Tumgik
#ママ友達は楽しく談笑
choco322 · 2 years
Photo
Tumblr media
昨日のランチ🍴 ・ #神社巡り からの〜 #鼎泰豊恵比寿アトレ店 #鼎泰豊 #ディンタイフォン #恵比寿グルメ #恵比寿ランチ ・ #ランチコース #からの #追加するよね 😋 #もちろんビール #今回はおつまみ追加 #激混みだった #さすが人気 #泣いてる子供はあやそうねママ友組 😂 #マジでずっと泣き叫んでた #ママ友達は楽しく談笑 #鋼のハートうらやましい 😂 ・ #美味しゅうございました ♡ #Japanesefood #food #foodie #instafood #instafoodie #foodgasm #foodpics #yummy #foodstagram #foodporn #飯テロ #lunch (鼎泰豊 アトレ恵比寿) https://www.instagram.com/p/CerjN8HP0YE/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
usono-musuko · 7 months
Text
2023年10月31日
「教育は生きる活力がある子に対する「生きる戦術」としては有効に機能しますが、その根源の活力を賦活させるのは容易ではありません。」
「人が良心を売る値段の相場はだいたい300万円です。」
「もうシネコンは上映中作品のポスターなどなく、近日公開作のポスターだけを貼るようになってしまった(少なくともイオンシネマは)。シネコンの外に看板もなく、ネットで予約した客だけを相手にしている。道ゆく人を惹きつけ、劇場に誘うという発想は死に絶えた」
「オッサンが最近推しになったアーティストに「初期のビートルズみたい」というのは、他のファンからしたら的外れでキモいかもしれないけど、猫が虫の死骸をくれるようなもので、本人からしたら最大限の愛情表現なんてすよ。」
「「黙っている事はただ言わなかっただけで嘘を吐いている訳ではない」 営業の研修で一番最初に教わった事だなぁ…」
「最初の目的が達成するか消えたのに「まだまだ問題はあるはずだ」と団体の維持のための目的というか間違い探しをやりだすと、いずれ被害妄想の間違い探しをするしかなくなる。そらどの団体でも誰でもおかしくなる。問題が解決したら解散、のジョジョ第三部形式が健全なのだなと思う。」
「これは人生のネタバレだけど、お金を払って学ぶことよりもお金をもらいながら学ぶことのほうが大きい。」
「深夜営業のスーパーで、つい亡き夫の分まで買いそうになった食材を棚に戻しながら、なんか急にメンタルが落ちて動けなくなった時、くぐもった音しか出ないスピーカーから流れてくる日向坂の「君しか勝たん」に不意に勇気づけられ、この世は「大芸術」だけで出来ているわけではないのだと改めて実感する」
「安田均の物語は常に乾いている」
「送り雛の御影遙で俺の性癖は作られた でもオミスが好き」
「嗚呼、もう一度母とお散歩がしたかった。」
「10万円分くらいエロゲ買って 最も楽しく興奮し世界の王になったような気分になれるのは帰り道
「この世は金ばかりじゃないのはそうだと思うけど8割くらい金でどうにかなる世界だなって最近気付いた 残りは仁義と人情」
「(機甲創世記モスピーダ) 最初に受け取って戦いの個人的な理由に成ってたモノを 最後に宇宙に放つことで物語が終るの綺麗」
「>企画的にやりたかったのは小規模の歩兵部隊でロードムービーするSF版コンバット!だから
レギオスは偶にチェックメイト・キングツーすると飛んでくる存在で良かったんよな 老兵たちのポルカ とか好きなんだ俺」
「長く生きてると完治しない心の生傷が多いからな…」
「>kanonは誰かが幸せになっても誰かが不幸になる陰湿なゲーム 奇跡の椅子取りゲームじゃけぇ…」
「人生はいつだって「そんなはずじゃなかった」がスタートの合図。」
「だからせいぜい、自分の周囲 2,3 親等程度に届く範囲で、なんかワルそうでそうでもないすこしわるい、みたいな言動を繰り返して余生をやり過ごそうとする。「階級を裏切れない」的な真面目さあればこそのかなしみだ。たとえ人生パッとしなくたって、卑怯者にだけはなりたくないのだ。」
「伊勢の「佐瑠女神社」っていう芸事にご利益がある神社があって、それに肖ろうとするタカラジェンヌ、舞妓さん、アイドルなんかが千社札や名前入りステッカーを手水舎に貼りまくるんだけど、久しぶりに見てみたら個人でやってるYoutuberの自作シールだらけになってて時代の移り変わりを感じた。」
「おれにとってメチャクチャいい日だったのに、インターネットの向こう側のひとにとっては最悪な日だったり、その逆だったり、同じだったり、まあ関係ない時間がバラバラに、しかし確かに同期して流れてる、ということを確認できるのが痛快だったんだよなー。いまでも痛快だ。」
「自分が正義の側に立ったときが危ないんじゃなくて、他人を人間扱いしなくなったときが危ないんだと思うよ。正義の側に立っても、敵対する相手を人間扱いすることはできるし、正しいことをしたいという願望を軽んじるのは良くないし、あと正義を冷笑してても他人を人間扱いしないのは結局ヤバイ。」
「「女ウケを考えて服を着れるか!」と豪語していた友人が婚活で試しにウケそうな服を着たところ手応えがあったのでそういうのも好きになったと話すのを聞いて『好きなポケモンで勝てるよう考えるよりガブリアスを好きになった方が早い』という格言を思い出した」
「>テレビとリアル将棋への興味がないから藤井くんがどれくらい話題になってるのか分からん 日本でしかプレイされていないローカルボードゲームの結果を主要新聞は次の日全紙一面で報じた」
「「議論や意見交換としての会話」と「毛づくろい的な役割としての会話」は似て非なるモノで、むしろ決定的な断絶がある。
前者には中身のないどうでもいい話題は邪魔になるが、後者もまた、しっかり考えなきゃいけない中身の濃い話が邪魔になる。わりと決定的に国境がある感じ。」
「供給が絶えて久しい推しキャラを顕現させられるのは 本当に助かるよね生成AI」
「羽田で検査場抜けて混雑したところから地方のエリアに行くにつれてだんだん人が少なくなっていくあの瞬間が好き」
「(バビル2世 ザ・リターナー) かつて幼い日にTVにかじりつき、バビル2世の活躍に胸躍らせて応援した、我々おっさん世代の代表として、彼は今ここに登場したのである。
頑張れ伊賀野!」
「20年前のムチムチ巨乳キャラが、今では一般並乳扱いになった。ゾルトラークなんだわ」
「人生でまともな展望を持てなくなった人が行き着く「生きがい」の一つが 「その場で相手を言い負かす」ことですよ、という見解を聞いて、深い納得感と切なさに包まれるなり。」
「高校生とき「源氏物語は生粋のクズ男の所業が羅列してあるだけで面白くありません」と国語教師に言ったら「あの話はその背後にある女達の怨念がメインテーマなのだ」と返されたのでたまに学校教育はいいこと言うんだよな」
「責任は無限に重い(地球よりも、ひとの命よりも)。そして責任というものは原理的に人間が負い切れる、果たしきれるものでは、ないということもわかっている。だから途中で死にたい。責任を負うと誓いながら、責任を果たす前に死ぬことさえできれば、それこそがキズのない人生、美しい人生になる。
ようするに「威勢のいいことを言って、ヤバくなる前に居なくなる」」
「大学の出口のすぐ外に講義ノート屋ってのがあって ノートを勤勉に取った学生がそこに講義を写したノートのコピーを売り、勤勉ではない学生が一部500円(過去問付き)で購入するというデケェシノギが行われててそれがなかったら俺は大学を卒業できなかった」
「>じゃがいも警察は一時期よく見たけどミニスカパンチラ警察を見たことはない ジャガイモもエロければ良かったのにな」
「若いころ、おじさんたちが子供の写真を待ち受けにしてる意味がわからなかったけど、最近はわかる。「仕事めんどくさい」「無職になったって構わない」とか思ったとき正気に戻るためだ。」
「自分の定義で言えば、���人手不足とは組織内にいる人格的・能力的に問題のある人間を排除できない状態のこと」ってことよね。」
「>うちはカレーといえばシーフードだったからちくわカレーだった ギルティなママの味…」
「お客さんがコンテンツを消費する速度がトールキンの時代とは違うからねえ。客の求めに応じて安くて早い定食出してるのに、「鰹節から出汁を取れ」みたいなこと言われたら、クリエイターさんも辛かろう。ナーロッパの登場は世界観設定のコストを下げるための必然だと思うんだよなあ。」
「インターン生に毎朝「楽勝?」と聞いてる。 「何か質問ない?」と聞くと大抵無いと答えるから。 なので敢えて「楽勝か?」と聞くと「楽勝では無いです…」と返答くるので「じゃあどこが楽勝じゃないポイントですか?」と話を進めると、本人自身まだ上手く言語化できてない懸念点を引き出して相談できる」
「日本人にボルドーのフルボディが合わないんだよ 赤ならブルゴーニュのヴォーヌロマネの無銘なら10000円程度で飲める それかいっそ白の極甘口だな ソーテルヌはイケムは別にして特段の当り年でない限り10000円程度で一級が飲めるからお得」
「ボルドー(特に左岸)のいいやつは早飲みしても固すぎて全然美味しくないことが多い 濃くて早飲みできるのとなるとカリフォルニアとかがいいんじゃないかな」
「ちゃおホラーの狂気は異常 今井康絵は「間違った方向にアグレッシブ」で最高」
(ニセモノの錬金術師) 正気ってのは個人の欲望と世界の常識との折り合いがついてる状態 この世界は個人の力が強過ぎて折り合いをつけるのが難しいのでだいたい狂人になる」
「>戦わなきゃ生き残れない能力バトルを考えた場合
狂人にならないほうが不自然ってこったな 皆んな戦ってる最中は策略以外だと基本相手の話は全く聞かないのが合理的ではあるけど狂人ばっか感が強くなる一因だと思う そりゃ敵を完全に無力化しなけりゃ話もクソもないってのは分かるけど同じ言葉を話す相手をああまで無視して戦えるってのが違う価値観の人たちの話なんだなって感じさせる」
「蓋し世の中のトラブルの95%は対人関係のトラブルである、そのトラブルの殆どは他人を近寄せ過ぎ/近寄り過ぎが原因である。以前、老タクシー運転手が「車間距離を取る」ことの重要さを力説してくれたが、あれは強力な人生訓そのものであった。」
「コンテンツはいつ覇権になると思う? 他媒体に進出した時…違う コカコーラとコラボした時…違う お母さんがタイトルを認識した時…違う 乳が盛られた絵なら知らんコンテンツでもRPするオタクくんがエアプ作家が描いたエッチピクチャをRPした時さ!
という理論からフリーレン覇権認定した、たった今」
「高校生とき「源氏物語は生粋のクズ男の所業が羅列してあるだけで面白くありません」と国語教師に言ったら「あの話はその背後にある女達の怨念がメインテーマなのだ」と返されたのでたまに学校教育はいいこと言うんだよな」
「>もう漢文にしろよ 放邦之悪役令嬢 嘗我之転生聖女 獲自由己及妖狼 無双可現代知識 又楽可迷宮配信」
以上。
0 notes
retepom · 10 months
Text
【思いが募るほどに】No.170【直接顔見ては言えない】
料理上手な…チカラくん……
カメラが好きな……チカラくん…………
人の笑顔が……大好きな………
……チカラくん………………ッ(泣き崩れる読者)
猛暑に台風と息つく間もない8月ですが皆様如何お過ごしでしょうか。私事ですが本日午前に健康診断で生まれてはじめてバリウムなるものを飲みました。胃のX線検査がアトラクションだってなんで誰も教えてくれなかったんですか?検査項目が増える年齢でも変わらず健康優良大人でありますように。午後はお休みをとったのでゆっくり合併号を読んで勢いのままラクガキなどをしておりました。というわけで本誌感想も綴って参ります。
「チカラんち料亭だからな」
 え"え"ッ!!?!?!!知らなかったそうだったの!!!!?!?…と出雲風子とシンクロリアクションした読者は私一人ではないはず。学校編に入ってからチカラくんの限界オタクみたいな言動が目立つボス 引き続き適度にポンコツでありがとう ゾッコンの右腕もこれには溜息……前ループの知識が“全て入っている訳では無い”と確認できるのは風子の孤高が少し和らぐ安心感と同時に“出たとこ勝負なところがある”不安感もありますよね。大丈夫かな。
と言うかお弁当忘れた転校生にあげちゃったらお前の飯わい!?!!そういうとこやぞ!!!!優しさでできてんのか重野力…バファリンか……???
「話題の転入生初めてのお昼」
「楽しそうな感じでー」
コレ本当に重野力の台詞なんですか なんだろう この ごく自然に こんな台詞が出てくる日常があったんですか 今読んでるのテンマクキネマじゃないよな アンデッドアンラックだよな
「ただ人の目気にして後悔する道に動くなんてイヤだろ?」
親友オブ・ザ・イヤーは熱海涼に決定です アンタがナンバーワンだよ チカラくんと一生ダチでいて…スポーツ推薦引く手数多になれ……ッ!!
「何かに頑張って動いてる人の一瞬を切り取れるのが」
「なんか自分も勇気が出るっていうか」
このメンタルが前ループからあったんだとしたら本当に 3巻4巻の読み味がまた変わった…!!?やめてくれもう3巻と4巻読み返しすぎてボロボロだよ(主に推しの影響)
「「5月って課題期間中だ…!!」」
こっからとんでもなく怒涛の勢いで時が飛ぶので毎秒瞬き出来ねぇッとなるんですが、パスは使わず5月と9月の課題をこなしたってことは少なくとも8課題…?全部達成したんだったら8報酬……??カットされた課題の報酬でおそらく追加されているであろう“席”に留守番組が先に座ってないと風子、ジーナ、ボイドのトリオで理を全部ぶっ飛ばしてることになるけど大丈夫ですか!!?友才とクリードあたりはもうしれっと座ってるかもね…??いやーでも着席シーンは本編で見たかったァ!!!まだ確定ではないので何とも言えませんが…しかし現場にいる一心校長が孫と戯れてるシーンしかなくて笑う。ヤンチャはるかたや…出雲風子とジーナ=チェンバーがプリキュアしてるので春歌ちゃんもエルちゃんみたいなお洋服着よ かわいいよッ!!出雲風子相手の競争だと本気になるシェン、確実にファンに似たのがわかって満面の笑みです。不真実もジジイで練習しちゃうもんね…日常の切り取り写真良すぎて泣いちまうよ。ついでみたいにコスプレするビリー先生 さては楽しんでいるな???ゴーストはやめろ!!!!!読者の心を突然抉るな!!!!!!!涼ちゃん&ダッツが適度にガラ悪くて最高〜〜〜
「この皆の笑顔は」
「チカラくんが引き出した笑顔だよ!」
あの日 重野力の震えを止めたのは出雲風子なんだよな…そして…今 重野力の背中を押したのが 出雲風子の言葉 なんだよなぁ………(噛み締め)
「チーくん何してんの?」
お母さん可愛いッ やっぱループ後女性陣どんどん美人になってんな……明ママやベロニカさんやフィルママもだけれど戸塚先生が描く“妻”や“母親”ポジションの方々 すごく とても好きです しかし父さんが眼鏡本体タイプで笑っちゃったな 寡黙なのかな
「ボク…」
「カメラやりたいんだ」
来るよッ NikonのCMがッ���!!!
「珍しいね」
「チーくんがやりたい事自分から言うの」
(SUBARUのCMでも可)
「人がボクの写真で笑ってくれるのも」
「写真を撮ることで誰かが笑ってくれるのも」
「大好きで…」
「だから…」
おい神やめろ!!ボヤ騒ぎを起こすな!!!帰れ!!帰れ!!!!余談ですが今週の読み切りで『俺たち人間が 神様(オマエラ)から勝ち取んのさ』って台詞を見て出雲風子に言ってほしぃ〜〜〜ッという気持ちになるなどしました。
「本気で動きたいんだ…!」
「夢として」
なんてタイミングだよクソが………一瞬を切り取るってそういうことじゃねぇんだわ神ィ!!!
 ド
 ン
「い」
「出雲さん!?」
そ う は な ら ん や ろ
「ふぅ」
なっとるやろがい!!!!!!!!!!!
最終兵器彼女 フィジカルモンスター出雲風子のお出ましだぜ!!雑魚は帰ェんな!!!という圧倒的力こそパワーに読者の腹筋もバキバキよ
ジナショ風子のブラザートリオがここで出張ってくれるのめっちゃ嬉しいですが今吹き飛ばしたのは2mの筋肉ではなく2tトラックです マジか???背景で地味に助けに入ってる影あるの細かい
「何故オレが止める役じゃない!!」
一生おもしろいのやめろ これ以上読者人気をあげるんじゃないファン=クーロン ショーンにブラザー認識されてないファン=クーロン 何故か今まで乗れていた黒雲に審議中されてるファン=クーロン
“可視”できないと止められない、ということはジーナの不変ハンドやタチアナの不可触エリアは止められないって判定になるかな 今後も抜け道は色々ありそうだけれどチカラくんが卒業まで、卒業後もカメラを構え続けられるように考えてくれるのか出雲風子 出雲風子ォッ!!好
 爆速展開で合併号でも大満足でしたね。やっぱり長期戦詐欺(読者目線では)だったけれど12月の課題で一悶着ある?ある???というアレも。盛り上がってきたぜェ!!!!夏の描き下ろし日記、ジーナちゃん泳げなかったのか!!?となり イチコさんの水着がセンシティブすぎて5度見しました ありがとうございます。他作品のだとヒロアカが急にホラーぶち込んできて笑ったし呪術が平和で涙出た。野薔薇ちゃん…帰ってきてくれ……あとドリトライ、順位はヤバいんですが2人がちゃんと子供扱いされてる日記でほっこりしちゃった すきです あかね噺は夏の描き下ろし日記も良かったし本編 本編がさぁ〜!!!この…心がギュ……………………となる………落語パートの演出はアニメでも見たいんだけれど、心情描写は実写でも見たい………心の成長や葛藤の描き方がほんとにもう……天才か……………しかし合併号におけるマイ・フェイバリット台詞はロボコの「押して駄目なら微笑んで!」ですかね 表紙でボンドとちゅわん軽々抱えてる腕に不覚にもときめきました。来週はちゃんと服を着て家を出るんだよみんな…
0 notes
toxgo · 2 years
Text
ちょっと思い出しただけ
池松壮亮×伊藤沙莉と言う時点で観ない理由が見つからなかった作品「ちょっと思い出しただけ」 映画あるあるで事前に期待のハードルを上げ過ぎると大体ハズレが多いです。でもこの作品が気になってる皆様ご安心ください。これはハードルを上げまくってもらって大丈夫です。
Tumblr media
クリープハイプのフロントマン尾崎世界観の楽曲「ナイトオンザプラネット」を盟友の松井大吾が映像化した作品です。僕は恥ずかしながらこの作品を知るまでクリープハイプを聴いた事がなかったいわゆるクリープハイプ童貞。しかし、遂に卒業する時が来ました。本当にこの曲が最高過ぎるんですもん。Blogを書いている最中はもちろんのこと、観終わってからもずっとこの曲を鬼リピで聴いてしまっているくらいハマってます。なので、個人的には鑑賞する前に予告編を観るよりもこの「ナイトオンザプラネット」の歌詞を脳内にバッチリ刷り込んでから観てほしいです。きっと思うてる倍は感動します。
youtube
物語は2021年の7月26日から始まります。足の怪我でダンサーの夢を諦めた照生(てるお)とタクシー運転手の葉(よう) この2人が初めて出会った2015年からコロナ禍真っ只中の2021年までの「終わりの始まり」である6年間を照生の誕生日7/26だけにスポットを当てて描かれます。誕生日だけで過去の恋愛を振り返るという設定なのですが、これが僕の思い出にとてもリンクしてしまいました。今から約10年前に同い年で同じ誕生日の彼女が居ました。これってなかなか出会えない確率だったんですかね?付き合ってた期間は短かったですが、自分の誕生日を迎える時にはその子のことを正に"ちょっと思い出しただけ"になってしまいます。
そしてなんと言っても主演の池松壮亮と伊藤沙莉の組み合わせがはっきし言って神。付き合ってた時期の2人の掛け合いやアドリブなどのコンビネーションが抜群すぎ。あと伊藤沙莉の魅力の1つでもある、あの声がやっぱり僕は好きです。
Tumblr media
始めに紹介しましたが、この作品は尾崎世界観の楽曲を映像化したものです。なので僕のグッと来た歌詞と好きだったシーンを照らし合わせていくつかご紹介していきます。(軽いネタバレはご了承下さい)
「吹き替えよりも字幕で 二人で観たあの映画」
1992年公開のジム・ジャームッシュ監督作品"Night on Earth" 尾崎世界観はこの映画が好きすぎて作った楽曲が"ナイトオンザプラネット" 劇中でいつの日かの誕生日にお祝いのケーキを食べながら、2人が好きなこの映画を観ます。余談ですが、ジム・ジャームッシュ作品を他の映画で使用出来ることはなかなか稀な事だったみたいです。
Tumblr media
ケーキを食べながら葉は「吹き替えと字幕どっちで観るのが好き?」と照生に投げかけます。この掛け合いなんかは自然体すぎて、プライベートで2人が結ばれたらいいのになと思ってしまうくらい(大きなお世話) その後に照生がプロポーズを仄めかす所や、葉が子供が欲しいと思わず本音を吐露してしまう演技なんかは観終わった後にジワジワくるはずです。
Tumblr media
「愛とヘイトバイト 明日もう休もう 二人で一緒にいたい」
2人とも休日だった照生の誕生日。照生のバイト先の水族館の休館日にこっそりと忍び込みます。この作品を代表する場面。ほぼ貸切状態の水族館で、まるで2人だけしかこの世界に存在しないような空気感が広がります。マイフェイバリット映画の“エターナル・サンシャイン”で例えるならば、2人が凍った湖の上に寝そべり、夜空いっぱいに広がる星座の見ながらお話をしているシーンみたいな感じ。
Tumblr media
葉の会社のタクシーを無断で借りて来て、映画「Night on Earth」のウィノナ・ライダーのチャプターを真似っ子する所もすんごく微笑ましかった。2人にとってのお決まりな“ジム”のくだりも最高だったのですが、「あなた女優にならない?」というジム・ジャームッシュ映画のセリフは頭に入れて鑑賞下さい。この言葉がとても切なく感じます。
Tumblr media
「あの頃と引き換えに 字幕より吹き替えで 命より大切な子供とアニメを観る いつのまにかママになってた」
2021年の葉には赤ちゃんが産まれています。そうです。この時には照生ではない別の守るべき存在が居るのです。葉の旦那役の康太を演じたのがニューヨークの屋敷。この屋敷がいいアクセントになってました。今後、俳優として活躍する屋敷を目にする機会が増えそうだなと。
ある日コンパに誘われた葉は、特に盛り上がらない呑み会だけど友達として建前もあり、なかなか抜けられない状態。そんな空気に耐えられず外に一服しにいくと、そこに康太が座っていました。康太のフランクすぎる対応に流されるままLINEの交換をする事になるのですが、その時にアイコンにしていた猫の画像にツッコまれます。その猫は照生と一緒に飼っていた"もんじゃ"だったのです。
Tumblr media
ここが照生の事をまだ忘れらていない演出の1つでした。そして2021年の照生誕生日前夜。タクシーの仕事中に乗せたミュージシャンの男に、「トイレに行きたいのですが?」と言われ、たまたま近くを通りかかっただけなのかも知れませんが、向かった先は照生と初めて出会った劇場でした。そこで足の怪我を庇いながら、誰も居ない舞台で1人踊る照生を見つけてしまいます。もしも康太と結ばれいなければ、おそらく葉の性格上、照生に声を掛けていたはずです。でもそうしなかったのは葉に命より大切な存在が出来ていたから。
観終わった後にこの曲を聴いて、1番泣ける歌詞は間違いなくここでした。子供と一緒に見るから"字幕よりも吹き替えで"って、、前半の“吹き替えよりも字幕で”をきちんと回収したグッと来た歌詞です。そして、照生の誕生日を表す時計の時間は決まって何時"7分"になっているのですが、ラストに葉が見たスマホの時間が8分に進んでいる演出も好きでした。時間は待ってくれないし、色々な経験があって誰しもが少しずつで前に進んでいます。
Tumblr media
「最高の場面を焼きつけよう 雨に濡れた帰り道は風で乾かそう 久しぶりに観てみたけどなんか違ってそれでちょっと思い出しただけ」
この歌詞のシーンは冒頭の方にやって来ます。劇中で「Night on Earth」を観るシーンは2回ありますが、1回目はここです。時間軸で言えば2021年。照生は日付が変わって誕生日になった深夜に葉との思い出が詰まったこの映画を1人で見ています。でもなんか違うものを感じてしまいます。おそらく葉との思い出が重なったはず。
そして1人で酔い潰れ、ソファの下で寝てしまい朝を迎えます。��トーリーの中でベッドではない所で寝ている描写はここだけだったので、照生の葉に対する未練を表している場面だったのかもですね。元パートナーとの思い出が蘇る映画や場所ってありますよね?でもやっぱりその時のパートナーと経験した良き思い出をその後に更新する事ってなかなか難しいです。そんな消化するに消化できない"ちょっと思い出しただけ"な気持ちが伝わってくるシーンでした。
Tumblr media
この映画は2人が既に別れている所がポイントです。なんで別れたのか?などの理由は正直あまり気になりません。2人の思い出をある1日だけで振り返り、関係性は終わったけどお互いに"ちょっと思い出しただけ"で気持ちはスッキリと前を向いて生きている描写を大袈裟な演出もなく描き、このコロナ禍な時代も付加価値になっているからこそ伝わるものがありました。そして主演の2人以外の豪華役者陣も見所の1つ。"Paterson"よろしくな永瀬正敏。床屋の篠原篤。ゲイ役の國村隼。その中でも前回のブログでご紹介した河合優実はやっぱり抜群に可愛かったです笑
Tumblr media
予告もなく世界を180度変えてしまったコロナ。まだゴールの見えないトンネルの中にいる状態ですが、そのトンネルを抜けた先は、恐らくコロナ以前の世界には戻らないと思います。働き方、買い物、1人で過ごす時間、新たな人間関係の築き方などなど、現在進行形のコロナ禍での過ごし方がこれからの新しいスタンダードになっていくはずです。
“昔は良かったよね〜”と先輩とのご飯で後輩が聞きたくない話のジャンル上位に位置する様な事柄じゃなくて、コロナ禍前の大事な思い出を“ちょっと思い出しただけ”なタイミングはこれからちょこちょこやってくるはずです。そんなちょっぴりエモい気持ちがやってきた時は大切に思い返したい。いや、絶対にそうすべきな気持ちにさせてくれる素晴らしい映画でした。
youtube
NARI
88 notes · View notes
flamingo-rex · 3 years
Text
2021.04.03
あんまり言いたく無いけど
マナーの悪い客って居てさ…
ま、Cat ch.22って店はBARだし、
アルコール提供するトコだし、お客さんが気持ち良く
楽しく酔って、多少なりの非現実を体験する場所
飲み仲間も出来るし、仕事や年齢も関係無く
飲みニケーションを取れる交遊の場でもある
酔い方は人それぞれ。
それだけに、人間性が現れる
スマートでカッコいい飲み方する人。
コミュニケーション能力の高い人。
知識が豊富で博学な人。
周りの客にも店にも、
気配りが出来る皆んなから好かれてる人。
そのまた逆もある。
酔っ払って、入店し、客や店にも迷惑掛ける人とかね
結構、前にワイの同級生の知人だと言う女性客が来た
同級生の友達であろうが、
ワイは、その人と同級生では無いし、
だから何?ってトコなんだけど
コミュニケーション能力的に、
近似値を見出せるのが、年齢や地域、知人など
限られたワードを使って話しかけてくる人が多いのよ
仮に、友達の友達として、
一気に、直結の友達にワープ出来る訳ねぇし
そこに甘えてちゃ、固有名詞出した友達に
迷惑が掛かる事くらい分からないのか?とも思う。
まぁ、そんな女性が随分、前に来た時
酔っ払った勢いなのか?
初めて会って、初めて入店したのに、
いきなりカウンターの中に入って来たのだ。
さすがに常識を逸脱した行為に、
ワイは沸点に到達したが、この無礼な女の友人に免じて
荒げた態度も取らず、我慢してやった。
後日、焼酎の一升瓶を持って開店前に謝罪に来た。
酔っ払った行為を反省し、謝罪に来ただけ
感心したし、中々、出来る事では無いから
ノーサイドと言う事にした。
その後…何年経過しても
やはり泥酔状態で、ワイワイと騒がしく入店するし
ボキャブラリーの限界なのか、
毎回、例の友人の名前を出してくる。
とりあえずノーサイドにしてやったから
オーダーが有れば、飲み物は出すし、おしぼりも出す
でも必要以上な会話は無いし、当然出来る訳も無い
初回の件を、落ち度とするなら
笑ってネタに出来るくらいに昇華させて欲しいが
それは、過去と現在が同じでは不可能だ
成長しなきゃネタに出来ないし、
同じ事を繰り返してるのに、
毎回、同じ温度で笑えるネタなんて、
この世に在る訳がない!
そんな女性は、友達の友達から、
ワイの友達にポジションチェンジは出来ないまま
店側から言うと、迷惑な客ってポジションに収まり
その友達の友達は、ワイから言わせると
酒癖の悪い迷惑な客の友達って事になってしまう。
とはいえ、合計で5回も来店はして無い人だ。
超絶、塩対応ロボットの様なワイの店に
何故、来るのか解らない。
毎回、記憶無くしてリセットされ、
初見の様な気分で来るのだろうか?
今日もお客さんが引けて、
店を閉めようと片付けしようとしてたところに
酔っ払ってテンション高い女性4人が入って来た。
看板を消す前だったので、断るのは難しいタイミングだった
その女性4人組の先頭は、例の自称:友達の友達だ。
まぁ、ママ友4人で楽しくやってるのだろうから
こちらが話し掛ける必要も無いし、
オーダーが有れば、言われた通り提供するだけ。
だが案の定、友達の友達の店と、3人に説明
恒例の知ってる感を全面に出し、イニシアチブと
シンクロニシティを掌握しに掛かる
残りの3名も、友達の友達を知ってるみたいで
ママ友の座談会は終わらない…
1人が、騒いで良いですか?と、
訳の分からない質問をされたので
お静かにお願いします!と答えた。
ビール3杯とソフトドリンクのオーダー。
ビールをサーバーからグラスに注いでると
ガシャン!と言う音。
約6mある店内のカウンターの端と端の距離で
ガッツリ聞こえる落下衝撃音。
カウンターに置いてあった
アルコール除菌ディスペンサーを落とした音でした。
因みに、友達の友達って女性が引き連れて来た3名は
初来店ですよ。
付け加えると、マスクもせずに大声で喋りながら
入店して来た方達です。
その初来店の女性が、
故意にでは無いのは解ってますが
落とした後、何も言わず、ママ友座談会に戻りました。
すいませんの一言や、焦って拾う素振りでも有れば
印象は違うんでしょうが、店に対する態度としても
誠意は全く感じられなかったので、
落とされたアルコールディスペンサーを確認。
案の定、破損してます。
高さ1mのカウンターから物落とせば、破損するよね
普通。
スマホなど携帯電話、
カウンターから液晶面ダイブしたら割れるでしょ? 
なので、壊れましたけど…と伝えました。
シーンとする店内。
1人が、すいませんと謝罪。合わせてお支払いします
と、仰ったので、
過剰請求とも取られては嫌なので、
その場で同じ商品のインターネットの購入先を提示し
金額を見て貰いました。
弁償しますと言われたので、7900円の商品ですが
僕が注文して、本日のドリンク代と合算で
支払って貰っても良いですし
本日は、ドリンク代だけの清算で、
同じ物をお客様の方で注文して、後日届けて貰って
破損した商品と交換でも良いと伝えました。
すると、落とした本人が、ゴネだしました。
払うけど、ココに置いとく方が悪いとか…
マスクも着用しないで入店する意識の人ですが
自分で、その席を選び勝手に座ったんだよね
当然、店としては、外にもガイドラインを貼り
ガイドラインに沿った対応と設備投資をして、
このコロナ禍に営業してる訳。
パーティションもしてるし、当然、入店時に
アルコール除菌して頂く様にディスペンサーを
入り口に1番近いカウンターに設置してる訳です
騒いで良いですか?と聞かれた時に
コチラはお静かにお願いしますと伝えたにも関わらず
大声で騒ぎ、オーバーアクションで
ガシャン!とディスペンサーを落としたのが
故意で無ければ、直ぐに謝罪があっても良くね?
バレなきゃ良いの?
ママ友は、自分の子供に、そう言う教育してんの?
で、金は払うから、名刺よこせ!
他の店では、弁償しろ!とか言われた事ないのに!
と、ある意味、逆ギレ状態で捲し立てる
いや、許す許さないは、被害者のコチラが決める事で
付き合いも何も無い初見の客が、店にも、飛沫にも
気を使えないデリカシーで、捲し立てられてもねぇ
そもそも、許す、許さないは、示談で行う訳で
誠意すら感じない横暴な態度に、
物壊されて、許す人居んのかな?
逆の立場で、店側がお客様のスマホをカウンターから
落として、謝罪も無く、無かった事の様にしてても
いいですよ〜って言え���の??
故意にでは無く、落としてしまって
必死に謝ってたら、少しは気分も違うんぢゃね?
情が湧く程の付き合いも無い初見の人で、
謝罪も誠意も無いならビジネスライクに弁償して貰うよ
物損だからさ、警察呼んでも良かったし
超絶、面倒臭かったけど、納得出来ないなら
警察呼ぶつもりだった。
第三者に介入して貰えなきゃ解らないなら
その方がコッチは楽だからね
大人ならテメェでケツくらい拭けよ
テメェのガキに、卑怯者になる様に育ててねぇだろ?
悪いことしちゃダメ!もし、したなら謝りなさい。
そんな感じぢゃねぇの?
コレ、ギターとか楽器じゃなくて良かったな。
金額 半端ねぇぞ。
店には沢山の商品があります。
展示物、オブジェも壊したら弁償だよ!
当たり前!!
このコロナ禍にマスクするくらい常識だよ。
スーパーで、購入前の卵のパックを不意に当たって
落として割ってしまったら、そのまま通り過ぎますか?
店員や周りが見て無かったら、逃げますか?
仮にお得意さんで店長が出てて来て、
あ〜いいですよ!となれば許して貰えるかもしれません
その際、お得意さんで、顔見知りならば
必死に謝ってるだろうし、店にも迷惑掛ける訳で
弁償するでしょ?普通…
一個、事例を許してしまえば、あの客は良くて、
あたしはダメなのか?不公平だ!と
二番目に卵のパックを落とした客は言うでしょう。
人の名前を語るなら、その人に掛かる迷惑や責任の元
覚悟決めて、人の名前 語ってますか?
誰でもミスは有るし、それが悪では無い
子供にも、そう教育しましょう!
そして、そのミスを認め、迷惑を掛けた行為を
素直に謝罪出来る人間になりましょう!と
教えてあげて下さい。
大人が卑怯な正義を振りかざすと
子供は不良と言う席に座るしか無くなるのです
2 notes · View notes
nanaintheblue · 4 years
Text
春休み
雛が「明日の終業式さぼろうよ」と言い出したので、とりあえずは眉をしかめて「えー」と言ってみた。言っただけだ。 「式じゃん。式休むのはやばくない?」 「でも授業ないし、逆に、どうでもよくない? 『春休みのしおり』とかもらって、それでおしまいじゃん」 でも高二の最後の日だ。クラスメイトが惜しいとか全く思わないんだろうか。雛はふんと鼻を鳴らした。 「女ばっか38人、何が淋しいのよ」 「そうだね」 じゃあわたしも休む、と言った。雛はとても嬉しそうに鼻をくしゃっとさせ、「じゃあ駅に8時ね」 「早いなぁ、せっかくサボるのにどっちにしろ6時半起きしなきゃだ」 「だって、親にバレるじゃん、遅く起きたら。マックで時間つぶそ」 それもそうなのだった。雛は「じゃあ、明日ねえ」と言いながら廊下を走っていった。てらてらと不思議な色に光るリノリウムの床は、春の匂いでほんのりと甘ったるかった。 いつも通り母親がアイロンをかけた制服を着て、駅のマックに入る。「こっちこっち」と場所取りをすでに済ませた雛が、同じ格好でマックシェイクを啜っていた。 「春奈も買ってきなよ」 「うん」 コーラとチーズバーガーを頼む。席に持っていくと、「うわ、飯テロだ」と雛が本気で嫌そうに顔をしかめた。雛はすでにアップルパイとマックシェイクを食べ終えたところだった。 「じゃあ二口あげる。席代ね」 「やった」 両頬のえくぼをくぼませて雛が笑う。真ん中のすきっ歯があられもなく覗けた。ラッキートゥース、と言うらしい。「あたしは治したいんだけど、ママがそんなのいいでしょ、幸運のしるしなんだからって矯正やらしてくれないの。ケチだから」といつも口を尖らせている。 アイラインを引いても潰れない広い二重幅、くるんと丸まった長いまつげ、つんと上向きに尖った小さな鼻、さくらんぼのように可憐なくちびる。雛はお人形のように整った顔をしていて、唯一、歯の隙間だけがコンプレックスだと言う。 「これさえ治せば完璧だと思わない!? 佐々木希だって武井咲だって歯並び治してから売れたんだよぉ」 そんなことを臆面もなくつぶやく。わたしは雛のそういうところが好きだ。 わたしたちは中高一貫の女子校に在籍していて、それぞれ違う意味ではみ出しものだった。雛は容姿が優れすぎて、それ自体は女子校では武器になりうるのに、雛はそれを卑下したり隠そうとはしなかった。異端であるほど美人であることに気づいていないふりをせず、「あたしって可愛いから」と言いまくっていたら雛はいつのまにか学年のなかで浮いていた。もし雛が対して可愛くない、70点くらいの容姿だったら「冗談」とか「面白い女子」としてかえって人気が出たかもしれないのだけれど、  雛はそういった発言が冗談にならないほど、恐ろしく綺麗な顔をしていた。スカートを短くして、髪を綺麗にポニーテールに結った雛がつまらなさそうにスクバを揺らしながら廊下を歩いているところを中学からよく見かけた。美人には孤独がよく似合う、ひそかにそう思った。 一方のわたしは、単純な理由で浮いている。お金持ちの女の子が多いなかで、わたしの両親はごく小さな蕎麦屋を営んでいる。それが知られてわたしは学校で「麺棒」と呼ばれるようになった。わたしがひどく痩せっぽっちだったことも含めての揶揄だった。雛がいう「ママってケチなんだよ」「あーお小遣い足りない」と言う発言とは全くレベルが違う。わたしはみんながコチャコチャいじっているスマホが毎月6千円から1万円近くかかるものだと知った時卒倒しそうになったし、雑誌や本はもっぱら図書館、通学鞄は中学一年生のときから使っている黒い無地のリュック。お小遣いは、月に1万円もらっていると言う雛には「うちは5千円」と言ったけれど、本当は2千円だった。それが恥ずかしいと言うよりも、一か月を2千円で十分まかなえている自分が恥ずかしかった。わたしの生活は、みんなよりずっと彩りに欠けるのだろうか。 雛と仲良くなったのは必然とも言えた。高校一年で初めて同じクラスになったとき、「やっと」と思った。それは彼女も同じらしかった。 「春奈ちゃん、あたしと徒党組もう」 初日に朝礼が始まる前にわたしの席に来て宣言された。間近で見ると、改めて整った顔立ちの女の子だった。中学の頃はもっちりと柔らかそうな頬が彼女を魅力的に見せていたけれど、背が伸びて少し痩せた雛はどこか少年っぽさもあり、頬骨のラインに意味もなくどきどきした。 「徒党て、なにそれ」 「いいから、一年あたしと契約しよう。体育のペアとか、遠足のグループ分けとか、学校の中で生きてる限り面倒くさいことが目白押しじゃん。違う?」 容姿に恵まれている人は頭が悪い、と言う偏見を持っていたわたしはかすかにそんな自分を恥じた。話してみれば雛ほどクールで頭の切れる同世代の女の子はいなかった。 「いいよ」と簡単に答えた。「じゃ、また」とスカートをひるがえして席に戻る雛の、膝の裏の白さが眩しかった。 それ以来、わたしたちはずっと一緒にいる。もし来年高校三年のクラスが別れても、一緒にお昼を食べたりするだろう。 「ねえ、今日何する?」 なんかんだ優等生のわたしは、風邪でも忌引きでもないのに学校を休むのは初めてだった。雛はときどき生理痛で休んでいた。本当に「生理痛」ではない時もあったみたいだけれど、それをいちいち突っ込むほど野暮じゃない。 「鎌倉」 「え? いいけど脈絡なさすぎ」 すると、春奈はひらりとSuicaを振ってみせた。 「定期拾ったの。それが鎌倉行きだから、鎌倉」 わたしは普通にあきれた。 「犯罪じゃん。ばっかじゃないの」 「いいの。こんな大切なもの落とす方が悪いよー」 ふひ、と雛はアニメの悪い子供みたいに笑ってみせた。「はいはい」とわたしは深く追及するのをやめた。 「どうせ混んでいるから」と雛に引き止められるままだらだらマックで時間を潰したあと、ようやく駅に向かった。もう明日から春休みとは言え、何食わぬ顔をして  制服で街にまぎれるのは痛快とほんのりとある恐怖で足取りがふわふわした。 横須賀線はひどく空いていた。「1時間かかるって」と雛が乗り換えのアプリを見ながら言った。 「遠いねえ」 「そりゃあたしたち、船橋から出て来てんだもん」 ふわあ、と雛があくびを漏らす。目の前のサラリーマンが雛にちらりと視線を投げかけているのがわかった。せわしなく目が動いている。気づかれないようにしているのだろうけれど、美人を盗み見ている男ってなんて品がないんだろう。 「明日から何するよ、春休み」 「普通に予備校行くかな。短いし、課題多いし。わたし推薦狙いだから小論文の課題も出てるんだよね」 「楽しみのない春休みね」 「雛はどっか行くの? 去年ドバイ行ったとか行ってなかったっけ」 「あー」 雛は低く呻いた。「行かないんじゃないかな。パパ超絶忙しそうだもん。ママもサロンの友達とどっか行くんじゃないかな」 「へー」 大学教授をしている雛のお父さんの趣味はよく海外でも学会に呼ばれるそうなので、雛や雛のママもよく旅行がてらついて行くのだと言う。「上海行って来た」と冬に雛がくれたのは、お揃いのチャイナドレスだった。とりあえず一緒にプリクラを撮って「あげます」と言う置き手紙を置いてその場に置いて来た。2人には大きすぎて、引きずるような丈だったのだ。 「ねえ、鎌倉って何あるの?」 「えー、あたしもよくわかんないや。大仏とかじゃん?」 「ダッサ」 ケラケラ笑っていたら横のおばさんににらまれた。雛が「この時間、やっぱり年寄りしか電車乗ってないね。あの世行きだったら超やばいんだけど」などと言いだしたので、肘のあたりを叩いた。愉快だった。 「春奈、どうしよう。彼氏が別れたいって言ってる」 弱々しい声で雛が電話をかけてきたのは、先週の土曜日の午後だった。内出血のような重々しい雲が空を覆っていたので、わたしはめずらしく予備校に行かずに家で自習をしていた。 「どうしたの? 電話する?」 「ううんごめん、彼氏から電話かかってくるかもしれないから、メールでお願い。来年受験生になるから雛も勉強したほうが良いよだって。どうしよう、もう最悪だよー」 涙を流した顔文字が3つ並んでいた。女子校であるからして普段話す異性は先生と父親くらい、という子が多く、わりかし恋におくてな女の子が多いなか、雛は中高で四人の男の子と付き合ったという。そういうことを隠さないところを含めて、色恋に事欠かさないような女子高生であることが、雛が学校で浮いている原因の一つだった。 「受験なんか関係ないじゃん、雛は内部受験だし。そう言いなよ」 「ううん、あたし外部の共学に行きたいの。そしたら、『男と遊びたいの?ビッチだな』って」 思わず鼻で笑ってしまった。 「そんな心の狭い男捨てなよ、最低。雛が共学に行って男の子に言い寄られるのがやなだけじゃん」 「でも別れるのはイヤなの。いまの彼氏のことはほんとに好きなの。どうしたら説得できるかな」 結局、メールしているうちに雛の彼氏からラインに不在着信があり、「電話してくる」で音沙汰がなくなった。夜になって、「なんとか持ちこたえたよ」とダブルピースの絵文字が届いた。ダブルピースの絵文字だけを返した。 あれからどうなったのか、学校で訊いたりはしていない。 「今ごろみんな体育館かなあ」 「だねー。ダル〜って思いながら校長の話聞いてるんじゃない?」 「じゃ、行かなくて良かったね」 「ね!」 雛が極上の笑みで笑う。雛が全力で笑うと、比喩ではなく本当に花がほころぶみたいだ。 (あの子よく雛とつるんでるよ、顔面偏差値の高低差ひどすぎ) (雛もわかってて麺棒を選んだんじゃないの。引き立て役) 雛と一緒にいるようになって、女子か、と突っ込みたくなるほどテンプレな陰口ならいやほど叩かれてきた。確かにわたしはちっとも雛とは釣り合っていない。色白顔の瓜実顔に針で引っ掻いたような細い一重、唇はぽってりと分厚い。手足は棒っ切れみたいに細く、可愛らしい女の子ではない。 まだ友達というより「徒党」感が強かった頃、こらえきれずに雛に鬱憤をぶつけてしまったことがある。雛に誘われて、池袋まで出て遊びに行ったのだった。雛より際立って美しい子はいなくても、思わず目を伏せてしまうほど綺麗な子や派手に化粧を施したギャルはわんさかいた。そんななか雛に手を惹かれてゲーセンだのPARCOだのカラオケだのに連れて行かれ、雛が声をかけられることはたびたびあっても、わたしに視線が向けられることはなかった。さすがにいたたまれなくなって、カラオケの個室で言った。 「雛、恥ずかしくないの?」 「何が?」 「わたし、雛みたいに可愛くないからさ」 口にした途端、わっと顔に熱があつまった。勝手に卑屈になってひねくれているのは自分だというのはわかっていても、こんなことを言わせる雛の美しさが憎らしくなった。 雛はきょとんとした。 「え?あたしより可愛い子なんてそうそういなくない?」 「いやあのそういう意味じゃなくて!雛に及ばなくても、わたしがもっと美人だったら、って、そういう」 何も「そんなことない!」とか「春奈も可愛いよ、何言ってるの」だの女子特有の慰めを引き出したかったわけじゃない。断じて。ただ、雛にわたしの屈折をぶつけたかった、ただのエゴだった。けれどあまりに想定外の返事が来て、頭に熱がこもるのがわかった。わーっと早口になってもごもごしていたら、雛は「えー」と困ったように笑った。 「まあ確かにあたしレ ベルと比べちゃうと劣るけどさ、春奈ってちゃんと顔立ち整ってるよ。パーツパーツは地味で目立たないけど、位置のバランスはいい感じだし。日本画みたいだなって中学のときから思ってた」 女医が患者をチェ��クするみたいな冷静な口調で言われ、思わず「ぶははっ」と喉を仰け反らして笑ってしまった 「何それ予想外の反応すぎるよ!冷静すぎ!」 「え? 何? なんなの」 雛はきょとんとしていた。自分たちの温度差にまた笑えて、じんわり涙がにじんだ。 雛は多分、最初から、誰のことも容姿で分けたりしていない。そう思った。誰よりも容姿のことで振り分けられたり勝手な期待を持たれたりしただろうに、なんて素敵な子なんだろう。そして、「顔がうんと綺麗な人」としてしか雛のことを見ることができていなかったことを心から恥じた。 この子と友達になれてよかった。そう思えて心から嬉しかった。 電車が駅名をいくつ過ぎた頃だろう。雛が「あのさ」と小さな声で言った。 「あたしって綺麗じゃん」 雛のこういう口ぶりにはなれているのだけれど、静かな口調とそぐわない内容だったので思わず噴き出した。 「何。真面目に聞こうとして損した」 「違くて! なんか、それって、『足が速い』とか『数学が得意』くらいのことだと思うのね、あたしは」 「うん」 騒音のなか、ポソポソと言葉を並べる雛の声は聞き取りにくい。顔を近づけて、耳をそばだてて言葉を待つ。 「足が速い子は陸上部に入ったり、数学好きな人は理系に進んでバリバリ研究とかするじゃん。そんで、綺麗なあたしはそういうふうに、ふるまうわけよ」 「うん」 自分で言うんじゃないよ、といつものように突っ込んでも良かったのだけれど、雛の声はいまにもちぎれてしまうんじゃないかと思うくらい、かぼそかった。 「でも、それをおかしいとか、ナルシストとか自意識過剰ってぐちぐち言う人も、いるじゃん。あたし、女子校なんか受験なんかしなきゃ良かったよ」 「あー、そうかもね」 電車が停車し、たくさんの人が降りていく。視界がひらけて、車窓の向こう側が見えた。すぐにたくさんの人が乗り込んできて、見えなくなってしまう。 「顔が綺麗じゃなきゃよかったなんて絶対それは、思わない。それは違うから。……でも」 怖くて雛の方を向けない。黙って手を握る。赤ちゃんみたいに汗ばんであっつかった。逃げようとするのを掴んで自分の手と強く結ぶ。 「あたしはただのあたしなのになってよく思うよ」 電車が走りだす。雛と仲良くなる前のわたしは、とても綺麗な雛がそんなふうに悩んだり傷ついたりしているなんて少しも信じていなかっただろうな、と思った。 鎌倉に着く頃には、終業式は終わっているだろうか。 ふいに青いものが景色の向こうに見え始めた。「あ、海」と言うと、「まじでっ」と雛が跳ね起きた。よだれがくちびるの端を濡らしている。 「えー……普通に綺麗」 「海見ながらごはん食べたいよね」 「それいい、コンビニでおにぎりと飲み物買って食べよ」 色鉛筆で薄く塗ったような水色が見え隠れしている。一気に非日常感が強くなって、胸が弾んだ。 「お腹すいた。マジ眠い」 「あと15分くらいだと思うよ」 「本当に? 長かったー、尻痛いよぉ」 首をポキポキ鳴らしながら雛が首を回す。 「そういや定期ってどこで拾ったの」  へ、雛が動きを止める。 「どこって……家」 「はあ?」 それ以上は言わず、雛はまた目を閉じ、わたしの肩にすうととても自然に頭を載せた。眠っていないのは肩から伝わる気配でわかっていたけれど、重みと熱が心地良かったから黙って載せていた。柔らかい細い髪が電車の震度に合わせてさらさらと揺れていた。 鎌倉駅を降りると、観光客で賑わっていた。 「ねえ、ノリで降りちゃったけど海までどれくらいかなあ」 「15分くらいだってさ」 派手な旗を立てているしらす丼の店をしり目にコンビニに入っておにぎりとリプトンを買った。 朝はそうでもなかったのに、陽射しが強くて思わず目を細める。ヒートテックなんて着てこなければ良かった。「あちー」と雛が手で庇を作っている。 「海、サーファーばっかだろうねえ」 「だろうね。ナンパされたらうざいなあ」 「制服だしね。人いなさそうなとこ探そう」 陽射しの強さのせいと電車の眠気のせいで口をきくのも億劫だった。ぺったんペったんとローファーを引きずるようにして道路を歩く。サーフボードを担いだ男たちが次々にわたしたちを追い抜いていく。 「海きれー」 「ね。晴れててよかった」 「なんか、海来ると時間の経ち方変わるよね。時計見なくなるからかなぁ」 「ゆっくりになるのに、帰る頃には『えっもうこんな時間!?』ってなるやつね」 「う〜ん、超気持ちい」 会話が間遠になる。空が視界のぶんだけ広くて、水でたっぷりと薄めような透き通った青だ。 「あのさー」 「ん?」 風で髪が煽られ、結んでいない雛の長い髪がほつれながら舞い上がる。 「定期拾ったって言ったじゃん。あれ、彼氏のなの」 「えっ?」 「別れたの。彼氏の家を出るとき、最後に玄関にあったSuica、かっぱらっちゃった」 けろりとした口調を心がけているけれど、雛の目はほんのりと揺れていた。 「最後に、やなことしてやろうと思ってさ」 ばばばばばば、とバイクが後ろから追いかけてきてわたしたちを抜き去る。ぶわん、と前髪が持ち上がったのを手のひらで押さえた。 「でも、鎌倉ってこんな綺麗なところなんだね。なんか、思ってたのと違う」 「そうだね。わたしもちゃんと来たのは初めて」 「あーあ。毎日こーんな綺麗な海見ながら通ってたのか。かっこいいわけだよな。はーあ」 雛が目元をそっとぬぐう。バレエの所作のような、鳥が羽を広げるような、さりげなくて美しいしぐさで、思わず見とれた。 涙の跡でひとすじ、濡れて光っている。 「ちゃんと好きだったんだけどさ。あたしがナルシストっぽいところがなんかずっと嫌だったんだって」 「なにそれ! 雛が美人なのは誰が見たってそうじゃん」 「そうなんだけど、『あざとくて、計算高いのがいやだ』だって。はーあ。こんな綺麗なのに『そんなことないですう』とかってぶりっこする方が性格悪いっつうの。そんなのばかばかしくて絶対できないよー」 「そうだよ。そんな男つまんないよ」 「あ〜。うん、そうなの。そうなんだよ」 でも、と雛がわたしを振り向く。水があふれてこぼれるように、雛の長い髪が肩からさらさらと落ちた。 「好きだったの」 うん、とわたしは雛の手を握る。汗をかいて、しっかりと熱い。 「大丈夫だよ。雛」 「うん」 「おにぎり食べよ。どっかベンチに座って、海見ながら食べよ」 「うん。食べる」 小さな子供のように雛が心細そうな顔をしてわたしに寄り添う。美しい雛に簡単に男が見惚れて近づいてこないよう、わたしは背をピンと正して、彼女の隣を歩く。 2019.5
46 notes · View notes
chihanamarutomo · 4 years
Text
復習ケアで癒しをおすそ分け
〜うめちゃんと一緒に〜
ちはな.助産院
出張専門
助産師 今西智代です。🙇‍♀️💕💕💕
  ❤️トコちゃんベルトアドバイザー❤️
  ❤️まるまる育児アドバイザー❤️
  ❤️snow+moon®スリングアドバイザー❤️
  ❤️認定ケア師1級~トコ・カイロプラクテ ィック学院~❤️
❤️母乳育児.卒乳ケア、母乳トラブル❤️
ママとベビーちゃんに笑顔いっぱい届けるために
日々の子育ての応援していきます。😊🌈✨✨
🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷
今日は朝から張り切りモード❣️🤗
交感整体の試験以来の久々の再会。
家も比較的近い
京都は、北区で開業
出張専門 助産師 #梅田直子 ちゃん
梅ちゃん❣️
妊婦さんや、産婦さんへ訪問に行ってみて
ケアしてみて
どうだった?
このチョイスは妥当だった?
こんな症状の時はどうするぅ?
なんて話から
ガールズ…⁉️😄ん⁉️
まっいっか。女子トークから
子育てあるある話から
いろいろ💕💕💕
話をしながら
復習会しました。
使わない技…忘れてるよね〜〜。😅💦💦
って言いながら、手当てて
ケアはしっかり。
口も手も動かして
あー忙し忙し。
楽しい時間🎵🎶🎵🎶😄✨✨✨
身体触る前に写真撮るの忘れて
途中からだけどね〜。
前後では身体の軸が真っ直ぐになり、
ヒップアップ⤴️😊✨✨
Tumblr media
肩が前に入っていたけど
開いてますね〜。🤗✨✨
Tumblr media
で、下顎がなんか左寄りって言うてた梅ちゃん。
普段、あまり頭蓋へのケアはしないから
忘れ気味の私。
梅ちゃんから再度
指のポジションを確認してもらって
ホールド💀❣️✨✨✨
えくぼポ��ントが上がって
フェイスラインがスッキリ‼️
Tumblr media
梅ちゃん、長男くんの三者面談で
ランチはまた今度❣️とたくらんで。🤣🎶🎶
今日はお開き。
私も身体がスッキリ‼️
また頭がリフレッシュして
ママさんへ還元できますよ〜〜。🤗💕💕✨
LINE
@130megqq
『ちはな.助産院〜智代〜』
お友達登録していただいたら、
必ずメッセージを送ってくださいね。
こちらから連絡が可能になります。
<a href="https://lin.ee/pippdZf"><img height="36" border="0" src="https://scdn.line-apps.com/n/line_add_friends/btn/ja.png"></a>
1 note · View note
mirrativmag · 4 years
Text
「素の自分で楽に続ける」まいにち配信殿堂入りのコツは、配信の土台づくりにアリ
Tumblr media
モンストやマイクラなどのゲーム配信や、視聴者参加型のリモート飲み会など、さまざまな企画の配信を続けるみか月さん。1000日以上の配信でまいにち配信殿堂入りを果たしたこの機会に、無理なく自分らしく配信を続けるコツをお聞きしました。
「〇〇を見つけること」が殿堂入りへの近道
Tumblr media
視聴者さんから届いたまいにち配信殿堂入りお祝いのコメント
文:まいにち配信者の殿堂入り、おめでとうございます! 達成するまでの1000日を振り返ってみて、いかがですか?
みか月:あっという間でした! 正直、まいにち配信の記録が900日を過ぎるまでは、殿堂入りを意識したことがなかったんですよね。
文:そうなんですか!? 配信をここまで続けてこられたのは、どうしてでしょうか。
みか月:やりがいを見つけられたからだと思います。視聴者さんにとって居心地が良いと思える時間を、私の配信で提供できることが何よりも嬉しいんですよね。まいにち配信を続けていく中で、その気持ちがどんどん強くなっていきました。
文:どんな時にそのやりがいを感じますか?
みか月:視聴者さん同士が仲良くなる瞬間ですね。学校に行けずに悩んでいた視聴者さんが、私の配信で友達を見つけて楽しそうにしている様子を見た時は、配信をやっていて本当に良かったと思いました。
文:素敵ですね。居心地が良い配信にするために、心がけていることはありますか?
みか月:飾らずに、本音で話すようにしています。わからないことは見栄を張らずに素直に聞きますし、視聴者さんの発言に違和感を覚えたときは「それは違うよ」と、はっきり怒ることもあります。ありのままの自分をさらけ出しているので、気を使わなくて楽だと言ってくれる視聴者さんが多いですね。
「楽しさには貪欲に」飽きずにまいにち配信するコツ
Tumblr media
みか月さんのマイクラ配信の様子
文:やりがいを見つけること以外に、まいにち配信を継続するコツはありますか?
みか月:私の配信は初期の頃からの常連さんも多いので、自分も視聴者さんも飽きずに楽しめるように、色々な企画を立てて配信しています。
文:賞品ありのモンスト(※1)配信や、視聴者さん参加型のリモート飲み会など、バラエティ豊かな配信をされていますよね。企画は、どんな風に考えているのでしょうか?
(※1)『モンスターストライク』の略称
みか月:視聴者さんと話している時に思いつくことが多いですね。あとは、テレビからヒントをもらうこともあります。少し前に試しにやってみた「NGワードゲーム」(※2)は、盛り上がりましたね!
(※2)指定したNGワードを知らない参加者に、その言葉を言わせるように、他の参加者が会話を仕掛けるゲームのこと。
文:配信でNGゲームをやるのは面白そうですね! まいにち配信殿堂入りを目指す上で、視聴者さんがなかなか増えないと悩んでいる人もいると思います。アドバイスをいただけますか?
みか月:私は、よく観に来てくれる視聴者さんの配信にお邪魔することが多いので、他の配信者さんの配信に顔を出してみるのも、ひとつの手だと思います。待ちではなく、少しだけ攻めの姿勢をとってみてはどうでしょうか。
「ちょっとした失敗も笑い話に」素の自分で楽に続ける
Tumblr media
みか月さんを描いたイラスト
文:これまでのまいにち配信を振り返ってみて、一番の思い出は何ですか?
みか月:たくさんあり過ぎて選ぶのが難しいのですが、強いて言うなら、リモート飲み会の配信で泥酔してしまったことですね。視聴者さんに永遠と感謝のことばを伝えていたみたいで……。
文:それは、ちょっと恥ずかしいやつですね(笑)
みか月:ちょっとどころじゃないですよ(笑) しかも私、泥酔しても記憶がしっかりあるタイプなので、後日配信する時にじわじわと恥ずかしさがまた襲ってきました。でも、視聴者さんがその配信を“神回”と呼んでくれて、反響が大きかったので、今となってはいい思い出です。
文:何だか、みか月さんが視聴者さんから愛されている理由が伝わってくるエピソードですね。最後に、Mirrativ MAGAZINEの読者と、みか月さんの配信の視聴者へメッセージをお願いします。
みか月:そこの優しい君、最後まで読んでくれてありがとう!
そして、いつも私の配信を観に来てくれる視聴者さん、本当にありがとうございます。Mirrativで出会った友達は、一生大切にしていきたいと思っているので、これからも末永く仲良くしてください! 
文:みか月さん、ありがとうございました! 飾らない自分をさらけ出すことが、自然とまいにち配信を続けるための1歩かもしれないと感じたお話でした。
▼みか月さんの配信ページはこちらから。 https://www.mirrativ.com/user/1103140
▼みか月さんのTwitterはこちらから。 https://twitter.com/mika_mirra175
【取材・執筆 文 希紀】
📗📘おすすめの記事📘📗
ママはMirrativ配信者!家族と協力して楽しむ方法――あゆ7×うしゃまる×りんたまグループ対談
「まいにち配信殿堂入りに素質は関係ない」口ベタで飽き性な僕が、1000日以上配信を続けられたワケ
2 notes · View notes
deusnatura · 5 years
Text
無神論者の方にお聞きします。死の床にあるあなたの5歳の娘が「死んだら天国に行くの?」と聞いてきたらどのように答えますか? Taiki Kosugi
この架空の意味をなさない質問に対して、現実をお答えします。1990年代、私はプロのピエロとして活動していました。誕生日パーティー、結婚式、学校やお店の催し物、年末年始のパーティー、会社の行事などあらゆるイベントをこなしました。ピエロの「バイオレット・P・ラベンダー」は引っ張りだこの人気者でした。普通の家族がお得意様になることもあり、同じ子供の誕生日を3~4年に渡ってお祝いする栄誉に浴したこともあります。 そのお得意様の家族にかわいい少女がいました(ここではエミリーと呼びましょう)。初めて会ったのは彼女のいとこの誕生日でした。次に会ったのは彼女の4歳の誕生日。5歳の誕生日にも喜んで参加しました。その地域でバイオレットはとても人気者だったので、エミリーは自分の誕生日以外にも年に4~5回はバイオレットを見ていました。そうなると、この家族のイベントは私のプロフェッショナリズムが試される場でもありました。全ての子供たちがしょっちゅう私をみているわけですから、出しものの内容も練り直さなければなりません。 ある日、エミリーに会いに来てほしいと依頼を受けました。訪問先は小児病棟、彼女の6歳の誕生日まではまだ1カ月ありました。ショーの合間に時間があると病院にはよく訪問していましたが、特定の子供に相手に行くのは初めてでした。 バイオレットが病院に着くと、エミリーは個室に移されていました。事前に関係者とホールでおちあい、彼女の病状が芳しくないことを告げられました。エミリーはやがて自分が死ぬことをまだ知らないとのことでした。 バイオレット・P・ラベンダーが通されたのは、消毒薬のにおいがする、機械で満たされた真っ白な部屋でした。全身完全紫のピエロは風船と魔法、限りなくあふれる楽しさとともに現れました。エミリーは満面の笑みで手をたたき、残された貴重な体力を使って笑ってくれました。入室を許可されていたのは一度に二人だけだったので、部屋に居るのは私とエミリー、そして彼女の母親だけで、他の全員はガラスの向こうから様子を眺めていました。 私が滞在したのは20分ほどでした。私がさよならを言うと彼女は私の手を握り、最も難しい質問をしてきました。「バイオレット、私たちまた会えるの?」 同じ立場に置かれたら誰でもそうするように、私はうそをつきました。にっこりとほほ笑み「もちろん!エミリーの6歳の誕生日に会えるよ!」このかわいらしい子供は悲しげに頭をふりながら「ごめんなさい、バイオレット。もう誕生日パーティーは開けないの。だから、天国でバイオレットに会えるの?」と穏やかな声で言いました。 彼女が何も知らないなんて!母親は部屋から飛び出し、私は一人でこの恐ろしい真実と向き合わなければなりませんでした。 さあ、ピエロ・スーツに身を包んだ無神論者は、死の床にある、天国について話をしたがっている子供に何が言えるでしょうか? 「天国はどんなところだと思う?」と私は聞いてみました。彼女は天国についてあまり知らないようでしたが、「空の上」の大きな家で誰も話す相手もおらず、一人きりになってしまうことを心配していました。 なぜ彼女はこのように思ったのでしょうか?どうやら、どこかの善意に溢れたお人好しが良かれと思って、神様は彼女のためだけに天国に御殿を準備してあって、すぐにそこに行けるよとご丁寧に教えてあげたようです。御殿は彼女には「大きな家」と説明されていました……しかも彼女一人だけのための!彼女はそのイメージを怖がっていて、そこに行くのをいやがっていました。しかし「二人とも私が死んでしまうことを知らないから」(彼女はこれを小声でささやきました)、両親には相談できずにいたのです。 私は笑って、もちろん一人になんかならないと教えてあげました。彼女の家の周りにも沢山の子供たちが住んでいて、隣の通りにはピエロが住む街もある。そこを過ぎると大きな公園があって、子犬や子猫が遊んでいる(彼女はこれを気に入ってくれました)。 「バイオレットもそこに居るの?」ぶれない子です!答えることなしには離してくれないようです!バイオレットが天国に行くまでにはまだ長い時間がかかること、でも友達がそこにいるので、私を知っていると言えばいい。天国にあるエミリーの家には生きている友達や家族が映る魔法のテレビがあって、私たちがそこに行くまでそれを見ることができる。私も、ママもパパも誰でも会いたい人をテレビで見ることができる! 彼女は安心したようでした。もう怖くない、とも言いました。そして再び、何か言うと両親が心配するので、彼女の病状については黙っているよう釘を刺されました。両親が彼女のことで悲しむのをエミリーは心底心配していました。 部屋を出てナース・ステーションにたどり着くまで、私はなんとか涙をこらえました。 エミリーの次の「パーティー」にバイオレットは登場しました……彼女の両親の許可をもらい、バイオレットは色とりどりの風船を抱えて、さよならを言いに彼女のお葬式に出席しました。 それでは実際の人生においてあなたの馬鹿げた架空の質問に対して答えるならば、その子供に何でもいいから、不安を取り除いて、安らぎを得られるような言葉をかけてあげてください。 空の上で立派な御殿を建てて待っている見えない誰かに、あなたがどのような個人的な考えを持っていてもかまいません。しかし、他のあらゆる答えは間違いです。 死に瀕している子供の心の安寧より大事な宗教的信念や哲学的議論は存在しません。 https://jp.quora.com/%E7%84%A1%E7%A5%9E%E8%AB%96%E8%80%85%E3%81%AE%E6%96%B9%E3%81%AB%E3%81%8A%E8%81%9E%E3%81%8D%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99-%E6%AD%BB%E3%81%AE%E5%BA%8A%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE5/answers/157897645?ch=2
95 notes · View notes
6308sa · 4 years
Text
《何が世界で一番怖いのか。》
みんなは一番怖いものなに?って聞かれたらなんて答える?お化け?虫?地震?人間?
色々あるけどさやっぱり人間生きてて怖いと思うのはしんでしまうことやんな。今こうやってベッドの上に寝転がってこれを書いてるねんけど、目つむってみてこれが一生開かへんと考えてみると怖くてたまらん。多分それは自分が今幸せで死にたくないって思ってるからやと思う。人は死んでしまったらどこに行ってしまうんやろう。ママとパパは小さい時に飼っていたハムスターが亡くなった時、生き物はしんでしまったらお空に行ってしまうんやで。って教えられた。けど今ふと考えるとママとパパはなんでそんな事知ってるん?天国って言う世界があるのかわからないのに教えてくれたよね。自分より生きてる人もまだしんだ事ないのに知るはずないよね。しんでしまった人にしかわからん事やんな。ひいおばあちゃんのお葬式の時も直ぐに目が開いて微笑んでくれそうな不思議な気持ちになった。痛いんかな、泣いている人の声もまだ聞こえているんかなとか考えてしまった。だけど冷たくて動かなくてこれが死ってことなんやと小さい私なりに理解した。冠婚葬祭って言葉があるやろ?最初から最後を見届ける儀式のこと。それが生き物の良いところなのやと思う。ひいおばあちゃんも最期は綺麗にお化粧してもらって火葬場に行ってしまった。人間はそうやって当たり前のような儀式をしているけど改めて考えたらそれが生き物の真面目さであり、自分も生きてから死ぬまでをちゃんと儀式を行えたらそれは幸せなこと。しぬことは考え��ら無限でキリがないけど、やっぱり怖いと思わんくなってしまった時にはそれがその人の終わりなんやろうとは思う。だけど生きたくても生きているのが辛い人や生きれない人もいる。私はなんて幸せなんやろう。日々が愛しくて楽しい。辛い時もあるけど世界にはもっと辛い人がいると思うとそれはちっぽけで、辛いけどそう思える事は幸せなことなんかなって。みんながみんな生きていてほしいししんでほしくない!近しくもない人ですら胸が苦しくなるのに、家族や身内やったら自分はどうなってしまうんやろう。だけど一時の感情であるかもしれないならばまだいきれる人が自分を終わらせないでとも言いたい。なぜなら、それができない人もいるから。だけど苦しいのならそれは仕方ないことなのかもしれない。何様なのって感じだけどね。人間という生き物は本当に絶望の淵に立つ時誰にも相談などできない強そうで弱い生き物なのかな。神様もいるのかわからないけど生と死を作ってしまったのは一体誰なのか。生きている今でも誰がどんだけ真面目に勉強してもこれだけは誰も教えてくれなくて答えがわからない。それはみんな生きているから。ただ自分と言う存在が今在ると言うことは人生を全うしなさいって宇宙か世界かまたどこかに住んでいる人が言っているのだと思う。だからこうやって幸せを常に噛み締めていられる人間でありたい。助けがほしい人がいるなら打ち明けれるような環境作って、優しく寄り添う気持ちを大事にできる人間でありたい。美味しいご飯を食べた時は、おいしい!友達と遊んだ時は楽しい!彼氏や旦那さんや子どもや大切なものができた時は幸せ!泣きたくなったら悔しい、悲しい、辛い!と喜怒哀楽をしてね!色々考えてしまうそんな夜もあるよね。明日も明後日もまた次の日も時間は返ってこないから楽しく生きるのだよ私よ。
1 note · View note
ysformen · 5 years
Quote
無神論者の方にお聞きします。死の床にあるあなたの5歳の娘が「死んだら天国に行くの?」と聞いてきたらどのように答えますか? この架空の意味をなさない質問に対して、現実をお答えします。1990年代、私はプロのピエロとして活動していました。誕生日パーティー、結婚式、学校やお店の催し物、年末年始のパーティー、会社の行事などあらゆるイベントをこなしました。ピエロの「バイオレット・P・ラベンダー」は引っ張りだこの人気者でした。普通の家族がお得意様になることもあり、同じ子供の誕生日を3~4年に渡ってお祝いする栄誉に浴したこともあります。 そのお得意様の家族にかわいい少女がいました(ここではエミリーと呼びましょう)。初めて会ったのは彼女のいとこの誕生日でした。次に会ったのは彼女の4歳の誕生日。5歳の誕生日にも喜んで参加しました。その地域でバイオレットはとても人気者だったので、エミリーは自分の誕生日以外にも年に4~5回はバイオレットを見ていました。そうなると、この家族のイベントは私のプロフェッショナリズムが試される場でもありました。全ての子供たちがしょっちゅう私をみているわけですから、出しものの内容も練り直さなければなりません。 ある日、エミリーに会いに来てほしいと依頼を受けました。訪問先は小児病棟、彼女の6歳の誕生日まではまだ1カ月ありました。ショーの合間に時間があると病院にはよく訪問していましたが、特定の子供に相手に行くのは初めてでした。 バイオレットが病院に着くと、エミリーは個室に移されていました。事前に関係者とホールでおちあい、彼女の病状が芳しくないことを告げられました。エミリーはやがて自分が死ぬことをまだ知らないとのことでした。 バイオレット・P・ラベンダーが通されたのは、消毒薬のにおいがする、機械で満たされた真っ白な部屋でした。全身完全紫のピエロは風船と魔法、限りなくあふれる楽しさとともに現れました。エミリーは満面の笑みで手をたたき、残された貴重な体力を使って笑ってくれました。入室を許可されていたのは一度に二人だけだったので、部屋に居るのは私とエミリー、そして彼女の母親だけで、他の全員はガラスの向こうから様子を眺めていました。 私が滞在したのは20分ほどでした。私がさよならを言うと彼女は私の手を握り、最も難しい質問をしてきました。「バイオレット、私たちまた会えるの?」 同じ立場に置かれたら誰でもそうするように、私はうそをつきました。にっこりとほほ笑み「もちろん!エミリーの6歳の誕生日に会えるよ!」このかわいらしい子供は悲しげに頭をふりながら「ごめんなさい、バイオレット。もう誕生日パーティーは開けないの。だから、天国でバイオレットに会えるの?」と穏やかな声で言いました。 彼女が何も知らないなんて!母親は部屋から飛び出し、私は一人でこの恐ろしい真実と向き合わなければなりませんでした。 さあ、ピエロ・スーツに身を包んだ無神論者は、死の床にある、天国について話をしたがっている子供に何が言えるでしょうか? 「天国はどんなところだと思う?」と私は聞いてみました。彼女は天国についてあまり知らないようでしたが、「空の上」の大きな家で誰も話す相手もおらず、一人きりになってしまうことを心配していました。 なぜ彼女はこのように思ったのでしょうか?どうやら、どこかの善意に溢れたお人好しが良かれと思って、神様は彼女のためだけに天国に御殿を準備してあって、すぐにそこに行けるよとご丁寧に教えてあげたようです。御殿は彼女には「大きな家」と説明されていました……しかも彼女一人だけのための!彼女はそのイメージを怖がっていて、そこに行くのをいやがっていました。しかし「二人とも私が死んでしまうことを知らないから」(彼女はこれを小声でささやきました)、両親には相談できずにいたのです。 私は笑って、もちろん一人になんかならないと教えてあげました。彼女の家の周りにも沢山の子供たちが住んでいて、隣の通りにはピエロが住む街もある。そこを過ぎると大きな公園があって、子犬や子猫が遊んでいる(彼女はこれを気に入ってくれました)。 「バイオレットもそこに居るの?」ぶれない子です!答えることなしには離してくれないようです!バイオレットが天国に行くまでにはまだ長い時間がかかること、でも友達がそこにいるので、私を知っていると言えばいい。天国にあるエミリーの家には生きている友達や家族が映る魔法のテレビがあって、私たちがそこに行くまでそれを見ることができる。私も、ママもパパも誰でも会いたい人をテレビで見ることができる! 彼女は安心したようでした。もう怖くない、とも言いました。そして再び、何か言うと両親が心配するので、彼女の病状については黙っているよう釘を刺されました。両親が彼女のことで悲しむのをエミリーは心底心配していました。 部屋を出てナース・ステーションにたどり着くまで、私はなんとか涙をこらえました。 エミリーの次の「パーティー」にバイオレットは登場しました……彼女の両親の許可をもらい、バイオレットは色とりどりの風船を抱えて、さよならを言いに彼女のお葬式に出席しました。 それでは実際の人生においてあなたの馬鹿げた架空の質問に対して答えるならば、その子供に何でもいいから、不安を取り除いて、安らぎを得られるような言葉をかけてあげてください。 空の上で立派な御殿を建てて待っている見えない誰かに、あなたがどのような個人的な考えを持っていてもかまいません。しかし、他のあらゆる答えは間違いです。 死に瀕している子供の心の安寧より大事な宗教的信念や哲学的議論は存在しません。
https://jp.quora.com/%E7%84%A1%E7%A5%9E%E8%AB%96%E8%80%85%E3%81%AE%E6%96%B9%E3%81%AB%E3%81%8A%E8%81%9E%E3%81%8D%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99-%E6%AD%BB%E3%81%AE%E5%BA%8A%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE5
39 notes · View notes
avy8d2ev · 5 years
Text
思春期のわたしは、同世代の子よりも異常に自分の存在価値を気にする子���だったと思う。
息子たちが通う少年野球のコーチと婚約した母は、真面目すぎる性格が災いしてか、それはもう野球に入れ込むようになった。
わたしが中学入学と共に入部したバスケ部は遠征が多かった。その度に父母会が出してくれる自家用車に乗り合わせて送迎をしてくれていた。が、私の母がその送迎をすることは2年半の中で一度もなかった。同級生の母親が運転する車に乗るとピクニックのようなおにぎりや唐揚げを準備してくれていて、いつも本当に楽しかったし、本当の娘のように接してくれた。ある日の部活終わりコーチと父母会の会長が「送迎車足りないね。○○ちゃんのお母さんに頼もうか。でも彼氏さんがあれだもんね。頼むだけ無駄ね。やめよう。」と言われているのを聞いてしまった。わたしの母が悪く言われていることよりも、いい歳してそんな事を言われる親の娘として見られていることが心底恥ずかしくてステージ横のマットの影に隠れてひとり泣いたのを覚えている。でもそこで母に「こんなことを言われていた。送迎をしてほしい。」と伝えることはしなかった。
ミニバスから6年続けたバスケもなんだかいまいち才能がないことに気付いて引退と共にすっぱりやめた。
高校に入学して吹奏楽部に入部した。シンプルに音楽を自分で奏でる側になるというのになんだかロマンを感じたのと、遠征はそう多くないし、ユニフォーム代やら、宿泊費、バス代もそう多くないのが決め手になった。活動時間が長い部活で、毎日朝6時のバスに乗り、夜9時のバスで帰る生活だったせいか母親との関わりもほとんどなくなった。2年間、親のサポートはなくともなんとか上手くやれた。
最後のコンクールの日。3年間の集大成を見せるべく気合が入っていた。控え室で準備をしていると、サプライズで3年生の親が花束を運んできてくれた。同級生の親は全員わかるくらい仲は良かったし、仲の良い父母会のみんなに会えて気持ちは弾んだ。でもその時も当たり前のように母はいなかった。きっと誘われもしなかったのだと思う。
コンクールの結果は金賞で、全国大会まで進むような強豪校をおさえて、地区予選を7年ぶりに突破できたが、次の県大会は惨敗だった。
そうなると時期的に定期コンサートが引退の日となる。定期コンサートの日、幕が開くとホールは満員御礼。ちいさな演奏会を開かせてくれと無理を言った商店街の自治会長や、苦情を気にして音が出せないだろうと防音室を貸してくれた街のピア��教室の先生。思い出深い顔ばかりで思わず目が潤んだ。そのままホール全体を見渡していると、目を疑った。母がいたのだ。よく頑張ったね、とでも言いたそうな顔をして。
動揺しながらも無事第1部の演奏を終えて、控え室に戻った。「○○のママ来てたね!」「うん。おかしいよね。最後だけ来といたら2年間分取り返せるとでも思ってんのかな?」「取り返せるって言い方笑」
第2部も終え、最後はその代の思い出の曲を演奏するのが習わしだった。
演奏の途中でひくひくと泣き出す同級生を見て涙が溢れ出た。入部して一番最初に習う呼吸法なんて意識できないくらい呼吸が乱れて前も見えなかった。顧問が指揮を振りながら「よく頑張ったね。」と言ったのが分かった。演奏後、お客様を花道で見送る恒例行事も3年生が泣きすぎるせいで列が詰まった。
そんな中、目の前に現れた母は泣いていた。有無を言わさずわたしの頭を撫でて「頑張ったね。お疲れ様。」と。
咄嗟に手を振り払った。
3年間の頑張りを何も知らない母に分かったふりをされたことが何よりも悔しかった。
あなたに認められたいと心の底では死ぬほど思っていたはずなのに。
あなたに認められたかった。
小さい頃からわりとなんでもそつなくこなすことができた私は母の気を引こうとたびたび、分かる宿題の問題も分からないと言ったり、友達に半分あげた消しゴムを小さくなったからと言って買ってほしいとねだったりした。
その度に母はお姉ちゃんなのに、とでも言いたそうに呆れた顔で大きなため息をついた。
通知表の数字は上のほうをキープしていたし、学年でも定期考査の順位は常に一桁だった。三者面談の際もわたしを褒める担任に、「いやいや、家では本当に手がかかる子で。」と謙遜した。
母はご飯も作らず、野球で汚れたユニフォームしか洗濯せず、会話という会話はほぼ無く、わたしは毎日祖母に作ってもらったお弁当を持たせて貰っています、と幾度となく言いそうになったが、18年間どうにか堪えた。
わたしは今東京の1Kの部屋にひとりで暮らしている。
凝ったものではないけれど日常生活を送るのに困らないくらいは料理もするし、掃除や洗濯も好きではないが、生活のためにこまめにするようにしている。毎日朝から晩まで顔をドロドロにしながら取引先をハシゴして頭を下げても、男の前では謙虚に振る舞うし、会社の後輩にもフランクに話しかける。
ひとりでも十分にやっていけていると思う。
でもひとりの夜、ふと考えたりする。
今のわたしなら、
あなたに認めてもらえるだろうか?
56 notes · View notes
nui-and-me · 2 years
Text
220513 GW明けの日々
Tumblr media
GW目一杯遊んだので、連休明けしんど!と思ってたらもう1週間終わっていた。
あれこれと職場に行かねばならぬ用事が飛び飛びで入ってしまい、月・水・金と出勤。週3回も行くことってあんまりなく、日頃は在宅勤務のぬるま湯に浸かっているのでしんどかった。
重たい頭と身体でどうにかやっていたら立て続けに同僚からもアルバイトさんからも結構ヘビーな相談を受ける。
相談相手として私を選んでくれることには嬉しさもある、誰にも話せないより、私に話せるのであれば話してくれた方が良いと思う。どんどん使ってくれと思う。
でも精神的SOSを思いっきり正面から受けてしまったので(同僚からの相談では、相手が電話口で泣き出してしまった)話を聞いた後は自分も少し引っ張られて心がざわざわしてしまった。
私はこの会社で最も古株になってしまっていて、会社がどんどん変化していくところを見てきたし、辞めていく人を何人も見てきた。こうやって同僚がつらそうな様子を見るのもはじめてじゃない。でも何回見ても慣れない。つらい思いをしている人のことを思うとつらい。
私はつらいことがあったらどうやって乗り越えているっけ。と改めて思い返す。こうやって文章で吐き出すのはひとつの回避法になってると思うから、今日もこうやって書いているんだな。
あとは子供の写真を見ることだろうか。本当はGW最後の方で、親友家族と本当に久々に会って軽井沢に行った時のことを書いておきたかったんだけど、こんなにも時間が経ってしまった。
自分の元気を養うためにも、そのとき楽しかった思い出の写真を貼って思い出を残しておこう。
長男たちは同い年!ボーイズ三人衆。
ちなみに冒頭のニコちゃんカードは、親友息子ちゃんがつむちゃんに描いてきてくれたお手紙。可愛すぎる。Tシャツにしたい。
Tumblr media
軽井沢は駅すぐでこの環境。空気がおいしい。
つむちゃんは誰かに抱っこされたらいつもジタバタするのだが、親友の抱っこは受け入れていた。さすが親友。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
今回のメインはこのアスレチック。木の上に網が張り巡らされている。足場がトランポリンみたいにボヨンボヨンで非日常感すごい。息子たちは大はしゃぎ、大人は明日の筋肉痛が怖い(ブレブレの写真からその躍動感伝わるかと。笑)
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
本当に久々に会ったのだけど2人は気が合うのか喧嘩もせず仲良く遊んでいた。微笑ましい。ずっと仲良くいるんだよ!ママ達みたいにね!
Tumblr media Tumblr media
0 notes
znj106 · 2 years
Text
溜息は夜更けに目を覚ます
Tumblr media
「丸井さん、幸せが逃げるよ」と笑われたとき、ああ、私は溜息を吐くことすら許されないのだな、と悟った。
 いっそ痛いくらいの鼓動を飲み込むために、「はあ」と、呼吸と返答の中間のような音を出した。
 それ以上に発するべき言葉が見つからず、無意味に靴の先端を観察し、無意味に口を開閉するしかない。模範解答を知らない私はもう二度と、彼の前で、肺に淀んだ悲鳴をこっそりと逃がしてやることさえできない。
 彼は不出来な生徒を見逃すように、「最近、寒くなったよね」と、骨ばった指の先で、自身が抱えた鞄をリズミカルに叩く。
 間延びした語尾で天井を仰いだ彼につられて、視線を持ち上げる。やけに煌々とした照明に向かって、「そうですね」などと、私も会話らしきものを試みる。
 返事はなかった。二人を乗せたこの狭い箱が、私の声だけを地面に置き忘れたまま、ぐんぐん昇っていく。そんな想像をする。
 エレベーター内のかすかな揺れが音もなく止まり、ドアはいやに億劫そうな速度で開いた。彼は無言で足を踏み出して、間もなく廊下の角を曲がっていく。
「そうだ、確か彼は開発部の人だ」と思い出したのと、彼が落とした溜息を私の耳が拾い上げたのは、ほとんど同時の出来事だった。
 そうか、あの人は、溜息を吐くことを許された側の人間だから。
 ふと、そういえば私は、彼に朝のあいさつをしただろうか、と疑問に思う。しかし、彼が私に「おはよう」と声をかけたかどうかすら記憶になかったので、再び顔を合わせないよう願うだけに留めた。
 どうせ、次に会ったときには、「丸井奈々子は暗くて絡みにくい」という印象を除いて、今日のことは彼の記憶から綺麗に消えているに違いない。
 ようやく、といった気持ちで、全身を使って息を吐く。
 楽に呼吸がしたい、というだけの望みを叶えることが、ひどく、難しい。
「おはようございます」
 開け放してあるドアを手のひらで押さえて、室内に声を投げ込んだ。誰かの反応があったかどうかを確認する余裕もなく、入り口から一番近い席に腰を下ろす。
 ここが私の席、と胸の内で繰り返した。くたびれたキャンバス地のトートバッグを胸元に抱えて、小さく深呼吸をする。
 たかだか事務のアルバイトである私に席が用意されている、というのは、ありがたくもあり、恐ろしくもある。
 視界の端に誰かの手が侵入してきたので、私は慌てて顔を上げた。
「そんなにビビらなくても」と苦笑していたのは、二つ年上の安曇さんだった。数枚の書類でひらひらと首元を仰ぐ指の爪は、柔らかい彩度のスカイブルーに染まっている。
 自身の鎖骨あたりでくるりと丸まった毛先を熱心に気にかけながら、彼女は「丸井さんさあ」と高らかに、楽器でも奏でるような優雅さで私を見下ろす。
「伊東商事さんの伝票ってやったことある?」
「あ、伊東商事さんですか」
 いとうしょうじ、イトウショウジ。聞き覚えのある名前が耳に触れ、私は先週の金曜日の記憶を必死に掘り起こす。
「あの、えっと、この前、教えてもらって、少し」
「この前っていつ?」
「あ、先週の」
「少しってどのくらいかなあ」
 私の言葉を遮り、書類に素早く目を落とした安曇さんの語尾は、ほとんど独り言のようでもあった。
 どのくらい習ったのかなあ。どこまで理解できたのかなあ。ああもう、どうしていつもこうなのかなあ、丸井さんは。と、彼女の語尾からは、いつも私にだけ幻聴が聞こえる。
「あの、何か、間違ってましたか」
「いやあ?」
 べつに、と難しい顔をしながらふむふむと頷き、安曇さんは自分の席に戻っていく。私とほぼ反対側、部屋の奥に位置する場所だ。
 今にも左側の胸だけが裂けて、暴れ狂う心臓が転がり落ちてくるのではないか、と思う。薄汚れた床の上をのたうち回り、綿埃が絡まることも厭わない姿を見つめながら、私はゆっくりと目を閉じて、そのまま息を止める。
 その様子を見ていた周囲の人間がどんな反応をするのか想像してみるが、目に浮かぶのはいつだって、ミュージカルの幕引きのようなわざとらしい嘆きなのであった。
 足りない想像力と、私が他人に惜しまれる人間でない、というところが大きい。
 私の人生において、特筆すべきほど大きな事件はなかった。運動も勉強も人並みで、奥歯を噛み締めるような苦労をしたこともなければ、仲間と涙を流して祝うような成功を収めたこともない。
しかし、それはあくまで世界中の人間を比較対象にした場合の話であって、当事者の私にとっては、道端で転んで擦りむいたあの日の羞恥も痛みも、勘が当たって順位が上がった期末テストの喜びも、自分史に刻むべき出来事である。
 その中であえて大事件として扱うのであれば、就職活動の他にない。
 何があったわけではない。何もなかった。ただ、郵送した履歴書が、一枚たりとも採用通知として返ってこなかっただけの話だ。
 不幸と言えば不幸なのだろうし、よくある話だとすればそうなのだろう。アルバイトとはいえ、母の知人経由でこの会社に雇ってもらっているだけ、むしろ運が良い。
 だから、と息を吐く。だから、大したことじゃない。
 はす向かいに座る彼女、峰岸さんは、実母の介護で私よりはるかに大変だろうし、さっそくキーボードを叩いている安曇さんだって、私より多くの仕事を任されている。
 もう一度だけ息を吐いて、ああ、私は今日も多大な労力を消費して、無意味に二酸化炭素を排出することしかできないんだろうな、と思う。
 自虐要素の多い冗談のつもりであったが、存外冗談ではないのかも、と気付いてしまった時点で、ひどい後悔に襲われた。
 なるほど、価値のない人間には、ブラックジョークを楽しむ権利もないのだ。
 ならば願うことは一つしかない。誰にも咎められないよう、周囲の顔色を窺いながら。ただ、一日が無風のまま過ぎていきますようにと。強い向かい風が吹いたら、余計に呼吸ができなくなってしまうから。
 私の目と鼻の先でスマートフォンを握りしめる男子高校生を見て、真っ先に抱いた感想は「根性があるなあ」の一言だった。
 満員電車の中でつり革を握りしめ、画面から目を離さない様は、単なる痴漢冤罪対策なのかもしれないが、自分の領土を守ろう、という気迫すら感じられた。長方形にくり抜かれたページがニュースサイトらしき部分も含めて、本当に頭が下がる思いだ。有名な女性歌手が大病を、というような字面がはっきりと見えたところで、罪悪感を覚えて視線を外す。
 行き、帰りに限ることなく、私が通勤に使う地下鉄はいつでもおおむね満員であった。各ラッシュの時間を回避しない限り、その混雑は平日休日を問わない。
「――をご利用のお客様は、次の駅でお降りください」
 柔らかな女性の声が、周辺施設の紹介を伴って、次の駅を教えてくれる。滑らかな口調とともに挙げられた場所は、どれもこれも自宅から近く、よく利用するものばかりだ。
 徐々に速度を落とした電車がひどく勿体ぶって停止し、車内にこもった空気が慌てて逃げだしたように、ぷしゅ、という音が鳴る。目にせずとも私には、それが扉の開く音だとわかる。
 人の塊が動く気配はない。厳密には、出入り口付近で気を遣った数人の頭が消えたが、後に続く者がないとわかると、また人の隙間にひょっこりと帰ってくる。
 わかりきっていたはずなのに、未練がましく目を向けてしまったことが恥ずかしくなって、私は自分の爪先を睨みつけた。
 視界に映るのは他人の胸元や肩ばかりであったが、見えるはずもない足元を脳裏に描き、凝視し続けること��けを考える。
 熱を持った二酸化炭素がゆるゆると浮んでいくから、汚れた水面から救いを求めて口を出す魚のように、息をしようと上を見ることは叶わない。カーブのたびに車体は揺れ、力を込めた足元を簡単に崩してしまう。
 そうして二、三分も待っていれば、あっという間に次の駅だ。前に隙間ができれば、後ろから押されるまま、それを埋めるように足を進める。
 進行方向は目視しない。流されるまま改札を出て、義務のように最寄りのコンビニへ入り、ぼんやりと飲み物のコーナーを眺め、欲しくもない水を買って、再び改札を通ればいい。あとは一駅分、反対方向の電車に乗るだけ。いつものことだ。
 友達と雑談する女子高生や、猫背気味なサラリーマン、高いヒールを鳴らすオシャレな女性が、次々と私を追い越していく。
 ふと、「ほら、諦めなさい」と煩わしそうな声で幼児の手を引く女性が視界に映りこんだ。「落としちゃった、ないの、ママ」とぐずる女の子をぼんやりと眺め、漠然と「偉いなあ」と思う。
 ついには泣き出した我が子を抱き上げ、仕方ないといったふうに柔らかく微笑む母親の姿は、この世界上において何よりも尊く、惜しまれるべき存在であるはずだ。
 そうであってほしかった。そうでなければ、私は生まれた瞬間から死ぬそのときまで、本当に無価値なままではないか。
 例えるならば、汚れた酸素を吸って一日を過ごしたせいで、胸の奥が重たく淀んだような感覚。やむなく喫煙者に囲まれて生活する人間とは、いつもこんな気持ちなのだろうか。
 仮にそんな知人がいたとして、私には本当のところを問う愛嬌も話術もないのだけれど。
 は、と小さく吐いた息は、階段を上るのに疲れたからか、あるいは単純に、先に続く景色に期待しているのかもしれない。
 私が自身の住むマンションに着いて真っ先にすることといえば、いつまでも履き慣れないヒールを脱ぎ捨てることでも、化粧を落とす手間すら惜しんでベッドに倒れることでもない。
 そもそも向かう先は自室ではなく、本来は立ち入り禁止になっている屋上だ。進路を阻む荷物が置かれているだけで鍵もかかっていないそこは、まるでむず痒い学園恋愛コメディの漫画のようだ。
 意外にも、以前は住人が集まってバーベキューなどを楽しんでいたらしいが、高齢化による顔ぶれの変化と、時代に合わせた窮屈な規則のせいで、今では「ただ、建物の上にあるスペース」というだけのものだ。
 中身も不明なダンボールたちの隙間を縫うように進み、錆びきった蝶番が軋む音を聞いているだけで、口から流れ出す空気が透明になっていくようだった。眼前に広がる夜景に瞬きすればもう、世界中に私一人しかいない気分になれる。
 用途のわからない機械や、取り繕うように設置されたフェンスのおかげで、存外広いわけではない。周辺にはこのマンションより高い建物も多く、お世辞にも褒められた見晴らしでもない。
 駆け寄った先のフェンスに体当たりするようにして、遥か遠い地面を見下ろす。道行く人の性別や服の色が判別できてしまう程度の距離だったが、十分だ。
 何に? 簡単なことだ。私が死ぬために。
 指を絡めた金属製のそれに、ぐっと力をこめる。想像していたほどの振動はなかった。人の力で押して壊れるようなら、とっくに修理されているだろう。その事実が、冷風が胸の奥を叩いたような、恐ろしいほどの虚しさをもたらす。
 しかし、思わず零れた吐息は柔らかく、いっそ愛おしささえ含んでいた。二酸化炭素ですらないのでは、と錯覚するほどだった。
 想像する。
 古びたフェンスが折れ、私の体を乗せたまま落下していく。
 鈍い音を伴って潰れる体。
 辺りは静まり返り、一拍の間をかき消すように悲鳴がひしめき合う。
 実家の母は、父は、泣くだろうか。
 いつも視線を合わせない安曇さんは、私以外の人とは饒舌に話す峰岸さんは、顔をしかめながら仕事を教えてくれる田代さんは、溜息を吐く権利のある岩本さんは、中学生時代に仲違いした同級生は、私ばかり居残りさせたピアノ教室の先生は、いったいどんな顔をするのだろう。
 そのときを、私はどうあっても目にすることができないのだ。
 考え至った瞬間に、わずかながら腰が引けた。
 鼻の奥が絞られるように痛み、心臓が耳元まで跳ね上がってきたように鼓動が大きく聞こえて、むしろ煩わしい。
 ほんの数秒前、自らの死を夢見ていたときは、あんなに幸福な心地であったのに。
ぬるい湯に浸かったまま眠りにつけるような穏やかさが、あるいはこの夜空に大声で感謝したくなるような清々しさすらあったというのに。
 虚しくて、恐ろしかった。自らの死を想像することでしか、自分の心を慰められない。私という生き物の存在価値を信じることができない。いったい誰がどれだけ、どんな顔で悲しんでくれるのかしら、と空想することでしか。
 不意に、心音の隙間から悲鳴が聞こえる。自分のものではなかった。耳慣れた、寿命寸前の金属の泣き声だ。
 背後の足音に、全身が急速に温度を下げ、反して四肢は俊敏に動き、気配の主を視認せんと目を見開いた。
「あれ、先客じゃん。マジか」
 扉の影から半身を出したまま、暗い色のブレザーを着た女の子がこちらを凝視していた。中学生、には、見えない。
「お姉さん、寒くないの?」
 肝が冷えた感覚を指摘されたのかと、思わず肩が跳ねる。へら、と力なく笑う彼女は無遠慮に、いや、遠慮する必要もないのだが、そう形容するしかない足取りでこちらに近づいてきた。
「まあ、死んじゃったら一緒だよねえ。あ、お先にどーぞ」
 彼女は私の足元にしゃがむなり、にんまりと笑みを深めて気だるげに言い放つ。
 風にはためくスカートを気にかける様子がないので、私は居心地悪く視線を逸らし、間抜けにも「あなたも、その、寒そうだけど」などと口にした。
 不思議なのだけれど、その瞬間に初めて、「ああ、今日って寒かったんだなあ」と自覚したし、何なら「今って冬だ���たのか」なんて思ったりもしたのだった。
「いいよ。厚着して、ダッサイ格好のまま死にたくないし」
 変わらず愉快そうな口調に気圧されて、私は思わずフェンスから身を引く。さっぱりとしたショートカットの彼女が、あまりにも自分と違う生き物のように感じられて、つい怖気づいた、というのも、ある。
「なに、やめちゃうの」
 ぱちぱちと上下するまつ毛を眺めながら、こんなにぱっちりした瞳では、どれほどまつ毛が長くても足りないだろうなあ、などと呑気なことを考える。
「やめる、っていうか……そんな、死ぬなんて、してない」
「えーじゃあ、私先に死んでもいい?」
「えっ、あ、はい」
 どうぞ、なんて、軽く会釈して、手のひらでフェンスの向こうを示した。
 彼女は不満そうに眉根を寄せ、「お姉さん、それでいいわけ」と唸った。苛立ちを隠すことなく全身で表現できる様は、精神的な面も含めて、彼女が史上最強の生き物なのではないかと錯覚させた。
 ほとんど大人に完成しかけた顔立ちの中にほんの少しだけ残る幼さは、むしろ九対一の割合をもって、人間としての完成なのかもしれない。
「よくは、ないと思う」と返したのは、私の人生上に、一度たりとも「完成した」瞬間がなかったのでは、と気付いてしまったからだった。
 絶対に通ってきた道であるはずなのに、そこだけ違う記憶を縫い付けられたかのような。目隠しをしたまま、ここまで無理やり手を引かれて来てしまったような。視界が開けたと思えば、花咲く春が終わってしまっていたような。
「でしょう? よくないよ、絶対。言いたいことがあるなら、きちんと言わなくちゃ」
 胸を張って微笑んだ彼女は、下品で雑多な街灯のきらめきを背負って、ゆるりと立ち上がった。
 美しさに見惚れる、といったことはなかったのだけれど、凛とした立ち姿があまりに拙くて、私は今にも叫びだしそうな口を戒めるのに精一杯だった。それが歓喜だったのか、羨望だったのか、あるいは後悔だったのかはわからない。
 ただ、「じゃあ、どうしたいの」と問う彼女に、「地下鉄を……家の最寄り駅で、降りられなくて、だから」と答えた私は、傍から見ればひどく滑稽であると同時に、同じくらい、自身では呼吸がしやすいとも感じている。
 そのとき、温度のなかった空が澄んだ冷気をまとい、肌を撫でる風が、私の体の形を、声の硬さを、存在の有無を教えてくれた。
「ナナさんは、いい人だね」
 彼女は美澄と名乗った。このマンションで母親と二人暮らし、というだけで、フロアも苗字も知りえないブレザーの女子高生は、私を「ナナさん」と呼ぶ。
 初めて会った日、名を問われて返した「丸井」という苗字がお気に召さなかったのか。はたまた、この年頃特有の、年上に対する無遠慮さを勲章のように愛する性だったのかもしれない。
「奈々子」という本名から、よもや安直に「ナナさん」などというあだ名を付けられようとは。一人暮らしを始めてから久しく下の名前など呼ばれておらず、妙に気恥しい。
 そのくせ、仕事が終わるなり、毎日屋上へ足を運ぶ私も大概だ。することといったら他愛のない世間話や、脈絡も実りもなく、唐突に意味のないことをぼやくことくらいだというのに。
 こんなことを続けてもう、一か月にもなる。幻のようであった冬の気配も、自覚したとたん、骨同士の隙間に潜り込んで、全身の熱を奪っていく日々だ。
「私は、いい人っていうか、要領が悪いだけだよ」
 彼女の隣で、倣うように膝を抱えて座り、靴の先端に付いた泥汚れを観察する。誤魔化すための苦笑が我ながらあまりにも弱々しくて、今さら落ち込む気分にもなれない。
 そっけない風のせいで体が震えて、かちかち、と奥歯がぶつかり合う音がした。胸を潰すように背中を丸めて、口元を膝に埋める。
「降りたい駅を乗り過ごしちゃうのは、人込みをかき分けていくのが申し訳ないからでしょ」
「いや、邪魔だと思われたくないだけで……ずっと出入り口付近に立ってればいいだけなんだけど、あの、アナウンスが」
「アナウンス?」
「奥に詰めてくださいって言うから」
 首を傾げてこちらを窺う彼女にどきりとしたのは、私の声が小さすぎて聞こえなかったか、と申し訳なくなったからだ。
 だが、そんな心配は杞憂だったようで、彼女は「やっぱりいい人じゃん」と、空へ向かって大声を放り投げた。むしろ、血液が流れる音すら知られてしまうかも、という近さで乱暴に寝転がった。
 投げ出した足がざらついたコンクリートにこすれることも厭わず、彼女は組んだ腕で目元を覆い、あー、と意味のない唸りを断続的に吐き続けている。
 寒そうだな、と思わず顔をしかめるが、彼女は変わらず年相応に、利便性よりも外見の好みを重視しているようだ。
「美澄ちゃんも、いい人だよ。だって、私の話、つまんないでしょ」
 毎日聞いてくれてるよね、と付け加えるが、彼女は起き上がる気配もない。ぞわ、と背筋に不快な感覚が這うが、それもまた、「そんなことないよ」と笑顔を見せた彼女のおかげで思い過ごしに終わる。
「ナナさんって、いじめられっ子タイプでしょ」
「え」
「しかも、何もしてないのにターゲットにされるパターン」
 タイプだとかパターンだとか、どこか機械的な語感は、「いじめ」という生々しくも軽快な言葉には、とてもちぐはぐなように思える。
 不思議と嫌悪感はなく、かえって自分が第三者であるような、奇妙な距離を持って頷くことができた。
「わかりやすいかな、やっぱり」
「どうだろ、そうかも。でも、私の兄に似てるって思って」
 砕けた口調に、兄、という簡素な呼称は不釣り合いだった。四肢を大の字に転がしたまま、彼女は私と、その背景にある曇り空に向かってぼそぼそと続ける。
「いじめられっ子だったんだよね、兄。ナナさんとパターンは違ったけど」
 タイプは一致だよ、いじめられっ子タイプ、と、語尾に笑みこそ垣間見られるが、瞳はぼんやりと虚空を見つめたままだ。
「万引きした同級生を注意したのが原因で、『生意気だ』って、いじめられたの」
 主張が正しくあればあるほど、正しくない者たちの声が大きくなる。おかしな話ではあるが、珍しい話ではない。
 立派なことだ。パターンという概念以前に、私と、彼女の兄とでは何もかもが違う。「いじめられた」という人生におけるマイナス点も、「万引きを咎めた」という正しさの下では、プラマイゼロどころか追加点を貰っても手に余る。
 唇を噛んでしまったことを隠すために、私はわざと「それは、美澄ちゃんも大変だったね」と、不安定に浮遊した思考のまま口を開く。
「やっぱ、ナナさんっていい人だあ」と、まるで大切なものを体の内側へ隠すように、顔をくしゃくしゃにして笑う彼女に救われる。
 私には、他人の万引きを指摘する勇気もなければ、実にならない、くだらない話を延々と聞き続けられるほどの大らかさもない。
 そうか、私は許されたいのだ、とそこで初めて気が付いた。人間としてマイナスの最低値にいる自分が善行を積んで、誰かに「いいよ、普通に生きていても」と言ってもらえるのを待っているのだ、と。
 私は、何をしたら、いつになったら、許されるのだろう。
 いったい誰に許されたら、背筋を伸ばして歩けるようになるのだろう。
 試しに、「丸井さん」と呼びかけられた背中がしゃんとしているところを想像するが、上手くいかない。
 朝がくれば、私は「どんくさいアルバイトの丸井さん」という名前の生き物になる。
 与えられた仕事をどうやって処理するか、どうすればみんなと同じように、マニュアルからはみ出さず、普通の人間ができるのかを考える。
 でも、夜にさえなれば。
 夜だけは、私はあの屋上で「ナナさん」になって、好きに生きることができる。
「ナナさん」であることにルールもマニュアルもない。現実から切り離されたような、不安定な存在だ。性別にも年齢にも職業にも決まりはない。ありのままで過ごすことを許される、呼吸ができる。ただそこに存在しているだけで、善人になれる。
「丸井奈々子」として生きていくためには、許されるためには、圧倒的にいろんなものが足りない。たぶん私は、人間として生きるための「空気の読み方」だとか「要領のいいやり方」だとか、そういったマニュアルを配られずに産まれ、ここまで生きてきてしまったのだ。
 だから今も、普段は不愛想な峰岸さんが饒舌に、「ああいうのって、ちょっとアレだよね」と口角を上げる理由がわからない。
「ああいうの」がどういったもののことで、「アレ」が何を指しているのか、まったく見当もつかない。
 控えめな黒目がさらに細められる様子をちらちらと窺いながら、私はどうにか「アレですか」と呟く。
 独り言なのか、私に話しかけているのかも不明だが、安曇さんがついさっき席を外した室内にはほかに人もなく、無反応でいるわけにもいかなかった。
「それに、いつも、なんでわざわざ閉めるんだか」
 ああ、安曇さんのことを言っているのか、と気付いたのは、呆れた笑みの峰岸さんが立ち上がり、閉められたばかりの部屋のドアを乱暴に開けたときだった。
 同時に、そうか、暗に「丸井さんが開けてよ」と言われていたのか、と思い至った瞬間、全身の体温が一気に下降する。
 普段からドアを開け放していた自分に安堵したいような、気の回らなさを叱咤したくなるような。感情がぐちゃぐちゃに混ざり合って、胸の肉を突き破りそうなほど叩く心臓が痛い。
 どちらが正しいのだろう? 単純に言えば安曇さんのほうが先輩で、でも峰岸さんのほうが年齢は上で、人当たりが良くて、上司にも気に入られている。「出入りが激しいんだからさ、効率を考えてさあ」と続ける彼女の理屈も、理解できる。
――ああ、ダメだ、バカバカしい。呼吸がしづらい。
 この部屋はどうしてこんなに暑いのか。そうか、暖房が効いているんだ。
 早くあの屋上へ行きたい。美澄ちゃんに会いたい。身震いするほど凍りついた夜空の下で、現実をすべて置き去りにしたあの場所で、私を殺して、丸井奈々子ではないものになりたい。
 ばくばく、と反響すら感じられる鼓動の合間、峰岸さんが「そういえばさあ」と高い声で天井を仰いだ。
「この前の帰り、丸井さん見かけたよ、駅で」
 どこの駅ですか、という問いは、はたして声になっていただろうか。訊かずとも、きっと彼女は駅名を口にしたに違いない。
「駅近くのお店に用があってさ。あれ、丸井さんこっちのほうだっけ、って思いながら降りたの。で、お店が臨時休業で閉まってたからすぐ反対の線に乗ったんだけど、また丸井さん見つけて。一駅で降りちゃったから、あーそうそう、確かこの駅が最寄りだったよなあって」
 呼吸が止まる。
 悪寒が思考と行動を支配する。頭が熱い。喉が痛い。声が出ない。ああどうか、指先が震えているのがバレませんように。
 気付けば私はトートバッグだけをどうにか抱えて、事務所を飛び出し、改札を通って、地下鉄へと転がるように乗り込んでいた。
「駆け込み乗車はご遠慮ください」と強調したアナウンスや、向けられる奇異の目にひどい罪悪感を覚える。
 しかし、孤独なまま騒ぎ立てる心臓は、これ以上激しさを増すことはない。まだ明るい時間だからか、こんなときばかりガラガラな車内が吐き気を強要してくる。
 乗りなおすことなく家の最寄り駅で降りられたのは、ずいぶんと久しぶりだった。年に一度くるか、という繁忙期の、ごくわずかな期間に残業したとききりだ。
 使えない私すら遅くまで仕事をしなければいけないほど、相当切羽詰まっているときの、というところまで考��て、いよいよ視界がぐらりと歪みはじめる。
 風が堂々と闊歩するようなガラ空きのホームから、うつむいたまま改札を目指す。どこに向かっているのか、どこへ行きたいのかさえわからない。ただ、何者の視線にも捉えられることのない場所は自分の部屋しかない、という思考だけが体を動かしている。
 反対側の電車から雪崩れた人の波に流されているうちにふと、何かを踏みつけた足元がぐらついた。
 思わず顔を上げて振り返る。少し先に、クマのマスコットが転がっていくのが見えた。
 当然ながら声を上げることもなく、クマは蹴られ、小さく弾みながら、通路の端から端へと忙しなく追いやられていく。
「落としちゃった」と泣くいつかの女の子の記憶が、私の肺を突き刺した。ありえないとわかっていても、もしかして、と湧く思いに体は伴わず、立ち止まることも、踵を返すこともできない。
 電光掲示板には、短い闘病を終えて亡くなった女性歌手のニュースが淡々と流れている。それを見上げる三人組の青年が、年配の男女が、残念そうな声で彼女の思い出を語っている。
 ごめんなさい、と吐き出したはずの謝罪は、舌先に触れることなく、焼け爛れた喉に染み込んでいった。
 最悪な気分だ。
 美澄ちゃんに会いたいと思っていないわけではなかったが、それ以上に、私の頭の中は「死にたい」という気持ちでいっぱいだ。
 今すぐあの屋上から跳んで、硬いコンクリートの地面に向かって落ちていきたい。何の跡形もなく、産まれたことすら嘘みたいに、消えてしまいたい。
 雨が降りはじめたのは、曇り空の隙間から自分のマンションが確認できるようになったころだった。
 駅から駆けるように進んでいた脚は、普段の運動不足が祟って、すでにすっかり感覚がなくなってしまっている。
 体から切り離されたかのように冷えていく爪先と、満身創痍で濡れ鼠、という状況が、私の足取りをより重くさせた。傘の下からこちらを覗く目の群れが、動かすので精いっぱいな足を、より厳しく急かす。
 ようやく屋上への階段を上るころには息も絶え絶えで、およそまともな思考などできるはずもない。
 それがいけなかったのかもしれない。
 眼前の景色に、疲弊しきった体と精神は静かに姿を消した。
 くすんでぼやけた夜空も、瞳の奥まで染み込んでくるような街灯たちも、「ナナさん」と気だるげに私を呼ぶブレザー姿も、そこにはなかった。
 帰り道にいつも目にする、背の高いビルがはっきりと見える。解体中の建物を覆うグレーのシートが、雨風に煽られて揺れているのがわかる。
 古びた蝶番を何度軋ませたところで、夢見るような異世界への道が開けるわけでも、特別な存在になれるわけでも、唯一無二の、奇跡のような巡り合いがあるわけでもない。
 ドアに背を預けると、硝子が落ちて砕けたような派手さをもって、いよいよ何者かの悲鳴のような音がする。
 錆が服についたかもしれない、とぼんやり心配する自分が、水たまりに浸からないようにとスカートをたくし上げてしゃがむ自分が、滑稽で、憐れで、悲しくてたまらなかった。
 初めて心の底から「死んでやる」と思えたのに、フェンスに近づくことすらなく、職場や、明日からの生活のことを考えている。
 今ごろみんなどうしているかな。峰岸さんは、安曇さんは、ほかの先輩や上司は、どんな顔をしているのだろう。今、私がここから飛び降りたとして、彼女たちが少しでも心動かされることはあるのだろうか。
 どんなに自分が死ぬところを想像してみても、もう上手くはいかなかった。
 わずかながらに抱いていた、「後味悪くは思ってもらえるだろう」という希望から、ついさっき逃げ出してしまったのだから。
「ああ、丸井さん? あの、仕事中にどっか行っちゃった人ね。死んだんだ」と、頭の中で、無機質な何かが溜息を吐く。
 ぞわ、と背筋を這う寒気に、思わず両腕をさすった。
 置き忘れてきた書類で軽くなったはずのトートバッグが、私の全身を地中へと沈めていくようだ。いつかエレベーターから放り出された声と同じように。ここは屋上なんかじゃない、お前がいるべき場所ではない、と。
 誰もいないはずなのに、世界中の人の目に晒されているような心地だった。地球上にあるすべての素晴らしいものに囲まれて、たった一人、自分だけが何の価値もない物体であるかのような。
 生ぬるい涙が、枯れた喉が、震える唇が、私という人間の価値を引き下げていく。
 どうか誰も、私の肩を叩かないで。君、もういいよ、なんて。もうやめていいよ、人間としてここにいなくてもいいよ。マニュアルが配られていないっていうのは、そういうことなんだよ、と。早く誰か、誰でもいいから、私に人間としての正しい生き方を教えてほしい。これさえ守っていればクビにならないよ、人間でいても許されるんだよって言ってほしい。立派な人になれなくてもいいから、誰かに言いたいことなんて、やりたいことなんて何一つとしてないから、ただの人間として、平均的な人生を、何の心配もなく過ごしたいだけだ。
「ナナさん?」
 自分が顔を持ち上げたことにすら気付かなかった。それほど、私は「ナナさん」と呼ばれることを待ち望んでいた。
「今日はナナさんが一番乗りだね、珍しい」
 膝を抱えて、同じ目線まで下りてきた彼女が微笑む。「いつも私が先だもんね。待たされる気持ち、わかった?」という軽快な語尾に、胸が痛むことはない。
「美澄ちゃん、私、」
「どうしたの、ナナさん。え、泣いてるの?」
 日はとっくに暮れて、雨も止んでいた。時間すらあいまいにしてしまった曇天は風に流れて、墨染めの紙がかすれたような、そっけない夜が広がっている。
 出会ったあの日と同じように、彼女はきらめく多色の光を背にして「ね、見てよ」とフェンスに向かって歩いていく。
 爪先が、巨大な水たまりに波紋を作る。逆さまの景色が歪み、やがて鏡のような煌めきを取り戻したとき、彼女が人工的な屋上から、満点の星空へ連れ去られてしまったようだった。
「いいでしょ、星空の上を歩いてる、みたいな」
 一度やってみたくて、あ、写真撮ってよ、と照れくさそうに続ける彼女に、私は無意識のうち「ごめん」と口にした。
 長いまつ毛を数回上下させたのち、むしろ彼女のほうが申し訳なさそうな表情で首を傾げる。
「いつも待ってることなら、気にしなくていいよ。冗談だって」
「そうじゃなくて、ちがくて」
 溢れる感情がかえって喉に蓋をして、せり上がる言葉を押し戻す。
 彼女はしばらく眉を八の字にして視線を泳がせていたが、やがて「ナナさん、海へ行こうよ」と明朗な声色で言い放った。
「うみ?」
「そう、海! ここからだと、どうやって行ったらいいのかなあ。私、高校近辺しか詳しくなくて。反対方向なんだよね」
 わざとらしく間延びした口調で私の手を引き、彼女は足早に階段を下りていく。
 点々と続く小さな水たまりを追い越しながら、彼女に合わせて切符を買い、地下鉄に乗って、未知の駅を目指す。
 タイミングを外していたのか、もともと乗客が少ない方面なのか、車内に人影はほとんどなかった。
 窓を背にして、無人の長椅子に悠々と腰掛ける。三人分のスペースを使ってど真ん中に座れることが、とんでもない贅沢のように思えた。
 不意に隣の彼女が立ち上がり、私を見下ろしながら両手で二つのつり革を掴む。いいでしょ、とばかりに膨らんだ頬の中には、ほんの少しだけ、気恥ずかしさがしまわれている。
「どうして、海なの」
 大した意図はなかった。絶対に答えが欲しいわけでもない。ただ、年中無休で働き続けた家電が事切れるような突然さで、いきなり現実世界へ連れ出されたことがやや不服ではあった。
 彼女と屋上以外の場所に来るのは初めてだ。何度も会っているはずなのに、見慣れた景色の中に立っているだけで、絵本の中から飛び出してきたような、奇妙なリアリティが絡みつく。
 実在する人物だったのか、とこっそり驚く自分がなんだか愉快に感じられて、彼女の瞳を見据えたまま、私は静かに目を細めた。
 張り合うように澄んだ視線が返ってくるが、やがて根負けしたのか、苦い笑みを浮かべて、彼女は元の場所に腰を下ろした。
 再び座れる場所がある、というのもまた、贅沢なことだな、とゆっくり目を閉じて、同じ速度でまぶたを持ち上げる。
「なんだろ。なんか、こういうときは海が定番かな、って思っただけ」
「ドラマとか、漫画とか?」
「ううん。私の個人的なアレ」
 アレ、とはまた頼りない。何を指しているのかもわからない。
 けれど、峰岸さんのときより不安を忘れているのは、なぜなのだろう。ほんの数時間前の出来事なのに、すでに何十年も経ってしまったかのような懐かしさと、胸のすくような心地があるのはどうしてなのか。
 目的の駅名がアナウンスされて、私たちは恐る恐る電車を降りる。構内図を見ても何が何やらわからず、とりあえず最寄りの出口から地上へと昇った。
 探るように辺りを見回すが、当然、見つかるものなどない。初めて訪れる場所でも、いや、だからこそ、あるはずもない、慣れ親しんだ何かを探さずにはいられない。
 地図を表示したスマートフォンを二人で覗き込み、見知らぬ街並みの中を歩いた。
 自分たち以外に人の気配はない。大げさに道路を照らす街灯や、わずかな客を待つコンビニの照明が、穏やかに研いだ空間をかえって際立たせる。
 歩道に濃く染みつく影が、私たちが歩く速さ合わせてゆっくりと成長し、また緩やかに縮んでいった。
 老いてはまた幼くなる黒を眺めているうちに、ふわ、と頬を撫でる風が、潮の匂いを増していく。
 あ、と明るい声と共に駆け出した彼女に続いて、私も歩幅を広げた。
 こちらとあちらを区切るチェーンをあっさりと跨ぎ、波の音だけを頼りに、ようやっと地面が途切れる場所に出た。このあたりは倉庫群のようで、人の気配はなく、錆びた水が垂れた跡の筋が、異様な不気味さを煽る。
「ここ、入ってよかったのかなあ」なんて、彼女は沈んだ声でこちらを振り返った。
「たぶん、ダメだと思うけど。そもそも、想像してた海と、ちょっと違うっていうか……」
「ね。普通こういうときって、砂浜じゃん。ワンチャン、防波堤のあるとこ」
 そうだよね、と二人で笑って、水平線があるだろうあたりを見つめる。漁港はないよねえ、と同時に苦笑してしまったのが、より可笑しかった。
「まあいいや。そういうのもアリでしょ。べつに、ルールとかあるわけじゃないし」
 自分でも驚くほど自然に、私は「うん」と頷いていた。喉を震わせた音が、残酷なほど冷え切った酸素の中で、頼りなくもしっかりと、唯一の熱を持って運ばれていくような。
「ナナさん、悲しいのもう平気?」
 何でもないふうを装って転がり落ちた疑問は、本人が気遣っているほどさりげなくはないだろう。彼女もわかっているはずだ。
 今度は意図して力強く、「うん」と再び顎を引く。百パーセント本当のことではないが、焦って取り繕うほど嘘でもない。少なくとも、「今すぐ死んでしまいたい」という気持ちはもう、息をひそめて眠っている。
「私ねえ」
 彼女はどうやら、自分の話をするのが苦手らしい。裏返る勢いで語尾を高く持ち上げて、不自然に海面を凝視する。
「ナナさんと初めて会った日、本当に死のうと思ってたんだよ」
「べつに、疑ってはなかったよ」
「でも、信じてもなかったでしょ」
 信じる信じない、の次元ではなく、私はどちらでもよかった。それは、私自身がどういうつもりで屋上へ通っていたのかがわからなかったか��。
 自分が死んで悲しむ人の想像がしたいだけなのか、勢いのまま、本当に死んでしまっても構わなかったからなのか。
「兄がね、一人暮らしをしてるんだよね。今年の春から」
「お兄さん、今大学生だったよね」
「うん。ペットショップでバイトしててさあ。頑張ってるみたい」
「そうなんだ。行ったことあるの?」
「あはは、あるわけないじゃん」
 彼女は、何言ってるの、とでも言わんばかりに笑う。
 それでも私の胸中が静かで穏やかだったのは、その笑みがあまりにも弱々しく、ひどく傷ついているように思えたからだった。
「昔さ、兄がいじめられてるってわかったときにさ、言ったことがあるの。『カッコ悪い』とか、『いじめられてるほうにも原因があるよ』とか」
 弁解させてもらうと、なんて、さらに声のトーンを上げて、彼女は唐突に空を仰ぐ。
「そのとき、家の空気最悪で、お母さんもイライラしてて、居心地悪くて。『ああ、これが原因だったんだ』って、思っちゃったんだよね」
 うん、と相づちを打つことしかできない自分が歯がゆい。
 だが同時に、こうして話を聞いてあげることができる、と思えた。こんなふうに胸が高鳴るのは、いったいいつ以来だろう。
「だって、自分より辛い人が隣にいるから黙ってなきゃいけないって、そんなの。私は、私よりちょっとマシな人のところでしか、しんどいって言っちゃいけないってこと? 私もしんどかったんだけどって、言いたかった。私にだって、それなりに辛いことがあったよって。でも、それが最低なことだって、わかってる。謝って、兄は『俺のほうこそ悪かった』って、許してくれたけど、兄は悪くないし。私が酷いってことに変わりはないじゃん。だから、」
 だから、に続いたのは、ひどく震えた、長い溜息だった。
 いつか、彼女をいい人だと断言する私に、「そんなことないよ」と笑った彼女の「そんなこと」とは、一体何に対する言葉だったのだろう。
 つまらない話だ、と卑怯にも否定を待った私への優しさか、あるいは、善人をやり直す自身の浅ましさを嘆いたからなのか。
 それでね、と、渦巻く潮風に巻き込まれながら、彼女の弾んだ声が私の耳まで届く。
「『美澄ちゃんも大変だったね』って言ってくれたの、すごく嬉しくて、安心した。近くに私よりしんどい人がいたって、私が辛いことを隠さなくていいんだって、思ったって、いうか」
 そっか、と、声と吐息の間の空気が揺れる。
 手作りの無表情で、見えるはずのない水平線を眺める彼女の横顔に、私はようやく気が付いた。
 そうか、私は、私に許されたかったんだ。
 事実と違う記憶を縫い付けたのは、目隠しをしたのは、過ぎ去る春を素通りしたのは、私だ。
 溜息を、呼吸を、人間として胸を張って生きることを許してくれないのは、ほかの誰でもない、私だった。
 安曇さんの言葉に続く声は、本当にただの幻聴だ。どうしていつも、どうしてこうなるの、と「丸井奈々子」を咎めていたのは、私。
 助けられるかもしれない誰かの役に立てないこと、惜しまれるべき誰かが死んでいるのに、自分が生きていること。
 どれだけ罪悪感を覚えても、誰も咎めはしないし、だからこそ許してもくれない。それは冷たくて、寂しいことだけれど。
 どれだけ美澄ちゃんに受け入れられても、受け入れられなくても、私が「いいよ」と言わない限り、私は簡単に自分を責める。
 私が自分で、「丸井奈々子」を許してあげるしかない。
 ああ、もう十分だ。こんな、ありふれた物語のような一瞬が、自分の人生上に現れるなんて。
「丸井奈々子」が生きていく上で、過去もこれからも許していけるだけの、たった一つを手に入れた。
 そして、それと同じだけのものを、彼女に与えることができた。
 誰かの救いになった、ほんのささいなことだけれど。その、溜息一つで吹き飛んでしまうような頼りない誇りだけで、自分が産まれたときから死ぬ瞬間までを、永遠に尊いものだと思える気がした。
 誰かに肩を叩かれても、その自信だけを持って、図々しくも人間を続けられるんじゃないか、なんて。
 港で明日を出迎えた後、私たちは二人で終発電車に乗って帰った。
 駅までの道中、危うく警察に声をかけられるところだったが、制服の上から私の上着を被せてどうにか逃れることができた。
 ガラガラの席に寄り添って座り、思うんだけど、と前置きして、彼女は不満そうに唇を尖らせる。
「未成年の夜歩きを取り締まる前に、怪しい大人を片っ端から捕まえればいいのに。やめさせるべきは子供じゃなくて、大人のほうじゃない? 犯罪を、悪いことをさ、やる人を止めるほうが正しいよ」
 念入りに頭を撫でてあげたい衝動に駆られる。辛うじて、「やっぱり、美澄ちゃんはいい人だよ」と言うのは堪えたつもりだったが、思い過ごしだったかもしれない。
 何の取り繕いもない素直な口調は、緩やかに私の心を勇気づけた。
 翌日私は普通に職場へ行き、いや、本当は大いに暴れる心臓をなだめながら、一時間も早く出勤した。
 寝坊しないように、と徹夜したかいなく、地下鉄は普段通りの混雑具合であった。
 ただ、時間帯が変われば乗客が変わる。
 職場の最寄りから二つ手前の駅に近づいてきたとき、頭一つ分飛びぬけた金髪に気が付いた。
 微笑ましくたどたどしい発音で、「すみません、降ります」と片手を挙げた外国人。いかにも観光客、といった風貌の青年を咎めるように見つめる人間は、意外にも少なかった。
 なんでこんな、平日のラッシュ時に、という瞳がゼロではなかったことがまた不安で、同時に、慰められたような心強さもあった。
 まさか、さすがに誰もいないと思っていた部屋に安曇さんの姿を見つけたときには、ようやっと押さえつけたものが口からすべて零れ落ちてしまうかと身を強張らせた。
 彼女はぼんやりとした表情で花瓶の水を替えていたが、私の姿に気が付くなり、目をまん丸く見開いて駆け寄ってきた。
 ああ、安曇さんってこんな顔してたんだなあ、と、間の抜けたことをしみじみ思う。爪の色には詳しいのに、鼻筋がすっと通っていることだとか、右の目尻にほくろがあることだとか、今の今まで知らなかった。
 きっと単純に、私が知ろうとしていなかっただけだ。
「丸井さん、昨日、大丈夫だった?」
「あ、はい。あの」
「体調はもう平気?」
 どうやら、急な体調不良で早退したことにしてくれたらしかった。誰が、と問われれば、峰岸さんしか思い当らない。
 クビを覚悟して出勤したにも関わらず、予想外の労わりを貰って困惑するばかりだ。
「あの、えっとその、すみません、急に」
「うん。まあ、できれば私に直接言ってほしかったけど」
 ですよね、すみません、と安曇さんの視線から逃れるために、私は意味もなく部屋中の机を一つずつ観察していく。
「正直、峰岸さんと何かあったのか��思って、心配してたんだよ」
「え、あ、���岸さん」
「あの人気分屋だから。いろいろ言うけど、アレとかソレとか、なんだかよくわからないんだよね。悪気はないんだろうけど」
「え、っと」
 始業前だからなのか、心なしか重たいまぶたの彼女は、いつもより表情が柔らかいように思えた。
 しかし、次の瞬間、「あ、ドアはちゃんと閉めてね。この間情報漏えいがどうのって通達来てたから」といつも通りの硬い声で目を逸らすものだから、またもよくわからなくなってくる。
 もしかしたら、マニュアルなんて、最初から誰にも配られていないのかもしれない。多数派の人間が胸を張っているだけで、初めから、こうしなければいけない、なんてルールはなかったのではないか。
 なんて、思ってはみるけれど。
 はあ、と大きく息を吐き出すことを、一度だけ自分に許す。咎める声はない。
 これは溜息ではなく、深呼吸だから、と言い聞かせた。
2018.02/白川ノベルズ Vol.5 掲載
1 note · View note
studiobabysbreath · 2 years
Photo
Tumblr media
🌸Kids撮影🌸 ニコニコ笑顔がとっても可愛いね ☺️☺️☘️ 衣装や小物などのお持ち込みが可能となっております🌸一緒に写真に残しておきたい小物などございましたらご相談くださいませ☺️ プラン内で主役のお子様のソロショットに加え、ご家族写真も撮影可能です🌸 studiobaby's breath(スタジオベイビーズブレス)です♩ 当店では「撮影料+商品代」という撮影料金設定となっております📸 外観まで可愛い一軒家フォトスタジオにて自然光撮影を中心とし、様々な背景にて撮影をさせていただくフォトスタジオです🏡 是非、お気軽にお問い合わせください🙈💕 ご予約の受付はお電話にてお受けしております✉️✨ 撮影中につき繋がりにくい時もありますが、その際は問い合わせフォームよりご連絡お願いいたします。 これからも引き続き、インスタで沢山のお友だちをご紹介していきますので、是非楽しみにしていてくださいね💗 studio babysbreath(スタジオベイビーズブレス) 0466-77-4025 神奈川県藤沢市片瀬1丁目6-33 https://www.studio-babysbreath.com/ 新生児撮影 ¥5,500(税込) baby撮影 ¥5,500(税込) kids撮影 ¥5,500(税込) マタニティ撮影 ¥5,500(税込) 七五三撮影 1~6月 ¥11,000(税込) 7~9月 ¥16,500(税込) 10~12月 ¥22,000(税込) ※洋服での撮影もご希望の場合は上記別途¥3,300(税込)/人 ※ご兄弟姉妹揃っての七五三撮影の場合は、主役のお子様の追加人数毎にプランの併用となります。 1/2成人式撮影 ¥16,500(税込) ※洋服での撮影もご希望の場合は上記別途¥3,300(税込)/人 お友達集合写真 ¥5,500(税込) 成人振袖記念撮影 ¥5,500(税込) 大人記念撮影 ¥5,500(税込) プロフィールプラン ¥3,300(税込) ペットプラン(一匹あたり) ¥3,300(税込) ※こちらはペット単独ショットのみとなります。 ご家族でのショットをご希望の場合は、プランの併用をお願い致します。 ※二匹目以降は一匹追加あたり別途¥3,300(税込)/匹となります。 ウェディング撮影 ¥33,000(税込) ※撮影場所や衣装(洋装和装)、ご希望の撮影内容によって料金が異なります。詳しくはお問い合わせください。 #studiobabysbreath #スタジオベイビーズブレス #湘南 #藤沢 #茅ヶ崎 #鎌倉 #フォトスタジオ #写真館 #新生児 #ハーフバースデー #お宮参り #七五三 #キッズフォト #マタニティフォト #結婚記念日 #還暦記念 #湘南ウェディングフォト #湘南ロケーションフォト #家族写真 #family #湘南ママ #子育てママ #ペットのいる生活 #赤ちゃん #赤ちゃんのいる生活 #子供のいる暮らし #子育てママ応援 #子育て #湘南フォトスタジオ #湘南フォト https://www.instagram.com/p/Cb4X_8TpQe3/?utm_medium=tumblr
1 note · View note
negipo-ss · 6 years
Text
焼きそばハロウィンはいかにして無敵のアイドルになったのか(2)
 ごうごうと音を立てて裏庭の果樹園が赤く蠢いていた。永遠に収穫されることのなくなったりんごたちは次々に燃え落ちていった。光線を歪めて通すガラス窓がちらちらと女性の顔に炎を落としていた。質素なドレスからむき出しになった上腕を伝い、デスクの上へとおびただしい血が流れていた。その女性はみずから三重四重にナイフで切り口を開いて、金属のボウルに血を溜めていたのだった。ふわりと娘の方を振り向いた彼女のかんばせは、尊い使命を神から与えられて、地獄に遣わされた人の純真を示すヴェールのように白く輝いていた。最も高い天にたなびく雲よりも美しく結われたプラチナ・ブロンド。晴れた日のエーゲ海の上下を混ぜ合わせてしまったような知性に溢れたブルーの瞳。  ボウルから血をおさない娘に何口か含ませると、「絶対に声を出してはだめよ」とその女性は言った。腕の痛みで眉はひどく歪み、額には乱れた前髪が数本張り付いていた。娘はこくこくとうなずいた。母親が言うことを忠実に守るために、口元には両手が当てられて、目には涙が浮かんでいた。母親が「いい子」と言って微笑んだのを見て、ああ、愛しいママ、とその娘は思った。ママが苦しむのを、見たくない。ママが喜んで、嬉しい。  その娘は、かつての志希だった。  そうだ、これはあたしの物語だった、と志希は思った。志希はその鉄臭い液体を口いっぱいに含み、母親の言う通りベッドの下に潜り込むと息を殺した。そこにはカビ臭い本が何冊もあって、それは志希が数ヶ月前にそこに隠したあと、忘れてしまった本たちだった。志希の母親は「いい子だから。きちんと、隠れていてね」ともう一度言いながら、悲痛な表情で彼女の手を握った。血でいっぱいのボウルが横っちょに押し込められた。志希は本の内の一冊を大事に抱えて、ついでボウルを脚の下に隠した。  こく、と血を少しだけ飲んだ。 「ごめんなさい」と彼女は言った。 「許してね。力のない私を許してちょうだい」と、囁いた。  そうして彼女が足早に去っていくのを志希は見送った。  自分の息がうるさすぎて、ごうごうと知恵の実が燃えていく音は遠くなった。  やがて重々しい足音で、数人の兵士たちがやってくる。全員が、統制された動きで部屋を荒らし回った。クローゼットに整然と並んでいたお気に入りのドレスたちは床にぶちまけられ、踏みつけられた。ベッドシーツはめちゃくちゃに切り裂かれ、本棚の本も同様にすべてが投げ捨てられた。がしゃんと窓が割れる騒々しい音がして、家具たちが外に放られているようだった。  志希はそれらをすべて、そのベッドの下の小さな隙間から見ていた。こく、と血を飲む。ボウルの血を口に含めば、まだ少しは、保つはずだった。誰に祈ればいいのか、志希にはもう分からなかった。  そして、母親が戻ってくる。  母親は自分の脚で歩いていない。  つま先はずるずると引きずられている。二人の兵士たちが彼女の両脇をきっと抱えている。そして、彼女は木でできた床に打ち捨てられる。志希の愛したドレスと同じように、本たちと同じように。死の直前、ひどい苦悶に喘いだであろうその美しかった顔や目に、もはや生命のしるしは無く、志希は約束を破って、「ママ」と小さな声で呟きながら、ベッドの下からその死体に手を伸ばした。志希の周囲で、正体のわからない激しい火がぼうぼうっと燃え盛っている気がした。  伸ばされた彼女の手は、炎の向こうで、親しい人にそっと取られた。 「志希」と美嘉は言った。涙で歪んだ視界の奥で、志希は母親の代わりに美嘉を見つけた。  すべてはかつてあった真実が夢に溶けた姿だった。  友愛に満ちた顔には、不安が滲んでいた。ベッドから離れて光るデスクライトだけに照らされて、美嘉の尖った鼻が作る陰翳は、記憶の中の母親のそれに少しだけ似ていたが、おさなさが濃かった。  志希はじっと美嘉の輝く瞳を覗いて、微笑んだ。「泣いちゃった」と、くすくす笑った。その���ま、ぐす、と鼻を啜って、「あー」と意味なく呻きながら人差し指で目の下を拭い、 「美嘉ちゃん台本見てたの? 今何時?」 「一時過ぎ」 「明日も撮影なんだから、早く寝ないとだめだよ」  ふ、と美嘉は笑って、「いつもとなんだか、逆だね」と静かに言った。  そっと美嘉が手を離したとき、志希の手はわずかに空を掻いて、去っていったそれを求めた。求められた美嘉の温もりは、デスクライトをか、ち、とゆっくり消したあと、志希のベッドへと戻ってきた。  志希は美嘉の胸元に抱かれて、少し恥ずかしそうに「ちょっと、美嘉ちゃん」と言った。「お母さんの夢を見ていたの?」と美嘉は聞いた。短く迷って、志希は柔らかな美嘉の胸の中でうなずいた。 「志希のお母さんは、どういう人?」 「……よく、覚えてない」 「そう」  美嘉はそのまま黙って、腕の中の志希の頭を撫でていた。  いつまでも、ゆっくりと撫でていた。  やがて、発作がやってきた。悲しみの発作が作る苛烈な嵐に、志希はほとんど息ができなくなった。ぎゅうっと美嘉のシャツを握りしめて、志希は激しく嗚咽した。その泣き方には、激しい生命の力が込められていた。生きるためには、そうするしかなかった。 「ママ」と、志希は母親を求めて泣き続けた。  結局のところ、志希はそういう星の下を選んで、産まれてしまったのだ。
 * * *
 何時間も回り続けるように精巧に作られた独楽が回転しているとき、巨大な運動エネルギーを秘めたまま一見静止しているように見える。それと同じように、美嘉は志希の方を向いたあと、口をくっと結んで動かなかった。心中の感情がこれほど苛烈に渦巻いているひとを見たことがなかったから、志希はその熱量の凄まじさに気がつくと、食べかけのゼリーが載っていたスプーンを咥えたまま、動くことができなくなった。  やがて、野生の動物の子どもが襲われた瞬間の母親のように、美嘉は素早く立ち上がると一言も言葉を発さずにベンチから立った。「え」と志希は小さな悲鳴めいた声を上げると、「ゼリー……」と呟いて、手元のそれを大事そうに両手で持ち、そのまま���ったようすであとを追いかけた。  きめ細かい乾いた土の上を早足で歩く美嘉に小さな歩幅で走って追いつき、志希は「美嘉ちゃん、ゼリー」と言ってそれを差し出そうとした。美嘉は「いらない」と言うと、「着いてこないで」と表情のない声で彼女を拒否した。志希は「う」とひるんで、それでも「美嘉ちゃん……」と呟きながら美嘉の肘をそっと取ろうとした。  ばし、と腕を払われて、志希が持っていたゼリーが土の上にカップごと飛び散った。二人の向いからちょうどやってきた室内犬が低い声で唸りはじめ、その飼い主の子どもは慌てて犬を抱えると、足早に去っていった。 「どうせ、アタシがなんで怒ってるかもわかんないんでしょ」  美嘉に言われて、志希は答えを探そうと必死に頭を巡らせた。志希は半年ほどの彼女との付き合いの中で、何度も何度も美嘉を怒らせたことがあった。ふざけてわざと怒らせたことも、意図せず怒らせたことも、怒っている理由がぼんやりとわかるときもわからないときもあった。しかし今日ほど彼女を怒らせた理由が知りたいと思ったことはなかった。彼女がその魂の底から真剣に怒っていることがわかったからだった。  ほとんど一番に大事な友人にどうしても何かを言わなければならないはずなのに、なんと言っていいのかわからずに志希は下を向いた。  美嘉は、ふっ、と鼻で笑った。「……ごめんねも言わないんだ」と、掠れた声で言って、志希を見つめた。志希は何も言えずに眉を寄せて、何か見るべきものを探し、しばらく地面の上で飛び散ったゼリーが一列の蟻に運ばれていくのをじっとなぞっていた。やがて視野の端をかすめた何かに気づくと、ゆっくりと顔を上げ、その視点は美嘉の手に留まった。  志希は美嘉に駆け寄ると「ちょっと!」と美嘉が振りほどこうとするのに構わず、彼女の手を引いて近くにあった水飲み場まで連れて行った。蛇口を捻って水を出すと美嘉の左手をその下に寄せた。美嘉の手のひらは、文香に倒されたときに傷ついて、皮膚が人差し指の爪ほどの範囲でめくれていた。その傷口に、美嘉は冷たい水が触れたときに初めて気づいたのだった。桃色の皮下組織が乾いた土の下から現れて、「いつっ」と小さな声で美嘉は呻いた。志希は何も言わないまま、大事そうに傷口を水の下で何度か拭うと、綺麗になったその手に顔を近づけてよく確かめてから、美嘉を見上げた。 「なに?」と美嘉が言うと、志希は「バンソウコー、ない」と悲しそうに言った。美嘉はため息をついてタオルハンカチで傷口を拭いながら近くのベンチまで歩いていき、バッグを片手で探ると絆創膏を取り出して志希に渡した。それが自分の親指の付け根へと丁寧に貼られるのをじっと待った。  すべてを終えると、志希はほっと息を吐いた。美嘉は手を引いて「ありがとう」と言った。志希は美嘉におびえているかのように、何も言わずそのまま地面をつま先で軽く擦っていた。 「なんで今日、レッスンに来なかったの」と美嘉は言った。  志希はびくりと身を固くした。数秒のあとにもう一度、拗ねたように土をかき回し初め、やがて「……忘れてた」と一言言った。  はああ、と長いため息を美嘉はついた。 「……ちょっと勘弁してよー、ほんとにもー……あのさ」  美嘉は立ち上がると、ずっと地面を向いていた志希の視線をひらひらと治療の終わった手のひらで遮って上を向かせた。「何回も何回もチャットで言ったでしょ。明後日は最終確認だよー、明日は最終確認だよー! って。志希は全部振り覚えてるかもしれないけど、アタシは不安なの。文香さんは……」  美嘉は一瞬言葉を区切って、何か痛みに耐えるかのような表情をした。志希が不思議そうにそれを見つめているのを無視して、 「文香さんはかなりダンスが不得意だし、三人で合わせる機会はすごく大事だと思ってる。明日からの本番で、失敗しないように」  新たなため息が美嘉の口から音もなく出ていった。 「……ま、ほんとは志希もちゃんと分かってるよね……」  美嘉は志希の青い目を覗き込んだ。「なんで、忘れたの? なにかすごく大事な用事があったの? それでいつもみたいに頭からスポーンって抜けちゃったんでしょ」  はく、と志希の口が動いた。「怒らないから、言ってみな」と美嘉は小さな笑みを口元に浮かべて言った。  長い沈黙があった。 「……マ、ママ、に……呼ばれたの」と、志希は途切れ途切れに言った。 「……どういうこと?」 「……あの、ママ、今日東京に出てきたから、それで……最近はどうしてるのって、何か変わったことない、って、電話で……言われたから……あ……」  志希はベンチに座ったまま、美嘉を見上げていた。彼女の顔が変わっていくのを、どうすることもできずに見つめていた。そして、「死ね」と彼女に言われたとき、もともと白かった顔色はまっしろに変わって、口元は悲鳴の形を作り、首だけが二、三回、静かに振られた。 「馬鹿みたいじゃん」と美嘉は言った。 「アタシ、馬鹿みたいじゃん!」と、叫んだ。絆創膏が貼られたばかりの握りしめられた拳が、ぶるぶると震えていた。 「ほ、ほんとに呼ばれたんだよ! ほんとだよ!」と志希が必死の声で言うと、「アンタアタシにお母さんは死んだって言ったでしょ! それも忘れたって言いたいの!?」と美嘉は叫んだ。  小さく風が吹いて、二人の頭上を覆うクスノキの枝がざあっと揺れた。激しい太陽の光が木々の間から顔を出し、呆然と立ち尽くす志希の姿をつかの間、真実を暴くかのようにぎらっと照らした。怒りのあまりに美嘉の声は震えて、両眼には今にも溢れ出しそうなほど涙が溜まっていた。 「志希、マジ、なんなの? 全部ウソなの? ……沖縄で同じ部屋、泊まってさ、アイドル楽しいね、ずっとやっていきたいねって語って……あの夜……」  光る瞳を残酷な形に曲げて、志希を睨みつけたまま、ぐ、と言葉に詰まり、また口をひらいた。 「アタシだけが本当のこと言ってたの? アタシだけがアンタに騙されて馬鹿みたいに身の上話して……ねえ、志希」  美嘉は笑った。途轍もない悲しみを隠して、涙を零しそうになりながら笑っているので、志希はその凄惨なようすにほとんど耐えられなくなり、く、と唇を噛んだ。 「志希、アタシのこと馬鹿にしてるでしょ」 「してない」 「馬鹿にしてる! アタシの何もかもを、志希は絶対馬鹿にしてる! 馬鹿だ、馬鹿だ、真面目に人生語っちゃって、アイドルなんて真面目にやってって、馬鹿だって!!」 「馬鹿になんかしてない!」 「もういい! 志希なんか死ね!」と言って踵を返すと、美嘉はそのまま早足で歩き始めた。 「……なんでそんなこと言うの……」  志希がそう声をかけたとき、美嘉はついに両腕のすべてを使って志希からは見えなくなってしまった顔を拭った。とうとう溢れ出した涙を、どうにかしようと努めながら、その場から消えゆこうとしているようだった。去っていくその背中を見つめて、「ほんとなのに!」と志希は叫んだ。ぐっと涙をその瞳に湛えて、「あたし、ママいっぱいいるんだもん、ほんとだもん。い、今のママに呼ばれたんだもん!」ともう一度叫んだあとも、美嘉が脚を止めないのを見た。  そして、何もかもが決壊した。 「美嘉ちゃんの馬鹿ー!」と大声で詰ったあと、志希は子供のように泣き出した。嗚咽しながらぽたぽたと地面に落ちていく涙の粒をどうにかしようともせずに、ぎゅっとカーディガンの袖口を握りしめたまま志希は泣いていた。ああーという長い泣き声は公園の隅々まで響いて、遠い通路から脚を止めて彼女を見ている人々が何人もいた。志希はそのまま泣きながら立ち尽くし、葉の間の小さな隙間から漏れる燦然とした光を全身に点々と受けていて、やがてそのままどこかへとふらふら歩き出した。美嘉とは違う道を選び、泣き声のトーンをまったく落とさないまま十メートルほど歩いたところで、早足で戻ってきた美嘉が志希に追いつくと、その両手を握って「ほんとなんだね」と言った。 「ほんとだって、言ってるのに!」と志希は言って、振りほどこうと少しだけ暴れた。 「わかった」  美嘉はもう泣いてはいなかった。しゃくりあげる志希を、前からぎゅっと抱きしめて、後頭部をやさしく撫でながら「ごめんね、信じなくて」と耳元で囁いた。そのまま火を放ち続ける石炭のような志希の感情が落ち着くまで、目をつむって抱き続けていた。
 子どもたちの陽気な声が空へと抜けていった。美嘉と志希の二人は疲れ切って、出口近くの噴水の縁に座り込み、一歩も動けずにいた。志希は赤い目をして、ぼうっと噴水がきらきらと落ち始めた太陽の光を反射するのを眺めていた。時折、彼女はきらりと美しく輝いた。美嘉はじっとその顔を見つめながら、 「志希のお母さん……いっぱいいるのね」  さらさらとした水音に、志希は沈黙を乗せて答えた。 「何人いるの、お母さん」 「……わかんない。もう数えてない」  はあーっと、美嘉は呆れてため息をついた。「ちょっとそれホントでしょうね……」と呟いたあと、テレビヒーローの真似をしながら追いかけっこをしている小さな子どもを眺めながら、「アタシにはわからん世界だなー」と言った。 「お母さんと、何の話してたの?」 「今度、焼きハロでやるライブ、インターネットとかで流れるかもしれないよって。だから見てねって」 「おーっ、いいじゃん」 「言おうとして……なんか怖くて、話せなかった」  がくっと下を向いて、「すっぽかされ損じゃん、アタシ……」と、美嘉は軽く笑った。  拗ねたようにずっときれいな水の流れを見ている志希を、美嘉はもう一度見上げた。きっとこの子は、どこかの喫茶店でお母さんと話しているときもこうなんだろうなと思った。目の前で起きていることに、とことん興味のなさそうなその視線。たどたどしい返答。退屈そうにほうっと吹かれる、ただ生きるための微かな吐息。だがその中心で、何かを求めようとする強い願いが燃え盛っているのを、少なくとも美嘉だけはもう知っていた。 「美嘉ちゃんはさー」 「ん?」 「美嘉ちゃんがアイドルやってるのをすごーく見てほしい人っている?」 「んー、このアタシを日本中に見せつけてやろう! とは思ってるけど」 「うまくできてる?」 「どうだろうね」  美嘉はくすくす笑った。「努力はしてるよ。マジで」 「……あたし、アイドルやっててほんとにいいのかなー」 「なんで?」  志希はゆっくりと美嘉の方を向いた。水面が彼女の顔を怪しく照らしていた。 「ママ、あたしがアイドルやってるってこと、知らないんだ」  またそのパターンかー! と美嘉は思った。くうー、と下を向いて、ガシガシ頭を右手でかきむしったあと、 「あのさ、実は文香さんも――」  ぐううう、ととてつもなく大きな音が美嘉の声を遮った。着崩したシャツのおなかのあたりを抑えて、志希は少し悲しそうに美嘉を見た。美嘉はしばらく目をぱちぱちとさせていたが、にこりと笑うと、「アタシの家、行こうか!」と陽気に言った。 「美嘉ちゃんのアパート? 手料理?」 「手料理は正解。アパートは不正解」  美嘉は勢いよく立ち上がると、志希に手を差し出して「行こ」と言った。志希は吊るし売りの人形のように美嘉を見上げたあと、弱々しくその手を取った。
「なんか、幼稚園みたい」と志希は言った。 『児童養護施設 飛翔』と書かれた看板の横の壁に、子どもたちがペンキで描いた絵が連なっていた。志希はそれに顔を近づけながら「美嘉ちゃんはどのへん描いたの」と聞いた。 「その壁建て直したのけっこう最近だから、アタシのはないよ」 「なあんだ」  つまんないの、と言いながら、志希は熱心に横歩きをして、壁をじっと見つめていた。美嘉は腰に手をかけると、ふふ、と笑って、何棟もの宿泊棟へと視線を移した。裏庭で遊んでいるのだろうか、姿の見えない子どもたちの声が建物に反響していて、美嘉は活気を感じた。 「おっ、美嘉ねえじゃん!」  遠くから声をかけられて、美嘉は志希の先から歩いてくる少年のほうを振り向いた。志希もそれに気づいて、壁から離れると美嘉の後ろにさっと隠れた。 「トオル、今部活終わり?」 「そうだよもー、めちゃつかれた」  巨大なバッグを背負い直すと「昨日ぶり〜」と言ってトオルは美嘉に上腕を差し出した。ごつ、とぶつけて「いえい」と二人は親しげに声を合わせた。 「美嘉ねえの友達? こんちは」と、トオルは子供らしさの微かに残る笑顔を志希に向けた。 「トオルは志希の二個下だよ、バドミントンがうまいんだ」と、美嘉が志希に紹介すると、志希は「こんにちは、一ノ瀬志希です」と小さな声で挨拶した。差し出された大きな手を恐る恐る握る。 「志希はねー、アイドル仲間」 「うおー、マジか!」  トオルはぱあっと顔を輝かせると、「一ノ瀬さん、お会いできて感動っす!」と言うと、握ったままの手をぶんぶん振り回した。志希はあうあうと焦ったあと、さっと美嘉の背後にもとのように隠れてしまった。 「ちょっとアンタ、あんま乱暴しないでよ。つうかアタシも一応アイドルなんだけど、なんだと思ってんの?」 「やー、本物はやっぱ全然違うね! めちゃかわいい!」 「あんま調子乗ると彼女に言いつけるよ。昨日ライン交換したんだから」 「すみません、やめてください」  神妙な言葉とは裏腹���あははと笑うと、トオルは口元に手を添えて、小声で「ほんとは初彼女のことみんなに自慢しにきたんじゃないの〜?」と美嘉に囁いた。 「初彼女……」  志希は目を丸くした。数秒ほど固まった美嘉は全身を真っ赤にして「んなわけないでしょ! バカ!!」と叫び、既に宿泊棟のほうまで逃げていたトオルを追いかけていった。 「昨日のお返し〜! 美嘉ねえのアホー!」  トオルが宿泊棟に駆け込むと、はー、とため息をついた美嘉はとぼとぼと戻ってきて「ごめんね、バカで」と志希に謝った。 「美嘉ちゃん、昨日も来てたの? よく戻ってきてるんだ」 「ん? んー、今日はほんとにたまたまだよ。アタシは家が場所的に近いからすぐ来れるっちゃ来れるけど、フツーは一回外に出たら、あんまり戻らないかな」 「なんだか、不思議な家だね」  志希の正直��感想に、美嘉は少しの間黙った。黄金に色を変えつつある太陽光線が、ピンクに染められた髪を掠めて志希の瞳を焼いたので、志希は微かに目を細めた。「そうかもね」と言って、美嘉は猛烈な光の中心で笑い声を上げた。 「さて……チサはどこにいるかな……」  美嘉は志希を促して敷地の中を歩いていった。何人もの子どもたちが美嘉を見つけると親しげに挨拶をして、志希はそのたびにたどたどしく自己紹介をした。女の子たちばかりが遊んでいる場所をいくつか通ったあと、美嘉はついにちいさな図書室の暗がりで、赤い絨毯の床にぺたりと座って図鑑を読んでいる女の子を見つけた。 「チサ」  図書室の中にはほかに誰もいなかった。からからと引き戸を大きく開けながら、小声で美嘉が彼女の名前を呼ぶと、チサは顔を上げて、「美嘉ちゃん」と嬉しそうに言った。 「あさ、起きたら美嘉ちゃんいなくて、悲しかった」 「あはは、ごめんね。お仕事があって忙しかったんだ」 「そっかー……」  チサは下を向いて、「わがまま言って、ごめんなさい」と言った。「昨日の夜、アタシに帰るなってみんなが言ったこと?」と言いながら、美嘉は靴を脱いで中庭から図書室へと上がった。 「大丈夫、遅刻とかはしなかったから」と、チサの頭をぽんぽんと叩いた。チサは悄然として床を見ていた。美嘉は苦笑いを浮かべながら「さて」と言った。  じゃじゃーん、と、美嘉は大きく手を広げて志希を指し示した。 「アタシが連れてきた、この子は一体誰でしょう!」 「……知らないおねえさん」 「や、まあ、見たことないだろうから、そうなんだけど」 「美嘉ちゃん」  志希も訝しげに美嘉を呼んだ。美嘉は志希に向かって笑みを浮かべ、 「覚えてない? 夏休み子供アイドル相談室で、石鹸のつくり方を聞いてきた……」  あ、と志希は声を出した。 「そうか、キミはあの子か」と、靴を脱ぎながらふふ、と笑うと、急に自信に満ちた態度で図書室に上がった。膝で立って目線を合わせ「こんにちは」と挨拶をすると「一ノ瀬志希です。夏休みのラジオ番組で、キミの質問にこたえたのは、あたしだよー」と言うと、床に置かれていたチサの手にそっと触れた。  チサはぼうっと志希を見ていたかと思うと、ぱあっと顔を輝かせた。「石鹸、できました! あぶないって言われたところは先生たちに手伝ってもらって――」と、流れる川のように喋り始めた。やがていくつかのあらたな質問が溢れ出て、志希はそのひとつひとつに丁寧に答えていった。美嘉は微笑みながら二人のようすを見ていたが、志希に「ご飯作ってくるから」とひとこといい添えて、図書室を出ていった。  中庭を楽しげな長い影が、小さな鼻歌と共に横切っていった。
「ハンバーグ美味しかった? 時間かかっちゃってごめんね」 「ううん。みんなとお話してたから、楽しかったー」  皆に挨拶を済まし、二人は施設をあとにしていた。日はすっかり暮れて、薄暗い中に街灯がぽつぽつと点いていた。志希はカーディガンのポケットからセロファンの袋に包まれたマーブル模様のきれいな直方体を取り出すと、街灯にかざしてほうっと息を吐いた。 「いいなー。それ半分に切ってアタシにもちょうだいよ」 「絶対だめ」 「ええー」  けち、と言いながら、美嘉はとても嬉しそうに笑った。志希は赤く細いリボンを少し緩めて、すっとその香りを鼻腔に満たした。 「ダージリン、ヘーゼルナッツ、ハニー。このブラウンはココアか……」  しばらく余韻に浸ると、大事そうにそれをポケットに戻して、 「きっとこれで身体を洗ったら、お菓子みたいになっちゃう」と言うと、泡だらけになった自分を想像したかのようにふふふ、と笑って、くるっと回った。 「美嘉ちゃん、ありがとう!」と美嘉の目を見て言い、また歩き出した。美嘉は驚いてしばらく立ち止まっていたが、「びっ……くりしたあ。志希がお礼を言うなんて……」と、あとを追った。 「次はごめんねが言えたらもう一歩成長かな……ていうか、元気が戻ってよかったよ」 「んー、どうだろにゃー」  志希は機嫌の良い子どものように大きく手を振って歩く。しかし、目を細められ、口元は薄い冷笑を作っているのがわかった。いつまでも消えないそのアンバランスさがひどく哀れに思えて、美嘉は悲しくなった。 「ママ……ママたちね、きっとみんな、あたしのこと嫌いだと思う」 「……なんで?」 「みんなあたしがほんとうの子どもじゃないということを、おなかの底からよくわかってるんだと思う。だから嫌いなの」 「……そうかなあ」  言葉を区切ると、近くの草むらで秋虫が鳴く声がはっきりわかるようになった。美嘉は次の街灯が自分の身体を照らし始めるところまで黙って歩いた。 「アタシは逆に血縁のことなんて信じてないから、もっと大きなつながりのほうを強く信じてるよ。だから志希は大丈夫だと思うんだけど」 「大きなつながり?」 「愛だよ、愛」 「うっわ」  恥ずかし、と茶化すと、にゃははと笑った。 「まー、よくわからないけど、今日のあたしは、アイドルできてた! すっごく嬉しかった!」  たたっと走って、次の街灯に先にたどり着くと、 「だから、あたし、アイドルを馬鹿になんかしてないよ。美嘉ちゃんのこと、馬鹿になんてしてない」 「もー、わかったから」  その街灯に美嘉が歩み寄ったので、二人はお互いがはっきりと笑っていることを知った。 「早いとこお母さんに言いなよ」 「努力しまーす」 「ったく、保護者の同意書どうやってくぐり抜けたのよ」 「署名のギゾー」  何かを言いかけた美嘉はぴた、と止まって、数秒してから「忘れてたあ……」と座り込んだ。 「なになに、なにかトラブル?」 「今日の練習、文香さんも来なかったんだよ」 「ほほー」 「午後に文香さんち行ったんだけど、『親にやめろって言われたから、アイドルやめる』って言われちゃって」 「あは〜ん、で、それを今の今まで忘れていたと」  志希はふむふむ、と何かを考える振りをしながらくるくると視線を動かしていたが、やがて、「美嘉ちゃんは、馬鹿なのかにゃ?」と言った。美嘉はゆっくり立ち上がると、思い切り振りかぶった拳を志希の頭に振り下ろしながら、「お前が言うなっ!」と叫んだ。
 その駅のホームに降り立ったとき、志希はすうっと一息空気を吸い込んで、立ち止まった。「どうかした?」と美嘉が聞いて、志希は首を振ってこたえた。炎が暴れ狂う匂いだ、と志希は思った。どこかでだれかの財産と生命が、燃えているのだ。蛍光灯に照らされながらとんとんと階段を降りていく、志希の顔は暗い。  東口を出ると、美嘉は「ちょっと、とりあえず作戦立てよ、作戦」と言った。 「ファミレスはそこにあるけど、えーと……」と、スマートフォンを取り出して操作していると、志希は「美嘉ちゃん」と遮った。 「文香ちゃんの家って、あっちのほうだったりする?」 「ん、んー? 多分そうだと思うけど……」  志希が指さした方で、空や建物が恐ろしげに赤く照らされているのが美嘉にもわかった。遠く、何台もの緊急車両のサイレンが聞こえた。「行こう」と、微かに不安の滲む声で、美嘉が言って走り出したとき、志希はその場で過去の体験がぐわあっと自分を追い越していくのを感じた。あの燃え盛るりんごの木々、てんてんとボウルに血液が落ちる音、本に生えたかびの臭い、錆びた鉄の味、床に捨てられたママの美しかった瞳が、恐怖に歪んであたしを見ていて、彼女はその口を開き「いい子」と――。 「志希!」と激しい声で呼ばれて、はっと顔を上げた。「くっ」と声を漏らすと志希は美嘉を追って走り始めた。  やがて、二人はその家にたどり着く。 「嘘でしょ……」と美嘉は最後の角を曲がると呟き、志希は「ああ」とその激しさに絶望して、声を上げた。  分厚い人垣の向こうで、鷺沢古書店は燃えていた。屋根は柱を何本か残して既に落ち、二階にあったはずの文香の居室は跡形も無くなっていた。一階の店舗部分からは今もめらめらと恐ろしい勢いで炎が吹き出し、庭木のいくつかはすべての葉を落としていた。太い電線がまさしくちょうど焼け切れて、ばぢん、という何かを切り落としたような音が辺りを裂いていった。何もかもが燃え尽きていく凄まじい臭気が空間を満たしていた。  美嘉がだっと駆け出して人混みをかき分け、そこに近付こうとすると、すぐに警察の張った黄色い規制線に遮られた。開けた周囲をぐるりと見渡し、救急車、消防車、警察車両がすでに到着して、必死の消火活動が行われていることが分かった。 「すみません!」  美嘉はテープを広げようと忙しく働く警察官に声をかけた。「危険だから、少し下がって!」と強く言われた。 「友達が、住んでた家なんです! けが人とか……どうなったのか教えてください!」 「なんだって……近所の人には、持ち主が帰ってこない空き店舗だと聞いたけど」  その警察官が無線でどこかへ連絡し始めたとき、美嘉はぎゅうっと両手を胸の前で組んだ。文香がまだ見つかっていないということがはっきりと分かったからだった。 「お願い……」  美嘉の開ききった目は燃え盛る火宅をじっと見つめ、震える喉からは悲しい祈りが漏れ出た。そうやってぼうぼうと踊り狂う炎が何もかもを奪っていくのを、力無く見守っていた。祈ることしか、彼女にはできなかった。  志希は、そうではなかった。  志希は美嘉が背中を丸めて、全霊で何かに祈っているのを見つめていた。やがて、ふ、と踵を返すと、元来た道を走って戻った。冷たい空気が肺で暖められて、彼女の周りに形無くたなびいていた。いくつもの街灯が、規則的に彼女の冷静な顔を明滅させていた。角へと立つたびに、彼女は、すん、と鼻をうごめかした。  四つの角を曲がり終わると、彼女は人通りの少ない道へと出た。誰も目にすることのない狭いビルとビルの間で、やがて志希は目的のひとを見つけた。  かちゃ、と、ノブが回される音が鳴った。  乱れた呼吸を、ふ、ふ、と戻すように努力して、志希はその奥を見つめながら、ふ、と自嘲気味に笑った。  通る者のいない路地を囲む植木鉢と、枯れた植物の奥、トマソンと化したドアの奥、ブゥーンと低い音で鳴る室外機、ゆっくりと回るガスメーター、なにかよくわからない液体の汚らしい流れと、何年もの間繰り返し捨てられて拾うもののいない缶や瓶のごみのさらに奥に、まさにそこに、文香はいた。  焼け焦げて濡れたストールに身を包んで、服も炭で汚れていた。背を壁にぴたりとつけ、地面に座り込み、小さな空間で彼女は一心不乱に広げた本を読んでいた。角が焼けてしまったその青い表紙のソフトカバーを、文香はまるで数日ぶりの食事をしているかのように、大事そうに一行一行をなぞっていた。志希が目の前に現れたことにも気づかない様子で、時折その文を小さく声に出して読み上げていた。  そして、今や彼女がふつうの人間ではないことは明らかだった。その頭で、猫のような大きな耳が揺れていたからだ。  文香が感覚の一切を集中してその本に身を投じているのに、その耳だけが別個の意志を持っているかのようにく、く、と動いた。志希がちり、と音を鳴らして耳に下がっていたピアスを片方外すと、文香の右耳がこちらの方を向いて、あたかも獲物を凝視する一匹の肉食獣であるかのようにそのまま止まった。志希はピアスについていた小さなアンプル状の装飾をぱきっと砕いて開けながら「キミも、そうだったんだね」と文香に向かって言った。  瓶の中で、ぬらりとした液体が怪しげに揺れていた。  パトカーが一台サイレンを鳴らしながら現れて、志希の姿をばあっと照らした。その光を志希は一瞬眩しそうに見つめて、そのまま猛スピードで通り過ぎていくのを目で追った。  文香のいる谷間に一歩入りこんでから、志希は液体をこくりと飲み干した。志希の身体は、それで仄かな緑色に光り輝きはじめ、両側の壁面を美しく照らした。  ぴちゃ、ぴちゃ、とローファーで汚水を踏みしめて、志希はその隙間のもっとも奥へとたどり着くと、文香の頭をやさしく撫でた。彼女の頭で、ぴ、ぴ、と大きく動いていた耳は、志希が両手でそれをそっと包んで、何事かを唱えながらゆっくりと触っていると、やがて透明になっていき、消えた。 「あたしたちみたいなのが、アイドルだなんて、笑えるよ」と言って、志希はほんとうに笑った。  文香は志希のやわらかな光にようやく気づいたのか、顔を上げると「志希さん」と言った。  猛烈なスピードで近づく電車の前にみずから佇む人は、頭の中が後悔でいっぱいになり、自分がなぜそこにいるのかついには理解できなくなる。それと同じように、文香は何もわからないようすで志希の表情を反射するかのように笑みを浮かべた。口元は笑っているのに、すだれのようにすべてを覆い隠す前髪の奥で、ロシアンブルーのそれのような瞳が彼女の魂を映しているかのように悲しげに瞬いていた。
1 note · View note