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kitsuneponchan · 3 months
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映画「キャロル」
映画「キャロル」感想 良かったです。綺麗な女の子をずっと見ていられて嬉しかった。テレーズの服装がとても好き。
主人公テレーズはちょっと優柔不断でいつも自分の気持ちがよくわからない。でもデパートで客と店員として出会ったキャロルに惹かれて、だんだん自分の希望を押し通すようになってくる。 離婚調停中のキャロルの夫等、出てくる男の人たちが愛情を押し付けてくるタイプで苦手だった。このまま二人ともこの時代の古い価値観を持つ男性の思い通りに生きるしかないのか?と不安にも思ったけれど、自分らしく生きる道を諦めるつもりのない女性達の強さに驚き心を打たれました。 二人で自由な旅に出かけた朝の解放感がたまらない。こんな旅がしたいと思った。
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kitsuneponchan · 3 months
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映画「ローラとふたりの兄」
大きな事件が起こるわけではなく、三兄妹の日常の悲喜交々といった穏やかな映画でよかった。私は「身近な人間不信」が過ぎて家族ものだとたいてい最初は全員悪い人かもとかいった不安でびくびくして観ているんですが、手酷く裏切ったり苛烈なモラハラ判明したり刃物が出てきたりといった深刻なことは心配せず観てよい映画とだんだんわかって最後は家族同士の愛情に涙しました。ハートフル。 私が映画を観慣れていないのもあるんですが、フランス人は愛情をストレートに示すようで兄弟姉妹家族同士でみんなしょっちゅうキスしててびっくりしました。日本人とちょっと違いますね。
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kitsuneponchan · 3 months
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映画「英雄は嘘がお好き」
1800年代初頭フランスの貴族のお話。この時代だけあって人々に正確な情報が届かず、人の生死も財産の有無も何が正しいかほとんどの人が正確にわからない。
そんな環境で令嬢エリザベッタは、戦場へ行って音沙汰のない婚約者に焦がれて死にかけた妹を慰めようと大尉からの手紙を捏造してしまう。その嘘の手紙を利用して、帰ってきた大尉は嘘つき放題、英雄になりきって人々を騙し詐欺師のように喋る喋る、やりたい放題。創作を台無しにされ家を乗っ取られそうになって怒るエリザベッタ。二人の攻防。悪運強い大尉。冷酷になりきれずいざとなるとつい大尉を庇ってしまうエリザベッタ。
ハラハラして面白かった!でも、時代とはいえエリザベッタにはもっと自由に生きる人生があってもいいのになとも。できたら創作活動に邁進して欲しい。
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kitsuneponchan · 3 months
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映画ミッドサマー
映画ミッドサマー すごい好きでした。 女の子たちのダンスがとてもよかったです。上手い下手ではなく最後まで脱落(疲れて倒れる)しなかった人が女王になるという競走らしいんですが、民族舞踊のいい所は連帯感があるところで、女の子たちが手を取り合い終始笑顔を交わしあって連帯感があるの。村の外から来た人間が女王に決まっても皆祝福して、家族として認める(仲間にされてしまうので映画としては恐ろしいのですが)。 グロいホラー的な部分は明らかに作り物なのと、初めの方から主要メンバーたちがドラッグのようなものを使ったりしているので現実感が薄れていて、私はそこまで怖くなかったです。
私は女子校出身で女の子たちが群れてるのが割と好きで、村の女の子たちが誰かの痛みや苦しみに共鳴して全員で繋がって泣き喚くところとかもちょっと非現実的な恐ろしい絵ではあるかもしれないですが、それが凄く良い。私は(冷めて)混じれませんが混じりたい。 夏至のスウェーデンなので画像の大部分がずっと晴れた昼間で、青い空と緑の木や草、晴れ着と花冠の村人、民族音楽が流れ人が歌い、世界が美しい。
初めから主人公はアメリカから来た男集団のメンバーの彼女というどこからもみそっかす扱いの立場というのもあり、閉塞感のある村で人が死んでいくのに主人公だけは追い詰められる感じがしなくてちょっと不思議な感覚だった。
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kitsuneponchan · 6 months
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【新刊予約開始しました】兎島にて
2024年1月14日(日)に開催される文学フリマ京都で刊行予定の新刊「兎島にて」の通販の予約を開始しました。
兎が暮らす世界の涯ですらない小さな小さな島に「龍を食った」と自称する虎があらわれ、冒険の顛末を話す物語です。 虎とも龍とも、決して交わることのない運命の兎が、それでも虎と出会うお話。
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兎島にて 76ページ 本体リソグラフ印刷/カバーオンデマンドゴールドインク使用/A6版 通販850円(送料180円)・イベント800円
ご予約はこちらからどうぞ。
試し読み
あと最近の新刊(?)的なものが日々詩編集室から出てます。 『浜辺の村でだれかと暮らせば』の番外編『浜辺の村の大みそか』。ちっちゃいめでたい表紙の本です。こちらもよろしくどうぞ。
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kitsuneponchan · 7 months
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たどり着かなかったおおくの未来たちへ
文フリ東京だった。 土曜日開催のイベントってなんだかんだ言いながらはじめてのような気がする……労働が土日祝休めなかったころはなんでイベントは平日にやらないんだろうと思っていたし、土日が休みだったころはイベントは土曜日にしてほしいと思っていたが、日月休みになると、イベントは日曜日がいいなと思ってしまう。日月は宿泊料金がやすい。
そんな自分本位な「この日がいいな」をわたしはいくつも持っている。
文フリ東京は、土曜日の朝に出発した。車内販売がなくなってしまって、でもまあ新幹線のホームとか購買にシンカンセンスゴイカタイアイス(シンカンセンモウカタクナイアイスだという噂だが)が売っているらしいから、それを食べようと思っていたが、朝、名古屋駅で見つけることはできなかった。 しょんぼりしながら新幹線に乗る。新幹線の中ではほとんど寝ていた。
東京駅・浜松町・流通センター。いつもの乗り換えで会場に向かう。来年の12月の文フリはビッグサイトでやるらしいから、この行程で向かうのはあと一回。
会場前に八束さんのスペースで不穏なフライヤーをもらう予定だったのでもらいに行ったら、八束さんがさいたま文学館で開催中の『澁澤龍彦の文学世界』のフライヤーも一緒にくれた。 ので、スペースが出入り口の真ん前だったこともあって、これはたくさんのひとに見てもらえるんじゃないか…!ということで、出口に向けて配置した。完璧である。
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そんな素敵な設営をして、開場。
遠方からきてくれたフォロワーさんに展示のフライヤーを見せ澁澤龍彦の話をし、「若い頃にわたしも全集読みました!」と言ってもらうなどしたり、痛覚の麻子さんにはえんえんと「この写真見てくださいやばくないですか?羽田に楯の会の制服を着て見送りに着た三島の帽子をかぶっておどけているときの写真でこれが二人が実際にあった最後になるんですよ……」と一生終わらないんじゃない勝手くらいの話をしつづけてしまったり、このフライヤーに気づいてくれた通行人のひと(「澁澤龍彦だ…!」という声が聞こえた)に「裏面も見てください!そしてよろしくお願いします!」とさっと差し出したり……。こんなに充実した文学フリマ東京は、2014年から参加していて初めてじゃないかと言うくらい充実していた。
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惜しむらくは、澁澤龍彦のフライヤーと一緒に不穏なフライヤーを挟んでいたにもかかわらず、だれも「澁澤龍彦と棄てに行ける家父長制があるんですか?」と聞いてくれなかったこと…。澁澤龍彦と棄てに行ける家父長制は果たして存在するのか……?
とまあ、こんな感じなのだが、そろそろ皆さんも不穏なフライヤーとは?と思っているところだろうと思うので、ご紹介致しますとこういうやつです。
「父親の死体を棄てに行く」アンソロジー。家父長制を棄てに行きたい方はどうぞ2024年5月の文学フリマ東京をお待ちください。
イベントが終わってからは、八束さんとヒマラヤ鍋を食べに行った。 お店の予約時間まで過ごしていたドトールで渋沢栄一の話になり、「ああ、向こうは傍家で、本家はうちなので」と話したら「いまうちって言いました?」と聞き返される。うちです。 ヒマラヤ鍋屋さんはめちゃくちゃすてきな楽隊(?)のお誕生日パレードがあったり、びっくりするような美味しい鍋を食べられたりと大満足だった。
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打ち上げを終えて、翌日のさいたま文学館に備えて埼玉に宿を取っていたので、移動をはじめたら電車がいきなり止まった! 電車の沿線で人身事故があったとのことで、近くのハブ駅みたいなところで電車を降ろされてしまう。こんなこと担ったのは初めてなのでびっくりしていると、とりあえず一時間くらいしたら電車は動くからね~とアナウンスが入り、事なきを得る。
都会ならではの体験だな…と思いながら、ホテルにたどり着いて泥のように寝た。
そしてさいたま文学館へ。
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張り切って出てきたら開館まえについてしまった…。図録を買って、老人クラブの展示があったので見せてもらったりして(ヤツガシラの俳句があってとてもよかった)、10時になる。
貸し切り状態……。
展示は、埼玉と澁澤の関係から始まっていて、浦和高校時代の写真(浦和高校同窓会が出しているものだった)があるのがとてもよかった。 限定本も展示がたくさんあり、原稿も、文学館が所蔵しているものが4、5点。 サド裁判のときに澁澤が三島に書き送った手紙に、争点が「わいせつか芸術かを超え、表現の自由/検閲への抵抗である」ことが書かれていることを指摘していたり、『高丘親王航海記』の原稿用紙、最初は「了」と書いてあったのを、推敲の段階で文字を自ら消したことを指摘していたり、「澁澤龍彦」という人物を表現との向き合いかたから見せているのが良いと思った。 面白かったのは三島の写真の使い方で、「血と薔薇」の「男の死」の三島の写真、あと、メインビジュアルが羽田に見送りにきた三島の帽子をかぶっておどける澁澤の写真だったからか、「楯の会の制服を着た三島由紀夫」の写真が展示してあったりした。
展示をひとしきり見た後は、図書室に今回の展示の関連本がまとめてあるとのことだったのでそれを身に。「作家のおやつ」「作家の食卓」といった本の紹介や、山﨑ナオコーラが文豪の墓参りにいく本に澁澤の項目があった。山﨑ナオコーラの澁澤へのまなざしにはわたしにもおぼえがある。よい本だった。そしてその本で、先月わたしが緑色のインコに夢中になっていた霊園に中島敦の墓があることを知った。敦、ごめんな……墓のことなんて全然知らなかったから、緑色のインコのことしか考えてなくて……。
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その後は文学館併設の「けやきカフェ」で澁澤龍彦コラボメニューをたべる。黒糖と胡桃のパンケーキ。澁澤が好きだった胡桃や黒糖のお菓子をイメージしてつくられていて、とてもよかった。 思い出したのは、今よりもっと貧乏だったころ、いろんなところでやっている澁澤の展示に行けなくて悔しい思いをしたことだった。いまこうしてたどり着くことができるようになったことを、なんだかとても、自分が、自分をなんとかしているように思えた。
パンケーキを食べ終えてから、「武蔵野うどん」に挑戦することにした。「伊勢うどんとは対極にあるうどんだ」という事前情報しかなかった。 桶川駅ちかくのお店はかなり人気店のようでたくさん人が並んでいて、お店に入れたのは並び始めてから一時間後くらいだった。 つけ麺(うどんのことをつけ麺というのか?)システムで、つけ汁とうどんは別々の皿に載っている。なるほどこういうやつなのか、となにも考えずにがっと箸でつかんで汁につけてすすりはじめたはいいが、うどん、めちゃくちゃかたいんですけど?!噛みちぎれない…やばい、全部すすって口の中に入れるしかない……と思ったが、これがまたすさまじく長くて……永遠にうどんがおわらない……。 こんなに硬くて長いうどんはじめてなんですけど?!おれたちは箸で持ち上げただけでへたしたらブツッといく伊勢うどんの民なんだということを再確認し、「これは風邪を引いたときに食べるうどんではなく、体力が有り余っているときに食べるうどんだな」と確信しました。きっと武蔵野のひとたちは、風邪をひいたときにはおかゆを食べるに違いない。(伊勢志摩の人間は風邪をひいたら伊勢うどんを食べます)
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二口目からは一本ずつ食べることで武蔵野うどんのおいしさを堪能し、また是非食べたい、顎の力を試したい、と思った。
武蔵野うどんを噛み砕くのに体力のほとんどを持って行かれて、疲れ果てたので、そのまま帰宅することに。 購買にシンカンセンスゴイカタイアイスを見つけたので購入し、席に着くと、隣のひともおなじシンカンセンスゴイカタイアイスを持っていた。しかもおなじチョコレート味。
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べつに示し合わせてはいないがふたり一緒に食べることになってしまい、こんなに好きなひとがいるのに、もうシンカンセンスゴイカタイアイスは車内販売されないんだな……と悲しくなる。 そして、乗車15分まえに買ったし、シンカンセンモウカタクナイアイスだった。
アイスを食べ終えてからは、記憶がない。気づいたら名古屋だった。
名古屋駅で、近鉄のホームに来たら、電車を待つ人は無秩序にホームにたたずんでいて、車両のドアとか何も気にしていなかったし、電車が着いても「先に並んでいたひと」という概念がないので、運良くドアの近くにいたひとから電車に乗りこんだ。東京���かから帰る途中、この近鉄のホームの無秩序さを目の当たりにすると、まだ名古屋から三重まで帰らないと行けないのに、「帰ってきたなあ」と思うのだった。
名古屋駅から最寄り駅までも、寝ていたのでほとんど記憶がない。
帰宅したら、夕食は焼きそばだった。焼きそばの麺は、どれだけ頬張っても簡単に噛みちぎれた。武蔵野うどんは硬かった。
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kitsuneponchan · 8 months
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「グロリアの物語」完結しました
「グロリアの物語」これにて完結です。皆様本当にありがとうございました!
第九章 最終章13 グロリアの物語/緩洲えむ - カクヨム
 主人公グロリアは許嫁に反抗的だとみなされていますが、この話は初めから反抗的です。現実の中世ヨーロッパで絶世の美女と言えば大抵金髪ですが、グロリアは絶世の美女なのに真っ黒な髪なのです。本当は黒い髪は嫌われていたようです。中学生の時の私も絶世の美女にしたいなら本来金髪にするべきとわかっていましたが、「それでも私は黒髪がいい!」と押し切ったのでした。自分が黒いストレートロングヘアに憧れていたからです。私が美しいと書けばそれは美しい! という思い込みが強く、作中でも絶対に誰にも文句を言わせませんでした。(南の国の二アーレンという土地で、文化の違いで陰口も言われてるかもしれないことも匂わせてますが、それすら誰が何と言おうと本人がいいと思えばそれでいいことの証でしかありません)肌の色については特に触れていません。黒い髪の色も血の繋がり(遺伝的に顕性)や高貴さ(その王家に特徴的という設定)を表す設定として使っていて絶対的な美しさを具体的な形状で示すために書いたのではありません。本当は何でもいいはずだ、という反抗です。
 実はこの後主人公はあの人と結ばれません。(短編の後日譚があるので今度カクヨムに載せてみます)。  私は期待通りに動くのが苦手で、どうしても一旦道を逸れてしまいます。これは反抗というより、多分、「こうなって欲しいけど絶対そうならないんだからこうなるのは何か不自然だ」という現実的な思考パターンに縛られているせいと言えると思います。私の人生は幼少期からあまりに「どうせそうならな」さ過ぎました。最近になってやっと「そうなる」ことがポツポツ起こり始めて不思議に思っているところです。ここまで長かったけれどようやく少しは知恵もついて、成長期に入ったのではないかと自分に期待してみています。  こんな私でも、かなり手をかけた自分の小説を「こういうとこもああいうとこもこれもそれもあれも、なんて未熟なんだ!」と思えるようになりました。ここまで成長させて頂けたのは読んでくださる方がおられたからです。感謝します。  長い作品を毎日更新しましたが、応援していただき本当にありがとうございました。
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kitsuneponchan · 8 months
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小説と本と賢くないお姫様の話
 毎日夜9時更新の小説「グロリアの物語」、あと一週間弱で完結です。長かったですが覗いてくださる方どうもありがとうございます!
 これは中学生の時に書き始め大人になって完結させた作品で、私の代表作はこれ、と言う予定です。当初の文の雰囲気や書こうとしていたことをできるだけ残しながら、不自然でないように無理やりなんとか整えてあるので多少迷走はしているかもしれません。でもリアルタイム10代による小説の一面もあります。
 スタート時自分の年齢と同じ14歳の少女が主人公でした。世に出だした賢いお姫様の話にはそろそろ飽きてきたところでした。それもいいけど、賢いお姫様は大抵人生の最初に勉学以外にも生きるのに必要な愛情や教育を受けた事で得られる武器を持って生きていくのに対して、世の中には周囲からお姫様のように恵まれてると思われていながら、実際は必要な武器を持たされず世に放り出される子供が実はたくさんいます。私はそういう人に出会ってきました。私はその子供たち、そういうお姫様の話が書きたかったのです。  だからグロリアは賢くないお姫様で、泣いたり怒ったり、わからないわからないとぐずぐず悩んで味方も作れず頼っては駄目な人に依存し、まるで子供のようです。(実際10代は現代日本では子供とみなされます。お姫様は本来子供でもいいはずです)持って生まれた性質にはお姫様的なものがあるので、世間的には有利、有能とみなされて、失敗すると怒られたり、理解されず困っても助けて貰えなかったりする、そういったギャップにも苦しまねばなりません。
 だからグロリアには本を与えました。本は彼女の友達です。苦しい時も本が彼女の心を救います。これは読むべき、という有名な本でなく、現実に役に立つかわからない本ばかり読んでいたかもしれません。興味が湧いた本をブラウエンやゼクセン領主の書斎から持ってきて広げ、好きなところから読んで、いろんなことを考え、わからないところは後回しにして、絵を見ながら勝手な空想をしていました。賢くはないんです。でも多分本が彼女を作りました。
 私も子供の頃からそれと似た感じで本を読んでいました。お小遣い等は貰っておらず、お金が無くて独身時代本はあまり持っていませんでしたが、学校の図書室の床に座り込んで世界の民話全集の「���ルヒェン十二ヵ月」「アラビアンナイト」等を端から読み、講談社X文庫やコバルト文庫の作品に出てきたジェイン・エアや嵐が丘、その他いろんな本を読みました。  一番衝撃を受けたのが高1の頃何気なく手に取ったベディエ『トリスタン・イズー物語』、ゲルハルト・アイク『中世英雄物語』です。私はこういう話を読みたかったのに見つからないから自分で書こうと思って小説を書き始めたので、これらを先に読んでいたら自分で小説を書くことは無かったかもしれないと当時思ったくらいです。  クラスメイトに借りた宝塚のビデオの歌詞の名詞を百科事典で調べてボルジア家や塩野七生を知って、女子パウロ会の発行した漫画でクォ・ヴァディスに出会い、親が読んでいた氷室冴子からヘッセ、ゲーテ等ドイツ文学にちょっと興味を持ち、そういった本が少しずつ私を作ってくれたようです。友達も少なくテレビにもラジオにも触れず(ネットも無く)田舎の閉鎖空間で育って世間を知らなかった私には、現代小説は感覚が違いすぎて馴染めなかったのですが、昔の外国の話には何故かわくわくしてドキドキして涙していたのが懐かしいです。
 グロリアも大人になって文章を書くかもしれません。大人になっても波乱万丈の人生が確定していますが、落ち着いたらペンをとってみて欲しい。多分お金持ちなので、紙はたくさん使えると思います。
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kitsuneponchan · 1 year
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詩、晩白柚の木の葉隠れに
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晩白柚(ばんぺいゆ)の木の葉隠れに 聞こゆるは楽しき三拍子 雉鳩はあたかも隣家の門番、 砂利道の足音に 用心し鳴きやむけれど われ汝を見じ影も隠さん 躊躇わず聴かせてよ 晩白柚の木の梢に 昼下がり のどやかな春の調べを
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kitsuneponchan · 1 year
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薬を飲み忘れてしまった💊
頭の中で私が怒鳴ってる。私を踏みつけるあらゆるものに反抗している。汗がなかなか止まらない。苦しい、けど、夕ご飯作らなきゃいけない。
さっき子供がショートパンツで転んで膝に怪我して帰ってきた。私もこれくらいの頃よく転んで怪我をして、膝に傷跡がいっぱいあった。子供とレギンスはいとけばよかったねと話しながら思い出した。昔の女の子は滅多にズボンをはかなかったし、レギンスやスパッツというものも存在しなかった。私にスカートしか買ってこなかった母は未だにズボンもレギンスもはかない。
考えてみたら、自分の膝なんて長い事見ていない気がする。私の膝にはまだ傷跡は残ってるんだろうか。多分残ってると思う。わざわざ確認しないけれど。
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kitsuneponchan · 1 year
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春の乙女、モラヴィアの春
絵をお迎えしました。
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西日向さん「春の乙女」
本当に素敵な絵で、そっちを見てみる度に素敵な絵がそこにある。本当に有る。手に取って覗く。何度見ても良い。美しい。嬉しい。東欧がぎゅっと詰まってる。
昼間も素敵な絵だったけど、夜になるとますます存在感を増して部屋の空間に浮き出す。スカートは膨らんで、色は濃く、よりはっきりと、豪華に、細密な柄がより細かく、艶も増し、力を得てうようよと動き出しそう。
チェコの民族衣装。東欧の色。レースとリボンで彩られた村の女の子の着る��れ着。暗い歴史を背負う人々の鮮やかな刺繍。伝統の色。
手刺繍が世界に一つだけの衣装の証であるように、この絵も世界に一つだけ、多分多くの人に好かれ望まれる。でも私が惹かれたから、きっと私のところに在っていいものなのだと思う。
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西日向さん「モラヴィアの春」
てのひらに乗る小さな絵の、小さな花たち。冬に一度死んで花に生まれ変わった生き物のようにこっちを見ている。生きている苦しみも喜びもぜんぶこの子だけのもの。何も言わず風に揺れる。
這い出てきた小さなてんとう虫。命には大きさがあるのだろうか。てんとう虫は枯葉の下でじっとして極寒の冬を越す。また出会えたね。額縁にも可愛い花が咲いている。小さな花畑。
思いがけず私に訪れた春。私は本物に出会えたと思う。
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kitsuneponchan · 1 year
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空想か架空か切実な現実の話
真に安心できる場所もなく、死ぬまで不安や重しを抱えて生きるのが難しいと感じるなら、脅かす存在か、あるいは脅かされる存在か、どちらか消す以外に方法はあるんだろうか。
あなたの心次第、という人もいるけれど、日々の小さな幸せを見つけて生きることも、突然足を掴まれて引きずり倒される恐怖の瞬間も、実は紙一重。都合の悪いことは見なかったことにして心も目も閉ざして平気でいるのは、たぶん特に悪い人というより一般人。では刃物を持って敵に向かって行くのは?
刃物を持つのは武器が無ければ自分の存在が消されてしまうほど弱いとわかっているから。武器を手にした人はきっともう誰にも期待していない。もうとうに期待していない。
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kitsuneponchan · 1 year
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「ママの病気は何?」
小学校低学年の子供が初めて、「ママの病気は何て病気なの?」と聞いてきた。
「1型糖尿病だよ」「膵臓が壊れちゃって、生きるのに必要なインスリンって物質が体から出なくなっちゃって、それでいつも注射して体に入れてるの」
子供が赤ちゃんの時、私がインスリンを自己注射するのにアルコールで消毒しようとしたら、子供は予防接種を思い出したのか大泣きした。それ以来あんまり注射の時アルコール消毒しなくなった。今は新型コロナ流行で子供もアルコールの匂いに慣れたけど、昔ながらの医療用アルコール臭はきつかったと思う。赤ちゃんだからでなく、大人でもそう。外出先で注射してると、トイレの個室の外とか、職場とかで「何? アルコールの匂いがする!」と騒ぎになった。大人も注射が嫌いなんだろうししょうがない。外ではとっくに消毒しなくなっていた。
私は1日に4~10回くらい自己注射をしていて、子供は赤ちゃんの時からずっと毎日それを見ていた。私が注射を打っているのだと初めて認識した頃は怖がって顔を背けたけれど、慣れるとママはそれが当たり前、と思うようになってくれた。今も子供は注射嫌いで、予防接種の時は大騒ぎなんだけど、私の注射は日常の全然特別でない事だと思ってくれている。でもママは病気だから、と思って何か我慢してくれてる事もあるんだと思う。よく寝込んでるし。それは可哀想、かもしれないけど、でも、世の中にはいろんな人がいてあたりまえ、と私は思っているので、隠さず堂々と注射し続けた。1万1千回以上。
そして、昨日初めて私の病名を聞いてきた。説明したらふうん、と返しただけで、それからまた普段通り、私たちは何も変わらない日常を過ごしてる。
子供の世界は広くて、未来にわたって可能性は限りなく、まだ何も決まっていない。私もその人生の途上にたまたまいるだけの存在だと思っている。
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kitsuneponchan · 1 year
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美容院に行こうと思って、予約したけれど前日の晩体調が悪くなってキャンセルするのを繰り返している。ようやく行けると思ったら今日は雪でキャンセルした。ネット予約を見たらもう今週は全枠埋まってる。
ぼた雪だ。今日雨にならなかったら表を雪かきしないといけない。
雪の中雨滴堂さんのリングノートが届いた。書く時。書くとしたら。鉛筆かな。
鉛筆は筆だと思う。筆は開くので。
ヒーターで暑くなってきたけれど、足首だけ寒い。頭がぼーっとする。
あとで雪かきをしなくては。
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