Tumgik
yumejigen · 4 years
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ヴィーナスの余韻
彼女の顔は10秒の間にゆっくりと変遷を辿る
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yumejigen · 4 years
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気質的に能動になれるのは毒と闇と、その中にある宝石が浮遊してくように離陸する分断。
冥界の女王、奇妙で小さな人々、天子の輪の授与式
ルシファーはいないけど象徴として現れる悪魔の正体が人間。
鬱、ダークサイドの月。裏側で共通する瞼、
意識の裏側。
客観視すると誇れる望郷、その眩い光の渦に知らないうちに包まれているヴィーナスの余韻で耽る終焉の時間。
愛しい懺悔の時 現実に犯したタブーを忘れる海、捻じ曲げられた現実を上書きすると胎芽
怪しいネオンのダウンタウンで一服
恐ろしい影はもう来ない
自分自身が影に溶け込んで仕舞えば
広がる契約のお願いしますの文字
ある日を境に告知されていた朝焼けを
知ることなく
忘れてしまう
初めてだけど知ってたような、行ったことないけどなんか知ってるこの空気
知らない場所なのに知らない人たちの愛しき時間がわかるような
ニジェールの地球の祭り
土の中の
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yumejigen · 4 years
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事象や現象的な美しさは刹那的で
ロウソクの火を見つめ続けたあとに
残る照らし火は私の視界の中央に居座る
そのままロウソクの火を見つめなおすと
その輝きはあまりにも美しい
だけどその美しさを私は永遠に覚えておくことはできない
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yumejigen · 5 years
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いま私はディオニソスのところへ行ってきますので、さよならアポロン、お役御免。
平面だが立体的に見えるのが好ましい
パースどうこうの話じゃなくて、微かな物質による奥行きの話
音だって立体的に聞こえるのが好ましい
遠いところから聞こえてくるような音が
出して、出してって
私に言ってくる
ある闇の中の宝石が、
剥き出しの美しさを
彫り出してって
私に言ってくる
シュリーマンがトロイアを発掘するような情熱で
それはなにか、これと言ったものを描くわけにはいかない原石を
重ねることで掘りだす
もっと深いところまで連れて行ってもらうために。
私が深さを作り出せるから
穴は掘るんじゃなくて、重ねる。
立体的になって穴を掘るから、
穴の先、みんなの知りたがってる洞窟の出口は、入り口に立ってる己ってことだ
そしたら大好きな絵の中にだって入れるね。
反対のことのようだけど一周回ってくっつくから大丈夫らしい
汚すことでそのままの美しさに届くから、きたなくしたっていいらしい
雷が届く、私の頭に
何かを表してるんじゃなくて、
何かを表せる気づきのためのー
これからたとえ何かを描いていたとしても、
本質はその何かにはない
そうだ、その存在を伝えたくないから輪郭を隠そう。
この絵の本質は、輪郭にないよってことを伝えないと。
描くためのただのモチーフだよってことを。
伝えないと
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yumejigen · 5 years
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重厚感で着飾った、ペラペラの絵の具。
表面に定着しない。
画像は絶え間なく動き続ける。
景色が風や熱で動かされるように、視覚で受け取ってしまった以上は、画像は動かざるを得ないのである。
その揺らぎは絵を一刻でも同じにしない。
その一刻一刻の間に瞬時に移動するのだ。
(ところで文字を書くこの間にも人間は選択をしているのだ。)
とにかく、眼球にイメージが入ってしまったからには、一瞬のときでも絵を同じものせずに、連動していくのだ。
一コマ一コマと、その一コマが動かされる間にも物語は何重にも何百重にも展開し、私たちの知らない別の世界が回って、動いている。
ほら、暴いてやる。他人の目を借りれば、こんなにも簡単に世界は暴かれる。
いままで取り憑かれ、欺かれ、騙されて、夢を見せられていたその力を。
自分自身の毒ガスでハイになっていただけのことだろう、勝手に尻尾を振ったのだ。
この時、この一刻だけは片方の己が戻ってきて、片方の己が死んだとき。
私は以前、言葉と引き換えにあるものを手に入れた。
つまり、その全員、その目玉を隣人に渡しあった時の目玉でしか見ないと、騙される。あの魔術を。
この事実は渦中の人以外には知り得ないのである。
その文脈を、その文法を、その運動を。
絵の具は不透明と透明の重なった塊としての物で、ただの透明な重なりの、重さも何もないその重なり合いが、定着しあっているだけの。
そもそも油なんてものは、整合させるよりも自然に混ざらせ合うものなんだよ、陶芸のような色の共鳴。でも、そんな混ざらせ合うことに没頭しつづけるような自然体で居られるのなら、こんな研究なんかしていないでそもそも芸術体系とは別のところで魚でも釣って、生きられるようなことをしているだろう、今頃。
なんの取り柄がなくなってしまったこの群衆。純粋成分の方がよっぽど魅力を放っている。
ならばこの一発で描く透明絵の具を重ねていく壮大なドローイングにしていかなくてはならないのだろう。
とにかく、私の目には全て暴かれていても、私以外の目にはその工程が分からないであろうから、どうやったってかわからず、欺かれないということだろう。
そのオレンジ色と肌色を見るだけでウルトラブレードランナーへ行けたように...
そう、あれを描いたのも、私の子。
私の何秒前か何分前か何時間前か何日前か何ヶ月前か分からないくらいの、私の子。
だから、魂は繋がっていてもあれは私の事であってないようなものなのだ。(どんなことでも、なんであっても...)
そして、私はグレーズの限度に想いを馳せるのであった。
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yumejigen · 7 years
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私のモノリス、早く飛んでこーい! あるいは白黒のエスキース
迎春ー。
トケイソウの廻す針と逆向きのアネモネの喧騒は極彩色の花々と、熱帯を彷彿とさせる木々の生い茂る秘境に気づいたミューズの砦で今夜の晩餐。
彼女たちは食虫植物の中に潜んでは毎夜のごとくあなたを葬り去る。
これはある朝、叙情にうろたえた一匹の、働きアリの夢見た幻想。
いきのこりのぼくら、ここは楽園じゃない。 鉄塔の鍵に秘められた60年代の白色は、アイボリーホワイト。黄色味がかってておもく、優しさを帯びたその白に神は植え付ける、生地(マター)に情報を。
まただー。 またやってくる。
心地の良い夢の残響が狂ったオレンジ色したバスタブの中に沈まさせられて浮き上がるように目覚めて今日にまた想い起こさせられる今日、 はじまり。 茶色の朝ー。
先ほどまでの夢にまでみたような美しい冒険の渦は私の想像力を持っての景色よりも強い現実的空間によって抑えつけられる。
ただ浮遊を夢見ているだけなのであって、実際の私の生活は雑多で、俗ってて、抗うつ剤にまみれた、トランシーバーの電子信号のようなノイズまみれの、汚らしい、滲み出た生活排水を垂れ流しにしたような六畳二間の部屋の中で、性別なんて無視した愛と、背徳の掃き溜めで汚染されて、頭の中に埋め込んだ、円盤状のマイクロソフトが痒い。
腐乱臭のひどい部屋には大学の同級生が満足げに横たわっている。 彼女と私は天国で結ばれ損ねて同じ異質の卵を抱えていた。 互いにかみ合��ないベクトルで吐き出した黒い鉄の塊をかき分けて床に転がっているエチオピアのラジオをつけた。 FM太陽に愛された惑星チャンネルから、見覚えのあるあの声が聞こえた。
一匹のバクの唄う月明かりを囲んだ虹の輪の唄だ。
私はその優しさのまどろみのなか 眠りこける愛の化身へと昇華した。
言葉を失った多角的な顔を持つ月の使いのお陰で増殖の止まらない発光体は、もっともっと先の方で燃やされた輪の中へ戻っているのに私はどのくらい輪郭をなぞっても、いつまでもぼんやりとした鈍い光で身体を温めてばかりいる。
“太陽の光を浴びてその光源を使い物にしたいのにあまりにも強すぎるその光に焦がされてしまうのを恐れて君の幻影が独り歩きして君を全部飲み込んでしまったよ。 もう何もかも遅かったのだと悟った。タイムリミットが近づいてきたから予定の時間をまた更新しようかな。”
砂時計を逆さに戻そうとしたときせり上がってやってきたのは月明かりを囲んだ虹の輪の唄をうたう一匹のバク。 私はそんな月の使いのバクに聞くことにした。
“私の味はいかがでしたか。私の俯瞰図はいかがでしたか。”
白黒の模様のパターンを常時変化させながらバクは答えた。
“きみの欲張りな吸引思考がエッセンスとして効いていたのがまあまあだったかな。なにもかも栄養にしようと根を張りすぎてがんじがらめになって苦しんでいたみたいだけど蒸発する酸素に乗り移ることで空を泳ぐ術が身についたみたいだね。 揺れあうことよりも宇宙に抵抗しようとして朦朧とした意識の下から発射した霊魂が大気圏を突破した時破いた膜の層をたいらげた時だったみたいだね。僕は全然それでもいいと思っているんだけど…”
朝方、渡良瀬の淵側までこのバクに送ってもらったことは、非常階段で待ち伏せする悪魔から逃れる唯一の手段だ。あくまでこれは伏線だと信じよう。
帰り際、謎で出来た橋を架けた。 将来への謎解きになるように、どんな選択でも全てがこの橋に響いていくことを祈って。
また近々、頭を置いてきぼりにしてバクの背中に乗りに行こうと思います。
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yumejigen · 7 years
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ゆめののなぞはまだなぞなのだぞ
あなたとわたしたちがもし、元は同じ大陸なら わたしたちが永遠の孤独でしかなった島宇宙であるということに、共同体の理念を持ち出したならば 秩序は生物学的に生き延びるための魔法だったのですー。 ここは珊瑚礁ー いずれ朽ちていく文明をいつまでも満ちていく駆け引きに疑心暗鬼で曇らせた私のオルフェウスにあなたたちはこれ以上嘆かないでと言うことは出来ますか? 空想はあまりにも苦しい賛美歌であるがこれが具現化された時にのみ限りのない愉しみが表面張力していくのが許しがたい事実なのでありましょうか。 今日はどんな夢をみましょうか。 第九惑星ー 食虫植物の中に潜む精霊は口渇とした惰性で曇 らせた瞳を捉えられていく新しい獲物に気づかれぬような香を飛ばしている。 "現実が刺激に充ち満ちていればいるほど 内部まで届く棘はゆららかに美しい夢を見せるのよ" 照りつける太陽のひずみに歪ませられた熱帯夜のこと。 精神の探検家たちは浮かせられた四肢が想像した熱の感触を思い出せずにいる。 "天国に向かう船のナンバー なんだっけ?" 忘れられない昨日の夢の旅。 いずれ見るだろうことを予測した予想通りで想定内の空想に近い入眠前の、ビジョンを早送りして鑑賞する。 ー港みたいに足跡を残す希望 世界への不法侵入者へ捧げるー 今日はいろんな夢をみたよ  新しいだれかの家のだれかの部屋にあるロフトの上に登って君とじゃれ合って、またあとでねって言って別れたんたけど、またあとでねがいつまでも来なくて、またあの続きがみたくてもう一度寝たら場面変わって田舎道。 彼女のかわりの通行人Aと一緒に歩いている。 "私は君の好きな人たちみたいじゃないけど、どうしても君のことがすきなんだ。" って言おうとした時 流れ星が私のもとに落ちてきた 中途半端になってしまった君を見てかなしくなったのは 君の眼に映る私が好きだったから。 流れ星が飛んでって、吸い込まれていった先は彼女の額の中。 冴えていく瞳に映る光は誘導灯。 彼女が話し始めた。 "お前もお前も、お前も 何を求めてどこへ臨んでいる? 君の心の闇は私に分かるものじゃないから 私の愛も理解されない。 私はまだそこへは行かないし、まだそこへは行きたくないから、 さようなら。 いつまでも待ってたけど。 目があった時の磁石の針が狂うほどの磁力の強さをもう感じられないお前の眼に映る私はもう悲しいから。 " 急に現実にいた頃の自分の思い出が走馬灯のように思い出される。 ペットの怪獣がベッドの中で息を潜めている夜の部屋が怖かったし好きだった。 私になかなか懐いてくれなかったなあ。 棘だらけの電車。 どこか非現実のあの人。 私が恋しているから非現実的に感じていただけのあの人のおもかげでまた具現化する癖が都市を飽和する。 花をみてやさしい気持ちになってみたり、あまりにも短い湿潤期を諦めて乾いた路上を辿ってみたり。 開いたドアやあけっぱなしの窓のこと。 大きく手を伸ばした。 進化も退化もないらしい。 泳いだ時に見えた光の揺らめきに覚えた気持ちをご存知ですか。 受けたことのない日の光を遠巻きに眺めてただ書いているだけです。
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yumejigen · 7 years
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yumejigen · 7 years
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ゆめののゆめの旅
朝起きる。 おはようございます現実。 ええ今。先程の世界は夢であります。 5秒前に一緒にいた彼は虚像です。 彼女も虚像です。 あの温泉も、 遊園地も、神社も、学校も、 虚像です。 頭が痛い。夢から怒られている。 こんにちは地球。 私の名前、夢乃って言います。 夢幻の夢、渦巻銀河の乃で夢乃って書きます。
摩訶不思議なリアリティ。 私はいまたくさんの空想と、現実と、刺激と、思い出とを咀嚼して言葉に置き換えて打ち込んでいるのはいずれすべて忘れてしまう自分ができないから。 今の私はいつもの私ではないけれどいつもの私っていうのは家できなこ棒食べたり打ちひしがれて夢と現実の境目の隙間に挟まりこんでノートにありのままの事書いたりインターネット覗いたりアルバイトしたりここの次元に対する願望にもどかしさ覚えたりで夢見がちなただの普通の女の子という側面俯瞰して。
住んでいるのは西日のひどい9階のマンション。 見えそうで見えない海とスクエアで無機質な建物に囲まれてまるで虚構を見させられている気分です。高層ビルについている赤ライトのあなたの正体も暴けずにいる地球号はいつまで円環を乗せてうたかたの余暇と青春の余韻と憂鬱な群像をさすらっているつもりなのだろう。
マンションのエレベーターを降りて地球にやってきた。 京浜東北線と山手線を乗り継いで街に出る。 楽器のお店とラーメン屋さんと古本屋がひしめいていて男女6人組の学生が段ボールとコンビニで買った飲み物とお菓子を持って歩いている。 彼らの歩いてく方向をすり替えては方向音痴を楽しんでいる。 あの時が懐かしい。ひとり。ひとり。 映画館。美術館。都市の外れのすこし寂しげな場所。工場の煙。乾いたギターの音楽。ひとり。またひとり。憂鬱で楽しい一人歩きの倦怠。
私は毎日を意義のあるものにしようと奔走し結局はなんでもない所に行きついて無感応症の小びとに囁かれるのを待っている。
マズイぞ!マズイぞ、このままじゃ!考えない、考えられない。感じない、感じられない。話せない。聞こえない。映らない。そんないきものになっちまう!
このままじゃお前もここの仲間入り、本の背表紙のタイトルだけ眺めて満足して終わりの人間になってしまう! 嫌だろうそんなのは。もう一度戻りたい。 せめて、せめて立派に感動できるようになりたい。泣いていたい。例え勘違いのペンキで塗り固められた愛だったとしてもそれを世界で一番大切なものとして扱っていたかった。このまま息絶えていく。もっと共有したかったな。
放射状に降り注いできている無感応症の光線はよけてもよけきれない。 分かりました、ええ。言うことを聞きます。夢の中から皆さんと接触のない心臓交信を行うために円盤状のマイクロソフトをこれから頭の中に埋め込みます。分かりました。わかりました。この砂埃の中から這い出た凶暴なブラックホールから飛び逃げた天の川のように流れ落ちていくビー玉の光線を浴びながらこの先へと潜っていきます。
自己嫌悪でできた柔毛に引っかかっているのはマザー・シップ。 保たれているギリギリのホログラムが分解されてしまう前に迷わず飛び込んだ。 これから接触の無い心臓交信をするために長い匿名の船旅が始まろうとしている。
忍び込んだ先の船体の中心であるツタだらけの機長室ではコンピューターになった霊長類がdelete keyを押し続けている。 よく見ると知り合いの女の子。 植物に埋もれた彼女は船長の役目を担っているらしい。 世界中の命ある生物の人生を絶え間なく受信している彼女の動脈には全生命体の知覚が流れ込んでいる。 並行して進む彼女自身の人生はもう僅かで、黎明期の死はあまりにも早い。 知恵熱で生っぽくなったその焦点の合わない瞳を私に向けてこう通告した。
“まだここにいたの まだそこにいたの あなた そこにいるのなら  私に 知識を 頂戴。“
船体の絡まるツタがせり上がって来ては 念力を使って私に通告する。
“いかなる創造も地球から出ることはできない。だけど地球の裏側に忍び込むことが出来るのだよ。そこからは宇宙のバイブレーションを感じることが出来る。それらを円環させていくのが私の、そしてこの旅の使命なのだ。”
ロマンティックな音楽に考えることを放棄して抽出され損ねた意識の残骸がくっついている。 船がマーブル状に溶け合った境界面に着地した。 辺り一面散りばめられた宝物みたいに輝いた銀河に流れる一つの屋形船から広がる波紋が星になったとき天体化した夢うつつな遊泳散歩はとまどう私の短な旅。
このまま吸い込まれたら私も嘘になるかな。 思い返すと私が君と共有していた夢は私のただの思い込みで君の幻影をただ追いかけていただけなのかもしれないな。みんな夢だったのだ。 乱雑に揺らした体が刻んだリズムから発展した焦燥感のせいで自分の視点が窓ガラスの内側にあるのだと気づいた。 あの孤独は何だったのだろう。
広がる穴から
胎内を巡った
乱雑に揺らした体が刻んだリズムから発展した焦燥感
まだ止まらないで まだ消えないで もう少しこの陶酔を続けさせて
文学ハイを教えてくれた唯識者はイデアの恋人
彼の心臓は手のひらにあるから、今は 今は ただつまらない愛なんかを蒸発させて昇華させて打っているだけで自分の思考の塊りを吸い取ってくれる幽覧船のようなもの。
ゆっくりと旋回していく渦の中で変わっていくあなたの色はもう何回染まりなおしていることにお気づきですか。この眼の中には本質が待っているのだろうか。 私を縛り付ける重力から解放させてください。
いよいよ私はこの渦の佳境に飲み込まれるけど、飲み込まれたら最後 私もみんなと同じ幸せを手に入れてさようなら 。 濁流の中でしがみつこうとしたのは分裂した思惑の反素数。
私は生きたい 。
そう思った途端軽くなる身体
ぼんやりとした境界の見えない地平線を目指して漕いでいる時に考えたこと。 ありがとう宇宙飛行士の君、私に落ちてきて愛の惑星にしてくれた。すぐに出発しちゃって、少し淋しかったのだよ。
水面下のいかだはすべてがオートモードで、1世紀だってもたずに朽ちてしまうこんな母船だけれど役割分担で回された鉄パイプの減量バルブの向きに舵を沿わせて漂っている。
行き先はユートピア・・・どこにも存在していない虚構の美しい島。紫色の空と朝日に染めらごれた孤島をパラグライダーに乗りながら眺める。
その日1日の思い出が蜜になる街に着陸。 人々は毎日あくせく働いてたくさんの思い出を作っている 甘い蜜を吸いたくて 新しい 甘い蜜に埋もれたくて そうやって毎日を思い出のために生きている街
ここでは言葉は飾り物で美しければ美しいほど良いとされているから嘘なんてものは存在していなかった。すべてが美しいという訳ではない。
聞いた話によると、この島には時間を行き来する老人が住んでいるらしい。 島に住むその一人の老人を訪ねに行った。
何もわかっていなかった私は老人と対話をすることによって後から理解してその証を記してきた。
三人のブルーズに真理の質問をするヘンリー・カウは行ったり来たりしての粥状の受け皿に乗せられたイメージの墓場を見つめてひとりぶつぶつと呟いている。
“これが具現化するなんて夢のようだ!いやそれも絶望なんじゃないか?比喩化することによってもともとは何の味もないオーガニックに知的操作を行い組み込んで出された排他的衝動で本当はまだ早いその内膜に埋め立てをしているのだからな。
空想で満たされている事をなにも立体装置で再稼働させる必要はない。 そんなことをしたら境界線がすぐそこの浜まで侵入してしまう!私を征服しようなんて無駄な世界観の侵入をするな!ここは私の惑星だ! 引きちぎられた上演の記録されたテープも、嘘みたいなイメージの墓場も、自分でつぶした虫の死骸だって全部愛しい私の宝物だ! ヘンリー・カウは笑い転げて続けた。 招待状は破かれたの。今更それらをコラージュして何になるっていうの?
肉体が邪魔してこの要塞から抜け出せない間に繭の中から顔を覗かした���の中の虫が 私を食らいつくそうとしている!
吐き出した胃酸で溶かされた私の孤独は泣いている。あまりにも醜いフォルムで繁殖を繰り返すその虫たちを私は放ったらかしにしてきた。 私のなかにまだ潜んでいるのなら…飼いならすことはできるのだろうか?
いや、もうとっくに同化が進んでいるみたいだ。 思い返すとあのときほど幸福なものはなかったがね…。 あの時は幸せな残像と個々の住人が遊ぶことができないのをまだ知らなかったんだ。 すべての生物の愛人気取りはもううんざり!私はあの時光をみたのだ…。 いまはこの身を抱きしめること、そして私は私自身のバベルの塔を残りの生涯で創りきらんとしている!シュヴァルの理想宮を超えらんとするために...“)
現実を上書きするためにもう一度。 おじいちゃんがテーブルに置いた腕時計。 その正体を私は知っている。 おじいちゃんがテーブルに腕時計を置いた。 ほんとうにそこのテーブルだったっけ? 私はその腕時計の正体を知っている。 触れてみる。 アラームが鳴った。 “私の評価は夢の外。あなたはここでシャボン玉を吹いていればいいのに。私の評価は夢の外。あなたはそこで空中遊泳してればいいのに。”
私は昨年 おじいちゃんの家で星を見ました.その日の夜は偶然双子座流星群が自己主張する夜で 私は今でも変わらない揺るがない夢をみました。 口渇とした惰性は焦燥感の減退となんらかの因果関係があって、 でもそれは…海と空が凧糸で陸に繋がれた時に約束されていたのだと思います。
ーおはよう火星の犬。 いつまで支離滅裂のカメレオンを演じているつもりかい。 様々な色に染められているから混沌の中を小宇宙の身体預けて浮遊している君を見つけては引き戻すのに苦労したってことは知っているかい。 本当は旅へ出たいのです、なんて寝ぼけ眼で言っていたことは覚えているのかね。 君はもう女になれましたか。 出来損ないの未来志向の自尊心は何かを知ったかのように愛の尊大さに憧れていたようだが、それは狂った時間軸のニア・ミスだってことに気付いたみたいだね。 船旅に随分と揺られていたようだが揺られていたのは幼生の精神も同じのご様子みたいで。 ただ一つ確かなのは、この現実とかって呼称されている、どうしようもないような3次元世界っていうのは思い込みの延長線上にあるっていうこと。 世界の60%は空想で変えることができるから、残り40%を行動で変えればよいのだよ。 つまり君は、君自身で決めることができる。引力は自由に操れる意識に入った。今や月だけにその支配権はあるまい―。“
ある休日の昼下がり 私は部屋の天井のシミが段々と大切なものが溶けていように広がっていく様子をぼんやり見つめて同じようなところをずっと廻っている。
19歳ですべて溶けきってしまうのですか?
未来のあなたによく似た妖精が目の前に現れて北向きをささない羅針盤を手渡した “このコンパスは生命力で動きます 愛へ向かうための生命力なんです。“
“あなたの生命力はどこへむかいますか? あなたの生命力はどんな愛に動きますか?“
世界への侵入経路はすぐそこにあるのに襲われるリアリティから受け取ったその情報量をコントロールしようと描きたいモチーフを選んでいるのにその都度更新が出来なくて大事な標識を見逃している事実に諦念を浮かべたあの孤独の虹は何処へ向かったのだろう。
(ただ地球に、あなたはあなたの道理に合っていますと言われて抱きしめられたい。ヒトの文明の中にいるけれど住所のように連なる界隈になじめずにいて特定の場所を求めていないことを知る。)
あなたの世界で目覚めますように。 また起きなくちゃ また起きなくちゃ 断片的に飛んでいった夢の欠片を探す為に 昔みた夢の地図にフィーリングでぬいつける。また戻って来れるようにって祈りながら。
虹色の光を抜けて海を渡ると言葉の必要ない接触だけの世界に辿り着いた。 ここには重力がない。 ねじ曲げられることはもうないみたいだ。
抜けだした。 ここだった。 みんなこんなところにいたんだね。
花をみてやさしい気持ちになってみたり
摩訶不思議な遊泳体験はいかがでしたか 私はというとあなた方の光りだした世界にカタルシスを感じることができました。
左脳の台頭による理性と感性をつなぐ知性は脱出口を探しています。 純・100パーセントの右脳の時代ではなくなったのです。思春期は終わった。芸術的春ももう過ぎた。
“ あなた、 そこが空洞なのってご存知? どんなに凛とした芯の中も 核の中も マントル覗いてみればなーんにもないただの空洞 まるで私たちみたい
まあ夢先案内人の私には何の関係もないことだけど。入眠前のビジョンだけが私の出せる魔法なの。 みなさんこんな世界でも楽しんでおいでで?“
不特定多数のなかで咲いてしまったその異色の花を私は忘れない 種だった全てのきみたちへ贈ろうとおもう でも君だけになるのはあまりにも不安すぎるから 私は夢から醒めることにしました。 fin
p.s 春の風が暖かい。 地球にやってきた。 くしゃみがやけに出ると思って後頭部を触ったら冷たかった。 髪をちゃんと乾かさないまま外にでちゃったみたい。 電車に乗るまで気が付かなかった。
乗り継ぎのホームで並んでいる人の頭の上に出ているオーラの中で一番感じのいい人の後ろに並んだ。隣で電話をしている女子の会話を盗み聞きする。
“私前衛は好きだけど反芸術には興味ないのよね。私は宇宙に抵抗するのに忙しいの。それに絵を描くのが好きよ。だってキャンバスの中だけだから、自分の好き勝手出来る場所って。”
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