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yamabra-extra · 10 months
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OLIVIA DEAN / Messy
素晴らしい歌い手です。繊細で儚く柔らかく、抑揚も力強さもあって、ソウルフルでいてさらに可愛らしさすら備わっているって、もう惚れ込むしかないでしょう。過剰にドロドロにならないところがUKのアーティストに僕が惹かれる所以かもしれませんが、まさに彼女の歌も過剰にならない清々しさがあります。
Olivia Dean(オリヴィア・ディーン)は、父は英国人、母はジャマイカ系ガイアナ人という環境に生まれた、英国インディーシーンで注目のシンガー・ソングライターであり、本作はフルアルバムとしてのデビュー作とのこと。
全曲彼女の手による楽曲も素晴らしい。ポップに、ダンサブルに、一概にニュー・ソウルという枠組みには収まらないインティメイトなものです。タイトなリズムと煌びやかなサウンド・クリエーション、そして彼女の素晴らしい歌声とで、極上の心地よさをもたらします。これは大注目です。
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yamabra-extra · 11 months
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ME AND MY FRIENDS / Before I Saw The Sea
誰もが一聴して優しい音楽だなぁって感じるんじゃ無いでしょうか。ME & MY FRIENDSは、イギリスはブリストルのグループです。
本作に収録された曲の多くは、2020年にコロナ禍によるロックダウン中で創作されたものとのこと。それにより日々の生活が停止したことで、アイデアが無駄に邪魔されることなく、じっくりと練り上げることができたのだそうです。オンラインでの共同作曲がむしろ目的意識の共有に繋がったようです。
メンバーは、Emma Coleman(Cello / Vo.)、James Grunwell( B.)、Fred Harper(Dr. / Perc.)、Sam Murray: Cla. / Vo.)、Nick Rasle( Vo. / G. / P.)。サウンドは懐が深いというべきか、色んな音楽の要素が上品にミクスチャーされていて、良い意味での無国籍感があります。女性ヴォーカルの声がとても落ち着いていて、でも艶があってとても魅力的です。1曲1曲が一編の短編小説のようにエレガントで内省的で、そして映像的なアルバムです。
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yamabra-extra · 11 months
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LAURA MARTI / Africa
不勉強で申し訳ありません。僕はこの方を全く存じ上げておりませんでした。Laura Marti(ローラ・マルティ)はウクライナのハリコフ出身のジャズ・シンガーで、作詞・作曲、女優・モデルまでこなす方なのだそうです。現在彼女はドイツに逃れ、母国支援のためのコンサート活動を行っているそうです。
本作はSwedenのベーシスト/作曲家Lars Danielsson(ラーシュ・ダニエルソン)へのトリビュート・アルバム。Lars Danielssonの曲に彼女がウクライナ語で歌詞をつけているそうです。ウクライナ語の響きがとても美しいですね。
歌が素晴らしいです。民族性を損なうことなしに、ジャズのアンサンブルにフィットした、日本人的感覚でいえばエキゾチックな、ドラマチックで力強い歌声に惹かれます。トランペットのYakiv Tsvietinskyiや、ピアノのNataliya Lebedevaなどを中心にした、活力に満ちた好サポートも強いインパクトを残してくれます。
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yamabra-extra · 11 months
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BEN FOLDS / What Matters Most
Ben Folds(ベン・フォールズ)を聴くのは久しぶりだなぁ〜、って2015年にも書いていたのですが、それからまたも忘却してしまい、その後また8年も経ってしまいました。Ben Foldsはノースカロライナ出身のシンガー・ソングライター。彼の音楽、僕がブラジル音楽を聴き始める1997年頃、ちょっと音楽の好みに行き詰まっていて、その頃にあの"Whatever and Ever Amen"を聴いていたのです。その後ブラジル音楽の方に没頭することとなり、どうも個人的にはその存在を忘れがちで申し訳ないのです。そして本作は8年ぶりのニュー・アルバムということで、僕がこの8年間あまり消息を聞いてないのも仕方ないのかな。
本作にはさまざまな感情が封じ込められた、多様でいて端正でいかにもBen Foldsというべき感性の楽曲が並んでいます。その世界は物語的であり、また映像的でもあります。躍動するピアノのタッチと美しいコーラス、洗練を帯びたカラフルなサウンド、そして優しく時に切ない歌声の実に高品質なポップ・ミュージックなのです。ジャケットも爽やかでこれからの季節に相応しいですね。
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yamabra-extra · 11 months
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This Is The Kit / Carefo your keepers
ニュー・アルバムのリリースを首を長くして待っている、っていうアーティスト、誰もが1人2人はいると思うのですが、僕にとってはこのThis Is The Kitもそのひとつと言えるでしょう。本作は3年ぶりのアルバムです。
This Is The Kitは、英国出身でフランス在住のシンガー・ソングライター、Kate Stables(ケイト・ステイブルス)が率いるユニット。本作も少しだけ実験的でしかし奇を衒わず、時に華やかな色彩を帯び、切れ味の良いリズムのコンテンポラリーなフォークサウンド。さらりと自然な洗練を帯びていて、なんとも心地よい清潔感があります。
メンバー達の手による楽曲の持つ有機的な輝き、そしてKate Stablesの歌。過剰に「歌い上げる」というタイプではありません。歌いすぎることなしに、落ち着いて説得力のある、サラリとした優しい肌触りにこそ、むしろ彼女の秘めた力強さを感じます。
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yamabra-extra · 11 months
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LEE SANG SOON / Leesangsoon4
本作はいつも素晴らしいアルバムを紹介されている河津継人さんがSNS で触れていたEP。Lee Sang Soon(イ・サンスン)は韓国のシンガー・ソングライター。韓国のバラエティー番組『ヒョリの民宿』にパートナーのイ・ヒョリと共に出演していたのだが、残念ながら僕は1話で観るのをやめてしまった。これを機にまた観てみようと思う。
夫人のイ・ヒョリ(이효리:Lee HyoLee)さんはガールズグループのリーダーでモデルでもある。ご覧の通りの美貌で、冠番組があるくらいだから韓国ではとても人気がある人のようだ。
話をLee Sang Soonに戻そう。彼は1999年に「ローラーコースター」というバンドでデビュー。2000年にはジャズなどを習うためにオランダのConservatory of Amsterdamに進学。2007年には第4回韓国大衆音楽賞で最優秀モダンロックシングル賞を受賞。2010年、キム・ドンリュルと「ベランダ・プロジェクト」を結成し多くのOSTを制作、などなど実力と実績のあるアーティストのようだ。
配信されているのは4曲のEPに、その各々のインスト・ヴァージョンと他にボーナストラック2曲を加えたもの。ボサノヴァやラテンのフレーバーを感じさせる、穏やかな夏の夜の頬を撫でる風ような楽曲が実にセンシティブで、優しく語りかけるようなLee Sang Soonの繊細な歌声も聴くものの体にすっと沁み込んでくるようだ。こりゃイ・ヒョリも惚れますね。
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yamabra-extra · 1 year
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EMMA FRANK / Interiors
Emma Frank(エマ・フランク)はボストン出身で、現在はニュー・ヨークを拠点として活動しているシンガー・ソングライターです。僕は彼女の音楽のファンで、"Queiet Corner 2"では光栄にも彼女についてのコラムを担当させていただきました。
そのコラムでも書いたのですが、彼女の歌には大袈裟な表現や、必要以上の感情表現がありません。シルクのように滑らかな肌触りで、透明かつ落ち着いたトーンで統一されています。
彼女もまたコロナ禍のロックダウンの中多くの時間があり、創作のための時間が多くあったそうです。本作のヴォーカル全ては彼女の家で録音されたもので、多くの曲は家事や装飾、家庭についての事柄を歌っているとのこと。ジャケットは、早朝の彼女の家のダイニングテーブルの写真なのだそうです。
それ故かサウンドはいつにも増してフォーキーであり、楽曲はJudee Sillのカバー1曲以外は全て自曲。いつもよりさらにインティメイトでパーソナルなものに感じます。プロデューサーは本作もフランキー・ルソー。本作も窓から差し込む淡く柔らかな陽光のような、頬を撫でる微風のような優しい響きの作品です。
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yamabra-extra · 1 year
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GIORGIO TUMA / We Love Gilberto - EP
本作はいつも素晴らしいDiskを紹介していらっしゃるpwmさんがアップしていたもので、イタリアのシンガー・ソングライター、Giorgio Tuma(ジョルジオ・トゥマ)の4曲収録のEPです。Giorgio Tumaは僕もその動静をフォローしていましたが、本作はまだノーマークでした。
前作"This Life Denied Me Your Love"の後から、Giorgio Tumaは友人のギタリスト、Alberto Zacà(アルベルト・ザカ)と"WE LOVE GILBERTO"という、」タイトルから想像がつく通りBossa Novaにオマージュしたバンドを結成。ヴォーカルにClarissa Rustico(クラリッサ・ルスティコ)とGaia Rollo(ガイア・ロロー)という2人の女性シンガーを起用していますが、この2人の歌声が柔らかくて切なくて。
全4曲が軽快なSamba〜Bossa Novaで、これが極上の気持ちよさ。ブラジル人とはちょっと感触の違うGiorgio Tumaによる旋律が実に切なく甘いです。これからの季節にヘビロテ間違いなし。
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yamabra-extra · 1 year
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BERNICE / Cruisin'
トロント・インディーズが話題になった時期がありました。その時期このユニットもかなり注目されていましたが、その後失礼ながらファースト・アルバム以来、個人的にはその動向を追いかけておりませんでした。本作はそのBernice(バーニス)の最新アルバムです。
メンバーはRobin Dann、Thom Gill、Dan Fortin、Felicity Williams、Phil Melansonの五人。Matthew Pencerがプロデュースを担当し、自宅で録音された作品なのだそうです。
インティメイトなメロディーと、おもちゃ箱のように遊び心にあふれる可愛らしい音の作り、そして実験精神と繊細な美意識とが共存する先進的アヴァン・ポップです。Robin Dannの柔らかく儚げな声が、まるで夢の中にあるように非現実的でいて、しかしなんとも心地よいのです。
トロントのアーティスト達って、先進性と心地よさを自然な形で融合させるのが凄くうまいですね。
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yamabra-extra · 1 year
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JUDIT NEDDERMANN / LAR
カタルーニャのシンガー・ソングライター、Judit Neddermann(ジュディット・ネッデルマン)のニュー・アルバムです。過去のアルバムももちろん素晴らしいのですが、僕個人としては彼女のアルバムの中で、本作が今までで一番好きかも知れません。
カタルーニャ的トラディショナルやフォーク、そして祝祭的なサンバやラテンなど、国籍やジャンルを飛び越えた幅広い音楽を明瞭で洗練されたサウンドで届けてくれました。
同じカタルーニャのシルビア・ペレス・クルーズと違って彼女の節回しは素直でカタルーニャ訛りが強くない。美しく柔らかく少しシルキーな歌声は、カタルーニャの陽光のよう(☜行ったことはありませんが)です。これからの季節に相応しい明るく輝くような音楽です。ゲストにブラジルはサンパウロのNovos CompositoresからDani Black(ダニ・ブラッキ)。
そういえばVanessa Morenoのニュー・アルバムのジャケも「う⚪︎こ座り」だったけど彼女もだね。「う⚪︎こ座り」ブーム?
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yamabra-extra · 1 year
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edbl & friends / JPRK5
昨年も紹介しました。このedbl(エドブラック)。サウス・ロンドンから登場した才能で、今最も注目すべきのトラックメイカーでありギタリストの一人です。
本作はそのedblが、様々なアーティストとのコラボレートするプロジェクト“edbl & friends”のニュー・リリースで、キーボーディスト/プロデューサーのJamie Parkerによるプロジェクト”JPRK”(すみません。存じ上げません💦)とのコラボ・アルバムです。
前作はヴォーカルをフィーチャーしたアルバムでしたが、本作は全てがインストゥルメンタル。ソウルフルで、ジャジーで洗練された極上のチルアウトです。ローファイでスウィートで、とにかくカッコいいサウンドは、メロウの権化(なんだそりゃ)といえましょう。心地よさのツボ(あっちの壺じゃないよ)を押されているようで、これはちょっと気持ち良すぎるではありませんか。
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yamabra-extra · 1 year
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KARA JACKSON / Why Does The Earth Give Us People To Love?2
独特の世界観を持った、極めて明解に独自性を感じさせるアーティストだと感じます。Kara Jackson(カラ・ジャクソン)はシカゴを拠点とするシンガー・ソングライターで詩人でもあるらしい。本作は彼女のデビュー作。 音楽的にはソウルフルなフォーク・ミュージックとでもいうべきでしょうか。何か奇を衒ったことをしているわけでは全くなく、真っ直ぐに自分の音楽を奏でているだけなのに、彼女だけの個性がしっかり浮かび上がってくるのは、如何に独特の個を彼女が持っているかに依るものだと思います。
特筆すべきは彼女の声。時に語るような骨太で率直な歌声は、強いていえばニーナ・シモン的ともいえましょうか。いわゆる上手い歌い手ではないけれど、土の匂いのするような滋味深い、しかし鮮烈な声の力に強く惹かれます。
アコースティック・ギターを中心に、その歌に相応しいシンプルな、しかし時に幻想的でドラマチックなサウンド・クリエーション。ジャズ、ソウル、R&Bなどの要素を感じさせながら、感情を大袈裟ではなく、しかし素直に発露しています。
またか、と言われそうですが、これ今年のベストの一枚じゃないかな。
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yamabra-extra · 1 year
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SÍLVIA PÉREZ CRUZ / Toda La Vida, Un Día
Silvia Perez Cruz(シルビア・ペレス・クルス)の待望のニュー・アルバムです。ちょっとだけ自慢をさせていただくと、当時紙媒体のラティーナ誌において、おそらく日本では初めての彼女のインタビュー(2016年)をさせて頂きました。そしてその後も来日直前(2018年)インタビューを担当させて頂く光栄に浴しました。であるからして彼女に対する思い入れは人一倍ではあるのです。
さてこのアルバムは5つのパートに分かれています。各々のパートが人生のステージや周期に向き合った作品なのだそうです。 LA FLOR (花:Tr.1-4) LA INMENSIDAD (無限:Tr.5-9) MI JARDÍN (私の庭:Tr.10-12) EL PESO (重さ:Tr.13-15) RENACIMIENTO (ルネッサンス:Tr.16-21)
さらに、ブエノスアイレス、ハバナ、コアテペック、バルセロナ、マドリードなど世界の様々な都市で録音されたとのこと。彼女のアーティストとしてのスケールの大きさを感じるとともに、率直にいって軟弱な僕には若干ヘビーにすぎる部分もあります。
共演者としてPepe Habichuela、Carmen Linares、Diego Carrasco、Carles Benaventなどのフラメンコ人脈、Liliana Herrero、Natalia Lafourcade、Salvador Sobral、Juan Quintero、Maro、Rita Payésなど、幅広いゲストと向き合って、トラディショナルな音と現在の音との境目も、国境もなく、まさにシルビア・ペレス・クルスの音楽というべきでしょう。変わらぬ鮮烈な歌声に圧倒されます。やはりこの艶やかな存在感は彼女ならではと言わざるを得ないですね。
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yamabra-extra · 1 year
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CAMILLE BERTAULT / Bonjour mon amor
うわ〜〜、これメチャクチャかっこよくないですか。Camille Bertault(カミーユ・ベルトー)はフランスのシンガー・ソングライター。基本的スタンスはジャズの歌手といって良いでしょう。メンバーは、Camille Bertault (vo.)、Fady Farah (p.)、Julien Alour (tp.)、Gabriel Garay (ds.,per.)、Christophe Minck (b.)。彼女+このカルテットによる音が素晴らしい。ベースとドラムの重低音が主導するTr.1"Bonjour mon amor"、Tr.2"Acrecran"など、力強さと斬新な曲の展開がドラマチックで、ちょっと聴いた事のない種類の迫力とグルーヴを感じさせます。そして彼女の歌唱。どすがきいているっていうと誤解を呼ぶかもしれないけれど、少し演劇的な香りすらするユニークなパフォーマンスであり表現力です。クラシックを学び、ピアノで賞を受賞したこともあり、オペラや演劇やダンスを学んだという彼女ならではの圧倒的な世界観と言えるのではないでしょうか。フランス語がまた映えるのです。この音楽には。
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yamabra-extra · 1 year
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DANNY KUTTNER / Purple
Danny Kuttner(ダニー・カットナー)はアムステルダム生まれ、テルアビブ(イスラエル)育ちのシンガー・ソングライターで、本作は彼女のデビューEPです。あれ?アンビエントなの?っていう1曲目からニュー・ソウルな2曲目へ。その展開だけでもうグッときます。ソウルフルでスモーキーな歌声だけど、ヴィヴラートが切ない余韻を残す、とてもカッコいい歌い手だなぁと思いますね。こういうしつこくない質感の歌がジジイ世代にはグッときます。アコースティックな楽器とエレクトロニカとで構築されたサウンドは、ギュッと詰まった音ではなくて適当に「間」があって、全体的に緩やかで洗練されていて、時にはスピリチュアルで内省的でもあります。ネオ ソウル、エレクトロニクス、ジャズを基盤にして彼女らしい色彩の音楽を創り上げています。ネット上の情報もまだ乏しいですが、必ずや注目される逸材だと思います。
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yamabra-extra · 1 year
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JOHN ROSEBORO / JohnnyJ
ohn Roseboro(ジョン・ローズボロ)のフルアルバムとしては2作目でしょうか。EPとかSingleがたくさんあって、そういえば最近Mei Semonesと、”Waters of March (Agua de Março)"をSingleでリリースしていました。は、あの三月の水です。でもそれらは本作に収録されていないみたい。 John Roseboroはハイチ系アメリカ人で、ブルックリンを拠点とするシンガー・ソングライターです。2021 年末の時点では、なんと家も車も家族もなく、銀行には全くお金が全く残っていなかったといいます。しかしNYに引っ越して仲間たちと音楽を作り上げます。彼の前作"Human Nature"ももちろん素晴らしかったのですが、どこか素朴な感触があって、それが彼の特色でもあったのです。で本作はどうかというと、そんな感触はそのままに、サウンド面での面白さが際立っています。前作同様ボサノヴァ的な彼のガット・ギターが中心であることは変わりませんが、管楽器、フレットレス・ベース、ウッド・ベース、Rhodes、ドラム、パーカッション。そして仲間たちの暖かいコーラスと動きのあるリズム、もちろん彼の朴訥な歌声とで、賑やかでインティメイトな仲間同士の祝祭のように、しかし聴いたことのないユニークな空気を与えてくれます。これも今年のベストだなぁ。
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yamabra-extra · 1 year
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EDDIE CHACON / Sundown
Eddie Chacon(エディ・チャコン)は1963年カリフォルニア州オークランド生まれ(お、ひょっとしてほぼ還暦?)。1990年台に活躍したソウルデュオ、"Charles & Eddie"の片割れで、その後長年音楽業界から離れて、近年はファッションフォトグラファー、そしてクリエイティブディレクターとして活躍していたそうです。それが2020年に突如カムバックしたのだそう。あ、知らないのは僕だけですか?僕のように徒らに齢を重ねる者もいれば、このEddie Chaconのようにこの年齢で、素晴らしい創造を成し遂げる者もまたいるわけで、この深みのある歌声はそんな容易に到達できる代物ではない。さまざまな重みを背負って今在ればこその歌声だと思います。本作は復帰後2作目。John Carroll Kirbyをプロデュースに、Logan Hone(Fl., Sax.)、Elizabeth Lea(Tb.)、Will Logan(Dr.)、David Leach(Perc.)らによる洗練されたサウンドが少し霞がかかったようにスウィートで、Eddie Chaconの激渋の歌声と過不足無くフィットしています。これも今年のベスト。初老の星です。
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