Tumgik
li--c-ht · 3 months
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誰のことも好きじゃない、と願いながら目を閉じた
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li--c-ht · 3 months
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昨日、良く聞いていたバンドのギターが亡くなった。37歳。確か結婚していたはず。体調不良で脱退したのは知っていたけど、まさかこんな形で知ることになるとは思わなかった。何回もワンマンライブに行ったし、そのバンドが好きな友達が周りに何人もいた。昨日はたまたまECD(ラッパーの石田義則さん)が命日だということを、妻の植本一子さんのツイートで知った。その後、訃報を知った。時間は経っているけれど、1日に2人の死に触れるのは、耐え難いものだった。投稿を見た時には訃報から5時間が経っていて、私はキッチンで煙草を吸っていた。思わず「まじかよ」と声が出て、床に座り込んでいた。体に力が入らなくなり、灰皿に置いた煙草は煙をあげ続け、燃え尽きた。生きている限りこういうことが続くのか、と思うと堪らなくなる。悲しみが過ぎ去るのを待つしかないと、イヤホンから流れる曲を噛み締めた。私たちは、いつだってハッピーエンドを待っている。待ち続けて、生きている。
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li--c-ht · 3 months
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🕺希死念慮パーリナイ🕺
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li--c-ht · 4 months
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出会った頃から掴めない人だった。もう8年の付き合いになると気づいた時、お互いに笑ってしまった。初めて会った日を全く覚えていないし、恐らく相手も覚えてないだろう。学生の頃は良く遊んでいたけれど、社会人になってから予定がすれ違い、久しぶりに会うと随分と髪が伸びて、金髪になっていた。新宿駅の待ち合わせでかなり探してしまった。お互い最後にいつ会ったかも覚えていなかったけど、たまに交わす連絡で大まかな近況は知っていた。4年付き合った彼女と別れた、私は仕事を辞めた、など。暑い夏の日だった。
そこから1年半後、最悪の状態で終電を無くした私はダメ元で「家に泊めてくれないか」と連絡していた。1人暮らしで夜中に起きている人はかなり限られている。3人に連絡して、1番最初に連絡が返ってきた。同棲していた彼女と別れて1人暮らしに戻っていた家に、こんな形で来ることになるとは。笑ってしまった。タクシーで向かうと、1年半前よりももっと髪が伸びて、後ろにひとつに結んでいた。毛先だけ金髪で、また誰なのか分からなかった。学生の頃は私が喫煙者、相手は非喫煙者。嫌煙していたのに、今では喫煙可能の喫茶店を探すほどに。ワンルームなのに煙草の匂いが全然しなかった。「生活感がない」という言葉を体現したかのような人間なので、部屋も本当に物がなかった。同棲する前の、学生の頃に住んでいた家は何回も行ったことはあったけど、その時よりも何もなかった。柑橘の、何か甘いような匂いがした。夜中に押しかけた上に、1年半ぶりの再会がこれなので、申し訳なさすぎてベッドの横に座布団を敷いて、座ってずっと映画を見ていた。仕事終わりだったらしく、すぐベッドに入って眠っている。時間が過ぎるのを待てれば良いので、息をひそめていた。寝返りを打つたびに、手が触れるのを感じていたけど、もう良い大人なので、気付かないふりをした。床が冷たすぎて、何も考えずに済んだ。
お互い何も言わないけれど、学生の頃に、何度もキスをしたことがあった。その先の、線は越えていない。不思議な関係だったことを、そういえばずっと忘れていた。それが去年の、寒い日だった。
年が明けた。ダラダラとラインをしていると「めちゃくちゃ酔っ払った」と来た。どうやら新年会で飲みすぎてしまったらしい。水を飲め、など面白がっていると「暇なら来てほしいレベル」との連絡。この前世話になったしな〜と、支度を始める。まだ三が日が過ぎたばかりで、私が家に押しかけた日から1ヶ月も経っていなかった。ウケるな〜と思いながら、タクシーに乗って向かった。夜中の0時前に着くと、ベッドに転がっていた。めちゃくちゃ酔ってるけど、頑張ってお風呂には入ったらしい。危険な行為すぎて呆れてしまった。しばらく酔った人で遊ぶ。おでこにペットボトルを乗せたり、水を飲ませたり。何要員で呼ばれたん?と聞くと、心の支え・おしゃべり要員、と言われた。そう言った割にすぐに寝息が聞こえた。まだ着いて1時間も経っていなかった。床が冷たすぎる。暖房がついてるはずなのに、顔にだけ温風が直撃して死にそうなので、寝ているのを起こしてベッドに入って良いか確認、滑り込んだ。背を向けて横になって寝ているので、私は壁に背をつけて、下半身だけベッドに入った状態で映画を見た。腰が痛くなって、私も横になる。お互いに背を向けた状態で寝っ転がって、ぼんやり映画を見ていると、後ろから抱きしめられた。もう私は彼氏と別れていたし、なんとなく予感と期待があったので放っておいた。暖かい。映画を見始めたばかりなのに、全然集中できないし、眠気も来ない。私は人と一緒に眠ることができない。暖かさだけを感じて、映画を見切った。もう諦めて、お互い向かい合って抱き合った。間接照明も消して、窓から明るさだけが頼りの部屋で。線を越えたことはないし、多分これからもない。性的な雰囲気が一切ない男だ。不思議と、それが私を安心させた。背中に回った腕で、背骨と肩甲骨の形を何度もなぞる。痩せていて、大きな背中だ。向き合っているので、何度も目が合う。唇ばかりに目が合ってしまう。暑い。手が何度も頬に触れて、焦げる。同じことをきっと考えているけど、何も話さなかった。キスをした。唇の形を確認し合うような、軽いキス。何も話さず、キスをしては抱きしめ合って、背骨の数を何回も数えた。1、2、3...と数えても、途中で分からなくなった。カーテンの隙間から、朝日が差し込んできた。何故か遮光カーテンだけで過ごしている。カーテンレールに、毛布を掛けて、朝日が眩しくないようにしていた。またベッドに戻ると、少しだけキスをした。
二日酔いどう?と聞くと、まだ頭が痛い、とうんざりした顔をしていた。ベッドから出ると、何も起きて無かったかのように、数時間前のように、2人で換気扇の下で煙草を吸った。仕事が残っているのはいつものことで、15時頃に一緒に家を出た。タクシー代をきっちり回収して、電車で帰った。コートとマフラーから、あの、柑橘の甘い匂いがして、顔を埋めた。体温を反芻しては、どんな性行為をするんだろう、と想像してしまい、死にたくなった。
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li--c-ht · 1 year
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好きだったバンドのボーカルが死んだ
ワンマンライブに行ったこともなければ、グッズを持っているわけでもない。アルバムを何周したとか、そういうことでもない。ただそのバンドの好きな曲があって、その1曲をずっと聞いていただけだった。
目が覚めた時には、訃報から3時間が経っていた。Twitterの通知をオンにしてるわけじゃないけど、確実にそれは目に飛び込んできて、更新するたびいいねが増えていった。フォローはしているけど特に気に留めることもなかったし、そもそも他のバンドのライブにも、何年も行けてなかった。でも、なんだかライブの延期が多いなあと思って気にかけていたくらいだった。公式アカウントを見て、初めて癌だったと知った。
布団に包まりながら、心臓の真ん中に穴が開いて、その穴に風がすーっと通り抜けていった。布団の中にいるのにバランスが取れなくて、穴を塞ぐために、そのバンドの曲を聞いた。
最近温かくなったのに、今日は雨だし風も強い。春にぴったりな曲なのに。この曲を見つけたのは高校生くらいの時で、テレビ出演してるのを見てたんだっけ。それで一目惚れしたんだよな。曲に一目惚れっていうのも変だけど、その言い方が��ったりだと思う。iPhoneから流れてくる声はそのままなのに、もういないって事実だけが、画面の中だけで完結した。
曲が聞き終わっても穴は塞がらなかったけど、春が来るたびに私はこの曲を聞きたくなるから、その度に思い出すんだと思う。
出会わせてくれて、ありがとうございました。
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li--c-ht · 1 year
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久しぶりに水族館に行き、でかい魚を水槽越しに追いかけ回して楽しかった。
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li--c-ht · 1 year
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ギリギリで戻ってきた
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li--c-ht · 2 years
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『東京は、何でもあって、何もないね』
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li--c-ht · 2 years
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仕事を辞めた次の日、キッチンの前で、床で体育座りをしながら、衝動的に死んでしまわないように、自分で自分を抱き締めながら、時間が過ぎるのを待ち続けたことを思い出した。カーテンの隙間から入ってくる日差しのことを、今でも覚えている。
自分が死んだら悲しんでくれるであろう人たちのことを考えながら、
『君が私のことをすきと言ってくれるなら、絶対に居なくならない、』 と。
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li--c-ht · 2 years
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カルテットを見た。
そういえば、私も泣きながらカツ丼を食べたことがある。
『泣きながらご飯を食べたことのある人は、生きていけます。』
食べたのは定食屋のカツ丼じゃなくて、オリジン弁当のやつだけど。
オリジン弁当でカツ丼を買った時、もう私は泣くのを分かっていた。「これを食べながら、多分泣いちゃうんだろうな。」と思いながら、カツ丼が出来上がるのを待った。
カツ丼の味は思い出せる。でも、なんでカツ丼を食べて泣こうと思ったのか、思い出せない。
私はこれからも、何かを食べなくても、泣いているときに、カツ丼を口一杯に頬張るすずめちゃんを、オリジン弁当のカツ丼を、思い出すだろう。例えそれに意味がなくて、誰1人として分かってくれる人がいないとしても。
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li--c-ht · 2 years
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わたしは大体不機嫌だし、あなたを愛せるかどうかはわからない
でも、わたしは決してあなたを踏みにじらない
違国日記 / ヤマシタトモコ
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li--c-ht · 2 years
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優しさと煩悩feat.人生
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li--c-ht · 2 years
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履歴書で人生24年間分書くのめんどいので、成長記録の動画で許して欲しい。
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li--c-ht · 3 years
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『君がいま、俺以外の“誰かもの”ってことに、納得がいかない』
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li--c-ht · 3 years
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左頬の痙攣、彩られた爪、ボサボサの髪の毛、付けなくなったピアス、ずっと洗濯できていない猫の毛がついたワンピース、読みかけの本、壊れてしまった母から貰った鞄、通り雨、頭痛、部屋から見える景色、早くやらなくちゃいけない傷病手当の手続き、布団に沈む体、全部自分のことなのに自分じゃないみたい。東京に出てきて5年目、こんな自分をこの街ですきになれる日は、きっと来ない。
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li--c-ht · 3 years
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拝啓、いつも読んでくださってる皆さま。
真面目な質問なんですが、本当に死にたくなってしまった時、何をして気を紛らわせてますか?
私はその衝動が怖くて、でも死んだらきっと少なからず悲しんでくれる人がいる(と信じたい)と思ってるので、とりあえずは大丈夫なんですが。
本を読むとか、動画を見るとか、映画を見るとか、色々試したけど、そんなこともできないくらい衝動が強くなっちゃう時があるんですよね。
もし嫌でなければ、教えてください。
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li--c-ht · 3 years
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「誰かと一緒にいた方が良いよ」
と君は目を細めながら言った。仕事で嫌なことがあって玄関を出る前に「イヤイヤ」を繰り返す私に内心困っているのでは、と思う。
乗り換えで、地下へ深く深く伸びるエスカレーターを歩きながら降りている時まあまあ高さがあったので「ここから、飛び降りれば、」と普通に考えている自分が心底嫌になった。仕事で嫌なことがあったくらいじゃ死なないし、死ねない。外面は良い方だと思っていたが、今は職場の人とうまく喋れない。人を傷つけるつもりも嫌な気持ちにさせる気がなくても、考えて考えて余計な言葉はふるいにかけて、大事な言葉だけを落として、繰り返し。あと一歩踏み出せば、楽になれる?自分のことをもう少し強い人間だと思っていた。「俺のこと置いては死ねないでしょ?」と言ってくる君に救われているが、足枷にもなる。死にたい詐欺なんて1番ダサいので、寝ている間に水を注いだときにできる気泡のように溶けていなくなったり出来ないだろうか、君のことは悲しませるかもしれないけど、悲しんでくれる人が居るだけマシと思えるから、それも悪くないな。
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