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#10月
asagaquru · 4 months
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「ほら、座って」と言われたので、恋人の膝の間に収まるように座る。わたしの鎖骨まで伸びた髪に温かいシャワーをかけ、洗ってくれる。こうやって風呂場で男の人に髪を洗ってもらうなんていつぶりだろう。彼の大きな手にもう会わない父親を思い出す。わたしが父親の姓を名乗っていたのが、大層大昔のことに思える。弟と浴室の床に並んで体育座りをし、髪を洗ってもらったのを覚えている。きっと嬉しかったからだ。
髪を洗ってもらいながら、声が出ないように泣く。ずっとずっと、ずっとずっとずっとずっとお父さんコンプレックスだ。もう6年会っていないのに、背格好が父に似た人を見かけると、それが他人だとわかるまで目を離せなくなる。街行く父と女の子が手を繋ぎ歩いているのを見て、わたしにあんな日があったのだろうかと胸が痛む。毎年誕生日に来る父からのメールが怖い。もし来なくなったら、本当にわたしは捨てられたのだと思わざる得ないからだ。来たら来たで、親子の絆なんて年1回のメールで済まされてしまう程度で、この先も会うことはないのだろうと少し気を病んでしまう。なにより記憶を辿っても辿っても父親に頭を撫でてもらった記憶がない。
目を擦ると水見たいな涙が、涙みたいな水が顔を濡らしている。幼少期に与えられなかった愛情は、今男性に愛されたって取り戻せない。幼き日のわたしをいつまで経っても救えない。手のひらで湯を掬って、壁についた泡を流す。わたしに子供が出来て、真っ当に愛することが、幼き日のわたしへの罪滅ぼしとなるのだろうか。もしその子の父親が、私の父みたいに居なくなってしまったら?そういう人生だと受け入れて笑うしかないか。いつかわたしの子の父親になる人よ。泡みたいに消えたりしないで。まだ見ぬその大きな手で、わたしたちの頭を撫でていて。
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kankan70 · 1 year
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長瀞岩畳。
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udauda-diario · 6 months
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4年ぶりの東京。
観光目的じゃないからこそ
絶対何かしら楽しんだんねん精神で
早朝に家を出て新幹線に乗り込む。
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なんやろなぁ
4年前はもっとバイタリティあったなぁ…
結局大してあちこち行かれんかった。
人形町のあんみつ
食べたかったなぁ…
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teiten-bento · 6 months
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2023/10/27
鶏の照り焼き丼
 錦糸卵、小松菜の酒煎り
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rumeko · 2 years
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october violet
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maeda-mic · 2 years
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【お知らせ】 ベネッセコーポレーション様、進研ゼミ中学講座 中高一貫|2022年度『My Vision』10月号表紙イラストを担当しました。
放課後の教室で --- [My Vision / Benesse] October 2022✏
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chisasarasa · 4 months
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231006
朝、はだしの触れる床がひやりとしていて、顔を洗う水がきんとしていて、秋をスキップして冬みたいだった。 我慢することなく、暖房を入れる。 カレンダーを10月に変える。 違う国にきたみたいだ。 慣れないリズムで進む季節。 昼になるとあついくらいで、サーキュレーターの風をあびていた。
夜、鏡を見ると、顔色がわるく、ゾンビだった。
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231007
朝、無気力。 すべてが灰色にみえる。 大好きな本をつくっている人の話をきく。 最高だった。 わたしも、つくりたい。 本。 本をつくることがすきであることはわかったけれど、どう学んでいいのかわからなかった。製本する人になりたいのか編集する人になりたいのかはたまた出版する人になりたいのかわからなかった。 でも、そんなことはどうでもよかった。 いいと思う本をみて、どこをいいと感じるのか、どうしてそうなっているのか、知ろうとしていけば、きっと、いろんなことが自ずとわかってくる、そう感じさせてもらえた。 つくった詩集をみていただいて「もっと言葉を研ぎ澄ませて…」とこぼしてもらう。 本のつくりについて話を聞く会であったため、それ以上はなかったけれど。 でも、その一言がつよくこころに響いている。 部屋に帰って、机に向かって本をつくる。ずっと。 明日なに着よう、と洋服に触れたとき、血がふらふらとしてしゃがみこんでしまった。ずっと、変な姿勢だったせい。 まだ、つくっていたかったけれど、明日のことを考えて、やめた。
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231008
小田急線がすき。 中学も高校も大学も小田急沿線だったのもあるけれど、小田急線にのって、みる、多摩川がいっとうすきだ、と思う。 やさしく白んだ朝日がきれい。 昨日からわたしの中に灯ったものはこんな光なんじゃないかと思う。 アルバイト。 日記を書くのが、読むのが、すきで、帰ったら机に向かうのが楽しみという青年。 かがやいてみえた。 わたしの机はものが散らかっていて、いつもそれらを避けてから作業することになる。 机に向かうのが楽しみ、とはなかなか思えない。 一度、整理しよう、とこころに決めた。
言葉を研ぎ澄ませたい。 言葉たちがもうこれ以上、動けない、となるくらいの詩を書きたい。 常にたしかめる。
夜、彼と電話して、ねた。 洗い物は洗わなかった。
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miznawada · 2 years
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🎃miznadiy.com UPDATE! 👻 October 2022 phone calendar. Free Download➡︎ link in bio> DIY or http://miznadiy.com/en/digital/2034/ 10月のスマホ用壁紙をどうぞ!ダウンロードはプロフィールのリンクからDIY、または http://miznadiy.com/digital/2034/ #miznadiy #miznawada #october #spookycute #calendar #halloween #pumpkinrider #phonewallpaper #kowaii #10月 #ハロウィン #スマホ壁紙 #パンプキン #魔女 #witch #ghost #和田みずな https://www.instagram.com/p/CjGtTv9BUBv/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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aecvycrjcfjcjg · 2 years
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不治之症,試問多少症,義子
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mirrorbuns · 7 months
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Cómo estan? Octubre ha llegado y les preguntamos sobre cómo está el clima? Aquí esta aun tibio pero el aire fresco vendrá pronto, esa es la temática de el calendario, lo pueden descargar de nuestra página en HD
How is it going? October has come and how is the weather? here it's still warm but the cold air will come soon, that's our tematic of this calendar you can download it from our page in HQ
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asagaquru · 6 months
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数年前に亡くなった親戚の死因を今まで原病の悪化だと思っていた。けれど、それは半分違っていたのだと改めて知った。
それを待つ間、どんな気持ちだったのだろう。悲しくて、寂しくて涙が出る。もう1ヶ月待ってくれれば、お盆で親戚一同が集まって会えただろうに、生きていて欲しかったとまず初めに思った。けれど、残りの364日の間は彼一人で暮らしていた。毎日毎日ひとりで暗い夜を越していたのだと思うと、その決断を真っ向から全て否定することはできなかった。生きていて欲しいという感情は他者だから持てるのだ。でも、そう思う人を悲しませたくないから生き続けているだけだ。だから、彼の決断は否定もしないし、肯定もしない。“死んだら悲しむ人がいる”は事実だ。でもだからと言って“だから死んじゃダメだ”というのは、残される側のエゴだ。生きることの辛さと、死ぬことでの辛さを天秤にかけられるのは本人しかいない。せめて亡くなる瞬間は、苦しくなく身も気持ちも呼吸も穏やかなものであったようにと願う。
母から今まで、死因をちゃんと聞かされてなかった。警察の現場調査と検死があったことを知らなかった。それは20歳だった私と弟の心を守るためだったのだろう。いつか知ろうとした時まで待ってくれたのだ。その時が永遠に訪れなくとも良いと思って、母は母で悲しみと寂しさを一身に受け止めてくれていた。
葬式の日に書いた日記があって読み直す。そうだ、その親戚はとても愛に溢れていた人だった。『母に似て綺麗になったね』と最後に会った日に筆談で教えてくれた。遺書には『みんな仲良くね』と書かれていたらしい。だからこそ私たちを残して、彼がその決断を選ぶのは相当辛かっただろう。後に『いつまでこんなに辛い』と書かれたメモも見つかったらしい。生きていて辛い方が上回ってしまっただけなのだ。彼は解放を望んだ。澄んだ秋晴れの空気が気持ち良い。あなたもどこか遠いところでこの空気に目を細めていますか。今は感じていた苦しみから解き放されていて欲しいと、ただただ思う。
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miminaka · 7 months
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あっという間に10月ですね! It's already October!
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udauda-diario · 6 months
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ちゃうねん。
別に多忙とちゃうねん。
ただ、気ぃついたら10月中旬やってん。
先週撮ったキンモクセイ。
ぷちぷち蕾がふくらんでて
いよいよ秋キターッて感じやな〜
て思ってたのも束の間。
現在
おもっきし橙色の花満開の香り満開です。
このまま投稿さぼってる間に
クリスマスやん!とかになりそうでコワイ…
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teiten-bento · 6 months
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2023/10/30
きつねうどん
焼鮭おにぎり
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dummy-kanji · 2 years
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Jidai Matsuri 2016 時代祭 por Patrick Vierthaler Por Flickr: Find me on Tumblr: kyotographic.tumblr.com/
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chisasarasa · 3 months
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231029
朝、どしゃりと雨が降っている。 行きたくないなと思いながら、アルバイト。 開店の頃に雨は上がった。 日記を読む。 『若き日の日記』神谷美恵子。四月、五月の春の空気の描写にうっとりとし、次の春にはもうここにはいない、ということに心がしんとした。 店の横のイヌエンジュの、ゆたかな芽吹きを、来年はきっとみない。
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231030
朝、憂鬱な膜に覆われていた。 食パンにはちみつをかけて、甘える。 透明な四角になっていた。 そこを季節が通り過ぎていく。 いつだって、わたしは置いていかれる。 仕事。 どうにも落ち込んだままで。 ほんのりお腹が痛いと思っていたら、��の人も同じ感じで、気圧のせいということにする。適当。
夜、本を読みながらねてしまっていた。 ページにはさんだままの指が痛い。
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231031
朝、起きられない。 今はそういう時期らしい。 日記をつけている手帳が最後の1ページになってしまった。 どうしよう、11月と12月。 仕事。 手元が覚束なくて、試薬をこぼす。 ぼんやりしていて、まだ何も入れていないのにバイアル瓶のふたをしめる。 頭がかすんで、よくわからなかった。 体調をくずす予感がする。 風邪薬をのんで、はやめにねた。
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