Tumgik
#耳サク
lovesickgelato · 2 months
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day4
時差ぼけと直前まで飲んでいた薬のせいなのか、まだまだぼーっとする。でも多分蚊に起こされた日もあった気がする5:55。飛行機用に耳栓を持っていてよかった。白い窓から見える異国の先に青い朝がやってきているのが見える。ネスプレッソの在庫を気にしながら、やっと朝食の材料が揃ったので、パンツェッタ(塩味強)とサラダ菜でガレット。Pintarestで見たことあったヨーグルト「siggi's」お前はパリにいたのか・・
朝イチで洗濯を回して、乾燥までやってくれるもんだから便利だ〜旅行先でこれができるのは便利だ〜乾くまでに2時間かかるけど。
本日の出発も9時頃。全貌は目に写していたけど、本物を見るぜ。
なんともそれらしい、エッフェル塔!アパートから歩いていける距離だよ。マジでバスも電車もタクシーも良いと思うけど歩きは色々発見できて良い!予約はしてない。(まあなんだかんだ直前だったので色々ないのだ)だけど9:30オープンで9:45には登り始めていたらしい。ということで674段の階段である!!!エッフェル塔の解像度が上がったよ。下から見ると塔というより繊細なレースみたいな建築だ。装飾的かつ構造的。キャラメルチョコレートみたいな甘いブラウンカラー♪
初日じゃないのも良かった。あの辺は行ったね、あの道歩いてきたね、じゃあアパートはこの辺だ、あそこまで歩くね、とか言える。それくらい街がきっれ〜〜〜に見えたよ。中二階くらいまでは階段だったけど、そこから上に行くのはエレベーター。朝日が眩しい、これまた30度越えの日々。まだ午前中なので清々しい。
特にお土産も買わず、午後のもう一つの予定までは散歩。セーヌ川沿いの日陰道を。映画インセプションで登場する橋:ビル・アケム橋まで(これも徒歩でーす)ちょっと写真などを撮り。そこからユニクロが近いとのことで寄ってみようなんて話してたけど、そこはもう16区だから本当は近づかないほうが良いエリアだよね、とか伝えたらすぐやめてた(笑)そこから、歩いて、歩いて、アパートまで帰ってきた!流石にエッフェル塔の階段がキツすぎて(あと連日歩きすぎ)ちょっとバスとか電車を匂わせたけど伝わらなくてへとへとだった(笑)
ちょうどお昼だったから、Picardで冷凍ピザのマルゲリータをシェアして、ひと眠りして、再度出かけます。
メインイベント:ジヴェルニーツアー!これもなんだかんだ日程に合う日本企画のツアーがなく、現地のツアーを組んだ!諦めなくて良かった〜私ここが一番ときめいたもん。
バスツアーの待ち合わせになってるカフェ前まで来て、担当ガイドも見つけたけど、ま〜じ乗るバスが不明だったよ・・英語頑張って話してくれてありがとう、私はなにも聞き取れませんでしたけど。。
バスにも無事乗れて、モネに関する日本語音声ガイドを片方のイヤホンで聞きながら、どんどん田舎な街並みへ変わる。渡されたチケットが可愛かったな。目的地までついたらあとは、集合時間までフリー。地図を片手に贅沢に流し見しちゃったよ。漠然とさ、モネのことみんな好きじゃんか、でもちゃんと彼は存在してて、時は違えど同じ空間にいたこと、生涯を通して見た作品は敬意を払いたくなるよね。こういう視点で逆に絵画のハードルあげたくないけども。
家も素敵だったけど、やっぱ庭が最高だよ。静かに秘めてて。
お土産はポストカード1枚。どれも素敵だけど、本物の景色を忘れないでおこうと思って。可愛い絵柄のトートがあったけど、お前が赤地だったら買ったよ。
集合時間なのでバス向かう〜みんな、どんな感想を持っただろうか。。
広大で田舎な景色と、エピローグのように聞く音声ガイドと、空に残る飛行機雲の多さと、安心したのか寝不足なのか隣でスヤスヤ眠る人。朝見た、ビルアケム橋を今度はバスで通り、エッフェル塔を眺めながら、ひっそりと解散した。サングラスはモネにあげたのさっ(無くした)
9月のパリは20時前でもこれほどに明るく、時間感覚が狂うよ。解散した近くにあった、旅行中お気に入りとなったスーパー「G20」との出会い。トマトペーストを買い、本日のディナーシェフによるトマトパスタが振る舞われた!うんめ〜!それからPicardで買っておいたフォンダンショコラ、オーブンであっためるだけだけど、とっても濃厚でサクとろで私は気に入ったけど、ゲキ甘だったからか不評の声もありましたが、日本でも買いたいと思ってます!
この日はまだ23時前まで起きてたけど、連日気を張っている彼はパックをしながらベットから半身を投げ出して爆睡しているほど・・「何も気にしないで過ごしていいから(訳:俺がなんでもやるから好きに生きてね)」と言われ以来安心して過ごしてるからなこっちは・・
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hinagikutsushin · 8 months
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かえりたい
 小さいころ、海で溺れたことがある。
 あの日、私はお父さんとお母さんと海水浴に来ていた。真夏日で、凄く暑いからか海の水が凄く気持ちよくて、浮き輪でぷかぷか浮かびながら、足と手をぱちゃぱちゃ動かしながら波の揺れを楽しんでいたはずだ。
 でも気付いたら私はお母さんとお父さんがいる浜辺から随分と遠い場所まで来ていて、両親がこっちにむかって声を掛けている姿に呑気に手を振っていたら、高波が来て私は海に吞まれてしまったんだ。
 不思議と苦しくなかった。体を包み込んでくれる水が、体の中を満たしていく水がとっても気持ちよくて、どんどん遠ざかっていくキラキラした水面が綺麗で、ただ沈むまま頭上をぼうっと眺めていた。
 そしたら急に下から何かに押されたような衝撃があって、波に逆らって移動していると思ったら、気が付いたら号泣しているお母さんと必死な表情のお父さんの顔が目の前にあったんだ。
「本日、C県K市の浅瀬に推定20mにもなる1頭の白い鯨が迷い込みました。専門家によりますと、このザトウクジラはアルビノ個体であり、8年前に別の地域の沖合で発見された白鯨と同じ個体ではないかという意見が出ています。アルビノの鯨はオーストラリアでも発見されており――……」
 中学2年生の夏、リビングから流れてくるテレビの内容が気になって思わず目の前を陣取り画面を食いつくように見つめる。だから今日あんなに昼うじゃうじゃ浜辺やら防波堤に人がいたのか。昼間の混雑を思い出して少し眉間にしわが寄った。キッチンの方で「こら、せめて髪はきっちり乾かしてからテレビを見なさい!」とお母さんの叱る声が聞こえたので、乾かすには面倒な長い髪を肩にかけていたタオルでぽんぽんと叩くように拭く。
 お父さんが私の後ろにあるソファに座り、同じくテレビを見ておっと声を出した。
「懐かしいな、8年前といえばあの日の海水浴を思い出すよ。あれからもうそんなに経ったのか」
「うん、そうだね。私はどうやって助かったのかはしっかり覚えてないんだけど……お父さんは覚えてるんでしょ?」
「そうだなぁ、大きい白鯨がお前を背にのっけて浅瀬まで届けてくれたんだよ。あれは圧巻だったなぁ。もしかしたら本当にこの鯨はあの時の鯨なのかもしれないな」
「ふぅん……」
「見に行かないのか?」
「気になるけど、昼に行くと人多くてそれがやだなぁ」
「海に入れないから?」
「そう!」
 私だってこの鯨に興味が全くないわけではない。父親が言うにこの鯨は自分を小さいころ助けてくれたあの鯨かもしれないのだから、一目でも見て、そしてお礼をいうことが出来たらいいなとは思う。ただ昼間に行くとどうしても人が多いみたいだから……なら、
「夜中に行くなんて馬鹿なこと考えないでよ?」
 洗い物が終わったのかお母さんもリビングにやってきて私の頭を手のひらで軽くたたいた。
「あんたは溺水したから海が滅法嫌いになるのかと思ったら小さいときの数十倍も海好きになっちゃって……昼間人目につくとこなら昔みたいに溺れた時だれか助けてくれるからいいかもしれないけど、夜中は本当にやめてよ? 昔みたいに鯨が助けてくれるわけでもないし」
「わかってるって」
「ほっといたらあんたは一日中海に居ようとするもんだから心配だわ」
「大丈夫だってばー、ちゃんとスイミングスクールも行ってるし、この前全国大会でも優勝したもん。昔よりは泳げるよ」
「馬鹿、そういう話じゃないんだよ」
 お母さんとお父さん、2人にたしなめられて少し仏頂面になった。でも両親が私のことを心配する理由もなんとなくわかる。特にお母さんは心配性だから、2人の前でこれ以上この事に関して話を出すのはやめることにした。
 その日の夜中。窓を開けて波の音を聞きながら月を見た。頭の中でぐるぐると回っているのは夕方のあのニュース。どんな鯨なんだろう。本当にあの時の鯨なのかな。今なら人は海辺になんていないだろうしこっそり行ってもいいかも。お母さんとお父さんは? 大丈夫、少し見に行って2人が寝てる間に帰ってくればいいんだから。
 思い立ったが吉日。そろそろと家を出てサンダルを履き、静かに戸を開け閉めた。夏だからか夜もじんわり暑くて、むわっとしたぬるい空気が体を纏った。家から数メートル先までは忍び足で離れて、ある程度の距離から海の方へ小走りした。
 両親が心配だからと一度も行かせてくれなった夜の海はとても静かで、ザザー、ザザ―とした波の音とサク、サクと砂を踏む私の足音しか聞こえない。私の鼻に家にいた時よりも強い潮の香りが抜けていく。心がどんどん落ち着いていく気がした。
 そうだ、鯨を見に来たんだっけ。当初の目的を思い出して辺りを見回すと浅瀬で海に向かって座っている人を見つけた。……いや、あれは人なのだろうか。人にしては大きすぎるかもしれない。その人に向かって足を進めると、座ってい���人は私の足音に気が付いたのかゆっくりとこちらに振り向いた。
 凄く綺麗な顔をしている男性だ。体のラインにピッタリと沿った民族衣装のようなものを着ていて、髪は長い銀色。朝焼けみたいな優しいピンク色の瞳が印象的だった。
 そして何よりこの人を見て、自分は懐かしいと思った。
「そんなに見られていると少し恥ずかしいかな」
「しゃ、しゃべっ」
「あぁ、ごめんね。驚かせてしまった。……君はあの時海で溺れていた子だね? 大きくなったね」
 二コリと笑った彼の言葉にその言葉に口があんぐりと開いた。
「あの、私テレビのニュースを見て、白い鯨が浅瀬にいるって迷い込んでるって聞いて来たんですけど、えっと、そうじゃなくて、なんでその時のことをあなたが知ってるんですか?」
「そりゃあ僕がその白鯨で、君を助けたのが僕だからだよ」
 更に口が開いたかもしれない。彼は私の反応が相当面白かったのか、声をあげて笑っていた。
「だって、人間の姿をしてるじゃないですか!」
「君には僕が人間の姿をしているように見えるんだ」
「あたりまえじゃないですか。というか、確かに今日は天気が良くて海が凪いでるかもしれないですけどずっと浅瀬に座ってたら体が冷えてしまいますよ」
「僕は砂浜までは行けない��。打ちあがっちゃうもの。……そうだ、君さえよければ僕の近くまでおいでよ。僕みたいに海の中で座れなんて言わないからさ」
 本当ならこんな状況、逃げる一択なのだろうけど、不思議と嫌な感覚はしなかったからサンダルを脱いで手招きされるまま海に踏み入る。
 彼の近くまできて来てみると、やっぱりその人はかなりの大男らしくて、私の身長と彼の座高は殆ど同じようなものだった。身長高いんですね、と呟いたら、そりゃあね、ザトウクジラだからおっきくなっちゃうよね、と彼は答えた。どういうことなんだ。
「凄いね」
「なにがですか?」
「海が喜んでる。君はよっぽと海に愛されているみたいだ」
「……そうなんですか?」
 私の手を握ってもいいかと聞かれたので、大人しく手を差し出した。私の手を握る彼の大きな手はひんやりとしていて、海の中に入った時のような、不思議な包容力があった。初対面でこんなことを思うのもおかしいけど、私にとっては親の手よりも安心する気がした。
「やっぱり、あの時随分と海水を沢山飲んでしまったんだね」
「溺水した時ですか?」
「そう。……実はここに来るつもりはなかったんだよ。僕みたいなモノが人間の住む場所の近くまで来ると混乱させてしまうからね。だけどこの近くを通った時、海がはしゃいでいるような声がしてね。まさかとは思ったけど君だったとは」
「えっと、どういうことですか…?」
「君の中には海がある」
 目が点になった。
「正しくは君の心と体がこの海と結びついてる、と言った方がいいかもしれない。君、海の中にいる方が心が落ち着くだろう」
 なんで分かったんだろう。思わず何回も頷いた。
 そう、あの日溺水した時から私は異常なほど海を求めていた。海の中にいると心が落ち着いて、ここが自分の居場所だと、そう思うほどだった。元々内陸に住んでいる祖父母の近くに家があったけど、私があまりにも海を求めるものだから、私たち家族は海辺のこの街に越してきたのだ。
 あれ以来私はほぼ毎日この海に来ている。親が心配するだろうから朝か昼、夏場は入って泳ぐし、冬場は砂浜に座ってただ波の音を聞くことだってある。ほんとに自分でもどうかしてると思う。だけど、
「たまに、海にかえりたい、と思うことがあるんです。自分でもよく分からないんですけど、ここが酷く懐かしくて、まるで自分の居場所は陸じゃなくて海にあるみたいに」
「偶にいるんだよ、生まれる場所を間違えてしまった人間が。海で生まれるはずだった人間が陸に生まれると他の人間より海への憧れが強くなるだけなんだけど、海と密接に結ばれると今まで生きてきた陸を自分の居場所とは思えなくなってしまう。……君、両親は好きかな?」
「うん、大好き」
「そしたら、君が陸に居続ける理由はその人たちのためになるわけだ。君の両親は君を正しく深く愛したんだね。よい鎖になっている」
 何故か気恥ずかしくなって、彼の顔から視線をはずした。
 暫く無言になる。ザー、ザザー、と鳴る波の音と静かに呼吸する私たちの息の音だけが耳に届き、繋がった手と足元を撫でる波がほんの少し火照った体を癒してくれた。心地が良かった。
 ふと、先程の話から両親のことを思い出した。そうだ、今何時だろう。流石に帰らないとまずいかもしれない。だけどこの心地よい状況から離れるのも惜しい気がした。
「あの、暫くこの近くにいますか?」
「うーん、君の顔を少し見るだけのためにここに来たようなものだからね。明日にはここを離れるつもりだよ」
「あの! 我儘で申し訳ないんですけど!」
「うん?」
「もっと話せたりしませんか……? 明日とか……親にバレちゃうといけないから今日はもう帰るんですけど、その、もっと海の話聞きたいし、あなたのことも知りたいし……ダメだったらいいですけど……」
 彼はぽかーんとした表情で私を見たあと、ワハハと大きな声で笑った。そんなに笑うことないじゃない! 恥ずかしさで頬が熱くなったまま睨みつけると、ごめんごめんと彼は平謝りする
「そうだね、君がそう言うならあと3日程、この近くにいることにするよ。また明日この時間に会おう」
「約束ですからね!」
「うん、約束だ」
 繋いだ手を離して、小指を差し出した。彼が不思議そうにその小指を見ていたので、人間は小指と小指を結んで約束するんだよ、と教えた。彼は成程、と呟くと、私よりも遥かに大きい小指を差し出した。
「小指おっきいですね」
「ザトウクジラだからね!」
「そればっかり!」
 小指と小指を軽く結んで、指切りげんまんをした。少し名残惜しかったけど指を解いて、浅瀬から出る。
「したら、また明日この時間に」
「うん、また明日」
 この不思議な夜の密会を約束して数日間。私はすこぶる浮かれていたと思う。昼間、いつも海に行く時間帯に「鯨のニュースで人が多くて混んでるから」という理由で家で夏休みの宿題をして、夜2人が寝静まった時にそっと家から出て彼に会いに行った。
 話していて分かったことは、彼は本当にザトウクジラで、彼を人間の姿をしているのは私自身が彼自身と会話をしたいと望んだから目と脳がそう都合よく解釈してるだけらしい。浜に近すぎると打ち上がって身動きができなくなると言っていたのはどうやら真面目な話だったみたい。
 それから、今後とも私の意志が陸にしっかり向く限り、海が私を連れていくことはないということを教えてもらった。じゃああの時溺れたのはなんでだろうと思って聞いたら、小さい子供、特に7つまでは自分の意志が弱いから、1人でいると簡単に連れ去られてしまうそうだ。
「所謂神隠しというものだよね」
「私、神隠しは神社でしか起こらないものだと思ってました」
「どこでも起こりうるよ。海だけでなく川でも、山でも、街中であってもね。人から外れたモノに好かれるというのはそういうことなんだ」
「でも海は概念じゃないですか」
「何にでも意思は宿るさ。だから陸でずっと暮らしたければ、しっかりと自分の意志を貫いて、そして今君を繋いでくれている親との鎖と、今後結びつくであろう縁を虚ろにしてはいけないよ」
「……どうしても私が海にかえりたくなったら?」
 足首まで浸かった海水を蹴る。ぱしゃり、と水がはねた。視線を上げて彼の顔を見たら、少し言葉を探しているようだった。
「そうだな……海にかえりたい、とそう伝えればいいんじゃないかな」
「伝えていいんだ」
「出来れば人間としての生を全うして欲しいと思うけど、君は本当は海で生まれるはずだった命だから。きっとその時は海は喜んで君を迎えると思うよ」
 私たちの足元を
「僕は今夜この浜辺から発つよ」
 少し驚いて彼の顔を見た。私を慈しむような、そんな表情をしている彼が見えて、思わず目を伏せる。そうか、もうお別れなのか。唇がきゅっと閉まった。何とも言えない表情をしている私を見て、彼は柔らかい笑い声をあげた。
「この3日間、楽しかったよ。ありがとう」
「……もう会えなくなる?」
「いつかまた会えるかもしれない。海は何処へだって繋がってるから」
 俯きながら小さく頷いた私の頭を、彼は優しく撫でた。沖に向かって歩みを進めた。彼の体が沖へ進みに連れどんどん海に沈んでいくところを私はずっと眺めた。
 彼の長い白い髪が畝り、夜の海に消えていく。その姿を、私はずっと眺めていた。
 帰り道を重い足取りで歩く。道路横の街灯が心許ないけれど道を照らしてくれているから、こんな夜中でも道に迷うことは無い。だけど時々チカチカと点滅した灯りがあって、それが何故か私の心を不安にさせる。
 家の前に着いた。心臓がバクン、と大きく鳴いた。
 家の電気が付いてる。家から出る時は親が寝たのを確認したし、電気も確かに消えてたはずなのに。
 恐る恐る玄関を開けた。手から変な汗が出る。
 靴を脱いで、リビングを覗いた。食卓の前の椅子に父と母が座っている。
「随分遅い帰りじゃないか」
 父さんが私に振り向いてそう言った。
「海に行っていたんだろう?」
 口の中がカラカラだ。
「……取り敢えずこっちに来て座りなさい」
 今まで感じたことの無い異様な空気がリビングには漂っていて、怯えで食卓へ向かう自分の足が覚束無い。椅子に何とか座って、親の顔を見た。父さんはこんな空気の中、怖いくらいに穏やかな表情だったけど、母さんは顔を真っ赤にして震えていた。彼女の握り拳が白い。
「おかしいと思ったのよ、いつもはあんなに嬉々として宿題なんてやらずに海に行く子が鯨のニュースが出てから全く行かなくなったんだもの。朝は起きれないし昼間は眠そうにしてるし。……ねぇ、母さん夜には海に行かないでって言ったよね?」
 視線が徐々に下がる。
「鯨に会ってきたのでしょう?」
 口の中を噛んだ。信じてくれるはずない、あの鯨は話せるだなんて、そんな話。
 暫く無言の時間が続いた。ふと、耳に嗚咽が聞こえた。そうっと視線を上げたら、顔を覆った母さんが居た。泣いてるみたいだった。
「どうして何も言わないの……っ」
 心臓をキュッと握られた気がした。泣いてる母さんから目を離せなかった。
「……暫くはスイミングスクールにも、海にも行くんじゃない。夏休み中は家で過ごすんだ。いいね?」
 父さんのその言葉に、私は頷くことしか出来なかった。
 自分の部屋の窓から海を見た。近々台風が来るからだろうか、波が随分荒く見えた。潮の香りが嗅ぎたくて窓を開けようとしたけど、母さんのあの時の泣き顔が頭をよぎって伸ばした手を元に戻した。
 控えめに言って、今の親との……特に母さんとの関係は最悪だった。見かけはあまりおかしくはないと思う。だけど向こうは私が少しでも外に、特に海に興味を示したらヒステリックに叫ぶし、私は私で母さんがそうならないように様子を見ながら日々を過ごすしかなかった。父さんが夜いる時は母さんを宥めてくれるし、それにこの関係性のクッションになってくれるからいいものの、昼間は精神的に辛い日の方が多い。
 それでも私は母さんと父さんが好きだ。あの鯨と過ごした日々は確かに宝物でかけがえの無いものだったが、夜に海に行くという過ちをしたのは自分で、自分が悪いから今家族はぎこちない形をするようになってしまったんだ。
 私は家族が好きだから、私が我慢すれば親も、私も望む家族の形になれるから。
 私が我慢すればいいだけだから。
 ベッドでうたた寝していたら、いつの間にか夜になっていたみたいだ。寝たあと特有の気だるさを押しのけて体を起こした。
 そういや夕ご飯食べるの忘れていたことに気がついて、部屋から出て階段を降り、リビングに入ろうとした。灯りがついてる。まだ2人は起きてるんだろうか。ドアノブに手を掛けた。
「もう無理なの! 私たちは!」
 母さんの叫び声だ。
「落ち着きなさい、無理なんかじゃないだろう」
「無理なのよ! もう昔の家族の形になんかなれやしない! あなたはいいわよね、昼間はずっとあの子を見ずにすむんだから。あの子が昼間どう過ごしてるかわかる?! ずーっと自分の部屋から海を見てるのよ! 声をかけても返事すらままならないし、返事ができたとしても私をまるで腫れ物みたいに扱って……!」
「あの子が最大限したいことを我慢して俺たちの願いを叶えてくれてるじゃないか! 俺たちがあの子の自由を縛っているんだぞ!」
「自由を縛る?! そもそもあの子が夜危険な事をしなければこうならなかったのよ?!」
「それは……っ」
「誰も私の味方なんてしてくれない! 私はただあの子がまた海なんかに殺されないように守りたいだけなのに! まるで私が間違ってるみたいじゃない! ……そうよ、そんなに海に行きたいならもう行ってしまえばいい!
あんなの、もう私の子じゃない!」
 ドアノブから手を離した。音を立てないように扉から後ずさり、玄関を目指した。静かに鍵を開け、外に出る。家から数歩歩いて、そして思いっきりアスファルトを蹴った。
 もう何が正しくて何が正しくないのか分からなくなってしまった。
 母さんは私が嫌いみたいだ。
 父さんは私がこんなんだから、母さんと仲が悪くなったみたいだ。
 私のせいで、母さんも父さんも壊れてしまう。
 違う、きっと私が生まれる場所を間違えてしまったから2人は壊れてしまったんだ。
 私がちゃんと人間だったら、きっとこんな風にならなかった。
 私がちゃんと海で生まれていたら、きっと2人は幸せでいられた。
 私、わたし、
「なんで人間なんだろう」
 砂浜でぽつりと出た言葉は強い風で掻き消されてどこにも届かない。
 目の前に広がる海は、大きく波立っていて、全てを飲み込む凶暴性を孕んでいた。
 あの時とは大違いだな。でも、その凶暴性さえ、今は心地よく感じた。
 波に踏み入った。足に海水がまとわりついてくる。よく分からないけど、笑えてきた。
 そのまま足を進めて、ついに腰まで来た。入る前はあんなに強い波だったのに、私の周りだけ不思議と凪いでいた。私の返事を待ってるみたいだ。
 空を見上げた。綺麗な星空だ。零れて落ちてきそうだった。
 目を瞑る。大きく深呼吸する。肺に潮風が満ちる。再び目を開けて、水面に問いかけた。
「ねぇ、わたしをうみにかえらせて」
 うねる波が私を飲み込んだ。
 私の体は波に任されるまま徐々に深いところに沈んでいく。心地がいい。体の中に海が入ってくる。私の口や鼻から抜けていく潮風が泡になって抜けていくのが綺麗で、ぼうっと眺めた。
 一際大きな潮の流れが私を捉えた。仰向けだった体がくるりと半回転して、何かに乗った。白いゴツゴツとした、弾力のある皮膚のようだ。
「本当にこれでよかったの?」
 頭に声が響いた。あの時のザトウクジラの声だ。もしかして迎えに来てくれたのかな。
「本当にこれでよかったの?」
 もう一度そう問われた。答えようと口を開いたけど、私の肺はもう海で満たされていたから声が出なかった。
「大丈夫、君が僕に伝えたい言葉を思い浮かべるだけでいい」
 そう優しく語りかける鯨。その背に頬を付けて、言葉を思い浮かべる。
「本当はね、分からないの。でもね、あのままだと母さんも父さんも壊れてしまうと思ったの。それにね」
「うん」
「やっぱり私は海を諦められないから。……私には、人間の体で、人として生きるのは厳しかったみたい」
「後悔はない?」
「分からない。でももういいの。……もう、海にみをまかせたいの」
「……海にかえったら、君は何がしたい?」
「そうだなぁ……あなたみたいにくじらになって、このうみをおよぎたいなぁ……」
 冷たい潮の流れの中、頬から伝わるクジラの体温が愛おしかった。次第に眠くなってきて、目を閉じた。
 意識が落ちる直前に、「おやすみ、また次の生まで」という彼の声が聞こえた気がした。
「午前のニュースです。あの白いザトウクジラの出現から早5年、再びその姿はO県にて目撃されました。ある界隈でこの鯨は幸せを呼ぶ白鯨と呼ばれていますが、今回一回りほど小さい子クジラに寄り添って泳いでいることが確認されており、珍しいことにその子も同じくアルビノ個体のようです。専門家によりますと親子でアルビノになるのは非常に稀であり――…」
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mi1223 · 2 years
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@monma_mika さんの クープ山食を @sa.kura9062 さんから教えてもらい 焼いてみた😃 めっちゃおいし〜❤️ 柔らかいパン 何何❣️今までの砂糖やバターの量は何だったの⁉️って驚き😆 リピートレシピに追加⭕️🙆‍♀️ thank you😘 #ミーキbread #クープ山食 #手作りパン #パン作り #山食 #食パン #食パン好き #ふわふわ #耳サク #パン好き #手ごねパン #おうちパン屋さん https://www.instagram.com/p/CWpeNNWFuqx/?utm_medium=tumblr
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nume88 · 5 years
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初、百名山、谷川岳
今年の夏、人生初の日本百名山の一つに数えられる”谷川岳”に登ってきました。
僕は大学に友達がいないことはもちろんの事、一緒に自転車をやる友達も、一緒に登山をやる友達も、バイト先にも友達がいないことはあまりにも有名だ。唯一、自転車を長いことやっていた友人は高校を中退し、高卒認定試験を受け、なぜか自衛隊に入ってしまい、自ずと疎遠になってしまった。
という事で僕はソロプレイヤー(イキリト)なのです。
流石に一人は寂しいし、喜びを誰かと共有したいと感じた僕は今回オタクに声を掛けてみることにした。今年度初めにFFになり、ちょこちょこTLで絡んだり、なぜか軽井沢でスタンド使い同士のように引かれ合った。藺草君を誘わせていただきました。「急な誘いにも関わらず受けてくださりありがとうございました!」
彼も大学に友達がいない同士(失礼)オタク、自転車、97生まれという事でやはりスタンド使いのように引かれ合う何かがお互いにあったのかもしれない。
藺草君は高崎付近のネカフェで前泊、僕は自宅から始発という事で高崎駅で待ち合わせ、上越線の車内で初エンカだ。上越線車内に入ってすぐ何かを感じる
オタクはスタンド使いのように引かれ合う、車両に入って3秒ほどで彼を発見、見るからにスタープラチナでも使いそうな体格の良い青年であった。話を聞くと野球をやっていたそうで体格に恵まれていない僕にとってはうらやましい限りだ。
車内でガーミンの時計の話をしたり、キモオタトークをしているうちに水上駅着、ここから長岡行に乗り換える。 長岡は花火が有名ですね、盆地の為、音が籠って?良く聞こえる?らしいです?一度は見てみたいですね。
途中、明らかに登山客であふれかえった車内に輪行袋を持ち込むオタク(なぜか一駅区間で下車)や、社内に蛆虫のように湧き出た障〇車鉄オタ(ママ同伴)にヒリつきながらも。
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土合駅着! 驚いた。非常に涼しい。8月に行った信越本線の配線路を思い出す
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初めまして、土合駅 霧がエモいね。
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オタククンさぁ.........
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途中、立派な滝が見え、「沢登りなんかしたいね~」 なんて言いつつ。
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ロープウェイ駅まで歩き、~の
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天神平着! いい年をした男性二人がキャッキャはしゃぎ回っていた。
藺草君は夏の谷川岳は初めてらしく、今まで来た谷川岳とは違う景色と目を輝かせていた。「逆に雪山しか登ったことが無いって何?逆でしょ?」
かくいう僕も何かの手違いで雪山用ハードシェルを購入してしまったので雪山を登る機運が高まっている。 こんど連れてって下さい~....
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途中、景色を撮り~の歩き~の撮り~の繰り返し、
ほんとこの日は千葉に甚大な被害をもたらした台風が直撃した数日前、晴れ間を縫っていくことができた。今年の夏は天気が不安定でどこに行くにもビクビクしたり、決心がつかなかったりしていたが、この日は雨にも降られずベストなタイミングだったなぁ~と今でも思う。
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登山靴買い換えてよかった~。
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僕もいうて登山を始めまた1年も経過していないのだ。
間違いなく今まで登った山の中では一番だ。景色が素晴らしい。
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都市部の夏はムシムシと非常に不快指数が高いことこの上ないのだが山の上ではスッキリとした暑さだ。湿度は無く、時折吹く風が心地よいことこの上ない
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テクテク登りつつ、ちょうど正午くらいに肩の小屋に到着。
山頂に行くか悩んだ結果、コーラを買うため一度ザックを下したのでここでお昼ご飯にすることにした。
肩の小屋に入りご満悦の顔つき、
いかにもって感じのオタク、いたねぇそう言えば端っこにね......
強風の為火が付きにくく小屋を盾にし何とかお湯を沸かす。
タバコにも火がなかなか付かずずプリムスのバーナーに顔を突っ込むなどをした。山でアメスピはやめようね。
僕はここで障害者を発揮する。沸かしたてのお湯を即ひっくり返す障害者プレーをかましてしまった。藺草君が一瞬ガチで真顔になっていた。
やー障害者で申し訳ない。
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ジェットボイル使ってる人初めて見たわぁ....
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食後にはサクっとトマの耳。
人が多すぎィ.....
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耳~耳間の尾根歩きは最高に気持ちが良かった。
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オキ
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オキより少し先の藺草君が教えてくれた鳥居に向かい。
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下山時の大渋滞にヒリつきながらも 無事下山。
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ベースプラザに帰島し、コーラ飲みつつラインを交換、ここでお互いの本名を知る。お互いの本名知らずにもし遭難してたらどうなんだと少し考えたが、まぁオタクなので仕方がない。オタクはラインで友達追加の欄がどこにあるか知らない。僕も彼も知らず少々わちゃわちゃした。
この犬。車に轢かれかけてわろてり、今回の登山MVPは間違いなく犬に対しキレ散らかしたドライバー(千葉ナンバー)であろう。
帰宅の登り列車でも障〇者鉄オタを目撃し、二人してヒリつきを隠せず。
高崎行に乗り換え、車内で自転車の話だったり、お互いの出身であったり、いろいろな進捗などを話しているうちにあっという間に高崎へ着き、ここでお別れ。今回が初対面にもかかわらず話が98%くらい合うし、やはり趣味嗜好が合う人と一緒にいるというのは楽しいし、新しい人と会う事は非常に良いし刺激になるなぁと僕は感じた。
「藺草君、急な誘いにもかかわらずありがとうございました。」
また誘わせていただきます。
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chanoyu-to-wa · 5 years
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Nampō Roku, Book 2 (54):  (1587) Ninth Month, Twenty-seventh Day, Midday.
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54) Ninth Month, Twenty-seventh day; Midday¹.
[◦ Two-mat room².]
◦ [Guests:]  Kunai [宮内]³, Kakuhō [覺法]⁴.
    Everything was the same as on the Twenty-sixth Day⁵.
_________________________
¹Ku-gatsu nijū-shichi nichi, hiru [九月廿七日、晝].
    The Gregorian date was October 28, 1587.
²The room is implied (through Rikyū's reference to his earlier chakai), though not mentioned specifically.
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³Kunai [宮内].
    This is a reference to the monk Matsui Yūkan [松井友閑; the dates of his birth and death are not known), who was also known as Kunai-kyō hōin [宮内卿法印] (kunai-kyō [宮内卿] being the Chief Minister of the Emperor’s Household, while hōin [法印] was the title of the highest rank of Buddhist monks, which was conferred directly by the Emperor).  He held the junior grade of the Fourth Rank.
   When Nobunaga requested a piece of the Ranjatai [蘭奢待] incense wood from the Shōsō-in [正倉院] (the Imperial storehouse in Nara), the Kunai-kyō hōin was sent to the Shōsō-in as the Emperor’s Envoy.  He also was one of the supervising officers who oversaw the surrender of the fortress at the Ishiyama Hongan-ji to the forces of Nobunaga in Tenshō 8 [天正八年] (1580).  Matsui Yūkan also served as Nobunaga’s private secretary (yū-hitsu [右筆].
   Yūkan was also involved with chanoyu, and served as one of Nobunaga’s sa-dō [茶頭].  He was also a close friend of Tsuda Sōkyū, and many others among the wealthy merchant-chajin of Sakai.
⁴Kakuhō [覺法].
    This is a monk's name, but he has not been identified.
    At a gathering that Rikyū hosted on the tenth day of the Twelfth Month of Tenshō 18 [天正十八年] (January 5, 1591) for Matsui Yūkan, Kakuhō was also the ji-kyaku, suggesting that he may have been the monkish attendant of the former.
⁵Banji nijū-roku-nichi dōzen [萬事廿六日同前].
    This means that the utensils, the arrangement of the room, and the menu for the kaiseki, were the same as on the previous day (which, in turn, mirrored the details of the chakai that Rikyū hosted on the Second).
○ Shoza†:
◦ Rikyū’s Yoku-ryō-an hōgo [欲了庵法語];
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◦ the ko-arare uba-guchi kama [小霰姥口釜] (often referred to as the Hyakkai-gama [百會釜] due to its being known to Edo period practitioners primarily through its mention in that document).
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◦ Rikyū’s ruri-suzume kōgō [瑠璃雀香合] and a go-sun-hane [五寸羽] were arranged on the tsuri-dana.
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○ Goza‡:
◦ the kakemono remained hanging in the tokonoma, with the chabana** (in Rikyū’s prized Tsuru no hito-koe [鶴ノ一聲] hanaire, shown below) arranged on the floor of the toko in front of it;
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◦ Shōzan katatsuki chaire [松山肩衝茶入], displayed on a maru-bon [丸盆] in front of the mizusashi;
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◦ hikkiri [引切] (placed in association with the central kane)††;
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◦ the Soto-ga-hama ido chawan [外ヵ浜井戸茶碗];
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◦ an ori-tame [折撓];
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◦ Rikyū’s Shigaraki mizusashi [信樂水指];
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◦ mimi-guchi mizu-koboshi [耳口水飜].
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    The menu for the kaiseki apparently would have consisted of hoshi-na saku-saku-jiru [干菜サク〰汁] (miso-shiru containing coarsely chopped dried greens – usually the leaves of the daikon [大根] and kabura [蕪], Japanese turnip), ume-katsuo [梅鰹] (mashed ume-boshi mixed with the katsuo-boshi and kombu – the latter cut into small pieces – left over from making the miso-shiru), yu-namasu [柚膾] (a sort of raw salad made from julienned daikon, carrot, and slivers of yuzu rind, dressed with a mixture of rice vinegar, soy sauce, and mirin); with fu-no-yaki [麩の焼] and grilled, salted shiitake [椎茸] as the kashi ___________ *In the chakai on which the present one is based, Rikyū tried a new arrangement by placing the futaoki in the middle of the mat.  This derived from a practice associated with the old 1.5-mat room that had fallen into disuse along with that setting.
†With respect to the kane-wari:  the toko held the kakemono, and so was han [半]; the room had the kama in the ro, and so was also han [半]; and the tana supported the kōgō and habōki, arranged side by side (with each contacting a different kane), and so was chō [調]: han + han + chō is chō.
‡As for the kane-wari:  the bokuseki remained hanging in the toko, with the chabana arranged on the floor of the toko in front of it, and so was chō [調]; the room had the kama in the ro, the mizusashi, with the chaire and chawan arranged in front of it, and the futaoki – with the hishaku resting on it -- was associated with the central kane, making the room han [半]; the tana was apparently empty, and so would be counted as chō [調]:  chō + han + chō is han.
**Consisting, apparently, of a single chrysanthemum flower and its leaves.
††The futaoki was placed near the far side of the ro, so that the handle of the hishaku (which was resting on it) would not extend beyond the ro’s front edge.
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higashiazuma · 3 years
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ヤンヨグ鮭卓ログ #2 異世界ふれあい街歩き~そしてエルフは定時退社の夢を見る
!ご注意! このログには、裁定ミス、吟遊プレイ、内輪ノリなどが大量に含まれます。 どんとこいガハハ!な方のみ、お酒でも飲みながらのんべんだらりとお楽しみください。
ちなみに文中で使用しているナイスな各種シートは公式サイト(http://www.bouken.jp/pd/yy/)からDLできるぞ! るるぶを購入したら、今日から君もヤンキーだ!!
~お詫び~ セッションに用いたタウンマップの番号の割り振りが、公式のシナリオシートとは異なっていました。 このセッションで運用していた番号のまま進行しますのでご了承ください。
GM : うろつきフェイズ、1サイクル目です。 GM : ~ここから説明~ GM : うろつきフェイズでは、バッドヤンキーチームと施設の取り合いをします。スプ〇トゥーンです。 GM : 例えば、1の施設にPCが入ると、その施設はPCのナワバリになります。 GM : 1の施設に敵が入った場合、その施設は敵のナワバリになります。 GM : PCと敵が同時に施設を訪れた場合、「喧嘩上等」が発生します。勝者のナワバリになります。 劔 理一(PL) : チーマー的には正にチームカラーでグラフィティ描いたりするやつだ GM : ですです GM : また、PCとバッドヤンキーが同時に施設を訪れた場合、「やべえ」が発生します。 稲原 アギト(PL) : なんて??? GM : 「やべえ」です GM : 正式名称です GM : PCは強制的に病院送り��なり、2サイクル目のうろつきに参加できなくなりますので、かっこいい負けロールを考えておいてください。 稲原 アギト(PL) : そんなスモッグみたいに形容詞が発生することある??? 劔 理一(PL) : 何度読んでも変な声が出る、「やべえ」の発生
※コーラルキングダム地方の天気は、晴れ時々曇り、ところにより「やべえ」でしょう。
GM : 2サイクル目終了時点でPCのナワバリがバッドヤンキーのナワバリ以上だと、良いイベントが発生します。 GM : 1サイクル目で取れる行動は、「行きたい施設を宣言」、「他のPCに同行」、「うろうろ」のいずれかです。 GM : 「うろうろ」は1D6を振り、出た目の場所に移動します。 GM : いっせーの、せ GM : で、「行先の施設の番号」、あるいは「〇〇に同行」、「うろうろ」と宣言してください。 GM : 注意事項として、  ・行先の相談は不可です。ヤンキーは己の意思のままに動きます。  ・2サイクル目の移動先は、原則的に施設の上下左右のどちらかの施設になります。  例えば1サイクル目で「1」の施設に入った場合、2サイクル目での行き先は「2」「3」「その場で待機」になります。 GM : マップで行き来できる施設は道を繋いでるのでご参考にどうぞ 稲原 アギト(PL) : 丁寧なマップだなあ GM : バッドヤンキーチーム、およびお助けPCの行動はシナリオで決定済みとなっています。~説明おわり~ GM : 何か確認とか質問とかございましたらどうぞー 劔 理一(PL) : そういえばうろつきフェイズで使えるスキルがあるんだけどどうしよっかなあ 劔 理一(PL) : 今回はまだいいだろうか… GM : あ、使いどころさんですね!どうぞ! 劔 理一(PL) : このスキルって別に何かを消費したりとか回数制限とかはないのですかね GM : はい!使えるときに使ってください! GM : ちなみに GM : 敵チームの兵隊(バッドヤンキーを除く敵のこと)が生き残ってると、クライマックスでちょっと面倒なことになるかもしれません
※具体的に言うと、ステータスと特性がそのままバッドヤンキーに反映されます。
劔 理一(PL) : よし使おう(確信) 稲原 アギト(PL) : 質問なんですが、例えばお祭り舞台へ向かったとしても、二サイクル目にはとられてしまうということですか? GM : そうですね。バッドヤンキーが確定で移動するので、結果的に取られる形になります。 稲原 アギト(PL) : 了解です!あとHP+3というのは、最大値とかあるんでしょうか バフ? 回復? GM : 現在値に+3されます! 稲原(PL) アギト : なるほど~! 稲原(PL) アギト : ありがとうございます! GM : どういたしまして! 劔 理一(PL) : じゃあ、とりあえず私は「情報収集」を使っておきましょう GM : では判定どうぞ! GM : 「インテリ」で判定するので GM : 2D6で5以上で成功ですね! 劔 理一 : !roll 2d6 ダイスボット : @リヒト rolled 8. (2+6=8) GM : 成功です!ではリヒトさんは持ち前の知力でなんかこう、閃いたんですかね。ヤバそうなやつはそのへんにいないかなって 稲原 アギト : さすがかしこいな 劔 理一 : うんうん やっぱり縄張り拡大にはまず地元を知らなければならない GM : 一般通行ドワーフから、「ガラの悪い人魚が人魚の村でもめ事を起こしてるらしい」「ガラの悪いドワーフがドワーフの洞窟に居座ってるらしい」と情報を得ました GM : これは公開情報なので、全員知っていて大丈夫です。ドワーフさん声大きかったです。 劔 理一(PL) : さすがドワーフ(偏見)
※ドワーフは背が小さく、声が大きく、よくお酒を飲んでいる。なんだかそんな気がする。
GM : 以上を踏まえて、心の中で行動が決まったらお知らせください! 稲原 アギト(PL) : いま心の中のリヒトくんと相談してるから待ってて 稲原 アギト : イマジナリーリヒト GM : はーい! GM : カシュッ 劔 理一(PL) : プシュュュュ GM : ッアー 稲原 アギト(PL) : 染みる~ 劔 理一(PL) : ダァン(缶がテーブルに着地する音)
※この卓、全員飲酒しているのである。
GM : GMはおくゆかしいのでレモネードです 劔 理一(PL) : えっ????(すとろんぐぜろ) GM : ただしい 稲原 アギト : イマジナリヒト……分かった おまえがそういうのであれば……
※アギトPLさんほどの熟練ともなれば、心の中で他のPCさんと会話することもできる。
稲原 アギト (PL) : 決まりました 劔 理一 (PL) : 私も決まりましたー! GM : いえ、「いっせーの、せ」って言った直後にタイプしてください 稲原 アギト (PL) : はーい! GM : ではいきますよー GM : いっせーの、せ
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GM : では施設番号の若い順番から処理していきます! GM : ドワーフの洞窟。ここでは、ドワーフたちが名産の珊瑚細工の原料を壁から掘り出したり、加工したりしている場所です GM : 天然の洞を使った施設となっております 稲原 アギト(PL) : 真面目にファンタジーしてるの笑うんだけど 稲原 アギト(PL) : CoCでもヤンキーでもないこの空間はなんなんだ……? GM(PL) : ヤンヨグだよ 劔 理一(PL) : ガイヤンキーですよ 稲原 アギト(PL) : そうでした 目を覚まさなくては
※そうだよ。
GM : ですがそれも昔の話、皆虚ろな顔で書類を記入しています… GM : 本来美しい珊瑚細工が並んでいたはずの机の上には、珊瑚切り出し許可証の証明書の証明書の証明書なんかが乱雑に並び… GM : 空手着の上に特攻服を羽織ったヤンキードワーフが「お前ら喜べぇ!!追加の提出物だぁ!!!」「ひぃぃぃ!!!!」 GM : そして城では、バッドヤンキー確定申告 GM : じゃなかった、画定深刻が GM : 追加の書類を抱えてイワンの様子を見に来ました GM : 「どうしたんですか?なんだかソワソワしているようですが…」「い、いえ…!何も…!」 GM : 「迅速な処理をよろしくお願いしますよ」書類ファサー  「う、ううっ……」ぽろぽろ GM : ということで1、2が過労死しました 劔 理一 : ウッッ 稲原 アギト(PL) : 人死にあるの!?!?!?!?!? 稲原 アギト(PL) : すごい笑っていて過酷な現実を見ていなかった GM : しんではないです だいじょうぶ GM : こころはしんでる 劔 理一(PL) : コトバノアヤダヨ!!! 稲原 アギト(PL) : あ、いや死んでも大丈夫なんですが(???) 稲原 アギト(PL) : よかった クラシックモードじゃなかった 稲原 アギト(PL) : カジュアルモードだった
GM : で、お寿司屋さんの前に来たリヒトさんですが GM : 営業中って張り紙は出てるんですが、しーんとしてますね 劔 理一(PL) : だろうなあ 稲原 アギト : 「で、お寿司屋さんの前に来たリヒトさんですが」  これだけですごく笑ってしまうの
※ドワーフの洞窟、城、そして寿司屋。
GM : 珊瑚の回廊、燐光やクリスタルランプの灯り GM : それらをくぐり抜けていくと GM : 急に和風なしつらえのSUSHI屋が現れます GM : 張り紙じゃなかった、暖簾が出てますね 劔 理一 : 「チッ…リゾートの施設だか浅草あたりだか分かりゃしねえぜ、しかもこの寂れっぷりはよ」 劔 理一 : でもとりあえず引き戸をこう、ターン! って開けるよ GM : では中で、ビクッと体をひきつらせるドワーフの店主と目が合いました GM : 「ラ、ラッシェイ…」 GM : やっぱり書類を書いてますね 劔 理一 : 「ああ悪ィな! ここでうまい寿司が食えそうな気がしたんだがよォ、今できるか?」 劔 理一 : 等と言ってる間にも書類が見えて思わずまた舌打ちが漏れるのだ GM : 「寿司…寿司か…でもよぉ…この書類書いちまわねえとよぉ…」 GM : なんかもう、山積みの書類そのものから嫌な感じがしますね。 劔 理一 : 「書類? そんなに大事なモンなのか? ちょっと見せてみろよ」 劔 理一 : ってな感じでずいっと中に入りつつ やっぱり同じようなかんじかな GM : 中身はさっきのと似たようなものです 「フグ料理人資格取得に要した費用の証明の証明書の証明書」「マグロ仕入れの領収書の証明書の証明書」 劔 理一 : わあ… 劔 理一 : これ、素材自体はただの紙なんですかね なんか破ったり燃やしたりできそう? 劔 理一 : それともマジカルななんかでしょうか GM : できますできます 劔 理一 : あっ できるんですね! 稲原 アギト : ふぐ調理師免許持ってるドワーフめちゃくちゃいいな……
※夜の営業では驚くほど薄いふぐ刺し、ふぐの千花刺しなる名物料理が出てくるとかこないとか。
劔 理一 : 「『書類』ってのはよォ、確かに大事なモンだ。それ一枚で助かる命があったり、結ばれる恋があったりする…」 劔 理一 : 「だが! ここにあるこいつらは! どう見たって何も決めちゃいねえ、ただの形だけの紙っきれじゃねェか! ふざけんじゃねェ!」 劔 理一 : そこにある一枚をなんか適当に掴み上げてビリビリビリ―って GM : では、リヒトが書類を持って裂いた瞬間 GM : 金色の炎を発して、一瞬で書類は燃え尽きます 劔 理一 : あっ何らかのサムシングが! GM : そしてそれに呼応するかのように、他の書類もすべて金色の炎を発して消滅します GM : そして… GM : 「あ、あれっ。俺は今まで何を…」 劔 理一 : !!! 稲原 アギト : すごい このヤンキー 書類の中身を理解しているうえでちゃんと不要と判断しているぞ GM : かしこい とてもかしこい 稲原 アギト : あれっ、COC……いやファンタジーあれ……
※実はこの書類全てに「いあいあ《ケツモチ邪神名》」という縦読みが仕組まれており、この存在自体が邪神の力を高める儀式として機能している。これを打ち破れるのは選ばれしヤンキーだけなのである!!…という屁理屈を今思いつきました。
劔 理一 : 「よう、目ェ醒めたか。これであんたは『自由』だ、なんか…ドワーフだったか? 寿司職人のオッサンよ」 GM : 憑き物が落ちたような表情をしていますね GM : 「あ、あんたはもしかして…!ヤンキー様!!ヤンキー様なのか!!!」 劔 理一 : 「丁度良い、お任せで何か握ってくれや。ダチに弁当やっちまったせいで腹が減ってンだ」
※本人のいないところでダチ認定していることに編集中に気付いてあらあらあら!ってなりました。あらあらあら!! 劔 理一 : 「…ヤンキーねえ、まあ、そういうことになるんじゃねえのかなあ」 劔 理一 : ちょっと照れるかもしれない 様付けはね慣れてないのでね… GM : 「ありがとう!!こんなに頭の中がスッキリしたのは本当に久しぶりだ!!」  「もちろん!心を込めて握らしてもらうぜ…!!!」 劔 理一(PL) : わーい! GM : そっとサーモンを追加しました 稲原 アギト(PL) : ガタッ 劔 理一(PL) : うん さっきなんか見たら増えてた 稲原 アギト(PL) : マグロってかいてあったのにいいい!!
※アギトPLさんの中身が無類のサーモンスキーだったことを思い出し、「追加武器:サーモン」を各施設に追加するGM。 --------- 武器名:サーモン 扱いにくさ:1 威力:1D6+6 大人も子供も大好きな定番ネタ。生身で泳いでたり、冷凍サクだったり、吊るされてたりする。 ---------
稲原 アギト(PL) : あとで(お寿司の)感想だけでもきかせてほしい GM : お寿司は頼めばなんでも出てきますね 劔 理一(PL) : 多分好物のネタとかはあるけど、そればっかり食べるのも奥ゆかしくないので  名物は何かとか、かつての賑わう港の姿とか聞いたりしながら盛り合わせを頂きましょう  きっとマグロもサーモンもおいしかったよ GM : 中トロ、サーモンバジル、エンガワ、イカ…現実世界のそれと少し違うものもあるかもしれませんが、どれも美味しいものばかりです 劔 理一 : 「好み:食事」がひかる 稲原 アギト : リヒト……おそらくつらい目にあっているだろうな……。 劔 理一 : 「うめえ。うん、こんな寿司握るのに書類の山なんか要らねえよ」 稲原 アギト : だが真の男ならば乗り越えられるはずだ……。折れるなよ……。 GM : トロの脂がじゅわー 劔 理一 : すまねえアギト…すげえ優雅に寿司食ってるよリヒトは… 稲原 アギト : おれはそんなことをつゆしらずイマジナリーリヒトをはげます 稲原 アギト : エビチリのぶんしっかり食べてほしい GM : じゃあ特製回転寿司が出て来たことにしましょうね GM : ヘイお待ち!って言いながらこう、魔法のなんかで、盛り合わせが乗ったお皿がくるくるーと回りながら目の前に降りてくる 劔 理一 : マジカルだ! GM : ネタも新鮮だよ!! GM : シャリのお米粒が立ってる…いや、回ってる!! 劔 理一 : 「はー…マジで異世界つーか、魔法の国なンだなここは」 劔 理一 : 大満足である GM : よかったよかった GM : HP+3、テンションが一段階上がります! 劔 理一(PL) : これはもう間���いなくテンアゲですよ 稲原 アギト(PL) : テンションがあがるよそりゃ GM : そしてここはPCたちのナワバリになりました!店主はニコニコしてます GM : 「いつでも来てくんな!」
GM : では次の施設に行きましょう GM : お祭り舞台は閑散としています GM : 舞台を囲むように屋台が並んでるんですが GM : そこの店主たちもやはり、暗い顔で書類を黙々と書いています GM : 「いつまでこんなことが続くんだ…」「あと一枚、あと一枚…!」 GM : 「できたーーー!!!」 GM : 書類どーん!! 稲原 アギト(PL) : 繁忙期
※繁はしてないので、ただの忙期である。
GM : 再び積まれた書類を目の当たりにして絶望する店主。ビヤーキーが邪悪に笑います。 稲原 アギト(PL) : 人間社会の理不尽を理解して押しつけてくる神話生物 劔 理一(PL) : とうとう出たよ神話生物 GM : 「ビヤーキッキッキッキ」 稲原 アギト(PL) : ビヤーキーってそんなんだったっけ? そんなんだった気がする GM : ソンナンダッタヨ 劔 理一(PL) : ソッカー
GM : では人魚の村に行きましょう!海中にあるんですが、ドーム状の結界が覆ってまして、その中では人族もぬれたり窒息したりすることなく自由に海中散歩を楽しめます GM : 主な光源は巨大なサンゴの燐光と、ヒカリサンゴが発する灯りですね。村そのものがちょっとした珊瑚彫刻の展示場のようになっています GM : そしてそこでも、やはり人魚たちは陰鬱な表情で書類に苦しめられています 稲原 アギト : 「コツコツと地道な作業を気の遠くなるほどタフに重ねて造られたのだろう光景……しょうさんに値する」 GM : ハル「うーん…でもこんな空気じゃ観光どころじゃないっすねぇー。」 GM : たまに、精魂尽き果てた顔をした人魚がプカーって浮いてたりします 劔 理一(PL) : アカン 劔 理一(PL) : 飼い主にやるきのない熱帯魚の水槽だ
※生き物は責任をもって飼いましょう。
稲原 アギト : 「あの書類はタルサ・ドゥームのしわざか」 GM : 「タル…なんですって?」 稲原 アギト : 「コンクリットのじめんに頭を打ち付けたくなるほどわるいやつということだ」 劔 理一 : アギトPLさんの逆噴射力にますます磨きがかかる 稲原 アギト : 実はおれもよくは知らないのでグーグルッに耳をそばだてていたのは墓まで持っていこうと思う。
※アギトの元ネタになっている逆噴射先生の好きな映画「コナン・ザ・グレート」の悪役のこと。
GM : 「へぇー!そうなんすか、博識っすねぇ~~~」心の中でこの人やっぱヤベエよって思いながら GM : そうしてるとですね、村の中央広場みたいなとこで GM : 「みんな!!もう大丈夫だ!!!」 GM : 「画定様がこうして僕を遣わしたんだ!!今、皆は全てから解放される!!!」 GM : 虚ろな目をした特攻服を着た人魚が GM : バッと特攻服を開くと、その内側には GM : 魔法火炎瓶がずらっと並んでるわけです GM : 魔法なので水中でも大丈夫です
※魔法なので。
稲原 アギト : 「おれの経験上、シロウトはかんぜんにだいじょうぶだと思ったしゅんかんが死に神とランデブーする時だ」 GM : ハル「言ってる事はわかんねーっすけど、言いたい事はわかるっすよ。」 GM : ハル「ブッコロっしょ。」 稲原 アギト : 「そうゆうことだな」 GM : というわけで「喧嘩上等」が発生します!戦闘です! 劔 理一(PL) : お二人が実にかっこよくて見入ってしまいました いいなあヤベエ二人だ… GM : 相手はヤンキー人魚が1体です。まずはPC側からになります。 GM : 行動順は動きたい人からです GM : ヤンキーにはイニシアチブという面倒な概念は存在しない
※たすかる。
稲原 アギト : なんとなくだが、おれはとてもうごきたいな GM : どうぞどうぞ 稲原 アギト : 親切なGMはやりかたをおしえてくれるだろう 稲原 アギト : おれはこの拳をどうやってふるえばいい? 稲原 アギト : おれは人魚の村にサーモンが生えていて小躍りするので忙しい GM : 攻撃に使用するヤンキースキルを宣言して、指定特技で判定を行います GM : 例えば「殴る」で「コークスクリュー」を使います、などですね 稲原 アギト : おれはボクシングをたしなんでいるため、ボクシングでシンプルに打撃をあたえていくつもりだ 稲原 アギト : テンションがそこまでではないので、コークスクリューはつかうきぶんではない
※アギトのヤンキースキル「コークスクリュー」はテンションがマジ切れ以上、「武器攻撃」はテンアゲ以上で使えるようになるため、現在取れる行動は「殴る」のみです。
GM : では使用スキルの宣言と判定をどうぞ!【殴る】もヤンキースキルに含まれます! GM : テンション指定がないスキルはいつでも使えます 稲原 アギト : おれは理解した 【ボクシング】で【殴る】を使うことにする GM : はい!では2D6をどうぞ!5以上で成功です! 稲原 アギト : !roll 2d6 ダイスボット : @アギト rolled 7. (5+2=7) 稲原 アギト : おれは物理けいさんをうまいこと味方につけたようだ。 GM : 戦闘スタイルで攻撃力が+1なので、合計6点 GM : から、人魚が打たれ強さ+1なので5点ダメージです。 稲原 アギト : ちょうどおれの期末テストの物理のてんすうと同じ数値だな GM : マジデ 劔 理一(PL) : 物理ェ… GM : 良いとこに入りました 稲原 アギト(PL) : やった~! GM : 「ウグッ!!じゃ、邪魔をするな…!!!これはみんなのためなんだ…!!!」 GM : 目が完全にイッてます 正気度が無い目です 劔 理一(PL) : 洗脳済みかあ GM : 騒ぎを聞きつけた人魚たちは書類を書く手を止めて成り行きを見守っていますね 稲原 アギト : 「考え無しのとつげきはなにももたらさない。考えないなら、おまえはじきに冷たいコンクリットの荒野に横たわってむだ死にするだけだ」 ※海中である。 GM : 「ほざけ…っ!!!」で、殴られた反動で海中をふわーっと漂っていくんですが GM : その先にハルがいます GM : 「ナーイスパスっすよぉ、センパァイ」 稲原 アギト : 「良い位置だ。死にたがりルーキーにこの荒野の厳しさを教えてやれ」 GM : 一般通行【サーモン】をむんずと掴んで【武器攻撃】します。【キレてるやつ】の効果でテンション普通から武器攻撃ができます 劔 理一 : サーモンが!!! 稲原 アギト : 一般通行【サーモン】?????? GM : さらに【サーモン】は扱いにくさが1なので達成値が-1されますが、【キレてるやつ】で達成値が+1されるのでプラマイ0です!【テキトー】で判定 GM : !roll 2d6 ダイスボット : @GM rolled 9. (6+3=9) GM : ダメージ出します GM : !roll 1d6 ダイスボット : @GM rolled 2. GM : 6点足して8てーん GM : 打たれ強さ1点引いて7サーモンです 劔 理一(PL) : ハルくんヤベエ 稲原 アギト(PL) : バンデラス…… GM : サーモンの鋭い顎で首元をガッとやりました 劔 理一(PL) : 情け容赦ない 稲原 アギト(PL) : 私ずっと柵を想像していて 稲原 アギト(PL) : 頭の中でビッターーーン!ってなってた GM : じゃあサクでいいです 劔 理一(PL) : wwwwwww GM : 一般通行冷凍サーモンサクで GM : カドでガッとやりました 稲原 アギト(PL) : マッポーめいてる GM : 出荷前だったんですが、みんなこんな有様だったから荷が解けたんでしょうね GM : かなしいことです GM : ではヤンキー人魚が脱落して GM : ハルがアギトとハイタッチします 稲原 アギト : ハイタッチして頷いて、「真の男のたたかいを見届けさせてもらった」 劔 理一(PL) : イマジナリーリヒトもこれにはにっこり 稲原 アギト : 「やはりおれの見込んだとうりだな」 GM : 「先輩もナイスパンチっした。ヘヘッ」 稲原 アギト : 「リヒトも歓喜することだろうな」 GM : じゃあそうですね、アギトさんがそれをぼんやりと眺めている人魚が持っている書類の束に気付いたことにしましょうか 稲原 アギト : あ、じゃあそれで手を拭こう 稲原 アギト : ちょっとぬめぬめする 稲原 アギト : こんなのではベイブに嫌われてしまうからな
※今なら追加コンテンツ:水着ベイブ、手洗いベイブが販売中。
GM : では書類で雑に手を拭うと GM : 書類は金色の炎に包まれて一瞬で消滅します 劔 理一(PL) : 雑ゥ! GM : 他の人たちの手元にあるものも同様に消滅しますね。ボッ 稲原 アギト : 「そあくな書類だな」 GM : そして村中に大歓声が巻き起こります GM : 「ヤンキー様!!」「ヤンキ―様だ!!!」 GM : わっしょいわっしょい GM : ベイブもちょっとびっくり「プキュ」 稲原 アギト : 「おれは真の男だが、きほんてきには褒められるのはそう嫌いではない」 GM : 「あれ、センパイ照れてるんすかぁー?」 稲原 アギト : 「真の男は照れるというなんじゃくなこういはしない」なんかペース早めにベイブにレタスをやっている 劔 理一(PL) : かわいい GM : かわいい GM : 二人は村長の屋敷に通されて、歓待を受け���す。地元の名物料理とかが出てきます GM : サーモン料理とか出しましょうね 稲原 アギト : (これはさっきのサーモンじゃないだろうか)と思いながらも出されたものはれいぎなので残さずいただきます GM : さっきのサーモンドコイッタンデショウネ GM : サーモンの姿作りとか出たんですよきっと 劔 理一(PL) : 君のような勘のいいガキは嫌いだよ 劔 理一(PL) : いかん 村長サイドをじゃあくにしてしまった GM : もんだいないです やんきーなので 稲原 アギト(PL) : 弱肉強食
※やんきーなので。 GM : 人魚の村がPCたちのナワバリになります。美味しい村の料理をいただいた二人は攻撃力か打たれ強さ、どちらかを1点上昇させてください GM : そしてさっきのダメージ計算で戦闘スタイルの攻撃力を足してなかったことに気付きましたが問題ありません 稲原 アギト : おれはさきほどのハルの鋭い一撃に感銘を受けた。ぜひどうやったらあの威力をだせるのかおれにレクチャーしてほしい。というわけで攻撃をあげます! 稲原 アギト : 一時的かもですがRPとして 劔 理一(PL) : いいRPだなあ…! ※施設効果にRPを絡める熟練の手腕である。勉強になります。 GM : ハルはテキトーにそのへんのモンでブン殴れば良いンすよ~ってヘラヘラしてます。それよりもさっきの拳、マジリスペクトっす!って 稲原 アギト : 戦闘スタイルの攻撃力を足し忘れたが、そうでないかなどはメキシコではささやかなことだ。もぐもぐ。 GM : アギトとハルの友情度が1点上がります 稲原 アギト(PL) : コミュ進んだな! GM : ちなみに関係性も変更できます 稲原 アギト(PL) : ライバルにしよう 稲原 アギト(PL) : ライバルを作っていこう 劔 理一(PL) : 好敵手と書いてともと読むタイプのライバルだ! 稲原 アギト(PL) : 周りの真の男と切磋琢磨して真の男を目指すのだ GM : 私は関係表を振りますね GM : !roll 1D6 ダイスボット : @GM rolled 1. GM : 家族 GM : ファミリー認定しました 稲原 アギト(PL) : 距離が近い!!! 稲原 アギト(PL) : 縮地を使われてしまった 稲原 アギト(PL) : いいな GM : めっちゃなれなれしくなった 稲原 アギト : 真の男はなれ合わないのかもしれないがおれはフツーに嬉しいためかまわない。 GM : かわいい 劔 理一(PL) : かわいい GM : センパイ、ハンカチ忘れてるっすよーって 稲原 アギト : おっとしまった。ありがとう。 稲原 アギト : にんじん柄のハンカチをしまう
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GM : では真の不人気、港。みんな死んだ目で書類を書いています。おわり 劔 理一(PL) : oh… 稲原 アギト(PL) : 過重労働が水揚げされてるな
※この時点で時計がてっぺんを回ったため、GMは描写をちょっと巻き始めている。
GM : これで1サイクル目終了です!
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GM : ここで「夢見る交流シーン」が発生します GM : 対象は GM : !roll 1d2 ダイスボット : @GM rolled 1. GM : アギトさんですね 稲原 アギト : ドリームか。まかせておけ 稲原 アギト : 全く意味が分からないシーン名だがまかせておけ
※公式だってばよ。
GM : では時を少し遡って GM : 皆さんが城から脱出するシーンです GM : どうしようかな、こう、脱出用の地下水路みたいなとこで 稲原 アギト : 通ったな(断言)
※お城には地下道がある。ガイヤンキー古事記にもそう書いてある。
GM : 先を歩くイワンが、アギトにぽつりぽつりと話しかけるわけですね GM : 後ろの方ではたぶんハルとリヒトが話してます GM : イワン「最初、バッドヤンキーは邪神を追い払ったかのように振る舞い、私たちの生活のためにと様々な知識を授けてくださいました。」 GM : イワン「事実、それで一時期、町は以前よりも栄えたのです。ですが次第に、提出しなければならない書類が増えていき…」 GM : 言葉を詰まらせます GM : 後ろではハルがリヒトに「マジッスカー」「パネッスネー」してます 稲原 アギト : 「なるほど……血が凍るような恐ろしい手口だ」 稲原 アギト : 「おれも空欄をしあげるのはすきじゃないからな……」 GM : 空欄をしあげる 稲原 アギト : 「スペッスを埋めるのはじっとしているよりもより困難で、かなりの忍耐がいる」 GM : 「ハハ…ヤンキー様も、こういったことはお嫌いですか。」 GM : 「最初は、皆のためなればと思ってたんですが……」 稲原 アギト : 「おれはこじんてきに苦手だが、すきなやつもいるため、気に病むひつようはない」 GM : 「…ありがとうございます。伝説に違わず、お優しいですね、ヤンキー様は。」 稲原 アギト : 「おれは真の男……グッドヤンキーをめざしている」 稲原 アギト : 「おれじしんのためだ」 GM : 「ヤンキー様はすでに、グッドヤンキー様ですよ。」 GM : 「伝説が本当ならば、ヤンキー召喚の儀式は真に善きヤンキーしか召喚されないはずなんです。……町長のことは、本当に残念でした…」 稲原 アギト : 「グッドヤンキーは一度なればおしまいじゃない。そのしゅんかんしゅんかんでグッドヤンキーになろうとしなくてはなれないものだ」 GM : 「…こうなるまでは私、珊瑚彫刻が趣味だったんですよ。でも、最後に彫刻刀を握ったのがいつだったか、思い出せなくて…」 稲原 アギト : 「きっと次に握るのはすぐになる、元気を出すんだ」 GM : 「ヤンキー様…」尊いものを見るまなざしですね GM : 「私は…私は、今日こそは定時で帰りたい。もうそれだけが、私の願いです…。」 稲原 アギト(PL) : 定時まで仕事はするのえらすぎない???????? GM : イワン=ミニバンの「大切な夢」は「定時で帰る」ことです。
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稲原 アギト(PL) : 泣けてきそう 劔 理一(PL) : 夢で終わらせちゃだめな夢だそれは!!! 劔 理一(PL) : なんかもうずっと良い話だなあって黙って読んでましたけど イイハナシカナー GM : どうしようかな、イワンくんはアギトさんのストイックな姿勢に憧れを抱きました。「硬派」で判定です GM : 目標値は5ですね 稲原 アギト : 「おれはなりたいじぶんがある人間をおうえんする。それが真の男だからだ」 稲原 アギト(PL) : アギトが振りますか? GM : です! 稲原 アギト : !roll 2d6 ダイスボット : @アギト rolled 7. (3+4=7) 劔 理一(PL) : 成功させていくぅ 稲原 アギト(PL) : 硬派は持っているというか、きっと持っているのにしてくださったんですよね!
※ソウダヨ。ここの判定では、NPCの「大切な夢」に関係する特技を指定して判定を行います。
GM : では、イワンからアギトへの友情度が1点上がりました! 稲原 アギト : おれはイワンの夢をおうえんしよう。 GM : 「大切な夢」を守れるかどうかは皆さんにかかっています 稲原 アギト : 「ついてこい。おれが「サボり魔」の定時退社を見せてやろう」 稲原 アギト���PL) : フラグを立てとこう 劔 理一(PL) : ここで生きてくるサボり魔 稲原 アギト(PL) : サボり魔は定時の前に帰ってると思う GM : 「…ありがとうございます。いつかきっと、必ず。その背中を追いかけに行きます。」 GM : そして皆さんはイワンと別れて町に出たわけです
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GM : あ、その前に GM : リヒトさん 劔 理一(PL) : はい GM : ちょっと巻き戻って申し訳ないんですが、ちょっとした描写を GM : リヒトさんが満足げに寿司屋から出ると、みすぼらしい老人とぶつかりそうになります GM : 片手にはゴミ拾い用のトング、もう片手には紙ゴミで満杯のゴミ籠を持っています。 GM : もうその辺にも雑に落ちてるわけですね、雑な書類が
※行こう。じきにここも経理の海に沈む。
劔 理一 : じゃあ、舌打ちを堪えつつもさっと避けて「おっと、悪いなじいさん」みたいな感じで GM : 「ひぃ!!す、すみませんですじゃ…すみませんですじゃ…」 劔 理一 : 「ああいや、俺も悪かった。…ゴミ拾いか? まあ、ゴミはゴミだしな、良い心がけじゃねえのか」 稲原 アギト(PL) : にじみでる善良なカルマ GM : 「すみませんですじゃ…すみませんですじゃ…あぁ…」リヒトの声が届いていない様子です GM : 正気を失った人の目、というのはこういうものなのかもしれません。 稲原 アギト(PL) : 精神分析だれかもってましたっけ? 劔 理一(PL) : 精神分析(こぶし)なら全員初期装備では GM : その目は虚ろで、ひたすらに怯えながらあなたに謝り続け、その場から立ち去ります。 GM : 去り際に、老人の胸でキラリと、勲章のようなものが鈍く光るのが見えました。 劔 理一 : ほほう? GM : といった小シーンでした GM : では、うろつきフェイズ、2サイクル目です!
TO BE CONTINUED...
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a2cg · 5 years
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サウンドロゴと私 ・ 新卒の子と会話をして衝撃を受けました。「家にテレビがない」と言うのです。家に帰ったらまずテレビをつけて、朝は会社に行くまで身支度をしながら時計がわりに見ているくらいの自分からしたら想像もつきません。 ・ とは言え自分も「なんとなく家に音が無いと寂しいから」という理由でテレビをつけているので、テレビ画面を見ていない時もままあります。そんな自分でさえ耳は働いているので、映像を見なくても音が思い浮かぶものがたくさんあります。 ・ 例えば、本を売るならブックオフ。ACジャパン。はじめてのアコム。高須クリニック。アート引越センター。なんかは、ただ普通に読むのではなく脳内でメロディが自動再生されます。 ・ こういう、サウンドロゴを思いついて人々の生活に溶け込ますことができる人はすごいなぁと思います。そういえば、一音一音力強く言っている「伯方の塩」は二代目声優オーディションを募集しているから参加してみようかな? ・ と言うわけで本日のランチは #博多うどん #はし田たい吉 です。先日の虎ノ門ランチ帰りに6/17オープンというのを見かけて気になってやってきました。並びは5人程度ですが、少し待って入れました。 ・ 食券を買おうとしたら券売機が壊れていて店員さんに口頭で伝えて最後に会計をするスタイルになっていました。頼んだのは冷たい #かしわ天ぶっかけうどん にトッピングで #生卵 です。 ・ 自分で卵を盛り付け #つゆ をたっぷりかけて頂きます。 #麺 は優しくプルンとした食感で、噛むと言うより飲む喉越しを楽しむような感じ。讃岐うどんとはまた違う、食感です。 ・ 大ぶりの #かしわ天 はサクっとして、胸肉なのにジューシーで美味しい。鰹節や、あおさ?のようなものも入っていて、食べ進めると色々なアクセントに出会えて楽しい感じ。 ・ #大根おろし や #レモン #ねぎ などのおかげもあって清涼感たっぷりの美味しい #うどん でした。甚三が夜やらなくなってしまったようなので、夜つまみとうどんが恋しくなったら、二代目声優オーディションの賞金10万円を持ってこちらの店に行こう。 ・ #新橋ランチ #虎ノ門ランチ #新橋うどん #虎ノ門うどん #新橋博多うどん #虎ノ門博多うどん #麺スタグラム (はし田たい吉 新橋店) https://www.instagram.com/p/By3gi-AAl08/?igshid=l7ce6zhwdaq
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endekashi · 5 years
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灰になったよ…
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いや〜昨日、今日(4、5日)となかなかハードなスケジュールでした。今の僕はまるで(力石ではなく)ホセ・メンドーサ戦の後の矢吹丈です。一体何があったのでしょうか?オロチョンナーオロチョンナーちょいと耳貸して頂戴なこの話。
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4日の夕方、先日、スプリットデビューの際、シールのカットすらしないで山へ上がってきやがった同級生と、あるミッションを遂行する為、最終のロープウェイに乗り込みました。
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今回もバインディングを左右逆につけるという軽めのジャブを決め込んできましたが、実は彼なかなかいい写真を撮る男で、今回は彼が前から撮りたかった絵があるという事で一丁やりにきました。
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夕暮れの光で一発撮ろうという事になり、サクっと登りシューティングしたのですが、保育園の頃からの阿吽の呼吸で、お互いの現在位置を二人とも全然把握出来ておらず何とも微妙な感じに終わり、夜の本番に向けて不安を残す結果になってしまいました。
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まあ、何とかなるべ。チェックインしていたヒュッテに戻り、風呂、飯を済ませ、一時間半程仮眠して、本番に備えます。
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新月の闇夜の中、三時間程カチコチの斜面を歩き、ロマンチックな満点の星空の下、アラフォーのおっさん二人で四時間程シューティングしてきました。保育園の頃からの阿吽の呼吸で、なかなかいい絵が残せたんじゃないかと思います。今回の作品はまた何かしらの形で皆様にお見せできると思いますので暫しお待ちを。
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東の方から次第に山が白み始めたのでそのままモルゲンロートの撮影に移ります。
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それはそれは吠えたくなる位、真っ赤な太陽でした。
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見た目は綺麗だけど、鬼のようにカチコチです。この後、朝っぱらから滑落しました。こういうのはほうていの時やりたいね。
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ヒュッテに戻り、一時間ちょっと仮眠して、朝食を済ませ、彼とはここでお別れです。というのも、俺にはまだやらなきゃならんことがあるのです。
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そうです。今日はお仕事を頂いていたのです。はい喜んでー!時間を無駄にしないためにロープウェイ集合にしてもらいました。
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二歳年下の白馬っ娘の彼女。いつもは青い崖の柴田ケンゴさんのとこへ行ってるそうですが、柴田さんが紹介してくださったようで、お越しくださいました。柴田さん!おしょっ様です!柴田さんのツアーはいつもマニアックで楽しそうだな〜。俺も行きてえ。
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地元の中学生を引き連れた怪しいイキフンなコーチや、
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完璧な日焼け防止だと防虫ネットを被る男、
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上からヒャッホーしてくる登山客など色んな人々でGWの山は賑わってました。スノースクート担いで登ってる人もいたなあ。
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共通の知人の話、仕事の話、コイバナ、などペチャクチャお喋りしながら登っていきます。
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海を見ると無条件でテンションが上がる海無し県の人間。いつも柴田さんのマニアックなツアーで意外と定番ルートは行ってないそうです。
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最後の急斜面、頑張ってー!
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ああ、喉がカラカラだ〜。お茶飲もー。あれ?またバックの中で蓋が開いてて全部こぼれてるー!ガチョーーーーン!!全くこのガイドは…。やれやれだぜ…。
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数時間前までウロチョロしていたところにまた来ちまったぜ…。
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風が止むとメチャクチャ暑いっす。
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あっちの山は来年までお預けか〜。
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登りきったところで、実家からの追加供給で復活したえんでかしのリンゴサービス。
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綺麗、柔らかい、走る。これって所謂…
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サイコーーーってやつではあ〜りませんかーーーーー!!!
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左の彼女のライン、小回りからの大回りターン、感情の盛り上がりが感じられてすんばらしいですね。
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ほんじゃ、登り返してメインディシュ行きますかー!!
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雪が走るか不安だったのでmagic waxを施し、いざ参らん!!
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ぬおおおお!!���ちゃくちゃ走るーーー!!
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どうやら、この雪にはバッチリ噛み合ったようでかなり快適なランが出来ました。
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斜度が緩くなる下部の方も絶好調に魔法が効いて地形に当て込みまくりで楽しかったです。
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フラット部分まで難なく到着。あ、やべー。そろそろゴンドラの下山時刻だ。
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かなり雪が少なくなったロープウェイ線下を速やかに通過。ここも、今シーズンは何度も世話になったな〜。
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五分前に何とか到着〜!ふ〜。危なかった〜!いや〜景色も良かったし、いいザラメ滑られたし、楽しかった〜!そして下山の安堵と夜中中動き回ってそのままツアーした疲労がどっとなだれ込む.comで昇天寸前になりました。お疲れ山でしたー!おしょっ様でしたー!!
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下界はすっかり春です。誰もがGWまで持たないだろうと思っていた今シーズンですが、結局持たないどころか山はまだ絶好調で、もうスキー場が終わってしまうのは勿体無いくらいですね。ま、これからの山は立山のようなところじゃなければ、自らの足でえんでかしって事ですね。お後が宜しいようで。それではさいなら、さいなら、さいなら。
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gesotoku · 6 years
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江古田「ドラム缶」気軽な禁煙&激安立ち飲み | せんべろnet 3品目はオリジナルメニューの「パンの耳チーズがけ100円」にしてみよう。素揚げしたパンの耳にとろけるチーズをかけてチンしたもの。サクっとしたパン耳とまろやかなチーズが合わさって美味しい。 パンの耳ってのは他のドラム缶店舗で食べたことあるけれど、チーズがけははじめて!パンの耳にチーズをかけるって上手いこと考えるなぁ。こういった一手間でグンと美味しくなるよね。
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hinagikutsushin · 5 years
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賽は投げられた
 ヒュー、ヒュイー。
 口笛を吹くような音を立てながら入ってくる隙間風。寒くて布団の中に入り包まる。もう一眠りしようかと思ったが、なかなか寝付けず目の前にある温もりに顔をくっつける。するとそれに気づいた彼が、そっと腕で私の体を寄せた。
 トモエの家に泊まったあの日から何日が経っただろうか。随分と冷え込むようになり、色付いた葉は地面を赤色や黄色に飾った。
 ―—時は既に、秋が終わる頃だ。
 いつも通りの朝だった。起きた後、私たちは普通に朝食を摂り、今日は寒いからとサクの所の近侍さんから頂いた茶葉で茶を淹れ、二人で他愛のないことをぼそぼそと話していた。そろそろ薩摩芋が美味しくなるだろうな、いつ食べようか、とか、そういう取り留めのない話だ。
 暫く話していると、ヒナギは朝食の片づけをする、と土間の方へ行った。因みに私は以前土間で手伝いをしようとしたが、危なっかしくて見ていられないという理由で部屋に返されたことがある。遺憾の意。
 暫く土間の方で洗い物をするヒナギを見ながら、足をパタパタと揺らした。この足も随分と良くなった。最近は杖なしでも歩けるほどだ。
 つまり決断の時期はもうすぐそこまで来ているという事で。
 随分と悩んだが、私は出来うることならヒナギの側にいたい。隣で、今までの恩を返していきたい。そして記憶も戻れば万々歳だ。
 ……正直、記憶に関しては諦めかけている。でも、こうして彼と、そして里の友人たちと他愛もない話をしたりしてのんびり過ごせるのなら、記憶なんぞ戻らなくてもいいのではないかと考えてしまう自分がいる。
 実際私は今、幸せを感じているのだから。
 かさかさと枯葉を踏みこちらへとやってくる人の音が聞こえた。軽いがしっかりとした歩み。それがツグモネのものであると分かった私は、部屋を出て玄関の戸を開ける。すると彼女は戸を叩こうとしたのか腕を若干あげ、こちらを少し驚いた様子で見ていた。
 ヒナギも丁度洗い物が終わったらしく、私の方へ近寄り、誰が来たんだと、戸の方を向く。
「ツグモネじゃないか。突っ立ったままで何をしているんだ」
「……いえ、戸も叩いてないというのにヤスヒコくんが戸を開けたものですから」
 では、お邪魔しますよ、と再びにこりとした笑みを浮かべて家に足を踏み入れた。
「ヤスヒコくん、元気でしたか?あの日以来ですねぇ」
 そろりと頷けば、足の方をちらと見て、またその笑みを深くする。久しぶりのツグモネの笑みは中々なんというか、やはり胡散臭い。
「随分と久しぶりじゃないか、何をしていたんだ」
「なに、少し野暮用でここを離れていたのですよ。それに、ヤスヒコくんの傷はすでにあの時にはふさがっていましたしねぇ、残すは歩く訓練だけでしたので」
「それにしちゃあ挨拶もなしに」
「おやまぁ、私が挨拶もなしに消えることなんぞ一度や二度じゃないでしょうに」
 それもそうか、とヒナギは軽くため息を吐き、ツグモネと私を部屋に上がらせた。
 慣れたように座布団を引き寄せそこに座り、重たげな大きな薬箱をいそいそと降ろした彼女は、部屋の入り口で突っ立っている私を手招きし、自分の前に座るように言った。
 もしかしたらこれが最後の診察になるかもしれない。緊張してヒナギの着物の裾を握ったが、ヒナギはその裾をゆるりと解いて私の背を押した。
 不安になって顔を見上げたが、ヒナギはいたっていつも通り、凪いだ表情をしていた。
「ヤスヒコくん、おいでなさいな」
 痺れを切らしたように私を呼んだツグモネに、私は渋々と歩み寄り、目の前に座った。
 ツグモネは以前のように私の足を触ったり、少し押してみたりして診察をしている。ひとしきり触って、私に部屋の中を歩いてみてください、だとか、その場で跳ねてみてください、だとか言い、その通りに私が難なく動くのを確認すると、大きく一つ頷き、弓なりに瞳を細めて笑った。
「もう問題なさそうですねぇ、言う事なしの完治ですよぉ」
「そうか。よかったな、ヤスヒコ」
 ふっと安心したように笑うヒナギに、私はそのまま勢いよく抱き着いた。そんな私をぎゅっと抱きしめた彼。しかし、その体はいつもより堅く、ぎこちないような気がした。
「それでは、約束通りですよ、ヒナギさん」
「……あぁ」
 そういうと、ヒナギは私をそっと自分の体から引きはがして、ツグモネの方へ背を押した。
 なぜ、と思い彼の方を振り向く。やはりいつも通りの凪いだ表情だ。でも、いつもより表情が読めない。
「どういう、こと」
「ヒナギさんとお話してですねぇ、怪我が治り次第私がヤスヒコくんを安全に過ごせる場所へと案内するという事にしたのですよ」
「そ、んな、知らない」
「すまないな、ヤスヒコ。でも決まったことなんだ」
「大丈夫ですよヤスヒコくん、私がちゃぁんと手配しましたし、実際に行ってみて安全性は確かめてますので」
「そういうことじゃない!」
 私はいつもよりも大きな声でそう反論すれば、驚いたようにその見開いた眼で二人は私を見た。
「わたしは、わたしはヒナギといっしょにいたい! どうして、どうしてわたしには何も言わずにそんなこと……!」
 私が堪え切れずそう口に出すと、ヒナギはさらに大きく目を見開き、そして俯き、私に背を向けた。
「ヤスヒコ、ここは危険だ。サクの所でこの山の事は少し調べたろう。神、あるいは主という管理者がいない霊峰とその周りは何が起こるか分からない。里を見てきたお前さんならわかるだろう。ここに未来はない」
「だけど、ここにはトモエやロクだっている!それにあたらしい友達だって……!」
「遠い地で生きたほうがいい。ここにいた事は忘れなさい。あの子たちには私が上手く言っておく」
「でも!」
「ヤスヒコ!!」
 彼の怒声で、部屋がビリビリと唸った。初めて聞くヒナギの怒鳴り声に私は体をこわばらせ、未だ背を向ける彼を見た。
「怪我が治るまで、だったはずだ、お前さんを見るのは。その傷が治った以上、私がお前さんの面倒を見てやる義理はない」
 言葉を失い、私はその場に立ち尽くした。完全なる拒絶だった。ヒナギはこちらに目も向けず、ずっと背を向けたままだ。
 何も考えられない。心に穴が開いた気分だった。ただただ、彼を呆然と眺めることしかできなかった。
 気づいたら、ツグモネが私の手を引いて、外に出ていた。
 ヒナギの背中が目にこびりついて、離れなかった。
 ツグモネに手を引かれ、山道を歩く。足元を見ながら俯いて歩いていると、彼女がふと、休憩を挟もうと提案してきた。力なく頷き、くたりと地面に座った。ふと空を見上げたが、どんよりとした曇り空で何とも気が滅入る。そんな中でも精霊たちはふわふわと光りながら空中を漂っていて、私はぼうっとその光を眺めた。
 ――面倒を見てやる義理はない、か。確かに彼の言う通りかもしれない。取り合えず怪我が治るまで、という話だったのだ。知らない間にもしかしたら私が彼に迷惑をかけてしまったのかもしれない。
 でもそれにしては急じゃないか。今日の朝までは普通だったのだ。今まで通りの、変わらない日常だったのだ。
 何かが、引っかかる気がしてならない。
「ヤスヒコくん、そろそろ行きましょうか。山を越えたらすぐですよ」
 そう言ってツグモネは私の手をひっぱる。拍子に歩みを進める。どこか有無を言わせないような、そんな態度だ。
 暫く彼女に手を牽かれ歩きながら思考を巡らせる。あの日、彼に拾われた日から何が変わったか、気になることはなかったか。
 まず、身体的な事。怪我はほぼ既に完治している。傷は残ってしまったが、問題なく歩けるし、なんなら走ることもできるようになった。そして、怪我が治るにつれて、目も、耳も、鼻もよくなった気がする。見えなかった精霊やお隣さんが見えるようになった上、足音で誰か分かるようになったし、微かな匂いも嗅ぎ分けられるようになった。元々鋭くて、怪我をした拍子に鈍くなり、それが治ったのか、それとも怪我やツグモネの言った通り、山神の影響でそうなったのかは定かではないが。
 そして、肝心な記憶と、そして自分と山神の関係について。これにしてはもうさっぱりだ。そもそもの話私はこの短期間で文字を読み書けるようにはなったが所詮習いたてでサクが読むような書物は読めるはずもない。分かったのはここの山神のほんの少しの情報と、そしてヤスヨリから聞かされた悲惨な日の話だけ。情報だよりに思い出そうとしても、私がヒナギに拾われたその前の記憶は延々と走っていることしか思い出せず、他はやはり分からない。
 ……そう、読めるはずがない。皆知っていたはずだ。私は文字が読めない。読めたとしてもとても遅い。ではなぜあの日を経験したヒナギもトモエもサクもロクも私に口頭で何も言わなかったのだろうか。ヒナギに聞けばはぐらかされ、トモエに聞けばそのころの書物を持ってくるだけ、ロクはすさまじい日だったとしか言わないし、サクはにやにやと笑うだけだ。ツグモネだってそうだ。私と初めて会ったあの日、私と山神の関係性を示唆した以降は何一つ教えてくれやしない。彼女は何かを知っているはずなのに。今まで口であの日の事を詳しく教えてくれたのはヤスヨリたった一人だ。
 そして今日の突然の拒絶。ヒナギの性格ならあんな強い拒絶はしないはずだ。あの人は、酷く優しい人だから。
 よもや、皆は何かを私に隠しているのではないか。それも、私の記憶に関する何か良くないことを。
 そこまで考えた私は歩みを止め、掴まれた手首を思い切り下に振り下げた。
 あまり強い力で握られていなかったそれは簡単に外れ、そして前を歩く彼女がこちらに振り替える。
「ヤスヒコくん?どうしたのです。手をつながないと迷子になりますよ」
「ツグモネ、話をしよう」
「なんの話です?話すことなどないでしょう」
「ツグモネは、いや、あなたたちはわたしに何をかくしているの」
 瞬間、彼女から漂う空気が変わった。
 大きく目を見開きこちらを見る彼女。灰色に濁った空色の瞳を再び弓なりに細めれば私の手を掴もうと寄ってくる。
 後ろに一歩進めば、彼女も前へ一歩近づく。繰り返せばついには木に道を塞がれ、逃げられなくなった。
 彼女はいつのまにか笑みを浮かべることを止めていた。こちらをじっと見つめている。
「何故逃げるのです。ヤスヒコくんは今から安全な地へ向かうというのに、なぜそんなにも躊躇いがあるのです」
「質問に答えてない」
「その質問に答える意味などありません。あなたはこの地を去るのだから」
「わたしがこの土地にいることで何か良くないことでもあるの。ヒナギもツグモネもヒスイのとこもロクも、ツグモネだってそうだ。わたしのきおくをさがすふりはするけど、明白なじょうほうは絶対にわたしてくれない。まるで、わたしがきおくを思い出すことは、この土地にずっといすわることはきんきなんだと言わんばかりに。  わたしに、なにを、かくしてるの」
 彼女はついに、目に見えてわかるように顔をゆがめた。そして吐き捨てるようにして言い放った。
「そうよ、私たちはあなたに隠し事をしている。私たちは、特にヒナギはあなたがどうして記憶を失ったのか、どうしてこんな現状に陥ったのか全てを知っている」
「じゃあどうしてそれをッ」
「言わなかったかって? 言ったでしょ、知る必要がないからよ!」
 彼女の顔が次第に険しくなる。いつものあの優しい声色はいずこへ、厳しく、そして今までの鬱憤を吐き出すかのように声を荒げ、鋭い犬歯をむき出しにし、こちらを睨みつける瞳は次第に人外のような、縦に割れた瞳孔へと変わっていく。
「そもそもの話私は彼が貴方を自分の元に暫く置くという事自体賛成しなかったわ。 あの時あなたをあちらへ送ってしまえばよかったのに、怪我が治るまでは面倒を見たいだなんて我儘を言って事態をややこしくしたのよあの愚か者は!」
「ヒナギのことをわるく言うな!」
「悪く? 悪くですって?! 私は事実を言ったまでよ。 そうすれば貴方は記憶に悩まされなくて済むし、ここまで人外化することもなかった! ヒナギはあなたの代理として山に還る筈だったのに、これじゃあ元の子もないわ!」
「どう、いうこと」
 私の代理? ヒナギが?
 私がしどろもどろとしていると、彼女は私に大きく詰め寄り、獣化した手で私を大木に押し付けた。胸を押され軽くせき込む。目の前を見ると、恐ろしい形相をしたツグモネが私を射抜いていた。
「そんなに知りたければ教えてあげるわよ。あなたは山主様に育てられた人間、そして奇しくも主の適正があり、山に生を捧げなばならない者。それを哀れんだあなたの本当の父であるヒナギが身代わりとして、主の力を請け負ったのよ」
「彼はこの山を立て直したら命をもって力を返上して新しい主様を迎えるはずだったのに、久しぶりに見る自分の子に目が眩んで匿うだなんて! 元々神域で暮らしていたせいで妖に近いあなたがあの均衡が崩れた霊峰にいては、いくらあの方の力をもってして記憶を封じて人間にいくら近づけさせたとしてもあちらに引っ張られて人外化するだけなのに! 人間として生きて欲しいあの方の願いはあの愚か者によって壊されたんだ!」
 あまりの情報量の多さにだんだんとツグモネの声が遠くなる。
 私が山主に育てられた人間で、でも妖に近い存在になってて、ヒナギは私の本当の父親で、そして私がしなければいけないことをヒナギがしていて、そしてヒナギは、ヒナギは、
 ヒナギは死ななければならない?
「――はなせ!!」
 私は思い切り彼女の腕をひっかいた。すると、反抗するとは思っていなかったのか力が少し緩んだ。その隙にすり抜けようとしたが、今度は頭と背中を地面に押し付けられた。肺の空気がすべて出されて苦しいし、地面に強打した頬が擦れて痛い。
「こうなったら無理矢理にでも……!!」
 唸るように言ったツグモネの手がだんだんと重く、大きくなるのを感じた。恐らく変化が始まったのだろう。彼女は本気だ。変化が終わったら私を咥えるなりなんなりして連れ去るだろう。そうなってはもう遅い。
 圧迫されて膨らみ切れない肺に精一杯空気を入れ、思い切り叫んだ。
「おとなりさん!!」
 そして、暗転。
 目を開けると、霧がかったあの場所にいた。以前より精霊が増えただろうか、地面には天の川が流れているような光が溢れ、まるで星空の中にいるような気分になる。
「危ない危ない、もう少し離れてたら連れてこれなかったよ」
 耳元で突然幼い子供の声が聞こえた。振り向くと、にこにこと人のよさそうな笑みを浮かべてこちらを見るお隣さんの姿があった。
 思わず彼女に抱き着く。彼女はそんな私をぎゅっと抱き留めると、優しく髪を撫でた。そしてゆっくりと体を離して私の頬をその小さい手で包んだ。
「可哀そうに、私たちの山の子がこんなにも傷ついて……」
「おとなりさん、ヒナギが、ヒナギが死んじゃう!」
「あの人の元に行きたいんだね、そうだねぇ、どうしようかなぁ……」
 彼女はそう言うと私の顔をじっと覗き込んだ。真っ赤な夕焼けの様な瞳が私を射抜く。その妖しさに目を奪われるも、ぐっと目を瞑り、そしてまた見つめ返すと、彼女は本当に嬉しそうに笑った。
「やっぱり私たちの山の子は本当に可愛い! このまま連れて行ってしまいたいくらい! でも今そんなことしたらあなたは怒っちゃうものね、そうだよねそうだよね!」
 私から離れてくるくると空中を踊るように回ると、再び近づいて私の手を取った。
「本当ならすぐ対価を貰うんだけど、今回は特別! 近道を教えてあげる!」
「ほんとうに……?!」
「うんうん勿論! ほら、こっちだよ!」
 そうして私の手を牽く彼女を追いかけた。
 星降る夜を駆けて行く。光の中を掻き分けていく。無我夢中だった。少しでも早くヒナギの元に辿り着きたい一心だった。
 やがて辿り着いたのは樹齢何百年とありそうな大きな杉の木の元。太い根を張り、何千もの枝と葉を天へ伸ばしているそれは、雄々しく強かで、生命感溢れる姿のように見えた。
 圧倒される私の隣に立ち、彼女は木の幹をそっと撫でた。
「この木はね、私たちの木。私たちを生んだ木。この山の源。あの人は今ここの近くにいるよ」
「どうやってそこに行けば」
「こっちにおいで、幹に触れればいい。その時にあなたの会いたい人の事を思い浮かべるの」
 そう言われ、恐る恐る近づき、大木の幹に触れる。固い幹の奥から、トクトクと、まるで心臓が脈打つかのような感覚がして目を見開��た。
 そのままもたれ掛かるように全身を幹に寄せ、耳をぐっと押し付けて、そっと目を閉じる。その静かな鼓動を耳で、肌で、全身で感じる。大きく息を吐き、そしてヒナギの事を頭に思い浮かべた。
 ――お願いします、あの人の元へ私を届けてください。
 酷い立ちくらみがして、ズルズルとそのまま地面に座り込んだ。感覚が遠くなり、寸秒で徐々に戻ってきたかと思えば、あの低い静かな鼓動の音色は既に無く、変わりに小鳥の囀りが、枯葉の掠れる音が、澄んだ水の匂いが、そしてかぎ慣れない――血の臭いした。
 はっと目を開ける。そこは随分前ツグモネと一緒にヒナギを見つけたあの泉に浮かぶ孤島だった。後ろには杉の大木。ここに繋がっていたのか。
 ふらっとする体を木を支えにして無理矢理立たせた。血の臭いが濃い。彼の匂いもする。
 ドクドクと自分の心の臓が耳に残るほど大きく脈打っていて苦しい。臭いを辿り、孤島の裏側へまわる。
 でもそれを見た瞬間、何も聞こえなくなった。
 風で揺れる緋い髪。静かに閉じられた瞳。乾いた唇。土色になった肌。そして大きく裂かれた腹から溢れ出る、泉の水さえも染め上げんばかりの大量の赤と、彼を飲み込まんとする程に群がる蔓植物。
 殆ど飛び込むかのようにしてヒナギの元へ勢いよく駆け出した。血で汚れるのもお構い無しに彼に抱きつき、頬を触った。酷く冷たい。朝はあんなに暖かかったのに!
 顔を近づけると微かに息をする音が聞こえた。
「ヒナギ……!! ヒナギ、ヒナギヒナギ!!」
 何度も呼びかける。肩を揺らし、必死に彼の名を呼ぶ。もしかしたらまだ助かるんじゃないか。淡い期待と共に続ければ、ふるりと彼の睫毛が揺れ、瞼がそっと開いた。
 しかしその奥にあるのは琥珀色の瞳。
 思わず息を飲んだ。あの時の瞳だ。光を孕んだ目だ。
 虚ろな彼の瞳と私の瞳がゆっくりと交わり、乾いた唇が微かに開いた。殆ど囁くような弱々しい声が私の鼓膜を震わせる。
「迎えに来て、くれたのか……キョウカ」
「……ひな、ぎ?」
「あの子は随分と大きくなっていた……お前にそっくりだよ」
「ヒナギ、わたしキョウカじゃないよ」
「あぁ、でも目の色は私そっくりだったな……緋い、紅玉のような……」
「ヒナギ、ヒナギ、わたしだよ、ヤスヒコだよ、ねぇ」
「あの時、あの子のすがたを見て、よくが出たんだ……そばでみていたかった……ずっと、ずっと……いつまでも……」
 瞳が濁る。光が消える。鼓動が弱くなる。呼吸が小さくなる。瞼が閉じていく。あぁ、だめだ、まだ、まだ、もう少しだけ!
「あのこを、ただ、みていたかった」
 蝋燭の炎が消えるようだった。
 彼はもう私を呼んでくれない。その大きな体で抱きしめてくないし、大きな手で撫でてくれない。
 もう、私を見てくれない。
 酷い人だ。聞きたいことが沢山あるのに、勝手に1人で逝ってしまった。なんて身勝手で、不器用で、酷い親だ。
 目の前が涙で霞む。、込み上げる感情、酷く痛む目の奥と軋む心。もう、止まれない。
 彼の亡骸を抱いて号哭する。荒い獣のような泣き声は、私の声じゃないようで。でもどうすることも出来ない。
 全てが遅かったのだ。 ← →
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kosodatenavishop · 6 years
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サク*ハナ らんどせる
高里社長さんよりの耳より情報 ランドセル作りへの深い思い入れが感じられるメーカー直営ショールームだから親御さんも安心! ①派手さを抑え6年間丈夫に使える「シンプル美」を追求したランドセルがじっくりゆっくり選べる。もち必要機能は全装備。 ②「一生に1つ」の大切なご家族購入機会を懐かしい足ふみミシンや素敵な店内装飾で楽しく演出! ③電車大好きキッズにおすすめ!「新幹線ランドセル」も!見るだけでも楽しいよ! ④子どもたちのハードな使用も、6年間修理保証でばっちりカバー! ⑤おしゃれな店内スペースは、地域の子どもたちやママ向けイベントなどにも貸し出し可能!スケジュールや企画内容などやさしい社長にご相談を! ■お店データ 東住吉区田辺5丁目1-37-102 TEL : 06-7850-5669 FAX: 06-7850-3669 営業時間:10時半~18時 定休日 毎週火・水曜日        <シーズンにより変更あり、詳細はHP,FBでご確認ください>  ■子育て応援チェックポイント ベビーカー、車いすOK  駐車スペースあり 休憩いすあり 
情報提供 なでしこライター
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sweets-media · 6 years
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【Popping Waffle(ポッピングワッフル)】夏限定!名古屋のワッフルアイス専門店から 食べ歩きができるキュートな『白くまワッフル』を8月1日発売!
【Popping Waffle(ポッピングワッフル)】夏限定!名古屋のワッフルアイス専門店から 食べ歩きができるキュートな『白くまワッフル』を8月1日発売! #ポッピングワッフル #白くまワッフル
ワッフルアイステイクアウト専門店「Popping Waffle(ポッピングワッフル)」は、2018年8月1日(水)~9月30日(日)の期間限定で、キュートな夏特製ワッフルアイス『白くまワッフル (800円・税込)』を販売
プカプカ海に浮かんだ白くまを表現した夏限定メニュー『白くまワッフル』の登場です。バニラ味の白くまの他に、ライム味のゼリーや甘酸っぱいドライパイナップルなど夏らしく爽やかな味が楽しめます。片手に持って食べ歩きができる、暑い夏にぴったりなひんやりスイーツです。
夏らしく見た目もキュートに
バニラアイスでできた白くまは、口元にはこんがり焼いたクッキーに、耳にはサクほろ食感のブールドネージュを使用しています。白くまの下には見た目も涼しげなライム味のクラッシュゼリーが入っており、海に浮かんだ白くまを表現しました。自家製のドライパイナップルを添えて、夏らしく鮮やかに仕上げました。
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白モフが来たとたん不機嫌になる灰色(4:31~おまけ映像『耳』)
灰色猫すずまろが甘えに来たのでブラッシングなどをしてあげていたら、白モフもちとらが入ってきました。そのとたんすずまろが不機嫌になっちゃいました。わがままなすずまろです。 おまけ映像は、僕のおでこをすずまろのおでこにグリグリしようとしたところ、「親指のツメを耳に引っ掛ける」というハイレベルな攻撃をうけました。その瞬間の映像です。 今日は時間がないので、(x-videoで「おもらし」で検索して動画をあさるため) サクっと「風俗川柳」考えたので聞いてください。 「風俗川柳」 ・顔騎してクサいと 首が痛いフリ…
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chanoyu-to-wa · 5 years
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Nampō Roku, Book 2 (53):  (1587) Ninth Month, Twenty-sixth Day.
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53) Ninth Month, Twenty-sixth day¹.
[◦ Two-mat room².]
◦ [Guests:]  Terumoto [輝元]³, Sōmu [宗無]⁴, Sōun [宗雲]⁵.
    Everything was the same as on the night of the Second⁶.
_________________________
¹Ku-gatsu nijū-roku nichi [九月廿六日].
    The date was October 27, 1587, in the Gregorian calendar.
    The time of day when this gathering took place is, oddly, not mentioned.  However, because it is referenced in the subsequent two entries without comment (when a night gathering is being referred to, Rikyū seems to generally include that fact in his comments), morning or afternoon seems most likely.
²Though not mentioned, the room would have been the same one -- Rikyū’s two-mat room -- as on the Second, the gathering that the present chakai mirrors.
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³Terumoto [輝元].
    This was Mōri Terumoto [毛利輝元; 1553 ~ 1625], a daimyō-nobleman (as gon-chūnaigon [権中納言] he held the Third Rank); and who, eventually, served as a member of Hideyoshi’s Council of the Five Great Elders [go-tairō [五大老] as well).
    While history has suggested that he was of below-average talent with regard to military matters, and so had little personal impact on the destiny of the nation*, he seems to have been an avid practitioner of chanoyu, and one of Rikyū's most cherished disciples†. __________ *This negative assessment may have been enhanced as a result of the Tokugawa propaganda campaign against Terumoto (since he was nominally the general commander of the Seigun [西軍], which opposed Ieyasu's Tōgun [東軍] at the battle of Sekigahara -- though Mōri Terumoto was not personally present on the battlefield).
†The great disparity in their ages suggests that Rikyū harbored a paternal affection for the much younger Lord Terumoto.
⁴Sōmu [宗無].
    This was the machi-shū Sumiyoshi-ya Sōmu [住吉屋 宗無; 1534 ~ 1603*], who is also known as Yamaoka Hisanaga [山岡久永].  He was a wealthy townsman from Sakai, and also a highly respected chajin†, and served as one of Hideyoshi’s “Eight Masters of Tea” (sadō hachi-nin-shū [茶頭八人衆]).  At other gatherings described in Rikyu's several kaiki that were attended by Konishi Yukinaga, Sōmu is also present, suggesting that he may have been one of Yukinaga's retainers, or perhaps a tea friend.
    Interestingly, Sōmu was one of the guests at Rikyu's gathering on the second (which the present chakai replicates).  Perhaps, being familiar with the utensils and arrangements, Sōmu was present primarily to assist Mōri Terumoto (who may still have been fairly inexperienced regarding the particulars of chanoyu). ___________ *Certain accounts suggest that Sōmu may have died in 1595, at the time when Sakai was razed on Hideyoshi’s orders (as a punishment for the city-state’s opposition to his invasion of Korea).
†Sōmu is said to have first studied chanoyu under Jōō, and then later with Rikyū (though, given his high standing with both Nobunaga and Hideyoshi, this latter assertion might be a revisionist opinion popularized by the Sen family during the Edo period; more likely, he was simply a member of the faction that eventually coalesced around Rikyū some years after Jōō's death).
    Sumiyoshi-ya Hisanaga studied Zen under Shunoku Sōen [春屋宗園; ? ~ 1611], from whom he received the name Sōmu [宗無] -- which he used as his professional name later in life.
‡This gathering seems to have been the inspiration for the upcoming Kitano ō-cha-no-e [北野大茶の會].
⁵Sōun [宗雲].
   Possibly* one of the senior monks of the Nanshū-ji -- though this person has, in fact, not been identified. __________ *The name Sōun [宗雲] is known to have been used by several historical monks, though none of those identified lived during the sixteenth century -- which does not, of course, mean that there was no such person.  Whomever he was, he seems not to have left any more mark on history than his mention in this kaiki.
⁶Banji futsu-ka dō-zen [萬事二日同前].
    This means that the utensils, the arrangement of the room*, and the menu for the kaiseki, were the same as at the night gathering that Rikyu hosted on the Second†.
○ Shoza‡:
◦ Rikyū's Yoku-ryō-an hōgo [欲了庵法語];
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◦ the ko-arare uba-guchi kama [小霰姥口釜] (often referred to as the Hyakkai-gama [百會釜] due to its being known to Edo period practitioners primarily through its mention in that document).
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◦ Rikyū's ruri-suzume kōgō [瑠璃雀香合] and a go-sun-hane [五寸羽] were arranged on the tsuri-dana.
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○ Goza**:
◦ the kakemono remained hanging in the tokonoma, with the chabana†† (in Rikyū's prized Tsuru no hito-koe [鶴ノ一聲]‡‡ hanaire, shown below) arranged on the floor of the toko in front of it;
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◦ Shōzan katatsuki chaire [松山肩衝茶入] on a maru-bon [丸盆]***;
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◦ hikkiri [引切] (placed in association with the central kane)†††;
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◦ the Soto-ga-hama ido chawan [外ヵ浜井戸茶碗];
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◦ an ori-tame [折撓];
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◦ Rikyū's Shigaraki mizusashi [信樂水指];
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◦ mimi-guchi mizu-koboshi [耳口水飜].
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    The menu for the kaiseki apparently would have consisted of hoshi-na saku-saku-jiru [干菜サク〰汁] (miso-shiru containing coarsely chopped dried greens -- usually the leaves of the daikon [大根] and kabura [蕪], Japanese turnip), ume-katsuo [梅鰹] (mashed ume-boshi mixed with the katsuo-boshi and kombu -- the latter cut into small pieces -- left over from making the miso-shiru), yu-namasu [柚膾] (a sort of raw salad made from julienned daikon, carrot, and slivers of yuzu rind, dressed with a mixture of rice vinegar, soy sauce, and mirin); with fu-no-yaki [麩の焼] and grilled, salted shiitake [椎茸] as the kashi.
__________ *In the chakai on which the present one is based, Rikyū tried a new arrangement by placing the futaoki in the middle of the mat.  This derived from a practice associated with the old 1.5-mat room that had fallen into disuse along with that setting.
†In other words, the second day of the Ninth Month of Tenshō 15 (October 3, 1587).  The post describing that gathering is entitled Nampō Roku, Book 2 (50):  (1587) Ninth Month, Second Day, Night.
   The URL URL for the post that details that chakai is:
https://chanoyu-to-wa.tumblr.com/post/184419990291/namp%C5%8D-roku-book-2-50-1587-ninth-month
‡With respect to the kane-wari:  the toko held the kakemono, and so was han [半]; the room had the kama in the ro, and so was also han [半]; and the tana supported the kōgō and habōki, arranged side by side (with each contacting a different kane), and so was chō [調]:  han + han + chō is chō.
**As for the kane-wari:  the bokuseki remained hanging in the toko, with the chabana arranged on the floor of the toko in front of it, and so was chō [調]; the room had the kama in the ro, the mizusashi, with the chaire and chawan arranged in front of it, and the futaoki  (with the hishaku resting on it) associated with the central kane, making the room han [半]; the tana was apparently empty, and so would be counted as chō [調]:  chō + han + chō is han.
††Consisting, apparently, of a single chrysanthemum flower and its leaves.
‡‡This hanaire was also known as Tsuru no hashi [鶴ノ波子].
    It was placed on top of a shin-nuri usu-ita (of the variety now known as the yahazu-ita [矢筈板]), which measured 1-shaku 3-sun 2-bu by 9-sun 2-bu.
***The chaire was arranged on a “maru-bon” [丸盆] – a round tray.  Unfortunately, the tray that was paired with this chaire was destroyed in the (Edo) Great Fire of 1829, so its make and dimensions have been lost**.
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    For the sketch I assumed it was a Japanese-made tray, paired with this chaire by Rikyū (and so 2-sun larger than the chaire on all four sides) -- though a tray of the sort favored by Jōō (which would have been 3-sun larger on all four sides) would also have been possible, especially during the daytime (larger trays of this sort would make problems at night, since the tray would get in the way of the feet of the te-shoku [手燭] -- the long-handled candlestick used to provide light to the temae-za).
    That said, in light of the tori-awase employed by Rikyū (specifically the large katatsuki-chaire coupled with a large ido-chawan), the size of the tray (whether based on Rikyū's preferences, or Jōō's) would have made displaying the chawan next to the bon-chaire impossible.  Hence, the same kind of temae that Rikyū had been doing with the maru-tsubo chaire arranged on the (Jōō-sized) square ebony chaire-bon would have been used.
◎ This is something that is frequently ignored by the commentators:  once Rikyū did something that was unusual, and he found a way to make it “work,” he often continues to use the same (or similar) arrangements, in order to habituate himself to the procedure.  This is no different from what any experienced chajin would do today -- and serves to remind us that Rikyū was, indeed, an experienced chajin, rather than an all-knowing "tea god" as many make him out to be.  He was as human as any of us, and his methods were exactly the same, too.
    If for no other reason, the study of Rikyū's kaiki reveals to us the man behind the myth.
†††The futaoki was placed to the left of, and near the far end, of the mukō-ro, with the hishaku resting on top of it -- as seen in the sketch (above).  These things were associated with the central kane (which means that the futaoki would have to rest on top of the kane, if only by a little); and the handle of the hishaku extending no farther forward than the front edge of the ro (again, as shown in the sketch), so it would not enter the yū-yo [有余].
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The reader should understand that the above notes apply equally to the following two chakai (which essentially replicate this one) as well.
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fukudarie · 6 years
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【#ピアノ教室生徒さん 】 今日は打合せ後に久しぶりの美容室へ♪ 生徒さんのお母様にカラー&カット&ヘッドスパをして頂きました。 お話しは終始小5の娘さん(心臓病・広汎性発達障害・右耳難聴・頸椎変形)の学校での出来事や、身体の変化、進路のことなど。 私をとても慕ってくれる生徒のサクちゃん、今日はハプニングが⁉︎ なんとPASMOにお金が少ししか入っていなくて、運賃が足りないという事に…そんな状況にも関わらず、自分から駅員さんに言えて解決し、ママのお店まで1人で来れたんです! 彼女の最大のお楽しみは『私と一緒にごはん』、このご褒美の成せる技は、コンクールやコンテストでの入賞や様々な驚きの成長でした。 今回もビックリする成長を見せてくれた彼女、今日は感動で胸がいっぱいです。 #ビアンコカーロ #美容師ママ #福田音楽教室 (美容院・ビアンコ)
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esuhiro-kashima · 7 years
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アウトレイジ 最終章
評判まちまちらしいですが、僕はとても好きな映画でした。北野武監督の最新作「アウトレイジ 最終章」。マジで監督の最高傑作じゃないかなと思っています。えーと、「アウトレイジ」シリーズが好きで、その最終章って事で「アウトレイジ」〜「アウトレイジ ビヨンド」とエスカレートして来た世界観を期待してた人がイマイチって感じるのは、まぁ、理解は出来ます。(否定的な意見でよく言われている「レギュラー出演者が年を取り過ぎて迫力がなくなった。」とか、「たけしの口が回ってない。」とか、「全体的にパワーダウンしてる。」とか、僕もその通りだと思います。)ただ、北野監督の全フィルモグラフィーの中で見た時に、やっぱり、これが監督の一番描きたい事なんじゃないかなと思うんです。
僕もやはり、北野映画と言えば「その男、凶暴につき」、「3-4×10月」、「ソナチネ」辺りがまず思い浮かびますし、「TAKESHIS」、「監督・ばいざい!」、「アキレスと亀」など、内省的な世界観の作品が続いてたところへのカウンターとしての「アウトレイジ」だったわけなので、初期北野作品にあった圧倒的な暴力描写、そこだけを抽出して肥大化させた(ある意味開き直った)様な内容は、それだけでかなり痛快だったんですよね。ただ、なんとなく違和感も感じていて。えーと、もともと北野映画の魅力って暴力性の部分だけではなくて、暴力の裏に潜んでいる叙情性であったりとか、刹那だったりだと思うんですけど、(こういうとこがヨーロッパ圏で受けてる要因なんだろうと思うんです。)では、なぜ、あんなに強烈に暴力を描いてるのに叙情的なのか。切ないのかっていうと、恐らく暴力を振るっている人間が滑稽に見えるからだと思うんですね。つまり、北野映画がずーっとどの作品でも描いて来てるのは「人間の滑稽さ」だと思うんです。(これは「あの夏いちばん静かな海」でも「キッズ・リターン」でもそう思います。)
そう考えると「アウトレイジ」って、それまでとは真逆の描き方ではあるけども、滑稽さを描いてるという点で同じテーマの映画だと思うんです。北野監督が1作目の「アウトレイジ」の時に何かのインタビューで、「ヤクザっていう生き物を動物園の檻に入れて、それを外から観察してる様な感じ。」みたいな事を言っていたのを覚えてるんですが、それって、正しく人間のその滑稽さを観察するって思考なんですよね。で、これは、実は北野映画だけの資質ではなくて、北野武って人の本質の部分でもあると思うんです。ツービートの漫才の時代からビートたけしの笑いの本質はこれですよね。僕、ツービート時代のたけしさんの発言で凄い覚えてるのがあって、「人間はどんなにカッコつけてもセックスしてるとこ見られたらあんなに情けない姿はない。」ってやつで、どんなにイケてるやつでもセックスしてる時はどうしようもなく情けないと。これ、そりゃそうなんですよね。セックスって人間がもっとも欲望を剥き出しにしてる姿なんであからさま過ぎて情けないんですよ。でも、同時に、この世に生命を生み出すっていう人間の行いの中でももっとも神聖な行為でもあるんです。そういう物を情けないって言葉で笑っちゃうというアイロニー。これがたけしイズムだと思うんですね。「人間てこんなもん」ていう。「みんな結局同じ人間なんだから、どうしようもない」っていう。で、映画ではそのアイロニーの裏に隠れてた真意みたいな物(多分、愛とか哀しみみたいな物です。)も描けると思って撮り始めたんじゃないかと思ってるんですが、この監督の真意の部分を意識的に排除したのが前2作の「アウトレイジ」だと思うんです。
で、何故それをしたのかというと、簡単に言えば受けなかったからですよね。「TAKESHIS」や「監督・ばんざい!」で「人間の生きる意味とは」みたいな物に寄って行けば行くほど全く受けない。それならば、本意ではないけど意識的にその部分を排除したものを作ってやるって事だと思うんです。要するに「お前らこういう方が好きなんだろ?」ってやつです。(ちなみに、個人的にですが、このアイロニーと真意のバランスが絶妙なのが「ソナチネ」で、良いか悪いかで言ったら悪いんだけど奇跡的なバランスで成り立ってるのが「3-4×10月」だと思ってます。あと「3-4×10月」と逆のバランスで成り立ってるのが「みんな〜やってるか!」ですね。)だから、北野監督の中では「アウトレイジ」みたいのを作れば受けるのは分かってはいるけど、ホントに描きたい事ではないって事だと思うんです。(「ツービート時代の漫才をまだ求められてるのか…」っていうか。)で、やってみたら予想以上に受けちゃったと。あの、この「アウトレイジ」のヤクザという特殊な種類の人間を観察するっていうアイデア、何が面白いかと言うと、映画の中で起こってる事を自分の事として観客が感情移入しなくて済むってとこなんですよね。というのは、(前で書いた様に)北野映画が描いてる事って、普段は気づかない様な人間の滑稽さをほじくり出すってやつなので、根源的には誰もが共感出来る話だと思うんです。でも、要するに人のおかしなところを描いてるので、観てる方としては、そういうところが自分にもあるっていうのを認めたくないわけなんです。(だから、いつも北野映画の主人公って特殊な生き方をしてる人に設定されてると思うんですよね。元々おかしな人がおかしな事やるなら自分ではないって納得出来るので。)で、その中でほんのちょっとだけ、「あれ、もしかしたら、自分の中にもこういうところあるかもしれない。」って(軽傷程度に)サクってやられるのが北野映画だと思うんです。(この軽傷程度っていうのが絶妙で。だからこそ、ギリギリエンターテイメントとして観れる様になってると思うんですけど、これって、多分、北野監督の中に、こういう事を世間に訴えてもほとんど誰にも理解してもらえないだろうっていうのが最初からあったって事だと思うんですよね。)で、その(自分もこの情けないダメな人間と同じかもしれないって)部分を「アウトレイジ」シリーズでは全く排除してるんです。(つまり、完全なエンターテイメントとして共感よりも、何も考えずに笑えたりビックリしたり出来る方を選んだって事で。映画としての根本的な部分は「全く理解してくれなくていい」って言っちゃったって事だと思うんです。)だから、正に動物園の動物を見てる感覚ですよね。そりゃ、珍しい生態の動物がいたら面白いですし、「アウトレイジ」から「アウトレイジ ビヨンド」になって、もっと面白い動きとかする動物がたくさん出て来て「うわ〜、最高じゃん。」て思ってたんですが、同時にどこかで「これって、映画としての面白さなのかな?」っていう違和感もあったんです。
そして、「最終章」なんですが。これ、期せずして北野監督が持つアイロニーが満載になってしまった映画だと思うんです。(つまり、これぞ北野映画だと思うんですけど。)あの、じつは僕自身も、最初は「うーん、これ、ビヨンドの方が面白かったんじゃないかな。」と思いながら観てたんですね。批判的な意見でよく聞く「セリフの間が開いちゃってて緊迫感がない」とか「ビヨンドなんかに比べて勢いがない」なんていうのも全くその通りだなと思ってて。でもですね、じつは、正しくそこのところが、僕がこの映画を最高だと思った部分でもあるんですよ。だって、こういうのが全部、北野監督がずっと描いてきた滑稽さを伴ったアイロニーの部分なんですもん。えーと、今回の話、(ストーリーはホントに緻密で最高に面白いんですが、)要するに老人達の陣取り合戦なんですね。ただ、年取って身体に物を言わせられなくなってるので地位と金を使ってやり合うんですけど、その欲望剥き出しでやり合う老人達が最高に滑稽で同時にカッコ良くもあるんですよ。(要するにハードボイルドなんです。この「老い」っていうの、レギュラー出演の俳優の人達が年を取ってしまった上に、西田敏行さんと塩見三省さんが病気で本調子じゃなかったからだとも言われていますが、前作の「龍三と7人の子分たち」でもやってる事なので、もしかしたら意識的かもしれないですね。)かつて、ヤクザっていう世間の常識とか規範の外側で攻勢を極めていた人達が、社会の情勢や仲間達の顔色さえ伺いながらじゃないと生きられなくなっている中で、その小さなテリトリーをプライドを掛けて取り合ってるの見てると、バカバカしくも哀しくて、人生の終末の哀愁を感じるんですよね。で、北野映画をずっと観て来た人ならみんな感じると思うんですけど、やっばり「ソナチネ」に近いんです。「ソナチネ」の主人公の村川は死にたくても死ねないで生きて来てしまった男なんです。(生きる事に気力がないというよりは、死ねない自分を受け入れながら生きているって印象でしたね。)で、その村川がとうとうこの年まで生きて来ちゃったのが今回の大友だと思うんですよね。でですね、多かれ少なかれみんなそうなんじゃないかっていうのが今回のテーマだと思っていて、西田敏行さん演じる西野や塩見三省さん演じる中田なんかを見てると、自分の生きて来た価値に納得出来ず、まだ死ねないっていう人間のサガみたいなものを感じるんです。これが死にたくても生きなきゃいけない大友と(表裏一体で)重なるんですよね。
それで、面白いのはこれが「アウトレイジ」だからってところで。「アウトレイジ」は死を描きながらも圧倒的なフィクションだったんです。(ファンタジーと言ってもいいかもしれません。要するに死の痛みが現実のものとして感じられない映画なんです。)だから、今回の「最終章」もそのつもりで見始めたんですけど、なんか、様子がおかしいんですよ。いくらピエール瀧さん演じる若手の花田が虚勢を張っても、観てるこっちのテンションが上がらないんです。これって、多分、その行き着く先(西野や中田)が見えちゃってるからだと思うんです。で、僕は、その成れの果てを演じるふたりにもの凄くグッと来たんです。(虚無っていうんでしょうか。降りたくても降りられない容赦ない人生っていうのを感じるんですね。)外枠では「アウトレイジ」っていう現実ではありえないファンタジックなストーリーが展開してるのに、映画の要所要所(これ、多分、脚本上じゃないところでも起こってると思うんですよ。西田敏行さんと塩見三省さんが死を意識する様な大病をした後だったりとか。)で、いちいち「人間とは」、「人生とは」っていう疑問が投げかけられるんです。だから、いつもの「アウトレイジ」では気づかされなかった人間の本来持ってる情けなさみたいのが見えて来て、なんか、途中から可笑しくなって来るんですよ。人間が生に執着してるのが可笑しくてしょうがなくなって来るんです。で、終始半笑いで見ることになるんですけど。この世界の構造の外側にいるのがたけしさん演じる大友で、大友は世界を俯瞰で見れる唯一の存在なので、大友がメチャクチャやればやるほど可笑しくって。(今回、完全に大友は「アウトレイジ」っていう虚構の世界を破壊する役割で出ていますよね。だから、これ、脱構築でもあると思うんです。超フィクションというか。)で、これはこれで面白い��ゃんて観てたんです。そしたら、ラストシーンで、大友がある決断をするんですけど、そこから場面が物憂げな張会長にオーバーラップして、(ここのオーバーラップ、ほんとに美しいんですよ。)エンドロールで冒頭の幸福なシーンと対になる釣りのカットが来て。「ああ、何だこれ、最後に残ったのは愛って事なのか?」ってなって、(正直、ここで監督が話をファンタジーに戻そうとしてるのか真実を描こうとしてるのかは判断つかないんですが、)とにかく、この世界で生きるって事のもの凄く美しい瞬間を見せられた様な気がして、めっちゃ泣けたんです。
で、観終わってみれば、張会長と大友が一度も同じ画面の中に出て来ないのも良いし、白竜さんが演じてた李っていう役の微妙な立ち位置も良かったし、(李が携帯を使う時に耳に直接つけないの、この人の神経質な性格を表してて良かったですよね。こういうとこが怖くもあるんですよ。)名高達男さんと光石研さんの山王会組も良かったし、大杉蓮さんも岸辺一徳さんも、警察のふたりにもドラマがあって良かったですよね。あと、なんでもない路地を歩いてるカットとかがハッとする位美しくて、やっぱり、凄いセンスあるなと思いました。いや、最高だと思います「アウトレイジ 最終章」。
http://outrage-movie.jp/
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