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#若冲誕生
navetin · 2 years
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■東京都美術館『ボストン美術館展 芸術×力』
2020年に開催予定で中止となった本展。 ボストン美術館の東西の逸品が来日。10月2日まで。
印象に残った作品は・・・
ロベール・ルフェーヴルと工房 《戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像》 権力の象徴として描かれた肖像画だが、そのリアルさに舌を巻く。 ふわりとした毛皮に触れてみたくなった。
《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》 藤原信頼と源義朝らが後白河上皇の御所である三条殿を襲撃し、 上皇を拉致した場面。登場人物の混乱ぶりがよく分かる傑作。 もし日本にあれば国宝だそうだ。牛車のスピード感を表すのに 車輪がぐるぐる描かれているのが面白い。
《大日如来坐像》 平安時代の高貴で優美な姿に胸がときめいた。 と同時に美術品として仏像を見る時は 手を合わせない不敬な自分がいるのであった。
ジャン=レオン・ジェローム 《灰色の枢機卿》 これまた写実的な歴史画。 大階段を降りてくる修道士に貴族たちが恭しくお辞儀をする場面。 少し斜め下からの視点は描くのが難しそうで感心する。 館内に射し込む柔らかい光も良かった。 ジェロームは『怖い絵展』で紹介された 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》の作者。
ダニエル・マロ1世 発行:ヤーコプ・ホレ 《オラニエ公の誕生日を祝すハウステンボスの舞踏会》 超細密な銅版画。単眼鏡で覗くと物凄い世界が広がった。 銅版画でも遠近感が出せるんだなぁ。
《吉備大臣入唐絵巻》 とても12世紀末に描かれたとは思えない面白脱力絵巻。 現代まで脈々と繋がる奇想天外ナンセンスの系譜を感じた。 こちらも日本にあれば国宝級。堂々の全4巻一挙公開!
増山雪斎《孔雀図》 今回のメインビジュアルにもなっている文人大名が描いた名画。 若冲と見紛う程の細密な孔雀図が修復を経て本邦初公開。
■東京藝術大学大学美術館 『日本美術をひも解く 皇室、美の玉手箱』
建替中の宮内庁三の丸尚蔵館より珠玉の名品を公開。 9月25日まで。それにしても名称に大学を繰り返すのは何故? 高階隆兼《春日権現験記絵》 やまと絵の最高峰と言われる絵巻。流石国宝。 状態がすこぶる良く、彩色が美しい。 先に見た都美ボストン展の平治物語絵巻と 牛車の形が全く同じだった。 伊藤若冲《動植綵絵》10幅(芍薬群蝶図 、梅花小禽図 、 向日葵雄鶏図 、紫陽花双鶏図 、老松白鶏図 、芦鵞図 、 蓮池遊魚図 、桃花小禽図、池辺群虫図、芦雁図) 後期の目玉は伊藤若冲! あの動植綵絵を至近距離で鑑賞出来、感無量。 並河靖之《七宝四季花鳥図花瓶》 近代では矢張りこの七宝。何度見ても素晴らしい。
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takachan · 6 months
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Google Arts and Culture 、安藤忠雄の特集ページ「The Self Taught Architect」を公開
Google Arts & Culture は、日本人建築家の安藤忠雄氏を特集するページ「The Self Taught Architect」を本日 10 月 2 日に公開しました。現役の建築家としても日本人建築家としても初の特集ページとなる本ページは安藤忠雄氏、及び安藤忠雄建築研究所のご協力の元、数年の歳月をかけ作り上げました。 本特集では、安藤氏のこれまでの経歴や建築を志したきっかけはもちろんのこと、その建築における哲学と功績、与えた影響について触れながら、長きにわたって同氏が取り組んできた社会活動にも焦点をあて、安藤忠雄という人物を包括的に紹介します。初期作品である住吉の長屋から、世界各地の美術館、住宅プロジェクトの3Dイメージなどをストーリーや高解像度の画像、ストリートビューなどを通して、安藤忠雄氏だけでなく日本の建築について深く学ぶことができます。(対応言語:日本語、英語) 本特集ページ公開にあたり、安藤忠雄氏からコメントをいただいています。 今、私たちは極めて変化の激しい不安定な時代を生きています。 そして皆、「この世界がどこに向かおうとしているのか」と、答えを必死で探しています。 しかし、こんな時だからこそ、考えるべきは、変わりゆく世界の中でも変わらない、あるいは、変わるべきではない、人間文化の本質、原点ではないでしょうか。 時代の潮流を読むばかりでなく、ときには自ら流れをつくり、路を切り拓いていく覚悟と勇気が必要です。 若い人たちには、とにかく今を精一杯生きろ!そうして、その緊張感を、人生の最期まで保ち続けるべき、内なる力を養え!とエールを送りたい。未来はあなた達が創るのです。 若くない人もそれを眺めているだけでは駄目ですよ。年を重ねても、心は青いまま、目標をもって、希望の光を追う限り、「青春」を生きられるのですから。 老いも若きも変わりません。 目指すはいつまでも熟することなく、挑戦の日々を生き続ける「青リンゴ」の人生です! 安藤 忠雄 2023 年 10 月 2 日 「The Self Taught Architect」 の主な内容 始まり * 建築家安藤忠雄の誕生 * 世界的な建築家でもある安藤忠雄氏ですが、彼は建築を学校で学んだわけではありません。職人の仕事を見ながら育ち、プロボクサーを経て、世界の建築を巡る旅に出ます。このストーリーでは彼がいかにして建築を志したかを紹介します。 * 住吉の長屋:都市に埋め込まれた個の砦 * 安藤忠雄氏の実質のデビュー作である住吉の長屋、都市環境の悪化が深刻化する時代にあって、住環境をコンクリートの壁によって都市から切断し、その内部に自己完結した空間をつくり出す、安藤氏がたどり着いた発想の過程を紹介します。 Row House Sumiyoshi, Tadao Ando, 1976 祈りの空間、自然と建築 * 人々の想いを励まし、寄り添う「祈りの空間」 * 都市に埋め込まれた小さな住宅から自然の中で伸びやかに展開する公共建築まで、安藤氏が手掛けてきた規模も環境も様々な建築の中から、教会や寺院などの祈りの空間に焦点をあて、近代建築が発展させた幾何学的な空間構成を継承しつつ、自然といかに共生するかという安藤氏の目指す建築観を紹介します。 Church of the Water, Tadao Ando, 1988, Photo by Mitsumasa Fujitsuka 安藤建築に住んでみる * 六甲の集合住宅―急斜面に展開する現代の集落 * 急勾配の山の斜面に沿って建てられた、六甲の集合住宅を例に、どのように地形の特性を読み解き、周囲の自然と一体的な環境を生み出してきたのかを紹介します。 Rokko Housing Ⅱ, Tadao Ando, 1993, Photo by Mitsuo Matsuoka 世界各地の安藤建築 * フォートワース美術館 * ガラスに包まれたコンクリートの箱が水庭に面して連続する現代アートのための美術館であるフォートワース美術館をテーマに、20世紀を代表する素材である鉄・ガラス・コンクリートを用いて、いかに現代にふさわしい新たな建築表現を実現したのかを紹介します。 Modern Art Museum of Fort Worth, Tadao Ando, 2002, Photo by Mitsuo Matsuoka 建築を超えて * 未来への贈り物 * 世界的な建築家であると同時に、積極的に社会と接点を持ち、災害によって困難な状況にある子どもたちを支援する震災遺児育英基金の設立や、子ども図書館の建設など、未来に向けた活動を続けてきた安藤氏の活動を紹介します。なかでも、「建築も森づくりも、同じく環境に働きかけ、新しい価値を場所にもたらす」という本人の言葉にもあるように、植樹をとおした環境づくりはライフワークと呼べるほど長年にわたって各地で進められてきました。 SAKURA GARDEN, Tadao Ando, 2006 3D モデル * 城戸崎邸 / 小篠邸 * 安藤忠雄の住宅プロジェクトより、2プロジェクトを 3D化し初公開。360 度、様々なアングルからご覧いただけます。 正式名称 Google Arts & Culture「The Self Taught Architect」 パートナー 3 パートナー:安藤忠雄建築研究所、上野文化の杜、プンタ・デラ・ドガー(五十音順) 展示について * 画像 340 点以上 * 20 以上のオンライン展示 対応言語 日本語、英語 公開日 日本時間: 2023 年 10 月 2 日(月) URL goo.gle/tadaoando ( ※ ブラウザにそのまま記入いただくことでアクセスできます。 ) Google Arts & Culture について Google Arts & Culture は、3,000 を超える世界各地の美術館や博物館(日本においては 100 以上)等が所蔵する作品や文化遺産を鑑賞できるサービスです。2011 年に提供を開始し、ウェブサイトや iOS または Android アプリからアクセスすることで、ゴッホの星月夜、伊藤若冲の樹花鳥獣図屏風、広島平和記念資料館など、700 万点を超える芸術作品や歴史的資料にアクセスすることができます。Google Arts & Culture では、世界各地の美術館や博物館等とパートナーシップを結び、人類の多様な文化遺産に世界中のユーザーがインターネットを通じて簡単にアクセスできるサービスやツールの開発・提供に取り組んでいます。 Posted by Elisabeth Callot, Google Arts & Culture http://japan.googleblog.com/2023/10/google-arts-and-culture-self-taught.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=tumblr Google Japan Blog
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chishiru61 · 10 months
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2023年上半期に見た展覧会
0103 大竹伸朗展@MOMAT 0107 パリ・オペラ座 響き合う芸術の殿堂@アーティゾン美術館 0118 没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡@千葉市美術館 0121 江戸絵画の華【第一部 若冲と江戸絵画】@出光美術館 0121 特別展「毒」@国立科学博物館 0131 アンディ・ウォーホル・キョウト@京都市京セラ美術館 0131 大阪の日本画@大阪中之島美術館 0205 佐伯祐三 自画像としての風景@TSG ★0219 交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー@東京都庭園美術館 *1 0223 YUMING MUSEUM@TOKYO CITY VIEW 0226 マリー・ローランサンとモード@Bunkamuraザ・ミュージアム ☆0226 ヴォルフガング・ティルマンス「Moments of life」@エスパス ルイヴィトン東京 *2 0228 ルーヴル美術館展 愛を描く@国立新美術館 0318 鳥絶技巧 ―渡辺省亭を中心に―@加島美術 0318 DUMB TYPE 2022:remap@アーティゾン美術館 0318 アートを楽しむ−見る、感じる、学ぶ@アーティゾン美術館 0325 生誕100年 柚木沙弥郎展@日本民藝館 0329 レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才@東京都美術館 0329 特別展「東福寺」@東京国立博物館 0329 芳幾・芳年─国芳門下の2大ライバル@三菱一号館美術館 0407 建物公開2023 邸宅の記憶@東京都庭園美術館 0409 横尾龍彦 瞑想の彼方@神奈川県立近代美術館葉山 0409 美しい本-湯川書房の書物と版画@神奈川県立近代美術館鎌倉別館 0415 本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション@練馬区立美 術館 ☆0419 クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ@MOT *3 ★0419 志賀理江子×竹内公太「さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023受賞記念展」@MOT *4 0421 江口寿史イラストレーション展「東京彼女」@東京ミッドタウン日比谷 0422 今井俊介 スカートと風景@東京オペラシティ アートギャラリー 0422 エドワード・ゴーリーを巡る旅@渋谷区立松濤美術館 0423 国宝・燕子花図屏風 光琳の生きた時代1658~1716@根津美術館 0423 インターメディアテク開館十周年記念特別展示『極楽鳥』@インターメディアテク 0429 「重要文化財の秘密」 問題作が傑作になるまで@MoMAT 0503 生誕140年特別展 アトリエの朝倉文夫@朝倉彫塑館 0503 「買上展」藝大コレクション展2023@東京藝術大学大学美術館 0505 芸術家たちの南仏@DIC川村記念美術館 ★0506 江戸絵画お絵かき教室@府中市美術館 *5 ☆0507 マティス展@東京都美術館 *6 0527 ブルターニュの光と風@SOMPO美術館 ☆0527 憧憬の地ブルターニュ@国立西洋美術館 *7 0603 大阪の日本画@TSG *8 0618 ベルギーと日本@目黒区立美術館 *9 0623 愛のヴィクトリアン・ジュエリー@大倉集古館 ★0623 木島櫻谷―山水夢中@泉屋博古館東京 *10 ☆0623 伝説のファッション・イラストレーター 森本美由紀展@弥生美術館 ☆0624 ジョルジュ・ルオー ―かたち、色、ハーモニー―@パナソニック汐留美術館 0624 恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造@上野の森美術館 0630 ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会@森美術館
*1 とても内容の濃い、咀嚼しがいのある展覧会。2時間は見た。これまで断片的には知りつつ、総体としてどのように組み合わさっていたかは正しく理解していなかった、アール・デコ前後の動きの相互関係がよくわかった。ただしそれらは単純に一本の線で示されるものではなく、行きつ戻りつしながら、ジグザグと進んでいく。なるほどそれは「ポリフォニー」であり、カタログなどの「はじめ」から「おわり」に向かうメディアでは説明がし辛く、まさしく展覧会という場で見せるにふさわしいテーマ。結局本の方が、ストーリーを語りたいだけで言えば資料集めやすいじゃんね、という問題が常につきまとう中、まさしくこれは「展覧会」である意味がある展覧会。 *2 写真の見方はいまだによくわからないのだけれど、これが自分の気持ちにぴったりくるものなのはわかる *3 聞きしに勝る資本力。MOTからすれば、ほぼ貸し館的な企画である一方で、牧村虎雄や河野通勢の油絵とのコラボレーション展示など、学芸員の矜持を感じるスポットも。 *4 ディオールも吹っ飛ぶ内容。いきなり現れる大型映像インスタレーションから目が離せない。一見無関係に見える2者の展示に通底するテーマに触れた時、鳥肌が止まらない、です。 *5 いくらなんでも面白すぎる。今回のテーマは「お絵かき」で正直ナメてた(ナメてないけど)が、要するに作品がどのようにし���描かれてるかを絵師目線で紐解いて、鑑賞者に対して絵をより開いた内容にするという、いつもの金子節。いつもそうだけど、府中の展示で学んだ内容は、後々に他の展示を見るときにジワジワ効いてくる知識なのでありがたい。そんな「お絵かき」というテーマが通底しつつ、後はいつもの「こんなおもろい絵出てきたよ」というご開帳・・この辺の、「春の江戸絵画まつり」定番の出し惜しみのなさは相変わらず凄い。もうちょっとゆっくり見せて!と言いたくなるくらい次から次へ面白い絵が襲来して、頭の中が大渋滞になる至福。あー、前期も来ればよかった。 *6 僕はマティスが好きなのでありがたく拝見したけれども、展覧会としてはややボリュームに欠けたのは正直なところ。そもそも、ポンピドゥーセンターのコレクションだけでは確かにちょっと難しいよね・・・一方で、時代順のレトロスペクティブの形でマティスを見るのは初めてで、どの時代の絵も「ああマティスだな」と思う絵なんだけれども、その前後関係を復習できたのは面白かった。あとは彫刻のセクション、あそこがもう少し、マティスの画業とどこまで結びついているのか丁寧な説明があると良かったな。「形態」っていうキーワードは何回か出ていたけれども、結局は色彩の話に隠れてそのテーマが見えづらくなっていたような気がします。 *7 さる筋によると本当に偶然テーマが被ったみたいですが、これは2本まとめて見るべき展覧会だったなと。ホワイトインターナショナル企画の方が扱っている時代と流派の幅が広くて、いくつもの絵画の流派を通して、「ブルターニュ」という題材が繰り返し変奏されていくような構成が面白かった。一方で、絵画として見ごたえのある作品が多かったのは当然西美の方だったのだけれども。。リュシアン・シモンの絵画は日本人好みな感じがした(当然僕も好き)、今後その画業に光が当たることはあるのだろうか。 *8 大阪で前期見たけれど、案外後期の方が好みかも。 *9 ベルギーに学んだ日本人画家(とその師匠)の作品や、ベルギー美術の日本における受容の様相を紹介する試み。展示の中であまり総括のようなセクションがなかったので、図録の巻頭エッセイを読んだところ、「ベルギー美術の日本における受容は散発的かつ偶然のものにすぎないが、ベルギーは小国というハンデがあるし、そもそも海外の美術の流入などはもともと偶発的なものである」的なまとめ方がされていて、なんと正直な、と。確かに、わざわざテーマ設定をしている割に、さほど大きな影響関係が見られるわけではなく、そういう意味では練馬でやってた「日本の中のマネ」にちょっと似ているなとも思いました。 *10 とても良かったです。色の使い方とか、とても好みだった。日本画で素直に「あ、いいな」と思えたのが初めてだったので、それが嬉しく、思わず画集を手に取る。木島櫻谷は図版でしか見たことがない画家だったので、やはり日本画は(もちろんなんでもそうですが)実物を見ると違うな、と思った次第。
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hosomimuseum · 11 months
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#407 京都新聞ニュースカフェ 細見美術館 開館25周年記念 特別講演会
当館の開館25周年を記念し、「開館25周年記念展Ⅰ」をより楽しむための特別講演会が開催されます。 本講演会では、美術史家・明治学院大学教授の山下裕二氏と当館館長の細見良行が、細見コレクションの「琳派」と「若冲」を中心にお話しいたします。江戸初期の京都で誕生した美の潮流、琳派。そして、京都・錦小路の青物問屋に生まれ、独創的な絵画を生み出した“奇想の画家”伊藤若冲(1716-1800)。細見コレクションが誇る作品を通して新たな日本美術の魅力に触れてください。
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京都新聞ニュースカフェ細見美術館 開館25周年記念特別講演会
「琳派と若冲-細見美術館の25年」
講師:山下裕二氏(明治学院大学教授) 細見良行(細見美術館 館長)
日時:2023年8月20日(日)13時30分~15時(受付:13時~)
会場:京都新聞文化ホール(京都新聞ビル7階)
定員:200名(先着・要事前申込)
料金:2,000円(当日会場でお支払いください)ー「開館25周年記念展Ⅰ」(9月5日開幕)のチケット1枚付 
【お問い合わせ・お申込み】
京都新聞COM事業推進局開発推進部
*8月7日(月)締切。定員に達し次第、期日前でも締め切ります。
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historysandwich · 2 years
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【常威近代史】(六百三十六回) 門羅主義 1932年12月15號,《中美公斷條約》 響美國華盛頓換文,是日正式生效。1930年6月27號,《中美公斷條約》 由南京國民政府公使伍朝樞(1887-1934,伍廷芳個仔)同美國國務卿史汀生(Henry Lewis Stimson,1867-1950)喺華盛頓簽署。金年9月24號,國民政府批准咗呢條條約。條約規定,中華民國同美國之間,如果遇到有不能以外交方式解決,或經交付永久國際委員會仍不能解決嘅國際事項爭執,應交付海牙永久公斷法庭或其他相當裁判機關予以公斷; 但若然牽涉締約國內政、第三國利益、美國門羅主義(Monroe Doctrine)之維持、中國依照國際盟約應盡義務之履行者,則不在此列。《中美公斷條約》簽署生效,進一步加強咗南京國民政府同美國政府嘅關繫。 講講乜嘢叫門羅主義先,門羅主義係美國總統詹姆士·門羅(James Monroe,1758-1831)嘅一種思想觀點,係一項關於美洲大陸控制權嘅美國外交政策基礎。表明美國政府認為歐洲列強不應再殖民美洲,或涉足美國與墨西哥等美洲國家之主權相關事務。而對於歐洲各國之間嘅爭端,或各國與其美洲殖民地之間嘅戰事,美國應保持中立。相關戰事若發生於美洲,美國將視為具有敵意之行為。這是美國涉外事務之轉捩點,直到世界大戰爆發先有所改變。直到19世紀末葉,「門羅主義」被視為定義美國基本外交政策嘅起始點,亦係持續時間最長嘅意識形態之一。以後好多美國政治家都曾援引該聲明,去到20世紀80年代美國總統朗奴列仲會引用「門羅主義」嘅基本美國意識形態。簡單啲嚟講,「門羅主義」 就係一種以美國利益行先嘅自保意識形態,門羅主義陳述三個要點,第一點,歐洲各國不能再以任何美洲國家為殖民地。其次,在外交政策上行使華府方面原則,即美國僅在本身利益受損嘅前提下,先可以介入歐洲事務。第三,美國視任何殖民美洲嘅企圖為對美國之國安威脅。美國總統老羅斯福(Theodore Roosevelt Jr,1858-1919)總結以上三點並加入一項陳述:「溫言在口,大棒在手。」(Speak softly and carry a big stick.),即所謂「巨棒外交」。大家明白未?去到今時今日,「巨棒外交」仍然照用緊,當然「big stick」可以變成「Fat Boy」,即係原子彈。 大愛還大愛,普世價值還普世價值,自身利益先係最重要嘅考量,希望大家明白,亦希望大家理解。其實做人都係一樣,「自私」冇錯,首先考慮自己利益行頭,其實100%正確!就好似香港人一樣,口講和平與愛推己及人乜乜��物(Speak softly),但一講到自己層樓或樓價切身利益,就要一步不蝕。我諗,正正就係「門羅主義」嚕!除非唔係。 12月17號,國民政府命令,國難當前,各機關停止慶賀新年。同日,宋慶齡(1893-1981)、蔡元培(1868-1940)、楊杏佛(1893-1933)、魯迅(1881-1936)等人喺上海發起組織中國民權保障同盟,籌備委員會會議通過咗《中國民權保障同盟宣言》,推選咗我哋嘅國母宋慶齡為同盟總會主席,偉人蔡元培為副主席,楊杏佛為總幹事,會員多數為科技、文教、新聞、法律界著名人士,高級知識份子,總會設於上海。宣言稱中國民權保障同盟目的為:第一,為國內政治犯嘅釋放、同埋非法拘禁、酷刑及殺戳嘅廢除而奮鬥;第二,給予國內政治犯法律及其他援助,並刊佈關於國內壓迫民權嘅事實,以喚起社會嘅公正同關注;第三,協助爭取結社集會自由、言論自由、出版自由等民權而努力。 12月18號,中蘇恢復邦交後,蘇俄研究所喺南京成立,陳立夫(1900-2001,長命王)、張冲(1903-1941)、康澤(1904-1961)等為幹事。12月19號,財政部實行開弛米禁措施,凡白米運至國內口岸,一律免稅放行。同日,上海虹口公園炸彈案中嘅朝鮮義士尹奉吉(1908-1932)喺日本被槍決。12月21號,浙江寧波東晉古刹天童寺大火,燒燬房屋50餘間。天童寺位於鄞州區太白山麓,為禪宗寺院,南宋時位列五山之第三,清代同治年間為禪宗四大叢林之一,同時亦係日本曹洞宗祖庭。寺中建築屢經興廢,現存最古老建築為建於明崇禎四年嘅佛殿。1978年修復後,寺院建築達到30餘幢,占地面積7.64萬平方公尺,當然亦係中國嘅重點保護文物之一。 講吓曹洞宗,曹洞宗為佛教禪宗五個主要流派之一,同臨濟宗齊名,有曰「臨濟將軍,曹洞士民」。日本鎌倉時代,公元13世紀初,日本道元禪師(1200-1253)入宋,從學於天童山曹洞宗如淨禪師(1163-1228)門下,始傳回日本,建立永平寺,提倡「只管打坐」,為日本曹洞宗之寺始。本山係永平寺(福井縣)同總持寺(橫濱市)。今日,曹洞宗已經成為日本禪宗主要流派。日本同中國,本來每一個方面都係息息相關嘅。 12月23號,中央蘇區紅軍攻剋崇仁;25號聖誕節,甘肅發生歷時兩小時以上的強烈地震;28號,國民黨中正會決議,設立西京市,隸屬行政院;30號,國民政府通令全國公務員一律使用國貨,行政院通令蘇、浙、閩、鄂、湘等十個省厲行禁烟!愈禁,鴉片愈值錢! #常威💀 #蔣介石平反系列  #中日戰爭 #民國歷史 #佛經抄寫員 https://www.instagram.com/p/CYtlmRPhyj9/?utm_medium=tumblr
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masayuki-hirahara · 3 years
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2020.12.26
明日のコンサートが、コロナの影響で今朝の判断で中止となり、思った以上に脳にダメージがいったみたいで、午前中のアポイントメントも忘れてしまうという夢現状態。
少しずつ冷静になってきたので、、、
所属する作曲家協会からエッセイの執筆依頼がきたので、今日はたっぷり時間が出来たので、来年2月の締切ながら今日は執筆に取り掛かっていきたいと思います。
オリジナル曲「梅たたずむ思い」が誕生したキッカケにもなった、伊藤若冲のこの絵画に癒されながら、今日はゆったりとした1日を過ごします。
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peterchiublack · 4 years
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朱敬一的書評—評論 Bolton 新書 “The Room Where It Happened: A White House Memoir"
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美國前國家安全顧問 John Bolton 的新書 "The Room Where It Happened" 幾天前上市,實體與網路銷售皆大賣,據報導他的版稅收入大概至少有幾千萬元。該書還沒有中譯版,所以不知道中文書譯名為何。此書撰寫是「敍事序時體」,每一章按國安事件的主題切分,例如土耳其、委內瑞拉、中國等,然後就各個主題,再依事件時序記述其發展。這樣做實為不得不然;因為美國面對的平行事件太多,若同時處理,讀起來會昏倒。
寫書痛批川普,報復性居多
Bolton 在 2018-2019 年在白宮的職稱是 National Security Advisor (NSA),相當於我們政府體制中的「國家安全會議秘書長」。他 2018 年 4 月上任,2019 年 9 月辭職,在職僅一年五個月。NSA 是白宮一級閣員,份量大概與美國國務卿不相上下。NSA 與國務卿都是負責涉外、國安事務,但是由於美國是世界強權,涉外及國安事務的份量幾乎是國內事務的一倍,故 NSA 的重要性幾乎是「左丞相」。
一年五個月任期看起來不長,但是以川普閣員更動速度觀之,Bolton 已經算是任期長的了 (讀者可以與柯文哲小內閣 PK 一下)。Bolton 應該是有做日記或是筆記的習慣,所以他的記載超級詳細。每一次重要會議的開始時間,可以細到「四點十五分」這種刻度,會議的重要出席人員也絕不遺漏。每一次對話誰說了什麼,也幾乎是「可以加引號」那麼精準。所以,我對於書中「記述」的真實性與正確性,幾乎不予置疑。至於偶爾有作者自己的評價,則讀者當然可以自行斟酌。
如果你問,Bolton 寫這本書的目的是什麼呢?我想一方面是賺錢 (幾千幾萬收入吔!),但是也許更重要的,則是吐一口怨氣,紮實地狠搥川普一拳。你看完這本書就能了解,這一年五個月時間「君臣」之間累積了多少怨氣。最重要的是:老闆川普完全沒有令他尊敬之處,也不尊重閣員。孟子兩千年前的描述是「君視臣如土芥,則臣視君如寇讎」。此書讀起來,波頓已經是「必欲揭川普瘡疤而後快」,幾乎是指著鼻子駡。
閣員眾生相,一覽無遺
Bolton 在書裡記載了不少閣員同事,有褒有貶。被他貶抑的包括前國防部長瘋狗 Mattis、現任財政部長 Mnuchin、前駐聯合國大使 Nikki Haley,當然 B 氏駡最多的是川普本人。Bolton 在對話中認同的閣員則包括前白宮幕僚長 John Kelly、現任國務卿 Pompeo。其中,有許多次與川普開會之前之後的「會前交心」或「會後善後」或「如何應付老闆」的對話,都是 Bolton 與 Pompeo 的對談,所以這本書出版之後,我感覺 Pompeo 恐怕會被川普嫌,處境頗為艱難。
多說無益,且讓我將書裡精彩幾句話一一標出,讓沒有時間讀全文的朋友,了解 Bolton 的怨氣。
Bolton 在 50 頁明言,Mattis is our biggest problem。Bolton 說,Mattis 與幕僚在前置討論時從不表示意見,這樣才能在最後階段提出一個「別人沒有辦法仔細評估」的不同意見。如果真是如此,Mattis 這咖其實段數很差,而且玩不久。但是另外一種解讀是:如果國防部長 Mattis 的意見都是在Bolton 主持的會議中講了,Mattis 在川普面前就沒有表現了,而國防部則像是國家安全會議的下轄部會,我想 Mattis 不願意如此。所以,這裡的矛盾,是權力面的,未必是 Bolton 所述人格面的。
在 337 頁,Mnuchin 被 Bolton 形容為擁中 (熊貓) 派。川普說,此人 seemed more protective of US firms that were sleeping with our enemy than of accomplishing the mission we have." Mnuchin 的立場若此,Bolton 不說外界恐怕也不清楚。但是 Bolton 有一點批評我完全同意:美/中之間的衝突,是制度面的,包括中國政府的大量 (黨國不分) 補貼、強迫智慧財產移轉、偷竊營業秘密等。這些因素加起來,形諸於外,才是「貿易順差」等問題。所以,制度是關鍵,貿易只是表相。Mnuchin 老想達成「貿易談判」,拼命阻擋制度問題的討論,擔心那些討論妨礙了貿易談判,這根本是捨本逐末,混淆問題本質。
人權,值幾文錢?
幕僚建議川普對天安門 30週年講話,川普拒絕 (286 頁)。他說:that was 15 years ago (他年代都搞錯,一表相差 15 年,不過不足為奇),who cares about that? 所以天安門死多少人,沒有重要性?Bolton 在288 頁又記載,川普在電話上對習近平說,他可以在新疆建集中營。香港的動亂,川普也主動說,那是中國內政。這些,大概是全書最恐怖的內容。我們從媒體報導以為美國支持香港、譴責新疆隔離,但是 Bolton 說,那不是川普本意。台灣媒體報導了與台灣有關的內容,Bolton 在 286 頁說,川普已經放棄了敍利亞的庫德族,台灣會是下一個嗎?
我想,事情的關鍵,不在於台灣是不是只有「筆尖」大小,不是庫德/敍利亞/台灣/香港/維吾爾之間權衡輕重的問題,而是川普本人的「價值觀」。B 氏批評 (120 頁),川普沒有整體國際戰略,看問題只看零零散散的點 (archipelago of dots)。就川普而言,國際事務像是「一筆筆的不動產交易」。有些人用「生意人」描述川普,我覺得有點羞辱千千萬萬做生意的人。生意人其實也是有血有肉、有感情有關懷。我認為比較正確的描述是:川普錯誤地把國際政治與世界運作,視為一筆筆「買賣」。所謂「美國優先」,其實就只是看「美國年度損益表」。這,才是真正的麻煩。
正因為一切都只看「損益表」,所以 NATO 川普就只盯著 NATO 預算吵,一直要逼德國多出錢。德國是應該多承擔責任,但是不能把事情搞成「你們敢不出錢,我美國就退出 NATO。」難道 NATO 是個買賣?Bolton 在134-135 頁記載,川普要求歐洲諸國增加 NATO 經費,但是不順利,於是打算在 G7 會議時宣布美國退出 NATO。這麼天大的事,事前完全沒有與國安顧問及任何閣員討論,好像只是一件房地產交易的 counter offer,Bolton 失望也害怕,已經打算辭職了;那時他才上任三個月。幸好,G7 會議發言前幾分鐘,川普問 Bolton:Are we going to do it? Bolton 回答:Go up to the line, but don't cross it。川普後來沒有越線,但 Bolton 此事應該已經嚇出一身冷汗。
美國與盟邦關係極差
川普不喜歡多邊組織如 WTO、NATO、WHO,這大家都知道。但是,不喜歡多邊組織,並不表示凡事都要「單邊硬幹」。然而川普就是喜歡單邊硬幹,像是「蝙幅俠」,而不是「豪勇七狡龍」。過去三年,美國得罪了許多盟邦,部分原因是川普的單邊硬幹,部分是因為他的嘴巴。
川普批評歐盟:EU is worse than China, only smaller (98頁)。他這句台詞在不同地方講過多次,我也聽說過,我相信歐洲國家一定聽過,外交上傷害很大。132 頁,川普說 EU 輪值主席 Junker "as a vicious man who hated the U.S. desperately" (132頁)。這話應該也漏到歐盟耳中。EU 對美國這樣駡盟友,極為反感。
不只對盟邦,他對閣員也是極為粗暴。在全書中,不斷有閣員離職,川普從來不讓閣員自己宣布請辭,而永遠是他搶先在 Twitter 上宣布別人「被請辭」。有些閣員情緒激動,川普完全不在乎。 幕僚長 John Kelly 被川普羞辱,氣壞了 (216頁)。他會後對 Bolton 說:I've commanded men in combats, and I've never had to put up with this shit like that." Kelly 是陸戰隊上將,兒子作戰陣亡。會後,K 赴兒子墓地平復心情,然後辭職。什麼叫「視如土芥」?斯之謂也。
川普在週末急著趕走 Mattis (186 頁)。幕僚提醒:快到聖誕節了吔!川普說:下週一才聖誕節,執意在這個週末攆走人。這不是刻意給自己找敵人嗎?也因為如此,Bolton 精心設計離職,比川普 Twitter 早幾個小時宣布辭職,也是用 Tweet。內閣大臣賭氣若斯,恐怕史上少見。
對川普人格,極為不滿
Bolton 全書一再敍述川普的人格瑕疵。第 6 頁,Bolton 說川普 always bizarre。扣除書首標題之類,第 6 頁其實只是正文第 1 頁,就開火了。在 12 頁,Bolton 引述 Charles Krauthammer 曾經對川普的批評,說他的行為 behavior as that of an eleven-year-old boy。但是後來Krauthammer 又修正,說 "I was off by 10 years"。所以,只有 1 歳的水準?我們都知道,1 歲小孩最需要的協助,就是「擦屁股」。這大概是 Bolton 的意思吧。
在 38 頁,川普提到,對外,白宮經常要演 good cop/bad cop 的戲碼。Bolton 說,當然是總統扮 good cop 囉。川普回:the trouble is: we've got two bad cops。所以,川普完全攔不住自己的嘴巴,這樣就根本就沒辦法演戲了。川普說他是個說話的人,「我喜歡說話」。Bolton 描述 (86頁) 例行情報簡報,川普根本沒有用心聽,後來變成他自己講的時間更多。再後來,川普把 security briefing 改為 2 週一次 (209 頁)。但是每次還是他在講,而且內容與 security 無關。
這頗像李登輝會客。某年諾貝爾經濟獎得主 Gerald Debreu 來訪,拜會李總統,計 61 分鐘,D 氏只講了 2 分鐘,李講了 59 分鐘,對諾貝爾獎得主大談經濟發展論。D 氏後來說,If I knew this, I really had other better things to do.
總統,經常打臉閣員
美國商務部宣布對 ZTE 的制裁 (170),川普很怒,然後就宣布暫緩,並且打電話給習近平示好,因為他想與習大大維持好關係。Bolton 認為,這是閣員依法辦事,總統怎麼可以對依法行政的官員開駡。這一點,台灣原先恐怕不知原委,以為是習近平打電話給川普。如果如 Bolton 所描述,是川普主動打電話去,這值得我們警惕。Bolton 批評川普:he has "difficulty in separating personal from official relations".
川普要關閉美墨邊界 (213頁),幕僚指出此事株連廣大,有種種困難。川普大怒,說 It's like a movie theater when it is filled。邊界每天早上晚上都有通勤進出、物流貨流等問題,怎麼會與電影院太擠相提並論?國土安全部長事後就走人了。
川普也想對華為放水 (282),國安人員都非常火。最後美國沒有放水,不是因為大家說服了川普,而是因為川普發現中國想拖延談判,期待 2020 變天。所以,川普對華為的強硬,是因為老共希望混過 2020。他修理華為,似乎是冲冠一怒為自己。這一點,台灣事前也不知道,也要警惕。
如果打臉閣員是基於判斷,也就罷了。經常,川普顯示出他的常識匱乏。川普說 (210頁):it would be cool to invade Venezuela。閣員一大堆人都是身經百戰的將軍,都知道兵凶戰危,入侵委內瑞拉這叫做 cool?川普問 (121頁),"Is Finland a part of Russia?" 這呼應前述 11 歲還是 1 歲?Bolton 說,川普每天中午才上班 (208頁)。咦?與台灣的誰很像?
官場鬥爭,哪裡都一樣
Bolton 赴日本安排川普訪問的前置 (120頁),川普問:你為什麼要先去?B 氏對這個問題頗感困擾,後來問 Kelly,為什麼老闆這樣問?K 說,他擔心 you upstage him。總統出國訪問,怎麼可能沒有前置作業?擔心幕僚影武,明白說就好啦?但是老闆問這個問題,Bolton 應該知道川普不好伺候了。我在 2003 年卸任中央研究院副院長之後,就立志「此生絕對不再做副手」。伺候難伺候的老闆,真的比什麼都難。川普年紀與 Bolton 差不多,川普外面聲望也不好,其難伺候尚且如此。如果川普比 Bolton 大上 20 歲,又是諾貝爾獎得主,那 Bolton 才會真的痛苦。
川普阻礙華為、ZTE 制裁,影響烏克蘭調查方向,對付 Biden 之子,要邀請神學士代表到大衛營,應該都是 Bolton 辭職的導火線 (381-427頁)。Bolton 的說詞很委婉,但是他對川普所為不以為然,已經呼之欲出。
但是真正把 Bolton 與 川普之間關係弄緊張的,還是有人咬耳朵。這,就是權力鬥爭。紐約時報等媒體經常刋出一些內幕,有人向川普說:「好像是 Bolton 漏的喔。」Bolton 出差依慣例坐空軍的專機,也有人去唸:「波頓不跟閣員一起行動,因為他有自己的飛機喔」。這一類的咬耳朵,據 Bolton 說是 Mulvaney 所為,但是誰知道呢?古今中外一樣,宮廷鬥爭永遠是精彩戲碼。Mulvaney 也厲害,現在外放愛爾蘭做特使,遠離權鬥核子武器範圍。
國安顧問該扮演什麼角色?
整體而言,我對於美國的國家安全體制,是高度肯定的。有兩個案例:1)Bolton 草擬的 cyberspace 攻防作業要點,由川普簽署。對於網路攻擊美國的行動,不但偵測,而且回擊。我認為這非常值得台灣參���。我不很了解,網攻如果來自臨時的設備,回撃要怎麼做?2)Bolton 的角色扮演相當稱職,國際經驗與視野豐富,專業判斷頗為到位。整本書中,他沒有任何議題分析我持不同判斷。我認為台灣的國家安全會議,遜色多了。
Bolton 知道如何抓緊組織、如何善用常任文官幕僚。Bolton 也有精闢的戰略視野,不會陷在傳統官僚體系的框架裏。美/中對峙能夠打成今天的局面,Bolton 絕對居首功。他離開之後到 2020 年 11 月大選前,希望 1 歲或 11 歲的男孩,不要鬧事才好。
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toshirosanso · 4 years
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【#2938 そうだ!京都に、宝蔵寺 寺宝特別公開】
こんばんは
おつかれさまです
三双(さんそう)です
いつもブログをご覧いただき
ありがとうございます
地震や台風で
被災された世界中のみなさま
心よりお見舞い申しあげます。
今日は 宝蔵寺 寺宝特別公開 をご案内します。
毎年2月に行われる伊藤若冲の菩提寺での恒例行事です。   本展では、若冲四十代の作である「竹に雄鶏図」、
五十代の拓版の技法を用いた「髑髏図」をはじめ、
弟である白歳や若冲派の作品を展示します。
特に若演筆「大黒天図」など3点は初めて公開します。
日程
2020年2月7日(金)~11日(火)
時間
受付:10時~15時30分
日程備考
2/8の伊藤若冲生誕会は 13時~
料金
参拝料 500円
場所
宝蔵寺
アクセス
市バス「四条河原町」下車
問い合わせ先
TEL075-221-2076
公式Web
http://www.houzou-ji.jp/
ぜひお出かけください
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最後までお読みいただき
ありがとうございます
三双(さんそう) 敏郎
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ryohei5 · 6 years
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雪船、若冲......国宝から重要文化財まで約130の名作が集まった!――すごいアート
雪船、若冲……国宝から重要文化財まで約130の名作が集まった!――すごいアート
力強く佇む仏像。雅な香炉や金色に輝く屏風など、時代とジャンルを超え、ずらりと並ぶ名品たち。「名作誕生」展は、それらの作品が持つ「つながり」に着目する展覧会だ。  一木造の伝薬師如来立像は唐の高僧・鑑真の渡来をきっかけに作られ、雪舟は明の絵師から影響を受けた。若冲は宋元画を見習い独自の表現を見出し、光琳は伊勢物語の場面を硯箱に表すなど文学とのつながりも持っていた。  展示室では作品の対比や解説を通じ Source: 上映
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rakugoinfo · 7 years
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天才絵師、伊藤若冲らの非公開作品を至近距離で堪能! ゆかりの地 ...
#落語 #桂よね吉 [okmusic.jp]宝蔵寺が所蔵する貴重な伊藤若冲の作品を鑑賞するほか、小島住職の法話や桂よね吉らの落語も楽しめるとあって、多くの参加者が集った。 伊藤若冲生誕の地である錦市場の近くに位置する宝蔵寺は、伊藤家の菩提寺でも知られている。本堂入り口手前に ...
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h-idayu · 7 years
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historysandwich · 2 years
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【常威近代史】(六百三十六回)
門羅主義
1932年12月15號,《中美公斷條約》 響美國華盛頓換文,是日正式生效。1930年6月27號,《中美公斷條約》 由南京國民政府公使伍朝樞(1887-1934,伍廷芳個仔)同美國國務卿史汀生(Henry Lewis Stimson,1867-1950)喺華盛頓簽署。金年9月24號,國民政府批准咗呢條條約。條約規定,中華民國同美國之間,如果遇到有不能以外交方式解決,或經交付永久國際委員會仍不能解決嘅國際事項爭執,應交付海牙永久公斷法庭或其他相當裁判機關予以公斷; 但若然牽涉締約國內政、第三國利益、美國門羅主義(Monroe Doctrine)之維持、中國依照國際盟約應盡義務之履行者,則不在此列。《中美公斷條約》簽署生效,進一步加強咗南京國民政府同美國政府嘅關繫。
講講乜嘢叫門羅主義先,門羅主義係美國總統詹姆士·門羅(James Monroe,1758-1831)嘅一種思想觀點,係一項關於美洲大陸控制權嘅美國外交政策基礎。表明美國政府認為歐洲列強不應再殖民美洲,或涉足美國與墨西哥等美洲國家之主權相關事務。而對於歐洲各國之間嘅爭端,或各國與其美洲殖民地之間嘅戰事,美國應保持中立。相關戰事若發生於美洲,美國將視為具有敵意之行為。這是美國涉外事務之轉捩點,直到世界大戰爆發先有所改變。直到19世紀末葉,「門羅主義」被視為定義美國基本外交政策嘅起始點,亦係持續時間最長嘅意識形態之一。以後好多美國政治家都曾援引該聲明,去到20世紀80年代美國總統朗奴列仲會引用「門羅主義」嘅基本美國意識形態。簡單啲嚟講,「門羅主義」 就係一種以美國利益行先嘅自保意識形態,門羅主義陳述三個要點,第一點,歐洲各國不能再以任何美洲國家為殖民地。其次,在外交政策上行使華府方面原則,即美國僅在本身利益受損嘅前提下,先可以介入歐洲事務。第三,美國視任何殖民美洲嘅企圖為對美國之國安威脅。美國總統老羅斯福(Theodore Roosevelt Jr,1858-1919)總結以上三點並加入一項陳述:「溫言在口,大棒在手。」(Speak softly and carry a big stick.),即所謂「巨棒外交」。大家明白未?去到今時今日,「巨棒外交」仍然照用緊,當然「big stick」可以變成「Fat Boy」,即係原子彈。
大愛還大愛,普世價值還普世價值,自身利益先係最重要嘅考量,希望大家明白,亦希望大家理解。其實做人都係一樣,「自私」冇錯,首先考慮自己利益行頭,其實100%正確!就好似香港人一樣,口講和平與愛推己及人乜乜物物(Speak softly),但一講到自己層樓或樓價切身利益,就要一步不蝕。我諗,正正就係「門羅主義」嚕!除非唔係。
12月17號,國民政府命令,國難當前,各機關停止慶賀新年。同日,宋慶齡(1893-1981)、蔡元培(1868-1940)、楊杏佛(1893-1933)、魯迅(1881-1936)等人喺上海發起組織中國民權保障同盟,籌備委員會會議通過咗《中國民權保障同盟宣言》,推選咗我哋嘅國母宋慶齡為同盟總會主席,偉人蔡元培為副主席,楊杏佛為總幹事,會員多數為科技、文教、新聞、法律界著名人士,高級知識份子,總會設於上海。宣言稱中國民權保障同盟目的為:第一,為國內政治犯嘅釋放、同埋非法拘禁、酷刑及殺戳嘅廢除而奮鬥;第二,給予國內政治犯法律及其他援助,並刊佈關於國內壓迫民權嘅事實,以喚起社會嘅公正同關注;第三,協助爭取結社集會自由、言論自由、出版自由等民權而努力。
12月18號,中蘇恢復邦交後,蘇俄研究所喺南京成立,陳立夫(1900-2001,長命王)、張冲(1903-1941)、康澤(1904-1961)等為幹事。12月19號,財政部實行開弛米禁措施,凡白米運至國內口岸,一律免稅放行。同日,上海虹口公園炸彈案中嘅朝鮮義士尹奉吉(1908-1932)喺日本被槍決。12月21號,浙江寧波東晉古刹天童寺大火,燒燬房屋50餘間。天童寺位於鄞州區太白山麓,為禪宗寺院,南宋時位列五山之第三,清代同治年間為禪宗四大叢林之一,同時亦係日本曹洞宗祖庭。寺中建築屢經興廢,現存最古老建築為建於明崇禎四年嘅佛殿。1978年修復後,寺院建築達到30餘幢,占地面積7.64萬平方公尺,當然亦係中國嘅重點保護文物之一。
講吓曹洞宗,曹洞宗為佛教禪宗五個主要流派之一,同臨濟宗齊名,有曰「臨濟將軍,曹洞士民」。日本鎌倉時代,公元13世紀初,日本道元禪師(1200-1253)入宋,從學於天童山曹洞宗如淨禪師(1163-1228)門下,始傳回日本,建立永平寺,提倡「只管打坐」,為日本曹洞宗之寺始。本山係永平寺(福井縣)同總持寺(橫濱市)。今日,曹洞宗已經成為日本禪宗主要流派。日本同中國,本來每一個方面都係息息相關嘅。
12月23號,中央蘇區紅軍攻剋崇仁;25號聖誕節,甘肅發生歷時兩小時以上的強烈地震;28號,國民黨中正會決議,設立西京市,隸屬行政院;30號,國民政府通令全國公務員一律使用國貨,行政院通令蘇、浙、閩、鄂、湘等十個省厲行禁烟!愈禁,鴉片愈值錢!
#常威💀 #蔣介石平反系列  #中日戰爭 #民國歷史 #佛經抄寫員
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masayuki-hirahara · 7 years
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2017.5.20
いよいよ5月27日(土)は、「第56回プライベート・コンサート」になります。
5月14日に告知させて頂きましたが、大勢の方々にお申し込み頂きましてまことにありがとうございます。
当日は、満席状態となっておりますので、ご検討の方は、要お問合せでお願い申し上げます。
第1部 尺八・箏:折本慶太  ピアノ:平原誠之 1. 五木の子守唄 熊本民謡 熊本県球磨郡五木村に伝わる子守唄である。現在では熊本県を代表する民謡として知られている。 2.春の海 作曲:宮城道雄 春ののどかな瀬戸内海の情景を表した日本の伝統音楽。原曲は尺八と箏。宮城道雄は、西洋音楽の要素を邦楽に導入し、日本の音楽界を開拓し続け、多くの功績を遺した。 3. 荒城の月 作曲:瀧 廉太郎 哀切を帯びた旋律が印象的で、瀧廉太郎の西洋音楽への試みが表現された作品である。 4. 梅たたずむ思い 作曲:平原誠之 厳しい寒さの中、蕾を蓄え、仄かな香りと共に、百花に魁て美しい花を咲かせる梅の力強さと繊細さを表現した作品。古来より歌に詠み、春を待ちわびる日本人の梅に馳る思いを感じることができる。また江戸絵画で知られる伊藤若冲の梅の絵に感銘を受けて完成した作品でもある。2011年に発生した「東日本大震災」の追悼の思いが込められている。 5. 人気のワルツ〜卒業 作曲:大江光 1963年、ノーベル賞作家大江健三郎の長男として誕生。知的障害児として生まれながら、音感に優れ、多くのリリカルな作品を生み出している作曲家である。CD「大江光ふたたび」は、日本ゴールドディスク大賞を受賞した。本日は、CD「大江光の音楽」から、人気の高い「人気のワルツ」「卒業」を披露する。 6. たそがれ 作曲:坂田梁山 尺八奏者 坂田梁山の代表曲。哀愁を帯びた旋律が印象的な作品である。 7. さくら、さくら幻想曲 作曲:平原誠之 桜の花びらが幻想的に散りゆく、幽玄の世界を表現した作品である。 折本慶太 (箏・十七絃・二十絃・三弦・尺八) 愛媛県出身、大阪市在住。 1993年より尺八を橋本岳人山師に師事。 1994年より箏・三絃を生田流新絃社二代家元 狩谷春樹師に師事。 1997年、都山流尺八大阪府コンクール1位受賞。 2001年、NHK邦楽技能者育成会第46期卒業。 同年より現在まで、「舞太鼓あすか組」のコンサートツアーに参加。 2003年より十七絃箏・二十絃箏を宮越圭子師に師事。 2006年、生田流新絃社二代家元 狩谷春樹師と、山本春亜(亜美)と共に、 「アンサンブル邦’」を結成。CD『めぐりあわせ』(2011年)発売。 2008年、龍笛・笙とのユニット「トラロ会」を結成。 CD『天越ゆる道』(2011年)、『道しるべ』(2014年)発売。 尺八・箏・十七絃・二十絃・三絃奏者として、国内外で多数の公演に出演。 現在、都山流尺八 師範(折本 岳慶山) 生田流箏曲新絃社 蒼竜軒(折本 大人樹) 神戸薬科大学箏曲部顧問。ソルファ音楽院講師。 第2部 ピアノ:平原誠之 1. ノクターン第2番 作曲:ショパン 主題が少しずつ形を変え、装飾を加えられながら何度も登場させるロンド形式で書かれている。 2.ノクターン第20番 作曲:ショパン ショパンはこの当時好きな女性がいて、その一途な片思いに悩み苦しむ心情が、切ないピアノの旋律に乗せてひしひしと伝わってくる作品である。 3. 幻想即興曲 作曲:ショパン 左手の6連符と右手の16分音符のリズムが複雑に入り混じり急速に駆け巡る。中間部のカンタービレでは束の間の夢のような優しい旋律が印象的である。
4. キャッツ 作曲:ウェバー 個性的な猫たちが都会のごみ捨て場を舞台に、踊りと歌を繰り広げるミュージカル。本日は、かつて美貌を持っていた猫が、老いて美貌を失い、華やかだった思い出と、生まれ変わる自分を夢見て歌い上げる名曲「メモリー」を演奏。 5. リベルタンゴ 作曲:ピアソラ エネルギー溢れるリズム感とメロディーの跳動感が表現されており、自身の心境をそのままに表現した作品である。リベルタンゴとは、リベルタ(自由)という言葉から取られている。序奏部分は、ブエノスアイレスをイメージした、平原自身のオリジナルである。 6. 映画「輪違屋糸里」 作曲:平原誠之【ピアノ独奏版・初演】 幕末の京都。新撰組副長・土方歳三に想いをよせる島原・輪違屋の天神 糸里、新撰組副長助勤・平山五郎の恋人 吉栄、 新撰組筆頭局長・芹沢鴨の愛人 お梅。糸里を中心に、それぞれの立場で、時代に翻弄されながらも愛した男のために生きる女たちから見た、新撰組「芹沢鴨暗殺事件」を描いた映画である。原作は「鉄道員」などで知られる浅田次郎の最新作映画。音楽は、テーマ曲を含む劇中音楽の全曲を平原が手掛け、オーケストラ&ソリスト・メンバーと共に収録。本日は、ピアノ独奏版の初演を行う。2017年冬全国ロードショー予定。
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yoshikawatopics · 7 years
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『天皇の美術史』刊行記念鼎談
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髙岸 輝 先生
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五十嵐 公一 先生
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橋本 麻里 先生
美術との出会い
――本日は来年1月から刊行開始する『天皇の美術史』の企画編集委員である髙岸先生と五十嵐先生、そして今、テレビや雑誌などでご活躍中の橋本先生にお越しいただきました。まずは、先生方が美術に携わるようになったきっかけをお聞かせ下さい。
 髙岸 もともと僕はデザイナーの仕事に憧れがあったんです。
 橋本 そうだったんですか!
 髙岸 美術と歴史とはずっと好きだったのですが、高校卒業となると進路を決めなければいけない。そのとき文系・理系という分け方に収斂されることがすごく嫌で、ハタと見ると芸術系という部門が(笑)。
 橋本 第3の道ですね。
 髙岸 はい、芸大に行きたいなと思って。一番やりたかったのは車のデザイン。イタリアの工業デザイナー、ピニンファリーナとかジウジアーロとか、本当はそちらに行っているはずだったけど道を外して…。
 五十嵐 初めて聞きました(笑)。私は美術にまるで興味がなかったのですが、たまたま高校3年生のときに読んだ高階秀爾先生の『名画を見る眼』(岩波新書)が面白かった。絵画に意味や歴史���あることを知ってからです。
 橋本 髙岸先生はそんなに早くからデザインに関心を? 早熟ですね。
 髙岸 子どものときから図工に得意意識があって。
 橋本 五十嵐先生は見る方だった?
 五十嵐 何も作れません(笑)。作っても「よく頑張ったね」という感じ。
 髙岸 今でも作る側にいた自分というのを常に思い描いてしまうんですね。
 橋本 あったはずのもう1つの人生…。
 髙岸 今ごろ僕の車が走っていたかな、とか思います(笑)。
 五十嵐 美術史でそういう人はいるかな。
 髙岸 結構、実技崩れという。
 橋本 実技崩れ(笑)。
 髙岸 芸大は多いと思います。第1巻の増記隆介さんは東大ですが実技も。
 五十嵐 日本画を描いていたそうですね。
 髙岸 橋本さんはどうですか。
 橋本 私も図工は好きでしたが、美術に深い関心はなかったですね。私の場合、研究者だった伯父の影響で文化人類学に興味を持っていましたが、ベルリンの壁崩壊や天安門事件があった時期で、つい浮気をしてICUに入学、国際関係を勉強したんです。国連機関に就職しようと考えていたのですが、結局また文化人類学に引き返して、双墓制(両墓制)をやりました。
 髙岸 まだ美術の美の字も出てこない。
 橋本 卒業後、就職したのがいけばなと現代美術の二刀流の出版社だったんです。そういうものを仕事として扱っているうちに、美術や茶の湯などに関心を持ち始めて…。その後、独立したライターになったときに、現代美術と日本美術の両方について書く人がほぼおらず、両刀使いができるというので、いろいろな形で便利に使っていただくうちに、こんなことになっていました、という経緯です。
日本美術ブームの到来  髙岸 2000年の少し前くらいから、日本の古美術研究や展覧会が変わってきましたよね。展覧会にはお客さんを入れなければいけなくなったし…。  橋本 その変化のきっかけは何なのでしょう。いわゆる「日本美術ブーム」は、京都国立博物館(京博)の若冲展から、という言われ方をしますが。  髙岸 その時期に博物館にいた五十嵐さんは肌で感じていた?  五十嵐 新聞社の巡回展にはお客さんが来る。でも、自主企画展はお客さんが来ない。そういう状態が少し変わってきたように感じていました。  髙岸 お客さんも展覧会の企画も変わった。昔は東博(東京国立博物館)本館の特別展でも閑散としていて、どこか「研究者しか相手にしていません」という構えがあったし、京博の常設展はそれが長く続いた。院生がギャラリーで学ぶには最高の環境でした。図録もアカデミックだけど、デザインは凝っていなかった。それが90年代の終わりぐらいに、京博の図録が急におしゃれになり始めた。  五十嵐 デザイナーが入るようになったんだと思います。また、展示のデザイナーなんて昔はいなかったですよね。  髙岸 94~95年くらいまでは、国立博物館の展覧会でも企画者の顔が見えた。それが今残っているのは京博?  五十嵐 京博とは一緒に仕事をさせてもらったことがありますが、頑張っておられますよね。  橋本 独立行政法人化以降の流れが、結果的に今、日本美術の展覧会に多くの人が足を運び、テレビ番組のコンテンツにもなり、という状況に結びついているのだとしたら、今の状況をプラスに、ポジティブに評価していいのでしょうか。  髙岸 以前はアカデミックな組織運営だったとおもいますが、今は観客の目を強く意識していることが伝わってきます。日本美術がブームといわれているけれども、いつかは終わると思っています。だから今、ぎりぎりのところで美術館・博物館は努力しているのではないかと思うのですがどうでしょうか。  五十嵐 これまでの様々な研究成果を吸い上げて展覧会を作っている。頑張って吸い上げているという状況ではないでしょうか。  髙岸 例えて言うなら、昔は地下に石油はいっぱいたまっていたけど、吸い上げて地表に出すパイプが細かった。今はどんどん吸い上げているから、枯渇に向かわないか心配です。  五十嵐 それを何とかしたいとう意図が、このシリーズにはあります。その鉱脈として権力、天皇に目をつけたわけです。  橋本 これまで手をつけられてこなかった鉱脈だろうと。  髙岸 天皇だけとか、権力そのものだけで日本美術を通史的に編むということは、今まで意外となかったのではないかと思います。
シリーズ誕生と伊藤若冲  五十嵐 初めてこの話が出てきたのが、2011年8月。吉川弘文館から新しいシリーズを作るので、どうですかと声をかけてもらって。  髙岸 私も五十嵐さんも吉川弘文館から単著を出していますが、これらの延長線上にある「権力と芸術」というのが、大きなテーマになるかな、と思いました。  五十嵐 言い出しはどちらともなく。  髙岸 とにかく一本筋を通したシリーズものがいいよねという話をし、考えられるキーワードは何があるだろうか、ということでしたね。  五十嵐 最初は一人一天皇という方針があったのですが、影響力の強い天皇、そうでもない天皇がいて。  橋本 濃い薄いがある。  五十嵐 ええ。それで構成も大きく変わりました。  橋本 大正までで終わらせたのは、あまりにも現代史に過ぎ、まだ研究の対象になり得ないからですか? その先にある現代の天皇と美術というテーマは、非常に気になります。  髙岸 おっしゃるとおりで、美智子皇后は美術に精通されていて、皇族の方で研究者もいらっしゃいます。そして、今の美術館の現場に行啓される。  五十嵐 美術館だけでもないですよね。  髙岸 そういう方々が、広い意味での美術史にかなり重要な役割を果たしているという気はします。  五十嵐 「展覧会に天皇がいらっしゃいました」というと、ニュースになりますよね。  髙岸 その辺は橋本さんの方が(笑)。  橋本 いや、よくは分からないのですが、権力と美術ということでいうなら、今の天皇にはいわゆる政治的な権力はない。かといって文化をつかさどる権威であるという立場でもない。彼ら皇族が美術に関わることを許されているのは、権力と関わらない分野だからということで、生物学を研究なさったり、美術館に行幸啓なさったりということなのかなと思うのですが、近代以前とは反転した状態にある現在の天皇と美術の関わりについては、やはり読みたかったところです。  髙岸 2年前、三井記念美術館の「東山御物の美」展では会期末ぎりぎりになって行幸がありました。まさに室町時代の北山殿とか室町殿への行幸が再現されていて、本来、それは政治以外の何物でもなかったわけですが…。美術というのは文化の領域に属するということで、今の天皇が政治に関わることをうまく回避できる部分でもある。でもまったく政治的でないかといわれれば、そこは研究の余地がある問題という気はします。  五十嵐 でも、この点は扱えなかったかな。全6巻を作るだけで精一杯でしたから。  髙岸 もう少し歴史の検証を待ちたいところですかね。今やってしまうと、1次資料ではあるけれども、検証、研究した内容と言えるかどうか。各美術館で行幸啓をお迎えした方にインタビューをして、実際にどういうお言葉があったかなど、すごく知りたいですが。  橋本 折々にいろいろな方からそのあたりの話を伺うと、面白いエピソードを話してくださるので、かなりあるはずです。  髙岸 このシリーズがいったん終わって、その後新たに、という形があるかもしれません。
 橋本 現在の日本美術ブームの中で、核になっているのは伊藤若冲ですが、その中でも最も愛され、人気の高いコレクションが御(ぎよ)物(ぶつ)の中にあるのも面白いですね。  五十嵐 若冲は私が担当する第5巻の時代なのですが、出てきません(笑)。というのは、5巻は御所障壁画に注目したからです。御所障壁画は江戸在住の狩野一門が描くことになっていました。ところが1788年の天明の大火で御所が焼失し、それが変わります。御所再建は幕府の仕事だったのですが、その頃の幕府はお金がなかった。そこで御所障壁画制作を京都在住の絵師たちに任せたわけです。安くあがるからです。その際、土佐家と鶴沢家に京都在住の絵師たちをまとめさせた。その結果、土佐家と鶴沢家が注目される。京都の人名録である『平安人物志』では、天明の大火以前の序列トップは応挙、2番目は若冲です。ところが、天明の大火以降は土佐と鶴沢が最上位、それ以外の絵師がその下のランクになるんですよね。  髙岸 面白いですね。  五十嵐 18世紀後半、確かに応挙や若冲は、天明の大火以前の京都で大変な人気があった。ところが天明の大火で、新たな絵師の序列ができてしまう。それが京都の絵師たちの活動を、つまらなくしたのかもしれませんね。  髙岸 つまらなくなったというと買ってもらえなくなるので(笑)。  五十嵐 そうですね。言葉を選ばないといけないですね。  髙岸 辻惟雄先生が「奇想の画家たち」を再評価し発掘した。発掘したということは埋めた人がいるわけで。  橋本 埋まっていた状況があるわけだ。  髙岸 その状況は、今までほとんど語られてこなかったわけです。掘り起こした人を評価すると同時になぜ埋まっていたのかを見れば、掘り起こしたことの価値も、もっと上がってくる。  橋本 同じような事例は、文化の別の領域でもあったのでしょうか。秩序の回復といったらいいのか、ある自由な状況が、そうではない状況に移行する、ということが。  五十嵐 ほかの文化はどうでしょうか。ただ、天明の大火は京都の大事件だったように思います。それまでの比較的自由だった状況を変える契機だったのではないでしょうか。  髙岸 そうすると、今は天明の大火以後みたいな状況になっているのか…。  五十嵐 ついでに言うと御所障壁画を描く絵師は登録制だったんですよね。絵師は登録業者。だから、今の公共工事のやり方と御所障壁画を描く絵師の選ばれ方というのはよく似ているんです。
天皇と美術
――各巻の内容、見どころについてお聞かせ下さい。まずは第1巻から。
 橋本 毎年この時期に奈良博で正倉院展が開かれていますが、天皇による文物のコレクションの始まりはあの頃からですね。
 五十嵐 後白河法皇がものを集めてきたことと、正倉院でものを集めたことを第1巻を担当した増記さんがなぞらえて論じているんですよね。そういう視点はものすごく面白いと思います。
 橋本 聖武天皇の妻の光明皇后が正倉院にコレクションを残した。そこには、例えば中華皇帝のコレクションを意識するような部分はあったのでしょうか。
 髙岸 少なくとも後白河の時代、北宋の徽宗の美術コレクションというのは、すでに日本で認識されています。
 橋本 憧れの対象になっているんですね。
 髙岸 第1巻でかなり明確になっていると思います。中華皇帝のコレクションと、権力とを直結させるような考え方は、古代国家の中で重要な役割を果たしていた、ということになっています。
 五十嵐 第1巻は扱う時代がすごく長い。よくまとめてくれたなという感じです。
 橋本 平安末の院政まで入っている。
 髙岸 実は鎌倉まで入っているんです。
 橋本 第1巻と第2巻は微妙に重なり合っているようですね。
 五十嵐 個性の強い天皇が出てくるので重なってしまうんです。
 髙岸 第1巻から第3巻までの要になっているのは後白河で。
 橋本 3冊共に出てくるのですね。
 髙岸 後白河の大仏開眼供養。源平合戦で焼けた後の大仏開眼で、最初の開眼のときに使った筆を正倉院から持ってきて、そこでちゃんとループするんだと。
 五十嵐 面白い点に注目したなあ、と思いました。
 橋本 完璧なページェントですね。
 髙岸 続く伊藤大輔さん担当の第2巻はシリーズで最初に刊行されるのですが、これがまた濃い1冊で。
 五十嵐 加須屋誠さんが、そのまま単行本になりそうな原稿を書いてくださった。ページ数は大幅にオーバーでしたが、全部もらわなければ損だと皆で判断しました。
 橋本 後白河・後鳥羽・後醍醐がいて、もうお腹いっぱいという感じで。
 髙岸 橋本さんからみても、14世紀はすごく印象の薄い時代というか…。
 橋本 美術の通史だと、南北朝はさらっとスルーされちゃうんですよね。
 髙岸 これまでの研究はいくつか山があって、その山から谷を埋めていくというやり方できてるから、仏教美術だと平安、鎌倉がひとつの山、次の山は桃山あたりの近世絵画。谷底の日陰になっていたのが14世紀。だから、鎌倉時代の絵巻・彫刻・仏画で、よくわからないものは全部14世紀に放り込んできたわけです。  五十嵐 ところが、頼朝の神護寺3像の。  髙岸 そう、あれで状況が変わったんですね。伝頼朝像が14世紀のちょうど真ん中だという話になって。  橋本 あれは何年でしたっけ。  髙岸 1345年が最初の2幅です。後のもう1幅が51年ごろですから本当に真ん中なんです。今まではほとんど注目されていない、分からないものを放り込んでおくブラックボックスみたいな。  五十嵐 そう、ブラックボックスですね。  髙岸 そういうところが14世紀だったのですが、後醍醐という強烈な帝王がいて、そのブラックボックスを後醍醐中心に見直すと、実は大変豊かな場所だと。僕は若冲の発見に匹敵すると思っているんです。辻先生の『奇想の系譜』(ちくま学芸文庫)で18世紀が面白いと分かったとすれば、今回の第2巻で「南北朝、実はすごいよ」ということが、日本美術史でほぼ初めて分かったのではないかと思います。  橋本 歴史の分野での南北朝、後醍醐ブームは昔からありましたよね。なぜそれが美術史に反映されなかったのでしょう。網野善彦さんのようなトリックスターがいなかったから?  髙岸 文学でも『太平記』の研究はすごく盛んで、歴史では常にホットであり続けている14世紀が、美術史で注目されてこなかった理由というのは…。  五十嵐 柱になる作品がなかったところに頼朝像が出てきたからではないでしょうか。  橋本 やっと拠りどころになる、足掛かりになる作品が見つかった。  髙岸 このインパクトはかなり大きいですよね。  五十嵐 そんな第2巻が、最初の刊行というわけです。
 髙岸 私が担当している第3巻。室町・戦国は、日本の歴史の中でも江戸と並んで天皇の権威が最も落ちてきた、最も存在感が希薄だったといわれている時代です。一方で、足利将軍や戦国大名、そして天下人が出てきます。金閣(北山文化)・銀閣(東山文化)や大坂城・安土城・聚楽第(桃山文化)が美術の象徴だったといわれるのですが、最近、歴史の研究を見ていても、彼ら武家側の支配者たちが天皇と深く関わり、公家社会と混然一体となっていくことが見えてきました。将軍と天皇が一体化し、ハイブリッド化していくことによって新しい武家政権は古典を手に入れ、天皇の側は古典を維持するためのお金を得た。お互いウィンウィンで、文化と経済、あるいは権威と生活、それぞれの交換が成し遂げられる時代です。戦国時代の天皇は、権力としては衰退の極みといわれていたけれども、すごく立派な書を書くんです。これには超然とした迫力を感じます。  五十嵐 できれば書(宸(しん)翰(かん))を扱った章が、どこかに欲しかったですね。  髙岸 宸翰というのは天皇自身がアーティストでもある。  橋本 それこそ正倉院に入っているコレクションの中で、制作者の個人名が立っているものって書にしかありませんよね。日本で「美術」と見なされたものの始まりで、かつ天皇家のコレクションの中でも重んじられてきたのは書だと思うのですが、同時に彼らが書けば宸翰となる。そういう意味では、ぜひ書で1章を立てていただきたかったです。  髙岸 鑑賞者、あるいはコレクターとしての天皇だけではなくて、制作者側の天皇という話ですね。天皇本人、あるいは宮中でさまざまな女性皇族たちが、実は絵を描いたり、飾り物を作ったりということで活動している。そのことの意味は結構大きかったことが、第3巻、第4巻で見えてきました。作り手の問題というのは、今回注目したポイントのひとつです。
 五十嵐 野口剛さん担当の第4巻、私が担当した第5巻で江戸時代を扱っているのですが、門脇むつみさんが注目したのが、江戸時代前期の大物である後水尾天皇。たくさんの子どもたちが描いた絵、書はどんなものかというのを論じてくれました。  髙岸 野口さんの原稿は、琳(りん)派(ぱ)と天皇の関係をかなり深く追究しているので、これも画期的なものですよね。  五十嵐 私は第4巻で、御所障壁画の通史を書きました。先ほど言ったように、天明の大火以前、江戸在住の狩野一門が御所障壁画を描いていました。彼らに注目して時間軸をつくったという感じです。続く第5巻は天明の大火以降。光格・仁孝・孝明天皇の時代です。少しマニアックになってしまったかもしれません(笑)。  髙岸 いまだかつてない充実した史料です。  五十嵐 どのような選考があって京都在住の絵師たちが御所障壁画を描いたのか、その実情を暴いたのが武田庸二郎・江口恒明両氏の論文です。そして私は、江戸時代の最後の天皇である孝明天皇について書きました。ペリーが浦賀に来てから急速に日本は変わるのですが、天皇の周りで美術は動いていったという話です。最後の第6巻は塩谷純さんの担当ですが、まるごと明治天皇に注目したという内容になっています。明治天皇が美術史に果たした役割はそれだけ大きかったということですね。  髙岸 このへんは橋本さんもいろいろと。  橋本 御真影の問題とかも含めて、問題山積ですね。  髙岸 まさに現代に直結するような…。帝室博物館もそうだし。  橋本 近代的な美術の制度がみんな天皇絡みでつくられていくという。  五十嵐 最初の天皇の写真が隠し撮りだったと書いているのは第六巻でしたね。  橋本 そんなことして大丈夫だったんですか(笑)。  髙岸 今でいう盗撮(笑)。  橋本 では、公に認められた御真影ではなくて。  髙岸 それが民間で流布するという面白さですよね。伝統的な皇室だけれども、西洋的な技術や表現の受け入れ口にもなっているということです。正倉院からしてそうですが、ヨーロッパやアメリカも含め、広い意味で唐物受け入れの公式な窓口としての天皇、というのは全巻を通してのテーマです。さっき紹介しなかったけど、第3巻の黒田智さんの観点も大変面白い。安土桃山時代に後陽成天皇が地球儀を見たという話です。そのことの象徴的な意味。  五十嵐 黒田さんが書いてくださった章は刺激的ですよね。  髙岸 先ほどの加須屋さんの14世紀論というのも、初めてだけれども、黒田さんの16世紀論というのも、初めて全部まとめて論じています。ありとあらゆる江戸の美術のベースになっているものは、16世紀に出そろうわけですが、その辺の問題を地図まで含めて見ています。  五十嵐 秀吉が大坂城で持っていた書画リストの新出資料があるんです。  髙岸 結構、東山御物が流入していることとか。  橋本 そういう意味で、茶の湯は1つ大きな受け皿だったと思うのですが、武家に好まれた墨蹟中心の掛け物に、歌(うた)切(ぎれ)が入ってくるのも16世紀です。  髙岸 和物もそこから再評価ですよね。  橋本 貴族、公家たちが持っていたものが使われるようになる。そして、それに価格がついていく。  髙岸 細川家もずいぶんと、その価値付けの問題とはかかわっていますね(笑)。  橋本 価値の「創出」は重大です。公家にも切実な貧乏脱出作戦ですから。  髙岸 信長にとって茶道具などを蒐集、強奪、展示、下賜する最大の理由は由緒だと。どこかの戦いで城を陥としたときに、こういう大名からこれを奪ったんだということを茶室で語りたいために、そこにポンと置いておく(笑)。そして茶室に来た人とのファーストコンタクトで、「いやこれ、最近手に入れて。このあいだ松永弾正がね」と語るような、極めて生々しいものですね。  橋本 ということは、モノそのものの価値というより、物語消費。  髙岸 だから、由緒書きというものをとにかく信長は必要とした。またそれを書く専門のライターが、この時期につぎつぎに出てくるわけです。
 橋本 それこそ今の歴史学における信長の描き方というのでしょうか、信長がどういう目的をもって彼の戦いを戦っていたのか、その見方が近年大きく変わってきていますよね。そういうあり方とも…。  髙岸 深く関係してきますね。安土城も茶道具もそうですけれども、視覚的な形になったものを信長がどう活用したかということがかなり明確になった。それを秀吉は、忠実にトレースをしている。そういう意味ではいい師弟関係、2人で1つみたいなところがあります。  橋本 権力と美術。でも信長の、弱体化する天皇とその秩序を守る将軍、そして将軍を支える自分、というあり方と、その由緒書き主義みたいな感じは、すごくシンクロしていると思いました。  五十嵐 秀吉は無邪気に天皇に近づいていったように見える。信長は利用するために天皇に近づいているけど、秀吉は近づいていって官位をもらったり、関白になったり、天皇を聚楽第に呼んだり…。  髙岸 そういう無邪気さが許されるだけの天下の安定と、莫大な経済力が。一方、家康はそこから一��引いてかなり慎重にやっていた。  五十嵐 家康は鎌倉幕府をサンプルにして、京都から離れたところに幕府をつくったから、どっぷりではなかったんでしょうね。江戸から天皇をコントロールするというやり方ですよね。  髙岸 後白河が持っていた絵巻を、源頼朝は見せてやるといわれたのにあえて断ったという有名なエピソードがありますね。おそらくそれを地でいったのは家康だったと思います。実は家康も結構、絵巻をコレクションしている。あの人は本が好きだから。  五十嵐 そうすると、後水尾天皇が後白河の役割かな。  髙岸 本人たちが意識するしないにかかわらずなぞってしまっていたんでしょうね。
興奮と期待と
――最後に本シリーズについて一言ずつお願いします。 五十嵐 どの執筆者の方にも、少しでも新しい史料を加えて何かしようという姿勢があったような気がします。ありきたりの通史の本にはなっていません。そんな点を理解していただけると嬉しいですね。 髙岸 企画編集委員として各原稿の最初の読者として接する幸運に立ち会っているのですが、皆さんいろいろな意味ではみ出しています(笑)。ですから、問題作がたくさん詰まっていて、五十嵐さんがありきたりではないと言った意味は、そこですね。まったく新しい切り口をひとつ設定するだけで、美術史の叙述がかくも豊かになるのかという新鮮な驚きというか。 五十嵐 皆さんの原稿を読んで興奮しました。 髙岸 興奮と同時に、打ちのめされるんですよ。すごい書き手のものを共著として読んでしまったときの、「やられた」という感じを今回は何度も味わいました。 五十嵐 サラッと美術史を勉強しようという方には違和感を与えてしまうかもしれないけれども…。 髙岸 本シリーズに出てくるさまざまなストーリーは、今後、美術館で学芸員の皆さんが企画をされるときの種になると嬉しいです。 橋本 今日お話を伺って、14世紀の問題、16世紀の問題など個別に読みたいテーマもたくさんありましたし、同時に天皇という切り口を作ったことで見えてくるものもさまざまにあるように思います。単に美術史の問題として終わるのではなく、読み手自身がそこから、権力とは何かという問題意識を持つこともできるはず。政治史であったり、もう少し大ざっぱに日本史といってもいいですが、そちらの方面からではなかなか見えにくい日本の権力のあり方のようなものが、このシリーズを通じて明らかになってくるのではないか、という期待がありますので、そういう意味でもとても楽しみです。――本日はありがとうございました。(2016年10月29日)
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shurei-sit-blog · 7 years
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2017年4月11日。
男性版の演出とエスムラルダ ver. の共同演出を担当した【一人芝居ミュージカル短編集 vol.2】が千秋楽を迎えた日が、わたしの誕生日だった。
奇しくも、満月。 しかも、全体の稽古が始まったのが新月の日。
わたしにとっての、初ミュージカル演出。 わたしにとっての、初オリジナル・ミュージカル脚本。
その上、男性版の初日を迎えた翌日、「さぁ今日は女性版の初日!」と思っていたところで 会場変更という出来事があり、それでも以降の5日間11ステージを1回も休まず千秋楽を迎えたということもあり‥‥
しかも、「どうにか無事に公演を終えた」どころではない。 今回の作品は全部で13本の、約30分の一人芝居ミュージカルを毎ステージ3本か4本上演するという形式のオムニバスだったのだけれど、 1日に公演する3ステージで上演する作品のトータルが8本だったりするのだ。 しかも、同じ演目を、ステージによって違う俳優が演じたりするのだ。 そのような、お祭りのようで楽しいけれど非常に過酷な公演スタイルの中にあっても、 逆に、その負荷が舞台を、そこに立つ俳優を、磨き上げる。 その回の上演順によって毎回違った化学反応が生まれたり、 1ステージごとに作品世界が違った様相を見せ‥‥ そんなステージを背負って立つ一人一人の俳優、ミュージシャンの佇まいの、その美しさたるや。
胸を張って言う。 演出家として、こんなにまで「生きた」手応えを感じることはなかなかないのではないか。 演劇の神さま、総合監修!という感じの舞台になった。と、わたしは思う。
そんなわけで、【一人ミュージカル短編集 vol.2】は、かなりスペシャルな作品になった。 その千秋楽である2017年4月11日は、かなりスペシャルな誕生日になった。
それにしても、豪華なバースデイ・ソングだったなぁ。 ジョルジュ・サンドやオーギュスト・エスコフィエが歌ってくれるんだから。 ジュディ・ガーランドとマレーネ・ディートリッヒと滝廉太郎って、どんだけ豪華なの? クレオパトラと荻野吟子とグレン・グールドと伊藤若冲なんて、2人ずつだよ!
写真を少し。
お花を何人もの方からいただいた。 わたしは真紅の薔薇をよくいただく。 何の占いを見ても属性は【火】、ラッキーカラーは【赤】、 名前にまで【朱】が入っているせいか、とにかく赤がだぁーい好き!なので、 皆さん気をつかってくださるのだと思う。 真っ赤な薔薇はもはやトレードマークなので、 真っ赤な薔薇をぎゅっと集めたアレンジメントも、 真っ赤な薔薇を中心にシックな色合いにまとめたアレンジメントも、 とっても嬉しい。
そんな友人の一人は、わたしの舞台を観劇するたびに、真っ赤な薔薇を贈ってくれる。 初めて観た舞台には、1本の薔薇を。 2本目に観た舞台には、2本の薔薇を。 今回は、3本。 今に「持ちきれないよ」「破産しちゃうよ」って言わせたい!笑
今回は、芍薬もいただいた。
わたしが今回書いた脚本の題材が伊藤若冲なので、彼が代表作『動植綵絵』で描いている芍薬を、と友人が選んでくださった。 何て粋なチョイスだ!嬉しい!! 実は『動植綵絵』は、今回書いた脚本のメインモティーフでもあったのだ!
春のピンク色って、どうしてこんなにきれいなのだろう。 全然詳しくないのでお花の種類は分からないけれど、ピンクのお花の花束もいただいたのだ。 あでやかで瑞々しくて、可憐でいて華やかで、春のパワーをいただける!
全て一緒に集めて。我が家のリビングがまるで、芳しき花園のよう。 春、乱れ咲き。
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featuring 芍薬 version!
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featuring 薔薇 version!
こちら、チームひとみゅー2、集合写真。 とてもとても残念なことに、お仕事だったり体調だったりで全員ではないのだけれど、新たにわたしたちの劇場となったザ☆キッチンNAKANO の客席にて。 照明の松本永さんが何と、写真のためにささっと明かりを吊り変えてくださった。 誰かが言った。「一人芝居のはずなのに大所帯」と。 本当だー!
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キャストともたくさん写真を撮ったけれど、ここにはこの1枚を。 本当にお世話になりました。お疲れさまでした。
左が、照明の松本永さん。 真ん中が、わたし。 右が、伊藤靖浩さん。
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彼の肩書きはこちらを見て欲しい。
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こんな面白い大入り袋、後にも先にもないって言い切れる! ちなみに、これでも省略してあるのだ。 「演出」とあるけれど、正確には「女性ver. 演出」「エスムラルダ ver. 共同演出」だ。
そしてこちらが、わたしの大入り袋。 演出のぶんと、脚本のぶんと、2つ。
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今年の誕生日は何だか、生まれ直した気がしている。 ニューなミー!
【創ること】【問うこと】にギアが入った感がある。
演劇というのは、
心を弄び、 魂を弄び 命を弄び、 人生を弄ぶ、 本当に恐ろしい仕事だけれど。
人と人とを、 人と世界とを、 一瞬を永遠へと、 繋ぎ得る、尊い仕事でもある。
それをわたしは、していこう。改めて、覚悟が決まった。
かくして生まれ直した、ニューなミー。 スペシャルな作品とスペシャルなバースデイに感謝を込めて‥‥
これから思いっきり、暴れてやるー!
薛 珠麗(せつ しゅれい Shurei Sit)
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