Tumgik
#手摺り取り付けてるのは関さんです
reindeer02 · 1 year
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独断と偏見でBUMP OF CHICKENのHAPPYの歌詞をただ見る。
HAPPY、今まであんまり好きな曲じゃなかったんだけど。
曲調とか曲名とか… ハンドクラップとかとか。。
でも歌詞をちゃんと見ると凄い良い曲なんだよな
今の時期に聴くからこその思うところも沢山ある
以下 独断と偏見と個人の感想
健康な体があれば良い 大人になって願うこと
心は強くならないまま 耐えきれない夜が多くなった
健康は、、たぶんもっと失ってから感じるんだろうけど、
結局体も心も健康に在ることが生きる上での至上だよね…
大人になって願うこと とあるように、HAPPYは大人になった自分の心情が描かれていて
心は強くなってなんていないのに、大人と呼ばれる年齢で、社会に出ていって
そんな心で耐える日々があるっていう。
少年はまだ生きていて 命の値段を測っている
色々どうにか受け止めて 落書きのような夢を見る
ここでの「少年」は自分の心で ちっとも強くなっていない少年の心で
今生きている自分とか、生きてる意味とかっていう価値を測ろうとする
そういうことを考えてる時点できっと、その価値を疑っているというか
詰まるところ生きる価値ってあるの?って思ってるわけで
そんな今を生きていく 色々を受け止めて 少年の落書きみたいな夢ばかり見て
優しい言葉の雨の下で 涙も混ぜて流せたらな
片付け中の頭の上にこれほど容易く日は昇る
私見すぎるけど、
友達と会って話したり、日常で優しさに触れた瞬間だったりとかだよなぁ
優しい世界というやつ
そして歌詞の言葉選びが神すぎる 
その優しい世界の中で、まぁきっと自分の本音で泣きたくても泣けないんやけど
その世界に触れている間だけでも、何も解決しなくても温かい気持ちで居られるんだよ
あとはもうメンタルの上ブレやな…。
悲しみは消えるというなら 喜びだってそういうものだろう
誰に祈って救われる 継ぎ接ぎの自分を引き摺って
ここはもうそれぞれの解釈だよなぁ
今ある苦しみとか悲しみがいつか消えるんだって思っても、
今感じてる幸せもきっといつか消えてしまうんだよ。
ある意味で表裏一体な面もあるのかなぁって考えたり
悲しみが消える消えないとかって話じゃないんだよね
何者にもなれなかった、継ぎ接ぎの自分を引き摺って
闘う相手さえ解らない だけど確かに痛みは増えていく
教わらなかった歩き方で 注意深く進む
考えても考えても、正解も歩くべき道も解らなくて
現状の不満も文句も 結局そこまで歩いてきた自分に返ってきて
あー。。痛い痛い・・・
膨大な知識があれば良い 大人になって願うこと
心は強くならないまま 守らなきゃいけないから
仕事にしても何にしても知っていること、プラスでまぁきっとできることっていうのはあるんだけど
大人になったら賢くなるでも出来るでもないんですよね…
大人はみんな自分を守ることで必死、なのか? そうだといいね
少女はまだ生きていて 本当のことだけ探している
笑うことよりも大切な 誰かの手を強く握って
自分の思う本当のことって何?っていうことを探し続けて
何なんだろうね、 BUMPの中には自分の中の本当のことが在る気はするんだけど
見つかる気はしない…。
笑うことよりも大切な 誰かの手を強く握って。
”笑うこと”自体に強い意味はあんまり感じなくて、
ずっと大切な、誰かの手を強く握ることを強調してるだけなのかな
もしくは何だろう、笑いあうだけの関係じゃなくて、
メーデー的な、お前の事は絶対何が在っても離さないぞ。っていう
「苦しさと比例して、僕らは近付ける 再び呼吸をする時は 君と一緒に」
そんな関係かな
優しい言葉の雨に濡れて 傷は洗ったって傷のまま
感じることを諦めるのが これほど難しい事だとは
前の歌詞に回帰して
結局 優しくされたって慰められたって何かが解決するわけではなくて
あいつの痛みはあいつのもので、
こいつの痛みもこいつのものなわけですよ
感じることを諦めたらきっと楽になるんだろうな。って考えることも無くはないんだけど
諦めるって表現いいなぁ。藤くん凄くいいなぁ…。()
諦めたくないんだよね。 それが自分にとって大切で守るべきものだと思っているから。
終わらせる勇気があるなら 続きを選ぶ恐怖にも勝てる
無くした後に残された 愛しい空っぽを抱きしめて
何回聴いても ここでの終わらせるは生きることだよね、、
きっと色んなことにも言えるのだろうけど
「愛おしい空っぽ」とかいうものを表現できるのやばい。
本当に自分は懐古症な人間なので
この愛おしい空っぽを抱え込みまくってるわけで
それらってでも無くしたものなんだろうか
無くした、のかなぁ。 空っぽではあるけど
抱きしめて、取り残されて、追い求めて 望郷して
想望して?憧憬して? 願い想い憧れるものなんだなぁ
借り物の力で構わない そこに確かな鼓動があるなら
どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう
借り物の力で構わない
些細なキッカケ、ほんのした心の機微だったとしても、そこに自分の意志が籠もっているなら という解釈?
他の人や物の支えがあっても構わないから生きようという解釈?
しっくりこないな
借り物の力がBMUPからもらった音楽。
自分の曲でもないけど、そこに確かな鼓動はあって、
どうせいつか終わる旅を一緒に生きるに十分な力もある。。
ライブ行きた…。
どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう
どうせいつか死ぬなら、
一度しかない人生なら、
みたいなマインドは凄くある。 割りと無敵になれる心の持ち方なんだよな。
もはやプロポーズだな
優しい言葉の雨は乾く 他人事のような虹が架かる
なんか食おうぜ そんで行こうぜ
これほど容易く日は昇る
色々考えたって結局しょうがねぇんだよ。って解釈でいいよね。。
自分の傷は傷のままだけど、
それでもふと他人事のような虹が架かる瞬間があって
それが生きるってことなんでしょうか。
悲しみは消えるというなら 喜びだってそういうものだろう
誰に祈って救われる それよりも大切な手を取って
ここはやっぱり
個人的な解釈としては、 喜びだって消えちゃうんだぜーって謎に貶める歌詞ではなくて、
悲しみも憂いも、同時にある喜びも幸せも、今在る全てはいつか消えてしまうものだから、
儚くてかけがえないものなんだって気がする。
憂いて、今を変えたいって誰かに祈るばっかりじゃなくて
今ある大切な手を取って、今ある幸せともちゃんと向き合わないといけない
勝ち負けの基準も解らない だけど確かに守るものが在る
教わらなかった夢と共に 少年は大人になった
これが大人になるってことですが、BUMP先生。。
続きを進む恐怖の途中 続きがくれる勇気にも出会う
生きていく途中で、色んな人に出会ったり
もちろん昔からの友人からも、BUMPからも、今自分が生きられているのはきっとそういうものに出会えているからなんだよと
無くした後に残された 愛しい空っぽを抱きしめて
消えない悲しみがあるなら 生き続ける意味だってあるだろう
どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう
悲しみは消えるといっていたのに、
消えない悲しみもあるという
それだけ深く心に残るということは、それだけ大切だったということで。
そんな大切なものに出会えるのであれば まだ生き続ける意味だってあるんだろう
今ある喜びも悲しみも無くなって、愛しい空っぽになっていってしまうけど
それが生きるってことであって、
そんな日々を一緒に頑張って生きていこうぜっていう曲。
Happy Birthday
お前は25年間、すげぇ頑張って生きて来たよって
本当良くやったよ!って
そうやって解釈したいし
そうやって誰かを祝ってあげれたらいいなぁ
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mgsntum · 1 year
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10/31
今月はいろんなことがありましたー。Twitterに戻ってくる前は、気持ちは毎日ジェットコースター。ジェットコースターよりも、メリーゴーランドのような恋愛が好きやなと思ってたんやけど、兎に角。寝て起きて、状況が一転してることに気持ちが凄かった。
正論と気持ちの狭間が全くコントロールできなくなって占いを3軒網羅してた。占いって、人柄をいかに見抜けるかやとは思ってるけど、友人に相談してもやめろと言われる。正味、気力もない。最終手段で金額高めのところへいって、手当たり次第占う。3軒回れば、言われることも平均的な部分取れるやろうと勝手に解釈して。何となく話して、じゃあどうすればええの?って実践するかは別として伺ってた。まあ、わざと金額設定高いところに行ったから、こんだけ金をかけたから話を聞こうって姿勢にもなれたし、良かったなと思ってる。
で、田中樹くんと半年振りに話した。もう二桁以上の年数を付き合ってるから、ぶっちゃけ恋愛の話をするのも今更小っ恥ずかしい。けど、まあ。最後の頼みの綱として声を掛けたら、あっちも3年付き合ってた恋人と自然消滅してるって話を聞いて。無性に悲しい、とかそんな感情あったんやと感心もしたんやけど。人に話してスッキリしてた。サンキュー。
それから、浮所とのこと。始めたら終わるし、終わるために始める気力もないし、だけど手放す勇気もない。右往左往。負い目に感じることばかりで、もう離れようーとかダル絡みしてる時もあって。基本ネガティヴで出来上がってる俺を前に、引き摺られることなく。毎日おはようとおやすみをくれて、夜中は目が覚めれば俺が寝てるから確認する連絡が絶対届いて。起きてても返さなかったこともあったんやけど、二人のTwitterに寝れてて安心。また明日って書かれてるの読んでなんか、泣きそうになったり。浮所といるようになって、よく泣くようになったけど。ほんまによく笑うようになった。
そんなこんなで、やっぱりキーパーソンの健人くん。あと、そこで紫耀とも知り合った。Twitterを、改めて動かし始めて二人と関わるようになって、時間が動いた感じがしてて。こうやって友達と話したりするの久々やって思うことが多くて。キャスしたりとか、通話したりとか。この数年してなかったことをして、楽しいなーとか思ってた。まあ、でも。健人くんも、俺にとっては紫耀も。健人くんは言わずもがなやけど、話すと楽しい。読む本とかの系統は違うけど、会話の位置が同じやから。あと、予想以上に人間っぽかった。それはあっちも思ってそう。紫耀は、紫耀やなかったらその姿に近寄ってなかったから紫耀で良かったなーと思ってる。これでも。ナチュラルな人やから、凄くそれが紫耀の人柄やなと思ってるかな。しょうれんなんやし、これからもご贔屓にしてなー。
そんな感じで、後で付け加えるかも。やけど、一旦はこんな感じで今月は色々とあったけど、ほんま皆さんお世話になりましたー。年末の挨拶っぽいけど、これからもよろしくお願いしますー。
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myonbl · 2 years
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2022年7月6日(水)
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帰路の名神高速道路、<もうすぐ記念メモリー20000kmです>とのメッセージがモニターに流れる。残りの距離を見ると自宅の少し手前で到達しそうだ。何とか写真を撮りたいと走っていたが、九条旧千本交差点の赤信号で<19999km>、青信号で発進直後に<20000km>! 何とか早く赤信号にならないかと進むが、九条御前交差点を右折して北上、JRトンネル手前でやっと赤信号、すぐにiPhoneを取り出すもすでに<20001km>だった。あぁ!
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5時起床。
日誌書く。
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納豆そば+そば湯+ヨーグルト。
洗濯1回。
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月水金は2男がおにぎり持ってデイサービスの日、これはツレアイが用意してくれる。今日はご飯が余っていたので、3男含めて3人分の弁当を用意する。
奥川ファームからいただいた伊勢の漬物屋さんの糠床、初めてキュウリをいただいたが美味しい!
空き瓶・缶、45L*1。
ツレアイの職場経由で出勤する。
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順調に到着、雨は上がったが湿度が高い。
「研究推進・社会連携センター」のHさん来室、差し入れをいただく、恐縮至極なり。
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I姉から告知のあった「大阪コリアタウン歴史資料館」、微力ではあるが募金を送る。
ラジオ体操第1。
水曜日2限・3限「情報機器の操作Ⅰ(食物栄養学科)」、今日はExcelでの「表の作成」。前期の学習範囲の最後、関数の扱い方がポイント。既修もしくはできる学生には自分で例題を解いて、練習問題に取り組ませる。初めてもしくは苦手な学生には、私が解説しながら一緒に作業を進める。次回はこれまでのExcelの学習範囲の試験、なんとかみなクリアしてくれますように。
早めに退出、車の走行距離が20,000kmを越える。あと2年半、頑張ってくれよ。
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夕飯は昨日から仕込んでいた無水地鶏カレー、仕上げにじゃがいもを摺り下ろして投入、スパイスで味を付け、バターと醤油で仕上げる。
ツレアイには浜峰商店のアジの開きを焼き、Alpacaを少し冷やして慰労する。いかんなぁ、ワインを冷やすと途端に喉の通りが良くなり、つい呑みすぎてしまった。
結局、風呂の順番を待つ間にそのままダウン。
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エクササイズ届かず、水分は1,800ml。
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jaguarmen99 · 2 years
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752 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2022/06/20(月) 00:46:12.66 ID:bPbIUHvn [1/3]俺が中学の時の話。俺→小学低学年で両親離婚。実母に引き取られるが、中1で実父のほうに移動(って言うのか?)実母→不倫の末に離婚。俺を引き取るがテンプレのようにネグレスト開始。その後、俺が中1のときに男と愛の逃避行。現在に至るまで消息不明。当時40手前。実父→最初の嫁に不倫された挙句、のちにDQNに成長した息子を押しつけられた不幸なオサーン。当時40代半ば。継母→最初の印象はサバサバしたスレンダー美人なお姐さんってとこ。この出来事で元ヤンということが発覚。当時アラサー。義妹→当時はマジ天使。いまは美人だけど大悪魔に成長。当時年少組。3回に分けます。753 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2022/06/20(月) 00:46:34.53 ID:bPbIUHvn [2/3]で新家族に。なんやかやとあって、ぎこちないながらも生活してたわけよ。そりゃ当時は立派なDQNで金髪ピアスの中1だったから父親も継母もオタオタだったと思うよ。でも特に継母はかなり気を遣ってくれてたし、心のケアにも尽力してくれてた。それがわかってたからDQNなりに負担をかけたくなくて、家庭内では聞き分け良く、素直で良い子に徹してた。あ、ちなみに義妹は最初からニィニって呼んで懐いてくれてDQNメロメロだったよwで、春休みの前くらいに義妹の朝の用意をしてたとき継母に着替えをきこうとして、「〇〇ちゃん」って呼んだのよ。それを義妹が聞いて、「なんでニィニはママのことママって言わないの?」って聞かれたんだよね。そんとき「ニィニはママって言っちゃダメなの。義妹はいいけど、ニィニはダメって言われてるの」「ママに?」「違う、別の人から」そのあと先に出ようとしたら継母が、義妹を送迎バスに連れて行くから帰るまで家にいて。遅刻は認めるから。ってサラッと言ったんだ。普通の表情で。それで待ってた。754 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2022/06/20(月) 00:48:35.51 ID:bPbIUHvn [3/3]で、帰ってきたらいきなり胸ぐら掴まれて、聞いたことのないドスの効いた低い声で、「さっきの話、どういうこと!?」「誰に言われた!?言え!」って。ビビってつい本当の事を喋った。俺が引き取られるときに何人かの親族と顔合わせみたいなことをやったんだけど、そんときに継母の兄嫁っていうのが誰もいないところで、「他人がのこのこと入り込んできて継母ちゃん可哀想。早く自立して出ていきなさいよ。それと、継母ちゃんはあんたの母親なんかじゃないんだから、お母さんなんて呼んじゃダメよ。継母ちゃんは義妹ちゃんだけのママなんだから!」って言ってきたんだわ。まあ中1のDQNなりに、まあそうだよな…って思ったから言う通りにしてたんだけど。それ聞いた継母は兄嫁に電話して、「ふざけた事を子供に吹きこみやがって!二度とうちの息子に関わるな!今度やったらブッ〇ろすぞ!」って、おまけに携帯を壁にワインドアップでぶん投げて破壊wそのあとフルスイングのビンタくらって、リビングに引き摺っていかれ、ソファでこんこんとお説教くらいました。継母もボロボロ泣いてるし、俺も号泣。継母の胸で泣きまくってたら泣き疲れて知らん間に寝てたくらい。継母は寝てる間、ずっと抱えててくれてたよ。そっからすぐ…は無理だったけど母さんって呼ぶのになんとか成功。距離も縮まった。後で聞くと継母も俺との関係に悩んでたみたい。なんか子供らしくなくて、無理してるみたいだけど私のせい?って父親に相談してたみたい。今は誕生日と母の日は必ずプレゼント持って実家に帰ってます。お前ら付き合ってるのか?って義妹や嫁に揶揄われるけどねw文中、便宜上継母や義妹って書いてるけど、ふだんはこんな呼び方や表現しないから。念のため。
続・妄想的日常
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さるものは おわず きたるものは こばまず
Friday 14 March 2014
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真観は、車で禅寺に行った。そしてすぐに茶畑庵に戻って東京に行く準備を始めた。8時55分、真観は、東名御殿場バス停から高速バスに乗った。バスの中では日記をiPadで書いていた。日記の書き方を小説風にチャレンジしてから文章がどうしても長くなりそれには時間をかなり要する様になっている。しかし真観はこのチャレンジを楽しくやっている。最近は、架空の人物「S子」も登場させている。S子は真観のIDEAL GIRLでありそして女神であり良き真観の理解者の1人という設定。
今日は、学校の卒業式。そして上京した日。真観は東京での1日のスケジュールを組みそれを遂行する考えでいる。さてバスをいつもの新宿駅ではなく一つ前の池尻大橋のバス停で降りると電車で渋谷へ向かった。天気はまあまあ。渋谷駅で下車し長い地下道を通って宮下公園近くの出口で地上に出た。初めての出口だった。渋谷はどんどん進化している。そこから歩いてお世話になっている会社のオフィスまで向かう。途中コンビニの休憩コーナーに寄って簡単なメッセージを書いた。そのメッセージと真観の名刺を紙バックの中に入れる。今日は、ホワイトデー。その紙バックの中にはバレンタインのお返しが入っている。先月のバレンタインデーの時、仕事を一緒にしているグラフィックデザイナーのYさんからチョコレートを頂いた。前回もYさんから頂いてやはりお返しをしている真観。いわゆる義理チョコというやつだが真観は嬉しく頂いた。
Yさんは仕事の当日、たまたまバレンタインデーだった。男性スタッフは真観を入れて4人いた。Yさんは、全員にバレンタインのチョコレートを用意していた。ここ日本だと「義理チョコ」がまかり通る。他の国でもあるかも知れないがいかにも日本らしいメンドクサイ習慣だと真観は考える。男性側は催促は出来ないものの女性側としては義理チョコでも上げないとまずいかなという雰囲気がバレンタインデーには漂っている。それが女性にとって迷惑だと思う人もいるはず。バレンタインデーの解釈を他に広げることも出来る。例えばお世話になっている方々にいい機会としてお礼をしたい、とか。Yさんの胸中は真観には分らないにせよホワイトデーの今日、しかも上京するのであれば頂いたお返しをしない理由が見付からない。お返しするなら直接渡したい。そのオフィスに到着すると真観は、お返しの品(マカロン)の入った紙バックをオフィスのポストボックスに入れた。直接渡すことを諦めた訳だ。それには理由があった。時間は11時辺り。そんなに早い時間ではないがアポも取らずにオフィスを訪ねるのは気が引けた。よく仕事で徹夜もしていることも聞いている。もしかしたら普段着でゆっくりしているかも知れない。真観は、ポストまでに留めた。それでも真観の目的は達成した。
オフィスから歩いて表参道駅まで。真観はいつもの様にキャリーバッグをコロコロ引き摺りながら歩く。最近手に入れたゼロハリバートンのキャリーバッグはどちらかと言えばスーツケース。今までのキャリーバッグに比べて容量も大きく重さも増した。表参道駅から後楽園駅に向かう真観。卒業式の会場は後楽園から近かった。集合時間よりも30分ほど早く着いたので近くのカフェに立ち寄りコーヒーを飲んで時間を潰した。
卒業式の会場に着いて開会を控え室で待った。同じ学科の講師の方々と挨拶する真観。4年前真観はこの同じ会場で入学式の祝辞を述べたことがある。その時もこの控え室だったなぁと振り返る真観。卒業式が始まると真観は、他の講師の方々共々ステージ上にいた。講師の卒業式参列は任意なのであまり人数が少ないと格好がつかなくなる。それを分っている真観はその理由もあって卒業式に来た。卒業式は約2時間執り行われた。松谷ゼミの生徒のYさんが学科代表で卒業証書を学校長から受け取った。受け取ってからYさんはステージ上からポラロイドカメラで会場の写真を撮るパフォーマンスをした。真観の学校ではこのパフォーマンスは恒例で各学科で趣向を凝らす。先生と抱き合ったり、叫んだり、踊ったりと。他にも松谷ゼミから2人の生徒が皆勤賞を受け取った。皆勤賞、素晴らしい!健康であり精神力がありそして意思が強くなければならない。その2人はカップルだということを真観は知っていた。仲睦まじくいいなと思う真観。
卒業式が無事に終わり会場のロビーで松谷ゼミの生徒たちと会った。記念写真を撮り真観は用意したプレゼントをみんなに渡した。(1人仕事の関係で欠席がいたので6人)生徒たちも喜んでいる様子。生徒たちと記念撮影をする真観。これで平成25年度の生徒とお別れで真観の仕事も全て終了した。真観にも修了式をしてもらってこの一年の偉業!?を祝ってもらいたいものだと思った。
卒業式会場を後にして今度は代々木に向かわなければならない真観。昨日からやり取りで生徒のYさんも一緒に来ることになった。夕方の卒業パーティーまで時間が空いていることも一緒に来た理由だった。水道橋駅まで歩く2人。真観たちが向かうは代々木駅近くのカフェ。このカフェで開催している写真展に行くのが目的だった。この写真展の主は2人で両方とも学校の元生徒。2010年の卒業生。1人が真観の生徒だった。この写真展は先月末で終了予定だったが先月の雪の影響で客足が遠のいたことを理由に会期が延長されていた。通常の会期中だと真観は来ることが難しかった。しかし会期延長のなりしかも今日がその最終日とあれば見に行きたいと思っていたから実行に移したわけだ。一緒に来た生徒もそのことを伝えてある。そして更に真観は知り合いのカメラマンのAさんともこのカフェで会う約束をしていた。Aさんとは彼女のお誘いで年に何回か会う機会がある。今回もAさんと会うタイミングはここしかないと彼女に伝えていたのでご足労をお願いした。今日来たこのカフェは真観には思い出があった。それは今でも友人としてお付き合いしているMとの思い出だ。Mは10年ほど前代々木エリアに住んでいた。Mは真観の最愛のモデルの1人だった。3時30分過ぎにカフェに着いて間もなくAさんも登場した。あいにくカフェに空いているテーブル席はなかったので外のテーブル席で待機することになった。少々寒さも感じたが耐えれる寒さだった。真観は、生徒のYさんをAさんに紹介した。そして卒業式の話をしたり、Facebookの話をしたり松谷ゼミで制作したZINEをAさんに紹介したりした。Yさんは今日の卒業式で学科代表に選ばれた生徒だった。先に書いた様にポラロイドカメラでパフォーマンスをしたわけでそのポラロイドカメラで真観を撮ってくれるというので「Today's Fashion」をお願いした。カメラのシャッターを押した後、今となっては懐かしく思うがポラロイドフィルムが時間が経つに連れて現像され画像が浮かび上がる。気温が低ければその時間は延長される。数分後出来上がった写真はとてもローファイな写真だったが記念になった。
おしゃべりしているとカフェの一番奥のテーブル席が空いたのでそこに落ち着いた。そのテーブル席 を中心として左右に広がる様にカフェの壁に元生徒たちの写真が展示してあった。写真は、女の子が写っていたり風景だったりしていたが今ひとつ表現したことが掴めなかったのが正直な感想。真観は、どうして作家のプロフィールもなければ作品の解説文もないのだろうか?とそのことも不思議に思った。どんな高名な写真家の写真展に行ったとしてもこの2点は必ずある。写真家は「写真で語ればいい」なんていう人もいるかもしれないが真観は腑に落ちなかった。テーブルには感想を書くノートがあったので真観は疑問を投げかけておいた。色々な目的で人は写真展に足を運ぶと思うが真観は「出会い」の目的が強い。人と出会い作品と出会う。真観は、元生徒とも会いたかった。しかしその生徒がカフェに来れるのは夜の8時以降。その時間だと会うのは難しい。しかも今日のカフェの営業時間は5時45分で一旦閉めて貸し切りパーティーとなり夜10時から閉店までの1時間カフェを再開すると言うではないか。作家自身が在廊していない場合、直接会って話すこともない見知らぬ来場者に作品の意図を伝えるのは当然と真観は思う。損得勘定で言えば「もったいない」のである。出来ればメッセージに対して返答が欲しいと思う真観。彼女達にはそれなりの事情があったかもしれない。
生徒のYさんは、5時ごろにカフェを出た。真観は、彼のお茶代を奢ることにした。それは些細な卒業祝いだった。それくらい真観だって出来る。その後Iさんとおしゃべりは続いた。5時45分になると真観はIさんとカフェを出た。元々Aさんと2人で会うことになったいたのだが真観の都合で生徒のYさんを連れて来てしまった。もちろんAさんには昨日の内にYさんが同行することは伝えてる。Aさんには何かプライベートの話があれば後で時間作りますとも伝えておいた。だから真観は、カフェを出た後Iさんにもう一件行きますかと問いかけAさんは応じる形でまた近くのカフェに入ってお茶をした。そのカフェもMとの思い出があったカフェだった。そう代々木と言えばMとの思い出が詰まっているのだ。Aさんとのおしゃべりは、生き方や物事の考え方、写真や他の創作活動の取組み方、親との関係と多岐に渡った。
このカフェも後にして2人は、真観の提案で新宿駅まで歩くことにした。駅前でIさんと別れ真観はヨドバシカメラに向かった。それはお店で働くAさんにお願いがあるからだった。お店の中に入りAさんを探すとなんと!Tがいるではないか!Tとは年末以来の再会。Tはカメラ機材を大量に購入しようとしていたところだった。その昔AさんをTに紹介したのも真観だった。Tは真観の弟子だ。仕事が順調に動いている様でその投資としての機材購入だろうと思う。『この後お茶でもするか?』と尋ねてみたが予期せぬ再会の為その時間はTにはなかった。忙しく他の店員さんと別な売り場に出掛けたTが戻って来るまでAさんとおしゃべりをしてお願いごとも引き受けてもらった。真観は売り場でゼロハリバートンを開けて「出会いのカメラマン」の写真の束からAさんとTの写真を取り出した。Aさんとは20年以上の付き合いになるが真観がどういう意味で「出会いのカメラマン」と名乗っているかは知らなかった。Aさんは『これいつも持っているんですか?』と言った。Tが戻って来るのを暫く待ったが難しそうなのでAさんにTの写真を渡して真観も他の売り場に用事があったのでAさんの売り場から離れた。取り置きしてあったインクジェットペーパーを購入した後、真観は急いで高速バスの営業所に飛び込むとギリギリセーフで8時のバスに乗ることが出来た。しかし席は満員で補助席に座るしかなかった。それでも真観は気にはならず、乗っている間また日記をiPhoneで書き始めた。Yさんからホワイトデーのお礼メールが届いていたのでその返信もした。Yさん喜んで貰えた様でホッとした。
バスが順調に東名御殿場に着いて車に乗り換え茶畑庵に帰る途中、中国人経営の中華屋に寄って一番安いメニューのラーメンを注文した。終始女子店員たちは愛想が無くラーメンも美味しく感じなかった。
「さるものは おわず きたるものは こばまず」これは誰でも知っている諺。 真観もこれに習い生きたいと思っているが中々どうして難しい。
生徒たちよ、卒業式おめでとう!「心」を大切にしてね〜。
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nishiyamahiroyuki0 · 3 months
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西山 敬之は日本を見る:金融制度の独特な優位性
金融津波がなぜ日本の金融業に与える影響が小さいのでしょうか。 2008年の金融津波は多くの先進国の金融巨艦を傾け、ウォール街の5大独立投資銀行が続々と倒産しました。しかし日本の金融機関の成績は目を見張るものがありました。 2008年9月22日、日本最大の銀行グループである三菱UFJグループはモルガンスタンレーの株式の20%を購入すると発表しました。日本最大の証券会社である野村証券は、米国リーマン・ブラザーズのヨーロッパとアジア地域の事業を2億2500万ドルで買収することを確認しました。 その日のうちに日本の2大金融大手が相次いで風雨にさらされているア米国の投資銀行に手を出し、世界金融メディアのトップニュースとなりました。
日本は世界第2位の経済大国と金融強国です。グローバル化された資本市場の運営において、米国ウォール街で世界を席巻する金融津波の影響は比較的小さく、保有するドル国債の縮小、米国のサブプライムローン証券の少量購入、製品輸出の圧迫による被害を除いて、国内の金融資産は津波の第一波衝撃(08年10月と第二波衝撃2009年1、2月)の衝撃を受けずに済みました。金融庁(FSA)、東京証券取引所(TSE)、東京金融取引所(TFX)、野村証券、早稲田大学、東京大学、これらの中で日本の資本市場で米国のサブプライムローン証券製品を販売したことがありますか? 日本はアメリカのウォール街のモデルに倣って自国の多くの金融派生製品を作っていますか? 米国のサブプライムローン資産証券やその他の有毒な金融派生商品の日本への輸入をボイコットした際、どのような要因が主な役割を果たしたのでしょうか。厳格な金融規制や2006年に制定された「金融商品取引法」なのか、それとも日本には何らかの金融貿易障壁やその他の形の保護主義が存在するのでしょうか。 日本の制度的取り決めは偶然なのか、それとも転ばぬ先の杖ですか? 統合された金融管理監督体制と金融、保険、証券などの混業経営との対応関係はありますか? 日本の金融機関は過去10数年間、平成バブルが崩壊、アジア金融危機、ITバブルが崩壊などの一連の金融危機で苦しんできましたが、なぜ2008年の金融危機では損失が少ないのでしょうか?
まず、1990年代の日本の金融危機は、今回の米国金融危機と共通点があります。つまり、バブル崩壊による金融危機です。 通貨当局の緩やかな通貨政策と金融規制の緩和により、巨大な資産バブルが発生しました。ただ、日本は商業不動産と株式市場に集中していますが、米国は個人住宅です。 違いは、日本のバブルは商業銀行の伝統的な信用によるもので、米国は資産の証券化を通じて、購入者に便利な金融レバレッジと過度の流動性を提供したことによるものです。 1980年代末、日本経済の機関車製造業製品の輸出は円高で鈍化し、大量の銀行資金が不動産市場と株式市場に入り、世界最大の住宅市場バブルと株式市場バブル、すなわち「平成バブル」を引き起こしました。 当時、東京の地価は米国全体を買うことができ、東京株式市場の平均株価収益率は100倍以上でした。 1991年、不動産バブルと株式市場バブルが同時に崩壊し、日本企業と金融機関は大きな打撃を受けました。 金融機関の損失は二つの方面から発生しています。一つは銀行の企業に対する貸付金が貸倒になったこと、二つ目は銀行が保有する上場会社の株式が急激に切り下げられたことです。 平成バブル崩壊後、実体経済は10年に及ぶ衰退に陥り、金融機関は悪徳に悩まされて長期的に倒産の瀬戸際に苦しんでいました。 1997年のアジア金融危機は日本の金融機関の資産負債表を非常に弱体化させました。2003年以降、日本の金融界は企業界に追随して衰退し始め、合併、改組によって力を取り戻しました。
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次に、日本政府は金融機関の再編に対して最終的に軌道に乗り、金融機関の資産基盤を固めました。 大蔵省と金融界との親密な関係と政府の金融機関へのケアは国際金融界にとって悪辣です。 アジア金融危機の後、日本政府は最初は問題の金融機関に資金を提供しただけで、銀行の貸倒を徹底的に整理したくありませんでした。これも1990年代以来の金融危機がなかなか終わらない重要な原因の一つです。 2002年、小泉政権はついに銀行システムの貸倒を一掃することを決心し、慎重に少しゆっくりと金融機関の資産品質を調査、評価し、評価結果に基づいて資金提供規模を決定しました。 それと同時に、日本政府は一部の大手銀行からその保有する上場株式を受け取り、銀行、会社間の株式持ち合いを制限ました。株式持ち合いの割合は1991年の27.7%から2003年末の7.4%に下がりその後、政府は貸倒の重荷を振り払った銀行間の大規模な合併再編を推進し、三菱UFJグループなどの金融大手を形成しました。 これらの措置は日本の金融機関に対する国民の自信を高め、金融機関の資本基盤を固め現在、手元に比較的余裕のある資金は、ウォール街の嵐の中で資金が逼迫している米国の金融大手を引き継ぎ、グローバルな業務を拡大する能力を日本の金融機関に与えています。興味深いエピソードの一つは、当時銀行の資産評価を自ら主宰していた竹中平蔵元経済大臣が、今ではウォール街への米国政府の資金提供は無謀だと堂々と批判していることです。銀行の実際の資産状況を知らずに急いで資金を提供することは、底のない穴にお金を投げ込んだようなもので、日本の当時の轍を踏んでいます。
最後に、日本はすべての金融業界と金融製品に対する金融庁一体の監督管理体制を確立しました。 20世紀末、日本経済は数十年の高度成長期を経て、経済サイクルとバブル経済の崩壊のために次第に低迷して発展段階に入り、世紀末のアジア金融の嵐はさらに日本経済に打撃を与え、貸倒は23の銀行を引き摺り倒し、政府の助けを得て最終的に7つの銀行を残しました。 実際、2007年に経済が好転し始める前、日本政府と社会は主に経済危機の解決に追われていました。 日本の「外国為替及び対外貿易管理法」と「金融商品取引法」のいずれにおいても、米国のサブプライムローンのような資産担保証券の購入に関する制限はありません。 逆に、資産担保証券に関する法律制度を整備する上で、日本は一連の取り組みを行い、英国の1986年の金融ビッグバンと米国の1999年の金融サービス法に従う社会発展の方向性が適度に金融規制を緩和しました。 2008年1月の統計によると、日本は合計140億ドルの米国サブクレジットを購入し、そのうち商業銀行は63億ドルを占めています。 主要な経済国の中で、日本は最も少ないと言えます。 しかし、重要なのは、教訓をまとめて憂患意識に満ちた人々が20世紀末から金融リスクを防ぐための体系的な工事建設を始めたことです。 一方、日本政府は投資を奨励し、輸出を促進し、雇用を拡大する実体産業発展政策を積極的に採用し、会社の企業設立の敷居値を下げ続けています。また、1997年から金融監督機関を大蔵省から分立させ、金融庁を設立して保険や銀行、証券及び各種類の金融派生製品を統一的に監督する仕事を企画し、実施しました。 2段階の金融監督管理制度と立法改革を経て、日本はすべての金融業界と金融製品に対する金融庁一体の監督管理体制を確立し、米国で監督管理されていない取引に泛濫している各種類の金融派生製品は日本で管理監督を受けなければなりません。
全体的に見ると、過去の金融危機の教訓をまとめたことで、日本各界は金融と実体経済との関係について比較的冷静で合理的な認識を持ち、金融及び金融市場の役割を盲目的に誇張せず、金融派生市場の発展に対して慎重な態度を持っています。 日本資本市場と法制研究会との座談で、元日本金融庁長官の五味広文は、日本では金融は経済の主導ではなく実体経済の潤滑剤でなければならないと述べました。 確かに、日本は世界で最も製造業が発達し、技術レベルが最も高い国の一つです。 伝統的に、日本の銀行は日本企業の高速発展と拡張に大量の資金を提供して、両者の間に良性な交流を形成しました。 平成バブルと崩壊後の大衰退は、金融システムの流動性の泛濫が金融危機だけでなく、実体経済の衰退を引き起こすことを裏腹に証明しています。 近年、日本の金融市場の基礎となる法律改革は「金融商品取引法」を主軸とし、金融商品投資家の利益保護に着目し、金融機関の情報開示、リスク提示義務を強化しており、これらは金融機関のリスクコントロールの意識をさらに強めています。
•『金融商品取引法』:日本金融法制改革の里程標 2006年に日本は「金融商品取引法」を制定し、「金融先物取引法」や「投資顧問業法」などの法律を「吸収合併」し、「証券取引法」を徹底的に改正し、「証券」の定義を「金融商品」の概念に拡張し、投資性のある金融商品、投資サービスを法の規制対象とし、法律の真空地帯の発生を避け、構築しました。これは金融法体系を大きく変えた「金融ビッグバン」改革であり、判例法と成文法の制度を融合し、現在世界で最も先進的な証券金融法制の一つを成し遂げました。 その投資家保護を目的とした横断的な金融法制の制度設計は、金融革新と金融管理監督の関係をバランスよく調和させました。
日本が「金融商品取引法」を制定した主な原因と背景は以下の通りです。 1、「金融商品取引法」の公布は日本の金融法制改革にとって避けられない必要な段階です。 日本の金融法制改革は3段跳びのようなもので一段目は2000年の「金融商品販売法」です。 二段目は2006年の「金融商品取引法」 三段目は近い将来、統一金融法制である日本版の「金融サービスと市場法」を制定し、預金、保険商品を一つの法律に組み入れ、横規制の最終目標を達成することです。
2、様々な新しいタイプのファンドを規制するために「金融商品取引法」の公布が必要です。 近年、日本は創業企業の育成、貯蓄から投資、間接金融から直接金融という巨大な資金の流れの中で、組合契約や匿名での組合契約を利用して投資を行う基金が増え、様々な分野に拡大し、多様化・複雑化する傾向にあり、その利用者数も急増しています。 し���し、多くの場合、法律の規制の範囲外で投資家保護の枠組み内でもありません。 また投資家がこれらの法的な空白の中で開発された新しい金融商品を購入し、利益が損なわれるケースが出てきました。例えば、「平成電電事件」、ライブドアが基金を悪用して違法活動を行ったなどです。
3、「金融商品取引法」が制定されたのは、多発する上場企業の買収行為を規製するためです。 2005年2月にライブドア社が日本放送会社を買収したのをはじめ、近年日本では多くの買収行為が発生しており、株式公開買付(TOB)や株式の大量購入に伴う情報開示制度や大量購入報告制度の欠陥や問題が露呈しています。 ライブドアが日本放送会社を買収した事件では、ライブドアは取引時間外の場内取引を利用して特定株主から株式を購入し、購入申し込みの報告義務を回避する疑いがあり、個人投資家を含む一般株主の利益を害しました。
4、近年日本では、「会社法」、「証券取引法」などの改正により、様々な制度の大規模な規制緩和が実現し、経済活力を引き出すと同時に、これらの新制度を悪用する事件も発生しています。 そのため、「金融商品取引法」の制定も1990年代末以来、日本が会社法、証券法制などの各種制度に対して大規模な規制緩和を行われたことの反省を踏まえ、規制緩和後の制度濫用の取り締まりを強化して、投資家を保護する根本的な目的を達成しています。
5、国際的な金融法制の横方向規制の発展傾向、特に英国やEUなどの金融統合法制定の動向の影響を受けました。
このような背景から、2004年秋から2005年末までの日本金融庁金融審議会は「投資サービス法」について集中的な検討と審議を行い、2005年7月7日に「中間整理」を発表し、同年12月22日に最終報告書「投資を実現するためのサービス法」を完成して発表しました。 2006年3月10日の閣議決定を経て、衆議院と参議院の審議されました。その後6月7日に可決され、2006年6月14日に公布されました。
「金融商品取引法」の主な内容は、適用対象と業務範囲の「横断化」や規制内容の「柔軟化」、情報開示の「公正化、透明化」、違法行為に対する処罰の「厳格化」という「四つの近代化」に集約されます。その中で、適用対象と業務範囲の横方向の拡大化と規制内容の柔軟化が最も大きな特徴です。 「金融商品取引法」の内容は複雑な制度ではありますが、「横断化」の特徴である金融法制の水平的な規制の傾向は、最も根本的な特徴です。
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lostsidech · 3 months
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5: Stairway to Heaven
「はっ!?」
 会場が壊れた。まず望夢が体感的に感じたのは、『足場が無くなり、落ちる』だった。
 そもそも高さのある場所で戦っていたわけではない。なのでこれは五感に伝わるただの幻覚なのだと、望夢は間もなく理解した。
 眩暈がする。そのせいですぐに状況を計算できない。五感のバグのくせに、しっかり落ちて転んだ痛みがある。そして体を圧迫する重量感と、微かに脳裏で鳴る異常事態のアラート。
 目を開ける。瓦礫の中に望夢は倒れ伏していた。
 悪夢のような光景が広がっていた。
 瓦礫が現れたり消えたり、ちかちかと景色を移り変わらせている。その途中で見覚えのある壁や岩、水流が出現してはくねり、視線を阻害する。ある場所では遊具のようなカラフルなキャラクターの顔が、ゴシック様の建築壁の中から突き出ている。
 半ば無意識で、自分の体を取り巻くように転がっていた瓦礫に、解析・解除を走らせた。ヴン、と音を立てて瓦礫が消える。
 この会場のためにセットされていた、ありとあらゆる仮想空間のストックが、暴走してこのありさまになっているのだと、しばらく見ていれば理解できた。
 自分の動きを邪魔していた周りの瓦礫が消えてしまえば、立ち上がることができる。おそるおそる、望夢は身体を立てるが、すぐに別のブロックが足元に出現して躓いた。
「でっ」
 足先を引っ掛けてまた転び、あやうく、そのブロックに膝を打ち付けそうになる。相当痛いだろう、とギュッと目を閉じたところで、ひらめく。この固形は仮想の感触だ。協会式のペタルがイルミナント意識点の持ち主に錯覚の圧力を与えているだけ。
 ペタルを込めなければ無視して動ける。協会式の仮想空間とはそういうものだ。日本の協会の演習場でもいつか瑠真とやったはずだ。
 とっさに脳を切り替える。望夢は元々協会式のペタル解釈には「合わせて」いるだけだ。大会のために常に協会式に合わせ、秘力を練り続ける方式を取っていたが、もう必要はない。
 ブロックにぶつかる前にイルミナント励起を解除。ぶつかったはずのブロックを膝がすり抜けた。そして少しだけもう一度、協会式ペタルを自身に込める。最後にクッション様に抵抗が生じ、転んだにも関わらずふわりと地面に手をつくことができた。
 何度か地面についた手を握ったり開いたりして、感覚を確かめてみる。
 この要領なら、多分このカオス空間の中も歩ける。
 望夢は見渡した。極彩色の景色に邪魔されているが、試合はどうなった 放送も音沙汰がないが、自分が聞こえていないだけなのか。点数はもう誰も見ていないのか
「……瑠真」
 それより何より、相方が何をしているのかが気になった。
 邪魔な障害物をすり抜け、迷路のような元アリーナを歩き始める。
 最も敵になるのが方向感覚だった。神経を研ぎ澄ましても、会場に存在するあらゆる出場者のペタルを吸い上げた仮想空間から、ペアのものだけを探すのは甚だ難しい。
 それでも歩き続ければ誰かとは遭遇するだろうと進んでいたとき、ふと五感の端に気配が引っかかった。
 ペアのペタルだけを探すのは難しい。そのはずだった。
「……瑠真」
 正確には。
 瑠真であるはずなのに瑠真ではない、瑠真のペタルをベースにしたような何か、を、感じる。
×××
 予期しなかった平衡感覚の混乱に、瑠真もまず尻餅を付き、ここがどこか見失うところから始まった。
「あ いたいた。いやぁ、君の場所は視認していたからすぐ来られたにせよ、このカオスは最悪だね」
 ──そこに聞こえてきたのは、考えうる限り最悪の声だった。
「は……」
 瑠真は咳き込みながら顔をあげる。これは……確か、望夢の先祖の。
 夏のヘリポートで聞いた、悪辣な少年の声だった。
 一度で覚えてやる義理はなかった。なのに覚えていたのは、それだけその声が身の毛もよだつトラウマのように耳朶に張り付いていたからだ。
 視界がぼやける。イルミナント意識点に過負荷が掛かっているのを感じる。会場にいたすべての異能者のペタルの残滓が増幅されて場を渦巻いている。感知系が苦手な瑠真にも明確だ。
 目を擦って、もう一度薄目を景色に向けたとき、その極彩色の光景の中に、黒服の少年が佇んでいた。
 初めて見る姿だ。子供が着るものとしては見慣れないお坊さんのような和服を着ている。
 だが、彼は背格好と顔立ちが──やはり望夢に、よく似ていた。
 高瀬誉。
 春姫の宿敵だ。なぜか蘇った幽霊なのだと聞いていた。
 だからだろうか。彼の輪郭は、まるで背後の仮想空間の景色の一部であるかのように、うごめき、刻一刻とブレている。
「待たせたね、悪魔のお迎えだよ、瑠真ちゃん」
 少年は、仄かに望夢より表情が薄く見える瞳をこちらに向けて、ことんと首を傾げた。
 瑠真はとっさに答えなかった。なぜこいつにこの状況で迎えられなければならない
「……何、これ」
 まずは周囲を示して、端的に尋ねた。
「試合中だったよね。アンタたちが何かしたの」
「うん。眺めてたら瑠真ちゃんが負けそうだったから、助けに来た」
 あっさりと、誉はそう言った。
「助けに こんな、試合無理やり壊して」
「だって、嫌だろ あんな大人の策略に乗せられるのなんか」
 誉は話しながら、瑠真の向かいに膝を折った。尻餅をついている瑠真に視線を合わせ、見つめてくる。そこはかとなくじっとりと嫌な感覚がし、瑠真はいざるように少し下がった。
「……まだやれた」
「どうだか」
 誉は首を振る。
「君は謀られたんだよ。極論、アメリカチームは君のことなんてどうでも良かった。日本の協会の邪魔をするのに良い釣り餌がそこに転がってただけ」
「アンタにそれを言われる筋合いはない」
「あー、そういう反応かぁ。まあ、いいよ」
 瑠真が噛みつくと、誉は肩をすくめてみせた。
「君もだいぶ鍛えられたみたいだし。ここまでの話はカノへの義理立て。振られたら続けて口説くもんでもないや」
「何言ってるの」
「俺には俺の目的があるって話」
 ぽん、と誉が手を叩いた。そのとき、周囲の仮想物体から一斉に蔓のようなものが伸びて、瑠真を巻き取った。
「はっ」
「待ってね。ここから本題」
 誉は言うと、瑠真に向けて膝を摺ってにじり寄ってくる。
「それ、私関係あるの 美葉乃のこと」
「カノへの義理立ては終わったって言っただろ。俺はあの子とは関係なく君に用事があるの。いや君の体、いつの間にか大分高瀬式ナイズされてて助かるよ。干渉しやすい」
 瑠真は迫ってくる誉を目線で威嚇した。
「縛り上げて何が用事よ」
「なんだろうね。これを話すのは初めてかな」
 誉は傍に腰を下ろして微笑む。友人としてお近づきになりたいとでも言わんばかりの微笑みだった。
「俺は君を見つけたときから、カノとはまた違う理由で君に興味を持っていたんだ」
 その微笑みを、口調を、瑠真は吐き気がするほど憎らしく感じる。瑠真のペアが絶対にしない表情をした同じ顔。
「三月の協会戦。君は神名春姫の力を身に借りて戦ったね 俺はその時から、君を個人的に追っていた。カノを通してね」
「……」
 そんなこともあった。だが誉はそれをどこから見ていたのか。わざわざ相槌を打ってやる義理も、問い返すほどの好意もない。
 誉は瞳を三日月のように細めた。
「いやぁ、ちょっと閑話休題してからにしようかな 自己紹介ができなきゃ寂しいもの」
 瑠真は自己紹介など望んでいない。だが誉も勝手であるのは百も承知で話しているのだろう。少年はあぐらをかいた膝の上にひじをついた。
「俺、もう死んでるって話は春ちゃんか望夢くんから聞いてるよね だったらどうして成仏できなかったんだと思う 瑠真ちゃんって幽霊信じる」
「今、いるんだから、それしかないでしょ……どうしてなんて知るわけない」
「俺に未練があったんだよ、結局。この世界の行く先にね」
 瑠真の小声の反抗に構わず、誉はゆっくりと言った。
 手元に持った数珠を弄っている。虎の模様のような色をした数珠だ。
「いや、理論的には春ちゃんが流し込んだ不老の神の力が俺の肉体を消しても存在を維持したとか、色々言いようはあるかもしれない。だけど俺の目線からしたらそう。俺は長いこと、『無』と呼べる時間の中で俺の魂が輪廻できない理由を考えていた」
 話の、意味は分からない。ただ、幽霊でしかなかったはずの誉の重量感が目の前で膨らんでいくようで、怖気をおぼえる。
「俺は殺される前、春ちゃんに少しだけ期待してた。旧弊した高瀬式が情報統制できる時代はとっくに終わってた。だからその後継を作るのはきっと俺たちとは違うものだって。
 だけどきっと俺も少し夢を見すぎていたんだろうね。彼女は結局、神さまであるよりも一人の女の子だった。俺は正直、それに失望してしまった。そうなるだろうと思ってたから、俺は高瀬式の精神が存続するよう望夢を残したんだけどね」
 誉は、瑠真の知らない長い時間をあまりに全て把握している。それが話術なのか、事実なのか。瑠真は、ブラックホールに浮かんでいるような錯覚にとらわれる。
「望夢の父親の篝は感知系がとにかく強くて、死人の俺と普通に話せた。だから俺はさっさと奥さん作って息子にも感知教育をするように言った。篝自身はちょっと古い男だったから、あまり春ちゃんと渡り合えそうにもなかったのだけど。生まれた息子は狙いどおり霊感が強かったから、俺はその霊感が薄れない子供の頃のうちに、ことあるごとに高瀬式の精神を囁きかけておいた。だから望夢の育て親は直球で俺みたいなもん」
「高瀬式の、精神……」
「俺はこの世界を自由にしたいのさ」
 誉はこともなげに言った。
「しがらみに囚われ、欲で傷つけ合い、己が正しいと思う者が殺し合う世界を救済したい」
「できるわけない。何カミサマみたいなこと言ってんのよ」
「俺、仏教徒だよ。そこはよろしく。西洋の神さまの考え方とはまた違うと思うな」
 瑠真に宗教の違いなどはわからない。ただ睨み返すと、誉はとん、と自身の胸を叩いた。
「とはいえ世界をより良くしたいという想いに貴賤はないからね。ヒイラギ会の子たちのことも普通に応援してる。『みんな望んだものが手に入って、みんなハッピー』」
「もっと無理よ。わかってて言ってるの? そんなの成り立たないでしょ」
「そう、でもだから君も聞いているだろう あの子達は、みんなを幸せにして、その瞬間世界を終わらせたいんだよ」
 誉はくつくつと笑う。それは朗らかで、子供の悪戯を愛おしむ祖父母のようにさえ見えた。
「死ぬ瞬間幸せだなんて、なんて幸福」
「……勝手に押し付けないでよ、そんな理想」
「ああ、そういうところが春ちゃんと相性いいのかね 俺は個人レベルで行える救済手段の一つだとは思うけどね。まあ、個人レベルじゃない視点でできることを、本当は神の力を持つ春ちゃんに望んでいたのだけど」
 瑠真の激高を、誉はこともなげにいなして頬杖をついた。
「ここで話題を戻って、ヒント。春ちゃんには『神の力』がある。俺は高瀬式の旧支配者。高瀬式が春ちゃんと仲良くなかったのは知ってるよね」
「……」
 瑠真はとっさに話題を辿った。何のヒントだ 内容は当然知っている。だから何だ。
「春ちゃんにある『神の力』。俺はそいつで殺されたから、分析サンプルは十分。やろうと思えば干渉操作することができる。ただ今あの子の力は、半分うちのご当主の協会式能力維持に使われている。『契約』だね。春ちゃんの憎き高瀬式に首輪をつけて自分の支配下に置こうっていう、あの子なりの復讐」
 これも事実としては知っているが、それを誉がどう解釈しているかなどは知らない。春姫が私情で望夢を使っていることはなんとなく知っているつもりだった。
「その『契約』のデータもちゃんと手元にあるのさ。斎くんが頑張ってホムラグループに流してくれたからね。俺たちはそれをホムラグループから拾ってる。
 有り体に言えば、俺も同じ契約ができるってコト」
 誉はそう言った。
「……待ってよ」
 じわじわと、脳内で話が繋がり始める。世界を救済したい誉。望夢と春姫の間にある契約。
「何、する、気」
「それを今説明してるんだってば。俺は春ちゃんに神の力を渡して後悔した。その未練が俺をここまで生かした。望夢は俺の救世主になり得る視点を持っているけれど、今のところ春ちゃんの犬で、世界の上に立つ覚悟も持ってない」
 誉はひらりと手を挙げ、人差し指を立てた。講釈する優しい先輩のような口調だった。
「神を降ろすには、新たな神を産むのが一番いいと思うのさ」
 その指が瑠真に向く。
「なに……」
 息をつまらせる瑠真の、胸に誉の手が這う。びくりと全身を強張らせた瑠真の胸元に、誉の、霊体の手が、『入り込んだ』。
 本人も言うように仮想空間技術で作られているだけの体だ。痛いはずも、感触があるはずもない。なのになぜか生命の危機を感じる。触れられてはいけないものが触れている気がする。
「望夢は君のことが好きだからね。君が力を持てば、春ちゃんの時よりその制御に必死になるだろう。それが目的だから、別に俺は君自身のことはどうでもいいわけ。とはいえ俺を悪魔として生かしてくれたカノへの義理はあるしね それに、俺は人を一人使うなら、その心に敬意を払わないことは本意に反する」
 誉の声がガンガン響く。それが心理的効果なのか、既に何か異常が始まっているのか瑠真は理解できない。
「タイミングが今だったことにも必然性はあった。まずは君が治癒の能力を得たこと。その願望の根底にあるのが『戦える力がほしい』であったこと。俺はその気持ち、よくわかるよ。眼の前にある世界に触れられないのはもどかしいものな。君の場合それが戦いという概念だった。極めつけに今、とやかく言う大人はみんな太平洋の海の向こう」
 誉の手は、最早とっぷりと手首まで瑠真の胸に埋まっている。身体の中で熱が暴れ狂う。平衡感覚が上下左右どれもわからなくなっていく。
「君はとても、とても強くなるよ、瑠真ちゃん」
 誉の声が、まるで身体の繋がりから直接伝わるように聞こえる。
「壊れても、傷ついても戦い続けられるだけの力が手に入る」
 その言葉は。
 誉には伝えたことのない叫びのはずで。知っているのかなんて、今更問うのも馬鹿らしく。
 耳元で、吐きそうなほど望夢とよく似た甘い声が囁いた。
「君の願い、叶えてあげる。一緒に終わろうぜ」
 その日、フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク西部では崩落事故が起こり、ニューヨーク地下のメトロ路線まで会場の一部が落下した。
 偶然試合中でそこにいた少年が一人巻き込まれた他は、試合相手のアメリカチームも無事に引き上げ、現在は救助・捜索活動に当たっているそうだ。
 それ以降の瑠真の記憶はない。
次>>
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gren-dddd01 · 5 months
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( 片手に長尺の得物を携えた背を東へ見送ってから取り出した氷砂糖は一つの道標。指先に飛び付いて来るのは宵闇を抱える背。それを西へ送り、ひとつ落とした気合入れの息。脳を連れては北へと歩みを進める。
道のりは複数。入用の時の打開策も、目をくらます為の術も、万一の際、背を歩く今回の相棒を逃がす為の経路も下調べの内。さて。核は何処だろうか。と。
今回の依頼は双方からの壊滅要請。除去、掃除、強制撤退。言い換えれば言葉も少なくはない。然し肝心な目的が描かれていない。邪魔だから消してくれ、と。それだけ。取引はスムーズなものだった。報酬も嵩むものだった。地位、名誉、金、権力、その他諸々。それらを片手に易々と握る奴らは相当互いが憎かったらしい。
好意の反対は嫌悪、然し表裏一体。本当の背中合わせは無関心。それが祟ったのだろう。聞き出せばぼろぼろと情報が落ちてきた。顔、本名、組の構成と常に傍に居る内部SPの情報、愛用する煙草の銘柄や直近で何の策に手を付けたか、愛用する銃は何丁か。そんなところまで。
ぐるりと回した脳はその時に叩き込んだ記憶を頼りに進んでいく。きっと、この辺り。核が拠点に居ないのは当たり前の話、小規模ならともかく、ここまで大きな部だ、大将が城に居るわけもない。探ったのは通路が通せそうな場当たり。それでいて大通りが近く、かつ、一本挟んで裏の路地に直結出来る、場所。
ふと、東の方角から何やら喧騒が聞こえて。遠い銃声が反響して空が呻る。__死神のお出ましか。緩やかに上がった口角、それが愉しげなものに変わったのは数分後。
中核まで行った頃だろうか、と思案していた所で近くのビルの灯りが全て消えた__否、カーテンを閉めたのか。分かりやす過ぎる。ここに居るぞと手を上げているようなものだ、と。一気に距離を縮めた其処。
中からは思った通り鉄砲玉が現れた。遊ぶ様に、振り翳された腕を潜り、背後を取り一発。振り向く前に殴り飛ばしてから後頭部。よろめいた肋骨を思い切り蹴り飛ばせば重鈍い感覚。2本は行ったか。暫くは立てねえだろう。
それからは案外早い展開だった。数発で伸びる雑魚から、数分の闘いになる者。それでも手応えは弱い。核の傍に付いているヤツがこんな雑魚だとアタマも堪ったモンじゃねえだろうな、なんて。嗚呼、だから俺らに依頼が来たのか。納得。アサヒカワの土地の獄を脱した数々は中王区の都合により公にはなっていないものの、掻い潜った生死線の匂いは直感的に判るらしい。直接の闘いで互角ならば、人を使う他ないわけで。金で解決出来るのならば手も汚す心配もない。実に簡単な動機。
ふと、己を無視して一目散に逃げ出そうと__否、向かおうと、する男が一人。顔には焦りが張り付いて、その顔には覚えがある。見付けた。潜り込んでる密告犯は此奴。元より双方同士の当たり戦だった故、潜り込んでいた手玉だったろうがほんの少し時刻の早まった騒ぎに戦慄したんだろう。判っていて此方も二人を送り込んだのだから。男の正体はきっと西、丞武の送った方のビルの、頭領に付く地位、それの一個下。他を蹴散らしながら男を捕まえて容赦無く叩き潰す。息の根は止めぬ程度に、口は聞ける程度に。
アタリはビンゴ。察しはいい方だった。自分が向かえないのだと判ると直ぐに口を開いた。其れを入り口の方に控える脳へと発信。用無しは意識を暫く落とさせておく。打つよりも喋った方が早いと繋げた声線はきちんと届いたらしい。結果的に問題はない。
同時刻、己の端末に立ったピンはきっと有馬の情報。
外に繋がる道は幾数もあった筈だが、可笑しな事に全員が律儀に己のいる方に回ってくる。それに気付いたのは進んだ先、逃げ惑う奴が扉に手を掛けて、一向に開かずに此方に脚を変えたから。アイツの仕掛けた罠だろう、全ての扉の鍵は燐童の手の中。思わず口角も緩む。駆除したいものが彼方から寄ってくるのは都合がいい、文字通り袋の鼠。
思考を軽く回しながらの飛び蹴りは慣れたもので、蹲る台を踏み付けながらその後ろに直下に拳を落とす。立ち上がる前に捻じ上げた腕、関節の外れる音は存外間抜けな響き。己の服にも紅が程良く乗ったところで後ろの方から晴れやかな顔で向かって来る、この袋の首謀者。正直纏まりがいい、そう思った。バランスが全て。東西の2人は言わずもがな楽しんでいるだろうし、立てた作戦の核である脳に手出しはさせずに頭を狩るミッションは自分も昂る。全てを調和した関係性。最初は此処迄、…なんて考えるのは辞めた。
辿り着いた先の頭領は全てを悟ったらしい、命乞いよりも先に逃げ出した先、追い掛けたのは風の吹きしきる屋上。まさか身投げでも、そう思った瞬間に意図は悟った。同じ高さ、それに近い標高を示すビルは東に一つ。そして其処から伸びるプロペラと、飛び立つ機体。此処で空に逃げようなんて。然し確実に、核だけを回収し、逃げるには空からが一番早い。生憎飛び道具は何もない。一か八か、フェンスを登り其処から回収しようと低空になった瞬間、飛び移れば、と思い金属へと手を掛けた先、派手な音と共に火花を散らし機能を失い落ちていく機体。右を見遣れば得物を担く人影がひとつ。相変わらずいい仕事をしやがる。ガシャン、と掛けた脚を外して細めた瞳で見渡した、黒煙を纏う空。
これで東の頭の逃げ場はない。首根を掴み引き摺り込んだフェンス際、無理矢理押し付けて聞き出した全ての情報は燐童へ。中身のない蜂の巣ほど面白くないものはない。蜜をしっかりとこそげ取った後のガワは、そっと手を離して、瞬くままに、真っ逆さま。____東の組は此れで潰れたも同然。情報は全て己の手の中。
次は西の、と、思った所で端末に入る連絡。どうやら菓子は貰えなかったらしい。悪戯は成功しただろうか。二つ分の足音を鉄板で出来た階段に響かせながら出た外、向かうは其方、手の鳴る方へ。
暗闇の中に鳴り響く奇怪な替え歌は随分と御機嫌のようだ。塀にいた頃からの常の処世術。手をかけた人間は眼で値踏み。装備や服に記された階級を見極めてから懐を漁る。これがきっと此奴にも備わっているのか、それとも鼻が効いたのか。響く金属音はナイフの刃の音だけではなく、軽い音。目線が捉えたものは数個の鍵。その中に見えるのは確かに情報の中にあった紋様。頭領だけしか持ち得ないそれを彼が持っているという意味は確かに此処に有る。隠れ蓑が探れないとは思っていたが、馬鹿正直に拠点内部に鎮座してたとは。___西の組も、共に制圧。
適当に止まっていたバンを拝借。全ての情報は確りと参謀の手の中に。武器庫は一通り漁って担ぎ入れ、手当たり次第の金目の物は積んだ。きっとこの後入るであろう捜査を可能な限り撹乱する手筈も整え、足は付かぬように、きっちりと身を晦ます。
緋色に塗れた二人を回収しつつ自陣へと帰還。全てを金に換えるには骨が折れる。資産洗浄を一気にするのもリスクが高い。追々、暮らしながらにしようと思案しながらの帰路。アドレナリンは収まりそうにない、久々に動かした身体と頭。消耗した参謀を担ぎながら、再び陽気な唄を口遊む彼に渡したのは労いの為に与えた氷砂糖の袋の残り。狙撃者を運び込むのは任せて、入り込んだ。ドロドロの服はきっと総取っ替えだ。空の先に見据えた夜明けは思うよりも明るく、目が自然と細まる。無事全員帰還。報酬の概念は最早無く、有る物全てを総取り。暫くは街に降りる時に騒がしいだろうが、人を隠すには人の中。人口が少ないわけではない、きっとゆっくり、暮らせるだろうと。
ぐ、と伸ばした背。大きく放った欠伸。此の儘、この先も。緩やかに過ごせれば、なんて。到底穏やかとは言えない惨状を纏いながら呑気な思案。____目を覚ました二人と共に風呂の争奪戦になるのは数分後の話。)
___________All-Hallows Eve- All Souls Day.
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akashiano-kiki · 7 months
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もう東京を出ることが頭に過ぎり出してからの数年間は人と会うたびに「いつまで東京にいるかわからないから」って言って、なんだか地に脚がつかないような生活を送ってた。誰かをすきになりそうになっても東京が出られない理由になると思うと、恋愛なんか始める前から億劫になった。京都に行ったら「いつ出るかわかんないから」なんて台詞は忘れて安心して動けるんだろう、行動力あるしコミュニケーション能力もあるし、できるだけ動いて活動していこうと思ってた。京都に来て人生変えようと思ってた。人生変えようというか人生きっと変わると思っていた。誰かにつ��てって否応なく住まなくちゃならなくなった街じゃなくて、自分で選んで住みたい街なら。
なのに気づいたら行くのは精神科か。1ヶ月前に物凄く精神追い詰められて、予約取れたのが1ヶ月後(9/13)。まだ行くかどうか迷ってる。1ヶ月もこの動悸と不眠が続いたらかなり消費するなって思ってたけど、さすがに治った。平日のリモートの日は外を5km走るのもだいぶ心地よくなってきたくらい。集中したら1日12時間とか絵描ける機械みたいになった。(むしろクリエイティブ)随分元気になったし、っていうか普通に元気。仕事も普通にできるし、仕事とランニングと絵を描くor文章描くorデザインするかのセットでだいたい毎日を過ごしてる。作業に没頭していると結構忘れる。ただあんまり人に会いたくない。人に会いたいけど会いたくない。人に会いたいのに会いたくない。今の自分はきっと誰と話しても話が合わないから。モヤモヤや苛々が溜まってただ疲れるだけだから。それでも1人だけ、私を外に引っ張りだしてくれる人がいて、ただただその人からの連絡を待ってる。自分から連絡できないんだけど、だからただただ待ってる。本当に有り難かった。そうじゃなかったらもっと悲しい気分になってたかもしれない。
気づいたら毎月のように東京に行く用事。京都にはタメ口で話せる友達もいないし、本当に追い詰められた時に今まで寄りかかってきた関東の友達は、物理的な距離と一緒に私の前からどんどんいなくなっていった。数年かけて、時間を共有して積み上げてきた人間関係だったはずなのに、もう助けてって言っても既読無視される始末。ああそこまで来てしまったか。そういうのをもう友達って呼べない。どんどん相手にされなくなって言って。ああこれがプール理論ってやつ?きっとなんかあったんだろう。でももう”要らない”なんだなぁと思うと、悲しいとか寂しいよりもなんと言うか、線香花火の消える瞬間を眺めた時の様な、世の無常を突きつけられてパタンと扉が閉まる様な、心か固くなる様な気持ちになるんだった。毎年、大事にしてきた人間がどんどん私から離れていく。時代もあるんだろう。年齢的な話でもあるんだろう。私の人間性でもあるんだろう。
今年の夏はゆらゆらとした”死”が見えた夏だった。かげろうのような。はっきり言って10年ぶりくらいの体験だった。浮遊感というかボーッとする感じ。リストカットも3年ぶりくらい。おかげでずっと外でも長袖で、腕丸出しは家と家から1番近いコンビニくらいで、治るのを待った。自分で切って自分で気にして、馬鹿馬鹿しいくらい不効率な期間だと思った。手首の傷は自分で見ていても嫌なもので、なんならタトゥー入れたらいいかなって思った。いい彫り師に出逢えたら左腕に蝶のタトゥーを入れたい。トリバネアゲハがいいなーと思いつつも、ちょっと刺々しいしやっぱアゲハチョウ科の蝶が女性らしいかな、とか。リストカットなんて正気の沙汰ではないって思ってるし、20代後半になってもこんな馬鹿みたいなことでしか自分を救えない自分が情けなかった。でも頼れる宛がもうなかった。情けなくても受け入れてもらえる自信がもうなかった。自分で解決するしかないって思うと気づいたら切ってる。切れてる。カッターじゃ切れ味が悪いから、わざわざコンビニまでカミソリを買いに言って。3本260円くらいの安いやつがちょうどよく切れる。引越しの時たくさん捨てたのに。目に見えない心の痛みが、目に見える身体の傷になって行くとなんだか少し安心するような気さえする。傷口が塞がるように心の痛みも治って行くように見えて。痛い痛い。ああ痛い。でも生きてる、と感じる。心だけ磨耗して自分が自分から離れていく様な感覚に比べればずっとマシ。ただリストカットはエスカレートする。これが怖い。もっと深く切りたい、包丁で切りたい、口の中切りたい、頚動脈切りたいって。いや、救急車乗ったら7000円、救急車乗ったら7000円って言い聞かせて何度も冷静になるよう抑え込む。自分で自分を抑える。抑圧が苦しくなって、気が狂って、だんだん何もかもおかしくなって笑う。よく笑う様になる。ひとりでゲラゲラ笑って、感情が切れてわかんなくなって、眠れなくて朝を迎える。うん、病気。躊躇したけど精神科くらい予約する。明日の、否、一瞬先の自分ですら心配になる。え?大丈夫?って。
ってこういうのを一人暮らしはひとりでやる。
眠れなくても仕事はできるし人にも会える。まあ要は躁状態。はじめて会う人とか、別れた彼氏とか、とりあえず手当たり次第というか人に会いまくろうとする。それでまた惨めな気持ちを引き摺って歩く。
ネガティヴを否定する人達は多いけど、こんな時は暗闇でいて目が冴えてくるみたいにいろんなことがよく見えるようになる。今まで気が付かなかったことに気づいたり、聴こえなかった音だって聴こえるようになる。やっぱり一度地獄に堕ちてみないと、いい作品は作れないのかもって思う。ネガティヴな時は、人は自分で思ってるよりも冷静だ。(心理学的にもそうらしい)怒ってる人や冷静気取って相手に向かって「感情的になるな」って言ってる人の方がずっと感情的だ。(本当にこれ。セルフモニタリング弱すぎて笑うよ。冗談よして。)
あれから1ヶ月経つけど毎日のように考えてる。毎日のように。何がいけなくてどこで間違えたか。本質的な歪みと亀裂はどこだったか。どう受け止めるべきか、どう解釈するべきか。既視感。同じような場面。聞き覚えのある台詞。これが私を物凄くうんざりさせる。自分をうんざりさせた内容の詳細。自分が苛立ちを感じたポイントとその原因。想起させられた過去の記憶。自分に必要なことは何か。どこに反省し、どこに諦め、どこに方向性を変えて、どこに落とし込むか。そして今の自分にできることは何か。
考えた挙句にわかったことのひとつとして、人は他人を結構都合よく解釈しているもんなんだなってこと。それから絵を描いたり文章を描いたり自己表現や自己開示をしてきたつもりでいたけれど、周りに”私”は全然伝わってないかもってことだった。それと同時に、何か表現活動をしている人以外の人とは、もう既に結構感覚が大きくズレてきているかもしれないって事。だからもう話がわかる人を探していくしかないのかなって結論になった。わかる人には死ぬほどわかって、わからない人にはどんなに丁寧に伝えてもわからない話をもう今の私は既に多く抱えているのかもしれない。だからもうわかる人を探す、それしかないんじゃないか。その為に何をする必要があるか、ということ。
長くなってしまったけど文章を締めよう。だからこんなものを夜な夜なストーリーズで10人程度しかいない”親しい友達”に見せてても仕方ないのかもしれない。結局何も届いてないのかもしれない。ひとりぼっちでずっと。ナイトオンザプラネット。彷徨いながらずっと。いつまで続くか。明日のことだけ考えて生きる。
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coral-of-eustass · 8 months
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Final Fantasy VII
イベントメモ
 
教会イベント
一番手前のタルはハズレ
1回目 → 左のタル
2回目 → 一番奥のタル
3回目 → 右のタル
うろついてるとモンスターとエンカウント()
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女装アイテム
ドレス→『つやつや』『さわっ』を選択
かつら→スクワットで勝つ
コロン→めし処『まずまずだな』薬屋『消化薬』酒場トイレで渡す
ティアラ→マテリア屋の話聞いて宿に泊まって200ギルのドリンク
下着→蜜蜂の館の前にいる男から会員証貰って中に入ってイベント後
おまけ→蜜蜂の館の控え室にいる一番左側の女の人に化粧して貰う
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神羅ビルサブイベント
62階 資料フロアの謎解き
各資料室とは関係無い資料の番号と同じ順番にある文字が答え
都市開発系の資料室に『6 宇宙開発の最~~』
番号が6なので、6文字目の『最』
各資料室を調べて4文字を並べ変えると答えが出る
市長最高、市長爆発、神羅爆発、魔晄爆発、
みたいなのが一覧に出てくるので同じのを選ぶ
一発で当てるとぞくせいマテリアが貰える!
👉ぞくせい…ほのお、いかづち、れいき等の攻撃系マテリアとペア
👉ついかこうか…どく、まどわす等の状態異常系マテリアとペア
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63階 アイテムクーポン券
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64階 トレーニングフロアの自販機を調べる
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65階 ミッドガルパーツ⚠エンカウントエリア
1個目…左上部屋の下の宝箱
2個目…右上部屋の宝箱
3個目…左下部屋の下の宝箱
4個目…左上部屋の上の宝箱
5個目…左下部屋の上の宝箱
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チョコボ牧場
外に居る一番手前のチョコボに話し掛けて「クエっ」と答えると踊り終わった後にチョコボ&モーグリが貰える
ミドガルズオルムから逃げる為にチョコボよせを買わなきゃならんので2000+野菜分のギル貯めておく
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ユフィ勧誘イベント
ミスリルマインを抜けたらジュノンエリア以降のワールドマップの森に時々ユフィが出現するので仲間にする
ウータイから遠ざかる程出現確率が低くなる
選択肢↓
興味ないね → まあな → ちょっと待った → ……そういうこと → 先を急ごう
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ゴールドソーサー
スルーしても良いけど早い段階でエアリスのアンブレラが欲しいならシューティングコースターをやる為にモグ・ハウスをプレイしてその前に居る人からGPを貰う事
クポの実をあげるのを止めるタイミングはあげた後に『ぐぅ…』と腹の虫が鳴るような音が出なくなった時
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ギ族の洞窟
最初のマップの左から2番目上の穴が先に進めるスイッチ
それ以外の穴の石を崩すとギ族の亡霊とバトル
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神羅屋敷
金庫は右カーソルで36 → 左カーソルで10 → 右59 → 右97で成功
ロストナンバー戦 → 魔法攻撃だけして姿が変わったら物理攻撃だけで戦う
ロストナンバーに勝つとオーディーンと地下室の鍵ゲット
長押しし過ぎて反対カーソルで戻るとその時点で正しい入力にならないので注意!(右36→36を過ぎる→左押して36→左36になる)
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ヴィンセント引き摺り出し作戦
棺桶に話し掛けて「眠らせてくれ」しか言わなくなったら部屋を出る
追い掛けてきて仲間になる(だいたい一発で仲間になってくれる)
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ニブル山
1~5の番号が書かれた配管は2と4がアイテムがある場所に落ちる
1…セーブポイントの前←一番のショートカット
2…右の銀袋(オーバーソウル:ティファ)
3…真ん中のはしごがある場所(左)
4…左の宝箱(ぜんたいかマテリア)
5…真ん中のはしごがある場所(右)
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ウータイイベント
アイテム屋の宝箱を調べる
入口近くの民家の屏風を調べる
亀道楽前の壺を調べる
ユフィの家のイベント後鐘を調べて出てきた扉に行く
ラプス戦は重力が効くので時空弾系アイテムがオススメ
火とんと雷迅と時々リミット技で十分倒せた
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亀道楽通信
No.1→六番街スラム民家2階の部屋(武器屋の下の家)
No.2→神羅ビル1階奥の掲示板
No.3→ゴールドソーサーのホテル左の部屋入口の左側
No.4→コスモキャニオンの武器屋の左側
No.5→コスモキャニオンの宿屋の客室入口の右側
No.6→ウータイのユフィの屋敷?の地下部屋入口の右側
パワーアップ、マジックアップ、ガードアップ、マインドアップ、スピードアップ、ラックアップ貰える
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古代種の神殿
シド加入後、ゴンガガエリアの武器職人の小屋に行ってキーストーンの話を聞いた後ゴールドソーサーのバトルスクエアのディオと話をして連続バトルをするとキーストーンが貰える
ロープーウェイが故障して出れなくなる後ホテルにてイベント発生
その後は行動自由
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ボーンビレッジ~眠りの森
ルナハープは多分上のテント左側の辺りにあるのかも?
ミッドガルの鍵は恐らくメテオ発動後に発掘可能
眠りの森2つ目のマップにクジャタマテリアが漂ってるのでタイミングを見計らってゲット
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大氷河~竜巻の迷宮
アイシクルロッジからスノーボードで下る時、2つの分岐点
左・左→入口に近い場所(左上)
左・右→入口
右・左→一本杉がある場所(一番出口に近い)
右・右→入口に近い場所(右)
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マインドアップ…入口に近い場所/樹林(左・左のスノボ着地点)
ポーション…マインドアップがあるマップから右に幾つか進んだ入江
セーフティビット…マインドアップがあるマップから上のマップ洞穴
ついかぎり…温泉マップに一方通行で行けるマップ2つ目
↑通路真ん中の岩の左側に転がってる。解りにくいので注意!
アレクサンダー…温泉に触って上の雪原右に出て先にある洞穴に居る雪女に話し掛けてバトル後に転がり落ちる
ぜんたいか…雪原の中央にある洞穴の中
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絶壁を登る時は体温が下がらないように□ボタン連打
最初の絶壁内部で隠れ通路にリボンがあるので忘れないように(右側)
氷柱で通路が塞がれてるマップの上の岩を転がすと通れるようになる
次の絶壁内部では氷柱と4回戦って道を作ると先に進める
2つ目のセーブポイントがあるマップの先でボス戦
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竜巻の迷宮の3箇所にある突風は弱まった時に通り抜ける事
突風が強い時、横から流れる電流、通過地点に落ちる雷に当たると弾き返される上にエンカウントするのでタイミング良く通過!
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ミディール
崩壊前
武器屋のドアを調べる
高台の民家の外の右通路を調べてボロボロの鍵入手
もう一度武器屋のドアを調べる
鍵を壊したと白状する
呪いの指輪入手!💀
崩壊後
白チョコボにミメットの野菜をあげる、耳の裏を擽る(順番不明)後にふういんマテリアが貰える!
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コスモキャニオン
よろず屋の奥の部屋にフルケアマテリアが転がってるので失敬する!
別の位置にドーピングアイテム1種とエリクサーかラストエリクサー
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コレル魔晄炉
方向キー上と△ボタンを交互に連打して列車に追い付く事
5連戦した後方向キー下と×ボタンを同時に押す
↪2回押すタイミングがあって、2回目後にかなり加速したら成功
列車に追い付いて止められればアルテママテリアをタダで貰える
列車に追い付かなかったり、追い付いても止められなかったら高額で買う事になるので注意
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コンドルフォート
シミュレーションゲームをするだけ
しかも傭兵を一々使うとギルが無くなるので上に侵入される方が良い
ボス戦後インペリアルガードが手に入る
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ティファの部屋のピアノ
ちょっと弾いた…OK→ファイナルヘブン(クラウド復帰後)
ギンギンに弾いた…OK→ぞくせい(ティファがリーダーの時)
ド/レ/ミ/シー/ラー/ド/レ/ミ/ソ/ファ/ド/レ/ド
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ライフストリーム
上の方に居るクラウドの精神体に話し掛けると順々に進行していく
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ジュノン海底���晄炉
キャリーアーマー戦で本体に攻撃するとアームキャッチされるのでマジックハンマーで本体のMP奪いつつ先に左右のアームを倒す事
本体に攻撃しなくてもアームキャッチはしてくるが攻撃すると早い段階で二人取られる状況になったりするので注意
潜水艦に乗る前にアイテムを必ず手に入れる事!
特に水神様のうろこを忘れないように!!!!
エアポートに行くとゲルニカの離陸イベントが見れる
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ロケット神羅26号
内部に入る前にルード戦(その後ルードを踏める)
ヒュージマテリアを取るパスコードは『○□✕✕』
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忘らるる都
ルクレツィアが居る洞窟???に行ける海底の細い道の反対側にオルゴールの鍵がある別の細い道がある(アイシクルエリア左下海底)
忘らるる都左マップの奥にある祭壇がある場所に行くとイベント発生
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ダイヤウェポン戦
ウェポンが叫んだらバトル可能の合図
通常攻撃は効かない代わりにリミット技と魔法で只管攻撃
ちなみにライジングサンを盗める
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ミッドガル再侵入
宝条戦の前に必ずバレットをパーティに入れておく事
↪最強武器ミッシングスコアはバレットが居ないと宝箱が出現しない
ちなみに宝条戦にヴィンセントが居ると台詞が増える
一番最初の広いフロアは下マップのでかい土管?辺りに来ると戻れないので宝箱の取り忘れに注意
はしごを降りた後右の道を進んでその先にある左右の宝箱から取る → 左:エリクサー/右:ラストエリクサー
次に左の階段を降りて下マップの左奥のはしごの先にある宝箱を取る → エイジスの腕輪
はしごを降りて跳ね橋みたいな場所に行くと下の道に落とされる
そこからは後戻り出来ないので注意!
下の道からはしごを登ってダクトで降りた先に2つの宝箱 → 左:スターライトホン/右:エリクサー
左のダクトから上マップに移動して最初の2つの宝箱の上の宝箱 → マキシマムレイ
タークス戦の後上に進み右(ユフィが居る方)に進むと神羅ビルへ
ユフィが居るマップの左がシスター・レイがある道
タークス戦マップの下にずっと進んで奥の方にアイテムが5つ → パワーアップ、ガードアップ、マジックアップ、マインドアップ、Wアイテム
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神羅ビル
2階ショップ…パイルバンカー、マスターフィスト
63階…グローランス
64階トレーニングフロア…マインドアップ、スピードアップ
64階ロッカー…マーベラスチアー
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アルテマウェポン
ハイウィンドで体当たりしまくって止まった所でバトル可能
シャドウフレアをラーニング出来るけど威力がえぐい → 耐えきれなくて全滅の可能性大なので対策が必要
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古の森
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レアマテリアの場所
ふういん→ミディール崩壊後子チョコボの耳の裏を撫でると貰える
アルテマ→コレル魔晄炉ヒュージマテリア回収成功か高額で買う
フルケア→メテオ発動後コスモキャニオンアイテム屋の奥の部屋
テュポーン→古の森(攻略本マップE地点の先?)
ハーデス→海底の神羅飛空艇の広い場所(多分壊れた飛行機の場所)
バハムート零式→プラネタリウムの青いヒュージマテリア → バハムートとバハムート改が必要
マスターマテリア各種→全部マスターした後プラネタリウムのヒュージマテリア(黄、赤、緑)を調べる
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海底神羅飛空艇
カーゴルーム前のマップでレノ、ルード戦
タフネスリングとザイドリッツが盗める
ハーデス、ハイウインド、不倶戴天、アウトサイダー、ロンギヌス、天の叢雲、エスコートガードが手に入る
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海チョコボ→詳しくは別メモにて
す、すごいチョコボ(Aランク) → アイシクルエリアのウサギモンスターと一緒に出てくるチョコボ
ゼイオの実 → ワールドマップ北東のゴブリンアイランドから盗むかバトルで落とす(ゴブリンパンチのラーニング可能)
山川チョコボとカップリングさせると産まれる
海チョコボを使って手に入れられるマテリアの場所
ウータイ南東の洞窟→ものまね
ミディール北東の島の洞窟→まほうみだれうち
コレル村付近の砂漠の洞窟→HPMPいれかえ
ワールドマップ北東の島→ナイツオブラウンド
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最強武器/究極リミット技
クラウド
アルテマウェポン → アルテマウェポンを倒す
超究武神破斬 → ゴールドソーサー闘技場32000BP
バレット
ミッシングスコア → シスターレイ途中の宝箱(パーティーにバレットが居ないと出現しない)
カタストロフィ → 北コレル列車イベント後に未亡人から貰う(マップ上の民家にいる)
ティファ
プレミアムハート → ミッドガル再侵入でウォールマーケットの宿屋右上の建物?
ファイナルヘブン → ティファの部屋のピアノイベント
エアリス
アンブレラ → ゴールドソーサーのスピードスクウェアの景品(5000点以上)
大いなる福音 → オヤジ小屋でミスリル入手→ゴンガガ付近の武器職人に渡す
↑戦闘回数の下2桁が奇数の時に貰える(他に雷の指輪が貰える)
ナナキ
リミテッドムーン → メテオ発動後にブーゲンハーゲンから貰う(ナナキが居ないと貰えない)
コスモメモリー → 神羅屋敷のロストナンバーを倒す
ユフィ
不倶戴天 → 海底の神羅飛空艇内
森羅万象 → ウータイイベント後ゴドーを倒す
ケット・シー
マーベラスチアー → 神羅ビル再侵入でトレーニングフロアのロッカー
究極リミット技なし
ヴィンセント
デスペナルティ → メテオ発動後ルクレツィアのイベント後?
カオス → ルクレツィアのイベント後?カオスも一緒に手に入る(ヴィンセント必須)
シド
ビーナスゴスペル → ロケット村のロケットが消えた後ロケット好きの老人から貰う
ハイウィンド → 海底の神羅飛空艇内の広い場所(カーゴルーム)
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jaguarmen99 · 5 months
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以下、株式会社エーアイの公式HPでのお知らせから 【当社コンシューマ事業に関するお問い合わせにつきまして】当社の関係者を名乗る者がnote記事を公表し、捜査機関からの事情聴取において、琴葉茜の権利関係に関する当社の見解について説明を受けた等の記述をしているとの問い合わせを受けています。当社に来社し退去しなかった方がいたために捜査機関に対応を要請したことは事実でございますが、当該来社者、及びお問い合わせのあったnoteの作成者は当社の関係者ではありません。当社が琴葉茜の権利関係に関する当社の見解を捜査機関に伝えたことはなく、捜査機関が当社の見解を代弁することもないと考えております。(2023/10/2 株式会社エーアイ) このハンストと暇つぶしの区別も付けられないクレーマーは勝手に株式会社エーアイの関係者を名乗り、暇空茜に琴葉茜を使わせないための勝手な理屈をでっち上げました。 「暇空茜に琴葉茜をつかわせない」というのが目的ではなかったようです。 「株式会社エーアイは暇空茜のアバターと名義の差し止めを行え!」というのが彼の要求でした。 これってつまりはWBPCと戦っている暇空茜という存在をネットから消し去るために株式会社エーアイに法的手段を執らせようって話ですよね……。(どう考えてもこんな権利は株式会社エーアイにはないですが)この時点で彼の認識がどれだけめちゃくちゃかってのが理解できると思います。 この目的を実現させるために彼は 株式会社エーアイに凸して要求を嘆願書として押しつける↓株式会社エーアイに凸して同社のポストに嘆願書を入れる(5回)↓消費生活センターや人権相談ダイヤルなどに彼の株式会社エーアイに対する要求を株式会社エーアイに斡旋するように求めるも断られる↓株式会社エーアイに要求を飲ませようと同社本社入り口で座り込みや同社の社員を見つけて延々と自分勝手な理論を展開して説得しようと長時間拘束するなどの行為を繰り返し警察を呼ばれる↓彼の思い通りにならない株式会社エーアイに逆上したのか同社前でロープで首吊り未遂(取り押さえられる)↓株式会社エーアイに凸をまた実行するも警察を呼ばれてパトカーで連行される↓9月20日 株式会社エーアイ社への接近禁止命令 誓約書も取られる という感じだったようです。 本人は株式会社エーアイに接近しない事等の誓約書まで取られたのに全く反省せず、このあとも電話やSNSで株式会社エーアイおよびその関係者に要求を繰り返していて、しかも株式会社エーアイの関係者を自称し続けています。 相手にしてもらえるはずがなく、今回のハンストを自称する暇つぶしのような行為に至ったようです。 相当精神的にやばい人だとわかります。 暇空茜氏のXをチェックされている人はご存知の方もいると思いますが、自由法曹団常任幹事、要するにほぼ共産党と断言されてもおかしくない共産党と極めて関係の強い神原元弁護士。colabo弁護団リーダーで暴力犯罪集団として知られるしばき隊の元構成員として知られる彼は暇空茜氏との裁判においてどう考えても必要性がないのに何が何でも暇空茜を裁判所に引っ張り出そうと、「暇空茜を尋問しなければならない!尋問させろ!」という無理筋の要求を繰り返しています。 なんとしても暇空茜氏本人を引き摺り出す事が目的になっていると見て間違いないでしょう。 彼らの事ですから暇空金氏を引きずり出すことに成功したら、これをつけ回して共産党員がたまたま見つけた風を装って写真を撮ってばらまかせたり、住所を特定してばらまかせたりする事もおそらくほぼ確実にやるであろうと警戒しなければなりません。 今回取り上げたハンストの意味もわからない調べられないようなヤバイ人が暇空茜氏を直接攻撃できる可能性を作る事を行うわけです。 これなら仮に共産党系の活動家らが手を出さなくても精神的にヤバイ連中や、colabo弁護団の主張を鵜呑みに出来てしまう程度の思考能力の人あんどを煽って暇空茜氏に危害を加えさせようという事は確実に実行されると見ていいでしょう。 こうすればcolabo弁護団の責任にはなりません。デマや印象操作、ミスリードを鵜呑みにする頭のおかしい人が暴走したというだけで済みます。 マスゴミとパヨクが無い事無い事安倍元総理の誹謗中傷を繰り返し、安倍には何をやっても良いという空気を作り続けました。そこに頭のおかしいマザコンが殺人という行為に至りました。 あげくにマスゴミとパヨクは自分達に都合の悪い対象へのテロを行った人を英雄のように持ち上げて、その政治的要求を代弁し続けて、「テロを行えば自分の政治的要求を実現させ、しかも英雄扱いされる」という形を作って維持し続けました。 それによって岸田総理を暗殺しようとするテロリスト山上の模倣犯のろくでなしが出てきました。
手を汚さずに敵を潰すという手口 | パチンコ屋の倒産を応援するブログ
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satoshiimamura · 8 months
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普遍性なき真実
龍と誠葉の契
4月馬鹿企画テーマ「立場逆転」
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「ひとつ願いが叶うのなら」
僧侶姿の彼はハボダの眼前に近づき、にこやかに問いかける
「貴殿が求めるそれは、例え魔法使いだとしても強欲が過ぎる願いではござらんか?」
人懐こい笑みで、それでいてハボダが立つのもやっとな殺意を振り撒く僧が、人間ではなく龍であるのは自明の理であった
(一)
 発端は、前線に近い集落まるごとが消え失せた報告が人龍連合に届けられたところからだった。確かに集落があった場所に、何の痕跡もなく全てが消え失せているとなれば、例え誠葉を用いたとしても異常である。
 そして、なぜだかトラブル収束名人として名高い(不本意)ハボダが、その調査員として派遣されたのだ。何だって自分が、とハボダは文句を言おうとした。が、しばらく1人行動だから静かだぞ、と上の人間が爆発音を背後に告げたら、もう頷くしかなかった。先日、胃薬を受け取りに行って、あまりの顔色の悪さに睡眠薬を盛られた彼に必要なのは、静寂と平穏だったのだ。
 そんな経緯で集落跡地にやってきたハボダを出迎えたのは、1人の僧侶であった。彼は人懐こい笑みで、ここに尋ね人がいたのだと説明する。こんな前線で、と怪訝な顔をしたハボダだったが、僧侶の手に握られていたのは、誰かの遺品であった。
「弔いを頼まれましたので」
 僧侶の言葉に嘘は無いようだった。
「拙僧、名を玲瓏と申します。天の星を知るために、旅をしている僧侶です。貴殿は、その身なりからして遠い西の方と見えますが」
「西方の民を知っているのか」
「以前に彼の地へ近づいたことが。とは言え、乾期であったため商人に止められました。せめて雨季に向かうべきだと」
「賢明な助言だ」
 西方の乾燥地帯を嫌というほど知っているハボダは、確かにこの僧侶が故郷間際まで来ていたのだと信じた。
「玲瓏殿、確かに俺は西方出身だ。名をハボダと言うのだが、今は人龍連合の一員として晦冥とも名乗っている。どちらでも好きなように呼んでくれ」
 この地域ではあまり馴染みのない握手をハボダが求めれば、すんなりと玲瓏はそれに対応する。
「では、ハボダ殿とお呼びしましょう」
 それで互いに挨拶は終わった。
(二)
「しかし、人龍連合のハボダ殿がここにいるということは、何かしら龍がこに集落を消したということでしょうか」
 玲瓏からの問いかけ。ハボダはその問いにわからないと言って、首を横に振る。
「その調査員として俺が派遣されたのだ。……例え龍がその力を振るったとしても、こうも跡を消していくのは珍しい。そもそも、前線に近いとは言えここを襲う理由がわからない」
「ここは戦線においての物資補給所、ではなかったと?」
「ああ」
 そこでハボダは玲瓏に、この集落が実は舞を奉納するための舞台があり、その舞台を維持する人々しか住んでいなかったのだと説明した。
「このような戦禍の最中、それでも舞を途絶えさせないと抗っていたのですか」
「それなりに名のある神事でもあったからな。宣言前は、祭りの日は人だらけだった」
 舞い散る春の花、霞のように桃色が視界を覆い、風の姿を写しとる。その中心で一糸乱れぬ舞を踊る女人たちの姿は、荘厳の一言で表せられないものであった。
 ハボダはかつて見た一幕を思い出し、その記憶の一片たりとも重ならない光景に、悲しみ覚えた。一体、この場で何が起きたのだろうか。
「ふむ、なるほど……ハボダ殿。その調査、拙僧も手伝わせていただけませんか?」
 玲瓏の提案に、ハボダはタダビトを巻き込むわけにはいかないと断ろうとした。が、続く彼の言葉に躊躇いが生まれる。
「この遺品は羽衣です。きっと舞に奉仕する女人の物だったのでしょう」
 彼は、と玲瓏が一区切りつける
「最後まで、この衣を手放しませんでした。そして、この地にて供養を頼むとも言われました。拙僧は、何もないこの地を見て困り果てておりましたが、これも何かの縁。ハボダ殿の調査に同行すれば、供養の道も開けます」
 玲瓏の言葉は至極真っ当に思えた。
「……そこまで言うのなら、許可しましょう。ですが、危険なので俺の指示には従って貰います」
「構いませぬ。拙僧は弔いさえできれば何も望みません」
 その純粋な言葉に、他の魔法使いもこうならいいのにと、ハボダは泣きそうになったし、胃痛は和らいだ。
(三)
 何から調査をするのか、と玲瓏から問われた時、ハボダは土を調べると答えた。というよりも、初めてこの地にやってきた時に、彼は奇妙だと思ったのだ。
「痕跡がなくなった、集落がなくなった。この情報に含まれているのは、建物があって人がいなくなったと状態かと思ったのだが」
「実際は建物全てが消え失せていますなぁ」
「ああ、しかも倒壊とかの形跡もなし。ただただ、地面の上の物全てが消え失せている」
「だから地面を調べるのですか」
「そういう事だ」
 ざり、とハボダが足元を撫でれば、変わり映えのない土が指先に着く。数度撫でて砂を退かせば、堅い大地が顕になった。が、やはりおかしいと彼は思う。
「玲瓏殿、できる限り砂を退けてください。なるべく広範囲でお願いします」
「目的は分かりませぬが、砂を退かすのですな?」
 大きめの枝葉を幾つか探して来ましょう、と集落より離れたところに向かい、暫くすると枝葉の束を2つ、玲瓏は手にしていた。
「簡易の箒です。作業はこちらの方が捗るかと」
 ハボダにも手渡された道具が、あっという間に砂を動かしていく。そして、結論が出た。
「ありえないことだが、建物の土台や支柱の跡すら遺されていないようだ」
 顕になった大地には僅かな窪みはあれど、そこに人工物があった跡はない。全て、一様に、変化することなく、全く同じ状態の地面が広がっていた。
「足跡一つ、生活の痕跡一つ、そして火や水の跡すら残していない。異常だ」
「異常というよりも、化かされている気になってきましたな」
 ハボダの出した結論に、玲瓏もまた同意する。が少しばかりユーモアも混ざった言い回しになっていた。
「周囲から見れば奇妙な空白地ですから、場所を間違えた訳ではありますまい。が、その空白に何の痕跡もないとはいやはやこれは」
 一体、どのような魔法なのでしょうか、と玲瓏がハボダに尋ねた。が、ハボダは答えられない。正確には、己の持つ属性や魔法の規模が大きければ可能かもしれないが、それを可能とする龍は滅多にいないという事だ。
 ハボダの契約龍からの情報なので嘘ではない。そして、契約龍はこの件には関わっていない。なぜなら、契約龍はこの規模の誠葉をウタえば、間違いなくもっと甚大な被害を出すし、制御をする概念を持たない。人がいた集落だけが消え失せさせた器用さが、あの龍にはないのだ。
 だからこそ、ハボダは頭を悩ませる。間違いなく龍だ。だが、龍がなぜそんな面倒なことをしたのだ?
「ハボダ殿?ハボダどのー?」
 何回か耳元で玲瓏がハボダの名を呼ぶ。1人考え事をしていたハボダはハッとなって、玲瓏に謝罪した。が、僧侶はケラケラと笑って「ハボダ殿は真面目でございますなぁ」と気にした風でもなく次の話題を出す。
「ハボダ殿は龍の仕業と疑っておりますか」
「ああ」
「では、龍がこれを行う理由があったのですな」
 その玲瓏の言葉に頷こうとしたが、ハボダは思いとどまる。龍と人間は違う価値観で動いている。呼吸と同義で、天災を振り撒く龍もいるにはいるのだ。全てを人間基準で考える訳にはいかないのを、彼は伝えることにした
「龍の価値観……でございますか」
「人には人の、龍には龍の道理がある。確かに龍にとって必要なことだったのかもしれないが、それを俺たち人間が理解できるとは」
 思えない、と続くはずの言葉を玲瓏が止めた。
「ハボダ殿は思い切りが良すぎるようですな」
 人も龍も、生きているという点は変わりませぬ。感情があるのは否定できませぬ。そう、訥々と語る僧侶の言葉をハボダは黙って聞く。
「ですから、龍がここに何を求めたのかから考えませんか?」
 それこそ分からん代表だと、なぜかハボダは言い返せなかった。
「まずハボダ殿にお尋ねしたいのは、なぜ舞が奉納されるようになったのでしょうか。奉納ということは、納める相手がいたはずです」
 その指摘にハボダは、かつて見た神事の発祥を記憶から引き摺り出す
「桃源郷に住む貴人……への奉納だと聞く」
「桃源郷?」
「天上人が暮らす極楽、らしい」
その答えに玲瓏は「異界ですな」と呟いた。
「異界?」
「そうでございまする。こことは違う場所、こことは異なる場所。天国、地獄、あるいは川の向こう、山の向こう、海の向こうにある隔絶された場所。もしくは龍が住む人から離れた地」
「……まさか」
 舞は隔絶した場所に住む龍に奉納する儀式であったのか、とハボダは驚愕した。
「龍が御伽話の存在となっても、龍にまつわる伝承は各地に多く残っております。また、ハボダ殿も承知でしょうが、龍は人の形になれましょう?ならば」
「龍が自らの身を隠して、人と交流してたのか」
「神事として残されたのならば、きっと何か契約をされたのかもしれません。その代価として、舞の奉納が続けられていた。……契約内容を推察できる何かを、ハボダ殿は知っておりますか?」
 質問を受け取る前から、ハボダの脳内はずっと回り続けていた。何だ、何だ、契約内容は一体何だったのだ。
「祭の名は」
 唐突に玲瓏が言った。その言葉にハボダの脳内に閃くものがある
「桜姫懐古祭……懐古!?」
 舞踊る女人たちの姿、朗々と紡がれる祝詞、そして極め付けは
「桜姫という役は、まさか……」
 舞を踊る女性たちの中でも、一際着飾った女性がいる。それを神事では桜姫役と呼び、舞台の中央で1人特別な舞を踊るのだ。それは栄誉なことであり、桜姫役はその年に結婚できるという伝説まであった。
 桜の精だの、春の精だの、散々憶測混じりの蘊蓄を酔っ払いたちが口にしていたが、真実は違う。これは人間の女性と龍の恋愛譚なのだ。
 幾年も幾年も、繰り返し繰り返し、龍に見せるための舞であり、龍に��せるための奉納であったのだ。そして懐古祭の名の通り、結ばれた契約は龍の慰撫。愛した女性を忘れさせないための契約。そういう時に龍が与える寵愛は、愛した存在が住まう土地の守護が多いのをハボダは知っていた。
「……舞を奉納しなかったから、なのか?」
「……」
「この情勢下で舞を踊れなかっただけで、許せなかったのか!?」
 ハボダの口調が荒くなる。声が張り、わなわなと腕を震わし、視線が険しくなる。怒りが彼を支配した。
「彼らは忘れてはいなかった。彼らは舞を大切に思っていた。今は舞えないかもしれないが、それでも消していい理由ではなかった!」
「ハボダ殿、落ち着いてくださいませ。何も、その舞の奉納相手がここを消したとは限りませぬ」
「だが、龍以外に誰ができると言うのだ!?」
「龍には龍の道理があるとおっしゃったのは、ハボダ殿でございましょう? それに今は戦時中です。龍も十分にそれを分かっておりますよ」
「なぜ言い切れる」
 今度は逆にハボダが玲瓏を問い詰めた。
 龍の動機が分かった。神事の意味も理解した。そこから導き出される答えは、散々を繰り返された悲劇でしかない。だが、
「ここを守護する龍は、龍王には従わなかった。ハボダ殿の契約龍や人龍連合におりまする龍たちと同様、人に寄り添う立場でありました」
 玲瓏の言葉に、ハボダは頭に上っていた血が下がるのを自覚した。
 そして、今目の前にいる僧侶の言葉に、違和感をようやく抱く。
「玲瓏殿は……なぜそれを」
 口にしたのは悪手であったはずだ。何の防御策も打たずに、問いかけるなど普段のハボダならしない。にも関わらず、ハボダはまだ信じられないでいた。人懐こそうなこの少年顔の僧侶が、龍であることを信じられなかった。
 いや、今の今まで気づかないほどに、彼は人の気配しかせず、言動に悪意もなく、人とそうずれたわけでもない感性で持ってハボダと会話を成り立たせていたのだ。それを龍が可能とするには、長く人と共にいなければならない。
「……彼は、人の寿命というものをちゃんと理解しておりました。いずれ消えゆ命、龍とは違う時間の歩み。それでも、僅かな時間を共にいられるだけで良かったと言っておりました」
 ハボダの質問の意図とは異なる答えを玲瓏は紡ぎ始める。そこにあるのは、人と変わらぬ愛しいものへの慈愛であった。
「むしろ足掻こうとしたのは、人である彼女であった思います。あの日、彼が一目惚れした舞をずっとずっと見ていられるように、彼女の舞を受け継がせようと晩年まで躍起になって指導していたそうですから」
 とは言え桜舞い散る中で踊る彼女は、老いてなお美しかったそうですよ、と玲瓏は茶化す。
「かの龍の名が忘れられ、桃源郷の貴人となっても。あの一途な女人の存在が忘れられ、桜や春の精となっても。人々の生活溶け込み、神事となり、祭りとして賑わう中で、あの日の舞が延々と続くその光景は、拙僧からしても美しいものです」
 ですから、龍王の宣言を龍は受け入れず、人を守ろうとしました。
「玲瓏殿は……ここを守護する龍と」
「人にとっては長い付き合いなのでしょうな。あんなにも空を飛び回り、大地が狭いと言っていた彼が、こんな小さな土地の、こんなにも小さな命に全てを捧げる姿は」
「姿は」
「あはれ、でございました」
 その言葉にハボダは絶望的なまでの差を実感する。
(四)
 玲瓏の言葉に、説明に、始まりを知ったハボダは、ふとした違和感を覚えた。
 集落の守護をしていた龍、そして消えた集落、跡形もなく広がる場所とその場に来たおそらく龍の玲瓏。長い話と歴史に逸らされそうになったが『根本的な部分が何一つ解明されていない』点が気になった。
 今度は警戒心を持って、ハボダは尋ねる
「玲瓏殿」
「何ですかな」
「貴殿は弔いたいと言っていた。そして、この地を無くしたのは守護する龍とは限らないとも言った。では、ここは一体どこの龍によって全てを消されたと考えるべきか」
 その瞬間、玲瓏の気配が変わる。
「うむむ、ハボダ殿は流されてはくれませんでしたか。人というよりも魔法使いとしては、大層な人情家をお見受けしたので、これで流されてくれるかと思ったのですが」
 意外と論理的なお方だ、と言って玲瓏はそれまでの柔和な雰囲気をかなぐり捨てた。そこにいるのは、間違えようもなく龍だ。
「改めまして、ハボダ殿。拙僧は玲瓏。時に金緑とも称される龍でござます。これでも龍王軍の一員なれば、この地を守護する龍の説得要員でございました」
編笠を被り、袈裟を纏う少年は、尋常ではない生命力の気配を纏い、ハボダの前に対峙する
「その説得が功を為さず、結果貴殿がこの地を滅ぼしたのか!」
震える声を精神力で正し、ハボダは玲瓏を問い詰める。いつでも誠葉を放てるように距離を取ろうとしたが、それ���も身体は恐怖で鈍くしか動かなかった
「拙僧はこの地を消してなどおりませぬ」
「では誰が」
「そも、ここは消えてはおらぬのです」
 何をふざけたことを、と思ったハボダだが、玲瓏は何かしらの誠葉を口にする。ハボダはその瞬間、自らも誠葉を唱え、かの僧侶へと攻撃をした。が、そこで奇妙なことに、誠葉が共に事象を成す前に消えたのだ。
「これはッ」
「先に告げた通り、桃源郷という異界と化した場所に彼は長らくおりました。それが彼の力、彼の誠葉。拙僧相手では、それしか道が残されていない悟ったのでしょう」
 つまりは神隠しですな、の説明にハボダは「馬鹿な」と言いたくなった。
「いやはや、実はちょっと拙僧も困っておりました。龍王軍としてはここの龍には退いて貰わねばならぬのですが、拙僧とは相性が悪く、こうして閉じ籠もってしまうと手出しができぬのです」
 ですが、と嫌な笑いを浮かべて玲瓏はハボダを見る。
「ハボダ殿の力は、ここの龍にとっては最悪な属性でして」
「そんなことを言って、俺が貴殿に協力するとでも思っているのか!?龍王軍に味方するほど落ちぶれてはいないぞ」
 啖呵を切ってハボダが言い返しても、玲瓏は特に応えた様子は見せない。
「ですが、異界に囚われた人は助けられましょう」
 玲瓏の一言にハボダは息を呑む。
「龍の作り出す異界は、龍のためのもの。そこに人間への配慮はあまり為されませぬ。まぁ珍しく人への配慮がある龍なのですが、そもそも拙僧らとは根本的な体の違いがあります故、不具合はありましょう。長くいればいるほど、常人には耐えられないものかと」
「だが、」
「ここの地にいた人々は既に守護の龍の存在を忘れていたのでしょう?いくら彼らを守るためとは言え、龍王の宣言の後に出会う龍となれば、恐怖で精神を摩耗するものも出ておかしくはない」
「それでも、お前たち龍王軍がタダビトを逃すとは」
「では約束をしましょう」
 この地に住まう人々は見逃そう、と玲瓏は告げる。
「守護した龍は」
「龍王に楯突いた時点で、末路は決まっておりまする。流石に彼は見逃せませぬ」
「見捨てろと?」
「全てを見捨てるか、龍見捨てるかの2択でござろう」
 全てを失うよりかは、よほど良いのではないか?の提案のハボダは揺れる。
「それとも、今のこの場でハボダ殿が拙僧を倒して大団円を目指しますかな?まぁ、貴殿の力は少々厄介ですが、それでも器は人間ですからなぁ」
 玲瓏の指摘通りであった。ハボダの属性は陰陽五行の中でも珍しい、陰属性だ。稀有であるし、その中でも攻撃力は高い。が、玲瓏の存在そのものが次元が違う。
「ハボダ殿の意見を拙僧は尊重しましょう。ここの集落の人々を助けて龍を見殺しにするか、龍の願いを聞き遂げて集落の人々を見捨てるか、その命を捨てて美談ぽく終わらせるか」
どう致しましょうか?の言葉に、ハボダは苦悩する。
「俺は」
「ハボダ殿は?さぁさぁ、どうしましょうか」
『そこまでにしてもらおうか、金緑』
 唐突に第三者の声が割って入った。ハボダは周囲を見回すも、声の主は見えない。だが、玲瓏は驚くこともなく「遅かったでございますな、東風殿」と曰う。
 その呼びかけに応えたのか、ハボダの背に龍が現れた。
『相変わらずの悪趣味さに反吐が出る』
「東風殿に言われたくないでございます。かつての戦いにおいて貴殿との策謀談議、どれだけ拙僧らが苦い思いをしたか」
『そのまま返すぞ』
 ぽんぽんと気兼ねなく交わされる会話に、ハボダは目を白黒させる。
 東風と呼ばれた龍は彼に『すまなかった』と言った。
『玲瓏は始めから、貴殿を利用しようとしていた。いずれ私が玲瓏の前に出なければならないように、貴殿に無茶な要求を突きつけたのだ』
「東風殿は人間に大層な情がおありですからね。例え見知らぬ魔法使いと言えども、あの選択を迷う時点でハボダ殿はこの龍の守護対象になりえましょう」
 2頭の龍からの説明で、無意味な選択肢を突きつけられていたのをハボダは実感する。始めから一人相撲だったのかと、ハボダは玲瓏を睨んだ。が玲瓏は特に気にした様子はない。
「さて、東風殿。覚悟がお決まりかと思いますが、拙僧と共に」
「ちょっと待て」
「龍王軍まで」
「だから待てと」
「ご同行を」
「聞け、この陰険龍!」
「酷いでございます、ハボダ殿!拙僧、これでも龍の中では陽気な部類でございますよ!!」
『嘘つけ腹黒龍』
 散々と玲瓏と東風の会話を邪魔し続けたハボダは、ようやっとこちらを見てくれたことに安堵する。対し、玲瓏は頬を膨らませ、いかにも怒っていますと顔に出していた。
 それを呆れた表情で眺めるのは龍なので、いまいち締まりがない。
「もう、ハボダ殿はまだ何か言いたいことがあるのですか!?ちゃんと拙僧、約束は守りますぞ。東風殿も、そこは拙僧を信じているからこそ出てきてくれたのでしょう!?」
『いや、余計なことをこれ以上出さないようにだが?お前との約束はハボダ殿を人質に取るつもりだった』
「信頼ゼロでしたか」
「いや待て、俺を人質に取るとはどういうことだ?」
『うむ、貴殿の命を奪わない代わりに、こちらの民の命を人龍連合に保護させようと』
「俺はあなたを庇ったのだが?」
『違う。金緑は初めから人流連合の一員である貴殿の命を奪おうとはしていなかった。その力の価値を認めていたからだ』
「東風殿」
 そこで初めて玲瓏が焦った表情を浮かべる。対し東風は余裕そうで、ハボダに説明した。
『金緑の口約束など端から信用などしておらん。だが、こいつはわざわざ貴殿に選択肢を与えた。人龍連合の魔法使いにそれを提示した意味を考えれば、簡単だ。金緑は貴殿に負い目を負わせたかったのだろう』
 そして、と続く言葉は意外なものだった。
『問答を聞いている限り、貴殿はかなりの人情家。貴殿ならば見殺しにした龍の願いを叶えようと足掻くかもしれないし、結果金緑が求めるものを差し出すかもしれない。それは業腹だったので、私が貴殿に無理難題を押し付ける形にしたかったのだ』
(五)
 ハボダは混乱していた。
 消えた集落、おそらく龍に捧げられた舞の奉納、龍王軍と敵対した龍、その龍を排除しに来た龍、玲瓏にとって有益な力を持つハボダの価値。それぞれが、それぞれの立場で話を引っ掻き回し、筋道を見えなくしている。
 何が正しいのか、何を目的としているのか、それが見えない。ならば、とハボダは深呼吸を一つ吐く。深く長く吐き続け、緊張を解き、思考をクリアにし、そして自身の目的を思い出す。
名はハボダ
人龍連合の魔法使い
消えた集落の謎を解き明かし、可能な限り人々を助ける
 それだけだ。それが彼の芯であったのだ
 ハボダの前では、玲瓏が東風に余計なことをと悪態をついている。だが、先程のよう焦りは見受けられない。ならば、まだかの龍の狙いからは離れていないのだ。だからハボダは確認しなければならなかった。確認のために、彼は自分自身へ向けて誠葉を解き放った。
(六)
 ハボダの誠葉を止めたのは、玲瓏だけだった。東風は止めず、玲瓏だけが焦ったようにハボダが紡いだ誠葉の被害を食い止めたのだった。それが三者共に理解した時、次にハボダの命を狙ったのは東風であった。またもや玲瓏が止める。確かに、玲瓏にとってハボダが人質として効くようだった。
「ああもう、厄介なことをしてくれましたな!」
 苛立ち混じりにハボダを抱えて玲瓏は飛び回る。飛び回りながらも東風からの攻撃を全て変化し、無力化させていた。
「それもこれも、ハボダ殿がせっかくまとまりかけてた話に横槍を入れたからですぞ!ああ、あの時無視しておけば」
「そう、それだ」
「どれですか!」
「あの時、俺に与えられた選択肢は龍を見捨てるか、人間を見捨てるかだった。だが結局は龍を見殺しにする道に誘導された」
 抱えられながらも、ハボダは1つ1つを丁寧に考え始める。
「ハボダ殿は割とピンチかと思うのですが、それでも考えるのですか!?」
 ああ、と頷いたハボダは舌を噛まないよう注意しながらも喋り始めた。
「玲瓏殿の目的は、この地を守る龍の排除。ただ、これまでの様子からして、貴殿は攻撃されなければ相手を攻撃できない縛りがある。あの東風と呼ばれる龍は、それに気づいて篭城戦へと切り替えた」
「対し東風と呼ばれる龍の目的は、この地の守備。集落の人間は発狂するかもしれないが、籠城戦をすればこの大地は守れる。つまり、両者とも狙いは土地であり、人間ではなかった」
「…………」
 ハボダの説明に、玲瓏は何も言わない。
「そこにやって来たのが、俺だ。当初玲瓏殿は俺の力を使って、籠城戦の要である異界を壊そうとした。だが、ここで奇妙なことに土地の守護を放棄して東風は集落の人間の保護のために姿を現した。彼の説明だと、俺を使えば集落の人間が助かると思ったからだ」
 しかしこれはおかしい、とハボダは思う。始めから龍たちは人間の命は度外視していた。ハボダの登場で、なぜ人間の命を天秤に乗せたのかが分からない。
 しかし、玲瓏が何らかの狙いでハボダの命を守る動きをしている点を加味すれば、何となくこうではないかと仮説が浮かぶ。
「ただ一つの目的ではなく、優先順位があったはずだ。俺という異端がやって来たことで、当初の目的の優先順位が両者の中で入れ替わったのかもしれない。そこで俺を使うために、双方が人間の命を駆け引きに利用し始めた」
「たかがッ魔法使い1人の価値は重くないですよッ」
 ハボダの言葉を否定する玲瓏だが、その顔の余裕はどんどんと剥がれていく。
「では、二頭の龍の狙いは何か。この土地に何があり、何故ここに両者共固執するのか。俺の力を使うと守護が壊れるのは確か。そして、この土地を欲しがる玲瓏殿にも不具合が生まれる」
 さらにハボダは己の考えを述べていく。
「ここまで考えたとき、そもそも本当に舞の神事は龍の為に行われたのだろうか?という疑問が生まれた。確かに人と龍の交流があったのは事実だろうが、玲瓏殿は舞を踊る女人に一目惚れした龍が彼だった、と。龍のための奉納ではない、龍以外への奉納だ」
 ならば始めから玲瓏はハボダを騙していたのだ。いや、事実の一部だけを教えて、誤解するように誘導していた。そのために、東風は業腹と言い放ったのだ。
「だが、両者ともに俺に真実を教える訳にはいかない事情もあった。俺が人龍連合に所属しているからだ」
「ハボダ殿、まだ話は続きますかな」
「ああ」
「拙僧、そろそろハボダ殿を庇いきれなくなりそうなのですが」
「嘘だな、何が何でも俺を生かしたいはずだ。陰属性……というよりも、俺が使う重力の誠葉は天の星に関わる」
 その瞬間、玲瓏から表情が消える。
「玲瓏殿はその身を隠しながらも、天の星を求めると言った。東風殿は空を飛んでいたにも関わらず、大地に降りた。そして、春の訪れ、桜の開花に合わせる舞から考えれば、ここで行われていた神事は豊穣祈願。田畑のない土地に固執するとなれば」
 ハボダは誠葉を紡いだが、玲瓏や東風に向けていない。
 真っ黒な球体が地面を抉った。
 誠葉は今度は転移もせずに発動し、大地を抉り、巨大な穴が開くとその下に隠れていたものを顕にする。
 玲瓏は無表情に、東風は焦りを滲ませて、ハボダを睨んだ。
 だが、ハボダの視線は巨大な穴に注がれている。そこにあったのは広々とした空間。
「人には見せたくないもの、龍が奪い合うもの、正確な暦に関係するもの、重力の誠葉で価値が変わるもの」
 もう一度ハボダが誠葉を紡ぐが、東風が止めようとし、玲瓏の誠葉が予想外の現象を引き起こす。結果、その穴の中に記されたものが照らされた
「俺は正確に理解できないが、価値は知っている」
「これは星々の動きを記録し、計算し、予測された結果生み出された『数式』と『公理』だ」
(七)
 ハボダが魔法使いとなったとき、契約龍から聞かされたのは重力というものの可能性だった。
 重さ、質量、体積くらいまでなら分かるのだが、引力や力の釣り合い、果ては光の歪みに時間の伸び縮みなど、到底ハボダには理解できるものではなかった。
 だが、契約龍自身もよく理解できていないらしい。本能でかの龍は身体に刻み込まれているため、特に苦も無く誠葉を紡げるようだった。だからこそ、人間であるハボダには無理だろうという前提で与太話として教えていた。「やろうと思えば星を降らせることも可能だ」と。
 そんな馬鹿なとハボダは否定したが、契約龍は時代が時代ならやれたと豪語する。かの龍は人と龍が別れた頃に誕生した龍だ。存分にその力を振る舞うことはできなかったが、それでも独りで宙を目指したこともあったらしい。
「月に行きたかったが、生憎と誠葉が紡げなくなった。上は音のない場所だったんだ」
 ハボダにとって契約龍の話は、そんな場所があるのかと好奇心が育つよりも、奇怪な御伽噺を聞かされた感覚が強い。
「なら、誠葉が届かない場所に浮かぶ星を落とすことなどできないだろう?」
「星は自らの力で位置を決めるのではなく、蜘蛛の巣のように互いを引っ張るらしい。だから綱引きのように」
 引き込む力を強くすれば、星を落とせるのだ。と酔っ払いの戯言みたいなノリで教えられたのだ。
「だが、それにはどれだけの力が必要なのか確認せねばならない。人間は星を観察して、数で力を表しているとの噂だ」
「数式というやつだな」
「そうだ。誠葉は音として消えてしまうが、数式があれば」
 星が落とせる日も来るかもな、と契約龍は上機嫌に教えたのだ。
 もっとも、ハボダという魔法使いには到底できない力の使い方であったし、契約龍も龍王の宣言に反発していたからこそ今は人龍連合に身を寄せている。両者ともに本気で星を落とすつもりはなかった。
が、まさかである。
(八)
「秘匿されるべき数式と、俺の扱う誠葉への関与。あの契約龍の与太話かと思っていたが、まさか本気で星を落とす式があるかもしれない、などと誰が思うか」
 玲瓏に抱えられたままのハボダの呟きに、今度こそ二頭の龍は沈黙した。
「龍王軍はこの式が欲しく、ここの守護者なら秘匿したい」
 まさにハボダの存在がイレギュラーだったのだ。龍同士の膠着が、龍に対抗できるかもしれない方法を血眼になって探している連合の魔法使いに見つかった。しかも、鍵となる属性持ちだ。
 玲瓏はこの場とハボダが欲しい。東風は例えこの場は放棄してもハボダだけは玲瓏に渡してはならない。
 その思惑が今に至る。これで、ハボダはようやく龍に一矢報いる手段がわかった。
「なるほど、貴殿たちが生み出す策略に泣いたものが多いのも納得だ」
 ハボダの腹の底から沸々と湧き上がる感情は怒り。せっかくの静かで平穏な調査任務。なのに!なのにである!!
「は、ハボダ殿?何を考えているのですか?」
 玲瓏が恐る恐るハボダの顔を窺う。東風もまた、怪訝な顔で魔法使いを見つめた。
「やっっっっっっっってられるかあああああああああああ!!!!!」
 それはハボダ渾身の叫びだった。
 そのまま勢いで誠葉を唱えるが、あまりにも考えなしだったので結果、
「え?ええ?ちょ、ハボダ殿!?うわっ、重力の展開が早い」
『金緑ッ、その魔法使いを離すな!』
「無茶言うなでございます!!こんなネズミ花火みたいな状態で」
『こんな無茶苦茶な使い方があるか!私の誠葉の領域まで歪み始めた』
 ハボダは玲瓏の腕から逃れ、そのまま東風の領域を穴だらけにする。
 予想外の動きにそれまで散々ハボダを振り回していた龍たちは、片方は生け取りにしようと、もう片方は始末しようとした結果、慌てすぎて互いを邪魔し始めていた。
 そしてその隙を逃すほどハボダも阿呆ではない。
「お前たちも目的なんか知るもんか」
 地面に開けた穴から中覗き見る。
 壁に床に彫られた文字、数、図形、記録の数々。その叡智が敷き詰められた空間で多くの人々が倒れ、苦しそうな顔を浮かべて絶命していた。とっくに彼らは発狂していたし、ハボダは遅すぎたのだ。
 尚更彼の怒りが増大する。怒りのあまり、魔法の出力を誤った。
 やめろと叫んだのは玲瓏か東風かは分からない。ハボダにとってはどうでもいいことだ。
 彼は契約して得た力でもって、ありとあらゆる数式を記した壁を、床を、書物を、人を、まとめて押しつぶしたのだ。
 ハボダ自身の身すら危険に晒すほどの重力の塊は、あらゆるものを飲み込む球体となる。
 周囲を飲み込み続けている中、逃れる術が見当たらないことに、ハボダはとっくに気付いていた。そしてそれをくだらない最期だなと思う感性も持っていた。
 とは言え、あの人間の命などどうでもいいと言わんばかりの龍たちが死守したかったものは壊せたのだ。
 ならば良しとしよう、とハボダが思った矢先に別の誠葉が展開される。
「人情家ではなく激情家なお方とは思いませんでした」
 やれやれと言った顔で、玲瓏が再びハボダを抱えて崩れかかった空間からあっさりと脱出したのであった。
(九)
「古代の叡智ぶち壊しは想定外でしたなぁ」
『何千年もの努力を壊すその度胸、逆に敬意を抱くぞ』
 先程まで殺し合いをしていたはずの龍たちは、息のあった煽り文句をハボダにぶつけていた。
 ピキピキとこめかみの血管が浮かぶほどに、それはハボダをイラつかせる。
「うるさい、黙れ、いい加減にしろ、俺は人龍連合の魔法使いだ。龍王軍とは敵対するし、人の命を奪う龍は憎む。それが俺の道理であり、このくだらない争いを止める手段だった訳だ」
 龍には龍の、人には人の道理がある、と再度口にすれば、玲瓏は仕方がないと座り込んだ。
「ちょろいと思っておりましたが、案外頭が回るお方で驚きでございます。今後のために反省会を開きたいのですが、ハボダ殿の都合の良い日を教えてくださらぬか?」
『私も参加しよう。あとハボダ殿も盤上遊戯会は如何だろうか?貴殿ならきっと他の龍たちにも気に入られると』
「茶番はや め ろ」
 ちぇー、つまんなーい、と文句を言う龍たちに本気でハボダは呆れる。
「で、」
「で?」
『うん?』
「何故、俺を助けたんだ?」
「それは弔いのためですよ」
 最初の玲瓏の目的だったはずの言葉に、これまでほぼ全てが嘘だったのを知ったハボダは思わず「嘘だろ」と呟く。
「嘘ではございません。まぁ、確かにハボダ殿を騙す目的もありましたが、この地の慰めは拙僧らの役目ではなかったので」
 何故だとハボダが首を傾げるよりも先に、玲瓏が東風殿と呼ぶ。東風は無言で玲瓏を見つめ返す。
「土地も人も憂いもなくなりました」
『ああ』
「その命を拙僧にお渡しください」
『仕方ない、あがけよ金緑』
 ハボダが止める間もなく、東風は己で自身の命を終わらせる。はらはらと崩れ落ちる身体を目の当たりににした玲瓏は深々と礼をした
「さらばです、東風殿。貴殿との策略遊戯は楽しかったですよ」
 震える声で送った言葉、お辞儀をしたことで見えぬ玲瓏の表情
「なぜ、何故だ!」
「龍王軍に楯突いたのです。当然の帰結でございましょう」
「だが、土地も人もなく、憂いもなくなったのなら共に」
「共に生きれませぬ。拙僧は龍王軍として抗うと決めました。そのためならば、かつての友であっても命を奪うのです」
 しかし自殺だったではないか、のハボダの反論に、玲瓏は初めて敵意を露にする。
「もし仮にひとつ願いが叶うのなら、ハボダ殿は何を願いますか?」
「何を突然」
「それは犠牲なく叶えられると思いですか?そんな、都合のよい、誠葉よりも万能の何かがあると思いですか?」
「だが」
「ひとつ願いが叶うのなら」
 玲瓏はハボダの眼前に近づき、にこやかに問いかける
「貴殿が求めるそれは、例え魔法使いだとしても強欲が過ぎる願いではござらんか?」
 人懐こい笑みで、それでいてハボダが立つのもやっとな殺意を振り撒く僧が、人間ではなく龍であるのは自明の理であった。
「無理なのですよ、最初から。拙僧と東風殿が対立した時から、どちらかしか生きられない程度には追い詰められていました。少しでも時間稼ぎをするために、篭城戦までした。貴殿の登場で僅かな希望が生まれましたが、それも潰えた。ならば、決まりきった決着をつけるしかないでしょう」
 つらつらと続く言葉。
「拙僧には役目があります。それを東風殿は慮り、自ら幕を引いたのです。彼には守護する土地も人も物もございませんから」
 だから、と玲瓏はハボダに告げる。
「ハボダ殿が覚えてくださいませ。この地で、この美しい花があった場所で、誰が舞を送り、誰がそれを受け取り、どうして龍が守護したのか」
「それは嘘なのだろう」
「そうでしたね」
「貴殿が俺を騙すために誘導したもので」
「ええ、もう少し騙されてくれればと思いました」
「そもそも俺は人龍連合の一員で」
「存じております」
「なのに……」
俺に弔えと言うのか、とハボダは玲瓏に尋ねる。
「ハボダ殿は人情家で激情家なお人ですから、きっと流されてくれると思ったのですよ」
 先程までの龍としての圧もなく。出会ったばかりの頃の、どこか人懐こい少年顔の僧侶として、彼は微笑んだ。それでハボダはこれが断れない策略だと気付く。気付いたが、もう疲れていたのでどうでも良かった。
「玲瓏殿」
「はい」
「貴殿ともう二度と会いたくない」
「拙僧としては、また巡り合う日を楽しみにしております」
「勘弁してくれ。……だが、嘘つきで意地っ張りの馬鹿な龍の願いくらいは叶えてやるさ」
「ひどいことを仰る。春だからこそ、愚かな振る舞いをするのですよ」
 お互いにね、と悪戯っぽく玲瓏は笑い、そして誠葉を紡ぐ。その身は空へ、空へと登っていった。ハボダはしばらく空を飛ぶ龍の姿を眺める。が、眩しい光に嫌気がさして、すぐに視線を集落の跡地に向けた。
 やることは山積みだが、まず彼は
「静かだな」
 しばしの平穏を享受したかった。
(十)
 玲瓏の帰還に合わせ、彼の部下たちが出迎える。口々にこれまでの戦果や被害が報告される中、一頭の龍が玲瓏に尋ねた。
「そういえば、あの数式は手に入れられたのですか?」
 玲瓏の古馴染みが守護する土地に、星に関する数式があるのは龍王軍には周知の事実だった。
「いいえ。予想外なことに全部壊されてしまいましたからね」
「おや、それは残念でしたね。あれさえあれば、玲瓏様の研究が大分進むようでしたが」
 ふ、と部下の視線が壁一面に描かれた天体図に注がれる。そこには幾つもの数式もあった。
「ないものはないので、また一から研究し直しですなぁ」
 ああ面倒だ、と言わんばかりに彼は記された文字の幾つかを消す。
「東風殿が拙僧の味方だったら話は早かったのですが……あの方は、拙僧と同じく龍王の存在は嫌いですが、龍王そのものは気に入っていますし」
 残念でしたなぁ、と呟く玲瓏に悲壮感はない。龍王への不敬とも取れる言葉さえ軽い。
「玲瓏様。いくらあなた様が龍王様の腹心、右腕としての地位があったとしても、先程のような発言は慎まれた方がよろしいかと」
「良いんですよ、これで」
「ですが、」
「どうせ龍王は東風殿との一件すら拙僧の悪あがきにしか思っておりませんから」
 慢心して貰わないと、の言葉さえ玲瓏は隠さない。
「拙僧、龍王の思惑を知っております。龍王軍の行末も察しております。だからこそ、龍王軍の右腕として策を練りましょう。龍の未来のために、人の未来のために、何故なら天の星に恋した身なので」
 正気も理性もなくすほどに恋は偉大なのですよ、と恍惚な笑みを浮かべて玲瓏は星の名前を呼んだ。
END
キャラ紹介:ハボダif
人龍連合所属の晦冥の魔法使い
重力を操る誠葉を扱うが、人間のため使用には制限が掛かる
苦労人のツッコミ気質
連合の火消し担当だけど先に爆発物という名の同僚の撤去から始めるべきだと思ってる
頭はたぶん良いはず
キャラ紹介:玲瓏if
龍王軍所属、龍王の右腕であり腹心
変化変容の誠葉を操る古の龍
戦闘能力自体はあまりない。ので戦略特化で軍を従わせている
明るい性格だが腹黒いので、上の年代の龍ほど警戒度が高くなる
龍王概念嫌いと公言しているが、龍王自体は好き。龍王の狙いに便乗して、星の研究をしてる
東風(ゲストキャラ)
固定の誠葉を扱う玲瓏とは同年代の古の龍
空が好きで、星も好きで、玲瓏と飛び回っていたけど、舞を踊っていた女性に一目惚れしてから地上住まいをしてた
龍王の正体にも気付いているし、玲瓏の狙いも薄々察している
数式渡したら破滅一直線なので絶対渡すものかで対立した
立場逆転だと
・ハボダ本来の気性の荒さが全面に出る
・肉体による制限がないので、玲瓏のやっちゃいけない誠葉倫理が吹っ飛ぶ
・正史ハボダは色んな情で右腕として身動き取れなくなってるけど、if玲瓏は1つの情のために他全部切り捨てて暗躍含めて動いてる
な感じかなぁと思いました
たぶんifの方が気質的に本人たちのストレス少ないと思うけど、それはそれとして龍王軍の暗躍と暴走がより酷いことになるので、正史の方がまだ安全ぽそう
 あと玲瓏ifが恋しちゃった天の星は、数多ある星々の中でも一等情のある『彼らが生きる』星です。これ以上告げてしまうのもあれだけど、お題に則したセリフ回しにすると分かりにくいので補足しました
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shukiiflog · 9 months
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ある画家の手記if.14 画家
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知り合いの画家の主催するパーティ
上品で無菌の空間はあの人を連想する。 どこかにいて誰かのことを思い浮かべることは稀だけど、あの人は幽霊のようにいつでも唐突に現れる。 家にこのホテルのようなシャンデリアやホールはなかったけど、あの人と似ている。 背筋を正して張り詰めていなければ何もかも崩れてしまいそうで誰も弛緩できない、そんな空間をあの人は居るだけでどこにでも作った。 その空間で許されることはとても少ない。 徹底して清潔で、存在するに足るものや言うに値することしかあってはならない。 そんな意味ではパーティなんてあの人からは遠いものだけど、僕を威圧する何かが似ている。
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「おい。あんま飲むなよ」 持っていたグラスのアルコールをちまちま口に運んでいると、どこからか横にきた冷泉に突っ込まれた。 こういう特殊な場所でも冷泉は自在にうまく動き回れる。 「なんか…悪寒がして。お酒を飲んだら温まるかなって」 「悪寒っつーか人の視線だろ。今回もやたら見られてるぞ」 人の視線。気づいてなかったな。みんながこっちを向いてるわけでもないのにそんなのに気づけないな。 「気分…悪くなってきた…」 「ここで吐くなよ。化粧室は出て左。まぁたまにはこういうストレスも身に浴びとけよ」 見られてる。なんでだろう。いつもよりきちんとしてるのに。最近まで入院してたせいかな。 「もう少しだらしない風にセットしてやればよかったか」 僕を見ながら冷泉はしてやりがいのなさそうな顔になっている。僕をドレスコードに通すために着付けたりセットしてくれるのはいつも全部冷泉だ。間違いのないセンス。 だけど僕には色々と窮屈で息が苦しい。 少し座りたいけどアトリエにあるような親切なソファはどこにも見当たらない。 「それよかいいのか。なんかあの子ずっと質問ぜめになってるぞ」 「…え。」 あの子。 そうだった。 今日は僕だけじゃなかった。 ホールをきょろきょろ見回すとピアノの近くに少しひとが溜まっていて、人影の向こうに見慣れた頭の形があった。 「早く言ってくれ…」 近くのテーブルにお酒を置いて、代わりに水の注がれたグラスを両手に持つ。 取り囲まれている香澄にまっすぐ寄っていくと、周囲の人は僕が来たのを知るや否やすっと道を開けて通してくれた。かき分ける必要もなかった。こういう場所での人の動きも謎が多い。 「香澄。大丈夫?」 簡単に近寄れたのでそばに立って右手のグラスの水を差し出す。 顔色が悪いように思ったけど、今日は傷跡を薄く見せる化粧をしてるせいかもしれない。 完全に消えてはいないけど冷泉が器用に手早く施した化粧は傷の凹凸やまだらな色素を抑えていた。 まつ毛や虹彩や眉が映えて、髪も綺麗に上げている。 「ありがと……これってお酒?」 「ただの水だよ。酔ってない?」 「うん、多分」 なんてことない普通のやりとりなのに、ずっと見てるひとがいるせいで落ち着かない。 僕の斜め後ろにいたひとが僕の方へ気持ち手をかざして何か尋ねようと、して口を開けた、とき、 まったく違う場所、ホールの出入り口あたりから何か大きなクラッカーのなるような騒音がして みんながそっちを見た ホールの中はこれまでどちらかというとまだみんな抑えた声量で、賑やかとまではいってなかったけど、急に全体の声量が上がった その中でも誰にも混ざらない通る声量が聴こえてきた 「あっ ピアノ!でかいほうのピアノあるじゃん! 俺弾く!」 出入り口に集まった人の群れから床を転がるようにして出てきたのは僕の嫌いな人間だった。 「香澄、おいで」 つられて香澄もそっちを見ていたのを、手を引いてこのタイミングでホールの隅の方に退散する。 高い天井から下がった分厚いカーテンの向こうに少しの空間がありそうだったのでそこに香澄を押し込んで自分も入るとカーテンの分れ目を綺麗に合わせて隠した。 灯りがなくて少し暗いけどホールの照明に当てられてるより随分気は楽だった。 「…疲れた、ちょっと、休ませて…」 そんなに広い空間でもない、今日は使われてないみたいだけど大きな高そうなソファや背の高いランプが、とりあえずという風に並べられている。 別な催しの時には使われるのかもしれない。そのソファを少し借りる。小さなテーブルの上に水のグラスを置いて、香澄の腕を引いて自分の腕の中に後ろから抱き込んでソファにぐったり体を預ける。これでアトリエと同じ状態。 かいじゅうくんにするみたいに香澄の頭に顔を押し付ける。いつもと違う整髪料が少し気持ち悪い。 「な…直人、ちょっと」 「…ん、…何」 「上着だけでも脱がせてよ、先生の私物なのに皺になっちゃう」 「いいよ…どうせ人に着せたら慧はクリーニングに出すし」 綺麗に着ても一度他人が触れたものは徹底滅菌される、潔癖というか、…ひとのことが嫌いなんだ。誰でも関係なく。僕も例外じゃない。 そういうところ、なんとなくあの人を連想する。場所がよくないのかな。 「でも、出ていけなくなるって」 香澄がいつまでも落ち着かないでもぞもぞするので、仕方なく上着を脱がせてソファの背もたれに伸ばしてかけた。 さっきより抱いた時の感触が人肌に近くて温かい。 綺麗に糊の張ったワイシャツの上から体を撫でると普段より鋭い衣摺れの音がする。 綺麗な白いシャツ。整然と折り目正しくアイロンのかかった無菌無臭のもの。 追いやられた場所に相応しくない繊細な刺繍の入った豪華で大きなソファ。 余計なものを連想する。 手に触れた香澄のシャツの邪魔なボタンをいくつか外して開いたところに手を入れてまさぐる。 下に何も着てないから直に肌に触れられて少し息が楽になった。 ホールからピアノの音が響いてくる。カーテンひとつぶん遮られた音は膜がはったみたいに程よく耳に優しい。 香澄の背中に頭を擦りつけて甘える。 「…僕、こういうところに向いてないよね」 「……服は似合ってるよ」 「…そうかな。そういうセンスないんだ」 人任せ。 脱ぎたいけど似合ってるなら脱がないでおこう。 香澄の首筋に噛みつく。かいじゅうくんにするみたいに甘噛みする。 「…痕残しちゃだめだよ」 「ん……」 痕が残せないならと思って、香澄の体をソファに寝かせて僕の方を向かせる。上に覆いかぶさって唇に口付ける。 顔を傾けたときに香澄が口を開けたのを逃さずに深く舌をいれる。 衣擦れの音より水っぽい唾液の絡む音の方が耳を占める。 僕がお酒を飲んでるから香澄にも移りそうだな。 片手で香澄の足をなぞって根元を解すように揉むと香澄が小さく体を跳ねさせた。 「誰もこないよ」 こういうとき、誰もこないようにしてくれるから。 「香澄、大丈夫」 香澄の頭を乗せていた自分の腕をひっくり返して腕時計を見る。パーティが終わるまでまだまだ時間がある。 いつもより体を強張らせて力を抜かない香澄のシャツのボタンを全部外してしまう。頑丈な腰のベルトを解いて前を開ける。 「すぐ終わるから…」 ワイシャツの下に隠れた肌に舌を這わせて痕を残す。 アルコールでは温まらなかった体が少しずつ熱くなってきて、狭い空間に篭った湿度でやっと息が思うようにできるようになった。 このまま乱してしまおう、綺麗なシャツとか豪華なソファを台無しにすればもっと楽になる。 カーテンで隔たれたすぐそばをひっきりなしにひとの気配が行き来する。 いつまで経っても体から緊張を絶やさない香澄を口先で宥めながら、 息はできてもどこかから見張られているような感覚が拭えなくて、 それを振り払うために僕は香澄を無視した。
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(補足、冷泉慧鶴視点) 続き
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dara122fs · 1 year
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2022年NHK杯備忘録
行って参りましたさっぽこNHK杯2022。
現地で見た印象と、録画確認して感じたこと等、ちょこちょこと備忘録として書き残しておきます。アイスダンスのみになります。
個人的に感じたことであって、そうは感じませんでしたよという意見もあって当然だと思ってます。こんな感想もあるんだなと思っていただければと思います。
Rhythm Dance
ココちゃん🇯🇵
フライングした方向と逆方向に回転するツイズル面白いデザイン!1stツイズルの手のfeature、���じグループのfeatureだけど美里ちゃんは右手が頭の上、ティムくんは両手同じ高さで2人で位置を変えてるのですね。なるほど。PSt前のストップはお互いに相手に体重もう少し預けたらもっと素敵になりそうかもしれない。CuLiは美里様降臨✨リフトスキルほんと凄い…!素晴らしいアピールでした👏🏻
ピリハラちゃんとアンナちゃんのマジカル衣装さん🇫🇮
2ndツイズルちょいツイズレしても回転するの大事ですね(2人共にレベル4)!3rdの回転終えてピシッとポージング取るので印象が良い。アグレッシブな折原さんに目が行きがちだけども、ユホくんもラテンキャラクター素敵に演じております。…と見てたら、隣のポニテさんが激しく踊るもんですから、目が行っちゃいますねぇふふふ☺️最後までエネルギッシュで見てて楽しい💖最後の戴冠フィニッシュも好きです👑
ルナレオちゃん🇨🇳
シントンさん🇨🇳を思い出す衣装のカラーであります。「リンクにショッキングピンクが映えています(実況)」ええ本当に。ルナちゃんの腰の動き、ラテンダンスとっても研究したんだろうなぁというのが伺えます。まだシーズン1試合目でまだまだルナレオちゃんの本領発揮とは言えなかったかもしれないけれど、きっと滑り込んできたら印象ガラッと変わりそう。きっと化ける。
ウォルフコスティンさんジェフリー🇺🇸
ジェフリーの2ndツイズルの最後の1回転怪しいかなと思ったらLevel3。いいんだちゃんと回って回転したもの。ウォルフコスティンさんが大きく速く動こうという意識が見えるChRS。その分ジェフリー大変だーまじ頑張れ。チャーリー先生の要求よ。MiStは元気いっぱいで良かったし表情も素敵だったです。
かなだいちゃん🇯🇵
ズエワ先生からの「着なさい」の圧が聞こえてきそうな衣装ちぇんじ。音を拾いまくるChRS…!動きを止めるスキル2人共に高いので形がビシッと決まるのも魅力ですねぇ…!GOEもモリモリ。MiSt前のストップまで踊って盛り上げているところ、若干曲が余ってる印象にも見えなくもないのでPStの後そのままMiStに入ってCan you handle this?でストップ振付入れるのも有りな気もする(リンク足りなくなるな)。RoLiはしっかりレベル取れてるので、あとはポジション取るまでのスピードと回転速度で(GOEのpostive feature取ってもらって)加点もっと取れるように出来るといいなと思います。期待故に鬼なこと言ってます。
ジェーニャジョフレー🇫🇷
アジア圏のコンペ初?時差調整が大変だった様です。ChRS終えてからずっとジョフレーがホールドしてPStに入る、なんて素敵なんだ…!ストップして入ってもフローの中でPStが始まっていてとても自然に移行していった感。MiSt2人の距離感近くて良い。ジェーニャちゃんの周り彷徨くジョフレーの図好きですねぇ…!今シーズンからIAMと協力していく形を取って、色々吸収していってる過程にいるんでしょうね。
アリソール🇱🇹
カッコつけの天才サウリウス・アンブルレヴィチウス👉🏻✨脚を振り上げるだけで、指を指すだけで、ジャケット(?)を旗めかせるだけでなんともキザに仕上がる男。ChRS個人的にとっても好きです!2人で踊るのとっても楽しいんです私たち!というのがとっても見てる側に伝わってくる2人です。北京オリンピック出場叶わなかったけれどアリソールでいることを選択した2人。応援してるよう!
キャロラインマイコー🇺🇸
気を抜くとマイコー兄者のフリーレッグを見てたらプログラムが終わってしまう。それ程に素晴らしいフリーレッグの持ち主であります。ゆっっっくりキャロラインちゃんがぐるっと回転するCuLi、チェンジオブポーズや入りや出の特徴を求められる中で速い動きになりがちなリフト、そのアプローチが面白い。音楽にも合ってます。ひぷほぷ得意だけどラテンは得意な方ではないのかなとも思いますが、工夫が見えます。
ロロちゃんソレンセンくん🇨🇦
ヒイイイイイ登場からカッコ良いいいいい…!最初のエレメントまでのプログラムの導入でのロロちゃんの体の預け方がたまらんのです。彼らが登場すると一気にナイトモードになります。うっとり見てたら急にツイズルが現れるので焦ります。準備動作が行方不明。コンガになるとロロ様がキレキレで踊るのでソレンセンくん応援モードに入ります。頑張ったぞう!
チョックさんベイツくん🇺🇸
ウォームアップからとってもよく滑ってたベイツくん。クネクネと最初のポーズ取るのいいですねぇ。ツイズルのレベルも加点も取れてるけれど彼らのベストではない気もします。MiStのタッチからツイズル若干遅れたの勿体無い。CuLiは天才✨普段どれだけ素晴らしいカップルか知ってるだけにちょっと元気を感じられなかった部分もあって、そんな中でも魅せる凄さもあったと思います。
Free Dance
ウォルフコスティン&ジェフリー🇺🇸
最初の方にOFTやDiSt入れて6つ目のエレメントでロングリフト→7つ目でRoLiの構成ってシニアデビューのカップルにとって体力大変すぎませんか?リフト3連続だよ!脚に疲れが出てない間にステップ踏んでレベル取ろう構成なのかもしれないけど。コレオエレメンツはレベル関係ないけれどGOE勝負なので疲れてる時にきっついだろうなエレメンツじゃないかしら。先生が体力おばけなので鬼要求です。彼らは今まで滑ってこなかったタイプの選曲をしていて、速いテンポで踊る&滑るの課題を先生方から出されているのかもしれない。色んなプログラムに挑戦する経験はきっと今後に活きてくる筈。
ピリハラちゃん🧜‍♀️🇫🇮
美しいセイレーンが囁いて船人ユホくんを海に誘ってきます🧜‍♀️個人的ベストオブChAJはダイアゴナルの軌道で波が寄せてきてセイレーンの姿が見える、そんな情景が浮かびます。歌声に魅了されてだんだんと渦に巻き込まれていくDSp。これはやばいやつだと対抗するChSt、ここでのぷちっとリフトが襲いかかるセイレーンの体現。ツイズルの後の波の音とブクブク、気を失って海に引き摺り込まれるユホくんでしょうか🌊ChSlの獲物を手にしてニヤッと微笑むセイレーン🧜‍♀️最後は船人の心臓を抉り取り食べてしまう🫀全てがTell the Storyの素晴らしい作品です。終始セイレーンが怖かった…(褒めてます)。狙われたら終わり。
ココちゃん🇯🇵
曲調が変わってからのパートが特に好きです。こっちでOFT入れるんだ〜!映画音楽を使って"ダンス"のプログラムに取り組んでいるんだなというのが見えると思います。ChSt面白い。腕の動き等揃いきって見えない部分も確かにありますが、まだ11月。細部調整したらプログラムがぐっと完成されていくと思います。レベルやGOE取きれなかった部分はむしろ伸び代。StaLiもしっかり降りれたら加点が並ぶエレメントです。
ルナレオちゃん🇨🇳
FDがバッドマンと知って思いっきり期待しましたね!レオくんの衣装はレオくんだから着れるんだ🦇OFTの伸びはこのGでは際立って見えました。CuLiがとんでもないとんでもない!ポジション取る時跳んでる&一瞬でバランス取ってポーズキープするスキルが必要。凄すぎる。夜の闇に登場するキャットウーマンですね🌃RDも FDもまだ滑り込めてないのかな、という印象ではありますがプログラムは面白いものを作ってきているのでシーズン後半が楽しみです。
ジェーニャジョフレー🇫🇷
なんて3拍子が似合うんだ…!ギヨームくん、見抜いて振付したんでしょうか流石であります。RoLiはイーグルdeお姫様抱っこから入ってくのらぶりー(しかしとんでもない速度)。ジョフレーは要所要所で目線が上の方向いてて好感が持てます。彼らからパフォーマンスの情報量が増えてきて目が忙しくなりました。脳内処理が追いつかないですよ!
かなだいちゃん🇯🇵
最速仮面剥ぎ取りエレメント。ここで髙橋くん首を反対側にぐわんと動かすの流石ですねぇ…!そしてファントムの求愛ChSt。ズエワ先生のロマンが炸裂している。無茶を言うとOFTはもっと狂気じみてほしい気もするFeel itとHear it。キスからグワワワワと歌い上げるボーカルに合わせて動きが大きくなったところでのDiSt若干少しペースダウンしちゃった印象もありました。最後のゆっくり上がっていくChLiからのフィニッシュ。舞台で輝くクリスティーヌと彼女を求めて手を伸ばすファントム。クリスティーヌへの想いが見えますねぇ。このファントムさんはきっと繊細で心優しい気がします。だからこそ葛藤するのかもしれない。
アリソール🇱🇹
冒頭の腕。なんでこんなに揃うんだ…!OFTはダイアゴナルの形状でものすっごく進みます。まだ11月なのに体がこんなにキレキレなのか。MiStのホールドがとても明確。ChStで2人の間に軸作ってお互い反る動きとかエレメンツ間のトランジションのクリエイティブが最高でした!今回見て一気にお気に入りプログラムです。
キャロラインマイコー🇺🇸
キリアンホールドからのOFT、まぁなんて素敵なんでしょう!RoLiとピアノの音が仲良しすぎる。進行方向と逆方向に降ろすCuLiと思いきやの実はChLi。ときめきのワルツホールドでクッルクルするChSt💗昨シーズンのFDから一転、敢えてスタンダードなダンスプログラムに取り組んできたんだなと感じます。そんな中でも独創的な工夫へのプライド。MIDAへの移籍について自分たちはよりスピードが求められていることにも触れていた2人。まだまだ成長していきたいという姿勢が見えます。きっとまた強くなるでしょう。
チョックさんベイツくん🇺🇸
ポーッとしてたらエレメントが終わっているChAJ。火の精神と空気の精神、火と風と互いに補う関係性というコンセプトの様なのですが、エレメンツそれぞれクオリティがとても高いけれどプログラムにハイライトがない気もするかな。何かのきっかけで化けそうでもあるのだけど。そしてチョックさんのコンディションが上がりきらなかったかもしれません。キャッチーなプログラムが続いたのでここで異なるアプローチに取り組む姿勢は素晴らしいと思います。美しい音楽で綺麗に滑ることもできたと思う。新しい方向に向かうことはベテランだからこそ勇気がいること。
ロロちゃんソレンセンくん🇨🇦
対峙からの交錯スタート。わたしの脚を掴みなさいとばかりに伸ばすフリーレッグまでがカッコよい1stツイズル後のコンタクトです。この2人のリフトデザインは一体どうやって創り出されるのか。見たことないようなデザインがえぶりたいむ斬新です。ロングリフトの減点は前にもあったのでそろそろ気をつけなければいけないかもしれない。ChStロロロロロちゃん様…!にロックオンしてたらソレンセンくんが前に出てきてそんなにお膝付いて、あなたのお膝が心配です。ChSlの頭スライド、(ロロちゃんは脳震盪の経験もありますし、)何度見ても怖いです。最後の2つのエメレンツが心臓に悪いのとカッコ良いのとシーソーゲーム。でも優勝はとっても嬉しいおめでとう!
めちゃくちゃ楽しかった2022年NHK杯inさっぽこでありました!選手のみなさん素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。まだまだみなさんブラッシュアップしてプログラムはどんどん進化していくと思いますし、また次にパフォーマンス見れることを楽しみにしています。
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