第九回オリコンTOP10楽曲アレンジ考察
みなさん、おはこんばんちわ!!!
作曲・編曲家を夢見るochibiです。
今週の発表された『2018/09/10~2018/09/16』の一週間で売り上げ枚数の多かったシングル楽曲のアレンジを考察していきたいと思います!
まずは今週のランクイン楽曲まとめリストのURLをば!
https://www.youtube.com/playlist?list=PLrSIABKRzu2q8yqAIWnS7ETUHx8iHwAce
それではさっそく1位の楽曲からアレンジを考察していきましょう!
1位:「生きろ」/NEWS
作詞:ヒロイズム 作曲:ヒロイズム 編曲:ヒロイズム、石塚知生
公式からアップロードされているものがなかったので割愛
2位:炎・天下奪取/BOYS AND MEN
作詞:前山田健一 作曲:前山田健一 編曲:三好啓太
https://youtu.be/n99HOzd6nyA?list=PLrSIABKRzu2q8yqAIWnS7ETUHx8iHwAce&t=96
構成:In1(6)-In2(8)-A(16)-B(10)-サビ(18)
「In1」
・ アイドルソングらしく歌で始まるイントロ。
・ギターの白玉パワーコードやコードチェンジのタイミングで鳴るドラムなど出だしの定番アレンジ。
・ブラスアレンジが加わっているためちょっとゴージャスさのあるアレンジに仕上がっている。
・5小節目からテンポチェンジが入って少しテンポが上がる。
「In2」
・ メインは歌でリードを取っている。
・リードの歌の歌詞が「Wow~」の為LIVEなどではファンと一緒に歌えるのがポイント。
・オケはキメやハーフになるなどあまり音を動かさない分リズムで変化をつけている。
「A」
・Aメロ前半8小節ははピアノとアコギメインで少ししっとりとはじまる。
・2・4拍目でハイハットを入れることで静けさを保ったままアクセントを入れることができている。
・8小節目終わりで管楽器のフレーズが入り変化を提示して後半に移る。
・歪み系のギターのパワーコードやドラム、ベースが入ってきて派手さが出てくる。
・後半からはピアノが八分音符の連打フレーズを弾いていることで楽曲のリズムに豊かさが増している。
「B」
・リズムがハーフになり一度楽曲が鎮まる。
・オケの楽器もリズムに合わせてコードを鳴らすことで間をしっかり作ってる。
・Aメロと対照的に歌メロも大きく動くフレーズに代わり対比を生み出している。
・4小節目終わりのサイン波のシンセが動きを加えて5小節目からは動きが出てくる。
・7小節目からより疾走感を感じるリズムに代わりサビへ向かっての盛り上がりをより強めている。
「サビ」
・歌の人数が多いのでオケは比較的シンプルに作られている。
・歌の所々に入ってくるキメのような部分を強調するためにシンプルに作っているのかもしれない。
・ここではブラスが裏メロなどの役割ではなく歌のキメや手拍子などを強調するためにそれぞれのリズムに合わせてアクセントを加える役割を担っている。
3位:LIVIN’IT UP/MONSTA X
作詞:YVES & ADAMS 作曲:Albin Nordqvist、Tommy Clint 編曲:不明
https://www.youtube.com/watch?v=YWL9ClaTm6E
構成:In(8)-A(8)-B(4)-サビ(8)
「In」
・ベースのリズムが独特なイントロ。
・独特なリズムと音程の動きがこの楽曲の妖しさ的な部分を支えている。
・4小節目からは歌とシンセが入ってきて少しずつ盛り上がってくる。
・シンセはフィルターエンベロープのかかった明るめのパッドでアタックのコード感を出しつつ楽曲に動きを加えている。
「A」
・前半4小節はラップ的なメロのパート。
・オケはメロが特徴的なためベースとドラムがメインのシンプルな構成になっている。
・後半4小節からはイントロ後半にも出てきた明るいシンセパッドが加わりオケに明るさや動きが加わる。
・歌メロはラップから一転して通常の歌メロになる。
「B」
・一旦オケがほとんど抜けて歌がメインとなる。
・歌メロの後ろでピッチが上がっていくSEが鳴っており、楽曲を徐々に盛り上げていく効果がある。
・3小節目からキックが徐々に鳴りはじめて盛り上がっていく。
「サビ」
・歌の人数が多いのでオケはシンプルなアレンジになっている。
・シンセの裏打ちでリズムに動きを付けながらドラムとベースがしっかり基本のリズムを支えているので上に乗っかっている複雑さのある歌のリズムが際立って���こえる。
・明るいシンセパッドが楽曲コード感を支えている。
4位:CAN’T STOP/GANG PARADE
作詞:JxSxK、松隈ケンタ 作曲:松隈ケンタ 編曲:不明
https://www.youtube.com/watch?v=e0pEQFo3y78
構成:In(8)-A(16)-B(8)-サビ(24)
「In」
・白玉の歪みギターとアルペジオの歪みギターで始まる。
・左の白玉でしっかりコード感を提示しつつ右のアルペジオが動きを加えていることで静かながらこれから始まる期待感を煽るアレンジとなっている。
・5小節目からキックとベースが加わりキックの四つ打ちが期待感をより一層煽って歌が始まる。
「A」
・前半8小節はイントロの雰囲気を残しつつ展開されていく。
・キックの4つ打ちと白玉ギターが統一感をだしている。
・ベースが8分の刻みになることで大きく印象を変えずに楽曲に変化をつけている。
・右側で鳴っているシンセはフィルターを閉じておとなしい音作りで演奏されているため目立ちすぎずにベースとともに変化をつける役割を担っている。
・9小節目からはキックやシンセの動きを変えずにベースと左右のギターが共通のキメを繰り返していることで基本の形を崩さずに変化をさらにつけて盛り上がっていく。
「B」
・キックは基本の形を維持しつつ静けさを前面に押し出したBメロ。
・サビ前に一度静かにすることでサビでの盛り上がり感を増幅させる効果がある。
・各パートが中域~高域に集まることで低音を抜いて浮遊感を出しているのもこのBメロの特徴。
・ギターのアルペジオはコードの動きにかかわらず同じフレーズを演奏し続けているのもこの浮遊感を支えるアレンジとなっている。
「サビ」
・ここでもキックは同じパターンを刻み続け左右のギターがコード弾きに代わり厚みが増すことで盛り上がり効果がある。
・アルペジオギターが抜けた分、シンセが増えて音に動きを出している。
・Bメロの浮遊感から一転して再びこの安定感のあるアレンジに代わることで安心感を感じながらサビに入ることができている。
・17小節目からは間奏前の繋ぎのような役割。サビの空気感を残しつつメロの譜割が大きくなったり休符が長くとられている。静けさを感じさせることで急に変わるのではなく、なだらかに盛り上がりを収めている。
5位:ずっとサマーで恋してる/虹のコンキスタドール
作詞:NOBE 作曲:村カワ基成 編曲: 村カワ基成
https://www.youtube.com/watch?v=7udQDzPMpoY
構成:出サビ(8)-間奏(16)-A(32)-B(18)-サビ(36)
「出サビ」
・ピアノと歌がメインでは静かに始まる出サビ。
・歌を半分ずつ二人で分けて歌っており、人数が多いことを生かしたアレンジとなっている。
・フィルターのかかったドラムもなっており静かながらリズムに動きを与えて躍動感を出している。
「間奏」
・速いテンポ感が楽曲全体を通して印象的。
・歯切れのいいブラスのフレーズが楽曲により疾走感を与えている。
・楽曲全体を通してベースの音作りが高域までしっかり出ていてガリガリした金属質な部分も収録されている。
・このガリガリ成分が歪みギターの疾走感、スピード感に近いものを含んでいるのでこの楽曲の勢いの良さを支えている要素となっている。
「A」
・疾走感を維持して譜割の細かいメロで駆け抜けていくAメロ。
・ギターとベースが8分フレーズメインで演奏しているためシンプルながらしっかり楽曲のスピード感を提示している。
・要所要所ではいってくるブラスがしつこくなく程よいアクセントになっている。
「B」
・ハーフのリズムになり少ししっとりや哀愁に近いものを感じさせる前半8小節。
・ギターとベースも合わせて控えめになっているがその分ピアノがラテン的なフレーズ(モントゥーノ)を演奏しリズムに動きを加えたり夏の哀愁のような成分を加えている。
・7・8小節目で半音ずつ落ちるシンコペーションしてるキメを挟んで盛り上げている。
・9小節目からはコードも上昇型の動きをしておりブラスもしっかり鳴り始め楽曲を盛り上げながらサビへ向かっているのがうかがえる。
「サビ」
・同じ音型、同じ言葉を繰り返すことで聴き手に覚えさせる効果を感じるサビのメロ。
・オケはギターとベースはしっかりコードを鳴らして楽曲の土台をつくり、ブラスとピアノが楽曲に鮮やかさを加えている。
・ブラスはBメロ以上に音数が増えはサビの派手さを強調している。
・ ドラムがシンプルな分ピアノはBメロ同様動くフレーズでリズムに動きをつけている。
・29小節目(1:46あたり、マイナーペンタのリフに代わるところ)からはハーフのリズムで譜割の大きいメロに変化して楽曲にアクセントを加えている。
・一度わざとテンポを落としてこの後の間奏に備えているとも受け取れる。
6位:ここに/関ジャニ∞
作詞:WANIMAのMA 作曲: WANIMAのMA 編曲:Peach
公式からアップロードされているものがなかったので割愛
7位:Bedtime Story/西野カナ
作詞:西野カナ 作曲:山本加津彦 編曲:板井直樹
https://www.youtube.com/watch?v=JZqplTvRex8&t=19s
構成:In(5)-歌間奏(10)-A(16)-B(8)-サビ(16)
「In」
・楽曲のイメージに合うような優しいサウンドのピアノから始まるイントロ。
・グロッケンのような音、ウィンドチャイムが鳴ることでキラキラ明るさも加えている。
・弦楽隊も鳴っており広がりを加えている。
「歌間奏」
・楽曲全体が物語のような曲なので、ここで物語の導入の部分を歌っている。
・オケにはアコギが加わりイントロより音に動きが出て少し盛り上がってAメロへ向かう。
・歌が終わってからの4分音符の下降フレーズはリズムに沿ったフレーズで聴き手を安心させて落ち着いてAメロに導入していく効果があると考える。
「A」
・西野カナらしいカントリーな感じの曲調になって始まるAメロ。
・ベースが同じ音を鳴らしてオンコードにしているためコードの動きを控えめに聴かせている。
・ドラムと歌の譜割が細かい分、コードの動きを控えたり、ピアノで同じフレーズを演奏するなどしてバランスをとっている。
・9小節目からはオンコードにしているのは変わらないもののベースに動きが出てきて楽曲に変化を与えている。
「B」
・メロディが伸びやかになって少し落ち着くBメロ。
・ギターも白玉コードと譜割の大きいアルペジオに変化している。
・ドラムは音数こそ多いものの音程があまり動かなかったり、音が派手なスネアを鳴らす回数を減らすなどして音数を維持してBメロの落ち着いた空気になじむアレンジがされている。
「サビ」
・転調して明るくなった雰囲気を出しつつ始まるサビ。
・ギターのコード弾きが細かくなりリズムに躍動感をつけている。
・ピアノは高い音で裏メロを演奏して歌メロを彩る役目を担っている。
・コーラスもしっかり入っているのでパート数が少なめでも空間が埋まって聞こえている。
・最後の2小節ではブレイクを挟んで静かにしてから歌が入ることで落ち着きや静けさを演出して間奏への導入をつくりつつ、歌をしっかり聞かせる役割を果たしている。
8位:Crescent Moon/崎山つばさ
作詞:リの、こくまろみるく 作曲: こ��まろみるく 編曲: こくまろみるく
https://www.youtube.com/watch?v=UM15zpqow34
構成:In(17)-A(16)-B(8)-サビ(18)
「In」
・バンド楽器のキメとシンセのリフで始まるイントロ。
・シンセリフを聴かせつつキメを入れていくことで、これから出てくるであろう楽器をチラ見せスる効果があり、期待感を煽っている。
・6小節目からバンド楽器がしっかり入り始めイントロの後半へ向って盛り上げていく。
・後半からはギターとシンセのユニゾンのような感じで同様のリフを演奏する。
「A」
・静けさをもって始まるAメロ。
・クリーンギターのアルペジオが空間を埋めつつドラムはスネアでリズムを刻んでいる。
・その後ろではフィルターのかかったシンセがSEのように動いていて楽曲にさりげない変化を与えている。
・後半からは各パートが本格的に演奏を始めて楽曲に動きを出していく。
・シンセがギターと同じようなフレーズで演奏しており単音フレーズがメインのギターパートを補助している。
「B」
・歌とオケが交互に動くことで少し盛り上がりを抑えつつ動きを出すアレンジとなっている。
・後半4小節からはキックが4分音符、ハイハットが徐々にオープンに変わる16分音符で刻んでいて少しずつに盛り上がる感じを演出している。
・オケの楽器は白玉での演奏になっているが、ハイハットが本格的に開くタイミングに合わせてスライドで入りなおすことで盛り上がっていく期待感を満たしてサビに向っていく。
「サビ」
・一気にギターパートが増えて盛り上がりとともに楽曲にも厚みが加わる。
・ギターはコード弾きとアルペジオを組み合わせた演奏となっており厚みと動きを兼ね備えたアレンジになっている。
9位:アンビバレント/欅坂46
作詞:秋元康 作曲:浦島健太、TETTA 編曲:浦島健太、TETTA
https://youtu.be/aeM6VF2XOn0?t=15
構成:In(8)-サビ(16)-A(8)-B(9)-サビ(16)
第五回記事にて解説:こちら
10位:ジコチューで行こう!/乃木坂46
作詞:秋元康 作曲:ナスカ 編曲:野中’’まさ’’雄一
https://www.youtube.com/watch?v=7eoiyP4kaAQ
構成:In(18)-A(16)-B(12)-サビ(22)
第四回の記事にて解説:こちら
以上で今月のアレンジ考察を終了します!
先日HPとサウンドクラウドを更新して歌もの(バラード)とゲームのBGM系のデモ音源を公開いたしました!
難産な曲もあったのでやっと公開出来てほっとしております笑
また次回のブログでお会いしましょう!
SNSやHPも運営しておりますので興味のある方は覗いていただけたら幸いです!
Twitter:@ochibi_kariP
HP:https://takashi-vivid.jimdo.com
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