Tumgik
#最後の女-小説 金子光晴
anamon-book · 2 years
Photo
Tumblr media
最後の女-小説 金子光晴 桜井滋人 草風社 装幀=山岡茂
13 notes · View notes
mitsu-maru · 2 years
Text
Bleu
 記憶というのはポインタとデータで出来ている。いつからか、そのように僕は信じている。忘却とはデータの在り処を指し示すポインタを失った状態であり、データそのものは確かに残っているのだと。何らかの切っ掛けでポインタが復元された時、記憶は鮮やかに蘇る。たった今まで自分が忘れていたことにすら驚くほどに。紅茶に浸したマドレーヌは暮らしに満ちている。長く生きれば生きるほど、過去が未来よりも重くなるから。
 記憶のポインタは厳密な一対一対応ではなく、大なり小なり誤差が生じる。本来想起されるべき思い出の一部が欠落したり、少しずれた思い出が蘇ったりする。あるいは、なかった記憶が新たに生成されたりもする。これは僕が2022年11月20日の午後、「Solarfault, 空は晴れて」という本を読んだ時に生じた反応を元に生まれたテキストである。記憶というのは揮発性であるだけでなく発泡性でもあるから、1週間という時間は記憶を発酵させるに十分な時間だ。読んだ小説の感想文が新たな小説であっていけない理由はない。
 青い、作用の定かでない、おそらくはあまりよろしくない液体。小瓶。『ロスマリン』だと思った。図書館で借りたハードカバーの本だった。少年たちが夏休みに高層ビルディングを抜け出して旅立つ先は暖かい海だった。映像の中で少年と犬が白い浜辺を走っていた。オゾンホールが話題になっていた世紀末。姉はフロンが使われているという理由で旧型のエアブラシをゴミの日に捨てた。その頃、一度塗った色をCtrl+Zすることはできなかった。読み終えた本の感想をTwitterで検索することはできなかった。Amazonは夜中に切らしたPPC用紙を翌日の夕方に届けてはくれなかった。
 大学進学を機に上京し、僕は私鉄の駅から坂道を登って、サンドイッチ屋のT字路を左に曲がってどこかの企業の借り上げ社宅の側を抜けた先にある青いアパートで暮らした。とても青い家だった。九州から上京した人間には東京の日暮れは地球が丸いことを実感させるほどに早く、うどん屋のつゆはありえないほど黒かった。レンタカーで意味もなく夜の新宿を走り回って、ラーメンを食べた。殺人事件が起きそうな間取りの海辺の一軒家でペペロンチーノを作った。サークルに入って本を書いた。酔い潰れた関西人の介抱をしながら、寝言も関西弁なんだと妙に納得した。
 敷地の外れの外れに、今はないその建物はあった。自治の名の下にビラがばら撒かれ、インクの匂いが漂い、アニメソングが館内放送で流れるような建物だ。そういえばビラを配っていたあの団体も青という字を冠していた。季節を問わず週に一度僕たちは集まって、ただひたすらに話をした。それが僕たちの活動だった。生協の缶ジュースは少しだけ安かった。年齢も専門もバラバラな学生たちが、教養を無駄遣いしていた。時々真面目に小説を書いて本を作り、批評会で真剣に意見を交わしたりした。僕たちの掟はただ一つ、描き始めた物語を必ず完結させること。開いた物語は閉ざされなければならない。それさえ守れば何をやろうと自由だった。その頃茨城県でバケツで流し込まれた液体が青い光を放った。
 学園祭で小遣い稼ぎをするために部員総出で占い師の真似事をした。タロットカードから客が望む物語を紡ぎ出すのは即興小説の訓練だ、というのが建前だった。原価がただ同然の占い屋はなぜだかいつも大繁盛で、僕たちのサークルは本の印刷代には困ることがなかった。
「久しぶり」
 堤が話しかけてきたのは、夫の不倫を見て見ぬふりをしつつ、別れる決心ができないと悩んでいる女性の背中を押してしまった直後だった。
「俺のことも占ってよ」
「顔見知りのことは占わないようにしてるんだ」
 本当に占いがお望みなら、と後輩のテーブルを指差す。堤は肩を竦めて、三百円を支払った。後片付けを終えた後、二人でステーキを食べに行った。安くて硬い牛肉にニンニクと醤油でえげつなく味をつけた代物だが、その頃の僕らにはそれでよかった。紙エプロンに跳ねたステーキソースが抽象画のようだった。
「なんだ、その。元気そうだな」
「どういう意味だよ」
「別に」
「ああ、聞いたのか」
「聞いたとも。なんで教えてくれなかった」
「教えたからといって、何が変わるわけでもないだろう」
「そりゃあ、そうだけどよ」
「じゃあ、いいだろ」
 堤は煙草をくるくると回して言葉を探した。最後まで、出てこなかった。
 小さなゲーム会社でアルバイトをした。携帯電話で話をしながら深夜の住宅街を歩いた。千駄ヶ谷のモスバーガーが秘密基地だった。自分たちが作っていたゲームのことは欠片も好きになれなかったけれども、スタッフ同士で話しているのが好きだった。六本木のライブハウスには月一で通っていた。お目当てのバンドの対バン相手のファンが自分の周りで激しく踊り出して、つられて踊っていた。強い人が集まる、という噂のファミリーレストランに自転車で乗り込んでカードゲームの対戦を挑んだりした。初めて中央特快に乗って八王子まで行った。
「で、いつ?」
 帰りの電車は適度に混んでいた。冷蔵庫にマグネットで貼り付けたメモのことを思い出した。換気扇の調子が悪いから業者に連絡すること。そうメモしてから何ヶ月が経っただろう。その頃僕はもう自炊することを止めていて、冷蔵庫には赤ワインとチーズしかなかった。黒い服ばかり選んで着るようになっていた。たまたま見つけた美容院の美容師と気があって、好きなように自分の頭を作品にしてもらうことしていた。この時は確か、虎をイメージした金のメッシュの入った黒髪だったと思う。ギターなんて一度も弾いたことがないのに、スタジオを借りてエアバンドのアー写を撮った。悪ノリしてロゴも作った。
「まだ決まってない。決まっていたとしても、お前には教えない」
「そう」
 エアバンドのベースは、本当のベーシストだった。本当はギターが弾きたかったらしいが、手が小さくてコードがうまく押さえられなかったんだと笑っていた。雷と餃子で有名な街から、時々都内に遊びに来ていた。常軌を逸した方向音痴の彼にとって、乗り換えはいつだって至難の技だっ��。コンピュータグラフィックスを専攻していた彼を、八王子の某大学の教授のところまで無事に送り届けるのが今日の僕のアルバイトだった。この頃のインターネット回線はZoomで面談するほど力強くもなく、クラウド環境はGitHubで自分のポートフォリオを公開できるほどではなかったから、修士論文の指導をしてもらうために直接会いに行く必要があったのだ。
「お前がいなくなるのは嫌だなあ」
 そんなことを面と向かって言われたのは当たり前だが初めてだった。正直少しだけ心が揺らいだ。努めて僕は平静を装い、東へとひた走る列車の窓から外へと視線を移した。刻一刻と時は迫っていた。冬が始まっていた。セーターの袖を鼻に押し当てた。
「バンドはエアなんだ。ギタリストがいなくたって、やっていけるさ」
「エアじゃなかったら、よかったのにな」
「そうしたら、ツアーには必ず宇都宮を入れてやるよ」
「絶対MCでいじられるやつじゃないか」
 東武線の駅の側、一階が物販になっているライブハウスを幻視する。もちろんバンドはエアなので、歌詞も曲もない。それでもステージの上で僕たちは青いライトに照らされていた。ライブの後半で必ずやる定番のバラード曲を歌えば、正確にハモってくれるという信頼があった。電車が新宿駅について、ベーシストと一緒に湘南新宿ラインのホームまで歩いた。
「それじゃあ、またな」
「ああ。今日はありがとう」
 手を振って僕らは別れる。僕には、これが最後だと分かっていた。携帯電話が鳴る。新宿駅は人が多すぎて、誰も僕のことを気にも止めない。運命が僕を迎えに来る。もうすぐだ。こうして世界は分かたれる。
2 notes · View notes
af3ura · 2 years
Text
2022.9.1-9.15
Tumblr media
↑これはロンドンで現像した赤羽の写真。 以下ほぼ写真日記。備忘録。
2022.9.1
Tumblr media
Darhamの宿を出発。朝のパブ。
Tumblr media
スーツケースで朝ごはん。
Tumblr media
なんかヨーグルトに入れるオーツみたいなのの中にスプーン雑に入ってた。日本だったら絶対にスプーンでもう1包装あると思う。私は雑に入ってるのが好き。
Tumblr media
今度こそ窓側取れた。 雲が低くて空がものすごく青い。丘が綺麗。 だけどやっぱり後ろ向きに進む。 座席の方向転換が出来ない仕様なのであれば、日本ならきっと上りの方向が前になると思う。しかしこちらはいずれもロンドン方面(進行方向)が背面だった。不思議だけど、まあそういうもんか、と順応し始める。
Tumblr media
途中で原子力発電所みたいなのが見えたけどどこかはわからなかった。 シンプソンズで見たことある形。
Tumblr media
ロンドンついたけど人多いのとスーツケース重くて疲れすぎてスーパーの寿司の写真しかない。
ゲストハウスに宿泊。 同室に日本人の名前を見つけたけど帰ってくる前に寝落ちした。 英語版『日常』5巻を読み始めた。
2022.9.2
エジンバラで撮ったフィルムが終わったので写真屋さんで現像に出す。 Googleマップを見ると近くに大英博物館があるようだったので、散策しながら向かった。
日本で絶滅したAeroを途中で見つけたのだけど、散策してる最中に全部溶けた。
Tumblr media Tumblr media
めちゃいいつま先
Tumblr media
モアイの体 cute
Tumblr media Tumblr media
日本ブース(?)に三島由紀夫いた。
Tumblr media
広すぎてまたしても諦めた。 朝から来れる日にまた来ます。
スーパーで夜ご飯を買って帰る。 生ハムが食べたかったけど、どれが生で食べられるのかわからなくてやめた。前日に見た寿司を買ってみた。Mini Tokyo salmon Set
Tumblr media
部屋に戻ろうと思ったらベッドに鍵置きっぱなしだった。 「鍵を部屋に忘れました」の英語を覚えた。
明日、ロンドンに住んでる大学院の頃の同期の卒業公演を見に行くことになった。
2022.9.3
Tumblr media
本当に家にする才能がある。
同期の卒業公演のプレビューを見せてもらった。 観客と俳優が交流をするタイプの上演形態で、ああ日本でしばらく見てない光景だ、とおそらく私1人だけ違うベクトルで胸がいっぱいになっていた。 上演作品自体もすごくよかった。”私たちにしか出来ない演劇”というものに立ち会うために非常に有効な劇場と人数だったと思う。
Tumblr media
入り口のセキュリティーにビビりながら入ったお店で食べたアーリオオーリオ。パスタの種類わからなすぎて普通の頼んだつもりがきしめんだった。これがロンドンの普通麺なのか? おいしかったけど脂っこすぎておしまいになった。
Tumblr media
帰宅してから共同スペースで作業してたらパーティが始まって困惑した。 金曜日の夜。
完全に残り体力が減っている。
2022.9.4
パッキングがクソ大変だった。朝から汗だく。 もう既にキャリーに入りきらなかったんだけどまじでなんでなの?エジンバラでバグパイプ買ったから?
チェックアウトして TATE Britain に向かう。宿から徒歩圏内だということに前日に気がついた。
Tumblr media
Cornelia Parkerの展示が良すぎて、朝のパッキングで既に溢れてたのに作品集を買ってしまった。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
常設展示の方は一本道ではなく一部屋に4つ通路があって、ゼルダの伝説 時オカ版の迷いの森かと思った。サリアの歌が大きくなる通路がなかったので迷いました。
Tumblr media
私が唯一自信を持ってできるモノマネ、ジャコメッティの彫刻があった。 めちゃいい。
Tumblr media
ずっと実物を見たかった”Hope”。 想像以上に大きかった。 とてもいい場所に堂々と展示されていた。
Tumblr media
描いた絵が展示になる部屋。迫り来る猫を描いた。
Tumblr media
またマフィン食べた。
いよいよホームステイ先に移���。 緊張しながらバスに乗ろうとしたら、乗りたかったのがバス停に止まらない。イギリスでは手を上げないとバスは止まらないらしい。学んだ。 荷物も重すぎるしこれは楽しろということだな、と思い近くの駅からタクシーで向かう。
ホストファミリーがものすごく暖かく迎え入れてくれた。 大きい黒のラブラドールレトリバーもフガフガ私の匂いを嗅いでいた。 人生で good boy をリアルに言う日が来るとは思わなかった。
Tumblr media
私の部屋は屋根裏部屋だった。憧れの天窓!
夕ご飯をホストファミリーとルームメイトと一緒に食べる。 ルームメイトのNarrimanはブラジル出身で、私の一つ下だった。「明日一緒に学校に行くから安心してね」「困ったことあったらなんでも聞いてね」とにこにこ優しくしてくれた。ありがたすぎる。
まじで不安だ…と思いながらみりんの安否を確認して就寝。
Tumblr media
2022.9.5
初日。 ガイダンスを受けて午後から授業に参加。 チャイム鳴っても誰も来ない。何のチャイム?
学校終わり、ルームメイトがpubに誘ってくれた。 イギリス初飲酒はguinnessでした。
Tumblr media
2022.9.6
Tumblr media
Good boy の Billy どうして階段のすぐ下にベッドがあるんだ…?これは土足で跨いでいいのか…?と思いながら毎回通ってる。
Tumblr media
キットカットがめちゃくちゃでかいし、チョコの味が全然違う。 果物が安い。
Tumblr media
相変わらずチャイム鳴っても誰もこない。何のチャイムなの本当に誰か教えて。
放課後、Narriと近所のpubへ。 夕飯前にでかいハンバーガー食べながら2時間恋バナした。
あとリアルのBless youを初めて聞いた。
2022.9.7
Tumblr media
クラスメートがジャム挟んだクラッカーくれた。
ドイツ語とスペイン語の「さようなら」を覚えた。
放課後はMAMMA MIA!を見にロンドン市街地へ。 時間までNariとBig Ben周辺を散策。
Tumblr media
ピーターパンだーーーー
Tumblr media
ロンドンの空、ターナーが描く空に本当にそっくりでいちいち感動する。 彼はこの空を描いてたのか。
Tumblr media
城?
Tumblr media
城じゃん。 石造の建物はいいな。 歴史ある建築でここに来ること自体でテンションが上がる。
MAMMA MIA! は最高すぎて一場から爆泣きした。 カーテンコールでも爆泣きしてたらクラスメート達に抱きしめられた。 お芝居がよかったのは当然だけど、お客さんの観劇姿勢に感無量だった。客席の反応がすごく大きくて、舞台上と客席との交歓を感じて胸がいっぱいになってしまった。演劇を見ている!という感じがしたし、演劇のこういうところが好きだった、と思い出した。
2022.9.8
疲れすぎて何も写真がない。 普通に授業を受けて速攻帰宅して夕ご飯まで寝た。
夜中に現像した写真のデータが届いた。 色味が途中から変だった。 おそらく、日本から持ってきたので、空港のX線の影響だと思う。すごく綺麗だったエジンバラの空がうまく残せなかったのは残念だけど、これもその時を残してるのは一緒か、と思うことにした。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
エリザベス女王が亡くなった。 「黒い服を着た方がいいですか?」と英語で聞くことになると思わなかった。これから10日間イギリスは喪に服すらしい。
2022.9.9
Tumblr media
観劇しに市街地へ。 地下鉄や街中のモニター、お店の看板など、変えられるところはみなエリザベス女王に代わっていた。 けれど、それ以外は普通だった。喪に服すって、交通が止まったりお店が閉まったりするのかなと想像していたけれど、そうかあ、社会はそのまま回し続けるしかないよな、と思った。
観劇前に以前から気になっていたUZUMAKIというラーメン屋に寄ってみた。
Tumblr media Tumblr media
どちらかというと全体的にAKATSUKIだった。 ラーメンは普通に美味しかった。 著作権どうなってる?と思う箇所が多々あったけど、これって著作権どうなってる?
見たのは”The Seagull” in ハロルドピンター劇場 客席の反応が日本と違いすぎて(再び)びっくりした。かなり終盤までみんな笑っていて、まじで…⁉︎という感じだった。私としては、マーシャとか可哀想すぎて全然笑えないのだけど、喜劇と悲劇は紙一重を真に感じた観劇体験だった。 ラストシーンが邪悪すぎて最高に素晴らしかった。
一体私は人生であと何回『かもめ』を見るんだろうか…。
2022.9.10
この日も観劇しに市街地へ。
Tumblr media
バイオハザードの地下鉄?
Tumblr media Tumblr media
この日は”FROZEN” めっちゃ真横の席だったし見切れてたけどとてもよかった。 小さいエルサがたくさんいて可愛かった。心なしか客席も全体的に水色だった気がするし、私も水色のニットを着てた。
Tumblr media
古そうな天井に穴開けて吊ってる
Tumblr media
ピンスポ
Tumblr media
オケピ
こういうとこばかり見てしまう…。
Tumblr media
休憩中、客席でアイスを売っていた。 飛ぶように売れていたしすぐ隣で売っていたので思わず買ってしまった写真。ブレすぎ。 ロンドンの大きな劇場の多くにBARが入っていて、お客さんはワイン瓶とグラスを片手に鑑賞している。歌舞伎スタイル。 観劇体験としてはめちゃくちゃ最高なのだけど、終演後の客席は映画館でも見たことないくらい食べ飲みのゴミが散らばっていてかなりの衝撃を受けている。この掃除だけでどのくらい手間と時間がかかるのか…と想像して怯える。 ドバイ→エジンバラの飛行機を降りる時も田舎のお祭りかと思うくらい荒れてて笑ったのを思い出した。
観劇後、ネガを受け取りにカメラ屋さんへ。 新しいフィルムを買いたかったのだけど、「今品薄で売ってなくて、来る前に電話してもらった方がいいかも。」と言われた。電話のハードルよ…。
夜は大学院の同期とご飯。 久々に対面で日本語を喋った。 タイ料理屋さんと日本食屋さんに行った。
2022.9.11
Tumblr media
月曜日。 2人ともギリギリに起きてパンを食べながら登校。
放課後は、今週のお弁当の具材を買うために、普段行かない大きなスーパーに行った。
Tumblr media
白いままのフィギュアがついていて、自分で着色するタイプの付録。
Tumblr media
行ってみたスーパーに写真屋さんが入っていて、普通にフィルムを売っていた。
2022.9.12
何の写真もなかった。
サラミとほうれん草みたいな草とチーズをオリーブオイルと塩だけで食べるお弁当を編み出した。うまい。
2022.9.13
何の写真もなかった。2
Narriのカバンから無限に物が出てきたので、ドラえもんの「あれでもないこれでもない…」を見せた。私だー!と言っていた。 DORAEMONっていうのは未来から来た猫型ロボットで…という説明で既に面白そうなのすごすぎる。
2022.9.14
「劇場で出来ないことは何ですか?」と聞かれたのだけど、劇場で出来ないことなんてないのでは…?と宇宙猫になった末に出した苦肉の答え→「ペットの販売」 もしかしたら何かの基準をクリアしたら出来るのかもしれない。わからない。
フランス語ネイティブのChocolatを聞いてテンション上がる。
Tumblr media
日本の夜ご飯タコス(?)とイギリスの昼ごはんin庭
放課後はライオンキングを見に行く予定だったので、再びNariと市街地の観光。 ロンドン塔を見て、Five guys へ。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
新しい街と300年前の建物が共存している。 石造の建物と地震がない国、本当に素晴らしいな。
ロンドン市街地は、エリザベス女王の棺が到着したようで、物々しい警戒体制だった。大きい銃を持っている警官、やっぱりびっくりする。韓国の空港で見た時もカルチャーショックだった。
Tumblr media
飛行機雲がいつもよりたくさん出ていた気がするけど、中継などで多く飛んでたのだろうか。
Tumblr media Tumblr media
ライオンキングの最寄りの地下鉄、ホームまで階段で降りたら200段くらい永遠に螺旋階段で目が回った。 写真は疲れてる私を尻目に元気よく降りていくNariman
Tumblr media
家に帰ったら、シーツを変えてくれたホストファミリーの手によって身代わり人形が堂々としてた。
Tumblr media
2022.9.15
フランス語ネイティブのChamps-Élyséesを聞いてテンション上がる。
サラミとほうれん草みたいな草とチーズで作ったサラダ、毎日液漏れしてる。 タッパーとジッパーをくぐり抜けて必ず液漏れしてくる。 液体強すぎる。
Tumblr media
ガムを捨てるために破ったノートの余りをファイルに入れたらONE PIECEのビブルカードみたいになった。
-----
おわり
また気が向いたら書く
3 notes · View notes
yaasita · 4 days
Text
会場は日本なのに…中国国内“ライブ禁止”のロック歌手の歌を聞くためだけに多数の中国人来日し涙 日本人が知らない“中国”の一面
国際取材部
2024年5月31日 金曜 午後6:30
4月下旬から約10日間かけて、あるロック歌手のツアーが日本全国5都市で行われた。全会場でチケットが完売し、1万人もの観客が涙を流し熱狂したが、コンサート会場にいた客の大半は中国人だった。しかもわざわざこのコンサートを見るためだけに来日した人も多い。彼らはなぜ、多くの金と時間をかけ、わざわざ日本に来たのか?その答えは、彼らの視線の先で歌う1人の中国人男性の歌に込められている。その歌手は、共産党の監視の目が光る中国国内では、公の場で歌う事ができない。この事実を知る日本人は、ほとんどいない。
以下の文章は、東京大学のある中国人訪問学者が執筆し、東京大学大学院の阿古智子教授が翻訳したものを編集した記事である。
満場の観客が流した涙
数千人規模の会場は満員。そのほとんどが中国人。涙を流している人が多い。
日本ではほとんど知られていない45歳の中国人ロック歌手が、ツアーのため来日し、4月20日の大阪を皮切りに名古屋、福岡、仙台、東京で公演を行った。ツアーはどの回も満席だった。
最終公演の東京では、歌手が最後に「自分のような農家の息子が日本でコンサートができるなんて。それになんと、チケットは完売だったんだ!」と語ると、観客は笑い、涙を流した。PANDA RECORD公式SNSより
この記事の画像(9枚)
一部の観客にとって、このコンサートに来るのは、そう簡単なことではない。
現場で観客にランダムに聞いてみたところ、80%以上が航空券を購入し、わざわざ中国から日本に来ているようだった。
さらに、中国ではチケット購入用のウェブサイトにアクセスできないため、コンサートの予約をするためには、VPNなどでネット規制を回避してサイトにアクセスしてチケット代を払い、さらに、ビザの申請、航空券の購入、ホテルの予約もしなければならない。そこまでして、初めてコンサートに来ることができるのだ。
実際に大阪のコンサートに行って中国に一旦帰り、その後また仙台に行き、東京に行ってはまた中国に戻るというように、日本と中国を行ったり来たりするのを2、3回繰り返している人もいるという。
彼らに話を聞くと、「どの会場でも泣いていた」「曲が始まるとすぐに、涙が顔に溢れた」という。
誰かが冗談で、どのコンサートも「大規模なお葬式の会場」のようだったと言った。
歌手は「南京市民の李さん」
歌手は1978年に中国・江蘇省の農家に生まれた李志(リージー)。 現在、南京をベースに活動しており、「南京市民の李さん」と呼ばれている。李志さん PANDA RECORD公式SNSより
しかし、彼はここ数年間、中国では公演ができない状況に追い込まれている。
彼の曲は、経済発展によって激動する中国の40年間の「小人物(普通の人々)」の、「どうしようもない人生のあれこれで構成される生活の断片」を描いている。
たとえば、南京の通りの名前と同じ「熱河」というタイトルの曲の歌詞は、このようなフレーズだ。
熱河通りには長年営業している理髪店がある どんな髪型のカットでもたった5元 店の主人とその妹は椅子に座り、何も言わずに鏡を見つめている 彼らのふるさとは安徽省全椒県の岸辺にある この街に移ってから896日が経った 熱河通りはいつも同じ顔をしている
李志の歌は、埃っぽい中国の普通の人々の無力さを歌ったものであり、政府の公式メディアが毎日宣伝する「ポジティブなエネルギー」とは相容れないものだ。
しかし、李志の歌が禁止されたのはそれが原因ではない。直接の理由は、2018年に彼が著作権侵害で中国の大手商業プラットフォームを訴え、「権利擁護」の道を歩み始めたからだと思われる。
この「権利擁護」が中国政府に嫌われたのだろう。だから、禁止されたのだろう。PANDA RECORD公式SNSより
彼が発表した有名な楽曲のうち、中国で聞けなくなっているのは、1989年の天安門事件を想起させる「広場」や「人民に自由は必要ない」だ。
中国で大きな自由を望むことはできないが、かといって「人民に自由は必要ない」と言うこともできないらしい。だから、中国でこの曲を聴くことはできない。
コンサートを開催してくれた日本に感謝
李志は中国に多くのファンがいる。
中国には、2つの世界があるようだ。1つは当局の宣伝の中の中国であり、戦狼外交官やロシアのプーチン大統領とハグしている指導者がいる。しかし、その外側にまた別の世界がある。そこでは、誰もが互いを知らず、共に関わり合うこともできない。市民団体が政府に危険視されているからだ。だから、コンサートに誰が来ていたのかわからない。
コンサート会場内での携帯電話の使用は禁止されていた。コンサートについて調べても、中国のソーシャルメディアにはほとんど痕跡が残っていない。感情のこもった感想文を書いても、それは友人同士で共有することしかできない。
李志の背中の写真をソーシャルメディアに投稿した者もいたが、それはすぐに削除された。だから、コンサートから1カ月経った今、コンサートに行き、共に歌い、泣き、笑ったという記録は非常に少ない。実際に起こっていることすら記録できない。コロナ後の中国ではよくあることだ。
だが、誰も文句を言わなかった。コンサートが開催されただけでもありがたいことだ。中国の人々はこのコンサートを開催してくれた日本に感謝している。PANDA RECORD公式SNSより
この公演を主催した日本のPANDA RECORDは、李志という歌手とそのバンドを、より多くの日本の人に知ってもらおうと企画したとい��。実際には、日本人よりも、中国人の熱意が彼らの期待を大きく上回ったにちがいない。 多くの観客が中国から飛行機で来るとは予想していなかっただろう。
PANDA RECORDの喜多直人社長は、「チケット販売システムで購⼊者の国籍や居住地が集計できないので分からないが、中国からわざわざきた観客もいた。チケットは完売し、およそ1万人が来てくれて、コンサートは大成功だった。彼らは素晴らしい演奏、音、照明を披露してくれた。今後も中国の素晴らしい音楽を日本で紹介していきたい」と話している。
人々で埋め尽くされる会場を眺めながら、ここに来るために必要な航空券、ホテル、消費額について考えた。中国の厳しい統制によって、日本にもたらされている、この「自由経済」(Freedom Economy)の規模の大きさに、日本の経済アナリストは気づいているのだろうか。コンサート会場には日本人はほとんどおらず、誰も分析できていないと私は思っている。
今回、李志は「熱河」のような「安全な」曲を歌い、 観客は携帯電話を専用の袋に入れて封をし、コンサートの間、使うことができなかった。つまり、彼は「一線を越えた」わけではないが、数年ぶりに彼のステージを見て、彼の声を聞くことができただけで、多くの人が涙を流した。
涙の理由…言論統制で覆い隠される悲劇
なぜ観客は泣くのか、おそらくそれは、これが「普通で自由なコンサート」だからだ。
日本人には中国人の痛みを理解するのは難しいかもしれない。 言論統制が行われている中国では、毎日のように悲劇が起きている。
5月1日未明、広東省梅州市で築10年にも満たない高速道路が崩落し、50人近くが死亡した。政府系メディアの報道はすべて、事故に遭う前に車を止め、高速道路の真ん中でひざまずき、後方の車に停車するよう促している運転手に焦点を当てた。これによって多くの命が救われたわけであり、確かに感動的な話だ。しかし、高速道路の建設の質に関わる政府の説明責任と調査結果は、どこに報じられているのか。中国のほかの災害の犠牲者と同様、亡くなった50人の名前は伝えられない。
5月13日、元弁護士で女性市民ジャーナリストの張展氏が刑期を終えて釈放された。張氏は、新型コロナウイルスがまん延した武漢で起きたことを携帯電話で記録したことが原因で拘束され、2020年12月に「騒乱挑発罪」で懲役4年の判決を受けた。 出所から1週間以上経ってようやく、外の世界が彼女のことを知った。彼女は未だ限られた自由しか享受できない。中国には、刑務所の外にいても、政権にとって「危険な」人々を監視し統制する大規模なシステムがある。出所した張展氏 Xより
5月中旬から、邢燕軍という企業家が中国の法曹界で注目されている。彼は李志と同年代で、「居住監視」という制度で拘束されていた。これは、当局が指定する特定の場所に居住させられ、監視と取り調べを受けることを指す。彼は4月3日に死亡し、家族が説明を求めている。
悲劇は実際に常に起こっている。
5月2日の東京コンサートには、周雲蓬という盲目の中国人ミュージシャンがいた。 彼は2007年に「中国の子ども」という曲を書いた。もちろんこの曲は、中国では演奏できない。曲の中に中国の子どもたちに関連する多くの悲劇に言及しているからだ。たとえば曲の中に、1994年新疆ウイグル自治区のカラマイ市で起きた火災のことが書かれている。教育委員会の指導者を歓迎する文化公演の最中に火事が起き、「指導者を先に逃げさせるのだ!」と生徒たちに指示が渡った。結局、指導者たちは無傷だったが、小中学生288人が死亡するという大惨事になった。
ほかには、沙蘭中央小学校の水害のことも曲の中に。2005 年、黒竜江省寧安市沙蘭鎮の沙蘭川上流で突然大雨が降り、最も高度が低いところにあった沙蘭中央小学校に激流が押し寄せ、105人の子供たちの命を奪った。
どの事故も心が痛むような内容だが、この曲を中国で演奏することはできない。
観客には中国出版業界の人が何人もいた。彼らは非常に厳しい検閲の下で、書籍を出版してきたが、撤去もされ続けている。何人も健康上の問題を抱えている。
観客席には中国の弁護士の姿もあった。彼は「法の支配」を可能な限り守ろうとしているが、本当の意味の「法の支配」は中国にあるのだろうか。
爆買いやタワマン購入だけが“中国人”ではない
2024年の東京で、こんな特殊なコンサートが行われたのだ。歌手も、観客の学者、弁護士、出版人も、ほとんどが40歳以上の中高年だった。歌った内容は中国のごく普通の生活の断片に過ぎなかったが、誰もが涙を流しながらそこに立っていた。PANDA RECORD公式SNSより
日本では、タワマンを購入し、投資する中国人について数多くの報道が行われている。中国に関する分析の多くは経済関係のもの。それこそが、唯一合理性に叶っていると見ているからなのか。
しかし、老いる親と小さい我が子を抱える中年の中国人たちが、どのような状況で故郷を離れ、文化も言語も異なる国で人生をやり直す決心をしているのか、日本人は考えたことがあるだろうか。
コンサートで中国人が流した涙からさらに理解を深められるのではないだろうか。
※コンサートの写真はすべてPANDA RECORD公式SNSより東京大学大学院 阿古智子教授
阿古智子 東京大学大学院総合文化研究科教授。 大阪外国語大学、名古屋大学大学院を経て、香港大学教育学系Ph.D(博士)取得。 在中国日本大使館専門調査員、早稲田大学准教授などを経て現職。 主な著書に『香港 あなたはどこへ向かうのか』『貧者を喰らう国―中国格差社会からの警告』(新潮選書)など。第24回正論新風賞を受賞。
0 notes
higashiazuma · 1 month
Text
じゃれ本 2卓目の作品
「じゃれ本 オンライン試用版」を使ったセッションで紡がれた物語たちです。前の文の前後関係がわからずに何かを書こうとするとこうなります。参加した本人たちはめちゃくちゃ楽しかったです。
お題:特になし ページ数:8P
『数奇なチョコレート』
どうしてこうなってしまったんだ? 私が早朝にこっそり彼の机の中に仕込んだはずのチョコレートが、どうしてあんな場所から出てきたんだ。 朝チョコレートを入れてからずっと監視してたんだぞ。おかしいだろ。
朝からずっと監視していたが、彼は机の中のそれに気付く気配すらなかった。疑問に思いながら注視していると、教室移動の時間になった。今日はアルコールランプを使った実験の日だ。
もしかしたらあれは元々彼の持ち物だったのかもしれない。アルコールランプのオレンジ色の光を見ながら考えを整理する。監視したところで……それに注意を促すような筋合いもこちらにはないのだ。
揺らめく灯を眺めていると、それに炙られる何か、まで想像してしまうのは悪い癖だろうか、職業病か。黒褐色に燻された「それ」は――まるでカカオ豆、とは悪趣味かと頭を振ったとき、ランプが��えた。煙が、甘い。
香りが部屋に充満していく。煙がゆらゆらと揺らめき次第に形を成し始める。何が起こったのか分からず呆然と見つめていると、それは小さな人の形になった。つやつやとした濃い茶色の、まるでチョコレートのような
教室がざわつく。もしかして、と冷たい汗が背筋をつたったのを感じる。 私が今朝入れたチョコレートに、何か関係のあるものなんじゃないか。すると、その小さな人型のチョコレートは、驚くべきことに言葉を発した。
「つくえ」「こども」「かばん」と目に止まったものの名前が読み上げられる中、「とみこ」という知らない名前が挟まる。人型チョコレートから発された言葉に、びくりと大きな反応を示したのは私ではなかった。
「何故、その名前を…?」 隣、というほどでもない距離で小刻みに震える声。振りほどいたはずの赤い糸が、いつの間にか小指を締め上げていた、というような。人型チョコレートの顔部分に、ぱきんと割れ目ができる。
『コンビニで買ったねこ』
今日びのコンビニには何でもあるから、猫をバーコード決済でお買い上げすることぐらいお手の物だ。だけど道義的躊躇を捨てきれなくて、私はいつもパッケージの前を素通りする。嫌味かのようにスナック売り場の隣だ。
お菓子を選ぼうとするとどうしてもチラチラと目に入ってしまう。かわいい猫たちのパッケージ…三毛、サビ、ハチワレにトラ。無視しようとしても暴力的なかわいさが私を誘惑する。棚前で吟味していた客が黒猫を手に
レジへ向かっていった。その客を注意深く見守っていると、レジの店員はまるで何事も無いかのようにパッケージのバーコードを読み取り、こう言った。 「この場で開封して行かれますか?」 「いや、家で開けます。」
「ノワァ」変な声で鳴くなあれ。電子決済されていった「ねこ(?)」を見送り、棚を見ればまだいくつかの在庫があった。真四角のパッケージの中で思い思いに伸びたり縮んだり捻れたりしている。呑気なもんだ。
彼らの何割が、自分が実は玉ねぎが食べられなかったりd払いのキャンペーン対象だったりすると理解しているのだろう。来月の請求書では「国民健康保険料」と同列に並んだりするのだ。……ちょっと見たいかも、いや、
猫だって同じ命なんだからこんなふうに扱うのはやっぱり良くない。しかし猫が国民の健康に寄与しているというのは厳然たる事実だ。間違いない。私が若干不健康な日々を過ごしているのはもしやねこが居ないからでは?
そう思った私は、吸い寄せられるようにひとつのパッケージに手を伸ばした。 レジに持っていくと、店員はやはりこう聞いてきた。 「この場で開けて行きますか?」 私もやはりこう答える。 「家で開けます。」
家に帰りそっとパッケージの蓋を開けると「ノワァ」という鳴き声とともに、ねこは消えた。空になったパッケージからはゴロゴロと小さな音が響く。どちらでも良いのだ。本当にねこでも、本当はねこでなくても。
『どこにでも現れるメガネ』
異変に気付いたのは、弐萬圓堂で��鏡を新調してから三日目のことだった。週一の楽しみ、サウナ通い。オレンジ色の明かりと蒸しに蒸された空間で、俺は目元に違和感を感じた。 熱い! なんとそこには、
…ない。何もない。熱いのは蒸気を直に受けたからで、俺の虚弱な目を守るべく新調した眼鏡がどこにもない。嘘だろ、もう無くした? あの店主、「こいつは絶対に無くなりませんよ」なんて吹きやがって! そもそも、
眼鏡の紛失防止に眼鏡チェーン以上のものがあると思った俺が馬鹿だったんだ。何が「合図一つでどこでもお供! あなたのお眼鏡に叶います!」だ。俺は蒸気で濡れた顔を拭い、0.2の裸眼でレンズの光を探す。
うすらぼやけた視界で必死に探せど一向に見つかる気配はなかった。もう諦めて新しいメガネを買いに眼鏡屋へ行った方がいいのではないか…そんな考えが脳裏を過ったときだった。
ふいに、胸ポケットに違和感を覚えた。恐る恐るまさぐると、『あった』。無くしたはずの眼鏡が、そこにあったのだ。なんて便利な眼鏡なんだ、と思うかもしれない。でも俺は、うっすらと気味の悪さを覚えていた。
無くして見付かる。眼鏡はその繰り返しだ。眼鏡が見付かるのは決まって、ニュースでとある地名を見かける時だった。幼い頃だけ住んでいた田舎。何故今更ニュースで名前が上がるのか不明なほど辺鄙な場所だ。
便宜上故郷であるその地は、ちと難解な名がついている。何も見ずに書けと言われたら俺でも無理だ。 …もしかすると眼鏡のやつ、テロップに映るその込み入った字画を解らせたいために、毎度戻ってくるのだろうか?
つまり、この字を覚えれば晴れてこの眼鏡は役目を終えるというわけだ。なるほどね。俺はこれからもこの地名を覚えることはないだろう。いや、いつか死ぬ前くらいには覚えてやってもいいかな。
『おまかせ木綿豆腐』
絹のやつとは作りが違うんでね。多少の荒事ならこっちに任せるのが正解ってもんだ。名前? 『モメン』じゃない、『ユウ』だ。大体あいつがキヌなんて名乗るからセットで豆腐なんて言われることになってんだ。
キヌのやつは今日も得意のスムーストークであんたを誑かしたんだろう。依頼料は高くつくぜ、財布の紐をどれだけ締めても、あいつには湯葉も同然だ。 まあ、任せておきな――それで、あの「高野」と何で揉めたって?
…なるほど。あの土鍋は上物だからな。どちらの取り分かで揉めたってわけだ。で、その土鍋を自分のものにしたいと、そういう話だな?なあに、俺にとっては湯豆腐みたいなもんさ。安心して吉報を待っておけ。
そう言って男はすっくと立ちあがると、土鍋を求めて夜闇に消えて行った。 なぜならそう、この男こそもめ事の仲裁のプロ。ネゴシエーターなんてお洒落な肩書はいらない。『おまかせ木綿豆腐』その人だったのだ。
─というのが、前回君たちに講義した内容だ。きちんと覚えているかね。『おまかせ木綿豆腐』に関連する記述には実はいくつかの相似点が見られてね。同一人物とする説も複数人とする説もあるが共通しているのは、
その「変幻自在性」。まさに豆腐、ないし大豆だ。柔らかく相手を受け止め、誰かの色に染まるかと思えば、ときに肉食獣のごとき強靭さも見せる。変異性の遺伝子が組み込まれている、と言われても疑うまいよ。
豆乳の満たされたプールで悠々と寛ぐ高野とその取り巻きたちを尻目に、私は屋敷へと忍び込んだ。
そこにあったのは黄金の土鍋。黄金でできているが、確かに土鍋である。私は難なくそれを手にすると、豆腐を味噌汁に滑り入れる速さで屋敷を後にした。 こうして事件は解決した。おまかせ木綿豆腐におまかせさぁ!
お題:おまかせ縛り ページ数:8P
『お父さんが作るヒンズー教』
「そうだ、ヒンズー教を作ろう」 ある日、父の口から出た言葉だ。 定年退職を迎えた父親が始めるものといえば蕎麦打ちと相場が決まっているが、なぜか父は宗教に目覚めてしまったようだ。
「ヒンズー教はもうあるじゃん。作る前にもうこの世に存在してるから諦めなよ」至極冷静なツッコミも父は意に介さないようだった。「まずは合言葉を考えるか」「よくわかんないけどもっと先にやることあると思う」
「じゃあまずお父さんがヒンズーとして」「お父さんヒンズー教知らないよね?」 まったく分からないまま父の熱意だけが空回りをしている。理由を尋ねるのも嫌だが、掘り下げてくれと父の顔が言っていた。
「…うん、じゃあお母さんは?」 そういう自分だって女神転生シリーズの知識しかないけれど、お父さんに至ってはこうだ。 「母さんには、ラーマをやってもらおうと思う」 マーガリンで覚えたなさては。
「母さんにカーリーをやってもらうわけにはいかないからな」 「そこはヴィシュヌとラクシュミじゃなくて良いんだ」 最早女神転生オタクの会話である。お父さんは黙ってメガテン5をセールで買った方が良い。
「タマにも我がヒンズー教の一柱として重要な役割を与えよう」「タマ…巻き込まれてかわいそうに」何も知らないタマは父に撫でられて満足げにゴロゴロと喉を鳴らしている。「名はタママーンに改名す」「やめて」
タマを膝に抱いてああだこうだと話す父は、それはそれとしてまあ楽しそうではある。もともとこの手の与太話を作るのが好きなヒトなのだ。
この一連の流れだって、先週配信サイトで「RRR」か「バーフバリ」を観たせいに決まっている。些細な愉快をくれたのならまあ良いじゃないか。女神転生シリーズでの知識しかない僕が、文句を言っても仕方ないのだ。
『健全な肉体に宿るユンケル』
健全な精神は健全な肉体に宿る、なんてのは全きウソであり、少なくとも俺の健全な肉体には恐らくユンケルとかが宿っている。しじみの味噌汁とプロテインバーも。筋肉は全てを解決するなんてウソだ。解決してみろ、
なかやまきんに君。筋トレは正義かもしれないが、そもそも現代社会人に残される可処分時間なんてたかが知れている。その貴重な時間をどうやって筋トレに費やすことができようか。かといって、
このままでは肉体は不健全になるばかりだ。もやしまっしぐらだ。いや、それだけならいいが代謝が落ちた体はいずれ摂取した栄養を消費しきれず蓄え始めてしまう。そうなったらもうおしまいだ。
ともあれ対策は早急に行うべきだろう。何故なら健全な肉体でなければ意味がないからだ。精神はこの際置いておく。ユンケル的にはそっちはあんまり役に立てない。自分で頑張ってほしい。そうと決まれば早速、
行きつけの薬局へ―向かうつもりだったが、深夜営業のはずのそこは閉まっていた。シャッターに「本日棚卸」の文字。期限切れになるだろうアプリクーポンを惜しみ、否、惜しむより先に鉄剤だ。イオンなら、いけるか。
その一縷の望みは、すぐさま砕かれることになった。 しまった!深夜営業の薬局が閉まっている時間帯に、イオンが開いてるはずないじゃないか!! 赤と白の看板の下、俺は絶望する。鉄剤。なんとしても鉄剤を。
「ヤーッ!」それは突然のことだった。窮地に陥った俺の耳にあの聞き慣れた声が飛び込んできた。「き、きんに君!!」そう、紛れもなくなかやまきんに君だった。自信に満ちた仁王立ちでそこにいた。「ハッ(笑顔)」
なんて眩い笑顔なんだ。失われていた力が蘇るのが分かる。何が敵かも分からんがとりあえず殴っとけば良いか。やはり筋肉。健全な肉体、頑強な筋肉、それこそがすべてを解決する。
『我が家UFO』
ホログラムで出来た夕暮れの町並み、伸びていく影。少し湿った柔らかい土の上を走りながら、僕らは家に向かっている。僕らの家は、頭上にある色とりどりのUFOだ。
姉ちゃんとその彼氏(現:元カレ)の些細なLINEスタンプ会話が、うっかり「母星」との通信に混線してしまったせいで、呑気な地方都市は太陽系いち愉快な避暑地に変わった。葉巻型の家も金星人からの贈り物だ。
アダムスキー型のホテルは木星人が建てたもので、海王星人にたいへんウケが良く、県外からの観光客にも人気になっている。おまけに日清グループの焼きそば工場まで進出してきたものだから、町はとても賑やかになった
しかし後に大きな問題が発生した。建てられた数々のUFO建築物が人々をアブダクションし始めたのだ。幸いなことに内臓を抜かれキャトられるところまではいかなかったが
普通に改造はされたし記憶も改ざんされた。お父さんが二人いるご家庭も出来れば、長女が増えたご家庭もある。UFOは「家族は複数人」ということしか理解していない。その関係性や成り立ちは二の次だ。
「どうする、姉ちゃん」と僕は言う。「このままいくと元カレが僕らの新しい兄ちゃんだ」 「無理絶対無理、あんな伸びたカップ焼きそばみたいな男。お湯と一緒に流しに捨て――」 瞬間、僕らは同時にはっとした。
僕らの葉巻型ハウスの前に、新たな葉巻型UFOがフォンフォンと音を立てて降りて来たのだ。硬直している僕らの前に、光が射す。この家をプレゼントしてくれた金星人だ! 金星人は優しく微笑んだ。
「このたびはUFO型ハウスのモニターになっていただきありがとうございます」僕たちモニターだったんだ。しらなかった…「住心地はどうでしたか?」アンケート用紙を渡された。とてもよかったに◯をつけた。
『キャンプファイヤーをするスリ』
目の前にはごうごうと燃え盛る火柱がある。いわゆるキャンプファイヤーというやつだ。ぱちぱちと爆ぜる音と顔を焼く熱を浴びながら今までのことを思い返していた。いつものようにスリの獲物を物色していた俺は、
おあつらえ向きな男を見つけていた。取ってくださいと言わんばかりにチラ見えする財布。しかも厚い。おどおどとした雰囲気も丁度いい。財布はあっさり俺の手中におさまり、今日の仕事は完遂だ。そう思っていた。
なのに今、俺は何故こうして積まれた薪の前に立ち尽くしているんだ? 五分じゃ審査が下りないだろうカードや角の折れてない札が詰まった革財布を、まるで炎に投じたがっているかのように。否、焼かれるのは財布か?
そうだ。財布ではなく俺自身を焼けば財布は無事だ。俺が罪に問われることもない。――いや、何を考えているんだ、俺は!困惑する俺の意思を無視するように、俺の手が勝手にチャッカマンを薪の隙間に差し込んだ。
一気に薪が燃え上がる…かと思ったが、一向に炎は上がらない。チャッカマンの小さな火は薪の表面を焦がすだけでなかなか燃え移らない。薪を燃やすにはもっと燃えやすいものを先に入れるんだったか。何か手頃なものは
とポケットをまさぐり、結局スッた財布にいきつく。レシートくらいなら燃やしても良いだろう。財布の中には幾重にも折りたたまれた…異様といえるような長さのレシートが入れられていた。何だこれはと手に取り、
中程の印字に目を剥いた。「割引 50%」と付記された項目。みな人名だ。中には、俺の名も。 何が引かれてるんだ? 人間的価値? 確かに俺はスリだが半額になるほどか? それとも、…命、寿命。その領収書。
気付くと俺は、木組みの中にいた。燃える炎が、全身に纏わりついて行く。たすけてくれ、と声をあげそうになるが、呼吸すらできない。 目の前に男が立っている。 「ええ、その通りですよ」 男の目に、炎の橙が輝く
0 notes
kachoushi · 1 month
Text
虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅴ
花鳥誌2024年5月号より転載
Tumblr media
日本文学研究者
井上 泰至
8 さしくれし春雨傘を受取し
 『五百句』には「大正十三年」と注記され、初出は翌大正十四年八月の『ホトトギス』で、「近詠」とのみ題されている。『年代順虚子俳句全集』第三巻の大正十三年の項には、「四月(日不明。)小樽高商を卒へたる長男年尾を伴ひ京阪地方に遊ぶ。その時の句?」とあって、『虚子百句』では次の九番目に挙げられる「天日のうつりて暗し蝌蚪の水」の後に掲出されている。成立は前後していたか。
 しかし、『虚子百句』では、この句の方を先に挙げた。その理由は、単純に『五百句』の掲載順に拠ったとも考え得るが、加うるにこの句の前の七番の句が「雨の中に立春大吉の光あり」なので、「雨」の句で一組としたか。この後九番は「天日」で晴、十番は「思ひ川渡れば又も春の雨」と雨の句となる。単調さを避け、季節の進行に晴雨の交代を入れ込んだ編集の妙でもあったか。
 この句の問題は、「春雨や」と持ってこず、「春雨傘」と中七に造語としてわざわざ置いたのは何故かという点にある。ここから考えてみよう。
 「さしくれし」の「し」は、一般に「過去」の意味の助動詞「き」の連体形だと言われるが、室町時代末期から、現在もその動作が続いている「完了」の意味を持つようにもなってきていた(井上・堀切克洋『俳句がよくわかる文法講座』第2章)。有名な、
  糸瓜咲て痰のつまりし佛かな 正岡子規
 の「し」も、「つまってしまった(そして、現につまっている)」の意味でないとおかしい。ただ過去の動作が終わったとか、あるいは過去の動作の影響が終わってしまったということなら、子規は死んでしまっていることになるが、この句は自分の最期の姿を「佛」と客観視して詠んだのであって、「今まさにちょうど」という意味でなければならない。やはりよく知られる島崎藤村の「まだあげ初めし前髪の/ 林檎のもとに見えし時」という『若菜集』「初恋」の一節も、現前する女性のうなじを詠んでいるのだから、「し」は「あげたばかりの」という意味でなければならない。
 掲句も、上五の「さしくれし」を受けて「受取りし」と応じた、この呼吸が一句の眼目なのである。繰り返される「し」は、過去でなく完了の意味でなければならない。そこで中七の「春雨傘」の造語が使われることになったものだろう。
 そこに気づいてみると、おそらくは女性が手渡してくれた傘を阿吽の呼吸で、虚子か、あるいは虚子が見ていた人物が受け取った動きのある一場面に焦点を当てたことがわかる。
 「春雨」は本来京都独特の、鴨川の水面を観て雨を知るような細やかで繊細なそれであるから、この一瞬の「艶」なる場面をつなぐ重要な小道具の属性を知らせるのに、十二分の役割を果たしているのである。当然『喜寿艶』にはこの句は掲載されている。
 なお、京都の三業(料亭・待合茶屋・置屋)の女性の品を様々に詠むのは、虚子句の一傾向であるが、
  美人手を貸せばひかれて老涼し 昭和二七年
  夕立に傘傾けてはつ子来ぬ   昭和三〇年
 など京都の女性の「手」や「傘」を材にした同傾向の句を確認すると、虚子にとって「傘」と女の「手」のしなやかさや姿態は、発想の起点であったことが確認できる。
9 天日のうつりて暗し蝌蚪の水
 『五百句』には「大正十三年」とのみ注記。『年代順虚子俳句全集』には、前の句の解説で示したように、小樽高商を卒業した高濱年尾を伴い、関西を訪ねた四月の句か、としている。『ホトトギス』大正十三年六月号の「消息」欄で年尾は、滞在十八日、京都・大阪・神戸・堺・大和を回り、特に京都の嵯峨・御室・東山、さらに琵琶湖から比叡山・大原を回り、京都の風光の良さを特記している。
 掲句は、二つの解釈が一応想定できる。太陽が位置を傾け、それまで日が当たっていた場所が暗くなり、そんな中をお玉杓子が泳いでいる、というもの。
 今一つの解釈は、「沢山のお玉杓子が孵ると水一面が黒くなるほどで」「日の光が水に当っても暗いような感じがする」という『虚子百句』の高濱年尾のような受け取り方である。清崎敏郎も「玉藻研究座談会」で同様の解釈を披露している。
 大野林火もまた後者の意味に捉え、「くろずんた蝌蚪」と「水面の日輪」とが重なり、「不思議に重々しい空気を伝えてくる」としている(『虚子秀句鑑賞』)。
 こう考えてくると、一句の解釈の分岐点は「うつりて」が「移りて」なのか、はたまた「映りて」なのかというとこにあることが見えてくる。
 まず、この句が詠まれていた時、年尾が同伴していたということであれば、後者の解釈に軍配を挙げる客観的証言である可能性は頭に置いておく必要があろう。
 さらに、「うつりて」を「移りて」と解釈してしまっては、太陽の移動を説明しただけのことになってしまい、何が何してどうなった式の句として、値打ちが下がる。やはり「映りて」と受け取って、太陽の姿と光は池に映ってはいるものと理解して初めて、句に情趣が生じる。
 そもそも「て」は、単純な接続ばかりでなく、「ではあるが」という逆接の含意を俳句では持たせることがままある(井上『俳句のマナー、俳句のスタイル』)。
  面白てやがて悲しき鵜ぶね哉 芭蕉
  糸瓜咲いて痰のつまりし佛かな 子規
  蝌蚪生れて未だ覚めざる彼岸かな 松本たかし
 この句も、「太陽の光とその姿は池に映ってはいるものの」と屈折した意味を読み取るべきであろう。
 深見けん二は、やはり「玉藻研究座談会」で、「天日」の語の選択について、「何かそこからずうつと広がって行く大きな宇宙なり世界といふものが感じられる」と発言し、敏郎とのやりとりの中で、「太陽」よりも「天日」の語を選ぶことで、客観的な状況が単純化され、それに伴って、個々の細かい現象より、もっと大きな世界を把握し表現することが可能になったと確認しあい、生前虚子は「単純化していくとそこに個性が出て来ますよ」と語っていたことを引用している。
 この句に虚子の「個性」を読み取るならば、「金亀虫擲つ闇の深さかな」「蜘蛛に生れ網をかけねばならぬかな」「大寒の埃の如く人死ぬる」のような闇の世界を見つめ、それすら客観視しようとする世界に通じると言えば言えようか。
 最晩年の「この池の生々流転蝌蚪の紐」(昭和三十一年)も、細部にこだわった客観写生から出発して、掲句のような「単純化」を経て、たどり着いた表現と境地と見ることも可能だろう。「天日」という世界観を含んだ語の実験が、晩年の自在を生んだと考えたい。
 なお、虚子の揮毫は『虚子百句』全体に、かすれた墨痕で、視力が弱くなった老年の筆を感じさせるが、掲句に限っては鮮やかな筆づかいとなっている。意図的なものなのかどうかは、本書全体から見直してみる必要があり、機会を改めたい。ただし「我心或時軽し芥子の花」など明らかに、居住まいとただした書きぶりも認められる句が少ないながらあることは、単純な墨継ぎの問題で収まるのか否か注意を要することは、心覚えに書きとどめておきたい。
『虚子百句』より虚子揮毫
9 天日のうつりて暗し蝌蚪の水
10 思ひ川渡れば又も花の雨
Tumblr media
国立国会図書館デジタルコレクションより
___________________________
井上 泰至(いのうえ・やすし)   1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
0 notes
kozuemori · 2 months
Text
Tumblr media
今週末は初夏を思わせる陽気となりそうです。桜の花びらが散るなかを散歩したり、カップ状に開いたチューリップの間を蝶々が舞っている姿を見かけたり、ツツジの花の鮮やかな姿を楽しんだりしながら、太陽のエネルギーを享受しています。ベランダのバラたちもぐんぐん成長していますし、メダカたちの食欲も旺盛です。
私たちの周りで繰り返されるこうした自然の営みはごく当たり前の姿のように見えますが、それは私たちが『原因』と『結果』というカルマの法則を魂のどこかで理解しているからだと思います。文字通り、種を蒔けば花が咲く、という『タネ』や『仕掛け』があることも経験上、知っているからなのでしょう。
最近の私の寝る前のお楽しみは、NETFLIXの『人生はマジック』というシリーズを観ること。今時のユーチューバーのような風貌のマジシャン、ジャスティン・ウィルマンが予想を超えたエンターテイメントを見せてくれます。今まで何度も目にしてきたマジックおなじみの『タネ』や『仕掛け』も、オリジナリティ溢れる斬新な演出と彼の巧みな話術でアップデートされていますし、なんと言っても彼の使うトリックには愛とユーモアと優しさと癒しがたっぷり込められていて、思わず涙…となってしまうのです。このショーの素敵なところは、マジックというものが『タネ』や『仕掛け』を介在とした心の中に起こる不思議な現象のことだと気付かされることです。そして、その現象は時として素晴らしいメッセージへと変化するのです。
その点では、ミディアムシップもある種のマジックだと言えるかもしれません。その昔、近代スピリチュアリズムの黎明期にミディアムたちが空中浮遊をしたり、エクトプラズムなどの物質化現象や霊言を伝えていた頃、ハリー・フーディーニをはじめとする一流の奇術師たちがミディアムたちのトリックを暴き出そうとしました。中にはトリックを使ったイカサマもあったでしょうが、本物の霊現象にも、実は『タネ』や『仕掛け』があります。
何故ならば、霊界通信は霊界、スピリットたちがもたらすエネルギー、メッセージという『タネ』と、ミディアムシップのメカニズム、『仕掛け』によってもたらされるからです。奇術と異なる点は、ミディアム自身は『仕掛け』自体は理解していても、『タネ』がどこから来るのか、どのようにそのミディアムシップというマジックが成立するのかを予め知らされていない、即興だというところです。
この『人生はマジック』の中のエピソードの中で、ミディアムシップの仕組みに似たマジックがありました。初デートの場面で、あるカップルがレストランのテーブルを挟んで座っています。男性の後ろにはジャスティン(マジシャン)が隠れて座り、両手だけを使って二人羽織の要領で目の前に座っている女性にマジックを見せるのです。もちろん女性にはマジシャンの姿は隠れていて見えませんので、目の前の男性がマジックを披露しているように映ります。また、男性には予めどんなマジックをするのか知らされません。そして、言うべきセリフもその都度ジャスティンから小声で指示されますから、男性は全くの即興で振る舞わなければなりません。
春学期のクラスで、生徒さんから私のブログからリンクしていたアイイスのYouTube動画やサーモン、霊界通信のデモンストレーション原稿などが見られなくなっていると教えていただきました。どうやら、アイイス事務室がなくなったのと同時にアイイスのYouTubeアカウントと事務室ブログが閉鎖されたようです。その代わりといってはなんですが、デモの動画が一つだけ私のファイルに残っていたので先日YouTubeにアップいたしました。2017年の夏、私がアイイス認定ミディアムになって、一年未満の頃のデモです。途中、他の方の顔が映っている場面はカットしています。今とは違って初々しい〜(自分で言う?)。私の周りで二人羽織のようになって一緒に働いてくれているスピリットの存在、感じられますか?
youtube
明日はアイイスのスプリングフェスティバルが開催されます。残念ながら私は都合があって参加できませんが、アイイス認定ミディアムの皆さまの素晴らしいデモンストレーションのメドレーをぜひ楽しんでください!ご参加はこちらからどうぞ。
・・・・・・・・・・
4月21日・22日に開催するワークショップ『ALL ABOUT ミディアムシップ』ではミディアムシップがもたらす素敵なマジックに触れ、霊界の『タネ』や『仕掛け』について学びながら、さらにスピリットたちの光に近づいていただきたいと思っています。多分、今回もあっという間に時間が過ぎてゆくでしょう。皆さまのご参加をお待ちしています💕
Tumblr media
All About ミディアムシップ
4月21日(日)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
4月22日(月)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
料金:1回 8,000円(アイイス会員・税込)・10,000円(非会員・税込)
両日共に同じ内容です
どなたでもご参加いただけます
最少催行人数:3名
ミディアムになりたいと思っている人、ミディアムの役割について知りたい人のための6時間ワークショップです。アイイスでの講師歴9年、ミディアム歴8年、イギリスのアーサー・フィンドレイ・カレッジにて数回に渡って講師・プロの為のミディアムシップ、サイキックアート、トランス、シャーマニズム等のワークショップに参加し、海外のミディアムとも交流のある講師による最新の情報を含めたレクチャーとゲーム感覚で楽しめる実習を通じて、あなただけの唯一無二のミディアムシップを作り上げていく過程を経験していただきます。
あなたの中に潜在する本来の能力を知り、それを呼び覚まし、育み、特化した分野をさらに伸ばして磨き上げましょう。そして同時に自分の苦手な分野を知り、それを伸ばす方法も試してみましょう。
ミディアムシップは決して完成することのない、永遠に学び、伸ばし、育むことのできる能力です。その過程を指導霊の応援と協力のもと、楽しみながら一歩一歩着実に進んでゆきましょう。大切なのは、自分に期待しながら挑戦し続けること、自分を信じて諦めないことです。練習すればするほど、そして失敗を重ねるほど感覚が研ぎ澄まされ、あなたは素晴らしいミディアムになれるでしょう。
レクチャー内容
 ・ミディアム、ミディアムシップとは
 ・ミディアムシップの種類とその役割
 ・良いミディアム、ミディアムシップとは
 ・霊能力はなぜ与えられ、なぜ失効するのか
 ・ミディアムとサイキック 
 ・想像と霊感の違い
 ・デモンストレーションとカウンセリング
実習
 ・シッティング・イン・ザ・パワー 
 ・ミディアムシップクイズ・30問に挑戦!解説付き
 ・サイキック、ミディアムシップ、トランス各実習
 ・直感と指導霊により深く繋がるための各実習
このワークショップは以下のような方に向いています 
 ・ミディアムシップついての理解を深めたい
 ・ミディアムシップの練習、経験をしてみたい
 ・ミディアムという役割に興味がある
 ・ミディアムになりたい
 ・指導霊との繋がりを深めたい
 ・本当の自分の人生の目的を探りたい
 ・自分自身の可能性や能力を探りたい
 ・霊性開花を通して人の役に立ちたい、社会に貢献したい
このワークショップは2019年4月17・21日に開催した同タイトルのワークショップの内容と同様ですが、一部を加えたりアレンジしてアップデートしています
詳細・お申し込みはこちらからどうぞ。
ショップからも直接お申し込みいただけます。
・・・・・
サンデー・サービス(日曜 12:30〜14:00)詳細はこちらから。
5月19日   担当ミディアム:澤輪・森
6月30日  担当ミディアム:ゲスト・森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
当日は以下のリンクよりご参加ください。
・・・・・
ドロップイン・ナイト 木曜日 19:00〜20:00
5月23日(木)指導霊(スピリット・ガイド)のサイキックアート
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。
過去の開催の様子はこちらからご覧ください。
Tumblr media
夏学期クラスのスケジュールが決定いたしました。サイトとショップにてお申し込みを受付中です。(アイイスのサイトでも告知されています)
春学期に蒔いた霊性開花という名の種を、眩しい太陽と清らかな水、豊かな土壌、そして爽やかな夏の風のエネルギーを享受しながら、共に大切に育んでゆきませんか?皆さまのご参加をお待ちしています!
アウェアネス・ベーシック前期 Zoomクラス 
月曜日:10:00~12:00  日程:5/13、5/27、6/10、6/24、7/8
火曜日:13:00~15:00  日程:5/7、5/21、6/4、6/18、7/2
・・・・・
アウェアネス・ベーシック後期 Zoomクラス   
土曜日:19:00~21:00  日程:5/11、5/25、6/8、6/22、7/6
・・・・・
アウェアネス・ベーシック通信クラス
開催日程:全6回
・・・・・
アウェアネス・オールレベルZoomクラス
火曜日:19:00~21:00  日程:5/14、5/28、6/11、6/25、7/9
木曜日:10:00〜12:00 日程:5/9、5/23、6/6、6/20、7/4
・・・・・
アウェアネス・マスターZoom クラス
火曜日:19:00〜21:00 日程:5/7、5/21、6/4、6/18、7/2
金曜日:19:00〜21:00 日程:5/17、5/31、6/14、6/28、7/12
・・・・・
サイキックアートZoomクラス
日曜日:17:00~19:00  日程:5/12、5/26、6/9、6/23、7/7 水曜日:16:00~18:00  日程:5/15、5/29、6/12、6/26、7/10
・・・・・
インナージャーニー 〜瞑想と内観〜 Zoomクラス  
月曜日:16:00~17:00   日程:5/20、6/3、6/17、7/1、7/15
土曜日:10:00~11:00 日程:5/11、5/25、6/8、6/22、7/6
・・・・・
マントラ入門 Zoomクラス  
土曜日:13:00~15:00 日程:5/18、6/1、6/15、6/29、7/13
・・・・・
トランスZoomクラス
土曜日:19:00~21:00  日程:5/18、6/1、6/15、6/29、7/13
・・・・・
サンスクリット・般若心経 Zoomクラス 
月曜日:13:00~15:00   日程:5/20、6/3、6/17、7/1、7/15
水曜日:19:00~21:00   NEW! 日程:5/15、5/29、6/12、6/26、7/10
サイトのクラス紹介ページはこちらです。
継続受講の方は直接ショップからお申し込みください。
0 notes
niwanihaniwachickens · 2 months
Text
21
目まぐるしい昨日を終えても私は忙しい。
今日はオカルト研究同好会の集まりがあった。
ここでの詳細はいずれ記す事になるであろう。
その為、大幅に割愛させていただく。
ビートスで行われていたオカ研同の集まりを終え愛車で帰宅した。
玄関を開けキッチンに向かうと狼狽えた様子のテレスが居た。
強情な振りを決して辞めないあのテレスがここまで参った表情を浮かべているのもそうそう珍しい。
「どうしたのなにかあった?」
あまり深入りすればテレスの事だから面倒臭そうであるが、こればかりは無視できない。
「ラヴィの野郎から執拗に次回のアポイントを組もうとしてくるんだ。もう二度とあの人誑しなんざに割く時間なんてねえのに一歩返事を間違えれば底無し沼のように連絡が届きそうで嫌なんだ。なんか良い突き放し方の一つや二つあるか?」
「そうね。今のテレスが何をしてもラヴィさんは喜んでしまうと思うけどなあ。逆効果って奴かな。遠ざけようとすればする程、返って近づけかねないわよ。」
「じゃあ尚更身動きが取れないじゃない。無視択一黙り込みを決め込めば現状より悪化しない訳ではないだろう?」
「んー。そうだなあ。匙を投げてしまうようで申し訳ないんだけれど成るように成るんじゃあないと思ってしまっちゃうわ。」
「そりゃねえぜ。もう少し親身にもなってくれよ。」
「親身は荷が重いから姉妹身にならせてよ。んーそうね。幾ら思案したとて結局望まない展開に頭を抱えそうな気がしてならないけどね。どれだけ駆引をしたって悩みは尽きないのだから。一度は思うが儘に返信をしてみたら?」
「とは言っても中々に難しいぞ。経験が無い事を平然とやってのけるなんて。」
「じゃあ貸してみてよ。」
「ちょ、待てよ。」
往年の名台詞が飛び出たが易々と携帯を取り上げてやり取りを開き中身を見る。
都合の良い日取りを尋ねられていた所で会話は終了していた。
わたしはテレスにバイトが無い日を訊き適当に返事を返す。
「おい、勝手な事してんじゃあねえぞ。」
と漸くテレスの声が聞こえて来て携帯を取り上げられてしまった。
テレスは暫しトーク画面を見たまま固まっていた。
禁忌を犯してしまったアダムとイヴを彷彿とさせる程に絶望している。
「お前…これ…もう既読付��てやがる。」
「良いじゃあない。話が進展するわ。何々?見せてご覧なさいよ。」
今度は素直に携帯を渡したテレスの素直さには褒め称えたい。
煌々と光を放つ液晶にはこう記してある。
“せやなァじゃあ3日後の夜とかどうやァ?有無を言わさずに決まりやなァ。”
「良かったじゃあないかしら。面倒なやり取りを省略出来て。」
「面倒なやり取りを省略した所為で面倒な面会が決まったじゃあないか。なんて事してくれるんだ。」
22
ただただ流るる出来事を目の当たりにしていたが最悪で災厄で最厄である。
あたしに携帯を返す前に“よろしくね。”とだけ返事を返答して返してきた。
「良かったわね。キッカケが出来て。いいなあ。わたしもそんな突飛な出会いが欲しいものだわあ。」
「そこまでのロマンチズムも感じないしドラマチックなんかでも無い。ただ現実的に男女が出会う過程じゃあない。誇大表現にて劇的にするのはやめてくれるか?」
「それほど憤慨する程の事でも無いかと思うけどなあ。せっかく仲人になってあげたというのに感謝の言葉の一つも無いなんて今度の初デートが思いやられちゃうな。」
「まさかだと思うが恋愛に発展するとでも勘違いしてないだろうな?世迷言も大概にしてほしいわ。」
「緊張からかまともな判断ができていない様に思えるわ。早く寝て頭冷やした方が良いんじゃなあい?」
「はあ。これでは会話にならねえな。あんたの方が粗熱を放出、出来てねえだろ。笑わせるなよ。」
「まあ、随分と怒り心頭な事ね。淑女は落ち着きが大事よ。」
「黙ってろ。」
そう勢い任せに言い捨て自室へと戻った。
怒りを通り越して自暴自棄になってしまっている自分への自己嫌悪でメンタリティと言えば最悪である。
徐にヘッドフォンを取り出してプレイリストを再生し始める。
外界との遮断が一旦の解決方法である。
現実は何ら変わりがないがこの夜を凌げればそれで良い。
歪みの効いたギターサウンドが脳味噌を劈く。
気が付けば朝を迎えていた。
今度はアラームの音が耳を劈く。
気絶に似た寝落ちであろう。
耳元からはヘッドフォンは無くなっていた。
僅かに聞こえる音漏れを頼りに何処にあるのかを探し当てる。
寝相が余り良く無いのもあってかヘッドフォンは枕元から遠く離れた所に位置していた。
手繰り寄せてまた装着する。
プレイリストはこの夜で何巡目なのかは判らないが昨晩の最後の記憶に流れていた音楽と同じ曲が今も流れていた。
今日こそは学校に行かないといけない日だ。
最近はサボり気味であったから今日こそはと思い身支度を始める。
アリスはまだ睡眠に没頭しているのを確認しキッチンを片付ける。
一通り片付けも終えて久しぶりにバイクの鍵を手に取り家を出た。
昨日の鬱憤を晴らすかの様に大きくエンジンを唸らせる。
昨日迄の曇天がフリになっている程、今日の空模様は快晴であった。
大学に到着し何ら特筆すべき事項も起こらないまま授業を終える。
こうして誰とも話さずに帰ろうかと思ったのも束の間肩を強めに叩かれた。
ヘッドフォンを着用しているから音が聞こえないのだ。
こればかりは悪気も無いし致し方ない。
振り返ってみると見た事のない男性が立っていた。
23
鈍な身体を起こすのに時間を要したのは言うまでもない。
寝起きの悪さなら一級品だと自負しているが悪気のに迷惑を掛けてしまうからより腹が立つ。
起きるとテレスの姿は無かったが特段不自由な事も無いので芸人ラジオを爆音で流しながら溜まっている家事なりを済ませた。
やる事も無いと居ても立っても居られない性分なのではあるが、いざこうしてゆっくりしているのも悪くは無い。
珈琲でも淹れて、ずっと気になっていた名作映画でも見ようとするか。
プロジェクターを起動してサブスクを接続する。
我ながら極上の余暇を過ごせている事実に思わず頬が綻んでしまう。
至極の映画体験を終えて携帯端末を確認すると40分程前にバイト先の社員に当たるリンカさんからメッセージが届いていた。
「アリス。お休みの所申し訳ない。急遽シフトに穴が開いてしまったから来れるタイミング〜ラストまで穴埋め頼めないかな。」
文面に滲み出る様にリンカさんは物腰の柔らかな中年女性である。
「もー仕方ないですね。すぐに向かいます‼賃金割増でお願いします‼︎」
とだけ返事をし、すぐさま身支度に取り掛かる。
折角のヴァカンスだったのにと思わず文句も出て来る。
でも溜まっていた家事と映画を一本丸まる見れただけ収穫のある元休日を過ごせたのではないかと感じるようにした。
程々にメイクを施し車の鍵を持って地下駐車場まで移動しエンジンを始動させる。
軽快にアクセルを踏み込みバイト先へと向かう。
そういえばバイト先についての説明をしなければならない。
今ではめっきり見なくなった国内最後のアメリカンダイナーチェーン店である日の丸ダイナーで働いている。
日の丸ダイナーは前出したリンカさんの旦那であるエイブラさんの父に当たるジェームさんの更に父であるランクリさんが日本で本格ダイナーの普及を目的に設立した店舗である。
なぜこの職種かと問われれば理由は古いアメリカン映画の中に出てくる世界の追体験が出来るからなのと可愛いカーホップな衣装に惹かれてこのバイト先に応募したまでだ。
あと何よりこの店を推したいのは怪我の暴発の根源であったローラーシューズを撤廃しているのが働き手としては感謝しきれない。
そんな我が店内には現役で稼働するジュークボックスやギラギラネオン。
カウンター席もあるし赤革のソファーのテーブル席だってある。
もし当店にいらして頂けるのであれば私からお薦め出来るメニューはやはり無難なチョイスにはなりますがダブルビーフバーガーと細いポテトのセットにドリンクをシェイクにして頂きたい所だ。
塩味と甘味のバランスと言ったらもう最高ですから。
おっと、話が大きく逸れ過ぎましたね
口語と文語を交互に披露してしまうと読者様に疲労を与えかねないですもの。
謝罪をここで申し上げさせてください。
すみません。
だなんてこんな寄り道をしていたら、あっという間に店先に到着した。
回転数が上がりグルルと唸るエンジンを落ち着かせる様に丁寧に駐車し裏口から入り制服へと着替える。
更衣室でテレスに
「申し訳ないけど急遽バイトラストまでになったから晩御飯は各自で宜しく‼︎」
と連絡しておいた。
厨房は挨拶しデシャップへと向かう。
「ほんと、無理言ってごめんなさいね。助かるわ。」
リンカさんから感謝の意を受け取った。
平日夕方だというのに���内はそれなりに盛況している。
24
「え?なんか用でも?人違いなんじゃあ?」
ただでさえ嫌いな学生の責務を全うした後だというのに気分を逆撫でする行為を行った男性に対して増して無愛想に応対した。
「ほらやっぱりテレスじゃん。覚えてない?小中の同級生のギタンだよ。わかる?」
「え?あー確か神馬公園の近くに住んでたりしたっけ?」
「意外と覚えてくれてんじゃん。やるな。何か他にも覚えている事あったりする?」
“やるな”の上から目線には腹が立った。
「小中野球部だったとか?」
「意外とテレスって他人の事、覚えてたんだな。アリスとまるで違うから淡白な奴だと勝手に思ってたわ。」
ヘラヘラ笑いながらギタンはそう言ってのけた。
久しぶりに会う奴等は何奴も此奴も雁首揃えてアリスアリスアリスとばかり言う。
はっきりと言ってもう仲介役には疲れたものだ。
どれだけ他人からの愛を受け取るつもりなんだよ。
「そうだな。じゃあ帰るわ。」
イライラが募りすぎかけたので多少の語気は荒かったかもしれないが今後を過ごす相手でもないのでそこは気にならなかった。
別れの言葉をと思い発した言葉だったが思いもしない返事が返ってきた。
「ちょいちょい待って待って折角やし一緒に帰ろうや。沢山の積もる話もあるやろうしさ。」
「申し訳ないけど一般的な大学生みたいに駅通学してないから。」
「え?何で通ってんの?執事が送迎してくれているとか?」
「いや、普通にバイクだけど。」
「すげー女なのにバイク乗りなんだ。俺、後ろに乗っけてよ。」
「あーもうなんか全部気になってくるな。鮮やかなまでの女性蔑視にバイク乗りよりかはバイカーかライダーが表現的に適しているしお前みたいな奴なんか乗せる訳も乗れる訳ねえだろ。」
「コテンパンじゃん俺。どうやったら乗せてくれる?」
「そうやって自分で考えて行動しないからなんじゃあない?あたしにとっちゃあ知ったこっちゃねえけど。」
「えーもう少し協力的になってくれてもいいじゃん。」
「それはあたしの勝手でしょう?本当に帰るからな。」
じゃあなとギタンに背を向けて駐車場へと向かっている時アリスから連絡が来ていた事に気付く。
“申し訳ないけど急遽バイトラストまでになったから晩御飯は各自で宜しく‼︎”
と来ていたので「じゃあ今日はダイナーで済まそうぜー」と返しておいた。
なんで出会う男共は揃いも揃ってヘラヘラした情けない奴等ばかりなのかと鬱屈な感情を募らせながらもバイクのエンジンを捻り街を爆走して発散する。
帰りは一緒に帰る為バイクを置いてから電車で日の丸ダイナーまで向かわなければならない。
少し回り道をして帰宅し洗濯機を回してからダイナーへと向かう。
カランコロンとドアを開け店内を見回すと中平日だというのにそれなりに人で埋まっていた。
シェイクとポテトフライを注文しアリスの上がりの時間までは大学で出された課題に取り組む事にする。
0 notes
ladyteacup2828 · 2 months
Text
Disney Wish Movie
Tumblr media
やっとウィッシュ本編を見ることが出来ました✨
高画質で見る最新ディズニー映画が綺麗過ぎて、始終圧倒されて飲み込まれそうだった!特に王の書斎の願い玉のシーンね!
後はずっとマグアマばっかり見てたw 二人ともどのシーンも素敵すぎる(〃艸〃)
失礼な話なんだけど、声優じゃない芸能人が起用されてるって聞いて、あんまり期待してなかったんだけど、やっぱりオーディションで選ばれただけあるわって感動した。
全然違和感ない。アーシャはちゃんと十代の少女らしい明るく突っ走るも、不安やもろい場面や力強い場面もある声だった。
マグニフィコはちゃんと気高いけど、たまにうちに秘めたナルシストや自尊心とのギャップを上手く表現してて、さすが福山雅治だと思った!
この人以外に務まる人いないくらい完璧じゃん!
アマヤは思ってたよりも上品で暖かみがあって、まさしく王妃様って声でびっくりした。
キャラと素晴らしくマッチしてるし、声だけでもマグぴともマッチしてるし、審査員には花束と金一封贈りたい💐🎉
小説は児童向けだったから、あまり細かな表現が無いのでボヤっとしたことしか分からなかったんだけど、映像で見るティーンズたちは分かりやすくて、あぁ七人いてやっぱり良かったなと思った。
小説読んだ時は誰が誰だかいちいち登場人物の写真を見ないと理解できず、登場シーンを見ても物語を進める作業的なシーンにしか思えなかった。けど映画はやっぱり映像で見るし、言われてるよりは見せ方が上手いと思うので余計な場面とは思えなかったな。
むしろ、最後の指名手配されてから王と彼を信用しているであろう国民が敵に回った絶体絶命を前に、みんなが一致団結する場面でグッと引き込まれた。
スターはどの場面も最高に可愛いので、ベストシーンが選べない★
特典シーンで初めて知ったんだけど、ミッキーの声優ってウォルト・ディズニーだったんだね( ゚3゚)
あんまり特典シーンは面白くなかったんだけど、ワンス・アポン・ア・スタジオは面白かった。実際の制作会社の実写を基に、今までのディズニーキャラが集まって記念写真撮るとか面白い!
一番笑ったのが、エルサが額縁から出てこようとするハンスを凍らせてたの容赦無いww 両方の意味で死ぬ死ぬww
そして特典と言えば別の動画になるけど
youtube
の方が面白い!
Tシャツ何よww それにマグニフィコしか見られないはずのアマヤのセクシーな姿がww 禁書の力を使ってでも動画も見た奴も消されるレベルだww(ノ▽<)
本編の話に戻るけど、内容は言われていたほど悪くはないと思う。ただいくつか内容の補足は必要だと思った。
冒頭の絵本の部分で、王がやっていることはちゃんと正しいことと思わせないように、この力がみんなに望まれるかは分からない的な内容の補足が入ってたのは良いな。
アーシャとマグニフィコが書斎で歌うシーンの曲は、奇麗だけど歌詞の内容は初めて見る、もしくはそんなに繰り返して見ない人にはあまり入ってこないかも。この曲だけじゃなくて、森の動物たちと歌う曲もそう。
曲って初めて聞く時、そんなに繰り返し聞かない曲は意味が頭に入って来ないから、ミュージカルでもその後に内容の補足がいると思う。
アーシャが祖父の願いを叶えてくれないから、マグニフィコにそれなら願いを返したらと意見したと取られても(個人的には理解力や読解力が無いんじゃない?その人と思うが…)おかしくないんじゃないと思った。
あの歌を無くして、アーシャが
「今までいい暮らしが出来てるのは王のお陰で感謝します、でも叶える気のない願いまでみんなの願いを取り上げる��は違うと思う」
「夢や希望を取り上げるのは、みんなの可能性を奪っています。夢が叶えられなくてここに来ていたとしても、結局は国民はあなた無しでは何も出来ない人間になってしまうし、いずれそれは国の衰退に繋がります」
とか
マグニフィコも
「みんながみんな善人じゃないし、そうしておいた方が国民としても国としても自衛になる」
「自分の過去の経験から自分は今自分に出来る最善のやり方で王であるべきだし、国を守りたい」
とか
二人の対話からたとえ小さな子供でも、おぼろげにでも意見が違うんだなと分かればまだ良かったのかも…。
和解エンドとかあっても無くても、たぶん100周年の映画だから続編作るだろうし、和解だけが問題じゃない気がする。
あとアーシャん家に凸するマグニフィコは、小説ではあの無礼者たちへのテンションでそのまま来たのかなと思って、それでもかなり怖い王、いやおっさんだなと思ったけど、映画ではちゃんと黒い光が後ろから差してダークな雰囲気になってたw
あと福山ニフィコのお陰かな。
そう言えば、英語と日本語ではマグニフィコのキャラが違って見えるの不思議。
英語はセクシーな大人のイケオジ+若干ナルシスト感が溢れ出して、そして時には子供心を忘れず爆発させる感じなのに(悪く言うと精神年齢低い、身体は大人頭脳は子供みたいなww)
日本語は落ち着いた理知的なイケオジで、ナルシストの仕草をしてもあまり癖に感じず、けれど内面の感情や余裕のなさをチラ見せしつつも、いつも押さえつつある感じがする。
小説ではアマヤが斧を使って禁書を破壊するシーンが出てたけど、一度はなりふり構わず夫を取り戻す為に過激なシーンを出しても良かったんじゃないかと思う。暴力は全てを解決するって意味に捉えられるかも知れないけど、マグアマ勢としては物足りない。
序盤は小説よりいいじゃんマグアマじゃん( `・ㅂ・)وってなったけど、終盤は国が大事かも知れないけど、夫のことも考えてあげてよってなった。
広場で直接妻を攻撃するまでに色々試行錯誤を繰り返して守ろうとするシーンがあれば、あまり問題視されないんじゃなかったのかな。
最後は何か吹っ切れてる感じが本編でもあって、あれじゃあ最後の地下牢送りにしてそのままの冷たいアマヤ像が出来てしまうわ…(;´༎ຶ益༎ຶ`)
あとすごい面白かったのが、アーシャが祖父の願い玉を奪い返しにマグニフィコの書斎へ忍び込むシーン。
いちいち言ってることと真逆のデカい声を出してしまうバレンティノと、スターがエレベーターの扉が閉まってるのをどうにかしようと適当に魔法をかけて、王のデスクが小説で思ったよりも火事になるところ笑ったww
さらにダリアが王を止めようとタイミングを窺って焦ってる時に書斎の窓から爆発でもしてんのかってくらい明るい火が見えてて、あの子何してんの!?ってなってるとこが、笑いの連続だったww
色々感じるところはあったけど、私はアナ雪よりもウィッシュの方がハマったし好きだと思う。
続編が待ちきれない。
1 note · View note
harawata44 · 3 months
Text
「魔法のマシン」外国人が殺到…“レトロ自販機のテーマパーク” 世界の自販機事情も - ライブドアニュース
youtube
以下引用
 外国人観光客を魅了する、ニッポンの自動販売機。昭和に製造された100台以上のレトロな自販機がずらりと並ぶ名物スポットにも今、外国人観光客が殺到しています。さらに追跡すると、世界には日本にない驚きの自販機が次々と…。日本も海外もすごい!古くて新しい、世にも不思議な自動販売機の世界を追跡しました。
■外国人が殺到“レトロ自販機のテーマパーク”
 神奈川県の相模原市にある、昭和に製造された貴重な自販機が並ぶ“レトロ自販機のテーマパーク”。アクセスがちょっと不便な場所にもかかわらず、今や世界中から観光客が押し寄せています。 ブラジルから来た観光客 「(Q.どこから来たのですか?)ブラジルからだよ。どの自販機にしようか、どれを食べようか迷っている。選択肢が多すぎるからね」  この場所の魅力は、なんといっても圧巻の品ぞろえ。全長は、およそ100メートルです。変わり種の自販機も並び、その数なんと112台もありました。  ブラジルからやってきた男性がチョイスしたのは、懐かしの瓶入りコーラです。 ブラジルから来た観光客 「ベリーグッド。今は、ほとんどがペットボトル。ガラスの瓶の方が、味もおいしく感じる」  その感覚は、日本人も同じように感じる人が多いかもしれません。
■「読めない」けど…買える? 戸惑う人も
アメリカから来た観光客 「インターネットでこの場所を知った。こんなにたくさんの自販機、世界のどこにもない。3年前からずっと来たかったんだけど、なかなか来られなくて、念願かなってようやく来られた」  インターネットで知り、ぜひ食べてみたかったというのが、この自販機のハムチーズトースト。自販機の中で250℃に加熱され、わずか40秒でアツアツのトーストが完成します。念願のトーストのお味はいかがでしょう? アメリカから来た観光客 「おいしいわ!でも…チーズじゃないボタンを押したみたい。これはツナ」  まさかのミスタッチ。ツナトーストのボタンを押していました。 アメリカから来た観光客 「でも悪くない」  結果オーライ。でも、古い自販機のため、英語の表記がないものがほとんどで、戸惑う外国人もいます。 カナダから来た観光客 「どうやったら買える飲み物が分かる?」 「じゃあこれは売り切れ?もう覚えたよ」  さらに、つり銭切れランプの説明に苦労します。 桝田沙也香アナウンサー 「つり銭切れランプ難しい、なんて言うんだろう。つり銭がないからちょうど入れたらいける。180ジャスト、オーケーでも200…」 カナダから来た観光客 「多いんだね」
■熱々のハンバーガーに驚き「魔法のマシン」
 アメリカからやって来たデビッドさんとジェイミーさんカップル。 デビッドさん 「(Q.この場所はどうやって知った?)友人のチャールズが、動画を送ってくれた」 ジェイミーさん 「ありがとう、チャールズ」 デビッドさん 「ありがとうチャールズ。動画を見て『ワォ!これは見に行かないと』って。古そうなマシンがちゃんと動くのか…」  日本の古い自販機に興味津々の2人が目を付けたのは、52年前に製造されたハンバーガーの自販機です。 デビッドさん 「これを見てくれ!カウントダウンしているぞ」 ジェイミーさん 「私たちのバーガーよ!カワイイ」 デビッドさん 「温かいの?」 ジェイミーさん 「えぇ、さわってみて」 デビッドさん 「おぉ、熱いね」  熱々のハンバーガーが、信じられない様子です。 デビッドさん 「アメリカには温かいモノが買える自販機はない。ホットコーヒーも買えない」 ジェイミーさん 「こんなに古いマシンが今も動いているなんてスゴい」 デビッドさん 「まさに魔法だ。しかも、屋内じゃなくて外に置いてある」  さらに、30年以上前に製造された2分ほどで熱々ポップコーンが出来上がる自販機には…。 ジェイミーさん 「音楽までかかるのね」 デビッドさん 「ベイビーほらどうぞ、これはかなり超熱いぞ」 ジェイミーさん 「ポップコーンができたわ」 デビッドさん 「ここはスゴい場所で、歩いて見て回れる博物館みたい。本当に素晴らしい」  そんな2人が最後に興味を持ったのは、ちょっと意外な自販機でした。 デビッドさん 「(ジャパニーズおみくじ)オミクジ?」  そう、1回100円でできるおみくじもあるのです。 デビッドさん 「びっしり書いてあるぞ」  果たして、運勢は…? デビッドさん 「まったく読めないよ」  ちなみに「末吉」でした。取材班が、その意味を説明しました。 デビッドさん 「小さなラッキー、ほとんどアンラッキーみたいだな」 ジェイミーさん 「オーノー!」
■世界の自販機事情 各国ならではの事情
 外国人を魅了するのは、昭和のレトロな自販機だけではありません。 タイから来た男性 「ニッポンの自販機は、間違いなく世界の最先端」 オーストラリアから来た男性 「ホットとコールド、どちらも買える自販機を見つけて『えっ!マジかよ!』って思った。温かい飲み物が買えるなんて、珍しい」 ブラジルから来た男性 「僕らの国も日本の自販機がほしい。超便利だし、安いし、どこにでもあるから」  そういわれると気になるのは、海外にはどんな自販機があるのか。追跡すると、それぞれの国ならではの事情が見えてきました。 ドイツから来た男性 「ドイツでは自販機でソーセージを売っているよ」  ドイツの住宅街の路上にある自販機。そこには、確かにソーセージだけでなくタマゴ、さらにソースなど、ちょっとした売���のようなラインナップです。これには、ドイツならではのワケがあるそうです。 ドイツから来た男性 「ドイツにはコンビニがないです。ドイツで夜働くことは法律的に難しい。だから店員さんがいなくて自販機だけ」  午後8時から翌朝6時までの労働が原則禁止されているドイツにはコンビニがなく、それを補う品ぞろえの自販機が増えているといいます。
■アメリカではカップケーキや自動車も!?
 こちらは、アメリカからやってきたカップル。 アメリカから来た女性 「アメリカには、カップケーキの自販機」  アメリカのカップケーキ専門店が設置しているという、タッチパネル式で電子決済に対応したハイテクな自販機。撮影者によると、ニューヨークでは、夜食にカップケーキを食べる人も多く、24時間購入できる自販機は人気なんだとか。  さらに、なんともアメリカらしいスケールの大きな自販機があるとの情報がありました。 アメリカから来た女性 「自動車の自販機がある」  なんと車の自販機!?中古車販売会社が設置した、8階建ての巨大な“自販機”。専用サイトで車を選び、代金を事前に決済するともらえるコイン。それを“自販機”に入れると、車が自動的に取り出し口へ。そのまま乗って帰ることができるといいます。 アメリカから来た男性 「実際にこの“自販機”で車を買った人は周りにはいない」
■値段が変化する自販機 カナダ
 突然ですが、「海外自販機クイズ」。 カナダから来た男性 「僕の国には、日によって値段が変わる自販機がある」  カナダに売っている値段が変化するという自販機。一体、何を売っているか分かりますか? カナダから来た男性 「平日は75セントか1ドル、週末は1ドル50セントか2ドルくらいかな」  週末は、“分厚く”なるから高くなるもの。皆さん、もうお分かりですか?  正解は、新聞の自販機です。 カナダから来た男性 「週末版はページ数が多いから高くなる」  日本にもありますが、値段は毎日同じです。
■始まりは客へのサービス精神 新商品開発も
 海外からも大勢のお客さんでにぎわう、“レトロ自販機のテーマパーク”。 レトロ自販機を運営 齋藤辰洋さん(51) 「(Q.海外からのお客さんが増えて心境は?)やっぱりうれしいですよね。年配の方から子どもまで楽しめるようにしているので、さらに海外の方がびっくりしながら買っているのをみると楽しい」  仕掛け人の齋藤さんの本業は、隣にある中古タイヤ店の社長です。 齋藤さん 「本業でタイヤ交換している間お客さんを待たせちゃう。その時に食べ物とか楽しめればと数台設置した。思いのほか、みんな喜んでくれて、調子に乗って増やしたらこんなに…」  始まりは、お客さんへのサービス精神。齋藤さんは、ネットオークションなどでレトロ自販機を購入しては、技術屋の���を生かして自ら修理。その数をどんどん増やし、いまや世界にまでその名がとどろくほど評判になりました。  大量の自販機グルメも、自ら手作りしています。 齋藤さん 「忙しくて考えている暇もないから、とにかくやるしかない」  お客さんが増えすぎ、売り切れたら申し訳ないと、今やタイヤ店のスタッフや知り合いに声を掛け、仕込みに総動員しています。 従業員 「(Q.お兄さんタイヤ屋さん…?)なんでも屋さんです」  急増する外国人客をもっと喜ばせたいと、齋藤さんは新商品開発も進めていました。 齋藤さん 「手作りのお弁当なんですけど、買うと温かい状態で出てくる。古い機械からお弁当出てきたら『えっ!?』…」  それは、齋藤さんが初めて挑戦する、手作りのお弁当。メイン食材は、沖縄から取り寄せたブランドの豚肉にこだわります。 齋藤さん 「最初フライパンでやったけど、どうもうまくいかないので、ちゃんとした鉄板で焼いた方がいいんじゃないかと…」 「(Q.急きょ新調したもの?おいくら?)8万円ですね」 「(Q.本職って?)タイヤ屋さんですよ」  試作はおよそ100回、30万円以上を費やして完成させた、昭和をイメージしたハンバーグ弁当。 齋藤さん 「海外の方も楽しめるようにしたい」  進化が止まらないニッポンの自販機が、きょうも世界に笑顔と驚きを届けています。
1 note · View note
animekirbyserifu · 6 months
Text
デデデその9
81話 ・「(エスカルゴンに対して)良い良いあとで片づけるぞい!」 ・「(ワドルディ達のせいで)やかましい!ドラマに集中できんぞい!自分でやるから出ていけぞい!」 ・「(ゴミは)どこかの空き地に捨てれば良いぞい!」 ・「お、そうだ!良い考えがあるぞい!」 ・「よーしよし!どんどん捨てるぞい!デリバリーシステムで、ゴミを捨てるとはワシも頭が良いぞい!」 ・「究極のゴミ捨て場ぞい!」 ・「(カスタマに対して)お前が処分するぞい!」 ・「このくらいのサービスは当然ぞい!」 ・「言うことを聞かんなら魔獣は買ってやらんぞい!」 ・「(ボルン署長に対して)落とし物を取りに来たぞい。」 ・「説明するよりワシが自ら見つけ出す!中へ入れるぞい!」 ・「怪しいぞい!そこをどくぞい!」 ・「開かないぞい!(※フーム達がドアを押さえています)」 ・「なんぞい一体~?」 ・「(ゴミの山を見て)す、すごいもの見せてもらったぞい!(落とし物はいいのか…)」 ・「今日はボルンの家を突撃取材!今現地から放送ぞい!」 ・「カリスマ主婦サトには、とんでもない秘密があったぞい!」 ・「カメラ突撃ー!」 ・「人民共よ見るぞい!これがボルンの家の中ぞい!」 ・「見たか!カリスマ主婦サトの正体は、片づけられない女だったぞい!」 ・「こんな汚いゴミ屋敷に住んでて、大人として恥ずかしくないかぞい!」 ・「言い訳にはならんぞい!サトがだらしない女だからぞい!」 ・「さてと、次のお宅拝見はどこにするぞい?」 ・「よーし次は村長の家ぞい!急ぐぞーい!」 ・「コラそこどくぞい!車が通れんぞい!」 ・「はよう出てこいぞい!カスタマ!これはどういうことぞい!」 ・「悪用とは人聞きが悪いぞい!」 ・「どうしようもないぞい!」 ・「(フームに対して)ずーっと前からだぞーいwww。」 ・「カスタマめぇ…ワシの出したゴミ以外も押しつけて来やがったぞい!」 ・「カービィ!(魔獣を)吸いこんでやっつけるぞい!」 ・「さっさとやるぞい!(カービィを蹴り飛ばす)」 ・「(ゴミを吸いこむことを躊躇するカービィに対して)何やってるぞい!」 ・「カービィめが魔獣をやっつけないから、我がうるわしのプププランドが汚らわしいぺペペッランドになってしまうぞい!」 ・「もう片づけても片づけてもキリがないぞい!」
82話 ・「ワシはどうしてもこのロボットが欲しいぞい!」 ・「この愚か者めが!ワシにそんな金があると思うか!ワシは客ぞい!」 ・「(料理ブームなんて)そんなの知らんぞい!」 ・「野菜を切る、きざむ、スライスする…何でもござれ!そして!(これが)新発売のフードプロセッサー!」 ・「おぉ!見よ!大根おろしも…簡単ぞい!」 ・「お肉もハムもこの通り!」 ・「で!気になるお値段ぞい!」 ・「お申し込みは今すぐ!0120・333・DDD!」 ・「パーツはどんどん売れてるぞい!」 ・「男の料理ブームは大歓迎ぞい!」 ・「最後の1個が揃わんぞい!」 ・「(エスカルゴンに対して)まだパーツが揃わんぞい!」 ・「(トッコリに対して)ギャーギャーうるさいぞもう…。おー!」 ・「おー!待っておったぞい!最後のパーツ!」 ・「リョウリガーZ!合体ぞい!」 ・「愚かな人民共!ご苦労であった!」 ・「これで素晴らしい料理の完成ぞい。」 ・「ついにワシのモノになったぞーい!」 ・「(ソドブレに対して)愚かな…。」 ・「(カービィに対して)ダーッハッハッハ!意地汚いのがアダになっとるぞい!」 ・「カービィはどこぞい?」 ・「電子レンジぞい!」
83話 ・「ワシはかつて…人民共にプレゼントしたぞい!デデデ帝国大学付属小学校…教育水準を引き上げ、子供たちの健全な情操を育てるための努力ぞい!」 ・「だがワシの善意は報われることなく、無気力な教師や不良生徒のために授業は乱れ、美しい学び舎は夢幻(ゆめまぼろし、聞こえづらいので合っているか不明)と告げたぞい!2、2度までもー!」 ・「待て!あの頃の校長はワシ!教頭先生は…(エスカルゴンぞい)。」 ・「それがいかんぞい!ワシらが校長や教頭をやったからダメぞい。」 ・「こうなればワシらが良き生徒となり、人民共に模範を示すぞい!」 ・「(カスタマに対して)文句を言わず学校セットを送るぞい!」 ・「不良品を売りつけて厚かましいぞい!」 ・「今度はマジメに勉強するから先生はいらん!学校だけで良いぞい!」 ・「(ワシとエスカルゴンは)この小学校の校長先生と教頭にはならんぞい!」 ・「(校長は)キュリオ!貴様ぞい!」 ・「ダハハハハ!文句はあるまいフーム?」 ・「ワシはOKぞい!なぜなら、ワシらは今度から良い生徒になるぞい。」 ・「我がプププランドでは、誰でも教育を受けられる国民皆兵制度があるぞい!」 ・「(チップに対して)あー!ワシのことを「くん」と呼んだぞーい!」 ・「ポヨなんて悪い生徒ぞい!」 ・「エッコヒイキ!エッコヒイキ!エッコヒイキ!」 ・「じゃあワシもポヨ!ポヨポヨ!」 ・「(自分の頭文字を書けと言われて)えー!そんなのできんポヨ。」 ・「それなら簡単ポヨ(DではなくOを書く)。」 ・「ど、どこが違うぞい?さっぱり分からんぞい!(老眼なのかもしれない)」 ・「あー!ハニーにエコヒイキぞい!エッコヒイキ!エ��コヒイキ!」 ・「えー!そりゃ困るぞい!」 ・「カービィくん、この答えは?ダハハハハ!これは?これは?じゃあこれは?皆ポヨぞい!」 ・「はーい!先生!光はなぜ明るいぞい?」 ・「光が顔に当たったのに、なんで痛くないぞい?」 ・「(日光浴しすぎると)肌がチリチリ痛くなるぞい。」 ・「あ~!先生ったら、ホッヘとハニーをエコヒイキしてるぞい!エッコヒイキ!エッコヒイキ!えーい!(懐中電灯を投げつける)光が当たったら痛いぞい!(そりゃモノだし)」 ・「(カワサキに対して)まずいぞーい!」 ・「はーい先生~!それ…難しいぞい?」 ・「の、覗いてないぞい!」 ・「(エスカルゴンに対して)覚えてるがよいぞい(小声)。」 ・「(全員100点だとチップに嘘をつかれて)恥をかかせおって…。ワシは早引きするぞい!」 ・「まだ眠いぞい…。学校なんて…嫌になってきたぞい…。」 ・「あの先生嫌いだもーん!」 ・「カスタマに文句言うぞい!」 ・「(カスタマに対して)このままでは卒業できんぞい!」 ・「ワシをヒイキしてくれる先生をよこすぞい!」 ・「(チップは)お前が送ったのかぞい!」 ・「全額タダぞい!」 ・「デュハハハ!チップ!お前の正体は知れたぞい!」 ・「こやつの正体は魔獣ぞい!」 ・「本人が1番知っているぞい!」 ・「言い訳なんか聞きたくない!新しい先生ぞい!(魔獣の入った青いボールを投げる)」 ・「デュハハハ!魔獣教師『ネッケツ』ぞい!」 ・「今日も早引きしますぞーい!」
84話 ・「キュリオはよく働くぞい。」 ・「(これからカービィは)夜も寝られんぞい!」 ・「デュハハハハ!そいつはスカだから無理ぞい!」 ・「これでおしまいぞい!デュハハハハ!」 ・「よーし、トドメを刺してやる。ゾイゾイゾイゾイゾイゾイ!ダハハハ!どうだそっくりぞい!(爆弾に包帯を巻く)」 ・「マンビーズと間違えるぞい!カービィ!吸いこみよ~!」 ・「また失敗ぞ~い!」
85話 ・「(エスカルゴンに対して)ちっとも涼しくない…。もっと強くあおぐぞい!(熱いのが嫌なら日光浴やめろよ…)」 ・「デュハハハハ!日焼けは暇人の証明…豊かさとたくましき健康美の追及ぞい!」 ・「(日光浴しないのは)なんでぞい?その恰好はなんぞい?」 ・「どこが危険ぞい?げー!(鏡で自分の顔を見て驚く)」 ・「(カスタマに対して)バカモン!よく見てから驚くが良いぞい!」 ・「日光浴したらこのザマぞい!」 ・「日光浴のどこが悪いぞい!」 ・「1時間ぞい!わしはたった1時間の日光浴で、こんなに日焼けしたぞい!」 ・「(紫外線は)それが、シミ、そばかす、ほくろ、カラスの足跡なぜ怖いの原因になるぞい!ダハハハハハハ!」 ・「ことほど作用に紫外線は有毒ゆえ、デデホルン堂本舗より『UVカット基礎化粧品』。および『ビタミンC配合日焼け止めクリーム』を新発売ぞい。」 ・「(自分の顔に化粧水を塗って)この通りすっきり元通り!メラニン色素を消して、美白美人ぞい!」 ・「室内にいても日に焼けるぞい!部屋の中にも紫外線は入ってくる。すぐ日焼けぞい!」 ・「ダーッハッハッハ!小うるさい村の人民共が寝ている間に…思いっきり暴走行為ができるぞい!」 ・「(フームの気球を見て)何する気ぞい?」 ・「ならばカスタマに相談ぞい!」 ・「なに?空のてっぺんに穴が?」 ・「[[オゾン層]]ちゃんは良いヤツぞい。」 ・「(オゾンホールが出来て)穴おそろしや…。」 ・「そ、そしたらワシらはどうなるぞい?」 ・「宣戦布告ぞい!」 ・「カービィ覚悟ぞい!撃てー!」 ・「分かったか?空気はいろんなモノからワシらを守っていてくれてるぞい。」
86話 ・「なに?カワサキの兄弟弟子?」 ・「カワサキの兄弟弟子では、どーせ料理もマズいに決まってるぞい!デュハハハ!」 ・「な、なに~?うみゃ~?」 ・「ワシも(ナゴヤの料理を)食べたいぞい!」 ・「デュハハハハハ!それが兄弟弟子の実態ぞい!」 ・「決着は料理対決でつければ良いぞい!買った方は…この店のオーナーぞい!」 ・「(ナゴヤが勝てばこの店を)さし上げる(だぎゃ)。」 ・「(買った方が)現在の店のオーナーぞい!」 ・「もろびとこぞるが良いぞい!」 ・「注文した『産地直送高級食材』はまだかぞい!」 ・「さっさと送ってよこすぞい!」 ・「(食材が)ちょうど届いたぞい!」 ・「お前は勝ったも同然ぞい!ドゥワハハハハ!」 ・「(ナゴヤの味噌煮込みうどんを食べて)あ~!美味いぞい!うみゃ~と言うかぞい!うみゃ~!うみゃ~!」 ・「燃えるぞい!あぎゃ~!」 ・「お~これが噂の味噌カツだぎゃ~かぞい。」 ・「(カワサキのレバニラ炒めを)一応口に入れるぞい。」 ・「敗者は潔く村を去るぞい。今日から村で唯一のレストランは…(『レストラン・ニャーゴヤ』ぞい)。」 ・「デュハハハハ!実に見事なエビフリャ~ぞい!早速いただくぞい!」 ・「(ナゴヤは)ワシに美味い料理を食わせるぞい。」 ・「これぞ産地直送!高級魔獣『エビフリャー』ぞい!」 ・「(エビフリャーのハサミに潰されて)ワシは初体験ぞいみゃ~…。」
87話 ・「おーい!ワドルドゥ!ゴミ処理の良いアイデアが浮かんだぞい!」 ・「(電話でエスカルゴンに対して)準備OKぞい。」 ・「月が出ないうちに一気に決行ぞい!」 ・「(ゴミを)投下ー!」 ・「よくあーゆーオバハンがいるぞい、中年になった。」 ・「ワシは自然の保護者ぞい!ゴミなど捨てるワケないぞい!」 ・「捨てられたゴミを回収する夜間訓練ぞい!」 ・「兵士!直ちにゴミを回収ぞーい!」 ・「(ゴミ袋が破れて)うわ~臭いぞい!」 ・「しかし、生ゴミの捨て場がないぞい!」 ・「捨て場に困ればこうするしかないぞい。」 ・「(フームに対して)イェ~ス!ただし環境に優しい処理場ぞい。」 ・「デュハハハハ!アレを見よ!(カラス軍団がやってくる)」 ・「よく来た!心おきなく食べるがよいぞい!」 ・「おお、ありゃ缶詰ぞい!」 ・「デュハハハ!缶詰じゃ知恵のないカラスには開けられんぞい!(※石を落として開けます)」 ・「究極のリサイクルぞい!デュハハハハ!」 ・「カラスの勝手にするぞい!」 ・「ゴミを片づけてくれれば良いぞい!」 ・「(カラスたちに対して)メシの穴場はここだけじゃないぞい!」 ・「デュハハハ!うるさいカラス共は村で活躍ぞい。」 ・「来たか準備は万端ぞい!」 ・「またゴミが出たら食わしてやるぞい!」 ・「トリは焼き鳥にしても構わんぞい!」 ・「ダイナブレイドがやられたらワシらはどうなるぞい…。」 ・「しっかりー!ダイナブレイドやー!」 ・「(吹き飛ばされたクロウエモンに対して)こっちに来るなぞい!」 ・「なんでこうなるの…。」
88話 ・「エスカルゴン!お前の身体はどうなっとるぞい?」 ・「ないない…。貴様とかカービィとかの軟体動物は、骨がないからやわらかそうぞい!(カービィは軟体動物だったのか…)」 ・「ドゥハハハハ!たまにはその殻を脱いだらどうぞい?」 ・「(エスカルゴンに対して)デュハハハ!悪口はほっといて、これを食うがよいぞい(素手で高熱のサザエを掴んでいる)。」 ・「かぁー!焼きサザエは最高ぞい!遠慮せずお前もつき合えぞい。」 ・「この醤油の焦げる匂いがなんとも…ホレ。」 ・「こんなに美味いのにおかしなヤツぞい。」 ・「兵士共!殻を片づけるぞい!」 ・「カラ…?殻といえば…お前のそれも殻かぞーい!」 ・「待てー!エスカルゴン!ワシはただじっくり観察したいだけぞい!」 ・「この頑(かたく)なな拒否はなにゆえぞい!」 ・「お前は貝か!」 ・「敵に背中を見せるお前もドジぞい!」 ・「あ!ここにヒビが入ってるぞい!(お前のせいだろ…)」 ・「おー!やっぱり貝殻だったかぞい?これで疑問が解けたぞいカイガラカイガラ…。」 ・「おーいヤブイ!エスカルゴンが来たハズぞい!」 ・「ヤブイ!ここにいるんだろ?エスカルゴン!」 ・「ほにゃ?おかしいぞいヤブイ、ドアが開かないぞい?」 ・「優しく言ってるうちにドアを開けるぞい。」 ・「おおエスカルゴン、それは大変ぞい。だから、お見舞いに来たんだぞい。」 ・「安心しろ!エ~スカ~ルゴン!」 ・「エスカルゴンの裸~!?(なぜか絵画『ヴィーナスの誕生』を想像する)」 ・「これまでエスカルゴンの中身のことを考えたことがなかった…。だが、実に興味深いぞい!」 ・「ヤツの体はどーなっとるぞい!」 ・「治療してやる~!ドアを開け~い!」 ・「何を恥ずかしがるぞ~い!ワシとお前の仲ぞい!中に入れるぞい!中々ぞい!」 ・「実力行使ぞ~い!」 ・「もう…閉めちゃダメぞい。そこどけカービィ!」 ・「そう怒らず…まず傷を確かめるぞい…。」 ・「そう言われると余計見たくなるぞい。」 ・「去年の秋、露天風呂で互いに背中と殻を流した間柄ぞい!」 ・「弁償?弁償?便所?」 ・「殻を買えるワケかぞい?よーし分かったぞい。」 ・「エスカルゴンの殻が見事に割れてしまったぞい。ドゥハハハ!」 ・「何だか知らんが代わりの殻を注文ぞい!」 ・「たっぷり楽しむゆえいくら高くても遅くなっても良いぞい…。ドゥハハハハ!(こんなこと言うならちゃんと金払ってやれよ…)」 ・「ドゥハハハハ!ワシは見たいと思ったらこんな手を使って見てやるんだぞい(スパイホッパーを使用する)。」 ・「おーいよいよぞい!よーし!脱げぇ!」 ・「壊されたー!ワシの旺盛な知識欲は踏みにじられたぞい!」 ・「エスカルゴーン!エスカルゴーン!どこだぞーい!」 ・「(エスカルゴンの入ったサザエの殻を触って)お、中身があるぞい。おいワドルディ!庭で支度をするぞい!」 ・「デュハハハハ!う~んオリーブ油、バター、ニンニクが利いて、良い具合に焦げてきたぞい。」 ・「デュハハハ!焼きサザエは美味の極み、大きいからちょっとだけなら分けてやっても良いぞい。」 ・「お前はカタツムリと偽り、実は愉快なサザエさんだったかぞい!」 ・「ということはぞい…エスカルゴン!貴様よくもワシのサザエさんを食べてしまったな!(廊下に落ちてる時点でお前のじゃないだろ…)」 ・「そうだったかぞい…。その殻の中はどうなってるんだぞい!」 ・「どうなってるんだぞい!エスカルゴン逃げるでないぞい!」 ・「ワシの旺盛な知識欲は、諦めることを知らんのだぞい!」 ・「寄る年…波…(疲れる)。」 ・「エスカルゴン!ここかぞい?」 ・「おいエスカルゴン!もぬけの殻ぞい!」 ・「これがエスカルゴンの新しい殻かぞい?」 ・「ワシはどうしてもお前の構造を知らねばならんのだぞい!」 ・「エスカルゴン、貴様は…!」 ・「悪魔よ~…去れぞい!(マイマイゴンに殴りかかる)」 ・「ついに見えなかったぞい。」 ・「エスカルゴン!2人で温泉に遊びに行くぞい!」 ・「互いをよく知り合いましょ♡」
89話 ・「かつてワシは…貧しき人民共に夢と希望を与えるべく、我が国初のテレビアニメ『星のデデデ』政策に挑戦したぞい!」 ・「計画通りなら、大成功するハズだったが、あぁ…絵はハチャメチャ…。ジャンクカルチャーへのワシの理念は、熱く燃えて灰に…風と共に去りぬぞーい!」 ・「(エスカルゴンに対して)このバカ監督のせいぞい!」 ・「次はまともなスタッフを使うぞい!」 ・「(カスタマに対して)ゴチャゴチャ言わずに送るぞい!」 ・「(オタキングを見て)なんかイメージが違うぞい。」 ・「カービィボコボコアニメぞい!」 ・「アニメはなんでも夢が叶うから良いぞい!デュハハハハ!」 ・「(オタキングに対して)なんか質問はないのかぞい!」 ・「アニメのマジメな制作会議ぞい!」 ・「(お願いだから)ワシらを無視しないでくれぞい!」 ・「アレがアニメの専門家かぞい?」 ・「(カスタマに対して)なに~?��送日が決まった?」 ・「第一1週間ではアニメは作れんぞい。」 ・「きゅ、9億デデン!?ヤツら探すぞい!」 ・「来週までに完成ぞい!」 ・「制作の仕事は、絶対に眠らせんことぞい!」 ・「デュハハハハ!明日はいよいよワシのアニメの放送ぞい。」 ・「ワシの雄姿(勇姿?)が宇宙に放送されるぞい!」 ・「(フームに対して)醜い少女はアニメヒロインにはなれんぞい!デュハハハハ!」 ・「(オタキングは)今やアニメーターという特権階級ぞい!」 ・「ヤツらの国のアニメ机ぞい!」 ・「(周りを囲んでいるのは)描いている絵を周りに見られず、他人と目を合わせないための工夫と思われ…。」 ・「(進捗は)どうぞい?」 ・「バッカモーン!誰がフームを描けと言ったぞい!」 ・「人民共に手伝わせ、大至急作るぞい!」 ・「ぬぬぬぬぬ…こうなったら助っ人ぞい!」 ・「(オタキング共は)フームの絵ばかり描いたぞい!」 ・「安物をよこした貴様の責任ぞい!」 ・「どんなに高くてもよいぞい!」 ・「オワルトデゼニ?」 ・「(デゼニーに対して)チョー楽しいファミリーバイオレンスアニメを作るぞい!」 ・「(放送は)明日の朝7時半ぞい!」 ・「(パソコンを見て)アニメのワシが動いとるぞい。」 ・「アホ監督は野たれ死に。」 ・「グフフフフ…読めたぞい。うりゃ!(カービィを殴る)」 ・「(アニゲーに操られて)身体が勝手に動くぞーい!」 ・「全身ヤケクソぞい。」 ・「なんとか放送しないと賠償金ぞーい…。」 ・「また借金が増えるのかぞい…オーイオイオイオイオイ(泣)。」 ・「オタクの鑑ぞい!」 ・「ほ、星のフームたんぞい!」
90話 ・「(テレビでバイクを見ながら)エスカルゴン!テレビの音が大きすぎるぞい!」 ・「チンケ?」 ・「(ビート達に対して)いつからここは首都高速道路ぞい!」 ・「とっつかまえるぞい!」 ・「プププランドでワシの悪口は禁じておるぞい!」 ・「ワシのすごさが分かったか!」 ・「人民の血税で買ったぞい!ドゥハハハハ!」 ・「そこまでうやむやにするなら、つき合っても良いぞい!」 ・「お前らカービィを知っているかぞい?」 ・「お前らは魔獣か!」 ・「バカモン!車は暴走するためにあるぞい!(考え方が反社そのものである)」 ・「(頭がイってると言われて)そう褒めるでないぞい!デュハハハハハ!」 ・「デュハハハハ!コイツらはワシの客ぞい!」 ・「デュハハ!食ったか!ではまた暴走ぞい!」 ・「(ビート達に対して)デュハハ!ガソリンはいくらでも使っても良いぞい!」 ・「カービィが飛び入りぞい!」 ・「他の魔獣をよこすぞい!」 ・「デュハハハハ!勝負なら公明正大におこなうぞい!」 ・「デデデ競技場で『バトルロイヤルレース』を開催するぞい!」 ・「もちろんカービィ!ワープスターに乗るのは反則ぞい!(ワープスター程度ならハンデにならない優しさ)」 ・「勝てなければビートはここに永住ぞい!デュハハハハ!」 ・「デュハハハハ!ガスは決して(出場できないのでガス欠)。」 ・「デュハハハ!大王の名において、ここにレースの開催を宣言ぞい!(ハンカチを落としてレース開始)」
0 notes
usamierina · 7 months
Text
Trip to Shenzhen, November 2023 - Day 1: Craft Beer Pub crawl
Tumblr media
Finally, the main part of my trip! Craft Beer pub crawl.
いよいよ旅行のメイン!クラフトビールパブを巡ります。
COCO Parkに到着した時点ではスマホの充電がほぼ0。
深圳の街中では、レンタルバッテリーサービススタンドみたいなのはあるのですが、残念ながら私のAlipayでは登録できず。 ラッキーなことにスタバの中に電源コンセントがある席を発見したので一旦充電休憩し、この建物のの中に入っているクラフトビールのお店へ訪問します。
電源がないと、文明の利器もただの文鎮。(この旅2回目)
◾️No.18 Brew Pub(18號酒館 福田星河COCO Park店)
📍广东省深圳市福田区福田街道福安社区福华三路269号星河COCO ParkF1
Tumblr media
中国の各地にもいくつか店舗のあるブリューパブ。中国系では珍しくInstagramのアカウントがある(な、と思ったら、2022年4月で更新が止まっていた...結局中国の人はweiboか小紅書しか使わないのよね)し、UNTAPPDのブルワリー情報もありました。
Tumblr media
メニューの1ページ目。いい言葉ね。
Instagramのプロフィールによると、
Founded in Wuhan, 2013. We are one of the first Chinese craft breweries, aimed at bringing the beauty of craft beer to the wider audience of China. (2013年武漢に設立。中国初のクラフトビール醸造所のひとつであり、クラフトビールの素晴らしさを中国のより多くの人々に伝えることを目的としている。)
とのことなので、かなり老舗みたい。
Tumblr media
メニューはこちら。いろいろあります。味わいがチャートになってるので、初めての人でもわかりやすいね。
だがしかし、私はとにかく酸っぱいビール信者なので、酸っぱいビールをチョイスします。
🍺 NO KPI / Session Hazy IPA
Tumblr media
ふつうに美味しい〜!いい感じのグレフル感で飲みやすくておいひー!まだちょっと明るので、こういう軽めのやつ最高。
香港でも韓国でも、普通のレストランはあんまり英語が通じない中、クラフトビール屋の店員さんはほぼ英語が喋れるので、旅行中も重宝していたのだけど、深圳はクラフトビール屋さんでも全然英語通じないのね...さすが内需だけで十分生きていける国...観光客も来ないから、英語が使える必要がない... というか、授業でも英語の授業って無いのかな。
お次は酸っぱいやつが飲みたかったので、メニューにある「Say Hi Lake / Cider」か「Cola Sour Ale」が飲みたかったのだが、売り切れとのこと。
お店のお兄さんに「何かおすすめある?」と聞いてみたら、テイスティングでこれをくれた。飲んでみたら良さげだったので注文。
🍺 Shan's Opinion / たぶんGose
Tumblr media
Brewpubということで、バーの2Fに醸造設備があるみたい。こっちのビールはここで作ったやつ(っぽいことを言っていた) オンタップのもの全部が全部ここで作られているものじゃないみたいだけど。
ちょっと梅ジュースっぽい味。メニューに名前が書いてなかったので別のお姉さんに聞いてみたところ、「Shan’s Opinion」っていう名前らしい。UNTAPPD見てみたけど出てこず。
Tumblr media
ちなみにこのお店、席数はテラス席を足して100席あるか無いかくらいなのに、めちゃくちゃ店員さん多いしワシワシ動いてる。そんなに人数いるか…???苦笑
最初にテーブルについてくれたメガネのお兄さんは、言語が通じないながらもわずかな英語のワードを駆使して説明してくれたり、モバイルバッテリーをバックヤードの電源コンセントで充電してくれたり、めちゃくちゃいい人だったんだけど、その後にカウンターに入った女子がクソすぎた。
お腹空いてたのでタコスも頼んだんだけど、出てくる気配もなく、ビールも飲み終わってしまったので2杯で退散。
お店を出て、COCO Parkからを出て、
Tumblr media
隣のブロックのショッピングモールに移動。
移動、またAlipayでシェアサイクル借りてみたんだけど、普通に決済できたので安心して次のお店へ。
◾️RICHKAT BREWERY 猫员外精酿啤酒馆(领展中心城旗舰店)
📍广东省深圳市福田区福华一路3号领展中心城L1层RL1018号
Tumblr media
隣のブロックにあるショッピングセンターにあるクラフトビールやさんにきました。いちおうUNTAPPDにも醸造所情報はありましたが、公式Webサイトも落ちているので詳しいことは分からず。
バーはこんな感じ。ネオンたくさんで可愛い。
Tumblr media
結構広いです。全部入れたら200席くらいあるんちゃうかな?
Tumblr media
平日なので、まだまだお客さんは少ないです。
Tumblr media
メニューはこちら。猫かわいい。
Tumblr media
隣の席のカップルは、このめちゃくちゃでかいビアカクテルのサーバーっぽいやつを頼んでました。
ここのバーもさっきと同様で、店員さんは英語全く分からない様子。メニューを指さしながら、身振り手振りで注文するしかない状況。
(追記)東洋経済の以下の記事を読む限り、日本よりも中国の方が早い段階で義務教育での英語はスタートしていたらしい。何でしゃべれんのや...?
何回もやりとりをするのがめんどくさいので、2杯いっきに注文。
Tumblr media
🍺 果茘番番 Guava&Lychee Gose(左) 🍺 沖浪 Second Wave / West Coast Pilsner(右)
両方とも330mlを注文。会員かそうじゃ無いかで値段が違うようで、私はもちろん会員じゃ無いので、左が38元(=約760円)、右が28元(=約560円)でした。
Tumblr media
お腹空いてきたのでルーローハンも注文。
Tumblr media
フラッシュ焚いてみるとめちゃくちゃレトルト感あるな。もうちょっといいつまみ出してくれよ、というのは期待してはいけない。
Tumblr media
街のイルミネーションショーが始まったっぽいのでテラスへ。
Tumblr media
なぜか店員さんも外に出てきて写真撮ってた。毎日やってるんじゃないのかな?謎。
ここでまたトラブル発生。 Alipayでの自転車レンタルは問題なかったのに、なぜか飲食店での決済ができない問題が発生。しかも「さっきのお店では払えたのに、今回のお店では払えない」パターン。財布の中の現金をかき集めて、何とか支払い。
Tumblr media
街中でのパブクロールは終わったので、一回ホテルに帰ります。
Tumblr media
こういうのみると、今の中国はほんとに活気と勢いがあることを実感。日本は元気なくなってきちゃったよね。。。。そして、海外の人が渋谷のスクランブル交差点とか歌舞伎町とか行きたがる気持ちがわかるわ。キラキラした街みるの楽しいよね。
ホテルに戻り、充電をし、もともと行こうと思っていた南山区のビアバーに向かいます。X(旧Twitter)でフォロワーさんにおすすめのお店を教えていただいたので、そこの住所をホテルマンに伝え、タクシーで向かうことに。
タクシーからさっきのでかいビルが見えます。摩天楼。
Tumblr media
思えば遠くまでやってきました。
Tumblr media
南山エリアのハズレのハズレ、住宅街みたいなところにきました。
◾️白頭山麦酒商店(白头山麦酒商店)
��广东省深圳市南山区望海路1099号双玺花园一期128号
ボトルショップ兼ビアバーみたいな感じ。
Tumblr media
置いてあるビールの8割が知らない中国のやつ...!!海外ものもいくつか置いてあるので、深圳のクラフトビールマニアに人気なのかもしれない。
Tumblr media
ここで再度トラブル発生。
さっきホテルから出してもらったタクシーでも、Alipayが全然使えなくて、何とか財布の中の現金をかき集めて支払って(88元くらい)、ここのお店でもギリギリ現金残ってるくらいの値段のビールを選んだのだが、またAlipayも使えず、現金での支払いも受付できない、ということで......
お店のお姉さんが「ニホンダイスキ!ニホンジンアリガトウ!」と言いながら、ビール持って行っていいよと言ってくれたので、お言葉に甘えていただいてしまった...
(追記)帰国後、この時にいただいたビールを飲んだのだが、ものすごい色でものすごいジュース的な味わいのキウイのビールでした。 BUBBLE LAB BREWERYという浙江省の醸造所のもの。 「GOSE」って書いてあるけど、ゴーぜ感はゼロの謎ビール。笑
🍺 KIWI MIRACLE TRIBE GOSE / BUBBLE LAB BREWERY
Tumblr media
Alipayが使えなければ、充電があっても電波があっても、文明の利器はただの文鎮......(今回3回目)
ここでどっぷりと疲れてしまい、本当はもっと南山のクラフトビールバーを巡るつもりが、もうホテルに帰ることに。現金もない、Alipayも使えない、クレジットカードも受け付けてくれない、そんな私はお店に行っても何もできないのです...
Tumblr media
悲しみの帰宅。
Tumblr media
◾️おまけ
Tumblr media
本当はもっと巡りたかったビアパブたち。南山区に集まっているようなので、次、万が一、深圳に行く機会があれば行ってみます。。。ビザが必要な間は多分行かない。。。
1 note · View note
fukurabi9 · 8 months
Text
 1236 拒否感
現役時代、部下で課長をさせていたY君が夏のお盆休みを取らずに仕事をすると言い出した。 年は48歳で福島の田舎へ帰ると、親兄弟が見合いを進め、嫌なので帰らないと言い出した。 ひかるは二日間ぶっ続けで説教をしてやった。 定年迄は仕事があるからいいが、それ以降は会社から放り出される。 年金を積立、これから第二の人生、楽しい人生が始まると言うのに君は一人でごちょごちょ料理を作り、洗濯をし、夜は一人で膝を抱いて寝るのか。 これからでも遅くない、私の言う通り結婚をしろ。 親兄弟から言われると、先に拒否感が出る。 上司から言われたのでしぶしぶ了解をしてお盆休みに故郷へ帰った。 報告があり、結婚を決意したとの事であった。 相手は寮母をし婚期を逃した。四十代なので子供は出来ないかも知れないが、二人で結婚生活をするとの事だった。 暫らくして女房と二人の貯金を合わせ、五千万の土地付き一軒家を現金で買ったと言う。 当時としては大金である。 ひたるはローンで苦しんでいると言うのに、俺の上手を行くのか、と冗談交じりに怒ってやった。 定年後、先日、Y君が会いたいとの事だったので会った。 自分は片方の耳が聞こえなくなり、肝臓を患い病院通いだと言う。 しかし女房が炊事洗濯病院の付き添い等、食べ物もちゃんと医者の言いつけを守って作ってくれると言う。 あの時、結婚の決意を促してくれたおかげで、今自分が生きていられる。 結婚をしていなかったら、とっくにあの世へ行っていたであろう。 涙を流して喜ぶ姿に思わず貰い泣きをして抱き合った。 焼き鳥屋で七十男の老人が二人、涙を流して抱き合う姿、周りからは異様な光景に見えたのではないだろうか。 皆さん結婚は素晴らしい、是非伴侶を見つけて欲しい、と言うのが私の願いである。 また結婚当初は苦労しましたが夫婦の故郷が離れていた事は、今では最高の条件です。 女房の実家東京に自宅があり南の小さな島に生家の別荘があります。 200人の島人は知人で、島ごと別荘のようなものです。 世界中を見ても男と女、結婚をし子供を育てるのは当然であり、当たり前だと思います。 お互い己の鼓動を引き継いで行く、この素晴らしさを多くの皆さんには一度考えて頂きたいなと思います。 鼓動哲学を展開する上で前にも記した通り、心の鏡であったり、脳内酵母論であったり、土俵結婚論であったり、 今まで聞いた事がないような論理も組み合わせ、己の人生を考えてみる必要があるのではないだろうか。 大事な事は時の流れを読む思考力だと思います。
0 notes
satoshiimamura · 10 months
Text
序、
 太陽が近かった。近すぎるが故に、光が熱を帯びて機体を容赦なく焼き尽くす光景が広がる。それでも太陽から逃れる選択肢は、二人にはなかった。
 最期に男は笑った。何かを女に言ったようだった。
 最期に女は微笑んだ。何かを男に返したようだった。
 その何かは誰にも伝わることなく、二人が乗った「イカロス」は、もう誰も覚えていない神話の通りに、地に墜ちたのだった。
Tumblr media
第1話「卒(ゆりかご)業」
 約150年前に、宇宙から飛来してきた謎の存在「ペティノス」。そのペティノスは地上を焼き尽くし、そこに住む多くの命を奪った。それまで数多くの戦争をしてきた人類は、共通の敵が現れたことでようやく団結することに成功。そして彼らは、多大な犠牲を払うことでペティノスを撤退させたのだった。
 しかし、そのために払った代償は重度の地上汚染。人類は地上で暮らすことができなくなり、地下への移住を余��なくされた。
 それが、この地下都市「クーニャ」で教えられた歴史だった。
 獅子夜ゆらぎ(ししや ゆらぎ)は、卒業証書代わりのピンバッジを指で弾きながらも、散々試験で覚えた歴史を思い出す。
 重度の地上汚染を正常化することが、人類の最大の目的だ。常にその人材は足りず、地上に出ることは、すなわちエリートの証でもあった。
「ゆらぎ!」
 これから地上へと向かう、年に1度だけ動かされる直通列車の駅のホームで、ゆらぎを呼ぶ声が響く。声がした方に顔を向ければ、そこにいたのはダボついた男ものの服を着た、目つきの悪い女がいた。彼女の胸元にも、ゆらぎと同じピンバッジが輝いていた。
「佑介、来てくれたのか」
 ゆらぎが女の名前を呼ぶ。
 乾佑介(いぬい ゆうすけ)。彼女ーーと表記するのは、本当は間違っている。彼は男の自覚があるし、本当は男の体になるべきだった。けれど、厄介な体質だったために、本来の性にする手術が受けられなかったのだーーは、ニカッと笑ってゆらぎの肩をバシバシと大袈裟に叩いた。
「あったりまえだろ。地上進路の中でも、エリート中のエリートコースに進む親友を見送らずにいられるか」
「佑介だって、地上に出る進路だろ。地上汚染の浄化は、大切な仕事だし、おじさんやおばさんも佑介の進路に喜んでたじゃないか」
「町で唯一の航空部隊に選ばれたお前に言われても、嫌味にしか聞こえねーって。……うん、でもお前に嫌味の自覚ねーし、そういうやつだもんな。なんだよ、あの進路適正結果。ほとんどの職種で最高ランク叩き出してんじゃねーか」
「おれの両親、喜ぶよりも先に絶句してたなぁ」
「気持ちはわかる」
 うんうんと頷く佑介の姿に、ゆらぎは「おれは、そんなすごいやつじゃない」と言い返す。
「何寝ぼけたこと言ってんだ。お前はすごいんだよ! 俺の体質聞いても驚かなかったし、俺のこと男としてちゃんと扱ってくれたし。お前は、本当にすごいやつだ」
 続けて「まぁ実際は神経が図太いか、感性が死んでるのかもしれねーけど」と茶化すように佑介が口にすれば、「何だと」とゆらぎは大袈裟に腕を振り上げる。そのやりとりは、子犬同士がじゃれているようなものだった。
 その時、列車到着のアナウンスがホームに流れる。
「アナウンスが流れたな。俺も自分のに乗らなきゃ」
「もう、そんな時間か」
 そこで2人はお互いに少し照れ臭そうな表情を浮かべて、硬く握手を交わした。
「俺さ、お前と親友でよかったよ。航空部隊での活躍、楽しみにしてるぜ」
「おれだって、佑介と親友でよかったさ。お互いに違うコロニーだけど、頑張ろうな」
 じゃあな、と互いに互いへ激励を向けて、ゆらぎと佑介は別れる。そのままゆらぎは、やってきた列車に身一つで乗った。
 出発した列車内にいたのは、ゆらぎと同じく航空部隊への入隊が決まっている面々だった。誰もが緊張した面持ちで指定された席に座っている。出発する駅のホームには、誰もいない。誰も彼らを見送らない。それが不自然であるとは、誰も思わなかった。
 クーニャを出るときは独りで、卒業のピンバッジ以外は何も持たずに。それが常識だ。その常識に逆らって、佑介と最後の挨拶ができたのは、ゆらぎにとって幸いだった。
 地下から地上へ向かう列車の中は、緊張をほぐすような音楽が流れている。そうして、地上到着までのカウントダウンが座席の裏側に取り付けられた、列車内モニターに映し出されていた。
 隣り合う人間が、小声で挨拶や自己紹介をしている。時には知り合いや同郷の者もいたようで、歓声にも似た音が届いたりした。
 ゆらぎは、誰かと挨拶することなく列車の窓から外を眺める。
 真っ黒な暗闇が続くそこは様相を変えず、窓ガラスの反射で列車内を写すだけだった。
 どれほどの時刻が過ぎたのか、モニターのカウントが五分を切ったところで、誰もがそわそわとしてきた。そして音楽は途切れ、列車の駆動音ばかりが耳にまとわりつく。
 カウントが一分を切った。三十秒、十秒、カウントダウンが始まる。そして、ゼロとなったとき、窓から差し込んだのは、青色だった。
 誰もが視線を窓に向ける。遥か上からゆらめく青色と、地平線とは違う果てまで続く瓦礫の山々。そして、かろうじて視認できる巨大な生物が宙を浮いている。
「これは……海、というやつなんだろうか」
「海の中ってことか?」
 図書館に保存された記録映像で、海を見ていた面々が呟く。その言葉が広がり、誰もが海の中を走っているのだ、と知った矢先に、モニターから随分と場違いな音楽が流れ始めた。
 ポップで軽快な音楽と、キラキラとしたピンクに画面が染まる。そして映し出されたのは、鮮やかなピンクの長い髪をツインテールにし、同じくどぎつい紫の垂れ目を際立たせるようなメイクをした少女だった。
「はぁーい、みなさーん。ちゅ・う・も・くぅ」
 可愛らしい声で、可愛いと自分が分かっている人間の動作をした彼女は、ふりふりのレースをあしらったのブラウスから短いスカートを翻すまでをカメラに写し、ビシッと決めポーズをした。
「はっじめましてぇ、めろり・ハートだよん。めろりちゃん、て呼んでねぇ」
 甘ったるい声で、自己紹介を始める彼女に誰もが呆然とする。
「まずは、クーニャからの卒業おめでとうございまーす。これで、みんな晴れて一人前となりました」
 おめでとう、おめでとう、イエーイ、とテンションを高くして、拍手音とともに、めろりは飛び跳ねる。彼女が映るモニター内で、幾つものクラッカーが鳴り響き、突如現れたくす玉が割れて花吹雪が舞い散った。が、落ち着いためろり・ハートがパチンと指を鳴らしたところで、それらは一斉に消えた。どうも彼女の周囲は全てバーチャルで構成されており、おそらく彼女もまたアバターなのだろう。これまでゆらぎが見てきた中で、随分と人間らしく、現実と��色のないほどに高性能な動きであったが。
「それじゃあ、一人前になった君たちに、この世界の真実を教えたいと思います」
 甘い声は、毒を含んでいるにも関わらず心地よい。そのまま耳障りな言葉を流しそうになったが、それもできないほどの事実が彼女の口から溢れ出る。
「150年前に人類は、ペティノスを撃退したと教えられたと思いますが、それは真っ赤な嘘でーす。今も、人類はペティノスと戦争状態なのです」
 そして、とニンマリ笑っためろりは、さらに爆弾発言を続ける。
「航空部隊に選ばれたみんなは、このペティノス戦での重要な戦力です。つまり、人類存続のために戦争に参加してもらうことになります」
 ざわりと、車内でどよめきがあがった。
「ペティノスの目的は人類滅亡。敵も人類が地下深くへ潜っていることは把握済み。なので、年に1度戦力である人間が補給されるこの列車は、敵にとっても重要な殲滅対象なんだよね。まあ、だからこそ君たちを囮にして、他のコロニーに向かう子たちを安全に輸送できるんだけど!」
 きゃらきゃらと何がおかしいのか笑い続ける彼女に、誰もが蒼白な顔で言葉を紡げないでいた。
「さぁ、世界の真実はここまでにして、これから海面を走るよ。そしたら、ペティノスからの攻撃でこの列車も大分揺れるから、しっかり目の前にある手すりに掴まってね!」
 そこまでの説明で、薄暗い青に染まっていた車内が一気に光で満ちた。誰もが眩しさで目を閉じるが、数秒後には爆発音が届き始める。
 ゆらぎは薄く目を開けて、窓から外を確認した。そして、窓の外から見える青々とした快晴の中、これまで見たことのない何かが無数に浮いていることに気付いた。
 それらの形を何と表現すればいいのか。人型に近いものから、四つ足の動物染みたもの、節足動物のような多量の足を器用に動かしているもの、どちらかといえば球体に鳥の羽を突き刺したようなもの......と、形だけでも様々だ。ただ全てに共通しているのは、太陽光を爛々と反射する金属光沢に覆われた身、無機質で何の感情も浮かべていない面のような人間の顔、そして毒々しい緑から赤にかけて彩る蛍光色の光が絶え間なく行き来する管だった。
 それらは真っすぐにゆらぎたちが乗る列車へ、群れをなしてやって来る。
 一体が光弾を発射した。幸いにも列車には当たらなかったが、海面に派手な水柱が噴き上がる。空気を伝ってやってきた振動が列車を揺らした。あれが当たったら命がないのは、一目瞭然であった。それを理解した途端に、先程めろりが言った重要な殲滅対象の意味が腑に落ちる。びっしょりと背中に冷や汗が流れ始めた。
 続けて、複数の個体から光弾が放たれる。揺れが断続的に彼らを襲った。
「はぁい、今窓側にいる人は確認出来ると思いますがぁ、あれがペティノスでーす」
 再び、場違いに明るい少女の言葉が車内に響いた。
「ここからは、みんなはとにかく手すりに掴まって、怪我をしないようにしてくださーい。でないと命の保証ができないんで」
 ゆらぎの隣に座っていた少女が、ヒッと短い悲鳴をあげた。その向こうにいる少年は真っ青な顔で、座席に取り付けられた手すりを握り込んでいる。彼の手は血の気が失せるほどに力が込められており、かすかに震えていた。車内にいる誰も彼もが似たような状態だった。パニックは起こしていないが、それは現状を飲み込みきれていないからだ。
 それらをモニター越しで確認しているのか、彼女は可愛らしく人差し指を唇にあてて、小首を傾げる。
「あれあれ、もしかして怖いのかなぁ? だったら少しは安心できるお話もしよっか。ペティノスの殲滅は、みんなの先輩たちがするからね!」
 めろりの説明と同時進行で、ペティノスとは違う何かが高音と共に近づいてきた。
 それらはペティノスとは違うものだった。人型だがペティノスとは違い、随分と大きい。黒や白、赤といった特徴的な色に染まった機体は、肩の部分にブレードや巨大な主砲を背負い、ジェットを用いて空を飛び続ける。三体の人型の機器は、そのまま列車の真上やってくると、並走し始めた。
「みんなの上空にいるのが、対ペティノス戦においての重要な兵器、機体「イカロス」でーす。今回は、ナンバーズの七番、六番、四番が来てくれたようですねぇ」
 パッとモニターに映る映像が変わった。右下にめろりが写り続けているが、背景になっているのはイカロスと呼ばれた機体だ。どうも、列車の外にカメラがあるらしい。その三体は、互いに何かをやりとりしたのか、一体を除いてペティノスの群れに突撃し始めた。
 列車と並走しているイカロスの機体の色は、赤い。それは、肩に担いだ銃のようなものを構えると、三発の光弾を放った。光弾は、群れに向かっていくイカロスたちへ近づいていたペティノスたちを貫いていく。遠距離型のようであった。列車に当たりそうになった、ペティノスたちの攻撃すら、その射撃で弾道を反らしていく。
 対し、二体のイカロスの機体の色は黒と白。黒は複数のブレードを持って、ペティノスが密集している場所に突っ込んでは、敵を切り刻み、屠り続けている。白もブレードを持っているがその数は一本しかなく、どちらかといえば黒の機体の援護をしているようだった。
「あれが、イカロス」
 ゆらぎは、呆然としながらも呟いた。いつの間にか、恐怖で震えるだけだった面々に安堵が広がっている。
「安心したかな? じゃあ、そろそろ陸地に着くから……ここからが本番だよ?」
 めろりの声色が一気に真面目なものに変わった。
 誰かが窓に顔を貼り付けて「陸だ!」と叫ぶ。数秒後には、外の風景が乾燥した大地に変化した。先程までの比ではないほどに、車内が揺れる。悲鳴がいくつか上がり、誰もが手すりどころではなく、座席にしがみついた。
「海上戦は前哨戦。みんなを守り続けながらのファロス機関本部への移送が最上級任務。けれど、あのペティノスたちの群れを拠点まで連れて行ったら大問題。もちろん本部の防衛は、ナンバーズの三番と二番が担っているけれど、それでも間に合わないと判断されたなら、君たちには尊い犠牲になってもらうんだ」
 パッとイカロスたちが映るモニターの左上に、タイマーが現れた。そこに記された時間が、尊い犠牲になるまでのカウントダウンなのは、誰もが理解できる。
「さぁ、祈ろうか。君たちの先輩たちが勝つことを」
 厳かな言い回し、急に真面目な口調になったアバター。ペティノスの群は少しずつ削られてはいる。どうも画面には映っていないが、援護射撃をしているイカロスが増えているようだ。あちらこちら、列車から遠い場所で機体が立ち構えているのが、窓から見える。だが、ペティノスたちも防戦一方ではなく、援護射撃をしているイカロスたちを撃破している。
 明らかに数だけは、イカロスたちが不利であった。
 乗車しているゆらぎたちに祈ること以外は、何もできないでいる。
先程まで騒がしかっためろりも、何も言わずに佇んでいた。いや、イカロスが撃破されるたびに、僅かに顔を顰めている。
 その時、画面が揺れた。
 めろりやイカロスの姿、そしてタイマーすら消えて現れたのは、褐色肌の筋肉質な男だった。琥珀色の目で、愛嬌いっぱいにウィンクをする。
「やぁやぁ、初めまして。ここは自己紹介をすべきところなんだけど、時間がないから省略させてもらうよ。オレが用があるのは、獅子夜ゆらぎくん。いるんだろう? すぐさま先頭車両に来て欲しい」
 突然出た自身の名前に、ゆらぎは動きを止めた。男の視線は、画面越しだというのに、しっかりとゆらぎを見据えている。
「ここの列車を守り切るためだ。誰だって、死にたくはないだろう。なぁ、獅子夜くん」
 逃げるな、という圧を感じ取ったゆらぎはゆっくりと席を立った。その動きで、皆がゆらぎを認識する。しがみついて、道を塞いでいた人々も、ゆっくりとではあるが彼の進む道を開けて行った。
「急げ! 先頭車両の扉は、君のピンバッジをパスとして設定した」
 男の急かす声に乗せられて、ゆらぎは揺れる車内の中を走り出す。
 車両を移動するたびに、誰も彼もがゆらぎを凝視した。
 そして、次が先頭車両になったときに、画面に映る男が消えて、今度は焦った表情を浮かべためろりが戻ってくる。
「獅子夜ゆらぎくん! 君は元の座席に戻りなさい。エイト・エイトの言葉は一旦忘れるんだ。ああ、もう! あいつ完全にセキュリティを改竄して、めろりの権限乗っ取ったな」
 それでも、ゆらぎは止まれなかった。ロックの掛かった先頭車両への扉は、パス読み取りの端末にピンバッジを翳すだけであっさりと開く。
 そこは無人だった。自動制御による運転席に誰かがいるわけがない。ただ全面に広々と嵌められた窓の先に、先程まで見なかったイカロスが飛んでいた。
 そのイカロスの機体の色は青。ゆらぎがまだ見たことのない、けれど地上でとても見たいと願っていた、記録映像だけに残された夜空の色。その機体の背に持つ武器は無数の銃器。
『獅子夜ゆらぎ君、だね?』
 初めてイカロスから人間の声がした。丁寧な言い回し。けれど、どこか焦った声色。ゆらぎは頷く。
『エイト・エイト! 頼んだ』
 その声かけで、先頭車両の天井が開き始めた。止まっていないのだから、風が吹き込み、砂が入ってくる。乾燥した空気の匂いは、ゆらぎがこれまで嗅いだことのないものであった。
 その場で立っているのが精一杯のゆらぎは、抵抗など一切できずに、青色のイカロスによって先頭車両から連れ去られたのだった。
 イカロスと共に空を飛んだのは、おそらく三十秒にも満たない短い時間だった。気がついたら、イカロスの腹部にあった謎の球体の中に押し込められていて、ゆらぎはどこを見ても白い靄が続く謎の空間にいた。
「……ここは」
 その中で、突如衝撃が訪れる。脳内に直接やってきた数多の情報に、ゆらぎは吐き気がする。それは、このイカロスの操縦に関することであり、そしてゆらぎの役割が明確になった瞬間でもあった。
 右手を横に薙ぎ払う。その瞬間、靄は消え去り、イカロスの周囲全てが見渡せた。
「ダイブ直後で、この感度。君は本当に才能がありますね」
 突如ゆらぎの前に男が現れる。さまざまな配線が繋がった座席に座った彼は、色白の痩せ型で、黒髪の合間から除く蜜柑色の目がギラギラと輝いていた。見たことのない服装であったが着崩した印象はなく、だが両手の全ての指に銀色のリングが嵌められていることがちぐはぐな印象を持たせる。
「あなたは」
「時間がないので、話は後。まずはペティノスたちを殲滅させます。エイト・エイト、獅子夜くんのフォローを」
「はいはい、右近の仰せのままに」
 先程の褐色肌の男が、ホログラムとしてゆらぎの背後に現れる。
「さぁ、獅子夜くん。まずは、このイカロスの説明だ。かなり超特急で情報を渡すから、あとはこのお兄さんを手本にして、ペティノスたちを分析するぞ」
 再びやってくる情報の波。だが、先程のものよりも圧倒的にスムーズに覚えていく。そしてエイト・エイトと呼ばれた男が指示した通りの手順で、ペティノスたちを分析し始めた。
 数多のペティノスたちの分析結果、動き、パターンが蓄積されていく。それに伴い、その情報を右近と呼ばれた男に示していけば、どんどんと攻撃軌道が展開されていく。
「行きますよ!」
 と右近は声を挙げて、ペティノスたちの群れに突っ込んでいった。
 無数のペティノスたちは、展開された光線によって貫かれ、撃墜していく。突如現れたイカロスに、敵は動揺している素振りはなく、けれど対応もできずに撃ち落とされていった。
『よーう、右近。お前、オレたちだけじゃ不安に思って、エイト・エイトと一緒に心中でもしにきたの?』
 突如入った通信。その送り主は、最初にペティノスたちの群れの中で暴れていた黒のイカロスからだった。
「そんなわけないだろ。今はオペレーター込みだ」
『えぇー? お前、散々他のオペレーターたちと喧嘩したじゃん。あのルーですら喧嘩になったじゃん。どこの誰よ、新しいお前のオペレーター』
「獅子夜ゆらぎ。たった今、オペレーターになった新人」
『新人!? ちょっと待って、めろり教官の監視は? は、ヤバ』
「無駄口叩いてる場合か?」
 そこまでの言い合いをしながらも、確実にペティノスたちを撃ち落としていく。黒のイカロスもまた同様に、いや、先程よりもより高速になって敵を切り捨てて行った。
 一気にペティノスたちの群が小さくなっていく。が、遠目に巨大な都市も視認できるようになっていた。あれが、対ペティノスの拠点であり、ファロス機関とやらがある場所なのだろう。
「リミットまで残り十分。ナーフさん、一旦離脱して兎成姉妹の援護をお願いします。残りは俺と左近で一掃します。いいな、左近」
『ナーフ・レジオ、了解』
『はいはーい。久しぶりだからって、ミスするなよ? 右近』
「お前こそ、ミスって撃ち落とされるなよ」
 そこまで軽口は続き、通信は途切れる。
「そういうわけです」
「どういうわけですか」
 先程までの悪ガキ感満載のやりとりから、落ち着いた声色に戻った右近に対し、ゆらぎは思わず言い返してしまった。
「左近は超接近型ですので、あいつを核にして、俺たちはペティノスたちの群れをとにかく小さくしていきます。内はあいつに、外は俺たちで」
 それがいつものやり方なんで、と好戦的な笑みを浮かべた右近に、聞く耳はなさそうだと思ったゆらぎは、諦めて弾道計算をしていく。感知できる敵の位置と、黒のイカロスの位置を確認。その過程で、いつの間にか離脱している白のイカロスは赤のイカロスと並んで列車を守るように待機していた。
「さぁ、行きますよ」
 右近の予告と共に、イカロスが一気に動き出す。黒のイカロスもまた、一緒に動き始めた。
 撃って、撃って、撃って、切って、切って、切って、と攻撃をしかけるのと同時に、敵からの攻撃を瞬時に解析し、回避か相殺を狭い空間でし続ける。それらをし続けるだけで、脳への負荷は積み重なり続けるが、同時に快感もあった。
 弾道の予測と攻撃の感知と撃墜の修正を繰り返す。
 撃って、撃って、撃って、測って、調べて、軌道を描き、また撃って、撃って、撃って……敵の数が一体、また一体と減っていき、見るみると群れが小さくなっていく。
「これで最後だ!」
 右近の歓声と共に、最後の一体が撃墜された。
 ゆらぎは列車を確認する。と、ペティノスたちがいなくなったことから他のイカロスたちも撤退しているのか。列車だけが淡々と地上を走り、遠くに見える都市へと吸い込まれるよう消えていった。
「……よかった」
 ほっとした息を吐いたところで、ゆらぎは力を抜き、そしてそのまましゃがみ込み、後ろに倒れ込んでいく。倒れながら見た空は随分と明るく淡い青で、これが夜になるとどうして暗くなるのだろうという細やかな疑問を抱きつつ、彼は瞼を閉じたのだった。
0 notes
shukiiflog · 11 months
Text
ある画家の手記if.17   依存
香澄を背負ったまましばらく近くの公園やそのあたりを歩いてたら始発がくる時間になった。 特に深い考えもないまま、駅のホームに入る。 背中の香澄は僕が好き勝手に動き回るのにも黙ってた。
「どっちに行きたい?」 「…わかんない」 「うん。僕も」 どこに行きたいわけでもない。でもここにいられない。 結局最初にきた電車に乗った。他に誰も乗ってない空の電車の、優先席に香澄を降ろす。 僕も隣に座った。 電車が揺れる、一晩眠ってなかったから腕と足を組んでうとうとしていたら香澄が僕の肩に頭を乗せた。僕もそれに寄り添うように頭を寄せた。 二人で寄りかかってしばらくうとうとする。 全部置いてきちゃったな。 ここからどこまで行けるかな。 財布の中身を眠たい頭で思い描きながら、片道分の計算しかしなかった。
二人だけに戻りたかった。 それだけ。 閉じた関係だって責められるかな 誰に? こんなこと僕も初めてなんだ。 あまり遠くに自主的に出かけたこともないし、その必要も感じたことがなかった この電車がどこまで行くのかも知らない うつらうつらしてるうちに外の景色は町の喧噪から少しずつ離れて、緑が増えて、建物は減っていった 少し心細いけど香澄もいっしょだから大丈夫 行き先を完全に手放すように、僕は姿勢をもっと楽にしてすっかり眠り込んだ
***
「…直人。直人、」 ぼんやりした視界に揺れる赤い髪。 「……」 「直人、降りなきゃ。終点だよ」 終点…… 「……ああ、うん。…そうだね」眠ってる間に終点まで来ちゃったのか。 折り返せばただ帰れるけど、どこに帰っていいのかわからなかった。 まだ午前中の陽。 奥深くはないけどそれなりの山中。明るい駅にはほかに降りる人はなかった。 駅名は聞いたことがなくもない、温泉とかがあるところだ。少し歩き回れば今日はこのあたりで泊まれるかもしれない。 香澄はそんなに歩き回れないんだった。 「香澄…少し歩きたいけど、ずっと僕におぶさってるの嫌?」 香澄は血が滲んで乾いたガーゼの貼ってある顔で少し頰を赤らめた。 「ど、どうだろ…松葉杖でも歩けるよ。ゆっくりだけど…」 「痛むんでしょう、そんなの僕が見てられない」 残念そうに眉を下げて香澄の目をじっと見たら、降参したみたいに渋々頷かれた。 「人が少ない道にしてね、ちょっとでも目立ってたら俺すぐ降りるからね」 「うん。大丈夫だよ、そんな大きな包帯巻いてるんだし。平日だからかな、人通り少ないみたいだし」 僕はしゃがんで香澄を座席から自分の背中に移動させる。 電車を降りるときに二人でゆっくりかがんで低い扉を通った。「僕たち少し縦に長すぎるのかな」「そうかも」二人で笑った。
閑散とした温泉街を香澄をおぶって二人で歩く。 香澄と、なんてことないやりとりをして、笑って、のんびりしてて、いろんなことがあるよりずっと前も、僕たちこんな感じだったかもしれない でも同じじゃない あの頃気にもしてなかったような足元に、冷たい空気が這うみたいに纏わりついて、 今ここにこうしてるのは何でだって、僕に問いかけてくる 「香澄、あの提灯かわいい」 宿のしるしなのかな、立派だけどちょっと古めかしい木造建築の店先に提灯が吊るしてあった。 「直人、気に入ったの?」 「うん」 ほかにもちらほら旅館や民泊みたいなところは見かけたけど、ここがいいかな。二人分の重量にそろそろ脚も疲れてきた。店の雰囲気からして中に温泉もあるみたいだ。 「今夜ここに泊まっていかない?お金なら僕が持ってるから」 「いいよ」 眠りこんでついた先で、なんとなくで決めた宿で、とりあえず今夜はここになったけど、なにも考えてない なにも…
香澄を背負ってたまま店に入ったものだから、女将さんにえらく香澄は心配された。 香澄の傷がどれもあんまり真新しかったせいかもしれない。 ここの温泉は怪我や痛みにも効きますからね、って効能の説明なんかを少しされたり。 「お二人とも背が立派ですね、スタイルがよくって羨ましいわ、ご兄弟かしら」 背丈だけで乱暴にまとめられた初めての憶測に少しびっくりする。僕たちどこも似てないと思うけど。 「え…と…」 「親戚です、義理の兄で。」 僕がうまく捌けないでいると香澄がナチュラルに嘘をついてくれた。旅先でくらい、嘘でもいいか。
通された泊まる部屋は広々としてて、障子から入る陽光が気持ちのいい和室だった。 香澄の部屋とも僕のアトリエとも違う、畳の匂いに背の低い調度品。壁には掛け軸。小さなスペースに生花。 ベッドはないから布団を敷いて寝るのかな。和室って慣れてなくて新鮮だな。 窓の縁も低くて、僕は障子を開けて縁に浅く腰掛けた。ここは二階。見晴らしがいい。 斜め横の畳の上に座布団をひっぱってきて足をかばいながら香澄も座った。 「…痛みはひどくなってない?」 包帯の下が具体的にどうなってるのかはまだ知らない。 「うん。いざとなったら、病院で出された痛み止めの薬もそのまま持ってきたから大丈夫」 「そっか…。ちゃんと飲むんだよ」 「うん」 ーーーー僕たち、どうしてこんなところにいるんだと思う? 急に首の後ろが焼けるように熱くなって、喉が詰まったみたいな感覚がして、息が切れ切れになってしゃくりあげるみたいになった、目からボロボロ大粒の涙がこぼれてきて、なんでかわからなくて背中を丸めて深く腕の間に頭を押し込める。 香澄は中腰になって僕のほうに手を伸ばしかけてやめた。 「………ぅ、……。…」 首が、喉が焼けるみたい。言ったら取り返しがつかないことを吐かないといけないみたい。怖くて指先も肩も震える。 こんなんじゃまた香澄を困らせるよ。ちゃんと言葉にして、何か言わなきゃ。 知らない場所、 誰も知らない、 遠い場所、 誰も僕たちのことなんて知らない、 宿に偽名は使わなかったけど、僕が相変わらず名廊直人だったって、ここではそれはなにも意味しない 僕はここでは ここでは… 「…かすみ…」 涙でかすれる声でうつむいたまま喋った。 「僕、しばらくここに…  いてもいいかな」 「…しばらく?」 一週間、一ヶ月?半年?一年かな わからないけど 気がすむまで なんの気がすむのか分からないけど 香澄は少しの間黙って僕を見てたけど、いつもの声で言った 「それで直人が苦しくないなら」 苦しくなくなりたくてこんなところに来たんじゃないのか 呼吸はますます苦しくなる 全部置いてきてこんなに何もない場所で、僕はまだなにを怖がってるの?
続き
0 notes
kentarouchikoshi · 11 months
Text
 皆様にも是非観賞をお薦めしたい,素晴らしい美術品です。
 僕が美術を好きになったのは最近のことだ,というのは今までにも何度も申し上げておりますね。それ以前の僕にとっては美術鑑賞というのはただただ退屈な時間でしかありませんでした。美術への興味など薬にしたくても持ち合わせていなかった僕が何故突然美術に関心を持つようになったのか。そのお話も以前にさせて頂きましたが,もう古い話でお読みになっていない方も大勢いらっしゃるかもしれませんね。再度お話させて頂くと,横浜赤レンガ倉庫で行われていた横浜美術大学の学生さんたちの優秀作品展を偶然目にし,その素晴らしさに時間を忘れて閉館になるまでその場を離れられないという体験をしたことが切っ掛けです。そしてその後に美術への興味を更に大きく広げることが出来たのは,こちらは恐らく初めてお話することだと思われますが,幾つかの幸運もあって親しくなった女子美術大学の学生さんが,まるで家庭教師のように僕に美術のイロハを判り易く丁寧に教えて下さったおかげです。美術のビの字も判らないままに人生の半ば過ぎまで来てしまった僕のような者を熱狂的な美術好きに変えてしまったのですから,その方は本当に素晴らしい教育者・指導者に違い無いと確信しています。彼女は僕よりもずっとお若い方ですが,僕は今も大恩人である彼女への感謝と尊敬の念を忘れたことはありません。
 とはいえ何しろ美術などまともに観たことも無かったわけですから,当時の僕は鑑賞のために最低限必要な知識も経験も持ち合わせておりませんでした。この知識不足・経験不足には僕は今もなお大いに苦しめられているのですが,当時の僕は今よりも更に無知でしたし,経験に至っては「不足」などという生易しいものではなく「欠落」と言うべき状態です。これはスポーツでいえば基礎体力の全く無い���態に相当するでしょう。これは指導者に泣きついたからとどうにかなるようなものではなく,まずは自主的に走り込みをして必要最小限の体作りをしなければお話にもなりません。具体的には僕は「初心者向けの美術解説書を読みつつ,何よりも実際に展示の場に積極的に出向く」という方法でまずは最低限必要な知識と情報とを身に着けようと決めました。これは小学生時代に鉄道に興味を持った際に行った「鉄道に関する子供向けの解説書を読みつつ,何よりも実際に走っている車両を駅や踏切などで注意深く観察する」という学習法に倣ったものです。因みに現在の僕は決して鉄道に関して高度な知識情報を持っているわけではありませんが,ひと通り「車両を見ればその特徴は判る」「ある程度の知識を前提として書かれている鉄道雑誌を読みこなせる」という程度には達することが出来ました。美術についても同じ方法を取ったことは間違いではないと考えていますし,現在もそうした「体力づくり」を継続中です。
 そのような中で赴いた展覧会の中に,東京・表参道で例年ゴールデンウィークに開催されている"SICF"がありました。今にして思うと"SICF"に展示される作品の中には現代美術の最前線とも言えるメディアアートやコンセプチュアルアートなども少なくないので初心者がいきなり鑑賞に赴いたのは身の程知らずだった(或いは今も)とも思えますが,当時の僕にはそんなことが判る筈も無いし,また「美術の中にはこういうものも存在するのだ」ということを知れたのは決して無意味ではなかったかなとも思います。無論「この展覧会はとても難しいぞ」ということは感じさせられましたが・・・  そんな思いに頭をクラクラさせながら到達した或るブースに,細い金属で作られたのであろうとても大きな,光を反射して輝く作品が展示されていました。デパートの宝石売場などで見掛けるアクセサリーなどともどこかに共通点を持ちつつもその巨大さと精緻さはまるで古代の遺跡から発掘されたかのようで,僕はまず最初に「何と神々しく,美しい作品なのだろう(ლ˘╰╯˘).。.:*♡」という思いを抱きました。そしてその見事な作品の傍らには,一見して聡明さを伺わせる理知的な若い女性がいらっしゃいました。言うまでも無く,作者である山田命佳さんです。当時の僕は作者の在廊する美術展というのはあまり行ったことが無く,目の前の見事な作品を制作した方に実際にお目に掛かって直接感想を申し上げるなどということには本当に不慣れでしたが,とにかく素晴らしい美術家に直接ご挨拶を出来るということに感激しながら夢中になって作品の何処が素晴らしいと感じたかを申し上げ,制作法についても伺いました。「細い針金を,ペ��チなどを使って手編みしていく」と快く教えて下さったのを伺い,作品の芸術性のみならず作者の見事な技巧についても大変驚いたのを今もよく覚えています。
 今回,こちらの記事で山田さんの作品が紹介されているのを観て大変嬉しく思うと同時に「再び鑑賞させて頂きたい」という願いを抱いております。そして僕の投稿をお読みの皆様にも,是非観賞をと強くお薦めしたいところです。美術好きな方は勿論のこと,そうでない方にも。作品の芸術性の高さのみならず,その超絶技巧ぶりもまた深く心に残るに違いありません。そしてそれは僕が横浜美術大学の学生さんの作品を観て美術への強い興味を抱いたのと同等か或いはそれよりも更に強く,美術への深い興味を掻き立ててくれるのではないでしょうか。
1 note · View note