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hijirisha · 1 month
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3月16日発売の『思想としてのアナキズム』に「山伏とアナキズム」を寄稿しました。
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hijirisha · 2 months
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2023年4月から5月にかけて、共同通信社の米田記者に取材いただいた記事が各紙に掲載されました。ある新聞ではぺぺさんのお隣に。
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hijirisha · 4 months
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12月に入ってからというもの、晴れた日は数えるほどで、曇天の下を日本海から渡ってくる冷たい風が白波を立てては陸に上がり木々と家々の間を吹き抜け、あるいは雷鳴轟く長雨が昼夜問わず降り続き、凍えるような寒さに思わず身を縮めるような日々が続いています。庄内平野を見渡せば、雪化粧した奥山からところどころ冠雪した里山までそれぞれの山肌に暖冬を感じ、海沿いに至れば雲の切れ間から日の射す海に波乗りの姿を見かけることも。この冬は、雨風は冷たくとも、降雪は少ないのでしょうか。
気候の変化によって外仕事が難しくなると、屋内に籠ってのものづくりがはじまります。師走まで手を動かすのが注連縄で、庄内平野のほぼ真ん中の集落にお住いする藁細工の名人に十余年前に出会い、教えを乞うて以来、つくりつづけてきたものです。
最初にこの注連縄をみるや、三つの米俵を象った特徴あるその造形の、端正で力強く、ほれぼれするような美しさに息を飲みました。しばらくしてその美しさは、一つの制作に二日を要するという時間によってなりたっていることを知りました。その労たるや、作り手が少なくなってゆくのを語って余りあります。
過日その方の御宅へお邪魔したとき、かつては午前二時に起きて注連縄をつくったものだと笑いながら仰った一言がいまも耳に残っています。
「もう、やんだくなった」。
彼ほど、手を動かすことの喜びや楽しさを知悉した方を他に知りません。だからこそ、その言葉は時をとめるような重さがありました。
初秋から年末まで、刻々と寒さの厳しくなる時期、数百もの注連縄をつくる過重労働は、これまでも彼の身体をすり減らしてきましたが、継続する気持ちをも削いでしまうのでしょう。もちろん九〇歳に手の届く年齢もまた、その大きな要因であったとしても。
この美しい手仕事はいつしか雪のように消えてしまってもおかしくありません。
自分などがそれをつくれるようになるとは思ってもみませんでしたが、それでも試行錯誤を繰り返し続けてきました。それもまた、雪のように消えていくのかもしれません。
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hijirisha · 6 months
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秋の深まる東北で催しを開きます。
仙台と鶴岡、二つの場所で、アメリカからやってくる二人の友人を囲み、二つとない話をシェアする会。仙台ではPUMPQUAKESさんとご一緒します。今からとても楽しみです。どうぞ足をお運びください。
【 TALKEVENT 】
「生闘不二 ――足元にコミューンをつくること、生きるための闘いにくりだすこと」
アメリカからガイさんとアリエルさんがやってきます。心揺さぶるその取り組みを伺うトークイベントを開催します。
 2023.11.9. 18:30-21:30 ニハチ喫茶(仙台)
 2023.11.12. 13:30-16:30 エビスヤビル(鶴岡)
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これから出会うみなさんへ
この秋、韓国や日本を訪れるガイさんとアリエルさんをお迎えして、仙台と鶴岡でトークイベントを開催します。お二人の行っていることがとても興味深く、みなさんと共有したいと考えているのです。
ガイさんとアリエルさんについて手短に紹介しますね。  
お二人はワシントン州のシアトルに近いスノークリークという地域にコミューンをつくっています。そこでは、土地の水脈をたどり、土壌をたしかめ、生態系を記録して、世界とあたらしく出会いなおしたり、その相互的なつきあい方を学びながら、住まう大地をケアし育くんでゆく生活が複数の人たちと営まれています。
そしてそれはまた、次のこととも、力強く結びついています。かれらは、2000年代のグローバル・ジャスティス運動から’20年のジョージ・フロイド蜂起を経て今日にいたるまで、さまざまな闘争の最前線に立ちつづけてきました。おしつけられる不平等、搾取、抑圧、暴力に抗し、じっさいに状況を変えてきた人々の姿を糧に、直接行動とよばれる実践をかさねてきたのです。
こうしたマクロな政治的文脈と、足元にコミュナルな場所をつくるミクロな実践という二つの文脈を分けることなく、いま、ここで、実際にかたちにしていくその姿は、心を揺さぶられるものです。それだけでなく、こうしたあり方が、かれら自身もその一部である大きなネットワークをかたちづくり、上部の意思決定を必要としない、あらたなつながりをつくりだしていることも。
2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を機に、東北ではたくさんの人が移動し、これからの生き方や生活のあり方が問い直されたのを思い出します。あれから10余年が経ちました。いまわたしたちの目の前に広がっているのは、どのような光景でしょうか。あのときの問い直しや、地域に住まうことの諸可能性を、どのように考えられるでしょうか。
かれらの歩みを、みなさんと共有したいと思いました。そこに生まれる触発から、私たちそれぞれが住まうことの重層的な意味を考えたり、諸可能性を想像するきっかけが生まれたらと考えています。
万障繰り合わせ、ぜひ、ご参加ください。
【 INFO 】
◯日時 :
[仙台]  2023.11.9(木) 18:30~21:30
[鶴岡]  2023.11.12(日) 13:30~16:30
◯会場 :
[仙台] ニハチ喫茶
宮城県仙台市青葉区川内亀岡町14
※駐車場・駐輪場はありません。お近くのコインパーキングか公共交通機関をご利用ください(地下鉄東西線川内駅より徒歩5分)。また店主不在につき、カフェ営業はございません。
[鶴岡]  エビスヤビル(旧小池薬局恵比寿屋本店)
山形県鶴岡市本町1-6-8
※ぎんざ第2パーキングに無料で駐車いただけます。
◯言語 : 英語/日本語(通訳あり)
◯入場料 : 1000円 + カンパ制
◯ご質問・お問合せ :
成瀬正憲(鶴岡) [email protected] http://www.hijirisha.jp/
PUMPQUAKES(仙台) [email protected] https://www.pumpquakes.info/
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hijirisha · 7 months
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長い猛暑から一転、ぐっと冷え込んできた山々で、秋のきのこが育ってきました。
雪に閉ざされる師走まで、かわるがわる多様な顔ぶれが姿をあらわす月山から、今季もとびきり美味しいきのこたちを採集しお届けします。
https://hijirisha.stores.jp/
こちらからお求めいただけます。どうぞご利用ください!
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hijirisha · 1 year
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山菜の多くは渓谷で採集される。斜面の雪が溶けたところへ山菜が顔を出す。採集者たちは里から山へ、山から奥山へと雪を追うようにして白い回廊を縫ってゆく。ばんけ、青こごみ(クサソテツ)、こしあぶら、うるい、じょな(ヤマブキショウマ)、赤こごみ(キヨタキシダ)、しどけ(モミジガサ)、いぬどうな、やまうど、ごまな、あいこ(ミヤマイラクサ)、……気温が刻々と変化し、地温が上昇するに連れて、異なる顔触れが登場する。五月に入り、海沿いの山では雪溶けが進み、ヤマザクラが散って山はいくぶん退色したようになる。早く出る山菜の赤こごみやこしあぶらが終わる。あと一週間もすれば雪溶けもかなり進むだろう。白い回廊はなくなり、採集も困難になる。平野部では八重桜が咲き、田植えがはじまる。夜になれば蛙の声を聴く。海沿いから平野部を越えて、さらに山間部へと車を走らせる。路上を何匹ものシロヒトリの幼虫がせわしなく横断する。跨ぐようにして山へ向かう。
いよいよ山間部で山菜が採れ始める。青こごみが屈んだ身を伸ばし、斜面にやまうどがすくと生い立ち、じょなやしどけがふくよかな身をくゆらせる。まだヤマザクラが咲いている。海沿いから山沿いまで、それぞれ異なる植物の生長がある。異なる時間が並行して流れている。後にしてきた海沿いの集落で藤や谷空木が咲き始める。じきに平野部、山間部でも咲き始めるだろう。採集期も折り返し地点に入った合図だ。
―成瀬正憲「自然について考えていったら山伏や採集者になってしまった話」『私たちのなかの自然』(左右社, 2022.)
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hijirisha · 1 year
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長く続いた厳しい冬が折り返し地点を過ぎる。曇天に日が射し込み、海沿いの地域で寒さが緩みだす二月上旬。アスファルトの雪が溶けだす。半ばともなればばんけ(フキノトウ)が顔を出し始める。イタヤカエデの甘い樹液が幹の切り口から滴る。冷たい風が吹きつけるなかで雪解け水がコロコロと音を立てて海に注ぐ。群青色に黄色の射した海がきらめく。晴れの日が増えていく。
クァㇰ、クァㇰ、クァㇰ。三月になると夕暮れの空にコハクチョウの声を聞く。長い冬が終わりを告げる。足下に流れる水の音。土があらわになる。泥の匂いが滲む。一面の銀世界だった庄内平野にいくつもの黒い筋があらわれ、線は面となり、海から里へ、里から山へ次第に伸びてゆく。白鳥たちが続々と北帰行に旅立つ。南風に運ばれてツバメたちがやってくる。平野部の軒先に巣がつくられはじめる。白鳥のように佇んでいた月山が麓から黒く染まり、ツバメのようになっていく。最上川が土色に濁る。遡上する数十kmのあいだにいくつもの春がある。海沿いでは土筆やノカンゾウが顔を出し、サクラマス漁がはじまり、ワカメが採れはじめる。人がそわそわしはじめる。
梅がほころび、ソメイヨシノが蕾を膨らませる。四月に入ると渓流釣りがはじまる。熊撃ちがはじまる。大きな茶碗状の渓谷は尾根沿いに雪を残し、底に近づくにつれ山肌を露わにする。稜線から沢までのあいだにブナが林立する。鮮やかな緑の芽を冬眠明けの熊たちが食す。日が昇り、木登りして、思い悩むことなんて何もないといった風情で食事をする熊。そこに垂直に投げかけられる視線がある。息を殺して合図を送り、一団は山の斜面を降りたり登ったりしながら、狩りが行なわれる。
そのころ市街地ではソメイヨシノが満開を迎える。街から月山と鳥海山がくっきりと浮かび上がる。この時期の澄んだ空気がわかる。海沿いの集落では、半ば過ぎに早くも散り始める。田を耕すトラクターの姿が散見される。そこから高度をあげた山間部で、山菜が採れはじめる。青空と白い雲。新緑とヤマザクラ。ピンクグレーの稜線。山笑うといった風情。鶯が上手に鳴き始める。
成瀬正憲「自然について考えていったら山伏や採集者になってしまった話」『私たちのなかの自然』(左右社, 2022.)
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hijirisha · 2 years
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7月15日に福井県で高野翔さん・福島輝彦さんとトークイベントに参加します。
山形に移住する前、越前は三国湊で仕事をしていました。再訪の機会を得、前々職でお世話になった福嶋輝彦さんがトークイベントの場をつくってくださいました。
福井県立大学でウェルビーイングを研究されている高野翔さんと福嶋さんとで「山伏とウェルビーイング、そしてアジール」についてお話しします。
QRコードをスキャンいただきますと、オンラインから無料でトークをご視聴いただけます。
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hijirisha · 3 years
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熊狩の翌日は採集。明日から雨が続くようだから休んではいられない。
先週は誰も入ってなかった山だったが、誰か別の人も入るようになったらしい。忘れ物が置き去りにされていた。
この山は、おそらく土が違うのだろう。イヌドウナが生えない。ジョナもなくて、かき集めるのに一苦労。
鶯が上手に鳴くように。里の方では蛙の声も夜に響くようになった。
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hijirisha · 3 years
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今年もこの季節が巡ってきた。
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hijirisha · 3 years
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ソメイヨシノが散ったころ、海沿いから平野部にかけて燕が家の軒先に巣をつくり始める。山桜も散り始めると、山では山菜が出始める。今年は例年より十日ほど早い雪解け。ジョナ、オオバギボウシ、バンケ、ムコナカセ。
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hijirisha · 3 years
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百歳を迎え、なお手を動かし、ものをつくる。そんな方がいらっしゃる。
この日も、訪ねると針と布で何かをつくっていらした。蝙蝠(傘)が壊れたから補修しているそうだ。
お会いしてから10年が経とうとしている。それでも変わらないことはたとえば、たえず微笑みながら話される溌溂としたようすであり、とらわれず自由に闊歩するような魂の足どりである。
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hijirisha · 3 years
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4月12日は、山の神。ようやく集落の雪が解け始めた大鳥地区は狩猟文化が営まれ続けており、山の神の日には山仕事をせず、集って御神酒を上げる。床の間に掛けられている山の神の掛け軸を前に。これから始まる猟への期待を胸に。
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hijirisha · 3 years
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鶴岡市街地の桜が満開に。この時期街中から見える月山と鳥海山はどの季節よりもひときわ大きく見える。
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hijirisha · 3 years
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hijirisha · 3 years
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hijirisha · 3 years
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