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#日本のテレビ局は人体実験殺人及び未遂
xf-2 · 6 years
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BSの支那人社員の余卿(よ・きょう)を少女誘拐で逮捕!静岡の未成年連れ出し札幌で発見!
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180903-00000004-dal-ent TBS社員、少女誘拐容疑で逮捕 静岡の未成年連れ出し、札幌で発見 9/3(月) 5:59配信 デイリースポーツ  TBS  静岡県警は2日、少女を自宅に連れ込んだなどとして、未成年者誘拐の疑いで東京都渋谷区在住のTBS社員余卿(よ・きょう)容疑者(30)を現行犯逮捕した。  逮捕容疑は8月中旬から9月2日までの間、静岡県中部に住む10代少女を、未成年と知りながら、自宅に連れて行った疑い。県警は余容疑者の認否を明らかにしていない。  TBSによると、余容疑者は2015年4月に入社し、現在は事業局映画・アニメ事業部に所属している。  同県警焼津署によればこの日午前10時ごろ、余容疑者と少女が札幌市北区の路上を歩いているところを任意同行した。少女の家族から8月中旬に行方不明の届けが出ていたという。少女はすでに自宅に戻り、容疑者は同署に移送されたという。  余容疑者を知る人は口々に「驚いた。真面目でおとなしいタイプだった」と口をそろえる。余容疑者と仕事をしたことがあるという人は、「悪い感じの人ではないが、キレがあるというよりは、可もなく不可もない印象」と証言。別の人は「社内に親しい人は多くないと思う」と話した。  同社は「社員が逮捕されたことは誠に遺憾で、関係者の方に深くおわびする。事実関係を調べた上で厳正に対処する」とのコメントを出した。
>静岡県警は2日、少女を自宅に連れ込んだなどとして、未成年者誘拐の疑いで東京都渋谷区在住のTBS社員余卿(よ・きょう)容疑者(30)を現行犯逮捕した。
またTBSか?!
少女誘拐で逮捕されたTBS社員の余卿(よ・きょう)は支那人らしいが、そもそも日本のテレビ局に支那人や韓国人や朝鮮人などの外国人がいること自体がおかしい!
公共の電波は、日本国民の財産だ!
TBSなどの日本のテレビ局は、日本国民の財産である「公共の電波」を格安の電波利用料で使用させもらっているくせに、外国人を社員に採用するのは絶対に間違っている!
テレビ局などの放送事業者は、外国人の採用を一切禁止とするべきだ。
日本は、テレビ局の外国人株主比率については規制しているにもかかわらず、なぜか外国人役職員については全く規制しておらず、日本のテレビ局は大量に外国人を採用している!
今回は、その支那人社員が少女誘拐という犯罪をして逮捕されたのだから、言語道断だ!
しかも、支那や北朝鮮や韓国は、日本の敵性国家だ。
TBSでは、報道番組(ニュース番組)である「Nスタ」も、韓国人にディレクターをさせており、日本の安全保障にも悪影響を及ぼしている!
【報道テロ組織!TBS!】
TBS「Nスタ」は、韓国のソウル出身で元韓国空軍将校の朴眞煥がディレクターをしている番組だ。
【朴眞煥】
朴 眞煥 TBSの平日夕方のニュース番組「Nスタ」ディレクター
ソウル出身 京都大学大学院修了 元韓国空軍将校
韓国で記者などを経て2005年から日本在住
平成26年(2014年)11月27日、朴眞煥ディレクターのTBS「Nスタ」は、日本の【和紙】がユネスコの無形文化遺産登録に決定した際、「和紙は風船爆弾の材料に使われ、アメリカで女性と子供を殺害した」と繰り返し報道!
平成28年(2016年)6月15日、舛添要一が辞職願を提出したその日の夕方、早くもテロ朝のニュース番組と朴眞煥ディレクターのTBS「Nスタ」が新橋駅前での街頭インタビューで「蓮舫マンセー!」を唱える同一人物(仕込み女)を8分間に連続出演させた!
上:テロ朝
下:TBS「Nスタ」
テロ朝とTBS「Nスタ」に「蓮舫マンセー!」女(仕込み)が連続出演!
(平成28年6月15日夕方5:10と5:18、新橋駅前)
TBSなどマスゴミは蓮舫をごり押し!
↓ ↓ ↓
平成28年(2016年)9月7日、朴眞煥ディレクターのTBS「Nスタ」は、蓮舫の二重国籍(違法)を追及することについて「出生を巡る問題を取り上げて資格を問う運動をアメリカでは『バーセリズム』と言って非常に軽蔑されることだ。」などと批判!
平成29年(2017年)9月12日夕に放送された、朴眞煥ディレクターの報道・情報「Nスタ」(TBS系)。
16時12分ごろ、CMに入る前に、「イスラム国戦闘員の家族に日本人か」のナレーションとともに、佳子内親王殿下がイギリス留学に出発されるときの映像が5秒程度流れた。
佳子内親王殿下が空港で関係者に笑顔で挨拶している映像だった。
また一瞬、画面右上にも「『イスラム国』家族に『日本人』?」というテロップが入った。
TBS「Nスタ」で、【「イスラム国」家族に日本人?】のテロップと「イスラム国戦闘員の家族に日本人か」のナレーション!
しかし、映像は、笑顔の佳子内親王殿下!
平成29年(2017年)12月4日放送、朴眞煥ディレクターのTBS「Nスタ」、井上貴博アナウンサー「圧倒的な軍事力を見せつけるアメリカと韓国。それに怯むことなく軍事的な挑発も辞さない構えの北朝鮮。この対立の構図は~」
【ものは言いよう】 井上アナ「圧倒的な軍事力を見せつけるアメリカと韓国。それに怯むことなく軍事的な挑発も辞さない構えの北朝鮮。この対立の構図は…」 『ICBM発射実験を見せつけ挑発する北朝鮮。それに怯むことなく軍事演習を行うアメリカと韓国』とは言わないのがまさにTBS#Nスタ
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https://twitter.com/N74580626/status/937609102192021509 雨雲‏ @N74580626 【ものは言いよう】 井上アナ「圧倒的な軍事力を見せつけるアメリカと韓国。それに怯むことなく軍事的な挑発も辞さない構えの北朝鮮。この対立の構図は…」 『ICBM発射実験を見せつけ挑発する北朝鮮。それに怯むことなく軍事演習を行うアメリカと韓国』とは言わないのがまさにTBS😓#Nスタ (動画) 18:06 - 2017年12月4日
●関連記事
元韓国軍将校がTBS報道番組「Nスタ」のディレクターだった!ソウル出身で元韓国空軍将校の朴眞煥
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街頭インタビューに同一人物!TBSとテロ朝で「韓国に行くと皆優しい」「どうにかならないか」
http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-6523.html
TBSのNスタが佳子内親王殿下の映像を流し「イスラム国の家族に日本人」のテロップとナレーション
http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-6793.html
TBS「圧倒的な軍事力を見せつけるアメリカと韓国。怯むことなく軍事的な挑発も辞さない北朝鮮」
http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-6897.html
日本のテレビ局が外国人を採用するのは、おかしい。
テレビ局というのは、安全保障などの観点から放送法第52条で外国人株主比率を規制するなど、外国人の影響を大きく受けないようにしている。
日本は、テレビ局の外国人株主比率については規制しているにもかかわらず、外国人役職員については全く規制しておらず、NHKも民放も大量に外国人を採用しているため、放送法第52条で外国人株主比率を規制している意味が全くなくなってしまっている!
テレビ局などの放送事業者は、外国人の採用を一切禁止とするべきだ。
テレビ局等マスコミへの在日朝鮮人の就職優遇は、「在日特権」の一つとなっている。(
詳細記事
渡部昇一氏               馬渕睦夫元大使
■動画
元外務省「放送業界は在日韓国・朝鮮人が牛耳っています」
https://www.youtube.com/watch?v=ZocyPf_gDsY
――――――――――
馬渕:ある「ザイニチ」の方が私に「息子がNHKに入りました」と喜んでおられた。
まだその頃はNHKも目立たなかった。今その影響が出て来ている。
渡部:反日の「ザイニチ」系のひと。またその手の回っているひとが、非常に高い地位にいっぱいいるような気がするんですよ。
馬渕:アメリカでは、私が聞いている範囲では、テレビ局には外国人は入れない。
いかに民間の放送とはいえ、公共の電波ですからね。外国人がそれを牛耳るのはオカシイ­。
日本も本当はそうすべき。
すぐにそうすることが無理なら、「日本名」ではなく、本名で仕事をしてもらう。
「創氏改名」が嘘であること・強制ではないことを、彼ら自身が証明している。
彼らが日本名で仕事をしている。日本名で日本で生活しているでしょ。
これは「創氏改名」が嘘だった、強制じゃなかったということを証明しているんですよ。
渡部:そうです。
馬淵:日本の「公共テレビ」は職員は日本人とすべき。日本名を語って出自を隠すことは止めるべき
(以下略:
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――――――――――
https://www35.atwiki.jp/kolia/pages/18.html ■TBSの不祥事年表 年次 月日   内容   補足 1966 10 自衛隊観艦式中継を、TBSとRKB毎日放送の労組の圧力により放送中止 民放労連は共産党系 1968 01 米原子力空母を特集する予定だったが、スポンサーに無断で中止 1968 03 成田闘争においてTBS報道班が中核派系過激派の支援 1985 08 病死を殺人事件とし、岐阜県の男性を殺人者として報道。男性は誤報への抗議の遺書を残し自殺 1989 10 「NEWS23」第1回目に筑紫が「屠殺場」発言をし、解同から「大糾弾」 1989 10 「NEWS23」が山口組五代目継承式を無断で放送し、山口組から訴えられる 1989 11 オウム真理教の坂本弁護士一家殺害を幇助 ★殿堂★ 1990 05 TBSビデオテープ事件 1991 06 損失補填事件(証券会社に6億5000万の損失を肩代わりさせる) 1994 06 松本サリン事件で第一通報者の河野義行さんを犯人に仕立て上げ、殺人者呼ばわりを続ける 1995 01 筑紫哲也が阪神大震災で「温泉街」発言 ★殿堂★ 1 1995 05 「報道特集」でサブリミナル手法によりオウム真理教教祖の麻原の顔を挿入 1996 03 「NEWS23」で筑紫が「TBSは今日、死んだに等しい」と発言し波紋を呼ぶ 1996 04 オウム村井刺殺事件関与疑惑 殺害映像 1996 05 「ニュースの森」等でサンディエゴ事件の被害者夫人を犯人の様に報道 1996 06 TBSが放映済み映像を見せなかったとして女優の元夫が損害賠償請求で勝訴 1997 09 「報道特集」で上越市のゴミ処理場に関して虚偽報道。上越市から訴えられる 1998 01 「ニュースの森」等で帝京大学ラグビー部員暴行容疑事件無関係者を犯人扱い 1999 03 上岡龍太郎の発言に和歌山・奈良県知事がTBSに抗議文 1999 07 芸能人乱交パーティーにアナ含むTBS社員複数参加事件 1999 07 警視庁記者クラブ在籍のTBS記者が民家に侵入。女性の入浴を盗撮し逮捕 2000 04 「ガチンコ!」収録中に一般参加者の女性が着地に失敗し裂傷を負う 2000 11 「ニュースの森」等で旧石器捏造と無関係の「つくる会」を結びつけて報道 2001 06 TBS若手女子社員が、職場でのセクハラや陰湿なイジメを苦に自殺 2001 08 網走刑務所の墓地を無断撮影 2001 09 TBSがテレビ朝日の番組内容を盗用 2001 10 「うたばん」収録中にゲスト出演者が足に12針縫う怪我を負う 2002 03 「とくばん」でゲストに対し司会者がセクハラ発言を行い、BPOに抗議が殺到 2002 05 「筋肉番付」の収録中に一般参加者2名が負傷し番組が打ち切り 2002 07 神栖町ヒ素汚染問題で「旧日本軍の毒ガス兵器が原因」と捏造報道 2002 07 TBSと北朝鮮による、身代金目的の共同謀議発覚 2002 10 「NEWS23」で筑紫が「拉致被害者に過失(不作為?)があるとすれば、日本人に生まれたということでしょう」と問題発言 2002 11 筑紫が、拉致被害者に執拗な取材を行い批判を浴びた「週刊金曜日」を擁護「NEWS23」で筑紫自身が週刊金曜日の編集委員であることには触れず 2003 02 TBSメディア推進局副理事が約7000万円の所得隠し 2003 04 通り魔事件の犯人が統合失調症であるかの様に報道。某団体からTBSに抗議 2003 07 TBSが放送した豆乳ローションを作ろうとした視聴者2名が重傷の火傷を負う 2003 08 撮影中にワゴン車からカメラマンが転落し脳挫傷で死亡。スタッフを書類送検 2003 11 石原都知事の日韓併合発言で捏造テロップ ★殿堂★ 1 、2、3、4、5、6 2004 03 オウム真理教ドキュメンタリードラマでやらせ 2004 05 筑紫哲也が年金未納で「NEWS23」を一時出演休止 1 2004 06 男性アナウンサーが酒気帯び運転で物損事故 2004 06 TBSとP&Gが行った双方向CMで、応募者1万868人分の個人情報流出 2004 06 TBSラジオの番組のクイズ企画に応募したリスナーの個人情報が流出 2004 07 TBSが業者に100万円渡し、中国にある大使館への脱北者の亡命を演出未遂 2004 07 ロケバス無許可運行で逮捕者 2004 07 向井亜紀が自身の講演内容を歪曲し報道されたとしてTBSを提訴 2004 09 ネットで外国宝くじ購入、刑法違反で謝罪 2004 10 「ケータイ刑事銭形泪」で、間違って予定と異なる回を放送 2004 12 石原都知事の名誉棄損容疑で、TBS社員4人を書類送検 1 2005 01 脱北者提供「日本人拉致被害者写真」が偽物 2005 02 TBS元社員らが企業年金の減額は違法としてTBSを提訴 2005 05 TBS携帯���イトから個人情報流出 2005 05 公式ホームページに載せるコラムを新聞記事から盗用 2005 06 ドラマの解説文を外部のホームページから盗用していたこと等発覚 2005 06 「朝ズバッ!」でみのもんたの失言に激怒した番組スポンサーが降板 2005 10 東条英機の孫の発言を捏造 2005 11 「NEWS23」で台湾新幹線の開業延期問題を日本の責任にする虚偽報道 2005 11 「NEWS23」で世論調査捏造疑惑 2006 01 「朝ズバッ!」でみのもんたがボビー・オロゴンに対して人種差別発言を行う 2006 02 トリノオリンピックでTBSスタッフと中居正広がルール違反で出入り禁止処分 2006 02 男性社員による結婚詐欺疑惑 2006 02 自局・川田亜子アナ(当時)のWikipediaに、TBSが中傷書き込み 2006 03 「からくりTV」の元スタッフが番組出演者ら約540人分の個人情報を流出 2006 03 「NEWS23」でナヌムの家報道。「NEWS23」スポンサー不買運動が行われる 2006 04 大家族・青木家に数々の疑惑 2006 04 TBS系列会社「BS-i」と「C-TBS」が民放連指針違反 2006 05 白インゲンダイエットで下痢や嘔吐などの入院患者100人超 2006 06 「NEWS23」でハイド議員の靖国発言を超訳して放送 2006 07 TBSのホストから甲府FW・茂原岳人の項目で「レイプ癖は健在」等と編集 2006 07 「イブニング・ファイブ」の731部隊報道に安倍氏ポスターをカットイン 画像 2006 08 亀田疑惑の判定で世界王者、抗議6万件超 2006 09 亀田大毅の判定に客が野次を飛ばし乱闘騒ぎに 2006 09 番組取材協力者103人分のメールアドレス流出 2006 09 「KUNOICHI」収録中に感電事故、一般参加の女性が病院で手当て 2006 09 TBSが上祐オウムに会見場所を提供 2006 10 TBSアナウンサー川田亜子さんが社内の苦悩に涙する様子を放送 2006 10 「NEWS23」新キャスター・山本モナさんが民主・細野議員との不倫で降板 2006 11 世界バレー女子、6位・日本からのMVP選出に大ブーイング 2006 12 「はなまるマーケット」で便器破損の恐れがあるトイレ掃除法を紹介 2007 01 反則の柔道王・秋山成勲がヌルヌル&グローブ細工疑惑で失格処分 2007 01 「朝ズバッ!」で「不二家が賞味期限切れのチョコレートを回収し再出荷していた」と捏造 ★殿堂★ 1 2007 01 TBS特番でみのもんたが夕張視察。みのの問題発言とやらせ連発 2007 02 頭のよくなる音・ハイパーソニック音で過剰表現・論文無断使用 2007 02 「サンデー・ジャポン」で柳沢発言を不適切編集 2007 02 「華麗なる一族」にてサブリミナル効果で公明党の宣伝 2007 03 桜庭選手に失望したとのネット掲示板の書き込みを捏造 2007 03 「朝ズバッ!」の不二家報道が事実と異なるとして総務省が調査 2007 03 「新SASUKE」収録で5人重軽傷。警察に届けず事故隠し 2007 03 みのもんたが女性アナウンサーへのセクハラ疑惑。TBSの対応にみの激怒 2007 04 「サンデー・ジャポン」にて、同一人物によるやらせインタビューが発覚 2007 04 TBS取材車が池袋で駐停車禁止場所に堂々と駐車。注意で逆ギレ 1 2007 04 「イブニングニュース」で、支那大陸の砂漠化、黄砂は日本の責任と主張 2007 04 J-CASTや週刊現代など他マスコミからの取材の拒否を宣言 2007 04 伊藤一長長崎市長狙撃事件で、延々と市長の血だらけの顔を全国放送 2007 04 江口ともみさんがTBS番組収録中に事故に遭い、腎臓摘出 2007 04 番組収録中に金子昇が左手首骨折するも警察に未届けだった事が判明 2007 05 番組名「ニッポン劣島改造計画」と明記。苦情相次ぎ番組名変える 2007 05 「NEWS23」で左翼団体メンバーを「普通の学生」かのように偏向報道 1 2007 05 「NEWS23」で右翼風改憲ラップを自ら発注し情報操作した上で放送 1 2 2007 06 「ピンポン!」が盗聴工作未遂&「イブニング・ファイブ」がヘリでプレー妨害 1 2007 07 「リンカーン」で亀田興毅の自慰をモノマネ。抗議が有り翌週に謝罪放送行う 2007 08 「ピンポン!」取材陣、葬儀にTシャツ、ジーンズ・短パンで取材、遺族に謝罪 2007 08 「ピンポン!」番組内で「現役客室乗務員」と紹介された女性、実はニセ者 1 2007 09 一連の不祥事を受け役員|19人処分するも社外に向けて自主公表せず 2007 09 「ピンポン!」が民主党の主張のみ放送。舛添厚労相の出演依頼拒否を捏造 1 2007 09 神戸高3自殺に関し、学内名簿・成績表等の収集目的で「裏2ch」で取材を試みる 2007 09 「NEWS23」にて麻生太郎の発言をぶった切り編集し、歪曲報道 1 2007 09 「朝ズバッ!」のスタッフが変死。「2時っチャオ!」のスタッフが自殺 2007 10 ボクシング亀田大毅vs内藤大助で大毅反則多発、TBSも関与か 2007 10 「アッコにおまかせ」で、「初音ミク」ユーザーをオタクネタ化し批判を受ける 1 2007 10 TBS関連会社元契約社員が、盗撮目的でTBS内の女子トイレ侵入 2007 10 「ズバリ言うわよ!」が無許可で朝青龍インタビュー 2007 10 「朝ズバッ!」の男性スタッフが女子アナ盗撮で逮捕 1 2 2007 10 消えゆくアルプス民族楽器のはずが、全く消える予兆無し 2007 10 「ピンポン!」で取り上げた獣医師は抗議署名3699人も集められていた人物 2007 10 イベント応募者1033名の個人情報を流出 2007 10 「HOTEL」の再放送が4話で終了。出演者が逮捕される数日前突然の打ち切り 2007 11 「朝ズバッ!」でみのが香川姉妹祖母殺害事件で父親が犯人かの様に報道 2007 11 TBSのスタッフが「路上喫煙禁止推進区域」にて堂々と路上喫煙 2007 12 TBSが映画「南京の真実」の撮影を妨害していたことがチャンネル桜にて発覚 2007 12 TBSに批判的な記事を書かせない為に他マスコミへの情報提供の制限を宣言 2007 12 中国産ゲーム機Viiについて、中国で4000万台販売されたと虚偽報道 2007 12 「朝ズバッ!」で取材拒否VTRを放送。みの発言に激怒した男性が提訴 2008 01 亀田大毅に100%責任のある追突事故を「巻き込まれた」と偽装報道疑惑 1 2008 02 住宅火災で亡くなった女児と違う、別の女児の写真を誤って使い報道する 2008 03 射幸心を煽る不適切な表現をしたとして謝罪 2008 03 富山市が高架化事業について「一方的な報道をされた」としてTBSに意見書 1 2008 03 「朝ズバッ!」で硫化水素の作成方法を報道。自殺を激増、殺人も引き起こす 2008 03 「著しい誤解や不快感を与えた」として会津若松市がTBSに謝罪・訂正求める 2008 03 生放送中に出演者が胸を強打し右肋骨を骨折。全治4週間の怪我を負う 2008 03 「王様のブランチ」生放送中 カンフー少年が頭部から流血 1 2008 04 チベット人の振りして障害者からトーチを奪おうとした中国人の自作自演に手を貸す 2008 05 元TBSアナウンサー川田亜子さんの自殺現場を、TBSだけ違う場所を撮影 2008 05 番組で紹介された「ティッシュ箱飛ばし」で、視聴者の負傷続出 2008 06 「報道特集NEXT」で「高村正彦外相が万景峰入港の全面解禁を主張した」と捏造 2008 06 「NEWS23」で問責決議案可決後の福田首相のコメントを意図的に編集 2008 07 東京都八王子市で起きた無差別殺傷事件で、被害者として報じた写真が別人 2008 07 内藤の世界戦に“亀田乱入”でTBSに抗議殺到 2008 08 井上弘社長(68)の不倫疑惑発覚 2008 09 「どうぶつ奇想天外」で死に至る危険性のある寄生虫を宿すペットを飼っている少女を紹介 2008 09 「2時っチャオ!」眞子さまジャニーズファン報道に紀子妃激怒! 宮内庁TBSへ抗議 2008 11 「アッコにおまかせ!」スタッフが小室哲哉容疑者に差し入れ。行き過ぎに謝罪 2008 11 アパワイン会で田母神俊雄氏と同席した民主党・鳩山夫妻にボカシ 1 2008 11 『余命1ヶ月の花嫁』の長島千恵さんはAV女優と判明 2008 12 幼児殺害事件の容疑者に執拗な取材。警察と弁護団双方からクレーム 2008 12 税収減り道路の穴放置報道。TBSが田原市に謝罪 1 2009 01 TBS社員のPCからTBS女子アナ××写真流出 2009 02 麻生総理講演会を印象操作して報道 2009 02 「朝ズバッ!」でみのもんたが小沢騒動に関して問題発言連発 2009 04 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benediktine · 4 years
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【外国人労働者が絶望する「ニッポンのブラック工場」の実態 安すぎる給料、過酷な労働条件…】 - 現代ビジネス | 講談社 : https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49458 : https://archive.is/OAS9m : https://archive.is/PykOI : https://archive.is/4sj2M : https://archive.is/K4XHA : https://archive.is/ZYWVE : https://archive.is/eSV9I 出井 康博 { 2016.08.25 }  {{ 図版 1 }}  {{ 図版 2 : 〔PHOTO〕gettyimages }}
日本の低賃金・重労働に絶望を募らせる外国人が増えている。外国人労働者の実態を取材した『ルポ ニッポン絶望工場』から、その一部を公開する――。
■《外国人労働者の悲鳴が聞こえる》
近年、外国人の働く姿を見かける機会がますます増えてきた。
都会のコンビニエンスストアや飲食チェーン店では、外国人の店員が当たり前になった。建設現場でも、外国人作業員をよく見かける。田舎に行けば、農業や水産加工業などで外国人は貴重な戦力だ。
外国人が増えていることは統計でも明らかだ。
日本で暮らす外国人の数は昨年1年間で約11万人増え、過去最高の約223万人に達した。こうして増加した外国人の半分以上は「実習生」と「留学生」として日本にやってきている。実習生は15パーセント増えて約19万3000人、留学生も同じく15パーセントの増加で約24万7000人となった。私たちが普段見かける外国人労働者も、その多くは「実習生」や「留学生」として入国した人たちだ。
実習生と聞けば、日本に技術を学びに来ている外国人のように思われるかもしれない。しかし、実態は短期の出稼ぎ労働者である。留学生にも、勉強よりも出稼ぎを目的とする者が多く含まれる。
では、外国人の出稼ぎ労働者たちは、なぜ「労働者」ではなく、「実習生」や「留学生」として日本にやってくるのか。
私たちの”便利な生活”は低賃金・重労働に耐えて働く外国人がいなければ成り立たなくなっている。彼らが「利用されている」と気づいた時”復讐”が始まる…。 少子高齢化によって、日本の労働人口は減り続けている。とりわけ体力が必要で賃金の安い仕事は働き手が不足している。しかし、「単純労働」を目的に外国人が入国することは法律で許されない。そこで「実習生」や「留学生」と偽って、実質的には単純労働者が受け入れられているのだ。
私が「外国人労働者」をテーマに取材を始めたのは2007年、ある月刊誌で連載を始めたことがきっかけだった。
すでに当時から、一部の職種で人手不足は深刻化しつつあった。外国人実習生の数は15万人を超えていた。実習生と同様、バブル期の人手不足によって受け入れられ始めた日系ブラジル人の出稼ぎも、全国で30万人以上に上っていた。翌2008年には、東南アジア諸国から介護士・看護師の受け入れも開始されることになっていた。
そうやって外国人労働者はどんどん増えているというのに、世の中の関心は現在にもまして低かった。
欧米諸国を見れば、外国人労働者や移民の受け入れは、国論を二分するテーマになっている。やがて日本でも、外国人労働者や移民の受け入れが大きな議論となるに違いない。そう考え、以来私は、10年にわたって外国人が働く現場を訪ね歩いてきた。
≫――――――≪
■《生臭さが充満する職場で…》
私には今も忘れられない光景がある。外国人労働者の取材を始めた際、最初に訪れた北海道猿払村で目にした光景だ。
猿払村は、日本最北端の宗谷岬からオホーツク海沿いに少し下った辺りにある。人口は3000人に満たないが、ホタテの水揚げ量で全国一を誇る「ホタテの町」だ。ホタテの殻を剥く作業には人手が要るが、地元では確保できなくなっていた。そこで村では、約100人の実習生を中国から受け入れ、人手不足を補うことにした。
実習生の働くホタテの加工場は、殺風景な海岸にポツンとあった。そこに足を踏み入れた瞬間、私は思わず息を止めた。加工場には潮の香りとホタテの生臭さが充満していて、むせ返りそうだったのだ。
そんななか、中国人実習生たちは顔色ひとつ変えず、黙々とホタテの殻剥きに励んでいた。皆、20代の若い女性である。一緒に働く地元の日本人女性たちは60~70代で、作業のスピードは明らかに実習生たちのほうが早い。
「実習生なしでは、この加工場、いや村はもうやっていけない」
加工場の経営者が漏らした言葉に、私は軽い衝撃を受けた。外国人労働者なしでは「やっていけない」職場が、日本のあちこちで増えていくに違いないと悟ったからだ。少子化による人手不足は、なにも猿払村や水産加工業に限った話ではないのである。
あのときの私の予感は現実のものとなった。コンビニや飲食チェーン店のような目につく職場だけではない。外国人頼みの現場は、むしろ私たちが普段、目にしない場所に数多く存在する。コンビニやスーパーなどで売られる弁当やサンドイッチの製造工場、宅配便の仕分け現場、そして新聞配達……。いずれも日本人が嫌がる夜勤の肉体労働ばかりである。
コンビニは24時間オープンしてもらいたい。
弁当はできるだけ安く買いたい。
宅配便は決まった時間にきちんと届けてもらいたい。
新聞は毎朝毎夕決まった時間に配達してほしい。
しかし、私たちが当たり前のように考えているそんな“便利な生活”は、もはや低賃金・重労働に耐えて働く外国人の存在がなければ成り立たなくなっている。いや、彼らがいなくなれば、たちまち立ちゆかなくなる。
そうした実態は、日本人にほとんど知られていないのではなかろうか。
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■《「反日化」と「復讐」》
取材を続けながら、私が強く実感することがある。それは就労先としての「日本」という国の魅力が、年を追うごとに低下しているという現実だ。
かつての日本は、世界第2位の経済大国として君臨していた。途上国の人々にとって日本は「夢の国」であり、その日本で働くことには憧れもあった。
しかし近年、アジア諸国を中心として多くの途上国が急速な経済成長を遂げた。ひとことで言えば、経済格差が縮まったのである。日本は「夢の国」から「安い国」へと転落し、カネを“稼ぐ”ための場所から“使う”ための国へと変わった。“爆買い”で有名になった中国人観光客を見れ���、そのことがよくわかる。
日本に出稼ぎにやってくる外国人の顔ぶれも大きく変化した。かつて実習生や留学生の7割を占めた中国人は減少が止まらない。中国の経済発展で賃金が上昇し、日本への出稼ぎ希望者が減ったからだ。そして日系ブラジル人も、ピーク時の半分近くまで激減している。
代わって増えているのが、経済発展に乗り遅れた国の人々だ。
たとえば、ベトナム人である。
2010年末には約4万2000人に過ぎなかった在日ベトナム人の数は、わずか5年で約14万7000人と、10万人以上も急増した。ネパール人も約1万8000人から約5万5000人へと増えている。さらには、ミャンマーやカンボジアといった国々の出身者も増加中だ。彼らが今、「実習生」や「留学生」として増えている外国人労働者の正体なのである。
職業に貴賎はない。とはいえ、誰もがやりたがらない仕事はある。そうした最底辺の仕事を彼らが担っている。今後も、外国人頼みの職種は増えていくことだろう。老人の介護は外国人が担い、外国人の力なしにはビルや家も建たない時代が近づいている。
日本人の嫌がる仕事を外国人に任せ、便利で快適な生活を維持していくのか。それとも不便さやコストの上昇をがまんしても、日本人だけでやっていくのか。私たちは今、まさにその選択の岐路にいる。
貧しい国に生まれ育った外国人であろうと、彼らも同じ人間である。日本人にとって嫌な仕事は、彼らも本音ではやりたくない。これまで私は、日本に憧れてやってきた若者たちが、やがて愛想を尽かして去っていく姿を何度となく目の当たりにしてきた。“親日”の外国人が、日本で暮らすうち“反日”に変わっていくのである。
「実習生」や「留学生」だと称して外国人たちを日本へと誘い込む。そして都合よく利用し、さまざまな手段で食いものにする。そんな事実に気づいたとき、彼らは絶望し、日本への反感を募らせる。静かに日本から去っていく者もいれば、不法就労に走る者もいる。なかには凶悪な犯罪を起こす者すらいる。
自分たちを食いものにしてきた日本社会に対し、彼らの“復讐”が今まさに始まろうとしているのだ。
≫――――――≪
■《“奴隷労働”が支える新聞配達》
「外国人技能実習制度」(実習制度)で来日した実習生が、日本でひどい待遇を受けているとの報道は多い。「実習」という名のもと低賃金・重労働の仕事に就き、しかも残業代の未払いやパスポートの取り上げといった人権侵害を受け、悪い企業の餌食になっているというのだ。欧米の人権団体などには、日本の実習生を「現代の奴隷」と呼ぶところまである。
しかし私に言わせれば、出稼ぎ目的の留学生たちが置かれた状況のほうが、実習生よりもずっとひどい。彼らは多額の借金を背負い入国し、実習生もやらない徹夜の重労働に明け暮れる。そうして稼いだアルバイト代も、留学先の日本語学校などに吸い上げられるのだ。
現在、日本で最底辺の仕事に就き、最も悲惨な暮らしを強いられている外国人は、出稼ぎ目的の“偽装留学生”たちだと断言できる。
実習制度の問題については頻繁に取り上げる新聞やテレビも、留学生の実態についてはほとんど報じない。確かに“偽装留学生”たちは「留学」と偽って日本で働こうとしたかもしれない。だが、そんな彼らを餌食にしているタチの悪い輩が存在する。日本語学校は留学生たちからボッタクり、企業は“奴隷労働”を強いている。にもかかわらず、メディアは知らんぷりである。
新聞やテレビが留学生問題に触れないのには理由がある。それは、そもそも新聞が、留学生たちの“奴隷労働”に支えられているからだ。
新聞配達は、人手不足が最も進んだ職種の1つになっている。留学生の存在なしには、配達すらできない現場も少なくない。とりわけ都会では、配達員がすべて留学生という新聞販売所まであるほどだ。
かつて都会の新聞配達といえば、地方出身の日本人苦学生によって成り立っていた。大手紙の新聞奨学生となれば、大学や専門学校の学費は負担してもらえ、そのうえ衣食住も保証された。しかし、最近では希望者が激減している。新聞配達の仕事では、真夜中から早朝にかけて朝刊、加えて午後には夕刊の配達も待っている。人手不足でアルバイトなど選び放題の時代、若者に敬遠されるのも当然だろう。
そうした日本人の働き手の減少を補っているのが、ベトナムをはじめとする途上国出身の留学生たちなのである。
もちろん、留学生が新聞を配達しようと構わない。しかし、新聞配達の仕事は「週28時間以内」では終わらない。つまり、留学生たちは初めから違法就労を強いられることになる。
こうした留学生の問題を紙面で取り上げれば、みずからの配達現場で横行する「違法就労」にも火の粉が及ぶ。そのことを恐れ、新聞は「留学生」がいくら日本でひどい目に遭っていようが、記事にしようとはしない。そして、新聞社と資本関係のあるテレビ局も、新聞に気を遣い、留学生問題については触れない。
新聞配達の現場で今、何が起きているのか。私は東京都近郊の朝日新聞販売所の経営者と交渉し、ベトナム人留学生の新聞配達に密着取材させてもらうことにした――。
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■《ベトナム人が支える新聞販売所》
午前3時、シーンと静まり返った住宅街に原付バイクのエンジン音が響いていた。ハンドルを握るアン君(20代)は、1年前にベトナムから来日し、日本語学校に通いながら新聞配達を続けている。
奨学生としての生活は厳しい。午前2時に起きて朝刊を配り終えた後、午前中は日本語学校で授業を受ける。そして午後から夕方にかけては夕刊の配達がある。その後、アパートに戻って夕食を食べ、日本語学校の宿題と向き合う。睡眠時間は毎日3時間ほどだ。仕事が休みになるのは月4日と新聞休刊日だけで、大晦日も元旦も配達があった。
「スピード、大丈夫ですか?」
バイクを後ろから自転車で追いかける私を気遣い、アン君がマスク越しに声をかけてきた。柄モノのマスクはベトナムに残した彼女からのプレゼントだ。
気温は零度近くまで冷え込んでいた。アン君の顔はマスクとマフラー、ヘルメットで隠れている。新聞配達の姿を見ても、彼が外国人だとわかる人はほとんどいないだろう。
配達する朝刊は約350部、夕刊が200部以上に及ぶ。外国人であっても、配達部数は日本人と変わらない。バイクのカゴと荷台に分けて積む新聞の重さは約20キロ。1回ではすべて積みきれず、配達の途中で販売所に戻って積み直さなくてはならない。
「朝、起きるのは大丈夫です。でも、雨の日は大変。風の(強い)日も大変です」
アン君はベトナムでも日本語学校に通っていたが、言葉はまだ流暢とは言いがたい。配達先の表札にも読めない漢字は多い。そのため仕事中は、いつも「順路帳」が手放せない。絵と記号を使って、配達の順路が記された帳面である。
バイクを止めては前のカゴから新聞を抜き取り、配達先のポストに入れていく。そんな作業が延々と続く。
4時半頃になると、空が白んできた。しかし、道行く人は皆無だ。聞こえてくるのは、他紙の配達員が運転するバイクの音だけである。そんななか、1軒の配達を終えたアン君が、踵を返して私に尋ねてきた。
「新聞配達がいちばん楽しい日は、いつか知っていますか?」
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■《日本人の友だちは1人もいない…》
答えに窮していると、彼は笑顔で言った。
「雪の日です。配達に10時間もかかりました」
最初は皮肉かと思ったが、配達を終えた後に話を聞いて理解した。
アン君は以前、大雪のなかで配達したことがあった。ベトナムの故郷では、ほとんど雪は降らない。何度もバイクで転んでしまったが、それでも配達をしないわけにはいかない。仕方なく歩いて配達していると、見かねた近所の人たちが次々と手伝ってくれたのだという。
日本にやってきてからずっと、アン君は販売所と日本語学校の往復だけの生活を送っている。接する機会のある日本人といえば販売所の従業員と日本語学校の教師や職員くらいで、日本人の友だちも一人もいない。そんな彼にとって、思わぬかたちで経験することになった日本人のやさしさが身にしみたのだった。
アン君が働く販売所では、数年前からベトナム人奨学生を受け入れてきた。販売所を経営する男性は、彼らの働きぶりに満足しているという。
「ベトナム人の若者は皆、真面目です。不着(配達漏れ)もほとんどなく、むしろ日本人よりも優秀。ベトナム人抜きでは、うちの店はもう成り立ちません」
男性の販売所には10の配達区域があるが、そのうち8つはベトナム人留学生の担当だ。確かに、ベトナム人抜きでは「成り立たない」状況である。
アン君は、朝日新聞販売所に奨学生を送り込む「朝日奨学会」に採用された後、この販売所に配属された。朝日奨学会では、彼のような外国人奨学生のことを「招聘奨学生」と呼ぶ。招聘奨学生となると、日本人の奨学生と同様、学費を負担してもらえ、アパートも提供される。
一方、販売所にとっては、日本人よりも外国人の奨学生を採用したほうが金銭的なメリットがある。日本人奨学生の場合、奨学金と給料、アパート代などで月25万~26万円程度の負担となるが、外国人だと月4万~5万円ほど少ない。外国人が通う日本語学校は、大学よりも学費が安いからだ。
そもそも、最近では日本人の若者で新聞奨学生を希望する者は少ない。珍しく希望者がいて採用しても、仕事が嫌になって短期間で辞めてしまうケースが多い。販売所を逃げ出しても、ほかにアルバイトはいくらでもある。
その点、外国人の場合は、途中で逃げ出す心配がない。人生をかけて来日している彼らは、簡単に日本を離れるわけにもいかない。販売所を辞めたところで、学費が免除され、しかも衣食住の心配もない新聞奨学生を上回るアルバイト先など、そうそう見つからないからだ。
社会人の日本人を雇えば、奨学金の負担はなくなる。ただし、販売所の仕事はアパート付きが基本だ。フルタイムで一人雇えば、首都圏では最低でも月30万円前後はかかってしまう。それでも日本人を雇いたい販売所は多いが、希望者は現れない。そのため仕方なく、外国人に頼る状況が生まれている。
新聞販売所で働く外国人留学生のなかでも、際立って多いのがベトナム人だ。とりわけ朝日新聞の販売所では、ベトナム人頼みの状況が著しい。朝日奨学会東京事務局が、組織的にベトナム人を奨学生として採用しているからだ。この2~3年は毎年春と秋、100人単位での受け入れが続いている。ちなみに同事務局で採用する日本人奨学生は、1年で100人にも満たない。つまり、ベトナム人奨学生の数が日本人の2倍以上に達しているのだ。
「朝日奨学会」制度の功罪と、さらに過酷な新聞配達の実態に迫る後編は {{ こちら : https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49460 : https://archive.is/9cAK3 : https://benediktine.tumblr.com/post/618784835381723136/ }}
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ysformen · 5 years
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プロパガンダ映画『主戦場』の偽善 山岡鉄秀
2019.07.08
月刊『Hanada』2019年7月号に掲載され大反響!
山岡鉄秀「プロパガンダ映画『主戦場』の偽善」を特別公開!
※今月号(2019年8月号)に掲載されている藤岡信勝「慰安婦ドキュメント『主戦場』デザキ監督の詐欺的手口」と併せてお読みください。
■上智大学の思想環境  
私の元に興味深い報告が届いた。4月上旬、北海道のある小さな映画館に、ひとりの女性が映画の宣伝に訪れた。
「東京でたいへん話題になっていて人気だから、こちらの映画館でも上映していただけませんか?」 と言いながら示した映画が、『主戦場』だった。
その女性の名は石純姫(ソク・スニ)。苫小牧駒澤大学助教授だった。石氏は、2017年に『朝鮮人とアイヌ民族の歴史的つながり』という著書を出版している。「強制連行されて日本国籍を持たない在日朝鮮人には平等な機会、権利は保障されておらず、生存が脅かされている」と主張する方だ。  
4月13日には映画『主戦場』のデザキ監督のロングインタビューが、朝日ファミリーデジタルに掲載された。
「僕はもともとユーチューバーで『日本における人種差別』という動画を自分のチャンネルにアップしたところ、日本の“ネトウヨ”と呼ばれる人たち(ネット上で活動する右翼)に見つかり、オンラインでものすごく叩かれた。 その後、元朝日新聞記者の植村隆さんが慰安婦について書いた記事で同じように叩かれているのを知り、慰安婦問題に興味を持った」
「植村さんと僕のケースは『ある人が語ろうとしている問題を語らせまいとしている』という点で共通していると感じた。 アメリカ人としての自分は、誰かが語ろうとする言葉が遮られようとしたら『それはいけない!』と反応する。なぜなら告発や発言の背景には、苦しんでいるマイノリティー当事者が必ずいるからだ。彼らはただでさえ差別を受けているのに、告発の声を遮られることで二重に苦しむことになる」
インタビュー映像が撮影された上智大学には『主戦場』のポスターが誇らしげに貼ってある場所があった。「上智大学グローバル・コンサーン研究所」だ。映画に登場する中野晃一氏がかつて所長を務め、現在も所属している。
当該研究所のホームページに行けば、思想的傾向が明確にわかる。たとえば、雑誌、新聞、メディア関係のリンクをクリックすると、各種刊行物のリンクがリストされている。岩波書店『世界』、『週刊金曜日』、人民新聞(天皇制廃止を主張)等々である。
デザキ氏がどのような思想環境に身を置いてきたか、どのような人々と繋がっているかを見れば、『主戦場』があのように偏向した映画になることもうなずける。最初からそういうスタンスだったのだ。 映画のナレーションで、デザキ氏は言う。
「驚いたことに、私に付けられた反日的なイメージにもかかわらず、多くの保守系論者が取材要求を受け入れてくれた」  
朝日ファミリーニュースのインタビュー記事のなかでデザキ氏は、「自分が日系アメリカ人であることがポジティブに影響した」と考える旨の発言をしている。
またもや完全な勘違いである。彼が日系アメリカ人であることは100%無関係だ。インタビューに応じた保守系論客たちは全員、「慰安婦の証言も矛盾しているんですよねえ」などと言うデザキ氏が「慰安婦性奴隷説に疑問を抱き、公正中立なドキュメンタリーを作ろうとしているまじめな大学院生」だ、と単純に信じ込んでいたのである。  
ケント・ギルバート氏は、試写会に行って驚愕したという。それほどまでに皆、人が良いのだ。
彼らがなぜデザキ氏を信用したのか? それは彼の国籍などではなく、彼が上智大学の大学院生だったからだ。「学生なら協力してあげなくてはいけない」という道徳観に従って動いたのだ。それにまんまと付け込まれてしまった。
■取材せずに虚偽を流布  
それにしても、特に災難だったのは櫻井よしこ氏だろう。ギルバート氏の紹介だったので、うっかり取材依頼を受けてしまったが、ひどい扱いを受けた。
突如、映画に登場し、慰安婦性奴隷否定派から肯定派に転向したと紹介されるケネディ日砂恵(ひさえ)氏は「深く考えずに米国人ジャーナリストに6万ドル支払ったことを後悔している」と語るが、この部分で登場回数が少ない櫻井よしこ氏にインタビューが飛ぶ。
「あなたもそのジャーナリストと関係があったと聞いたのですが?」と訊かれ、櫻井氏は表情を曇らせて「その件には触れたくありません。複雑なので」と短く答える。  
デザキ氏は、この櫻井氏の反応を、いかにも都合が悪くて言葉を詰まらせているかのように映画の宣伝バージョンに使用している。  
しかし櫻井氏が言葉を濁したのは、自身に後ろめたいことがあるからではなく、ケネディ氏のプライベートな問題(人間関係・金銭関係など)に触れたくなかったからである。ケネディ氏が様々なトラブルの果てに姿を消したのは、彼女を支援した人々にとっては苦い思い出だ。  
そして櫻井氏こそ、ケネディ氏に相談を受けてサポートしようとした人だ。コメントを避けるのは当たり前なのである。 櫻井氏の発言は少ないのだが、映画の後半ではさらに「明治憲法復活を目指す日本会議という恐ろしい軍国主義集団」の宣伝塔だとしてレッテルを貼られてしまう。
日本会議はすでに「映画は事実無根の妄想だ」という抗議の声明を発表している。取材もせずにこのような虚偽を流布するに至って、『主戦場』はもはやドキュメンタリーではなく、プロパガンダ映画の正体を晒す。  
それにしても奇妙なのは、ケネディ日砂恵氏の名前が映画のパンフレットのどこにも書かれていないことだ。出演者一覧のなかにも含まれていない。左派に転向したケネディ氏こそ、デザキ氏の最終兵器だったのだろうか? ちなみに、彼女が接触し、現金を渡したとする米国人ジャーナリストは「彼女に騙された」と激怒している。  
オウム真理教ウォッチャーで有名なジャーナリストの江川紹子さんが、『主戦場』を見て次のようにツイートしている。
〈《主戦場》見てきた。最初は面白いなと思ったし、よくまあこれだけの否定論者を引っ張り出したなあと感心しながら見ていたが、作りのあまりのアンフェアさにうんざり。一人一人が考える機会をくれる作品かと期待していたけど、むしろ分断と対立を煽る作りに、かなり落胆した〉(6:20 - 2019年5月7日)  
慰安婦問題に関する知識の多寡や立場に関係なく、冷静な人が客観的に見れば、極めてアンフェアなプロパガンダ映画なのが明白なのである。
■慰安婦の涙を政治利用  
後半、荒唐無稽になってしまう『主戦場』だが、最後の最後にデザキ氏が登場させるのが、生前の金学順さんだ。幼い頃、初めて客を取らされた時の驚きと恐怖と苦痛を思い出して涙する金さんの姿を見て、「日本人は反省しろ」というわけだ。  
私は、このような手法は苦難の人生を生きた女性への冒瀆であり、偽善の極みだと思っている。
金学順さんは基本的に正直な方だと思う。だから、これまでにも最初から包み隠さず、自分が幼くして親にキーセンに売られたことも、キーセンのオーナーに中国へ連れて行かれたことも率直に話している。長いこと日本でも、貧困から娘を遊郭に売る悲劇があったし、さらに貧しかった朝鮮半島ではなおさらだった。
幼くして親から離された少女たちはどんなに不安だっただろうか。また、芸人として生きていくと思って修行していたら売春をさせられてしまった彼女たちは、どれほど傷ついただろうか。金学順さんの悲しみを他人が推し量ることは難しい。しかし、彼女の涙は本当の心の叫びだと思う。  
だからこそ許せないのが、金さんのような人を利用しようとする人々だ。朝日新聞の植村隆記者は金学順さんについて初めて報道したが、彼女がキーセンに売られた事実を書かなかった。植村氏の韓国人義母が会長だった太平洋戦争犠牲者遺族会は「日本政府を訴えれば賠償金を取れますよ!」と嘯いてお金を集め、本人を含めて詐欺罪で逮捕者を出し、有罪判決を受けた者もいる。
当時、慰安婦問題が国際問題にまで発展したのは、単純に慰安婦が存在したからではなく、日本軍が組織的に人間狩りのように女性を駆り集めて慰安婦にしたとか、勤労奉仕の女子挺身隊として集められたのに慰安婦にされたとか、朝日新聞が流布した虚報を日韓の国民が信じて衝撃を受けたからだ。  
西岡力氏は、金学順さんがキーセンに売られた女性で、軍隊に拉致されたわけではないことを『文藝春秋』誌上で指摘した。 これを受けて、吉田清治の慰安婦奴隷狩り証言の検証をすべく済州島に向かう準備をしていた秦郁彦氏が、金学順さんの弁護士である高木健一氏に電話をして「金さんは親にキーセンとして売られた人ではないのか?」と訊いた。
高木弁護士は「あれは玉が悪かった」と言い、「いま、次のいいのを準備している」と答えたという。彼らにとって元慰安婦は、反日活動と金もうけのツールでしかないのだ。  
西岡氏はソウルで金学順さんに会おうとするが果たせず、代わりに日本語通訳を務めていた韓国人女性に会って話を聞く。 彼女によれば、彼女が「おばあちゃん、なんで出てきたの?」と訊いたら、金学順さんはこう言ったという。
「寂しかったんや。親戚も誰も訪ねてこない。食堂でテレビを見ていたら、徴用された人が裁判を起こしたと報じられていたから、私も入るのかなと思った」
■壮絶な人生を歩んだ女性  
日本人として初の従軍慰安婦被害者として祭り上げられたのが、城田すず子さん(仮名)だ。城田さんは下町でパン屋を営む裕福な家庭で育つが、切り盛りしていた母親が急死すると家は急速に困窮化し、神楽坂の芸者置屋に奉公に出される。最初は雑用をしていたが、やがて座敷に上げられるようになる。
彼女はあとで、父親が置屋から多額の借金をしていたことを知る。近所の学生との初恋もつかの間、遊び人の男に水揚げされて、いきなり淋病をうつされる。その後は台湾、サイパン、トラック島、パラオと転々とするが、南洋諸島には自分の意思で行き、内地とはうって変わった伸び伸びとした生活を送る。  
米軍の攻撃が迫ると内地に返されるが、恋人に会いたくて無理やり舞い戻り、激しい空襲を体験する。 日本軍人との恋、米軍兵士との恋と彼の帰任に伴う自殺未遂、学徒動員から帰国した男性との駆け落ちと流浪の果ての心中。自分だけ蘇生して知る恋人の死。
途中、何度も彼女を救い出そうとする人も現れるが、恋は成就せず、覚醒剤、賭博、たばこ、飲酒に溺れて立ち直ることができない。最後の最後に、奇跡的に知り合った赤の他人に助けられてキリスト教団体が運営する支援施設に転がり込み、やっと更生するが、作業中に腰骨を折って寝たきりとなった末に他界する。  
私は、彼女の自伝である『マリヤの讃歌』(日本基督教団出版局、1971年初版)を読んで何度も目頭が熱くなった。裕福な家庭に育ったおきゃんな少女が、母親の死を境になんと壮絶な人生を生きなくてはならなかったことか。彼女は自分の境遇を嘆きながらも、「貧乏が悪い」と人を責めず、苦労する兄妹のために借金を繰り返す。  
しかしひとこと、「父親はなんと無慈悲な人だろう」と本音を漏らすシーンが胸を打つ。もし、彼女の父親に命がけで娘を守る気概があったら、きっと彼女はここまで悲惨な人生を生きなくても済んだだろうに、と思わずにはいられない。
■碑文にある虚偽の一文  
だが、自伝を読んではっきり言えることは、彼���は人生のかなりの部分を売春婦として生きたとはいえ、従軍慰安婦ではなかったということだ。軍隊によって強制連行されたわけでもない。日本軍人も米軍兵士も相手にしたし、恋愛関係に陥ったりもした。
せっかく借金を返してまとまったお金を得ても、贅沢三昧で散財したりもした。親切にしてくれる人もいたが、守ってくれる親や親戚がいなかったばかりに、社会の底辺をひとりで彷徨わなければならなかったのだ。  
まだ貧しかった日本が大戦争を経て焼け野原に帰した時代、彼女のような人生を歩まざるをえなかった人も少なくなかった。心から哀悼の意を捧げたい。  
彼女の写真が、北米で初めて慰安婦像が建てられたカリフォルニア州グレンデール市の図書館に掲げられた。2013年、韓国人反日活動家たちが開催した慰安婦関連パネル展に、唯一の日本人女性として登場したのが城田さんだったのだ。  
彼女の写真の下には「I was their slave. 私は彼らの奴隷だった」と書かれ、英文の説明が続く。
〈1938年、城田すず子さんは17歳の時、父親の借金返済のため日本軍に身売りされた。戦争が終わるまで城田さんは台湾やサイパンの慰安所で働き、日本軍の性奴隷となった〉  
完全な虚偽である。 そして、慰安婦像の脇にはめ込まれている碑文には次のように書いてある。
〈1932年から1945年まで、日本帝国軍によって、朝鮮、中国、台湾、日本、フィリピン、タイ、ベトナム、マレーシア、東ティモール、インドネシアで家から連れ出され、性奴隷にされた20万人以上のアジア人とオランダ人女性に捧げる〉  
これもまた虚偽である。前述の弁護士といい、韓国人活動家といい、女性の人権を云々しながら、女性たちを政治的ツールに利用しようとする人々を私は心から軽蔑する。  
このような碑文とともに像が建ち、故人を虚偽の経歴で利用されたら、当然コミュニティに悪影響を及ぼし、侮辱されたり嫌がらせをされる日系人も出てくる。日本のブランド力低下にもがる。  
韓国人の反日メンタリティは中国共産党の「超限戦」にとことん利用される。豪州ストラスフィールド市のケースでも、突然、中華系の「日本の戦争犯罪を糾弾する会」が結成されて、韓国人会に慰安婦像設置をけしかけたのだ。日本政府が謝罪したり補償したりすればするほど、「弱さ」と捉えられて激しく攻撃される。
■問題が解決されない構図  
そのような事態になってしまったから、学者ではない者まで反論せざるを得ない状況に追い込まれてしまったのが現状なのだ。だから、『主戦場』に登場した保守派の人々は総じて、前述した反日団体のプロパガンダに反対意見を述べているのだ。  
たとえ左派でもまともな学者なら、反日団体の主張は学術的にも虚偽が多いことはわかるはずだ。デザキ氏でもある程度は気付くだろう。しかし、「反日団体の主張は学術的に正しくないし、強引に無関係な土地に慰安婦像を建てる行為は非生産的だからやめるべきだ。慰安婦をめぐる議論は自分たち学者に任せるべきだ」と主張する左派の学者を私は見たことがない。
それどころか、「性奴隷」や「強制連行」の定義を拡大して、反日団体や活動家を後押ししているようにさえ見える。それは偽善的で、問題の解決を遠ざけるだけの行為だ。だから、いつまでたっても議論がみ合わないのだ。  
ちなみに、『主戦場』の慰安婦性奴隷派のメイン話者の吉見義明氏は著書にこう書いている。
〈「官憲による奴隷狩りのような連行」が朝鮮・台湾であったことは、確認されていない。また、女子挺身勤労令による慰安婦の動員はなかったと思われる。(中略)しかし、「官憲による奴隷狩りのような連行」が占領地である中国や東南アジア・太平洋地域の占領地であったことは、はっきりしている〉(『「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実』大月書店)  
つまり、法律が存在し、統制が取れていた朝鮮半島や台湾では権力による強制連行は行われなかったが、それ以外の前線では統制が崩れて犯罪行為も散見され、記録にも残っている、というわけだ。  
しかし、前述の碑文を予備知識のない人が読めば、当然、「武装した日本軍が組織的に民家に押し入って、一般女性を拉致して性的目的で奴隷のように酷使した」と理解するだろう。これは吉見氏らの学説とも明らかに異なる。明らかな虚偽なのだから、反論せざるを得ない。  
すると、デザキ氏のような活動家が現れて「歴史修正主義者」 「否定論者」と侮蔑的な表現でレッテル貼りを行う。それを吉見氏や林博史氏らが後押しするという構図になっている。
吉見氏も林氏も、慰安婦制度とは日本軍が単独で創り上げていたわけではなく、女性の人権を完全に無視する朝鮮半島の儒教的な封建制と徹底的な男尊女卑文化が背景にあったことを指摘している。  
今日的価値観からすれば、日本軍や日本政府にも道義的責任があると主張するのは自由だが、現実には娘を売る朝鮮人の親がいて、女衒がいて、客としての朝鮮人もいたわけで、それが当時の朝鮮社会における現実の一部(fact of life)だったから、ただの一件も暴動が起きなかったし、日本軍に所属していた朝鮮人兵士も反乱を起こさなかった。
また、反日の李承晩政権でさえ、日本の責任を追及して賠償を求められるものとは考えなかったのである。それもまた現実なのだ。  
にもかかわらず、ことさらに慰安婦制度は「日本軍性奴隷制度だった」と強調し、政治的目的を持って明らかに事実に反するプロパガンダを展開する反日団体を容認する姿勢は独善的で、学者としての誠意(integrity)を疑わざるを得ない。  
吉見氏や林氏がその時代に生まれ、目の前に金さんや城田さんのような女性がいたとしたら救うことができたとでも言うのだろうか? 金さんや城田さんの境遇に胸を痛めるのであれば、困窮した元慰安婦がいたら労り、政治活動に巻き込むようなことをしてはいけない。  
それどころか、現在も存在している女性の人権侵害問題に取り組むべきである。韓国で売春が違法とされたあと、大勢の韓国人女性が世界中に進出して売春をしている。悪質な業者に拘束されている女性も多い。  
シドニー空港の税関で止められた若い韓国人女性はテレビカメラの前で、「私は韓国にいたら気が狂う」(Korea drives me crazy)と泣きながら訴えた。北朝鮮から命からがら中国へ脱出した朝鮮人女性は、文字どおりの性奴隷にされていると報告されている。  
それらの、いまそこにある問題に取り組むこともせず、慰安婦像を建てたり、偏向した映画を作ってあたかも女性の人権を擁護する善人のように振る舞う人々とそれを応援する人々は、極めて独善的で偽善的だと言わざるを得ない。
■今度は植村隆記者の映画  
驚くべき情報が飛び込んできたので、最後に報告しておく。なんと、元RKB毎日放送社員で映画監督の西嶋真司氏が起案者となって、植村隆元朝日新聞記者を支援する映画の製作が企画されているというのだ。タイトルは『標的』。植村氏が不当な言論弾圧の標的にされているという主張を展開する映画だそうだ。  
チェックしてみると、A-Port という朝日新聞社のクラウドファンディングサイトで資金集めをしていることが確認できた。反日急先鋒のテッサ・モーリス=スズキ(オーストラリア国立大学教授)も絡んでいることがわかる。
資金調達達成率は、残り約100日を残して56%とのことだが、すでに完成している部分があり、プロモーション動画の冒頭には「日本の正義が問われている」と書かれている。うんざりだが、裁判では飽き足らず、情報戦まで仕掛けてくる執念は見習うべきか。  
貧しい時代の不条理を生き抜いた、同情すべき女性たちを政治ツールに利用する反日勢力からの攻撃は止むことがない。彼らは慰安婦問題を円満に解決したいとは考えていない。どんな手口を使ってでも日本を世界史上に例を見ない犯罪国に貶め、永遠に日本人と日本政府を糾弾し続けたいのだと見做されても仕方がない。デザキ氏と『主戦場』が、そのことを改めて教えてくれた。
彼らが「標的」にしているのは日本の名誉だ。
(初出・月刊『Hanada』2019年7月号)
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hasami-j-blog · 6 years
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【クトゥルフ神話TRPG】RESPONSE
 ねえ、ねえ、ねえ。  こたえて。  ねえ、こたえて……。
 狂気の音色はまだ終わらない。あなたは正気? それとも…。
■【はじめに】
 CALLINGの続編にあたるシナリオ。単体でのプレイは非推奨となっている。  作中での時系列はCALLINGのED3のものである。 (前作の黒幕、狂信者軍司直衛が廃人となりながら生存している時系列)  CALLINGと併せ、キャン���ーンとして回す事も出来るシナリオとなっている。本作はタイムリープ物の要素も併せ持っている為、最初からキャンペーンとする場合はKPは時系列や描写の整合性に留意する事を推奨する。  舞台は現代日本と夢の中の1999年の日本を行き来する形となっている。  プレイヤーは4〜5人を想定しており、プレイ時間は音声セッションで6〜8時間程度のシナリオである。  探索者はCALLINGの探索者を続投しても良いし、それ以外の探索者を何らかの形で関わらせても構わない。物語への説得力という面では、正気度他が保てば続投を推奨する。  CALLINGで何らかの経緯で魔導書を入手していた場合、神話技能はそのまま保有していても構わない。ただし前作から然程時間が経っていない関係上、魔術はまだ会得していないとするのが適切と思われる。 (知識はあるためSANは減っているが、訓練他が足りない為に実践には至らない程度と解釈すると都合が良いだろう)  推奨技能は<目星><聞き耳><図書館><対人技能><精神分析>  戦闘はあるが、戦闘技能が無くともクリア自体は可能だろう。
■【推定難易度】
KP:★★★★☆(夢世界を中心とした情報管理とNPCのRPを要求される) PL:★★☆☆☆(CALLINGよりは楽になっている)
【舞台】
 時代はCALLINGの一年後、2014年の夏。  探索者達は最近奇妙な夢に苛まれている。真っ赤に染まった空と、見覚えのある(あるいは見知らぬ)電波塔、その傍らで見下ろす街の景色。夢の時間は少しずつ伸びており、それに伴う精神的苦痛を探索者達は味わっている(前作の探索者であれば、説得力が増すだろう)。そうして探索者達は再び事件を追い始める事になる。  主な舞台となるのは前作の舞台である山間の町、赤霧市。そしてもう一つ、赤霧市から電車で2時間ほどかかる、海に面した町、流累市(るるいし)である。  CALLINGで語られた15年前(1999年)の夏に発生した集団自殺事件と、現代で発生している奇妙な夢事件、双方を同時に追って行く形となる。
【シナリオ背景】
 探索者達が見ている夢は1999年の赤霧市の「集団自殺事件」が発生するまでの出来事である。探索者達は望まぬままに軍司直衛の過去に関わる事になる。  この事件の背景には、CALLINGの一件にて廃人状態となった軍司直衛を引き取り治療を行う事になった精神科医、響恭という女性が関わっている。  彼女は『ヒプノーシス』という学問を専攻する研究者にして、同時に流塁市でサナトリウムを経営する優秀な精神科医である。前作にて正気を完全に失った軍司を重度の精神患者として引き取り、『ヒプノーシス』を用いた治療を行った結果、彼女は軍司の有する神話知識の一端に触れ、その狂気の世界に引き込まれる事になる。  狂信者じみて彼に魅了されていった響は、彼の過去をより深く知りたいと願う事になり、前作で彼と深く関わる事になった探索者達を利用する計画を思いつく。彼女は夢を見させる魔術によって探索者達の意識を軍司直衛の夢の世界へと送りこみ、自身はサナトリウムから監視者めいてその様子を垣間見ているのである。  彼女は軍司直衛に傾倒しているのであり、彼の持つ知識を正しく理解している訳ではない。故に彼女はその知識の危険性など何も知らず、無知のままに危険を犯している。彼女はやがてアザトースの招来を目指すだろう。自分の望み故ではなく、それを軍司直衛が望んでいた故に。  このシナリオのタイムリミットは、基本的にはシナリオ内時間において4日間となっている。
【余談】
 前作に引き続き、このシナリオのコンセプトは「人間vs人間」「狂気と正気の境界線」となっている。また、前作以上に「既知を選ぶか、無知を選ぶか」といった問題へフォーカスがあたるようになっている。軍司直衛の末路は知りすぎた者の末路であり、響恭の末路は知らなさすぎた者の末路となっている。  その中で探索者達が自分自身をどう定義付けるのか、踏み込むのか、退くのか、最後に何を選ぶのか。そういった形で演出を行っていくと良いだろう。
■シナリオ本編
1.基本導入と特殊ルール 2.各種情報−現実の世界 3.各種情報−夢の世界 4.夢の世界:最終日 5.現実の世界:最終決戦 6.ED分岐とクリア報酬 7.NPC情報
1.基本導入と特殊ルール
■導入 【奇妙な夢】 + + +  貴方達は気付くと奇妙に青みがかった景色の中に居た。  そこは夕陽に照らされた小高い丘の上。後ろを振り返れば山があり、森がある。  傍らには青白い夕陽に照らされた電波塔が、まるで貴方達を見下ろすかのように聳え立っていた。 『ノストラダムスの…(ざざッ)い規模な混乱が予想——…(ざりッ)(ざッ)』  どこかからともなく、ノイズまじりのテレビの音声が聞こえる。  電波塔の名前が目に入る。第弐八電波塔。 「そんな所で何してるの」  すぐ傍らから声が聞こえた。  振り返れば、制服を着た一人の少年が、不思議そうな顔をして貴方達を見詰めていた。  視界にノイズが走る。 + + +  と、いった夢を見て探索者達は目を覚ます。周囲を見れば見慣れた自宅が眼に入る筈だ。それは探索者達が一週間程前から見続けている奇妙な夢である。  最初の夢では空が。次に森が、街が、鉄塔が、そして音が加わっていった。  そしてついに今日の夢で、夢の中に人が現れ、あなた達へと話しかけてきたのである。  探索者達が前作を経験しているのならば、夢の場所も、夢の中の少年の正体も既に察しがついているだろう。それは1年前に探索者達が悪夢のような目にあった山間の街「赤霧市」であり、少年はその事件の首謀者だった軍司直衛という男の面影を色濃く残していた。  一年前の、山の中の小さな街で起きた悲劇は、まだ終わっていないとでもいうのだろうか? そんな疑念に駆られ、そしてもう一つの現実的な問題故に、探索者は再び立ち上がる事になる。  現実的な問題とは、即ち不眠だ。  探索者達は夢の影響で、この一週間、どれだけ眠っても眠ったような気がしなくなっている。身体は疲れたままだし、ストレスで心がすり減っていくようだ。  こんなことが続けば、きっと自分は発狂してしまうだろう。  ……それとももう、狂っているとでもいうのだろうか?  自身の肉体と精神の限界を感じた探索者は、調査を開始する。 (探索者が前作未経験PCである場合は、後者の理由を大きな動機とすると良いだろう。その場合前作の事件に関する情報や軍司直衛に関する情報も、シナリオ内で順次明かしていく事になる)  ここでこのシナリオ内のルール、【夢ルール】の説明を行う。また、前作の継続探索者である場合は、この時点で連絡を取らせる等して合流させる事を推奨する。  導入時に夢に関して【オカルト】か【知識】を振る事で、「ノストラダムスの大予言」というキーワードから、夢の中の赤霧市は1999年の街なのではないかと察せられる。
■シナリオ内特殊ルール 【夢ルール】  導入以降、探索者達は1日経過するごとに【CON×4】の判定を行う。これによって成功で1、失敗で1d4の正気度喪失が発生する。 【CON×4…正気度喪失1/1d4】  またシナリオ内では常に「狂人の洞察力」ルール(基本ルールブック91頁参照)を採用する。これは本作のテーマの一つである「狂気=既知」を示している。KPは周囲からヒントになるような情報を与えるなどし、進行に都合の良い情報を適宜示していくといいだろう。  このシナリオは基本的に朝、昼、夜、夢の4ターン制で進行する。1ターンにつき一つの場所に移動し調査を行う事が出来る。(運転等で急いで移動するなどの申請があり、それが成功した場合に限りもう一回分行動ターンを増やしても構わない)  夜に眠る、或いは道中で1ターンを消費し眠るという選択をした場合、夢の世界で情報収集を行う事になる。KPは夢の世界での時間の流れに留意する事。  夢の世界、現実の世界で得られる情報は次頁以降を参照。  シナリオ内の基本的なタイムリミットは4日間であり、それを経過すると夢の世界の出来事からアザトースの招来方法を知った響によってアザトースの招来が行われる。  その時点までに現実の世界での探索によって響にまで辿り着けていない場合はゲームオーバーとなる。
2.各種情報−現実の世界
 朝・昼・晩のターン内で、現実の世界で探索を行う事で得られる各種情報。  現実の世界で有すべき情報は、CALLINGでの事件がその後どう扱われたのかという事や、軍司直衛のその後についてなどが主となる。  また、前作では軍司を有能な医師だと歓迎していた街の人々が、掌を返したように腫れ物扱いしている描写を入れるなどし、街の住人達の無自覚な残酷さを演出すれば、夢の世界で探索者が軍司と交流を持ち易くなるだろう。  前作で登場させたNPCを再び利用するなどすれば、演出的な足がかりとなるだろうと思われる。ただし、あまりにも友好的すぎるNPCを出す事は、ゲーム的な観点から推奨されない。 ■第弐八電波塔について  探索の起点となる情報の為、これを知るのにダイスを振る必要は無い。  調べると赤霧市という山間の街に存在した電波塔の名称であることがわかる。老朽化等の問題により、一週間前に壊されている。1年前に奇妙な事件が起きたらしい。  より詳しく調べる場合は【図書館】【コンピューター】などで調べる事が出来る。KPが適切だと判断する調査方法で情報を出して構わない。  基本的に技能が1つ成功するにつき、以下の中から適切と思われる情報を1つ提示する。基本的には非継続探索者向けの情報が中心である為、継続探索者相手に情報を出す際は、前作のおさらい程度に留める事を推奨する。 (必要無いと判断した場合、これらの下調べは無視してそのまま赤霧市へ向かわせてしまっても構わない) 【1999年の電波塔・赤霧市について調べる】  今から16年前、即ち1999年に赤霧市に存在したカルト教団「宇宙星辰会」の煽動による集団自殺事件が電波塔で発生したという事が判る。 【1年前と16年前の事件の関連について調べる】  16年前の事件の遺族が1年前の事件に関わっているという事が分かる。軍司直衛という男だという事が判る。 【軍司直衛について簡単に調べる】  固有名詞を知った時点で、【コンピューター】【図書館】などで調べられる。  精神医学を専攻していた開業医であり、赤霧市に診療所を持っているという。インターネットで調べれば診療所のホームページが存在する。  ホームページの更新は1年前で止まっており、ネット上の掲示板では1年前に電波塔でカルトじみた事件を引き起こしているという事が判る。当事者でない限り、事件の詳細は分からない。
■【赤霧市に移動する】
 1ターン分消費して行動する事が出来る。経過時間は1d4+2時間程度。  街へ辿り着けば、街の人に話を聞いたり、電波塔について直接調べたりする事が可能である。以下に取れそうな行動を具体的に記す。  山に囲まれた都会とも田舎ともつかない閑静な街。1年前の事件や軍司直衛の事に関しては、住人達はあまり好んで口を開かないだろう。表立っては分からないが、田舎町特有の閉鎖的な空気も併せ持っているのだ。 【電波塔に行く】  「電通トンネル」というトンネルを通った先、小高い丘の上にある電波塔跡地。現在は電波塔はほぼ完全に崩され、鉄骨等の撤去工事が進められており、日中であれば工事現場の人と話をする事が出来る。  現場の人々は街の住人ではない為、1年前の事件に関して簡単に口を開いてくれるだろう。ただしその反面、知っている情報は表面的であり少ない。  1年前に住民達の一部が突然暴れ出すという事件が発生し、また電波塔から茫然自失状態の人間が大量に発見されるという事件があったという。電波塔の頂上からはカルト的な儀式の痕跡が発見され、警察は住人達の暴動の原因だったのではと推察しているが、明確な証拠は出なかったという話を聞ける。  電波塔撤去の工事が始まったのは一週間前からであり、作業はスムーズに進行しているとのこと。 【軍司直衛について詳しく調べる】  街の住人に対する【交渉技能】など、KPが適切と判断したロールに成功する事で話を聞く事が出来る。  かつてこの街の山の麓で軍司診療所を開いていた精���科医。1年前の事件で電波塔で茫然自失状態で発見されたという。  その後、警察で捜査が行われたが、重度の精神障害と判定され、責任能力が見受けられず、証拠も無かった事から結局この街の市民病院送りになったらしい。  診療所時代は街の人々に評判の良医だったという。現在は街の人々は彼のことを腫れ物を扱うように触れたがりはしない。  ロールの際に良い出目が出るなどすれば、彼の幼少期に関する話を聞くことが出来るかもしれない。その辺りの情報の匙加減はKPの自由だ。 【市民病院で話を聞く】  市民病院で軍司直衛のその後について話を聞きに行けば、半年前までは入院していたが、その後別所に引き取られたと教えられる。身寄りが無く、また私生活を行う事も難しいほどの重度の精神障害者をこの病院ではずっと世話をしている事は出来なかったというのが病院側の説明である。以前はそういった患者は軍司診療所へ回していたようだ。  軍司が引き取られたのは流累市という街にある「サナトリウム流塁」という療養所であるとのこと。また、他の重度精神障害者(即ちCALLINGで電波塔での戦闘で敵対者として出来てた狂人NPC達を示す)達も同時期にその病院へ送られたが、彼らは半年で驚く程の回復を遂げ、現在は各々の形で日常へ復帰しているという。  医療関係者や元患者達は、サナトリウム流累の院長である響恭という女性の腕前を誉め称えるだろう。あたかも1年前まで軍司診療所に与えられていた評価そのままに。  会話の中で【心理学】に成功することで、市民病院の関係者達は何らかの後ろ暗い所があるようだ、と察するだろう。この時点では如何にそれを問いつめようとも口を開く事は無い。  響に直接会ったり、サナトリウム流累について調べたりする事で、軍司他の患者の提供が一種の被験者提供、言い換えるならば体の良い厄介払いだったということがわかるだろう。 【診療所跡地に向かう】  山の麓に存在する診療所跡地。今もなお焼け跡が残され、不気味な雰囲気を残している。関係者の話によれば、撤去しようにも本来の所有者の権利が複雑な状態になっている事、また撤去しようとすると怪現象が多発するといった事から、今も放置されたままになっている。  跡地を詳しく調べる場合は【目星】で焼け跡の床部分に埃の切れ目がある事に気付く。近付けば、それは地下室の扉だという事が判る。STR12との対抗ロールで扉を開く事が可能である。  また、継続探索者の場合は【アイデア】で、その地下室の位置は前作で院長室の奥にあった厳重にロックのかけられた扉の部屋だと察する事が出来る。  地下室へ降りる事は出来るが、そこには最早何も残されてはいない。しかし僅かに、床に何かを動かしたような痕跡がある事だけが分かる。 (ここには前作時点で集団自殺事件及び現時点で響が使用している「夢見のテレビ」が存在していた。軍司はニャルラトホテプであった協力NPCの力によってこれを入手し、前作で街の人間に無差別に耳鳴りを発症させていた。今作では一週間以上前に響が跡地を訪れ、このアーティファクトを回収し再利用している)
■【流累市へ行く】
 1ターンかけて移動する事が可能である。具体的な時間としては1d4+1時間程度。  海に面したひっそりとした街。赤霧市とはまた違った閑静さを感じさせる。  この街の住人達は、赤霧市の住人とは異なりどこか朴訥とした真面目な雰囲気を演出すると良いだろう。  街外れにひっそりとサナトリウム流累が存在する。  街の住人への【交渉技能】など、適切なロールで下記情報を入手する事が出来る。 【流累市について】  最近、夜間に奇妙で不気味な生物の目撃情報が相次いでいる。化け物は夜に海辺、特にサナトリウム流累周辺で目撃されているようだ。  けれどあくまでただの目撃情報であり、それに襲われたといった被害情報は無い。また目撃されている怪物達に共通性は無いようだ。 (ある時は魚のようであり、ある時は鳥のようなものがいた。ある時は不定形の怪物でありといった具合である) 【サナトリウム流累について】  海辺の街、流累市の外れに存在する小さな療養所。運営者は響恭という女性。  軍司直衛も現在そこに収容されている。  元々は結核患者の治療の為に作られた施設だったが、時代と共に変化していき、研究施設を求めていた響の手に療養所として渡る事になったと言う。  殊更長期の治療を必要とする患者を主に収容している。その特徴から基本収容患者数は少なめ。 【響について】  現役の精神科医にして催眠療法【ヒプノーシス】について研究している女学者。学会ではそこそこ名の通った若き有能女医だという。冷静で学者肌の正に才女といった雰囲気の女性だと言う。  街での【聞き耳】や適切な【交渉技能】などを行う事で、名の通った立派な医師であるといった事が判るだろう。  基本的に彼女に関する悪い噂は存在しない。クリティカル等よほど良い数値が出た場合は不気味な印象を持つなどと語る人間が居てもいいかもしれないが、この時点で響への不信感を探索者へ抱かせすぎる事は後述のイベントを発生させ辛くなる危険性がある為、推奨しない。
■【サナトリウムの訪問】
 直接施設を訪れるとまずは受付でナースが応対する。軍司の知人である等の何らかの理に適った説明を行えば、響や軍司と面会する事が可能だろう。働いているナースの数は非常に少ない事が判る。  サナトリウムに入ってすぐに【目星】を行わせる。成功で、待合室に非常口の扉がある事に気付くだろう。  探索者達が軍司のもとを訪れれば、響は探索者達へ自ら面会を申し出る。響はそばかすの目立つ、キツい目鼻立ちをした、醜悪ではないが美人とも呼べない素朴な女性だ。  響はこの時点で探索者達の夢中での同行を観察している為、彼女は探索者達の事を一方的に知っている。それ故に探索者達へ会う事を拒まないだろうし、むしろ積極的に接して来ようとするかもしれない。  軍司は力なく車椅子に座り、知性無き虚ろな目に半開きの口といった正に廃人と言った状態で探索者達と面会する事になる。軍司へは何を話しかけても明瞭な反応が返ってくる事は無いが、アザトースの名称を告げた時に限り、探索者達を真っ直ぐに見詰めてくる。  ここで彼が完全に正気を失っている事と併せ、瞳の丸さ等の描写をさりげなく入れておくと良いだろう。  サナトリウム内では、希望すれば下記のような行動をとれる。 【響の治療に同伴する】  響のヒプノーシスを用いた軍司の治療現場に同伴する事が出来る。  暗い部屋にノイズの走ったテレビ(これが夢見のテレビだが、探索者達はこの時点ではこの情報は知らない)が置かれ、その前に患者である軍司が置かれる。 室内の灯りはテレビの放つ光のみであり、響は患者の後ろから患者にゆっくりと話しかける形で行われる。  基本的には響からの一方的な質問であり、軍司がそれに返答をする事は無い。響が幾つかの質問をしていく内に、やがて軍司は口を開くが、そこから返されるのは鼻歌のような奇妙なメロディのみである。それは夢の中で耳にしたメロディであり、同時に1年前の事件で例の電波塔で流れていた狂気の笛の音色であるという事を理解する。  響は軍司のこの反応は初めてだと、どこか熱に浮かされた様子でカルテへと筆を走らせる。先程までの冷静な様子とは打って代わった、どこか狂的な熱中と執着を感じるだろう。不気味な音色に対する反応には似つかない、喜色を孕んだ熱中である。  この異様な雰囲気を感じ、怖気が走る不気味なメロディを聞いた探索者は正気度チェックを行う。 【正気度チェック1/1d4】 【診察室内を探索する】  診察室の更に奥に催眠療養用の小部屋が存在し、治療に同伴する場合はそこに入る事になる。軍司の治療中、望めば途中で退出し捜索を行う事も出来るだろう。  それ意外の方法をとる場合は【忍び歩き】か【隠れる】が必要。  響への【言いくるめ】【説得】で許可を得ても良い。  清潔でこざっぱりとした印象の普通の診察室。カルテ棚にはこれまでの患者のカルテが仕舞われている。【目星】【図書館】などでカルテ棚を調べる事が出来、軍司直衛のカルテを発見出来る。 「軍司直衛のカルテ」  入院した日や治療の進行状況、その際の響の所感などが書かれている。  この施設にやってきたのは半年前であり、赤霧市の市民病院に響が声をかけられたのが切欠であったという。【アイデア】で一種の被研体提供だと察するだろう。  以降、軍司はこの施設で治療を受けていたようだ。  ヒプノーシスを行う度に軍司はまるで物語のような荒唐無稽な話をや知識を呟いていったらしい。それは気の狂れた者の妄想の一種と思われたが、それにしては整合性と一貫性を持ち、いつしか響はそれを記録に残すようになっていった事が判る。  【アイデア1/2】で、記録する響の文面が徐々に熱を帯び始めているように感じるだろう。 * * * 「外宇宙の彼方の王宮に棲むという白痴の王、海の底に封じられ今も夢を見続けているという邪神、精神生命体として時間を克服した偉大なる種族……彼の語る物語は荒唐無稽ではあったが、知性に溢れ、決して支離滅裂では無かった。  この人は一体どんな人間だったのだろう?  ああ、彼と直接話をする事が出来たらどんなにか良かっただろう!」 * * *  カルテを読む事で、その異様な文面に正気度チェック。 【正気度チェック0/1d4】  また、1%のクトゥルフ神話技能を得る。 【病棟を見て回る】  まともに会話が出来ない状態の患者達が多く収容されている。  【幸運】に失敗した場合、気の狂れた人間に突然殴られ1d2ダメージを負う。  特に得られる情報は無い。
■【イベント:サナトリウムでお茶会を】
 最終決戦及び最終日の夢に繋がるイベント。4日目を迎える、或いは情報が十分集まったとKPが判断した段階でこのイベントを発生させる。このイベントで眠りに落ちる事で、夢の世界でも最終日を迎えるようになるよう、KPは情報の出し方を留意するように。  適当にサナトリウム内を探索し終える/あるいは流累市に滞在する探索者達に、ナース、或いは響が探索者達へ接触してくる。 「お茶にしましょう、あまりここには人が来ないから。あなたの話を聞かせてくれないかしら」  そう言って彼女は探索者達を茶会へと誘うだろう。  探索者達が断ろうとする場合は響がその場で何かを呟いたのが見える。  【聞き耳】でそれがまるで聞いた事の無い言語である事が判り、どこかゾッとする響きを帯びている事が判る。 【正気度チェック0/1d2】  そしてその呟きが終わると同時に探索者達は眠りに落ちる事になる。  お茶に応じた場合は応接室に通され響と会話を行う事が出来る。狂人の洞察力に関する彼女の見解について(彼女はそれを、嘗て軍司が学会に発表して避難を浴びた「重度精神障害患者に於ける共通点とそれに関する見解」という論文の証左ではないかといった見解を持っている)や、ヒプノーシスという学問に対する彼女の見解などを語らせ(彼女は非情に興味深い研究内容でありながら、一方的に呼びかけ続けているだけの虚しい行為であるようにも感じている)、彼女の人間性を演出して行くと良いだろう。 「例えるなら、テレビのようなものよ。見ている事は出来る、情報も教えてくれる、けれど決して私に返事はしてくれない」  ここで出される紅茶には睡眠薬が仕込まれている。  また紅茶を飲まなくとも、周囲に薫き込められた微かなお香や響の呪文によって探索者達は眠りにおちる事になる。抗おうとする探索者達を強制的に眠りに落とし、響の黒幕感を演出すると良いだろう。 「おやすみなさい。……どうか、良い夢を見せて頂戴ね」  このイベントを経て、「夢の世界:最終日」のイベントへと続く。
3.各種情報−夢の世界
 夢の世界では宇宙星辰会の陰謀を暴こうとする若き軍司直衛と接触しながら、1999年の赤霧市を探索する事になる。  眠りにおちる度に夢の世界に現れる事になり、また夢の世界で現れる度に夢の中の現地の時間は少しずつ進行している。突然探索者達が消えたりする事に関して、軍司少年を始め夢の中の住人達は違和感を持つ事は無く、自然に受け入れている。  以下の情報の中からKPは現実の世界での進行状況等と併せ、適宜適切���情報を出して行くといいだろう。  基本的に1エリアの探索を終えるごとにノイズと共に目を覚ます事になる。  最初に夢の中で探索を行う時点で、日付は7月3日。集団自殺事件が発生するのは7月7日であり、その直前に市役所で「夢の世界:最終日」のイベントが発生するのは7月6日である。  夢の世界は全体的なカラーリングが青(導入)→赤→マゼンタ→緑→シアン→黄色→白の順に変化していく。これはテレビのカラーバーの色味を意味し、探索者達がこの事に気付いた場合、更に【アイデア】を振らせてまるで何者かに覗かれているようだと感じさせると良いだろう。  その演出に伴い、夢の終わりは必ず視界にノイズを生じさせて終了する事。  軍司少年は探索者達が夢の世界で意識を取り戻すと、必ず近くに居て、基本的には探索者達へ最初に話しかけてくる。探索者達が望むのであれば協力者として同行するだろう。  反面、探索者が望まないのであれば、彼は単独で調査行動を行っていく。  以下は夢の世界で得られる各種情報である。
【基本背景情報】
 1999年7月の赤霧市では「宇宙星辰会」と呼ばれる哲学サークルが爆発的に流行していた。宇宙星辰会の教義は「宇宙進出を果たした人類は、これからは更にもう一段上のステップに立って物事を考えなければならない」というものであり、暗に外なる神々の存在をゆっくりと人々に植え付け信心を育て上げていた。尚、宇宙星辰会の正体は星の智恵派の分化組織であり、外なる神の招来と知識の授与を目的とし活動を続けるカルト団体である。  宇宙星辰会は赤霧市の経済活動に積極的に資金援助を行う事で、昨今のオカルトブームも相俟り、数年前から急速に赤霧市内で勢力を伸ばしていった。その動きを警戒する者も居るが、法に触れる事もしておらず、組織として行っている活動もただ月に数度のセミナーのみである為、表立って反対する者は少数派であった。  月に数度市民会館でセミナーを行っている。セミナーでは当たり障りの無い世間話やお茶会が行われているとされているが、このセミナーに参加した者は皆一様に宇宙星辰会に対して親和的になる。というのも、このセミナーで教祖である福良乙女は狂気の音色を用いて、参加者達を洗脳し、信者としているからである。(※洗脳方法は基本的にはクトゥルフカルトナウ 星の知恵派の項目に倣う)  代表者の名は福良乙女(ふくらおとめ)。美しい黒髪のスレンダーな女性、手に黒い扇を持っている。正体はニャルラトホテプの化身である。彼女はこの街の人々を生贄に、外なる神の何かしらを召喚してやろうと目論んでいる。  無論、そこには何の意味もありはしない。
■宇宙星辰会について調べる
【軍司少年が持っている情報】
 宇宙星辰会は数年前から街に存在する哲学サークルである。月に数度市民会館でセミナーを開いている。代表者の名前は福良乙女。  地元民は警戒している者も居るには居るが、殆どが無関心、或いは好印象である。理由までは軍司には分からない。  1年前から両親が参加するようになった。その結果、家事を放棄する、仕事を不規則に休む等、急速に様子がおかしくなっている。真面目だった両親がああなった理由が分からない。恐らくは健全な理由ではないように思える。  教義内容については気持ち悪くて聞いていない。  彼は半年前から独力で調査を行っている。
【街で調べる】
 市民への【対人技能】で上記基本情報を好ましい印象で市民達は伝える。技能の半分以下の数値が出た場合は悪感情を抱いている人間に出会え、地元への寄付金云々の話題を聞く事も出来る。  クリティカルが出た場合は組織の教義について信者から聞く事が出来るだろう。  街での【聞き耳】などで一週間後にセミナーが開かれる事が分かる。  【コンピューター】は時代柄一般家庭には存在しない為、使用するには工夫が必要である。軍司の携帯電話を用いるのが一番手っ取り早いと思われるが、インターネットそのものがあまり普及していないこの時代ではネット上ではあまり情報を得る事が出来ない。  【図書館】などで宇宙星辰会について調べると、”星の知恵”というワードを拾うことが出来るが、それが何を意味するものなのかということはわからない。【オカルト】【クトゥルフ神話技能】でそういった名前のオカルト団体が歴史上多く存在することを思い出す。
■福良乙女について調べる
 数年前に街に突如現れ、宇宙星辰会を立ち上げた美女。具体的にいつ現れたのかは誰も知らない。富豪の娘にして事業家であり、暇を持て余しているという。  普段は市内にある邸宅で生活を送っている。探索者が望めば快く面会してくれるだろう。後述のイベントのタイミングでも構わないが、福良乙女と面会すれば、彼女は脈絡無くティンダロスの猟犬の事を意味深に話す。これは最終戦での戦闘へのヒントである。 「ねえ、角度から現れる犬から逃れるにはどうしたら良いと思う?」 「正解はね、丸い部屋に住むのよ。角度が一つも存在しない、まあるいまあるいお部屋で、一生ね」 「でもそんなお部屋で一生を過ごすことが本当に出来るのかしら」 「不思議だわ、本当に不思議」 「ねえ、どうしたら良いと思う?」  彼女はニャルラトホテプの化身である為、夢の世界であっても現実の世界の情報や探索者達の情報を有しているかもしれない。次元と時間を超越した黒幕として不気味に演出すると良いだろう。  彼女の邸宅にはロクに情報は無いが、忍び込むような不届きな探索者が居た場合、探索者らの正気度を削るようなおぞましい事象を引き起こすと良いかもしれない。(怪物に襲われる、幻覚を見る等)  或いは嘗て軍司診療所に潜入した時と同じような状況に持ち込むのも手だが、その辺りはKPの演出の好みだ。
■市民会館について
 山の麓にひっそりと存在する小さく古い市民会館。探索者達は【アイデア】で、それが現在の軍司診療所がある場所であると察していいだろう。  月に数度、そこで宇宙星辰会のセミナーが行われていると言う。最も直近のセミナーは7月6日の18時からだという。  事前に探索者達が中に入ろうとすると「使用には予約が必要だ」と言われる。次に予約を入れられるのは直近でも四日後だと言われるため、セミナー以前に探索者達が市民会館の内部を調べるには忍び込む以外に方法は無い。  探索者達が忍び込もうとする場合は【忍び歩き】に成功する必要がある。或いは別行動で誰かが気を引くような行動をとれば潜入を認めても良いだろう。中に入ると至って平凡な小部屋が並んでいる。  診療所跡地で地下室の入口を見つけた地点へ向かえば、同じ場所の部屋の中に同じく地下への入口がある事が判る。扉に近付こうとしたならPOW18との対抗ロールを行う。失敗時はSANを-2消失。成功時は地下から奇妙な音色を聞く事になる。探索者が継続探索者である場合、それが電波塔事件の際に流れ続けていた狂気の笛の音色だという事が判るだろう。  しかしここで警備員に発見され、探索者達は追い出される事になる。それ以上の捜索は不可能である。
■軍司少年について
【軍司少年が持っている情報】
 宇宙星辰会への調査に協力すると伝え、自分たちが宇宙星辰会と関わりが無い事を証明すると、軍司は素直に自分の事を話すだろう。  軍司直衛。16歳。地元の進学校である赤霧高校1年生。塾通いをしており、帰りが遅くなることから両親に携帯電話を与えられている。  日常に退屈しており、何か自分でも熱中出来るものは無いだろうかと心の中で望んでいる。宇宙星辰会の案件に首を突っ込むのも、本人の好奇心に依るものが大きいと認識している。  父親は会社員。母親は専業主婦。平凡な一般家庭、の、筈だった。  最近、妙な耳鳴りが続いて困っている。
【街の人々に尋ねる】
 【対人技能】で聞き出す事が出来る、他人から見た軍司少年の印象を知る事が出来る。  成績優秀で運動神経も良い、何事もそつなくこなす物静かな少年。反面情熱に乏しい現代っ子で、何を考えているか分からない不思議な雰囲気を持った変わり者の子供。  対人技能時に【幸運】に重ねて成功する事で、両親が宇宙星辰会の熱心な学徒であり、子供ながらに心配しているらしいという話を聞く事が出来る。
4.夢の世界:最終日
 響によって強制的に眠らされた探索者達は、7月6日の17時頃、電波塔のすぐ傍で目を覚ます。  探索者達が携帯電話を持っており、それまでに軍司と接触があった場合は軍司から電話がかかってくる事になる。 「何やってるの? 早く行かないともうすぐ始まっちゃうよ」  と言って、軍司は今日がセミナー当日であるという事を告げる。  接触が無かった場合は【アイデア】で今日が宇宙星辰会のセミナー当日である事を思い出すだろう。セミナーは18時スタートだ。  KPも市民会館へ行くよう促すと良いだろう。
■セミナー会場へ
 宇宙星辰会セミナーは来る人拒まず、探索者達が向かえば問題無く迎え入れられるだろう。【目星】で少し離れた場に両親と共に軍司が座っている事が判る。  セミナー自体は雑談会のような気安い雰囲気で進む。ティンダロスの猟犬の話題を出していなかった場合、ここで話題に上げてもいいだろう。  セミナー中、【POW×3】で判定を行う。失敗時には激しい頭痛を覚え、正気度を2減少させる。成功した場合、どこからともなく奇妙な音色を聞く。  【聞き耳】でそれが地下室から聞こえてくる事が判る。探索者によっては聞き覚えがある狂気の音色であるという事が分かる筈だ。  その頃にはセミナーは奇妙な熱を帯びており、参加者達は福良を讃え始め、福良の言う事に服従し始めるだろう。軍司と探索者達だけがそれを眺める事になる。 「知りすぎる事、知らなすぎる事、どちらが悲劇を招くのかしら?」  福良はそう言って信者達を煽り、軍司と探索者達へ襲い掛からせ、自分は地下へと降りて行く。探索者には1人につき1d2人の信者が襲い掛かる。福良を追うには自分に襲い掛かってきた信者をかわす必要がある。  方法としては、 【DEX対抗】…信者達は一律でDEX10。 【STR対抗】…信者達は一律でSTR9。 【精神分析/説得】…人数分成功で移動可能。  などが挙げられる。KPは適切であると思ったロールで自由に信者をやりすごさせて良いだろう。  軍司はダイスを振らず、面識があっても無くても極力探索者を助けるよう動く。探索者達を助けた後は軍司は両親を止める為にその場に残るだろう。  その時の彼には熱の薄い変わり者の少年の面影は無く、ただおかしくなった両親に困惑する普通の少年の面影を強く残しているだろう。 「父さん! 母さん! どうしたんだよ、しっかりしてってば! ねえ、返事してよ!」
■地下へ
 信者達を潜り抜けて地下へ向かうと、地下にはノイズを走らせたテレビが置かれている。  探索者達はそれが響が用いていたテレビだと気付くだろう。テレビからは狂気の笛のメロディが流れ続けており、画面の中にはこの部屋の中の様子が映されている。それは地下へ降りて来た探索者達の姿と、その前に立つ福良の姿もだ。  テレビの中の部屋には現実には存在しない奇妙な魔法陣が描かれている。  すぐ側には鶏の死体が無造作に置かれ、鶏の血で描かれているらしい事が判る。 「一体何が出てくるのかしら?」と福良は楽しそうに笑い、奇妙な呪文を唱える。  その呪文はまるで反響するかのように響き渡り、狂気の笛の音色と同様に、まるで耳鳴りのように探索者達の頭に残り続けるだろう。 (これは後述する魔術呪文である。覚える事が出来る)  するとテレビ画面がまるで水面のように波打ち、福良はその中へとずぶずぶと入っていく。  人間がテレビ画面の中に潜って行くという非現実的な光景を目撃した探索者は正気度チェックを行う。 【正気度チェック1/1d6】  仮に彼女を止めようと探索者達が途中で行動を起こそうとするならば、彼女はゲラゲラと笑いながら探索者達を制止する。 「駄目よ。ようく覚えておかないと。あなたの為なのよ?」  彼女の体が巨大な脂肉の塊に見える幻覚を見る。【正気度チェック1d3/1d10】  そして探索者達が恐怖に竦んでいる間に福良はテレビの中へと消えて行く。  SAN消費が激しいため、KPは極力忠告を与えるようにするといい。  次の瞬間、軍司が地下へと落ちてきて、1d2+1人の狂人が地下へと降りてくる。狂信者達は探索者達を止めようとするだろう。戦闘ターンに突入する。  ここでの最終的な目的はテレビを破壊し召喚を阻止する事である。  敵対する狂人のステータスはNPC一覧に記載する。 <夢見のテレビ> 耐久:5 装甲:1ポイント(探索者の傾向に応じて割愛可)  6ターン以内に破壊出来ない場合、アザトースの招来が成功する。  が、事実とは異なる展開に世界が歪に歪み、電源を落とされるようにしてブツリと切れ、「現実の世界:最終決戦」へ続く。 (この展開になった場合、味わった絶望故のSAN減少1d10/1d20)  テレビの破壊に成功する失敗する問わず、夢から覚める際に探索者達は画面の中の福良の哄笑を聞く事になる。 「見られているの? 見ているの? 一体どちらなのかしら?  これから何が起きるのかしら?  私はそれを知っているのかしら?  あなたはそれを知っているのかしら?  あなたの後ろの人はどうなのかしら?  あなたに返事をするのは一体誰なのかしら?」  哄笑と共に壊れたテレビは激しくノイズを走らせ続け、そのノイズの狭間に、テレビの外から中を覗き込んでいるような響の姿が映り込むのを探索者達は見るだろう。  そうして福良の哄笑と共に夢の世界そのものに激しいノイズが走り、探索者達は夢の世界から放逐される事になる。  消え行く視界の中で軍司があなた達を見て、何かを言おうとしていたのが最後に見えるかもしれない。
■最終決戦へ
 探索者達はサナトリウム流累で目を覚ます事になる。  SANの処理と同時に、ラストバトルの場に居た探索者達は、福良の唱えた呪文が耳鳴りのように頭に残り続けている。それにより「<吸引>の呪文」を覚える事になる。  それは福良がテレビの中に消えていった際に用いた魔術である。 *<吸引>の呪文  魔力(MP)を帯びた物品の中に任意の対象を吸引する呪文。  魔力を帯びていないものに吸引する事は出来ない。呪文の使い手を中に封じる事も出来る。物品に込められたMP×5で成功値を判定する。  一回の使用につき1d5の正気度を喪失する。
5.現実の世界:最終決戦]
 探索者達が目を覚ましたのは診察室の奥の小部屋であり、テレビは夢の中で探索者達がそうしたように破壊されている。外は既に夜になっている。  サナトリウムの人々は患者、ナースの区別なく、皆深い眠りに落ちている。  軍司の姿は無く、響の姿も無い。  サナトリウムをくまなく探せば、非常口の扉が開いている事に気付くだろう。ここでサナトリウム内を捜索する事で、響の軍司のカルテのより詳細を見る事が出来るかもしれない。 「今日の診察で、彼少し笑ったわ! きっと今日はいい日に違いないわね」 「彼が呟いてた言葉を真似してみたら、なんだか不思議な事が起きたわ。正直まだ信じられないけれど……これもあの人の力なのかしら? 一体あの人何者なの?」 「スゴイ! スゴイ! 彼の力は本物よ! ああ彼ともっと話をしてみたい!」  といった文面から、響が軍司から聞き出した魔術を用いて様々な召喚等を試していた事が判る。  響は軍司を信仰するかのように軍司に入れこんでいる事が察せられるだろう。  非常口を伝うと洞窟に続いており、やがて入り江に出る。周囲を岩で囲まれたその小さな入り江の頭上には三日月と夜空が輝いている。  そこには軍司を連れた響が居る。砂浜には夢で見た魔法陣が描かれているだろう。  響は<ヒプノーシス>を用いて軍司からアザトースの召喚呪文を聞き出そうとしている所である。軍司からの返事の無い一方的な問いかけは、探索者の目には虚しく奇妙なものに映るだろう。 「この子達を呼び出しても、この世のものとは思えないおかしな力を使えるようになっても、あなたは私に応えてはくれなかった」 「きっと私の理解が足りなかったのね。でも大丈夫、私諦めないわ。貴方の為なら何でもする。本当よ」 「白痴の魔王、貴方はそれを目指していたのね。その理由をさっき見て来たの。頑張ったのね、大丈夫。今度は私が力になるわ」 「ねえ、それが現れれば、きっとあなたは私の言葉に応えてくれるんでしょう?」
■最終戦闘
 響は夜鬼を1体、ムーンビーストを1体召喚して探索者達を阻む。2匹を抜き去り、響の召喚を阻止する事が戦闘の目的である。  この時、召喚された神話生物を目撃して発狂した探索者が居た場合、必ず<狂人の洞察力>を発揮させる事。  これにより、召喚に際する魔力は軍司から供給されている事が判るだろう。  響は神話知識が足りない故にアザトースの危険性など理解すべくもない。  響がヒプノーシスを1d3+1回数分成功する前に探索者は響と軍司を引き離す必要がある。それには二匹を抜き去り響の元へと辿り着き【武道】技能による力押し、【STR対抗】による引きはがし、などで響を引きはがす必要がある。  夜鬼とムーンビーストは探索者達の他、互いも攻撃対象に含めて戦闘を行う。よって場合に寄っては夜鬼とムーンビーストの同士討ちが発生する事もある。探索者達にはその隙を突いて響の元へ向かわせるといいだろう。  これは、ニャルラトホテプを主とするムーンビーストと、ノーデンスを主とする夜鬼とではそもそも仕える主が異なり、また彼らの主が互いに対立関係にある事から従者である彼らの相性も良く無いという事を示す。狂人の洞察等でこれらの情報を示しても良いだろう。  彼らの世界の事を軍司を通してでしか知らず、また正しい知識を有さない響には、そのような事は判りようも無い。
■ティンダロスの猟犬を追い返せ
 彼女を軍司から引き離すと、響は爆発的な怒りを示し、召喚呪文を唱えティンダロスの猟犬の召喚を行う。しかし時空転移を許さない魔犬は、召喚と同時に召喚者である響に襲い掛かる。そして以降は探索者達にも平等に矛先を向けるようになるだろう。 「どうして! どうしてよ! 何がいけなかったのよ! 私たくさん練習したわ! あなたがやったみたいにたくさん! おんなじよ! この子達だって呼べるようになったわ! 言う事だって聞いてくれる! 不思議な事も出来るようになった! あなたの事だって調べたわ! あなたの事なら何でも知ってる! 頑張ってた事も素敵な人だった事も何でも! それなのにねえ! どうしてよ! 何でよ! どうして! どうしてなの! 何が駄目なの! 応えてよ! 話してよ! 返事してよ! ねえ、何が足りないの? 私はどうしたらいいの? お願いだから何か応えてよおおおおおおおおおおおおお!!!!!」  【アイデア】などで夢の中の福良の台詞を思い出させ、呪文の存在を思い出させる。MPを帯びた球体があれば封印出来るかもしれないことを示唆するといいだろう。  悩んでいるようなら【アイデア1/2】などで軍司の目に関するヒントを与えてもいいかもしれない。或いは軍司直衛が光の無い目でまっすぐに探索者達を見詰めているという事をそれとなく示すのも良いだろう。  【医学】或いはそれに類する技能で適切な処置のもとで眼球の摘出が可能。或いは眼球を摘出する事無く、そのまま軍司の体内に封印するとしてもいいだろう。  込められているMP×5で判定を行う。  軍司の目を使用する場合は1d10+15で目のMP量を判定する。  また、プレイヤーの目を摘出して使用するという宣言があった場合、プレイヤーのMP×5で判定を行う。響の目を用いる場合も同様である。  判定に成功した場合、ティンダロスの猟犬は封印される。  ティンダロスの猟犬封印時に響のHPが未だ残っていた場合、彼女は夜鬼に連れ去られる/ムーン=ビーストに惨たらしく殺害されるの何れかの結末を辿る事になる。  殆どあり得ないだろうが、探索者により神話生物が一掃された暁には、虫の息で命をつなぎ止めるかもしれない。その時は軍司ともども探索者に後の事は委ねれば良い。
■夢の波と終焉
 ティンダロスの猟犬の封印に成功すると、響の魔術の効能が解け、周囲の空間がぐにゃりと歪み始める。  探索者達は夜空に、そして海面に、電波塔と思しきものの根元が映り始めていることに気付く。それは夢で見た1999年の電波塔だと探索者達は本能的に気付くだろう。  やがて夢の光景は岩肌を、砂浜を浸食し、探索者達を追い始める。  徐々に全景が露わになっていく電波塔からは、苦悶の��と共に人々が飛び降りていく様が少しずつ映し出されて行く。映像の中の人々は、皆一様に夜空を見上げている。まるでその先に何かとてつもなく恐ろしいものが映っているとでもいうかのような顔で。  これは7月7日の集団自殺事件当日の映像であり、その視線の先には当時招来されたアザトースの姿が存在する。探索者達がその場に留まり続け、映像の末路を見届けようとするならば、探索者達はアザトースの姿を直視する事になるだろう。  映像とともに周囲には地響きが響き、入り江は崩れ始め、洞窟では落石が発生している。探索者達にその場に留まる事は危険であるという事を伝え、その場からの脱出を誘導する。  単独で逃げようとする場合は問題無く安全地帯まで逃げる事が出来る。  軍司を連れて行こうとする場合は、STRとSIZの対抗に成功した上でDEX×3に成功する必要がある。  その場から無事脱出すると、サナトリウムの扉を潜りぬけた途端、探索者達の意識はふつりと途切れてしまう。  そして目を覚ますと、あなた達は壊れたテレビの前で眠っている。響の後を追った直前のように。  今まで見た光景は夢だったのだろうか?  それとも、全て本当に起きた現実だったのだろうか?  けれどそれに対する答えが出る事は、もう二度とありえないのだという事を理解しながら、探索者達は朝を迎える事になる。眠気は最早訪れない。  エンディングへ移行する。
6.ED分岐とクリア報酬 ■基本エンディング  響はその後発見される事は無く、行方不明として処理され、サナトリウム流累は閉鎖が決定する。収容患者達は各地の病院へ分散される事になるだろう。街の人々は彼女の失踪を惜しむだろう。  彼女が執着していた一人の狂人の事は、人々が知る由も無い。  他、エンディングに関する演出は探索者の自由に行わせると良い。 ■エンディング分岐 【軍司を残し脱出する】  探索者達は夢の波に包まれていく男の姿を見る。  波に包まれる刹那、彼が顔を上げ、貴方達を見たような気がした。  その口が微かに動いたのが見えた。けれど何を言っていたのかを理解するよりも早く、軍司は夢の波に飲まれ消えてしまうのだった。  いつぞやに、夢で見た少年と同様に。  その後、彼の死体は響同様に発見される事はない。 【軍司を助ける】  探索者達は苦難の末に軍司を連れての脱出に成功する。  出入り口を潜る刹那、男が僅かに振り返ろうとしたような気がするが、それよりも早く皆の意識は落ちる。  目を覚ますと、小部屋の中に軍司も気を失った状態で残っている事になる。  しかし彼の白痴状態が回復する事は無く、彼はその後も狂人として施設を転々とし一生を終える事になるだろう。  彼を助けた事で、探索者もまた彼のその後の人生に何らかの介入を許されるかもしれない。  けれどそれがどんな意味を持つのかは、その探索者の中にしか答えは存在しないだろう。 【何れかの段階で軍司を自主的に殺す】  死の瞬間、彼は心から嬉しそうに笑い、探索者の攻撃を受け入れるだろう。 ■響のアザトース招来阻止に失敗する(バッドエンド1)  アザトースの招来に成功した響は喜びの声を上げ空を見上げるが、すぐにそれは絶望と恐怖に満ちた後悔の悲鳴へと変わる。  赤黒く染まった空で門が開く。そしてその中から、これまでに見た何よりも醜悪で、冒涜的な怪物が、こちらを濁った目で見下ろしている。  どうして。何故。  けれどあなた達の中に浮かぶ数多の疑問に何一つ結論が出る事は無く、あなたたちは無知のままに、いともたやすく世界の終焉を迎える事になるのだ。  所詮この世界は最初から、白痴の魔王の見る夢に過ぎないのだから。 ■探索者が夢の波に飲み込まれる(バッドエンド2)  夢の波に飲み込まれたあなたは、気付くと電波塔の頂上に立っている  周囲には泣き喚き、殺しあ���、我先にと死を選ぼうとする人々で溢れ返っている。  その理由をあなたは察する事が出来るだろう。  頭上に、これまでに見た何よりも醜悪で、冒涜的な怪物が、こちらを濁った目で見下ろしているからだ。  信じられない、信じたくない光景に、けれどあなたの意志などお構いなしにありとあらゆる知識があなたの頭に注がれる。  無知が罪だというのならば、知識は果たして恩恵か?  けれど貴方に与えられた悪魔の知恵が、貴方にその回答を教えてくれる事は決して無い。  探索者は神話技能を99%入手し、正気度上限を変更した後に、以下の正気度チェックを行う。 【正気度減少1d10/1d100】  さて、ところで。  君はいま、高い塔の上に居るのだが……何をしようか? ■クリア報酬 ・シナリオクリア(アザトース召喚阻止)…1d20の正気度回復 ・福良乙女の撃退に成功…1d5の正気度回復 ・軍司直衛の生存…1d10の正気度回復 7.NPC情報 ■響恭(ひびき・きょう)(27歳) 「私は何も知らない」 「だから教えて欲しいの、この人に」 「ねえ、お願い、返事をして?」 STR12 CON12 SIZ12 APP12 POW11 DEX12 INT11 EDU20 MP12 HP4 SAN15 精神分析:81% 精神分析<ヒプノーシス>:75% 医学:75% 心理学:75% 薬学:75% 神話技能:0% <ヒプノーシス>  眠りに落ちている相手にこの技能を行使する事で、簡単な事柄を聞き出したり、簡単な命令を下したりする事が出来る。相手はその間の記憶を保持しない。  彼女はこの技能に虚しさを覚えている。  詳細は基本ルールブック150-151頁参照。 <基本設定>  海に面した街、流累市でサナトリウムを経営する精神科医にして、催眠療法の研究を行う若き女学者。  各地の病院と連携をとっており、偶然赤霧市の市民病院からの依頼で軍司を引き取り収容する事になった  治療と研究の一環として彼女は軍司に催眠療法を行った結果、軍司の無意識下の心を垣間見る。それは彼がかつて蓄え続けていた神話知識の片鱗であった。  彼女はその知識に強い興味を抱き、どうにかして彼を癒し、彼からより詳しい話が聞けるだろうかという事を日に日に強く望むようになった。  軍司の論文や研究は「狂人の洞察力」を示すのではという見解を持つ。  海外で博士号を取得した経験もある才女であり、平常時は学者然とした冷静で落ち着いた応対をみせる。しかし軍司直衛に纏わる事象には多いに平静を失い、ヒステリックな面を強く見せるようになる。  軍司直衛の狂信者であり継承者。或いは恋をした盲目の女。  やがて彼女は一つの推論に至る。  彼の壊れた心を修復するには、彼の壊れた心を再び繋ぎ合わせなければならない。  その為には、彼の記憶を遡る必要がある筈だ。  自分は行けない。自分は観察しなければならない。彼の反応を。  使い捨てても良いような、他人が必要だ。 ■夜鬼(ナイトゴーンド) STR15 CON10 SIZ14 INT3 POW14 DEX=(探索者の平均DEX-2) MP14 HP12 装甲:2ポイントの皮膚 組み付き40%…STR対抗に成功しなければ離れる事が出来ない。 くすぐり30%…1d3ターンの間行動不能 (組み付き状態・恐怖の注入状態であれば100%) ※組み付きを行っている間は夜鬼も行動する事が出来ない。 消失SAN:1/1d8(多段SANチェック扱いとする) ■ムーン=ビースト STR10 CON12 SIZ17 INT16 POW16 DEX=(探索者の平均DEX-3) db…1d4 MP16 HP15 装甲:なし(火器に対してのみ耐性あり) 攻撃: 槍25%…1d10+1d4+1 呪文: ・恐怖の注入 ……対象に恐怖を覚えさせSANチェックを発生させる。0/1d6。即時発生。   またそのラウンド内、或いは次の1ラウンド行動不能にさせる。 ・ヨグ=ソトースのこぶし ……不過視の攻撃で相手を殴り飛ばす。2d6ダメージ。 (夜鬼に組み付かれている人間を吹き飛ばすと夜鬼の影響下から逃れさせる事になる) 消失SAN:1/1d6(多段SANチェック扱いとする) ■ティンダロスの猟犬 STR13 CON27 SIZ16 INT23 POW33 DEX8 db…1d4 MP33 HP21 装甲: 2ポイントの皮膚 1Rに4ポイントのHP再生 物理武器無効、魔力武器・呪文有効 攻撃: 前脚90%…1d6+1d4+膿汁(POT6) 舌90%…1d3POW吸収 ※ティンダロスの猟犬は真っ先に響を攻撃対象に選ぶ。 彼女を殺害した以後、探索者達に襲い掛かる。 撤退方法: 魔力を帯びた球体を飛び込んでくる相手に向ける。 勢い余ったティンダロスはその中に吸い込まれる事になるだろう。 消失SAN:1d3/1d20 【夢の中NPC】 ■軍司直衛(ぐんじなおえ)(16歳) 「そんな所で何してるの」 STR13 CON12 SIZ11 APP16 POW18 DEX12 INT17 EDU16 MP18 HP13 SAN90 アイデア85 幸運90 知識80 回避40% 隠れる50% 忍び歩き50% 聞き耳50% 目星50% 図書館50% 機械修理50% 電子工学51% コンピューター51% 心理学55% 医学50% 精神分析56% 信用50% 英語51% <基本設定>  赤霧市在住の高校生。宇宙星辰会の陰謀を暴こうとしている16歳の少年。  父母との3人家族。突然豹変した両親が理解できず、何か犯罪に関わっているのではと怪しんでいる。  表情は硬く大人びているが好奇心旺盛。塾通いの為と親から与えられた携帯電話を所持している。  進学校の優等生。何でもそつなくこなすが熱は薄い現代っ子。家は中の上階級。  同時、日常に退屈しており、事件の気配を若干楽しんでいる気がある。 ■福良乙女(ふくらおとめ)(31歳)  ニャルラトホテプの化身。  黒い扇を所持したスレンダーな美女の姿をとる。 ■宇宙星辰会狂信者 DEX:10 STR:9 攻撃: 噛み付き40%…1d6 こぶし50%…1d3 耐久:10 装甲:なし、気絶判定有り
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