Tumgik
str-ch · 6 years
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おおきくなったのにな
空想の海へ脳を浸したんだ
一面に広がる非現実
「何歳(イクツ)までこんなこと…」
なんて自嘲してはまた浸る
押し寄せる現実感から
必死に逃れるように僕は
しがみつく4.7インチの世界
諦めても棄てられない
「いつかきっと」
人並みにそんなことを思いながら
死んだ瞳に瞼を落とす
変わらぬ平凡と失望感を抱いて
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str-ch · 7 years
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オニユリ
特異な存在であるのだと言い聞かせても
嘘はどこまでも嘘でしかなくて
雑多に埋もれる虫螻のようだと
嘲る方が性に合うらしい
走り去る毎日に意味を見い出せず
のんべんだらりと過ごす今日もまた
生を噛み締める幸福感などないもの
明日の自分は自分次第だ 腐るほど聞いた
二言目には「そんなこと言ったって」
囁いてはまた この程度かと自分を蔑む
諦めるように目を伏せる午前零時
廻り続ける嫌悪感を抱き 夜を沈めた
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str-ch · 7 years
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星屑
星の数ほどいる夢を追う人 星の数にも入れない 臆病な僕ら 光に向かう勇気すら出せず 呆然とただ来る毎日に怯える 踏み出せない一歩に 頭を抱え それでも生きてる 醜さを握りつぶす強さは 誰もが持ってるわけじゃない 望まない明日なんて来なくていい 死ぬ勇気すら出せず そっと息の根を止めてと願う無責任な僕 踏み出せない一歩に 頭を抱え それでも生きてる 醜さを握りつぶす強さは 誰もが持ってるわけじゃない 光掴まずとも 叫ぶ この弱さを 誰に望まれなくとも 吐き出して前へ
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str-ch · 7 years
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非現実に生きる錯覚
五里霧中に駆けずり回る 不確かな存在感に怯え 何も無いよ 此処に在るのは まるで現実味のない日々だけ 生きている 僕は生きている 言い聞かせる声は遠く 確かに此処に居るんだと 証明する術が僕にはなくて それでも変わらず昇る日を睨む 誰か僕の名前を呼んでよ ねえ
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str-ch · 7 years
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底の無い沼 ずぶりと沈む 行き着く先に何があるのか 抉る 抉る 不安をえぐる 心が脳が 見透かされるように 苦しい 何が 何が苦しい 苦しい 解らない 解らなくて苦しい 沈んだ先で 視覚は死んだ 光を望む 資格は死んだ 廻る 廻る 不安はまわる 独りぼっちだ 気付かされるように 哀しい 全て 「生きる」全てが 苦しい 終わらない 溢れ出した狂気 消えていく勇気なんてないんだ 死んでいく心など関係なしに 苦しい 何が 何が苦しい 苦しい 解らない 解らなくて苦しい 哀しい 全て 「生きる」全てが 苦しい 終わらない 枯れ果てた 声 涙
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str-ch · 7 years
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絶光
心の扉 開けば開くほど ひとりぼっちになっていくような そんな気持ちが拭えないまま 懲りずに開いては 孤独を叫び 咽ぶ 病的に育った寂寥感 抉り取られた自尊心 笑止 可哀想だと 嘲るでしょう 月は隕ちた 広がる静寂 一面の黒は 私と同じ 不確かな恐怖と 不気味な高揚感よ 続け 永久に 日は昇らぬまま
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str-ch · 7 years
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ダイバー
目を閉じて 心の中を泳いだ 水面に浮かぶ嘘の羅列と 奥に潜む感情 妬み 嫉み どうかそのまま 深くへ沈んでゆけ
弱い私を 醜い私を 認められずに目を背ける日々 変わりたい 変われない 言い訳だけが得意になっていった
ねえダイバー あなたの目は何を映すの? 綺麗な飾り物の心だけを見ていて 飽和していく私の感情には ダイバー どうか気づかず 綺麗な私を…
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str-ch · 7 years
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深海の海月
ゆっくりと深く ゆらゆらと 沈んでいく 遠回りをしながら 深く 深く 差し込む光は 薄く 儚く 着実に 黒へと近づいていく 見渡す限りの黒の末に 青に染まった世界が広がる 輪郭のぼやけた毎日に 膨らむ恐怖に たまらず叫んだ 深海の彼方から ぷくり ぷくりと泡に変わる僕の激情は 音もなく消えていく 誰が触れることもなく
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str-ch · 7 years
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マインド
「あたりまえ」が捻じ曲がったこの世界で 真面目に生きるなんて馬鹿馬鹿しい
そう思ってしまえば楽だけど 同時に腐っていく自分なりの正義 それはとても悲しいから
全部失って 奪われるくらいなら いっそ死んだ方がマシだろう だから せめて自分だけはいつだって 正しいことを 正しいことだと 言えるひとであり続けたいんだ
なんて綺麗事 誰にだって言えるね 所詮机上の空論 馬鹿馬鹿しい
だけど僕は僕でありたいから つまらない価値観に洗脳されぬよう 全神経研ぎ澄まして
全部失って 奪われるくらいなら いっそ死んだ方がマシだろう だから せめて自分だけはいつだって 正しいことを 正しいことだと 思えるひとであり続けたいんだ
五感で感じる全ては僕のもの 心の中までは覗かせはしない
全部失って 奪われるくらいなら いっそ死んだ方がマシだろう だから せめて自分だけはいつだって 正しいことを 正しいことだと 思えるひとであり続けたいんだ
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str-ch · 7 years
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ココロイロ
優しい人ね あなたがそう言うから 僕は優しい人になった 楽しい人ね あなたがそう言うから 僕は楽しい人になった あなたの言葉が 僕を作った あなたの思う 僕を作った 真っ黒なキャンパスを白く塗りつぶして 代わりに色を散らしていく 無造作に 無邪気に散りばめられた色達が すべての僕へと繋がっていくのです 優しい人ね あなたがそう言うから 僕は優しい人になった 寂しい人ね あなたが吐き捨てるから 僕は寂しい人になった あなたの言葉が僕を作った 僕を作った あなたは何処(イズコ) 真っ黒なキャンパスを白く塗りつぶして 代わりに色を散らしていく 無造作に 無邪気に散りばめられた色達が すべての僕へと繋がっていくのです あのとき優しいと 楽しいと言ってくれたあなたは消えた 僕を作ったあなた ずるいあなた 寂しい心にはあなたの残した色だけが残る 散りばめられた色を黒に戻す術はなくて ずるいあなた どうかもう一度 真っ黒なキャンパスを白く塗りつぶして 代わりに色を散らしていく 無邪気に散りばめられた色達だけが今も すべての僕へと繋がっているのです
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str-ch · 7 years
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僕だけのうた
からっぽの頭で僕は歌うよ 意味なんてないさ ただ歌うよ からっぽのうたを僕は歌うよ 中身なんてなくたっていいじゃない 響く詞なんてわからないなら 自分のための歌にしよう 誰にも届かなくたっていいさ 好きなメロディくちずさんで 僕だけのうた 僕だけのうた からっぽの頭で僕を歌うよ 理由(ワケ)なんてないさ ただ歌うよ からっぽな僕のうたを歌うよ 中身なんてなくたっていいじゃない 意識を持たぬ人形みたいだ 僕を覆う空虚と無意味 誰にも届かないまま消えていく 好きなメロディ忘れちゃった 僕だけのうた 僕だけのうた 誰も覚えてない 僕だけのうた 僕も覚えてない 僕だけのうた
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str-ch · 7 years
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黒に染まる
イマを変えるのは自分自身だなんて そう言えるのは所詮 変えられた強い人たちだからだろう
周りに淘汰されて動けない僕は どうすればいい 何に縋ればいい 答えは誰にも解らない 誰も救えない
嘆き叫んで 泣き喚いて それも心の中 ひとり抱え込む 何も出来ないままの僕は 何の為に生きればいい 自分なんて大嫌いだ 嗚呼なんてつまらない こんな世界なら みんな一緒に 消えてなくなればいい…
毎日酷使する身体 生きるための労働 消費することしか出来ないこんな生活に 価値なんて微塵も感じられないんだ
望んじゃいないこんな現実は やるせなさと 不甲斐なさの吹き溜まり 何も出来ないままの僕は 何の為に生きればいい 自分なんて大嫌いだ 嗚呼なんてつまらない こんな世界なら みんな一緒に 消えてなくなればいい…
或る日の深夜 公園に焼死体 黒に染まった 骸は笑う
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str-ch · 7 years
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今日という日を
枯葉のように朽ちていく日々に 疲れ果てた鳥は翼を折る 飛ぶことを諦めてじっと 過ぎていく時間にため息を吐く 存在すら不確定な未来を憂う僕ら 先の事なんて 考えてどうする そうやってそうやって 毎日に絶望していくんだろう 明日がどうなんて 考えなくたっていい 来るかどうかもわからないんだ 目の前に広がる 訪れてしまった今日を ありがとうって感謝して 精いっぱい 生きていくんだ
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str-ch · 8 years
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あいのかたち
貴女の全身に���を刻もう 精いっぱいの愛情表現 貴女はどう思うでしょうか 嬉しいでしょうか 苦しいでしょうか 泣き腫らしたその目すら 嗚呼なんて愛おしい 首筋に触れる両の手 次第に表情を歪め 私をみつめる貴女 狂いそうな程 愛情が溢れる 嬉しいでしょうか 哀しいでしょうか それはどうだっていいの 私が満たされれば あいのかたち 歪んでるだなんて 思ってないの これが私 私のあいのかたち
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str-ch · 8 years
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何がわかるか
僕の青春を灰色に染めた お前らなんかに何がわかるか 全否定 存在を鼻で笑った 哀れむ視線 陰に潜む僕に 語りかけることはなく ただ 可哀想に 自業自得だ と きっと云うんだろう お前らなんかに何がわかるか この悔しさが 醜さが お前らなんかに何がわかるか この憎しみが とめどない殺意が
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str-ch · 8 years
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言の葉の殺人鬼
優しいね とアナタは言った 悪意のない言葉達に 僕は蝕まれていく
アナタの言葉に応えようと 誰にも嫌われないようにと 必死に自分を隠して 都合のいい僕を演じる 疲れたなあと ひとり大きなため息
優しいんじゃなくて 怯えているだけ 怖いよ 皆が アナタが 好き勝手に 「僕」を作らないで その「僕」に僕は淘汰される 人知れず 死んでいくの
気付いてよ と心が泣いた 声にならないその言葉は 僕の中で廻る
心の内は泣いたままだけど アナタに好きでいて欲しいから 必死に涙を拭って 僕はまたにこりと笑う 隠した弱音は 吐き出されることもなく
気付かないのは 当たり前だろう 無理して 笑うからだろう 独りよがりで 閉ざした想いを 伝えることがもしできるなら どれだけ楽になるだろうか
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str-ch · 8 years
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始発点
自分勝手に諦めた 理由なんて後からつけた 逃げたかった 実らない苦痛からただ 頑張ることを辞めた 楽になりたかった 楽になれなかった もっと辛いよ 望んでいた 何かが起こると 誰かが変えてくれると 変えるのは紛れもない自分自身だと やっと気づいた これは始まり 振り向かずさあ 前へ 前へ 諦めた筈なのに ひたすらに悔しくなった 周りを見ればみる程 ちっぽけだなと哀しくて 頑張ろうって思った 楽ばかりじゃないけど それでも乗り越える 光がみえる 望んでいた 何かが起こると 誰かが変えてくれると 変えるのは紛れもない自分自身だと やっと気づいた これは始まり 振り向かずさあ 前へ 前へ 動き出した 未来への一歩 誰かを変えてやろうと 涙を振り払う希望を叫ぶよ 心に決めた これは始まり もう止まらない 光へ 光へ
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