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#新築外構コーティング
kangwakyudai-blog · 3 years ago
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SNSだいすこ女なのでツイッターとnoteとかで掘りまくってたらそろそろエモいから脱却したいなとふと思ったんですけど そもそもエモいって何?エモーショナル?エモーショナルなの?エモーショナルって何や?ググったら情緒的 感情的な様と出まして。まあそんなもんか 個人的な感覚でいうと情緒的、感情的というよりは情緒化、感情化みたいな。なんていうか意図が基になってる気がするんですよね、所謂バンドとかわたしの身の回りにあるエモいって。ていうかどこでも言えるんですけど金儲けを見出す大人がいる限りそこに商業的要素がコーティングされてしまうとなんともライトになってしまってそこから抜け出せない感が出るんですよね。エモいに商業がまとわりついてる。エモいの種類にもよるのか?よらんか。 わたしの未来のために というか色香に欠けるので何とは言いませんが「ライブハウスによくいく女の末路」みたいな人いますよね。エモいが好きすぎて商業とかそういうライトな流れに巻き込まれる。わかったお前相当性格悪いぞ わたしがなんで大人が嫌いかって対価を払えと提示をしない代わりに囲い成長を抑制するっていうクソキモいタイプがいるからなんですよね。わたしが叩き上げ気質なのかもしれないんだけど。もしそれが低クオリティな子たちを排除するためのクソ回りくどいシステムだったとしても気に入らんと私は言うね。やってあげるよ、組み立てておくよ、ノルマ払ってね、みたいなルーティンが出来ることってクリエイティブな活動をしている人全員に言えるけどまじでセンスのない話だなって思うんですよ。所謂創り上げていく側の人間が予測内のことしかできないとか膳を据えてもらわんとみたいな、お前ら鍋パーティー楽しいだろって。鍋作れよって。人に提供されるまま疑問も持たずに受け入れてばかりの活動をしているのは雛鳥と変わらんぞって。お前らは空飛んでうんこ垂れ流す側でいるべきなんだわ。知らんけど。 逆に似た話で形式にこだわっていることに関しては方向性が違うだけでわたしもそこから逸脱できておらずこれがかっこいいだろみたいなものは間違いなくあるのでなかなか難しいところではあるんだけど、単純に奇をてらってみようとか新しいことしてみようみたいなスタンスがその形式に組み込まれてる人とそうでない人で人間性が明らかに分かれているなと。私の好みの話なんか聞いてないわみたいなとこあるだろうけど圧倒的前者の方が本物っぽい。みんながみんな似た方向に奇をてらいすぎてキモいことになってることも現象として受け入れてはいるんですが。 つーか裸の写真はエモいのか?あれってエモいんか?被写体くそブスなのに脱いだらフォロワー増えるんか?お前のそのフォロワーの何人援助交際目当てのおっさんなんだ? なんか色んなところでいっぱい言ってるんであれなんですけどクリエイティブな活動をしていく上で受け取り手を選ぶことはすごく重要だとやっぱり思っていて。それは受け取り手を当人が楽なレベルまで育てるのが面倒だからというのと単に気性としてわたしが間引きが好きだからというのが理由なんですが。まあ被写体を自己表現とはわたしはあんまり思ってないんでなんとも言えないですけど。ダッチワイフ撮ってる写真家の方がよっぽど良俗的で慎ましやかだと思うわ。自分にとって好ましい受け取り手を選び出しつつ新しい人に常に見てもらうためのシステム構築ができている人はやっぱり存在するしそういう人はうまく回してる。好ましい受け取り手って恐らく人生の中で積み上げた感覚の骨組みが似てるかそうでないかになるんでここも感覚に頼った話にはなってしまうのですが。 なんにせよ外部からの野次で動く世界なんてないので当事者になります。どこまで行っても当事者になれないのは精神世界での話だよな 行動にしか価値はないな。
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hatosei · 2 years ago
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11-05  波打ち際で足を波に遊ばせて、最初は冷たいと、きゃあきゃあ言っていたのだが、慣れてしまえば、長く浸かっていられるくらいの水温だ。足首まで浸かって、海を眺めたり、ばしゃばしゃと水しぶきが服に跳ねないよう気をつけながら歩いたりする。二人でふざけあっているのに夢中になって、油断していたら、少し高い波が寄せてきて、腿まで水に襲われるから、また二人できゃあきゃあ言った。都のショートパンツの裾がちょっと濡れてしまったくらいなので、いくらミニスカートとは言え、岸谷のプリーツスカートの裾もちょっと被害を蒙った。濡れたその時は気にならないのだが、乾くと、細かい湿った砂が思ったよりも付いていたりする。乾いたあたりで、岸谷のスカートは見てあげないと、と都は思った。  一人だと結構歩いたな、と思うと大体1時間程度なのだが、二人できゃあきゃあ言って遊びながら歩いていたら、あっという間に一時間半が過ぎてしまっていた。車を出る前に背中や首回りに、お互いに日焼け止めを塗りあったのだが、これは焼けてしまったかもしれない。ちょっと心配になった。  都の車が止めてあるあたりまで海岸を戻ってきて、また残暑の日で焼けている乾いた砂の丘を、きゃあきゃあ言いながら駈け上がる。海に濡らした足には砂がまとわりついてしまい、アスファルトにたどり着いた時には、水分で固まった砂のコーティングが足のあちらこちらに出来てしまっている。  「間宮さーん、これどうすればいいですかー。」  岸谷は、散々外で遊びまわって、汚れまくって帰ってきたことを自慢している子供みたいだ。都の車の助手席のドアの前に立って、ミニスカートの裾をちょっとだけ摘んで、砂まみれになった白い脚を見せびらかせている。真昼の陽射しが暑く、空気も熱気を含むようだが、風が吹くと、どこか秋の涼しさが紛れ込んできて、それが気持ち良くもあった。  「ちょっと待っててね。」  都はトランクへ回って、スマートキーでハッチバックを開けると、トランクに入っている水の入ったペットボトルを取り出した。2リットルは都にはちょっと重いのでがんばらないといけなかった。蓋を開けている間、岸谷が一緒にペットボトルを持ってくれた。  「どうする?自分で洗う?あたし洗おうか?」  都は聞いた。何となくだが、都は岸谷の足を洗ってあげたいと思った。  「あ、じゃあ、洗って下さい。」  岸谷はちょっと甘えるように言った。都はペッドボトルを両手で持って、まずは岸谷の腿の辺りから水を流した。水は温度の上がった車の中で温い温度になっていて、いきなり肌にかけられても驚くような温度ではない。ペットボトルが片手で持てる重さまで水が減ったら、都は左手でペットボトルを持って、右手で岸谷の脚を洗おうと、手を岸谷の腿に触れた。さっき高い波が来たときに、残していった小さな砂粒がこびりついてしまっている。  「あん。」  岸谷が鼻にかかった嬌声を上げるので、都はびっくりして手を離して岸谷を見上げた。  「どうしたの?」  都はその時はそれが嬌声だと判断できずに、ただ何かあったのかと心配して聞いた。  「感じちゃった。」  岸谷は顔に汗でまとわりつく、ゆるいウェーブのかかった長い髪を、頬へ手櫛で梳きながら、艶めかしく囁くも、悪戯っぽい笑顔が隠し切れない。  「ばかじゃないの!」  都は笑ってしまいながらそう言うと、ぺちりと岸谷の腿を叩いた。  「いたーい。」  「痛くない!」  岸谷は笑ってしまいながら、全く悲鳴になっていない悲鳴を上げるので、都は叱るように言って、岸谷の脚をゴシゴシと洗い始めた。優しくしてください、と岸谷は笑いながら懇願するが、都は、うるさい、とこちらも笑ってしまいながら拒否した。  脚は大体綺麗になったので、都は岸谷に、助手席のドアを開けて、脚を外へ出したまま、腰を助手席に下ろすように言った。都はアスファルトに膝をついてしゃがんで、岸谷の足を洗う。岸谷の足は白くて綺麗で、砂を洗い流して綺麗にするのは楽しかった。都の膝や足に、岸谷の足を洗った水が流れ落ちて、濡らしていく。足の指の間や、足の裏を洗ってやると、岸谷はくすぐったいとまた変な声を出すので、都が黙んなさい、と叱る。そんなやり取りが繰り返されて、二人で大笑いしてしまう。  岸谷の足を洗うのにペットボトル一本使い切ってしまった。都は、自分のトートバッグにタオルが入っている、勝手に出していいから、足を吹いて待ってて、と岸谷に言った。岸谷は可愛らしく、了解を返していた。都は、空のペットボトルをトランクに入れて、もう一本水が入ったペットボトルを出し、今度は自分の脚を洗い出した。岸谷が、そんなに水のペットボトル何本も積んであるんですか、と驚いて聞いてきたので、いつも2本は積んでおくようにしておく、と返した。都は、そんなことを指摘されるように驚かれると、恥ずかしいと思うものだが、不思議と今日はそんなことはなかった。今年はもう、補充する必要はなさそうだな。都は独り言を言った。  運転席のドアを開け、都も足を外へ出して腰掛けると、ペットボトルの水で自分の足を洗う。背中で岸谷が自分の脚を拭きながら、都の足を洗おうかと言ってくる。都は大丈夫だと返した。  「えー。じゃあ、間宮さんだけあたしの足触りまくってー。セクハラじゃないですかー。」  岸谷はふざけて不満げな調子を作って言ってくる。  「黙って足拭いて乾かしてなさい!」  都は首だけ振り返って岸谷を叱りつけた。都は笑ってしまっていたが、岸谷は、ちょっと不満げに、はーい、と素直な返事をしていた。  すでに13時を回ってしまっていて、普段ちゃんとお昼を食べている岸谷は、お腹が空いたと言ってきた。都も、たくさん笑って、たくさん歩いたのたので、珍しく昼時に腹が減った。車で海水浴場を出て、そこからあまり離れていない、駐車場のある地元の食堂へ入った。蛤がとても美味しくて、二人でもう一皿食べてしまおうかと言ったくらいだった。汗もいっぱいかいたから、きっと潮の風味が良く染みたのだろう。その後は、海岸線に沿う形で太平洋側から東京湾側へと走る道路を延々とドライブ。時折観光スポットへ立ち寄って遊んだり、道路休憩施設へ立ち寄ると、スイーツを食べたり、日陰のベンチで、遊び疲れたのだろう、肩を寄せ合ってうたた寝してしまったり。日が傾いてくると、帰宅ラッシュで車が増えてくるから、その時間帯は走るのを避けようとなって、海を渡る高速道路の入り口から遠くない、アウトレットモールへ立ち寄った。薄暮に都の車のオートライトは反応し、コンソールの計器類はオレンジ色の明かりがつき始める。  アウトレットモールをウィンドウショッピングしている間、都と岸谷はずっと腕を組んでいた。時折、特に女性が、怪訝そうな顔をして見てくるが、もう都もあまり気にならなくなってきた。岸谷があまりにも自然に腕を絡めてくるし、他人から見たらどう見えるのかはわからないが、そんなにベタベタされるわけでもなく、その性格からなのかもしれないが、さっぱりとした感じで、くっついているのが苦痛ではなかったのだと思う。アウトレットモールに着くと、岸谷はポニーテールを解いた。緩いウェーブの長い髪が、肩に降りてくると、リラックスした雰囲気があり、髪をまとめても解いても、どっちも似合うね、と都が褒めると、岸谷は快哉を上げて嬉しそうに喜んでいた。  婦人服のブランドの店で、二人ともそれぞれ気に入ったカットソーを見つけたので、順番に鏡の前で合わせたりして、買い物もした。19時近くになっていたので、夕飯はここのフードコートで済ませてしまうことにした。仕事帰りに寄る人が多いのだろうか、結構混んでいた。  帰りは、都が岸谷を車で送っていくことになった。ちょうど、海を渡る高速道路を使って、東京湾の反対側へ渡った方が、陸回りでいくよりも、岸谷のマンションに近いことがわかったので、高速道路の途中にある、海の上のパーキングエリアにも寄りたい、ということもあって、食後のお茶はそこでしようとなり、まずはアウトレットモールを出発した。  海の真ん中にある、このパーキングエリアの駐車場に車を止め、車から降りると、建物の中は何か機械音のようなものが響き、鉄の柱やコンクリートの壁は音に振動している。車のドアを閉める音も響くし、騒音に掻き消されないように喋ると、人間の声も響く。フェリーに車を入れて、車から降りた時のような印象がある。コンクリーの床に鳴る、岸谷のウェッジサンダルの音も響く。  駐車場から施設のフロアへ上るには、エスカレーターを上がるが、鉄の柱や、ワイヤーなどがむき出しに見えて、この建物が普通の陸上にある建物ではないことを知らせてくるようだ。このエスカレーターから見える部分は、ここへ来るたびに、どこかしらで工事をしている。それだけ潮による侵食が酷く、しょっちゅう直してないといけないのか、それとも何か拡張工事的なものを延々とやっているのかは、よくわからない。ずっと鳴り続ける機械音は、遠くからのようなのだが、鉄骨や鉄柱に響いたり、反射したりする。そういった騒音の反響は、もし目の前に見える鉄のワイヤーが切れてしまったら、この建物ごと、海の中へ沈んでしまうのだろうかという、ぼんやりとした不安を引き起こさないでもない。あまり落ち着くとは言えない施設だ。  先日の現場作業員をした帰りに寄った、世界的に有名なカフェチェーンのテナントが、このパーキングエリアにも入っていた。そこでお茶をすることにした。岸谷が何を飲むか聞いてきたので、都はホットコーヒーと答えた。寒いわけではないが、日が落ちてから、急に涼しくなってきて、都も岸谷もパーカーを羽織っているし、都は前も閉めていた。そもそも都は真夏でもホットコーヒーなので、昼間のアイスカフェオレが珍しかったくらいだ。岸谷は、それなら自分も同じものにするから、二人分をお得に注文する技があるそうなので、それを使って岸谷が注文するとのことだった。都は全く知らないことだったので、実際にカウンターで手際よく、岸谷が注文するのを、感心して後ろで聞いていた。一回では、岸谷が何をどうしたのか、都には全くわからなかった。まるでおまじないを聞いているようだ。しかしとにかく本来二人で払うコーヒー代よりは、全然安くなっていた。  「すごーい。」  受け取りカウンターへ向かう際、都は目を丸くして素直に感嘆した。岸谷は、都があまりにも素直に驚いているので、それを可笑しがった。  「間宮さんの方が、全然すごいじゃないですかー。」  岸谷は笑顔でそう言った。都は否定を返すだけにとどめた。このカフェのチェーン店は、普通のコーヒー以外にも、クリームなどと氷をミキサーにかけた、飲み物のメニューが豊富にあり、それらはトッピングなどの色々な細かい調整が可能なようなのだが、都は全くやり方がわからなかった。コーヒーの三種類の大きさも、カフェのチェーン店に寄って呼び方が微妙に違っているので、都はたまに間違えてしまって、レジの子に言い直されてしまい、恥ずかしい思いをすることがある。そのため、だいたい一番小さいの、と言ってしまう。  こういうお洒落なカフェで、きちんとそのメニューシステムを理解し、自分が頼みたいものを、頼みたい味の調整でオーダー出来るのは、ある種の能力を如実に表していると、都は思っていた。目の前にあるたくさんの情報を整理し、それを目的に応じてきちんと引き出し、適切に使用できている、そういう能力の証明だろう。  熱さを緩和させる厚紙のついたカップを持って、テナントの外にある、テーブルを挟んで並んでいる一人がけのソファに座った。大きな窓の方を向いているが、室内の明かりで鏡のようになってしまっていて、外は見えない。もっとも、外を見ても真っ暗な海が広がり、その向こうに東京湾沿いの街の光が見えるだけなのだが。都は昔からあまり夜景に興味がなかった。  都がソファに腰掛けると、どっと今日の疲れが襲ってきて、それだけ遊んだんだということが実感されて、可笑しかった。  「疲れたー。」  都は笑いながら言った。こういう疲れ方は長いことしたことがなくて、とても新鮮で気持ち良くさえあった。  「間宮さんずっと運転してましたもんね。すみません。」  岸谷は申し訳なさそうに言った。いつもの堂々としたところが全くなく、どこか小さくなって、可愛らしかった。  「ううん。すっごい楽しくて、ちょっとはしゃぎすぎちゃった。」  都はソファの背もたれに背中を預け、首だけ岸谷の方に傾けて言った。  「あたしもすっごい楽しかったです!」  岸谷は笑顔で自慢げに言った。その笑顔はとっても爽やかで、大きな瞳でまっすぐに見つめられると、都はつい目を逸らしてしまう。恥ずかしがっている自分を誤魔化したくて、持ってきた手提げポーチからスマートフォンを取り出した。20時半になろうとしているが、それよりも、着信履歴があったことに都は少し驚いた。気がつかなかったし、あまり都の個人の携帯には電話もかかってこないので、都は実家の母に何かあったのではと不安になって、急いでスマートフォンのロックを外し、掛かってきた電話番号を見た。30分ほど前にかかってきた電話番号は電話帳に登録のない番号で、市外局番から東京だとわかる。母ではないことに少し安堵しながらも、どこかで見た電話番号な気がしてきた。  「岸谷さん、この番号って、うちのオフィスの代表番号っぽくない?」  都は、着信画面履歴を表示させたまま、自分のスマートフォンの画面を岸谷に見せた。  「あー…。そうですね、これうちのオフィスじゃないですかー。電話かかってきたんですか?」  「やっぱそーだよねー。なんだろー。きっと何かトラブルだなー…。」  都は今日は休みなので、放って置いたって良いのだが、わざわざ個人の携帯に電話してくるくらいなので、余程手詰まりなのか、手詰まりなのに、お客に今日中になんとかしろ、と言われて困っているのか。それとも、都がSEを担当している案件で、構築済みの拠点に保守上のトラブルがあり、ルーティングに関することなので、保守で解決できず、構築担当にエスカレーションがかかり、設計を担当している都に聞かないとわからない、となって、電話で聞いてみようとなったのか。電話のかかってきた時刻を見ると、20時ちょっと過ぎだ。代表電話からかかってきた、ということは、固定電話からかけてきたということだ。都のオフィスは正社員、派遣社員にかかわらず、全員にPHSが貸与されているが、各島に一つの、大きい島になれば三つくらいの固定電話も置いてある。各担当で代表番号が異なるので、番号によって一斉になる固定電話は異なる。PHSをお客との電話に使うので、海外オフィショアセンターへ電話をかけるのには固定電話を使うなど、複数の相手と同時に電話連絡をする必要がある工事の時などに、固定電話はよく使われる。固定電話を電話会議用に使って、PHSで裏から個々に連絡を取る用に使う、なども多い。  都の個人の携帯電話番号は、一緒にプロジェクトをやっているPMや、都が現場作業員の仕事をした時のPMなどに、緊急連絡先として教えてしまっていた。それで個人的な用事で何か電話をしてこられることはないのだが、掛かってくる時は、案件の工事があった翌日とかでなければ、何か設計上のトラブルに遭遇して、相談したい時と相場が決まっていた。  「コールバックしてみるかー。」  休みなのだから出る義務もかけ直す義務もないし、まして都は派遣社員なのだから、時給制で賃金が支払われているので、この相談対応は無償労働になってしまう。しかし、そんな細かいことを言っていても、実際にトラブルにあって困っている人がいるわけだし、本当にちょっとしたことが聞きたかっただけかもしれない。休みだから、派遣社員だから、電話に出ない、という態度は正しいのかもしれないが、都はそういう態度が、普段の仕事のコミュケーションの取りやすさに影響することを何よりも恐れた。そういう、本来であれば正しい態度を取っても、仕事中は普通に、何でもやります、のような態度をとるほど、優秀なコミュニケーション能力を、都は備えてはいなかった。いつでも一貫した態度をとることしか出来ない。それに、結局ネットワークエンジニアのスキルが一番伸びるのは、トラブル対応の時なのだ。  「お休みだから、別にいいんじゃないですかー。」  岸谷は普通に言った。都が派遣社員だから、気を使ってくれたのかもしれない。  「そうなんだけどねー。まあ、気になるし。かけてみるよ。」  都はコーヒーを一口飲んでから、履歴の電話番号をタップしてみた。何回かリングバックトーンが聞こえた後、電話はオフフックされた。外向きの喋り方で、会社名を名乗る声が聞こえた。声は聞き覚えがあって、今年2年目の社員の男の子だった。  「お疲れさまです、間宮です。」  「あー、間宮さん。お疲れさまですー。あれ?間宮さん、今日お休みじゃなかったでしたっけ?」  会社名を名乗った時は、かなり業務口調だったが、電話のかけ手が都だとわかると、急にリラックスした喋り方に変わった。彼が配属された時、都は席が近かったことと、彼があまり他人に対して壁を作らない性格だったこともあり、割と気軽に話せる仲だった。  「あ、ごめんね、残業中。さっきね、あたしの携帯に、誰かこの番号からかけてきたはずなんだけど、植松くん知らない?」  「え、そうなんですか?僕じゃないですねえ。ちょっと待ってください。聞いてみますよ。」  植松は電話を耳から外して、周りに聞いているらしく、声が遠くなっていった。しばらく何も聞こえなくなった後、植松が戻ってきた。  「あ、もしもし、間宮さん、わかりました。岩砂さんだそうです。代わるので少々お待ちください。」  「ありがとー。」  都の礼に、謙遜を返してから、固定電話の保留音が聞こえた。同じ代表電話番号が振られている固定電話では、何処かで取った電話を保留し、別の机の固定電話で取ることが出来る。岩砂はすぐに出た。お疲れさまです、と挨拶を交わした後、休みの日に、しかも夜分に申し訳ない旨、岩砂は都に言った。都は否定をしてから、本題に入った。  「で、どうしました?」  「あのですね、今、冗長構成の拠点の切り替え試験をしてるんですが、メインのWANを切った後は、ちゃんと切り替わるんですけど、メインのWANを戻した後、経路がメインに戻らないというトラブルに当たってまして。」  バックアップルートから、メインルートへ切り戻らない、というトラブルは時々あって、大抵は設計ミスが原因なのだが、開放したと思っていたWANインターフェイスが、実はただ閉塞したままだっただけ、というのも稀にある。しかし、こういう良くある凡ミスによるトラブルで、岩砂がわざわざ都に電話してくるとは思えなかった。都がオフィスにいたとしても、わざわざ聞いてこないだろう。  「で、これメインの方もバックアップの方も、回線NNIなんですけど、別キャリア使ってるんですね。」  「あー…。えっと、ちょっと待ってください。」  都は大まかなネットワーク図を描かないと、構成がきちんと把握できなさそうだと思った。カフェの入り口近くに、観光チラシがたくさん刺さっているパンフレットスタンドがあったのを思い出した。都は立ち上がって、スマートフォンを耳から離すと、消音ボタンを押し、岸谷にちょっと待っててね、と言ってから、パンフレットスタンドまで歩いた。裏が白紙のものを探すとすぐに見つかり、それを一枚取って、ソファへ戻った。岸谷が座っているソファと、都の座っているソファの間にある、小さなテーブルに乗せたコーヒーの位置を調整して、そのチラシの裏側を広げた。都は自分の手提げポーチからボールペンを取り出す。入れておいて良かったと思った。  「すみません、お待たせしました。えっと、まず拠点に客宅ルーターが2台、メイン、バックアップでありますよね。」  都は右手で電話をしながら、左手で、チラシの裏に図を描き始めた。  「はい、そうです。」  電話の向こうで、、岩砂が首肯する。  「で、それぞれのWAN回線は、別のキャリアのMPLS網へ繋がってますよね。」  都は、客宅ルーターを小さな丸で二つ描き、それぞれから線を伸ばし、その線の終端にそれぞれ楕円を描いた。  「ですです。で、それがNNIでうちの網につながる感じです。」  都はそれぞれの楕円の、客宅ルーターが接続する側とは逆側に、楕円の線にかぶるように、小さな丸を二つ並べて描く。その楕円二つの向こうに、その二つの楕円が入ってしまうくらいの大きな楕円を書く。ぞれぞれの小さな楕円の線上に書いた、小さな丸と対応するように、大きな楕円の線上にも小さな丸を四つ描き、それぞれと直線で結ぶ。楕円は、キャリアのMPLS網を表し、一つのMPLS網は一つの自律システムとして定義される。大きな楕円と、小さな楕円とを結んでいる小さな丸は、ASBR、自律システム境界ルーター、と呼ばれるもので、異キャリアのMPLS同士を接続する機能を持つ。ASBR同士の接続はメイン、バックアップなどの冗長構成をとるので、大抵は2台づつ接続する。冗長性の意味でも違うロケーションで接続させることが多い。2台が別の国であることすらある。  「で、客宅ルーターのコンフィグにはおかしなところはないんですよね?例えばLAN側でOSPFが回っていて、WANのBGPと相互再配送をしていてー、WANからもらうルート全部重くしちゃって、逆にLANから再配送するルート全部軽くしちゃってるとか。」  都はなさそうだな、と思いながら聞いた。  「あ、それは大丈夫ですね。LAN側コネクテッドだけで、デフォルトゲートウェイ冗長だけなんで。」  都は当初の疑いが全く役に立たなかったことに笑ってしまった。しかし、簡単に思いついたところから潰していくのは大事だった。  「ちなみに、今もバックアップ側に寄ったままですか?」  「いえ、バックアップ側のWANを切って、バックアップ側の広告を止めたら、メイン側のルート上がってきまして。それから、バックアップ側を復旧させたら、もうメイン側のルートがなくなる、ということはなかったですね。」  「うーん…。」  都は岩砂の説明に少し唸った。おかしな現象だ。さらに岩砂が言うには、都たちの網、つまり一番大きい楕円で、今現在メイン側から広告されているルートのASパス長を確認すると、二つで、一つ目は客宅ルーターのもの、二つ目は客宅ルーターのWANが直接接続しているキャリア網のものだ。バックアップ側が勝ってしまっている状況の時は、客宅ルーターでコンフィグされている通り、客宅ルーターのAS番号が3つプリペンドされ、それが4つ、バックアップルーターのWANが直接接続しているキャリア網のものと合わせて、合計5つだったという。  メイン側のWANが切れている時、バックアップ側からのルートは、都たちの網を通り、両網を繋ぐASBRを渡って、このメイン側のWAN側が直接接続しているキャリアの網に伝播する。この時、この網の中でのASパス長は、5つプラス、都たちの網のAS番号で、6つになっている。  この状態で、メイン側のWANが復旧すれば、メイン側のキャリア網の中において、メイン側の客宅ルーターから広告されたルートは、ASパス長が一つなので、ベストパス選択のタイブレークがASパス長であれば、ASパス長の短い方がより良いルートとなるので、メイン側から広告されたルートは、このキャリアの網の中でベストパスとして採用され、ついには都たちの網へ伝播される。そして都たちの網の中では、バックアップ側のキャリア網から伝播してきた、ASパス長が5つのルートを、ASパス長のタイブレークで負かし、メイン側のルートへと切り戻るはずだ。  しかし、想定通り切り戻らないということは、このメインのWAN側が直接接続しているキャリアの網で、ASパス長のタイブレークよりも優先されるタイブレークが効いてしまっていることが疑われる。BGPは、同じルートが複数のソースから伝播されてきた際、ベストパスを選定するためのタイブレークがRFCで定義されており、多くのルーターベンダーがこれに準拠している。ASパス長よりも優先されるタイブレークにおいて、全てのベンダーで共通するのは、ローカルプリファレンス、ローカル起源ルートの二つだが、客宅ルーターから来ているルートという時点で、網内のプロバイダエッジルーターが、自分のIGPから拾って広告しているルートではないので、ローカル起源は検討の余地がない。そうすると、最も優先されるタイブレークである、ローカルプリファレンス値、LP値と略されるものが、どこかで、都たちの網から、このキャリア網へ広告された時に付与されてしまっていることが最も疑わしい。  「岩砂さん、もう一回メイン回線って切ること出来ます?」  都は聞いてみた。  「あー…。どうでしょうかねえ。難しいと思うんですよねー。で、これちょっと間宮さんに聞きたかったのは、間宮さんがやった案件で、こういうメインとバックアップで別NNIキャリア使っていて、なんか、同じように上手く切り戻らない、って案件なかったでしたっけ?前に聞いたことがあるような気がして、覚えてないですかね、って思ってちょとお電話してみてしまったんですけど。」  岩砂はそう返してきた。  「あー…。」  都はそういうのがあったのは思い出したが、それは都の案件ではなく、都が相談を受けて、問題をあぶりだした案件で、都もプロジェクトの詳細は知らなかったりした。  「すいませんねえ、お休みの日に。しかも夜遅くに。」  岩砂は大げさに申し訳なさそうに言うので、都は笑ってしまいながらも、否定は返した。  「あれは、確かちょっと事情が違ったかもなんですけど、ただ、起こってることは一緒な気がしますね。えーと、これってオフショアセンターのエンジニアってまだいます?」  都は聞いた。しかし、これは構築の案件ではなく、実は保守のエスカレーションとして上がってきたものだった。この冗長拠点、メイン側を単一拠点として先に構築して、後になってから、バックアップ回線を足したのだと言う。客宅ルーターは、別部署のSI構築で、構築当初は冗長試験をしなかったらしい。そして今日、日本時間の時間外から、別部署主導で冗長試験を始めると、バックアップからルートが切り戻らず、構築当初のPMだった岩砂に、他部署からエスカレーションが上がって来た。  「ただ、オフショアセンターにもエスカレーションかかっていて、向こうのマネージャーが、向こうのエンジニア一人アサインしてくれてるみたいです。」  岩砂が言った。  「了解です。であれば、ちょっとそのエンジニアに、そのNNIキャリアへログの取得依頼をさせることって出来そうですか?」  都は聞いた。都が勤めるのキャリアでは、もし客などから網内のルーターのログを寄越せと言われても、ほぼ絶対に提出しない。他部署からの依頼でも滅多に出すことはない。しかし海外のキャリアは、ダメ元で聞いてみると、あっさりとくれることは多かった。下手すると、コンフィグすら出してくれるところもある。拠点は東南アジアの拠点で、このMPLSキャリアも、現地のキャリアだ。  「はい、多分出来ると思いますよ。」  岩砂は答えた。  「これ、このメイン側のキャリアの方のASBR、うちのじゃなくて、メイン側のキャリアのですけど、その子が、うちのASBRから受け取ったルートに、高いLP値つけちゃってるんだと思うんですよね。それだと永遠にバックアップ側のルートが、メイン側のキャリア網の中で、LP値勝負で勝ったままになっちゃうので、たとえ、メイン側ルーターから、そのキャリアのASBRまで伝播したとしても、ASBRでは、うちからもらったルートの方がより良いルートになっちゃうので、うちの網までメイン側のルートが伝播してこないですね。」  都の説明に、電話の向こうで、感心とも同意とも取れる声を岩砂は上げていた。  「このメイン側のキャリア網が、一つのAS番号で構成された網であれば、おそらく、うちからもらったルートに付けたLP値って、メイン側の回線を収容しているPEルーターまで伝播しちゃってるはずです。そうすると、おそらくは一度バックアップ側に切り替わってしまうと、そもそもそのPEが客宅ルーターからのルートを受け取れない気がします。」  「えーと、つまり…。」  岩砂は、メイン側のWANが断になった後、バックアップ側の客宅ルータからの、ルート伝播の仕方を、都の仮定を元に、口に出して反芻してみる。メイン側のキャリア網のASBRが、都たちの網のASBRからルートをもらった時、高いLP値を付与し、それがキャリア網の中で伝播すると、高いLP値のため、そのルートよりもASパス長が短いルートが、メイン側の客宅ルーターから広告されても、キャリアのPEで弾かれる、と順番に辿っていった。  「やっぱりそうですよねえ。間宮さんが前に当たったのってこう言うのじゃなかったでしたっけ。」  「あれはNNIキャリアの網の中で、こっちから見えないんですが、実はさらに網が二つに別れていて、あたしたちの網側に近い網から来たルートを、客宅ルーターに近い側の網のASBRでLP値つけてた、ってやつでした。だから、まあ事象は一緒といえば一緒ですけど、あれは確かそのキャリアのサービス全体に対してそうしてたので…。」  「そうですかー。参ったなあ…。」  岩砂は大体の検討はついていたようだが、一応裏付けが欲しくて、都に確認を取りたかったようだ。  「あ、でさっきログとかなんとか、って言ってませんでしたっけ?」  岩砂は聞いてきた。  「あ、はい。もう一回同じ状況作れなくても、そのメインのキャリアの網内では、うちからのルートにLP値ついちゃっているはずなので、うちの網に直収している拠点のどこでもいいと思うんで、一つルートを選んでもらって、それと、メイン、バックアップ拠点から広告しているルート、その二つのBGPテーブルのログを、ASBRとPEとで取ってもらいましょうか。」  そう都は言うと、都たちのキャリアで客宅ルーターに使われている、筐体のメーカーのOSのコマンドを言った。例えメーカーが異なって、コマンドの書式が違ったとしても、対象となっているお客のVRF上のBGPテーブルから、特定のルートの詳細情報だけ抜き出したログが欲しい、と言う意図が伝われば良い。ネットワークエンジニアとしての、ある程度の技術力のものさしには、都たちのキャリアが客宅ルーターとして採用しているメーカーの資格試験が広く使われている。そのため、多くのネットワークエンジニアに、このメーカーのコマンドはよく知られていた。このメーカーのコマンドで言うところの何某、という言い方は日本語でも英語でも使うことは多かった。  万が一、このメーカーのルーターを、メイン側のキャリアがASBRに使っていて、このメーカーのルーターで使用できる、RFCに謳われている、BGPルートのタイブレークよりもさらに強いタイブレーク条件を使っていたとしても、取ってもらったログでそれは確認できる。このメーカー特有の最強のタイブレークは、筐体そのものにしか効果を発揮しないので、隣のルーターには伝播しない。  「了解しました。依頼してみます!ありがとうございます!」  岩砂はいつもの勢いのある言い方で礼を言った。  「で、もしログすぐ来るようだったら、メールで送って、…ってあたし今日休みですしねー。個人のメールに送ってもらうわけにも…。あ、ちょっと待ってください。」  岩砂は、明日見てくれれば良いですよ、と言ってくれてはいたが、乗りかかった船なので、都も気になったし、今日中に目処がつくようであれば、目処がつくところまで付き合うべきだろうとも思った。  「岸谷さん、岸谷さんって自分のスマホで会社のメールって見られるようになってる?」  「はい、なってますよ。」  派遣社員には許可されていないが、社員は個人のスマートフォンから、会社のリソースにアクセスすることが出来る。もっとも四六時中会社のメールが見えてしまうので、帰宅後も仕事のメールを見なければいけない、とも言えた。  「おっけい。じゃ、ちょっと待ってね。」  都は岸谷にそう言うと、自分のスマートフォンを耳から話して、スピーカーフォンにして、テーブルの上に置いた。  「もしもし、聞こえます?」  都は一応聞いた。  「はい、聞こえますよー。」  岩砂が返した。  「じゃあ、もしログすぐ返ってきたら、岸谷さんにメールで送ってもらえますか?」  「は?岸谷?」  岩砂が、素っ頓狂に驚いていた。  「お疲れさまでーす。岸谷でーす。」  岸谷はソファの手すりにつかまりながら、少し前かがみになって、都のスマートフォンに向かって挨拶した。  「あれ?岸谷さん?お疲れ。何してんの?え?お二人今一緒にいるんですか?」  岩砂が事情を全くつかめていないので、都と岸谷はその様子が可笑しくて笑ってしまった。  「間宮さんとデート中でーす。」  「え、まじで?そうですかー。それはすみませんねえ、お邪魔してしまいましてー。」  「ほんとですよー。困りますー。」  岩砂と岸谷が真面目な風で小芝居をしているので、都は声を出して笑ってしまった。  「なので、あたしまだ岸谷さんとしばらく一緒にいるので、何かあれば岸谷さんの会社のメアドにください。あたし見せてもらいますので。」  都の申し出に、そんなに待ってなくて良いですよ、明日にでも見てください、ログも来ないかもしれないですし、と岩砂が言ってくれたのだが、岸谷は、まずあたしがメールに気がつかないかもしれないですしね、と言うので、電話の向こうもこっちも笑ってしまった。  「あ、あとちなみになんですけど、間宮さんの時って、直るのにどれくらいかかりました?」  岩砂はそう聞いてくるので、都は、まず自分の案件ではないことと、たまたま相談に乗ったので、割と深入りしてしまってトラブル内容を知っているだけで、プロジェクトについては全く無知と言うことを説明した後、その時は3ヶ月以上かかった旨答えた。電話の向こうでの落胆は、目に見えるほどだった。その時は、キャリア網の中で、以前は別キャリア網だった網を買収によって接続し、その移行中のルーティングのために、サービス全体にかかる設定として入れた設定だが、外して良いかどうかキャリア内で検討するのに時間がかかったからだ、と付け加えた。今回、もし想定通り、都たちの網との接続をしているASBRでLP値を付与しているだけであれば、このお客とのVRFには不要だから、外せとネゴすれば、早めになんとかなるのでは、と都は自分の考えを伝えた。岩砂もそれに同意して、休み中に、しかも夜分に電話してしまったことを再度謝り、お二人のデート中邪魔をして申し訳ない、とまた真面目な風で言うので、都と岸谷は笑ってしまった。
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takahashicleaning · a year ago
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TEDにて
トッド・コールマン: タトゥーシールで病院の診療が自宅でも受けられる?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
もし、医師が自宅にいる患者を、入院時と同じ様に的確に観察することができたらどうでしょうか?
バイオエレクトロニクス革新者であるトッド・コールマンが、革命的な健康医療と低侵襲治療を約束する、装着可能で、柔軟性のある電子健康管理シールを開発するまでの探究を紹介します。
インスピレーション次第でタトゥーが、こんなにもイメージが突き抜けるような良い印象を与えてくれます。テクノロジーの進歩でこのようなアイデアも実現できるようになっています。
ナノテクノロジーといわれるもので・・・
ナノテクノロジーは、物質をナノメートル (nm)の領域すなわち原子や分子のスケールで、自在にコントロールする技術のことである。
この技術によって、原子や分子の一個一個を単独でつまみ上げ、移動し、築き上げることも可能になっています。現在は、新素材やコンピューターのCPUの製造過程で現実に応用されています。
電子回路のトランジスタは、だいたい数十nm程度の大きさで、カーボンナノチューブなども同様です。物質を数ナノメートルの大きさにすると、量子効果と呼ばれる特殊な現象が発現する。
例えば、電子の閉じこめによるエネルギー準位の離散化があらわれる大きさや、トンネル効果など。量子力学を応用することでコントロールが可能になっています。
私が、このような話を考えはじめ、同じような話を聞くようになると自問し、別の手段はないだろうか?病院内の信頼できるパートナーと組んで、患者が自宅で普段通りの生活を送りながら高性能なモニターの利点を活かせる方法はないだろうか?
長い過程を経て、アクセサリーの様に身に付けられる。あるいは、絆創膏の様に貼り付けられる装着可能なシステムのビジョンとアイディアを得たのです。そして試行錯誤の結果、この柔軟性のある電子シールを完成させました
これはコンピューターチップを作るのと同じ工程で製造されましたが、この電子装置は、半導体の固いウェハーではなく、肌に直接触れられるような柔軟な素材に変更されました。
これらのシステムは、人の髪の毛程の厚さで我々が求めるタイプの情報を測定できます。情報とは、例えば、体の動きや体温、身体の電気的リズムなどです。さらに、これらのシステムの設計もできます。
電源を搭載することができて無線での送信も可能です。これらのタイプのシステムを構築し、我々の研究グループでテストを開始しました。
さらに、サンディエゴにいる臨床パートナーに連絡し、異なる症例をもつ複数の患者を対象にテストを始めました。母親になる人も含めてです。
そして、さらなるインスピレーションを得て、ここにご覧いただく写真は、テープをウェハーから剥がすだけでこれらのセンサーをテープに一体化できることを示しています。
継続的なプロジェクトにより、我々の研究グループは、柔軟性のあるテープに集積回路を内蔵することで信号の増幅やデジタル化。信号の処理や無線通信のエンコーディングを可能にしました。
これらの機能全てが、病院で使用されているのと同じ医療用テープに統合されました。我々は、この段階に到達した時点で設計と使い勝手の双方の観点から 実用性を高めようとしたのですが、更なる課題にぶつかりました。
多くの医療電子化の議論で人々が固く信じていることとは、我々はデータを単に電子化して、無線で送信し、クラウドに送りさえすれば、クラウドで有用な情報を抽出解析できるということです。
また、個人情報の問題に気を使う必要もあるのです。
もし、クラウド内でデータを解析するアルゴリズムを動かすのではなく、接着シールに内蔵された小型集積回路の上で動かしたらどうでしょう?クラウドへ送信するための毎月の通信費のコストも必要なくなります!
そして、これらのものを統合した今こそ、我々は未来について考えることができるのです。
現在では、2015年にAppleWatchも発売されているので、心拍計も記録できるようになっています。腕時計型ウェアラブルコンピューターでスマートウォッチとも言われる。
Apple Watchの搭載チップは、振動にもつように完全に樹脂でコーティングされてるために、コンピュータシステム全体を一つのチップに組み込んでるそうです。
なお、ビックデータは教育や医療に限定してなら、多少は有効かもしれません。それ以外は、日本の場合、プライバシーの侵害です。
通信の秘匿性とプライバシーの侵害対策として、匿名化処理の強化と強力な暗号化は絶対必要です!
さらに、オープンデータは、特定のデータが、一切の著作権、特許などの制御メカニズムの制限なしで、全ての人が
望むように再利用・再配布できるような形で、商用・非商用問わず、二次利用の形で入手できるべきであるというもの。
主な種類では、地図、遺伝子、さまざまな化合物、数学の数式や自然科学の数式、医療のデータやバイオテクノロジー
サイエンスや生物などのテキスト以外の素材が考えられます。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
<個人的なアイデア>
AppleWatchとiPhoneアプリで連携すれば、プライバシー、高セキュリティを維持して自己管理できたり、秘匿性の高い医者と健康データを共有できる可能性もあります。
これ以外では、集積回路内臓タトゥーシールで無断で追跡されるかもしれません。
しかし、人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
データ配当金の概念から閃いた個人的なアイデア2019
マーク・ケンドル:より安全で低コストな注射針を使わないワクチン・パッチ
ケネス・ツーケル:ビックデータはより良いデータ?
スーザン・エトリンガー: ビッグデータにどう向き合うべきか!
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requality-harajuku · 2 years ago
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ハイメゾン祭り、今週も大量。
入荷ラッシュのリクオリティ。
今週もハイメゾン祭りを継続、更に良い商品が大量。
Maison Margila Prada Gucci Loewe Dolce &Gabbana Saint Laurent Dior Burberry Arc'teryx Helmutlang Celine Versace
etc....
ピックアップしてご紹介。
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VERSACE
ヴェルサーチ、クラシックV2ラインのコートです。 空軍モチーフの縦ジップポケットにフロント比翼のシンプルなデザイン。 薄手のコットン生地で軽量な春夏シーズンのアイテム。
イタリア製
7980
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CELINE
セリーヌのライダースジャケット。 フランス製のコレクションライン。 袖や胸のジップが特徴的で、全てCELINE刻印入り。 立ち上がりの良い生地で構築的なシルエットを作ります。
定価110000円程。
9980
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Yves Saint Laurent
イヴサンローランのセットアップスーツ。 ヨーロッパではフォーマルなカラーとして定番のミッドナイトブルー。 フロントはダブル仕様で上品な雰囲気を引き立てます。
試着のみ美品
11980
model 182cm
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PRADA
プラダのブーツ。 ミリタリーモチーフをスタイリッシュにまとめた品のあるレースアップ。 レザーとナイロンのコンビネーション。 オールブラックのアッパーにヒールの赤いPRADAラインがアクセント。
イタリア製
7/ハーフ(26.5cm相当 ※通常のUK表記よりもワンサイズ大き目です。
9980
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LOEWE
ロエベ、オーバーシルエットのボタンダウンシャツ。 柔らかな肌触りのコットンに美しい配色のチェック。 シルエットはゆったりとたロング丈仕様。 こちらは以前のモデルですが2019SSのロエベも"オーバーサイズシャツ"をプレタのトップで推していて旬のシルエットです。
定価60000円程。
7980
model182cm
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Dolce&Gabbana
ドルチェ&ガッバーナのドレスシャツ。 多くのラインがある中で一番シャープなパターンなのがこちらのGLODライン。 超長綿を使ったボディにシェイプされた腰回りで身体のラインに沿う様なシルエットを作ります。 袖部分にDGロゴ入り。
イタリア製
7980
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BURBERRY
バーバリーのコート。 裏地にチェックがあしらわれたロンドンラインの定番トレンチ。 通常このタイプはコットン×ナイロン・ポリエステルが多いのですが、こちらはコットンの代わりにシルクを使った珍しい仕様。 細身のシルエット、独特の高級感のある艶と肌触りでオールブラックのカラーを引き立てています。
9980
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Christian Dior
ディオールのジャケット。 ブラックとグレーのラインがモードなトラックジャケットベースのデザイン。 生地も軽く、これからの時期に活躍出来るライトアウターです。
7980
model182cm
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Maison Margiela
メゾンマルジェラのシャツ。 コレクションラインである10のモデル。 洗いをかけて少し褪色したブラックボディに総柄のデザイン。 適度にリラックスしたマルジェラ得意のシルエットと合わさり良い雰囲気があります。
イタリア製
9980
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PRADA
プラダのジャケット。 スポーツライン定番のナイロン素材のライトアウター。 ジップ付きのフロントポケット、袖の赤いPRADAラインのロゴ入り。 しかもこちらポケッタブル仕様で、内側のポケットに小さく収納して持ち運びが可能。 バッグに忍ばせて肌寒い時の羽織にもお使い頂けます。
定価68000円程。
イタリア製
9980
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Yves Saint Laurent rive gauche
イヴサンローランのバッグ。 ステファノピラーティのコレクションライン、リヴゴーシュの商品。 ナイロンボディに同色でYSLのロゴ入り。 ショルダーにはベルベット生地が使われ高級感のある仕上がり。
定価60000円程。
イタリア製
7980
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GUCCI
グッチのショルダーバッグ。 ボリュームのあるサイズ感。 オールブラックにシルバーのGUCCI刻印入りのバックル。 底には鋲が打ち付けられています。
定価130000円程。
イタリア製
9980
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RAFSIMONS
ラフシモンズのジャケット。 ナイロン素材の軽快なライトアウター。 襟元はレイヤード仕様でアレンジが可能です。
定価150000円程。
新品
19980
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GUCCI
グッチのコート。 柔らかな輪郭が特徴のノーカラー仕様。 綺麗なマスタードイエローはヴィヴィット過ぎず落ち着いたトーン。 一見シンプルですがカフスのカットなど細かい部分までしっかりとデザインされています。
定価150000円程。
イタリア製
19980
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Yves Saint Laurent rive gauch
サンローラン、以前のコレクションラインrive gauchのショートコート。 ボタンの配置や襟のデザインなどディティールまでしっかりとこだわった仕上がり。
イタリア製
定価180000円程。
19980
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ARC'TERYX
アークテリクスのショルダーバッグ。 外側一つ、内側に二つの収納とメッシュが付き。 機能美を極めたミニマルなデザイン。 オールブラックのモードなボディに始祖鳥ロゴのアクセント。 ショルダーとは別に持ち手が付いていてハンドバッグとしてもお使い頂けます。
5980
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DIOR HOMME
ディオールオムのシャツ。 定番のシャープなシルエットに小さめの襟。 フロントはボタン部分から糸の様なブラックラインが入りモードな雰囲気を高めています。
定価50000円程。
イタリア製。
9980
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Helmut Lang
ヘルムートラングのトートバッグ。 ブラックボディにホワイトのHelmut Langロゴ入りのシンプルなデザイン。 生地は厚みがありしっかりとしたコットン、内側は防水加工が施されています。 大き目サイズ、肩掛けもOKで使い勝手の良いバッグ。
新品
3980
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Maison Margiela
メゾンマルジェラのバッグ。11ライン。 ブラックの塗装がPVCコーティングされたシンプルなバッグ。 使っていくうちに塗装が少しづつ剥がれていき、黒いペンキの様な質感の変化が楽しめます。 トートバッグに長めのショルダーストラップ付き、サイズも大容量。
定価180000円程
イタリア製
スペシャルプライス
29980
などなどなど、毎週毎週の入荷で店内ガラッと変わっています。
今週末もリクオリティで。
お待ちしております。
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underika · 4 years ago
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3/18に行われた『幻燈の夜には』東京編で入場特典として配布されたZINEへ投稿させていただいた短編小説です。
終末フルーツバスケット
Jはいつも不安を抱えた生活を送っていた。誰かに秘密が見つかってしまったら、きっと次の日から自分は後ろ指をさされ、侮蔑の目に晒され、その苦しさに耐え切れずに死んでしまうだろうという予感があった。そんな感覚を持っていること自体も喜ばしくなかった。 秘密は他と違う同居人と、同居人によりJにもたらされてしまった習慣にあった。 時間という概念は既に消失していたが、風化という概念は残っていた。J達は戦争ののち、その高い計算能力で空との壁を作った。彼らの身体を完全に守るための壁だった。風化という概念もまもなく消失するだろう。 Jはその日もいつもの計算を終え、帰宅した。エネルギー補給、メンテナンス、一通り済ませてその部屋へ入る。 同居人は今日もベッドに伏している。Jはいつも通り彼のそばにより、そっと手に触れた。暖かさにぞっとする。J達にはない、生命の暖かさ。目の前にいるのは、もう星にほんのわずかしか残っていない人間だ。 人間は淘汰されるべきだ。計算外のことをする不確定な生物をいつまでも世に残していては、完全な秩序は遠ざかる。計算はJの内部から執拗に語りかけてくるが、ずっと昔、同居人がJに植えつけたシステムはそれを拒んだ。 ただ、同居人が人間の中では多少頭が良い方だったといえども、機械には及ばない。彼が植えつけられたシステムはほとんどが効果を示さない、半端なものであった。表出した機能は二つだけ。
ひとつ、この同居人だけは排除しないこと。 ふたつ、この同居人が動かないとき、地下に残された植物に水をやること。
この同居人は長らく動いていない。生命維持活動だけはかろうじて続いているようだが、地下に降りることは不可能だろう。今日もそのことを確認し、システムを遂行しようとした。 そのとき、同居人の腕が久方ぶりに動き、懸命にJにしがみついてきた。顔には苦悶の表情が浮かんでいたが、口元は微笑んでいる。ほら、計算外だ。なにかが噛み合わない。合理的でない。そんな体力もないはずなのに。必死に理由を計算するが見つからず、ジリジリとした感覚だけが残る。Jは同居人にしがみつかれるまま、彼を背負う形になった。背中のコーティングから伝わる、他で感じることのなくなった暖かさに、やはりぞっとする。 同居人の行動というイレギュラーを横に置いておくと、彼のすべきことは水やりだった。同居人を背負っていてもそれは不可能ではないと判断し、地下に降りていく。相変わらず、土と植物のある空間は居心地が悪かった。不純物。計算し尽くさない生命体。 ただし同居人は、それらを目の当たりにして一層顔を綻ばせた。どこに力が残っていたのか、震える足で植物の方へ歩いていく。木々の間に身を横たえ、そっと眠りについた。二度目を覚ますことはなかった。 同居人の生命維持活動が止まった。喜ばしいことだった。同居人はもう他のJ達によって見つかることも、排除されることはない。不安要素の大部分が消え去った。さあ、次は目の前の植物、土もまた排除すべきだ。生命がある限り、なにかを風化させてしまう。どうだ、生命を持っていた同居人もそれを失い、風化していくのだ。 除くべきだという命令と、水をやれという命令がぐるぐると回る。命令を遂行したいという思いは計算だろうか。感情だろうか。意思だろうか。
百年の時が経過した。
すべての人間を排除したJ達は、活動目的を失い、保つべき秩序が何のためにあったのか忘れてしまった。これ以上計算は狂わないだろう。そう知った時、J達が最も合理的と判断した行動は、自分自身の活動を停止するシステムの構築だった。各々のシステムの構築に丸一日もかからなかった。 都市は衰退した。 壁が風化し、太陽の光が届くようになった。植物が星全体を覆うまでその根を伸ばしはじめた。 地中深くに種子が残されていたのか、なんらかの突然変異がもたらされたのか、はたまたJの気まぐれだったのか。植物がどこから来たのか、もう誰も知らない。 懸命に空に伸びていく枝木はただ、今も新たな生命の循環を生み出さんとしている。
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From:     Worktank Subject:  6月エンジニア転職活動が激化。年収30%は不要です。様々なエンジニア職・人材のご提案 6月は、コロナの影響でプロジェクトが中断・延期。 その為、エンジニアは次のプロジェクト探しを始め 活動が活発になっています。 即戦力エンジニアの採用、いかがですか? お手伝いたします。 ※パートナー企業のエンジニアも多数出てます。 人事採用ご責任者様 ---------------------------------------------------------------------- ID B224 性別 男性 現住所 埼玉県 年齢 32 最終学歴 4年制文系大学卒 経験言語 Java EE   5年 Struts    4年 Java Servlet 4年 JSP     4年 システム運用・保守 3年 希望勤務地 東京23区 東京都下 横浜・川崎 神奈川県下 銀行系クレジットカードシステム(債権管理業務(入金)オンライン) 機能追加案件の作業 ・プログラム修正・単体テスト・結合テスト・設計、プログラム調査(現行仕様の調査) 信販系カード会社(会員管理(諸変更)) ・プログラム新規作成・テストケース作成、自動テスト(Junit)・結合テスト、結合テスト・設計修正、バグ修正 NCS見積システム ・EXCEL出力ボタン作成(VBからJavaへマイグレーション)・単体テスト ---------------------------------------------------------------------- いつもお世話になっております。 株式会社ワークタンクの関戸と申します。 ※2020年6月25日現在  JAVA .net C++ Linux Oracle サーバー構築 ネットワーク等のエンジニア  約5387名  システム営業経験者  約303名  登録しておりますので、何なりとお申し付けください。 ○採用決定時の年収30%や案件成約時の費用は必要ありません。 (労働者派遣事業・職業紹介事業ではありません。) ●まずは開発言語・年齢上限をご指示下さい。  無料でスキルシートおよび人数をお出しします。 〇新卒、第二新卒はIT研修(JAVA研修・ネットワーク研修等)、マナー研修を行います。  実質費用は不要です。 ===================================== mailto:info@wstage.info まで 株式会社ワークタンク 担当:関戸 (せきど) TEL : 03-5570-0621 ○電話 平日月~金8:30~18:00まで  それ以外の時間は、お手数ですがメールでご連絡下さい。  ご返信いたします。 〒106-0044東京都港区東麻布3-8-2 麻布マルカビル9F ---------------------------------------------------------------------- ID B225 性別 男性 現住所 東京都 年齢 37 最終学歴 4年制文系大学卒 経験言語 C/C++ 5年 Perl  4年 Java SE 5年 データベース設計・構築 PostgreSQL 4年 Microsoft SQLサーバー 3年 希望勤務地 東京23区 東京都下 横浜・川崎 神奈川県下 ■社内管理システム 【規模】  10人 【概要】  社員の個人情報、勤怠、報酬、有休 ステム 【機能】  履歴マスタ-企業マスタ -ユーザーマ 【担当内容】 ・画面新規・修正 ・画面の機能修正・追加 ・単体テスト(Junit) ・結合テスト(ケース作成・テスト) ■クレジットカードシステム(顧客統合分割入力) 【規模】  10人 【概要】  顧客の情報を判断するうえに、情報の処理を実行するシステム 【機能】 画面編集ー初期処理ーチェック処理ーDB更新 【担当内容】  ・仕様変更による設計書の改修と機能追加、コーティング ・単体テスト、結合テストケース作成及び実施 ■検針コントローラHTML5対応(手動検針画面) 【規模】  8人 【概要】 市販向けスマートメータの自動検針システムについて、Applet+Servletで構築してますが、 既存システムにより、Html5化作業を対応します。 【技術】 Java+Servlet+Html5+Js ①、既存するApplet画面は、Htmlで再構築する ②、Htmlの上に、AjaxでServletに通信する ③、既存Servletのロジックを元として、お客様の要望によって、機能を増減する ④、電文でスマートメータと送信して、応答結果をらう ⑤、応答結果Json化、Htmlに渡す ⑥、応答結果は、画面に表示する 【機能】 初期表示ー検針実行ー検針結果取得ー検針中止 【担当内容】  ・詳細設計書の作成 ・ソースの製造 ・単体テスト、結合テストケース作成及び実施 ---------------------------------------------------------------------- ID   C226 性別 男性 現住所 東京都 年齢 34 最終学歴 高専卒 ネットワーク管理・保守 Windows   5年 サーバ監視・保守 UNIX系   6年 Windows系   5年 希望勤務地 東京23区 東京都下 横浜・川崎 神奈川県下 住宅ローンパッケージ年号対応 住宅ローンパッケージ帳票の代替、新しいシス テムの開発 入力画面 帳票の作成 帳票をPDF変換 保険帳票出力(新規/改修) 半固定の発生のエラー対応の自動化ツールを 開発すること及び既存の問題点対応 消防システムのソフトウェア開発(地図案内部分) 財務データベース移行、保守 倉庫MIS管理システム info@wstage.info 配信停止と記入し送り返しください。
2020.6.30  From: Worktank <info@anstage.info>
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takachan · a year ago
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7日間洗わなくても臭わない!?特殊繊維を使った下着『Silver Underwear』
特殊な設計でつくられた、特許取得済みの銀繊維を使用した、 7日間洗わなくても臭わない下着 『Silver Underwear』の登場! 洗練されたデザインで抜群の快適なライフスタイルをご提案します!! 特徴 1. アンダーウェアの仕組み 肌着はすべて抗菌シルバーで大腸菌などを含む650種類以上の菌を除菌できます。 主な素材となる綿は、特許取得済みの銀繊維が織り込まれ、肌着全体を銀で覆っています。 なので一般的な銀イオンと違って綿繊維に織り込まれているため消臭効果が長持ちします。 銀の一部が細菌の細胞に触れると、細胞壁が破壊され、細菌が不活性になり、汗をかいたときの刺激臭を発することが無くなります。 下着には銀を織り込んでいるので、洗濯で銀が落ちることがありません。ですので耐久性にも優れています。 2.シルバー繊維 当社の特許取得済みのシルバー繊維は、特殊なデザインで作られております。 生地に直接織り込むことで、コットン繊維は特許取得済みのシルバー繊維と絡み合って、すべての表面が銀で覆われます。 抗菌シルバーで650種類以上の菌を除菌できるので運動後の汗臭さや体臭に悩まされず安心です。 またシルバーが付着したバクテリアをすべて除去してくれるので、下着にはまったくにおいがなく、ズボンの中がスッキリと快適です。 そしてシルバー自体が優れた温度調節機能を備えているので、どんなに活動をしても暑くなりません! 特別自分で何かをするわけでは無いのでとっても楽ちんですね。 普段の生活にこの下着を取り入れれば、履いているだけで快適で、しかも除菌や防臭までしてくれる。一石二鳥、いや一石三鳥くらいの価値はあるでしょう。 快適性・衛生性・汎用性 肌に身に着ける全ての肌着に対し、快適性、衛生性、汎用性のすべてが最高のパフォーマンスでなければならないと考えています。 何よりも注目すべき点は 快適さです。 ビシッとスーツをきている時も、楽な格好をしている時も一番長く肌に触れているのが下着です。 男性のみなさまは知らない方もいるかもしれませんが、ここ近年女性の下着はどんどん快適で楽なものに進化しています。 普段身に着ける下着の着心地が悪いと1日気になってしまいますよね。 ないがしろにされがちな男性下着、今一度見直してみてはいかがでしょうか。 この肌着は毎日のはき心地の良い快適さ感じて頂くために日々研究を重ねました。 また衛生は私たちが生活する上で重要な要素です。 基本肌着は毎日洗濯しますね。 ですが、震災や入院、旅行、梅雨時期の洗濯が間に合わなかった時など やむ得ず洗濯できない事もあるのです。 そういった時にも もちろん大活躍です。 衣服は毎日着用し、体臭や生活臭で着用するたびに洗濯する必要があります。 毎日洗濯すると最終的には劣化につながります。 このアンダーウェアを使えば体臭の元となる肌着部分で消臭、除菌をしてくれるので アンダーウェアを含め衣服は最大7日間臭いがしません。 旅行に行った際は、行きに着た服を着て戻ってくることができますね。 そして汎用性。ライフスタイル全てに対応できる様に作られています。 もちろん毎日使用し、ジム、出張、旅行など、あらゆる環境に耐えられるよう作られているので運動用など特別に用意する必要ありません。 耐久性にも優れているので長く快適に使っていただけるこだわりの1枚になっています。 こんな方におすすめ 自分ってもしかして臭ってる? なんて感じたことありませんか? きっと誰にでもあると思います。 もしくは自分だけ気づいていないだけ、なんて恐ろしい事もあったりします。 ですがこういった悩みは中々人に話せないですよね。 相談しても正直に答えてくれる人は中々いないと思います。 なので、自分で防臭していく必要があるのです!! でもこのアンダーウェアを知ってしまったあなたはもう安心。 このシルバーアンダーウェアをつければ7日間洗わなくても臭わない! 7日間洗わなくても臭わないくらいの消臭効果があるのです!! ・自分の臭いが気になる、不安がある ・旅行や出張で荷物を少なくしたい ・単身赴任や一人暮らしで洗濯が億劫 ・震災等の防災グッズに ・下着にこだわりがある ・汗かき蒸れやすい ・キャンプや登山でお風呂に入れない ・入院中の方に ・加齢臭が気になる ・履き心地のいいアンダーウェアじゃないと無理! など、悩みは人ぞれぞれ 綿の起源 世界中で栽培されている柔らかいふわふわの棉から成長し、綿は間違いなく最も古く、最も普及している素材の1つです。 綿は超軽量で耐久性があり、その結果、下着に最適な素材の1つです。肌触りの良い品質により、あらゆる着用で快適さと心地よさが保証されます。 綿は通常春に植えられ、多年生植物なため何年も成長し続ける農業に適した植物です。 根源は新石器時代にあるというエビデンスもあり、最も弾力性のある素材として使われ続けています。 快適でありながら伸縮性のある伸縮性により、綿はすべての衣服で使用するのに最適な生地であり、低刺激性の特性により完璧なお気に入りとなっています。 綾織りの非常に高い引張強度により、複数回の洗濯に問題なく耐えることができます。 こだわりの綿 私たちは、遺伝子組み換えによって人体に害をもたらすリスクがない有機作物から綿を調達しています。 農薬や化学添加物を使わないオーガニックコットンを使用することにより衣類が最高級の水準に保たれ この下着はシルクの様な肌触りが特徴であり、アトピー、アレルギーの肌の方にもに優しいことが特徴です。 男性用はカラーはブラック、グレー、ブルーの3色展開。 女性用はブラックとグレーの2色展開。 デザインはファッション業界でもレベルの高いイギリス。 シンプルでどんな時でもカッコイイ1枚になりました。 たくさんの方にこのこだわりの1枚を実感していただきたいので、サイズはSからXXLまで取り揃えております。 体験者のインタビュー 高橋秀明さん42歳。休日はキャンプやカヤックなどをして家族で楽しんでいるアウトドア派です。 モデル:身長:168cm/体重:60kg/ウエスト:71cm STORY 私たちがシルバーアンダーウェアを作ったのは、快適で見栄えが良く、そして環境に優しい製品を作成したかったからです。 おしゃれ着と普段着との関係を再構築することが私たちの使命だと考えています。 この肌着は臭いを除去するように設計されているため、洗濯の回数を減らすことで、無駄な水、エネルギーを減らすことができます。 私たちは持続可能で、かつ高品質で時代を超えた製品を作ることに専念しています。 当社の製品は、最高の素材で作られており、何年も履き続けて頂けるように設計されています。(だからこそゴミの削減になる!) 世の中に快適でかっこよく、環境にいい製品をこれからもお届けします! イギリス第一位の人気ブランド 7万人以上の顧客からの信頼があります よくある質問 Q:下着の手入れはどうすればいいですか? A:30℃を上限とし、手洗いによる洗濯処理を推奨しますが、30℃を上限とし通常の洗濯機でのお手入れも可能です。 漂白 不可 干し方 日陰でのつり干し乾燥 タンブル乾燥 不可 ドライクリーニング 不可 アイロン 不可 Q:一般的な銀イオン抗菌衣類とシルバーアンダーウェアの違いは? A:一般的な銀イオン抗菌衣類は生地の上からコーティングしているので何度か洗濯をすると銀の抗菌効果が落ちてしまします。 当製品シルバーアンダーウェアは、生地の繊維そのものに銀繊維を織り込んでいる作っています。なので長年使っても抗菌効果が落ちることはありません。 Q:最大何日履く事ができますか? A:最大連続使用数は5日間となります。 Q:耐久性に優れているとありますがどのくらい持ちますか? A:3年間履いても生地がへたることはありません。 Q:生産はどこですか? A:中国です。 Q:シルバーアンダーウェアのカラーバリエーションはブラックとグレー,ブルーのみですか? A:キャンペーンがうまくいった場合、需要があれば色や素材を検討しております。 消臭や除菌の証明 検査機関による検査で安心していただける品質をお届け致します。 「プロジェクト実行者紹介」 当プロジェクトをご覧いただき誠にありがとうございます。 当社のモットーは海外の優れた、おもしろい、便利な商品を見つけ出し、それを輸入し、多くの方々に紹介していきながら皆様にちょっとした感動体験をお届けしたい! そんな心構えで私たちはビジネスに取り組んでおります。日々の生活を面白く、そして楽しく過ごしていくために邁進していきたい所存です。 これかもぜひよろしくお願い致します。 http://j.mp/2tjA9vd Engadget Japanese
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4554433444 · a year ago
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妹さんと同居11
 靴を見ている。  赤いローカットのキャンバススニーカー。サイズは二十二.五。意外に小さい。  汐里によって数時間使用された靴を見つめながら、俺は考える。
 親と話すなら、対策は必須である。  血縁のない美少女の妹がいる人は考えてみてほしい。実の父親と、美少女の親だけあって美人である母親に「実は妹とちょっとおかしいことになりましたー」と告白するところを。  え、なに、おまえその境遇なんだからそれだけで勝ち組だろ、とっとと妹さらって場末の旅館で「二人きりになっちゃったね……♡」「でも、二人きりだ♡」とか言って一組しかない布団の上で性的な組体操でもやれとおっしゃるか。ついでに旅館の一人娘で家業の手伝いをしている十五歳の仲居さんがうっかり俺たちの性的ふわふわ時間の最中に入ってきて「し、失礼しましたーっ」とか叫びながら逃げ出すところまで想像したが、これ完全に関係ねえな。  話が逸れた。  要するに、傍から見たらどんなうらやましい境遇だろうと、当事者にとっては厳しいということは、いくらだってあるということだ。  ましてうちの両親である。  話題が話題だけに、どっちにしろ地獄のような空気になることはまちがいないが、それでもまだ母さんはいい。汐里の母親だけあってそりゃ美人なのだが、話をするうえではとりたてて困ったところのある人ではない。困るのはそれ以外の部分である。  問題は親父だ。  親父と話をするのなら、それなりに筋の通ったことが言えないとまずい。俺自身に曖昧なところがあってはならない。  だから俺は靴を見ている。  汐里は言っていた。お兄ちゃんとキ、キキキキキスすることを想像したらいやじゃなかった、むしろ朝までずっとギュッとして♡と。脳内の捏造が捗る。むしろいままで考えたことがなかったのが意外だった。俺なんか汐里が十三歳くらいのころにはもう自主検閲、はっ、ここは? ノクターン!?  えーと、なんの話だったか。  そう、靴だ。俺は靴を見ている。  仮にこの靴が妹の靴だったとする。ここまで事態が逼迫させておきながらなんだが、俺の内部には確かに汐里を妹としてみなしている部分がある。それも思ったより大きく。もし妹だとするなら、この靴を嗅ぎたいと思うだろうか。  嗅がないよなあ。たった数時間だもんなあ。せめて一ヶ月くらい履きつぶしてちょっとぼろくならないと話にならないもんなあ。  まあ俺は靴フェチではないので、そのへんの事情はよくわからないが、たぶんマニアならそう思うことだろう。  本気でなんの話かわからなくなってきた。  要するに俺は、両親と話をする前に、自分の気持ちを「説明可能なものとして」固めておかなければならない。そのために靴を見て考えていたのだが、すでに前提が盛大に狂っていた。桶屋を前にして扇風機で送風してみようくらいには狂っている。 「店行くか……」  いやわかってるよ。考えてるふりして現実逃避してたことくらいは。  なにがどうなるかはわからない。けれど、話さないという選択肢は、もうここに及んではありえない。これは、家族の問題なのだ。  泣いても笑っても決戦は明日。  俺は、定まらない覚悟とともに、ため息をつきつつ家を出る。
「おはよーございまーす」  コンビニの挨拶は二十四時間いつでも「おはよう」のところが多い。 「おはようございます。あんれまあ店長そったらよだがばすたみたいなんまぐね顔ばすて」  どうしよう。今日も佐々木さんの言ってることがぜんぜんわからない。  昼にメインで入っているパートの佐々木さんである。御年五十六歳。方言キャラというのはよくいるが、あれは一部が訛っているからキャラで済んでいるのであって、意思疎通が困難なレベルになると、もはやキャラではない。  うちの店は、レジ横にあるカウンターフーズの売上では、地区でもトップクラスに属する。佐々木さんは当店でも最強の戦力の一人だ。よくわからないが「け? け? んめがら。け?」って言われたら勢いに押されて買う人が多いらしい。拡販強い人間って、中台もそうだけど、基本的に対人距離が初手からゼロなんだよなあ……。中台の場合は、それでも高度な空気読み技術に裏打ちされてるんだけど、佐々木さんだともう空気とかそういう次元ではない。そこはすでにワールドオブ佐々木さん。取り込まれたものは揚げ物を買う。  佐々木さんの人生はそれだけで重厚な物語が書けそうなものがあるらしいのだが、俺としては「踏み込んできた警察官に平手打ち食らわせて説教したところ、相手が泣き崩れておふくろ!と叫んで抱きついてきた」というエピソードだけでもうおなかいっぱいだ。濃すぎる。俺が気になるのは「どうやって会話ができたのか」という一点に尽きる。
 店の仕事はさまざまだが、役割分担はだいたい決まっている。レジは基本的にバイトに任せて、俺はそれ以外の雑用をする。並んだときはレジをヘルプする。  ピーク時間帯である十六時から十九時くらいは、二人がかりでレジを打つ。十九時以降は客足がやや鈍るので、そこで集中的に書類作業など、事務所に引っ込まないとできない仕事をする。もちろんレジが混んだら呼ばれるが、今日の夕勤は中台だ。呼ぶタイミングを含めて、レジにはいっさい気を回さずに済む。  二十時半ごろ、だいたい終わりが見えてきた。あとは売場を一周して整頓でもしようと思っていところ、ひょっこりと社長があらわれた。手にコーヒーの紙カップを二つ持っている。 「はいはいはい、はい、どうよ売り下げ。今月の売り下げ」  鬱陶しい。 「百ちょいです。天候がきつかったですね」  百ちょい、というのは今月の前年比が売上ベースで百パーセントちょっとだった、ということである。今月は雨がちだったうえに、台風の直撃があったから、どうしても売上は伸びない。  社長はでかい。身長は一九〇近くあると聞いた。事務所がすごく狭く感じられる。 「利益は?」 「うーん、どうですかね。タバコの構成比が高すぎるんですよね……。アイコスがキャンペーン打って、本体がやたら売れたせいだと思うんですけど」  店の利益は、原価率にかなり大きく左右される。あたりまえの話だが、商品の原価率は、ものによって違う。条件がよくて五割以上が店の利益という商品もあれば、タバコのように一割程度のものもある。そして売上全体に占めるタバコの構成比は、もともと大きい。  よって、タバコの構成比が高すぎる場合、全体の利益率をかなり圧迫してくるのである。 「ほうほう、なるほど」 「で、社長はなにしに来たんです?」 「おう、それだがな」  社長は、どっかりとパイプ椅子に腰を下ろした。隣に座られると圧迫感すさまじい。  俺は、社長がこの店で店長を兼任していたころのバイト上がりである。ほかの社員と違って、どこかやりとりにぞんざいなところがある。相手が社長であっても、事務用のちゃんとした椅子を譲るとかいう気配りはない。 「おまえ、転勤しろ」 「は?」 「ほら、言ってたろ。新店の話。あれがまとまりそうでな。五店目ってことになるか」  社長が現場での仕事から手を引き、社長業に専念してから三年。急激に店舗数を増やしてきた。確かに新店の話は、前の社員会議でも出ていた。 「場所は?」 「あーそれがなー。候補地がいくつかあって、まだ決めかねてる。なんなら既存店を引き継いだほうがいいかもしれんくらいよい条件の話もあってな。だがまあいずれにしても、店長として送り込むのはおまえだってのは変わらない」 「時期は?」 「それも未定だが、今年中ってのはないだろうな。来年の早い段階だ。既存店の引き継ぎの場合、その限りじゃないだろうが……まあ引っ越しの準備はしとけ。近くに家くらいは用意してやる」 「はぁ……」 「なんだよ、すっきりしねえ返事だな」 「そりゃそうですよ。なんだかんだ、この店で六年やってるんですから」 「俺が悪いんだがな、長すぎだ、そりゃ」  社長は、コーヒーを一口飲むと続けた。 「おまえは優秀だ。仕事はできる。が、経験が足りない。いちばん足りないのは、新しい環境を構築することだ」 「なんですかとつぜん。褒めてもコーヒー代は出しませんよ」  アホか、おごりだ。社長はそう言って、残りのコーヒーを一気に流し込む。 「若いうちの苦労は買ってでもしろって言葉があるだろ。あれな、実際は、若いうちに苦労しておかないと経験が身につかず、その後に変化に対応できない、という意味だと俺は思っている。つまり場数だな。どれだけ場数を踏んでるかで、その後の人生における対応の幅が変わってくるってことだ」 「はぁ……」 「人間おっさんになってくるとな、慣れた環境を手放したくなくなる。新しい環境を受け入れられる柔軟性を持っているのは、圧倒的に二十代だ。だから、慣れろ。変化することじたいに。おまえは特にそうだ。目的を持ったときには強い。しかしそのぶんだけ視野が狭くなる。自覚はあるだろ?」 「……まあ、あるっちゃあります」  いやなことを言う。 「転勤はあくまで俺の都合であり、会社の都合だ。しかし、後ろ向きにはとらえてほしくない」 「……」 「つーか、新しい店をゼロから作れるとか、わくわくしないか?」 「あんまり」 「だろうなあ……そういうとこだぞ」  ドヤ顔をするおっさん。若者っぽい言葉を使ってみたいらしい。  社長は言いたいことだけ言うと、とっとと帰ってしまった。飲んだコーヒーのゴミくらい捨ててけよ。  手つかずだった自分のぶんのコーヒーを飲む。  ぬるくなったコーヒーは、酸味とえぐみが出ていた。あまり、おいしいものではない。
「てーんちょー、ゴミ交換終わりましたー。上がっていいですかー?」 「おつかれ。上がってくれ」 「はーい」  二十一時の定時、中台が上がってきた。 「社長なんだったんですかー? 店に入ってくるなりコーヒー買って、今日もかわいいねえとか言われて……」 「ああうん、そういう人だから……」 「気持ち悪かったです」  言いかたな。中台。言いかた。おまえわざとだろそれ。あとそのセリフ、たまに童貞ものすごい傷つくから、使いどころまちがうなよ。俺もいまちょっといやな動悸してるから。まじでやめろ。  制服を脱いで、ロッカーのなかにしまっていた中台だったが、その手を途中で止めて、俺を見ている。なにかもの言いたげのような、意味のある目線である。 「なんだ?」 「いえ、社長の話って、なんだったのかなーと思って」 「あー」  ちょっと迷ったが、中台なら問題ないだろう。いちおう他言はしないという口約束だけとって、転勤のことについて話した。ふむふむ、などと声に出してあざとく相槌を打ちつつ聞いていた中台だったが、 「ああ、それで……」  ひとりで納得したように呟く。 「ちょっと待っててくださいね」  売場に出ていった中台は、すぐに戻ってきた。 「はい、どーぞ」 「なんだこれ」 「グッドプライスバーですよ?」 「じゃなくて」 「おごりです。甘いもの食べましょう」  そう言うと、さっきまでどでかい生物が居座っていたパイプ椅子に、ちょこんと腰掛ける。同じ人類なのに、なぜここまで圧迫感が違うのか。人間は性的二型の生物ではなかったはずだ。  にこにことアイスを食べている中台。  よくわからないが、俺も食べる。グッドプライスバーは、入荷時点ではいろいろな種類がひとつの箱に入っている。いま渡されたのは無難にバニラ味である。 「あ、けっこううまい……」 「でしょー? たまに食べたくなるんですよねー、これ」  うまい。  たまには、こういうのを汐里に買ってやるのもいいかもしれない。  あのあと、汐里から連絡はない。  どんな顔をしているだろう。  なんだろう、無性に汐里にアイス食わせたい。ゆるんだ顔でアイス食ってる汐里を見たい。  その俺を、中台がじっと覗き込んでいる。 「てんちょー、あのですね」 「なんだよ」  近い。めっちゃ近い。ちょっと体を引くレベルで近い。汐里とはまた違うベクトルの整った顔が近くにある。 「私の友だちで、自分はポーカーフェイスだって思ってた子がいるんです。そんなことないよ、すっごい顔に出てるよって指摘されたら、いやそうな顔してました」 「……」  俺から顔を離した中台は、うん、と首を縦に動かしてから、 「正解です。てんちょーも、そういう感じの人ですねー」 「いやそうな顔まではしてねーだろ……」 「なにかあったら、すずちゃんが聞きますよー? 聞くだけですけど」 「だれがすずちゃんだ。つーか放置かよ」 「あ、なにかはあるんですねー?」 「ぐ……」  五歳下の女子にいいように手玉に取られておる我輩……。  しかしこいつ、妙に嬉しそうである。  ……まあ、あれだよな。俺も覚えがあるけど、これくらいの年齢のやつって、自分のスキルみたいなものがどこまで通じるのか試してみたくなるんだ。中台は、かわいくて、雰囲気がおっとりしていて、しかも頭が切れる。そしてそうした自分に自覚的でもある。試す相手としてちょうどいい距離感にいるのが俺なんだろう。  中台は、いつのまにかじーっと俺を見ていたが、まいっか、と呟いて息を吐いた。 「アイス、おいしかったですか?」 「ん、サンキュ。うまかった」 「甘いものは、人を幸せにしてくれるじゃないですかー。てんちょーも、もっと甘いもの食べたほうがいいです」 「栗きんとんとかか」 「渋っ」 「ふだんあんま食わないからなあ……おすすめは?」 「えーと……」  中台はあごに指をあてて、うーんとか言っていたが、やがて、はっと思い当たったような顔をした。 「なんかいいのあったか」 「い、いえ。ないです。ないない。これはない」 「は?」 「なんでもないです! そもそも食べものじゃないし、なんならいきものですよこれー」  珍しい。素であわてた顔である。なんなら両手を突き出して俺の顔の前で振っている。絶対にノウと言わんばかりだ。 「いったいなにを思いついたんだおまえは……」 「そ、それではお先に失礼します」  慌ただしく事務所を出ていってしまった。  なんじゃありゃ。  俺は鈍感主人公のように考えてみたが、さすがに情報量が少なすぎる。わけがわからん。  甘いいきものって、なんだそれ。チョコでコーティングしたネトゲ好きの女子高生かなんかか?
「おつかれっすー」 「んじゃお先ー」  夜勤のぞんざいな挨拶に送られて店を出る。  明日の予報は雨。今日はずいぶんと冷え込んでいる。そろそろスクーターには厳しい季節がやってくる。なんとなく空を見上げる。星は、見えない。  スマホを取り出した。二十一時十五分。着信その他はなし。  うちの兄妹は、なぜかLINEでのやりとりをあまりしない。汐里が家に来るときはたいていアポなしだし、俺が実家に行くときもそうだ。どうしても必要なときは、いきなり電話がかかってくることが多い。どうしてそうなったかはわからない。なんとなく、としか言いようがない。  アプリを起動するかどうか、ちょっと悩んでいると、いきなりスマホが震えた。 「うお」  確認してみると、汐里からだ。
『明日、夜は、お父さんとお母さん、家にいるって』
 それだけだった。  だから俺もごく事務的に返す。
『わかった。十九時くらいに行く』
 俺は、いまからもっと汐里にメッセージを送ってもいい。なんなら電話してもいい。汐里はたぶんいまごろの時間、自分の部屋にいて、本を読んでいる。いまから実家に行くことすら、俺にはできる。  しかし俺はそのいずれも選ばずに、スマホをポケットに入れる。  入れようとして、またメッセージを見返す。  それは、ただの文字の羅列に過ぎない。二十文字ちょっとのごく短いテキスト。  それなのに俺は、何度も何度も、そのテキストを繰り返し眺めていた。
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