Tumgik
nemuruno · 3 years
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nemuruno · 3 years
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未満 その1
好きな食べ物、好きな色、好きなキャラクター、好きな歌。誰かの好きって呪いだと思う。見聞きするたびにその人のことを思い出してしまうから。
人の幸せを祈ることができたら自分も幸せになれると思っていたのにな。
冬に手持ち花火がしたいし夜の公園でしゃぼん玉飛ばしたいし酒に酔ってわけわからなくなりたいしお手手つないで散歩したいし愛しかほしくない。
アタリが入っているかも定かではないくじ引きを延々引いているような人生。
基本的に不安なので、安心できる人、いらない心配をしなくてもすむ人が好き。だからって完璧を求めているわけじゃなくて、待ち合わせに遅れるならおおよその到着時刻を教えてくれるとか、この日は同期と飲みに行くんだとか、大丈夫だよって言ってくれるとか、そんな程度の。
自分の不幸も蜜の味なら良かったのに。いくらでも飲んでやるのに。
名前を呼ぶのも好きって言うのももしかしたらわたしにも同じように返してほしいからかも。
『本と人は似ている気がする。人と会話をすることは、お互いの綴られた日々を読むこと。自分なんてなんの面白味もない人間だと思う日があっても、この世に出版された時点で、必ず誰かの琴線に触れる。生き続けていれば必ず誰かの心に刺さるんじゃないかなぁと思う。』
『違いがあるとすれば、本は読まれることを待つけど、人は読んでほしい人のところに歩いて行けるというところ。』
花の名前の代わりに好きな歌たくさん教えるからたくさん聴いてね。呪いになるかお守りになるかはあなた次第です。
FINLANDSの歌詞って“私”じゃなくて“わたし”なんだ、かわいい、って思ってからわたしも真似してるの、内緒ね。
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nemuruno · 4 years
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知らぬが仏
母が作るカレーライス、アトラクションの待ち時間、夜行バスのトイレ休憩、ライブハウスで飲むビール、話の中身が少しも無いお茶会、あてもなく歩くショッピングモール、目が眩むほどに輝くネオン街、お気に入りのリップ、好きな男の元へ向かう最終電車、俯瞰的に見ればどう考えても“不要不急”のそれは、私にとってはどうしようもなく尊くて、愛しくて。もう二度と戻ってこないかもしれないけれど。だから余計に、だろうか。
満員とは呼べなくなった乗りたくもない電車に揺られ、行きたくもない会社の会いたくもない人間としか会わない毎日。SNSもネットのニュースもテレビも明るく前向きな話題より暗く重いものの方が目につくばかり。心はすっかり参ってしまっている。幸い、身体の調子は悪くない、今は。田舎の家族や友達に会いたいが今度の連休は地元に帰れない。会いたいと言えば会ってくれる人はいる。でもそれは決して褒められた行為では無い、頭では分かっている。何が正解か分からない。考えたくもない。
いつか死んでしまうのだから存在そのものが不要で不急だろう。馬鹿みたい。感染症のこと何も知らなければ、今までと変わらない毎日を過ごせたのかな、なんて。
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