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sakura-zakki · 5 months
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読書の記録
たゆたえども沈まず 原田マハ
画家、フィンセント・ファン・ゴッホに纏わるお話。
フィクションではありますが、ゴッホについて、ゴッホの生きた時代について、絵画は美術館で観るものになっている私にとってなじみのない画商について、日本人でも実物を目にする機会の少ない浮世絵について、色々勉強になりました。
絵についての表現が素晴らしく、ゴッホの作品、浮世絵の作品について、想像力を掻き立てられ、実物を観たくなりました。
【メモ】
✏この街をセーヌが流れている。その流れは決して止まることはない。どんなに苦しいことがあっても、もがいても、あがいても……この川に捨てれば、全部、流されていく。そうして、空っぽになった自分は、この川に浮かぶ舟になればいい。-あるとき、そう心に決めた。
✏嵐になぶられ、高波が荒れ狂っても、やがて風雨が過ぎれば、いつもの通りおだやかで、光まぶしい川面に戻る。  だから、あなたは舟になって、嵐が過ぎるのを待てばいい。たゆたえども、決して沈まずに。
✏風が彼の友だちだった。風に誘われ、村道をどこまでも歩いていった。オリーブの木々は灰色がかった銀色の葉を風に舞う蝶の群れのように震わせ、畑道では目の覚めるようなアイリスの一群が迎えてくれた。この世界すべてが、画家、フィンセント・ファン・ゴッホの味方だった。
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sakura-zakki · 5 months
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読書の記録
(日本人)かっこにっぽんじん 橘玲
想像していたよりも壮大なテーマ。
データ等を駆使し、世界情勢や歴史、宗教等様々角度から語っています。
私の頭では、ちょっと入り込めない部分もあり、中盤からダルダルな感じでなんとか読了。
そのまま記録に残すかしばらくダルダルしていたけど、見返すと興味深い内容もあったので、メモを残すことに。
新型コロナ騒動よりずっと前に書かれた本ではありますが、ウイルスのことについても触れていまいた。
【メモ】
✏日本人は戦争が起きても国のためにたたかう気もないし、自分の国に誇りも持っていないのだ。
✏貨幣空間の拡大(市場原理主義)というのは、世界の歪みを平準化する運動のことだ。  経済のグローバル化は北と南の経済格差を解消させる巨大な圧力だ。しかしこの無慈悲な市場メカニズムは、経済的な弱者を振り落とすことで先進国のなかの格差を拡大させていく。 たとえ世界全体が幸福になったとしても、ひとは自分が(相対的に)貧しくなることに耐えられない。その意味でグローバル化は、私たちの生活を破壊する侵略者なのだ。
✏貨幣空間が拡張するのは、私たちがそれを望むからだ。ほとんどのサービスが貨幣で購入できる社会では、親戚づきあいは不要になり、友だちとの関係もドライになっていく。ようするに、ベタな人間関係は面倒くさいのだ。  だがそれと同時に、私たちはこのような”無縁社会”に根源的な不安を感じてもいる。ヒトは長い進化の歴史を通じて、ずっと集団(共同体)のなかで生きてきた。群れからの追放は、ただちに死を意味した。ヒトは一人で生きていけるようにはできていないのだ。
✏ヒトは確率的な出来事をうまく理解できない
✏ウイルスが宿主を病気にさせるのは、咳やくしゃみ、下痢といった防御機構を作動させるためだ。宿主が体内からウイルスを排除しようとすることで、手足のないウイルスは遺伝子を他の宿主に移植させることができる。  このことから、ウイルスや病原菌など「寄生者」の目的が、宿主を殺すことではないことがわかる。
✏しかし感染症とのこのたたかいに、人類が最終的な勝利を収めることはけっしてない。それは、寄生者の生き残りの戦略のほうがはるかに巧妙で強力だからだ。  寄生者の武器は、数が膨大なことと寿命はきわめて短いことだ。頻繁に世代交代を繰り返すことで進化の速度は上がり、新種の抗生物質に対しても、たちまちのうちに抵抗力を持つ細菌やウイルスが現れる。
✏狩猟採集生活では、穀類や果実、動物の肉などから炭水化物やビタミン類、たんぱく質を摂取したが、脂肪や砂糖などはきわめて稀少だった。そこで私たちの脳は、このような得がたい機会に遭遇したときは、可能なかぎり多く食べるよう命令を下す。「甘いものを食べると幸福な気持ちになる」のは、大量摂取を促すプログラムなのだ。
✏白人とニューギニア人のあいだに人種的な優劣があるのではなく、歴史や文明は地理的な初期条件のちがいから生まれた
✏だがこれは、彼女たちにとってはファッションの問題ではなかった。みんながルーズソックスのときに、一人だけストレートソックスをはくのは危険なのだ。本人たちが意識しているかどうかは別として、彼女たちは”生き残る”ために同じ髪型、同じヘアメイク、同じソックスに揃えようとしたのだ。
✏ニスベットは、その他の実験においても、西洋人がこのような「分類学的規則」を素早く見つける傾向があることを明らかにした。それに対して東洋人は、規則を適用してものごとをカテゴリーに分類することが苦手で、そのかわり部分と全体の関係や意味の共通性に関心を持った。 (中略) 西洋人は世界を「名詞」で考え、東洋人は「動詞」で把握しようとしているともいえる。
✏西洋人の認知構造が世界をもの(個)へと分類していくのに対し、東洋人は世界をさまざまな出来事の関係として把握する。この世界認識のちがいが、西洋人が「個人」や「論理」を重視し、東洋人が��集団」や「人間関係」を気にする理由になっている。
✏インドで興った仏教は、中国で漢訳される際に変容し、日本に伝来したときにもういちど変容した。これは、もともとその国のひとたちが持っていた認識構造に合った思想しか受容されなかったからだ。
✏風光明媚な自然を愛でる日本人には、この世界を穢土とする思想はまったく理解不能だった。そこで日本の仏教者は、仏へと至るステップをひとつ飛ばし、現世をいわば極楽浄土に格上げすることで、死ねばすぐに(修行抜きで)仏になれるようにしたばかりか、生身の肉体のままで究極の悟りを得る「即身成仏」の思想まで”創造”した。
✏私たちは快適な家に住み、季節に合わせた服を着て、山海の珍味を楽しんでいるが、そのなかで独力で獲得できるものは数えるほどしかない。高度な文明社会では、ひとびとは”無力”になることでゆたかになっていく。  狩猟採集の民が現代人と遭遇したら、彼らは私たちがなにひとつできない(火を起こす方法すら知らない)ことを笑うだろう。
✏真の意味でのグローバルな宗教は、キリスト教と、ムハンマドが新たな預言を得て聖書を再解釈したイスラム教のふたつしかない。仏教は「法治」によって、儒教は「人治」によって身分や民族の壁を越えようとしたが、そこでは「神」が世界を支配しているわけではない。
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sakura-zakki · 5 months
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あきのゆうぐれ。
Dusk in autumn.
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sakura-zakki · 6 months
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読書の記録
人間の本性 丹羽宇一郎
基本的には人間は動物であり、「理性の血」の底には「動物の血」が流れている。
進化の過程を考えると「動物の血」の方が「理性の血」よりも圧倒的に長く、強い。
それゆえに時々「動物の血」が表面に出てきて、感情的に怒ってしまったり、人を傷つけたり、やってはいけないことをやってしまったりする。
怒りたくなったり、イライラしたり、良くない思いが巡ったりなどするのも、仕方の無いこと。
少しとホッとするとともに、「理性の血」がある人間として生まれてきたからには、うまく感情をコントロールしながら生きていかなければならないのだなぁと。
なんだかすごいタイトルでドキドキしながら読み始めましたが、人間として生きていく為に大切なことが沢山詰まっていました。
【メモ】
✏世界各国では争いが絶えませんが、われわれは無駄としかいいようのない武器に投資するのではなく、世界最大の資源である“人間”に、最大の投資をしなくてはいけません。
✏相手に共感したり、助け合って生きていくのが人間という生き物ですから、自分以外の人間がこの世に存在しないとなれば、人はいまの人間の風情を保つのが難しくなるのではないでしょうか。
✏人は自分のためだけに生きるのではなく、他人を意識し、人のために何かをする「利他の��神」があってこそ、「人間」になるのだと思います。
✏SFの世界で描かれるユートピアは、私が思うユートピアとはかなり違うようです。たしかに争い事はなく平和ですが、その世界はたいてい徹底的に管理された社会なのです。巧妙に管理されているがゆえに秩序が保たれ、平穏な社会が実現しているわけです。~中略~自由のない世界がどんなに息苦しいか、想像できるでしょうか。
✏生きる醍醐味は、問題があればこそです。
✏仕事をはじめ、いろいろな競争に負けたかもしれないけれど、人間としては誠実に、ちゃんと生きることができたと思えれば最高です。
✏私は反対に年を取るほど、得ることのほうが増えると考えています。もちろんそれは財産など物質的なものではありません。いろいろな人との出会いもあれば、本との出会いもある。それらは新たな経験を増やしてくれるし、新たな知識を授けてくれる。
✏生きていくなかで疑問や問題にぶつかったら、自分の頭で考え、解決して前に進む。そうやって幾度も考えたり体験したりすることによって、人は強くなっていくのではないでしょうか。
✏強いと思った時点で夜郎自大の自負心となり、その人の心の成長は止まるのです。
✏不安から逃げれば、不安は追っかけてくるものです。不安は正面から向き合ってくれるのを待っているのです。
✏「これ以上はできないというほど日々の努力を尽くせば、たとえ勝負に負けても、それが自らの実力なのだから思い残すことはない」ということです。
✏足るを知り、志を持ったよい生き方ができるには、己を良く知り、己に勝たなくてはいけない、ということです。
✏楽な方を選ぶと、結果的には後で困難な目に遭うことが多いのです。
✏ストレスを除けば自然体になるのではなく、ストレスという概念を持たずに生きていくことが自然体ではないでしょうか。
✏人間は機械と違って生で悲しむことができ、時間とともに忘却することができる。それが人間の強さであり、よさといえます。
✏社会的な評価や肩書、資産といったものは、その人本来の姿を見えにくくするものですし、またそれにしがみついていると、人間に対する理解も表面的なものに留まってしまいます。
✏好奇心は人が前向きに生きていく原動力になるものです。好奇心をなくすのは死ぬとき。私はそう思っています。
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sakura-zakki · 6 months
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sakura-zakki · 6 months
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読書の記録
旅の窓 沢木耕太郎
自分の撮った写真を見返すと、その時の思いや前後のエピソードまで思い起こすことができるので楽しい。
そして、他の人が撮った写真から伝わってくる空気感や背景等を勝手に想像しながら見るのも楽しい。
この本は、その逆バージョン⁉
著者が撮った旅の中のひとコマ。
その背景やエピソード、その場面から思い起こすこと等が洗練された文章でつづられています。
しかし、文章が先で写真が後。
紙の本がどんなページ構成になっているのかは分かりませんが、電子書籍では、その写真に纏わる文章を読んで、ページをめくらないと写真に辿り着きません。
文章からどんな写真なのかを想像しながら読む。
これもまた楽しい😊
✏この『旅の窓』に収められた写真群は、「旅の窓」から覗き込んだ私の「心」を映し出す、小さな「心の窓」でもある。
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sakura-zakki · 6 months
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読書の記録
コーヒーが冷めないうちに 川口俊和
過去に戻れるけれど、現実は何も変えることはできない。それでも、戻る意味はあるのだろうか?と初めは思いました。
しかし、人の心は分からないものですね。
過去に戻って、改めて大切な人の思いもよらぬ本心を知る。
そのことにより、現実は変わらなくてもこれからの心の持ち方が変わっていく。
なんだかこちらまで、少し前向きになれる本。
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sakura-zakki · 6 months
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読書の記録
心。 稲盛和夫
著者の稲盛さんは、JALの再建に携わった方という位の認識しか無く、なんとなく堅苦しい文章をイメージして気構えて読み始めたら、とても分かりやすく読みやすい文章でした。
常に、自分の損得では無く、相手の利益になることを優先に考える。
自分が正しいと思ったことは、どんな逆境も耐え忍び、自分の意思を貫く。
何をするのにも、心が大切。
仏教に関心を持ち、得度までされているそうで、仏教の考え方にも多く触れていました。
JAL再建の任務は、空港業界には何も知識が無く自信が無いのでお断りしていたのですが、何度も要請されたので無報酬で引き受けたそうです。
本当に信念の強い方だな~と思いました。
【メモ】
✏純粋で美しい心をもって事にあたるならば、何事もうまくいかないものはない。つねに心を磨き、自己を高めつづけていれば、いかなる苦難に見舞われようと、運命はかならずやさしく微笑み返してくれる
✏心に何を描くのか。どんな思いをもち、どんな姿勢で生きるのか。それこそが、人生を決めるもっとも大切なファクターとなる。
✏事業を興すときでも、新しい仕事に携わるときでも、私は、それが人のためになるか、他を利するものであるかをまず考えます。
✏生涯の体験を通して、生まれたときよりもいくばくかでも魂が美しくなったか、わずかなりとも人間性が高まったか。そのことのほうが、はるかに大切なのです。
✏つまり、悪いことがあっても、よいことがあっても、感謝するのは同様にむずかしいことなのです。~中略~災難、苦難、不幸といった状況に直面しているときこそ、実は感謝する「絶好の機会」なのです。なぜならば、そうした過酷な環境や厳しい出来事が私たちの心を鍛え、魂を磨いてくれるからです。
✏災難が起こったということは、業が消えたということです。だからこそ、大きなことはもちろん、ごく小さなことであっても、それによって業がなくなったことを「喜ぶ」べきなのです。
✏私たち凡人にできるのは、自我すなわち「利己の心」をできるかぎり小さくし、真我-「利他の心」が占める割合を大きくしていくことです。それこそが心を磨くことであり、人格を高めることでもあるのです。
✏あまりに拡大しすぎたものは、調和を保つという働きに沿って、崩壊の方向へと導かれる。それもまた宇宙の厳然たる法則なのです。~中略~拡大と成長の末に訪れる破滅-それを回避するためには、成長を重ねるにしたがって、「調和」することが大切になってくるのです。
✏私は人格とは「性格+哲学」という方程式で表されるものだと考えています。哲学とはかみくだいていえば、「考え方」のこと。生まれついた素質としての性格に加えて、どのような考え方をもって人生を歩いているかを加味しなければ、人を見抜くことはできないのです。
✏リーダーにもっとも大切な資質は何かと問われれば、私は迷いなく、それは”心”であると答える。あるいは人格、人間性をいいかえてもよいかもしれません。~中略~私は多弁な才覚や機知よりもまるで岩のようにどっしりとして揺るがない、重厚な人格の方を尊重する。
✏「もしあながたが自分の庭に、美しい草花の種を蒔かなかったなら、そこにはやがて雑草の種が無数に舞い落ち、雑草のみが生い茂ることになります。すぐれた園芸家は、庭を耕し、雑草を取り除き、美しい草花の種を蒔き、それを育みつづけます。同様に、私たちも、もしすばらしい人生をいきたいのなら、自分の心の庭を掘り起こし、そこから不純な誤った思いを一掃し、そのあとに清らかな正しい思いを植えつけ、それを育み続けなくてはなりません。」(イギリスの思想家 ジェームズ・アレン)
✏自分の人生を拓いてくれる師との出会いがあったとしても、その方の助言や支援を受けられるような素直な心、ひたむきで純粋な思いをこちらがもっていなければ、よい縁を結ぶことはできません。
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sakura-zakki · 7 months
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うつくしいものに出会ったら、いっしょうけんめい見つめなさい。見つめると、それが目ににじんで、ちゃあんと心にすみつくのよ。そうすると、いつだって目のまえに見えるようになるわ。
あまんきみこ『おかあさんの目』
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sakura-zakki · 8 months
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- A message from 23 nights temple -
“Hardship is something that follows you if you try to escape. If you face it, it will run away from you.”
-二十三夜堂からのメッセージ-
“苦労とは、逃げようとすればついてくる。向き合えば、向こう方から逃げていく。”
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sakura-zakki · 8 months
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読書の記録
美人の日本語 山下景子
1年365日のその日やその季節に纏わる美しい日本語の由来や本来の意味等を、人生観等になぞらえながら美しい文章で完結にまとめています。
知らない言葉も沢山、言葉は知っていても意味や由来は知らないものも沢山で、全部は覚えきれませんが読むとほっこり心が温かくなる本です。
電子書籍で買ってしまったけれど、これもまた紙の本で欲しいな~
【メモ】
✏切り株や根元から出てきた新芽のことを蘖(ひこばえ)といいます。~中略~何年も何十年も、年輪を重ねて、枝をのばし、葉を茂らせてきた営みが、切り倒されれば、すべて無になってしまいます。それでも、何も言わずに新しい芽を出していく……当然のように、新しい一歩を踏み出しているのです。
✏元気は、天と地、そのすべてのものにある根本の「気」だそうです。生命のエネルギーということですね。「元」と書くとおり、もともと、この世界に溢れていて、誰でもが持っているものだそうです。
✏一般に細石(さざれいし)は単なる小石を意味しますが、石灰質角礫岩の小石の場合、溶けだした炭酸カルシウムが沈着して、やがて岩となるそうです。私たちひとりひとりは、細石のようなちっぽけな存在。でも、その小さな思いが集まって、大きな奇跡を呼ぶこともあるということですね。
✏手弱女(たおやめ)-やさしく、しなやかな女性のことです。~中略~突っ張った枝は、強そうに見えても、ポキンと折れてしまいます。本当の強さは、柔軟さと粘り強さにあるのではないでしょうか。
✏静寂(しじま)-口を閉じて黙っていること、または、物音ひとつしない静けさのこと~中略~音楽でいえば、休符です。休符は、お休みではなく大切な音符。すばらしい演奏家が、音符だけでなく、休符も美しく演奏します。そして、文章でいえば、行間。静寂の中に溢れている、声にならなかった言葉に、いつも耳をすましていたいですね。
✏誰でも、ここが正念場と思えば、何が何でもがんばろうとしますね。でも、本来の意味からすれば、無理して、ふんばるところではないのです。役者なら、その役になりきる。あなたは、いつもあなたになりきればいいのです。
✏侘助(わびすけ)-椿の一種です~中略~「わび」とは、心の中にある、わびしさ、さびしさなどの満たされない感情を、認めてあげることから始まるそうです。満たされようとすればするほど、永遠の不満足が残るだけ。欠けていてもいのです。
✏心根(こころね)-心にも花が咲きます。そして枯れてしまうこともあります。そんな時でも、根だけは枯らさないように、土を耕したり、肥やしをあげたりすることが大切なのですね。下へ下へと丈夫な根を伸ばせば、今度は、きっと前よりもすばらしい花が、咲くことでしょう。
✏冬に草の芽や木の芽がわずかに萌え出していうことを冬萌(ふゆもえ)と呼ぶそうです。落葉樹の場合、本当は葉を落とした後、ちゃんと次の準備をしていて、冬を越すのですね。冬眠する動物たちとよく似ています。春になると、突然、芽をふき、花を咲かせるような印象を受けますが、そうではないのです。
✏「忙」という漢字は、心を表すりっしんべんに、亡くすと書きます。あなたの心は生きていますか。
✏「そこに美しいものがあるから美しいのではなく、美しいと思う心があるから美しいのだ」といいますが、「美しい」という言葉を知らなければ、美しいと思うことさえできません。心は、言葉を通して育つものなのですね。
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sakura-zakki · 8 months
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The Four Noble Truths - What the Buddha really wanted to tell you and what he really wanted to say.
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Suffering: when you are alive, you can have fun, you can have good things, but life is suffering because we all die eventually, thus "it is suffering"? Is that really all there is to it? We tend to think of suffering and enlightenment separately, thinking that you have to be enlightened because you have a problem. Buddhism teaches that you should not separate worries and enlightenment, as they are the same thing. Suffering is "not being able to do what you want", but 'trying to do what you want when you don't get what you want' is suffering.
Set: is desire the cause of suffering? Plant seeds are the direct cause of sprouting, but they germinate due to the appropriate combination of soil, weather and various other environmental factors. The 'cause' of 'causation' refers to the direct cause, while 'fate' refers to the indirect cause. As the word implies, the cause of an event, such as a quarrel between a husband and wife, is a collection of various things. “I don't know what the cause is. What we don't know, we don't have to know".
Cessation: Will it work if we eliminate desire?
Suppose a flower falls when the wind blows. If the wind does not blow, will the flower not fall? If the wind stops blowing, will the flower return? No, it will not. It is impossible to destroy the cause. To let the flowing water flow, to adjust it, to adjust it little by little, that is cessation. It means to reduce desire "just a little".
The Path - is the ideal ‘The Four Noble Truths’? The kanji character for 'Right' is very troubling. If you look at the construction of the character for 'right (正)', in the Kouki script, you see a walled city about to be conquered by an army. So, being right is not as good as you think it is. So it is better not to be obsessed with what is right. It's okay to have troubles.
The Buddha's statement ' the Four Noble Truths (The path of suffering, set and cessation).' tells you how you should live your life. It is a great path. The Buddha is like a star in the sky. You should walk towards the star. You will never reach the star. You will never attain enlightenment. You will know that you don't know what you don't know, and that is 'enlightenment'.
Therefore, I hope that you and I will all live our lives in a relaxed, leisurely and moderate way.
[Please note that this content is based on a commemorative performance by Hiro Sachiya on 28 October 2019. ― Hiro Sachiya (27 July 1936 – 7 April 2022) is a Japanese religious analyst.]
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sakura-zakki · 8 months
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-二十三夜堂からのメッセージ-
“咲く時は渾身の力で咲け。輝く時は命がけで輝け。自然や生き物のように。”
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sakura-zakki · 9 months
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読書の記録
ミステリーの書き方 日本推理小説作家協会 編著
ミステリー小説を書くつもりは無いけど、斎藤孝さんのお薦め本にあがっていたのと、小説はどうやって書かれるのか興味があったので、電子書籍で購入。
日本推理小説作家協会の作家さんにインタビューしたものをまとめているのですが、予想を遥かに超えたボリューム。
結局は、書き方は人それぞれ。最初からしっかり作り込む人と書き出してから作っていく人等、全く逆のことを言っていたりする。
しかし、常にアンテナを張り、色々なところから情報収集しているところは共通している。
小説を書くつもりの無い人にとっては、ちょっと着いていけない部分も多々ありですが、参考になったところはメモを残しておくことに。
【メモ】
✏俳句をやる人は、花を見たり、木を見たり、虫を見たりする目が養われてきますよね。表現する者の目になってみると、いろんな細かいものが自然に見えてくるはずなんです。そういう目を持った人が、表現者なんです。〈書く〉ということが表現ではなく、〈見る〉ということが表現なんです。 ≪北村薫≫
✏形容詞は読者のなかにあり、それを引っ張り出すような文章を書けばいい、ということだ。その努力を惜しまぬことが大事。つまり言葉をできるだけ使わずに描写する稽古だ。≪北方謙三≫
✏自分のなかではね、”た”は三回続けない。「……だった。/……した。」と来たら、次は「……する。」と変える。≪北方謙三≫
✏行間に思いをこめるとは言葉を削るということ。書きたいことを書かずに余韻を残し、具体的にどうこうではなく、そういう味を残したいと思っている。人物の感情のぶれや動きを全部書いていたらすごく長くなってしまう。物語をすすめる上で、基本的には都合のいい部分しか書いていないわけです。しかし、書かないけど何かがあるということを思いながら書いています。その書かない部分を読者に感じさせるかどうかが重要である。≪馳星周≫
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sakura-zakki · 10 months
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読書の記録
泥があるから、花は咲く 青山俊董
なんだか不思議ですが、清流には蓮は育たず、泥沼、泥田にしか蓮は咲かないそうです。
『泥』=『嫌な事、苦しいこと』を糧として、『美しい花を咲かせる』=『人として成長していく』
仏教に蓮はよく出てきますが、蓮の花に仏教の教えの基本が詰まっているようですね。
正法寺住職。尼僧さん。
著者の出会った方々の話や偉人の言葉や詩等、仏教に限らず、キリスト教や宗教以外の様々な分野を通して、人生について語っています。
【メモ】
✏眠りこけている間も、自殺しようとしているときも、腹を立てているときも、いついかなるときも私を生かしつづけてくださっている、その働きを仏と呼びます。
✏嵐のような真只中にあるときも、そういう自分を、自分の苦悩をつきはなして、遠くから見る冷静さを、客観性を、智慧を忘れずに、毎日を生きてゆくことができればいいね
✏下り坂でしか見えない景色をたのしむことです。どん底に落ちたらどん底でしか味わえない風光をたのしみ、味わうことです。
✏あちらからこちらを見、こちらからあちらを見るというように、角度を変えたり立場を変えたり、遠く離れて見たり、近づいて見たりして、今ここの一歩をあやまらないように、心して運べというのです。
✏苦は、泥は、アンテナを立てよという仏さまの慈悲の贈り物と受けとめていきましょう。アンテナが立っていなければ師のもとで教えを聞いても、出会うこともできなければ、教えも聞こえてきませんから。
✏ご主人の立場に立ったら、お姑さんの側になってみたら、私のような母親を持った子供の立場に立ったらと、相手の立場に立って考えられる人を大人というのです。
✏一つははどの一点をおさえても、今まで生きた人生の総決算の姿が、今日只今の私の姿なんだということです。 ~中略~ 何を考え、何を語り、どう行為したか。その一つひとつが一点のごまかしもなく、目に見えない鑿となって人格を刻みつづけるのです。
✏嫌な人や仕事に出会ったときこそ、私の中に”我”という氷を凝視するチャンス、氷を水に溶かす修行のチャンスを受けとめてまいりましょう。
✏お釈迦さまは、この世の中には四種類の人がある、と説かれました。「闇から闇へゆく人、闇から光へゆく人、光から闇へゆく人、光から光へゆく人」と。
✏人間の欲がイコール悪ではありません。欲は天地から授かった大切な命のエネルギーです。そのことに気づかず、小さな自我の、ああしたい、こうしたい、たいたいという欲望のほうに向けたとき煩悩となります。 ~中略~ 火はいいものだとしがみつけば火傷をする。火は恐ろしいと遠ざければ凍える。そうではなく上手に火を利用するように、人々よ、欲を道を修める方向へ、向上へと向けよ、というのです。
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sakura-zakki · 10 months
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読書の記録
蜜蜂と遠雷 恩田陸
何やら過去に話題となっていたので購入。
本を開くといきなり、ピアノコンクールの課題と参加者4名の選曲が出てきて、何故だかこちらが緊張してくる。
この4名のコンクールに参加するまでに至った過去の出来事から物語は始まり、他の参加者も含めたコンクールの舞台へと展開される。
想像力を掻き立てられる音や曲や音楽に対しての表現と、コンクールを通して成長していく登場人物の心理的描写に引き込まれる。
舞台裏の側面からも、審査員の苦労、ステージマネージャーや調律師の参加者へ対する配慮等、詳細に触れている。
参加者のその後が気になる。
【メモ】
✏音楽は、常に「現在」でなければならない。博物館に収められているものではなく、「現在」を共に「生きる」ものでなければ意味がないのだ。綺麗な化石を掘り出して満足しているだけでは、ただの標本だからだ。
✏神様の声を預かって、伝える。偉大な作曲家もアマチュア演奏家も、音楽の前では等しく一預言者である。
✏強靭な身体、強靭な精神。それらが本当の「ロマンティック」な音楽を生み出すのだ。
✏音楽という、その場限りで儚い一過性のものを通して、我々は永遠に触れているのだと思わずにいられない。
✏自然の中から音楽を聞き取って書きとめていたのに、今は誰も自然の中に音楽を聞かなくなって、自分たちの耳の中に閉じ込めているのね。それが音楽だと思っているのよね。
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sakura-zakki · 10 months
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なんとなくしあわせ。
https://www.youtube.com/watch?v=VbB0P3tpLNY
Happiness.
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