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#雪庇落とし
jujirou · 1 year
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おはようございます。 秋田県湯沢市川連は、雪が降っております。 雪下ろし三日目。 昨日は先輩に頼まれ、横手市増田に有る二人暮らし⁉︎のお婆さん宅の、雪下ろしのお手伝いを急遽する事になり、朝から三日目の屋根の上での仕事です… 大工の親方と先輩は、流れ止めの無い箇所や、綱渡り的な箇所の雪下ろしを行い、オラは比較的になだらかな箇所を担当。 毎年二人で夕方まで掛かっていたとの事でしたが、お昼前に終了。 早く終わって良かったなぁ…と話していたら、もうしわけ無いけど、もう一軒手伝って〜…オメがいるとハカ行くがら(はかどるから…)と… 当初一軒のお手伝いが、又々急遽、お昼過ぎから二軒目の雪下ろし。 二軒目は地元の一人暮らしのお婆さん宅で、一軒目よりは楽でしたが、高さの有るお宅で、こちらも昼過ぎから上がり、三時煙草前には終了。 嫌ぁ〜今日はお陰さんで、予想以上にハカ行った、又何とが手伝ってけろ〜…と親方から労いのお言葉を頂きましたが、オラは塗り師だがらなぁ〜…と、皆で笑いながら話し合い、雪下ろしのお手伝いが終了しました。 そして今日は月末年末仕事納めで、やる事沢山有り過ぎのうえ、身体中が筋肉痛でクタビレも有りますが、今日もアレヤコレヤと有りますが、一つ一つコツコツ頑張ります。 皆様にとって今日も、良い一日と成ります様に。 https://jujiro.base.ec #秋田県 #湯沢市 #川連漆器 #川連塗 #国指定伝統的工芸品 #秋田工芸 #秋田クラフト #秋田の物作り #物づくり #髹漆 #寿次郎 #豪雪 #豪雪地帯 #雪おろし #屋根周りの雪おろし #雪庇 #雪庇落とし #雪おろししても降り積もる #雪国 #雪国の暮らし #秋田県湯沢市 #秋田県湯沢市降雪量 #秋田県一の降雪量湯沢市 #雪下ろし #雪下ろし三日目 #kawatsura #japanlaquer #JapanTraditionalCrafts #KawatsuraLacquerwareTraditionalCrafts #jujiro (秋田・川連塗 寿次郎) https://www.instagram.com/p/Cmup9l5BYHo/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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tsuntsun1221ts · 28 days
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2024.03 旭岳
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山頂は雲を突き抜け
前回は去年6月に訪れたが今回はまだまだ雪が残る3月に。宿泊していた旭川からバスで2時間揺られRW駅に到着(1800円)。麓からは雲ひとつ無い空に旭岳の勇姿がそびえていた。ロープウェイ往復2400円。
【コースタイム】姿見駅(0935)→金庫岩(1110)→大雪山(1120-1150)→姿見駅(1240)
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山頂駅の標高1600mのため気温はだいぶ低いが、風は静穏でそこまで寒さを感じない。登山者の姿は少なく、斜面のあちこちに山スキーヤーの姿が見える。とにかく良い天気!
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・・・と思いきや、動き始めて30分しないうちにどんより雲が突然空を覆い・・・
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あっという間にガスに巻かれて周囲見えなくなる。なんて変わりやすい。予報では晴れときどきガスとのことだったが、こりゃハズレだ。
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雪もちらついてくるが、非常にキレイな形の結晶が服に付く。こんなのが空から無数に降ってくるのか、すごいよね。関東ではまず見れない。
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けっこう急な斜度あり。去年は6月に訪れたが道が露出しており、アイゼンすら不要だった。同じ道でも雪面の方が時間はかかる。凸凹なくてラクなんだけども、アイゼンつけているだけ足が重いし、歩き方も違う。(前方に人影)
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ただ、ガスはそんなに厚くないような、太陽が顔を出しそうな感じはずっとしていた。
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金庫岩(9合目)直前で雲を突き抜け青空に。ガスは山頂の周囲だけ避けてる模様。
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山頂が見えた。ここも結構急だが。もう一息
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雲と同じ目線、天空の道
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2時間弱で山頂到着。昨日の十勝岳に続き、また山頂独り占め(本日第一登ではない)
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雲が多いが、なかなかいい景色じゃん。去年は何も見えなかったので、それは比べるまでもなく。天気予報は晴れときどきガス��ったので、確かに合っていた。マイナス15℃くらいだがほぼ無風で日差しあり、じっとしてても涼しいくらい・・・素肌は出せないが。
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熊ヶ岳方面。テント場があるはず。あっちもいつか黒岳まで縦走し歩いてみたい。北海道は携帯トイレがほぼ必須というところがネック・・・みんなテントの中でしているのか?それはちょっとイヤだ・・
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雲の量が多くなりはじめてきたので下山。登山者ひとり到着しててきた。
途中、吹雪ではなくガスによるホワイトアウトを経験。適度な濃度のガスに強い太陽光あたると周囲の水粒子に乱反射して視界真っ白、おまけに降雪があったみたいでトレースが消えかけ、ちょっとヤバいかもと思った。
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さらにガス濃度濃くなると太陽光届かなくなり、周囲の濃淡がわかってきてホワイトアウト解除。しかし下界は天気悪い、ガスで景色ゼロ。
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噴気孔を覗こうとするスキーヤー。だいぶ近くないか??雪庇崩れ落ちたら滞留している有毒ガスに巻かれて死ぬけど・・・。夏はもちろん柵があってあそこまで近づけない。
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遠くに雪中行軍しているスキーヤーの集団。この天気じゃ下る方向にかなり注意をしなければいけないから、気持ちよく滑るというのは難しそう。
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往復3時間でRW到着。登ってる最中はガス→山頂だけ晴れというのは何度か経験したことあるし、登ってみないとわからないのよね。
帰りにK's House Hokkaidoという外国人向けの宿の日帰り温泉が良かった(900円)。内湯は温度が3つに調整、露天は風情無いが、日本人あまり寄り付かない感じで静か。素泊まりの価格を調べてみたが、この近辺ではかなり安い方では?素泊まりが基本らしく(?)白銀荘みたく調理台が勝手に使えて、さらに売店でも食料豊富に売られている。
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旭岳→旭川空港へは高速バスが出ており便利。空港で3時間ほど待機(1940発のソラシド)。空港内のフードコートではいつも北海道ならではのラーメンや海鮮丼を注文するが、旭川空港3回目の訪問にして初めて、気になっていたカレーとフォー(のハーフサイズ)を注文。すごく美味しかったから次回来たときもこのお店でいいかも。不足しがちな野菜も豊富。
前回はひどかった分、今回は山頂なんとか景色見れてそこそこ満足。
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niyuuhdf · 1 month
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行屋虚彦 生育歴 +α
生育歴:
誕生してしばらくは、まだ少し自律して動けたナナちゃんが赤子イキヤの世話を、冷泉・山雪などと一緒にしていた。冷泉さんはまだ稼ぎの少ない生活だったが、雇えるときには信頼するお手伝いさんを呼んでもいたようだ。(冷泉さんの実家にたまに来ていた親戚?少なくとも美遊さんが信頼する人間) 冷泉さんはイキヤの新聞記事など含めた、優しい記憶だけのアルバムを作り続けていた。
イキヤ、発達が早い。 一才と2日目で立った。そのあとすぐ歩いた。 二歳の誕生日には普通に意味のある単語文を喋る。(作者とも行屋家の遺伝とも共通。)
2歳の頃に、絵本を読む。※実際は絵本を見ながら絵に描かれている内容を推測してペラペラと突っかかることなく流暢に話し続けていた。その内容がしっかりと筋が通っていていかにも絵本らしい語彙や表現にも満ちていたため、周囲の大人は「2歳でもう本が読める子」と勘違いするほどだった。 (実際はむしろ識字に困難がある)
2歳の頃には自主的にあれこれ動き回り、庭の草むしりなどもしていた。(命に圧されて殺されないよう、相手を殺していた) そのうち、弱った生き物を拾ってきて世話をし、死ぬ寸前に殺して標本にしたりなどを始める。 近所の年上の子どもに、泥水や砂をかけられたり目の特徴や機械的な動作について野次られる。が、本人は「なるほど、そう見えるのか」と納得しただけだった。 攻撃はすぐ回避アクションを体得したため、怪我を負ったことは少ない。
「イキヤは昔から…少なくとも2歳の頃にはすでに、人に触れられるのを極端に嫌った 嫌うというより…強い生理的嫌悪感のような 触れようとしてきた人間を蹴り飛ばして暴力沙汰になったことが何度かある 例えば敵意も害意もまるでなく優しく頭を撫でようとしてきた大人を、あの痩せた小柄で蹴って何メートルも吹っ飛ばして大怪我を負わせたことも 本人はあとで悔やんでたよ 相手に敵意や害意がないことが、目では見えてたはずなのに、体が先に動いちまったと
※3歳ごろから母の世話をもうしていたのではないかと思われる。 ※たまに帰ってくる父・疾彦の羽織の裾がたなびく様子を「かっこいい」と思い、「大きくなったらあれを譲ってもらって俺も着る」と思っていた。 ※新屋敷佐がイキヤを児童相談所案件ではないかと見ていたのもこの頃? ※同時期から、面前DVに遭っている。複数のアトリエに出入りしていた際、山雪のアトリエではないアトリエで、大人たちのセックスの遊びに付き合わされ、見ているようにと強要された。
5歳、アイロン事件。 ここから極寒の世界が始まる。あったかいものや湯気などが、感覚過敏とよくない生活習慣とともに受けつけなくなっていく。 「あったまると、溶けて崩れてカタチを保てず、終わる」 感覚過敏と神経が、ずっと極寒の中にいたらほんのり麻痺したり、暑さで汗をかかないから肌がかぶれたり痛くなったり痒くなったりについてすこし安全になる、という側面も、あたたかさの拒絶と極寒を助長した。 ※火傷を負わせた犯人は、直後に行方不明、のちに遺体で発見された。謎の謝罪文のような遺書を残していた。トキさんの仕業?
6歳、たまに現れてる時期に、図画工作とかの授業で必ず先生がイキヤの作品を褒めて、イキヤは居場所なくしてして クラスメイトや学校中の子から 「いくら自分ががんばって絵を描いても、どうせ選ばれるのは行屋に決まってる、いつもそう、もういいよ」って それで、周りの子どもの絵を描くモチベーションを自分が下げて奪っていると感じ、早々に学校の授業で描くのはやめて、師匠のアトリエで描き始めた。
それでもたまに顔を出さなければいけなかった小学校で、上階からバケツに入れられた鉛筆やコンパスや雑巾や定規などの入った水をかけられる。そのとき、咄嗟に頭を手で庇ったときに手に鉛筆が貫通するが、イキヤは帰宅してから描く絵のことで頭がいっぱいで(なんとなく手に違和感がある)としか感じず放置。 絵を描くときに不便を感じて初めて鉛筆が突き刺さっていることに気づいた。 クラスメイトからは、痛覚のない機械かロボットのようだとさらに不気味がられた。
6歳、ピアス事件。 冷泉さんの中のばけものを鎮静化させるため、冷泉さんの中の被害と加害の意識を同じにしよう、八つ当たりをさせようと、ピアスをあけるようにねだる。冷泉さんが拒絶し、諭そうとすると、イキヤは冷泉さんの過去の被害をその場で克明に見透かして言い当て、すべて言葉にした。動揺してフラッシュバックを起こして朦朧とした判断力のない状態で、ピアッサーに手を招かれて、挟まさせられて、イキヤがその上から冷泉さんの手を握ってバチン!と開けた。両耳を開けた以降の記憶は、冷泉さんの側にはしっかりとはない。 「バケモノにされたひと。暴れもせず、泣き叫ぶことも、喚き散らすこともなく、ひとを傷つけないように生きるバケモノの姿を、そのままただ見ていられなかった」 冷泉さんはイキヤに黒曜石のピアスをあげた 「二度と他人に同じ真似を強いることのないように 情動に飲まれそうになったらこのピアスに触れて思い出せ」と
6歳、ヌードモデルの仕事が、給料がいいので引き受ける。イキヤのヌードをほとんど性的な娯楽にしていた画家がおり、いかにも創作活動と芸術を装って隠れ蓑にして性的に搾取してくる視線にイキヤが自分で気付けたとき、イキヤは相手を蹴り飛ばして「筆持っといててめえにプライドねえのか」と叫び大暴れ。少し騒ぎになった。が、内輪でのことだからと、身内ネタで誰にもお咎めな��で終わった。
6歳、頭痛に悩まされ、市販の鎮痛剤を濫用・多量摂取しはじめた。飲んで効く間だけ、頭痛も全身の痛みも苦痛も和らぎ、他人ともそつなく接することができるようになると気付いてから、いつも市販薬を常備し、持ち歩くようになった。連日連用するとすぐに薬に耐性ができてしまう体で、用法容量を守っていては効かないときには過剰摂取していた。15歳時点でもまだそれは続いている。
6歳、それまでに描いた絵と師匠のアトリエで描いた絵すべてトータルで新聞記事に載る。その頃はまだ世間で物珍しかった「共感覚」という言葉を強調して載せられたことで、世間から注目の目が集まる。 それから逃げようと、ここからイキヤはモノトーンの絵しか描かなくなる。(それだとそういう画風として、何を描いてもいろいろ誤魔化せたから)
8歳、名廊直人に「見たままを描いてごらん」と言われ、そこから自分の色覚に完全に従順を通り越して隷属した絵を描き始める。 その絵を師匠のアトリエに置いていたらアトリエに来た人間(かなりの名士で富裕層の資産家)が「相応の額を払うからこの絵を買いたい」と言う。イキヤはなにげなくいつものハイペースで描いた絵の中のひとつだったその絵を、売る。 買った人間が、豪奢な自宅(大勢の富裕層が出入りする)の応接間にその絵をしっかりと飾ったこと、応接間に通された来客が話題の一端としてその絵について尋ね、しっかりと答える(イキヤの創作活動の一助になり支援するような感覚もおそらくあった)ことで、その人間の人脈にイキヤの絵は評判となり、 8歳のイキヤのもとに「自分の家にもあのような絵がぜひ欲しい」という、かなり裕福な大人たちからの依頼が来るようになる。 8歳のイキヤはせいいっぱい依頼に応え、「あのような絵」と称された最初に売れた絵から大きく枠を外れない絵を描いて売った。 依頼された絵以外はどんなようにでも好きに描いていたが、やがてそれもあまり人目に触れないようにし出した。(酷いことだから、だけではない。)
8歳、大人から飲まされた酒で急性アルコール中毒で倒れて死にかけた。以来、酒を飲んだことがない。 酒を飲まされる時、脱がされ引き倒され、「肛門で飲むか自分でちゃんと飲むか?」を脅され、選択させられたことで脳に異常が出る。が、本人は脅された部分の記憶を忘れ去っており、大したトラウマにもならず、さらに後日罵倒された言葉で、「自分が酒に弱かったせいで急性アルコール中毒で倒れた」とだけぼんやり記憶していた。急性アルコール中毒に死の危険があることなど、無意識に関連情報について調べたり、考えることを避けてやめていた。
依頼された絵を描くうちに「個展をやってみないか」と言われ、依頼された絵に近いものを選んで個展をした。 イキヤの中で「売れる絵を描けば当然売れる」ということが、思春期あたりで漠然と腑に落ちなくなってきてイライラしだし、粗暴になる。 (この辺りから公式デフォルトイキヤになっていく) 自慰行為では消えたくなる。
13歳の時、同じ公募展で入選した篝要の絵(ドローイング作品)を見て、展示会場の近くにいるカガリの色と気配を追い、初対面のカガリにイキヤから声をかける。「お前の描く絵は凄いものだ。絶対に描くのをやめるな」 その二言で身を翻してイキヤは走り去った。その褪せた黒い細身のパーカー姿の背中が遠ざかっていく、それがユーレイだったカガリが、イキヤを自分の「本体」として捉えた原風景となった。 これ以後、カガリはイキヤに接近し、たびたび脈絡もなくイキヤの首を絞め、それを許さないイキヤに容赦なく蹴り弾かれる。カガリの中でその度にイキヤは「殺しても殺しても絶対に死なない、壊しても壊しても壊しても大丈夫な最強の本体」になっていく。
15歳の時、名廊直人が40歳で自殺して死亡。 自分の視覚に静謐に従い続けた直人の命が早々に途切れたことで、イキヤの中で何かふっきれた。このままではいけないと。 これまでで一番大きな個展を開き、作風も画風も画材もテーマも纏まりも一貫性もないこれまで好きに描いた絵すべてを晒す。
その後、「行屋虚彦」の絵の確立していたブランド性はやや落ちた。しかし評価をあげる人間もいたため相変わらず売れる。
16歳の時、母・ナナが2階からの転落で首の骨を折り、死去。 不眠症だったイキヤがほんの5分ほどうっすら眠っていた隙の出来事だった。2階の手すり、落下した母の長い髪の毛の先が指に触れるところまでイキヤは駆けつけていたが、遅かった。 落下時に掴んだひと束の髪の毛は頭皮から抜けて2階のイキヤの手の中に残った。 そして母の亡骸を抱きしめて、母を一人にしないように(自分が置いていかれたくなかった)と死後の世界についていこうとした結果、発見されたときには目も耳も聞こえなくなっていた。それは視覚が強いイキヤにとっては冥界に近いなにかだった。
17歳、母の死後、守るものを亡くしたイキヤはとにかく自分にできる仕事ならなんでもやり始める。 あまりの手数の多さ、しかしオールマイティと呼ぶには偏っているさまが「外見的シーラカンス」モチーフの由来。 画家としては生粋の画家というよりやや「便利屋」的なふうにもなっていく。 もともと注文が多ければ多いほど不自由で楽しく絵が描けるイキヤ。
18歳、神経と感覚を研ぎ澄まして集中し絵を描き続けたことで、身体が緊張状態から戻ってこれなくなる。(生来そんな状態が続いてもいた) 胴体内(胸部から腹部全体、下腹部まで)を内側から誰かの手で優しく撫でられるような、性的快感に似た刺激に悶え苦しむ日々が始まる。本人が拒絶する意に反した性的快楽、に似た苦痛の継続。それで身体が死に至ることがないことも、イキヤ本人にもずっとよく感じられるような苦痛の継続。※トキさんはこれをさらに激しい激痛や快楽にすり替えて、自分であらゆる薬を試して、薬を見つけて生き延びた。
18歳、ある日絵を描いていて突然、眼球を無数の夥しい針で刺されるような痛みが目にくる。 逆まつげではないかとイキヤは睫毛を毟った。 眼科、脳神経外科、その他あらゆる検査でなにも身体には異常なし。原因不明となる。 目を閉じていると和らぐことから、ここからイキヤはほとんどの時間を目を閉じて視覚なしで生きる。 絵を描ける時間とタイミングが極端に制限され、作品数も激減を余儀なくされ、生きていくのにギリギリの収入しか得られなくなる。 途端に貧困と、目の見えない生活苦に陥る。
19歳、発狂。 ナナと同じ茫然自失の状態になる、もしくは幼児退行し健忘の激しい無邪気なさまになる。 目が見えないことと腑をくすぐられる病により、発狂。絵の中に描いて潜ませることで語れていた心を語るすべを奪われたことが決定打となる。 イキヤが潜在意識で絵の中に潜ませ続けたのは一貫してたった一言、「助けて」だった。
19歳、発狂状態で、行屋灯彦の家に囲われて生きることになる。 病の苦しみを知る灯彦と、その娘・冥(昏と同音だが別人。空海の詩からとった漢字)が、イキヤの身体を安らげようとしてイキヤをレイプするのが日常になる。 冥はイキヤの子を身籠り、イキヤの娘・行屋瞳(いきや・まな)が産まれる。 現状を知った冷泉、山雪らは灯彦と話し合うが、何度も決裂。 が、話し合いの途中で灯彦が若くして死亡。 最終的にイキヤは精神病院に入院しての生活に入る。
享年20歳。精神病院の病室で、殺害、変死?(閉鎖病棟なので普通は簡単に出入りできない)された状態で発見される。トキさんの仕業?
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endekashi · 2 months
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久々のほうてい!?
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昨日は山の上は雪だった模様。
こいつはもしかして久々にほうてい滑れんじゃねえの!?と思い、意気揚々と登っていったのですが…。
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降雪後の快晴予報にほうていの匂いを嗅ぎつけ全国各地から駆けつけたほうてい野郎と、私をほうていに連れてってYo!な女性陣。
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おかげさんで再び山は真っ白になりました。つーかロープウェイ動かしてYo!
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雪の中からぽっこり顔を出す雷鳥さんかと思ったらうちのお客さんでした。
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春はこういうトラップがいっぱい。気をつけましょう。
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沢の穴もデカくなってますからね!
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朝はひんやりしてましたがみるみる気温は上昇。
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汗垂らしながら上を目指します。
それでも気温は低めなのでザラメはシャラってていい感じです。
しかし肝心の雪の方は風の影響も見受けられますが、そもそもそこまで降っていない様子。
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しかし雲一つない快晴で本当に気持ちがE!!
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さていよいいよ終盤に差し迫ってきましたよ。
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最後の急登は新雪がついていたので意外と苦労せずに登れました。
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よく頑張りました!日本海も見える絶景です!
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アルプスの眺めも最高!
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しかし稜線はカッチカチで余裕で滑落しそうなデンジャーゾーン。
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小蓮華山の方を見ると厳つい破断面。
多分雪庇の崩壊で引き起こされた雪崩だと思うけど、え、これ、今回のストームの雪なのかな?
あんなに積もってたの?
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えー、どう見てもあんまり積もってなさそうだけどなー。見た目は綺麗ですが、どうなんでしょう。
でもやだ、すっごいほうていだったらどーしよー。
よっしゃ、ほんじゃ俺、特攻隊長で雪の様子見てきやす!
いや〜、仕事なんでね!すんませんね!ではいっただきまーす!
やっほ〜〜〜い。
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固えええええええええええええええええ。
全然スプレーの上がらない見事なパックスノーです。
希望の光は無惨にも儚く消え去りました。
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それでも面は綺麗なので楽しめます。
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時折ザラメが露出してる場所もありますが、そちらも走る雪で調子いいです。
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日陰より日向の方が緩んで良かったかも。
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青空バックで見た目は最高!!
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見た目は最高なテカり具合ですがまだ結構硬いです。
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標高が下がってくると雪もいい感じに緩んできました。
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ボトムが一番調子いい説。
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今日のベストはこの下部のパーティーランでしたね。
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緩んでて無茶苦茶走るいい雪でした!!
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四時間登っても降りるのはあっつ〜間ですね!
でも気持ちよかった!
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本日もバンクド跡地を楽しんで帰りました。
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いや〜ほうていは無かったけど走るいい雪だったので結果オーライっつー事でよろしいでしょうか!?
ロングハイク、お疲れ山でしたー!!&おしょっ様でしたー!!
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shimoda-text · 3 months
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シロクマハウスについての6つの文章
-------------------------------------------------- [テキスト] シロクマハウス:たとえば6つの解釈  ■1.住宅としての解釈  ■2.構造からの解釈  ■3.生態的な解釈  ■4.形式への解釈  ■5.コーリン・ロウ風の解釈  ■6.音楽としての解釈
■1.住宅としての解釈
 シロクマハウスの住人は、むかしから慣れ親しんだ実家の土地に新しく家を建て住まうことを決めました。建てた家は、折しもウッドショックや戦争の影響による資材高騰があり、また雪国特有の条例(建物外壁は隣地から1m以上の離れが必要なこと)などから、敷地に対してとてもコンパクトな立方体形状の家となりました。  全体の構成は、一辺が2.3mの立方体を8つ、それぞれ95cmずつ、外側は30cmずつ離して配置した、全体6.15mの立方体を基本としています。この立方体は敷地に収まる最大の容積を根拠に大きさを決めたため、人間のスケールや生活を根拠にしたものではありません。  この立方体を「建築」と仮託して、そこに土地の状況や生活の観点から、〈明るい場所〉〈暗い場所〉〈大きな場所〉〈小さな場所〉を住まい手とともに見極め、想像しながら「暮らし」として意味付けをしていきました。「建築」に「暮らし」を見出していくなかで注意したのが〈リビング〉や〈ダイニング〉などの言葉で使い方と場所を結びつけない、ということでした。明るくて爽やかな場所、大きくてふわっと明るい場所、小さくてしんと暗い場所、などを見つけながら、でも、意味を付けすぎないように、という作業を根気強くつづけました。吹抜けのある大きな場所は朝食を食べてもいいし、一段上がったキッチン横の場所は夕食が合うかもしれない。浴槽のある場所はいちばん明るくて爽やかな場所なので、そこで読書しても気持ちよさそうです。立方体の組み合わせによる単純な「建築」に対して「暮らし」が応答して出来上がったかたちは、とても複雑で多様な場所を生みました。  建物として家は完成しましたが、ここから住まい手自身が愛着をもって意味付けをしていければ、そこは唯一無二の大切な〈わが家〉になっていくでしょう。その意味付けのきっかけは〈他と少し違う外観〉かもしれないし、〈壁の手触り〉かもしれないし、〈台所の音〉や、あるいは〈匂い〉かもしれません。柱梁がむきだしの部分、段々に角がある部分、ざらざらした部分、つるつるした部分など、いまはまだよくわからないかたちにも、暮らしていくなかでその都度、意味を見出しながら使いこなして〈わが家〉にしていく、そういった主体的な暮らしの準備ができたと思います。
■2.構造からの解釈
 モノの流通が滞り、普通にあったものが手に入らなくなったり、高くなったりしている昨今、建物の材料や作り方を再考する必要性が生じています。このプロジェクトは北海道という土地柄、早くから構造材の四寸(120 mm幅)シリーズが品薄となっていたこともあり、一番手に入りやすくて安価な「三寸五分の正角材(105 mm×105 mm)のみの構造」、そして施工業者を選ばない「最低限の技術レベルでの組み立て」、その結果として「構造にかかるコストを最小にすること」は、今を反映した一つのプロトタイプになりえるのではないかと考えました。  プランは 2.3mを最大スパンとしているため、軸力も小さく柱は105 mm角で問題ありません。ただ、曲げがかかる梁ではそれでは役不足なので、柱を結ぶ大梁の位置では逆V字の斜材を上下の梁材の間に入れることによりトラス効果で床荷重を支持することとしました。  大梁で囲まれた2.3m角の床面は、通常のように一方向に小梁を流すと四周の大梁に均等に力が流れず、その負担分に差が出ます。そこで、力の方向性をなくすこと、スパンを減らすこと、トラスの斜材に直に力を流すこと、の3つの理由から火打ち梁のようにダイヤ型に梁を配置しています。  基本的には木造在来軸組み工法なので、簡易な構造といえます。トラス梁部分は少しイレギュラーですが、斜材端部は梁にその一部を差し込むことで、離れ止めのボルトのみで緊結するというシンプルなものです。このように特別な金物を使わないことは製作および現場施工を容易にし、コストも下げられます。 (文:正木構造研究所:正木健太さん)
■3.生態的な解釈
[ベルクマン・アレンの法則]  「ベルクマンの法則」とは、ドイツの生物学者ベルクマンが発表した法則で、恒温動物について、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体が大きいという法則です。例えば熊は、マレー熊など南方の熊は体が小さく、ホッキョクグマなど北方の熊は体が大きい傾向にあります。また反対に「アレンの法則」とは、恒温動物について、寒冷な地域に生息するものほど耳や尾などの突出部が短くなるというものです。ホッキョクグマの小さな耳はこの法則にのっとっているそうです。  さて、札幌の住宅を眺めると大抵どれも大きく箱型で、かつ、陸屋根というかたちをしています。これは東京などの都心部とは異なる土地事情によって一軒あたりの土地面積が比較的大きいこと、積雪に対しては落雪させずにスノーダクトを用いて雪を処理すること、などの要因が大きく関係していることはすぐに想像できるのですが、ここに「ベルクマン・アレンの法則」が見いだせるのではないかとも思っています。  あらためて���まの札幌の住宅を眺めてみると、庇も少なく勾配屋根もあまり見られません。また外壁の凹凸も比較的少ない傾向に見えます。一方、建物全体のボリュームは都内の狭小住宅などに比べると、ひとまわり、ふたまわり、大きいような印象があります。つまり、突出部が小さく、かつ、その表面積に比べて体積が大きい、ホッキョクグマの体のような傾向がなんとなく見えてきます。  「ベルクマン・アレンの法則」は放熱の問題で説明されます。つまり、表面積に比べて体積を大きくすることは、体内の熱生産量に比べて放熱量を小さくする工夫だというのです。シロクマハウスの胴体にあたる立方体は球に次いで表面積の小さなかたちです。シロクマハウスは中心の大きな立方体をメインに、その少し外側に付加断熱を加えた外壁が「毛皮」のように取り巻き、また、生活に必要な玄関や納戸などの非居室が「鼻」や「尻尾」のようにくっついたかたちをしています。  この建物を設計していくなかで、なんとなく通称として仮に呼びはじめ、なんとなくしっくりきている〈シロクマハウス〉という名前は、このような北国の生き物、建物、の立ちあらわれ方を象徴しているようにも思えます。
■4.形式への解釈
[一辺が6.15mの立方体が与えられたとする]  「立方体」というのは公理に非常に近く、証明しようのない、根拠の無い、論理式に近いかたちです。いってしまえば、とても意味の無い、無意味なかたちともいえます。  四角い箱にはおおむね作られる意味があります。中にリンゴを入れるため、あるいは人が上に乗るため、など、いろんな意味のために四角というかたちをつかって箱は作られます。でも、四角というかたち自体に意味をつけることは、実は難しかったりします。四角がなぜ四角なのか、いろいろと意味を付けてみても、それら全部が上滑りしてしまうのが純粋な幾何学のかたちの不思議なところだと思います。むかしから四角いかたちの造形物(モノリス)が、異様な、未来からのものに見えたり、過去世界の遺物に見えたり、別世界のものにみえたりするのは、その純粋幾何学のかたちの無根拠さゆえかもしれません。  一方で、世界のありとあらゆるものをどのように意味付けて解釈するかは私たち人間に任されています。あらゆるものに意味をつけて世界を存在させること、それが私たちの主体性であって自律性でもあります。しばしば建築家によって〈自律的な建築〉とか〈他律的な建築〉とかいった言葉がつかわれますが、それは結局、ある人からはそう見える、というくらいのことなのかもしれません。建築自体の自律性や他律性を考えるのも面白いのですが、人間として主体的によく生きたいという、より根本的なものを目標にすれば、建築を含めたこの世界を意味付ける、人間の自律性の方がはるかに重要なものに思えます。  たとえば住まいをつくろうと考えたとします。たとえば住みたい場所が寒い地域だったとします。そういったなんとなく与条件として意味付けられるものたちと、立方体のような、あからさまに根拠が無くて、意味のよく分からないものを、同列に並べてみましょう。それらをあらためて自ら意味付け、解釈しようとするところに、私たち、設計者や住まい手の主体性や自律性は自覚されて、自分が置かれた環境を積極的に肯定していく人間的な暮らしにつながっていくのではないでしょうか。
■5.コーリン・ロウ風の解釈
[理想的ヴィラの数学]  「この住宅は立体の表象であるという観念が実現されるとき、ヴェルギリウスの夢という意図も果たされるのである。ここには絶対的なるものと偶然的なるもの、抽象と自然の衝突があり、理想世界とあまりに人間的な現実の急務とのギャップが悲哀に満ちて示されている。」 コーリン・ロウ『マニエリスムと近代建築』(伊東豊雄、松永安光訳、彰国社、1981年)より。
 この住宅は、前後に付加された勾配屋根のヴォリュームを除けば、基本的なヴォリュームは 1 対 1 対 1 の立方体である。平面の構成は、中央の柱間を 1 とすると、前から後へおよそ 1/3 対 1+√2 対 1 対 1+√2 対 1/3 の比で進む。この比の構成は左右方向についても、また垂直方向についても徹底して保たれている。中央部のスパンに対して中間部のスパンが白銀比に近似している点は日本的比例の美学というよりは偶然的なものであろうが、その膨張した中間部のスパンに対して外周部のスパンが極端に圧縮されることによって、関心は中央から中間部へと移されることになる。3軸に同じ比が徹底されることによって中間部には 1+√2 の立方体が8つ現れており、それぞれの中心に重心が等しく置かれていることが暗示される。この住宅では3軸のシンメトリー 構成の中で、中央部への集中でもなく、周縁への離散でもなく、中間部において複数の中心の遍在というものが強調される。  この3軸が等しくシンメトリーな構成の中で、なおも上下左右を等しく相対化しようという試みに、床や壁、柱や梁といった構造も参加する。中央右手では吹抜けに面して2層をまたぐ壁面が垂直性を強調する一方、2層目左では同じ大きさの床面が水平性を強調している。柱や梁は同じ太さで縦横に現れ、重力の存在を示唆するのは二段梁の間を繋ぐ山形の方杖のみである。こうして通常、重力に基づいて積み上げられる壁・柱の垂直性や床の水平性は、ここでは解体され、立方体の6面すべてに均等な重要性が割り当てられることになるのである。均等に重力を与えられた6面は、離散することなく幾何学的配置にその中心を留め全体を構成する。  このように集中的なヒエラルキーを排しつつも離散を避けようとするどっちつかずの態度は、恐らく、多様な中心の遍在を認めるリゾーム的世界観によるものであろう。多様化した社会において、ある建物を住宅たらしめるのは行為として表現される暮らしそのものであり、慣習に拠る美を持ち込み、継承し、再生産し続ける「文字以前の文字(プロ・グラム)」である。一方、この住宅の理論は一種のポストモダンであり、過去の客観的美学=数学的規範を持ち込みつつ、それによって過去の構築を相対化し、集中と離散の二項対立を脱構築しようとする分裂的な試みである。そしてプロ・グラムと衝突するこの理論こそ、普��的な生き生きとした力を喚起する幾何学なのである。
■6.音楽としての解釈
[マイルス・デイビス]  「非常にわかりやすい、見え見えなぐらいな部分と、全く意味不明の謎の部分というのが、丁度半分半分混じっていく、というのが、マイルス・デイビスの音楽であり、人となりであり、パッションであり、あらゆる彼の行動規範に張り付いているアンビバレンスです。」ジャズ・ミュージシャンの菊地成孔さんはマイルス・デイビスをこのように解説しました。  マイルスによって完成された「モード・ジャズ」は、それまでのコード進行によるモダン・ジャズとは異なり、「モード」と呼ばれる音階内でのアドリブを特徴とするものなのだそうです。それまでのジャズの歴史でどんどん複雑化していたコード進行を極端に単純化したうえで、モードによってより自由な演奏を可能にしました。モードとは、西洋音楽の音階とは異なる音階、日本のヨナ抜き音階や、琉球音階、インドネシアのガムラン音階など、土着的で民族的なものを指し、マイルスはカリンバのアフリカ的な音階に出会ってモード・ジャズを完成させたともいわれます。おおむね7つの音で構成されるモードと、それを用いたモード・ジャズについて、菊池成孔さんは「少ない音、7つだけの音で自由に演奏しろと言われた場合はですね、自由度が高すぎてサウンドの審美眼とかセンスが露骨に出るので、非常に難しい、」と解説します。  シロクマハウスも、もしかするとそのモード・ジャズ、あるいはマイルス・デイビスのように解釈することができるかもしれません。シロクマハウスは、8つの立方体の間に95cm幅のスリットをたてよこ水平に入れるという「非常にわかりやすい見え見え」な構成ですが、その構成の根拠は恣意的かつ薄弱で「意味不明」でもあります。一方で、暮らしによって立ちあらわれている壁や窓や棚などの部分は、意味としては「見え見え」ですが、複雑で過剰なその全体のかたちは「意味不明」でもあります。  つまりシロクマハウスは、あからさまに単純な構成を〈コード〉とし、北海道という土地や社会などの〈モード〉のなかで、設計者の恣意性や手癖・住まい手の趣味や暮らしによる〈アドリブ〉が行われる、そんなモード・ジャズ、という見方ができるかもしれません。そしてそれは、意味とあらわれのアンビバレンスが振動するようなグルーヴを生んでいくのかもしれません。
-------------------------------------------------- [Text] Six Interpretations of the house “Polar bear”, for example      1. Interpretation as a HOUSE      2. Interpretation from STRUCTURAL engineering      3. Interpretation from ECOLOGICAL point of view      4. Interpretation in terms of FORM      5. Interpretation in the style of Colin Rowe      6. Interpretation as MUSIC
1. Interpretation as a HOUSE
     The owner of this house decided to build a new house on a site in Hokkaido, which he had grown accustomed to living in since long ago. The house was built in a very compact cube form concerning the site, due to the rising cost of materials caused by the wood shock and the war, as well as a regulation unique to snow country (the building envelope must be at least 1 m away from the neighboring site). The overall composition is based on eight cubes of 2.3 meters on each side, 95 cm apart on each side, and 30 cm apart on the outside, for an overall cube of 6.15 meters. The size of this cube was defined based on the maximum volume that could fit on the site and is not based on human scale or traditional modules.      We considered this cube as "Architecture," and together with the owner and his family, we discovered and imagined "bright places," "dark places," "big places," "small places", etc. in terms of local conditions and lifestyles, and gave meaning to them as "living". In trying to give "Architecture" a meaning of "living," we were careful to avoid using generic terms such as "living room" or "dining room" to link behavior with place. We patiently continued our exploration, finding bright and breezy places, large and softly bright places, small and dark places, etc., without adding too much meaning to them. The large area with the atrium could be used for breakfast, and the area next to the kitchen, one step up, might suit dinner. The bathtub area is the brightest and most refreshing place, so it would be pleasant to read a book there. The resulting house, in which "living" responds to the plain "Architecture" of overlapping cubes, has generated a complex and diverse place.      The house as a building has been completed. However, the attachment of the owner and his family and the meaning they give to the house will make it a unique "home." The trigger for this attachment may be "the somewhat strange facade," "the hand feeling of the walls," "the sound of the kitchen," or even "the smells." The owner and his family are now ready to live with a sense of agency, finding meaning in forms that are not yet understandable, such as exposed pillars and beams, several intricate corners, rough and smooth surfaces, and so on, and using them to make the house his "home" while living in the house. 
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2. Interpretation from STRUCTURAL engineering
     Recently, the distribution of goods tends to be stagnant, and what used to be commonplace has become unavailable or expensive, making it necessary to reconsider building materials and construction methods. Because of the location of this project in Hokkaido, where the 120 mm width series of structural timbers were in short supply from early on, we thought that "structure using only 105 mm x 105 mm structural timbers," which is the most accessible and inexpensive, and "construction at the minimum technical level" that does not require special contractors, and thus "minimizing the cost of the structure" could be a prototype that reflects the social situation of the present day.      The maximum span of the columns is 2.3 m, so the axial force is small, and 105 mm square columns are sufficient. However, this is not enough for beams that are subject to bending, so an inverted V-shaped diagonal timber was placed between the upper and lower beam members at the position of the girder connecting the columns to support the floor load with a truss effect. The 2.3m square floor is surrounded by girders, if the beams are placed in one direction as usual, the force will not flow evenly to the girders on all four sides, resulting in a difference in the amount of load. Therefore, the beams are placed in a diamond shape like a corner brace for three reasons: to nullify the direction of force, to shorten the span, and to flow the force directly to the truss members.     It can be said this is a simple structure because it is essentially a Japanese conventional post and beam structural system. The truss section is a bit irregular, but they are simply tied together by inserting a portion of the truss member into the beams and bolting them together. Thus, the absence of special hardware facilitates fabrication and construction, as well as lowers costs. (Translation by the author with some changes from the original text by the structural engineer)
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3. Interpretation from ECOLOGICAL point of view
[Bergmann's and Allen's rules] “Bergmann's rule” is an ecogeographical rule that states that within a broadly distributed taxonomic clade, populations and species of larger size are found in colder environments, while populations and species of smaller size are found in warmer regions. For example, bears living in the southern areas, such as Sun bears, tend to be smaller, while bears living in the northern areas, such as Polar bears, tend to be larger. Conversely, "Allen's rule " refers to the fact that animals that live in colder regions tend to have shorter ears, tails, and other protruding parts than those that live in warmer regions. Polar bears' small ears are said to be following this rule.      When we look at houses in Hokkaido today, we can see that they are generally large, box-shaped, and have flat roofs. The reasons for this can be easily imagined to be that the area of land per house is relatively larger than in urban areas such as Tokyo, and snow ducts are used to deal with snow accumulation instead of letting it fall. And in these points, I suspect we can find " Bergmann's and Allen's rule " as well. Looking again at the houses in Hokkaido today, there are not many eaves, and pitched roofs are not seen very often. The exterior walls also tend to be relatively less uneven. On the other hand, the overall volume of the building seems to be larger than those of narrow houses in Tokyo. These facts suggest that the tendency of the polar bear's body to have a small protrusion and a large volume compared to its surface area seems to be somewhat common to the features of these houses.      The "Bergmann's and Allen's rules" are explained by the issue of heat dissipation. In other words, increasing volume compared to surface area is a device to reduces the amount of heat dissipated compared to the amount of heat produced in the body. The shape of the body of this house is a cube, which is the second smallest geometric form in surface area after a sphere. This house consists of a large cube in the center, with exterior walls with additional insulation surrounding it like "fur," and non-habitable rooms necessary for daily life, such as an entrance and a storage room, attached to it like a "nose" and a "tail”.      The name of this house, "Polar bear," which became somewhat comfortably familiar to us as we began to call it tentatively in the process of designing this house, seems to symbolize the appearance of this kind of northern creature and building.
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4. Interpretation in terms of FORM
[Suppose you are given a cube with a side of 6.15m.] The "cube" is very close to an axiom, a form that can never be proven, that has no ground, and that is very close to a logical formula. In other words, it is a very nonsense and meaningless form.      A square box usually has a meaning. Boxes are made in the shape of a square for various purposes, such as to put an apple inside, or for a person to ride on top. However, it is difficult to assign meaning to the square shape itself. The mysterious thing about the form of pure geometry is that even if you try to attach various meanings to why a square is a square, all of these meanings will slip over and over. A square-shaped object (monolith) often looks strange, like something from the future, a leftover from the past, or another world, perhaps because of the groundlessness of its pure geometrical form.      Meanwhile, it is up to us as human beings to make meanings and interpretations of everything and anything in the world. To create meanings for everything and bring the world into existence, that is our agency and our autonomy. Sometimes, architects use terms such as "autonomous architecture" or " heteronomous architecture," but it may just be that this is how it seems from their point of view. It is interesting to consider such autonomy and heteronomy of architecture, but if we focus on the more fundamental subject that we as human beings want to live well, the autonomy of human beings that makes sense of this world, including architecture, seems to be much more important.      For example, suppose you are thinking of building a house. Suppose, for example, that you want to live in a cold climate. Let's put such things that we can somehow make sense of as given conditions and things like cubes, which have no obvious basis and whose meanings we are not sure of, in the same line. In trying to redefine and interpret the meaning of these things, we, the designers and homeowners, become aware of our agency and autonomy, and this may lead to a humane lifestyle in which we actively affirm the environment in which we are placed.
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5. Interpretation in the style of Colin Rowe
[The Mathematics of the Ideal Villa] ... and the realization of an idea which is represented by the house as a cube could also be presumed to lend itself very readily to the purposes of Virgilian dreaming. For here is set up the conflict between the absolute and the contingent, the abstract and the natural; and the gap between ideal world and the too human exigencies of realization here receives its most pathetic presentation. …  (Colin Rowe. 1947. The Mathematics of the Ideal Villa. AR)
     The basic volume of this house is a 1:1:1 cube, except for the pitched roof volumes added to the front and rear. The configuration of the plane proceeds from front to back in a ratio of approximately 1⁄3 to 1 + √2 to 1 + √2 to 1⁄3, with 1 between the central columns. This ratio configuration is thoroughly maintained for horizontal as well as vertical directions. The fact that the middle span approximates the silver ratio to the center span may be more by chance than Japanese proportional aesthetics, but the extreme compression of the outer span relative to the expanded middle span transfers interest from the center to the middle. Also, the same ratio is thoroughly applied to the three axes, so that eight cubes of 1+√2 appear in the middle part, implying that gravity is equally placed in the center of each cube. In this house, the three-axis symmetrical configuration emphasizes the omnipresence of multiple centers in the middle, rather than their concentration in the center or their dispersion to the periphery.      In this symmetrical configuration with equal symmetry of the three axes, the structural elements such as floors, walls, columns, and beams also participate in the attempt to relativize the top, bottom, left, and right equally. On the right side of the center, the verticality is emphasized by the wall surface that spans the first and second floors of the atrium, while on the left side of the second floor, the horizontality is emphasized by a floor surface the same size as that wall surface. Columns and beams appear horizontally and vertically with the same thickness, and the only suggestion of the existence of vertical forces is the triangular truss members connecting the upper and lower beams. Thus, the verticality of the walls and columns and the horizontality of the floor, which are usually constructed by gravity-based stacking, are here deconstructed, and equal importance is assigned to all six sides of the cube. The six equally gravitated sides, which are not discrete, keep their centers in a geometric placement and make up wholeness.      This ambivalent attitude of avoiding discretization while eliminating centralized hierarchies is probably due to a rhizomatic worldview that recognizes the omnipresence of diverse centers. In a diversified society, what makes a building a house is the life itself, which is expressed as an action, and the "pro-gram" that continuously reproduces, inherits, and brings in customary beauty. Meanwhile, the theory of this house is a kind of postmodernism, a schismatic attempt to bring in the objective aesthetics of the past = mathematical norms, but thereby relativize the construction of the past and deconstruct the dichotomy between concentration and dispersion. And this theory that conflicts with the pro-gram and evokes our universal life force is geometry.
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6. Interpretation as MUSIC
[Miles Davis] “The ambivalence that characterizes Miles Davis' music, persona, and passions, and that accompanies all of his codes of conduct, is a half-and-half mixture of the very straightforward and obvious, and the completely mysterious and unintelligible.” (Translation by the author) Commentary on Miles Davis by jazz musician Naruyoshi Kikuchi.
     “Modal jazz," perfected by Miles, is said to be characterized by improvisation within a scale called a "mode," unlike modern jazz, which was based on chord progressions. And it allowed for more flexible playing through modes, taking chord progressions that had become increasingly complex in the history of jazz up until then, and simplifying them radically. Mode refers to scales that are different from those of Western music, indigenous and folkloric, such as the Japanese "yona nuki" scale, Okinawan scale, and Indonesian gamelan scale, and Miles is said to have perfected modal jazz when he discovered the African scale of the kalimba. Naruyoshi Kikuchi explains that modes, which are generally composed of seven notes, and modal jazz, which uses these modes, are "very difficult to play if you are asked to play freely with only seven notes because the degree of freedom is too high and the aesthetics and sense of the sound come out obviously.” (Translation by the author)       This house could also possibly be interpreted as modal jazz or even Miles Davis. This house has a "very straightforward and obvious" configuration of 95cm-wide slits horizontally and vertically between eight cubes, but the rationale for this configuration is arbitrary, weak, and "unintelligible" as well. On the other hand, the walls, windows, shelves, and other parts that respond to the daily life are "straightforward" in terms of meaning, but their complex and excessive overall form is "unintelligible.      Therefore, this house could be seen as a "modal jazz" in which a straightforwardly simple configuration is the "code," and the architect's arbitrariness, his/her habits, and the residents' tastes and lifestyles are "improvised" within the "mode" of the region and society of Hokkaido. And this may give rise to a "groove” in which the ambivalence between signification and manifestation vibrates.
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nipponokasi · 3 months
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中々 落ちない「雪庇せっぴ」です ♪
「庇」とは ひさしの事ですよ ♪ 今年は 降雪量が 少なくて まだ 落ちませんね ♪ これも 雪国の風物詩ですよ ♪ 私のyoutube (4,113本) も見てね ♪ https://www.youtube.com/channel/UCmaheww1omX5zrpTtq15zxw お願いよ ♪
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log2 · 4 months
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【株式会社宮城化成】のガラス繊維強化プラスチック製品2点が登録されました!
株式会社宮城化成はFRP製品の成形・加工および建築工事、仮設資材のレンタル・販売など手掛けている企業です。
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今回は、ガラス繊維強化プラスチック製品2点をご登録いただきました。
宮城化成 Arch-LOG 検索ページ
▼エクスビュー
EXVIEW(エクスビュー)は、不燃・光透過性に優れたガラス繊維強化プラスチック(GFRP)です。
他の素材と比較した場合にも軽量性・安全性・強度に優れています。 LEDライトの点光源を複雑に拡散させ、やわらかい光を演出できます。また透過率調整が可能なため、様々な用途の照明カバーにご利用いただけます。
EXVIEWは、成形型による自由度の高い立体形状が製造可能なため、様々な用途での活用に対応しています。 建築基準法の不燃認定を取得しています。
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▼アイスノー・ガード
GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)技術を活かして開発された、エアコン室外機を冬の厳しい環境から守る「防雪フードユニット」です。
軽量で衝撃に強い FRP 製フードおよびカバーを採用! 落雪、落氷、雪庇、風雪から室外機をガード! 室外機の設置場所 (東西南北) を自由に選べる! 建物にマッチする色とデザイン! エアコンの能力を落とさない工夫 (ショートサーキット防止)! 夏の強い日差しからも室外機をガード!
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宮城化成の持つFRP技術による革新的な製品を是非ご確認ください。
宮城化成 Arch-LOG 検索ページ
※文章中の表現/画像は一部を 株式会社宮城化成 のホームページより引用しています。
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akitakuronekoya · 4 months
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【冬仕事】ほしもちと除雪
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↑ばば特製のほしもち干しが始まりました!(2023年の様子はこちら)
自分達で育てた「たつこもち」(もち米)100%製。
あらかじめ凍らせたおもちを干すことで、乾燥とともに水分が抜けてゆき、サクサクホロホロのほしもちになるのです。
キンキンに寒い季節にならないと干せないほしもち。ですが今年は暖冬で雪が例年の約半分以下。ほしもち作りにも大変苦慮しております。今年のほしもちは数が少なく貴重なレアバリューアイテムになりそうな予感。
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↑雪は例年の半分以下と言えど、マイ除雪機が修理に出ていて除雪できていなかったので、窓から外が見えない程度に積もりました。大工さんに作ってもらった窓雪ガードが壊れないうちに、すぐに除雪しなくちゃ。
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↑つい先程帰ってきたマイ除雪機。猫基地が雪にうもれる前に除雪じゃ除雪じゃ。
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↑ブオオオオ!
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↑雪に取り囲まれた自宅と猫基地。
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↑雪庇(せっぴ)が危ないので、軒下除雪の前に落とすことにしました。
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↑ボスン!雪庇落下。
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↑除雪ブオオオオ!
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↑除雪After。だいぶすっきりしました。
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↑除雪After。お外が見えるようになりました!
暖冬ですが、雪本番はまだまだこれから。マイ除雪機に活躍していただきます。
■■■おまけ■■■
↑ちゃとらーず日記のるりちゃん。モフモフ毛布の上でごきげんねんねです。
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shukiiflog · 7 months
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ある画家の手記if.125  告白
夏場だからそんなにいくつも着込めなくて、悩んだ末に結局昨日と変わり映えしないシャツ姿になった。
まことくんを送ってから家に帰って、一人じゃ何しても味気なかったからクッキーを焼いた。かいじゅうくんとノエルと絢ちゃんとかすみ、それから香澄と絢と光くんと雪村さんも。全員造形だけなら把握してるからクッキーに似合うようにデフォルメした。少し凝ってたらひとつずつがクッキーにしてはちょっと厚くて大きめになった。
焼きあがったクッキーを包んで車に乗せて、香澄の部屋からノエルを連れてきて助手席に乗せてシートベルトをつけさせて、ノエルと二人で出発する。 香澄から迎えの連絡がきたから、雪村さんの家まで。僕は行くのは初めてだ。 香澄が自慢できるようなかっこいい格好していきたかったけど、ちょっと迎えに行くだけなのにキメすぎてても変だから、かわりにノエルにタキシードを着てもらった。 運転してて昨日の通話を思い出してちょっと顔が熱くなる。そういうこと今考えてたら運転ミスしそうだからよそう…。
香澄から聞いた住所はうちからそんなに遠くなかった。電車で何駅かってくらいで、行きがけには僕がずっと前にいた療養施設の近くの道も通った。 着いたらパーキングエリアに車を停めてノエルとクッキーと一緒に車を降りる。 荷物がたくさんあるみたいだったから僕も荷物持ちに部屋まで行く。その僕がノエル抱えてるのってちょっと変かな。 誰かの家に自分から訪ねていくことがなかなかなくて少し緊張してるかもしれない。 部屋の前まで通されて、玄関のドアを開けてくれたのが香澄だったから、笑顔で持ってたノエルの両手を広げて香澄の頭を正面からノエルでもふっと包みこむ。 「ノエルだ!」 「一日ぶり、香澄。楽しく過ごせたかな。体調崩したりはしなかった?」 「うん、げんき。楽しかった」 「……」 ノエルの手を動かして香澄の髪の毛をぽふぽふ撫でる。そのままノエルの手と一緒に腕をまわして抱き締めてにっこり笑ったらノエルに埋もれた香澄も眉を下げてほわほわ笑った。 「ひとんちの玄関先でイチャつくのやめてくんない?」 部屋の奥から絢が出てきて横の壁にもたれながらちょっと皮肉げに半目で笑ってつっこんでくる。 その後ろに隠れるようにしてぴょこっと顔だけのぞかせた光くんが三つ編みを重力に従って傾けた頭から垂らしながら僕に言う。 「ラプンツェルヘアーだよ」 「ラプンツェル…グリム童話の?」 「うーん、ちょっとちがうけどそう。わたしが編んだの」 香澄の髪の毛はたしかにかわいく編み込まれててところどころに小さな花が挿してある。似合っててかわいいな。 「なおとくんもお茶する? コーヒーいれたとこだよ。オーストラリアの豆の。」 僕が少し迷ってたら絢と光くんに強引に腕ひっぱられて部屋の中にあがらさせられた。後ろからノエルを抱いた香澄もついてくる。 この家の絢と光くんがいいって言ってるんなら僕も上がっていいのかな…
雪村さんの座ってたソファに全員座って、絢と光くんがみんなのぶんのコーヒーを運んできてくれた。 コーヒーの入ったマグカップを見る。質素でシンプルなものが多いけど雪村さんのだけシャチのマグカップだ。絢のプレゼントかな? 今日はクッキーだけど今度はマグカップを作ろうかな。既製品の中から自分のイメージにぴったりのものを探すよりずっと早いし。 片手に下げてきた袋からクッキーの包みを取りだしてテーブルの絢の前に置く。 「おみやげ。昨日焼いたんだけど一個ずつが大きいぶん数が少なくなっちゃったから、譲りあって食べてね」 ちょうどコーヒーに合いそうなものでよかった、って笑ったら、絢がさっそく開けて秒速で持ち去ってレンジであっためてまた持ってきた。ひとつずつを改めて見てる。 「モチーフ俺らじゃん、直にぃこういうの凝るよね〜食べたらなんも残んないのに」 ひとつずつ絢が取りだして香澄が受けとってテーブルのお皿の上にクッキーを並べていく。 どれが誰かはだいたいみんな一発でわかったみたいだった。 香澄のぴょこっと跳ねた髪の毛と光くんの三つ編み、細いこの二つを割れないように焼きたくてぜんぶ揃えてたら厚くて大きめのクッキーになった。一種類につき一個。 かすみのクッキーに絢が「これが通話で言ってた金魚?」って香澄に訊いたりしてる。 サイズ感からか香澄が僕の横で「おせんべい?」って言う。光くんが「クッキーだよ~」って笑ってる。 「直人のはないの…」 香澄にちょっとしょんぼりした顔で言われてようやく気づく。そういえば自分のは作らなかったな…。 「俺香澄のやつ欲しい」 真っ先に絢が手を伸ばして香澄クッキーをとっていった。…僕も香澄のがほしかったな。 「俺は絢のにしよー」ってご機嫌で絢クッキーに手を伸ばした香澄がなぜか雪村さんからテーブルの下で足を蹴られた。 蹴…? と思ってたら香澄が負けじと蹴り返した。…僕が香澄を庇わなくていいようなこと…か…な? これは香澄が攻撃されてるというよりは… 「…香澄、喧嘩しないの。帰ったら香澄用に絢クッキー作ってあげるから」 横から香澄の頭を撫でながら言ったら、香澄はテーブルの下の攻防をやめてちょっとむすっと唇引きむすんで、絢クッキーを雪村さんにゆずった。撫でるごとに逆立ってる毛がおさまっていく猫みたい。かわいい。不服そうにして膝の上に抱いてるノエルの頭の上に顎を乗っけてる。 「いいこ」コーヒーをいただきながら香澄の頭を撫でてたら正面から乾いた派手な破砕音が響いた。 コーヒーから視線を上げたら光くんが絢クッキーを真っ二つにした音だった。 「絢クッキーかくほ!真澄はんぶんこね」 「うん」 真っ二つになった絢クッキーと僕を交互に見ながら香澄がまんまるにした目で僕に何か訴えてる…  困惑…?悲しい…?わからなかったけど深刻じゃなさそうだったし、かわいいからよしよししておいた。 「豪快だね光くん」 初対面のときから小さな体のわりにやることが思い切ってたね。小さいから動きのほうが大きく派手になるってことかな。 「まあ食えばカタチはなくなるからね」 他のノエルやかすみのクッキーも絢が次々平らげていく。絢のほっぺたがリスの頬袋みたいに膨らんでる。 「かたちには模した原型のたましいがやどったりするね」 光くんがしれっと言った。…。絢クッキー真っ二つになったけど大丈夫? 「そらやるよ」 雪村さんから香澄に真澄クッキーが皿ごとぞんざいに渡される。香澄がクッキーを遠慮なく両手で掴んで、なんなら膝も使いそうな勢いで真っ二つに折った。 …何かその香澄の行動の潔さと躊躇いのなさに私怨みたいなものすら感じる気がするんだけど…雪村さんと香澄はお互いに大事な存在なんじゃ…? 喧嘩するほど仲がいいとか…? 「絢あーん」香澄が絢の口に向ける。「あー」絢もくるみ割り人形みたいにぱかーって口開けてる。 「絢これも〜」香澄が光クッキーも続けて絢の口に入れてる。 どんどん食べ物がもらえる絢は機嫌よさそうにしてた。 クッキーがきれいに食べ尽くされて、作った僕はなんとなく満足。絢がいるから何持ってってもこうなる気もしてたけど。 のんびりコーヒーの残りを飲みながら雑談する。 絢はもう通話で香澄と話したかもしれないけど、絢がいない間に僕らは夏祭りに行ったり、香澄はイキヤと仲良くなったりしたこと。 「空港でまことくんと二人になったから一緒にご飯を食べて帰ったよ」 そう言ったら絢は目を丸くしてた。 「…直にぃとまこ… 磁場が狂いそうな組み合わせ」 あはは、実際そうだったのかもしれないなぁ。 それと気になってたことをとなりの香澄に、少し声色を変えてしっかりした声で訊いてみる。 「香澄。目がちょっと充血してるね。薄いけど少し隈もできてる。うまく寝付けなかったか、なにかあったかな?」 場が深刻な雰囲気にならないように穏やかに笑って訊く。 肌も少し荒れてるし髪の艶も少し落ちた。髪はここのシャンプーが合わなかったのかもしれないけど、目の充血は、泣いたんじゃないかな。目にゴミが入ったとか、嬉し泣き…とかだといいんだけど。 訊いたら香澄はノエルから顔を上げてぱっと笑った。 「なにもないよ、大丈夫、目は今朝こすってて赤くなったのかも」 この場では正直に話すってわけにもいかなかったかな…と思って少し反省する。 自分の中に溜めていっていずれ非常事態を招くようなストレスは、香澄はもう放置しないでくれると思うし、話し相手もたくさんいる。今ここで追及することじゃないか。 香澄の顔にかかった前髪を輪郭に沿ってきれいに避けながら優しく微笑みかける。 「そう? なら良かった」 そう言っても香澄が少しだけしゅんとしたから、紙袋に潜ませてた鍋つかみかいじゅうくんを手にはめて香澄の鼻をはむはむさせる。香澄がくすぐったそうにして笑顔が戻った。 いつのまに香澄から取り上げてたのか、絢が唐突にノエルを僕の顔面にボスッと投げつけてきた。
「それじゃあ今日はこのあたりで失礼します。これから香澄と約束がありますので」 お互いにひとしきり話し終えたあたりで、長居せずに席を立つ。 僕のとなりでノエルの頭に口元埋めてきょとんとした目をしてる香澄に、玄関先にあった荷物を指さして「荷物はこれで全部?」って確認する。香澄はこくこく頷いた。 僕が持ってきたノエルは香澄が抱いて、香澄の荷物は僕が持って、雪村さんの部屋を後にする。 外の道まで送ってくれた絢に「いつでも遊びにおいで」って言ったら、「直にぃの留守中とかね」って返された。 パーキングエリアに停めた車の後部座席に荷物を乗せて、ノエルも帰りは後部座席。香澄と二人で車に乗り込む。 助手席に座った香澄が僕のほうを見て無邪気ににこにこしながら訊いてくる。 「今日これからどっかいくの?」 なんにも答えずに運転席から体を伸ばして香澄の顔の横に腕をついて唇を奪った。顔を傾けて舌で歯を舐めて、その隙に薄く開いた唇の隙間から舌を入れて貪る。 まだ外は暗くもないし人が通れば見られておかしくないからか香澄の反応は控えめで、何度か息継ぎしてもお互いに息が上がりだした頃に僕から唇を離した。 繋がって垂れ落ちそうな唾液を舐めとって、至近距離で眉を下げてちょっとだけ笑って訊く。 「…約束、思い出した?」 香澄はぐ、と堪えるみたいに口元に力を入れて、膝にきちんと両手をまっすぐに乗せて、真剣な顔で何度もかくかく頷きながら「うん」て小さな声で返事した。ちょっと照れてる?かわいい。
帰り着いてから荷物は香澄の部屋に置いて、リビングのソファに座った香澄の体を押し倒すようにして覆いかぶさる。 香澄の頭の横に両手をついて顔や髪に雨みたいにたくさんキスしてたら香澄に頭を撫でられた。 「犬みたいでかわいい」 キスにちょっとくすぐったそうに照れながら僕の頭をよしよし撫でてくれる。 犬みたい…か 舌で香澄の頬を顎から目元まで舐め上げてみる。こめかみあたりの髪の毛を鼻先でかき分けていくみたいにして香澄の頭に顔を突っ込んで額を擦り付ける。 香澄が僕の髪の毛をほどいてわしわし乱すみたいに撫でてくる。僕の髪はもうすぐ腰に届きそうなくらいの長さだから上に乗ってると背中から溢れて香澄の体にもかかる。 犬の真似してじゃれてたら体が熱くなってきた。 唇を合わせて何度も繰り返しキスしてるうちに表情が蕩けて目が潤んでくる。 股がられた香澄が片脚を曲げて刺激してきた。思わず声が漏れてまっすぐついてた腕ががくっと崩れる。 倒れかけた姿勢を香澄が抱きとめてソファから二人で起き上がった。 「ソファ汚すからここはだめ」って言われて、お風呂に行く香澄の背中から両腕をまわして僕もひっついて一緒に歩く。 肩に額を擦りつけて甘える。童話のお姫様みたいにかわいく結われた髪の毛にはむはむ噛みついて飾りつけられた生花を一本ずつ口にくわえて髪からはずしてお風呂場までの床に口から落としていく。 「散らかさないの」って言ってくる香澄の口調はなんとなくちょっと楽しそう。本気で怒ってるというより犬に叱ってるみたいな。 僕の頬を撫でてくる白い手にパクッと食いついて甘噛みする。 脱衣所で服を脱ぎながらも香澄の服の裾を口でくわえてひっぱったりして「服が伸びる」って香澄に怒られながら二人でじゃれる。 この家のお風呂も前のマンションと同じで全体的に広め。旅館に行ったときの檜風呂みたいにしたいって希望を出したんだけど、素人には木造のお風呂は維持管理が難しいからって建築士に却下された。それで仕方なく普通のバスルームになった。 簡単に体にお湯をかけてから香澄と小さな椅子に向かいあって座ってお互いの体を洗う。 僕はもこもこたくさん泡を作って香澄の体に乗せていく。香澄はボディソープをそのまま僕の体にかけて体を摩って泡立たせる。 香澄の洗い方が僕は好き。全身くまなく触ってくれるし気持ちいいから。 香澄の手のひらが僕の体をこすってお湯で泡を洗い落としながら撫でていく。このタイミングじゃどうしても触られたら体が反応する。 隠しようもなくて、横のバスタブの縁を掴んで支えにして体を伸ばして香澄の口に食いついた。 深くしないでわざと唇の上から戯れに軽く食むみたいなことしてたら香澄にシャワーで体を流されながら「もうちょっとで泡落ちるから」って言われて「待て。」って鼻先を指でおさえられた。 やだ。って言葉では口に出さないで香澄の腕を引き寄せる、椅子から下の柔らかいマットの上に座って香澄の体を抱き寄せてちょうど口元にきた首筋に吸いつく。 「…っ」香澄が小さな声をあげた。僕の体にはまだ痕があるけど、香澄の体にはつけてなくて寂しかったから、見えやすい位置につける。 お互いの体が近くて固くなった僕のが香澄のお腹のあたりに触れる。 首筋に痕がしっかり残ってもまだ食いついたまま、赤くなった痕を労るみたいにペロペロ舌で舐めながら口を離さないでいたら香澄に少し体をおされて、後ろの壁に背中がついた。 僕の口が離れた隙に香澄が壁に両腕をついて、僕の頭を壁で挟んで囲いこむようにしてキスしてきた。両脚の膝裏に香澄の膝があたって 脚の間から体が割り込んでくる 「……、壁痛くない?」 唇が触れてる距離でキスだけやめて香澄が訊いてきた。大丈夫。っていう代わりに香澄の唇を追って啄む。 頭を傾けて舌を絡ませてキスを深くして 香澄の体の表面にあたってるだけで体勢を少し変えるたびに擦れて出そう 僕のが香澄の体に触れてる… 手を伸ばして香澄のを軽く扱いたらしっかり固くなった 数え切れないくらい何度も見てるのにもろに目に映るといつも顔が熱くなる はやく挿れてほしくて泣きそうになる 腕を香澄の背中に回したら香澄が僕の片脚を持ちあげてそっと後ろに触れてきた 指先で入口をくすぐられて、緩んだそこにすぐ指が増やされる 浅く指が入って 僕の好きなところを弄られる …あ  「ーーあ、ぁ…っ」 これだけの刺激で思わずイって出した体液が香澄の下腹と膝の上あたりにかかって流れ落ちる いつもよりあまりに早かったからか香澄が指を抜いて少しびっくりしたような目をした 「直人…「やめないで」 僕がイったからここでやめようって言われそうで先に言う 離れていかないように両脚を香澄の背中で絡める 「…香澄に、僕の中でイってほしい ちゃんと繋がりたい …して」 香澄がいなくて寂しかった って、いっぱい涙が溜まった目で香澄に言ったらキスと一緒にぎゅって抱きしめられた。僕も抱きしめ返す。 入口にそっとあてられた感触がして、抱きついたまま香澄の肩口に顔をすり寄せてねだる。少しずつ挿れられて埋め込まれていくのが僕の心も体も溢れるくらい満たしてくれる ほとんど絶え間なく喘ぎながら反った体を後ろの壁につけて身悶える 体が痺れて くらくらする…目の焦点が合わなくてぼんやりしてたら、ふいに少し遠い場所で焦点があった バスルームの僕の向かいの壁に、鏡 が ちょうど香澄の背と 香澄にされてる僕が正面から映り込んで 合っちゃった焦点が角度によって僕らの接合部まで詳細に見せる 同時に香澄がゆっくり体を揺さぶり始めて どうしようもなく口から嬌声が漏れる、香澄の体に縋りついてなんとか正気を保ちながらこれ以上ないほど情けない顔した自分と目が合う 香澄に言ったら場所変えてくれるかも でも知られたくない 恥ずかしい … どうにもならない状況になぜか僕の体は反応して、香澄に揺さぶられながら前からもう一度だらだら吐き出す 僕は 香澄と お互いに同時に繋がりたい 背中に縋ってた手を片方ずらして動いてる香澄の後ろを探った なかを弄って香澄の好きなところをくすぐったら香澄がビクッと体を痙攣させて少し顔を顰めた 気持ちいいと香澄は体が強張ったり眉根を寄せたりするよね 鏡に僕が香澄の後ろを弄ってるところもしっかり映って 恥ずかしさでどうかなりそうだけど、香澄の体は見てたい気もして でもこ��なのは盗み見してるような気もする 香澄は写ってるのをきっと知らない 背反する気持ちに鏡から視線をそらして香澄の瞳を見つめた 鏡に写ったのは香澄の後ろ姿で そこには大きな刺青がある …僕の知らない誰かの痕跡
お風呂から上がる前に二人とももう一度体を流して綺麗にした。 香澄の体をバスタオルで包んで拭きながら細い鼻筋にパクッと噛みつく。 「直人 犬になっちゃったの?」 僕が拭いてるバスタオルで顔まわりもこもこさせた香澄が言う。 「香澄はいつからお姫さまになったの」 香澄の濡れた髪を丁寧にバスタオルで握って水気を落としていきながら言ったら、香澄が「おひめさま。」て何のことか分からないみたいに目を丸くして復唱した。 「髪の毛。もう解いちゃったけど、光くんが編んでくれてたのかわいかったね。よく似合ってた」 髪型いじらなくても香澄はお姫さまみたいに綺麗だけどね。って言って柔らかく微笑んで額にキスしたら香澄が照れたみたいにちょっと頬を染めて俯いた。 その拍子に二人同時に床に落ちた花を見つけた。僕がくわえて落としていったやつ。 廊下に点々と続く小さな花を二人で拾い集めていって、最後の一本をリビングで拾った。 まだどれも綺麗だったから、花たちは小さなグラスに水を注いで生けておいた。
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satoshiimamura · 9 months
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第7話「日(かんけい)常」
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「観測システム問題ありません」
「シンクロ率七十パーセントをキープしています」
「通信速度も安定」
 次々と周囲から報告される内容に、夢見は中央管理室の中央に鎮座する巨大モニターを見ながらも笑う。
 そこに映るのは空を飛び回る青のイカロス。次々とやってくるペティノスを打ち倒している。
 青空の中、それよりももっと濃い塗装の機体が、火炎を背負いながらも宙を飛び回る。その光景は、かつて夢見もよく見たものだった。
「まるで子供だな」
 夢見の背後からタスカが声を掛けた。
「子供でしょうよ。そもそも、あの双子たちがガキだし」
 モニターから目を逸らさずに夢見は言い返した。それに気分を害した気配もなく、さらに会話を続ける。
 両者とも視線はモニターに固定されていた。
「当初はおとなしいガキが、やんちゃなガキ共に振り回されている印象だったが」
「容赦無くなってるよ、あの子。七番との裁定勝負の途中、収集可能範囲九十五パーセントくらいのデータをランダムでパイロットに開示し始めてた」
「腐ってもナンバーズか……それだけの情報を拾えるオペレーターもだが、神楽右近も開示データを処理できる辺り脅威だな」
「問題児とはいえ、スバルの秘蔵っ子だし」
「死んだわりにはタチの悪い置き土産だ」
「言えてる」
 ククッと夢見は笑う。タスカはそれを横目で眺める。
 二人の背後で、さらに青のイカロスに関連した数値が読み上げられていた。
 直接搭乗を行っている獅子夜ゆらぎの脳波や心拍数、呼吸などから、彼の心理状況が暴かれていく。が、それらはとても安定していた。彼は迷いなどなく、淡々と、静かに場を把握していく。緊張感も恐怖も、そこにはなかった。
「実戦でもこれか……最終決定には帰還時のデータ収集まで待たなくてはいけないが、思った以上に使えるな」
 タスカがそう言えば、夢見もまた頷く。が、一部の数値に疑問があったらしい。唸り声を喉の奥から響かせて「データが少なすぎる」と嘆いた。
「この数値が個人によるものか新世代のイカロス由来なのかわからないね。比較がしたいが……これじゃあ、結論が出せない。ていうか、サンプル少なすぎて無理」
「現見さんたちが許さないだろう。五番の直接搭乗ですら、未だ眉間に皺を寄せて反対してるらしいぜ」
「まったく、三十年前の連中は頭が固い!」
 憤慨だと言わんばかりの夢見に対し、タスカは諦めの混じった声色で嗜める。
「アレクたちがあれだけ過去の情報開示を求めても、連中は首を横に振るばかりだ。三十年前のトラウマがどれだけ深いのかは知らないが、オレやお前の元上司たち並みに頑固なのは初めから知ってただろ」
 でも、と夢見が諦めきれないように青のイカロスを見上げる。モニターに映るイカロスは、先程他のイカロスから援護を受けて、再びペティノスを複数体撃破していた。
 その横でタスカがモニターの端を指さす。そこにいたのは、黒のイカロスだった。
「もう少し待てば、勝手にサンプルは増えるだろうさ」
 それまでの辛抱だ、とのタスカの言葉に夢見も意味を理解したのだろう。そうだ、そうだったと同意をし、そして笑って次の願いを口にした。
「早く比較したいね」
***
 イカロスによる出撃を終えて、ゆらぎは右近とともに待機室に戻る。そこには、複数人のイカロス搭乗者たちが集まっていたが、皆ゆらぎのことを気にしていた。
 突き刺さる視線と圧に目を逸らすゆらぎだが、右近はその様子に気づいていない。呑気に「飲み物いります?」と尋ねてきた。相変わらず、後輩の苦労を考えない先輩である。
「あ、いたいた。おーい、右近! 獅子夜くん!」
 誰もが振り向くほどの大声で、場の空気を一切気にすることなく話しかけてきたのは、同じナンバーズの神楽左近だ。彼もまた出撃していたのをゆらぎは知っていた。
「左近さん、先ほどはフォローありがとうございます」
 戦闘中、ペティノスに囲まれたところで黒のイカロスからの援護があった。それについてゆらぎが左近に礼を述べると、左近の返事よりも先に右近が諌める。
「ゆらぎくん、礼を言う相手が間違っています。どうせこの戦闘バカは、状況に気づいていなかったに決まっています。オペレーターのルーが気づいてフォローを進言したに違いありません」
「ちげーよ馬鹿! ちゃんとオレが気付いたんですー。て言うか、いつの間に獅子夜くん名前呼びしてんだよ、オレも名前で呼びたいっての、この馬鹿」
「馬鹿て言わないでくださいよ、この馬鹿。あとゆらぎくん呼びはちゃんと本人に許可貰ってください、お前には勿体無いですけど」
「何様だよ馬鹿」
「お前こそ、この馬鹿」
 互いに馬鹿馬鹿と罵り始めた双子に、ゆらぎはどうしようかと思案し、周囲はいつものやつかと興味なさそうな顔をする。喧嘩自体はゆらぎも割とどうでもいいのだが、生憎とナンバーズとして引き継ぎをしなければならないのだ。次の当番の者たちも集まり始めており、未だ業務に不慣れと言うか新人枠のゆらぎにとって、どうすればいいのか右近と左近に聞きたいところであった。
「あのぅ」
「もう! また二人とも喧嘩してるの!?」
 突如、待機室に女性の声が響く。と同時に、それまでくだらない罵り合いをしていた双子の肩がビクリと揺れた。
「呆れた! 引き継ぎも終わってないし、新人放置してるなんて何やってんの? ちょっと左近、あたしの話聞いてる? 右近も逃げない!」
 直球過ぎる言い回しと、小柄でありながら力強い足音をさせやってくる女性。彼女は華奢な身体に長い金の髪を纏わせている。その金とも橙とも思える目は鮮やかで、ゆらぎの向こう、神楽兄弟たちを睨んでいた。
「ルー、これには深い事情、つまり右近が喧嘩を売ってきてな」
「いつものやつじゃない!」
「いつもじゃないって」
 タジタジな左近というのを初めて見たゆらぎは、成り行きを見守っている。さらに彼女は右近にも近づいた。
「右近も久しぶりに左近と出撃だからって、浮かれてるんじゃないわよ!」
「浮かれていません」
「言っておくけどゆっきー経由でエイト・エイトが教えてくれたわよ」
「ちょ、エイト・エイト!? 何言ったんですか、あなた」
 腕時計端末に向かって右近が問い詰めようとするが、彼の端末にAIのホログラムは映らない。対し女性の指輪型端末からは、瀬谷雪斗がニヤニヤと笑った状態のホログラムが映し出されていた。
 「これは仕事なの。しかも新人も入れての! それなのにあなたたちのくっだらない喧嘩で皆の時間を取って」
「ルー、落ち着けって。な?」
「そうです、そんなに興奮した状態で動くと」
 その直後、興奮した女性が左近の胸元をつかみかかろうとし、バランスを崩す。
「あ」
 誰が間抜けな声をあげたのか分からないが、それまで笑って見ていた周囲が慌て始める。が、咄嗟に左近と右近が女性を抱えるように庇い、下敷きになった。
「痛たたた」
「ドジなの忘れないでくださいよ」
「ううう、ごめん」
 折り重なった三人にの様子に、怪我はなさそうだと周囲も一安心する。
 ゆらぎもホッと安堵の息を吐いてから、一番上にいた女性に手を差し出した。ルーと双子に呼ばれていた女性は一瞬躊躇ったが、ゆらぎに微笑んでその手を掴み、立ち上がる。
「ありがとう、獅子夜くん。ごめんなさいね、こんな変なところ見せちゃって」
 至近距離からの大人の女性の優しい笑みを見たゆらぎは、「え、ああ。どうってことないです」と早口で言い返した。
 ルナやあの気の強そうな七番の兎成姉妹とは違う雰囲気に、少しばかりゆらぎの頬が赤く染まった。が、お互いを押しのけて立ち上がった右近と左近は、女性とゆらぎを引き離す。
「ルー、ちょーっと距離が近すぎかなぁ」
「ゆらぎくん。彼女に騙されないでください。君はまだクーニャから卒業したばかりなのですから」
 その言葉に、何を勘違いしているのかと言い返そうとしたゆらぎ。なのだが、返すよりも先にいい笑顔の女性が、それは見事なアッパーを左近に、続けて右近に繰り出したのであった。
 引き継ぎ報告を終えたゆらぎ、右近、左近、そして未だに苛ついてる女性の四人は、待機室からファロス機関の休憩所にやってきていた。
「本当にごめんなさいね、獅子夜くん。こんな馬鹿な男二人に振り回されて、大変でしょう? 嫌だと思ったら遠慮なく頭叩いちゃいなさい」
 はいこれ、おねーさんの奢り。と手渡された缶コーヒーは、練乳たっぷりの激甘商品として、すでに新入生たちの中で話題になっているものだった。
 正直ゆらぎとしては、手渡されたものが甘すぎてどうしようかと思うものだったのだが、好意を無下にすることもできずに受け取ってしまう。
 ぼそぼそと礼を言いつつも、彼女の言葉に苦笑いをするしかない。というか、前にも二番の二人に似たようなことを言われている。どう考えても右近と左近の双子は、問題児なようだ。
「あー、えと、その……右近さんにも左近さ��にも、出会ったときから振り回されているので……その、そこまで気にしてないです」
 悲しいかな。地上にやってきた日から振り回されすぎてるゆらぎにとって、先ほどのような小競り合いはもう日常であった。頭を叩くまではいかないにしろ、相棒とその兄弟を放置しながら、オペレーター向けの課題演習をエイト・エイトを相談相手として解いていたほどだ。
「新人に気を使わせて、本当に先輩失格だわ」
 そのゆらぎの日常を察したのか。再び女性が双子を睨みつける。睨みつけられた方は、お互いに同じ銘柄の飲料を口にしながら、目を逸らした。
 その様子に女性は大きくため息をついて「もういいわよ」と呟く。そして、改めてゆらぎの方を向いた。
「自己紹介がまだだったわね。私はルル・シュイナード。ナンバーズ六番のオペレーター、つまりそこにいる神楽左近の相棒よ。右近ともナンバーズになる前からの付き合いなの。左近やゆっきー……瀬谷雪斗とは会ってたかもしれないけど、こうしてオペレーター同士でお話できる日を楽しみにしてたわ」
 よろしくね、という笑みと同時にルルから握手を求められる。ゆらぎもまた改めて名を告げて、握手に応じた。
 両者ともにのほほんとした雰囲気だったが、次の瞬間爆弾が落とされた。
「ふふ、ようやく獅子夜くんに会えた。ずっとモニター越しだったし、獅子夜くんはオペレーター室にはいなかったから、直接会って話したいと思ってたの。あのね、私も直接搭乗しようと思ってるから」
「え」
「ルー!」
 内容を理解しようとするよりも先に、左近が間に割って入る。どうやら彼にとっても衝撃的な内容だったようだ。
「お前だって、直接搭乗のリスクは知ってるだろ!?」
「でも、メリットもあるわ。それに、左近だけが戦闘の最前線にいるのが……いえ、私だけが後ろにいるのが怖いの。私たちのイカロスは近距離特化だから」
 撃墜される可能性が一番高いわ、と続くルルの言葉に左近は否定できない。右近とゆらぎはレーザーや銃器による近距離から中距離型イカロスではあったが、左近たち六番のイカロスの武器は複数のブレードなのでペティノスに接近するしかない。
「危険なのも、オペレーター病のことも分かってる。でも、スバルの最期を考えると、私、左近と一緒にいたいと思ったの。空で、独りいなくなるより、誰かと一緒にいた方がいい。もちろん、負ける気なんてさらさらないけど」
 だから、と続く彼女の言葉に震えは一切なかった。
 しっかりと左近を見つめるルルに対し、相棒は何も言えないでいる。だが、右近は静かな声で「いいのですか?」と尋ねた。
「何が」
「左近も俺もパイロットの中では、かなり好戦的な性格です」
「知ってるわ、あなたたちが出てきたことで、これまでにないレベルでの超接近、超高火力イカロスが設計されたぐらいだもの」
「ええ。夢見博士やタスカ技官長に言われたんですけど、俺たち双子は異常なレベルで恐怖心が低いんですよ。それをオペレーターの警戒心で補っているとまで言われた。だから」
「だから?」
「ルーは普通に怖いのでしょう? あの戦場に立てるのですか? いや、ゆらぎくんになんの説明もなく直接搭乗をさせた俺が、言えたセリフではないのは重々承知していますが」
「そうね、怖いわ」
 さらりと言い返された内容に、左近がならと言い募ろうとする。だが、ルルはそれを制した上で再度告げた。
「でも、左近だけが前線にいる方がもっと怖い」
 左近は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。右近は無表情でルルを見つめる。ゆらぎだけがどうするべきかと、三者それぞれに視線を移すしかできなかった。
「……右近。後で、現見さんを説得するの手伝え」
「ええ、俺でよければいくらでも手を貸しますよ」
 ルルだけでなくゆらぎもホッと一息つく。ありがとう、と彼女の小さな謝礼が聞こえたのは、きっとゆらぎだけだった。
「で、だ。クーリング期間に入ったわけだが、獅子夜くんはその間予定ある?」
 これまでの重い雰囲気をガラリと変えて、左近がゆらぎに尋ねた。
「ええと、クーリング期間は最低二十四時間ですよね」
「そう。とは言え、今回はペティノスとの戦闘までしたから、緊急時以外は四十八時間はクーリング期間になるな。通常だったら夜にはエイト・エイトからカウンセリングも入るとは思うけど」
「直接搭乗の影響を調べる名目で、明日はファロス機関に行くことになっています。AIによるカウンセリングは就寝時に行われるので、この後六時間は自由行動が可能だと思いますが」
 左近、そして続いた右近の説明に改めてイカロス搭乗にはパイロットもオペレーターも多大な負担がかかるのだと、ゆらぎは思い直す。彼自身は大して疲れたという感覚がないのだが、イカロスから降りた際に何人かのパイロットが座り込んでいたのを見かけていた。
「獅子夜くんは平気そうね。ナンバーズは比較的搭乗での負荷が少ない傾向があるけど、個々人のクーリング期間が長くなることはあれど、短くなることはないわ」
 ルルもまた、平気そうな顔をしている。未だナンバーズ以外のパイロットとオペレーターたちと親しくないゆらぎには、その負担の度合いが分からない。
 とはいえ、今は左近からの質問に答えるべきだろう。
「ええと、その、一応買い出しに行こうかと思っているのですが」
「買い出し? 何を買うんだ?」
「その、部屋の家具をまだ揃えてなくて。エイト・エイトからは色々と提案されているんですけど、おれが欲しいのがなかったから」
 ゆらぎの回答に左近やルルだけでなく、なぜか右近まで驚く。
「え、もしかしてまだあの状態なんですか? この間、学園のご友人が泊まりに来ていましたよね?」
 右近の指摘にゆらぎは少し目を逸らして、言い訳を口にする。
「その、どういう部屋がいいか学園で盛り上がって、じゃあエイト・エイトに協力してもらってARで再現しようということで、お泊まり会になったんですが……なぜかルナさんおすすめアニメ鑑賞会になってしまって」
 掛け布団一枚とエイト・エイトに作ってもらったポップコーンを三人で取り合いながらの鑑賞会は、それはもう盛り上がった。が、目的は何一つ達成されていない。
 同日は右近もゆらぎたちの邪魔をするべきではないと、珍しく空気を読んで自室に引っ込んでいた。が、楽しそうな声が聞こえていたので、とっくに友人を招き入れる部屋の状態だと勘違いしたのだ。
「あまりにもおれたちの話が進まないのに呆れたのかもしれません。いっそのこと家具店に行く方がいいとエイト・エイトの提案があって、今日行こうかなと思っていました」
 そのゆらぎの説明に右近は呆れ、左近はエイト・エイトも苦労しているなと思い、ルルは「じゃあ、先輩として案内しましょうか」とにこやかに提案した。
***
「部屋の雰囲気は置いておくとして、必要な家具が何かはリストアップしているんですか?」
 都市ファロス唯一のショッピングモールにやってきた四人は、家具を取り扱う店舗で様々なカタログを引っ張り出していた。
 多種多様なレイアウトが載った電子端末を見ながら、右近がゆらぎに尋ねた。
「え?」
 全体のレイアウトとその雰囲気を議論し続けていただけに、右近からの指摘に戸惑いの声をあげる。
「ゆらぎくんの今ある家具は、ベッドくらいでしょう? あと机と椅子はないと困るでしょうし」
 続く右近の指摘に、さらに左近とルルも乗る。
「クローゼットの中身はどうするんだ? 小物入れるチェストとかもあったら便利だけど」
「部屋の雰囲気変えるなら、ベッドも変えていいと思うわ。話を聞いてる限り、たぶん新人に最初に渡されるベッドよね?」
 ぽんぽんと続く提案を聞いたゆらぎは、よくよく考えた。
「そう……ですね。たぶん統一した雰囲気にしたいので、ベッドも変えることになると思います。あと映画とかドラマとかアニメの鑑賞したいので、ソファとテーブル、投影機が欲しいかも。クローゼットは今のままで大丈夫だと思いますが、小物を入れるチェストは欲しいかな。それとカーテンも」
 ゆらぎの回答に、右近がエイト・エイトを端末に呼び出す。
「今の聞いていました?」
 端末に現れたエイト・エイトは「もちろん!」と反応する。そしてゆらぎに向かってグッドサインを投げた。彼は先日の、ゆらぎたちがしでかしたあまりにもぐだぐだなやりとりを知っているだけに、涙らしきエフェクトまで出している始末だ。
 その様子をみた右近はため息を吐き、左近は「たはは」と苦笑いを浮かべている。唯一ルルだけは、次の話題を提起した。
「それじゃあ獅子夜くんは、どんなコンセプト? 雰囲気がいいのかしら? といっても、漠然としすぎているから、まずは好きな色から決めちゃいましょう」
 散々決まらなかった内容なので、ルルの告げたとっかかりはありがたかった。
 うんうんと唸りながら、ゆらぎが脳裏に思うかべるのは、これまで見てきた映画たち。そして決めたのは。
「青……がいいです」
 ゆらぎの返答に、右近が「青?」と聞き返す。彼の脳裏に浮かんだのは、五番のイカロスが纏う青だった。
 だが、ゆらぎは心を読んだかのように「イカロスの青とは違います」と訂正する。
「おれは、星空の、いえ宇宙の青が部屋にあればいいと思うんです」
 今度は左近とルルが「宇宙?」と問いかけた。
「そうです。地下都市クーニャでは絶対に見れなかった星。地球の外を取り巻く宇宙。無数の光と神秘の闇がひしめく場所。おれが航空部隊を希望したのは、地上にでないとと宇宙に近づけないと思ったからです」
 無機質な天井を仰ぎ見て、その向こうにある光景を思い浮かべていたゆらぎ。しかし彼の相棒は不思議な顔をする。
「ペティノスたちがやってきた場所、ですか」
 その感想に、ゆらぎは苦笑いをする。よくよく周囲を見れば、左近やルルも同じような表情を浮かべていた。なるほどナンバーズともなればそうなるのか、と思ったほどだった。
「そりゃあ、地上の現状を知らなかったから憧れたのは事実です。でも、おれは未だ諦めてません。せっかく空を飛べるんなら、もっと高く、もっと空に近づきたい。イカロスをそういった目的で使うのは怒られるかもしれないんですが、おれは空を飛びたかった」
 その説明にルルが目を見開く。何が彼女の琴線に触れたのかはわからない。が、これまでの年上らしさ全開の表情から、双子と同じように幼い雰囲気を携えた少女のような顔をした。
「そっか、宇宙」
 ぽつりと零した彼女の独り言に答える者はいなかった。
「うん、そうだね。これまであたしたちは宇宙になんの興味も持ってなかった。オペレーターで、前線に出なかったあたしが言うなって話だけど、そうだね。直接搭乗をするなら、もっと宇宙は……空は身近になるんだものね」
 いいね、とこれまでの大人びた雰囲気を一切取り払ったルルの笑みがあまりにも眩しくて、ゆらぎの頬が熱くなる。途端にそれまで黙っていた左近と右近の両者が、二人の間に入った。
「だからルー、お前もうちょっと落ち着いて」
「ゆらぎくん、あの、本当にルーだけはやめてください。あれは外見だけは良いんです。外見だけで中身はダメです」
 そんなんじゃない、とゆらぎが叫ぶよりも先に、カタログを映し出す電子端末が左近の脳天に振り下ろされた。振り下ろしたのは言わずもがな、ルルである。さーっと血の気が引いた右近は、黙って元いた席に戻ったのだった。なお、血の気が引いたのはゆらぎも同様である。
「あの、その……おれの親友も地上は知らないけど、ルルさんたちみたいな反応だったんで、宇宙に憧れる人間が少ないのは重々承知してます。まして、ここはペティノスと命を掛けたやりとりをしているから」
 何をそんなにも弁解する必要性があるのか分からないが、少しでも落ち着いて欲しいと、ゆらぎが言葉を重ねる。しかしルルは「好きなものを好きって言っただけよ。そんなにも卑下する必要はないわ」と優しく返す。
「……ありがとうございます」
「お礼を言われることでもないんだけどね。……でも宇宙となると、さすがに都市ファロスでも、あまり選択肢はないかもしれないわ」
「やっぱりそうですか」
 薄々ペティノスのことを知ってから思っていただけに、ゆらぎは落胆を隠せない。
 だが、そこで頭をさすった左近と彼のAI瀬谷雪斗が「諦めるのはまだ早い!」と会話に加わった。彼の横では、電子端末に歪みがないかを右近がチェックしている。
「オリジナルデザインによる家具製作は可能だぜ。オレもゲームモチーフのアイテムを作ったことがあるし」
「そうそう、自分にデザインするセンスがなくても依頼っていう方法もあるからね。左近はゲーム画像を提出して作って貰ってたんだ」
 デザイン方面の依頼先一覧は僕がデータ化してるし、打ち合わせようのアプリもあるよ、エイト・エイトにコピーしようか? との瀬谷の提案にゆらぎはありがたく頂戴しようと思った。が、そこで気づく。
「でも、それだと宇宙の写真データとかが必要では」
 ファロス機関に空のデータがあるかな、と内心思ったところで、ルルからとんでもない爆弾が落とされた。
「それだったら、同じナンバーズの梓ちゃんが得意よ。確かあの子、オペレーター仲間からの依頼でデザイン案を一から練ってるのあたし見てるもの」
 途端に右近と左近が嫌そうな顔をしていたが、止める間もなく彼女は「連絡してみるね!」と好意全開で端末を起動させた。
***
 ゆらぎと梓は向かい合って、沈黙、沈黙、沈黙していた。あまりにも気まずくて席を立ちたくなったのだが、きっと相手も同じ気持ちだろうと察せられる。
「梓ちゃん、来てくれてありがとう」
 ただ一人、ルルだけがにこにこと笑っている。のだが、外から見れば俯いている男女と、その間に立つ笑う女の構図なので周囲からは浮いていた。
 オリジナル家具製作の話題が出た後、家具店から出た四人は昼だったのもあり、施設内にあるフードコートに来ていたのだ。
 その一画で梓と――案の定呼び出したメンバーがメンバーなのであゆはも来たが――合流し、今に至る。
 梓からしてみれば、あの裁定勝負で煮湯を呑まされた相手がまさかいるとは思っていなかったのだろう。同じオペレーターと言えど、直接搭乗をしているゆらぎと、間接搭乗をしている梓では接点がまともにない。合流した直後に冷や汗がだらだら流れていたし、なんだったら一歩引いていたのをゆらぎは見ている。でも断れない雰囲気なのは察した。主に横にいて眩しいくらいに好意全開のルルを前に、ここで拒否はできないよな、とゆらぎが共感したくらいだ。
「でね、獅子夜くんの部屋なんだけど、宇宙をコンセプトに家具を作りたいの。梓ちゃんは前にも」
 ぺらぺらと続くルルの言葉にも、梓は無言でいた。
 こんな時に黙る選択肢を持たない右近、左近、あゆはの三名はここに残っている面々の分も含めた昼食を買いに席を外している。それはそれで大丈夫なのだろうかと思わなくもないが、この圧倒的な気まずさよりかはマシだった。
「ね、ね、どうかな? 梓ちゃんはとっても可愛い小物とか作ってるし、すごいセンスあるもんね。きっと家具デザインも素敵だと思うんだ」
 ようやくルルの独壇場だった説明も終わり、勝手に圧倒されていたゆらぎの緊張感が解けた。だからだろう、彼もまた梓にお願いをする。
「あの、ほとんどの説明をルルさんがしてくれたんですが、その……本当におれ、宇宙をモチーフにした家具が欲しくて。宇宙を知っている人が少ないのは知っていますが、それでも���願いします」
 梓からしてみれば突然の呼び出し理由は、ルルの説明で理解した。更に癪な相手ではあるが、真っ当な理由の依頼人からもちゃんとした言葉でお願いがされた。
 なるほど、と彼女の緊張も少し解ける。ので、気になることを指摘した。
「仮にわたしがデザインするとして」
「はい」
「正直イメージが漠然としすぎる。どんな部屋にしたいのかが分からない」
 その指摘にゆらぎが困惑する。
「え、宇宙の」
「宇宙って言ったって、星や夜空、プラネタリウムに天文台やロケット、望遠鏡。まぁ、あんたのことだから星座占いみたいなのはなさそうだけど、どれを主軸にしたいのか分からないわ。映画と写真とかないの?」
 つらつらと紡がれる梓の説明に違和感を覚えたが、ゆらぎは深く考えることなく、それならと先日のお泊まり会でのアニメを思い出す。あのアニメでも宇宙に憧れる少年たちが、夜中にゲームをしながらおしゃべりをするのだ。
「星間開拓少年オウル、というアニメがあるんですが」
 ピクリと梓の眉が跳ねた。
「何話だったかな。主人公オウルが親友ディーの家に泊まる時の、ディーの部屋みたいなのが良いのかもしれません」
「あれは宇宙っていうか、ゲーム少年の部屋じゃない」
「でも望遠鏡と太陽系のモビールとか、ロケットエンジンのパーツに宇宙飛行士のポスターとか宇宙への憧れが映り込んでて……待ってください。梓さん、アニメ知ってるんですね?」
 通りで宇宙の話が通じるはずだ、と違和感の正体にゆらぎは気づく。それまで聞いていたルルは「え、おもしろいアニメ? ちょっと気になる」とそわそわし始めている。
「何よ、ナンバーズがアニメくらい見てたっていいじゃない」
 随分と刺々しい雰囲気で言い返してくる梓の反応に、何か地雷を踏んだのだろうかと思ったゆらぎは必死に弁解する。
「だって星間開拓少年オウルって、アニメ映画の中では珍しい地上の話なんですよ! こんなところに同じ視聴者がいたなんて、早瀬さん――おれの友達なんですけど――が知ったらきっと喜ぶと思うんです。おれやイナくんだってこの間初めて見て、すごい楽しくて、宇宙への憧れがやっぱり膨らむんですよね」
 しかし元来自分の好きなものに忠実なゆらぎは、勢いのままに喋り倒した。
「でも嬉しいな。あの映画を見て、本当に宇宙に行きたいって改めて思ったんです。イカロスならもっと高く飛べそうだし。高度が上がればあがるほどペティノスの脅威もあるんですが、雲の上で星空見放題とか、あとは……」
 そこでぽかんと彼を見つめている梓とルルに気づき、そのままゆらぎは顔を真っ赤にして俯く。
「うんうん、獅子夜くんが宇宙大好きなのはよく分かったわ。そのアニメに出てたやつ、他の家具とかはどうなの?」
 大人として軌道修正をかけたルルの言葉に、小さくゆらぎは「できれば、あのアニメにある天井投影型ホームシアターも欲しい……です」と付け加えた。
「梓ちゃん」
「え? あ、はい? え、なに? じゃなかった、なんですか?」
 ルルに突然名前を呼ばれた梓も、あまりにも突然だったので妙な口調になる。
「このように獅子夜くんはとても宇宙が好きだし、宇宙関連の家具が欲しいわけだけど、今の説明で具体的なイメージが掴めたかしら?」
「う、うん。わたしも知ってるアニメだし、今回はキャラの部屋っていう具体的なイメージも欲しい家具も分かってるから、できると……思う」
「じゃあ、デザインを引き受けてくれるかしら?」
 そこで梓は少し躊躇する。やや引っ込み思案の彼女もまた、ゆらぎの熱意に関しては覚えがあったし、なんだったらハイになったときのあの喋り倒す行動も理解できた。
 あの憎き五番のオペレーターに力を貸すのは癪だが、手伝ってもいいかも、と彼女は思ったのだ。
「いいですよ、えっと、そのデザインするの」
 その瞬間、俯いてたゆらぎがきたりと目を輝かせて顔を上げる。
「ありがとうございます! 梓さん」
「へあ?」
「梓ちゃん、ありがとう。よかったね、獅子夜くん」
 すかさずルルも礼を告げ、続けてゆらぎに声を掛ける。そこでやはり、多少綺麗なお姉さんに微笑まれた彼は顔を赤くした。それを見た梓はなんだか馬鹿らしくなる。
「え、なに。あんた、ルルさんが好みなの?」
 以前流れていたルルに纏わる恋愛の噂話は知っていたので、これは止めるべきかと梓は思った。が、「違います!」と相手から強い否定が入る。
「なんで右近さんと左近さんどころか、梓さんにも言われるんですか。本当にそんな意図はないです!」
 青少年らしいの反応に、梓はゆらぎを半目で見ながらも、ルルに問う。
「……本当なの?」
「本当よ。獅子夜くん、随分と初心な反応してるから、たぶん女性との交流自体少ないタイプだったんじゃないかしら」
 あっさりとルルに指摘されたところで、ゆらぎは更に「そんなことないですから!」と否定するが、年上の女性二人にとっては可愛らしい反応なのは確かだったので、適当な頷きだけ返して話を変えた。
「あ、そう言えば天井投影型のホームシアターって、プラネタリウムは併用するの? それとも映像特化?」
 デザインを決めるにあたっての梓の問いかけに、少し疲れた様子のゆらぎは力なく答える。
「映像特化でお願いします。早瀬さんとイナくんと、3D共有でのシアター鑑賞をするつもりなので。共有前提だと、たぶん専用機の方が便利でしょうから」
 ゆらぎの説明を聞いた梓は端末にメモをとっていた手の動きを止めた。
 画像共有は、3D空間に自己アバターを入れてのリアル主人公目線での鑑賞方法だ。個人でも楽しいのだが、一番楽しいのは複数人での画像共有。リアルタイムでの感想の言い合いは魅力的で、それ専用のコミュニティが存在しているのを梓も知っている。
「それおもしろそう、私も参加したい。それで、獅子夜くんが熱弁してた宇宙開拓少年オウルも見てみたいなぁ」
「いいですよ、ルルさんの部屋もあの家にあるんですよね? だったら泊まりやすいでしょうし」
 あっさりと約束を取り付けるルルに、内心梓は羨ましいと思っていた。彼女とて友人知人同級生はいるのだが、実際同じ趣味の画像共有をしあう友人はいない。ゆらぎだけではなく、彼のその友人たちも梓と似た趣味を持っているようなので、是非とも参加したい。
 参加したいが根が引っ込み気質で、姉のあゆはの力でなんとか交友関係を築いていた梓には、声を掛けるハードルが高かった。が、
「そうだ、梓さんもどうですか? きっと早瀬さんと梓さん、いい友達になれると思うんです」
「へ?」
 まるで梓の心を読んだかのようなゆらぎの誘いに、彼女は一瞬何を言っているのだと思った。そして数秒後に意味に気づき、慌てふためく。
「え、あ……ええと」
 とりあえず、はいの返事だけでも思った矢先に「ふざけないでよ!」と梓の姉の怒号が響き渡る。
「毎回、毎回、あなたたち双子のその傲慢さ、イラつくったらありゃしない! 少しは協調性ってものを学びなさいよ!」
「言っておきますがね、俺たちはあなたたち七番よりかは連携をとっていますよ」
「そうそう、超高火力イカロス誕生っていう、新戦術まで生み出してるわけだし? 基本、オレたちの代は連携プレーが得意な連中が多いのは、あんただって知ってるだろ?」
「あたしだって本当に、できれば、あんたたちに関わりたくなんかないんだから!」
 三人の喧しい言い合いに、梓はこの三人を前にしてゆらぎ宅、つまりあの双子の片割れの家に泊まりたいとは言えなくなっていた。例え双子がいなくとも、姉のあゆはが許しはしないだろう。
「もう、またあの二人はああやって後輩をいじめて」
 ルルがいい加減にしなさいと止めようと立ち上がった瞬間、まるでドミノ倒しのように彼女は周囲にぶつかり、皿が落ち、飲み物がこぼれ、他の人の悲鳴が響いた。それを見た右近と左近が慌ててルルのフォローに回る。
 対し口喧嘩が不完全ながらも終了したあゆはが、梓に話は済んだのかと尋ねてきた。梓は小さな声で「ううん、まだ」と返事をする。
「そう……まだかかりそうなのね」
「うん。ごめんね、お姉ちゃん」
 梓の申し訳なさそうな声色に、あゆははべつにと気にした様子はない。それに少しだけ梓は安堵した。
「いいわよ。で、獅子夜ゆらぎ――あなた、後どれくらい時間が必要なの?」
 ずいっと力強く、睨みつけるような目をしたあゆはからは、いい加減にしろと言外に意味を込めた問いかけが放たれる。それに少したじろいだゆらぎは、視線を反らしながらも提案した。
「あ、その、すみません。おれが話を脱線させちゃって。とりあえず方向性は決まったので、先に昼食にしませんか? その後は詳細を詰めるだけなので」
「いいわね、賛成するわ」
 その提案に乗ったのは、右近と左近に助けられているルルで。特に異論のない双子と、緊張感が和らいだが故に空腹だったのを自覚した梓と、それを看過できなかったあゆはは、同時に賛成と言ったのだった。一瞬にして、その場の空気がヒヤリとしたのは言うまでもない。
***
 梓との話し合いは無事に終わり、ほくほくとした気分でエイト・エイトの作った食事を終えたゆらぎは、満足した気分でベッドに入った。
 ベッドから眺められるゆらぎの部屋は未だ簡素だ。が、じわじわと私物は増え始めている。これがどうなるのかというワクワク感があふれて、彼は一人でふふふと笑った。
「ゆらぎくん」
 突如部屋に現れたエイト・エイトのホログラムに、ゆらぎは飛び起きる。
「え、エイト・エイト!? どうしたんですか?」
「七番のAI、テトラが来ていてね」
「テトラが?」
 テトラは梓とあゆはのナビゲートAIだ。今回のデザイン作成では、大枠をAIであるテトラが作り、より細部を梓が詰めていく流れとなっている。それをAI瀬谷雪斗が作ったアプリで立体化し、家具作成として適当な形状かを確認するのだ。
 だが、流れそのものやデザインの方向性は既に決まっている。今更なんだろうかと思ったゆらぎだが、考えるよりも先に部屋に現れる許可を出していた。
「やぁ、獅子夜君。こんな夜分に失礼するよ」
 現れた凛々しい男性にしか見えないAIは、基本設定での性別は女性だ。男装の令嬢、といった雰囲気を醸し出した彼女は優雅な一礼をした後、手に一通の手紙を持っていた。
「話が途中で頓挫したけど、獅子夜君は梓を3D共有でのシアター鑑賞に誘っていただろう? 梓からの返事を持ってきたんだ」
 ほら、と彼女が差し出したホログラムの手紙には梓のサインと共に、シアター鑑賞は是非とも参加したい、という旨の文章が綴られていた。それを読んだゆらぎは無邪気に喜ぶ。
「ぜひ梓さんも楽しんでください、て返事をお願いします!」
「ああ、喜んで。梓も楽しみにしていたよ」
 それではこれ以上眠りを邪魔するわけにはいかないから、とそのままテトラは退出する。続くようにエイト・エイトも、ゆらぎにおやすみと告げてホログラムを消した。
 今度こそゆらぎはベッドに戻り、目を閉じる。
「楽しみだなぁ」
 また一人でふふふと笑い声を漏らしたゆらぎ。これはいけないと思い、彼は瞼の裏に星空を描いて、眠るまでそれを数えることにしたのだった。
 一方その頃、電脳世界ではエイト・エイトとテトラが、大変真面目な顔で相談会を開いていた。中身は、梓のお泊まり会を邪魔するであろう右近と左近をどうするか、というもので。その相談はAI瀬谷を呼ぶことになり、結果朝までかかる大議論に発展したのを人間側は誰一人知らなかった。
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getsuryoukai · 1 year
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2023.5.2〜4 飯豊連峰縦走
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飯豊連峰を縦走してきました。メンバー:kt
1日目(5/2) 東京〜(電車)〜小国駅〜(タクシー)〜長者原〜(歩き)〜梶川尾根1,100m地点(泊) 2日目(5/3) 梶川尾根1,100m地点〜門内岳〜北股岳〜御西岳〜飯豊山〜草履塚手前のコル(泊) 3日目(5/4) 草履塚手前のコル〜三国岳〜地蔵山〜長坂〜川入〜(タクシー)〜山都駅〜(電車)〜東京 1日目(5/2) 朝、東京を電車で出発。小国駅からタクシーで長者原まで。13:30くらいに歩き始める。飯豊山荘から梶川尾根に取り付く。この日は標高1,100mくらいのところでテントを張った。
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1日目のテント
2日目(5/3) 予報通り良い天気。テントを撤収して歩き始めると、テントを張った場所のすぐそばにまだ新しい熊(だと思う)の足跡を発見。
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熊(?)の足跡
稜線に出るまではしっかり雪が残っていて、アイゼン・ピッケルで快適に標高を稼ぐ。稜線に出ると夏道が出ていてアイゼンを外して歩いた。 北俣岳から梅花皮小屋への下りは雪がたっぷり残っていてアイゼンをつけて歩いた。梅花皮小屋からはまたアイゼンを外して夏道を歩く。飯豊山山頂にはまったく雪なし。大嵓尾根にはヤバそうな雪庇がひっかかって残っているのが見える。この日は切合小屋手前の草履塚直下のコルでテントを張った。
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梶川尾根。快適に高度を稼ぐ
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梶川峰から見る北脵岳と烏帽子岳と石転び沢
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北股岳と梅花皮小屋
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飯豊山。雪がない
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飯豊山山頂から見る大嵓尾根
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2日目のテント。テントの後ろは登山道。奥に見えるのは大日岳とオンべ松尾根
3日目(5/4) 今日は川入の集落へ下山する。三国岳から地蔵山へ至る剣ヶ峰は雪がついていたらかなり難しい。今回はまったく雪は消えていたので苦もなく通過できた。 地蔵山からの下りは雪がたっぷり残っていて夏道が判別できず、地図読みが必要だった。案の定、降る尾根をひとつ間違えてしまい登り返して正しい尾根に復帰した(道を間違えていそうだなと思って周囲を観察したら正しい尾根を登山者が歩いているのを見つけた)。この尾根を下っているときに登山靴のソールが剥がれた。テーピングでグルグル巻きにして何とか最後まで歩き通せた。 川入の集落は、廃業した民宿が残されひっそりとしていた。タクシーを呼んで山都駅から磐越西線で帰路についた。
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三国岳からの剣ヶ峰の岩稜
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ソールが剥がれた
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テーピングでグルグル巻きにした
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川入の集落に下山
3泊4日の計画だったが、天候がよく多くの部分で夏道が出ていたので一日短縮することができた。福島県側からは多くの登山者が登ってきていた。多くが小屋泊まりや日帰りのようで軽装の登山者が目立った。 飯豊連峰の最高峰は大日岳(今回の縦走路からは外れていて登っていない)。北側(北股岳側)から見た大日岳はあまりそそられないが、三国岳側から見るととても格好良く、大日岳から南へ落ちるオンべ松尾根も魅力的だった。
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jujirou · 1 year
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おはようございます。 秋田県湯沢市川連は曇り空です。 昨日は朝から自宅屋根の雪下ろし。 職人仲間の大先輩お二人が手伝ってくれ、半日で終わりとても助かりました。 そしてお昼過ぎからはおろした雪の、窓掘り作業。 おろした雪は例年の半分以下程ですが、重さは倍以上の重さで、おろし雪も固かったです。 そして今日はこれから、昨日の先輩からの依頼で、雪下ろしのお手伝い… 手伝って貰ったので、お断りする事は出来ません。 月末年末やる事沢山有り、身体中が筋肉痛でクタビレも有りますが、今日もアレヤコレヤと有りますが、一つ一つコツコツ頑張ります。 皆様にとって今日も、良い一日と成ります様に。 https://jujiro.base.ec #秋田県 #湯沢市 #川連漆器 #川連塗 #国指定伝統的工芸品 #秋田工芸 #秋田クラフト #秋田の物作り #物づくり #髹漆 #寿次郎 #豪雪 #豪雪地帯 #雪おろし #屋根周りの雪おろし #雪庇 #雪庇落とし #雪おろししても降り積もる #雪国 #雪国の暮らし #秋田県湯沢市 #秋田県湯沢市降雪量 #秋田県一の降雪量湯沢市 #雪下ろし #雪下ろし二日目 #kawatsura #japanlaquer #JapanTraditionalCrafts #KawatsuraLacquerwareTraditionalCrafts #jujiro (秋田・川連塗 寿次郎) https://www.instagram.com/p/Cmr8TbPBKGP/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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tsuntsun1221ts · 1 year
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2023.05 立山
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残雪期の剱岳
GWということで最後の雪山に立山を選択。コロナ禍が収束してきて黒部立山アルペンルートは大盛況、人多すぎ。一昨年は一ノ越山荘に宿泊し立山縦走を試みたが天候不良のため雄山登頂のみで終わった。今回は剱御前小舎に宿泊して縦走を試みる。
1日目
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0500起きて新幹線で長野へ。長野から扇沢へのバスはすでに長蛇の列で2台停まっていたが満席となり、もう一台途中で追加された。扇沢からは予め時間指定のWEBチケット購入していたからよかったが、その場での購入だったらかなり待たされていたかもしれない。室堂は観光客たくさんいたが、外国人が2-3割な感じ。
【コースタイム】室堂(1225)→雷鳥沢テント場(1255)→剱御前小舎(1405-1410)→剱御前(1450-1500)→剱御前小舎(?)
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みくりが池は完全に雪の下。
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雷鳥沢テント場が見えてきた。ここから本日の宿の剱御前小舎へのルートが見える。トレースがちゃんとできているので安心。だがだいぶ高度上げるな。
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室堂から30分ほど歩いて雷鳥沢テント場に到着。この日は平日、翌日が祝日のため明日はもっと人が増えるか。しかしこのテント場はロケーション最高だな。
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テント場から登りとなるが、とりあえずはチェーンスパイクで進む。そこまで強い傾斜でもないし雪もだいぶ緩く、短い爪でもずり落ちない・・・と思ったがところどころ急な斜面があり、やはりアイゼンが無難であった。
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登りは何度も振り返りどれくらい高度を上げたか確認できる。単調ではあるが飽きない。テント場(写真中央左)からだいぶ高度上げた。
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一部細い尾根を歩く。ここは注意
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室堂から約1時間半で剱御前小舎に到着。まだ14時と遊ぶ時間あるのでまだ小屋内には入らず、そのまま剱御前まで足を進める。
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剱御前へは平坦な道で進行方向に剱岳が見えるとても気持ちの良い道。
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小屋から40分で到着し、ここからは名前の通り剱岳が何も遮られることなく見ることができる。
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剱沢テント場は10張程度しかいない。これから残雪期の剱岳に挑戦する人たち。
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剱沢雪渓にはたくさんトレースが残っている。雪の剱岳の登頂ルートはよく知らないが、長次郎谷や平蔵谷から登るのならあのトレースを通るな。さすがにこの時期は別山尾根(夏道)は使わないだろう。
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しばらく休憩し、15時になってしまったのでそろそろ小屋に戻る。小屋は二食付きで15000円で、冬季はシーズン料金から1500円値上がる。夕食は17時。この小屋のトイレはバイオで匂いなくイイ
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日の入り後の富山市の街明かりがキレイ
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こちらは室堂
2日目
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6時前に起床し朝食。天気はかなりよく、しかもほぼ無風。この様子なら縦走できそうだ。準備整え出発、まずは別山へ。
【コースタイム】剱御前小舎(0650)→別山(0715)→真砂岳(0755)→富士ノ折立(0830)→大汝山(0845)→雄山(0905-0920)→一ノ越(0950)→室堂(1020)
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目の前が別山、上に人が立っている。
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別山からは剱岳が最も綺麗に見えるベストビューポイント
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長次郎谷だか平蔵谷だかわからないけど、トレースっぽいものも見えるのであそこが冬季の登山ルートか?
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ここからは一度下ってカールの淵を歩きやや平坦な真砂岳へ(写真中央やや上)。そして再び下ってから登り返しをもう一度繰り返して、奥に見える富士ノ折立・大汝山・雄山へ向かう。
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小屋から約1時間で真砂岳に到着
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日本海側にある山だが、天気が良いと太平洋側の富士山も見える。逆に富士山からもこっち見えるということだな。
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そして2回めの下りと登り返し。富士ノ折立への登りが本日のハイライトで最もキツイ。
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途中では四つん這いになって壁のような雪の道を這い登る箇所あり。写真右に登山者写っているが、まさあしくあんな感じで登る。
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さらにその先、岩が露出した道をアイゼンの爪でバランス取りながら慎重に登る、傾斜が急だし滑落しても岩しかなくピッケルの制動効かなそうだし、かなり危険。写真ではそんなに岩がないけど、もっと多い所あり。とはいえ登りならまだなんとか通過できる。下りでここを通過するのはさらに危険になるため、残雪期に立山縦走する場合は今回の通り別山→雄山の順がいいだろう。
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富士ノ折立登り切ると気持ちのいい白銀の縦走路、なお超巨大な雪庇が左にある。
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登山開始から約2時間で大汝休憩所と大汝山に到着。
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大汝山周辺に今日ついたと思われる雷鳥の足跡があった。ここ以外にも何回か見かけたが、結局姿を目にすることはできなかった。冬毛で真っ白な雷鳥見てみたいな。
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大汝山が立山の最高峰で2013m。後立山連峰が全部見える。
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南方には槍ヶ岳や穂高。
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室堂全体。目の前は奥大日岳と大日岳、奥に日本海と富山市。
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お隣の雄山神社。なお大汝山→雄山へのルートだが、目の前の岩場を直登するようなトレースしかついておらず、それに従って登ったが正直危険。夏山は右に迂回するルートなのだが雪で埋もれている上に傾斜がやや強く雪面が結構硬いトラバースとなる。どっちも危険なのだがそれでも直登で良かったのだろうか?
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縦走の終点、雄山に到着。
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今までの縦走路を振り返る。左端から約2時間か、意外と早かった。
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こうやって地形を見ると、奥の水晶岳・鷲羽岳から流れる黒部源流が黒部湖に注ぎ込んでいるというのがよく分かる。
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平らになった五色ヶ原の真ん中にぽつんと五色ヶ原山荘が埋もれているのもみえる。
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雄山で15分ほど休憩し、一ノ越へと下山する。そろそろアルペンルートの始発組が登り始めてきている時間のようだ。こちらは前に来たときほど雪はなく、一ノ越山荘までは露出した岩がメインだったが、岩の上をアイゼンの爪でバランスを取るのが危ないため脱いだ。
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一ノ越を通過し室堂へ。なだらかな下りで雪面も緩いのでチェーンスパイク装着。山荘出発から3時間半で室堂に到着した。
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体力が余っていたので雪の大谷まで足を伸ばす。室堂は登山客多めだが、雪の大谷は観光客で溢れ返る。まぁみんな立山きたらまずはそっち見学するか。11時だったのでレストランで昼食しようと思ったら、すでに待ち時間すごいことに、さすがGW。諦めて扇沢まで下り昼食取ることに。
天候にとても恵まれた2日間であった。残雪期立山縦走する場合は今回の別山→雄山ルートが良い。逆ルートだと雄山神社から大汝山へ向かう道と、富士ノ折立から真砂岳への下り(特に岩が露出した箇所)が危険で鬼門となる。
本雪山シーズンは最初の2回(赤岳・木曽駒ヶ岳)のときは酷かったけど、その後はどこも最高の天気となり満足で終われました。
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niyuuhdf · 1 month
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行屋虚彦 プロフィール
行屋虚彦 キャラ設定メモ
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画家。 中学にはほとんど通わず、師である山雪のアトリエでいつも油絵を描いている。(油に限らずなんでも描く。カガリのドローイングの真似をしたりも) すでに画家として売れており、軌道に乗りつつある。 直人を超える早筆で多作。 自身の色覚障害を忌々しく思っており、それを才能だとは認めない。 母似の近寄りがたい面立ちをしているが、中身は普通の多感な15歳。
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作者から割り振った疾患・病名:感覚過敏、軽度の識字障害(他にも発達障害傾向がちらほら)、視覚認知に拠りすぎた脳、市販薬依存症(幼少期から偏頭痛の鎮痛剤を濫用・多量摂取していた)、900℃(アイロンの熱は200℃までらしいが)の火で焦がされた激痛を痛みのマックスと捉えている、オトガイ未発達、体質全般(行屋家の遺伝的要素でもある)。
本名:行屋虚彦(Ikiya Utsuhiko) PN:hollow あだ名:イキヤ
?小学校→?中学校→? 高校中退、もしくは高校進学せず中卒、絵の仕事で稼いで生きてる
手記本公式年齢:13,14,15歳 直人パート手記本登場時で15歳 ?年(平成?年)11月22日生まれ 蠍座 身長164〜168㎝ 体重49kg B型
家族構成: 実父:行屋疾彦 実母:耀屋七 (実娘:行屋瞳)
人間関係: 師:山雪穣、名廊直人 画家仲間:カガリ、ユーコ、花 アトリエ仲間:景一、ユーコ、繭、花 主治医:近所のにーちゃん:新屋敷佐
髪の色:黒 目の色:黒(虹彩の模様:?) 趣味:? イメージ:? モチーフ:シーラカンス、カラス、死神、妖精に拐われた人間の子(チェンジリング)、オオミズアオ、背骨・脊髄(ムカデ?)、行灯(幽霊の出ずるところ)(アンドンクラゲ→海の中で遭遇したときの死の予兆)、 誰にも傷つけられないから孤独な心
体質: ・常に過緊張・過覚醒状態。 ・弛緩できない。(薬で弛緩する) ・薄く細いが筋肉が尋常でなく強く怪力。 ・いつでもごく自然に「火事場の馬鹿力」を発揮する死の淵に立つ精神状態。怪力。 ・非常に痩せやすい。が、痩せ衰えて骨のようになっても「火事場の馬鹿力」に足る筋肉は落ちない。 ・体幹・腹筋が鋼鉄のように強い。 ・皮膚は柔らかくかつしなやか。健康状態にもよるが基本的には強い。状態がよければトキさんと同じくらいの強さになる。 ・日焼けでサンバーンを起こし、火脹れまみれになりやすい。が、放置しても火脹れを無理やり潰しても痛むだけですぐに皮が剥けて回復する。細菌感染などを起こさない。強い。 ・喉が弱く、退化している。 ・全感覚過敏。極寒でごまかしている。 ・肌を虫が這う感覚。蟻走感、コークバク、あるいはシャンビリ。 ・腑を他人からくすぐられて弄ばれ刺激される幻触覚の病。
外見: ・洗濯されすぎて色褪せた、古着の黒い細身のパーカーをよく着ている。(フードの膨らみの部分で猫背隠し&視覚が苦しいときに気休めにフードを深く被って視界を真っ暗にするため) ・両耳に黒曜石(天然ガラス)のピアス。(小学校低学年のとき、冷泉さんがくれた。「二度と他人に同じ真似を強いることのないように 情動に飲まれそうになったらこのピアスに触れて思い出せ」) ・右胸から肩にかけてアイロンでひどく焦がされた火傷の痕がくっきりとある。(本人は、人体の上にあまりにも無機質なアイロンの型取りがあるさまを、他者から見ると不気味で気持ち悪いだろうと冷静に思っており、迂闊に見せない) ・目の下にはいつもクマがある。(母親をずっと緊張して気にかけて生活していて、不眠症。) (ベッドでしっかり横になって寝るのが苦手で、よく床に座って壁に背をつけた姿勢で少しだけ仮眠をとれている) (身体から力を抜いてリラックスしたりくつろいだり弛緩することを恐れている) ・独特の上斜視のような三白眼の目つきは、生来は母親と同じ大きく見開かれた四白眼。幼少期の顔立ちは四白眼である。幼い頃からの、面前DVや頭痛や市販薬の乱用やトラウマやPTSDなど複合的な身体的・精神的ダメージによって眼瞼下垂が進んだ姿。加齢とともにさらに瞼を持ち上げていられなくなっていき、常に眩しそうな・苦痛に耐えるような・疲れ果てたような、かなりの伏目の目つきになっていく。 (イキヤ(とトキさんも)の目元の表情、「満ち足りることを知らない常に餓えきった」ようなものを宿してる 初期コンセプト) ・病的に痩せきった骨と筋の目立つ薄い身体。体幹は強い。 ・肌は蒼白い。 ・顎が小さく細く弱い。口が開きやすくて、喉が乾燥したり炎症したりしやすい ・が、常に緊張状態で口を開けるのを恐れてもおり、口の中の肉をいつも噛んでしっかり閉じている。 ・喉がとても弱い。使えば痛み、熱く熱をもつ。少し話し込んだだけで声が掠れて裏返りだす。あまりにも他人との会話や発声を必要としなかった+話して言葉にすると自分の視覚がバレるため黙っていたため、喉が退化した。 ・人目のある場所では全身に緊張が駆け巡っていておそろしく姿勢がいい。一人きりの時間だけ、身体の苦しみを庇うように自然と猫背になりがち。 ・腹筋(体幹)がとにかく強い。腹とか腰とか薄くて細いけど、げっそり肋から下が削れて抉れてたりはしなくて、木刀で横薙ぎに腹にフルスイングして打ち込んでもびくともしないみたいな。 ・手は引っ掻いて怪我しないように深爪ぎみに爪を切る。痩せきった老人かあるいは生命力みなぎる飢えて痩せきった猛獣のよう。指がまっすぐでなく歪んでいるのは筆を持ったりして酷使しすぎたせい。痩せかたと筋や骨や血管は幼い頃からどこか老人のような手をしている。 ・感覚過敏。極寒でごまかしている。 ・肌を虫が這う感覚。コークバク、あるいはシャンビリ。 ・思春期を過ぎてイライラが落ち着いてからは、感覚過敏について開き直り受容し、感触フェチになる。不必要なものでも感触が好きなものは買う。布ものや紙などなんでも。 ・酒を飲めない? 幼い頃に大人から飲まされた酒で急性アルコール中毒で倒れて死にかけて以来、酒を飲んだことがない。
内面:?
エピソード:オオミズアオ標本、オオミズアオ もう死ぬ、って時に殺して標本にした
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endekashi · 3 months
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長い長い一日。
A long, long day.
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※このブログは16日(土)のものです。
高い標高帯は風でやられてそう。かといって低すぎてもフリージングレベルが高いので雪がペタペタ。
ザラメ狙いという手もありますが、我々、頑なにほうていを求めて旅へ出て参りました。
*This blog is from Saturday the 16th.
The higher elevation zones are likely to be wind-damaged. But if it is too low, the freezing level is too high and the snow is too sticky.
There is also the option of aiming for the corn snow, but we stubbornly went on a trip in search of powder.
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今日から遂にロープウェイが動くってもんで、それを見越してのロングルートだったのですが、強風によりロープウェイ動かず。リフトに乗ってみれば納得な吹きっぷり。
The ropeway finally started running today, so we took the long route in anticipation of that, but the ropeway did not start due to strong winds. The winds were strong, which was understandable once we got on the chairlift.
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しゃあねえ、ちょいとハイク増えたけどなんとかなんべ〜。今日は全員シールなので足並みも早そう。
Oh well, we have a little more hiking to do, but we'll make it. We are all skins today, so the walking pace will be fast.
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風が当たらなければ日差しはいい感じで春を感じます。
If the wind doesn't blow, the sun is nice and it feels like spring.
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順調に標高を稼ぎます。
Steadily gaining elevation.
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さて、1本目の出だし。予想通りここは風で吹き払われてます。
まあまあ、旦那。焦んなさんな。ここからがいいとこですぜ。
Well, the first run out. As expected, the wind is blowing away here.
Well, well, well, mister. Don't be in a hurry. We've got a good run ahead of us.
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その先にはメロウながらも吹き溜まりにはいい雪ありました。
Beyond that, there was good powder in a mellow but blowing pool.
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沢地形をみんなでパーリー!
Everyone party on the stream terrain!
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お!雪庇ドロップ!アツい🔥
Oh! Cornice drop! Sick🔥
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それでも思ったよりは風くらってましたねえ。次の一本くらいの標高はもうちょっとマシだと思いますぜ旦那!
Still, It got more wind than I thought I would. I think the next one or so elevations will be a little better, mister!
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天気良くて景色はバッチリ。海や遠くの山もよく見えました。
The weather was beautiful and the view was perfect. We could see the ocean and the mountains in the distance.
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それでは2本目。ゴーカワカミがテイスティング。
うん、さっきより風の影響も少なくいい感じです。
Now for the second run. Go Kawakami tasting.
Yes, the wind was less of an influence than before, and it was nice.
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多少、風受けてるところもありましたがスノーボーダーは全然気にならないレベル。
There were a few places where the wind was blowing, but snowboarders didn't mind at all.
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キレのある、シャープなターン。かっちょいいですね。
A sharp, sharp turn. It's cool.
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こちらはアグレッシブなターン。彼はいつもスノーボーダー並みのスプレーをあげます。
This is an aggressive turn. He always gives as much spray as a snowboarder.
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そのままイントゥーザストリーム。
これまたバンクドスラロームみたいで楽しい。
Into the stream as it were.
It's fun like a banked slalom.
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おっしゃ、もういっちょ登り返してもう一本行きましょう。
うわ、でた、水滴。レンズちゃんと見ろや。
今度の登り返しはちょっとですから。
OK, let's hike back up and go for another one.
Oh, look, water droplets. Yo check at the lens.
It's just a little bit of a hike back this time.
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ちょっとって言ったけど、いい斜面を求めてまあまあ歩いてしまいました。でもそのおかげでほら、美味そうでしょ?
I said a little bit, but I walked so-so in search of a nice slope. But it made it look, you see, delicious, right?
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この斜面が実は今日イチでした!ウッヒョー!!
This slope was actually the best of the day! Woo hoo!
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しかしヘボカメラマンがズームしたまま撮ってたもんで肝心な写真が全然撮れてね〜!
こんなんとか。
However, the poor photographer was taking pictures with the camera zoomed in, so I didn't get any important pictures at all!
Like this.
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こんなんとか。
ごめ〜ん!みんな!!
Like this.
Sorry guys!
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Photo by ブルさん
しょうがねえからお客さんが撮ってくれた一枚。
I had no choice but to take this picture, which was taken by a customer.
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美味しかったぜイェ〜イ!!
It was delicious, yeah!
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さあ、最後の登りかえしです。だいぶ日が傾いてきてしまいました。
そろそろ疲労を隠せない方も。
Now, it is time for the final hike back up. The sun is setting.
Some of them couldn't hide their fatigue by now.
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落ちたら地味にヤバい沢穴なんかも通過しつつ
While passing through a stream hole, which is not so easy if you fall in.
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最後の登り返し終了!!しかしここからまだ標高差1000mくらいくだらなければなりません。
みんな!最後まで油断しないで!
End of the last hike back up! But from here we still have to descend about 1000m in elevation gain.
Everyone! Don't let your guard down until the end!
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日が傾いたおかげで、日中ペタペタだった雪はいい感じにパリってよく走る雪になっていました。
フッ。これを見越してのタイムスケジュールよ。(嘘こけ)
Thanks to the sunset, the snow that had been sticky during the day was nice and crisp and well run.
Ha. This is the time schedule I had in mind. (Lying)
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最後の斜面は北面を滑ろうか、はたまた南面を滑ろうかなんて迷っていたら、結局尾根ライドが一番調子良かったってハナシ。
I was wondering whether I should ski the north face or the south face on the last slope, but in the end, the ridge ride was the best.
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なかなかな時間になってしまいましたが無事下山!!
いや〜長かっですね〜。ぶっちゃけ俺も疲れました!でもこの日のコンディションではいいとこ滑れたのではないでしょうか。
また遊びましょう!
本日もお疲れ山でした!&おしょっ様でしたー!!
It took a while, but we made it down the mountain safely!
Well, it was a long day! To be honest, I was tired too! But with the conditions, I guess we got to ski a good part of the day.
Let's play again!
Thanks again for your hard work today!
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kachoushi · 1 year
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各地句会報
花鳥誌 令和5年3月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和4年12月1日 うづ��三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
亡き母の言葉身に入む夕明り 喜代子 美人画を日毎見つめた古暦 都 湯豆腐や仕切向うの京言葉 同 榾の宿見知らぬ人と語らひし 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
愛妻は冬天に有り見得を切る 慶月 着ぶくれの肩に銀座ののしかかる 炳子 楽屋口より銀鼠のインバネス 要 懐手役者戻りし噂など 順子 木挽町の電線緩く短かき日 三郎 市松の歌舞伎のれんを出で嚏 慶月 団十郎の顔があちこち十二月 和子 薔薇の紙袋の中の聖樹かな 同 ベントレーの真つ赤に負けてゐる聖樹 三郎
岡田順子選 特選句
寒椿真紅へと歌舞伎めく 三郎 昭和めくショール纏ひて三越へ 俊樹 着ぶくれの肩に銀座ののしかかる 炳子 楽屋口より銀鼠のインバネス 要 半世紀前の残像獅子の冬 炳子 緞帳の街を冬日の揺りおこす 三郎 楽屋口興行なくば石蕗明り 光子 聖夜待つ靴職人の鉄の音 はるか 木挽町の電線緩く短かき日 三郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月3日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
水鳥の水曳きどこも濡れてゐず 睦子 LEDのひんやり灯る夜業かな 同 あさきゆめみし水鳥に忽と日暮 美穂 裸婦像の目に郷国の冬の虹 かおり 水鳥の陸に上がれば幼なけれ 睦子 水鳥の言問ふやうに漂へり 朝子 日向ぼこ石となりたき日のありぬ 美穂 昇降機空まで行ける聖夜かな 愛 出逢ひとは別れの序章おでん酒 朝子 よきことの一つ蜜入り冬りんご 美穂 忘れたきことも掃き寄せ落葉焚く 孝子 女医の手の結婚指輪冬ぬくし 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月5日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
じよんがらもよされも遠き虫の出湯 雪 枯るるもの枯るるにまかせゐる他は 同 裸木に巣箱が一つ傾ける 同 散りてなほ緋を極めたり櫨紅葉 笑 冬の蝶小さき花に身を委ね 同 綿虫の恋の信号飛び交はし 同 目に見えぬものが背押す街師走 かづを 新刊書表に並べ書肆師走 匠 長者町大名町も落葉降る 和子 正信偈声高々と十二月 清女 うつかりと仲直りするおでん酒 啓子 沈下橋今日も見えずに歳用意 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
餌台に人を覗きて冬の禽 宇太郎 姉の忌の近し綿虫横を飛ぶ 和子 冬めくといふ風音の離れぬ日 同 かき混ぜて消ゆる泡みる夜の葛湯 栄子 菊に埋む引導なしの葬一つ 宇太郎 花石蕗や蜑の通ひ路九十九折 益恵 院殿の墓碑を囲みて霜柱 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月9日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
大根を洗ひ干したる深庇 世詩明 白山の雪の白さを見え深め 同 筆太に妻の消息年賀状 同 戻られし神をねぎらふ注連飾 ただし 大いなる榊まつりし神迎 同 山眠る話時々ちぐはぐに 清女 幸不幸仏に委ね報恩講 同 初時雨韋駄天走りあちこちに 輝一 切り分けの聖菓較べる子供かな 誠 老い一人煙草を口に日向ぼこ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月10日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
大年のバックダンサー出番待つ 登美子 大銀杏黄葉や夜道光りたる 紀子 白山を見て暮らす日々障子貼る 登美子 母と吾と灯ひとつの根深汁 同 遥かにも雪の白山見ゆる橋 令子 年末や薪湯沸かして近所呼び みえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月10日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
言葉直ぐ固まつてゆく冬夜かな 秋尚 年惜しむ陽子の墓所に供華新た 幸風 一筋の日差しを纏ひ浮寝鳥 幸子 茶の花を飾る店主のハンバーグ 亜栄子 冬の夜機織るやうなものがたり ゆう子 多摩川の皺む波間に浮寝鳥 美枝子 それぞれは好みの椅子に冬の夜 ゆう子 折節に冬帝なごむ母の塔 幸風
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
蕪一個抜き来一人の夕厨 一枝 著ぶくれを拾ひ電車の満員に みす枝 越前の奥へ奥へと時雨降る 世詩明 時雨るるや村暗くなり小さくなる みす枝 生と死を考へながら柚子湯かな 信子 オブラート破れて苦き十二月 清女 煤払ひ古き薬を捨てにけり ただし 太平の色したたらす熟柿かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
お化粧の仕上げにマスクかけにけり 三無 湯ざめして婆ちやんいつも卵酒 和魚 「どうしました」マスクの医者の声やさし あき子 受け継ぎし神楽の面の儼乎たる 史空 御神酒吹き魂入れらるる神楽面 三無 神楽の音菜つ葉切る手はづませる ことこ マスクしても寡黙の人になり切れず 秋尚 鉦の音の早まる宵の里神楽 同 神楽面舞へば表情豊かなり 史空 母の手が湯ざめするよと襟押へ ことこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月13日 萩花鳥句会
月の夜は銀の毬藻に浮寝鳥 祐子 七五三おんなの一生歩み出す 健雄 極月の破れ手帳の重さかな 俊文 故郷の煉物届きおでん鍋 ゆかり 思ひ出の中の障子を開ける朝 陽子 一人去り彼の人も去り山眠る 吉之 張り替へて色あせ目立つ障子骨 恒雄 影絵如障子に木々の写りゆく 美恵子
(順不同) ………………………………………………………………
令和4年12月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
残菊は残菊と云ふ色の香に 雪 穴無惨枯蟷螂となり切れず 同 煤払大仏様の膝の上に みす枝 雪起こし百貫玉の落つる音 同 師走来て一番のりの美容院 富子 雪囲ひ男結びの揃ひけり 真喜栄 一斗樽三つ仕込みて師走かな 玲子 道一筋孤高の山の雪化粧 嘉和 注連細く巻きて御幣に神宿る 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月16日 さきたま花鳥句会
黒煙を吐きて冬野へ陸蒸気 月惑 実南天御成座敷の窓明り 一馬 額縁門残る紅葉や泉岳寺 八草 終の地に老いて根を張る冬紅葉 裕章 散るやちる散るままなりし落葉道 紀花 結願の晴れ切る空や冬木の芽 とし江 店抜けて女将小走り酉の市 康子 取寄せし河豚ひとまづは仏壇に 静子 一人見る冬満月や奢侈極む 良江
(順不同) ………………………………………………………………
令和4年12月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
冬日向野良猫が来て完成す 千種 寒禽の古代広場の空に消ゆ 白陶 大枯木侘しや空の巣を抱き 圭魚 冬帝に眼見開く埴輪かな 三無 浮寝鳥にも攻防の濁り池 要 昃れば雪虫蒼く漂へる 炳子 群れてゐて己を尽くす野水仙 三無
栗林圭魚選 特選句
冬帝に眼見開く埴輪かな 三無 冬枯に錆朱のコート遠ざかる 要 日矢刻みつつ枯葉舞ふ小径かな 同 紅葉散る眩しき日矢を弾きつつ 三無 冬枯に詩吟朗々沁み渡る 要 浮寝鳥にも攻防の濁り池 同 昃れば雪虫蒼く漂へる 炳子 落葉ひとつひとつ大地へしじま足す 千種
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月21日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
ふり向けば虹もかかりて片時雨 笑子 日本海よりの潮風懸け大根 同 師走てふ町行く人も急ぎ足 啓子 山眠る小動物も夢の中 同 ゆつたりと領域守り浮寝鳥 千加江 惟みる中子師校歌能登小春 淳子 大焚火して棟梁の頰染めて 同 貫之の土佐日記なる波の花 同 アナウンス飛び交ふ案内駅師走 和子 極月や討入り語る講談師 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月22日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
越前の夜の更け行く菊膾 雪 帰り花ほどの身の上知るばかり 同 柏翠の調理師免許身に入みぬ 同 人の世にかくも爽やかなる別れ 同 猫じやらしてふ名全うして枯るる 同 近松忌男の持てる顔いくつ 同 シャッター通り歩く男の冬帽子 昭子 着膨れて隠しから出す小銭入 同 箱階段みしみしと鳴る日短 同 優男には近よらず雪女郎 同 み仏の膝に眠りし猫小春 ただし 彫り浅き千代女の句碑や風白し 同 荒るる潮崖を昇りて浪の花 みす枝 聞き上手相槌上手炬燵の間 同 追憶の母はつつましヒヤシンス 一涓
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月25日 月例会 坊城俊樹選 特選句
鯉はまだ水底に居て降誕祭 小鳥 片翳りして水鳥の消ゆる午後 炳子 羽根付けし少年少女クリスマス 順子 木枯や犬咥へたる赤きもの 和子 発声のなく群衆となる外套 光子 冬木の芽依代として時を待つ 三郎 寒禽の声やさしきは恋ならむ 昌文
岡田順子選 特選句
鯉はまだ水底に居て降誕祭 小鳥 青年は武道館へと冬木の芽 月惑 本殿の奥のひと揺れ年の果 三郎 零戦の真後ろに立ち懐手 小鳥 極月の鯉は黄金の鯉となり 俊樹 青といふ底なしの天なる寒さ 光子 繭白の提灯三列春用意 和子
栗林圭魚選 特選句
献木の葉も艶々と冬椿 佑天 鯉はまだ水底に居て降誕祭 小鳥 引つ掻きてみたき青空年つまる 順子 鴨の声幽かに聞きて九段坂 炳子 裸木の列柱なせる大鳥居 要 寒禽の鳴き交したる虚空かな 佑天 枯れ様をさらし尽くして濠の蓮 要
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年12月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
仲直りしたくて蜜柑剥いてやる ひとみ 細胞の溶け出してゐる日向ぼこ 同 少年は狐火を見に行きしまま 同 手回しのミル短日の音重ね 由紀子 花枇杷や八十路麗し名妓の家 久美子 鉄瓶のきりりと据る冬の朝 さえこ 花枇杷に愛を求むる虫来る 美穂 さよならと赤きマフラー振り向かず 同 神鈴を打ちて寒濤迫りくる かおり 蕪村忌や立てる襟なき放浪者 勝利 追羽根の一人一人に違ふ空 朝子 宇宙船帰還するらし葱刻む 愛 日おもてに人見知りの子枇杷の花 睦古賀子 波の上の禅定なるや浮寝鳥 同 狼の魂いまも大和に伏せしまま 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月2日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
熟し柿落す一つを拾ひけり 世詩明 渡り鳥集合離散離れざる 同 松手入れ空の明るさ戻しけり 同 病室の窓にもトンボ見舞はれし 輝一 耳遠く遅れて笑ふ老いの秋 秋子 生きるとはすさまじきもの蟻の列 同 静かなる大和三山星月夜 誠 新涼の後ろ姿の理髪台 同 心中にたむける回向近松忌 やす香
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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