Tumgik
hummingintherain · 1 day
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2024/04/26 金
 以前は、西暦から日付を書き始めるとやぼったいように感じて避けていた。長い目で考えればいつの4月26日なのかを簡単に判断できた方が楽なんだろう。
 最近は朝は絵の練習をしていた。簡単な人間のかたちを描き続けていた。1分、2分、長くて5分。体の流線をとらえるので精一杯というのもあるけれど、そのほとんどに顔がない。方向を定めるための補助線が、目のあたりを横断するように一本引かれているくらいだったり、なにもかかれずのっぺらぼうだったりする。全身を描く練習をするようになってから、かつて固執していた顔に執着が更地のようになくなった。今となっては、実は顔にさほど興味がなかったのではないかとすら思う。顔というか、人間というか。ふだんの会話でも、人の顔を見ていないことが多い。コミュニケーションの上ではあまり良くない癖だと理解しているので、意識的に顔を上げる。そうして話している相手もこちらを見ていないと気づくとうっすら傷ついたりする。だから相手の顔を見た方がいいのか、と今更のことを思う。でもつい、忘れる。
 生活が乱れている。朝ごはんのバナナを布団の上で食べて、何の気なしにシーツのうえに皮を置いた。こんなところに置いたままにしてはいけないとしばし見つめて、ゴミ箱に捨てた。仕事に行きたくないな、と考えている。昨日、野球を観にいったときは、またこの場所に来れるように稼ごうと思ったのに。iPhoneSEのカメラは画質荒く、カメラが2つ、3つとついた新しい機種をいずれ買うためにも稼ごうと思って、も、なお、仕事に対して憂鬱の期間だ。円安は止まらず、迷っている間にiPhoneもまだ高騰するんだろうか。
 去年、野球のシーズン、つまり3月末から10月あたりまで、ほとんどの期間、体調不良で仕事以外の外出ができなかった。ゴミが部屋にどんどんたまり、畑に行けず、人混みが苦痛でしかたがなかった。だから野球観戦なんてもってのほかで、去年は声出し応援も再開された年だったから、ファンの大声援に身体がもちこたえられるとはとうてい考えられなかった。それがずっと呪いのようになっていたから、昨日久しぶりに現地のドームに着いたとき、確かに枷が落ちる気配があった。もうその枷はとっくに錠がはずれていつでも自由に歩いてゆける状態になっていたはずで、錆びついてぼろぼろになっていたのだけれども、ずっと重く足にまとわりついているように感じていた。心がグレーでなにもかも手につかない虚無を過ごしつつあったので、ひとつずつ、こういった呪いだとか縛りだとかに、丁寧に別れを告げていこうと思って、昨日はドームへ行ったのだった。
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hummingintherain · 6 days
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やわらかい糸
静かな底
はなびらの落ちる音
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hummingintherain · 4 months
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2024-1-5 0:25
年が明けたことを祝うのに引っかかって去年の出来事を忘れるつもりも到底ないけど、直接会う人やLINEなどでの友人への挨拶では明けましておめでとうを選ぶ弱さ。
社会人一年目の冬に買った万年筆を失くしてしまい、強いショックを受けている。
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hummingintherain · 4 months
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2023-12-17 0:18
いましがた、欲求に抗えず、刻み海苔をたっぷりと乗せた和風照り焼きチキンを作って一枚まるまる食べたことを告白します。
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hummingintherain · 5 months
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2023-12-13 0:17
国の衰退と増税はいつでもセットと歴史が語っている、と、今年の漢字を見て思い出す。
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hummingintherain · 5 months
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2023-12-10 16:58
今週は友人とよく会って師走そのものだった。そのぶん疲弊して、今日は予定をキャンセルした心身はままならず揺れ動く。昼寝をしているうちに外が暗い。安心が欲しい。
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hummingintherain · 5 months
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2023-12-04 22:40
なんだか妙に疲れていて無気力な理由をぼんやり考えていた。やや睡眠不足であることと、仕事以外で人といる時間がいつもより多いからではないか。
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hummingintherain · 5 months
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2023-12-03 22:46
一般的な話題だと返答にあまり考える必要がない、会話に滞りが生まれにくい、ゆえに一般的な話題を出しがちである自分に気づいた。
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hummingintherain · 5 months
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2023-12-01 0:06
自分も同じ穴の狢だったと反省。
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hummingintherain · 5 months
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2023-11-22 21:23
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熊野古道再訪に向けたリングフィットアドベンチャーの成果報告です。
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hummingintherain · 5 months
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2023-11-21 0:16
熊野古道の再訪、かなり不安が大きい。
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hummingintherain · 5 months
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2023-11-19 23:52
先週『ガザ 素顔の日常』を観て以来、地中海に泳ぐ子供を描かなければとずっと思っている。ガザ地区についてはちょっとだけ知識をかじっていたつもりだったが、地中海に面していることをまったく意識したことがなかった。無知とつきつけられて、本のほかに手に取ろうとしているのが絵筆なのは、呑気といわれれば否定もできない。今日の外出先では、デモが行われていた。
ユダヤ人で、ホロコーストを経験し、その後フランスで中絶法成立に大きく貢献した政治家シモーヌ・ヴェイユを題材とした映画で、WW2後、(私の認識と記憶が間違っていなければ)イスラエルで食事を囲んでいるシーンがある。フランスで奮闘するシモーヌに、ある女性が「ここは楽園だ」という旨を発言した。「あなたもきたらいいのに」というような。今となっては、その「楽園」が苦く思い出される。
『イスラエル 人類史上最もやっかいな��題』は読み出してから2週間ほど経つがまだ終えていない。この地域をどうにか和平に軌道を乗せられないかと試みた瞬間は節々にあったと知った。しかしうまくいかなかったのは現状が苦しいほどに語る。パレスチナ人がイスラエル人を憎む心情は理解できる。イスラエル人が、ガザ地区の人間もイスラエル人の人質もふくめ人間を盾として利用しつづけるハマスを嫌悪するのも理解できるし、私もその点のみにおいては同意するのだが、なぜイスラエル人(もちろん、全員ではないにしろ)がこれほどまでにパレスチナ人を徹底的に排除してもいいと捉えているのかがわからない。
この土地は本来誰のものでもないと思いながら、そう言い切るには、土地を失って凄惨な状態に追いやられている人間の数があまりにも多すぎる。遥かな未来、あるいは人間が存在するよりさらに以前の過去からすれば、とある社会性生物が独自に引いた境界線は、どう見えるだろう。
土地についてぼんやりと考えている。地球規模をさらに超えて、月の土地まで売買されている時代。なにも宇宙、それから世界中まで視界を拡大せずとも、ほんのすぐそばの家が次々に取り壊されて更地が売られているのを見ていると、身勝手のようにも感じる。まだ自分の中で、あるいは外で、かたちにならない、兆しは育つだろうか。
あの映画で撮影された人たち、子供も大人も、今も生きていることを、切に願っている。
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hummingintherain · 6 months
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2023-11-6 23:01
労働時間を減らす交渉をした。思っていたより前向きに考える姿勢をみせてくれた。辞めるよりはマシだと思われた気がする。
もしこれが通ったら収入は減るけれども、それでも心の方を大事にしたい。(でもどうしようかな、お金)
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hummingintherain · 6 months
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2023-11-05 23:46
今週はずっと体調が変だった。月曜は頭痛のあまり仕事を早退し、火曜はショッキングな出来事があって疲弊し、生理期間でもないのに毎日のように鎮痛薬を飲んだし、そのうえ日本シリーズで緊張が続いて、心も体も掻き混ぜられているようだった。今日の試合はどういう結果だとしても受け入れるつもりでいた。共感性が強過ぎたあまり、むしろ終わってくれることに安堵すらあった。
でも、連休でやりたいことはほとんどできた。労働、週三がいいな。
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hummingintherain · 6 months
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2023-11-4 23:44
ニュースレター『200.96 letter』を更新しました。書きおろしエッセイ二作とTumblrでの雑記メモいくつかを掲載しています。よろしければどうぞ。
できたらつき半ばと月末それぞれ更新できたらと思って文章を書き溜めていたんですが、忙しなく過ごしているうちに時間が過ぎていました。
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hummingintherain · 6 months
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2023-11-02 23:22
作っていくものたちの方向性をここらですこし定めておきたいように思い、ここ数日、今更のように自分の好きな作品、心の動く瞬間の傾向について列挙している。抽象的な言葉が並ぶ。「静かな空気感」「優しさと孤独」「うつろいゆくはざまをとりだすような」「なかったことにされていく可能性のあるささやきのような」「痛み・傷について表現しているもの、問うているもの」「あいまいさ でもそこに存在する/していた確かさ」等々、ノートを埋めているが、その先の、何故好きか、何故惹かれるのかを考えようとすると言語化できずにいる。ただ、これはなにを表現したいか・どう表現したいかに直結する、とても大事な要素であるはずなので、腰を据えて考えたい。
好きをはじめ、自分の考えを言語化できないだとか、直接的に表現できない、他者に説明できないというのは、長らく自分のコンプレックスでもある。できない、は極端だが、苦手とは断言できる。だから回りくどい創作を必要としている……。
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hummingintherain · 6 months
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2023-10-29 22:09
SMBCのCMで、バス停で立って待つ吉高由里子が「故郷への愛と私の自由は共存できますか?」と問いかけた後、少し距離を置いて彼女を見つめている男性に気付き、「カッコつけました」と笑って、「私、ラクしたいんです。トクしたいんです」とあまりに単純な言葉に言い直すのが、かなりつらい。男性が何も言わずに視線だけを向けているのが同調圧力の象徴に感じるし、哲学的な問いかけを笑って誤魔化すことを選択する吉高由里子には身に覚えがあるうえに、それを促していると感じ取れるストーリーラインが残念でならない。
書きながら、私はこのCMに対して「言葉・思想の単純化」という点が気味悪く感じたのだが、女性に対して男性が意味深な視線を投げかけ=圧力をかけ、「私は大したことのない人間ですよ」「空気の読める素直な人間ですよ」と自発的に身を引く面倒くさくない女性、という構図ともとれると気付いた。心が重たい。
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