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paxlookbook · 9 years
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中華圏に日本のカルチャーを発信するウェブサイト『6LVD』で中国語のインタビューを受けました。※こちらにはその日本語訳を掲載しています。ご協力くださった6LVDの皆さん、坂崎さんをはじめとするインタビュアーチームの皆さん、ありがとうございます!
6LVD INTERVIEW(中国語)は←こちら。
6LVD INTERVIEW
「Tokyo Illustration vol.07/MACCIU(マチウ)」
 東京のカルチャーシーンで活躍する若手イラストレーターを紹介していく  Tokyo Illustration。第7回目は、 京都出身のペインター/イラストレーターのMACCIU(マチウ)。  CA4LA や BEAMS などファッションブランドとのコラボプロダクトをはじめ、ロゴ制作や CD ジャケットのアートワーク、媒体へのイラスト提供など、 幅広く活躍している気鋭アーティストです。ダークな色使いや世界観も魅力的で、シンプルな線で描かれたシンボリックなアートワークには、強いイメージと空想を与えてくれる不思議なパワーがあります。
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「トラベルグッズブランド“ 3ByThree ”とのコラボの際に制作したラフ集。このブランドの POP UP SHOP が ISETAN 新宿店でオープンする際、初の LIVE PAINTING をやりキャンバス作品も同時に展示しました。」
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「3ByThree POP UP SHOP at 新宿伊勢丹で展示したキャンバス集」
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「“FOREVER IS FOREVER”」 (左) 「“NOTHING IS PERMANENT”」(右)
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「映画.com とのコラボステッカーシリーズ。映画.comの30 万人を超える Twitter フォ���ワーのいる 人気映画情報サイト。このステッカーシリーズの、そんなユーザーの皆さんに向けたプレゼント企画です。」
6LVD INTERVIEW ARTIST:MACCIU(マチウ)
Q:絵を描きはじめたきっかけはなんですか?
A:父が鉄工職人で昔から周りに工具が溢れていたので、小さい頃からヤスリとかノギスとかトンカチとか、そいういったものが遊び道具で。自然と毎日のように何か作ってました。父に手助けしてもらって遊び道具を発明したり、それを友だちに配ったりしていて、その頃の衝動や感動が今に繋がっています。
 仕事として絵を描き始めたのは、学生の頃にmyspaceが流行ったことが大きかったです。最初は趣味でmyspaceの自分のページのタグをいじって改造したり、そこで作品を披露していて、そういうのを見て面白がって仕事をくれる人たちが現れました。myspaceは世界中にユーザーがいたので、STEVE AOKIやTHE DRAGONETTEのMARTINAのような、当時自分がリアルタイムで音楽を聴いていた人たちも「何か作って」って言ってくれるようになって。
 大学3回生くらいだったかその頃からスタートし、気がついたらこれで仕事するようになっていました。
Q:イラストに使う道具を教えてください。
A:個人制作では、キャンバスにアクリルやクレヨン、インク、炭などで絵を描きます。筆は、文字や記号、 シンボルをキャンバスに配置するためカリグラフィの筆を主に使っています。グラフィックでは、Wacom の Intous4 と Mac を使っています。
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「MTV JAPAN の番組『 KARAOKEE TOP50 』のロゴ。映像ディレクターユニット Nicographics さんたちとの共作です。」
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「“ HUG ”シリーズ。キャンバスにする前に、よく PC でグラフィックを作ってから絵を描きます。こうい う順序が逆転した現代的なやり方も好きです。」
Q:絵を描きたいと思うのはどんなときですか。
A:価値観がぶっ壊れたとき。  人を好きになったときや、未知の領域に足を踏み入れたとき、価値が崩壊して気持ちよくなったり、悔しくなったりして絵を描きたくなります。
Q:今描きたいものはどんなものですか?
A:怪物。イマジネーションの外側にいる怪物を描きたいとここ1年ずっと思っています。怪物って、この世界の情報を掻き集めて作られた集大成的な存在だと思うんですが、この世界の情報やシステムの外側にある法則で怪物を描いたとしたら、どんな怪物になるのかって。そもそもそんな法則はあるのか、描くことは可能なのかってずっと考えながら描いてます。今はイマジネーションの外側で絵を描きたいです。
Q:どんなアーティストやカルチャーに影響を受けてきましたか?
A:まず第一は、家族です。そしてブラック・カルチャー。  私の作品のベースには、祖母や両親の教えがあります。私の制作の目的は、世界を変えるキッカケや可能性を提供することですが、その根底には「形のあるものは永遠ではなく再生を繰り返す、この止らない世界で生を楽しむためには前代の思想や方法に敬意を払い、継承し、再編集し、伝達すること」という思いがあって。その思想のベース自体、私も祖母や家族から受け継いだものです。祖母もまた生きる中で誰かや何かからそれを受け継いだのだと思います。
 また、学生の頃に黒人文化の歴史を研究していましたが、彼らの文化もまさにそうで。彼らも「FOLK(家族、同じ文化を共有する共同体)」を大切にし継承と伝達を重んじる文化なんです。それは歴史的にどの共同体も同じですが、黒人文化は近代化しても尚、それをあからさまに体現していますよね。
 例えばHIP HOPのサンプリングなども。時代を経ても変わらないプリミティヴで本能的な敬意がカッコイイなって。刺激になります。
 あと特定の何かや誰かというより、つねに生活すべてに影響を受けています。人々の会話する姿、誰かの顔や身体の筋肉の動き、また何の変哲の壁のシミから古代の人びとが遺した遺跡の装飾まで全部がインスピレーション。
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「“格闘”シリーズ。覆面レスラーたちの格闘シーンは昔からずっと描いています。これは下ネタパンツで有名なTORIO UNDERWEARとのコラボに描いたもの。」
Q:現在のような作風になったのはどうしてでしょうか?
A:何でも削ぎ落とされた記号的なものが好きで、文字やシンボルに惹かれてそれを描くようになりました。これもプリミティヴと言えるかもしれません。
 なるべく情報の少ない削ぎ落とされた本質的なものを配置した方が正直に受け手とコミュニケーションできると思っています。リスクが高くて、とても慎重になることですが。
 また、作品は日常生活のなかで繰り返されるコミュニケーションの産物。コミュニケーションはまさに記号の応酬、そうしたことからもこれらの要素を選ぶようになったのだと思います。そして、「コミュニケーション」つまり人間の活動そのものがテーマなので、記号以外によく人を描きます。
 単純に人間の肉体が好きです。
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「自分のブランド“ PAX ”で初めて作った T シャツ。(“ PAX ”はラテン語で「静寂」の意。これは我々が最終的に目指す場所を示すキーワード。)私のシンボルである骨のマークを繊細なクラックインクでプリントしています。何度も着たり洗濯していくうちにインクが剥がれていって、シンボルが消えて行く仕掛け。制作テーマ“ NOTHING IS PERMANENT. ”を表現しています。」
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Q:子供の頃、何をして遊んでいましたか?
A:そういえば、RPGゲームを学習ノート上で表現するって言う不思議な遊びをしていました。兄がやっていたのを真似したのですが、ノートにドラクエのゲーム画面みたいな、戦闘シーンのページ、武器屋のページ、勇者のプロフィールページみたいなのがそれぞれあって、戦闘シーンが始まるとゲーム画面と同じように魔法のきらきらとか炎を現れた怪物の絵の上に描くんです。コマンドもちゃんとあります。(ガンガンいこうぜ、とか、にげる、とか)。で、HP/MPのメーターも攻撃を受けたらちゃんと消しゴムで消して減らして。闘いが終われば怪物を消しゴムで消す。また怪物が現れたら(タイミングは自分の裁量)また描いて。たまにレベルアップもある。その繰り返し。言葉で説明が難しいのですが、今思えばすごく手間なことしてたな。。
Q:お気に入りのアーティストはいますか?
A:D'ANGELO が大好きです。一言で言えないくらい好きです。
Q:今面白いと思うことは?
A:お笑い芸人「バナナマン」のコント。一時期ものすごくはまってて、それからしばらくお笑い芸人の映像を掘りつづけてます。
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自宅のアトリエと作業場の風景
Q:東京で好きな場所はどこですか?
A:下北沢の近くに住んでいるので、この街が大好きです。下北沢ではよくシーシャ屋に行きます。仕事もここでやったり。普段からシーシャを吸いに行ったり、散歩したり、近所でのレイドバックを大事にしています。あと、踊るのが好きなのでクラブや LIVE にもよく出かけます。
Q:東京で好きな景色・風景はありますか?
A:観客で埋まった LIVE 会場の景色。  東京と関係ないとツッコまれそうですが、個人的に東京では LIVE に行くことがより多くなったので。LIVEの一体感は、何度観ても心が震えます。
Q:これからやってみたいことはありますか?
A:夏は缶詰だったので、今はただただ京都でのんびり過ごしたいです(笑)  クライアントワークスでは、最近徐々に増え始めているロ��制作をもっと増やして行きたいです。やっぱりシンボリックものが好きなのでロゴを作っているときが一番興奮します。
 また最近、同世代の近しい友人だったり、音楽業界の先輩方とタッグを組んでパーティを作るっていう好機がたまたま重なってて。今まであまり経験したことのない「チームで作る楽しさ」を肌で感じているので、人と一緒に何か作るっていうのは今後も活発にやっていこうと思っています。来年には、普段のソロ活動の個展も開く予定です。
ありがとうございました。
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PROFILE> MACCIU 京都出身のペインター/イラストレーター。クライアントワークスでのロゴ制作、媒体へのイラストレーション提供、アルバムジャケットのアートディレクションなど国内外を問わず活動。 MTV JAPANの番組ロゴ、TOWER RECORDSのSUMMERキャンペーンヴィジュアル、CA4LAやBEAMSといった様々なブランドとコラボしてプロダクトも制作。個人のアートワークでは、今年デビューするトラベルグッズブランド「3byThree」とコラボ、そのPOP UP SHOPがISETAN新宿店でオープンする際に初のLIVE PAINTINGを行い、キャンバス作品も同時に展示。今後も活躍が期待される気鋭アーティスト。
http://paxmacciu.com
Text: MAYU SAKAZAKI/坂崎麻結
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paxlookbook · 11 years
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"PAX LOOKBOOK 2012"
Model: Hidetoshi Honma / Francis
Made by Pax Macciu
Supported by LOSVEGA
HUGE THANKS:
Hidetoshi Honma (DSSR CO.), Francis, Munenori Ogawa (DSSR CO.), Ryo Tamura (CONNECTION INC.)
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paxlookbook · 11 years
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