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2020年6月5日　金曜日

今日は貴さんも私もお仕事。

出勤前に二人でそうめん弁当を作った。

1つのタッパーにトマトと卵とウィンナーを詰めて、もう1つのタッパーに、茹でて1口サイズに巻いたそうめんを詰めた。

朝、職場の冷蔵庫に入れておいて、お昼に食べたら涼しくて気持ちよかった。

 退勤後、貴さんと合流して、近くのショッピングセンターで買い物をした。

ショッピングセンターの中で、下りのエスカレーターに二人で立っていたら、貴さんの前に立っていたおじいさんが急によろめいた。

そしたら、貴さんがその人の背中をすぐに支えに行って、何気ない感じで「大丈夫ですか？笑」と声をかけてあげていた。

私だったらあんなにすぐ他人の状況に気づけないし、あんなに早く動けないし、動けたとしても、もっと切羽詰まった雰囲気を出しちゃってただろうな……。

 帰宅してから、家の出窓につけるための突っ張り棒カーテンレールを注文した。

これでやっと部屋がちょっと可愛くなる！

出窓にカーテンレールがないからって、銀色の車用サンシェードをカーテン代わりにかけておく日々とはもうおさらばだ。

夜ごはんに貴さんがニラとエノキと豚肉を入れた塩ラーメンを作ってくれて、とってもおいしかった。

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2020年7月8日　水曜日

今日は貴さんはお仕事で、私はお休みの日。

私は一人で近くのショッピングセンターで買いものなどをして過ごし、退勤した貴さんと合流して帰宅した。

貴さんが夕飯に、ミニトマトと新玉ねぎの鶏出汁ラーメンを作ってくれた。

 明日のお弁当を作って、シャワーを浴びて、洗濯機を回した。

居間で（前回干しっぱなしにしていた）洗濯物を畳んでいると、隣の部屋にいる貴さんが「今日、何の日か分かる？」と急に言い出した。

「今日？　7月8日？　え、何の日だっけ」と言うと、貴さんは居間に来て、ピンクの薔薇が鮮やかなブーケをどこからともなく取り出して、「7月8日は今年から、プロポーズ記念日になります！」と言った。

 そのブーケには、手紙が挟まっていた。手紙にはこう書かれていた。

“突然だけど、２人が出会ってから今までを振り返ってみるのはいかがかな？ たかの押し入れの下の段、3段ボックスの一番上を開けてみよう。 さあ、思い出ツアーの始まりだ！“

指定された通りの場所を開けると、そこには手紙の続きと、出会った頃の二人の写真が置いてあった。

“2013年　二人が初めて会った年だね　この頃は……”

その手紙には、二人の思い出と、貴さんがその頃何を考えていたかが綴られていた。

そして、その手紙の末尾には、さらに次の手紙の場所が示されていた。

“次は、テレビの下！”

そうして私は家の中を探索して回りながら、貴さんが今まで思い、考えてきたことを一つ一つ知っていった。

“まやはいつも、「たかにもらってばかりだ」と言うけれど、そんなことない、たかだってまやに感謝しきれないほどしてるんだ”

と、何度も書いてあったので、すごくびっくりしたし、安心したし、嬉しかった。

2015年、交際開始の年について綴った手紙の中に

“……それで、（この人を幸せにするぞ！）と心に誓ったのだった。たかの宣誓どおり、まやは今まで幸せだったかなあ“

と書いてあった。

私は、その頃から今まで、ほんとうに、あまりにも幸せだったので、それを読んだ瞬間、泣いてしまった。

私が 

「プロポーズされて泣くのって、ウソだと思ってた。だって、近いうち結婚するってことは、既にお互い分かってるわけだし……」 

と言うと、

「うん、『だとしてもきっと泣かせてやる、プロの（ゲーム）クリエイターの意地にかけて……！』と思って、頑張って考えた」

と返されたので、笑ってしまった。

最後の手紙に、

“2020年の今思っていることについては、貴さんに聞いてみてね”

と書いてあったので、聞いてみると、

「これからもまやと一緒に人生を歩んでいきたいなと思ってるし、まやも分かってる通り、まやを一番幸せにできるのはたかです」と言ってくれた。

なんて自信満々なんだ。

それから、指輪が入っている箱のようなものを渡されたので、緊張しながら開けて��ると、指輪ではなく、手書きの「たかと結婚指輪を買いに行く券」が入っていて、しかもよく見たらそもそも指輪の箱でもなく、ただの、ふつうに腕時計を買ったときにふつうについてきたCITIZENの箱だったので、すごく笑ってしまった。

ひとしきり笑い合ったあと、二人で洗濯物を干して、眠った。

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2020年8月7日　金曜日

婚姻届を提出して、今日を我々の結婚記念日とするのだ！

大安だし、なんか、旧暦の七夕らしいし（だから何？って言われたら、別に何でもないんだけど……七夕って、なんか素敵では？）、8月7日って「花の日」って感じがするし……縁起が良くて、可愛くて、良いじゃないか！ということになったのである。

今日は二人とも休みを取って、朝から、貴さんがあらかじめ作っておいてくれていた「たかまや結婚手続きのしおり」の計画表を見ながら、事務手続き巡りをした。

（↑たかまや結婚手続きのしおり）

 貴さんが「改姓に伴う手続きは非常にめんどくさいので、改姓するのをまやのほうにすると二人で決めた以上は、できるだけその手続きの負担を減らす方法を考える！」と言って、最短で全てを回り終えるための計画を立ててくれたのである。

貴さんはいつも、フェアであろうとするし、私が不安に思っていることは一緒に解決しようとしてくれるし、「俺がやる」って一度言ったら、かならず本当に動いてくれる。頼もしい。

 市役所に婚姻届を提出したら、婚姻届受理証明書っていう書類を発行してもらうことになった。簡素な書類タイプと、二人の名前入りで立派な上質紙に印刷された賞状タイプ（追加料金1000円）から選べたので、賞状タイプにすることにした。結婚しただけでなぜか表彰されたかのようで、ちょっと可笑しい。

 交番や銀行なんかも回って最低限の手続きを一通り終え、お互いの両親に「婚姻届出してきたよ」とLINEで連絡したら、みんな喜んでくれて嬉しかった。

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2020年8月11日　火曜日

貴さんと喫茶店「武蔵野茶房」にかき氷を食べに行った。

この喫茶店は、料理を乗せるトレイにお花が一輪添えられて出てくるのがオシャレである。

かき氷とお花を良い感じに一緒に写したかったので、手伝ってもらおうと思って貴さんに「ちょっとこのお花持って」と言ったら、胸の前で柔らかく摘んでこちらを微笑んで見つめるので、（乙女か！）と思いながらそのまま撮った。

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2020年8月13日　木曜日

月島の「あぺたいと」という焼きそば屋さんで、おいしい焼きそばを食べながらお酒を飲んだ。

貴さんがTwitterで「結婚しました」と呟いたら、幼なじみの池ちゃんさんから、「なんで俺に言ってくれないの」とLINEが来たらしい。

そんなことを言ってくれる幼なじみがいるなんて羨ましい。

 飲みながら、貴さんが

「たかは、まやと一緒じゃないとぜったいに見られなかった景色をたくさん見てる。まやが提案してくれた映画を観たりするのもそうだし、俺一人では里芋の煮物なんて一生作らなかった。そういうのがすごく幸せで、価値を感じている」

と言ってくれて、とても嬉しかった。貴さんのことを幸せにしたい。

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2020年10月8日　木曜日

体調が悪くてバイトを休んだ。

貴さんに

「（休んじゃったな…）って罪悪感が湧いたら、それは頭の中のハムスターのほっぺに突っ込んじゃうこと。（家にいるんだから少しでも有意義なことをしなきゃ…）って焦りが湧いたら、それはハムスターのもう片方のほっぺに突っ込んじゃうこと！」

という忠告を受けた。かわいそうなイマジナリーハムスター。

忠告通り、一日、家にいながら、できることを気負いなくのんびりやることにした。

今日は外が土砂降りだ。

貴さんの帰ってくる少し前に、お風呂を洗って、柚子風味のくずし豆腐スープを作った。

案の定貴さんは髪とレインコートと眼鏡をぐしょ濡れにして帰ってきた。

さっき作ったスープと、ナスと豚肉の炒めものとごはんで夕飯にした。

貴さんは「全部おいしい～」と言ってくれて、ごはんをおかわりしていた。

 貴さんから、指輪みたいなサイズの箱を差し出された。

開けてみると中にはちょっと高級そうなチョコレートが2粒だけ恭しく並んでいた。

 「まやが今日休むことを選択できて偉かったからプレゼントだよ！」とのことだった。

びっくりした。私なら、こんな暗くて寒い雨の日は、一目散に家に帰りたいと思うし、なんなら家にいるパートナーを羨ましく思うかもしれない。

家に帰ったら温かいお風呂とごはんがあったらいいなあ…って期待しちゃうかもしれない。

でも貴さんは私に何かを期待するんじゃなくて、私を労うことを考えて帰ってきてくれたんだ。

自分は雨の中、遠くまで働きに行ってきたのにな。

 シャワーを浴びて、お皿を洗って、二人でカービィやピクミンをやって遊んだ。

「スープまだ残ってるよね？明日も食べられるねえ」と貴さんが嬉しそうに言っていた。

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2020年10月23日　金曜日

ホットサンドメーカーを買った。

貴さんが「ぱっくん」と名前をつけて、ホットサンドにしたい具材をなんでもパクパク食べてしまうという設定のキャラクターとして扱っている。かわいいね。

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2021年2月22日　月曜日

今日は、引っ越しのためにネットで目星をつけた��件を、実際に二人でいくつか見てみようということになり、田無周辺を歩き回った。

青梅街道にある、おじいちゃん店主さんがたまに開けている和菓子屋さんが、今日は運良く開いていたので、嬉しくなって二人で入った。

どれも美味しそうで、悩んだ末に、醤油だんごと道明寺を買った。

おじいちゃんが貴さんにおつりを間違えて100円少なく渡してしまったみたいだった。

貴さんは（ん？）とレシートを見た後に、おじいちゃんにおつりを見せながら

「これ、1000円引く、280円だから、720円かもしれない。100円少ないかも」と、笑いながら優しく言っていた。

おじいちゃんは笑いながら「ほんとだ！ごめんね！頭いいねえ」と言っていた。

（貴さんは人を不安にさせない言い方が上手だな）と私はまた嬉しくなった。

 ネットで見て、良さそうだなあと思っていた物件は、実際に見てみると、車の音がうるさそうな立地だったりして、なかなか難しかった。

帰ろうとしたら、戸建ての家が売られていて、「見学歓迎」と書いてあるのを発見した。

先日、不動産仲介屋さんに「家賃の高い賃貸に住むよりも、家を買ってしまったほうが安上がりなこともありますからね」とポロッと言われたことを思い出して、まあ買えないだろうけど、参考までに見学してみることにした。

結果、想像していたほど法外な値段ではないことが分かり、（戸建てはムリだとしても、中古マンションの一室ならもう少し安く買えるのでは…）と、二人の中で気持ちが高まってきた。

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2021年2月23日　火曜日

洗濯かごを持った貴さんが「こちらは、洗濯物回収車です。ご家庭内で、脱ぎ捨てた、靴下、Tシャツなど……」と言いながら巡業してきたので、ご家庭内で脱ぎ捨てていた靴下を回収してもらった。

今日は、早速、田無にある中古マンションをいくつか内覧して回った。

そのうちの一つを、二人ともものすごく気に入った。

ベランダからの光の入り方と風の通り方が心地よくて、8階で、天気の良い日はベランダから富士山まで見えるのだ。

この物件に購入申し込みを検討している人は他にもいるとのことだったので、私たちも慌てて購入申し込みをした。どうかここに住めますように。

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2021年2月25日　木曜日

朝からずっとソワソワして、バイト中に何度もスマホをちらちら見てしまった。

昼休み、スマホを開くと、貴さんからのLINE通知が来ていた。

「まや！！！！！！！！」「決まりました！！！！」「日曜に契約です！！！！！」

住みたかった家に住めることになった！！

嬉しすぎる。バイトから帰る途中に、わざわざそのマンションの前に行って、ピースして自撮りして帰った。前の入居者さんのご都合で、引っ越しは6月頃になりそうだ。

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2021年6月2日　水曜日

今日は貴さんは在宅勤務で、私は休みの日だ。

朝起きてすぐに食器を洗って、シンク周りをピカピカにすると、清々しい気持ちになった。

「聞いて～！　食器洗いしたら自己肯定感が爆上がった！」と貴さんに報告すると、私たちがハマっているゲーム「ペーパーマリオ」の「土ガミさま」みたいに両手でポンポンを持って踊る真似をして、私の自己肯定感をさらに盛り上げてくれた。

（↑ 土ガミさま）（画像引用元：腐ったゲーム箱「Switch ペーパーマリオ オリガミキング 赤紙テープクリアしたよ 感想 その2」）

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2021年6月26日　土曜日

引っ越した！！

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2021年7月16日　金曜日

前の家よりリビングがうんと広くなったのが嬉しくて、二人でリビングでくるくる踊った。

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2021年8月29日　日曜日

家のベランダから景色を見下ろしていると、電線がどこまでも遠くまで連なっているのが見える。

「一体あの電線の果てはどこに繋がっているんだろう？」という話になり、二人で自転車に乗って、電線の伸びる先を追いかけられるだけ追いかけてみることになった。

途中で小金井公園に差し掛かった。貴さんが「いいこと思いついた」と言って、スマホを操作した後、そのスマホを私の自転車のカゴに乗せた。

私の自転車からは、「ポケットモンスター赤・緑」で主人公が自転車を漕いでいるときのBGMが流れ始めた。

その曲を聴きながら広くて平らな公園内をシャーっと漕いでいると、もうポケモンでサイクリングロードを進んでいるときの気分まんまだったので大笑いしてしまった。

電線を繋いでいる大きな鉄塔を見つけるたびに写真を撮った。  

鉄塔は6本ほど見つけられた。この場所を覚えておいて、次の探索はまたこの続きから始めることにした。

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2022年1月1日　土曜日

年末年始、佐賀県の貴さんのご実家に帰省している。

貴さんのお父さん、お母さん、貴さん、弟の寛章くん、わたしの5人と、猫のりんごちゃんだ。

みんなでUNOをやった。りんごちゃんは見学。

貴さんも寛章くんも、記憶と推論によって相手の持っているカードを推測しようとしていて、すごいなと思った。

でも特に戦略を考えてプレイしているわけではないお母さんが豪運で勝利し続けるので、みんなで笑った。

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2022年1月3日　月曜日

東京に帰ってきた。

お正月に貴さんのお父さんが「そういえば二人、そろそろ結婚式を挙げてもいいのでは？」と仰っていたのが二人とも心に残っていたので、結婚式についての妄想を話し合った。呼びたい人はいっぱいいるけれど、みんな来てくれるだろうか。

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2022年1月9日　日曜日

ホテルベルクラシック東京というところのブライダルフェアに行ってみた。

このホテルには披露宴会場が3部屋あるらしい。

中でも、「コンコード」という名前の会場が素敵だった。

『美女と野獣』に出てくるような立派な大階段があって、その階段をライトアップするための、レーザーのど派手な演出が用意されている。

この演出で登場��たら、結婚式というよりミュージカルみたいだな。みんな笑ってくれたらいいな。

幸い、三連休の真ん中である7月17日のお昼に、コンコードの予約を取れる時間帯があるとのことだったので、日程を抑えてもらった。

 ここで結婚式を挙げるぞ！