Tumgik
gvl-japanese · 2 years
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翻訳ハッカソン
こんにちは、グローバルボイスの翻訳ボランティア、スガノです。
今年初めに開催した、翻訳ハッカソンという行事について紹介します。
「翻訳ハッカソン」は私が勝手に付けた名前で、1人で翻訳するには大きすぎる記事を、何人かで手分けして、お互いにアイデアを出しながら、予定期間に共同で翻訳するイベントです。このイベントにはいくつかの目的があります。
メンバーサービス グローバルボイス (GV)のファンページには翻訳するときに参考になる資料が多数あります。ニュース記事の翻訳にかかりきりで、こちらは手付かずでしたが機会を作ってぜひ訳したいと思ってました。
もっと翻訳を楽しみたい ハッカソンでは、翻訳者自身が参照する記事を選びました。記者は身近な人、読者は自分達です。自分たちの読むマニュアルだから、通常の翻訳では難しい大幅な加筆、省略、思い切った言い換えもOK。いろいろ試して楽しみながら、翻訳とは何か改めて考える機械にしたい。
新しいツールを試してみたい 機械翻訳やコラボレーションツールなど、GVの翻訳に活かせそうな新しい道具をこの機会に試用してみたい。
このような野心⁉︎に燃えながら計画を立てました。
(紹介文より抜粋) GVコミュニティーブログには記事の書き方、訳し方、ワードプレスの使い方など、記者や訳者の参考になる記事が多数掲載されています。GV翻訳者として特に参考になりそうな記事をみんなで訳してみませんか?
名付けて「GV翻訳ハッカソン」!まずGoogle先生(Google翻訳)に下訳を作ってもらって、みんなで手を加えて行きます。自分たちの使う資料なので分かりやすさ、読みやすさ最優先。思い切った意訳も大歓迎です。
今回選んだのは「Translators Guide」。ちょっと長めの記事ですがGV翻訳者がワードプレスを使うとき参考になります。
https://community.globalvoices.org/guide/lingua-guides/lingua-translators-guide/
記事全文を150個に小分けしてスプレッドシート(Googleスプレッドシート。ブラウザ上で動作するエクセル互換のスプレッドシートで同時に多数の人が読み書きできる)のセルに入れました。気の向いたセルをチェックして、コメントや訳案を同じ行の空いてるセルに書いてください。
実際に開催して分かったこと
下準備は十分に 元記事を150個に小分けしたので、スプレッドシートに貼り付けたり、Google訳文の該当部分を見つけて隣のセルに貼る下準備に数時間を要しました。
多くの人に参加してもらうには 一度参加を呼びかけるだけでは不十分。今どこまで進んだとか、何をしたとか進行状況を定期的に全メンバーに報告し、参加者に積極的に声をかけてイベントを盛り上げます。
コメントの整理は定期的に行う 訳案へのコメントは右側の空いてるセルへ追記してもらいました。でもコメントや訳案が何件も入ると整理が必要です。コメントを読みやすいように、ときどき整理が必要です。
最後は自分が全部まとめる覚悟が必要 最後まで何のコメント、訳案も入らない部分もあります。最後は自分で全部チェックして、整合をとってまとめる覚悟が必要です。
実施期間は少し長めが良いかも はじめ4週間を考えていましたが、実際は1.5ヶ月となりました。
Google翻訳について マニュアルとかドキュメント類はきっと得意だろうと考え、下訳をGoogle先生にお願いしました。理論整然とした文章は、そのままでも使えそうな良い翻訳になりました。けれどもGoogle翻訳は中身を理解して翻訳しているわけではなさそうです。文面と中身のつながりが強い文では、字面しか訳されていないので曖昧な訳文になりました。 別の機会にDeepLも使ってみました。DeepLの方が読みやすい訳文ができます。ただ手直しには不向きで、下訳として使うにはGoogle翻訳の方が向いていると感じました。
今回の企画は「みんなで何かやってみようよ」と言うほかに、自分が読む側に立って、読みやすく、分かりやすい翻訳を考える機会になったら良いな思って試してみました。こちらが完成ページ。重複があったり、話が飛んだり、取り留めがない記事ですが、きっとGVで翻訳するときの参考にはなると思います。
https://jp.globalvoices.org/about/gv-community/translators-guide_jp/
(おわり)
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gvl-japanese · 3 years
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アルマへの手紙
こんにちは。日本語グローバルボイス、翻訳ボランティアのスガノです。映画の話第4回では映画「オリーブの樹は呼んでいる」(2016、スペイン、ドイツ)の主人公、アルマに宛てて手紙を書きました。
やあ、アルマ!
君のオリーブ園やファミリーの写真をフェイスブックで見たよ。子供たちは、君のお父さと仲が良さそうだね。君もおじいちゃんが大好きだったから、きっと同じだね。
前にもらった手紙には、父のことが嫌でしかたなかったが、実は農園経営でとても悩んでいたこと、家族が生きて行くための父の苦労がわかってきたと書いてあったね。ユーロ導入と共にやって来たあの浮かれたような好景気と、その後にやって来た大不況が、どれほど君の住む土地の人々の心をもて遊び、大きな悲しみと苦しみをもたらしたことか。
遠い昔から君たちの家族を見守ってきた、古い大きなオリーブの樹が売られてから、君のおじいちゃんは言葉を話さなくなった。どうして良いかわからず、君も自分の髪の毛を引っこ抜くようになった。
いつだったか、おじいちゃんのためにあのオリーブを取り返すのだと、君は叔父さんやラファまでたきつけて大型トレーラーでドイツへ行ったことがあるね。物事は中々には進まず、ライン川沿いで砕け散った見せかけの自由は、ドルやユーロに翻弄され、取り立てにおびえる当時の君たちの姿だったのだ。
トレーラーで北に向かうと天気も徐々に悪くなり、人々が君たちを見る目も冷たく感じた。叔父さんはドイツと聞くだけで萎縮する、自分がマヌケに感じると言っていたね。北の国からはいろいろなモノがやって来て、君たちを驚かせ、喜ばせ、生活は便利になった。でも便利な生活を続けるためには、みなと同じように働き、同じもようなものを食べ、同じように生活せねばならなくなった。君の働いていた、あの養鶏場の鶏のように・・・
言葉にはできないが、君は強く感じていたのだ。自分達に取り憑いている理不尽について。本当なら人が便利に暮らしたり、少し楽をするために回っていたお金が逆方向に回り始めて、ホッとする時間やわずかな楽しみまで奪い始めたことを。でもそれを感じていたのは君だけではない。ドイツで出会った新しい友達だって同じだ。暮らしは違ってもいても、やはり何かの理不尽を感じていたんだ。無鉄砲な君の計画に最初は呆れながらも、最後には君のことを懸命に支援してくれたね。
口が悪くて、いたずら好きは昔から。でも君はドイツから戻って変わった。困難があっても怒ったり逃げてばかりではない。笑顔が楽しそうだ。それに自分の髪を引っこ抜かなくなった。
母になってからはの君はまるでこの大地に根を張るオリーブの樹のようだ。君の木陰は気持ちが良いのだろう、いつも誰かの笑う声がする。
今は感染症が世界をおおっている。人と人との触れ合いをだいじにする君の国の人たちにとって、人と会って話をするなとはつらい話だ。何に生きる喜びを見出せというのだ?せめて君たちファミリーが元気と知って幸いだ。
先のことはわからなこ。でも大地に根を張るオリーブの樹と同じに、君たちファミリーは何度もの困難をくぐり抜けてきた。君と、君の魂(アルマ)の声を聞くものにこれからも幸いあれ。
ミツオ
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gvl-japanese · 3 years
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GVのこと、プロ翻訳者に聞いてみました
翻訳を仕事にしたい。プロの翻訳者になりたい。 グローバルボイス (GV) の翻訳ボランティアへの参加を考えられている方、すでに活躍されている人にとっても、翻訳の仕事は関心が高い話題だと思います。
新しく始めた英語コーチの仕事に集中するため、昨年末でGVのエディターを退かれた板井さんはプロの翻訳者として活躍してこられました。プロの翻訳者から見てGVの翻訳活動ってどうなのか、プロを目指す人が取り組むべきこと、不足な点は何か伺ってみました。 質問を事前にメールで送り、ズームのインタビューで回答いただきました。 板井さんはテキパキして、とても仕事ができる方で、質問への回答はメールでもいただきました。 インタビューの質問、板井さんからの回答、追記でインタビューを振り返って質問者(スガノ)が考えたことを順番に紹介します。
Q1. まず読者が一番関心のあることだと思うのですが、翻訳の仕事はどのように探されましたか、またどんな翻訳を手掛けられてきましたか?
A1. ウェブサイト、youtube、などの翻訳を手掛けました。GVの校正を行うことで、スキルも維持できました。字幕翻訳学校に行ってトライアルを何度か受けましたが、なかなか受かりませんでした。やはりOJTが一番いいと思い、小さな仕事からこなすためにプロジェクト形式で行うサイトに登録して下積みをしました。経済的なことを考えて翻訳会社に入って社内翻訳を通して学ばれる方もいるようですね。
https://www.youtube.com/watch?v=4PGgeiwm_Xs ほめ育代表のNY講演(日英) https://firstdraftnews.org/en/education/curriculum-resources/ ショーレインステイン研究所によるプロジェクト(フェイクニュースを見抜く方法)英日
追記1. こちらの2件は板井さんの手がけられた翻訳です。下の方はGVより紹介のあった仕事だそうです。 翻訳だけに限らず、自分の持っているリソースは何でも活用して仕事にすること、またそれを楽しむ気持ちが大事なようです。また後に登場しますが、仕事を続けていくには目には見えないが重要なことがあるとのお話でした。
Q2. GVでの記事翻訳と仕事としての翻訳を比較して異なる点は何でしょうか? 仕事での翻訳未経験者としては「GVでは翻訳したい記事を選べること。仕事の翻訳はいつも納期に追われてるんじゃないか。仕事の翻訳は守秘義務があるので、誰にでも尋ねることができず調査も困難では」とか想像します。
A2. 仕事は納期に追われます。特に映像はその日であることも多いです。よいご縁があるとそこそこ期限を延ばしてもらえますが、それ以外は割に合わない料金で行うことが多いです。守秘義務は発生しますが、素材をSNSなどに流さなければいいだけなので、またネットである程度調べ物は網羅できます。軽く事情を話して専門の人に教えてもらうことも可能です。GVは、好きな翻訳が選べますが、納期がないのがあだとなり、そのまま翻訳をせずに終わってしまうということもあります。
追記2. 板井さんが強調されたのはやはり「納期」です。自分の納得できる翻訳を納期までに完成するためには、いつもモチベーションを高く保つことが重要です。それと数をこなすことで翻訳の質も、スピードも向上するとのお話でした。
Q3. 一方でGVでの翻訳経験が仕事でプラスになる点はありますか? 自分の翻訳を他人にチェックしてもらう機会は、翻訳学校にでも行かなければ無いので良い経験だと思うのですが。
A3. やはりプロでもGVの記事の量の翻訳をやるのは大変です。だからあれを定期的にこなせたうえに校正までできるとかなりスキルは上がります。翻訳学校に行くよりいいかもしれませんね。でもGVは、機械翻訳を使わないですし、その人の言い回しを優先する、ということもあり、自己流になっていることが多いです。だからトライアルに受かりにくい傾向があります。
追記3. 自分がGVで翻訳をしていて、どこまで意訳して良いかは常に悩むことです。記事の背景、同じ人が書いたほかの記事も調べて、この記者が日本語話者だったら絶対にこう書くという翻訳を目指したいと思います。一方で仕事の翻訳は依頼主に頼まれてするものです。依頼主が何を望んでいるかを理解して、臨機応変に異なったスタイルで翻訳できるのがプロの翻訳者なのだと思います。
Q4. 翻訳では調べ物が多く、座っている時間も長いと思います。 健康のため気をつけている事はありますか? また、仕事が進まずイライラすることもあると思います。 自宅での仕事だと気分転換もむつかしいと思いますが、何か工夫されていることはありますか?
A4. ごめんなさい。これがつらくて私は去年、翻訳界から退きました。集中力は人一倍ありますが例え大きな仕事大きな報酬が絡むものであってもプロジェクトが終わるまでそのことから頭が離れないのは、しんどいです。翻訳の仕事は職人と聞いたので、一日それをやっていても飽きない人が一番いいのかもしれません。
睡眠を削るのはタブーです。徹夜で翻訳が通用するのは20代までなので、翻訳そのものが好きな人は、レートや納期をしっかり交渉できるコミュニケーション能力に加え、睡眠を確保することが大事です。
追記4. この質問は後から思いついたのですが、尋ねて本当に良かったです。 睡眠は削るな、最善をつくすために自分のリソースを管理しろ。お金や納期、交渉力も。翻訳は総力戦である事が改めて知らされました。
Q5. 通訳を目指す人と、翻訳を目指す人の違いは何だと思いますか? 通訳をする前の予習は大変でしょうし、通訳には瞬発力や社交性も大事だと思います。 板井さんは人と話すことを楽しまれているようで、通訳も好きじゃないかと思うのですがご自分ではどう思われますか?
A5. 通訳は社交的な人、翻訳は調べものが好きな人、と昔言われたことがありましたが、私は通訳も翻訳も、ある共通点があります。それは「生の言葉」を伝えること。黒子に徹底すること。でも名前は責任という意味で表に出る(技術翻訳は違うようですが)。自分の意志は、入れてはなりません。
私は自分の言葉で自分の言いたいことを英語で伝えたいと感じましたので、翻訳も通訳も違うかな?と感じました。最初10年も何やっているのだろうと思いましたが、ここまでやったからこそ、わだかまりなしに翻訳業を卒業できたのだと思います。
私が今後目指すのは英語コーチングで起業も視野にいれています。これも一種のプロデューサー(黒子)かもしれません。でも国際的に活動できる人材を育てることに専念するつもりです。
追記5. 通訳の仕事では、もし話し手が怒っているのなら、通訳者も、聞き手に向かって怒鳴りつけるべし。黒子に徹するには、それくらいの意気込みが必要なのだとおっしゃってました。
GVには伝えたい気持ちで一杯の記事があります。記事内容は当事者の知り合いのコトであったり、記者自身が当事者だったりもします。記者の気持ちに圧倒されつつも、読者の信頼を勝ち取るためには翻訳者には冷静さが求められます。伝えたいという熱気が必要です。そして怒鳴るのであれば、いつ、どんな言葉で、どれくらい怒鳴るか?より良く伝えるためには冷徹な戦略が必要なのだと思います。
Q6. 実務翻訳では機械翻訳が使われ始めています。 機械翻訳前のチェックや不自然な部分の手直しなど、新しい仕事もありますが、純粋に翻訳者として活躍できる分野は少しづつ狭まっているとも思います。 一方でGVでの機械翻訳の活用を考えると、自分の読めない言語で書かれた原文や関連資料を英文に機械翻訳するとおおよその意味が把握できるので、調査範囲が広がり、原文への理解も深まるので、翻訳者の世界や可能性は一段と広がっているとも感じます。 翻訳を仕事にし、またGVでも活躍されて何か感じることはありますか?
A6. 翻訳で世の中を伝えたいと思う方は、機械翻訳も利用しながらやっていくのはいいと思います。そして忘れてはならないのは、先ほども言ったように機械翻訳が出まわろうが何であろうが「伝えること」。そして多言語を伝えるときに必要なのは英語力はもちろん一理ありますが、それ以上に日本語力です。
翻訳は職人と聞いたことがあります。そして翻訳で食べていくというのは、スキル以外にご縁や運というものもあります。(これは現実を見たうえでまさに)翻訳で食べていくというのはかなり大変です。でも本当にそれが好きな人は、いいご縁に恵まれるのではないでしょうか。
追記6. 情報通信分野ではマニュアルやドキュメントが多数発生し翻訳の需要も多かったと聞いています。でも変わりつつあると思います。 先端の分野では日々新しい発表があるのですが、その多くは日本語に訳されることはありません。フォローする人は機械翻訳の力も借りながら英語のレポートを読んでいると思います。 一方、多くの人が使うPCやスマートフォンにはマニュアルがあるのでしょうが、ほとんどの人は見ることはないと思います。適当にいじって使えるようになるか、隣の人に尋ねるか、誰かがYouTubeにアップした解説動画を見るからです。 きっと翻訳者に求められることも、変わってゆくのだろうと思います。「翻訳ハッカソン」というイベントをGVで開催しました。下訳をGoogle翻訳で用意したのですが、機械翻訳を使った感想とか、人と言葉の関係については改めてブログで書きたいと思います。
長い記事お付き合いいただいてありがとうございました。 今回のインタビュー、板井さんも記事を用意されました。よろしければご覧ください。
「グローバル・ボイスのエディタと対談」 https://ameblo.jp/wanna-do-with-english/entry-12655891106.html
(おわり)
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gvl-japanese · 3 years
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映画のお話3
こんにちは。グローバルボイス日本語ボランティア、スガノです。
10月末に行われるハロウィンは英、米を中心とした行事ですが、この少しあと11月1日と2日は死者の日です。死者がこの世に戻ってくるこの期間、メキシコでは町中に花や音楽があふれ盛大に祝われるそうです。
「リメンバー・ミー」はそんなメキシコの死者の日を題材にした映画です。死者たちが暮らす死者の国はとても陽気な大都会。生きている人たちが死者のことを覚えている限り、死者はこの国に留まることができるのですが、覚えている人がいなくなると死者の国から消えていなくなるのです。
ひょんな事から生きたまま死者の国に迷い込んだ、靴屋のセガレで音楽好きのミゲルが、ご先祖様を巻き込んで死者の国で大活躍、家族から見捨てられ死者の国からも消えようとしていたヘクターを助け名誉を回復するお話です。
生者の記憶の中に死者が住んでいるなんて、面白い考えだと思いませんか? 形ある自分は存在しますが、心の中の記憶はほとんどが他所からの貰い物だし、自分が体験した事も、それは誰かが他の誰かのために用意したものであったりします。 記憶同士を結びつけ、記憶を呼び覚ます感情にしても、見聞きした他人のものと自分自身のものが入り混じり、そのうち誰のものかの区別もあやふやになります。 入り組んでいて、時間や場所も超え、他人の頭とも往き来が可能な記憶の大海に、誰かが棲んでいても不思議ではありませんね。
映画の死者の国では、高い建物がどんどん上の方に伸びています。一方で身寄りが乏しく消えようとする死者は、一番下の水辺に暮らしています。上から押しつぶされて消えて行くようでも、水辺の暮らしには真実味があって映画では一番印象的な場面でした。
映画では記憶に残らない死者は消えて行きますが、人の記憶は違います。 記憶は姿や形を変え、他の記憶とくっ付いたりしながら、最後には集団全体の記憶に融合していくのだと思います。 では無理やりに忘れた記憶、奪われた記憶はどうでしょうか?感情は託すべき対象を失い、それを探していつまでもさまよい続けます。見つからないことへの悲しみや怒りは、無意識のうちに形のある世界の自分を苦しめるだけでなく、同じような悲しみや怒りと重なり合って、世の中を不安にしたり様々な影響を及ぼしていると思います。
死は周りの人に大きな喪失感をもたらします。それが突然、不本意であればなおさらです。死により突然途切れた記憶は、拠り所を失い、長く不安定な状態が続きます。記憶の中では死者は生者と共にあると言う考えは、喪失感を少しでも和らげ、残された者はどう生きたら良いかを知る手がかりにもなります。 日本のお盆と一味違う、明るくて陽気なメキシコの死者の日。どちらも残された者が生きて行くための知恵でもあるようです。
グローバルボイスの死者の日の記事を紹介します。
「死者の日」について知っておきたい5つのこと https://jp.globalvoices.org/2016/01/10/39408/
メキシコ:死者を祝う日 https://jp.globalvoices.org/2010/12/03/2847/
死者の日は写真映えもし、説明も簡単なのでいろんなウエッブサイトに記事があります。「死者の日 メキシコ (El día de los muertos)」とか入れて画像検索して、いろんな写真を楽しんでください。
それと、 死後の世界が登場する映画というと「DESTINY 鎌倉ものがたり」を思い出しました。リメンバー・ミーには死者の生者の間にはっきりした区別がありますが、「鎌倉ものがたり」では重なっていて、あいまいになっていると思います。これは作者の考え方なのか、日本的なものなのか、観た後で両者の違いを比べて考えるのもまた楽しいと思います。
(おわり)
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gvl-japanese · 4 years
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映画のお話2
どの映画を見ようかと迷った時、タイトルで決めることがあると思います。そして、自分が予測していた内容ではなかったが、タイトルが映画にピッタリ合っていて感心することもあります。 洋画では原題をカタカナ表記、邦画では相乗効果を狙って原作マンガや小説の題をそのまま拝借が多いと思いますが、時にはよく考えたタイトルが登場します。
映画 “The Constant Gardener (誠実な庭師)” はアフリカを舞台にした社会派スリラードラマで邦題は「ナイロビの蜂」です。世界的な製薬会社がケニアで行なっている非人道的な新薬の臨床治験を告発しようとする英国外交官の妻、そして愛妻家だけど世間の争いはできるだけ避けていた夫の物語です。 Constant Gardener (誠実な庭師)は庭いじりの大好きな夫のことで、妻が謎の事故で死んだ後、夫は身を賭けて妻の死の真相を究明します。妻が大事に思い、守ろうとしていたものを今度は自分が守ろうとする姿は誠実な庭師と呼ぶことができますし、また妻の愛したアフリカの人々、つまり大切な庭を守るため蜂となって外敵に立ち向かうようでもあります。
映画ではケニアの壮大な景色と、人々の衣装の華やかな色や形が印象的です。同時にスラムの様子や襲撃される村など、非常に厳しい社会状況が映し出されます。 一方で映画に登場するイギリスやドイツの街の様子は精彩を欠き、ここに住んでいる人たちの健康を維持するために、ケニアの人たちが犠牲になっていると思うと何ともやりきれない気持ちになりました。
ニュースサイトを見るとCovid-19用ワクチンの話題が頻繁に登場します。「薬ができたら、今までの生活が戻ってくる」と言う期待が、強く後押ししているからだと思います。ですが、この映画を思い出すと「新薬が全てを解決する」と言う考え方には慎重になります。 グローバルボイスではCovid-19に関連した話題が多数登場中ですが、翻訳未着手の記事の方が多い状況です。翻訳してみたいなと言う方、ぜひトライアルに応募してみてください。
「COVID-19、アフリカでの臨床試験の残酷な歴史を呼び起こす」 「ナイロビの蜂」は実話ではありませんが、こちらの記事に登場する1990年代にファイザー製薬がナイジェリアで行なった新薬の臨床試験が原因で多数の子供に重篤な障害が起きた事件を参考にしているそうです。 https://jp.globalvoices.org/2020/05/12/54314/
「パンデミック解消には森林保護が必須」 https://jp.globalvoices.org/2020/04/19/54130/
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gvl-japanese · 4 years
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映画のはなし
こんにちは。グローバルボイス日本語ボランティア、スガノです。舞台裏ブログにはもう何年も投稿がありません。でも「誰もしないんだったら、自分がやってみよう」と気軽に動き出すのがグローバルボイス (GV) の良いところです!
遠くの土地に住む人の仕事や暮らし、話題や心配ごとまでGVの話題はいろいろ。記事にあった人や場所をもっと知りたくなったら、そこを舞台にした映画も見てみたいですね。そんなわけで、いろんな土地の映画を紹介したいと思います。もちろんGVの記事も併せて紹介しますので両方楽しんでください。
「サーミの血」 (2018) 
クリスティーナは妹の葬儀のため、息子に連れられてしぶしぶ故郷に向かう。だが話しかけられても言葉が通じないフリをし、親族の家に泊まるのを拒否して、わざわざホテルに泊まる。
1930年代、彼女は故郷を去った。恋心を抱き、より広い世界で生きたいと心に決めたサーミ人の少女エレ・マリャはサーミ人の寄宿学校を抜け出し、母親とも決別しスウェーデンの都会へと向かった。射抜く様な真っ直ぐな瞳のエレ・マリャは、きっと真っ直ぐに、前へ前へと進んできたのだろう。
映画では現在と、故郷を去る少女時代しか描かれていないが、サーミ人である事を捨てて、スウェーデン人クリスティーナとして生きてきたのは、出自による偏見や差別を受けてきたからだろう。いまのクリスティーナは気難しく、孤独で、これまでの人生の険しさがうかがえる。
和解も救済もこの映画には感じられない。ただエレ・マリャが妹を思う気持ちは、クリスティーナとなってからもずっと失われずにいたことは間違いない。
グローバルボイスではサーミ人に限らず、先住民に関連した記事が多数公開されています。この映画を見て考えたいのは先住民の話す言葉です。言葉と文化は密接な関係にあり、支配的な異文化に接すると先住民の言葉は大きな影響を受けます。
エレ・マリャのように母語を捨ててスウェーデン人になることを目指すのは1つの選択、妹のように自分の土地にとどまり先祖からの生活と言葉を守るのも1つの選択です。どちらの選択が正しいとは言えませんし、実際には時と共に選択が変わる事も、使い分ける事もあると思います。
あなたはいくつの言葉を話しますか?たとえ日本語と呼ばれているにしても、それぞれの土地にはそこに根ざした言葉があります。転校生がやってきて、それとも自分が転校生になって、またよその土地で仕事を始めて、そして違った言葉同士が出会った時、あなたはどんな気持ちになりましたか。言葉が運ぶものはその時までの自分の暮らし。その時の自分の状態によって新しい言葉に積極的になれたり、そうでない事もあると思います。けれども、どちらにしても、その時の自分の気持ちをを大事して、大切に覚えおきたいし、できることなら、相手の気持ちも察することができるようになりたと思っています。
どこかであったかもしれない、異文化との遭遇を思い出したり、想像しながら、グローバルボイスの関連記事読んでみてください。
「スウェーデンで、メキシコで、なぜ先住民の言葉が消えていくのか?」  言葉はなぜ失われてゆくのか、先住民の暮らしとともに考える記事です。
「自らの言語スコルト・サーミ語の存続に力を入れるサーミ人女性」 サーミ語のために活躍する2人の女性を紹介する記事。1人はサーミ語のロックアルバムをリリースしたそうです。音楽に関連しますが、サーミにはヨイクと言う歌謡があります。映画では寄宿学校に入るため、村を離れるのをさみしがっている妹を励まそうとエレ・マリャが即興でヨイクを歌う場面があります。
「フィンランド:トナカイと生きるサーミの女性が気候変動の脅威に立ち向かう」 気候の変動とともに、道路建設や森林伐採が伝統的な生活の持続を困難にしている事を伝える記事です。
「ヨーロッパ最北の地:気候変動の最前線」
(おわり)
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gvl-japanese · 6 years
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#男の手料理 #男子ごはん #男の料理 #dishes #meal #dinner #mancooking #handcooked
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gvl-japanese · 11 years
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NPOの運営2:知識の蓄積
GV日本語のエディタの三橋です。前回は、GV日本語の概要やエディタの役割、今までの歴史について話しました。今回は、ノウハウを蓄積していくことについて話します。
GVの記事の公開や管理には、Wordpressというシステムを使っています。
Wordpressはとても高機能で拡張がありますが、その分一般に使われているブログサービスと比べると、やや操作方法が複雑な部分があります。また、HTMLの知識がないと、記事のレイアウトが崩れてしまうこともあります。そのため、わたしがGV日本語を引き継いだときには、WordpressやHTMLに関する知識がないメンバーが翻訳をしたときは、それをエディタが自分の手でHTML化し、Wordpressにアップロードして公開しておりました。しかし、この方法では、人数が多くなった場合パンクしてしまいます。とはいえ、WordpressやHTMLがわからないからといってメンバー受け入れをお断りするのももったいない話です。
幸い、記事をアップロード、公開するときに必要となるWordpressの操作は決まりきったものでしたし、HTMLの編集はただ英語部分を日本語部分に置き換えるだけのことです。なので、少し手間はかかりましたが、解説資料をまとめ、メンバーのためのサイトに公開しました。これで、エディタがパンクせずに多くの人を受け入れるための用意ができました。解説資料も、実際に使ってみてもらうと足りないところがたくさんでてきます。わからないとの質問をもらった点については、順次資料に書き足していくようにしました。疑問があっても、「わからないのはきっと私だけだろう。」と考え黙ったままの方も多いかと予想したので、事あるたびに疑問を積極的に口にしてもらうよう促すようにしました。
次は、資料を書くこと自体をほかの方にもやっていくことが必要になっていきます。エディタを引受けたときには、わたしも比較的時間がありましたが、エディタは無償で引受けているわけでして、ずっとGVのために時間を割いていけるわけではありません。ほかの人でもできることはほかの人にもやってもらえるようにしていく必要があります。
細かい工夫としては、メンバーサイトにノウハウを追加する際に、なるべく追加した内容をMLで宣言するようにしました。そのうちに、ほかの方もノウハウのサイトへの追加を自主的にしてくださるようになりました。(会社と比べると、GVのようなボランティア組織は、やはり自発的に手を動かしてくださる方が多いと感じています。)そのうちに、ノウハウを自主的に追加することがGV日本語の文化として定着し、あまりわたしががんばらなくてもよくなってきました。
グループで仕事をしているときに、だまって一人で仕事を完結させてしまうのはキケンです。特にGV日本語は、記事の翻訳が主な活動であるため、多くのメンバーが海外に住んでいるので、ほとんど顔を合わせることがありません。そのため、自分で何の仕事をしているのかアピールしないと、その人が抜けたとき、ほかの人が補うことができなくなってしまうのです。GV日本語では、一回きりや急ぎの作業、プログラミングのように高度な技術が必要となり分担がむずかしい作業以外は、なるべく作業内容を共有するようにしています。
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gvl-japanese · 11 years
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NPOの運営1:エディタの役割
こんにちは、GV日本語のエディタの三橋です。
わたしがエディタを引受けたころは、最初は数人で細々と記事を翻訳していたのですが、次第に人が増え、今では100人を超すメンバーで1日1本に近いペースで記事を公開しています。TwitterやFacebookでフォローしてくださる方も、8/8時点でそれぞれ646人、359人となりました。グローバル・ボイスのパワーはまだまだあると思いますので、これからもメンバーを増やし、多くの記事を翻訳して、より多くの人に読んでもらいたいと思っています。
最近、GV日本語の成功を評価してくださる方から、ぜひコツを公開しないか、というお勧めを受けはるようになりました。そこで、このブログで少しずつNPOの運営のコツを書いていこうと思います。まずは前提として、GV日本語というのはどういう組織なのか、その中でエディタという役割は何なのか、それを説明します。
まず、GV日本語の親団体として、Global Voicesがあります。Global Voices は、主流メディアには載りにくいひとびとの声を、多くの人に伝えたり、声を発しにくい立場にいる方が声を伝えるのを支援する国際的なNPO団体です。Global Voicesの活動の一つに、ブログ・Twitter・facebookなどに書かれたり、Youtubeなどにアップロードされた人々の生の声を、文脈を補完して他の言語に翻訳するというものがあります。この活動には、記事を作成するコンテンツチームと、記事を各言語に翻訳する翻訳チームがあります(GV日本語でのボランティア活動にご興味のある方は翻訳ボランティア募集中をご覧ください)。GV日本語は、英語などの言語の記事から、日本語に訳した記事を公開するチームです。
Global Voices では、各チームの代表者をエディタと呼ぶ習慣があります。わたしは、GV日本語の代表者、つまりエディタを務めております。エディタには、大きく分けて二つの役割があります。GV全体とのパイプ役と、GV日本語のまとめ役です。
GVの翻訳チームは、言語圏によりかなり文化の差があるため、運営は相当部分が個々のチームに任されており、パイプ役といってもそんなにすることが多いわけではありません。(たとえば、欧米の言語では、翻訳チームに申し込む方にはジャーナリストを目指す方が多いようです。反対に、日本語や中国語チームでは、どちらかというと翻訳が好きで、海外の話にも興味があるというモチベーションの方が多いように見受けられます。)なので、主に仕事はGV日本語のまとめ役になります。
エディタはGV日本語のトップではありますが、会社のように、他のメンバーに命令するわけではありません。メンバーはそれぞれの生活でいそがしいのに、給料を払えるわけでもないのに、頭から命令などしたら、みないなくなってしまいます。では何をするのか?ということですが。
わたしは、エディタとは、トータルでみて、GV日本語がよくなるよう、これからもGV日本語が続いていくよう、考え実行することが仕事だと思っています。メンバーが数人で、それでもやらなきゃいけない仕事があったときは、まずは自分が手を動かしました。次第にメンバーが増えてきたら、応募者の受け入れなど、運営側に協力してくれる人がいないか呼びかけたり、どうしたら複数人の作業がうまくいくかと頭をひねりました。運営チームのノウハウもたまってきたら、ノウハウを蓄積し共有するためのシステム作りをしました。状況が変わるにつれて、実際に受け持っている作業は変わっていきましたが、GV日本語全体を眺めて、今足りないところ、将来必要になること、これから強化していきたいことを考え、対策を実行に移していくのがエディタだと思っています。
もちろん、こういう視点は、エディタ以外の一人ひとりにも持ってもらえるとすごく助かります。GV日本語は一人ひとりの創意工夫抜きでは成り立たない組織です。「これは自分の役割ではないかな?」と思っても、メンバーさんはどんどん発言してください。具体的なアイデアをお持ちならもちろんですし、ちょっとした意見や感想、困りごとを報告してくれる、とかだけでもうれしいのです。ただ、わたしは初期から関わりGVを立ち上げてきた分、より全体の方針を定めていく際に的確な判断ができるだろうと考えているので、意識的にGV日本語全体のことを考えています。
エディタは最終意思決定者という側面も持ちます。会社組織でないので、できるだけフラットにしたいとは思っていますが、完全にフラットだと議論がまとまらず、非効率になってしまいがちです。議論を尽くした上で、「もし自然に落としどころが見つからなかったら」わたしがまとめにいくことがあります。現在みなさんが抱えているご意見や不満を消化した上で、なるべく多くが反映されるかたちで、そしてかつGV日本語のシステム全体として整合性のとれた案を考えます。時には、長期的に状態が改善することを狙い、短期的にみればむしろ不便にみえる方向にシステムをもっていくことすらあります。この場合、軋轢はおきますが、不可避のものと考えています。たまにシステムにテコいれしないと、だんだん使いにくくなることは経験上わかっていますから。
どうも長くなってしまいそうなので、連載にします。興味をもって次も読んでもらえれば幸いです。
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gvl-japanese · 11 years
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チェックを引き受けて、力をつけよう!
こんにちは、三橋です。
一度で完璧に翻訳を仕上げるのは難しいので、GV日本語では、メンバー同士がお互いの翻訳をチェックする制度を設けています。チェックは記事の公開に欠かせない工程ですので、GV日本語では記事の末尾にチェックした方のお名前も載せています。下の画像は、グレートファイヤーウォールの父、大学学長を辞任への記事からとったものです。
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実は、チェックは翻訳と同じぐらい、むしろ翻訳以上に力をつけるのに役立ちます。まだチェックをしたことのないメンバーの方は、ぜひトライしてみましょう
なぜチェックで力をつけることができるのか?
ほかの人の文章から学べる
チェックを引き受けると、責任を持つことになるので、普通の読者よりもずっと深くほかの人の訳文を読み込むことになります。訳のうまい翻訳者さんがチェック担当者を募集しているのを見つけたら、ぜひ手を挙げてみましょう。勉強になりますよ。
自分の翻訳をほかの人の視点で見ることができるようになる
読みにくい訳文ができたり、誤読したり、というポイントは、翻訳者が違ってもだいたい同じです。自分の翻訳を客観的に読むのは難しいものですが、人の翻訳を読めば、読者はこういう風に感じているのか、と知ることができます。「人の振り見てわが振りなおせ」「他山の石」ということわざもありますね。
チェックのコツ
力がつくとはいえ、まだチェックをしたことがないと、最初に引き受けるのはどきどきしますね。チェックに手を挙げる際の、コツや心構えを書いてみます。
まず、「翻訳よりチェックのほうがうまくできる」ことを知る
不思議なことですが、自分よりも訳が上手な人に対しても、適切なチェックをすることはできます。「岡目八目」といいますよね。
翻訳のうまい人のチェックをする
実のところ、翻訳のうまい人の場合は、ほとんど赤を入れる必要がないことさえあります。チェック担当だからといって、絶対に改善案を出さなければということではないので、そういう場合は「特に直すところは見つけられなかったです。チェックさせてもらって、すごく参考になりました!」というだけでもいいですよ。特に問題がないことを確かめるのも、大きな貢献なんです。
読者の気持ちになってコメントしてみる
GV日本語の記事の読者は、訳文と原文を照らし合わせたりせず、訳文だけで判断します。まずは原文を読まずに、わからないところ、違和感を感じるところについてコメントしてみましょう。
自分の解釈と違うところについて、質問してみる
訳文単体でチェックしたら、次は原文と訳文を照らし合わせてみましょう。そして、自分の試訳と翻訳者の訳に違いがあったら、なんで自分の訳と同じにならないか、聞いみましょう。この場合は、自分のほうが間違っていることも多いですし、実際に翻訳者が間違っている場合でも間違えを指摘されるのは気分のいいものではないですから、自分のほうが間違っている可能性を残した控えめな聞き方をするように心がけましょう。
ほかの人にサポートをお願いする
自信がない場合は、経験を積んだメンバーにサポートしてもらうこともできます。ほかの人に助けてもらっても、ほかの人にお返しすれば大丈夫です。力をつけて、今度は自分が教える役になりましょう。
では、チャレンジをお待ちしております!
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gvl-japanese · 11 years
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6月MeetUp ~世界報道写真展と突然の雨に降られるの巻~
こんにちは。翻訳ボランティアメンバーの金澤です(・ω・)/
早いものでもう1か月前の話になっていることに驚きつつ、6月に行われた関東MeetUpの模様をご紹介します。
<世界報道写真展2013>
今回の関東MeetUpの舞台は恵比寿。その目的は、東京都写真美術館で8/4(日)まで開催されている、世界報道写真展2013です。(※注:リンク先画像には、受け止めるための心の準備があった方が良いと思われるものもあります。)
最初に目に飛び込んでくるのは、2012年の「世界報道写真大賞」に選ばれた、パレスチナのガザ地区でイスラエルのミサイル攻撃によって死亡した子どもたちを、絵画的な光の中で葬儀場所へと運ぶ男性たちの写真(スウェーデン人の写真家ポール・ハンセン氏による)。
個人的な話で申し訳ないのですが、高校時代に英語の授業でお世話になった先生が、私の在学中に視察団の一員として実際に数か月ガザ地区を訪れ、帰ってきた後の授業で現地の状況や背景について話してくださったということがありました。
パレスチナの子供たちには、将来を思い悩むほどの選択肢すらない。
…という旨のことを仰っていたのを未だに覚えています。
そんなこともあって、考えさせられるとともに、世界平和を願わずにはいられない気持ちになった写真展でした。
※このブログ記事を書こうと思ったきっかけとなったTIMEの記事:Why the Middle-East Peace Negotiations are Worth It
サブタイトルの "There are many reasons the Mideast peace negotiations could fail--but no reason not to try" (拙訳:中東の和平交渉が失敗に終わりかねない理由はたくさんあるが―それでもあきらめる理由はひとつもない)
Global Voices日本語でも、パレスチナ関係の記事を読むことができます。実際にそこで暮らす市民の視点からの声をぜひご覧になってみてください。
<カフェでひと休み→話し合い>
報道写真展を見てまわった後、メンバーのMさんと合流し、ベーカリーカフェにて休憩&話し合い。今回は主に、新規応募者さんに最初に挑戦していただくトライアルの対応についての議題がメインでした。
すべてボランティアメンバーによって運営されているGVにおいては、トライアルの訳文をご提出していただいてから、チェック・評価をお戻しするまでにどうしてもお時間をいただいてしまう場合があります。
現在、話し合われた内容を元に、できるだけ作業がスムーズに行われ、特定のメンバーのみに負担が偏らないような仕組みが工夫されています。
現在トライアルで応募されている方や、翻訳ボランティアに興味があって「トライアルを受けてみようか」と思ってこちらをご覧になってくださっている方は、この点ご了承いただけますよう、お願い申し上げます。また、実際メンバーになられますと、このような運営にまつわる議論にも参加することができますので、トライアルをお受けになられて感じたことがありましたら、ご意見をお聞かせください(^^)v
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メンバーのMさんにいただいた南国的フルーツを途中まで剥いた図。皮の印象とは裏腹に中身はつるんとしている。そして美味♪
<最後��最後でハプニング!?>
日本の6月といえば梅雨のシーズン。ですがこの日は梅雨の晴れ間と言うにふさわしい晴天…でした。そう、話し合いが終わりに差しかかるころまでは。
さてそろそろお開き、となった頃、空からは大粒の雨がどしゃどしゃ(-ω-;) そしてKさん以外は傘を持ってきていないメンバー3人。みんなでダッシュして、何とか地下に潜って避難して、恵比寿の駅までは屋根がある中を移動できるという都会の恩恵を受けるも、それでも結構濡れましたわね(苦笑)
最近もゲリラ豪雨など、なかなか晴れていても油断の出来ない天気が続いています…みなさまもご注意を!
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gvl-japanese · 11 years
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AdvocacyやRising Voicesの翻訳について
こんにちは、翻訳ボランティアメンバーのいはらです。 今回は、翻訳ボランティアのトライアルに挑戦する方や、新しくメンバーになった方に向けて、グローバル・ボイスのプロジェクト AdvocacyやRising Voices の翻訳について書いてみたいと思います。(AdvocacyやRising Voices について詳しくは、こちら)
AdvocacyやRising Voicesは、団体としてのグローバル・ボイスが取り組むプロジェクトの一部です。Advocacyはネット上の言論の自由について、Rising Voicesは主 に発展途上国が抱える問題について声をあげるという目的があります。 そのため、”事件”や”話題”が記事の中心になるとは限らず、常に変化していくネット界や世界の様子を切り取って伝えるのみの内容となっていることもあります。 はっきりとしたストーリーがない分、翻訳時にはむしろ、記事に書かれていない 背景についてのリサーチや、インターネットの検閲、オープンソースを活用した運動など”ネットと社会”についての知識が問われることになるでしょう。 普段インターネットをしていても、こういった記事を意識して読んだことがない場合は、翻訳を難しく感じることもあるかもしれません。トライアルでこの分野の記事を選ぶ際には、事前に記事をよく読んで、自分の力量と比べてから応募するようにしてください。 加えて、以下のような点が、気をつけるべきポイントとなります。 ・あいまいな原文を適切に訳す センシティブな話題ですので、匿名筋からの情報や、確認の取れない状況の解説 など、あいまいな説明やぼかした表現も多くあります。原文であいまいに書かれ ている場合は、訳文でも同じようにあいまいにしなければいけません。 ・筆者の立ち位置に寄り添う GVの記事は、基本的に中立の立場から書かれています。主観的な意見が引用され ていたとしても、地の文が客観的に書かれていた場合は、きちんとそれぞれのトーンを訳し分けなければなりません。記事の目的はあくまで「状況を描 写し、人々の声を伝えることで、読者自身が考えるきっかけとなる」ことであり、「一方的な意見を訴える」ことではないことに注意してください。 ・カタカナ用語に訳してごまかさない アドボカシーなど、日本語の訳語が定まっていない言葉が多く登場するのも、GV のこの分野の記事の特徴です。英和辞典に頼るのではなく、英々辞典やインター ネット調査などで、まずオリジナルの概念をつかむようにしてみてください。そ こから、カタカナにするのがよいのか、日本語に言い換えるのがよいのか、読者 にどうすれば上手く伝わるか、自分の頭でしっかりと考えてみてください。 このような課題をクリアするためには、原文をしっかり読み込むことが大切で す。GV記事の筆者は、プロではありませんので、原文が上手に書かれているとは 限りません。しかし、記事の登場人物の立場を整理し、状況の変化を時系列に 沿って書き出す、などすれば、自ずと原文の描く状況は見えてくると思います。 (もちろん、調査も必要です!) 原文をしっかり理解し、状況を踏まえた上で、読みやすさのために意訳する場合 は、チェックする人に申し送りをしておいた方が親切でしょう。 みなさんの翻訳した記事を読むのを楽しみにしています!
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gvl-japanese · 11 years
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GV日本語チームインタビュー(12): 金澤 裕仁
1.まずは自己紹介を
英語、教えてます(詳しくは個人ブログへ)。世界に通じない「ダメ発音」を滅ぼし、まさに「Globalに声を届けられる」英語学習者を一人でも増やすために、発音矯正を生徒に強制しています(笑)
大学・大学院では言語学・英語学にどっぷりはまり、以来、ことばの面白さに魅せられて続けています。ことばの魅力は、言葉では言い尽くせない!
GVでは、記事の翻訳に加え、トップページ右側の【英単語を完全理解する!】コーナーの作成や、トライアル応募者さんの訳文をチェックさせていただくトライアルEの活動も行っています。
2.GV日本語への参加のきっかけを教えてください
―そこにGVがあったからさ。…うそです、ごめんなさい(-ω-;
でも、ホントにめぐり合わせではあったと思いますし、「翻訳ボランティア」ができる団体は数ある中で、GVに参加できて良かった!と感じています。
ことばを専門にしている中で、「様々な言語の情報を一度英語に訳し、更にそれをまた各言語に訳していく」というやり方に興味を覚えました。またGV日本語だけでなく、世界中にGVネットワークがあることを知り、新しい "World Englishes"の姿ってこれなのでは?と思ったのもきっかけです。
3.個人的に思うGVの魅力・おもしろさは、何ですか?
トップページの新着記事をざ~っと眺めただけでも、普段あまり馴染みのない国の話題がずらずら並んでおり、読んでみたら、そこに住んでいる人たちの声が、息遣いが、聞こえてくるような感覚が。
自分の好きな「ことば」を使って日英語の橋渡し役になり、「海の外」にいる人たちの姿や思いを身近なものになるよう伝えられるのがいいなぁと思います。
また、メンバーとのやり取りの中でいろんなことが実現できるのも魅力です。私が新しく入った時には「英単語コーナー」なんてなかったものが、今そこにあるって嬉しいです。トライアルメンバーとしては、自分が担当して参加してくださった人が、その後も翻訳やチェックに楽しく活動されていると、とてもやった甲斐を感じます。
4.今まで翻訳した記事から、特に思い入れの深いものを紹介してください
どれも思い入れはあるのですが、やっぱりトライアルで初めて訳したLady Gagaの記事でしょうか。(ちなみに、「レディー・ガガ」と表記されるのが一般的で、私もそう訳していますが、「レィディ・ガーガ」のように言った方が、より英語本来の発音に近いです。)
トライアルの段階から、Authorの方にコンタクトを取って英文の確認までしたら、当時のトライアルメンバーに驚かれていたことが後で判明したという…
ほかの翻訳者の自己紹介もご覧ください。
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gvl-japanese · 11 years
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GV日本語のサイトと舞台裏ブログをリニューアルしました!
GV日本語エディタの三橋です。��ピーターの方はもうお気づきかもしれませんが、GV日本語のサイトと舞台裏ブログのデザインが大幅に変わりました!
まずGV日本語のサイトについてですが、いままで物足りなかった右側に、メンバーでアイデアを出し合ってGVをより楽しんでもらえるためにいろんなものを表示しました。
特に注目なのは、右側の一番上にあるメッセージ欄です。ここは、メンバーの自由な発想で、翻訳された記事の紹介や、記事に登場する英単語の成り立ちの説明、まだ翻訳されていない記事の説明、メンバーのGVに対する思いなどが表示されています。
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わたしが記事を書いていこの瞬間は、ちょうど英単語の紹介が表示されていますね。
また、GV紹介動画も追加しました。いままで表示していたザッカーマンさんの動画
に加え、ノースイースタン大学の学生ジャーナリストのミシェルさんが作成してくださった動画の字幕を日本語でつけました!
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ぜひごらんになってくださいね。
舞台裏ブログのほうについてですが、いままではデフォルトのデザインにあまり手を入れていなかったのを、ブログとして使いやすくなるようコメントや過去記事一覧などの機能を追加しました。タグクラウドも、どんな傾向の記事があるかわかって面白いですね。
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舞台裏ブログを通して、GVの記事やGVを支えているメンバーに、親しみを感じていただけたらうれしいなと思っております。GV日本語サイト、舞台裏ブログともども、これからもよろしくお願いします!
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gvl-japanese · 11 years
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飯豊山(いいでさん)山行写真集
皆さんこんにちは。
翻訳ボランティアメンバーの金子です。
先日、飯豊山に登ってきました。
平素は海外のニュースを翻訳していますが、
今回は日本の美しい自然をご紹介しようと筆を取っています。
写真を中心とした山行記録ですが、お楽しみいただければ何よりです。
  実施期日 2013年6月7日~6月10日
構成メンバー 6人(女2人 男4人) 
女性は60歳以上、男性は65歳以上の高齢者登山隊です。
飯豊山の位置 新潟県と山形県の県境上にありますが、
山頂は福島県に所属します。標高2105.1m
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6月7日 曇り時々雨 歩行時間 約4時間
今日は、福島県喜多方市山都町川入から入山し、
三国岳避難小屋を目指します。
  川入登山口
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新緑の中を歩きます。春ゼミが鳴いていました。
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標高1200m付近から残雪が現れてきました。
春ゼミの声はいつの間にか聞こえなくなりました。
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雪の上を進んで行きます。雪の急斜面を行くときは
緊張します。転んだら谷底まで滑り落ちてしまいます。
カッコーの鳴き声が緊張感を和らげてくれました。
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岩場を越えていきます。岩場も緊張します。
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午後4時過ぎに今日の目的地、三国岳避難小屋に到着しました。
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避難小屋内部の様子です。
ビニール袋の中は雪です。
近くの雪原から集めてきました。これを溶かして調理します。
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 6月8日 曇り 歩行時間 約7時間
今日は、飯豊山を経由して御西岳避難小屋を目指します。
飯豊山を目指し歩行開始です。
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飯豊山に登頂しました
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さらに今日の宿泊予定地、御西岳避難小屋を目指します。
すると、霧が出てきました。霧が発生すると
周囲の景色が見えなくなり、方向を誤りがちになります。
GPSで方向を確認しながら進みます。
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霧の中に、御西岳避難小屋が現れました。
無事に目的地に着きホッとしました。
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6月9日 晴れ 歩行時間 約9時間
今日は大日岳を目指します。その後、元来たルートを戻り、
7日に泊まった三国岳避難小屋に引き返しもう一度ここに泊まります。
今日はよく晴れ、眼下に雲海が広がっていました。
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大日岳山頂が見えてきました。
左側の雪の斜面を登ります。
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大日岳山頂からの眺め
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大日岳の遠望
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6月10日 曇り 歩行時間 約4時間
今日は川入まで下ります。そこからタクシーで
磐越西線の山都駅まで行き、その後東北新幹線などを
利用して横浜まで帰ります。
三国岳避難小屋の夜明け 午前4時ころ
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川入登山口付近、大白布沢の流れ
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今回の山行は、初日に雨と雷に会い少々怖い思いをしましたが、
無事に下山できました。
歩行中はイワウチワ、イワイチョウ、ミヤマキンバイ、チングルマ、
ショウジョウバカマ、シラネアオイ、カタクリなどの花が疲れを
癒してくれました。
金子記
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gvl-japanese · 11 years
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記事で使う用語の解説(2) - [es]って何?
こんにちは、翻訳ボランティアメンバーの青柳です。
今日は、グローバルボイスの記事に出てくる、「何だろう?」な謎の記号や言葉の数々を、一挙解説したいと思います!
・リンクのすぐ後ろによくついている、[es]とか[en]って何?
これは、リンク先の言語の種類を表す記号です。
[es] … スペイン語:直前のリンクをクリックすると、スペイン語のページにとびます。
[en] … 英語:クリックすると英語のページへ。
他にも、
[ja] … 日本語
[ar] … アラビア語
[zh] … 中国語
[bn] … ベンガル語
[ko] … 韓国語
[fr] … フランス語
この記号はISO639-1という規則に従っています。
・写真の但し書きによくついている、CC-BYって何?
これは、クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons、CC)という、写真などネット上のコンテンツを扱うライセンスの種類を表しています。
著作権のようなものですが、使わせないためというより、一定の制限付きで自由に使っていいことにするための取り決めです。 
制限には4種類あって、著作者が使う人に守ってほしい事柄を、以下の記号の組み合わせで示します。
BY … 著作者の氏名などの情報を表示しなければならない(表示)
NC … 作品を営利目的で使用してはならない(非営利)
ND … 作品を改変してはならない(改変禁止)
SA … 新たに生み出された作品は元の作品のライセンス条件を継承しなければならない(承継)
つまりCC-BYとは、表示の制限のみ。原作者のクレジット(氏名、作品タイトルとURL)を表示することを守れば、改変はもちろん、営利目的での二次利用も許可されるという、最も自由度の高いCCライセンスです。
グローバルボイスの記事でよく目にするのは、他にも、
CC-BY-NC … 表示—非営利
CC-BY-NC-ND … 表示—非営利—改変禁止
などがあります。
・記事のネタ元、ソーシャルメディアサービスのいろいろ
グローバルボイスは世界中の人たちの「声」を記事にしています。この「声」のネタ元は、ブログやTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアがほとんどですが、日本ではまだちょっと耳慣れないサービスもよく出てきます!
Instagram インスタグラム iPhoneから投稿できる写真共有サービス 
Tumblr ブログサービス
Storify ストリファイ ソーシャルメディアのまとめサイト作成サービス
- その国ではTwitterより人気なのは…
VKontakte 2億人以上ユーザーのいるロシア語のSNS
Weibo ウェイボ 中国語のマイクロブログ(微博) 
- 写真がよく引用されているのは…
Flickr 世界最大級の写真共有サービス
Demotix 報道写真投稿サイトwww.demotix.com/japanese 
世界のネットの津々浦々からお届けしているグローバル・ボイス記事、ぜひお楽しみください!
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gvl-japanese · 11 years
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関西Meetup(2013年4月)
こんにちは、翻訳ボランティアメンバーのいはらです。
今回の関西のMeetupは~
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万博記念公園に来ましたよ~!!!!!
超いい天気!!!!!
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目的はこれ!特別展「マダガスカル 霧の森のくらし」です。
マダガスカルというと、”島”と”バオバブ”というイメージしかなかったのですが、湿った貿易風があたる東部、島の中央部に広がる高地、そして乾いた風の降りてくる西部と、様々な気候が広がる国だそうです。 焼き畑や棚田など、アジアの生活に似た風景も見られます。
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展示会場内には霧の森に住む人々の家が実際に設置され、釘を使わない家づくりや、窓の細かい彫刻などの手仕事を近くで見ることができました。
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また、霧の森に住む人々に手紙を書くコーナーもありました。みんぱくの方が訳して、届けてくださるとのこと!また、住所を知らせておくと お返事ももらえるみたいです。私たちもそれぞれ、手紙を書きました。
Meetupに参加したメンバーの感想をご紹介します。
「展示の中に、観光化が進む村に住む人の声を集めたドキュメンタリービデオがあって、村長というか長老のおじいさんがこんなことを話してました。
『あなたたち(日本の研究者)はここに来て私たちのことを知った。それは良いことだ。でもそれだけでは対等ではない。私たちも日本のことを知りたいんだ』 
この自分の家を貸すから、ここで日本の展示会をすればいいじゃないか、と言うおじいさんの言葉は真剣で、何かこれは大切なことを言っているなあと心に残りました。グローバル・ボイスがやろうとしていることにもつながる話じゃないかなと、インスピレーションをもらった気がします。」
  「写真にある釘を使わない家、近づいて見ると無数の線や幾何学文様が彫られています。実際にその模様を彫るという体験コーナーがありました。
これがなんと難しい。
何本もの平行線を彫るのですが、まず等間隔に出来ない、力を均等にかけられない…ザフィマニリ(マダガスカルの中央高地に住む人々)の方たちの技術の高さを知りました。芸術ではなく、生活に密着した技術だからこそ今日まで伝えられ、これからも残っていくんだろうと感じました。」
グローバル・ボイスでは、アフリカ関連の記事をまとめた"African Voices of Hope and Change"という電子書籍を発行しています。こちらのページより無料でダウンロードできます。こちらは英語版ですが、いくつかの記事は、グローバル・ボイス日本語でも読んでいただくことができます。 ・アフリカ:資源の呪いを越えて ・ケニア:「牛乳を飲もう!」ファーストフード世代への呼びかけ 日本の裏側に位置し、普段なかなか見聞きすることのないアフリカのニュースですが、グローバル・ボイスの記事を読んでいると、アフリカと一口にいっても、国によっておかれている状況は様々なのだなと知ることができます。
これからもグローバル・ボイスは大手メディアが取り上げない様々な声を紹介していきますので、楽しみにしていてください!
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