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asca-co · 3 years
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Science Breakthrough of the Year 2020日本語版公開!
2020年の最も画期的な世界の科学の進歩は、切実に必要とされたCOVID-19ワクチンが記録的なスピードで開発・検証されたことである。 
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「これはいったいいつ終わるの?」、と母親に毎回聞かれる記者の苦しみから始まっている。孤独と不安と倦怠にさいなまれる高齢の母と会話をしていると、刑務所でガラスを隔てて電話を通して面会しているような気分になることがあった、とも。人々の人生が止まったままの1年の間にワクチンの開発がスタートし、12月は接種が可能にさえなった。
中国武漢で12月31日にクラスターが報告され、新年あけて新型コロナウイルスは発表された。世界に広まるや否や、すぐに中国の製薬メーカ数社でワクチン検索が始まり、開発の動きは米国、欧州に広がっていった。その後の世界各地での動きがまとめられている。
2020年には、COVID-19について莫大な数の研究が行われた。12月半ばまでに20万本を超える論文が査読誌に発表されている。この間、世界はパンデミックを封じ込めようと、様々な失敗を繰り返しつつ、闘い続けている、とも。
ワクチンの接種が始まっても、すぐに日常が元に戻るわけではないが、大きな希望である。いつかこの研究のエピソードが本になり、映画になるのでは、と私は思っている。どんな風に世界中の研究者がつながったのか、競ったのか、科学者の知恵と勇気を聞いてみたい。 
その他にも興味深い9研究が報告されている。
CRISPER の研究がノーベル賞を受賞し、2つの遺伝性血液疾患の治療において臨床での最初の成功を収めたこと、地球温暖化について、40年前は大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が産業革命以前の2倍になれば、地球の気温は最終的に1.5~4.5℃上昇する、だったが、データの精度が向上したことで、2.6~3.9℃の範囲に狭めることに成功した、と。喜ぶべき?いや、やばいと思うべきだろう。
個人的に興味深かったのは、鳥が(予想以上に)賢い、という研究だ。鳥の目がビーズのよう、脳はクルミほど小さいのに、驚くべき知的能力を持つらしい。鳥類の脳の一部が、ヒトの知能の源である大脳新皮質に似ている?また、ある程度の意識的な思考の能力を持つかもしれない?など、興味深い研究がわかりやすく紹介されている。
英語原版で既にご存じの方も、この機会に是非、日本語で読んでみてください。翻訳者の皆さん、日本語に直すのが大変だったと思います。ありがとうございました。 
https://www.sciencemag.org/japanese-translation-breakthrough-year
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asca-co · 3 years
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女性が活躍する社会?会社?
「えるぼし認定」が正式に降りた。
それも3星、満点である。女性の活躍推進に関する取組の実施状況が優良である等の一定の要件を満たした場合に認定されるのであるが、資料作成などにずいぶん時間がかかってしまった。ASCAはもともと女性二人で設立したし、設立5年くらいは女性社員しか応募ですら来なかった。当時の社員は、週3日、10時から、後の2日は自宅、週2日の人もいたし。翻訳者もほぼ女性、自宅で作業。女性が活躍、しかもテレワークを25年前から実践していた。
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https://www.asca-co.com/blog/news/entry20210120150330.html
ASCAの成長には女性の力が大きなばねになっている。なので今さら、女性に安心して働けることをアピールできる、企業のイメージアップにつながる、なんて必要?って思っていた。ただ、入札の加点ポイントになったり、助成金や融資の優遇措置が受けられるらしいので背に腹は代えられない?
今回米国大統領に就任したバイデン氏の奥様、ジル・バイデン氏は、コミュニティカレッジでの教師の仕事を続けるとのことらしい。副大統領の時は、(無給の)セカンドレディとしての地位と、フルタイムの教師として有給の仕事を同時に持つ米国初の女性。外交の時もいつも車の中で採点していたらしい。副大統領のカマラ・ハリス氏は初の女性・アフリカ系・アジア系の副大統領である。カリフォルニアトップ100法曹に選ばれたり、サンフランシスコで地方検事も務めた凄腕である。
 アメリカのかっこよさを見せつけられた。働くことは国民の義務でもあり、男女の差はない。本当に女性が活躍する社会を国が目指すなら、政治家の奥さまに、パートでもいいので働いてもらうこと、できればフルタイムで活躍してもらえ���ら、何かが動く?
(by 石岡映子)
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asca-co · 4 years
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夢を覚えていないのはなぜ?
第7回Science Caféのタイトルは「レム睡眠と記憶」。名古屋大学 環境医学研究所の山中章弘教授によるご講演で、浅い眠りで記憶が消去される仕組みについてわかりやすく、興味深くお話しいただいた。Scienceには2019年9月に掲載され、「2019年Scienceに載った日本人冊子」にもコラムをご執筆いただき、今回のご講演の夢がかなった。
"REM sleep-active MCH neurons are involved in forgetting hippocampus-dependent memories" https://science.sciencemag.org/content/365/6459/1308
メラニン凝集ホルモン産生神経(MCH神経)が摂食行動や睡眠覚醒の調節に関わっていることは分かっていたものの、記憶への影響は不明だったという。今回の研究で、MCH神経がレム睡眠中に記憶を消去していることが明らかになったと。https://www.asca-co.com/blog/science/entry20201021132511.html
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1千万円もする2gの超小型顕微鏡を用いた神経活動の記録をマウスに適用。光遺伝学や化学遺伝学の手法を用いたところ、このMCH神経活動が、海馬の神経活動を抑制したり、記憶を消去していることが証明された。
レム睡眠中に活動するMCH神経は、目覚める直前の夢の内容をすぐに忘れさせる一因である。なのでこの仕組みの応用として、トラウマとして残っている恐怖心や怖い体験などの記憶を消去することで、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を治療する臨床応用への貢献が期待できるのだと。 
人間はすべての動物の中で「眠る」ことを許されている唯一の生き物なので、しっかり眠りましょう、また、年齢を重ねるとエネルギー消費も減るので無理して眠る必要なはい、とも。
忘れないと覚えられないので、不要な記憶はどんどん忘れ、いい記憶は残していくこと、など、生きるヒントをたくさんいただいた。素晴らしい研究である。
目が覚めてすぐに夢をメモに残そうとしていたことがあるが、かなわなかった理由はここに。甘い夢だったはずでも、いざとなったら消えてしまっている。夢ははかない?
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asca-co · 4 years
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Scienceに載ったCOVID-19関連記事のタイトルを日本語で紹介
Scienceは新型コロナウイルスに関する最新の科学情報「Coronavirus: Research, Commentary, and News」を無料で公開している。このページにはScience、Science Advances、 Science Immunology、Science Robotics、Science Translational Medicine、News from Science、Letters to the Editor、Book Reviews、Blogsなど、Scienceやその姉妹紙に掲載されたCOVID-19関連の記事がまとまって紹介されている。
多くの方に知っていただきたくて、ASCAとしてこのコンテンツの7月以降のタイトルを日本語に翻訳し、速やかに紹介することにした。
最新の記事として、
「COVID-19感染症の軽症者・重症者間での免疫系のシステム生物学的評価」
「アフリカにおけるCOVID-19:ストームは抑えられるか?」
「パンデミック下の生産性」
など、興味深い記事が並ぶし、
7月には、
「COVID-19のトラウマを生き抜く」とか、
Science Roboticsにも「感染症発生時の社会福祉ロボットの可能性」などという記事が紹介されている。
日本で新聞を読んでいると暗くなるが、世界の情報に目を向けると勇気が湧いてくる。どこもみな戦っている。私たちも、前を向いて歩こう。
謝辞:ASCAのScience翻訳チームの尽力に心から感謝。素晴らしい訳、ありがとうございます。
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asca-co · 4 years
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ここまで来た音声の同時翻訳(通訳)技術 第2回JTF関西セミナーのご案内
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来週8月19日水曜日14〜16時、日本翻訳連盟(JTF)関西セミナーが開催される。
第1回目だった前回(6月)は製薬業界での機械翻訳MT実用化についての話だったが、2回目は音声の自動化についてだ。 「機械翻訳の進展と自動音声同時翻訳への挑戦」と題し、奈良先端科学技術大学院大学 准教授の須藤克仁先生にお話しいただく。
「自動通訳」ではなく、あえて「自動音声同時翻訳」技術、サービスである。 音声認識、機械翻訳、音声合成それぞれがリアルタイムで働いて、できたものからバケツリレーのように渡すのだそう。旅行で使うポケット式通訳機は1文づつ翻訳し、音声に置き換わるが、今回の技術は、文末まで待たず、文脈で訳をまとめる、という優れものである。通訳者の訳し方のデータを集め、人工知能(AI)の機械学習により、どの時点で訳をまとめるかを解析し、自動的に判断させるという。
翻訳は、原文を忠実に他の言語に置き換えるが、通訳は、限られた時間で内容を伝えるサービスなので、あえて今回の技術 は「音声同時翻訳」。 国際会議などの同時通訳を字幕でも確認できるようなサービスである。今回TEDを使ったサンプルも紹介いただく。
すごい、と思うか、その程度か、と思うか。 世界的には技術が進化し、実用化も進みつつあるらしい。日本でもそれほど遠い未来ではない?
国際会議ではやはり通訳者でないと安心できないが、夜遅く、それも1時間程度のオンライン社内会議にはこのサービスは喜ばれるかもしれない。 通訳を頼むのも気がひけるし、コストも認めてもらいにくい。オンライン会議で複数相手が話すのを聞き取るのはきついが、テロップが出たらすごく便利だ。完全でなくても、キーワードだけでも目で追えたら嬉しいはず。通訳の仕事の代替ではなく、今まで不可能だったサービスが可能になる。少なくとも通訳者の辞書替りにも?
音声同時翻訳の技術の進化と可能性についてお話しいただく。そんなの使えない、と思っている通訳者の方にも是非参加してほしい。 今回は有料である。事前、および当日の質問を通してのインタラクティブなセミナーに乞うご期待。 https://www.jtf.jp/west_seminar/index_w.do?fn=search
締め切り:8月13日17:30まで
通訳者の友人が何人かいるが、コロナのせいで仕事が一気になくなってしまった、と嘆く。オリンピックの延期や学会がバーチャルになるなど追い討ちを与えている。 彼女たちの技術は職人的神業である。長年の訓練と天性の才能の賜物だと思うが、今は発揮する場がなくて残念だ。様々な専門性への対応だけでなく、演者が間違えても通訳では正しく表現されるから凄い。オーラルは意外と間違えも多いから、通訳者の価値は偉大である。 あらゆる専門性に対応し、間違いまでAIが読み取る時代が本当に来る?
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asca-co · 4 years
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MTコンサルテーションサービス開始
今や多くの製薬メーカに何らかの機械翻訳(MT)エンジンが導入されており、使った経験がある人も多いはずである。ただ、導入したものの、期待通りのoutputが得られない、後での修正作業に時間がかかりすぎる、などの不満を持っているかたも多いのではないかと。本格的な運用には専門知識が必要である。MTは現時点で万能の翻訳機ではなく、誤りがつきものだ。それを放置して使用することはさまざまなリスクの原因となり、その対処を誤ると業務効率化に逆行することになりかねない。 
そこで、ニーズに合わせたサービスがポイントとなる。
検討の判断材料が欲しい方に:課題やコストモデルなど
自社導入を検討されている方に:各エンジンの評価や導入提案など
自社導入済みでうまく活用したいと考えておられる方に:カスタマイズの効果についてなど
導入はせずに業務に役立てたい:PE対応など 
今さら聞けない、意外と使ったことがない、値段も知らない、使った方が得か損かなどはもちろんよくわからない。A社エンジンとB社エンジン、自分の会社にとってはどちらがお得?いざとなったら意外と聞けない情報が多い。
どこにも偏らない、中立情報を届けたい。
https://www.asca-co.com/business/machine_translation.html
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asca-co · 4 years
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第2回Science Café「スロー地震」から学んだこと
京都大学防災研究所附属地震予知研究センターの西川友章先生による「スロー地震ってなんだ」と題した第2回Science Cafeが先週26日に終了した。前日25日早朝に千葉で震度5の地震が発生し、近畿、四国方面での“ゆっくりすべり地震”の報道もあり、まさに、のタイミングだった。 そもそも私は「スロー地震」のという存在も言葉も知らなかったが、東北大震災にスロー地震が影響を与えていた、という今回の研究報告にとても衝撃を受けた。スロー地震とはゆっくり断層がすべる現象で、1日1センチ、カタツムリより遅いのだと。そんな働きが、巨大地震による破壊拡大を抑えたり、起こりうる巨大地震の大きさの推定に役立つ、という研究成果である。研究や観測は予想外、まさかの連続であり、常識にとらわれず、予想外の発見を大切にすることが重要である、と。人生もまさに、である。
南海トラフ地震は起こるか、という質問に対し、先生は、必ず起こる、と。ただ、何十年先なのか、どの規模なのかはまだわかっていないのだと。スロー地震の研究が進んでいけば、エリアの特定や、リスクがわかるのかも知らない。 リスクがわかれば覚悟も対策も取れるというもの。 世界中に研究者がいて、新型コロナ感染の影響で、船に乗って研究することはできないけど、オンラインで毎週ミーティングをして、今までより密なコミュニケーションが取れているそうだ。
こうした研究者の日々の苦労と努力が私たちの生活を守ってくれることにつながる。 質問をたくさん頂いたのに、うまく対応できなかったことが残念だった。次回はQ&Aを工夫したい。
次回は「免疫と共生」、慶応大学の長谷先生にご登壇いただき「免疫と共生」についてのお話をいただく。コロナ対策に欠かせない免疫力を上げるためのヒントになるに違いない。 7月29日(水)14:00~。是非参加してみてほしい。
「サイエンス誌に載った日本人研究者」と題してScience や姉妹誌に載った日本人の研究をまとめた冊子を毎年発行している。アーカイブを含めて希望者に送れるようにした。1回目に登壇いただいた武部先生や、2回目の西川先生のコラムも2019年度版掲載されている。 世界の科学界での日本人の活躍が嬉しい。 是非申し込んでほしい。Science/Signaling/STMに載った日本人研究者2019お申込み先は、https://www.asca-co.com/blog/science/entry20200317145755.html
デジタル公開も間もなく。 乞うご期待。 その研究がどのように私達世界に影響を与えていくのか、ワクワクドキドキの発見ばかりだ。応援したいし、頑張ってほしい。
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asca-co · 4 years
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JTF初オンラインセミナー:AI翻訳の現状と可能性について
2020年度第1回JTF関西セミナー「製薬業界におけるAI翻訳の現状と将来性」が昨日無事終了した。本来であれば今年2月に大阪大学中之島センターで開催予定だったプログラムである。コロナ感染が広がり、一旦延期、その後タイミングを見ながら開催の検討を重ねた結果、オンラインでの開催を決めた次第である。400名以上の申し込みをいただき、それも初めてのオンライン、関係者、演者10名以上がそれぞれの拠点からの参加、つながるか、うまく映るか、聞こえるか、終わるまではらはらはらドキドキしっぱなしだった。
 NICTの内山氏からMT開発の最新情報を報告いただき、製薬メーカを代表としてMSDの木下様から、現場の仕事の効率化のためにMTはなくてはならない存在であることをお話しいただいた。翻訳者の津山氏からは、post edit: PE(後編集)の必要性やポイント、翻訳会社からは弊社の早川がMTを組み込んだワークフローについて説明させていただいた。
 最後にAAMT会長である隅田氏がモデレーターとして「三方良しのAI翻訳実用化~製薬翻訳を題材に」と題したパネルディスカッションを設けた。使うか使わないかではなく、アダプテーションの可能性、PEのやり方、時間短縮や費用面など、かなり具体的な話題で盛り上がった。50以上の質問が上がったが、時間の関係で一部しかお答えできなかったことが心苦しい。それでも、実用化のレベルが一気に上がったことを実感したセッションだった。
今までは限界だった「うまい、(やすい)、はやい」翻訳の可能性が高まるに違いない。
 今回は「関西セミナー」ではあるが、オンラインなのでエリアは関係ない。なので、Zoomの背景にせめて「関西」らしい画像を使おうと工夫した。中之島公会堂、心斎橋、太陽の塔などが上がっていたが、私は思い切って、吉村知事を選んでみることに。後援会事務所に肖像権の許諾をお願いしたら、時間はかかったものの「知事から許可が下りました」と。ただ、使っていいのは選挙に使うような今回の写真だけ。コロナと戦っている知事の熱い写真を使いたかったが、構図的に選挙っぽくなってしまって残念。あくまでも、関西、大阪、コロナに負けず頑張ろう、というメッセージのつもりである。
 今年は従来の形式でのセミナー開催は難しいと思う。しばらくはオンラインで開催することになるだろう。テーマの設定や、演者の選定など、さらなる工夫が必要である。こんな時だから新しい発想やアイデアが生まれるに違いない。
 翻訳業界も市場の影響を受けないわけではない。
こんな時だからこそ、皆で翻訳業界を支え、盛り上げたい。
JTF、関西委員も頑張ります。今年度もよろしくお願いします。
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asca-co · 4 years
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CDCガイドラインを日本語で発信  翻訳者の皆さまに感謝!
CDCガイドライン日本語訳発信コロナのニュースが深刻に広がりだした3月2日、感染制御の大家から、医療現場にマスクが行きわたらず、正しい使い方の情報すら届いていない、何とかしたい、自分でCDCのガイドラインを機械翻訳かけてポストエディット(PE)したものの、正しいか確認してもらえないか、との相談を受けた。内容はかなり専門的で、ベテラン翻訳者に確認してもらった。それを即日先生が関係機関に回し、マスクの正しい使い方を配信された。そのあと別のセクション、今度はASCAの機械翻訳をかけ、PEして提供した。 
当時ニュースで様々な報道があふれ、何が正しいのかわからないと思っていたが、CDCのガイドラインにはとても分かりやすくシンプルだった。医療従事用のコンテンツは難易度が高いながら、一般の人への情報なら何とかなりそう、この情報を日本語で公開できないか、と考えた。ASCAの機械翻訳エンジンが期待以上?それならこの機械翻訳エンジンを使えないかと。翻訳者の方には機械翻訳のポストエディットに触れる機会とし、納期や精度にこだわらないボランティアの仕組みをとることに。ボランティアでの取り組みには悩んだが、多くの人にかかわってもらいたいし、内容は日々更新され、かつ、専門の医師による監修をお願いできる状況でもなく、精度の担保は断念せざるを得なかった。なので、今回は翻訳者の皆様の高い意識と取り組みに頼ることでプロジェクトをスタートさせたわけである。 
協力してくださった翻訳者の皆様には本当に心からお礼を申し上げたい。 普段の忙しい生活の中で貴重な時間を提供いただいたことに感謝の気持ちでいっぱいである。あえて許可のもと、お名前も挙げさせていただいた。うれしい限りである。
状況は少し落ち着いた今ではあるが、しばらくこの状況は続く。 正しい知識で取り組めば、被害を抑えることにつながるはずである。  このコンテンツが皆のの命を救うヒントになれば幸いだ。
すべてのコンテンツには及ばなかったが、いったんこのプロジェクトは終了させていただく。今後の状況を見ながら必要だと判断した時にはまた再開したい。 
https://www.asca-co.com/blog/know/entry20200525154739.html
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asca-co · 4 years
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ASCA 26年目、世界中の人々の命や健康を救う
明日は会社の設立記念日、26年目を迎える。昨年はホノルルでハーフマラソンに挑戦し、還暦ランを楽しんだ。なのに今年は新型ウイルスの世界中蔓延で、祝うどころか、日々の重いニュースに心を痛める毎日である。 
もともと翻訳者さんやチェッカーさんたちは在宅で仕事しているし、クライアントもほぼ在宅、ASCAの社員も在宅勤務に切り替え頑張ってくれている。昨年の在宅勤務を可能にするインフラ導入が今回役だった。慣れない仕事環境のストレスはあるものの、仕事を続けられるだけでもありがたいと思う。 
2月の終わりからずっと、イベントの延期や働き方の対応に追われている。新入社員の受け入れや、研修など、初めてのことばかりである。誰もが経験したことのない恐怖におびえ、経済維持とのはざまで、皆が必死に戦っている。 
何より、医療現場の大変さは想像に絶する。ワクチンも治療薬もない中で、ひたすら目の前の患者さんたちの命を救うために医療従事者の方々は日々懸命な努力をされている。専門家の方々の、瞬時、適宜な判断にも頭が下がる。これほど医療が社会生活に大きな意味を持っていると感じたことはない。新薬開発、unmet medical needsの重要さ、この仕事の価値を、25年たって初めて認識した気がする。
ASCAミッション通り、私たちの翻訳やライティングを通じて、世界中の人々の健康と命を救う、のだ。この仕事をやってきてよかった、と心から誇る。仕事にも、クライアントさんにも、翻訳者さん、チェッカーさん、もちろん社員皆に感謝したい。 
今年の春は冷える日が多く、いまだ家の桜の花が少し残っている。コロナで冷えた心の癒しである。来年は多くの人にこの見事な桜を見てもらいたい。26年目のASCAもよろしく。
満開の公園の桜
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asca-co · 4 years
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迷ったらより困難な道へ、一歩踏み出してみる Science日本人冊子2020年度版完成!
2019年、Scienceに掲載された「サイエンス誌に載った日本人研究者」シリーズ2020年度版が完成した。
Science本誌から50本の日本人論文が紹介されている。共著者の写真も含まれていて、それぞれに個性があり、見ているだけで楽しくなる。加えてラボの紹介記事もすばらしい。
「人との繋がりの大切さ」、
「手が震えるような感動を」
「実際に行ってみないとわからない」
「何事も楽しんで、ホームランを狙え」
「若手のみんな、海外に出よう!」など。
記事のタイトルを読むだけでもわくわくする。
そのうえ、2本のColumn記事も素敵だ。
まず、「セレンディピティ」と「ぶれ」と「ずれ」というタイトルには興味津々。ミニ臓器のデザイン体系を研究されている武部貴則先生(横浜市立大学特別教授)の記事であるが、研究現場の「ぶれ」とマネージメント現場における「ずれ」の重要性を説明されているが、「迷ったらより困難な道へ、一歩踏み出してみる、今しかできないことは何か」などの言葉がとても心に響く。一歩踏み出すことで未来が見える?
「スロー地震ってなんだ?」という西川友章先生(京都大学防災研究所付属地震予知研究センター学振特別研究員)の記事も注目。是非読んでみてほしい。
 他にもSignalingから 21本、Transnational Medicine (STM)から6本の論文の内容が紹介され、それぞれ素晴らしい内容だ。
 今回の冊子を読むだけで、海外で研究したくなるだろうし、海外の研究やネットワークがその後の日本での研究にどれだけ役に立つか、しっかり伝わってくる。
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 本来は3月5日開催予定だった「Science Japan Meeting 2020日本の科学の未来を創る」で披露し、その後の日本再生医療学会で配布する予定だった。
残念ながら、今回の新型ウイルスの件で配布する機会がなくなった。関係者には個別にお送りする予定である。
これから理系の大学図書館やスーパーサイエンスハイスクールにも配布する予定であるが、学校関係者に読んでいただく暇があるかどうか。
 いずれにしても、こんな時期だから、自宅で、事務所で、じっくり読んでみてほしい。毎年内容は進化し、今年の出来はぴか一なので。
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asca-co · 4 years
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新型コロナウイルスの影響でイベントを延期
新型コロナウイルスの感染の広がりと見通しがつかないことを受け、来週、再来週のとても大切なイベントを中止、または延期することにした。来週26日木曜日は、大阪大学中之島センターで「製薬業界におけるAI翻訳の現状と将来性」と題し、研究者、製薬メーカで開発文書に携わる方、医薬翻訳者、翻訳会社の機械翻訳担当者が一堂に集まり、最新の情報を交換し、パネルで熱いディスカッションを繰り広げる予定だった。資料は万全で、参加者からの質問も集め、ライブアンケートも取り入れる仕組みも。三法よしの仕組みを皆様にお伝えするつもりだったから残念でしかだがない。
https://www.jtf.jp/west_seminar/index_w.do?fn=search
3月5日にはお台場にある日本未来館で、「第2回Science Japan Meeting」を開催する予定で、着々と準備を進めてきた。Scienceからはもちろんであるが、武田薬品工業のWeber社長など、日本国内からも興味深いお話が聞ける予定だった。
ネットワーキングのメニューにも抜かりがなく、皆に楽しんでもらえるよう、最高の準備をしていた。
ネットワーキングなどはもってのほか、となるとどうしようもない。
日本はアメリカからも渡航のリスクに挙げられてしまったし、とにかく人が集まるリスクは避けるしかない。
関係者の皆の尽力に心から感謝したいし、忙しいスケジュールの中、参加申し込み頂いた皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
何れにしても、収束したらそれぞれパージョンアップした内容で開催したい。
その時が1日も早くきますように。
 感謝とお詫び、そして希望まで。
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asca-co · 4 years
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25周年を迎えて
1月10日は大阪城迎賓館で、また23日は東京のGINZA SIXで、ASCAの25周年記念新年会を開催した。お忙しいだろうに、翻訳者さん、チェッカーさん、クライアントの皆様や関係者の方々にお集まりいただいた。本当にありがたいことである。
 1995年1月17日早朝に起こった阪神大震災が会社を作るきっかけになった。あっという間に町が壊れ、多くの人命が奪われた。いつ死ぬかわからない、したいことをやろう、どうせなら世の中の人のためになることを、と思って会社と立ち上げたのが25年前である。神戸の震災がなかったらASCAは誕生していなかった。
 3月にはサリン事件が起こり、日本中が重苦しい時期でもあった。なぜそんな時に会社を?ともよく聞かれた。決まって答えたのは、「今以上にひどくはならない」って。いろんなトラブルや苦労はあったものの、今になればすべて笑い話である。苦労させてもらった、と心底感謝している。
 神戸に住んでいた田村とともに多くの人と出会い、一緒に仕事を続けることができた。当時の社員、翻訳者さんの多くは、翻訳者として、チェッカーとして、ASCAの品質を支えてくれている。20年以上の付き合いの長い翻訳者さんが多くいることはとても嬉しく、頼もしく、心強い。
 クライアントの方にとっても当初ASCAに発注するのは勇気がいったに違いない。とても小さな会社だったASCAに大切な文書を託してくださったわけである。“小さくとも世界一のサービスを目指す”と勝手に豪語していたのだろう。今のような厳しい監査社会ならあり得なかった。ありがたいことである。
 「大阪城迎賓館」は1995年、APEC開催時に作られた建物で、2019年にはG20のレセプションで使われた注目の会場だ。伝統を残し、最新のサービスが取り入れられている。
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 「GINZA SIX」は「松坂屋」の跡地、銀座6丁目に位置し、6つ星を目指すというコンセプトのユニークな複合型商業施設であり、そこの最上階の「THE GRAND GINZA」が会場。伝統と最先端を発信する洗練された場所である。
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 それらの素晴らしい施設を支えているのは、素敵なスタッフたちである。ASCAの長年の知識と経験を生かしながら、一クラス上のサービスを提供する。MTをツールとして取り入れて、人間の知恵と工夫で、今までできなかった不可能を可能にしたい。
これからもASCAをよろしくお願いします。
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asca-co · 4 years
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新年あけましておめでとうございます。
昨年のいろんなチャレンジに加え、今年もさまざまな取り組みを進めたいと思っている。特に、MTを効果的に翻訳業務に取り入れることに注力し、翻訳者、クライアント、翻訳会社、皆が幸せになる策を提供。医薬の翻訳ならASCA、ASCAに頼んでよかった、と言っていただけるよう、気を引き締めて頑張るつもりだ。早速、25周年新年会、Science Writing School 開講、3月にはScience Japan Meetingも開催予定。
今年もよろしくお願いいたします。
今年は元旦から神社を渡り歩き、実家の近所の4寺社、近所のお宮さん、そして仕上げに伊勢神宮にも。
おかげ横丁が山手線の構内ほど混み合い、宮内の人混みに仰天したが、老若男女、参拝者皆幸せそうで、穏やかな年の始まりを実感した次第だ。
世の中が落ち着いていた江戸時代、おかげ参り、という今で言う、集団での伊勢神宮を目指す旅行が流行ったらしい。お伊勢参りに行って、お土産を買って帰る、という風習も生まれたのだとか。毎年恒例の楽しみごとにしている人にとって、病気やけがなどでお伊勢参りに行けない年には、愛犬に古いお札とお金を持たせて、おかげ犬として代理で参らせることもよくあったそう。東北からだと3か月ほどかかるが、途中でお札やお金を取られることもなく、道中の人が暖かく見守ったのだとか。 メールで瞬時にデータが届く今の社会からすると、なんともほのぼのしていて懐かしい。
今年も平和で幸せな年にしたい。
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asca-co · 4 years
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今年も一年ありがとうございました
今年も一年、社員含む多くの人にお世話になったことに心から感謝。
25周年を迎える今年、2024ビションを発表し、AIなど、効率化を考える仕事の仕組みと、ライティングなど経験と対応が要になる匠の技の両輪でまずは動くことを宣言した。
10月から制作部と営業部をくっつけて、営業制作部とした。皆が顧客目線で仕事できるように、という想いからの体制変更である。リーダー、中堅社員のみならず、新入社員たちも頑張ってくれている。来春には大阪に二人の新人が入社する。期待したい。
年明けには記念新年会を大阪と東京で開催する予定で、お世話になってきた翻訳者、チェッカーなどの皆さんはもちろん、クライアントもお呼びしている。ささやかではあるが、感謝の気持ちを伝えたい。
新年早々Science Writing Schoolが開講する。オンラインセミナー、仕事直結型、全く新しいとりく��である。講師は現役で大活躍の二人で、実践中心の授業が楽しみだ。
https://www.asca-co.com/blog/study/entry20191224153113.html
https://www.asca-co.com/blog/study/entry20191224152543.html
3月には第2回目のScience Japan Meetingを日本未来館で開催する。
今回のテーマは若手のキャリア開発。Scienceや姉妹誌に掲載された研究者とラボの若手に参加をお声がけするつもりである。インタラクティブな仕掛けにも乞うご期待。是非ともアグレッシブな若い科学者に集まってもらいたい。武田薬品のウェーバー社長も登壇。熱いメッセージが楽しみである。
https://www.asca-co.com/blog/science/entry20191226175433.html
来年も何かと忙しい。
医薬分野での機械翻訳を使った仕組みは任せてほしい。予算と目的に応じたあらゆる提案ができるようになった。無理と言われた論文を何本かアクセプトさせることができた。ASCAのコアバリューは、未来志向、諦めない、何とかしますの解決力など。
来年も気を引き締めて進化していきたい。
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asca-co · 4 years
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Scienceの2019年Breakthrough of the Yearはブラックホールの画像をとらえることに成功した技術
Scienceは、2019年Breakthrough of the Yearとしてブラックホールの初画像をとらえた研究を選んだ。
Darkness made visible:An international team of astronomers has produced the first ever image of a black holeというタイトルである。
ブラックホールは周りの景色にまぎれて、漆黒の空間に完全に隠れている。しかし、その周りにある高温で明るく輝くガスを撮影することによって、日本を含む200人以上の科学者からなるEHTチームは、メシエ87(M87、地球から約5500万光年の彼方にある銀河)の中心にある超大質量ブラックホールのシルエットをとらえることに成功したという。非常に巨大で、M87のブラックホールは太陽の65億倍重く、銀河系の標準よりは小さくほぼ太陽系と同じサイズなのだという。(https://www.eurekalert.org/pub_releases_ml/2019-12/aaft-u121719.phpから抜粋)
今までできなかったことが技術の進歩で確実に進化を遂げている。
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他にも興味深いトピックが取り上げられている。是非原文を読んでほしい。
https://vis.sciencemag.org/breakthrough2019/
 技術の進歩といえば、この記事をGoogle「翻訳」で読むと、まさに機械���訳(MT)の進歩を確認することができる。
専門家が読むとかなり間違った情報もあるだろうが、とりあえず何が書いてあるか、わかるほどに仕上がっている。昨年まででは考えられなかったレベルだと思う。
(「Breakdown」を「内訳」と訳していて、ちょっと可愛い?)
 人の翻訳には多くの時間と労力を要するが、少なくとも同時に知ることができる技術は無視できない。
 悲しいことに、Science Japan Siteが今月で終了した。17年にもおよぶロングランであったが、オリジナルサイトの変化に合わせていくにはあまりにコストがかかるのが原因の一つである。残念ではあるが、翻訳されたタイトルは、日本人著者のコメントと共にメルマガで配信される。
是非とも以下のサイトから登録し、メルマガを読んでほしい。
https://www.sciencemag.org/japan-portal
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asca-co · 5 years
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Toward a World without Lung Cancer
誰のために仕事しているんだろう?この仕事な何のため?と思うことがある。
先週、第60回日本肺癌学会年次大会の前夜祭に参加する機会があった。第一線の国内外の医師達の集まりである。その中に、患者だった、今患者、患者の家族など、patient advocacyの委員長、肺がん医療向上委員会の広報大使で、フットサルの元日本選抜選手や肺がん患者連絡会理事長なども壇上でそれぞれ挨拶された。肺癌を宣告され、絶望のどん底から、素晴らしい医師達の出会いで命や人生を救われた感謝と喜びが伝わってきた。
 日々目の前の治療や検査に追われる医師にとって、その感謝やメッセージこそ、なぜこの仕事を選んだか、誰のために仕事しているのか、などを考えるキッカケになったに違いない。
アドボカシーという考え方がこれほど心に響くとは思っていなかった。私でさえハッとしたのだから、若い医師には大きな励みになったに違いない。
 患者が治験に参加し、評価につながることで新しい薬剤が生まれるし、その薬剤でその後の多くの患者が救われる。当たり前のことではあるが、患者、医師、医療従事者、製薬会社、そして私たち、皆で力を合わせて患者の命を救いたい。まさに今回のテーマである、Toward a World without Lung Cancerを目指す取り組みである。
 今回で日本肺癌学会は60周年を迎える。1959年に河合直次先生が研究会を発足されてから60回目の記念すべき大会である。肺がん診療の夜明けから、この間の肺がん治療の進歩は目覚ましい。その記念として60周年記念誌を作成させていただく機会をいただいた。「人類と肺がんの戦いの歴史」「日本肺癌学会の学術集会のあゆみ」、ミッション、ビジョン、コアバリューなども含めた「資料集」で構成されている。薬剤の進歩だけでなく、昔の手術の様子など、精密で、貴重な資料である。企画から構成、作成まで1年以上も費やした大作だ。執筆、監修の光冨先生はもちろん、調査、入力、編集、レイアウト、印刷など、とても多くの関係者がこの作品作りに関わった。最後の最後まではらはらドキドキであったが、その苦労をねぎらい、感謝の言葉を発したい。
 免疫チェックポイント阻害薬など多くの抗がん剤が開発され、様々な治療法が確立され、死亡率は大きく下がったが、それでも今もなお7万人近くの人が死亡する現実がある。医師だけでなく、皆で力を合わせて肺がんで亡くなる人を無くしたい、そんな先生の熱い思いがこの本には込められている。
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 ちなみに私の歳でもある。60年の歴史は感慨深く、重い。
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