らしくて良いけれども度が過ぎると御用学者に成り下がってしまう。 人が社会で生きるのは大変。 大変だけど 者の大切さだけは何時も肝に銘じていて欲しいものである。 素人は解からないものがたくさんあったほうが楽しいものだけど。
一度みなさんもこの妖艶と言うか奥の深い物語に一度足を踏み入れてはどうかな。   ● 5分でわかる源氏物語!紫式部が描く平安時代の貴族社会を解説 2017.10.27 https://honcierge.jp/articles/shelf_story/4808 世界最古の長編小説とも言われる『源氏物語』。 光源氏を主人公にして、作者の紫式部は何を描きたかったのでしょうか。 ただの平安貴族の恋愛ストーリーだけではない、 『源氏物語』を知るための本も合わせて紹介します。 『源氏物語』は平安時代中期の1008年頃に成立した長編小説。 20ヶ国以上の言語に翻訳され、世界的にも高い評価を受けています。 作者は女性歌人で作家の紫式部で、 『源氏物語』は彼女が遺した唯一の物語作品です。 およそ70年間におよぶ時代を描き、文字数はおよそ100万、 タイトルのみの「雲隠」を含めて全54帖(巻)から成っています。 (巻数については諸説あり) 登場人物は500人ほどで、彼らの心情に即した795首の和歌が詠まれており、 全帖が紫式部による執筆ではないのではないかという説もあります。 これも諸説ありますが、3部構成と考えるのが一般的です。    第1部:「桐壺」から「藤裏葉」まで。主人公光源氏の誕生と栄光を描いている。    第2部:「若菜」から「幻」まで。光源氏の苦悩と老いを描いている。    「雲隠」:タイトルのみで本文は無し。光源氏の死を示唆している。    第3部:「匂兵部卿」から「夢浮橋」まで。光源氏の死後を描いている。 第3部の最後の10帖は宇治を舞台としており、「宇治十帖」とも呼ばれています。 各帖は1帖完結の構成で、その集合体として長大な物語ができあがっているのです。 光源氏と女性の愛の物語を中心に、紫式部から見た貴族社会に関わる 女性の苦労話、藤原時代の摂関政治などが描かれています。 平安時代の公家文化の遺産とも言うべきこの物語は、 多くの現代語訳がされています。 明治から大正時代にかけては与謝野晶子、昭和に入ってからは谷崎潤一郎など、 著名な文豪も手がけました。 また現代語訳以外にも、現代風に書きかえられた小説やコミックなど、手に取り やすいものが増え、気軽に平安時代の貴族社会に触れることができますよ。   ●源氏物語|日本大百科全書・世界大百科事典 - ジャパンナレッジ https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=17 平安時代中期の11世紀初め、紫式部によって創作された長編の虚構物語。 正しい呼称は「源氏の物語」で、 「光源氏(ひかるげんじ)の物語」「紫の物語」「紫のゆかり」 などの呼び方もある。 後世は「源氏」「源語」「紫文」「紫史」などの略称も用いられた。 主人公光源氏の一生とその一族たちのさまざまの人生を70年余にわたって構成し、 王朝文化の最盛期の宮廷貴族の生活の内実を優艶(ゆうえん)に、 かつ克明に描き尽くしている。 これ以前の物語作品とはまったく異質の卓越した文学的達成は、 まさに文学史上の奇跡ともいうべき観がある。 以後の物語文学史に限らず、日本文化史の展開に規範的意義をもち続けた 古典として仰がれるが、日本人にとっての遺産であるのみならず、 世界的にも最高の文学としての評価をかちえている。 [秋山 虔]   ●源氏物語について - 和子/源氏物語 http://wakogenji.o.oo7.jp/sonota/genjimo.html 源氏物語は、平安時代中期1000年頃に、作者・紫式部によって書かれた世界最古の長編小説です。 その内容は、帝の御子でありながら源氏という臣下(ただ人)の身分に落とされ、皇位継承権を失った皇子(光源氏)の王権復活の物語で、当時の王朝貴族の華やかなりし時代を背景に語られています。  世界最古の長編小説「源氏物語」入門 http://wakogenji.o.oo7.jp/index.html 「和子/源氏物語」へ ようこそ http://wakogenji.o.oo7.jp/sonota/hajime.html   ●「紫式部の人生と源氏物語」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説 2016年08月26日 (金) http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/251517.html 『源氏物語』は、天皇の息子・光源氏を主人公に、貴族たちの愛と人生を描いた長編小説です。物語は光源氏の誕生前から死後まで七〇年以上にわたり、登場人物は数百名に及ぶ大作であるとともに、文章の美しさ、盛り込まれた教養の豊かさ、人間洞察の深さなどにより、今なお日本文学の最高峰といわれる作品です。   ●女の大戦略! 紫式部が「源氏物語」を書いた切ない理由 | コラム ... https://www.tm-office.co.jp/column/20160328.html 2016/03/28 そこで今回は、切ない想いが約100万文字、54帖にもわたって綴られた日本最古の(世界最古とも言われている)大長編恋愛小説「源氏物語」に秘められた、千年の謎に迫ってみたいと思います……なんて言うと、きっと多くの源氏物語ファン ... ・ない想いを抱いたら「源氏物語」  切ない想いが約100万文字、54帖にもわたって綴られた日本最古の(世界最古とも言われている)大長編恋愛小説「源氏物語」に秘められた、千年の謎に迫ってみたいと思います……なんて言うと、きっと多くの源氏物語ファンから、こんなお叱りを受けるでしょう。  「えっ、そんな軽々しく源氏物語の謎に迫れると思っているの? これまで数えきれないほど多くの文学者や歴史学者が研究して、まだ分かっていないのに、素人がとんでもないことを言うな!」  もちろん、私も簡単に「千年の謎」を解き明かせるとは思っていませんし、私にできるとも思っていません。ただ、今の価値観をもって作者の紫式部の人生を深掘りすると、「人生がラク」になるヒントがザクザクと見つかるのです。  「紫式部がもし、今どきの女性だったら」――そんな視点で源氏物語が書かれた背景を読み解くと、びっくりするような“女の大戦略”が浮かび上がってきたというわけです。 ※源氏物語の解釈には諸説あります。これから展開する解釈に異論のある方は「こんな見方もあり得る」くらいの大きな心で、お許しいただければ幸いです。 ・紫式部はなぜ、“刺激的な”源氏物語を書いたのか   ●源氏物語 (げんじものがたり)とは【ピクシブ百科事典】 https://dic.pixiv.net/a/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E 紫式部による長編小説。最古のライトノベルとか最古の同人誌とかとも言われたりする。
恋愛というある種人間の不変のテーマを扱った作品であることから、近年でも小説やドラマに漫画、さらに恋愛ゲームの題材になるなど、様々なかたちで創作の素材になっている。
「世界最古級の長編小説」であり、時と所によっては「最古のライトノベル」「最古のナマモノ同人誌」等とも言われたりしている。 寝取られ(藤壺)、ヤンデレ(六条御息所)、ロリコン(若紫)と、現代の萌え要素が1000年以上前のこの時代に既にして完成していたことは、特筆に値する。なお、主人公の光源氏が、義母を父親から寝取ったり、幼女を誘拐したりした事については、話の中で、きっちりエグい報いを受けているので、ネタにする際は注意が必要。 政治に関する詳細については作中では少ししかでない。これは紫式部が女房という立場であったためで『源氏物語』には沢山の名前付きの女房が出てくる。 「若菜」は上下巻。巻名だけで本文の無い「雲隠れ」より後は光源氏の死後の話で、「橋姫」から「夢浮橋」までは宇治十帖と呼ばれる。「雲隠れ」を数えず「若菜」上下巻を分けてカウントすることもある また「桜人(さくらびと)」「巣守(すもり)」「輝く日の宮」「狭筵(さむしろ)」などのように現在まで伝わっていないが様々な文献上では現れる帖がある   ●源氏物語 (げんじものがたり) 防府歴史用語辞典 平安時代に紫式部[むらさきしきぶ]の書いた物語で、光源氏[ひかるげんじ]を中心に物語が進みます。全部で54巻あります。現在伝えられているものに、青表紙本[あおびょうしぼん]・河内本[かわちぼん]・別本[べつぼん]の3つがあります。 関連項目 防府の文化財「紙本墨書源氏物語」   ●登場人物の系図 - 和子/源氏物語 http://wakogenji.o.oo7.jp/sonota/keizu.html 第1部 桐壺(第1帖)~藤裏葉(第33帖) 光源氏の出生、継母藤壷への思慕、朧月夜との密会露見から須磨への流離を経て、 准太上天皇の地位を得るまでの栄華物語が綴られています。 ・光源氏(ひかるげんじ)父・桐壺帝の第二皇子。母が身分の低い更衣のため、「源氏」という臣下の身分に落とされ、皇位継承権もないままに育てられ、幼い頃から学問をはじめ琴笛に大層優れている。亡き母に大層よく似た継母・藤壷を慕い続けることから、愛の遍歴がはじまる。輝くばかり美しい容貌から光���君と呼ばれる。「源氏物語」は光源氏を主人公とした愛と栄華の物語である。   ●「早わかり!速攻!?源氏物語」 あらすじ 登場人物 - ZTV http://wakogenji.o.oo7.jp/index.html このページさえ読めば、源氏物語の成り立ちやあらすじがわかります。簡単な言葉を使い、1時間以内で読めるように要点をまとめています。登場人物の相関図、全文の現代語訳へのリンク、動画共有サービスによる映画「紫式部 源氏物語」も掲載しています。   ●この人物相関図、直ちに理解できたら神!「源氏物語」。 - ボンボン ... https://blog.goo.ne.jp/lunaluna0x0x/e/3348721a63f929d69ee86b768908e3ca 2015/05/30 こないだのマルガリータ王女だけどよ、近親結婚の例にもれず、 母の弟。つまり叔父と結婚してるのな。 ちなみにマルガリータの母マリアナは、初めはいとこと結婚するはずであったが、 彼が急死したために、その父。つまり伯父と結婚した。 二代続けての「おじ・めい」婚・・・ しかしこのパターンは、何を隠そうこの国の小説にもあった。 それは何かといいやすと・・・ 「源氏物語」。私は「あさきゆめみし」で読んでるけども、まぁエエやん。どっちも同じ。(笑) きょうび、たとえ現代語訳とはいえ、あの長大な王朝絵巻を文字で読み通せる人が そうそういるとは思えない。作者の大和和紀さんには感謝しても感謝しきれない思いだす。 この「源氏物語」は平安時代の上流階級の物語で、 登場するのは帝(天皇)を始めとする超セレブな貴族たち。 私がこれを読んでまず思ったのは、「近親結婚だらけ」・・・・ そう。今のシモジモの者たちには考えられないほど、 当時の貴人たちには近親結婚が当たり前だったみたい。   ●登場人物の関係図・六條院拝見・風俗博物館~よみがえる源氏 ... http://www.iz2.or.jp/rokujoin/jinbutsu.html 書物や絵巻物でしか味わえなかった源氏物語が立体になり、中には光源氏や紫上などの登場人物が配され、リアルに源氏物語 ... 桐壺院崩御後、東宮を守り源氏を後見者とするために自らは出家の道を選ぶ賢明さには、政治家としての資質を窺うことができる。   ●プレイボーイぶりに唖然!光源氏の愛した女性たち一覧 - NAVERまとめ https://matome.naver.jp/odai/2140836521438759901 2018/07/24 ☆現代だったら最低☆ でも一人一人に一生懸命な源氏の、代表的な妻、恋人一覧です。 年齢層やレパートリーの幅広さにも注目です。   ●【あさきゆめみし】光源氏と女性たち - NAVERまとめ 更新日: 2017年11月28日 https://matome.naver.jp/odai/2146072894313503201 源氏物語のマンガ化した「あさきゆめみし」は、 今でも受験生の古典のバイブル的存在です。 源氏は自分の周りの素晴らしい女性たちをどのように思っていたのでしょうか。   ●色んな人が描いてる!漫画「源氏物語」がカオスすぎるwww https://matome.naver.jp/odai/2142544844545464401 2017年05月12日 あの有名な「源氏物語」を題材にしたマンガについてまとめてみました。 「あさきゆめみし」だけでない、 源氏が栗になったりなめこになったりの漫画や、 男女逆転ネタやBLアンソロジーなども。   ●源氏物語/紫式部・光源氏|【あらすじ・解説】を世界一わかりやすく! http://www.xn--t8judv08rzua689koxn.com/2017/12/16/post-3316/ 更新日:2019年6月29日 今回は『源氏物語/紫式部・光源氏』として、
1、「源氏物語」ってどんな物語?(解説付き) 2、【あらすじ】を箇条書きで5分まとめ! の2つを中心に、 ”世界一わかりやすく” まとめていきます。   ●源氏面白あらすじ 桐壺編(光源氏誕生) https://youtu.be/5d8krfp76Ow 2015/11/21 勉強にも対応?? 古文の世界を面白おかしく学びませんか? 学問的な正しさは知りません。 面白くなきゃ勉強じゃない!がコンセプトです。 笑ってもらえれば幸いです。 続き→https://youtu.be/h9swx-DwT80 本文の解説動画→https://youtu.be/7DSjgr5aMwo   ●源氏面白あらすじ2(桐壺 光源氏の誕生) https://youtu.be/h9swx-DwT80 2015/11/24 今回は少し短めで作成してみました。 そして、桐壺の巻はこれでおしまいです。 次回から箒木の巻です。   ●3分で分かる源氏物語の大まとめ!  2016/05/09 https://vokka.jp/2729 「源氏物語」は日本最古の長編小説と言われています。名高い傑作であるため、日本人である以上、読んでおくと様々な場で役立つことは間違い無いのはわかっていても、やはり「内容が難しそう」という理由で敬遠してしまう方が多いのではないでしょうか。そんな方のために、源氏物語を大掴みで理解できるよう紹介します。 目次    古典作品は難しいと思われがち    源氏物語    映画化もされた!    もっと面白く読むために    平安時代の昼ドラ   ●『源氏物語』よくわかる まとめ「源氏が関係を持った女性達」 https://chokochan.com/1719.html 2018/03/02 源氏物語には母桐壺更衣からはじまって、女性がたくさん出て来ます。 特に源氏が元服してからは、 源氏の恋愛を中心に話が進みますので、 恋人が次々に出て、結婚も何度もします。 源氏物語の中で出会ってから亡くなるまでの生涯を遂げている人も何人も居ます。     ●源氏物語登場人物  http://www003.upp.so-net.ne.jp/ocharake/hito1.htm            http://www003.upp.so-net.ne.jp/ocharake/hito2.htm Part.1 光源氏 ひかるげんじ 言わずとしれた源氏物語の主人公! 典型的プレーボーイだよね。おまけにマザコン! 容姿端麗、頭脳明晰、お金持ちで、出世して、女性にまめ・・・ こうなれば、もてないわけ無いんだけどね。 でも母親である桐壺が源氏が幼い頃に亡くなってしまったので、 母の面影を求めて、母そっくりな藤壺をずっと、追いかける。 しかし、藤壺は、父である桐壺帝の寵愛姫であったので、 人目を避けて強引に過ちを犯してしまうんだけど・・・・恋は実らず。。。 その後、桐壺&藤壺にそっくりな、紫の上を手元で、自分好みに育てる。 結局、人生においては位をきわめて成功者だったけど、 愛においてはなんとも中途半端な生き方だったような。。 すべての女性に愛されたようで、 その実、誰からも愛されなかったような気がする。 関わった女性たちを傷つけて、 理想の女性を追い求めてさまよう。 金と地位にものを言わせて、いろんな女性に手を出す。 ただし、1度でも関わった女性には、 「誠意」を尽くそうとする。 芸能人で言うなら、”羽賀健二”あたりが近いんじゃないかな?? 彼も「誠意の人」なんて言われたよね。(笑) でも外見のイメージといえば、線が細い感じで、キンキキッズの ”堂本光一”なら、イメージ近いような気がするけどなぁ~   ●源氏物語あらすじ全まとめ。現代語訳や原文を読む前におさらい https://intojapanwaraku.com/culture/2493/ 2019/09/05 目次    源氏物語は世界最古の恋愛小説!    明かされる光源氏誕生の秘密        一帖 桐壺(きりつぼ)        二帖 帚木(ははきぎ)        三帖 空蝉(うつせみ)        四帖 夕顔(ゆうがお)    紫の上登場!        五帖 若紫(わかむらさき)        六帖 末摘花(すえつむはな)        七帖 紅葉賀(もみじが)        八帖 花宴(はなのえん)    屈辱に震える六条御息所        九帖 葵(あおい)        十帖 賢木(さかき)        十一帖 花散里(はなちるさと)    光源氏須磨へ!        十二帖 須磨(すま)        十三帖 明石(あかし)        十四帖 澪標(みおつくし)        十五帖 蓬生(よもぎう)        十六帖 関屋(せきや)    光源氏この世の栄華を極める        十七帖 絵合(えあわせ)        十八帖 松風(まつかぜ)        十九帖 薄雲(うすぐも)        二十帖 朝顔(あさがお)        二十一帖 少女(おとめ)        二十二帖 玉鬘(たまかずら)        二十三帖 初音(はつね)        二十四帖 胡蝶(こちょう)        二十五帖 蛍(ほたる)        二十六帖 常夏(とこなつ)        二十七帖 篝火(かがりび)    夕霧、紫の上に懸想する        二十八帖 野分(のわけ)        二十九帖 行幸(みゆき)        三十帖 藤袴(ふじばかま)        三十一帖 真木柱(まきばしら)        三十二帖 梅枝(うめがえ)        三十三帖 藤裏葉(ふじのうらば)        三十四帖 若菜上(わかなじょう)    女三の宮と柏木の秘密        三十五帖 若菜下(わかなげ)        三十六帖 柏木(かしわぎ)        三十七帖 横笛(よこぶえ)        三十八帖 鈴虫(すずむし)        三十九帖 夕霧(ゆうぎり)    紫の上死す        四十帖 御法(みのり)        四十一帖 幻(まぼろし)    光源氏亡き後の物語がスタート        四十二帖 匂兵部卿(におうひょうぶきょう)        四十三帖 紅梅(こうばい)        四十四帖 竹河(たけかわ)        四十五帖 橋姫(はしひめ)        四十六帖 椎本(しいがもと)        四十七帖 総角(あげまき)        四十八帖 早蕨(さわらび)    浮舟登場!        四十九帖 宿木(やどりぎ)        五十帖 東屋(あずまや)        五十一帖 浮舟(うきふね)        五十二帖 蜻蛉(かげろう)        五十三帖 手習(てならい)        五十四帖 夢浮橋(ゆめのうきはし)        輝く日の宮(かがやくひのみや)    おすすめ関連書籍はこちら 源氏物語は、約千年前紫式部によって書かれた世界最古の恋愛小説です。時代を超えて読み継がれてきた大河ドラマである源氏物語は登場人物が多く、今を生きる私たちにとってハードルが高いのも事実。そこで、現代語訳や原文に挑戦する前に頭に入れておきたい全54帖のあらすじをまとめました。ばくっとあらすじを覚えておくと、源氏物語の世界に没入しやすくなること間違いなし!   ●『源氏物語』開題-入門編   1998.9.05 http://www.asahi-net.or.jp/~tu3s-uehr/genjimemo.htm    本解説は 『古典講読 源氏物語・大鏡』(角川書店・1998)によります。 入門編  「成立」 作者の『紫式部日記』によれば、寛弘五年(1008)に、『源氏物語』の手稿本が藤原道長の命によって持ち出され、次女の妍子に献上されたことが知られる。同じ頃、一条天皇が『源氏の物語』の朗読を聞いて、作者を前に「この人は日本紀を読みたるべけれ」と感嘆したことから、紫式部が他の女房に「日本紀の局」とよばれるようになった由来を記している。ただし、この物語に関する資料は、この日記の記述のみであり、成立過程等の詳細は一切不明と言う他はない。  「書名」 前記『紫式部日記』に『源氏の物語』と見えている。やや時代は下って菅原孝標女の『更級日記』治安元年(1021)にも、「叔母なる人」から『源氏の物語』が贈られた記述が見えることから、この物語の書名は、主人公光源氏の物語として流布したことがわかる。そもそも、先行する物語でも『竹取物語』『落窪物語』などのように主要人物の名が物語の書名になることは多い。   ●図書カード:源氏物語 - 青空文庫 https://www.aozora.gr.jp/cards/000052/files/5016_9758.html 桐壺 紫式部 與謝野晶子訳  紫のかがやく花と日の光思ひあはざることわりもなし      (晶子) どの天皇様の御代であったか、女御とか更衣とかいわれる後宮がおおぜいいた中に、最上の貴族出身ではないが深い御愛寵を得ている人があった。 最初から自分こそはという自信と、親兄弟の勢力に恃む所があって宮中にはいった女御たちからは失敬な女としてねたまれた。 その人と同等、もしくはそれより地位の低い更衣たちはまして嫉妬の焔を燃やさないわけもなかった。   ●あなたはどのタイプ?『源氏物語』に登場する魅惑の女性キャラからモテるための秘訣を学ぶ【文学恋愛講座#5】 https://pdmagazine.jp/works/genji-monogatari/ 今から1000年以上も前に書かれた長編小説、『源氏物語』。光源氏の心を射止めた女性キャラクターのうち、あなたは誰にあてはまるのでしょうか。診断チャートでチェックしてみましょう!   ●源氏物語の世界にどっぷり浸れる「宇治市源氏物語ミュージアム」 https://travel.navitime.com/ja/area/jp/guide/NTJsingle0001902/ 2016/10/13 「宇治市源氏物語ミュージアム」は、平安時代半ばに紫式部によって書かれた長篇小説『源氏物語』をテーマにした日本で唯一の美術館。映像によるあらすじの紹介や牛車や十二単なども展示されています。 三部構成になっている物語の最後の十帖は宇治が主な舞台。「宇治の間」へと続く「架け橋」は平安京から宇治への道中を体感することができ、ゆかりの地として日本最古の恋愛小説『源氏物語』の世界を身近に感じることができます。   ●源氏物語 - Wikipedia http://bit.ly/z2QQE3 源氏物語(げんじものがたり)は平安時代中期に成立した日本の京都を舞台とした長編物語、小説である。文献初出は長保3年(1001年)で、このころには相当な部分までが成立していたと思われる。 度々喧伝されている「世界最古の長篇小説」という評価 一条天皇中宮・藤原彰子(藤原道長の長女)に女房として仕えた紫式部が作者というのが通説である。 古写本は題名の記されていないものも多く、記されている場合であっても内容はさまざまである。 『源氏物語』の場合は冊子の標題として「源氏物語」ないしそれに相当する物語全体の標題が記されている場合よりも、それぞれの帖名が記されていることが少なくない。こうした経緯から、現在において一般に『源氏物語』と呼ばれているこの物語が書かれた当時の題名が何であったのかは明らかではない。 古い時代の写本や注釈書などの文献に記されている名称は大きく以下の系統に分かれる。 「源氏の物語」、「光源氏の物語」、「光る源氏の物語」、「光源氏」、「源氏」、「源氏の君」などとする系統。 「紫の物語」、「紫のゆかり」、「紫のゆかりの物語」などとする系統。 これらはいずれも源氏(光源氏)または紫の上という主人公の名前をそのまま物語の題名としたものであり、物語の固有の名称であるとはいいがたい。 また、執筆時に著者が命名していたならば、このようにさまざまな題名が生まれるとは考えにくいため、これらは作者によるものではない可能性が高いと考えられている。   ●源氏物語の写本 http://bit.ly/yT7dxi 日本の古典文学を代表する作品である源氏物語には数多くの写本が残されている。 日本でも木版による印刷技術は飛鳥時代から存在したものの、それによって印刷されたのは仏典や漢籍に限られており源氏物語のような文学作品は長く「印刷」される事は無かった。 そのために、源氏物語は平安時代中期に著されてから江戸時代初期までは写本でのみ読むことが出来た。 それ以降は古活字本を始めとする印刷本が流布する事になって行く。   ●成立・生成・作者に関する諸説 https://ja.wikipedia.org/wiki/成立・生成・作者に関する諸説 現在では3部構成説(第1部:「桐壺」から「藤裏葉」までの33帖、第2部:「若菜上」から「幻」までの8帖、第3部:「匂宮」から「夢浮橋」までの13帖)が定説となっているが、その成立・生成・作者・原形態に関しては古くからさまざまな議論がなされてきた。以下に、特に重要であろうと思われるものを掲げる。 作者は誰か 通説 紫式部 一条天皇中宮・藤原彰子(藤原道長の長女)に女房として仕えた紫式部が作者というのが通説である。物語中に「作者名」は書かれていないが、以下の文から作者は紫式部だろうと言われている。    『紫式部日記』(写本の題名はすべて『紫日記』)中に自作の根拠とされる次の3つの記述        藤原公任の「源氏の物語の若紫」という呼びかけ。        一条天皇の「源氏の物語の作者は日本紀をよく読んでいる」という述懐により日本紀の御局と呼ばれたこと。        藤原道長が源氏の物語の前で好色の歌を日記作者に詠んだこと。    尊卑分脈の註記    後世の源氏物語註釈書 「  「左衛門督 あなかしここのわたりに若紫やさぶらふ とうかがひたまふ 源氏にかかるへき人も見えたまはぬにかの上はまいていかでものしたまはむと聞きゐたり」  」 —底本、宮内庁蔵『紫日記』黒川本 「  「内裏の上の源氏の物語人に読ませたまひつつ聞こしめしけるに この人は日本紀をこそよみたまへけれまことに才あるべし とのたまはせけるをふと推しはかりに いみじうなむさえかある と殿上人などに言ひ散らして日本紀の御局ぞつけたりけるいとをかしくぞはべる」  」 —底本、宮内庁蔵『紫日記』黒川本 「  「源氏の物語御前にあるを殿の御覧じて 例のすずろ言ども出で来たるついでに梅の下に敷かれたる紙に書かせたまへる すきものと名にしたてれば見る人の折らで過ぐるはあらじとぞ思ふ たまはせたれば 人にまだ折られぬものをたれかこのすきものぞとは口ならしけむ めざましう と聞こゆ」  」 —底本、宮内庁蔵『紫日記』黒川本 「  「上東門院女房 歌人 紫式部是也 源氏物語作者 或本雅正女云々 為時妹也云々 御堂関白道長妾」  」 —『新編纂図本朝尊卑分脉系譜雑類要集』 紫式部ひとりが書いたとする説の中にも以下の考え方がある。    短期間に一気に書き上げられたとする考え方    長期間にわたって書き継がれてきたとする考え方。この場合はその間の紫式部の環境の変化(結婚、出産、夫との死別、出仕など)が作品に反映しているとするものが多い。   ●物の哀れ http://bit.ly/wDLkRy もののあはれ(もののあわれ、物の哀れ)とは、平安時代の王朝文学を知る上で重要な文学的・美的理念の一つ。折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、しみじみとした情趣や哀愁。日常からかけ離れた物事(=もの)に出会った時に生ずる、心の底から「ああ(=あはれ)」と思う何とも言いがたい感情。
「もののあはれ」の発見 江戸時代後期の国学者本居宣長が、著作『紫文要領』や『源氏物語玉の小櫛』において提唱し、その頂点が『源氏物語』であると規定した。
江戸時代には、幕府の保護、奨励した儒教から生まれた「勧善懲悪」の概念が浸透し、過去の平安時代の文学に対しても、その概念を前提にして議論され語られた時期があった。この理念の発見はそれを否定し、新しい視点を生み出したことになる。
●勧善懲悪(かんぜんちょうあく)http://bit.ly/zT4VzT 「善を勧め、悪を懲しめる」ことを主題とする物語の類型の一つである。 勧懲(かんちょう)と略して使われることもある。欧米圏の文学において「詩的正義」(英: Poetic justice)と呼ばれる類型と比較できる。
善を勧め、悪を戒める倫理規範や、因果応報を説く思想はさまざまな社会集団や宗教でみられるが、本項では物語の類型としての「勧善懲悪」を中心に扱う。
●源氏物語の世界 http://www.sainet.or.jp/~eshibuya/ 本文、現代語訳を注釈付きで掲載。その他、関連資料を紹介。 定家本「源氏物語」本文の研究と資料 映雪荘 季節の暦(早春 立春から啓蟄まで)   ●源氏物語(トップ)http://www.genjimonogatari.net/ 源氏物語入門、源氏にぴったりのステキBGMを楽しんでください。 源氏をわかり易く、 楽しく、映像的に美しく魅せます。 「源氏物語」登場人物、あらすじ、人物系図等、常に 進化し続ける源氏を長い眼でお楽しみください。 源氏物語ホーム トップあらすじ登場人物人物系図あとがきリンク集更新日記メール画面を閉じる ◆源氏物語絵詞・第二図◆ 鎌倉時代、十三世紀後半(徳川美術館蔵) 背景画は、邸内に忍び入った匂宮が縫物をする女房たちのなかに、浮舟を確認する場面である。 図は「源氏物語」浮舟の前半と蜻蛉の一部を合装しており、全三十四紙分(うち白描の挿絵三図)が現存している。 柔軟性をもった格調高い細線を主に、人物の形態を的確に描き出し、頭髪や冠などを濃墨で塗りつめた「白描絵」の中でも最も古風な画風を示している。 本来は冊子本の形態をとっていたが、江戸時代には屏風に貼込まれ伝来し、近年になって順序を正し巻子装に改められた。絵巻ではないが、物語絵の古例として貴重である。   ●紫式部【源氏物語】第1話〜ロイヤルサクセスパニックラブストーリー感動巨編 2019/12/18 https://youtu.be/YYq2Gyp7c1M?list=PLZBrDKKxkxdgY5OEnpFBRQSW2Iv-ZmGTo   ●Hoàng tử Ánh Sáng_Hikaru Genji Monogatari Ep1 千年の恋 ひかる源氏物語 https://youtu.be/k83Xk4i7Ubg Hoàng tử Ánh Sáng_ Hikaru Genji Monogatari Ep2 年の恋 ひかる源氏物語 https://youtu.be/t1-nWT6WBBM   ●第4話 紫式部が言いたかったこと 【CGS ねずさん】  2014/12/04 https://youtu.be/0zfdt9QFmz0 紫式部と言えば源氏物語であり、世界最古の女流文学者と言えるでしょう。 彼女が生涯に詠んだ和歌の中から、一首紹介致します。 しかし最近の解説書では本来の和歌が改変され、意味が変わってしまっています。 和歌の原点は、少ない情報から状況を察することにあります。   ●源氏入門   http://bit.ly/yckL4J 「源氏物語」との出会いのきっかけと、その入門の参考になれば幸いです。 きっと「ぼけない」「若返り」のいいクスリになると思います。   ●源氏物語『源氏物語』原文とその背景を読む http://heian.cocolog-nifty.com/ このBlogでは、基本的に1記事読みきり・順不同で、『源氏物語』の場面解釈や物語に描かれた儀式・習慣、ゆかりの地などをご紹介しています。   ●源氏物語の世界 再編集版  http://www.genji-monogatari.net/ このページは高千穂大学の渋谷教授が公開しているホームページ「源氏物語の世界」を再編集したページです。
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damdam-f · 5 years
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入門家族社会学 覚書
家族社会学 永田夏来・松木洋人編 2017 新泉社 執筆 松木洋人 永田夏来 野田潤 斉藤暁子 吉田崇 藤間公太 保田時夫 阪井裕一郎 田中慶子 斉藤直子 三部倫子 戸江哲理 本多真隆
日本社会の家族変動 「日本企業は、基幹労働力として採用したものに対して職務内容、勤務地、労働時間という三つの面での無限定性を要求する」 この章における「ケア労働」は家事育児全般を指す模様 主な文献:落合恵美子「近代世界の転換と家族変動の論理」 筒井淳也「仕事と家族 日本はなぜ働きづらく生みにくいのか」 大沢真理監訳「平等と効率の福祉革命」 井上真珠「ライフコースとジェンダーで読む家族」
恋愛と結婚 共同主義的結婚・家族主義的結婚・個人主義的結婚の3��の類型 ナショナリズム構築としての伝統化 結婚意思の統計→人口問題研究所 出生動向調査 上昇婚における上昇とはなにか?第一次産業よりもサラリーマンのほうが階層が高いと見なされる風潮→多くの研究は同類婚が多いという結果 婚活スティグマの付与 ロマンティックラブ複合体という信念(嫌な複合体) 主な文献:岩澤美帆「職縁結婚の盛衰からみる良縁追求の隘路」 加藤彰彦「未婚化を推し進めてきた二つの力」 柴田悠「子育て支援が日本を救う」 村上あかね「若者の交際と結婚活動の実態」 盛山和夫「日本の階層システム4ジェンダー・市場・家族
家族の近代化と子育て変容 子育ての多様性、貰い子/里子/仮親 成員の再生産と生活保障についての自助原則 成員同士の愛情や情緒的繋がりが社会規範として重視される子供中心主義→子育てコストの増大 明治期の育児日記の記載者がほぼ父親というのはおもしろい 育児書の通時的分析→80年代に変化 アンデルセンの福祉レジームについて読むこと 少子化対策の主なターゲットであり性別役割型分業夫婦への支援不足 ウルリッヒベック「家族の個人化」→家族主義の終焉を意味していると考えられていたが落合/チャンらの議論から欧米社会とは違う可能性 「個人主義なき個人化」チャン 主な文献;落合ら「公共圏と親密圏」再読 広田照幸「日本人のしつけは衰退したか」 本田由紀「家庭教育の隘路」
家族と介護 近年になるにつれ子の配偶者による介護は減りつつある(国民生活基礎調査) 女性が介護する側になった場合は介護したいが、介護される側になった場合家族に迷惑をかけたくない場合が多い 介護の「再家族化」 家族介護者の権利がいち早く着目され法的に認められたのはイギリス家族介護者法 EUにおける家族介護者支援の団体 EuroCarers 日本→日本ケアラー連盟によるケアラー支援推進法 主な文献:藤崎宏子「訪問介護の利用抑制にみる介護の再家族化」 大和礼子「生涯ケアラーの誕生」
社会階層と家族 子供の6人に1人が貧困、1人親世帯の貧困率は54.6%「平成25年国民生活基礎調査」 OECD(経済協力開発機構)の平均を上回り母子家庭の貧困率は最低 貧困率は過去20年間上昇し続けている 「社会階層」とは 概念の母体となるもの→マルクスの階級論「社会階級」→生産手段の所有/非所有によって新本科と労働者を区分する ウェーバーは生産手段に限定せず社会的資源の保有を多元的にとらえ獲得機会すなわち生活機会に差がある状況を階級と捉えている 職業に基づく階層分類→日本標準職業分類やSSM総合職業8分類、橋本健二による階級概念による計量分析、EGP階級分析など→質的カテゴリー 量的カテゴリー→社会経済的地位スコアや職業威信スコアなど 伝統的な階層概念では十分に捉えることのできない問題→①無職②非正規雇用(アンダークラス) 「社会移動」という観点 親と子の職業(階層)比較→世代間比較 個人のキャリアにおける比較→世代内比較 社会移動の大きさは流動的/開放的の目安、社会の不平等構造の持続性を考える上での重要な情報となる 「結果の不平等」と「機会の不平等」→不平等をすべて解消すべきという結論にならないことに注意(完全なる平等主義はやる気をそぐため結果として経済活動の停滞をまねく)→行き過ぎた不平等は是正し社会の活力を生む程度の不平等は必要であると資本主義社会は考える 結果の不平等が機会の不平等に転化する(子供の貧困だけとは限らない) 「階層調査」国勢調査、就業構造基本調査、労働力調査、社会階層と社会移動全国調査(SSM調査) 不平等の測定調査→機会:移動表・クロス表 結果:ジニ係数 相対的貧困(等価可処分所得の50%以下が貧困)、等価とは世帯員数の違いを考慮したもの(世帯員数の平方で割ったもの) 日本では教育費や高等教育費に対する公的な支出が小さいことが知られており進学率が上昇したのは家計の無理が指摘されている 主な文献:白波瀬佐和子「生き方の不平等」 トロウ、マーチン「高学歴釈迦の大学」 余田翔平「子供期の家族構造と教育達成格差」 山田昌弘「少子化社会の日本」
離婚、再婚と子育て 近年の離婚の特徴→離婚が結婚初期に限られない、相対的に立場の弱い妻からの離婚申し立て増加、子供のいる夫妻の離婚が七割近く、親権者が妻が八割(単独親権は日本の特徴)、核家族が多いため離婚後一人親家庭が誕生する 自由意思による協議離婚の問題点→十分な取り決めがなされない 再婚の特徴→男性の方がしやすい、四年以内が六割、年齢が低いほど再婚しやすいが40代で再上昇、子供がいると再婚しにくい、高学歴者ほど再婚しやすい、男性は再婚しなくなった 離死別者の非再婚化→高い学歴を達成できなかった男性に広がっている(不安定雇用の増加) 再婚による心理状態の性差 ひとり親家庭の「私的扶養と公的扶養のはざま」に取り残される問題、家庭経営面の困難 ひとり親世帯の教育達成との関連は経済的要因以外の媒介要因を解明する必要性がある(余田) ステップファミリーの家族運営とストレス→別居親との関係が宙ぶらりんになりやすいなど→創造性の必要性、規範にとらわれない関係 家族の絆を強めたいのであれば我々は家族に課せられた責任を大家族化する必要がある(Esping- Andersen2008) 主な文献:神原文子2010「子連れシングル」 永井暁子2010「未婚社会における再婚の増加の意味」 余田翔平2014「再婚から見るライフコースの変容」 稲葉昭英2003「結婚と再婚とメンタルヘルス」
成人した子供と親との関係 自律性を求める制度に人々の規範意識が追いついていないのか、自律の意識はあるがその実現を妨げる現実的障害があるか? 平均寿命の延びにともなって中期親子関係の期間は長期化している 誰もが同じように抱える問題が存在しないことが中期親子の本質的で申告な問題性を示す パラサイトシングル論(山田昌弘)の意味 社会不安の誤解の多い責任転嫁 世帯内単身者に関する実態調査→世帯年収が低いなどシングル論とは異なる点が多かった 自分の子供と同居している高齢者世帯→2015年には64%未婚子との同居 1970年の時点では17% 国民生活基礎調査 世代間連帯理論という枠組みと世代間アンビバレンス理論 中期親子の関係への性差のある捉え方、多様な関係性 主な文献:山田昌弘「パラサイトシングルの時代」 宮本みち子 岩上真珠 山田昌弘「未婚化社会の親子関係」
多様化するパートナーシップと共同生活 欧米社会における家族をめぐる大きな変化は同棲カップルの増加 アヴァンギャルド現象→同棲から結婚モデルの標準化→結婚の代替としての同棲(スウェーデンのサムボ法1988とフランスPACS1999) リスク解消戦略としての同棲(ゲルンスハイム) 流動的な社会で結婚のような固定的な関係に参入することの忌避 日本や韓国では同棲率は低い、日本における内縁と同棲の違い 足入れ婚と妾の多さなどの内縁がイエ制度批判の観点から忌避されるようになった→1980年代に従来とは異なる個人が主体的に選択する実践としての事実婚 主な文献:熊谷晋一郎「解説:共依存概念がケアを斬る」 阪井裕一郎「事実婚と民主主義」 上野千鶴子「家族を容れるハコ、家族を超えるハコ」
家族とお金と愛情 正当な同居が結婚している=家族であるという認識 ケア労働の金銭換算 内閣府経済社会総合研究所2013→時給が女性の方が低くなる 男女間におけるケア労働は愛情と結びつき無償労働という自覚になりやすい? 親子間におけるケア労働は法的に定められているが親からの一方的な不均衡さが見られる 現代日本において家族というライフスタイルが合理的 主な文献:藤崎宏子「親と子」 春日井典子「ライフコースと親子関係」 西村純子「子育てと仕事の社会学」
結婚差別問題と家族 結婚において親の影響があったかどうかの分析(2016筒井) 家族主義的な政策、脱家族主義が家族形成を促す可能性 主な文献:筒井淳也「結婚と家族のこれから」 米村千代「家を読む」 阿久澤麻里子「法期限後の部落問題に対する市民意識」
セクシャルマイノリティの子育て 性別違和のない人→シスジェンダー 社会的なスティグマとどうつきあうか? 結婚を詮索から逃れるために選ぶ
子育て広場におけるやりとりとつながり こどもや子育ての責任は母親にある→母子関係パースペクティブ 懐かしの母原病(私の社会学への興味はここから) 子育て支援としての子育て広場事業 主な文献:井上清美「現代日本の母親規範と自己アイデンティティ」 串田秀也編「エスノメソドロジーを学ぶ人のために」 落合恵美子「家族の社会的ネットワークと人口学世代」 大日向雅美「子育て支援が親をダメにするなんて言わせない」 筒井淳也「親密性の社会学」 山根真理「育児不安と家族の危機」
ポスト工業化社会への移行から考える家族と政治 ウルリッヒベック 従来の政治概念が工業化社会に形成された議会政治における「支配、権力および利権の擁護と正当化」と関連して用いられてきたことに対して「生活関係の形成と変化」に力点をおいて議論を展開している(本多真隆) 製造業を中心とした工業社会→男性労働者の雇用と賃金が比較的に安定→性役割分業の浸透農業や自営業保護政策→家業継承型の家族生活も豊かに 第一波フェミニズム→女性参政権獲得運動 第二波→地位平等後の性別役割分業をはじめとする社会的経済的に従属する社会への疑問 制度変革を求めるだけでは無く意識変革を目指す小グループの動きが盛ん 人々が社会活動や職業活動を行いながら家族生活を維持できるような労働環境・育児環境・介護環境の形成を主張することによって。多様な家族観をもつ人々が多様な家族のあり方を実現できるよう、社会を変えることを主張していた(江原由美子) 専業主婦が必ずしも政治や社会参加と無縁では無かった 70ー80年代の生協活動や住民活動では主婦の役割が大きかった ポスト工業化社会の家族は安定性を欠くのはなぜか ポスト工業化社会とは一般的には第二次産業の衰退、第三次産業の比重が高まった状態 雇用の二極化と格差の増大→雇用の不安定化は男性の稼ぎ手モデルが成立しづらくなる、サービス業の比重が高まるため女性が労働市場に参画しやすくなる→夫婦の利害衝突の発生 信頼を新たなに作っていく→性別だけで判断する、あるいは相手の決定に全てを委ねるのではなく、自ら働きかけながら関係性を作っていくことが重要→「能動的信頼」アンソニーギデンズ→政治的解決のために「私たち」を作ることが解決の一歩 「女性革命」への対応→子供や高齢者への福祉を発展させ女性の就労と男女平等の達成を公的責任で支援する(エスピンアンデルセン) 国家による制度の設計だけでなく地域社会や市民社会との連携 主な文献:林昌弘訳「迷走する資本主義」 松田茂樹「少子化論」 仁兵典宏「生活保障」 筒井淳也「仕事と家族」 大和礼子 田間泰子「問いからはじめる家族社会学」
現代社会を分析する豊富な文献と導かれる考察、そこからのポスト工業化社会への提言が本書の肝(わかりやすい) ネット言説などの伝統論でしばしば隠される過去から続く家族のあり方が様々な観点から展開されており体感では理解しづらい部分の補佐をしてくれると思うのでここから主な文献に当たる予定 購入してもよかったかも
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aikider · 7 years
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日本会議関連3書
日本会議の研究 菅野 完
日本会議 戦前回帰への情念 山崎 雅弘
日本会議とは何か: 「憲法改正」に突き進むカルト集団 上杉 聰
小泉純一郎が自民党総裁選に出馬し、橋本龍太郎と争ったときのこと。当時、橋本の圧勝が予測されており、小泉は圧倒的な保守本流に抗うドン・キホーテとしか認識されていなかった。ところが蓋を開けてみれば小泉が劇的な勝利、その後の国政選挙でも連勝する。
のちに小泉の勝利について、遺族会に靖国神社の公式参拝を約束したからだという話が出た。話の真偽はともかく、実際に小泉純一郎は靖国神社を参拝してみせた。このため遺族会の支援があった可能性はある。しかし遺族会は、死亡した軍人の遺族によって構成されており、21世紀にはいってそこまでの影響力があるかというと疑問な点もあった。よくわからないまま小泉フィーバーは去ったのだが、どうやらその正体と思われるものが出てきた。日本会議である。
日本会議という組織が注目されるようになったのは、昨年(2016年)であろう。現在は日本会議関連の書籍が多数出ているが、自分が一番最初に読んだのは 菅野 完「日本会議の研究」であり、amazonの刊行日を見る限りこれが一番早い。菅野は自称「一介のサラリーマン」であり、取材にはかなり苦労したようだが、日本会議の出自とその思想について、周辺から炙り出そうとしている。菅野によればその淵源の一つは生長の家という新興宗教であるという。生長の家といえば今は「エコロジー左翼」(菅野による)となっているが、もともとは国家主義・皇国史観を主張し明治憲法復権を唱える極右思想の宗教であった。それが戦後になって内紛で極右グループが弾き出され、現在のエコ左翼路線になったという。一方で弾き出された極右グループは諦めず、元号法制化実現国民会議、日本を守る国民会議を経て、日本会議に結実する。そして今、安倍政権の最も大きな支援団体が、日本会議であるという。面白いのが、安倍政権下で防衛大臣をやった稲田が、日本会議を母体としているということだ。稲田は記者会見か何かで祖母から受け継いだ「生命の實相」という書籍を紹介しており、この書籍の著者が極右時代の生長の家総裁谷口雅春である。これは自分の推測に過ぎないが、失言続きであったにも関わらず、安倍がなかなか稲田を切れなかったのは、バックに日本会議がいたからのようだ。
一方で、日本会議自身の発行物「日本の息吹」を引用して日本会議の思想に迫るのが山崎雅弘「日本会議 戦前回帰への情念」である。これによると、日本会議の前身である「日本を守る会」の創設に至るきっかけとなったのは、臨済宗円覚寺派管長が伊勢神宮で信託を受けたことなのだそうである。仮にも仏教校の出身であり、中学高校ともに仏教の授業を受けた(原始仏教は前史であるウパニシャッド哲学から叩き込まれた)人間である私としては理解しがたい。ほかに創設時の代表委員としては、神社本庁事務総長や生長の家総裁谷口雅春がいるのはわかるとしても、曹洞宗管長や日蓮宗管長までいる。いったいブッダの思想のどこを読んだら皇国史観が出て来るのだろうか。わけがわからないよ。
最後の「日本会議とは何か: 「憲法改正」に突き進むカルト集団」は、タイトルからして日本会議に対する敵意丸出しであるが、こういう書き方は関心しない。自分とて正直、日本会議の面々は極右団体にしか見えないのだが、こうした書き方は日本会議の側からは「GHQに洗脳された反日売国奴だ」という反論しか返ってこないだろう。彼らは自分たちの主張に反対する人間はすべてラベリングして封殺する戦略である。日本会議の思想的問題点を暴くのであれば、思想的な矛盾点を実証するべきだ。これは実は戦後左翼の最大の弱点とも言える。その点では、彼ら自身の主張を並べてみせる山﨑のほうが、戦略としては正しいと言える。
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ari0921 · 3 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024)1月12日(金曜日)
    通巻第8089号
 時給20ドルでもまともに働かない人間に替わってロボット導入
  時給2ドルロボットが本格投入されると3億人が失職する計算になる
*************************
或るアメリカ人工場責任者の弁。「ロボットに休憩時間は不要、病気になったり、不満たらたらな愚痴も言わない。モノを盗むこともありません。しかも稼働が本格化すれば自給2ドルくらいで働くのです」。ただし電池の寿命がきたら動かない。部品がはずれたら機械は故障する。
日本の時給は令和六年一月現在、一時間あたり全国平均が980円くらい。東京で深夜コンビニだと1800円あたりが相場だからロボットがいかに安いか!
アメリカでは最低賃金が11ドル。カリフォルニア州では時給20ドルでも人がこない。
米シンクタンクの報告書では「世界の業務の18%がコンピューター化される。その影響は新興国市場よりも先進国でより深刻になる」と予測している。なにしろAI搭載の機械が配備されるとホワイトカラーの三割は失職するといわれる時代である。
 
マックは厨房をのぞいて、店内に従業員のいない店を出した。すでに無人のコンビニが世界に拡がりを見せている。
たとえばアマゾンは投資先のアジルティロボッティックスが開発した倉庫ロボットを公開した。従来の商品の摘出、拠点への運搬、梱包、ベルトコンベアでの仕向地別の区分け作業、トラックへの荷積みの過程をさらに効率化した。
不思議に思いませんか。早朝に発注した書籍が夕方にはちゃんと届く。段ボールの梱包には三枚ほどのラベルが貼ってあるが、顧客住所氏名、受注番号と配達区域別の小さな別のラベルが貼られていて、これを機械が読み取るのだと判定できる。
だが、ロボットの稼働は倉庫内に限られ、トラック輸送と、その後の配達は人力である。近代と現代と近未来が同居している。
宅配や荷物運搬をドローンで行う実験もされているが、目の前の能登地震で、孤立した集落への輸送はヘリコプターと人力、ボランティアが頼りで災害ロボットはまだまだ遠い未来のことである。
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ari0921 · 8 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)8月28日(月曜日)
    通巻第7885号
 中国の反日感情の間歇的爆発は政権への不満のガス抜き
  「処理水」よりギャンブル禁止が最大の原因ではないか
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 中国には公設のギャンブルがない。パチンコも競馬も競輪も競艇もオートレースもない。博打大好きな庶民はどうしているか?
 闇博打が盛んであり麻雀はホテルの一室を借り切って「会議中」。あるいは舟を借り切る。庶民は朝から何処でもトランプ、もしくは賭け将棋。これらは賭け金が500円とか千円などで警察も見てみないふりをする。
 富裕階級はマカオへ行ってギャンブル三昧となる。
 マカオにはラスベガス御三家に加えて、地つきのリスボアホテルとスタンレー・ホーの娘らが創業のギャラクシーなど高層豪華なギャンブルホテルが林立している。ラスベガスと異なるのは家族連れが少なく、オトナの雰囲気に決定的に欠けていて、総てが即物的なのだ。
夫人子供用の娯楽設備が貧弱。しかしロビーではロシア美人にフィリピン楽団の妖艶な踊り。レストラン街はまだまだ貧弱で娯楽インフラが乏しい。
 このマカオに大陸から押し寄せるギャンブラーたちは蝗の大群、年間参千万人。サンズ、ベネチア、MGMなどのホテルに散って24時間賭け事、VIP部屋では億単位のギャンブルが展開される。低所得層はスロットマシンだ。
負けると身につけていたローレックスやルイビュトンの鞄を質屋に売って、また続けるか、借金を支払う。広東語で質屋は「押」である。ホテルの周りにたくさんある。
 さて世界のギャンブル王国は一位がマカオ(利益が4兆円)、二位がラスベガスで(1・4兆円)。三位は意外にもシンガポールで5000億円。日本人ツアーに大人気のマリ-ナベイホテル、トランプと会談した金正恩が突如、このホテルのバアに出没したが、じつは公認ギャンブル場である。
 
かくして日本と賭け事の文化、風習が異なるのは国家が違うから当然だが、中国共産党が公営ギャンブルに踏み切ると、マカオが衰退するばかりか反日運動も消滅するのではないか。
▼日本のパチンコはなぜ廃れたか
 ついでだから日本のギャンブル事情をまとめておくと、競馬、競艇、競輪、オートレースの四つが「公営」である。一番人気は競馬だが、新興のオートレースも人気拡大中である。
 他方、庶民の最大の遊びだったパチンコが廃れた。往時の四分の一、30兆円産業がいまでは14兆円に縮み、あちこちのパチンコ店が倒産、廃業している。廃業ラッシュは書店の廃業ペースに似ているかもしれない。
パチンコ人口は3000万人から710万人に激減しているのだ。原因は当局の出玉制限だが、おそらく最大の原因は賭場がスマホのゲームに移行したからだろう。
通勤電車をみるとわかる。日本経済新聞や文庫を読んでいる人って、百人に一人くらい。乗客の90%は携帯電話を見ているが、ときおり若者の画面をみると、漫画かギャンブルである。
 競馬は中央競馬会公認の馬場が全国に10ヶ所、地方競馬が15ヶ所で、3兆円産業だ。コロナ禍で一時は競馬人口が減ったものの、盛り返した。場外馬券売り場にひところは集まっていたが、携帯電話でも馬券が買える上、闇では電話による馬券屋アルバイト相場もある。
 競艇は90年代に2兆円規模だった。それが、2018年には1・4兆円規模に激減した。このため地方自治体は負担が増えて悲鳴をあげているところもある。売り上げの2・6%が船舶振興会へ上納される仕組みになっている。
 
 競輪はなぜか博徒が増えた。
2019年に6600億円規模だったが、22年には1兆円を突破した。23年予測は1
・25兆円。人気の原因はガールズ競輪という。
 新興のオートレースは現在五ケ所にあって600CCバイクのレースだが。22年には1075億円と「順調」な増加をしている。
 中国人に限らず日本人も賭け事が大好きなようだ。
 ▼外国ファンドは中国から全速で逃げた
 さてもっと大規模な賭場、むろん合法の賭場と言えるのが株式市場である。
 投資家、とくに禿鷹ファンドという、法律的には合法の投機集団は、換言すれば稀代のばくち打ちと言えないこともないだろう。
同時にかれらは情報通だ。原点はロスチャイルドの投資方法にある。早耳で仕入れた情報を市場操作に活用する。
 1815年のワーテルロー戦役で、ナポレオンが負けたことを、特別に雇用した情報員から誰よりも早く入手したロスチャイルドは、逆に英国公債(戦争費用をまかなった)を売り始めた。
コバンザメのようにロスチャイルドの投資を真似てきた周囲の投資家たちはそれを見て狼狽、投げ売りにはしった。
底値になったとき、総てを買い上げる。直後に公式ニュースが入って英国軍が勝ったことがわかり、今度は暴騰、ロスチャイルドは一夜にして大金持ちとなった。
 2015年以来、ファンドの中国株買いが続いていた。八年間、ずっと買い越しだったのである。2021年に外国ファンドの中国株保有は1・1兆ドルに達していた。この他に香港のオフショアとNYのナスダック市場では「ドラゴン某某」と名がつく「中国株インデックス」も取引されている。
 
 中国バブルが表面化し、繁栄は終わったとウォールストリートジャーナルがだめ押しする前から、禿鷹ファンドは売り越しに転じた。かれらは中国株を売り続けている。
 中国の成長とは借金の肥大化で成り立っていたトリックに気がつくと、外国ファンドは「全速力」で中国株の売りに走った。売って売って売りまくった。その一部が「安全」な日本株へ群がったのである。
「13セッション連続で107億ドルを売却した。売られた銘柄にはアリババ、テンセント、八月には貴州省マオタイ、招商銀行。ブームがとまった太陽光パネル企業(ロンジ・グリーン)株まで売られ、まさに一斉撤退の様相となった」(サウスチャイナモーニングポスト、8月24日)。
 売越額は9000億ドルと推計されている。
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ari0921 · 11 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)5月27日(土曜日)
   通巻第7767号  <前日発行>
 デサンティス知事の大統領選出馬表明は大きな空振りだった
  米国の分裂状態こそ、世界の安全保障にとって脅威である
************************
 順風満帆ではなかった。船出は最初から座礁した。
ロン・デサンティス(フロリダ州知事)の2024年大統領選出馬表明は大きな空振りだった。
 5月26日、ツィッターでイーロン・マスクとともにデサンティス(フロリダ州知事)は型破りの大統領選出馬表明を行った。事前の期待はかなり大きかった。
予約の回線がパンクしたらしく、開始が20分遅れとなった。そのうえ、出馬表明にとくに目新しいスローガンがなく、従来の保守の思想を繰り返しただけで、直後の世論調査はトランプ前大統領との差を縮めるどころか30ポイント以上も開いてしまった。
リベラルなメディアの多くが、『悲惨なスタート』等と書き散らしたが、サンティスが[WOKE]を繰り返し、その反リベラルな政治姿勢を批判したためマイナス面を押し出したに過ぎない。
サンティスは月末から六月初旬にかけてニューハンプシャー、アイオワ、サウスカロライナ州など12カ所を遊説にまわる予定だ。
しかし予備選の緒線地域でも、現時点では盛り上げる空気がない。所詮は「ミニ・トランプ」であり、二人の差違は何かと言えば、サンティスが「若いこと}と「軍隊経験がある」こと、嘗てサンティスの子供がトランプの本を読んでいる映像を流して選挙戦のPRに使うなど熱烈なトランプ支持者だった過去のトランプ便乗経過があり、それなら「次の次」に備えるべきだと諫める声も多い。
インフレ、スタグフレーション、失業、社会保障、銃規制、中絶反対、LGBTなど、とりわけ米国を分裂させ��いるのは『大きな政府』vs「小さな政府』論争に収斂される。
 直近のFOXニュースは久々にヒラリー・クリントンを登場させて「誰もが(バイデンの)老齢を気にしている」と言わせているが、この時の世論調査でバイデンの三大政策にアメリカ人の三分の二が反対していることが分かった。
 すなわち経済政策に不賛成が66%、銃規制と不法移民対策でバイデンの政策に不賛成が67%とでた。
 大統領選挙は24年11月、あと17ヶ月も先であり、これから何が起こるか分からないが現時点でのイッシューにしぼり込むと、第一の争点は中絶問題だろう。第二が大學授業料減免措置、第三が不法移民。ついでインフレ対策、銃規制か? ウクライナ支援は大きな争点にはなっていない。中国に関しても関心はかなり鈍い。
 現在のところ、ウクライナ支援削減は共和党の保守系に限られている。しかしウクライナ戦争が長期化すれば、たぶん来年の予備選の開始までずれ込むとすれば、大きな争点に浮上する可能性はある。
それにしても、これほどバイデン政権は不評なのに、選挙となると、なぜ民主党が強いのか。労働組合の組織力? 若者たちの「なんとなくリベラル」? メディアの左翼偏向。共和党への蔑視?
具体的には身近な雇用、インフレ、そして中絶問題だろう。ファンダメンタルズの強い州では中絶は認められておらず、これが昨年の中間選挙で共和党が予想を裏切って、上院で勝てず、下院で辛勝だった結果を産んだ。共和党有利といわれた選挙区で女性票が土壇場で民主党に流れたからだ。
▲なぜあれほど無定見な民主党が選挙に強いのか?
バイデンが相当な自信をもって二期目の出馬宣言をした背景に大學ローン返済免除プログラムがある。返済のため生活に窮している国民がおよそ4000万人から7000万人。この人たちの多くが民主党に投票するだろう。
米国の大学授業料は高い。そのうえ大學の粗製濫造である。日本も少子化があきらかとなっても新制大学が雨後の竹の子状態だった。
これこそは文科省の最悪の愚策だが、産経新聞(5月24日)の報道に依れば、すでに19の新設大學が入学募集を打ち切った。
全国に私大は598校もある。このうちの284校が定員割れ。経営悪化が急速である。
立志舘(広島)、福岡医療福祉、帰路嶋国際、得上野学園、神戸海星女児学院などが学生募集を停止した。卒業生の就職のためのパスポートである以上、閉校とならず近くの大學に「救済合併」を待つしか無いだろう。
次に争点は不法移民である。
NYから50万人が去って、ブロンクス、クイーンズの人口が減ったが、かわりに65000名の不法移民がNYCに」雪崩れ込んだ。
それこそ一時的にはホテルを借り上げ、ウクライナ近隣諸国の風景と変わらない難民キャンプ、シェルター増設、かれらへの給食やら医療サービル。
じつに140ヶ所のシェルターで一日三食、つれてきた子供たちには学校へ通う手続き、一日に10億円。NYCは24年度の『難民対策予算』を29億ドル(およそ4000億円)と見積もる。
 多くのアメリカ人は不法移民のあまりのおびただしさに悲鳴を上げ、これはバイデンが不法移民の入国を黙認したからだと考えている。失業者の怒りは外国人に職を奪われたという強迫観念に近いものがあり、不法移民の大量の流れ込みを許したバイデン政権に猛烈な批判となる。
ところが、夥しいムスリム、ヒスパニック、黒人、アジア系移民などニューカマーは移民に優しい民主党に投票する。ユダヤ人も民主党贔屓が多い。
治安悪化はリベラルな首長が治めるNY、シカゴ、サンフランシスコで顕著に悪化した。警官を募集しても応募が殆ど無いとうい惨状になった。警官がマニュアル通りに犯人を逮捕しても、それが黒人だとやっかいなことになるので警察機構が弱体化した。
ついに950ドル以下の万引きは見てみないふりをすることになった。麻薬が横行し、殺人、強盗、レイプは珍しくなく、ダウンタウンからは引っ越しが相次いでサンフランシスコの一場はゴーストタウンとなった。
 かつての銃規制やユダヤロビィ教育問題などへの関心は稀釈され、ふくれあがる福祉予算が、国家の健全な財政に大きな障害となっているが、民主党支持者には、自らが受け取る福祉の恩恵、フードスタンプ、生活保護が重要なのであって、国防にカネをかける分を福祉予算委回せという考えに傾きやすい。
 財源をどうするか、民主党は富裕層増税を唱え、共和党はむしろ予算縮小を主張する。だから赤字上限枠の交渉がチキンレースとなって、ひょっとして6月早々に米国はデフォルトをやらかすかも知れない。
 ▲大学は出たけれど。。。。。。。。。。
 デフォルトとなると米国債は売られ、金利は上昇し、失業率は倍加し、600万以上が雇用を失う。株の暴落は続きドル相場はかなり下落するだろう。すでに市場はそれを織り込み済みである。
 かくして米国は分裂している。
だからトランプの当選確率は51%で、確実とは言えないのだ。日本人が漠然と描いてきた、米国の『軍事大国』「守護者』『世界の警察官』などという淡い期待は『過去の遺物』である。
日本が侵略されたら米軍がくると考えている日本人はさすがに少なくなったが、それなら自主防衛力を高めようという主権国家として当たり前の声に耳を傾ける人はまだまだ少ない。
改憲がいつになるのか、すくなくとも岸田政権の政治日程にLGBT法案などという愚策はあっても、改憲への情熱は蒸発したままである。
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ari0921 · 11 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)5月21日(日曜日)弐
    通巻第7757号
G7広島はぜレンスキーに掻き荒らされた
  F16供与、援助継続など晴れの舞台を独り占め
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 エネルギー、とくに変電施設。この冬を越せたのは日本の援助のおかげです。日本のみなさん、ありがとう。ゼレンスキー大統領は読売新聞との独占インタビューに答えた。
 「今後、どんな支援を期待するか」との問いに、「医療システムの構築、そして復興には『日本の指導力』に期待している」。その語彙は洗練されているが、要するに「カネ、呉れ」である。
 ウクライナのメディアは、こんどのゼレンスキー大統領の訪日をどう伝えたか?
 第一に到着前にF16供与を勝ち取ったと大きく伝えた。サリバン補佐官は広島で記者会見して、「同盟国に米国が供与したF16を、ウクライナに供与するにあたっては米国の許可が必要だが、米国は『容認』する」とした。
まるでタイムスケジュールにあわせたかのようにぜレンスキーの訪日と呼吸が合っている。舞台裏で話し合いが出来ていたのだろう。
 第二に到着早々、真っ先にインドのモディ首相と会い、「インドは可能な限りの支援をする」との言質を特筆して伝えた。
ロシア制裁に加わらず、原油を大量に輸入しているインドは「グローバル・サウス」の代表格で、外交的に切り崩しを狙ってきた。
 第三にゼレンスキー大統領の宿泊先ホテルを訪ねたのがイタリア、EU議長、ドイツ首相、英国、そしてマクロン大統領らと会談した。
舞台裏でフランスがゼレンスキー大統領に飛行機を提供し、来日のタイミングを教えたことには触れていない。
 G7広島は日本が当初予定していた思惑と大きくずれた。ぜレンスキーに掻き荒らされた観がある。
※私は宮崎正弘さんの言う掻き荒らされたとは思わない、日本が主体的にかつ、能動的に牽引していく責務を負ったと捉えたい。
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ari0921 · 1 year
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)3月7日(火曜日)
  通巻第7661号  <前日発行>
 米国保守政治行動委員会(CPAC)年次総会はトランプ熱狂
  ポンペオ、クルーズ、ヘイリーに混じってゼレンスキー批判のグリーン議員も
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3月4日、メリーランド州はゲイロード・ナショナル・リゾート。共和党の保守行動会議年次総会が開催され、メインスピーカーはもちろんドナルド・トランプ前大統領だ。
 トランプは一時間四十分の長い演説で、「私は数十年で戦争を経験しなかった唯一の大統領だった。繁栄していれば、死んだ人もいなかったでしょうし、二度と再建できない破壊された都市もなかったでしょう」と発言し、続けた。
「(再選されるとして)、大統領執務室に到着する前に、ロシアとウクライナの間の悲惨な戦争を終結させます。問題を解決し、迅速に解決します。1日もかかりません」と豪語した。
 ついでにNATO批判も。
「NATOは私たちと一緒にドルを払っていますか? 私たちは 1400億ドルを投入しましたが、彼らはそのほんの一部にすぎません。わが国の歴史の中で最も危険な時期に直面しており、ジョー・バイデンが私たちを忘却へと導いている。何かが早く起こらない限り、世界はすぐに第三次世界大戦に突入するだろう」と主張した。またトランプは「教育省(文科省)の廃止」を唱えた。
 大会は嘗てトランプに挑戦したこともあるテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)やマイク・ポンペオ前国務長官も登壇し大会を盛り上げた。
会場にはレーガンの写真パネルがあちこちに飾られていた。
とくにポンペオは自伝『1インチも妥協しない』を出版したばかりで、「現在議会で審議中の6兆ドルの赤字国債上乗せは米国経済を自滅に導く」として反対の姿勢を強調した。
 さてこのCPACでは注目人物が登壇するのが恒例である。
まずはニッキー・ヘイリー元国連大使、しかもトランプにつづいて二番目に2024年の大統領立候補を決めた女傑。インドの新聞を読むと、扱い方がことなり、ヘイリー大統領が予備選前にトップを走っているような印象だ(ヘイリーはインドから米国への移民三世。元サウスカロライナ州知事)。
 ヘイリーは赤いドレスで登壇し、「米国は最も強大で統制の取れた『敵』に直面している。スパイ気球を飛ばし、米国の農地など、じつに38万エーカ-の土地を買収した中国共産党は敵である」と中国を名指しで批判した。
 「ところが、米民主党はいまやバニー・サンダースやオカシオ・コルテスが典型なように社会主義政党ではないか。このまま民主党政権がつづくと累積31兆ドルの赤字が次の十年であと10兆ドル増える」と述べた。
会場はヘイリーの演説の最中にも「トランプ!」を絶叫し、あたかも立候補をやめろというような雰囲気だった。
 ▲CPACは中国が敵、ウクライナ支援に疑問の声を高まる
 もうひとりの注目は、「ウクライナ援助を止めろ」と訴えるマジョリー・グリーン議員だった。
「支援を呉れないと戦禍は欧州全域に拡大し、あなたの息子や娘も戦争にかり出されることになる、とゼレンスキー大統領は言ったが、(冗談じゃないわ)私たちの息子や娘のうえにのせた手をはなして」と嫌みたっぷりでバイデン政権の過剰なウクライナ支援に疑問符をなげた。
彼女は米国のウクライナ援助520億ドルの行方を監査せよと訴えている。
共和党保守派はまだウクライナ支援組が多いのだが、このマジョリー・グリーン下院議員の演説にブーイングはなかった。大歓声が起きた。
共和党保守派の決起集会だが、フロリダ州知事のデサンティスは欠席した。
直近の世論調査で、サンティスはトランプ支持45%に対して27%で追いかけるが、3月3日にフロリダ州で自叙伝出版記念会を兼ねた集会を独自に開催し、5日にはカリフォルニア州のレーガン記念館に現れて演説した。
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ari0921 · 2 years
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ありがたいです。宮崎先生に感謝します。
「宮崎正弘の国際情勢解題」から
BMWって、ドイツの名車だけを意味した頭文字ではない
  ビジネス、マネートラップ、ハニトラ(ウーマン)を意味するのです
   ♪
平井宏治『トヨタが中国に接収される日』(ワック)
題名を見て、トヨタ社員や関係者は「何を大袈裟な」と反発するかもしれないし、いや、現実にトヨタの中国工場は巧妙に中国に乗っ取られたと考える人もいるだろう。テスラもいずれ。。。
 トヨタは最後に重い腰を上げて、優遇されるという条件を信じて中国へ出て行った。そして想像を絶する中国のやり方に辛酸をなめ、撤退しようにも撤退できない袋小路に追い込まれている。
そもそも中国へ進出したこと自体が誤りだから、自業自得と言って良い。
 トヨタの中国における売り上げシェアはいまやトヨタ全体の20%、屋台骨の一つである。2021年度のトヨタの中国における新車販売台数は194万4000台(前年比8・2%増)だった。EVではなく、ハイブリッド車が牽引したのだ。HVの販売は475900台だった。EV、EVとさけばれ、補助金がつくのに、中国人ユーザーは何がもっとも良い車かを知っていることになる。レクサスはBMW、ベンツを超えてスティタス・シンボルとなっている。
ちなみにBMWはドイツの名車の頭文字ではなく、本書ではビジネス(B)、マネートラップ(M)、そしてハニトラ(W=ウーマン)を意味する。
 本書はこれまで言われてきた中国のハイテクスパイの実態、その危険性などを総括的にまとめたうえ、もっとも知りたい情報の一覧表があり、中国の謀略の全貌をつかむ格好の手引き書になっている。
 
 私事にわたって恐縮だが、評者(宮崎)はすでに40年前に『日米先端特許戦争』(ダイヤモンド社)を世に問うて、特許制度に秘密条項の必要性を力説した。日米の安全保障シンポジウムでも提議したし、トヨタの特許本部から講演に招かれたこともあった。
 トランプ政権になって米国の対中方針が百八十度転換され、中国人スパイ摘発、留学生・研修生へのヴィザ規制、孔子学院閉鎖、ヒューストンの中国領事館閉鎖、エンテティ・リスト作成、中国企業のウォール街からの追放など矢継ぎ早の措置を講じてきたが、日米同盟深化を唱う日本はなにもしなかった。
そればかりか、日本ではスパイの巣といわれる孔子学院が全国十五の大學で野放しであり、中国等からの留学生はじゃかすか来日している。
ところが日本にはこれらを規制する法律もなければ、スパイ防止法もない。驚くことに日本にあって、自国より、中国の国防技術向上に役立つ研究を奨励する一方で、日本の学術界の国防力向上を妨害するのが、日本国民の税金でなりたつ「日本学術会議」だ。売国的な組織がいまも健全であり、左翼メディアは絶対にこの矛盾を深追いしない。
 おそるべきチャイナリスクに脅かされている日本企業の経営者は、これまであまりにも無自覚だった。
被害が増えた。よう���く反省時期を迎えた。
 本書の特色的必読ポイントは中国で軍事研究と兵器開発にいそしむ大學(国防七校)と迂闊な提携をしている日本の大學一覧(これをみると身震いを禁じ得ない)、米国が排斥を決めた中国企業68社のリスト(日本の関係者は暗記した方がよい)。楽天の怪しい中国株主やソフトバンクの投資ポートフォリオの中国偏重ぶりの図解など。
 また米国が時系列に体系的に制定した法律の一覧と、中国が戦争に備えるために制定し、強要している諸法なども簡潔にまとめられているので、総覧的に米中の対決構造を把握できる。
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ari0921 · 1 year
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和四年(2022)11月12日(土曜日)
    通巻第7520号
 仮想通貨交換の大手「FTX」が倒産。暗号通貨市場は崩壊するか?
   一瞬にして数十兆円が消えた。SBGも一億ドルの被害
************************
 ウォールストリートジャーナル(11月12日電子版)のトップ記事は[FTX、破産法申請]である。2017年に創業し、これまでFTXは『暗号通貨の王者』と言われた。
 経過を追うと次のようになる。 
 世界的に暗号通貨の市況が悪化していた。年初来高値が594ドル、それが6月に240ドルとなり、10月には『200ドルを割り込むだろう』と市場関係者の間では常識となった。FTXのトークンは89%の大暴落を示した。
 となれば投資家は財産を保全に投資を引き上げるだろう。その投資家の要望にFTXが応じられなくなった。アラムダ社にFTXは100億ドルを融資していた。顧客はおよそ10万人で、その預かり資産は160億ドル。80億ドルが債務超過となっていた。
 アルジャジーラは、預かり資産は最大500億ドル、またCEOの個人資産は170億ドルと『フォーブス』が査定してきた。基礎的にはポン時スキームの構造だった。
 暗号通貨取引は世界中でひろくコンピュータでなされ、ビットコインの場合、参加者の80%が中国だった。かれらの目的は投資というより資産の海外移転を合法的に出来ることだった。
中国共産党は規制強化に乗り出したため中国人業者は世界に散った。電気料金のやすいテキサス州やカザフスタン、そしてタックスヘブンやドバイへ向かった。
 倒産したFTXは香港で設立され、やがてバハマへ移転、デジタル通貨業界でたちまち頭角を現し、関連会社が130社。投資家はおもに米国だった。キプロスや日本にも支社があるが、日本では無登録営業を警告された上、倒産直後に一ヶ月の業務停止となった。
 FTXのCEOはバンクマン・フリードという31歳の若者である。経営危機が伝わるとライバルの[BINANCE=バイナンス]が買収意欲を示した。
このバイナンスも中国で起業され、CEOの趙長鵬(41歳)はカナダへ移住し、現在は巴里、ドバイが拠点。その趙長鵬がFTXの財務状態をしらべて、11月8日に「買収案を撤回」した。
 FTXは米国裁判所に11条を申請、管財人に辣腕ジョン・レイ三世が就任した。かれはエンロン倒産処理で知られる。
 ビットコインなど暗号通貨は(日本では仮想通貨といわれる)日本人名「ナカモト」という謎の人物が発明し、暗号を解読するマネーゲームのようなものとして拡がった。 
これが『将来の通貨』と誤解して、まずカネに貪欲な中国で大ヒット、欧米に拡がり、日本でもブームが来た。ちなみに孫正義のSBGも1億ドルを投資していた。
 世界では法規制、とくに利潤に税金をかけることで対応し、ベルギーなどは33%の課税率を45%に引き上げた。
アイスランド、イスラエル、日本の同様な対応を取っている。
 ▲シャドーバンキングの枠をこえた
 世界的なマイニングのシェアは ファンドリー社(米国)が18・0%、以下「アントプール」が15・3%、「F2プール」が14・7%,「プーリン」が10・8%、そして趙長鵬の「バイナンス」が10・7%。これら大手五社で世界シェアの70%を占める。
 問題とは何か? なぜ中国がいち早く禁止したのか?
 世界の先進国は中央銀行、財務担当などがビットコイン登場時点から真剣な検討をしてきた。つまり暗号通貨を認めるか、それとも別の市場として扱うか。
 規制の先頭を切ったのが中国。つまり通貨発行権は中央銀行の所管であり、すなわち共産党が統治する領域であり、暗号通貨は主権を脅かす潜在敵と見なしたからだ。前後して、アリババが上場寸前だった金融子会社『アント』に待ったをかけた。中国国有銀行を脅かす存在となるからである。
 通貨発行益(セニュリージ)は政府が独占するのであり、類似を民間に許可すれば通貨が多彩となるのではなく中央政府の統治権利を奪う。だから中国は敏感だった。
 通貨は現ナマがなくともディビットカード系は先払いであり、クレジットカードは預金の与信枠があり、小切手も手形も銀行で決済される。つまり中央銀行の通貨供給量のコントロール下にある。
ところがビットコインなどの暗号通貨は国家主権とかかわりなく勝手に発行されるから統制の埒外になることを懼れた。 
 欧米並びに日本の政府、中央銀行、財務省は別の市場だとして税金による規制をかけたりしてきたが、セニョリージとの兼ね合いをどうするのか、まだ結論を出していない。
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