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shogonu · 5 years
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先週IMAXで観た『ブレードランナー』のラストを何度も思い出している。人間に仲間を殺されたレプリカント(人造人間)が、寿命が尽きる間際に自分の仲間を殺した人間を助けた上でこう呟く。
「おまえたち人間には信じられないようなものを私は見てきた。オリオン座の近くで燃える宇宙戦艦。タンホイザー・ゲートの近くで暗闇に瞬くCビーム、そんな思い出も時間と共にやがて消える。雨の中の涙のように。死ぬ時が来た。(I’ve seen things you people wouldn’t believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.)」
死ぬ間際に彼は、仲間を殺しレプリカントの寿命を短く設計した人間への恨み節ではなく、生きている間に見た美しい光景について語るのだ。そして、それまで単純な構文を繰り返すような話し方だったレプリカントは最後に美しく詩的ですらある言葉を呟き寿命が尽きる。
自分の最後の瞬間も同じように思えるだろうか。苦しいことも悲しいことも人生には色々あるけれども、死の間際に思い出すのは美しさやあたたかさであるように。昔観た時はそんな事は考えもしなかったけれど、この歳になって観た『ブレードランナー』は、何故かその事ばかりを考えるようになった。
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shogonu · 5 years
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iPhone新機種とSCP財団のどうでもいい話
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「新しいiPhoneてSCP-280の『縮小する時空間異常』っぽいなって学校で話題なんだよ」
長女と一緒に朝食を食べていたら、ふとiPhoneの新機種の話になった。
SCPというのは世界の安全保障上脅威となり得るモノや場所を収容して保護する超法規的組織の事で、漫画の『スプリガン』に登場するアーカム財団みたいなやつである。そしてもちろんこのSCP財団は架空の存在だ。
◼︎SCP財団日本支部
http://ja.scp-wiki.net/
元々は海外のインターネット上で「怖い写真や画像に怖そうな設定を付ける」という遊びから始まったのが広がって、現在では世界中のSCP財団支部で新たなSCPが発見・登録されている。有名なのは整理番号SCP-173『彫刻-オリジナル-』という、見ていると動かないが視線を外した瞬間(瞬きもダメ)に超高速で襲いかかってくるモンスターである。現在はSCP財団内の施設に収容管理されているが、掃除の際は死刑囚3人1組で視線を常に逸らさずに掃除をしているのである(こういう細かい設定を愛でるのがSCPの楽しみ方)。
長女が小学生くらいの頃にこのSCP財団の事を教えてあげたらえらく気に入って、今ではお父さんよりも詳しくなってしまった。すっかりお父さん好みの趣味になったしまった長女。
「どれどれ....SCP-280JP『縮小する時空間異常』、長野県で発見されたやつか。空気や光を吸収するブラックホールみたいなやつなんだね※写真のやつ」
「そう、それ。カメラのトコが似てるから、学校ではみんなSCPホンとかタピオカホンとか言ってるよ」
さすがのAppleもiPhoneがSCPオブジェクト呼ばわりされているとは知らないだろうな......😑
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shogonu · 5 years
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幸いなことに周りの皆に恵まれたお陰で、あからさまな「悪意」をぶつけられた事はなく(鈍感なだけかもしれないけれど)負の感情に蝕まれずにすんでいます。
一方で、僕自身が僕の周りの人にとって嫌な奴だったりムカつかれる事は多々あると思う。昨日まで仲の良かった人に辞めてくれと言うこともあるし、みんなが良いと思っている事をやめさせたりもするし、みんなが良くないと思っている事をやったりもするし。
皆で仲良くやって大きな問題もなく順調に成長できたらどれだけ良いだろうと思うけれど、それは「愛し合う2人は結婚して末永く幸せに平和に暮らしましたとさ」くらい非現実的だ。
起業すれば失敗するし、間違えるし、意見も衝突するし、問題ばかりだ。進んで欲しくない方向に会社が進むことも多々ある。そして、それを軌道修正するためには他の誰でもなく自分がその失敗や間違いに気付いて自分自身を軌道修正しない限り誰も修正してくれることはない。”今まで通り”を変えられない人間は、来年も再来年もずっと今まで通りだ。これは起業をしてる人の宿命だと思う。
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でも自分自身を変えるのはとても大変だしストレスがかかる。「ありのままの自分」や「私らしく」から最も遠く離れたところに起業はある気がする。だから僕も基本的には他の人に起業は進めない。人として、友人として、その人の良い部分が必ずしも起業に向く訳ではなく、むしろ良い人ほどそれと真逆の特質を獲得しない限り生き残れないように思うからだ。周りのみんなと仲良く楽しくいたい人には起業という選択肢は苦痛の連続じゃないだろうか。
どうしようもなくやりたいコトがある人、作りたいモノがある人、そういう”起業以外に道がない人”はもう仕方がない。そういう人は頑張ろう。それでも、キツイ時に1人でいるのはとても辛いと思うし、僕も辛いの知ってるので、そんな時は声掛けてください。くだらないこと言って笑わせてあげます。僕はどんなにキツくても一緒に笑ってくれる人が周りにいたお陰であんまりダークサイドにいかなかった気がする。
■起業するひとに必須なプライドマネジメントという概念:川上量生 公式ブログ - ブロマガhttps://sp.ch.nicovideo.jp/kawango/blomaga/ar432528
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shogonu · 5 years
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代理店で開催しているSYMMETRYのセミナー。そこに参加いただいた設計施工会社様へ伺った。
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愛知県にあるオフィスにお邪魔してお話を伺うと、2017年2月14日にリリースした「SYMMETRY alpha」を当初から利用してくれており、顧客とのコミュニケーションの活性化や成約率の高さから現在では5台のHTC Viveと追加のWindows MRを設置して業務に活用してくれていた。そこにはSYMMETRYというプロダクトで「建築デザイン業務での顧客とのコミュニケーションを円滑にする」という、僕らが思い描いていた姿があった。
alphaのリリース前から、ああでもない、こうでもないと「仮説検証」を繰り返してきた僕らの製品を使って仕事をしてくれている。本当に?本当に!
ユーザーの平均的な総利用時間は9時間を超えており、熱心に利用してくれているファンがいる事は分かっていたけれど、目の前でこうしてユーザーの生の声を聞くのは感動する。僕らはいつも”自分の作っているものは本当に誰かの役に立っているんだろうか?意味があるのか?”と不安だからだ。
3時間近くお話を伺った最後に見積もりの話になった。
「これだけお話して買わなかったら怒られちゃいますよね」
そう言って笑ってくれたお客様は、翌日に各支店間を結ぶための複数アカウントを発��してくれた。心の底から嬉しかった。ありがとうございます。
SYMMETRYは、slackやGitHubのように「これがなかった時代はどうやって仕事してたの?考えられないよ!」というプロダクトを目指している。本当の戦いはこれからです。
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shogonu · 5 years
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TVやインターネットの登場で世界中のニュースをほぼリアルタイムに知ることが出来るようになった僕達。でもそれで本当に世界が繋がったって実感できたのかな?所詮はディスプレイの中の出来事、自分とは関係のない他人事に感じてないだろうか。
カナダの鬼才ハーバート・マーシャル・マクルーハンは、まだテレビやラジオしかなかった1950年代に、正確に今の2010年代を予測していた。
マクルーハンはこう言っていた。”電子メディアが発展した世界では、世界中の人々が同じタイミングで同じことを見聞きする。そこでは世界が至近距離に密集してグローバル・ビレッジ(地球村)となり、共通テーマの議論や対話が促進される。そしてそれと同時に些細な噂が瞬時に全体に広まるゴシップに溢れた世界にもなる”、と。マクルーハンが著作「グーテンベルクの銀河系」で言及していたこのグローバル・ビレッジの世界、それは現在の僕達の世界そのものだ。
現在、VRの登場により「見る」から「体験する」に変化しつつある僕達の世界。これから訪れる2020年代ではARに5G(edge computing), AI, IoTセンサーが相互に連携し新たなXRの世界が始まる。そこではデジタルがディスプレイの呪縛から解き放たれフィジカルに溢れ出す。デジタル技術の集大成であるXRが身近になる事で、逆に僕たちはデジタルからフィジカルに目を向けるようになっていく。
他人事だと思っていた遠くの出来事が目の前に現れる。遠くにいると思っていた人が目の前に現れる。話す言葉はリアルタイムに翻訳され、言葉の違いによるコミュニケーションの壁は取り払われる。 今までこの世界を隔てていた国境や言葉の違いによるボーダーが無くなる。その時、僕たちは「この世界は地続きで繋がっている」と感じる筈だ。そうして僕たちは「グーテンベルクの銀河系」「グローバルビレッジ」の次の世界に立つことになる。これは予測というより願望だけどね。※写真はHoloLemsで僕の部屋にいるMicrosoftのAlex Kipman
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shogonu · 5 years
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5Gの登場で実現するクラウド・コンピューティング
これは今から7年前の今日、2012年1月17日にFacebookに投稿したもの(https://www.facebook.com/100002398515526/posts/212093368880612?sfns=cl)
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iPadからクラウドWindows7が利用できる「OnLive Desktop」を試す。2GBのストレージ、Officeがついて無料!50GBのストレージとアプリインストールが可能なバージョンが月学$9.99。サービス自体は本来、Onlive社サーバから1,000マイル以内が提供地域となっているため日本は含まれていない。Wifi環境で触れた感じはレスポンスのストレスもなく快適!今後、Mac、Android版のクライアントも登場してくるので、自宅や会社のPCとモバイルも境目もなくなる本格的なクラウド時代に移行しそう。現状は、海外Apple IDが必要です。
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そして2019年の現在。
この「On Live」や「Gaikai」「シンラ」他、古くはシンクライアント、現在ではクラウド・コンピューティングと呼ばれる技術にはテック屋の脳みそを惑わす魅力がある。現れては消えていったクラウド・コンピューティングのサービスだが、そろそろ環境が整ってきたかもしれない。
昨年末、2018年10月5日に「アサシンクリード オデッセイ」というゲームが発売されたのだけど、これのNintendo Switch版はなんとクラウド・コンピューティング版なのだ。Nintendo Switchを持っている人なら誰でも無料でニンテンドーeショップでクライアントソフト(44MBしかないよ)をダウンロードして20分のテストプレイができるので試してみて欲しい。
この「アサシンクリード オデッセイ クラウドバージョン」は映像処理は全てネットの先のクラウド側で行い、Nintendo Switchには映像だけを配信している。一般的な家庭のネット環境さえあればラグを感じる事もなくプレイ出来るのは驚異的だ。クライアント端末(この場合、Nintendoo Switch)の性能を遥かに超えたグラフィックや演算処理を可能にするゲームやソフトを利用できるのがクラウド・コンピューティングの真骨頂なのである。
第五世代通信規格(5G)の登場でこの流れは今後ますます加速していく。先日、米大手キャリアのVerizonが5Gによるクラウド・ゲームのサービスを発表した(https://www.theverge.com/platform/amp/2019/1/11/18179048/verizon-gaming-video-game-streaming-service-vzg-nvidia-shield-android?__twitter_impression=true)。まさに冒頭の「On Live」や「Gaikai」の夢よ再びだ。そしてこのクラウド・コンピューティングの恩恵を最大限に受けるのがVR, AR等のXR領域だ。現在はXRを快適に動作させるためのグラフィックス処理、それを動かすためのバッテリー等、クライアント側の端末に依存している部分が大きく手軽に扱えるものではないXRが、クラウド・コンピューティングによってこの重い足枷から解き放たれるようになる。快適な体験をするために必要だった重たいノートPCやデスクトップPCが必要なくなり、スタンドアローン型のXRデバイスでハイエンドな体験ができるようになるからだ。2021〜2022年にはこれらのサービスの商用利用が開始されている筈だ。はぁ、Tech好き。
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shogonu · 5 years
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創刊25周年の『WIRED』。創刊編集長のケヴィン・ケリーはInevitable(=必ず来る未来)の方向性として「インタラクション」と「コグニファイ」の2つを挙げている。「インタラクション」の代表的なテクノロジーはバーチャルリアリティ(VR)やオーグメンテッドリアリテイ(AR)等のXR。そして「コグニファイ」の代表的なテクノロジーはAIだ。
このインタラクションとコグニファイによって、頭の中のアイデア・イメージを他者に鏡のように伝えて意思決定を加速させようとしているのが僕たちが開発している「SYMMETRY」である。
「SYMMETRY」は2017年2月14日にリリースしてから現在までに世界110ヶ国、1万以上のユーザーに利用されている。北米ユーザーが4分の1、日本を含むアジアユーザーが4分の1、ヨーロッパユーザーが4分の1、その他4分の1、と各大陸ごとにユーザーが分布しているのが特徴だ。XRでは言語に寄らないnonverbalなUI, UXが可能で、だからこそ言語の壁を超えたグローバルスタンダードが生まれる最初のプラットフォームと考えていて、このユーザー分布はまさにそれを象徴していると思っている。アメリカ、日本、イギリス、ドイツ、ブラジル、オーストラリア、etc...色々な国のユーザーから貰うフィードバックが何よりも有り難くて嬉しい。
ケヴィン・ケリーは「今後10〜15年の間に出てくるVRの会社こそが、世界大手の企業になると予想している」と述べている。そして企業やスタートアップに対しては「不可能と思っていることを可能であると信じる能力を身に着けていく必要がある」とも。
未だ世界的に成功したXRスタートアップが存在しない中、to B向けのXRソフトウェアとしての最初の世界標準を獲ろうと企んでる。大それた夢だとは少しも思ってないけれど、それはとても大変だという事が骨身に染みた2018年だった。残り1ヶ月、頑張りましょう。
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shogonu · 6 years
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「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」
有名な魔女の宅急便のキャッチコピーです。このコピーを作った糸井重里氏はこんな事を言ってます。
“『げんきだけれど、私はおちこんでます』というのと、『おちこんだりもしたけれど、私はげんきです』とでは、ほんとうはあんまり違いはないように思う。でも、やっぱり、『私はげんきです』で終わる文が、私そのものを元気にしてくれるのだ”
うん。結びはこうがいいよね。
僕たちには辛いことや厳しい事、どうにもならない事、もうこれは無理だよなという事、仕事でもプライベートでも色々な問題が次から次へと降りかかって来て終わりがなくて。「諦めなければ成功する」「諦めなければなんとかなる」って言うけれど、実際問題、言うのは簡単だけどなかなか難しいし。そもそも諦めないってどういう状態なんだと。退き際が肝心だとか言ってることもあるぞと。
それはまあ、色々と悩み苦しむ訳です。
それでも顔を上げて笑ってみる。強がりかもしれないけれどネタとして笑い飛ばしてみる。そうすると、もう少しだけ、あと少しだけやってみよう、次に進んでみようという気持ちになってくる。最後の最後に顔を伏せるんじゃなくて、顔をあげてあははと笑うことさえ出来れば。
だから僕はいつでも、げんきですと笑っていたいなと思ってます。
そんな訳でこの1年は様々な人に迷惑を掛けたり怒られたり失敗したり色々あったんですけども。
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
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shogonu · 6 years
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「君には無理だよ」という人の言うことを聞いてはいけない。もし自分でなにかを成し遂げたかったら、出来なかった時に他人のせいにしないで自分のせいにしなさい。
多くの人が僕にも君にも「無理だよ」と言った。
彼らは君に成功してほしくないんだ。
なぜなら彼らは成功出来なかったから。
途中で諦めてしまったから。
だから君にもその夢を諦めてほしいんだ。
不幸なひとは、不幸な人を友達にしたいんだ。
決して諦めては駄目だ。
自分のまわりをエネルギーであふれ、しっかりした考え方を持っている人で固めなさい。
自分のまわりを野心であふれ、プラス思考の人で固めなさい。
近くに誰か憧れる人がいたら、その人にアドバイスを��めなさい。
君の人生を考えることが出来るのは君だけだ。
君の夢がなんであれ、それに向かっていくんだ。
何故なら、君は幸せになる為に生まれてきたんだ
何故なら、君は幸せになる為に生まれてきたんだ
マジック・ジョンソン “My Life”
Don’t let anyone tell you what you can’t do.
If you don’t succeed, let it be because of you.
Don’t blame it on other people.
A lot of people doubted me, too.
Some people don’t want you to make it,
because they’re not going to make it.
They’ve give up, so they want you to give up, too.
As the saying goes, misery loves company.
Don’t give up!
Surround yourself with people who are energetic and disciplined.
Surround yourselves with ambitious, positive people.
If there are adults you admire,
don’t be afraid to ask them for help and advice.
Because you were born to be happy.
Because you were born to be happy
“My Life” Magic Johnson
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shogonu · 6 years
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もうすぐ高校生になる息子は思春期の真っ只中だ。話しかけても一瞥するだけで返事も返さないし、いつも不機嫌そうな顔をしている。これが思春期の正しい姿だ、というような、思春期のお手本のような感じである。
僕の母親が、十代の頃のアンタはあたしを虫を見るような目で見ていたと今でも憤慨して怒ってくるのだが、なるほどこれかと思った。お母さん。安心してください。あなたの息子も、そのまた息子から同じ仕打ちを受けていますよ。因果は巡っています。火の鳥のように。
でも、と思う。たしかに十代の頃の僕は母親のことを煙たがっていたけれど、別に嫌っていた訳ではなかった。僕の息子はどうだろう?
今日のご飯は自信作だぞと言う僕を無視して食卓に座る息子。一口頬張った所で、目を丸くして、うわこれ美味いと言ってから、しまったという顔をして寡黙な表情に戻す息子。
お父さんがジャスティン・ビーバーの真似をして踊ったり、息子が歌ってる合いの手にPitbullの真似をして合いの手を入れたりするのを必死で笑わないように頬をピクピクさせながら不機嫌な顔を保とうとする息子。
先日は息子からお父さんのことが嫌いだ、一人で生きていきたいと言われた。僕は申し訳なくて悲しくて息子の前でおいおいと泣いてしまった。泣きながら、お父さんは君と一緒に暮らす毎日がとても楽しかったけれど、君はお父さんと一緒に暮らしている毎日が辛かったの気が付かなくてごめんねと言った。いつの間にか息子も一緒に泣いていた。そして、本当に嫌いだったらゲームとか一緒にやらないしと、ぼそっと呟いた。後からLINEでさっきはゴメンと送ってくれた。
あはん。
思い切り不機嫌な顔をしても、ろくに返事を返さなくても、隠しきれてないんだなあ、息子よ。君は小さい頃からなんにも変わってないんだ。ずっと優しいままなんだよ。お父さんはそれを知っているから、実は何にも心配してないんだ。
夜泣きをしたり、オムツを取り替えてたりした時がいつか終わってしまうように。世界の中心がお父さんとお母さんで、朝から晩までお父さんお父さんと纏わり付いてきた時がいつか終わってしまうように。いつか、そのどこにぶつけて良いのか分からないイライラや、言葉に出来ないもどかしい感情も晴れる時がくるはず。だからお父さんは二度と戻らないこの息子の思春期を思う存分楽しみたいと思っている。
そして、息子の赤ん坊の頃から成人するくらいまでの頃の思い出を胸にお父さんは死にたい。死に際して人が持っていけるものは、そういう思い出だけだから。
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shogonu · 6 years
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順調な進化を遂げるVR/AR
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新しいハードやプロダクトは、それが従来のモノから大きく飛躍したモノであればある程、登場から普及までにそれなりの時間がかかります。
個人がコンピュータを所有するという概念がまだ一般的ではなかった時代に個人が所有するコンピュータ(Personal Computer=PC)として一斉を風靡した『AppleⅡ』にしても、『Altair8800』や『IMSAI』など多くの先行PCがあった上で登場しました。
iPhoneにしても、まだインフラも無くCPUの性能も低い時代からApple自身が『Newton』というiPhoneと同コンセプトのプロダクトを15年近く前に発売しています。その後も携帯情報端末(PDA)と呼ばれる現在のスマートフォンに繋がるプロダクトがNokiaやPalmなどから数多く登場し、ハードやソフトが切磋琢磨され、さらにインターネットの普及や携帯通信規格の速度アップなどインフラ周りの環境が整った上で登場したのが『iPhone(第1世代)』だった訳です。
iPhoneを代表とするスマートフォンも、突然変異的に出現したのではなく、携帯可能な個人情報端末という基本コンセプトをベースに各社が様々なチャレンジを行い、「俺の屍を超えていけ」があってスマートフォンに到達しました。どれだけコンセプトや思想が正しかったとしても、ハード・ソフトの進化とブラッシュアップを経てインフラが整わなければ、幅広いユーザーに受け入れられデファクトスタンダードとなるプロダクトにはなり得ません。
VR/ARも今まさにこの途上にあります。2016年にリリースされた第1世代のPCをベースとしたパーソナルなVRハードから、スマホと接続して利用する簡易型、単体で利用可能な『Oculus Go』や『Vive Focus』『Mirage Solo』などのスタンドアローン型、そして今後登場してくるMagic LeapやAppleのVR/ARのグラス型などのハードの進化。さらに視線の中心のみを高解像度、周囲を低解像度にレンダリングする事で速度向上を測るFoveated Renderingやジェスチャーや音声によるコントロール精度の向上といったソフトの進化。そして2019年から世界の通信キャリアがスタートを予定している第5世代通信規格(5G)、nVidiaのJetsonに代表される1chip化したAI処理や基地局を利用してAI&レンダリング処理を行うエッヂコンピューティング等々......インフラ環境も続々と進化しています。これらが複合的に相互に影響し合いながら、あるポイントに到達した時に出現するのがデファクトスタンダードになるプロダクトです。
10年後、皆さんが使っているVR/ARのデバイスで日常的に行なっている行為は、現在ではまだ姿形もないモノになる筈です。それは携帯電話が普及する前の時代の人にTwitterやInstagramの説明をするのに似ています。Twitterが登場した時代の人ですら「個人のどうでもいい呟きを世界中に公開なんかして誰がそんなものに興味を持つんだい?」と言っていました。コンセプトや思想は、ハード・ソフト・インフラが進化した上でプロダクトという形にして初めて理解されるものだからです。
今回のFacebook F8で発表された『Oculus Go』というハードやジェスチャー認識、映像からの点群生成などのソフトが順調に、ある部分では予想以上のスピードで進化している事が分かった素晴らしいものでした。
■ 200ドルのVR「オキュラスゴー」、WSJ記者が体験 - WSJ
http://jp.wsj.com/articles/SB10229774626089234747904584198881704675354
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shogonu · 6 years
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『Think different.』
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潰れる寸前だった当時のAppleが放った起死回生のCM『Think different.』。ジョブズ自身が語るメッセージの完成度もさる事ながら、あの状況でこのCMを打ったところにこのCMの偉大さがある。それは「人の意志」こそが至高であるというメッセージ。当時、あのCMをApple社内の人間が見ても何が良いんだかよく分からなかった、というのが最高にリアルだと思う。それでも「これでいくんだよ!」とやるのがリーダーの仕事だよね。
>ブリーフィングが終わっても、その場にいた全員がピンと来ないという感じでした
>登場する人物はMacユーザーでもないし、ほとんどは亡くなっている人たちでしたし、どこの誰がこのCMに共感するのだろう? という疑問の声がいくつもあがりました。
■Appleの原動力『Think different.』からの20年を振り返る
https://cloudpack.media/31829
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shogonu · 6 years
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今、まわりの誰からも理解されないで苦しんでいる人へ
僕は今、スタートアップと呼ばれる会社で、あーでもないこーでもないと色々な人たちとプロダクトを作っています。世の中を超便利にして圧倒的に変えてやろうと、笑ったり喧嘩したり怒られたり泣いたりして楽しく幸せな仕事に取り組んでいます。もちろん楽しい事だけではなく苦しい事も沢山あるんですけれども。
でも、昔からずっとこんな事が出来ていた訳ではありません。多くの人から理解されず、今以上にのたうち回っていた日々がありました。
僕はVR, AR, MRと呼ばれるxR分野の仕事をしています。今でこそ毎日のニュースで見ないことは無いxRですが、2013年から2014年までは日本の中での注目はまだまだ低いものでした。海外では何々のスタートアップが何億円の投資を得たとか、こんなハードやソフトが作られているとか、そんな胸踊るニュースがネットを駆け巡っていました。そんなxRで仕事がしたかった僕ですが、当時は前の会社を失敗して無一文になり、周りの方に助けて頂いたり、いくつかの会社にお世話になったりしながら何とかこの分野で仕事が出来ないものかとジタバタしていました。
まだ市場が立ち上がる前だった事もあり、好意的な意見を貰うこともありましたが、まだまだ「こんな玩具みたいなものが大きな市場を作るのかな?」でした。それでも2012年のkickstarterでの一般向け低価格HMDの発表から2013年の展示会CESでの大きな話題、開発キットを試した時の興奮、海外での動きの速さに僕は衝動を抑えることは出来ませんでした。
この頃、VRについて外部の方からネガティブな意見を貰ってもあまり意に介すことは無かったのですが、自分の会社や身近な人からネガティブな意見を貰うのは割とダメージを受けていたと思います。例えば自分の会社の中で新しい企画や事業を提案すると「こんなものはない」「仕事になる筈がない」「やったことがない」「ウチがやるべきではない」など様々な意見が出てきます。僕も「海外では今はまだ顕在化してない市場やサービスをトライ&エラーで創りあげていくスタートアップという会社がある」「xRはまさにいまその過程にある」等を社内で説いたりしましたが、なかなか理解を得られるものではありませんでした。スタートアップなどという考え方は一般の会社からすれば異端の極みなのです。
例えば圧政を強いられている国で「海の向こうでは誰もが個人を認められて自由に発言して考えて自分のやりたい事をやれる世界があるらしい。僕らもそういう世界を目指そう」と説いて回るのに似ているかもしれません。両親も友達も会社の人も周りの誰もが「そんな世界もあるかもしれないが、でもそれはここでは無理だ。あなたはこの世界でやらなければいけない事をやりなさい」と反対されるでしょう。反対されるだけならまだしも邪魔されたり密告されて投獄されたりするかもしれません。なぜなら人は変化を恐るものだからです。それがより良い変化、正しくなるような変化だとしても、です。
人はどのような過酷で劣悪な環境でも慣れるといいます。そして一度慣れてしまうと今度はその環境を変えることを恐れます。人が恐れるのは現在の苦しみなどでは無く、この先にどうなるかわからない未知に対してだからです。どれだけ今の環境が苦しくとも辛くとも一度その環境に慣れてしまった人達にとっては環境そのものを変えようとする行為への恐怖が勝るのです。
最終的に僕はその時の環境から飛び出して、まったく何にもないゼロからスタートアップを始めました。投資を受けたこともなかった僕がVCやエンジェルを回り、勝手を知らないので当然のことながら断られまくりました。どうなるかも分からないので最初はもちろん不安でしだが、それでも先ずは始めてみました。そして始めてみれば分かること、一歩進んでみなければ分からないことがあるのだと知りました。
今、まわりの誰からも理解されないで苦しんでいる人へ。
どうかこの世の中、今の現状に慣れないでください。今の世界で器用にならず不器用なままでいてください。
多くの人に反対されると自分の方が間違っているのではないかと思う事もあります。でも萎えないでください。そして諦めないでください。あなたの考えている事はあなたの属するその社会のルールでは認められないだけです。その社会からほんの一歩だけ外に出てみればまるで違った景色が見えてきます。
そしてその一歩を踏み出そうとする時の恐怖に背を向けないでください。怖いと思うことはそれが未知のことだからです。怖いと思ったら、それは成功に向かっています。恐怖から離れようとせずに恐怖と共に生きましょう。
僕も恐怖で萎えそうな心を奮い立たせたり騙したり抑えつけたりしながら前へ前へと進んでいます���頑張りましょう。
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shogonu · 7 years
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VA/ARの市場の伸びは線形ではなく、初期はなだらかに、あるポイントから非線形に一気に伸びると最初から言われてはいたんだけれども。IDCの予測もそれに則っています。
KEY FACTORとしては、MicrosoftによるPC向けVR/ARの標準化、OSレベルでの対応になる「Windows Mixed Reality」、モバイル向けVR/ARの標準化、「Daydream」とセンサー系「Tango」による乱立したフォーマットの統廃合による一本化、その他、標準的な機器進化であるワイヤレス化、etc, etc….コンシューマ向けとしめは標準コントローラの事実上の標準化が必要。ファミコンの登場でそれまで乱立していた据え置きゲーム機のコントローラがその後十字&ABボタンに事実上の標準化したのと同様に。
>2016年にはAR/VR合計で1,000万台弱であったヘッドセットの出荷台数は、2021年には1億台をわずかに下回る程度までに成長すると見込まれ、2016年~2021年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は57.7%と著しいペースでの市場拡大が期待されています
■AR/VRヘッドセットの世界/国内出荷台数予測を発表 http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20170627Apr.html
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shogonu · 7 years
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ユーザーが望むプロダクトはハイテクじゃない
xRだ、Fintechだ、と騒いでる横から一気に話題を掻っ攫っていきそうなのが音声アシスタントによるインテリジェント・スピーカー市場だ。そんなのスマホでやれば良いじゃないか、と思われがちだけど「スマホを取り出すことすらめんどうくさい」と感じる人やシチュエーションが多かったのだ。それにプラスして音声認識率の飛躍的な向上により、音声アシスタントに対して懐疑的だった人たちも取込む事に成功し、現時点で数千万ユーザー、一年以内に1億ユーザーを突破するだろうという勢いになっている。 結局のところユーザーは、今よりも簡単で、今よりも面倒がなく、今よりも早く、今よりも安いプロダクトやサービスを望んでいるのであり、ハイテクを望んでいる訳ではないのだ。高機能や高性能といった部分はむしろユーザーが意識しなくて良いように隠され見えないバックエンドに集約されていく。 DVERSEのSYMMETRY内の検索やコマンドも音声アシストに振っているのだけれど、xR系のプロダクト全般も、一般ユーザーに近い所では今後はより音声アシスタントをうまく取り入れたモノになっていくと思われる。 ■「本命」が年内にも上陸、注目集まる音声アシスタント:ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/17/042000156/061200004/?ST=spleaf
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shogonu · 7 years
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示唆に富んだ良いblog。スタートアップも同様で、資金調達にせよ製品開発にせよ企業文化の構築にせよ「こうやらなければならない」と思い込んでいる事が多過ぎると思う。 これだけ変化の早い時代、テクノロジー進歩に併せて人々の生き方や考え方も急速に変化している今の時代の中で、旧世代のやり方や成功例を当て嵌めようとしても決して上手くはいかないと感じる。誰もやっていない事をやりながら失敗し修正して不確実性をコントロールしていく。それがスタートアップであり、そこに「究極の真実」や「絶対的なルール」などという都合の良いものは存在しないのだ。 >テクノロジーによって我々の暮らしは変化しつつあり、つながり方や仕事の進め方、さらには若者の価値観すら変わりつつある >何かを始めるにあたって許可を得る必要があると思い込んでいる人が多い。でも自分がやりたいと思えば、すぐに始めればよいし、やり続ける必要もない ■社会規範が我々の日常のリアリティーにそぐわなくなったとき、新しいことを試すのに、許可は要らない : Market Hack http://markethack.net/archives/52047998.html
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shogonu · 7 years
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記憶の扉は簡単に開きます
昨日はしばらく放置していた昔のHDDデータを整理していた。その中に長男が初めて自転車に乗れた日の日記を見つけた。
日記を読むと、今年の夏には僕の身長を抜かしてしまいそうな長男が、最初に自転車に1人で乗れたその日の事を昨日のことのように思い出した。
最近、昔の事を思い出そうとすると自分自身の記憶が朧げになっている事に気が付く。10年前、20年前と遡れば遡るほど、全体の記憶はあるものの細かい部分は霞がかかったような、薄い膜を通したように、忘却の彼方に消えかかっていると感じる。
子供のことも同様で、ついこの前までとても小さかった筈なのに、毎日毎日小さな長男と笑ったり怒ったり泣いたりした筈なのに、今ではほとんど忘れてしまっているのだ。
もちろん大きくなった長男も大好きなんだけれど、あんなにも幸せな毎日がどんどん消えてしまうのはとても儚くて寂しい。今回、日記を読んだ時に、この10年近く忘れていたあの日の事がはっきりと細部まで思い出されて心底ホッとした。
人の記憶は曖昧な様でいて何かのきっかけさえあれば数ヶ月、数年前のランチのメニューでさえも鮮明に思い出せるのだ。
僕がこの事に気がついたのは中学生の夏休みに行った夢日記だった。朝起きたらすぐにその日に見た夢を日記につける。日記に書いた夢はその後、何ヶ月、何十年たっても思い出す事が出来た。
それから僕は、その日におこった出来事や思ったこと、感じたこと、なるべく文章に残すようにした。日々の生活の中で忘れ去っていってしまう小さな事でも、文章にさえ残してあればそれがトリガーとなってその時の気持ちまでリプレイしてくれる。写真でも良いのだけれど文章の方がリプレイの再現性は高いと感じる。
これはみなさんにも是非お薦めしたい。
死の淵に際して僕らが最後に傍に抱くもの。それは想い出という宝物だけなんじゃないかな。そして多くの想い出と共に旅立てる事が出来るのならば、それはとても幸せな事だと思うのです。
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