Tumgik
#弁慶堀
oldkwaidan · 6 months
Text
組みついてきた獣
 祖母から聞いた話。  岡本玄意という医師が帰宅中に体験したことだという。  井伊家上屋敷下の弁慶堀の端を通りかかると、ふいに小さな犬のようなものが跳び出した。  そいつは人のように二本足で立っていて、玄意の供をしていた使用人に組みついてきた。  大きさに似合わず力が強いらしく、なかなか振りほどくことができない。  組んずほぐれず揉み合い続けるが、一向に勝負がつかない。  玄意もなすすべなく、まるで行司のように彼らの前に行ったり後ろに行ったりと、ただまごまごするばかり。  そこに、下町あたりで仕事を終えた帰りだろうか、大工らしき男が五、六人通りかかった。  玄意たちを見た彼らは、犬のようなものを叩きのめして、どうにか使用人から引き離したという。  帰宅後、使用人は高熱を発したらしいが、その生死は聞いていないので判らない。  なお、この玄意というのは二代目で、当時、糀町平川に住んでいたのことである。
 (鼠渓『寐ものがたり』)
7 notes · View notes
washi3 · 1 year
Text
23.04.17
ちょっと赤坂に用があって、そこまで足を運んできた。赤坂という地名の響きを聞くと「なんとまあ大層な」と思われるかもしれないけど、ただ大手家具メーカーのショールームに行ってオフィスチェアの試座をしてきただけである。幸いなことに「これだ」と思える椅子にめぐり逢えたので、また後日落ち着いたら注文しようと思う。それにしても、とこの文章を書きながら、そして今まで私の全体重を支え続けてきてくれた馴染みの椅子に座りながら思う。それにしても、私もよくもまあこのろくでもない椅子に辛抱強く座り続けてきてこられたよな。正直なところ、そんなに感謝の気持ちはない。ただ、きみもきみで大変だったろうなという憐憫の情というか、わずかな労いの気持ちのようなものが、ほんのり湧いてこないでもない。
ショールームの近くには弁慶濠というややドブ臭さの漂うお濠があって、外国人観光客がこぞって釣りをしていた。流れもほとんどない多少大きな水たまりの上に、四角い足場を組んで釣り糸を垂らす昔懐かしのスタイルは、海外では珍しかったりするのだろうか。その釣り堀では100ポイント貯めるとまた1時間無料で釣りができるようになるらしい。釣り上げた魚の質や量でポイントが変動するならけっこうおもしろそうだけど、きっと無難に金額とか回数とかで決まるものなんだろうな。
ちょっと出かけたからたくさん書きましたが、普段はそんなに書きません。
あ、こないだ間違って「やわらかめ」の歯ブラシをたくさん買い込んでしまって、最近はふにゃふにゃしたやわらかい毛先で一生懸命に歯をみがいています。
0 notes
gurumehittersuzuro · 1 year
Text
【らーめん弁慶】葛飾区堀切
Tumblr media
◉朝4時まで営業してくれてる事に感謝。
♦︎らーめん
♦︎チャーシュー1枚トッピング
✔︎住所: 東京都葛飾区小菅2-21-13
✔︎最寄り駅:堀切菖蒲園駅から311m
✔︎予算:1000円
✔︎営業時間: 11:00~翌4:00
✔︎駐車場: 無
Tumblr media
#葛飾区 #堀切菖蒲園 #ラーメン #らーめん #らーめん弁慶 #東京グルメ #下町グルメ #ごはん日記 #ごはんすたぐらむ #ごはんすきな人と繋がりた #グルメ好きと繋がりたい #フォロー返し #人気店 #グルメヒッタースズロー
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
0 notes
a2cg · 2 years
Photo
Tumblr media
#弁慶フィッシングクラブ は1948年にオープンした #弁慶橋ボート場 が前身で最近では釣りも楽しめるみたいですね。 #東京都 #千代田区 #紀尾井町 #建築 #建物 #建物探訪 #レトロ #レトロ建築 #ノスタルジー #昭和 #tokyo #chiyoda #kioicho #building #architecture #retro #oldarchitecture #showa (弁慶堀フィッシングクラブ) https://www.instagram.com/p/CiI8IOov1yq/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
sunacof · 4 years
Text
Tumblr media Tumblr media
釣り人が多い弁慶堀 2017.06.
首都高の曲線が最高。
nice curve of Metropolitan Expressway
Benkeibori Moat, Tokyo
1 note · View note
detund · 4 years
Photo
Tumblr media
DU™️ #Repost @hisashi_saito_insta ・・・ 東京交差点 Tokyo intersection #齋藤久師 #hisashisaito #galcid #eurorack #detroitunderground #forceinc #milleplateaux #トップウォーター #tokyoktokyofestival #伊勢谷友介 #genuinerecord #弁慶堀 #弁慶堀フィッシングクラブ #池袋globalring https://www.instagram.com/p/B6tYdMBFxRH/?igshid=l356frmjrr2d
0 notes
oniwastagram · 2 years
Photo
Tumblr media
📸増上寺弁天池(蓮池)[ 東京都港区 ] Zojoji Temple “Benten-ike” Garden, Minato-ku, Tokyo の写真・記事を更新しました。 ーー東京タワーの借景も🗼内堀通り沿いの現代和風庭園は、古くは江戸の名所に数えられた増上寺弁天池(蓮池)。 ...... 「三縁山 増上寺」は江戸幕府将軍・徳川家の墓所、霊廟なども残る菩提寺で東京を代表する大寺院の一つ。 境内の南西部、現在は「芝公園」の一角に池泉回遊式庭園“弁天池(蓮池)”が残ります。 . これまで紹介していなかったけど東京に住んでいた頃は何度も通り掛かっていた場所。2021年夏、『芝公園もみじ谷』を訪れた時に2年ぶりに通り掛かったので、あわせて紹介。 . 平安時代に創建された『光明寺』を前身として、南北朝時代・室町時代の1393年に現在の寺名となった増上寺。桃山時代に徳川家康が江戸に入った後に現在地に移されました。 . 江戸時代には徳川家の菩提寺としてその地位を築いたものの、明治維新後に神仏分離と上知令で境内の大部分が『芝公園』に🌲(日本最初の公園のうちの一つ)。 また太平洋戦争の空襲でも大きな被害を受けましたが、運良く被害を免れた赤色の山門“三解脱門”が国指定重要文化財となっています。なお増上寺ではなく芝公園の一角にある“旧台徳院霊廟惣門”も国重文。台徳院というのは二代目将軍・徳川秀忠のこと。 . 増上寺の西部にある『宝珠院』の前に、江戸時代~近代までは名所と言われた“弁天池(蓮池)”があります。現在の規模や姿になったのは太平洋戦争以後の現代。 . 内堀通り沿いのオープンスペースにあるので“庭園”といった印象は受けづらいかもだけど、小さな滝や自然石による護岸石組、モミジ🍁やサツキ・ツツジの植栽は日本庭園風。かつてこの弁天池は『もみじ谷』の流れと繋がっていたそう。(今回“もみじ谷”で水を止めてた影響なのか池の水位が低かったから、今も繋がってるのかな?) . その脇にある『宝珠院』についても少しだけ。江戸時代初期に、この蓮池に“弁天堂”を建立したのと共に創建した増上寺の塔頭寺院。港区指定有形文化財の「閻魔大王 司録・司命」や運慶の作と伝わる薬師如来像を有します。 ・・・・・・・・ 🔗おにわさん紹介記事: https://oniwa.garden/zojoji-temple-%e5%a2%97%e4%b8%8a%e5%af%ba/ ーーーーーーーー #japanesegarden #japanesegardens #jardinjaponais #japanischergarten #jardinjapones #jardimjapones #японскийсад #japanesearchitecture #japanarchitecture #japanlandscape #japaneselandscape #landscape #gardendesign #japantemple #日本庭園 #庭園 #庭院 #庭园 #東京庭園 #東京寺院 #大門 #浜松町 #赤羽橋 #御成門 #神谷町 #おにわさん #oniwasan (東京タワー Tokyo Tower) https://www.instagram.com/p/CWN8QDivjFj/?utm_medium=tumblr
6 notes · View notes
kachoushi · 3 years
Text
零の会
2021年8月7日
Tumblr media
岡田順子選 特選句評
コロナ渦のメール句会
岡田順子出句
Tumblr media
岡田順子出句
八月のニライカナイへ向く御嶽 蓮の水溢れ浸みゐし白き甕 紅蜀葵五弁分解して散らす 自づから紅きをあぐね紅蜀葵 庭花火父の帰らぬ日は母と 八月のジャズバーに来る汝の魂 銀漢にとどきて母を見てゐしか 白桃を一夜仏の掌に供ふ 夕影に退くを拒みし皇帝ダリア 叢雲の夕蟬包みゆきにけり
_______________________________________________
岡田順子選 特選句
Tumblr media
岡田順子選 特選句及び特選句評
草茂る中佛法も神託も 荘吉
各家々の宗教を問わず様々な墓が草茂る中に見え隠れする。土に還ればどうであれ御霊は等しく尊く祀られているのだと俯瞰している姿を想像する。
目覚めたる百鬼へ夕風の風鈴 光子
暮れてゆく逢魔が時。それを待っていたかのように百鬼夜行のおでまし。この百鬼を人界に擬えているのかもしれないが、素知らぬふりで夕風鈴を添えてうまい。
蚊柱を抜けて主宰の幻に 三郎
蚊柱もこの句も掴みどころがなく、説明をすると壊れてしまう。主宰が幻になったのか、蚊柱を抜けた先に幻のような主宰に遇った、というのか・・でも面白い。
いつときの片陰にあり先師墓所 梓渕
本来なら零の八月は、青山墓地の坊城家のお墓参りであった。先師はとしあつ先生のこと。炎天下のいっときでも陰にありませ、という思慕や祈りが伝わる。
朴家てふ墓の木槿の夕かな 要
木槿は大韓民国の国花。この墓碑の名から察して母国を離れた方の埋葬されていることを想う。その折に墓木として植えらた木槿も墓守として夕影をなす。
八月の某日祖父は屋根の上 伊豫
この八月の某日は、戦中か戦後をさすのだろう。そういうことは何もこの句は語っていないが、「八月」から想起するこの祖父の姿は何か「絶対」を思わせる。
岡田順子選 特選句
Tumblr media
岡田順子選 特選句及び特選句評
八月の海へ子浸す父と母 慶月
嬰児の海への洗礼のような粛々としたもの。父母にしがみつく小さな体を抱いて初めて海水を浴びさせるときの畏れのようなもの。夏の終わりゆく八月の季感。
老人は老人を避け今朝の秋 千種
苦笑とも微笑とも、と思いながら捨てがたい情がある。割合と老人同士は反りの合わないという心理ではないか。やっと暦だけでも秋になり爽快で居たいと。
八月や肩怒らせてシャツ乾く 千種
旱続きの毎日の洗濯物の乾ききった姿である。ハンガーから外しても頑として部屋に飄逸している。肩を怒らせて、と観るのは自己投影もあるかもしれないが。
七夕を祀る一人の遊びとす 伊豫
この人は恋をしているのか、またなにか秘める祈り事があるのだろう。七夕の短冊にそれを書き笹に結いながら、「遊び」として委ねる気持ちの揺れが伝う。
故国より灼けイザベラの墓所の昼 梓渕
青山墓地の外人墓地に「イザベラ」と読む美しい十字墓がある。炎天下に晒された墓所に立ち、宣教に渡った離郷の地に果てた人への哀悼の思いを深くして・・。
青山の一番強い蚊に出会ふ 三郎
青山墓地を吟行するとき藪蚊の句をいつも誰かが詠んだ。あそこの蚊は何やら唯の蚊でないようで、その思惑すら想像して面白かった。またみんなで青山墓地の吟行をしたい。そして一番強い蚊を見極めたい。
_______________________________________________
▲岡田順子選 三角句及び句評
氷柱を岩倉具視の枕元 佑天
何やら面白そう句なのだが、この「氷柱」「岩倉具視」「枕元」の連想についてゆけず。歴史的な教養があれば鑑賞できる句なのかもしれないが・・。
岡田順子選 入選句
救急車どこかしづかに灼ける街 いづみ カンナ燃ゆ楽天なんぞあるまひに 久 かさかさと晩夏の草の名残とも 悠紀子 現れぬ山墓守や蛇の衣 眞理子 黄昏や恋して少女髪洗ふ きみよ 人去りし庭朽ちしとき牽牛花 ゆう子 白雨来たるか曾祖母のただ白し俊樹 夜の秋肌触り良きパジャマかな久 炎天下墓に懈怠の相も見え荘吉 夕焼けを見届けてゐる観覧車要 風もまた墓守となる秋の夕悠紀子 夏燕トラック野郎戻る朝きみよ 水の星一粒零す夏夕べ瑠璃 ���真館セピア色なる避���の人はるか 父の声だんだんに消ゆひぐらしに いづみ 鰯雲思ひきりよく古書括る ゆう子 幾夏の墓守として大木立 三郎 ひと夏に逝きし父母夕端居 眞理子 小湾にぽとりと夕日夏果つる 千種 浄めたき悲しみもあり百合の花 美紀 大きな木大きな声の蟬鳴く木 光子 月見草静かに闇を押し退ける 秋尚 投函を迷ふ手の文晩夏光 きみよ 掃苔や井伊大老を討ちし人 佑天 八月は黙祷三たび四たびかな 荘吉 晩夏光飛行機雲を透かしをり 悠紀子 釣堀や夕方五時の童歌 久 父植ゑしカサブランカを見てゐるか 美紀 厳島沖凪てをり原爆忌 慶月 階段を上れば秋の風下る 小鳥 八月や長老一人欠けゐたり 光子 あたらしき腰巻きでをり生身魂 いづみ 脱帽し一門墓前炎天下 荘吉 音背負ひ銀座をゆくや風鈴売 美紀 何ごともつぶやかぬ墓炎天下 荘吉 妾宅らしき顔して茄子の花 三郎 銀漢にとしのよはひを問ひかける 小鳥 菩提寺の今も井戸汲む墓参 瑠璃 義理がたく西日を背負ふ男かな きみよ 麻痺の手を潤ばし給ふ岩清水 眞理子 箒木の転がりさうに吹かれをり 要 掃き溜むる四十五十の蝉の殻 和子 一山を一宇を消して銀河濃し 俊樹 馬柵に寄り見ゆる限りの風涼し 梓渕 遠雷にこだはり棄てる夕べかな 荘吉 銅メダル無く泣くまじく原爆忌 慶月 大部屋の化粧のにほふ夏芝居 きみよ みんみんの声武蔵野をふるはせる 美智子 八月の水大げさに手を洗ふ 千種 ふるさとの電話に降るや蟬時雨 いづみ 短夜に猫をなぐさむ母のこゑ 和子 秋暑しヒマラヤの塩ひとつまみ ゆう子 貧ならず茄子夕餉の母と娘に 瑠璃 きりもなく笑ふや生身魂どほし 千種 夕涼み三味線で弾くビートルズ 美紀 サーファーは北斎の波従へり 要 何事もなきかに投げし金亀子 要 父の背は声掛けがたき夕端居 き���よ 蟬蚊蟻墓地で露命をつなぎをり 荘吉 八月は土の匂ひの東京駅 小鳥 千の音曳きて風鈴売り帰る 光子
2 notes · View notes
to-shika · 3 years
Text
雨二唄エバ
Tumblr media
みなさま、こんにちは。東京鹿踊です。 今月も、天神様の日、25日がやって参りましたね!(菅原道真公の誕生日 6月25日と薨去された2月25日に由来し、毎月25日は天神さまの日らしいです)いかがお過ごしでしょうか?
天神様ご縁日ですから…ここはやはり、毎年5月に奉納のご縁を頂いております、新宿 西向天神社さまのことを綴りたいと思います。
はじめて奉納のご縁を頂いた2016年。そこから数え、5年目の奉納となるはずだった昨年…コロナ禍で祭礼中止に。今年もその状況は変わらず、二年連続で祭礼中止となりました。
鹿しながら。巡る5月のたびに。 踏み清めさせて頂いたご縁の土へと心は向かうものです。 昨年同様、首都圏在住のメンバーにて、参拝と唄あげをして参りました。
唄あげ当日(5/20)は、えぇもちろん、トーシカあるある雨模様(笑) 神社下の鳥居より褒め唄をあげ、石段を登り境内、本殿へ。祭礼の時と同じ巡りをしつつ、雨音に包まれながら4つの唄を奉じさせて頂きました。
本殿に参じたメンバーが、皆、欠けることなく健やかに、唄で心を合わせられること。それが、昨年より続く何よりの感謝と、感じる晩でした。
そしてそして、無事唄あげが終わった後… いつも演舞をさせて頂く境内の大樹にて、雨をしのぎつつ、こんな風景が…
Tumblr media
はい、見てってね~ 安いよ、安いよ~~
あぁ、そうかー「天神さまの日に市がたつ」、そんな神社もあるんだよね、ここ西向天神社でも立つようになったんだあぁ…って
違あぁあう (;´Д`)
これはですねー、トーシカ恒例の! 『袖むすびの儀(勝手に命名 笑)』なのです!
東京鹿踊の演舞や写真などご覧頂いてる時、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが…実は、我らの装束で、唯一、一人一人違うのが袖の部分なのです。様々な端切れがパッチワークのように繋がって、筒状の片袖となっています。
この片袖、様々なご縁から目の前にやってきた初見の端切れたちで構成されています。希望があれば、自分が小さな時に着ていた浴衣の一部や、思い入れのある着物・洋服の一部を入れたりすることも。
Tumblr media
トーシカの門戸を叩いた方が、ある程度の期間を経、今後もメンバーとして担われていくだろうタイミングで、用意させて頂きます。 たくさんある袖候補の中から、当人が気に入ったものや、その方のイメージにあうシンボルが入ったものを他メンバーが勧めたりして、一対を選びます。ワイワイ皆で囲む楽しい瞬間です♪
昔から「形見の衣」「形見の袖」といった言葉があるように…遠く離れた方や亡くなった方の思い出として残された衣服、その一部をよすがに、気持ちを込めたりしますね。  浄瑠璃『御所桜堀川夜討』では、 弁慶が、稚児の着る紅の大振袖の片袖を見せて、親子の証としています。
その他、戦でなくなった愛しい人の忘れ形見として片袖を大切に持っているお姫様など、袖という部分に気持ちをこめた芸能作品も数多くあります。あ、「袖にする」なんてつれない言葉もありますっけね(笑) トーシカをご覧頂く方にとって、袖で各個人と繋がりその目印となるのも…なんだか道理のように思えます。
この袖を選ぶ過程の中に、袖にまつわるそんな古来からの感性、日本の情緒も少しだけ、振り返れるように思うのです。
Tumblr media
この袖に決めた!
おっと、彼女が自分の袖を選んだようです。 おのおの、自分でマイ半纏に縫いつけますよ。 片袖を一対とするとき、筒の上下や左右の置き方でまた違った表情になります。端切れの良いところですね。  端切れから袖、半纏へ… 前後の姿も考えながら、 どんな全体像にするかは個人の感性の見せ所! さて、彼女はどんなふうに縫いつけるでしょうね…笑
Tumblr media
衿に本家と東京鹿踊の名を染めた、京屋半纏
袖以外の身頃の部分は、東京鹿踊の本家 舞川鹿子躍保存会(岩手県一関市舞川)の装束を作られている、 京屋染物店(一関市)さんです。 そうそう、本家 舞川鹿子躍保存会といえば… 奉納されている地元のご祭神も、天神様なんですよ! ちょうど1カ月前の4月25日、天神様の日。 舞川地区 菅原神社さまが3年に一度の例大祭を執行されました。 本家による神社での褒め唄奉納、地域での演舞もありましたが、時節柄、事前告知をせず、神職・関係者のみでの実施でした。 なお、演舞では初本番に挑まれた方もいた模様…その方は、今日の記事にも繋がるかも??以下、本家ページにてお確かめくださいね♪
舞川鹿子躍保存会フェイスブックページ
3年に一度の大祭ということもあり、本来であればトーシカも岩手 舞川に馳せ参じたかったのです…それが叶わぬ世ながら、Zoomにて繋がり、本家の演舞を鑑賞。交流もいたしました!そう!
Tumblr media
本家 小野寺重次前会長(左上)に製作途中の鹿鼻をみせたり(左下)ね…笑
…鹿っぽい交流の仕方ですか、ね…
画面越しながら、久しぶりにお会いした本家の皆さま。 奉納のお忙しい中、zoomでの共有や交流を頂き、ありがとうございました! さて、天神の日によせて、本家岩手と東京とのW奉告とあいなりましたが…いかがでしたでしょうか? いずれまた、本家+トーシカが岩手にて集える日のことを、また記事をお読み頂いてる皆様とお会いできますことを、楽しみに思っています。 鹿るべき時にまた、お会いしましょうね どうぞご無事に、お過ごしくださーーーーい♪
3 notes · View notes
jmadoromilife · 5 years
Photo
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
弁慶果樹園でサツマイモ堀りしてきました。
32 notes · View notes
otonakodomo1007 · 4 years
Text
2019年見たものまとめ
1.歌舞伎
Tumblr media
今年はとにかく歌舞伎にずぶずぶ沈んでいった年だった。24年生きて、色々齧ってきて、まだこんなに熱中できるものがあるなんて人生足りないよ!まだまだ沈んでいけるので、楽しかったし楽しいな〜!!という感じが歌舞伎のおかげでここ数ヶ月ずっと続いている、嬉しいな〜〜るんるん
歌舞伎座に通ったおかげでようやく現役の歌舞伎俳優が分かり始めて、そこから上の世代や下の世代にも興味が出てきて、二度目の演目も少しずつ増えてきたので、
来年は引き続き新しい演目に加えて過去の映像見て、演目同士の違いを見て、地方公演にも手を出したいな〜あ〜〜たのしみだ!!
3月 夜の部(盛綱陣屋・雷船頭・弁天娘男白波)
5月 シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎ワンピース」
5月 オフシアター歌舞伎「女殺油地獄」
6月 YJKT3スペシャルトーク
6月 スーパー歌舞伎 NARUTO
6月 三谷かぶき月光露針路日本風雲児たち
6月 コクーン歌舞伎「三人吉三」
7月 夜の部(通し狂言星合十三團成田千本桜 市川海老蔵十三役早替り宙乗り相勤め申し候)
7月 丑之助襲名 絵本牛若丸
7月 昼の部(高時・西郷と豚姫・素襖落とし・歌舞伎十八番の内外郎売 堀越勸玄早口言い立て相勤め申し候)
8月 八月南座超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」
8月 第一部(先代萩御殿床下・闇梅百物語)
8月 第二部(東海道中膝栗毛 松本幸四郎 市川猿之助宙乗り相勤め申し候)
9月 南座九月花形歌舞伎「通し狂言東海道四谷怪談」
10月 夜の部(三人吉三巴白波・二人静)
10月 シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎ヤマトタケル」
11月 KAWAII歌舞伎〜ハローキティー座の桃太郎〜
12月 七之助特別舞踊公演「隅田川千種濡事」
12月 昼の部(たぬき・保名・壇浦兜軍記阿古屋)
12月 夜の部(神霊矢口渡 頓兵衛住家の場・本朝白雪姫譚話)
12月 盛綱陣屋・蝙蝠の安さん
12月 コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」
12月 2014年六月大歌舞伎「お祭り」(片岡仁左衛門)
12月 コクーン歌舞伎「東海道四谷怪談北番」
今年見たものの中ではコクーン歌舞伎「三人吉三」がダントツで好きだった、というか今まで見た歌舞伎の中で1番好きだ コクーン歌舞伎についてはその内ちゃんと書きたい
あとは我慢出来ずに急遽幕見に並んで観に行った勸玄くんの外郎売が本当に痺れたなぁ あんなに将来が楽しみになるこどもちゃんいる?才能に圧倒されてしまったかわいいなんて感想は1ミリも出なかった 海老蔵パパ頼むからちゃんと育ててくれよ〜〜〜と祈らずには居られないね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.ゲーム実況
Tumblr media
ついに結成3周年を迎え、4年目に突入した男たち! 
毎週土曜日22時からのch生放送に何回笑顔を貰ったか……本当にだいすきだ!!!!この歳になって声出して涙が滲むほど爆笑できることってなかなか無くて、彼らのおかげでどれだけ元気になれたか計り知れない。老人ホームに入っても配信してほしい。
今年はナポリ展の開催・Youtubeへの進出もあって新しいこともどんどん挑戦していて、追いかけがいのあるグループだよとしみじみしていた 年末になってからなんだか全員関東に引っ越したような感じだし、来年は来年で新しいことを色々考えているみたいなのでワクワクだ〜どんどん新しいことをやって欲しい、そして応援させてくれ!!!!ラブ!!!
Tumblr media
今年の4月あたりから、オススメしてもらって見始めて、気がついたら多分数百本の動画を見ていた…食わず嫌いって本当に良くないなと思いました。
14人もいる〜〜〜!!!??って初めは思ってたけど、本人達が意識してキャラクターを作っているだけあって漫画のようにキャラクターが濃いので今じゃ覚えられないて思ってたのが嘘のようだ
類をみない多人数の実況グループゆえの企画力・組織力が圧倒的で、知れば知るほどスゲ〜〜〜となっている Youtubeへの毎日動画投稿・週3回の生放送(マイクラ建築を視聴者と行うトントンと作ろう・雑談とおたよりコーナーを行うわれしゃべ国営放送・クイズに答えるワレオネア)・毎日交代でのメンバーのブロマガ・夏コミ冬コミでのマガジン発行ってどうなってるんだ本当に!
動画もただの実況ではなくて、Hoiのような歴史戦争ゲーム・マイクラ人狼や鬼ごっこケイドロ等の試合企画もの・メンバーをネタにしたTRPG・大喜利大会のしょーてん・科学実験を行う実写動画・時事問題を扱う政治動画と多岐に渡りまくっているので見ても見ても飽きない
あとはほぼ全員コテコテ関西人なので、全体的にやかましく明るい 個人的に笑いのツボではないからナポリほど爆笑することはないけど、楽しく見れるので少年漫画読んでるのと同じ気分で見ている
ハマってから見ても見ても見切れないほど動画があって、それに物凄い供給が現在進行形であってめちゃくちゃ楽しいので、今年本当にハマって良かった〜〜〜!!!
ナポリも我々だも、めちゃくちゃ色々作って活動して物語を作って見せてくれているけど普段はみんな働いている社会人で、そこがすごく個人的には勇気づけられるというか、個人的に「有名人じゃなくても創作上のキャラクターじゃなくてもわたしたちにもきっと物語というものは作っていける」と信じさせてくれる存在で、負けずと自分のための創作をしたいってメラメラさせてくれる存在で、そういう所も心の支えになっている らぶいぜ!!来年も追いかけるのがたのしみだ!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.ナマモノ
1月 罪と罰
3月 世界は一人
5月 よみらくご
6月 キネマと恋人
7月 恋のヴェネチア狂騒曲
7月 末廣亭 落語
7月 宝塚 ポーの一族
8月 ヨーロッパ企画「ギョエー!旧校舎の77不思議」
10月 渋谷能第六夜「船弁慶 白波之伝」
10月 オイディプス
12月 配置された落下
12月 Q
こうして見ると今年は歌舞伎に行った分あんまり行かなかったな〜 あと今年こそは落語もたくさん見たいって毎年毎年思ってるね、だめだも〜!
特に印象に残っているのは渋谷能とオイディプスで、やっぱり古典とそのリミックスが好きなんだな。お金と時間は有限なので、そこらへんに絞っていってもいい気がしてきている
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4.美術展
1月 イケガミヨリユキさん個展
2月 藝大の卒展
2月 アアルト展
4月 クリムト 展
4月 ウィリアムモリス展
4月 ラファエル前派の軌跡展
4月 イケガミヨリユキさん個展
4月 トルコの至宝展
4月 ウィーンモダン展
4月 佐藤オオキ×サントリー美術展
6月 メリヤスぬいぐるみ展
6月 ナポリ展
6月 Pixarのひみつ展
7月 松方コレクション展
7月 りぼん展
7月 SONY ウォークマン展
7月 ポーの一族展
7月 クリスチャン・ボルタンスキー展
8月 原田治展
8月 井上涼展
10月 名勝八景展
10月 根津美術館常設展
10月 東京国立博物館常設展
11月 岡本太郎美術館
11月 不思議の国のアリス展
11月 きたしまたくやさん個展
12月 コートールド美術館展
12月 つづく展
12月 ダムタイプ展
12月 東京都現代美術館常設展
12月 アジアのイメージ展
12月 カルティエ展
12月 みえないかかわり展
12月 SONY 共生するロボティクス
12月 未来と芸術展
12月 ㊙︎展
美術展も案外行けてないな〜身体と時間が足りなさすぎる
特に印象に残っているのは佐藤オオキ×サン美のやつと、コートールド美術館展、ミナペルホネンのつづく展。やっぱり新しい切り込みと、綺麗に整頓された展示は脳みそに気持ちが良いよねぇ
12月、目の展示に行けなかったことが本当に心���り、ぐう!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5.映像作品
1月 AKIRA
1月 OTGW
2月 ゆるキャン(アニメ)
2月 ニューシネマパラダイス
2月 LEON
2月 メリーポピンズ
2月 メリーポピンズリターンズ
2月 ケムリクサ(アニメ)
3月 ビューティフルマインド
3月 ドラえもん 月面探査記
4月 スパイダーバース
4月 バンブルビー
5月 舟を編む
5月 名探偵ピカチュウ
5月 居眠り磐音
5月 パラレルワールドラブストーリー
6月 プロメア
6月 グレートビューティ
6月 ウィーアーリトルゾンビーズ
7月 シャイニング
7月 俺たちは天使じゃない
7月 プリンセスと魔法のキス
7月 レディバード
8月 かもめ食堂
8月 クァ・アイ シーズン4の1
8月 ディリリとパリの時間旅行
9月 ロケットマン
9月 モンスターズユニバーシティ
9月 マイ・インターン
10月 アートのお値段
10月 バチェラー第3シーズン
相変わらず本当に映画やドラマを見れない。理由は色々あるけど、やっぱり数時間で物語が完結してしまうことで置いてきぼりにされ、呆然としてしまうというのが大きい気がする。あれだけ感情移入したのに、置いていかないで!!となって疲れてしまうんだなぁ
そろそろ不適合を認めるべきかもしれないけど、絶対必要な栄養素な気もするので諦めきれず…。
アニメはケムリクサが本当に良かった たつき監督、けものフレンズであんなことになった後にもぐちぐち言わずに静かに誠意を込めて作品を作って、才能で殴りにきたのが心底痺れた!大好きだ!来年に来るぽい次回作が心の底から楽しみ
映画は何よりもメリーポピンズリターンズという素晴らしすぎる作品が誕生してくれたのと、春休みに久しぶりに見た耳をすませばに救われたな わたしのやりたいことってこういうことよねと再確認させられた 頑張ろう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6.読み物
1月 海街diary(漫画)
2月 Drスランプ(漫画)
2月 火の鳥
7月 乙女文藝ハッカソン
7月 岩田さん
7月 ルーヴルの猫
8月 全てがFになる
8月 渋澤龍彦のイタリア紀行
8月 家守奇譚
8月 ヤマザキマリ「パスタ嫌い」
8月 全てがFになる
8月 澁澤龍彦のイタリア紀行
9月 鬼滅の刃
読まないねぇ!!!!!漫画も本も時間がかかる・場所を選ぶものは本当に読めなくなってきた〜だめだ〜基礎体力が落ちている…。
ずっと読みたかったルーブルの猫をパリ旅行を契機に読んで本当に良かった!ピンポンに並んで、画集みたいで読み始めた瞬間から宝物になったよ〜松本大洋は天才だ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうやって見ると就活の割には色々見れたと思うべきか、学生の割には見れてないというべきか微妙なラインだな〜でもたのしかった〜!人生時間と身体が足りないぜ
来年は2月3月学生のうちに消化したいリストをひたすら潰すことに使う予定で、
4月以降は色々とやりたいことはあるけど、引き続き好きなものは追いかけつつ、インプットのメインはゲームと脚本と日本美術がテーマかな〜と思っている
社会人になってもアウトプットを諦めないというのも目標です!がんばろう!!!
18 notes · View notes
yuko-a7 · 4 years
Text
建物巡り①
Tumblr media Tumblr media
2020.5.17
今日は昨日と打って変わっていいお天気! 
ここのところ一日中半袖なので、薄手のセーターなどガンガンお洗濯して、夕方から自転車で適当に回って気分転換することにしました。
上の写真2枚は迎賓館赤坂離宮。
建物の写真の一番左のビルは六本木の東京ミッドタウンなんですが、夜になるといつの間にかハートのライトアップになっていました。
Tumblr media
下の写真は外堀風景。右手は赤坂で、もうちょっと進むと紀尾井町の弁慶橋があります。緑が綺麗で思わず止まってしまいました。
Tumblr media
次の写真は「都道府県会館」…って初めて建物名を知りました。結構好みのタイプのビルで、しばらく眺めていました(笑)
Tumblr media
下から見上げた「都道府県会館」もどうぞ!
Tumblr media
では建物巡り②に続きます…。
1 note · View note
myonbl · 4 years
Text
2020年3月13日(金)
Tumblr media
このところ行事・イベントの中止が続いている。今日も当初予定していた落語会「露新軽口噺」が延期となった。それではと、IM嬢と相談して「第4回京都ツアー」を実施することにした。「落語を通した日本文化理解」、酒食も含めてのまち歩きを堪能したことだ。
ツレアイは久しぶりの平日休み、次男は朝から、三男は夕方からの出勤。
私は午前10時15分に京都駅で待ち合わせ、地下鉄で今出川、そこからバスに乗り継いで北野天満宮に着いたのが10時35分。
Tumblr media
天気は上々、人出はそこそこ。「怨霊」から「天神」となった菅原道真と、それを慕う庶民の信仰心の歴史を感じ取ることが出来た。聞けば、IM嬢は高校受験の時に家族でお参りしたとのこと。
Tumblr media
今日の隠れミッションはランチ、天満宮の南側では人気の豆腐店に朝から長い行列が出来ている。我々は「腹が減ったら即食べる」という原則に従い、空いている店を選択。湯豆腐・胡麻豆腐・生湯葉・生麩の田楽と、美しい中庭を愛でながら至福の時間を過ごすことが出来た。
バスで堀川今出川まで戻り、神社2箇所を訪問。
Tumblr media
まずは白峯神宮、落語「崇徳院」に登場する崇徳天皇を祀っている。境内には落語でキーとなる百人一首の歌碑があり、やっとここで会うことが出来た。
Tumblr media
当初の予定にはなかったが、近くにある晴明神社も訪れた。安倍晴明と「陰陽道」、陰陽五行思想は簡単には解説出来ず、後日ノートを作らねば。
バスで烏丸今出川まで移動、徒歩で北に向かって「御霊神社」へ。ここでは、当初は八体の、後に五体が加えられて多くの「御霊」が祀られている。「怨霊から御霊へ」と言う、まさに日本の歴史が「霊」に支配されてきたことを実感出来る場所。境内にあった稲荷社で「稲荷=稲生り」であって、総本社である伏見稲荷が次回のツアーの候補地に浮上。最後に当地が「応仁の乱」勃発の地であることを確認して、本日の予定を無事終了することが出来た。
天候に恵まれ、時間にも余裕があるので、夏の「祇園祭」の予習に取り組む。
地下鉄で鞍馬口から四条へ、「月鉾」「函谷鉾」「長刀鉾」の保存会の場所を確認しながら、祇園祭=悪霊退散を願う八坂神社の祭りであること、祭は神幸祭・御旅・還幸祭の三部構成であること、山鉾巡行は「前座」であってメインは「神輿渡御」であること・・・などなど。
Tumblr media
四条通を麩屋町から南下、落語「こぶ弁慶」に登場する「あやふやな」場所を確認。この地名表示板は、植木に隠れていたものをIM嬢がめざとく発見しての撮影。この場所こそが、当ブログ「あやふや亭」の由来である。残念なのは「あやふや」ではなく「ふやあや」となっていること、こればっかりは如何ともしがたい。
八坂神社に到達し、本殿にお参りして無事今日のまち歩きは終了、お疲れさまでした。
Tumblr media
バスで京都駅まで移動、アバンティ地下での反省会、第3回同様「銀座ライオン」で喉を潤す。
Tumblr media
今日もよく歩いた、結構なことだ。
1 note · View note
hi-majine · 5 years
Photo
Tumblr media
宮戸川 2/2
「どうぞおじさん、夫婦にしてください」  とたのみました。おじさんはもとよりはなしのわかった人ですから、 「おっとひきうけた」  と、さっそくお花のうちにかけあってみますと、お花の父親もちょうど帰っておりまして、 「半七さんならば結構でございます。ねがったりかなったりで……なにぶんよろしくねがいます。あなたにおまかせ申します」  と、二つ返事で娘をくれました。  さて、こんどは半七の父親は、自分の兄弟だから、はなしはかんたんだろうとかけあってみますと、ものがたい父親ですので、なかなか承知いたしません。 「ひとさまの娘御《むすめご》をかどわかしのようなまねをした不行跡《ふぎようせき》なやつを、うちへいれるわけにはいかないから、ぜひとも勘当する」  と、しきりに頑固《がんこ》なことをいっておりますから、おじも怒ってしまい、 「そんなら勘当しねえ。半七は、おれがもらって、おれのせがれにしよう」  と、父親から勘当金といって、当座入り用の金をとりまして、おじが万端世話を焼き、両国横山町辺へ小ぢんまりしたうちをもたせて、下女と小僧ぐらいつかいまして小商《あきな》いをさせ、夫婦仲もまことにむつまじく暮らすようになりました。おじが時折りやってきては、商いのやりかたを指図《さしず》いたします。もとより場所もよろしいので、いいあんばいに商いも繁昌して、若夫婦はたのしい毎日をおくっておりました。  ところが、ある夏のことで、女房のお花は、小僧を供《とも》につれて、浅草辺へ用足しにまいりまして、観音さまにおまいりをして、雷門のところまでまいりますと、ポツーリ、ポツーリふってまいりました。これをみましたお花が、小僧に傘を借りてくるようにいいつけましたので、小僧は、急いで駒形の知りあいのところへ傘をとりにまいりました。お花は、雷門の軒下《のきした》に立っておりますと、雨はますますはげしくなりました。そのうちに、日はすっかり暮れ、空の底がぬけたかとおもうようなすさまじい大夕立でございます。あまり雨がはげしいのとかみなりのはげしいのとで、ではじめていた夜店《よみせ》の者は店をかたづけ、商人《あきんど》はみな戸をしめてしまいましたから、さすがの盛り場も、日が暮れたばかりというのに、人通りがまったくみられなくなりました。  すると、吾妻橋のむこう側に落雷があって、ガラガラズーンというものすごい音におどろき、お花は癪《しやく》をおこし、歯を食いしばって石畳の上に倒れました。ふだんならだれか介抱をいたしますが、この雷雨で、あいにくだれもみているものがおりませんから、そのままでございます。とたんに、このあたりに住むならずもの三人、ひとりはあたまから米俵をかぶって雨をしのぎ、ひとりはまっ裸でふんどしひとつ、ひとりはぼろぼろの着物を着てなにやらあたまへのせ、雨の中を駆けだしてまいりましたが、やがて雷門の軒下へはいって雨やみをはじめました。 「どうでえ、おっそろしい雨じゃあねえか。あのかみなりはすごかったなあ、目のなかへとびこんだかとおもったぜ。ま、どこへおちたろうな?」 「そうよ、吾妻橋むこう……枕橋あたりへおっこったろうよ」 「そうよな。ここですこし雨やみをしていこう。そっちはまっ裸か?」 「ああ、まっ裸だ。いかに夏とはいいながら……」 「それじゃあうすら寒いだろう?」 「なんだかひんやりしていい心持ちだとおもったが、いまじゃあすこしつめたくなった」  と着物をしぼり、あるいはからだをぬぐい、手ぬぐいをしぼりなどしておりますと、まっ暗ではございますが、倒れているお花が、ひょいと目につきました。 「おや、そこになにかいるんじゃねえか? なんだ? たいそうなものが倒れてるな」 「ああ、どうしたんだろう? さては、いまのかみなりにおどろいて目をまわしたのかな? かわいそうに……いい女だぜ」 「いくつぐれえだろう?」 「そうよなあ、ようようまだ二十一、二というところかな?」 「そんなものだろうな」 「そうだ、助けてやろうじゃあねえか」 「うん、助けてやろう」  と、まだ息がありますから、ひとりが抱きあげて、雨水を口うつしに飲ませようとしましたが、歯を食いしばっておりますから、水ものどへ通りません。すると、ひとりのやつが、お花の顔を穴のあくほどみつめておりましたが、ほっとためいきをついて、 「いい女だなあ、こちとらあ、このくれえな女は、生涯抱いて寝ようたって、とても抱いて寝られやしねえが、どうだ? ここじゃあいけねえや、さびしいところへつれてって、すっかり介抱してやって、その返礼に三人で、なぐさもうじゃあねえか?」 「ばかなことをいうな。そんなことが天下のお膝もとでできるもんか」 「なあに、いのちを助けてやった礼とするからよかろう?」 「ばかをいうな。あらわれてみろ。はりつけ、獄門はまぬかれねえぜ」 「そりゃあ、てめえ、了見がせめえや。これまでさんざんわりいことをしているから、殺されたって不足はあるめえ。ひとつ太く短かく生きようじゃあねえか。これくれえの女をみのがす手はねえぜ」 「そういわれてみりゃあそうよなあ。ひとつやっつけるか……あたりをみろ」  とみまわしましたが、さいわいあかりひとつみえず、人通りはなし、しめたとばかり、三人でお花をかついで、吾妻橋のほうへいってしまいました。そのあとへ小僧が傘をかつぎまして、雷門のあたりをうろうろしながら、 「おかみさん、おかみさん! ……どこへいっちまったんだろうな? 待ってておくんなさいといったのに、どこへいっちま��たんだろう? ……おかみさん、傘を持ってきましたよ。おかみさん!」  すると、わきに寝ていました乞食が、むっくりと首をあげて、 「小僧さん、小僧さん、おまえ、おかみさんをおたずねのようだが、あらいさつまのゆかたを着ておいでなすった、かわいらしいかたでしょ? おかわいそうに、さっき、かみなりさまにおどろいて倒れたとたんに、ならずものらしいのが三人きて、どっかへかついでいってしまいましたが、いったさきがわかりませんぜ」 「えっ! そりゃあたいへんだ。知っていながら、おまえ、なぜ追っかけてくれない?」 「追っかけていきたくても、わたしはいざりで立つことができゃあしない」 「不自由ないざりじゃあないか」 「そんな無理なことをいったってしかたがない」 「なにしろたいへんだ」  と、小僧は急いで帰って、半七にこのことを告げましたから、半七もおどろいてさっそく八方に手分けをしてさがしましたが、その夜はとうとうゆくえが知れません。翌日は、伯父に相談して、お上《かみ》へも訴《うつた》え、ほうぼうさがしましたが、ついにゆくえ知れずでございます。やむをえず、お花がいなくなった日を命日として、野辺《のべ》の送りもすませてしまいました。  月日に関守《せきもり》もなく、翌年の一|周忌《しゆうき》になりましたので、橋場が菩提所《ぼだいしよ》ゆえ寺まいりをして、親戚の者にもわかれて半七は、今戸あたりでちょっとした用足《ようた》しをすませ、あまり暑いので、堀の船宿から船に乗って両国まで帰ろうと、船宿の門口へ立ち、 「はい、ごめんよ」 「いらっしゃいまし」 「元柳橋まで片道ねがいます」 「お気の毒さまで……この通りのお暑さで、屋根船がみんな出払っております。猪牙《ちよき》ではいかがでございましょう?」 「ああ、猪牙でもなんでもいい。どうせひとりだから……」 「さようでございますか。お気の毒さまで……」 「それからお手数だが、ちょっとひと口いただきますから、なにかみつくろってください」 「はい、かしこまりました。めしあがりものは? 水貝に洗いかなんかでは?」 「そこいらでよかろうな」  これから小船へ酒、さかなをいれまして、船頭がひとりつき、堀をでます。 「さようならば、おちかいうちに……」  と艫首《みよし》(船のへさき)のさきにちょいと船宿のおかみさんが手をかけますのは、なんのたそく(たし)にもなりませんが、まことに愛嬌のあるもので……いま船がでようというところへ、あだ名を正覚坊《しようがくぼう》の亀という船頭が、小弁慶《こべんけい》(弁慶縞のこまかいもの)のひとえに、紺白木の二《ふ》た重《え》まわりの三尺をしめ、したたかに酔っぱらって、 「おお仁三」 「なんでえ?」 「両国までたのまあ」 「ばかなことをいうな。屋根がなくって、この旦那でさえ猪牙にねがってるんだ」 「いいじゃあねえか。両国までいくんだ。すみのほうでもいいからたのまあ」 「いけねえてことよ」 「旦那にたのんでくれ」 「いけねえよ」 「もしもし船頭さん、両国までいくのなら、お酒のいけるかただ。わたしもひとりでぽつねんとしてるより、お酒の相手がいたほうがいいから、乗せておやりな」 「あまり食らい酔っておりますから……」 「なあに、酔っててもかまやあしないよ」 「さようでございますか、まことにすみません。なに、ふだんは猫みたようないい男なんでございますが、酒がはいるとからっきしだらしがありません。おい、亀、旦那がせっかくああいってくださるから、辛抱しておとなしくしてなくっちゃあいけねえぜ」 「じゃあ、旦那、ごめんをこうむります」  船に乗ってきた亀が、 「どうも旦那、とんだご厄介になります。この通り食らい酔って歩けませんから、ご無理をねがいました。どうもありがとう存じます。しかし、きょうはばかにお暑うございますな……船ぐらい、いいものはございません。うぬが田に水を引くのではございませんが、夏は船にかぎります」 「さあ、やります!」  船頭が櫓《ろ》へつかまって漕ぎはじめ、船はすーっと堀をでます。半七はさかずきをとって亀にさし、 「さ、ひとつおあがりな」 「これはとんだごちそうさまで……」 「お酌しよう」 「いいえ、どうぞおかまいなく……さいですか、旦那さまにお酌をしていただいて……これはおそれいりますな……では、遠慮なくちょうだいします」  と、二つ三つやったりとったりしているうちに、 「ねえ旦那、あなたなどはなんでございましょうね、ごきりょうはよし、おみなりはよし、お若くはあるし、女がうっちゃってはおきますまいな?」 「ばかなことをおいいでない。わたしのような野暮《やぼ》な者になんで女が惚れましょう。女が惚れたりする稼業はおまえさんがただ。おまえさんがたは、いきな稼業だからね」 「そりゃあ旦那、いきなことをする船頭もございますが、この野郎や、わっちには、なかなかそんなことはできません。わっちのつらをごらんなせえ。魔よけ、女よけのつらってえやつで、色気がありませんから……しょうがねえから、酒でも食らってポンポンいってるんで……この野郎もやっぱり女にかわいがられねえつらで……」 「うまいことをいってるね。そうかくすとなお聞きたいね。なにかお酒のさかなにのろけをうかがおうじゃあないか」 「じょうだんいっちゃあいけません。女に惚れられたり、もてたりしたことはありません。この野郎とわっちと、年じゅう女郎買いにいきますが、いつでもふられっぱなし……じまんじゃねえがもてたことさらになしというやつ……ま、女に縁があったはなしといえば、去年のちょうど……いま時分だったかな? なんでも暑い時分で、めちゃめちゃに雨がふって、この野郎と、わっちの友だちとわっちと三人で、すってんてんにとられ、わっちなんかまっ裸で、雷門までまいりました。すると、雨はますます強くふりだし、かみなりは鳴るし……」 「やいやい、亀! なにをいやあがるんだ。つまらねえはなしをするなよ。くだらねえことをいうな」 「いいじゃあねえか。酒のさかなにはなしをするんだあな」 「そんなら、もっとほかのはなしをしたらいいじゃあねえか」 「ほかのって、おもしろいはなしはなかろうじゃあねえか。ねえ、旦那」 「船頭さん、酔ってるおかたのおっしゃることを、わたしはべつにとりあげはしないから……さあ、亀さんとやら、聞きたいね……まあまあいいじゃあないか」 「すると、旦那の前ですが、三人で雷門の軒下へ立っていると、年ごろ二十《はたち》か……二十一になる、いい女だ。かみなりが近所へ落っこったもんだから、おどろいて目をまわして倒れました」 「うんうん」 「なにしろ介抱してやろうとおもいましたが、さて、旦那、薬はなし、あたり近所は戸がしまっててしようがありません」 「うん、それからどうした?」 「やいやい、いいかげんにしろ! 旦那、そんなはなしを聞いちゃあいけません。こいつのあだ名を千三つ、てえくれえなんで……千はなしをするうちに、ほんとうのことは三つしきゃあいわねえから千三つというんで、ほんとにしちゃあいけません」 「だまってろい。仁三のいう通り、わっちゃあ千三つでございます。ほんとうのことは三つしかございません。その三つのうちを申しあげますんで……そばから口をだすので、はなしがめちゃめちゃになっちまわあ」 「船頭さん、だまっておいでよ。わたしはとりあげやあしないから……」 「で、わっちが介抱しようとおもうと……この野郎です。この野郎のいうには、このくれえないい女は、生涯抱いて寝ることはできねえから、強淫《ごういん》をしようということになって、じゃあそうしようと、三人で多田薬師《ただのやくし》の石置き場へひっかついでいって、人通りはなしさいわいだと、こいつをなぐさんで、さて、わっちの番になると、その女が息を吹っけえしたとおおもいなせえ」 「うん……」 「ちょうど月がでて、わっちの顔をみて、その女が、亀じゃあねえかと、こういうんで」 「うん、なるほど……」 「みんなが、てめえ知ってる女かといいますから、よくよくかんげえてみますと、その女は、小網町の桜屋てえ船宿の娘で、お花というんで、すこしばかりわっちのためには主人すじのうちの娘だから、おどろきましたな」 「うん、うん……」 「そいつが、亀じゃあねえかときたから、わっちゃあ逃げだそうとおもうと、この野郎が、『知っていられちゃあこうしちゃあおかれねえ。三人の素っ首がとぶ仕事だ。やっつけてしめえ』と、かわいそうだとはおもいましたが、助けてくれてえやつを、三人で手ぬぐいでその女の口を結《いわ》いて、むざんにもくびり殺し、吾妻橋から川ん中へほうりこんじまいました。いまかんがえますと、気の毒なことをいたしました。ばかをみたのはわっちひとりで、お察しなすっておくんなせえまし」  と、酒がいわせる一部始終のはなしを半七が聞いて、おもわず手にもっていたさかずきをぽんとおとし、 「はあ……とんだおもしろいはなしを聞きました。さあ、ひとつ献じましょう」 「へえ、ちょうだい……」  とだす手さきをひんにぎって、 (これより芝居がかりになる) 「これでようすが、カラリと知れた」  とキッと見得《みえ》になる。よろしくあつらえの合方《あいかた》(芝居のせりふのあいだにいれる三味線)になり、 「しかも去年六月十七日、女房お花が観音へ、まいる下向《げこう》の道すがら」 「おれもその日は多勢で、よりあつまっての手なぐさみ、すっかりとられたその末が、しょうことなしの空《から》素見《ひやかし》、すごすご帰る途中にて、にわかにふりだす篠《しの》突く雨」 「しばし駆けこむ雷門、はたちの上が二つ三つ、四つにからんで寝たならばと、こぼれかかった愛嬌に、気がさしたのが運の尽き」 「丁稚《でつち》の知らせに折りよくも、そこやここぞとたずねしが、いまだにゆくえの知れぬのは」 「知れぬも道理よ、多田薬師の石置き場、さんざんなぐさむその末に、助けてやろうとおもったが、のちの憂《うれ》いがおそろしく、ふびんとおもえど宮戸川」 「どんぶりやった水煙り」 「さてはその日の悪者は、汝等《わいら》であったか?」 「亭主というはうぬであったか?」 「はて、いいところで……」 「わるいところで……」 「会ったよなあ」
「もしもし、旦那さま、旦那さま! たいそううなされておいででございますが、どうなさいました?」 「ううう……おお、定吉じゃないか、どうした、帰ったか、お花は?」 「はい、いま浅草見付まできますと、かみなりが鳴って、大つぶの雨がふってきましたので、おかみさんを待たしておいて傘をとりにまいりました」 「それじゃあ、お花に別条はないか?」 「お濡れなさるといけませんから、急いで傘をとりにまいりましたんで……」 「ああ、それでわかった。夢は小僧(五臓)のつかい(つかれ)だわい」
5 notes · View notes
kiitatakita · 5 years
Text
聴講メモ 堀部政男情報法研究会・森田朗行政学研��会共同シンポジウム ~個人情報保護法の見直しと医療・防災における個人情報の利活用~
聴講時に入力したメモです。断片。配布資料等からのメモも引用符はありません。 聞き取り間違い等、あります。おかしな部分は記録者のせいです。
開催案内:https://horibe-morita20190820.peatix.com/ 日 時:2019年8月20日(火)10:00〜17:30 会 場:津田塾大千駄ヶ谷キャンパス 主 催:堀部政男情報法研究会・森田朗行政学研究会 共 催:一般社団法人日本ユーザビリティ医療情報化推進協議会(JUMP)     一般財団法人情報法制研究所(JILIS) 後 援:個人情報保護委員会     国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター      理化学研究所AIP(依頼中)     情報法制学会(ALIS)     情報ネットワーク法学会     一般財団法人日本情報経済社会推進協会     一般財団法人日本データ通信協会     株式会社KDDI総合研究所
(以下、敬称略)
※午前は聴講できず。メモ無し。
総合司会:高野一彦 関西大学教授・堀部情報法研究会理事
開会 10:00 開会の挨拶 堀部 政男 堀部情報法研究会 会長
第1部:我が国における個人情報保護法制のこれから
10:05〜10:35(30分) 1.基調講演「個人情報保護委員会の設置と役割」   堀部 政男 一橋大学名誉教授、前個人情報保護委員会 委員長、KDDI総合研究所 招聘研究員 10:35〜10:55(20分) 2.個人情報保護法三年ごと見直し(法改正)に向けて(ビデオ)  宍戸 常寿  東京大学教授 10:55〜12:30(95分) 3.パネルディスカッション 「個人情報保護法の見直し:中間整理とパブコメ」 司会:高野 一彦  関西大学教授 小向 太郎  日本大学教授 佐脇 紀代志 個人情報保護委員会事務局 鈴木 正朝  新潟大学教授・理研AIP・JILIS理事長 山本 龍彦  慶應義塾大学教授
12:30〜13:30 昼食(60分)
第2部:我が国における医療情報の利活用 13:30〜14:00(30分) 4.基調講演「個人情報が命を救う! 〜 医療と防災における個人情報の活用と保護のバランス〜」  森田 朗  森田行政学研究会 会長、津田塾大学教授・東京大学名誉教授、一般社団法人日本ユーザビリティ医療情報化推進協議会(JUMP)理事長
医療情報を活用する、日本の医療、世界の医療の発展のために活用すべき。JUMPで活動。
IT推進本部デジタルガバメント分科会会長。
デジタル化がもたらすもの 先進諸国のめざす方向 マイナンバーの活用推進
『第3の波』でも指摘されているが、IT技術をもっと活用すべき。 個人情報の活用、IT技術の活用にはリスクもある。リスクをコントロール、最小化し、ベネフィットを最大にする。
給付、サービスの最適化 一定の基準で平等、公正に。正確に、早くするために個人IDの活用
民間企業が利益のために活用することによる問題
今日の議論における欠落  比較衡量の視点の必要性  リスクを最小化しつつ、メリットを最大化する リスク”ゼロ”は非現実的  私的企業活動と公共的利用  通常時の制限と非常時の活用 利用制限と収集制限   収集しても利用を制限する方法もある  制度整備の促進を 被害者の救済策と被害拡大の抑制   ある程度のリスクが発現した場合に、どうやって被害を最小化するか
現代の医療  疾病構造の変化 高齢化と生活習慣病  医療技術の発展 個別化医療 希少疾病  医療政策の転換 治療から予防へ これらを実現するためには、全国民についての生涯にわたる健康情報の蓄積が必要 PHR
医療分野における情報活用 1.個々の患者に対する最適な医療の提供 2.生涯にわたる国民の健康管理 3.医学及び医薬品・医療機器等のイノベーション 4.医療資源の最適配分 5.医療保険財政の持続可能性
国民IDと情報の結合  全国民に付番されたIDに基づいて、各所に保存されている健康情報を紐づけられることが必要  →個人情報保護との調整が必要  現状:レセプト(NDB)、DPC、がん登録、特定健診等の既存のDBの結合が課題  医療分野におけるIDの活用は決定済。ただし、マイナンバーは使用しない。被保険者番号を使用し、識別子を使って過去の被保険者情報と結合  ①研究・開発のために匿名化されたビッグデータの活用  ②個別患者の治療において、過去の診療情報の活用を可能に    機微性の高い情報にどうやってアクセスするか
医療等情報の連結推進に向けた被保険者番号活用の仕組みに関する検討会 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05744.html
災害時の個人情報活用  災害時   多数の被災者と限られた救済資源   効率的な安否確認、家族等の安否・所在確認の必要性   医薬品等の必要物資の調達とデリバリー   避難所での生活支援  海外   ID(カード)の活用による情報の結合と共有   非常時における本人確認と救済支援活動の効率化   日常的な個人情報システムの整備   個人情報保護の仕組みと有効かつ効率的システムの構築 リスク評価を含む費用対効果の分析
非常時に使うためには平時に情報の蓄積が必要だが、リスクを無視していいというものではない。 比較評価をして、便益、リスクを取捨選択しなければならない
システムを作るときのコストは産出されるが、長期的なベネフィットは試算されていない
14:00〜14:30(30分) 5.「個人情報保護と医療・医学研究 憲法の観点から」  曽我部 真裕 京都大学教授
基本権同士の調整の問題 情報法の問題であるとともにその背景にある憲法の問題でもある
多くの憲法学者は、憲法で保障されるプライバシー権には自己情報コントロール権が含まれ、個人情報保護制度はそれを具体化したものであるとする。
憲法学説の主流:自己情報コントロール権説  憲法13条で保障 プライバシー権理解は私人間にも通用
佐藤説 道徳的自律存在としての個人
自己決定の観念  実定法上、どの程度貫徹されているか  そもそもなぜ自己決定が必要なのか?
個人情報保護法において同意が果たす役割は限定的  行政機関個人情報保護法では更に余地は限られている。
GDPRではもっと同意のプレゼンスは大きいが、限られている。
それ自体が人格的自律に深くかかわるようなものとは異なり、プライバシーの文脈での情報自己決定は、ごく一部のセンシティブ情報を除けば、それ自体が人格的自律に関わるものでは必ずしもなく、手段的なものだと理解される。
社会通念上不当な取り扱い及びそれに起因する不利益を防止するのが目的で、自己紹介・同意の要素は基本的はそのための手段
「同意」は本当に有効か
医療の発展による社会全体の便益 学問の自由 介入制限 研究者共同体の自律
個人情報保護法76条1項3号の趣旨は? 実体法的? 権限分配的?
2000個問題 研究倫理指針
規制の統一性
論究ジュリスト24号
14:30〜15:00(30分) 6.「医療分野におけるAIの活用と法的課題」  新保 史生  慶應義塾大学教授
汎用型AIの開発は途上 薔薇色の夢から現実的な用途へ
AI利用への信頼は?
AIによる読影 医師の診断と異なる場合は?
インフォームドコンセントが意志の責任軽減の手段になってしまう?
希少疾患は患者が分かってしまう確率が高い。通常の疾患でも6割程度は特定可能
過剰反応と過小評価
カルテ等の診療情報の活用に関する検討会報告書
診療録の作成・保存は義務
責任の所在が問題
東京地判平成7年7月28日  承諾が必要
自己決定を由来としてインフォームドコンセント
説明すればいいのか?
自己情報の開示請求権の行使という考え方もできる
21st Century Cures Act
第3部:我が国における防災情報の課題 15:15〜15:45(30分) 7.「防災と名簿」  加藤 尚徳  KDDI総合研究所・理化学研究所AIP
防災と2000個問題 南海トラフ地震 要配慮者名簿の取扱
医療トレーサビリティ推進協議会
真備地区の水害と個人情報の問題  避難所により避難者情報の取扱いに違い  体育館に紙の名簿を張り出すところもあった  受付票の電子化を住民が申し出たが、個人情報への配慮から行われず  別の小学校では住民の個人のPCで入力し、出力したものを張り出した
協力機関に受付票は開示されなかった
被災者 「何回も何回も、同じことを聞かれた」
発災する前に必要な情報は取得する必要がある
倉敷市連合医師会  個人情報保護の観点から情報が共有できない  どこに誰がいるのかさえ分からない   昼間、作業している人に晩御飯がない…  必要な支援に繋げられない   在宅被災者の問題 自宅から動けない人と医療
指定避難所に逃げられない 名簿の重複とメンテナンス
災害に関連した3つの名簿  要支援者名簿…事前に名簿化   共有前提 要支援者の定義にばらつき 手上げ方式  避難所名簿   複数作られる 管理者不明・不在の名簿 名簿の拡散  被災者台帳…行政(基礎自治体)が作成 住基台帳とリンク   罹災証明の発行に使われることも 物が中心
3つの名簿は相互関係がないので、紐付けできない
基礎自治体ごとに作られるので、リンクしない 非住民は捕捉できない
単一ID(国内)を使った紐付け+お薬手帳、レセプト、銀行口座、センシングデータ 等々
IDの悉皆性を担保できるか 異同を捕捉できるか 時間軸の中でシームレスに繋げられるか 他の情報追加できるか
レセプトデータ(GS-1コード)
第4部:総 括 15:45〜17:20(95分) 8. パネルディスカッション 「防災、医療と個人情報の利活用」  司会 森田 朗 津田塾大学教授/JUMP理事長  鈴木 正朝  新潟大学教授・理研AIP・JILIS理事長  山本 龍彦  慶應義塾大学教授  加藤 尚徳  KDDI総合研究所・理研AIP
す 3・11で問題が浮上。もう1つの問題は老々介護。医療・防災についてはみんなが考えてくれる。具体的な利活用の問題はシンパシーを得やすい。共通、具体的な問題から考えていく。
や 医療IDを用いた連携については監視国家論からの批判があるが、自分は肯定的である。自由の促進の面もある。システムを作り、どういう場面でファイアウォールを引き抜くのか?医療情報の利用目的は多様。「公共の福祉」の濫用は不信感を招く。製薬会社がどれくらい責任を持つのか?AI関係ではデータの偏りの問題がある。少数派の診断の品質。 スマホを持っていない人の情報は取りこぼされる。
か 防災の場合は、FWを引っこ抜く時期は明白だが、事前の情報収集をどう進めるか。IDがないが故のFW無し状態。バックグラウンドで動くIDは不可欠ではないか。
も 行政の現場で、どういうときに何が必要なのか。認知症で独居の高齢者をどうやって助けるのか。その人達に同意を取るということは?
す 日本の戸籍制度は世代間を貫いて情報が整理されている。一方で、新たなDBは腫れもの扱いされている。 平時の有事に備えた名簿整備は生存権に関わる。法制度が父権主義的に立ち入ることについて提示し、反応を見てもいいのではないか。理論を緻密に積み上げ、やっていいこと、やってはいけないことを考える。
や 同意至上主義、同意絶対主義というのは、どこの地域、どこの国でも取っていない。リスクを防ぐための保護を先に考える必要がある。リスクを踏まえた制度作りが必要。集合的同意の調達と制度 地域包括ケアにおける同意の弊害については、平時のFWであり、発災時の利用をどうするか、正当に使うことをどうやって担保するか。
か 「同意」といった場合、誰に対する同意なのかで違ってくるのではないか。対国家と私人間では違うのではないか。p2pかc2pか2gか。主体をベースに考えられていた同意が、目的に依ってくるのではないか。 データ活用における財政目的をどう考えるのか。
や 保険医療制度の維持と密接に関係している。パブリックなインタレストとガバメ���トのインタレストが混同されることがある。財政はパブリックというよりもガバメントの利益。ガバメントの利益であることを正面から言って、説明を尽くす。ナッジの議論、健康ファシズムの問題。ナッジが効きすぎると強制になってしまう。
も 財政上に必要なのはアグリゲートされたデータ。個票ベースのデータは必要だが、必要なのは蓄積と数量。エビデンスベースドポリシーメイキング 基礎データを集めておくことは国民にとってプラスになるが、何の為に、誰に使わせるかは注意が必要。 データを資源としてどのように評価するか。
す 金の切れ目が命の切れ目になるのが社会保障制度の問題。国内の分断が共感ベースでの社会保障を切断しかねない。憲法がどこまで支えてくれるのか。 DBの便益を最大化し、リスクを最小化するために、憲法が防波堤になるように、今のうちに検討すべきではないか。大きな弊害の前哨戦として。 最低限をどこに設定するか、価値観の確認をしたい時期。
や 憲法が要請している福祉国家の在り方自体を再検討すべき時期であるということには同意する。どこが民主主義に委ねることができない部分か。救貧の部分はそれであるが、防貧と混同されている。生活保護制度は救貧である。
か 組織的なボランティアは情報もきれいに使う。海外での支援の経験があり、費用についても計画的。精神論で乗り切るのは勘弁してほしい。根性論で社会設計して、根性論で乗り切れというのはあんまりだ。データを蓄積して分析していくことが必要。防貧の面でお金を削っても生きていけるだろうというのは根性論。データを積み上げ、緻密に見ていくべきではないか。
す エビデンスベースで政府を小さくしていくというのが大局であろうが、様々なデータで支えていくしかないだろう。濫用を規制し、どのようなデータを集めるかはパターナリスティックに政府が進めるしかない。この分野に注力するというのを決める。濫用抑止の為に透明性を高めて欲しい。資格の確認、直罰規定などで確認ができるように、権力側の動きを可視化できるように、制度を作ったうえで、プログラムによる社会へ。愚行権と全体に関わる部分の切り分けが必要
や ボランティアに税制的な優遇措置やポイント付与というやり方もあるし、スコアと結びつけるやり方もあるが、それも問題が出てくるのではないか。
か 仕組みがないと情報が使えない��情報が保護できないというところがある。情報管理の仕組み、資格を作って、災害時の情報管理を行うということはどうだろうか。防災の局面では必須ではないか。
も 情報をどうするかということを考えるときに、自由権が重要ではあると思う。 20世紀の後半からは受給権が重要になってきた。「健康で文化的な最低限度の生活」をエビデンスに基づいて決めるためにはきめ細かいデータが必要ではないか。
や どれくらいのお金が必要で、どのようなアーキテクチャが必要なのか、エビデンスに基づいて国民の同意を得ることが必要。データを出すために、どれくらいの特定性が必要なのかは重要。マイナス面をきちんと言っておくのは必要。
も 民主的に政治で決めると言った時に、1票の価値を厳密に同じにするということはどれくらい重要か。
や 最高裁は1対1を憲法は厳密に要請してはいないとしている。
も 都市部の利益が反映されやすい。政治的なバイアスが出てくるのではないか。選挙制度のもたらすバイアスをどうやって是正するか。 世代ごとに代表権を変えるという議論もある。少なくともそういう事実があるということをデータとして出していく、その為のデータ収集は必要。
す エビデンスの一定割合は個々人のデータになり得る。ルールメイキングをする場所をある程度、収斂していく必要があるだろう。人口減少で地方自治が全うできないという段階に至った時に、地方の仕事と中央の仕事を仕分けていくときに、個人情報の扱いを寄せていく必要があるのではないか。 広域災害時のルールはどうなるのか。法治国家の空白ができてしまうのか。テロの時はどうなるのか。先送りはできない。今回の改正でどうなるのか。
も AIが入って来た時にどうなるのか。
や 医療、防災とAIではデータの偏りが気になる。どういうデータを使ったのかが重要になる。マイノリティを弾いてしまうということがあり得る。アルゴリズムの適正さ、データの公正さをチェックする機関が必要になるのではないか、検証可能な仕組みも必要では。
か AIとデータの処理という観点から考えると、偏りによる差別をどう防止するか。処理の禁止、処理に付されない権利の保障、処理に対して異議申し立てをできる権利が考えられるが、最後のものが重要ではないか。 探索の為に解析する段階では広範なデータが必要になる。防災のように万人の命が懸かっているものについては、対象からの除外ではなく、結果に対する異議申し立てが最適ではないか。
す 防災においてはAIによる意思決定支援が初動段階ではあっていいのではないか。 日本はAIでも劣後するのではないか。ゴミデータではなく、構造化され、クレンジングされたデータがでてきた時に初めてAIを使えるのではないか。 やってはならないことをピン止めする。
も AIを入れなかった場合、なんでやるのか。開業医の高齢化が進んでいる。支援をさせる仕組みを入れる方が良いのではないか。高齢者の運転事故の問題もある。災害の場合、非日常の判断を求められる。判断の支援を積極的に考えて良いのではないか。
閉会 17:20〜17:30 閉会のことば  森田 朗   森田行政学研究会 会長
何の為に法制度があるのか。日本社会が変わりつつある今、維持するために、何をすべきか。 基本的なデータを集め、利用については厳しいチェックを入れる。FWを具体的にどのようにしていくのか議論すべき。
2 notes · View notes