Tumgik
yaminabedoh · 5 years
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【活動報告】語彙大富豪で遊んでみました
やみなべ堂は、今年の冬コミ(C95)には参加いたしません。
ですが、次はどういうものを書くのか、イベントに参加するのか、冊子を作るのか……活動方針を決めるための会議を毎週行っております。
その中で話題に上がった「語彙大富豪」。
10/26(日)に、やみなべ堂メンバーで初回プレイを行いました。
乱れ飛ぶ暴力!ポエム!B級映画……そして帰ってきたサメゾンビ映画! 胡乱な勝負の行方はどっちだ!?
「さらに読む」から、当日のログをご覧ください。
※「語彙大富豪って何??」という方は、こちらのページをご参照ください。 [語彙大富豪 - Togetterまとめ](https://togetter.com/li/1133007)
みちのすけ:いえーーーーー みちのすけ:てんこー! みちのすけ:点呼開始! やま:yeah! やま:準備完了!(1/4) いまり:準備完了!(2/4) 椿かすみ:準備完了!(3/4) みちのすけ:えこたああああああああああん echoes:ん みちのすけ:いた! みちのすけ:はじめまーす echoes:準備完了!(4/4) 全員準備完了しましたっ! みちのすけ:はじめに!勝利を求めるより芸術点を求めて大喜利アクロバットかます方が楽しいっぽいのでバランスよくやっていきましょう! みちのすけ:ではイニシアティブ決定のダイスロール! いまり:パチパチパチ みちのすけ:100面! みちのすけ:1d100 DiceBot : (1D100) → 43 椿かすみ:1d100 DiceBot : (1D100) → 28 やま:ダイス合計:29 (1D%100 = [20] 1D%10 = [9]) いまり:1d100 DiceBot : (1D100) → 32 echoes:1d100 DiceBot : (1D100) → 39 みちのすけ:高い順にみち えこ いまり やま かすみん みちのすけ:手札置き場を左端で上から並べましょうか どどんとふ:いまりが「echoes」へカードを渡しました。 どどんとふ:いまりが「やま」へカードを渡しました。 どどんとふ:いまりが「いまり」へカードを渡しました。 どどんとふ:いまりが「echoes」へカードを渡しました。 どどんとふ:いまりが「いまり」へカードを渡しました。 どどんとふ:echoesが「echoes」へカードを渡しました。 みちのすけ:窮屈だったかwwww いまり:ちょっとジグザグにしましょ みちのすけ:初手は語彙大富豪シールドパックから「やみなべ」の みちのすけ:1d5 DiceBot : (1D5) → 5 みちのすけ:5番目の単語を使用します みちのすけ:初手! どどんとふ:みちのすけが「null」のカードを受け取りました。 どどんとふ:みちのすけがカードを公開しました。「熱湯」 みちのすけ:熱湯! みちのすけ:いくらお湯が熱かろうと みちのすけ:こいつはものともしないんですよね どどんとふ:みちのすけがカードを公開しました。「ゾンビ」 みちのすけ:ヴァー やま:ロメロ… いまり:(で、どうすりゃいいんだっけ?) 椿かすみ:ゾンビは佐賀を救う(雑談したら手殺す可能性があるのかな) いまり:(チェック?とかいうのをやった気がする) みちのすけ:納得なら通し、チェックならいちゃもんをつけつつチェック宣言だ! echoes:通し やま:通し いまり:熱湯<ゾンビ「ではない」ことを示せるならチェック? みちのすけ:半数=2名のチェック宣言で差し戻しになるぞい みちのすけ:そうそう 椿かすみ:ゾンビランド・サガではゾンビは温泉入ってもなんともなかったから熱湯より強い みちのすけ:その話まだ見てないけどアイドルは熱湯コマーシャルもやるので熱湯より強い みちのすけ:ゾンビの…アイドル! 椿かすみ:(主語ゾンビじゃなくなっとるw) みちのすけ:ではゾンビが場に残り次はえこたん 椿かすみ:まぁ通しです、チェック失敗かな みちのすけ:あいや、いまりさんの詠唱が来るのか? いまり:詠唱=いちゃもんってことでOK? それなら一応準備があるぞ みちのすけ:周囲を詠唱によって説得できればチェックがつくかもしれない echoes:ゾンビくらいならこの人なら軍隊を差し向けるなり新刊を差し向けるなりでどうにかなるでしょう どどんとふ:echoesがカードを公開しました。「皇帝」 みちのすけ:あっあっあっ みちのすけ:ま、まあ三人通ってたので echoes:神官ね いまり:新刊www みちのすけ:軍隊差し向けていいんですか????増えますよ、ゾンビ いまり:どうかんがえても汚染されるよね いまり:ゾンビの軍隊になるよね echoes:軍隊の中には普通神官職がいるのでは みちのすけ:ただでさえ群体属性を持つゾンビが さらにふえてしまう やま:皇帝が無双すれば問題ないのでは echoes:そうじゃなかったらゾンビが出てくるRPG国持たないし 椿かすみ:これはチェック入ってるのか??w echoes:まあ大抵RPGだと皇帝の方が強いけど・・・・・・ みちのすけ:RPG文脈かー echoes:ボスキャラとして>皇帝 椿かすみ:FGOではセイレムのゾンビーはBSK、皇帝(ツァーリ)はライダーだからどっちが強いとも言えないな いまり:チェック!皇帝といえどもただの人!ゾンビにかまれればおしまい!というか仲間! やま:ノーマルゾンビだとエンペラーに勝てなさそうなので通しかなー局所で猛威奮った後国滅ぼす前に鎮圧されちゃうゾンビ物多いし みちのすけ:ノーマル皇帝ならチェックだけどRPG的皇帝なら無双されちゃうかなー 通し みちのすけ:RPGゾンビ、感染力がなさすぎる 椿かすみ:私もゾンビーはとりあえず拝謁かなわないと思うので通しー みちのすけ:ゾンビのアイドルが……負けた! みちのすけ:場には皇帝!いまりさんどうぞ いまり:(まずい……シンプルに強い「皇帝」に勝てそうなカードがこのテクニカルデッキにはない……!) いまり:ここは……「パス」を宣言するぜ! みちのすけ:リアル暴力……市民革命… 椿かすみ:(これ言葉の解釈を手番の都合のいいように変えてもいいんだっけ? 例えば「皇帝」をシューマッハで解釈するとか) みちのすけ:周りのプレイヤーが納得すれば 『アリ』です やま:ゾンビに勝った皇帝には みちのすけ:やまさんVS皇帝 どどんとふ:やまがカードを公開しました。「先史文明の超技術を得たナチス製の魔術的サイバー古代サメゾンビ」 みちのすけ:ゾンビがwwwwwww みちのすけ:帰ってきたwwwwwwwwwwwwww やま:ゾンビをぶつけるンだよ! みちのすけ:しかもナチスのゾンビですからね やま:属性を盛ると強くなるがメタも増える感 椿かすみ:これ、1枚のワード?w みちのすけ:リアル皇帝は頭からガブーですよ みちのすけ:アリです。 椿かすみ:シャークネード起きちゃったかー みちのすけ:修飾を付けておくことで特攻範囲と説得力が上がるwwwwww いまり:これは「通し」だな。だってゾンビでサメだもんな。 echoes:通し みちのすけ:通しですね。 やま:サメ強い… みちのすけ:やまさんの盛り方が初プレイのそれではない・・・・・・! みちのすけ:場には先史文明の略サメゾンビ! みちのすけ:かすみさんこれに勝って人類の平和を取り戻してください! いまり:かすみんさんの反応がない……サメに食われたか? 椿かすみ:まー、仮に先史文明の超技術でナチスが魔術的強化を施したサイバー生物だとしても みちのすけ:「先史文明」「ナチス」「魔術」「サイバー」「サメ」「ゾンビ」のどれかを止められれば止まりますよこれ やま:特攻属性! 椿かすみ:それはしょせん「地球」の話かと みちのすけ:なんならSサメPパンチングCセンターで拳でとめられる 椿かすみ:はるか「未来」で、「宇宙」をまたにかけるこの男には歯型ひとつつけられないんじゃないかなー 椿かすみ:というわけで「コブラ」 どどんとふ:椿かすみがカードを公開しました。「コブラ」 みちのすけ:孤独なシルエット! みちのすけ:通しです 圧倒的通し echoes:通し やま:孤独なSilhouetteには勝てない通し みちのすけ:ヒューッ! 椿かすみ:正直これジョーカーだった気がする(診断メーカーで出てきただけだよ みちのすけ:コブラ、強いですよね。精神力、身体性能、サイコガンと性格面も隙がない みちのすけ:だけど、それは全盛期の話なのでは? どどんとふ:みちのすけがカードを公開しました。「老い」 みちのすけ:寄る年波に……勝てるか!? みちのすけ:ぶっちゃけ勝ってるエピソードが来そうで怖いんですが みちのすけ:寿命、あるよね……? echoes:通し 椿かすみ:不死にはなってないんじゃないかな……通しー やま:生身(一応)だから通し みちのすけ:通った! いまり:(みんなあっさり通しすぎじゃないか?) いまり:(もっといちゃもんつけていこーぜ) みちのすけ:老コブラがバリバリ現役で海賊ぶっとばしてたエピソードとか やま:(自分の手番で勝て無さそうな奴には積極的に通していくぜ) みちのすけ:寿命を克服した世界観だよ!って提示されたら みちのすけ:皆チェックが入るよ! echoes:私は筋が通ってたら基本通す方針かな(もうすぐ夕飯だし) みちのすけ:夕飯、遅すぎる みちのすけ:うまいこと言ったなと思ったら僕も通しちゃいますね みちのすけ:次!寄る年波に勝つんだえこたん echoes:確かに老いた身には大抵のことをやるのはつらいし遠からず死んでしまう。 echoes:しかしながらこれがあれば大丈夫。 みちのすけ:(いちゃもんでなくても、積極的に与太噺とか詠唱してこうぜとは思ふ) どどんとふ:echoesがカードを公開しました。「クローン」 みちのすけ:残機! みちのすけ:しかし、クローン残機で��返ったキャラ、だいたい破滅してますよね echoes:若くて元気な身体が戻ってきます やま:クローンは寿命が短い説 みちのすけ:根本的な「存在としての老い」に追いつかれてしまう物語……! echoes:クローンの運用方法はたくさん用意するのが基本だと思うの。 いまり:チェック!クローンによって若い身体は取り戻せても、悠久の時を過ごした「心の老い」は止められない。 みちのすけ:クローンによる「若返り」を繰り返すたび……彼の瞳からは輝きが失われ、10代の肉体でありながら老人と間違われるほどになったのだ…… 椿かすみ:んーチェックかなー。クローンは「老い」との戦いには勝ててない気がする。世界に対する自分の存在を失わせないという意味では勝てるかもしれないけど、脳のシェアをしていないなら、オリジナルはふつうに負けてる感。 みちのすけ:チェックぅ やま:クローンを用意しても対処療法で根本的に老いからは逃げられてない感が有るのでチェックかな echoes:んじゃつぎ みちのすけ:単語だけなら上手いなーと思ったけど対抗詠唱がうまかったのでチェックです みちのすけ:いまりさん! いまり:たとえどんなに老いたとしても、僕たちの心はいつだって輝いていた「あの日」に戻れるんだ…… どどんとふ:いまりがカードを公開しました。「あの日見た真っ白な入道雲」 みちのすけ:ノ、ノスタルジ~~~~~~ やま:入滅感ある 椿かすみ:走馬燈カナ みちのすけ:肉体的には滅んでるけど精神性で老いを超越したので通したいですね私は やま:勝ったというか受け入れて次のフェーズに進んだと言うか判定に迷うぞ… みちのすけ:美しいので通し! みちのすけ:(判定そこなの?) echoes:老いているのは変わっていないのでチェック いまり:あの日みた入道雲を、僕らはずっと追いかけている。 いまり:夢は老いない!夢は死なない! やま:走馬灯感有るので老いに負けてるやん!的にチェック! みちのすけ:2チェックでバウンスです 世論には勝てなかったよ…… いまり:ま、負けた…… みちのすけ:老い、強いな……宿命系カード…… やま:戦略的にパスだぜ! みちのすけ:次!老いを克服してくれやまさん! みちのすけ:パスだったぁー! いまり:カード出てるのにー やま:スッ みちのすけ:かすみん!老いに勝ってくれ! みちのすけ:寿命がある存在特効の範囲が広すぎてやばい老い やま:メカ系手札を用意しておくんだった…! いまり:ここで初手のゾンビが効いていた可能性が みちのすけ:ゾンビなら勝ってた みちのすけ:先史文明から存在するし魔術だしゾンビなので滅びません~何度でも復活します~~~~~ みちのすけ:通るよゾンビシャークネード 椿かすみ:難しいなぁ……でも、魂が擦り減らないなら、肉体と同一でない存在なら回避できる可能性もあるかな? 椿かすみ:草薙素子がネットの海を漂い続けているように。 椿かすみ:マトリックスの「キアヌ・リーヴス」も、勝てているんじゃないか。 どどんとふ:椿かすみがカードを公開しました。「キアヌ・リーヴス」 みちのすけ:俳優! いまり:ネオなら、ネオならきっとやってくれるはずだ……。 みちのすけ:マトリックス オチ 検索 いまり:(キアヌ・リーヴスってレバノン生まれなんだ。知らなかった) みちのすけ:良く調べれば確実に不滅存在な奴も演じてそうではあるんですが、とりあえずここではネオなのかな 椿かすみ:地球が静止する日 が超常的な存在だったっけ……予告しか見てないから下手なこと言えないなと 椿かすみ:コンスタンティンはあいつ天使か悪魔かと思ったら人間だったから止めた やま:ネオは機械と休戦協定結んでENDだったような みちのすけ:いやしかしマトリックス、プラグ抜いて「現実に帰る」を成功させちゃってるんですよね確か みちのすけ:マトリックスでは無敵のネオも、勝利し成功したからこそ…… みちのすけ:「老い」ていくのだ……! やま:電子生命化してないからチェックすな みちのすけ:痛恨のマトリックス……!チェック! 椿かすみ:現実世界もキアヌ・リーヴスだっけ……マトリックス世界でのネオだからーと思ったけど。 みちのすけ:は、俳優が……変わる!? やま:マトリックス3作目では生身のアクション場面も多かった筈(うろ覚え echoes:つぎ みちのすけ:2チェックでバウンスです。世界が一巡したので「覚悟」が出来る…… みちのすけ:この速さに ついてこれるか――? どどんとふ:みちのすけがカードを公開しました。「君のいない世界のスピード」 みちのすけ:僕はついて行けるだろうか 君のいない世界のスピードに echoes:パス みちのすけ:ポエム札です。 いまり:君のいない世界であっても、君を思い出すことはできる どどんとふ:いまりがカードを公開しました。「秒速5センチメートルで舞う花びら」 みちのすけ:新海アニメ! やま:メタ決められた感! echoes:通し やま:通し 椿かすみ:「君」の不在は新海誠の通底するテーマだからねぇ……特効でしょう…… みちのすけ:この「君のいない世界のスピード」は、要するに恋人や相棒と分かれた喪失感なんですよね…… みちのすけ:君を想って足を止めて、僕は一歩もあの場所から動けていない…… みちのすけ:久しぶりに見た君の左手には、ああ、指輪が…… みちのすけ:動けて、いないのでは・・・・・・? みちのすけ:置いて行かれているのでは・・・・・・? みちのすけ:革命だったら通してた 僕はチェックです みちのすけ:しかし世論には勝てなかったので場には秒速5センチメートル! どどんとふ:やまがカードを公開しました。「エイリアンVSサメ」 やま:センチメンタルはねじ伏せるよ! みちのすけ:センチメンタル、ゼロ echoes:通し みちのすけ:花びら蒸発しましたね溶解液で みちのすけ:通し! いまり:ああ、溶けたな。余韻なんてないな。 いまり:通し! 椿かすみ:��んでサメそんなにあるんだ みちのすけ:サメ映画のバリエーションですから みちのすけ:どっからどーーーーーーみても みちのすけ:サメデッキ……! やま:サメが強いからつい積んでしまったんだ! やま:だがサメデッキではない みちのすけ:場にはエイリアンVSサメ! この戦いを制してくれかすみん! みちのすけ:違うのwwwww みちのすけ:B級映画デッキじゃったか……ジュマンジとか入ってないだろうなwwwww 椿かすみ:んー、ってことはつまりこれ、映画というか、(商業)作品なんだよね?? やま:サメデッキは構築しやす過ぎる感があったのであえてのノーテーマデッキ みちのすけ:ですね。そういう解釈もぜんぜんありだと思います 椿かすみ:その作品の中においては、桜の花びらなんて秒で溶けるけどー 椿かすみ:映画なんて、「スポンサー」がいなくちゃそもそも存在できないんじゃないの……? どどんとふ:椿かすみがカードを公開しました。「スポンサー」 やま:あっ… いまり:出資者様には逆らえない! echoes:通し みちのすけ:10:0 みちのすけ:通し いまり:通さざるを無い やま:通し いまり:パーフェクトゲームだった みちのすけ:俺のターン! みちのすけ:スポンサーといえば豊富な資金を持ち、社会権力もありますが みちのすけ:権力を持つからこそ、闘争に巻き込まれることもあるのではないでしょうか みちのすけ:その中で首筋に刃を突きつけられて…… みちのすけ:「生き延びたければ、例のサメ映画に出資するんだ……いいね?」 どどんとふ:みちのすけがカードを公開しました。「死の恐怖」 いまり:また概念系か! echoes:通し みちのすけ:サメ映画を!作るんだよ! みちのすけ:天秤が自分の命とサメ映画製作なの、あまりにもひどい やま:通し やま:ニンジャ=スポンサーなら負けなかった いまり:映画を作るのなんて博打だ!破産が怖くて、死ぬのが怖くてスポンサーができるか! いまり:……死んだら何にもならないな。通し。 みちのすけ:サメ映画、復活 みちのすけ:死の恐怖に打ち克ってくれ!えこたん! echoes:私はこの計画を完遂させたい、でもそれには寿命が足りない。 echoes:どうにかして計画を完遂させたい、 echoes:自分のクローンを作って計画を完遂させtレバいい。 やま:通しだなー みちのすけ:クローン兵……! 椿かすみ:今回は通しでいい気がするー、死の恐怖が自己存在の消滅によるものではなく、目標を完遂できないことによることなら、クローンで解決はありそう やま:ボバフェットが一杯! みちのすけ:クローンヤクザもひるみませんからね 遠しです みちのすけ:通し。 echoes:これって誰かにカード渡したら操作できるようになったりする? echoes:さすがに夕飯に行きたいんだけど。 みちのすけ:仕方ないかー みちのすけ:手番抜かして継続ですかね echoes:じゃあそれで。 みちのすけ:乙乙 echoes:では~。 やま:乙 いまり:おつ 椿かすみ:お疲れさまでしたー、開始遅くしちゃって申し訳ない いまり:(ちなみに明日有休の人) みちのすけ:有給、つよカード みちのすけ:対抗詠唱ありますか? いまり:それは「死の恐怖<クローン」に対して? みちのすけ:いえすいえす みちのすけ:通るなら遠し宣言を みちのすけ:3通しは出てますが、対抗詠唱が強ければ掌は返りますよ いまり:怯えているのか……?たとえ群体としてのクローンがいたとしても、「個」としての存在はお前ひとり。死の恐怖からは逃れられまい。チェック! みちのすけ:クローンヤクザ概念がつよつよなので僕は通し継続! やま:クローンは洗脳教育して出荷よ! 椿かすみ:まぁストームトルーパーもそういう概念だし、私は死の恐怖の由来をそこ以外だと解釈して通したから通し継続ですねー みちのすけ:「シャッテメコラー!」「ワドルナッケングラー!」 みちのすけ:「グワーッ」「グワーッ」「アバーッ」 みちのすけ:逆転ならず!クローンは死んだけどまだまだいっぱいあります みちのすけ:クローン戦争だいまりさん! いまり:しゃーない。ここでこのカードを切るか……。 いまり:たとえ何千何万のクローン軍団が相手でも、なにも恐れることはない。そう俺とお前なら! どどんとふ:いまりがカードを公開しました。「最強で最高な二人」 みちのすけ:10:0 みちのすけ:量産型で勝てる相手じゃないよ やま:無双系カードにはクローンは勝てないなあ やま:通し 椿かすみ:通しですー いまり:大勝利 みちのすけ:最強タッグを打ち破れるか!?やまさん! やま:よし破壊力だ! どどんとふ:やまがカードを公開しました。「重力子放射線射出装置」 みちのすけ:はい極限暴力ー いまり:いやチェックでしょ。どう考えてもその最終破壊兵器をぶっ壊しに行くのが「最強で最高の二人」でしょ。 みちのすけ:未履修者に向けて詠唱(布教)するといいと思いますよ 椿かすみ:チェックかなー? 装置はすごいかもだけど、使用者がその二人に勝てるわけはなさそう 椿かすみ:(え、なに、これ胎界主ネタなの みちのすけ:最終破壊兵器、拳銃サイズで主人公の装備なのがまたひどいんですよね みちのすけ:二瓶勉作品ネタです(BLAME!はいいぞ! 椿かすみ:あーBLAMEか。シドニアのアニメしか履修してないです やま:敵が超巨大なロボだろうが強キャラだろうが超硬質の構造物だろうが当てれば全部オーバーキルな奴! みちのすけ:シドニアニメで母船に張り付いたガウナが形成してた奴ですね確か。あれは技術力が足りてないので巨大になったけど みちのすけ:シドニアで開発してた重力(略)がガウナに取り込まれたんだっけ? いまり:たとえどんな形だったとしても、理不尽な暴力にあの二人が負けるわけないって、あたい信じてる。 やま:エネルギー足りないから運用できないよ→ガウナパワーならオッケーだよ やま:ソロ系最強主人公の持ってるチート武器だから好みで判定が分かれる感 みちのすけ:ともかく、履修済みマンとしてはどうしようもない超越暴力なので通しちゃうけど世論が許さないでしょ やま:カテナカッタヨ… 椿かすみ:やっぱり装置ってところがなーw みちのすけ:装置(拳銃) みちのすけ:浪漫はあった みちのすけ:場には最強タッグ!かすみさんどうぞ! 椿かすみ:まぁ、それ自身が発動できる権限を持ってないから、うん、厳しいかなとでも最強に勝てる手札ないんだけど みちのすけ:君のいない世界のスピードだったら勝ててた。 いまり:>最強のカルテット+トップメタ作戦だ!宣言通りのデッキ構成でした。切り札をきってしまったぜ……。 やま:「三人に勝てるわけ無いだろ!」があれば みちのすけ:二人じゃなくなったら、最強ではいられないから……! 椿かすみ:最強で最高の二人、だとすれば、その「二人」でいることを削いでしまえばよいのだろうー 椿かすみ:おんなじこと書いてたね 椿かすみ:何によって二人でなくなるだろう、それはきっと外からの奸計や甘言ではなく、内からの衝動、つまり二人の「魂」の在り様がすれ違った時ではないかな どどんとふ:椿かすみがカードを公開しました。「の魂」 みちのすけ:う、うーん いまり:このタイプミス感。 椿かすみ:いや、診断メーカーからそのままとってきたんだよね みちのすけ:最強で最高な二人の魂は最強で最高なのでは……! 椿かすみ:たぶん合成語���りのルールのやつだったのかと いまり:いったい何の魂だったんだ診断メーカーくん…… やま:ソウルが強い…! いまり:魂は響きあう! みちのすけ:タッグでなければ、最高でなければ、昇天していた みちのすけ:魂も最強で最高にノリノリな図しか見えないのでチェックです やま:チェック! いまり:同じくチェックです いまり:やはり二人は最強だった いまり:そして最高だった みちのすけ:あの詠唱で痴話げんかなら通してた。 いまり:目玉焼きにかけるのはしょうゆ?それともソース? 椿かすみ:なるほどー みちのすけ:最強で最高の二人かー みちのすけ:二人組撃破だけなら逸話もあるはずだけどこの文脈だとちょっと勝てないぞう みちのすけ:通し! みちのすけ:いまりさんお好きな札をどうぞ いまり:やったぜ。 みちのすけ:最強で最高だから強かった。 いまり:ここはカードゲーム的戦略に従い、見えてる札を処理していこう。 みちのすけ:きーえるひこーきーぐもー いまり:「あの日見た真っ白な入道雲」を再オープン! やま:続いていこう みちのすけ:ノスタルジーをぶちこわせそうなやまさあああああ やま:雲は消し飛ばせるよ! やま:思い出も一緒だ! みちのすけ:そうですね無限射程ですね みちのすけ:曇天とか雨天時に使用すると雲に大穴が開いて陽が差し込んでくるタイプの武器です。 いまり:「思い」はいつもそこにあるんだ。 やま:あの日入道雲を見上げていたら一抹の光が走って いまり:瞼を閉じれば、ほら、すぐそこに。 やま:雲が粉々に吹き飛び静止衛星軌道上のステーションがバラバラになって地上に降ってきたぞ! みちのすけ:あの日ですからねー。今存在するならだいたい消し飛ばせるけど時間遡行はBLAME!には出てこない……! いまり:チェックですね。概念系に物理系は相性が悪いのでは? みちのすけ:ここはチェックじゃ。肉体は消し飛んでもノスタルジーは護られた やま:概念系に対するメタの薄さを露呈してしまった……! 椿かすみ:チェックですねー みちのすけ:次、かすみん! 椿かすみ:「あの日見た真っ白な入道雲」、それはその時の平穏、安寧、幸福を思い出すものでしょう 椿かすみ:でももし、そうした思い出が誰かによって無惨に奪われ、虐げられ、すなわちその思い出が苦みを伴ったなら、それは克服すべきトラウマになる どどんとふ:やまが「椿かすみ」へカードを渡しました。 みちのすけ:サメ映画を押し付けるなwwwwwww やま:(いかん酷い操作ミスを) 椿かすみ:キアヌが演じたジョン・ウィックは、平穏を奪った相手に復讐する元・殺し屋である。彼にとって、その思い出は、相手と共に消し去るべき傷である 椿かすみ:というわけで開いてた手札を処理するよ みちのすけ:復讐者! やま:思い出VSキアヌ みちのすけ:うーん難しいマッチング みちのすけ:ジョン・ウィック オチ 検索 いまり:キアヌ自身にも「あの日見た真っ白な入道雲」はあるはずさ。 やま:ラストで過去を乗り越えて明日に生きてる感あるから通しで いまり:たとえ複雑な感情が渦巻こうとも、決して捨て切れない故郷への思い。それこそがノスタルジアなのだから。 みちのすけ:処分されるはずだった犬と一緒に夜の街に消えたので通し……か……? いまり:私は「チェック」だと思うが、世論には勝てない……。 みちのすけ:難しい戦いだった やま:判断難しいのは確かというか見たこと無い映画だしの! みちのすけ:では、ジョン・ウィックVS俺のターン! 椿かすみ:あくまでカードはキアヌだけどねw いまり:↑同じこと考えてた いまり:それよりみちのすけが「ウノ」状態であることについて。 椿かすみ:実は私も見てないんだ みちのすけ:このジョン・ウィック、愛する妻と子供(犬)との平穏な日常を破壊され、最強の復讐者となり犯人一派にたいして殺戮の限りを尽くすんですよね みちのすけ:フユコ……トチノキ…… みちのすけ:私の最後のカードは、こいつだ! 革命宣言! どどんとふ:みちのすけがカードを公開しました。「殺戮者のエントリーだ!」 みちのすけ:実質ニンジャスレイヤー(苦しい) いまり:な、なにー! やま:キアヌ=サン! いまり:(革命ってどういう処理だっけ) みちのすけ:実質同じ札なら革命 椿かすみ:『革命』:ターンプレイヤーは場にあるカードより強い言葉を出す代わりに『場札と同じカード』を場に出して『革命』を宣言出来る。カードを出した人を除いて半数以上から承認が得られた場合、『革命』状態となり、以降は『場にあるカードより弱い言葉』を出すものとしてゲームを進める。 椿かすみ:『革命』②:ターンプレイヤーが『革命』を宣言し、カードを出した人を除いて半数以上から承認が得られなかった場合、出されたカードは手札に戻され、出番を終了する。 いまり:キアヌはあくまで俳優。ちょっと変わっているけど、あくまでハリウッドスター。それを「殺戮者」扱いとはいただけないな。「チェック」だぜ? やま:キアヌはニンジャではない(無言の腹パン やま:チェック! みちのすけ:グワーッ! 椿かすみ:あららw じゃあ通りませんねw みちのすけ:それを言われたらどうしようもない(ニンジャではない みちのすけ:なんなら普通に勝ちに行った方が通ったよ……! いまり:さて、私の番ですね。 いまり:キアヌ・リーヴスは名優。いろいろな役柄を演じることができるが、やはりぴったりくるのはどこか陰のある男。 いまり:そんな彼に降り注ぎ、身も心も冷え切らせてしまうのは、やはりこいつしかいない。 どどんとふ:いまりがカードを公開しました。「秋の終わりに降る冷たい雨」 みちのすけ:エモ札攻めだぁー! みちのすけ:うん、似合う やま:情緒的な空間はむしろキアヌを引き立ていい男にしてしまう……! やま:のでチェック みちのすけ:絵になる……そう、秋雨効果でキアヌのレベルが上がっているんですよ……! 椿かすみ:陰のある男だと愁雨は理想的な背景であるように思えるのでチェックー みちのすけ:チェックですね いまり:確かに絵にはなる。しかしその心の中は不安と孤独でいっぱいになってしまっているのだよ…… みちのすけ:キアヌ自身が病んでるエピソード持って来れたらわからなかった みちのすけ:バウンス! いまり:ざんねん! みちのすけ:水も滴るいい男に勝てるか?やまさん やま:ワンパだが切れる手札がこれしかない! いまり:「パス」もあり得る選択肢だったな。 やま:撃てば死ぬ 人間だもの きあぬ みちのすけ:はい暴力ぅー いまり:あ、死んだ みちのすけ:まあ俳優に暴力なので死にますね 椿かすみ:死にますね みちのすけ:過剰暴力 やま:死体も残らないやつ みちのすけ:さらばキアヌ 貴方の栄誉は永遠に語り継がれるであろう みちのすけ:重力子(略)VSかすみん! みちのすけ:超ビーム相手に対抗できるか? 椿かすみ:でも、名のある者がそんな凄惨な滅ぼされ方をしたなら、その「魂」は民衆によって称えられ、暴力などに毀損されない永遠を手に入れるでしょう 椿かすみ:あ、これもうカード出してますよ みちのすけ:の魂 いまり:あいかわらず解釈が難しいカードだ みちのすけ:これ、手札置き場から移動した位置は見えてないやつですか やま:(私は重力子放射線射出装置の精…) 椿かすみ:こっちにはみんな手札にあるように見えてる、「熱湯」の位置に移したほうがいいのかな? みちのすけ:今度から墓地と対戦用の手札置き場作りましょうか 椿かすみ:とりあえず過去に通ったやつ手札から外したもす みちのすけ:今のかすみんの移動は見えている・…・ みちのすけ:仕様が謎 みちのすけ:本人の移動じゃないと反映されないだけかな みちのすけ:改めて重力子略VSの魂 みちのすけ:キアヌの魂……? いまり:重力子~が話に聞く恐ろしいものであるならば、もはや彼の魂をたたえるという民衆すらも存在できないはず。信ずるもののいないところに魂は存在できない。チェックです。 みちのすけ:キアヌの魂でも無情なる破壊装置には干渉できないのでチェックです やま:魂とメカは特定条件がないとどっちも不干渉感あるのでチェックです 椿かすみ:惑星破壊爆弾なのか……? 対人または対軍くらいだと思ってたw みちのすけ:民衆全滅レベルではない…かな……w いまり:いけるいける みちのすけ:確実に被害者は出ますが。 やま:シドニアの方の巨大な奴ならいけるやも みちのすけ:そして私のターン みちのすけ:ドーモ、霧亥=サン ニンジャスレイヤーです どどんとふ:みちのすけがカードを公開しました。「殺戮者のエントリーだ!」 みちのすけ:罪のない無辜のキアヌを! みちのすけ:巻き添えになり踏み躙られた民草を! みちのすけ:その怒りを!嘆きを!代弁するのが、その声によって生まれたのが彼、ニンジャスレイヤーです 椿かすみ:ニンジャスレイヤーって妻子殺されたサラリーマンが復讐してるんじゃなかったっけ……全然コンテンツ追ってないんだけど…… みちのすけ:さらに言うなら、重力子(略)は当たれば必滅の超威力の攻撃ですが、回避可能な攻撃です 椿かすみ:義憤で戦う殺戮者だったのか…… みちのすけ:ニンジャスレイヤーはニンジャに虐げられた民草の怒りが集まってできた「ナラク・ソウル」に憑依された者のことで やま:だが重力(略の主な犠牲になっている珪素生物は果たしてニンジャスレイヤーサンの復讐対象足り得るのだろうか…? みちのすけ:今代のニンジャスレイヤーが妻子を殺されたリーマンのフジキド・ケンジですね みちのすけ:ともかく、回避可能な射撃属性は みちのすけ:ニンジャならこれでパツイチです! みちのすけ:BLAM!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは重力子放射線射出装置の射撃をブリッジ回避! 椿かすみ:まぁそれは確かに いまり:だが果たして一個人が戦略兵器レベルのそれを制圧できるかな……?(よく知らんけどでっかいほうで) やま:オフェンス側がニンジャスレイヤーサンな以上回避だけでは勝利の文脈としては弱い… やま:のでチェック! みちのすけ:口径に関係なく、重力子放射線の直撃に耐えうる素材は存在しない。しかし、弾道を曲げたり、重力子放射線自体を消滅させることで直撃を回避することができる。また、ある程度の素早さがあれば、弾を避けられる場合もある。尚、各都市階層を隔てる超構造体(メガストラクチャー)は、この放射線によってのみ干渉・破壊が可能である。 椿かすみ:それも確かにだなー>おふぇ みちのすけ:(ニコニコ大百科より) いまり:そもそも「機械」を「殺戮」できるのだろうか…… みちのすけ:この武器、リチャージが長いのでカウンターのツヨイ・スリケンが決まり手に いまり:「生きてるならば神様だって殺して見せる」とのたまう方もいるが、逆説的に「生きていないなら殺せない」となるだろう。 やま:重力子放射線射出装置は実際硬い みちのすけ:使用者から奪ってしまえば無力化できますね? いまり:しかし打ち倒すべきは「装置そのもの」であろう? いまり:(ラストカードへのチェックは厳しいのだぜ) みちのすけ:奪った重(略)を殺戮者が装備して使役したなら、それは勝利と言っても過言ではないのではないだろうか いまり:(でも正直そろそろ寝たいのだぜ) やま:重(略を装備したナチスゾンビならニンジャで通していた いまり:それは「重~」にとっても勝利なのではないか?自身は壊れもせず、もちろん殺戮もされず、十全に機能しているのだから。 やま:もしくは機械に精通したニンジャとか装置そのものへのメタ属性があったら通してたんだぜ いまり:やはり「殺戮者」はあくまで人型に対する特攻だとおもうね、ぼかぁ。 みちのすけ:別に自分で使える物は殺戮する必要ないですからね。奪ったスリケンだってホーリーヌンチャクだって使ってますよ彼ぁ みちのすけ:機械に精通と言うなら、フジキドはスーパーハッカーでもあったりします、が 椿かすみ:現状を無力化することを勝利だとするなら忍殺さんは満たせそうではある みちのすけ:これは覆らないチェックなのか……!? やま:語彙大富豪は数だよ兄貴 みちのすけ:巡航ミサイルも止めてたりするので、制圧なら逸話も数多くあるんですが いまり:ここは自分の心(と眠気)に正直になって……通しだ! みちのすけ:wwwwww やま:アバーツ みちのすけ:Wasshoi! いまり:ちなみに自分の心=コイントス みちのすけ:ひ、ひでえ やま:重(略は哀れ爆発四散 みちのすけ:と、ともかく!俺の勝ちだァー! やま:ゴウランガ! いまり:負ける気はしないが勝てる気もしないというあれであった みちのすけ:ニンジャ……殺すべし! みちのすけ:ラスト札だから10:0じゃないと通さないよ!されるとこのレベルの特攻でも通れないのでやばたにえんですよ みちのすけ:というわけでデッキ公開! いまり:ラスト・スタンド・ニンジャ いまり:くらえ。甘酸っぱい冬の思い出! どどんとふ:いまりがカードを公開しました。「無言で二人歩いた新雪の積もる通学路」 どどんとふ:やまが「いまり」へカードを渡しました。 みちのすけ:ゾンビ君のいない世界のスピード死の恐怖老い殺戮者のエントリーだ! どどんとふ:やまが「やま」へカードを渡しました。 いま���:なんじゃこれwww どどんとふ:やまがカードを公開しました。「人肌程度に保温されたオリハルコンの肉質を持つなまこ」 どどんとふ:やまがカードを公開しました。「蝉の抜け殻(塩味)」 みちのすけ:メメント・モリデッキでした やま:ポエット! どどんとふ:椿かすみがカードを公開しました。「どう見ても」 どどんとふ:みちのすけが「echoes」のカードを受け取りました。 どどんとふ:みちのすけが「echoes」のカードを受け取りました。 どどんとふ:みちのすけが「echoes」のカードを受け取りました。 どどんとふ:みちのすけがカードを公開しました。「脳梗塞」 どどんとふ:みちのすけがカードを公開しました。「大逆転」 椿かすみ:診断メーカー即席 どどんとふ:みちのすけがカードを公開しました。「認可取り消し」 みちのすけ:ひ、ひでえデッキだ いまり:改めてデッキセットまとめて・最強で最高な二人・秒速5センチメートルで舞う花びら・あの日見た真っ白な入道雲・秋の終わりに降る冷たい雨・無言で二人歩いた新雪の積もる通学路 みちのすけ:エモデッキ~~~~~~~! いまり:エモーショナル・シーズンズ&最強で最高の君と僕 どどんとふ:みちのすけが「椿かすみ」へカードを渡しました。 椿かすみ:んではこちらも改めて診断メーカー即席・コブラ・キアヌ・リーヴス・スポンサー・どう見ても・の魂 やま:物理が通じない! みちのすけ:どう見ても、何札????? やま:蝉の抜け殻(塩味)エイリアンVSサメ重力子放射線射出装置人肌程度に保温されたオリハルコンの肉質を持つなまこ先史文明の超技術を得たナチス製の魔術的サイバー古代サメゾンビ 椿かすみ:革命専用札かな(白目) みちのすけ:無言で二人~あたりにどう見ても恋ですね2828で勝てたかもしれない いまり:あかん。それはクリティカルや…… やま:二人で通学路には幼年期の終わりとかぶつけたい みちのすけ:強制的に卒業させるのでつよふだ みちのすけ:楽しい戦いでした! いまり:個人的MVPはやっぱりキアヌだな! いまり:そしてやまさんの残り札が場に出ていたらどうなっていたことか やま:デッキ構成にここまで戦略要素があったなんて… やま:最後に汎用性高い札を残しといた方が良いとか大富豪のセオリー過ぎる みちのすけ:ゾンビtoゾンビで革命貰ってたら確実に笑い死んでいた いまり:意外にコブラが活躍できなかった。やっぱソロはだめだな。 みちのすけ:序盤は概念札とか属性札とか皆持ってるし後半に防御高い札を出すと効果的かもしれませんね みちのすけ:(防御ってなんだよ) 椿かすみ:場の残りが強そうなやつ(メタうてなさそうなやつ)を4枚目に出して、1周させて無札を置くのか みちのすけ:メメントデッキでは老い以外ではコブラに勝てそうになかった 椿かすみ:特効対象が広い・多いやつを後のほうに残して、自分の手番で確実に捌いていくのか みちのすけ:二枚目で1巡耐えたので老いの耐性は強かったですね……入道雲は通したかったけど世論が許さなかった いまり:行けると思ったんだけどなー やま:ポエム札は中々判断が難しい いまり:なんだかんだで待機開始から5時間弱、実質開始から3時間半くらい?やっぱいろいろ長かった。 みちのすけ:ポエムデッキは詠唱力がキモですね。無情系札がないと突破しにくいので みちのすけ:実質一発目のマッチングから3時間ですかねー みちのすけ:詠唱がスムーズに進むといいんですが みちのすけ:待機時間が結構かさんだ感。 みちのすけ:あと最後の泥仕合! いまり:場のコントロール状態を明示できればもっとテンポよく進められるかもしれない(もうチェック入れていいのこれ?みたいなやつ) 椿かすみ:オンセだと書き中なのかスルーしてるのかわからないからね、対面なら「反論考えてそう」とか察せるけど 椿かすみ:オンセのチェックは宣言までの制限時間設けてもいいんじゃないかな みちのすけ:オフセだとその辺滅茶苦茶スムーズでしたねー、良い札が出たら爆笑してさっと通る。 いまり:最後のは普通に判断が難しかった。 みちのすけ:道具系の奪取禁止は普通につらい いまり:最後だけに簡単に通すと八百長っぽい感じになっちゃってあれだし……。かといって明確に却下できる決め手はなかった。 いまり:振り返り会も長くなりそうなのでいったんここらへんで!おやすみ! やま:器物系は扱いに長けてるか壊せるかが個人的なラインかな やま:おやすみー みちのすけ:おやすっすー 椿かすみ:おやすみなさいですーお疲れ様でしたー
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yaminabedoh · 6 years
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小説:空白と痛み
C94の新刊『Re:Bloom』に同一世界観の新作「Re:Bloom ~幻想と渇き~」が出るのを記念して、『Log in』(2014)に掲載された「空白と痛み」を全文Web公開いたします。
◯空白と痛み
汚染された荒野の中に立つ巨大情報都市。過去そこにあった超高度文明の遺産を解析しながら発展してきたその街は、無から有を生み出すように、技術を糧に資源を生みだしていた。発見から二百年が経った今でも解析出来ないその超技術の心臓部、“ブランク・ルーム”の秘密に都市は血眼になっていた。その影で痛みに震える少女アイリスと、静かにそれを見守る天才ハッカー、ミコトがいることも知らずに――(伊万里楽巳)
作者の中では「サイバネティカ」シリーズとして正統続編も構想中というSF作品。どうぞお楽しみください。
Scene 1 :
 深い深い海の底のような暗い部屋にキーボードを叩く音が響いていた。ディスプレイの明かりによって映し出されるのは、まだ幼さを残した顔。ディスプレイ上では複雑なプログラム・コードが高速でスクロールしていき、眼鏡をかけた目は複数のスクリーンの間を行き来しつつも安定したリズムでコマンドを次々と入力していく。
 殺風景な部屋だった。内装と言える物はほとんどなく、ところどころ鉄骨がむき出しになっている。窓はなく、代わりに壁を這うのは無数のコードやパイプなど。それらは壁から床へ、あるいは天井へと経由しながらこの部屋の中心に鎮座する大きなカプセルへ収束していく。赤みを帯びた液体で満たされたそのカプセルーー生命球を連想させる閉じた空間の中には一人の少女が浮かび、そして苦しんでいた。
『っ……』
 歯を食いしばり、身体をよじるたびに水槽の中に細かい気泡が発生する。乱れた長い髪は一拍遅れて液体の中を泳ぎ回り、華奢な身体にまとわりつく。カプセルの上部から伸び、背中へと続いている大小二本の太いケーブルは彼女を磔にしているようにも見えるだろう。
『……んっ! 』
 苦悶の表情を浮かべ続ける彼女、その右手の指先から更なる異変が始まった。少しずつ、しかし確実に。酸の海に溶かされるがごとく少女の指先は小さな泡となって消えていく。蝕まれるように消えていく。
 少年はその傍らで淡々と作業を続けていた。時折様子を確認するようにカプセルに目を遣る以外はディスプレイ上に展開される情報に集中している。感情を殺した無表情と冷たい瞳はマシンのように決められた動作を繰り返す。
 少女の侵蝕は既に肘の手前にまで達していた。痛みの間隔は狭くなり、押さえきれなかった喘ぎ声がスピーカーからこぼれ出る。一際大きな悲鳴が上がって、ようやく彼女の異変は収束した。
『はぁ……はぁ……』
「何度聞いてもキミのその声は慣れないな、アイリス」
 少年は椅子から立ち上がり、カプセルの近くへと歩み寄った。そっとガラスの面に手を添える。
『……ごめんなさいね、ミコト。おさえようとは、思っているのだけど』
 痛みが治まっていないのだろう。スピーカーから出るその声は途切れ途切れだ。ミコトと呼ばれた少年は、気にすることはないと首を横に振った。
『システムの方は、どう? 』
「問題なしだよ。上手く行っている。少し休むと良い……もう休眠に入ったか」
 少女アイリスはミコトの返事を聞く前にその目を閉じていた。先ほどまでとは打って変わった穏やかな表情で目を閉じているが、だからこそ肘から先を失った右腕が痛々しい。どういうわけか傷口はすでに癒え、きれいに塞がっている。
 ミコトは先ほどまで自分が座っていたところへ目をやった。三つ並んだディスプレイの内左右の二つはブラックアウトしており、動いているのはセンターのそれだけだ。ディスプレイは白い文字で簡潔に、システム移管シークエンスが滞りなく終了したことを告げてきている。
「『誰にも迷惑をかけずに死にたい』か」
 ミコトはもう一度カプセルの中に浮かぶアイリスを見上げた。静かに微笑む少女の寝顔は初めて会った時と同じように穏やかで、だからこそ残酷だった。
Scene 2 :
 荒野の中に立つ巨大都市。周辺他都市とは比べ物にならないほどの高度な科学技術を誇るこの都市だが特に情報技術に関しては飛び抜けていた。ありとあらゆるインフォメーション・テクノロジーがすべて市庁舎の巨大システムに統合され、管理されている。
 高度に情報化された街。だが一歩外に出てみれば、そこで生きる市民の日常は案外変わらないということが分かるだろう。相も変わらず路上に店を出し、威勢のいいかけ声を上げ、品物を売りさばこうという気持ちのいい熱気にあふれている。ミコトはそんな繁華街の中を一人で歩いていた。右手には茶色い紙の袋をぶら下げている。
「はいはいはい、そこの兄ちゃんも姉ちゃんも!  天然肉のうちのホットドッグ買っていきな! うまいよ! 」
「新鮮採れ立て! 今朝工場から出荷されたばかりの青物野菜だ。お安くしとくよ! 」
 ふと立ち止まって空を見上げる。灰色のビルに切り取られた空は、それでも気持ちのいいほどに青く澄んでいる。埃っぽいこの地上とは別の世界だ。
「あれ、ミコトじゃねぇか。元気にしてたか? 」
 たたずむミコトに声をかけたのは近くの屋台の店主だった。オレンジ、アップル、グレープフルーツ。移動式のワゴンの中に所狭しと派手なフルーツが並んでいる。日ざしを受けて瑞々しく輝いていた。
「まあな……ターミナルの調子は? 」
「お前さんの��整のお陰で絶好調だよ。あれが動かないと売り上げの管理も出来ないからなぁ」
「そりゃよかった」
 ミコトの横で果物を品定めしていた主婦が「これくださいな」といって青りんごを指差した。はいよと答えててきぱきと重さを量る店主。アナログなバネばかりがぎぃという軋んだ音を立てる。手慣れたようにバイオプラスチックのビニール袋に詰め込むと愛想の良い笑顔とともにお客さんに渡したのだった。
「商売の方は? 」
「ぼちぼちだな。この前市長が変わっただろ。あれで工場の方に新しい規制がかかるんじゃないかって噂があるんだが、ひどい話だよまったく」
 店主はふんと鼻息をならして腕を組んだ。土地が汚染されたこの街では、食料生産はそのほとんどを工場ーーバイオプラントでの栽培にたよっている。よけいな物が入り込まないよう外界と隔絶されたボックスの中、産業用ロボットによってオートマチックに育てられる植物たち。その生産量、出荷量、税率などなどは何もかもが当局のコントロール下に置かれているのだ。
 街の中心に立つ巨大な総合庁舎、オベリスク。真っ青な空を縦に切り裂くその塔は、遥かな高みから市井の生活を監視していた。
「おっと、噂をすればだ」
 店主が向かいの電器屋を指差した。デモで置かれているいくつものテレビジョン。すべて同じチャンネルに合わされ、新任のキングストン=メイヤー市長の演説の様子が映し出されている。褐色の肌に短く刈り込んだ白い頭髪。大柄な身体をさらに大げさに動かしながら市民に語りかけるその顔には自信と野心があふれていた。
『ーー市民の皆さん。偉大な先人たちの努力によりこの街も多大なる発展を遂げてきました。しかしそれは未だ十分なものとは言えません。皆さんの更なる生活向上のため私キングストン・メイヤーはこの職に就きました。ありとあらゆる技術の発展、十分で安全な食料供給、行き届いた行政サービス。そしてなにより長年にわたり我々を悩ませ続ける”ブランク・ルーム”の解析を成し遂げることを、ここにお約束いたします』
「”ブランク・ルーム”の解析ね。どうなることやら」
 この街を支える技術は実は自分たちで生み出した物ではない。荒野に打ち捨てられた廃墟、そこにまだ生きているネットワークシステムが発見されたことがこの街の始まりだ。廃墟の至る所に張り巡らされたネットワークと、莫大なテクノロジーのデータが詰まったセントラルサーバー。そういった名も知らぬ者たちの遺産を利用しながらこの街は発展してきた。
 残されたシステムの解析を少しずつ進め、応用し、自分たちが使えるレベルに落とし込む。他の都市とは不釣り合いなほどの情報管理、交通管制、防衛体制などはそうやって生み出されてきたのだ。
 しかし街の再発見から二百年以上が経った現在に置いても、システムの中枢に解析不可能な領域が残されていた。外部からの干渉をことごとく跳ね返す強固なプロテクトが張り巡らされたブラックボックス。都市の心臓とも言える存在。現在利用されているシステムも最終的には全てそこに集約、処理されている。いつ頃からかそれは”ブランク・ルーム”と呼ばれ、この街の更なる発展を妨げる大きな障害になっていた。
「ミコトは興味ないのか? お前さんほどの天才ならちょちょいのちょいと解析できちまうと思うんだけどなぁ」
「無茶をいわないでほしいね。そんなに簡単な仕事なら今まで残ってる訳ないだろ? 」
「そういうもんかね。どっちにしろお前さんがその気になればもっと稼げると思うんだけどな。その紙袋だって角のバーガー屋のだろ。だめだめそんな不健康な物ばっか食ってちゃ。ちょっとまってな」
 店主はそういうと手近にあった果物を無造作にビニール袋につめ始めた。あっという間に袋がオレンジでいっぱいになる。
「ほいよ、持ってけ。プレゼントだ」
「おいおい、いいのか。簡単に商品渡しちゃって」
「いいっていいって、この前のお礼だ。少しは良いもん食べてまた活躍してくれよな。お前らエンジニアが俺たちの生活を支えてくれてるんだしよ」
 混じりっけのない善意を断る訳にも行かず、ミコトは少し困った顔をしながらもその袋を受け取った。みっちりと詰まった袋は結構重く、あやうくバランスを崩しそうになる。
「おっと」
「大丈夫か? 」
「平気さ。ま、ありがたくもらっとくよ」
「たくさん食べて、でっかくならねぇとなぁ」
「痛てっ! 」
 はっはっはと豪快に笑って、店主は小柄なミコトの肩を叩いたのだった。
Scene 3 :
 光と影。活気のある露店街が光の世界なら今ミコトが歩いている裏道は影の世界だ。薄暗く、じめじめとしている。背の高いビルに囲まれ日の光も満足に届かない。そんな道を彼は静かに進んでいく。
 いくつかの角を曲がったミコトは錆び付いた鉄の扉の前で立ち止まった。腰のホルダーからカードキーを取り出し、扉の脇の壁のひび割れに差し込む。ロックの外れるかすかな音。人目のないことを確認すると、ミコトはわずかな隙間にその身体を滑り込ませた。
 カードキー、指紋、声帯、虹彩。いくつもの認証をパスして下層への階段を降りていく。暗闇はだんだんとその濃度を増し、地上の喧噪から遠ざかる。ミコトはここに来る度に自分が深い海の底へ沈んでいくような錯覚を感じていた。最後の扉を開けると、目に入るのは部屋の中心に鎮座するほのかに赤く光るカプセル。ミコトが足を踏み入れるとカプセルからの明かりが少し強さを増した。
『ミコト? いらっしゃい』
「こんにちはアイリス。……寝てたか? 」
『ううん、平気』
 紙袋とビニール袋を作業用のテーブルに置く。手元を照らす最低限の照明をつけると、腰のケースからメディアキーを取り出しラップトップタイプのパソコンを起動させた。冷却用のファンが回りだす低い音。いくつかの認証を経てOSが立ち上がる。そのあいだ、ミコトは紙袋からハンバーガーと紙コップに入ったソーダを取り出していた。包装紙を剥き、ディスプレイに向かいながらかぶりつく。
『珍しいわね、ここで食事だなんて』
「まあな」
 軽く答えて左手一本でキーボードを操作した。ラップトップのディスプレイ上ではいくつものウィンドウが消えたり現れたりを繰り返している。時折ケースから別のメディア取り出して差し替えつつ、何かプログラムを組んでいるようだ。
『今日は何の用? それともお仕事かしら? 』
 カプセルの中からアイリスが話しかける。
「小遣い稼ぎさ。リニアトレインの運行システムの不具合が最近目立つんだと。バグだしと修正を頼まれたんだけど、リメイクした方が早そうだ」
『そんなにひどいの? 』
「素人がその場しのぎにいじりすぎてめちゃくちゃだよ。ったく、こんなざまじゃ作り手も浮かばれないな」
 ミコトはアイリスに目をやった。十字架にかけられた聖女はカプセルの中、一糸もまとわぬ姿で漂っている。その身体からは右下腕だけでなく、すでに左足全体と右足首が失われていた。
『でも、ミコトならもっとキレイに直してくれるでしょ? わたしはその方が嬉しい』
「ふん」
 微笑みかける彼女の表情は邪気を知らず、どこまでも純粋だった。
『それは? 』
「ん? これか? 」
『違うわ、そっちよ』
 アイリスが左手で差したのは丁寧に畳まれたハンバーガーの包装紙が入った紙袋ーーではなくその隣に無造作に置かれた白いビニール袋だった。
「フルーツだよ。オレンジだったかな。知り合いの店の店長がくれたんだ」
 答えるミコトの目は眠そうだった。まぶたを半分落としながらも、自由になった両手のタイピングは途切れることなく続いている。
『オレンジ……この辺りに出荷されているのだと二〇三ファクトリーのやつかしらね。ちょっとまって』
 彼女はそう言って目を閉じた。オリジナルシステムの管理者でもあるアイリスはその気になればシティのあらゆるネットワークにアクセスできる。外部デバイスを介さない意識レベルでのネットワークとの同化。現実ではカプセルの外に出られない彼女にとって、世界はどう見えているのだろう。
『……やっぱりそうね。糖度高めにおいしく出来たみたいよ』
「甘いのか。それじゃ食べてみるかな。単調すぎると眠くてかなわない」
 ミコトは小さくあくびをしながら立ち上がった。ツールボックスから折り畳みナイフを取り出し、アルコールを吹きかけて滅菌消毒。袋から適当なオレンジを一つ選び出しナイフの刃ををそっと滑らせると宝石のように輝く断面が現れた。食べやすい大きさに切りかぶりつく。
「……うまい」
『よかった。甘すぎるんじゃないかと思ったんだけど、安心したわ』
「……」
 ミコトは何も言わずに二口目を食べる。一切れ食べ終え、次の一切れに手を伸ばそうとしたところでステータス・ウィンドウがイエローアラートに変わった。
『っ! 』
 カプセルの中のアイリスが声を漏らして身体をのけぞらせた。水槽中の気泡が増えていく。アラートはイエローからレッドへ。市当局からのハッキングだ。
 すぐにワークステーションの方に椅子を移し、スタンバイ状態から起動させる。次々と更新される情報の奔流。眼鏡越しに目だけを小刻みに動かしながら必要なデータを読み取り、コマンドプログラムを即応状態へと持っていく。
「少しペースが上がってきたか。今度はどこだ」
『……右脚。交通ネットワークの、管制領域』
 喘ぐようにアイリスが答える。侵蝕はすでに始まっていた。足首から先だけでなく、その上までも培養液の中に溶かされて消えていってしまう。
 メディアディスクを差し替え、ほとんど書き上がっていた新システムのデータをワークステーションに読み込ませる。コマンドスタンバイ。システム移管シークエンス起動準備。
『ねぇミコト』
「なんだ? 」
 すでに弱々しくなってしまった声でアイリスが話しかける。右脚を襲う苦痛を押し隠しつつ、彼女はミコトに微笑んだ。
『お願い、ね』
「……まかせとけ。僕を誰だと思っている」
 軽やかな音とともにキーボードに命令が入力される。天才とまで称された稀代のハッカーは少女の願いを叶えるため、今日も全てを統括するネットワークの中を駆けてゆく。
Scene 4 :
 この街を支配する総合市庁舎オベリスク。市街のどの建物よりも、それどころか見える限りのあらゆる物よりも高く大きいそれは今日もシティを監視するようにそびえ立っている。その足下、オベリスクに隣接したセントラルホテルの一階ラウンジでミコトは柱に寄りかかりながら行き交う人々を眺めていた。
 市直営のこのホテルの下層階は市民のための空間だ。最上のサービスをリーズナブルな価格で提供している。単調な生活の中に少しばかりの潤いを。市民の間では自らへのご褒美としてこのホテルを利用することがステータスとなっている。
 あくまで市民サービスの一環としての下層階、それに対し上層階は市が接待するVIPのための宿泊フロアだ。政治家の密談、経済界の大物たちの会合、市外からの外交官の受け入れなどに利用される。彼らは空中回廊を通ってオベリスクと行き来するため、下層の宿泊客とは交わることはない。
 ミコトは腕の時計にちらりと目をやった。アナログかつアナクロな機械式時計の針は九時を少し回ったところだ。ラウンジを行き交う人の流れも少し落ち着きを見せ始めている。軽くため息をつきながら、窮屈なスーツのジャケットの襟を直した。
「……お」
 正面玄関から一人の男が入ってくるところが見えた。守衛にも親しげに挨拶するこの男は足早にラウンジの中へと進んでくる。ホールの中心でぐるっとあたりを見渡しーー柱に背を預けるミコトと目が合うとにんまりとした笑みを浮かべた。
「よおミコト」
「遅かったな、グレン。五分遅刻だ」
「わるいわるい。出がけに急な仕事が入ってな」
「相変わらず忙しそうだな」
「おかげさまでな」
 ミコト=カツラギとグレン=カミンスキー。CCIC(市中央情報技術カレッジ)の同期である二人は再開を祝して軽く握手を交わした。
 グレンに連れてこられたのはホテル最上階のバーラウンジだった。途中でエレベーターを乗り換え、ガードマンに見送られながらたどり着いたここからはシティを一望することが出来る。オベリスクに次ぐ超高層建築物、その最上階からミコトは街を見下ろしていた。
「何でも好きな物をたのんでくれ、ミコト。今日は俺のおごりだ」
「任せるよ。軽めのやつにしてくれ」
「まだ酒は苦手か? 」
「毎回入り口で年齢確認くらうんだ。めんどくさいから最近は行く気にもならない」
「はは。お前さん、いまだに高校生にも間違われそうな顔してるもんな」
 グレンはカウンターの方に寄っていてバーテンダーに二言三言話しかけた。壮年のバーテンダーは慣れた手つきでシェーカーを操り、あっというまに二杯のカクテルが出来上がる。グレンはそれを受け取るとミコトと並んで街を見下ろせる席に腰掛けた。
「お前が市の技術局をやめて以来だから、直接合うのは二年ぶりか? 今日は来てくれて感謝してるよ」
「堅苦しいのはいいよ。もっとも格好はそうもいかないみたいだけどな」
 わざとらしくジャケットの襟を直す。元々ミコトはこういうばっちり決めた服装が苦手なのだ。
「悪い悪い。さすがにここでTシャツジーパンはないだろうと思ってさ。ま、なにはともあれ乾杯しようぜ」
 グラスを軽く持ち上げる。ぶつけられたグラスは澄んだきれいな音を立てた。赤みを帯びたカクテルを口に含み、ミコトは感心したように呟いた。
「……悪くないな。さすがはセントラルホテルといったところか」
「だろ? ここで飲むと他の店のが物足りなくなっちまう。ま、俺もまだここに来るのは二回目なんだが」
 くっとグラスを持ち上げあっという間に空けてしまうグレン。背が高く彫りの深いこの男はミコトとは対照的に良く飲む。アルコールに強く、悪酔いせずに味を楽しめる本当の意味での愛飲家だ。
 豪快で人当たりのいいグレンと小柄で皮肉屋なミコト。貧乏な母子家庭から二十歳を過ぎて奨学金を得て入学してきた努力家と圧倒的な知能と技量で飛び級を繰り返してきた天才。カレッジ時代は好対照な二人として学内では良く知られた存在でもあった。
「髭、のばすようになったんだな。昔はおっさん臭いとかいって嫌ってたのに」
「嘗められないようにな。若造が年功序列すっとばして昇進していくのが気に入らないってやつもいるってことだ。特にこれからはいっそう大変になってくる」
 グレンは顎の髭を撫でながらそう答えた。
 ミコトは特例として在学中から、グレンも卒業後には市のシステムエンジニアとしてオベリスクに勤務していた。ミコトの方は二年前に技術局をやめてしまっていたが、残ったグレンは順調にキャリアを重ね若くして行政システム保守の責任者になったのだと人づてに聞いていた。
「……知っているかもしれないが、実は今度市長直属の主席エンジニアに抜擢されることになったんだ。メイヤー市長がまだただの議員だった頃に知り合ったんだが、腕の良さを覚えていてくれたらしい」
「……噂では聞いていたよ。それに、こんなところに入れるのは限られた階級だけだからな。下っ端公務員のままじゃむりだ」
 主席エンジニア。市長直属のこの役職は他の一般エンジニアとは異なる職務を割り振られている。市の存在、その根幹をなすシステムと未知の領域”ブランク・ルーム”。歴代の主席エンジニアはそのセキュリティを突破・解析することを使命とし、数十万のシステムエンジニアの頂点として市長から特権的な地位を与えられているのだった。
「まだ三十にもなってない若造の抜擢は異例だそうだが、俺はやってみせるさ。先生も破れなかった”ブランクルーム”の謎、絶対に解明してやる! 」
「……」
 グレンは強い口調で言い切った。二人の恩師、ジョン=スチュワート教授もまた主席エンジニアとして”ブランク・ルーム”の解析にあたっていたのだが、ついにその夢を叶えることはなく職を辞したのだ。
『あの中には人類の希望が詰まっています』
『この街、ひいては人類の発展のためにはあの”ブランク・ルーム”の解析が不可欠です。残念ながらわたしはその夢を果たすことは出来ませんでしたが、優秀なあなた方ならきっと出来ることでしょう。わたしの目が黒いうちに、全ての謎が解き明かされることを願っています』
 講義中、年に似合わぬ熱っぽい口調でそう語った教授の姿と今目の前にいる親友グレン=カミンスキー。ミコトには二人の姿が重なって見えていた。
「今日ミコトに来てもらったのはほかでもない。勧誘にきたんだ」
「勧誘? 」
「ああ。お前、まだフリーでこまごまとした仕事をやってるんだろ? 別にそれが悪いこととは言わないが、お前ほどの実力があるんだったら他に使い道があると思わないか? 」
 ミコトはグラスに口を付けた。透き通る、それでいて血のように赤いカクテル。アルコールの苦みが舌と脳を刺激する。
「部下になれといっているんじゃない。俺と同格の待遇で迎え入れられるよう市長に掛け合ってみるつもりだ」
 ミコトは答えない。黙ってグレンの言葉を聞いている。窓の外、街はネオンに照らされ妖しく輝いている。
「なあミコト、俺と一緒にやってくれないか? ”ブランク・ルーム”を突破するにはお前の力が必要なんだ」
 グレンの目は純粋で、だからこそ危うさをはらんでいるようにミコトには感じられた。あるいは少し前の自分も同じような目をしていたのかもしれない。静かにグラスをテーブルに置く。
「グレン。悪いがその話を受けることは出来ない」
「……なぜ? 」
「やりたいこと・・・・・・やらなきゃいけないことがあるんだ。お前の仕事は他の人でもできるかもしれないが、こっちの方は僕にしか出来ない」
「……」
「僕が、やらなきゃいけないんだ」
 二人は無言でお互いを見つめていた。初めて出会ってから七年。別々の道を歩き始めてから二年。長い年月は親友だった二人の立ち位置を大きく変えてしまっていた。
 ふぅ、とグレンは張りつめていた息を吐く。バーテンダーに三杯目のカクテルを注文し、軽くあおってから崩れるようにだらしなく座り直した。
「そこまでいうんじゃしかたないか。お前が隣にいてくれれば百人力だったのに」
「すまない」
「いや、気にするな。そっちにはそっちの都合があるだろうよ」
 そういってグレンは唇の端を上げた。グラスを目の高さまで持ってきて、きらめきを楽しむように青のグラスをゆらゆらとさせる。
「なあ、最後にもう一つだけ聞かせてもらっても良いか? 」
「ん? 」
 視線はグラスを眺めたまま、気安い口調でグレンがミコトに話しかける。七年前、カレッジのカフェでたわいもない話をしていて時の口調で。
「そのやらなきゃいけないことってのは……女か? 」
「そんなたいしたもんじゃないよ。でも……」
「でも? 」
「放っては置けない。それだけだ」
 そっけない口調とは裏腹にその口もとが小さく笑っているのを、グレンは見逃さなかった。
Scene 5 :
「……コード認証、ダミー・プログラム適用……よし。シーリン、回線をこっちにまわしてくれ。直接仕掛ける」
「了解」
 部屋の空気はまるでピアノ線のように鋭く張りつめていた。オベリスク上層階、オペレーション・ルーム。シティを代表する腕利きのエンジニアたちが真剣な面持ちでディスプレイの前に座ってキーボードを叩いている。グレン=カミンスキーはその中心として周囲に的確な指示を飛ばしながら自らも最前線で戦っていた。  
「プロテクト五五六七七番から五六九二三番までクリア。最終フェイズに入ります」
 この日のために綿密に組み上げた攻性プログラム群はその能力を存分に発揮していた。次々とセキュリティ防壁を突破し、”ブランク・ルーム”の扉の鍵を開けていく。
(順調だ。これなら……)
 グレンはとっておきのツールを起動した。量子演算を応用した解析プログラム。オベリスクの超集積コンピュータ、その処理能力の大半を使用するこの重量級プログラムが”ブランク・ルーム”の扉を打ち砕かんとする。一撃、また一撃。そして……
「……最終プロテクト解除確認。第六六五ブロック、完全に解放されました」
 オペレーション・ルームに歓声が上がった。わき上がる拍手。ある者は握手を交わし、ある者は抱き合っている。
 一人のオペレーターが立ち上がり、グレンの元へと歩み寄っていった。脱力したように椅子に深く身体を預けていた彼だったが、その姿に気づくと軽く右手を上げて答える。
「やあ、シーリン」
「おめでとうございます、カミンスキー先輩。おつかれさまでした」
「ありがとう。それにしても肩が凝ったよ」
「ふふふ。ゆっくり休んでください」
 大きめの眼鏡越しにシーリンはにっこりと笑いかけた。エンジニアの女性は概して無愛想だったり容姿に無頓着だったりするのだが、彼女は非常に可愛らしい。つられてグレンの口元も緩んでしまう。
「そうだな。よければ今度一緒に……」
「カミンスキー君」
 引き締まった声がグレンの台詞を遮った。大柄な身体、褐色の肌、刈り込んだ白髪。発するオーラはこの部屋の誰よりも鋭く、歴戦の風格を漂わせている。グレンはすぐに立ち上がり姿勢を正した。
「メイヤー市長、いらしていたのですか」
「君を選んだのは私だからな。見届ける義務もあろうというものだ」
「光栄であります」
 シーリンはグレンの大きな背中に隠れるように一歩引き下がった。先日選挙で前職のスティーブン=スミスを破り当選したこの市長に対し、彼女は何となく敬遠した想いを抱いていた。メイヤーとは直接目の合わない位置に立ち、二人の会話に耳を澄ます。
「君が主席エンジニアに就任してからの進展には目を見張るものがある。私としても誇らしいよ」
「すべてここの設備とすばらしい仲間たちのお陰です」
「仲間か……」
 メイヤーはオペレーション・ルームの中を眺めた。市長に就任した際、私財を投じて設備を増強したこの部屋は従来を遥かに上回る処理能力を獲得している。そのスペックとグレンの能力が重なり合い���この一ヶ月で”ブランク・ルーム”のプロテクトの突破と解析は飛躍的に進んでいた。
「仲間と言えば、君が以前言っていたエンジニアはどうしたのかね。カツラギとかいったか」
「……残念ながら個人的な事情により協力することは出来ないとのことでした。彼がいればより早く、あるいは二週間もあればここまで到達できていたかもしれません」
「ほう」
 市長はそう呟いて自らの髭を撫でた。顔の輪郭部に短くのびたその髭はメイヤーの顔立ちをより精悍な物にしている。
「まあいい。その彼がいなくてもここまで来れたのは事実なのだからね。残りはどうなっている? 」
「事前の分析に寄れば、あと一つです。予定通り五日後には最後のアタックを開始できるでしょう」
「よろしい。君の働きには期待しているよカミンスキー君。お母上にもよろしくな」
「はっ」
 グレンの肩をポンと叩き、多くの秘書官を引き連れながら市長はオペレ��ション・ルームを後にした。
「いや、大変なお方だな、メイヤー市長は。プロテクトを相手にするよりも疲れたよ」
 グレンは大げさに肩をすくませながらおどけた顔を見せた。わざとらしく汗など拭いてみたりもする。強ばっていたシーリンの表情もついつい緩んできてしまう。
「市長に失礼じゃないんですか、それって? 」
「いやいや、敬意の表明のつもりだよ、俺としては」
「ふふ。そういえばさっき言ってたエンジニアって、ひょっとしてあのミコト=カツラギですか? 」
 名門CCICを史上最年少、それも主席で卒業した天才の名前はこのシティでは広く知れ渡っている。現在の動向についてはあまり情報が入ってこないが、てっきりどこかの企業の顧問エンジニアとして活躍しているのだとシーリンは思っていた。
「大学の同期なんだよ。この前久しぶりにあって勧誘してきたんだが、ものの見事に振られちまった」
「……ミコト=カツラギと言えば、あの噂って本当なんですかね? オベリスクの基幹システムに侵入したっていう」
 シティの全てを管理するオベリスク。最高の技術がつぎ込まれ、そのセキュリティは”ブランク・ルーム”にも引けを取らないといわれている。しかしそんなオベリスクも過去に一度だけ外部からの干渉を許したことがあった。その“犯人”として噂されたのが当時情報技術局の副局長であったミコトだ。ろくな証拠もなく結局捕まることはなかったものの、彼女たちエンジニアたちの間でまことしやかにささやかれているこの噂がミコトの名を業界の中で忘れがたい物としていた。
「……真偽は知らないが、その実力はカレッジの時点ですでにあったと思うね。うちのカレッジの管理システムにも容易く侵入できちゃうようなやつだったし」
「そんな人がどうして不参加に……? 」
 グレンは大きく首を振った。
「さあね。あっちにはあっちの都合があるんだろう。放っておけない女が出来たとか言ってたしな」
「それじゃ、ひょっとして今もデートの最中だったりして? 」
「どーだろうねぇ。そうだったらただじゃ置かないけどな。俺がこんなに苦労してるってのに! 」
 グレンはいたずらっぽくにやりと笑い、笑顔がすてきなシーリンは再びふふふと微笑むのだった。
「ふぅ……」
 仄かな赤い光に照らされる暗闇の中、ミコトはため息をついて背もたれに身体を預けた。ディスプレイは休む間もなく更新され彼に情報を送り続けている。
(さすがだな。ハッキングのペースが早い。予想通り……いやそれ以上か)
 カプセルの中に浮かぶアイリスの身体はそのほとんどがすでに失われていた。右腕、左腕、右脚、左脚。四肢はとうに溶け去り胴体の方も胸部より下は残っていない。長い髪が顔にまとわりつき表情を隠しているため、呼吸の度に上下する肩のかすかな動きがなかったら死んでいると思われてしまったかもしれない。
『はぁ……はぁ……』
 侵蝕が進むにつれアイリスが苦しむ時間も長くなっていった。彼女がどれほどの痛みを感じているのか、ミコトには知るすべもない。彼は自分の出来ること、自分に託されたことをするだけだ。ーーたとえそれがどのような結末をもたらすことになっても。
 ミコトはキーボードを軽く操作してテレビ・チューナーを起動した。ディスプレイの隅に小さく新たなウィンドウが現れ、会見場の様子が映し出される。画面の中ではキングストン=メイヤーがいつかのように、市民に向けて熱弁を振るっていた。
『ーーついにここまでたどりつきました。あと一歩、あとほんの一歩です。我々は歴史の瞬間に立ち会おうとしています。未だかつて誰も見たことがない”ブランク・ルーム”、その秘密を解明する直前まで我々は来ているのです。五日後日曜日の午後七時、我々は最後の挑戦を”ブランク・ルーム”に対して行います。その挑戦が終わったあと、この街の歴史は新たなステージへと突入していることでしょう』
 会見場で歓声が上がった。だれもが市長の巧みな弁舌にアジテートされ、熱狂している。おそらく家庭で、職場で、あるいは街角で。これを見ている市民も神経が興奮するのを感じているに違いない。彼は大衆をその主張に巻き込むことにかけて天才的な能力を持っている。そんなスクリーンをミコトは相変わらずの無表情で眺めていた。
『……ミコト』
「アイリス、起きて大丈夫なのか? 」
 いつの間に目覚めたのか、アイリスが頭を起こしてこちらを見ていた。
『いよいよ、ね』
「……」
『ごめんね。こんなつらいこと頼んで。でも……』
「言わなくていい」
 ミコトは乱暴にキーボードを操るとチューナーのウィンドウを閉じた。他のインフォメーションボードも次々と終了させ、あとにはブラックアウトしたディスプレイだけが残る。
「これは僕の義務だ。。キミが気にすることじゃない」
『……そうね、ごめん。でも一つだけ言わせて』
「……」
『ありがとう。今まで私の我がままにつきあってもらって、感謝している』
 カプセルからの光が弱まった。アイリスが休眠モードに入ったのだ。要求される休眠時間は以前に比べ長くなってきていた。
 穏やかな顔だった。寝ている彼女はいつだって静かな表情をしている。彼女は夢を見るのだろうか? ミコトは今までそんなことも考えなかったことに驚いた。
「……ふん」
 大きく背中を後ろに投げ出すと、椅子のリクライニング部分がぎしぎしという音を立てた。頭上には暗闇が広がり、その先には何も見えない。
Scene 6 : 
 最後の五日間はあっという間に過ぎていった。。アイリスの消滅後、オリジナルシステムがクラッシュしないようにつなげるバイパスプログラムの構成と検証。ハッキング誘導経路の確認。緊急時の干渉ルートの確保。計画に一分の隙も出ないよう、いつも以上に繊細にコードを確認していく。
「大丈夫、だよな」
 準備は怠っていないはずだった。千を越えるハッキングのパターンとその対処法はすでに用意している。さらに言えば以前までと違い、今では相手の顔が見えている。グレンの手法については誰よりも詳しいはずだ。それでもミコトの首筋にはちりちりと嫌な感触が焼き付いている。拭えない悪寒。思わず身震いしてしまったところをアイリスに見とがめられてしまった。
『ミコト、寒いの? 』
「……平気だよ、これくらい。多少寒い方が頭が冷えていい」
『私のせいで風邪なんて引かないでね。そんなの、イヤだから』
 アイリスはまだ心配そうな表情で赤い液体の中に浮かんでいた。肉体の八割を失った、もはや人間と言えるのかさえ疑わしい状態の聖女。ミコトは顔を向けずに答える。
「僕のことは良い。それよりも、そろそろ時間だ」
 ディスプレイの端に表示させたデジタル表示の時計が十八時五十七分を示している。ミコトはワークステーションを起こし、必要なアプリケーションを展開し始めた。最終チェック。あそこまで大体的に発表した以上、時間をずらしてくるということはないだろう。しかし時刻が予告されているというのは時限爆弾のタイマーを見せつけられているようで、かえって落ち着かなかった。
『……んっ! 』
 アイリスの喘ぎ声とともに、カプセルの中が俄に騒がしくなった。細かい泡が次々と彼女の周りに立ち上る。
 幾重にも張り巡らされたセキュリティ防壁がもろいところから突破されていく。だがこれはミコトの筋書き通りだ。
「よし、行くか」
 十九時〇〇分ジャスト、最後のハッキングは定刻通りに開始された。
 キーボードを操るグレンの額には汗がにじんでいた。ハッキング開始から既に二時間が経過している。”ブランク・ルーム”の最後の砦、第六六六ブロックはそう容易くは扉を開いてくれないようだ。
「……先輩、少し休んだらいかがですか」
「いや、変に流れを変えたくない。作業自体は順調だしこのまま行こう」
 シーリンが声をかけるが、グレンは首を振った。差し出されたボトルだけを受け取り水分を補給する。疲労は隠しきれないが、それを上回る充実感が顔に表れていた。
「もう少しだ、もう少しで突破できる。休んでいる暇なんてないよ」
 そういう間も手はキーを叩き続けている。ディスプレイは二八九番目のサブ・ブロックを開放したことを告げていた。
「キミも席に戻ってくれ、シーリン。終わったら何かおいしい物でも食べにいこう」
「……はい、楽しみにしています」
 ぺこりと挨拶をして定位置にかえっていくシーリン。グレンはそれを見送るとよしと気合を入れなおしてディスプレイに向き直った。
「進行度九八パーセント、了解。残るサブ・ブロックももうわずかか……」
 ミコトはインフォメーション・ボートからのメッセージを確認した。事態は順調に進んでいる。あと少し、最後までトラブルなく扉が開かれたときにミコトの仕事は終わる。
 アイリスは今、声を上げることもなくケーブルに吊られてカプセルの中で目を閉じている。腕と胴の外縁部が僅かに溶けたあとはごくゆっくりとしか侵蝕は進んでいない。これはシステムの中核が彼女の頭胸部に集中しているためであり、これもまた予想通りだ。
 予想通り、予想通りではあるのだが、ミコトはあのときに感じた嫌な感触を未だ拭えずにいた。
『……あっ』
 ごぽっ、と大きな気泡が生まれてアイリスの下胸部が崩れ落ちた。肉の欠片は底につくまでに溶かされ、何も残らない。剥がれ落ちたあと、生身の人間であれば心臓があるであろう場所には赤く不気味に輝く結晶体が埋め込まれていた。
 宝石のような煌めき。固形質の殻の内側にもやもやとしたものが閉じ込められている。彼女を磔にしていたケーブルは背中を貫通し、そのクリスタルに直結していた。アイリスの顔が苦痛に歪む。
「アイリス……」
『見ないでミコト。ちょっと恥ずかしい、かも』
 笑おうとするその努力が痛々しい。彼女の見えないところで唇をかむ。最後のサブ・ブロックが突破された。残されたのは最後の領域、”キー・ストーン”だけだ。せめて彼女がこれ以上苦しむことのないように、ミコトはバイパスブログラムを接続する準備を開始するーーその時だった。
 クリスタルの中のどす黒い物が急に実体を持ち始めた。それまで霞のようにぼんやりとしていた物がはっきりとした輪郭を持つように凝縮していく。ドクン、ドクン。本物の心臓のように脈拍を刻み始める。鳴り響くアラート。
「……なんだ? 」
 こんなパターンは想定していない。ディスプレイはしきりに警告を訴えてくる。ドクン。自分の脈拍も早くなってくるのも感じる。アイリスが泣きそうな声で叫んだ。
『ミコト、おかしなプログラムが起動してる! システムの管理権が奪われそう! 』
「なに? 」
 ミコトは素早くステータス・ウィンドウを開いた。外部からのハッキングではない。グレンの攻撃はまだ”キー・ストーン”の外側に向けられている。
(どういうことだ……? )
 シティの総合管理システムの状態をモニターするウィンドウを開きチェックする。
……イースト・ステーションで信号トラブル、リニアのダイヤに乱れ……ウェストブロック、エンド地区で小規模の火災、通報と避難誘導を実施済み……セントラル・バンク第二支店で警報に反応、ガードマシンを派遣……
 数百万の人口を抱える都市から溢れ出る情報の奔流。その中の一点に目を止めたミコトは吐き捨てるように呟いた。
「……お前を作った奴らはよほど意地が悪いらしいな、アイリス」
『どういうこと? 』
「内側から自壊プログラムが走り始めている。このままお前��消されると連動して総合管理システムがクラッシュする仕組みだ」
 シティの全機能を統括する総合管理システム、それが機能不全を起こすということはこの街が終わることと同じだ。データサーバーは全て飛び、リニアトレインや無人フライヤーはコントロールを失い墜落、社会インフラは全て停止する。いや、それだけにとどまらない。農業や畜産のプラントが止まれば食料がなくなり、濾過装置が止まれば水がなくなる。数少ない生活物資を巡って暴動が起きるのはさけられない。
『そんな……』
 グレンのハッキングは今も続いていた。完全に制圧されるのも時間の問題だ。そして今回の場合、それが破滅への引き金となる。
 ミコトはラップトップPCを有線でワークステーションに接続した。極限までチューンした特注のハイエンドモデルだ。瞬発的な処理能力ならワークステーションにも負けない。
 ワークステーションのリソースは今もシステム移管シークエンスに使われている。これ以上のことをこなすには多少のリスクは負わなければならないだろう。
「……オベリスクに干渉してハッキングの進行を遅らせる。時間を稼いでいる間に自壊プログラムへの対処だ。クラックするかループ回路に押しやって自滅させる」
 ハンデというには大きすぎるビハインドだった。一人が背負うにはあまりにも重すぎる。
『……できるの? 』
「できるさ。伊達に天才やってる訳じゃない」
 ミコトは彼女の不安を振り払うように不敵に笑うと、電子の海へとその意識を沈めていく。
「……ハッキングです! 攻性プログラムの能力六〇パーセントダウン! 」
「なんだって! 」
 シーリンの悲鳴のような報告にオペレーション・ルームの空気が一変した。偉業達成を前にしたざわつきから、これからどうなるんだという混乱へ。伝搬した不安は一気に室内を覆い尽くそうとする。パニック寸前になったメンバーを引き戻したのはグレンの力強い声だった。
「落ち着け! まだ失敗した訳じゃない! ーーシーリン、ハッキングの発信元は!? 」
「はっきりとはわかりませんが……おそらく市内です。ローカルネットに直接割り込んできています」
「アルファチームは攻撃を続行。ベータチームはシステムを守れ、サーバーのリソースを一部まわす。シーリン、キミはガンマチームと発信源の探知だ」
 元々ハッキングに対する防御なんて考えていなかったプログラムたちだが、それでも一度に六割も無力化されるとは想定外だ。いや、そもそもオベリスクのセントラルサーバーに置かれたこのプログラムが攻撃を受けているということがすでに異常なのだ。
(……オベリスクへの侵入か)
「まさか、な」
「先輩? 」
 シーリンが心配げな視線をグレンに向けてくる。彼は首を振ってそれを打ち消した。
「……なんでもない。ベータチームの指揮は俺が直接執る。俺の目が黒いうちはここのシステムに好き勝手はさせない」
 ミコトは自分の身体がだんだんと火照ってくるのを感じていた。こんな感覚はカレッジのシステム侵入を巡ってグレンとやり合ったとき以来だ。
 焼き切れるまで頭のエンジンをまわし続ける。一瞬たりとも気は抜けない。付け込まれ、蹂躙される。相手はそのグレンと、この街の創造主とも言える存在なのだから。
「・・・・・・強制アクセス、フラッグナンバリング変更。よし」
 画面の端に小さいウィンドウがポップアップする。送り込んだジャミング・プログラムからの救援信号だ。
「こんどはこっちか。プログラム二五八番から二八七番まで再展開」
 グレンの力量は予想以上だった。妨害プログラムは送り出す端から無力化され逆襲を受けてしまう。偽装のためのサーバーを噛ませる余裕すらなさそうだ。
(ーーもとより覚悟の上だ。好きなだけ暴れてやるさ)
 自壊プログラムの一部を切り離し、コマンドラインをループさせる。少しずつ自壊プログラムの攻撃能力を削ぎ落す。地味ながらも有効な戦術ではある。しかしーー。
『まただわ。いくら消しても次々発信されてくる』
 プログラムのマスターデータを直接クラックしないかぎり、コピーをいくら壊したとしても際限なく修復されてしまう。相手は起動条件が揃えばオートマチックに動くアルゴリズムだ。持久戦を挑めば勝ち目がないのは分かりきっている。
「選択の余地は無い、か」
 八十七回目のクラックを終えたあと、ミコトは吐き捨てるように呟いた。ため息をつき、電子キーを腰のケースから取り出すとワークステーションのメモリスロットに差し込む。
『……ミコト? 』
 「ーー五分だけ時間を稼いでほしい。総合管理システムを一時的にダウンさせてその隙に”キー・ストーン”に侵入する」
 自壊プログラムの本体を叩くにはそれを発信している”キー・ストーン”のプロテクトを突破しなければならないが、グレンとの二正面作戦ではここの設備はあまりに貧弱だ。向こうの動きを何とか封じ、全てのリソースを費やして初めて勝機が見えてくる。
『でも、それじゃ、街が全部止まっちゃうってことに……』
「だからキミに頼むんだアイリス。構造上、”ブランク・ルーム”の領域は外部からダウンさせることができない。オベリスクのシステムを止めている間、必要最低限のライフラインはキミが維持してくれ」
 ”キー・ストーン”から離れたアイリス自身の処理能力がどれほど残っているか。それはミコトにも分からない。あるいは彼女に大きな負担をかけてしまうことになるかもしれない。それも全て踏まえた上でアイリスは静かに頷いた。
『……わかったわ。街は任せて』
「すまないな。結局こんなことになって」
『いいの。みんなを守るのが私の仕事だから』
 まだ痛みはあるはずだった。速度が落ちてきているとはいえ、身体の分解は続いている。
(ーーどうして彼女が苦しまなければならない? )
 幾度となく繰り返してきた自問。答えは未だ見えてこない。これが彼女にとって最後の苦しみとなるようにと願いながら、ミコトはブレイク・プログラムの実行キーを入力した。
グレンはハッカーからの攻撃を跳ね返しながら、予感が確信に変わりつつあるのを感じていた。高度で洗練されたアルゴリズムは通常では考えられない速さでオベリスクの基幹部に侵入してくる。だが画期的なその手管も手の内を知ってしまいさえすれば対処は容易だ。グレンのカウンターアタックは徐々にではあるが侵入を跳ね返し、むしろ押し込みつつあった。
「すごいな……主席エンジニアに選ばれるだけのことはある」
「……」
隣では年上の部下が驚嘆の声をあげていた。主席エンジニアはそれには���えない。眉間にシワを寄せたままディスプレイを睨んでいる。 
  どれだけ優れたアルゴリズムだからといってそれがそのまま彼が組み上げたという証拠にはならない。むしろ元となるアイデアさえ共通ならば洗練させればさせるほどその姿は似通ってくるものだ。
(だが……)
プログラムに限らず、人が作ったものにはその端々に作り手のクセが出る。これは消そうと思ってもそう簡単に消せるものではない。
理性ではわかっていた。ただ感情が、積み上げてきた信頼がその事実を否定していた。
「……なんだ? 」
 オペレーション・ルームの照明が不意にちかちかと瞬いた。故障か? だとしたらずいぶんとタイミングの悪い……。
 グレンの嘆きは長くは続かなかった。照明の明滅が予備動作だったかのように、次の瞬間には照明を含むほとんどの電子機器の電源が落ちた。窓一つない室内が暗闇に覆われる。
「どうした! 」
「わかりません! システムが全部止まっています! 」
 叫び声での応酬は非常電源が作動するまで続いた。非常灯の頼りない明かりが室内をかすかに照らす。いくつも並べられたディスプレイが一斉に再起動を始めた。エラーログを読み取った各班から報告が上がってくる。
「アルファチーム、システムの強制終了のため接続がカットされました。制圧達成は未確認」
「ベータチームから報告、外部からの妨害は止まりましたがディフェンスプログラムにもエラーが発生しています。復旧までは時間がかかりそうです」
「ガンマチームは……」
 シーリンが報告を述べようとしたところでエアロックのドアが開いた。足音も荒々しく、キングストン=メイヤーが秘書官を引き連れ入ってくる。
「カミンスキー君、なにが起きた? 」
「……オベリスクの基幹システムがダウンしています。しかし、正副予備の三系統が同時に不具合を起こすとは考えられません。おそらく外部からの攻撃です」
 それもかなりの腕前の、とグレンは心の中で付け足した。心当たりは一人しかいない。
「それは先ほど解析の妨害をしてきたのと同じ輩かね? 」
「……確証はありませんが」
「ーーふむ。それなら……」
「あ、あの」
 シーリンが二人の会話に割り込んだ。傍らに控えていた秘書官が露骨に嫌そうな顔をするが、意外にもメイヤーが続きを促した。
「どうした、コール技術官? 」
「さ、先ほどの大規模攻撃のお陰で侵入者の居場所が分かりました。サウスブロック第九地区、ウィークストリートからで間違いありません」
 声は上ずっていたが端的に纏められた報告だった。メイヤーの顔つきが変わる。グレンが不可解そうに問いただした。
「フェイクという可能性はないのか? いくらなんでも特定が早すぎるが……」
「それがどういう訳か全く偽装がなされていなくて……」
 ミスか? グレンは自問する。まさかあいつほどのやつがそんな初歩的なミスを犯すはずがない。ということは……
(ーーなにか向こうにとっても予想外の事態が起きている……? )
「市長……」
「この件はこちらに任せたまえ、カミンスキー君。君たちエンジニアにはシステムの復旧と、何より”ブランク・ルーム”へのアタックを再開をしてもらわなければならない」
「攻撃の再開ですか? しかしこの事態です、まずは市内の安全がどうなっているか確認しなければ……」
「カミンスキー君、考えても見たまえ。敵がオベリスクにハッキングするだけの技術力をもっているとして、どうしてこのタイミングなんだ? 」
「それは……」
「向こうは明らかに我々の解析を妨害したがっている。ここで引くのは敵に無駄に時間を与えるだけだ。今解き明かさなければ永遠に機を逸することになりかねない」
 メイヤーの主張がもっともだということはグレンにも理解できた。あいつの目的が何であれ、”ブランク・ルーム”の中身を守りたがっている。次に相対したときにはさらに強固なプロテクトを築いていることだろう。
「ーーセントラルサーバー、一部ですが復旧しました! 情報処理能力平時の六〇パーセントまで回復しています! 」
「行きたまえシティ主席エンジニア、グレン=カミンスキー。私が何のためにキミを選んだのか分からない訳ではあるまい? 」
 わずかな沈黙があった。シーリンの場所からはグレンの表情が伺えない。しかし彼は背筋を伸ばし、市長に向けて恭しく敬礼を捧げた。
「わかりました。攻撃を再開させていただきます」
 シーリンが気遣わしげな目でこちらを見ているのが分かったが、グレンは気づかない振りをした。先ほどまでと同じように周囲に指示を飛ばし攻撃の準備を整えいく。市長はその様子を確認すると、足早にオペレーション・ルームを後にした。
 かつかつと廊下に革靴の音が響き渡る。早足で進むメイヤーの顔は冷たく、険しいものになっていた。非常灯のみの明かりの中、落としたトーンで秘書官が彼に話しかける。
「……市長」 
「”ハウンド”を出す。生け捕りが望ましいが最悪の場合射殺しても構わん」
 秘書官は無言で頷くと暗がりの中へ消えていった。
 エレベーターホールでメイヤーは立ち止まった。ガラス張りになった壁からは市街が一望できる。彼は窓際に立ち、数百万の市民の顔を思い描きながらそれを眺めた。
「ーーこの街は私たちのものだ。いつまでも掌の上で踊らされていると思うなよ」
 常に明かりがともり不夜城とも称されるこの街が今では暗く沈みきっている。もう何年も見たことのない月と星が夜空の中に浮かんでいた。
『……』
 アイリスは先ほどから目を閉じたまま一言も発していない。ライフラインの維持に集中しているのだろう。そしてミコト自身にも彼女を気にかけるような余裕は全くなかった。
 シグマドライバ。大学時代にグレンと思いついたアイデアを元に生み出したとっておきのツールだ。それを駆使して”キー・ストーン”の中を、深く深く潜行していく。
 システムダウンの影響はこの砦の中にも及んでいる。街の蠢きすら聞こえないしんと静まり返った部屋の空気は深海のように二人の身体を包んでいた。着底。システムの中の最古の記憶領域にミコトは辿り着く。
 残された日付はもう何百年も昔の物だ。埃にまみれた記憶領域の中を慎重に探索する。潜行開始からすでに二分、時間はない。逸る気持ちを抑えつつも、先へ先へと進んでいく。
「……あった」
 プログラム・アポトーシス。生命が個体をより良く保つために自らの細胞を死に至らしめてしまうという機構。そんな名を付けられたプログラムが深部階層に丁寧に格納されている。発動すれば数百万といった人々を殺しかねないそれは気が抜けるほど簡潔なアルゴリズムで記述されていた。
 これを消せば終わる。コードを選択し、デリートキーを押し込んでーープログラムは消えなかった。
 カチッ、カチッ。何度試してみてもプログラムは消えない。あざ笑うかのようにそこに存在し続けている。
「このっ……! 」
 それなら上位階層ごと消し去ってやる。ミコトは選択範囲を広げようとするが、「彼女」の声がそのその動作を押しとどめた。
『無駄だよ。それは大事なシステムの一部だからね。消させるわけにはいかない』
 声がしたほうにミコトは振り返った。赤い培養液に満たされたカプセルの中で、「彼女」はかすかに笑っていた。目は開かれ、身体の侵蝕も止まっている。確かに彼女の顔だった。確かに彼女の声だった。だがそこにいるのはミコトの知る少女ではなかった。
「アイリス……? 」
『アイリス、か。なるほど、確か前世紀の神話の中にそんな名を持つ女神がいたな。良い名だが、これにつけるには少々もったいない気もするな』
「誰だ、お前は」
 問いつめる声が震えていた。得体の知れないおぞましさをミコトはこの声の主に感じていた。そんな彼の心のうちを知ってか知らずか、「彼女」は口の端をわずかにと持ち上げてにやりと笑った。
『ここまで来たのは私が生み残されてから初めてだ、ミコト=カツラギ。たかだか二百年程度でここまで辿り着けるとは想像もしていなかった。称賛に値するよ』
 定型文のような祝辞を述べてから「彼女」は部屋の中をきょろきょろと見回し始めた。あちらからこちらへ。そっちから向こうの隅へ。興味深そうに眺め回す。
『よしよし。まだ設備自体に痛みは来ていないようだな。私の設計に誤りはなかったということか』
「さっきから何の話をしているんだ」
『おや、キミともあろうものがそんな質問をするのかな? どうせ察しはついているのだろう? 』
 ミコトは顔をしかめた。
『分かってはいるが認めたくないーーそんなところかな。誰しも直視したくない事実というのはあるものだ』
「黙れ。お前には言ってやりたいことが山ほどある」
 ほう、と「彼女」はわざとらしく目を大きく見開いてみせた。
『何かなーーといいたいところだが、まあ想像はつくよ。これのことだろう? 』
 これーーもう胸から上しかなくなった少女の身体を示しながら答える。カプセルの中、ケーブルに繋がれた聖女。何もない場所(”ブランク・ルーム”)を守るために捧げられた生け贄。
『しかしこれは仕方のない犠牲なのだ、ミコト=カツラギ。優れた技能をもつキミなら分かるだろう』
「分からないね、分かりたくもない」
『まあそう言うな。ここは一つ昔話をしようじゃないか』
「……」
 何も言い返さないのを了解の証と受け取ったのか、「彼女」は幾分芝居がかった口調で語り始めた。この街にとっての創世、その神話とも言うべき話を。
『あるところに、非常に科学が発達した街があった。彼らには作物を育てるための豊かな土地も、工業製品を作るために使える資源もなかった。ただ優れた頭脳と技術だけがそこにあった』
『街は技術を売り物にして生きてきた。人が生きるためには例外なく技が必要だ。技があればなんだって生み出せる、作り出せる。モノではなく技術を使い、街は偉大な発展を遂げた』
『ところがある日、街の中で諍いがおこった。技術は街の人々の生きる糧であり、富の源泉でもある。技術を独占しようとする人々とそれに反抗する人々の間の争いはほんの少しの火種のせいで大きく燃え上がった』
『街を守るための技術は街を焼くために使われた。人々を飢えから救うための技術は人々に毒を飲ませるために使われた。不釣り合いな技術に囲まれた人々は自分たちがどんなことを出来るモノを生み出してしまっていたのか、まったく自覚していなかった』
『街は滅び、人々は散り散りになった。後に残されたのは技術だけ。謝った使われ方をした可哀想な技術たちだ。数百年経ってーーそれを人々はまた手に入れようとしている』
 「彼女」はそこで言葉を切った。哀れむような、あきらめたような、そんな不思議な目でミコトを見つめる。
『我々はキミたちに同じ過ちを繰り返して貰いたくないのだよ。技術は残す。だが管理しなければならない。過ぎたる炎はその身を焼く』
「ーーアイリス一人に罪を負わせてもか? 」
『最高のプロテクトのためには必要だったんだ。生体分子の振る舞いはもっとも解析が難しい物の一つだったからねーーもっとも、そのプロテクトもキミたちの前に破られてしまいそうだが。独自に発展したのはハッキング技術ばかりとはね。まったく人間というもの��欲深い』
 嘆くように「彼女」は言う。
『隠せば隠すほど暴こうとし、少しでも役に立ちそうなら何が副産しようが顧みない。そして今も技術を巡って争いを繰り広げている。何年何百年経とうが人間というものは変わらない』
「……なるほどね、アイリスが死にたがった気持ちも分かる気がする」
 ミコトは立ち上がった。声はまだ震えていた。恐れではなく、怒りのために。
『キミの同情は理解できるよ。だが無闇な争いを起こさないためにもーー』
「言い訳は寄せ。お前らのつまらない自己顕示欲につきあう気はない」
『自己顕示欲? 』
「ああ。お前らはなんだかんだいって自分たちが作った技術を抹消するのが惜しかったんだよ。だからこんな回りくどい方法で封印した。使いたくなったらいつでもまた引っ張りだせるように。僕が彼女に同情したのはそのつまらないエゴにつき合わされているからだ」
 ミコトはカプセルの中の彼女を見つめた。彼女の口を借りてしゃべっている「彼女」ではなく、だれよりもこの街と人々を愛していたアイリスを。誰にも知られることなく犠牲になっていた少女を。
『わからないね、ミコト=カツラギ。技術は富の源泉だ。何もないこの土地に人が生きるためには技が必要だった。我々の遺産がなければこの新たな街は存在しなかっただろう。もちろん、キミもだ』
「なければ良かったんだよ、この街なんて。過ぎた技術は世界を歪ませるーーお前の言った通りだ」
 ミコトはキーボードを操作した。起動したハッキング・プログラムはいとも簡単にロックを打ち破る。創造主は今、ミコトの目の前で無防備な姿で晒されていた。「彼女」の顔が驚愕に歪む。
『そんな……! 』
「どうした。ここの人間がハッキングが得意だと言ったのはお前だぞ? 」
『……私を消去するというのかね、ミコト=カツラギ』
 ミコトは答えない。
『いずれその決断を後悔することになるさ。パンドラの箱を開けてでてきたものが何か、知らない訳ではあるまい』
「でも最後に希望が残った」
 かたんと軽い音を立て、エンターキーが入力された。強制終了、メモリ・フォーマットスタンバイ。再起動を開始します。
「……」
 ミコトは無言でアイリスを見上げていた。ハッキングは再開され、わずかに残っていた身体の部分も分解が再び始まっている。まだ目は閉ざされたままだが、お陰で彼女が痛みを感じなくてもすむのならそれも良いだろう。
 自壊プログラムはデリートされ、システムのダウンも回復した。妨害のなくなったグレンの解析は順調に進んでいる。使ったラップトップやメディアディスクは記憶媒体部分を粉々に砕いたのでデータの復元は不可能だろう。今度こそミコトのやることは残っていない。
 長いようで短い二年間だった。心にぽっかりと穴があいてしまったような喪失感が身体の中を流れていた。
『……ミコ、ト? 』
「おはよう、アイリス」
 彼女が目覚めたようだった。眠たげな目がゆっくりと開かれ、綺麗な虹彩が現れる。まだ夢の中にいるようなぼんやりとした眼差しをミコトに向けながら、彼女は呟くように話しだした。
『良い夢を、見ていた気がするの。街の中を自由に歩き回って、みんな笑顔で、風のにおいがして、それでーー』
 不意に口をつぐむ。自嘲を感じさせる微笑みは諦めと憧れが入り交じっていて、ミコトは何も言えなかった。
『ごめんね。おかしな話をしちゃったみたい。忘れて』
「アイリス……」
 侵蝕はやむことなく淡々と続いていた。美しい身体は美しく、煌めくように消えていく。
『どうしてかしらね。もう痛くないの。だから、心配しないで』
 言葉が見つからなかった。ミコトは口を真一文字に強く結んだ。
『あなたにはいくら感謝してもしきれない。私の代わりに生きて、幸せになってほしい』
「……約束する。キミが安心して眠れるように」
 アイリスは最後に花のように笑い、泡の中に消えていった。彼女を長い間戒めていたケーブルは、カプセルの底に落ちてカランという音を立てていた。
 一人いて、二人になって、また一人になった。機能を果たしたカプセルはもはやその動作を止めている。静寂と余韻。苦闘の末に与えられた平穏。だがそれは長くは続かない。
「ーー突入! 」
 キャットウォークの上の入り口扉がけたたましい音とともに蹴破られた。総勢七名、ライフルを構えた黒ずくめの男たちが無遠慮に入り込んでくるのをミコトは冷めた目つきで眺めていた。
「ハウンドか。市長も容赦がないな」
「ーー動くな、システム不正アクセスおよび国家反逆罪の疑いで逮捕する」
 七つの銃口は訓練された動きでミコトの周りを取り囲んでいた。テーブルが押し倒され、上においてあった物が散乱する。床にぶつかったオレンジは無惨に砕けてその中身をさらけ出した。
「おいおい、あんまり汚さないでくれよ。ここの掃除は大変なんだ」
「黙れ! 必要とあれば射殺の許可も出ている! 」
 リーダーの男が脅すように銃を構え直した。しかし彼はたじろがない。薄ら笑いさえ浮かべている。
「投降しろ。おとなしくしている限り身の安全は保証する」
「ーーいやだね。彼女を裏切るくらいだったら、約束を破る方がましだ」
「っこの! 」
 ミコトはベルトに挟んでいた小型の拳銃を取り出しこめかみに押し当てた。乾いた銃声が、主のいなくなった部屋に鳴り響いた。
Scene 7 :
 街は今日もいつも通りだった。今日という日を生き抜き、明日という日を迎えるため。人々は相も変わらず路上に店を出し、威勢のいいかけ声を上げ、市場には品物を売りさばこうという気持ちのいい熱気があふれている。グレンはそんな通りのオープンカフェの席に座り、売店で購入した新聞を広げていた。
「……」
ーーメイヤー市長ブランク ・ルームの完全解放を宣言。主席エンジニアのカミンスキー氏は特別表彰へーー
 広場で演説する市長の写真がトップを飾り、紙面には長年の悲願がなされたことに対する威勢のいい言葉が並んでいる。しかし無表情なグレンの目は社会面の片隅に注がれていた。
「はぁはぁ、すみません。遅れてしまって」
 駆け寄ってきたのはシーリンだった。いつもより少しだけ華やかな装い。走ってきたせいかその顔はほんのり上気している。
「いや、気にしなくていい」
「 でも……」
 グレンは新聞を畳むと近くにあったゴミ箱の中に無造作に投げ込み立ち上がった。
「行こう、シーリン。時間というのはあっという間に過ぎてしまうよ」
 二人連れ立って賑やかなストリートを歩く。ふとグレンは立ち止まって上を見上げた。真っ青な空を切り裂く総合市庁舎オベリスクは今日もそこにそびえ立ち、街のすべてを監視している。
「グレンさん? 」
「……いや、なんでもない」 
 グレンは巨大な墓標に背を向けると、シーリンと共に街の人混みの中へと消えて行った。  
fin. 
新作「Re:Bloom ~幻想と渇き~」収録の新刊『Re:Bloom』は夏コミC94二日目・西あ-08bにて頒布予定です。
詳しくはこちらから! → 【新刊のお知らせ】テーマ誌『Re:Bloom』夏コミC94で頒布します!【2日目(土)西あ-08b】
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yaminabedoh · 6 years
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【新刊のお知らせ】テーマ誌『Re:Bloom』夏コミC94で頒布します!【2日目(土)西あ-08b】
いつものようにドタバタしながらですが、なんとか新刊出来ました!
テーマ誌『Re:Bloom』、夏コミC94の2日目土曜日西ホールあ-08bにて500円で頒布いたします。
なにやら噂によると壁配置らしいです。10年以上やっているとこんなこともあるんだね、と驚いております。
既刊もいくつか持ち込みますので、よろしければどうぞお立ち寄りください。
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著者:椿かすみ、みちのすけ、伊万里楽巳
表紙:十柄
発行年月日: 2018年8月11日 (コミックマーケット94)
仕様・価格: A5判 48ページ(コピー本), 500円
テーマ「サイカイ」
また、これにあわせて伊万里の新作「Re:Bloom ~幻想と渇き~」と同一世界観の旧作「空白と痛み」(『Log in』(2014)掲載)を全文Webにて公開いたします。あわせてお楽しみください!
→小説:空白と痛み
2018.08.10 創作小説 やみなべ堂 代表  伊万里楽巳(@IRhbby)
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yaminabedoh · 6 years
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【速報】夏コミC94でます【2日目(土)西あ-08b】
サークル「やみなべ堂」は、コミックマーケット94で「土曜日西地区 "あ " 08b」に配置されました!
フェイクニュースではありません。季節外れのエイプリルフールでもございません。
こっそり申し込んでいました。そして受かってしまいました。
やみなべ堂13年目の再始動はテーマ誌「Re:Bloom」(仮)を頒布予定です。
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テーマ誌「Re:Bloom」(仮)
掲載予定作品
伊万里楽巳『サイバネティカ(仮)』※『空白と痛み』続編
椿かすみ『VTuberっぽいなにか(仮)』
みちのすけ『決闘の再来(仮)』
そこはかとなく電脳だったりサイバーだったりな気配……?
(仮)ばっかりだけど果たしてホントに新刊は出るのか!?
乞うご期待!
2018.6.10. 伊万里楽巳(@IRhbby)
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yaminabedoh · 8 years
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【やみなべ】新サイトオープン、やみなべ堂再始動!【おかわり】
2016年、やみなべ堂は生まれ変わる。あの夏の見果てぬ夢を追いかけるため、かつての想いを未来へとつなぐため。やみなべの具材たちは再び立ち上がる!
2ヶ月ぶりの更新、やみなべ堂代表の伊万里楽巳です。
前回の【再始動】で予告していた新サイト、ようやくオープンできるようになりました!今後はこちらのページを拠点に活動していきます。 http://yaminabedoh.tumblr.com/
サイトは移転しましたがツイッターの方でも並行して情報発信をしていく予定です。フォローミー!→ @yaminabedoh ※サイトリニューアルに合わせてアカウント名を少しだけ変更しました。
装いも新たに、新刊は秋ごろに出したいなーと地道に準備を進めております。 改めて「やみなべ堂」をよろしくお願いいたします。   2016.04.10 創作小説 やみなべ堂 代表 伊万里楽巳(@IRhbby)
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yaminabedoh · 8 years
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【再始動】やみなべは生き返る!そこに人の夢がある限り、何度でもな!【リニューアル】
2014年、サークル代表闇狐は志半ばにして倒れた。海は枯れ、地は裂け、全ての食材が死滅したかのように見えた。だが、やみなべの具材たちは死滅していなかった!
ごぶさたしております。やみなべ堂の伊万里楽巳です。   闇狐が事情によりやみなべ堂を離れることになったため、伊万里が代表を引き継ぐこととなりました。よろしくお���いします。   ながらく開店休業状態でしたが現在再始動に向けて準備中です。もうちょっと待ってね。   それに伴いサイト移転&リニューアルを準備しています……が、移転先はまだ決まってません。ごめんなさい。   当面の情報の窓口はツイッターになります。フォローミー!→ @yaminabedo ※2016.04.10追記:アカウント名を微調整しました。→ @yaminabedoh
今年の秋くらいには新刊が出せたらいいなぁ……。   それでは、改めて「やみなべ堂」をよろしくお願いいたします。   2016.01.31 創作サークル やみなべ堂 新代表 伊万里楽巳(@IRhbby)
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yaminabedoh · 10 years
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Fragments : Three Pieces
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著者:道之助、闇狐、伊万里楽巳
表紙:十柄
発行年月日: 2014年8月15日 (コミックマーケット86)
仕様・価格: A5判 60ページ(コピー本), 200円
テーマ「三題噺」
1人1つずつワードを出し、3つそろったら1テーマ。
そんな感じで出来上がったファンタジックな四編。
◯砕けた世界の歩き方:【カンテラ】【マンダラ】【カステラ】
とつぜんに星が砕け、文明は土に呑まれた。埋まった世界を掘り返す少年が、土の中で見つけた決して砕けえぬ美しいセカイーー(道之助)
◯神父ダリオと剣士エリー:【CALL ME 】【玄室】【タイムリミット】
ダリオとエリーの冒険譚。骸骨戦士を吹き飛ばし、壁にはどでかい穴が開く。規格外の審判者は黒棺のなかの「それ」を呼んだーー(闇狐)
◯スズラン畑の黒妖精:【観葉植物】【花の環】【スズラン】
「夜のスズラン畑には死神がいる」月明かりの下、スズランの白い冠。若い僕はそこで蠱惑的な彼女と出会い……ーー(闇狐)
◯春を待つ人
第1話 勇敢な冒険者は何処へでも行く:【カンテラ】【マンダラ】【カステラ】
第2話 勇敢な冒険者は何物をも手に入れる:【観葉植物】【花の環】【スズラン】
第3話 勇敢あ冒険者は何者も恐れない:【なし】
第4話 臆病な冒険者はただ一人を求める:【オーロラ】【流星】【ふりしきる】
冒険者グレイルとその弟子トト。二人は”北の賢者”の元を訪れていた。カステラ、マンダラ、そしてスズラン。雪の国の復活祭。春は誰にだって訪れるものーー(伊万里楽巳)
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yaminabedoh · 10 years
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Fragments-Light
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著者:伊万里楽巳, 闇狐, 椿かすみ
表紙:十柄
発行年月日: 2013年12月31日 (コミックマーケット85)
 仕様・価格: A5判 60ページ(コピー本), 200円
テーマを決めずに制作した短編集。全三編。
◯深夜急行 
深夜の中央高速下り線。助手席の彼女と運転席の彼。禁煙を勧めたりサービスエリアできつねうどんを食べたり小さい女の子と握手をしたりしながら「帰る」場所とはーー(伊万里楽巳) 
◯ワンルームケージ
独り暮らしの「私」と、行き倒れの「狐」が送る数日間の記録。部屋は人の心の中。散らかったワンルームマンションで、生き難い女の子がそれでも足掻くーー(闇狐)
◯年の終わりに
終わらないはずの年の終わり。季節外れの百物語とともに、彼女たちの「猶予期間」も終わりを告げるーー(椿かすみ)
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yaminabedoh · 12 years
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Log in
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著者:伊万里楽巳, 闇狐
表紙・挿絵:十柄
発行年月日:2012年8月12日(コミックマーケット82)
仕様・価格:A5判 102ページ, 500円
テーマ「サイバー」で制作された二作品。
◯空白と痛み
汚染された荒野の中に立つ巨大情報都市。過去そこにあった超高度文明の遺産を解析しながら発展してきたその街は、無から有を生み出すように、技術を糧に資源を生みだしていた。発見から二百年が経った今でも解析出来ないその超技術の心臓部、“ブランク・ルーム”の秘密に都市は血眼になっていた。その影で痛みに震える少女アイリスと、静かにそれを見守る天才ハッカー、ミコトがいることも知らずに――(伊万里楽巳)
◯多層都市バンコク
いつの日か大地は毒を吐き散らすようになってしまった。都市は空へ空へと逃げるように伸び、ここ、タイランド首都、多層都市バンコクも例外ではなかった。トゥクトゥクが走り回り、変異病が蔓延し、末法思想が流行し、王政が形骸化し、しかし技術だけは進化を遂げた混沌の街で、王国軍軍曹サンティは或る任務を受ける――(闇狐)
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yaminabedoh · 12 years
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エルタニア彷徨記2 ―山岳の民― 予告編
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著者:闇狐
表紙:十柄
発行年月日:2011年12月31日(コミックマーケット81)
仕様・価格:A5判24ページ, 無料
エルタニア最新話の予告編をお届けします。
谷間の街アルディーテを出たロイスとセリは、「職人街」ジャーティを目指す最初の足がかり、「旅人の街」ベルンを目指す。 しかしようやくたどり着いたベルンでは、街道が騎士団により封鎖されていた。突然のストーンクラブの出現に、解ける様子の無い封鎖。業を煮やした二人は羊飼いの青年に教えられた山岳の民「ソルデ」の領域に足を踏み入れ、山越えを図るが……。
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yaminabedoh · 13 years
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海嘯
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著者:椿かすみ, みちのすけ, 一発屋, 伊万里楽巳, 闇狐
表紙:十柄
発行年月日:2011年11月3日(第十三回文学フリマ)
仕様・価格:A5判160ページ, 600円
やみなべ堂結成五周年を記念して制作されたテーマ「海」の短編集。
◯インタファランス
延々と海の絵を描き続ける少年。しかし、その色は見える色とは明らかに異なっていた――(椿かすみ)
◯泣き虫のアリア
点在する怪異を調査して回る先生と助手の二人組。「人魚の泪」という真珠を手掛かりに田舎町に辿りついた二人は――(みちのすけ)
◯ロールシャッハー
ロボットに仕事を取られた女性。苦心の末勝ち得た職もまた同僚がロボットだった! しかしそのロボットはどこか他とは違っていて――(一発屋)
◯カルネアデスの船板
何事もない平和な海辺。小さな海の家と温かな食事。休みを満喫しているようなその陰で、事態は着々と深刻になっていく。そして、少年は選択を迫られるーー(伊万里楽巳)
◯砂の城
砂漠のど真ん中にぽつねんと立つ廃ビル。終わってしまった世界で、たった二人、何のために生きるのか。徐々に死が忍び寄る中、二人の下した結論は――(闇狐)
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yaminabedoh · 13 years
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突発短篇集 怪奇譚
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著者:椿かすみ, 一発屋, 闇狐
表紙:十柄
発行年月日:2011年8月14日(コミックマーケット80)
仕様・価格:A5判 60ページ(コピー本), 無料
ラジオの怪談話に胸を躍らせた経験はおありだろうか? 本当のようで本当に思えない話を聞いたことはあるだろうか? 電波に乗せて、あなたに届く怪奇譚。夏コミ仕様、納涼でお届けいたします。
◯猶予期間
ありふれた七不思議、恐くない恐くない……そう言い聞かせて夜の学校へ「忘れ物」を取りに来た少女が見た「学校の怪談」とは?ーー(椿かすみ)
◯ラジオ
ラジオを通じて届いた不思議な放送とは?ーー(一発屋)
◯空伝騒動記 蜘蛛
インターネットに潜む「蜘蛛」の正体とは? 現代都市に跋扈する妖怪を、仙道が討つ!ーー(闇狐)
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yaminabedoh · 13 years
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エルタニア彷徨記1 ―優しい傷―
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著者:闇狐
表紙:十柄
発行年月日:2010年12月29日(コミックマーケット79)
仕様・価格:A5判54ページ, 300円
人と鬼と魔物が生きる世界、エルタニアで青年と少女の旅が始まる。 『Pieces of work』に収録したものを加筆、修正して続編に備え、新装版でお届けします。エルタニア、再始動!
谷間を抜ける古い街道。寂れた気配を漂わせた小さな町「アルディーテ」。しがない見習い靴職人ロイスは、慣れない山仕事に足を滑らせたところを一人の少女に助けられる。しかし只の旅人とは思えぬその少女が町に来たことで、彼の穏やかな時間に少しずつ罅が入り始めた。物語はゆるやかに、しかし残酷に一つの町を歯車の中に組み込んでゆく……。
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yaminabedoh · 13 years
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夏の日、残像Ⅱ
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著者:伊万里楽巳
発行年月日:2010年12月8日(第十一回文学フリマ)
仕様・価格:A5判56ページ, 200円
表題作を始めとして思春期の少年少女たちの群像劇を描いた三編。
いつか通り過ぎた青春、そしてその胸を刺す裏側。陽炎のように揺らめいて消えたあの日に切なさと憧憬を抱いて。伊万里楽巳の贈る短編集。
◯絵画教室Ⅲ
絵描きを目指す少年・穂摘、目に障害を抱える少女・日沙子。夕日差す絵画教室の中で織りなされる二人の話。
◯僕らの裏表
宮島潤一は平凡な大学生。趣味は小説を書くことで、可愛い彼女もいたりする。そんな僕らの裏表。上っ面に騙されてはいけない。
◯夏の日、残像Ⅱ
大学進学を機に上京していた兄・和哉。そんな彼と連絡がつかなくなって三カ月、妹の佳織は兄を探して東京へと出ていくことを決意する。暑い夏の日、兄と妹。佳織が兄を追い求めて辿り着いたその先には――。
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yaminabedoh · 14 years
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浮下の園庭
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著者:闇狐, 一発屋, 伊万里楽巳, 椿かすみ
表紙:十柄
発行年月日:2010年5月23日(第十回文学フリマ)
仕様・価格:A5判98ページ, 500円
「地下空中庭園」という言葉をテーマに集められた短編集。
◯空
絶望の多層都市「九龍」で、未だ希望を捨てない子供ーー(闇狐)
◯hole
浮島に穴を開ける男と、それを支える姐御ーー(一発屋)
◯管理人とお嬢様
庭師と、落とされたお嬢様ーー(伊万里楽巳)
◯collapse
幻想の地上を目指す人と、現実の地上を知る人ーー(一発屋)
◯海の在り処
見えないものが視える少年と、少年を気にかける少女ーー(椿かすみ)
彼ら、彼女らそれぞれの「地下空中庭園」。
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yaminabedoh · 14 years
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Don't tell me a lie.
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著者:伊万里楽巳
表紙デザイン:十柄
発行年月日:2009年12月30日(コミックマーケット77)
仕様・価格:B6判120ページ, 400円
「時に君、二重人格の人間がフィクションではなく現実に存在すると、信じているかい?」
伊万里楽巳が贈る異色の恋物語。
何の変哲もない高校生、高城雄一の元に舞い込んだ一通の洋式封筒。彼が進路に悩んでいることなど関係なしに、ラブレターの形をした呼出状が物語を回す。現れたのは自称、二重人格の向野観月。三人分の精神を、ひとつの恋が繋げる。
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yaminabedoh · 14 years
Text
fragments
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著者:闇狐, 椿かすみ, 十柄, 道之助, 一発屋
表紙:十柄
発行年月日:2009年12月30日(コミックマーケット77)
仕様・価格:A5判106ページ, 500円
またしてもテーマを決めずに集められた短編集。
◯石の街
とある空域のとある空中都市。荒廃した地上で続く戦争をよそに、雲の上に浮かぶ多層型空中都市は平穏な時を過ごしていた。輝石と呼ばれる鉱石を核として動く機械達が動きまわるこの都市の一角、ボルドロイ工房で一体の作業機械が働いていた。これは、そんな作業機械の心の物語ーー(闇狐)
◯ハッピーエンド 二階建てのアパート、四つの部屋、四人の住人。ある日、彼らは突然に"世界の終わり"を告げられる。一つの建物と言う"狭い世界"の中、それぞれに少しずつ影響し合いながら、しかし決して交わらぬ四つの道。それらが続く道は、果たして――(椿かすみ)
◯過去の庭 水底の廃墟を歩く者の話ーー(十柄)
◯さんたくろーす 不可思議な街で出会う、少女とサンタクロースの話ーー(道之助)
◯Landscape 二人の旅人、タカシマとローシャが地平線まで存在する巨大な構造物の上にある街、『第三階層』で繰り広げる物語ーー(一発屋)
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