Best Albums of 2022 + よく聴いた旧譜とか
Axel Boman - Luz / Quest For Fire [Studio Barnhus] (2022)
Bandcamp
Luz: Apple / Spotify
Quest For Fire: Apple / Spotify
Betonkust - Concrete Coast [World Of Paint] (2022)
Apple / Spotify / Bandcamp
“Blue” Gene Tyranny - Out Of The Blue [Lovely Music] (1978)
Apple / Spotify / Bandcamp
Born Under A Rhyming Planet - Diagonals [DDS] (2022)
Apple / Spotify / Boomkat
Dry Cleaning - Stumpwork [4AD] (2022)
Apple / Spotify / Bandcamp
Horsegirl - Versions Of Modern Performance [Matador] (2022)
Apple / Spotify / Bandcamp
ind_fris - Portfolio [Scaffolder Recordings] (2022)
Bandcamp
Jack J - Opening The Door [Mood Hut] (2022)
Apple / Spotify / Bandcamp
Loris S. Sarid, Innis Chonnel – Where The Round Things Live [12th Isle] (2022)
Apple / Spotify / Bandcamp
Lucky Mereki - You Got Me Dancing [Accord Music] (1991)
Apple / Spotify / Bandcamp
Ludwig A.F. - Air [Exo Recordings International] (2022)
Apple / Spotify / Bandcamp
Metamatics - A Metamatics Production [Clear] (1997)
Apple / Spotify / Bandcamp
Move D & Dman - All You Can Tweak [Smallville] (2022)
Apple / Spotify / Bandcamp
The Other People Place – Lifestyles Of The Laptop Café [Warp Records] (2001)
Apple / Spotify / Bandcamp
Palmbomen Ⅱ - Make A Film [World Of Paint] (2021)
Apple / Spotify / Bandcamp
PinkPantheress - To Hell With It [Parlophone] (2021)
Apple / Spotify
Rosalía - Motomami [Columbia] (2022)
Apple / Spotify
Sonny Ism - Clock Without Hands [Northern Underground Records] (2022)
Apple / Spotify / Bandcamp
越智義朗 - Natural Sonic [Newsic] (1990)
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V.A. - V4 Visions: Of Love & Androids [Numero Group] (2022)
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順位はつけていないけれど、ダントツでお気に入りがAxel BomanとBorn Under A Rhyming Planetなので、ぜひ聴いていただきたい!
ずっと推しているAxel Bomanの、夢見心地でミステリアス、小気味よいパーカッション感覚は相変わらず。ダンスミュージックとしても機能するだろうし、日常生活にも取り入れやすい朗らかさ、柔らかさがある。2枚同時リリースで、フィジカルは豪華な3LP。レコードのインナースリーヴにショートショートが書いてあって、ジャン=ジャック・アノー監督『人類創生』(原題:Quest for Fire、1981年)リブート版の撮影を計画する、映画監督のルーカス(って誰?)に雇われ、現代に旧石器時代を表現しようと……、というストーリーがおもしろい。いろいろな聴き方を試した結果、通しで聴けるBandcampが好きかな。ここ数年の趣味で園芸をしているので、10月にチューリップの球根を植えるときにかけたら、春に花が咲く脳内イメージと重なって至福の時間が過ごせた。
Born Under A Rhyming Planetは、Move DらとConjoint、Studio Pankowをやっていた、ジェイミー・ホッジのソロ・プロジェクトということから知る。リンクをつけているBoomkatの紹介によると、ティーンのとき、シカゴ音響派の代表格Gastr del Solのレコーディング・リハーサルを目撃、東海岸の大学見学ついでに寄り道してカナダのリッチー・ホウティンに会いに行き、リッチーのレーベルPlus 8からデビュー、その後ハイデルベルクにも行っちゃうなんてアツい男だ。未発表曲や未完成だった曲を仕上げて収録したこのアルバムは、新鮮な音像をもってテクノ、ディープハウス、ジャズ、アンビエントの絶妙なバランスにほれぼれする。短い曲が多いのでデモテープ的といえるが、その儚さが独特の魅力となっているし、ひとまとまりの作品として完成度が高く、意識が研ぎ澄まされる気がして何度もリピートしてしまう。私が今年 Apple Musicでいちばん再生した曲は“Menthol”だった。日本語の勉強をしているそうなので、来日お待ちしています。
年始にハマったLucky Merekiが掲載されているのをとっかかりとして、初夏にようやくSanshiro『ポスト ハウス・ミュージック ディスクガイド』をゲット。この本が出たあと再発された盤もあって、予言の書みたいだ。収録されているAntal(Rush Hour)のインタビューが腑に落ちた。彼は新譜やリイシューをチェックするほかにシャーデーなどクラシック(定番)なアルバムをよく聴いているらしく、
「ずっと聴くことによって、感情が生まれてくる。(中略)自分とレコードが感情的につながっていると、どこでどんな音楽をかければいいのか、心の中で湧いてくるんだ」
と語る。これを読み、最近はなんでも簡単に聴けるから、うっかりすると消費が浅く加速しがちな状態がキツく感じていたので、レコードを手に入れたらじっくりリスニングするのを心がけたいと思う。今回紹介しているアルバムは、カセットのLoris S. Sarid, Innis Chonnel以外すべてレコードで購入した。購入したものを寝る前に気軽にApple Musicで再生することも多い。ベッドサイドに置いたSONYの小型Bluetoothスピーカーはなかなかに悪い音質で、小中学生の頃に使っていたCASIOのCDラジカセよりもひどい気がする。そんな環境でも良い音楽に感じたものは、いざレコードに針を落とすとほんとうに素晴らしく聴こえるのだ。
毎年恒例「FRENCH BLOOM NET」年末企画、2022年のベスト音楽に参加しました。好きだったものからフレンチしばりでPhoenix、Sweely、The Balek Bandについて書いています。プレイリスト 2022 Best 100+ Tracks(Apple / Spotify)も作ったので聴いてみてください。
※リリース年、レーベルはオリジナルを表記。ジャケ画像はリイシューも使っています。
(いりー)
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Best Albums of 2023+よく聴いた旧譜とか
Anagrams - Blue Voices [Balmat] (2023)
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Avalon Emerson - & The Charm [Another Dove] (2023)
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Baba Stiltz - Paid Testimony [Public Possession] (2023)
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Beat Happening - We Are Beat Happening [Domino] (2019)
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DJ Trystero - Castillo [Incienso] (2023)
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Doc Sleep - Birds (In My Mind Anyway) [Tartelet Records] (2023)
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Earth Trax - Closer Now [Lapsus] (2023)
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Greg Foat & Gigi Masin - Dolphin [Strut] (2023)
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Herbie Hancock - Maiden Voyage [Blue Note] (1965)
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吉村弘 - Soundscape 1: Surround [Misawa Home] (1986)
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Huerta - TV Slang [R&R] (2023)
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Joe Zawinul - Zawinul [Atlantic] (1971)
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Khotin - Release Spirit [Ghostly International] (2023)
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Other Lands – Archipelagos [Athens Of The North] (2022)
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Pharoah Sanders – Pharoah [India Navigation] (1977)
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Sensorama - Where The Rabbit Sleeps [Bureau B] (2023)
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SG - For Lovers Only / Rain Suite [Faitiche] (2023)
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本多信介 - サイレンス(夕映え) [ALTY] (1983)
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Solitaire - S.T. [Fax +49-69/450464] (1995)
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Touch Of Noise - Percussionproject [Mikado Records] (1995)
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吉村弘(未発送)のほかは、すべてレコードで手に入れた。特にお気に入りがSensoramaとBaba Stiltzなのでぜひ聴いていただきたい。
Roman FlügelとJörn Elling WuttkeによるSensoramaは、90年代後半〜00年代はじめにハンブルクのレーベルLadomat 2000からリリースしていた。Roman Flügelが複数の名義で多様な作品を産んできたのと同じく、SensoramaもAlter Ego、Acid Jesus、The Primitive Painterなどの変名を持っている。なかでもSensoramaはテンポはゆったり、音は少なめに手づくり感にあふれていて、優しい温もりがある、でもちょっと風変わり、ときどきとんがり。初めて聴いてすぐに魅せられリピートしまくった。
ふたりともハンブルク出身でも拠点でもないのだが、ライナーノーツを読むとこのアルバムはハンブルク人脈に愛されていたからこそ作られたようだ。Golden Pudel Club(いつか行きたい)のブッキング担当/DJであるRalf Kösterによってコンパイル、Bureau Bからリリースされた。リリース・パーティは当然Pudelで行われ、JörnのSoundcloudでは当日の楽しそうなmix(Part 1とPart 2)を聴くことができる。
待ちに待ったBaba Stiltzのセカンド・アルバムは、その名で人気を獲得したハウスから離れ、近年のシングルの延長で、The Folk ImplosionやBeckの地味目の曲を思い出させるローファイ・フォークという趣。それがほんっっと好み。彼はグランジ風の服装をしていて、Our Legacyのランウェイではモデルとして歩き、VOGUEにスナップされ、DAZEDで特集を組まれるおしゃれさんだ。2018年にInstagramでDinosaur Jr.(私がいちばん好きなバンドのひとつ!)のTシャツを着ているのを目撃して勝手に喜び、それはジョークでもハズしでもなく本当に好きらしく、レジデントを務めるNTS RadioではSonic YouthやPJ Harveyなどオルタナをたくさんかけていたのでずっと共感していたのだった。レーベルのPublic Possessionは、ハウスを通過しつつインディ~オルタナ的表現をするアーティストを紹介してくれるのでよくチェックしている。
このTumblrにお気に入りの音楽リストを投稿し始めたのは2014年だから、もう10年目になる。よく聴いていたアルバムにRoman Flügelの『Fatty Folders』(2011年)や『Happiness Is Happening』(2014年)、ベスト・トラックのひとつにBaba Stiltz“Palats”を挙げていた。それまで好んでいた王道のロックやインディ・ロック、ポップスにプラスして、同世代の友達が聴いてなさそうなエレクトロニック・ミュージックこそが、ひとり暮らしの日常の気分を整えてくれる居心地のよいものとなっていった時期だった。居心地のよさを知ったとして、たいていは自分もアーティストも年月を経て変わっていくことが多いだろう。変わっても認められる、ずっと好きで自分の核というか心の支えになる――大切な存在の音楽を作ってくれるアーティストがいるのはありがたいことだ。
旧譜では、そのうち聴くでしょとスルーしていたが世間的には名盤扱いの、ハービー・ハンコック、ファラオ・サンダース、ジョー・ザヴィヌルの上記のアルバムに今さらハマった。たまたま聴いたら、まるで私のための作品かと感じるほどスッと入ってくる不思議な体験だった。そのとき他に何を聴いていたとか、年齢、気候、体調などにもよるのかもしれない。
昨年書いた「レコードを手に入れたらじっくりリスニング」を心がけたおかげか、他にもお気に入りのレコードがたくさんできてしまったので、そのうちmixにできたらという感じです。
毎年恒例、FRENCH BLOOM NETのベスト音楽に寄稿しました。プレイリスト2023 Best 100+ Tracks(Apple / Spotify)を作ったので聴いてみてください。ライヴとDJ mix音源を詰め込んだプレイリスト2023 Fav Mix & Live(Soundcloud)もどうぞ。
※タイトル、レーベル、リリース年はオリジナルを表記。ジャケ画像はリイシューも使用。Beat Happeningは全部入り的BOXのため、サブスクのリンクはアーティストページにしています。
(いりー)
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