CANON PowerShot G5
「CANON PowerShot G5」と検索すると、G5Xの方が結果として引っかかってくるが、これは「G5」なのである。
2003年に発売された有効画素数500万画素、 1/1.8型CCDを搭載したコンデジである。
コンデジと書いたが、当時としてもけっしてコンパクトではなかったはずだ。
これは現代のパワーショットG系にも脈々と受け継がれているが、ポケットに放り込んでおいてパチパチと気軽に撮るというよりも、一眼レフのサブなどとして、きちんと撮影と向き合う為のカメラなのだ。
500万画素
キヤノン(今さら説明は要らないと思うけれど、Canonはキャノンではなく「キヤノン」である)は、このシリーズを高画素化の流れに乗せなかった。
今でこそ「高画素=高画質」ではないことは一般的になっているが、当時は業界挙げての高画素化時代で、G3の400万画素から500万画素になったが、それとて決して高画素の先鞭をつけているわけではなかったのだ。
これは私見だが、高画素化に伴うノイズ処理の問題を解決しきれなかったからではないかと思っている。
キヤノンは画像処理エンジンに。コンデジにおいてもDIGICを既に投入していたが、2003年においても高感度はISO400止まりであって、それ以上はあまり実用的ではなかった。
それはG3やG5においても歴然と存在する問題だが、400万画素を500万画素にするメリットと、画像ピッチの圧縮による高画素化のデメリットは、まだイーブンには持ち込めていない気がするのだ。
1620円
1620円だった。
まァ、16年も昔のカメラだ。
仕方あるまい、と思う。
中古のフィルムカメラは、一眼レフもコンパクトもそこそこの値段が付いている。
ちょっと前までタダ同然の値札でジャンクかごに転がされていたフィルムコンパクトも、まァ、びっくりするようなプライスタグをつけてショーケースに鎮座ましている。
それに比べて…と思う。
デジカメは家電量販店で売っているから家電だ、と言う人がいるが、それはそのとおりなのだと思う。
家電はメーカーの意思によって意図的に陳腐化される。
そうしないと次が売れないのだ。
あまりにもそのサイクルが早いから、10年も前のデジカメは使えないんじゃないかと思っている人もいるだろう。
昔ほどカメラは高級なものではなくなっているから、扱いもぞんざいで、傷んでしまっているものはともかく、普通に使われてきたものなら、バッテリーやメディアの問題さえクリアできれば普通に使える。
もちろんISOが5桁になったりはしないから、そこらへんは注意が必要だが、それはフィルム時代のことを思えば痛痒なしである。
カメラらしさ
先にも書いたが、このカメラはコンデジとしてはそこそこデカい。
バッテリーはEOS 10Dなんかと同じもので、それをグリップ内に収めるのだから、大きさは想像できるだろう。
しかし、そのおかげで撮影はとても撮りやすい。
きちんと構えることができるのだ。
ただ、もうこの時代になってくると、ファインダーの存在意義は希薄で、液晶ディスプレイを中心に見ながら撮りたいと感じる。
そうなってくると、この大きさはデメリットになるのかも知れない。
何もかもを一台で賄うのは難しい。
自分にあった撮影スタイルを実現できるという探し方が、結果コンパクトでないコンデジに行き着いたとしても、それはそれで正解かも知れない。
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Panasonic DMC-FZ10
以前にFZ1というカメラを紹介した。
12倍ズームで光学手ブレ補正を装備したカメラで、211万画素という画素数さえ気にならなければ、F2.8通しのレンズとかメリットも多い。
ただ、このカメラは初心者に対する扱いやすさを目的の一つとしているのか、撮影の機能はほぼオートのみに設定されていて、実際にこのカメラを好んで使ったハイアマチュアからは、その点を惜しむ声が聞かれたのだ。
そういった反響はすぐに反映され、パナソニックは矢継ぎ早にFZ2を発売。
こちらは基本的なスペックはそのままに、マニュアルモードや絞り優先、シャッタースピード優先の機能を搭載していた。
また従来のFZ1ユーザーに対しても、有料ながらFZ2と同等の機能となるようにファームウエアを発売したのだ。
天は二物を与えず
さて、そうなると残る問題は「画素数」という事になる。
これはFZ1/FZ2ユーザーの悲願でもあった。
それに対して、満を持して登場したのが、このFZ10だったのである。
撮像素子CCD(1/2.5型)
有効画素数約400万画素
搭載レンズ光学12倍ズームレンズ(35-420mm相当)
センサーサイズはそのままだったが、2003年当時400万画素は必要十分な画素数だった。
明るいレンズに12倍ズーム。
旧製品のユーザーは大喜び…のはずだが、問題はそう簡単ではない。
ボディが一回り以上大きくなってしまったのだ。
FZ1/FZ2は実にコンパクトで、言ってみれば「手のひらサイズ」だったが、FZ10は、どう握ってみても手のひらには収まらない。
もちろん適度なボディの大きさは撮影時の安定感にも繋がるから、一概に悪いとは言えないが、小さなボディに魅力を感じていたユーザーは、かなりがっかりしたことだろう。
非日常の世界
前にも書いたが、ぼくはソニーのRX10を使っていたことがあり、その購入時にはパナソニックのFZ1000と迷ったものだ。
どちらも1インチセンサーで10倍以上のズームレンズを搭載している。
10倍以上のズームが見せる世界は圧倒的に非日常だ。
月のクレーターも写せるし、街行く人たちの手元も写せる。
こういったズーム機には賛否あるのだろうが、ぼくは便利に使えるのだから、それはそれで良いのではないか、と思う。
特にスナップに関して、色々と問題が増えている昨今では、無駄な争いを避けるためにもズームを活用するのは悪いことではないと思っている。
実は程度のいいFZ10を探しているときに、程度のいいFZ20も見つけてしまい購入した。
まァ、ほとんど同じ中身なのでレビューを書くかどうかは分からないが、こういった高倍率ズームは使いでがあって面白い。
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Canon PowerShot A460
かなり前に入手したのだけど、すっかり記事にするのを忘れていた。
有効画素数約500万画素(1/3型CCD、総画素数約530万画素、原色フィルター)、 約4.0倍ズーム(光学ズームとの併用で最大約16倍)
2007年発売のカメラである。
2007年というと、もう12年前ということになるのだが、ここで弄っているカメラは、どれも2000年前後なので、その中では新しい部類になる。
なるのだけど、どうもスペックを眺めても、実際に撮ってみても、それほど「新しい」感じはないのだ。
1/3というセンサーの小ささからなのか、あるいは高感度のノイズなのか。
ご覧のようにハイライトは飛びやすいし、色調表現も赤は飽和している。
ここらへんは2000年前後の200~300万画素のカメラと、それほど大きな差はない気がするのだ。
IXYとPowerShot
キヤノンのコンデジはIXYとPowerShotという系統に分かれる。
それぞれのモデルでも枝葉が出来ているので、一概にこういうカメラだと括る訳にはいかない。
PowerShotはキヤノンがデジタルカメラに参入した頃からあるペットネームだ。
1996年に発売したPowerShot 600(57万画素)がキヤノン初のデジタルカメラである。
このAシリーズが���生するのは1998年のPowerShot A5(81万画素)からだが、このA5が発売された当時、IXYはAPSフィルムのカメラだったので、デジタル版IXYなどと言われたりしていた。
キヤノン自身も、この両者の棲み分けに確固たるものがなかったのではないかと思われる。
度々キャラクターが被るようなモデルも見受けられるし、デジカメの創成期である20世紀末は、出したもん勝ちのような場面があったように思うので、無理からぬ事かも知れない。
メーカーとしての矜持
こう書いてしまっては元も子もないのだけど、このクラスのカメラは特筆すべき点がないのが特徴なのかも知れない。
尖った部分がないから、初めてカメラに触れる人にも使いやすく、また、そういう人たちにこそ使って欲しいというメーカーとしての意思表示かも知れないと思うのだ。
それは決して悪いことではないし、そういう物を作ることができるのは、技術の高さを証明することに他ならない。ヘボアマチュアが、今さらアレコレ言うのは、お門違いもいいところなのかも知れない。
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CANON EOS Digital X
いつものようにハードオフを巡回していて、出物が見当たらずに帰ろうかな、と思っていた所に、ショーケースの片隅に置かれていた本機に気がついたのである。
フィルム一眼レフのAFが捨て値でズラリと並んでいる所だったので、まったく気が付かなかったのだ。
値段が2000円弱。AFが微妙だと書かれていてジャンク扱いになっていた。
バッテリーと充電器が付いている。
うーむ…
EOS Digitalは10DとKiss Digitalの初代があるが、このKiss Digital XとNはバッテリーが違う。
オールドデジカメでの鬼門の一つであるバッテリー問題に寄与することができないのだ。
(デジイチって、あんまり使わないんだけどなァ)
そう思いながら店員さんを呼んでしまった時点で負けである(笑)
「バッテリー、充電がなかったら呼んでくださいね」
店員さんはぼくよりも年上な感じのおじさんだった。
ハードオフにしては珍しい。
同じショーケースから28-105mmのEFレンズを出してもらってバッテリーを入れてスイッチをオンにする。
う、うん…?
起動は普通に起動したのだけど、ファインダーがやたら暗くAFも合焦しない。
(なんだこりゃ…)
設定をリセットしてもMFに切り替えてもダメ。
これは完全なジャンクなんだなァ、と諦めて返そうと思った時、ふと別の考えが浮かぶ。
(もしかしてレンズの方の問題?)
幸い店は暇そうだったので、店員さんをもう一度呼んで、今度はEF-S17-85mmを出してもらう。
やっぱりか。
AFはUSM(ウルトラソニックモーター)ですいっすいっと動く、ピピッという合焦音も頼もしい。
いわゆる完動品である。
EFレンズ
ペンタックス10D以来の1000万画素である。
いったい何時代の人なのかと自分でも思うが、まァ、ネットでこねくり回す程度なら、1000万画素でも大きすぎるくらいだ。
さて1000万画素となってくると、確たる理由はないが、フィルム時代のレンズでは心許ない。
デジタル専用設計のレンズが欲しい。
キヤノンはAFを導入した際にマウントを変更した。
MF時代のFDからEFに。
デジタルも10DまではEFレンズのみが対応する。
しかしスタートが28mmくらいのEFレンズ標準ズームでは広角側が物足りない。
フルサイズなら問題ないが、キヤノンのAPS-Cは他のセンサーよりも、ほんの少し小さいので換算すると1.6倍する必要がある。
28mmは44.8mmに。これでは標準レンズ域だ。
そのためかKiss Digital、中級機なら20Dから、デジタル専用設計のEF-Sレンズが使えるようになる。
18mmスタートなので、換算で28.8mm。
その店では見つからなかったが、別の店でEF-S18-55mmの初期のものが、やはりジャンクで1000円で売られているのを見つけて購入した。
締めて3000円程度。
そんなに悪くない買い物だったと思う。
ジャンクたる所以
さてこれは購入した時に気がついていたのだけど、ちょっと汚い。
埃が付いているのは仕方ないにしても、どうも粘り気のある物が付着していて、その上から埃が付いているような感じなのだ。
まァ、無水アルコールとかで拭き取ればいいやと気にしなかったが、これがなかなか取れない。
そればかりか、もう一つ気がついたことがあった。
「臭い」のだ。
タバコ臭とか加齢臭とかが混ざったような、梅雨時の満員電車のような臭いなのだ。
これには参った。
現状、かなり薄まってはいるが、それでも目鼻に近づけて撮る一眼レフなので、どうしても臭ってくるのだ。
機械モノだし、タバコのヤニとかが良いはずがないのは誰でも分かりそうなものだけど、たぶんヘビースモーカーだったのだろう。
そうでもなけりゃ、ここまで臭いが染み付くことはないはずだ。
こういうのもジャンクたる所以だろう。
400PLUS
Kiss Digitalの時にロシアンファームについて書いたが、Xも標準のままだとISO1600が上限である。ISO AUTO機能もなく、機能としては少し物足りない。
それでXにもロシアンファーム的なものはないかと探したら、400PLUS マジック・ランタンというのが見つかった。
これを導入すればISO AUTO機能が追加、最高感度はISO3200。ほかに ミラーアップ機能、9枚ブラケティング、フラッシュ光量調整などなど。
これは導入すべきだろうと、いろいろ調べ始めるが少し導入が面倒くさい。
これはファームウェアというよりも、CFカードにパッチを入れておいて、そのCFカードを使う時だけパッチが有効になるような仕組みなのだ。
したがって、画像を見た後でうっかりカードをフォーマットしてしまうと、全部パッチを削除してしまうことになるので注意が必要である。
導入は個人の責任になるのでリンクは敢えて貼らない。
2006年のカメラなので、性能には一切文句がない。
色んなスイッチの反応も素早い。
ライブビューとかバリアングルとかはないけれど、カメラとしての本来の性能には関係ないし、ぼくはそういうものにあまり恩恵を被ったことがない(老眼なので見えない 笑)ので、まァ、これくらいで必要十分なわけだ。
ジャンクカメラ遊びにしては高額なものになったが、ちゃんと使えるし、一般的な価格(この辺りのカメラは未だに値段がつく)よりも安価に買えているのだから良しとしよう。
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OLYMPUS CAMEDIA C-40 Zoom
もうオリンパスの2000年前後のコンデジは、名称から商品のクラスとかを想像するのが難しい。
詳しくはこちらを御覧いただきたい。
今回は普及機クラスのC-40Zである。
2001年に発売された400万画素モデルで、価格は99800円だったらしい。
価格はちっとも普及機じゃない。
当時のオリンパス・フィロソフィーに則ったもので、操作方法は他のオリンパスを知っているなら、まず間違いなく操作できる。
塊魂(懐)
御覧頂いても分かるが、このカメラも前に紹介したDSC-W1のように「コロン」としたデザインだ。
ぼくはこういう塊感のあるデザインが好きなようで、DSC-V1も含めて、気に入っているオールドデジカメはこういったデザインが多い。
このC-40もひと目で気に入った。
本当は別のものを買いに行ったのだけど、まァ、324円だしね。
レンズカバーというか、これをスライドさせると電源が入る仕組みになっているのだけど、起動もひどくのんびりとしていて、一瞬壊れたかと思う。
ず、ずいーと一段伸縮式のレンズが伸びてくれば電源は入ったというのを示すのだけど、ときどきの起動が上手くいかないことがあって、何の変化も起きないことがあるから厄介だ。
まァ、20年近く昔のデジカメに文句を言っても始まらない。
ワイド端は35mmだから割と普通に使える。
開放はワイド端でF2.8、テレ端では4.8になる。
1/1.8CCDだから、そこそこ余裕のある画作りになる。
バッテリー・イーター
乾電池が使用できるのは、この時代のオリンパスのメリットでもあるが、それにしても電池を食う。
はじめは充電式の水素電池を入れていたが、セットアップをしているうちに警告灯が点くようになってしまった。
CR-V3をよそから持ってきて、それで試写したのだけど、その電池食いのせいか、スイッチをオンにしても、はじめは背面の液晶が点かない。
これも壊れてるかと思わされてしまった。
こういう小さな要因が重なって、結論として専用のリチウムイオンバッテリーとなっていくわけだけども、今でこそ充電式の水素電池は2000mA程度出るようになっているが、当時はもっと低かったはずで、結構苦労したんじゃないかと思われる。
カメラとして
使っていて「おっ」という具合に意外だったのだけど、AFが正確なのだ。
失礼な物言いかも知れないが、今の位相差AFでも迷いそうな場面でも、すいっと合わせるのには驚いた。
補助光が出ているわけでもなし、いったいどんな仕組みなんだろう。
そして、これまた意外だったのだけど、実に立体感のある好い描写をする。
起動の不安とバッテリーの不安がなければ、毎日持ち歩きたいカメラだ。
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SONY Cyber-shot DSC-W1
●市販の単3形アルカリ乾電池にも対応
●有効510万画素
●カール ツァイス「バリオ・テッサー」光学3倍ズームレンズ搭載
などメーカーのHPにはある。
2004年のカメラだから、ここで扱うカメラとしては新しい(笑)
見た感じは以前に紹介したDSC-V1にも似た、コロンとした塊感のあるデザインである。
V1が2003年の発売だから、このW1とは1年くらいのタイムラグがあるが、その1年の技術の進歩はすぐに見て取れる。
背面液晶の大きさと起動の早さだ。
この時代のデジカメは先端技術だったのだ。
DSC-T1
このW1は、同時に発売されたT1と兄弟機だという。
T1を持っていないので何とも言えないが、かなりの部分でT1が上回るようだ。
リンク先を見てもらうと分かるのだけど、商品の傾向がまるで違う。
段々判明してきたのだけど、ぼくはどうやら、この「コロン」としたボディに惹かれるようだ。
なので、ぼくの好みからすればW1の圧勝である。
ただ見た目の予想を裏切ってW1の方が軽い。
汎用
デザインにSONYらしさというのは、あまり感じない。
変な言い方になるが「普通」なのだ。
さすがにニコンだのキヤノンだのって雰囲気では��いけれど、ペンタックスやオリンパスとか書かれてても疑問を持たない気がする。
有りていに言えば「垢抜けない」のである。
ま、そこらへんはT1が垢抜けまくっているので、その兄弟機、さらに言えば廉価版であるW1は垢抜けなくて良いのかも知れない。
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CANON EOS Kiss Digital
EOS Kissシリーズはフィルムカメラ時代から続く、キヤノンのエントリークラスのカメラシリーズだ。
このEOS Kiss Digital(初代)は2003年発売だが、当時のデジタル一眼レフはかなり一般的になって来つつあったとは言え、まだ20~30万程度はする代物だったから、普通の家庭の、写真が趣味といったお父さんがおいそれと買えるものではなかった。
そこでボディが12万という価格設定で登場したのが、このEOS Kiss Digitalだったわけだ。
ウィキなどによれば、このカメラの登場は同業他社への影響が非常に大きかったらしく、ニコンは開発中だったD70の発表を前倒しし「開発発表」という聞き慣れない方法になったという。
キヤノンではお馴染みの、他社よりもやや小さいAPS-Cサイズのイメージセンサーは 約630万画素(総画素650万画素)
マウントはEFマウントで、ぼくが持っている10Dとは違いEF-Sレンズが使える。
機能的には上位機種と比較して若干の制限はあるが、それも「奥の手」を使うことで遜色ない機能へ発展させることができる。
800円
このカメラはいつものようにジャンクボックスから拾ってきた。
お値段は何と800円。
1000円以下でデジタル一眼レフが買える時代になったのだ。
グリップあたりに打痕があり少し心配もしたが、今の所問題はなく快調に動いている。
ただグリップや端子カバーなどに使われていたゴム(と思われる)コーティングが加水分解でボロボロになっていて、非常にみっともないエタノールとかで拭き取る予定である。
メディアはCFカード。セントラルファイナンスとかではない。
さすがに大容量を読み込む能力はないが、600万画素くらいの話なので4Gもあれば十分なのである。
ロシアンファーム
Kiss Digitalでは実はファームフェアもほとんどEOS10Dの使い回しらしい。
10Dのファームウェアから意図的に封印した機能を開放する非公式ファームウェアを入れると使える機能が増える。
これはぼくも施している。
これがまんまKiss Digitalにも応用できるということで、くだんのロシアのサイトで専用のファームウェアをダウンロードできるらしい。
これを行なうことによって、カスタムファンクションの機能が増え、ISO感度も上限1600から3200に。さらにAFモードを選ぶことが可能になり、ワンショットAFが自在に使えるようになる。
今までのAIフォーカスAFだと、AFロックをかけていても構図が変わるとサーボが効いてしまう。この不自由さを解消するのが、ロシアンファームなのだ。
こういう類のものはトラブルになるとメーカーでは保証してくれないので腰が引けるのだけど、まァ、800円のカメラにそこまで用心深くなる必要はなかろうということ。
無事アップデートが終了した。
エントリー機
のハズである。
ただ10万オーバーのカメラであることや、現代のエントリー機のような小型のボディもでないので、プラスティックな外装に目を瞑れば、そこそこのカメラである。
キスデジなんて愛称に油断していると、10Dよりも軽量な分、そのフットワークを活かした良いスナップが撮れていたりするかも知れない。
両者はライバル機と言えるのではないだろうか。
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SONY Cyber-shot DSC-P7
このカメラのレビューは難しい。
シリーズ初代のDSC-P1は、こちらで書いているが、2000年に発売されたP1の2年後、2002年にDSC-P5の後継機種として発売されている。
有効画素数320万画素1/1.8インチCCD、3倍ズーム。
DSC-P1の有効画素数が321万画素だから、画素数においてそれほど違いはない。
もちろん画像エンジンなどの違いだとか、センサーの性能が上がっているとかの性能は上がっていると思われ、伊達に2年を過ごしているわけではないのだろう。
凡庸であること
このPシリーズは、誰でも簡単に撮れるというのが目的のカメラである。
カバンの中などに放り込んでおいて、さっと取り出せて、細かな操作は必要としない。
ボディの大きさなども、それ相応に変化していて、このP7はP1よりもかなり薄くなっている(といっても、結構な厚みなのだけど)
本格的に写真を撮りたい、自分で露出なども思うように操作したいという人には向かないが、そういう人はFシリーズなどを選べばいいのである。
このPシリーズは「凡庸」であるのが矜持なのだ。
メディアをめぐる冒険
これらはオールドデジカメのメディアだ。
馴染みがあるのは手前のCFカードとSDカードだと思うが、これらにしても64MBと1GBの低容量カードは、もうほとんどの取扱店舗の在庫は払底していて、新品として販売されているものも、完全に足元を見たような価格設定になっている。
黒いプラ部分のある3枚揃ったカードはスマートメディア、その上の白いメディアはメモリースティック。
この2種も新品は、まずお目にかかれない。
バッテリーの事でも触れたと思うが、電源と書き込みメディアの問題は、古いデジカメを扱う上で大きな障壁となる。
基本的にデジタルカメラは電源が必要であって、さらには撮影した画像を記録しておくメディアが必要になる。
フィルムカメラでも露出計があれば(セレン式なんかは違うけど)電池は必要だし、フィルムは当然ながら必要だ。
ただデジタルカメラの場合、ぼくが扱う2000年前後のものは、まだ進化の過程であるから、バッテリーはともかく、メディアに関しては、ほとんどが現代では使わない、もしくは使えないものになってしまっているのだ。
新品で買えないとなると、中古を探すことになるのだけど、これがまた、そう簡単にお望みのものが手に入るとは限らない。
需要が下がれば生産数は少なくなるし、価格も上がる。市場の原理だ。
まぁ、因果な趣味だと諦めるしかないが、古いクルマだとか古いカメラだとか、とにかく面倒なものに惹かれる習性は何とかしたほうがいいかも知れないと思っている(笑)
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PENTAX Optio 330GS
以前にOptio 555を紹介したが、これはそのシリーズの元祖となる330の次の、さらにロースペックモデルである。
330自体、このGSとRSがあって、300万画素である以外は違うモデルだというのだからややこしい。
½.7型334万画素CCDの原色フィルター。レンズは3倍ズームで、F2.6-F5.0の38mm-114mmとなっていて、まァ標準的なスペックなのではないだろうか。
2002年の10月の発売である。
ファインダー
もうこの時代のロースペックモデルとなると、こっちから積極的にいい所を見つけに行かないと、あまりに凡庸なスペックに埋もれてしまう。
価格も60,000円くらいだったから、スペックが劣るのは仕方ないにしても、普通に一日二日持ち歩いたくらいでは、その良さが分かりにくいので、一週間ほど使ってみた感想である。
まずファインダーがあるのが良い。
この頃はまだ背面の液晶が小さいので、まだまだ光学ファインダーの価値があったのだ。
EVFでなく、何の仕掛けもない素通しのファインダーだが、やはり頼りない液晶よりも安心感がある。
ユーザーインターフェイスもなかなかで非常に分かりやすい。
実際に写る写真自体は、これといった特徴も見当たらないが、嫌味なところがなくスリークな印象である。
単3電池で駆動するのも好ましい。
平凡であること
ネットで情報を拾ってみても、良いという話も聞かないが、悪いという話もあまりない。
こういうのは、実は大切なことではないかと思う。
平均的であるのは決して悪いことではないし、むしろ、そういう物こそが愛着を感じられるのではないだろうか。
もちろん相性もあるのだろうが、これで2台目となるペンタックスのコンデジに対して、ぼくはとても良い印象を持っている。
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OLYMPUS CAMEDIA C-720 Ultra Zoom
このオリンパスの高倍率ズーム機に関しては、こういったオールドデジカメの記事を書くようになって最初に書いた記事に、このモデルの何代か後の後継機の事を書いている。
そのモデルは、ぼくが最初に買ったデジカメだった事もあり、またこういった記事を続けることになるとは思わなかったので、思い入れ半分で書いた。
オリンパスC3桁シリーズ
オリンパスの普及機である高倍率のC3桁シリーズは、2001年4月に発売されたC-700 Ultra Zoom(以下uz)に端を発する。
この720uzは、その後継機となるのだけれど、200万画素から300万画素になっている。同時に画像素子も1/2.7から1/2.5に若干サイズがアップしているのだけれど、そのためにC-700uzと同様のレンズでありながら、イメージサークルがカバーし切れなくなり、C-700uzでは10倍ズームだったのが、C-720uzでは8倍ズームになってしまっている。
これが不評だったのか、C-730uzではセンサーを再び1/2.7の10倍ズームに戻している。
大きめのセンサーは大きいゆえのメリットもあって、ズーム比率とどっちをとるかの話なのだろうけれど、当時は、このサイズのカメラで10倍ズームというのは、大きなセールスポイントだったのだろうから、やはりわかりにくいセンサーの大きさの話よりも説得力があるのは納得のいく話である。
コンビニエントであること
このC3桁はメディアこそ途中でxDピクチャーカードに変わったりもするが、単3電池で駆動するというのはオールドデジカメを扱う上では大変なメリットである。
以前にも書いたと思うが、こういったジャンクカメラはカメラ単体で売られている事が多く、専用バッテリーとなると、そのバッテリーだけでなく充電器を探す必要も出てくる。
運良くバッテリーが見つかったり、あるいはカメラに入っていたとしても、もう十数年前のカメラなので、ほとんどが寿命を迎えているのだ。
専用品は代替品が出ていることもあるが、これらは意外に高額で、カメラよりも高くついてしまうこともしばしばだ。
そうなってくると本末転倒な話で、ジャンクカメラを探す意味もなくなってしまう。
その点単3電池であれば、ニッケル水素の充電乾電池を使うこともできるし、いざとなればコンビニでも調達できる。
その分、どうしても小型化には向かないのだけれど。
オリンパス
ぼくは取り分けオリンパスファンという自覚はないのだけど、考えてみたら、フィルムカメラも初めて自分用に買ったのはオリンパスOM-1だったし、生まれてすぐのぼくを父が撮影したりしていたのもオリンパス・ペンだった。
そして初めて買ったデジカメもオリンパスとなれば、これはオリンパスから何か贈られても良さそうなものである。
まァ、冗談はさておき、こういう言い方は失礼だろうけれど、当時のオリンパスのデジカメ、これは普及機、高級機問わずだが、写りに関しての手抜きはない。
この普及機であるC3桁シリーズも、ぼくは現在2機種持っているが、どちらも大変よく写る。
コントラストも高めで、きりりと切れ味も良く、ぱっと見た目の印象が強い写真だ。
ニコンなども同様で、安価な機種でも写り自体には遜色ないのである。
こういった生真面目さは、好ましいと感じている。
さてC-720uzだが、C-700から大きく変更された点は少なく、またズームも8倍になってしまっているところから、後継機でありながら判断が難しい機種になってしまっている。
まァ、今から買ってみようと思う人も少ないだろうが、もしもこのシリーズで何かを買ってみようとするのであれば、C-700で良いような気がしている。
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OLYMPUS CAMEDIA C-2
以前に「C-2 Zoom」を紹介したが、今回はその単焦点モデルである。
C-2なのだからC-1もあって、C-2 ZoomにはC-1 Zoomが先代として存在する。
これはC-1の後継機だが、131万画素から1/2.7型の総画素214万画素CCDに変更したのが大きな相違点であって、あとは内部的な処理機能であったりの違いしかない。
まァ、こうなるのも当然というか、何せ2001年3月にC-1が発売されてから半年くらいしか経っていない頃のC-2のリリースなので、ジャイアントステップをこなす程の時間は経過していないのである。
当時は、そういう時代だったのだ。
軽快であること
カメラを携えていて、その操作感の良し悪しを感じる上で、体感的に如実なのはスイッチなどの反応スピードではないだろうか。
現代のカメラなどは、電源スイッチをオンにしてから撮影可能になるまで数秒なんていうのは当たり前で、撮影後もメディアへ記録されるのも、あっという間に終わる。
しかし2000年頃のデジカメは、そうはいかない。
スイッチをオンにして撮影可能になるまで、下手をすれば30秒近く待たされる事もある。
記録画素を低く設定すればまだしも、大きな画素数で記録しようとすれば、びっくりするほど待たされる結果になるのだ。
ズームも、今のように音もなくスルスルと伸縮するわけもなく、ずぃーいいいとばかりにゆっくり伸縮する。
ズームが標準のカメラだと、電源のオンオフで、その工程が入るので、更に上乗せで「トロく」感じるのである。
そういう意味では、こういった単焦点は工程数が少ない分早い(早く感じる)
214万画素程度の記録画素なら、それほど時間もかからないし、存外に軽快なのである。
36mm, F2.8
全体がエンジニアドプラスティックなので、高級感は微塵もない(笑)
レンズも、それほどいいレンズを奢っているわけではないと思うが、これが思いの外よく写る。
画角は36mmで開放F2.8。
ここらあたりは現代でもイケそうなスペックだ。
感度はISO400までなので、レンズは明るいほどいい。また35mmくらいの画角はスナップショットを撮るにはちょうどいい画角ではないだろうか。
単焦点コンデジの流れ
このC-2は2001年の9月発売だが、それから4年後の2005年8月末日に、その後のコンデジの在り方を大きく変えたと言っても過言ではないカメラが発売された。
リコーGR Digitalである。
実はC-1のスペックを調べるために、ネットをウロウロしていて、その中で「GR Digitalが出てからは、そちらに乗り換えた」という書き込みを目にしたのである。
なるほどな、と思った。
こんな事を書くと信者の方からお叱りを受けるかも知れないが、両者間でボディの高級感以外は似通ったところがあるのだ。
発売年が違うので一概に比較することはできないが、その時点でのベストな性能で発売もしているのだろうし、ぼく自身も初代GR Digitalを使っていたことがあるから分かるのだけど、4年の差があるとはいえ、いかにGRと言えども、先に書いたような操作感では、ずいぶんカッタルイものだったのである。
先行きの明暗ははっきり付いてしまっているが、こういったタイプのカメラを欲しがる層は一定数いつもいて、支持もされるのではないかと思ったのである。
評価されるべき
目を瞠るような素晴らしい画質なわけではないし、GRのような広角ではないから、当時の書かれたレビューを見ても、C-1のマイナーチェンジという表現が多かった。
実際そうなのだろうから間違ってもいないと思うが、ぼくのようなオールドデジカメファンからも、それほど支持されているわけでもない(具体的に機種名を挙げて褒めているのは一つしか見たことがない)
ジャンク箱でもしょっちゅう見かける顔だが、いつ行ってもそこにあるような不人気機種のようである。
だからこそ、という天邪鬼的な発想ではないけれど、ぼくはこのカメラを支持したい。
特にスナップを撮る人たちには、存外に面白いカメラなのではないかと思う。
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PENTAX Optio 555
ここで取り上げるのは初のペンタックスである。
こんな事を言ってはペンタックスファンの方に叱られるのだろうけれど、ペンタックスの、とりわけコンデジに関しては、あまり魅力的な物が見当たらないのである。
オールドデジカメではないけれど、ペンタックスQやQ10はそこそこ使っていた。でも反りが合わないというか、何となく使いにくさだけが際立ってしまって、持ち出すのが億劫になってしまったのだ。
ジャンク箱を漁るとわかるのだけど、ペンタックスのカメラはジャンク箱でも、あまり見かけない。
どこのジャンク箱でも見かけるというのは、逆に言えば、それだけ売れたという証拠でもあるのだが、そこで見かけないのは、まぁ、そういう事なのだ。
だから、この555を見かけた時は少なからず驚いたのと、その格好良さに一目惚れしたのである。
上の正面を撮影してある写真を見ると分かるが、このカメラにはレンジファインダーカメラ風の測距窓がある。
もちろんレンジファインダーではないから、この窓はコントラストAFの補助的な役割をしている物だが、これがカメラカメラしていて格好良い。
ボディもプラスティッキーな所がなく、この季節、持った感じがひんやりして良い。
バッテリー
このカメラにはバッテリーが入ったままになっていた。
しかし充電器がない。
でも4.5VのDCソケットがあるので、それで充電が可能なら家にあるアダプターを介して、本体に直接充電できるかも知れないと考えて購入した。
ご覧の通り¥324である(笑)
帰路、ネットでいろいろ調べてみると、実はこのバッテリーD-LI7、この直前の記事のFUJIFILM F11のNP-120と同じバッテリーであるらしい。
それなら充電の方法はあるし、バッテリーもF10用、F11用と2つある。
付いてきたバッテリーを加えると3つになるから使い回しもできる、と喜び勇んで帰ってきて充電し始めたまでは良かったが、付属のバッテリーは充電すら受け付けない状態で完全にオシャカであった。
クセが強い(笑)
このカメラは順光、昼間で、画面内の輝度差があまりないという状態が最高の画を作り出す条件である。
まぁ、それ自体はどのカメラでも同じであるから、あまり問題ではないが、画面内の輝度差が大き過ぎる場合、例えば木陰と空を同時に撮影するような場合、測光する場所によってはコントラストがつき過ぎて、日陰が真っ暗になってしまった挙げ句に、空も真っ白に飛んでしまうような状態が見受けられた。
さすがに500万画素もあるので、解像感などは申し分ないが、測光に関しては少しクセがあるので、なるべくそのクセを理解して撮影する必要がある。
PENTAXであること
実を言うと、ぼくはデジタル一眼レフのPENTAX K100DとK10Dを使っている。
どちらもマニュアルフォーカスレンズ専用としているけれど、PENTAXはマウントをデジタルで変更しなかったメーカーの一つだ。
変えなかったのはニコンも同様だけれど、AF-Sレンズが使えたり使えなかったりとか、Aiと非Aiで使用できるボディが限定されたりするから、M42を除く自社レンズが無加工で取り付けられる、という意味では貴重な存在だろう(機能的な制限はある)
声高にファンを自称する積りはないのだけれど、それでもPENTAXと聞けば、何やら他人事とは思えないのである。
そんなぼくですら、PENTAXのコンデジは初めてなのである。
現在はRICOH傘下であるから、新しいコンデジというのは難しいのかも知れないが、PENTAXらしいド直球なカメラを所望したいのである。
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FUJIFILM FinePix F11
FinePixの「F」シリーズはフラッグシップ的なモデルのペットネームである。
デジタル一眼レフが高嶺の花だった時代は、こうしたコンデジが売上のコアであって、メーカーも力を注いでいた。
その中心的になるモデルに最新の技術が惜しみなく投入するのは当然の話である。
このF11は2005年の発売だから、ここで取り上げるカメラとしては「新しい」(何か間違っている気がしないでもないけど)
なのでメディアがxDカードである事以外は(これはFUJIFILMなので仕方ないと言えば仕方ない)、ごく普通のデジカメである。
ぼくはこのモデルの一つ前、F10も持っているが、両者の違いはマニュアル撮影(このカメラの場合は、絞り、シャッタースピード優先AE)が可能かどうかが大きな違いで、ほかはボディの色だとかの僅かな違いしかない。
なので全体のデザインも、際立って個性的でもなければ、際立って没個性でもなく、特に代わり映えのしない退屈なデジカメのように思えてしまうが、このカメラは同様の趣味を持つ者の間では「名機」として名高い。
高感度性能
このカメラはここに尽きる。
2000年のデジカメにおける大きな山を超えた時期である2005年でも、大きな難題がデジカメにはあった。
それは「高感度性能」である。
当時のデジカメを使っていた方なら記憶にもあるだろうが、再高感度はISO400程度というのが当たり前で、しかもそれで撮影した画像はノイズまみれというのが普通だった。
AUTOという項目で設定しても基本的にはISO100で、シャッタースピードが1秒近くにおちるような場合にのみ、200程度に上がるというものだったりする。
もちろん手ブレ補正なども一般的ではないので、夕方すぎの撮影は、何かにカメラを固定するか、壁などに寄りかかって身体ごと固定する必要があったのだ。
ところが、F10が発売された直後から時代は一気に変わっていく。
F10ではISO800が「使える」のである。
最高感度はISO1600だが、そこまで来るとさすがにノイズが目につく。
しかしISO800であれば何の問題もない。
これはF11においても同様で、先にも書いたが、手ぶれ補正がないくらいで現代と物と、それほど性能差はない。
ちなみに作例はすべてISO1600で撮影したもの。
操作性
惜しむらく、というか、これはこういうものとしてFUJIFILMの判断なのかも知れないが、操作性が今ひとつである。
作例からはあまり分からないかも知れないが、露出の傾向がプラスになっている。これはプログラムもAEでも同様なので、そういう設定なのだろう。
それで露出補正をしようとすると、そういう頻繁に触るメニューはボタン操作で出来そうなものだが、これはメニュー階層の中である。
慣れの問題と言えばそうだろうとも思うが、ぼくは老眼なので(笑)メガネを外しているとメニューの細々としたものは全く見えない。
その度にメガネを掛けたり外したりするのも面倒な話で、できればボタンで直感的に操作出来るというのが一番良いのだ。
基本的なカメラの完成
現代のカメラは付加価値の追求になっている気がする。
お顔キレイだとか、自撮り機能だとか。
もうそういうところしか進化させるところが見つからないという事だろうか。
もしそうだとするなら、2005年のこのカメラで一つの形では完成形と言えるかも知れない。
フィルムの時代も、高感度はせいぜいISO1600程度だった。
手ぶれ補正もなかったし、デジカメも同様の性能を持つようになったと言えるのは、この時代なのだろう。
スマホの登場で、コンデジの立場はほとんど見当たらなくなった。
ぼくはデジカメはカメラの形にこだわるべきではないと言い続けてきたが、スマホの登場で、それが正しかったと証明されたと考えている。
あれがデジカメの正常進化なのだと思う。
では、コンデジを含めた過去の遺物ともいえるカメラ群は、今後どのように生き長らえていくべきか。
それは「カメラということに拘り続ける」ことだと思う。
ファインダーを覗き、露出を決め、構図を決め、絞りを決め、シャッタースピードを決め。
そうした操作が必要になるような「メンドクサイ」カメラを追求すべきだと思う。
お顔キレイモードや夜景モードはスマホに任せておけばいいし、そこら辺を争っても開発のスピードが違いすぎる。
同じ土俵で闘う必要などないのだ。
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DSC-F55V
まったく買う気はなかったのだけど、単焦点であること、それもディスタゴン銘であること、さらに324円であったことから拾い上げることに。
これでDSC-(もう面倒だから、ここから先はDSC-は省きます)F505VとS70とこのF55Vで、2000年くらいのソニー300万画素が揃ってしまった。
別にソニー信者じゃないんだけどナ。
300万画素の謎
このカメラの画像素子は334万画素なのだけど、有効画素は262万画素になっている。これは兄弟機といってもいいF505Vも同様。
しかしS70は同じ画像素子で324万画素なのだ。
何でそんな事になっているのか知らないのだけど、これで300万画素を名乗るのはいささか疑問が残る。
まぁ、Pシリーズなんかにも6倍ズームとデカデカと書いていても、実は光学ズームとデジタルズームを合わせて6倍というジャロに言われても仕方ないような表記をしているのがあるので、細かい事は気にしないという事にしているのかも知れない。
Distagon
ディスタゴンって書いてあるんだからディスタゴンなのだ。
ま、35mmでF2.8には違いないから、それでいいのだと思う。
個体差か、あるいはぼくのがボロなだけかも知れないが、これほど逆光に弱いディスタゴンは知らない。
でもキレの良さみたいなのは感じられて、うーん、そうだなァ...的なオチの付け方をするレンズだ(ごめん、意味わかんないね)
ズームレンズはとても便利だし、高倍率ズームは一気に非日常的な世界に視点を移す魔法のようだから、それはそれで楽しいと思う。
しかし、ぼくはやはり単焦点のレンズが好きなのだと思う。
レンズの構成も無理がないし、あまり歪曲収差とかに悩まされる事もない。
まだ紹介していないカメラにオリンパスのCAMEDIA C-2というのがある。
これは以前に紹介したC-2 Zoomの単焦点モデルなのだけど、これも非常に気に入っている。
何がこれほど違うのかといえば、もうひたすらに軽快であることに尽きる。
現実的に重量が...という話ではなく、スイッチを入れると、さっと撮影に入れるようなフットワークの軽さ(現実として、この時代のデジカメはこういう訳にはいかない事も多いが)の事だ。
このカメラは通常のAFの他にフォーカスプリセットなる機能があって、ピントを0.5、1、3、7、∞に置いておく事ができる。
35mm単焦点なら、3mか7mにピントを置いて、バシバシ撮るのが正しい使い方かも知れない。
また、そういう使い方は、とても軽やかで楽しいものだ。
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DSC-S70
ソニーのサイバーショットは代表的なイメージである横長のPシリーズ、現在も継続している屈曲光学レンズ採用で薄型軽量なTシリーズ、極デジカメとしては当たり前なスタイルのW(WX)シリーズ。それ以外にもUやD、Fシリーズなど実に多くのシリーズを抱えて来た。
なかでも比較的短命に終わったシリーズもあり、それがこのSシリーズである。
Sシリーズは2000年の3月にS70、続いて4月にS50、S30を発売し、翌年の4月にS75、6月にS85。2005年にS40を発売してシリーズを終えている。
ムービーカメラ用のバッテリーを使うことでの長時間の撮影にも対応するスタミナと、またS30(100万画素)とS50(200万画素)にはバリアングルの背面液晶を備えてるなどの特徴を備えていた。
このS70は300万画素でバリアングルでの液晶は省かれているが、光学ファインダーと2型の大型液晶を有している。
スタミナ自慢のリチウムイオン電池パック「SONY InfoLITHIUM M NP-FM50」は、どうやら2種類存在しているらしくデジタルカメラ用とビデオカメラ用があるらしい。
デジタルカメラ用はビデオカメラに使用できるがその逆はサイズが合わなくて不可とかの面倒事がある。
インフォリチウムバッテリーは、使用可能時間を分で表示するのが特徴だが、まぁ、20年近く昔のものであるから、当てにする方が間違っている。
Carl Zeiss Vario-Sonnar
ソニーのツァイス(言い方がおかしいけれど)は、あとからバリオ・テッサーとか出てきたが、これはバリオ・ゾナー。
ゾナーは後玉がデカいという印象しかないのだけど、ミラーがないコンデジとかは良いのかも知れない。
というか、バリオでもやっぱり後玉はデカいのか?
思ったよりも合うAFとともに、そこそこコントラストの高い写真になる。
なかなかジャンクボックスでも見かけないのだけど(見かけても、かなり悲惨な状態なのが多い)、オリンパスのC-4桁などと同じく、今でも割と使えるのではないかと思う。
あ、今のカメラと比べるとかはナシね(笑)
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CASIO QV-2300UX
「こた~え いっぱ~つ カシオミニ~♪」は1978年のCMらしい。
ぼくは12歳くらいだから、中1あたりだろうか(早生まれなので)
以前にも書いたが、カシオが背面液晶パネル付きのコンシューマーデジタルカメラを世界に先駆けて発売したのは1994年だった。
どんなカメラだったかはリンクを置いておくので、随時参照されたい。
それから6年後の2000年に、このQV-2300UXは発売された。
有効202万画素の1/2.7型CCD。レンズは41mm~123mmの3倍でF2.8~F4.5。メディアはMD、CFで、バッテリーは単三4本。
スイバル式
スイバル式は以前にNikon Coolpix 990や2500、あるいはCyber-shot F505Vを紹介している。
今のようにマルチアングルの背面液晶パネルがない時代であったことや、もともとデジタルスチルカメラは、ムービーカメラの延長で作られていることからも、こういった形のカメラは然るべきかも知れない。
ましてQVシリーズはSwivelが象徴でもあるのだから。
単三電池
このカメラも単三電池で駆動する。
カシオは単三電池に拘りがあったのか、デザインに制約ができてしまう(単三電池より細くも小さくもできない)デメリットがあり、他のメーカーのフラッグシップのようにスマートなカメラが作れない。
もちろん逆に言えば、しっかり握ることができると言えるが、まぁ、ここらへんは好みの問題でもあるのだろう。
マクロ
このカメラの長所の一つは、マクロ性能である。
レンズ前1cmというのはなかなか強烈である。
しかもちゃんとAFが合焦する。
画質などの面では、同時期の他メーカーに遅れをとった感は否めない。
マクロで合焦する、と書いたが、普段でも結構な割合でAFが外れるし、AEも暴れる。
出てくる色の感じは嫌いではないのだけど、やはりカシオがデジカメメーカーとして評価されるのはEXILM以降ということになるのだろう。
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Canon EOS 10D
これは別に青箱に転がされていたわけではなく、某オークションで確か3000円くらいで落札したものだ。
どうしてもこれが良かったわけではなく、出品者側で最低限の動作確認がされていて、バッテリーと充電器がセットになっているデジタル一眼という条件で探すと、もうほとんど選択肢がない状態だったので、その中で即決価格が一番安価だったコレにしたわけである。
2003年の3月に、EOS D60の後継機として発売された、今も続くEOS二桁機の元祖になる機種である。
有効画素数630万画素、 22.7×15.1 CMOSセンサーで、感度設定は標準でISO100~1600だが、拡張してISO3200まで対応する。
完成品
ぼくは今までにEOSシリーズは、デジタルが20D、40D 、5D、Kiss F。フィルムだと5、7、55や620、650、RTなどを使ったことがある。
感心したのは、三桁のフィルムカメラは除外して、他のフィルムカメラからデジタルカメラに移行したとしても、さほど操作性に違和感がないことだった。
この10Dより前のD30やD60はネットなどで見る程度にしか知識はないが、ほとんど操作に関しては現行のものと違いはないはずだ。
つまりEOSは2003年、いやもっと言うならフィルムの頃に、その基本は出来上がっていたといっても良いだろうと思う。
DIGIC前夜
この10Dまでは、EF-Sレンズに対応していない。
また、フィルム時代の古い他社レンズ(SIGMAが該当することが多い)を装着しようとするとエラーを吐くという、ちょっとナーバスな面もある。
また画像処理エンジンもDIGICの名前を冠する前のもので、もちろん同様の働きをするソフトは搭載されているが、画像を見ただけでもラティテュードが狭く感じたりするようなことが見受けられる。
CanonのAPS-Cサイズセンサーは35mm換算する場合1.6倍することが必要になる、少しサイズの小さいセンサーを搭載している。
これは現行機種も同様だが、現行は1000万画素以上を詰め込んでいるのに対して、10Dは「たかだか」630万画素である。
ここでまた画素間ピッチの話をしだすとややこしいので止めるが、やはり余裕があるせいか、高感度性能も大変に良い(と言っても2003年レベルではという注釈は要る)
ISO800十分常用できるし、1600も(ぼくは)ノイズなど気にな���ない。
ほとんど光源のないところでの撮影は難しいだろうし、まぁ、そんなところで何を撮ろうというのかという話だが、そういう場所ではISO3200はおろか、5桁であってもなかなか条件的に厳しいだろう。
ぼく個人としては600万画素くらいの画素数が一番好きだ。
ハンドリングも良いし、大きく引き伸ばしたりしないのであれば、これくらいで必要十分なのである。
16年
意外ときれいだったので安心して使っているが、どうもシャッターのスイッチ周辺が怪しい。
半押しでAFを固定してから再度フレーミングするというのは誰でもよく行なう撮影方法だと思うが、半押しを丁寧にしないとシャッターを押し切る瞬間に再度AFが働いてしまって、思ったところへフォーカスできていないという症状がしばしば起きるようになってしまった。
このシャッターボタン周辺のトラブルはEOS系ではお約束のようで、こういった症状は30D辺りまで続いたようだ。
と言ったところで、このカメラは16年前のカメラだと気付く。
何人がどんな風に使ってきたのか分からないのだ。
ジャンク(これに関しては微妙だが)遊びのリスクはそこら辺にあるのだ。
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