Tumgik
#しんぶん赤旗
kintsuru · 3 months
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mysteron2068 · 4 months
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xf-2 · 6 months
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自民党の谷垣禎一元総裁(78)の自宅を訪ね、岸田文雄内閣の支持率がなぜ上がらないのか、一杯やりながら率直に質問をぶつけてみた。岸田首相の外交面の成果は、知らぬ間に立ち消えになってはいませんか。
「確かにね。今回のウクライナ戦争で存在感が高まっているグローバルサウス(新興国・途上国)の取り込みなどは、日本の強みを生かしてよくやっている。彼らの一部には、西側の先進国に『あいつらは今も上から目線だ』と腹を立てている国が多い。事実上の『一強』となった米国や植民地支配の過去を抱える英仏に対し、『西側リベラリズムのおごり』と批判する国さえある。その中で、日本は独自のODA(政府開発援助)を駆使して努力を重ね、『欧州はうんざりするが、日本は違う』と評価も集めた。首相はここをうまくすくい、西側とつなぐ役割を果たしている」
ただ、今後はこの外交でも、首相にとって厳しい難局面が待つと説く。
「この戦争が終わったとき、どう新しい国際秩序を作っていくのかが焦点となる。そこでは、日本がすごく損な立場になるわけにはいかない。日本は必ず、それなりの地位を占めなければならない。国内では国民生活に目配りしながら、対外的にはこの難題に挑まなければならない。岸田さんに限らず、自分が首相になりたいと狙っている人にとっても、答えを出すのは簡単ではないはずだ」
テーブルには『野菜の揚げびたし』が登場した。パプリカとカボチャ、なすを素揚げして、甘辛いマリネ液にしっかりしみこませている。香ばしい夏野菜の香りと甘さが、冷えた久保田によく会う。
谷垣さんが「水内さんは産経新聞だからこっちが好きかな」といいながら、テーブルには白い陶器に「中華民国立法院」と書かれた蒸留酒「白酒(バイジュウ)がやってきた。テーブルには、「中華人民共和国」と書かれた「貴州芽台酒」も登場。「酒に国境はありませんよ」と酒巻俊介カメラマンが笑ったが、私はなんとなく中華民国を注ぐ。
食卓には、台湾からいただいたという白酒も登場した=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 食卓には、台湾からいただいたという白酒も登場した=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 谷垣さんに「一気に飲み干すんですよ」と言われたが、アルコール度数は50度! しかし、独特の香ばしい匂いがさわやかだ。昨年、谷垣さんのインタビュー連載を担当し、今回同席した豊田真由美記者は「食道の位置が分かる」とむせながら飲んでいる。
「この前、フランスのマクロン大統領がNATO(北大西洋条約機構)の東京事務所開設に反対したでしょ。私は心理がよくわかるんですよ」
谷垣さんが語りだした。 「海洋国家の道を選ぶか、大陸のつながりを大切にするか。各国が個別の事情を抱えていますよね。英国は海洋国家の道を選び、EU(欧州連合)から抜けた。残った独仏を中心とするEUはどうするか。陸続きの中国に経済などの利益を全部取られては大変だ。中国とうまく付き合いつつ、必然的に、カザフスタンなど中国の周辺国とも協力する。フランスがNATO日本事務所に反応した背景は、ここまで見なければならないと思うんです」
谷垣さんも白酒をなめる。
「日本もずっと、2つの選択を迫られていたでしょう。海洋国家としてアングロサクソンと組むか、大陸につながるところと組むか。日本では明治以降、右翼を中心に、中国や韓国と組んで欧州に踏みにじられない大義の旗を立てろという議論があった。しかし、当時は日英同盟を選び、今は日米同盟。アングロサクソンと組む流れを継いでいる」
「韓国も、似たような選択を迫られてきましたよね。北朝鮮との関係強化を図った文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は、日本でいえば、沖縄県の米軍普天間飛行場の辺野古移設にブレーキをかけた鳩山由紀夫元首相の言動に近いと思っているんですよ。韓国では『北と南の連携を強くしていこう』という訴えが国民の喝采を浴びる面もあるでしょう。ただ、今の時代に文政権みたいな道をとるとあまりに支離滅裂になる。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が誕生したのは、日本にとっても本当によかった‥、ああ、すっかりいい気になってペラペラしゃべっているなあ」
谷垣さんが車いすを少し動かしながら話題を変えた。
「最近は新聞を読みながら、私と同世代の方の回顧録をよく読むんですよ。私たちの世代は一体何を残したか-と考えながらね」
谷垣さんは昭和20年生まれだ。
「例えば歌手の加藤登紀子さん。読売新聞で連載していたが、彼女は私の1歳年上で、東大の五月蔡でシャンソンの『赤い風船』を歌っているのを聞いたことがあります���彼女と政治的立場は大きく異なりますが、同じ時代の空気を吸ってきた。もう1人挙げれば、ピアニストの山下洋輔さん。彼は麻布高校の先輩で、文化祭でピアノを弾いていたのを覚えている。ジャズ���いう日本でまだ珍しかったやり方に挑んでいた」
「もう1人、倉本聰さん。彼は喫茶店でアベックのすぐ横に座り、会話をじっくりと聞きながらシナリオを練ってきた。テレビをどう活用するのか、一生懸命考えてきたんですね。戦後日本の可能性を開くためさまざま頑張ってきた」
「逆にいえば、そうそうたる大会社に行き、少し前まで『半導体は日本だ』と頑張った友人がいた。しかし、今は見る影もない-。俺たちの世代は何をやってきたんだろう。私とすべてジャンルは異なるが、この年になって、じっくり考えるんですよ」
日本酒のグラスを手に語る自民党の谷垣禎一元総裁=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 日本酒のグラスを手に語る自民党の谷垣禎一元総裁=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 少し遠い目をする谷垣さん。自らも、政治の中枢で時代を動かしてきたじゃないですか。
「自分のやってきたことはこんな副作用を生んでいたのかと考えるものばかりですよ。自分の思った通りになったことは絶対ない。ほとんど、予期しないことが起きている。例えば難民の問題。私は議員になりたての頃、自民党法務部会の副部会長としてこの問題に取り組みました。当時は無制限に外国人を入れるととんでもないという議論があり、入国には『職業訓練』という形を取り入れたが、今から思えば、物の見方が足りなかったと自省することが多い。『こんなこと考えもしなかった』という問題が次々と起きてね」
もう一例として挙げたのが、女性の社会進出の遅れだ。
「私は昭和20年生まれだから、現行憲法の『男女同権』は素晴らしいと教わった。しかしその私が何をやってきたかといえば、政治家の傍らで、家事は全部女房に押しつけた。家事はやってみると結構大変ですよ。こんなこと言ったら、あの世の女房に怒られるかもしれないが、専業主婦じゃない人が家事に取り組むのは大変だ。今は働く女性が圧倒的に増えたでしょ。亭主と女房がどっちも働いているのに、家事は女房だというんじゃね。子育てしながら政治に携わる上川陽子外相や加藤鮎子こども担当相は相当優秀ですよ」
子供2人を育てる豊田記者が「家事をしない人と結婚できませんよ」と合いの手を入れる。
「でも、少子化対策って、政府の政策でこなせるものなんですかね」
シャッターを切っていた酒巻俊介カメラマンが尋ねた。(聞き手 水内茂幸)
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longgoodbye1992 · 6 months
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Dear M
今から三ヶ月前に同時に仕事や恋人を失った時に支えてくれたのは、Tumblrで知り合ってかれこれ五年話していた愛奈だった。
その愛奈に先日会うことが出来た。
ここに書こうとは思ってなかったけれど、愛奈が望んだので綴っておく。
降りるはずのインターを一つ過ぎて愛奈に連絡した。
アパート近くの変な名前のラーメン屋が待ち合わせ場所だった。
カーナビの到着予定時刻は約束より五分過ぎた時間。
愛奈の顔を見たのは今から五年前くらいか。まだ十代だった。そのイメージだけが頭にあってどんな女性なっているのか見当もつかなかった。
長閑な農道の中にあるセブンイレブンで気を落ち着けるために緑茶を買った。
マウスウォッシュで口をすすぎ、お気に入りのナイルの庭を首筋や足首につけた。
約束の場所に到着してすぐにLINEを送った。すぐに今から向かうと連絡があった。
間もなく道路の向こう側からスラリとした女性が歩いてきた。白いニットに黒のスカート。肩まで伸びた黒い髪。すぐに愛奈とわかった。
運転席に座ったまま、どうしていいかわからなくなった。どんな言葉をかけたらいいのか、どんな表情をしたらいいのか。
とりあえず降りることにして運転席のドアを開けたタイミングで愛奈が助手席のドアを開けてあららとなった。
愛奈と向き合い顔を見た。昔見た写真とは随分と変わり、大人の女性になっている。例えるなら吉高由里子や和久井映見、笑うとYUIや橋本愛に似た雰囲気で和服が似合いそうだという印象を受けた。
この辺りは何を話したのか記憶にないが、地元の名産や実家で作った米、お守りなんかを渡した。そのお土産があまりにも多かったからアパートの近くで待ち合わせていた。
荷物を置きに一度部屋へ戻る愛奈の後ろ姿を見ながら素敵な人になったなとしみじみした。
車で繁華街へ向かう。夜市があってそこに行こうと約束していた。
車内では昨日の飲み会の話を聞いて青春だななんて羨ましくなった。愛奈は大学生だ。
「電話で聞くのと声若干違う」
「確かに」
助手席側の窓から西陽が射し込む。
「いい時間ですね」
「そうだね、着いたらちょうど薄暮でお酒が美味しいんじゃないかな」
緊張していた。助手席に座る愛奈の横顔をほとんど見れなかったのを今では後悔している。それとカーオーディオから流れる曲がたまたまTaylorSwiftの「DearJohn」とかバラードばかりだったのがちょっと恥ずかしかった。
俺が泊まるホテルにチェックインしてから夜市へ向かった。川沿いの道を愛奈と歩く。
「この街を歩くのは初めてですか?」
「そうだな、中学生の時に歩いて以来だから十五年くらいぶり」
「そっか研修で来たって言ってましたね」
「いい街だね。住みたいくらい」
「私ももっと住んでてもいいかなって思う」
マンションの間をすり抜けていくと目の前に夜市の旗が掲げられていて、大勢の人で賑わっていた。
「まずは食べたい物に目星つけて端まで歩こうか」
「途中でビール買いましょ」
「いいね」
焼鳥、海鮮焼き、日本酒、スイーツなど様々な店が並んでいる。人は多いが決して歩けないわけじゃない。
「彼に夜市行くって言ったらいいなって言ってました」
「今度連れてきたらいいよ」
「でも彼人混み苦手なんですよね」
「それじゃあダメか」
「そういう私も苦手なんですけどね」
「俺も得意ではないな」
ビールを売ってる店を見つけて並ぶ。
ふんわりした泡が美味しそうな生ビールだ。
生憎座る場所が空いてなかったので立って乾杯した。
「はじめまして」
「はじめまして」
二口で半分くらいまで飲んだ俺を見て愛奈は笑っていた。好きな銘柄ではなかったけれどここ何年かで一番美味しい生ビールだった。
色々と歩いて海鮮焼きを買って食べることにした。
何となく愛奈の前を歩いたのは横に並んで歩くのが照れくさかったのと、俺が横にいることで愛奈の価値が落ちてしまうじゃないかと思ったからだ。それくらい愛奈の姿は美しさとミステリアスさがあって、もし知らない間柄でどこか別の街ですれ違っていたらきっと振り返ってその後ろ姿を目で追ってしまっただろう。
親子連れの横の席がちょうど空いており、了承を得て座った。
Tumblrの人の話なんかをして海鮮焼きを食べる。
イカ焼きに苦戦してタレを服にこぼしそうになる愛奈を心配なようなちょっと可笑しいような気持ちで見ていた。
「ビールもう一杯飲んだら帰ります」
「えっ?」
虚をつかれたような気持ちになった。
「そう言わずにどこかお店行こうよ」
「週報書かなきゃいけなくて…」
「まあな、今朝まで友達と飲んでたんだもんね」
無理矢理そう納得させる。
何か嫌なことでもしていたのだろうか。もしくは俺のルックスやらファッションが想像と違っていたから早く帰りたいのかとも考え、次のビールを買いに行った愛奈の背中を見ながら天を仰いだ。
ビールを飲みながら残っていたホタテを食べた。手がタレだらけになっているのを見て愛奈がハンカチを渡してきた。
「いいよ、せっかくのハンカチが汚れる」
「裏側ならいいですよ。見えないし」
「なんかごめんな」
お言葉に甘えて手を拭いた。十一匹のねこの刺繍があった。
「かわいいね」
「お気に入りです。書店で買ったんですよ」
ハンカチを返す。
「口にもついてます」
そう言うとそのハンカチで俺の口の横を拭った。
ほんの数秒の出来事なのにその瞬間は鮮明に残っている。
「なんか子供みたいだな。かっこ悪いね」
「男の人はいつまでも子供ですから」
愛奈の底知れぬ母性は本当に罪だ。年甲斐無く甘えてしまいたくなる。かれこれ五年も話しているからどんなバイトをしてどんな男と交際しているのかほとんど知っている。だから同い年の女の子達とは一線を画すくらい魅力的な人になったんだな。
夜市を後にする。空は確実に夜に近づいているがまだ青が見えている。
駅の方向に向かいながら二人してトイレに行きたくなり場所を探した。
「この街のトイレなら任せてください」
そう言う愛奈の後ろをついて行った。
二人とも限界に近づいていたから小走りでテナントが多数入る建物に入った。
終わるとお土産コーナーを見ながらコンビニに入った。
玄米茶と愛奈が吸ってる赤いマルボロを買った。
「そこの角で吸いましょう」
「そうしよか」
玄米茶を一口飲んでアメリカンスピリットに火を点ける。愛奈はライターを持っていなかったのでその後に俺が点けた。
「今日はありがとう」
「こちらこそたくさん貰ってしまって」
「いいんだよ。命の恩人なんだから」
「いやいや」
「これで思い残す事はない。いつ死んでもいい」
「そんな事言わないで。悲しい」
「最近思うんだ。生きてる価値あるのかなってさ」
「じゃあ飲みながら人生語りましょ」
愛奈の言葉に驚く。
「帰らなくていいの?」
「いいです。お話しましょ」
なんか泣き落とししたみたいでかっこ悪いなと思った。愛奈の時間を奪っていくみたいで罪悪感も湧いた。でもそれを超えるくらい愛奈ともっと飲みたい話したいというエゴがあった。
「そうか。ありがとう。愛奈ちゃんと一緒に行きたい店があるんだ」
「どこですか?」
「バーなんだけどさ」
「バーあまり行ったことないから行きましょ」
煙草を吸いながらバーを目指す。
途中で車に轢かれそうになると腕を引っ張ってくれた。
「いいんだよ、俺なんか轢かれたって」
「ダメですよ。死んだら悲しいですから死なないで」
「でもさ、よく思うんだよね。交通事故なら賠償金とかでお金残せるしさ」
「それは私も思うときあります」
そんな話をしていたら店についた。
俺が持っていた玄米茶を愛奈が自分の鞄に入れてくれた。
明るめな店内のカウンターに横並びで座る。
愛奈はモヒート、俺はモスコミュールをオーダーして乾杯。
「私、親の老後見たくないんです」
「そうなんだ」
「前に言いましたっけ?産まなきゃよかったって言われた事」 
「うん、覚えているよ。それならそう思うのも不思議じゃない」
「計画性ないんですうちの親。お金無いのに産んで。三人も。それでたくさん奨学金背負わせるなんて親としてどうかなって思うんです」 
「そう思うのは自然だな」
「だから私、子供産みたくない。苦労させたり嫌な気持ちにさせたくないから」
「でも愛奈ちゃんはそうさせないと思うけどな」
「育てられる自信ないです」
「そっか。でもそう思うのは愛奈ちゃんの人生を振り返ってみたら自然だよ。それでいいと思うし、理解してくれる人はたくさんいるよ」
「結婚しないと思いますよ」
「それはわからないよ。これからさ、その気持ちを超える人が出てくるかもしれないし」
モスコミュールを飲み干した。
もし自分が同じことを親から言われたとしたらと思う怖くなった。そんな中で愛奈は自分の力でそれを乗り越えて立派に生きている。愛奈を抱きしめたくなった。ただただ抱きしめてもう大丈夫だって言いたかった。
愛奈からマルボロを一本もらう。久々に吸った赤マルは苦みが程々で後味が美味かった。そこで知ったのは赤マルは二種類あって、俺が渡したのはタールが高い方で、愛奈は普段低い方を吸っているらしい。
「あの棚の右から二番目のお酒知ってます?」
「知らないな」
「友達が好きで美味しいらしい」
「読んでみよか」
スコッチだった。
ソーダ割りで飲むと中々美味しかったけれど、元々カクテル用のウイスキーとして作られただけあって、もうワンパンチ欲しい味だった。
三杯目は俺はヨコハマというカクテル、愛奈は和梨のダイキリをオーダーした。
「俺もさ、親を看取らなきゃいけないプレッシャーがあって辛いんだ」 
「一人っ子ですもんね」
「出来た親でさ。ほとんどのことを叶えてくれた」
「すごいですね」
「ほんとすごい人だよ。だから期待に応えなきゃって思うとさ。色々しんどくなるんだ」
ヨコハマを一口飲む。ウオッカとジンの二つを混ぜるカクテルだからぐっとくる。愛奈に一口飲ませると「酒って感じです」と感想を述べた。茹で落花生がメニューにあったのでオーダーする。愛奈は食感が苦手だったようだ。愛奈はダイキリについてきた梨を一口食べ俺にくれた。甘くて美味い梨だった。次にオーダーしたのは愛奈はシャインマスカットを使ったウオッカマティーニ。俺はサイドカー。
「ゴリラいるじゃないですか」
「実習先の人ね」
「ほんといいなって思う。優しいし人のこと良く見てるしたくさん食べるし」 
「既婚者じゃ無きゃね」
「そうなの。でも奥さん可愛かった」
「たぶん可愛いだろうな」
「一緒にいれはいるほどいいなって気持ち強くなる」
「叶うとか叶わないとかそんな事はどうでもいいから今の時間楽しめたらいいね」
「頑張ります。お局怖いけど。でも最近機嫌いいからいいや」
シャインマスカット一粒を俺に寄越す。繊維質の食べ物があまり好きではないらしい。サイドカーを飲ませると美味しいと言った。
「サイドカーに犬って映画知ってる?」
「知らないです」
「すごくいい映画だよ。小説原作なんだけれど」
愛奈がスマホをいじる。
「Huluで見れるんだ」
「そうなんだ。便利やな」
「今度見よう」
その後は愛奈の好きな小説の話をした。加藤千恵って読んだことなかったなと思いながら話を聞いていた。
「次なんだけどさ」
「はい」
「ピアノがあるバーに行きたいんだ」
「行きましょ。その後ラーメン食べて帰るんだ」
「いいね、そうしよう」
店を出てると少しだけ肌寒くなっていた。
ピアノのあるバーに向かって歩いていく。
「バーに入るの初めてでした」
「そうなんだ。前の彼とは来なかったの?」
「入るのに緊張するとこには行かなかったんです」
「最初は緊張するもんな。慣れればいいんだけど」
「あっちの方にあるビストロにもやっと入ったくらいだから」
「そうなんだ。でもいいもんでしょ」
「すごくよかったです」
「そうだ」
「どうしました?」
財布から千円札を数枚出して愛奈に渡した。
「タクシー代、忘れないうちに渡しておくよ」
「えっ、いらないですよ」
「遅くまで付き合わせてしまったし」
「いいですって」
「いや、受け取って。今日は本当にありがとうね」
愛奈のポケットに押し込んだ。
「すみません。ありがとうございます」
「ほんと愛奈ちゃんには救われっぱなしだよ。だからこれくらいはさせてよ」
そうこうしてるとピアノバーの前についた。
少しだけ緊張したが意を決して入る。
店内は混雑していたが運良くピアノが横にある席に座れた。さっきまでは横に座っていた愛奈と向かい合わせで座った。目を合わせるのが照れくさくなるなと思った。
「リクエストしてもいいみたいだよ」
「えー、いいな。弾いてもらいたい」
「何かあるの?」
「一時期、月光にハマってて」
「いいね」
「でも何楽章か忘れちゃった。ちょっと聞いてもいいですか?」
「いいよ」
愛奈がイヤホンを繋げて聞いている。
その間に俺は「Desperado」をリクエストした。
「一でした」
「そっか、次に言っておくよ」
Desperadoが流れる。
愛奈も知っていたみたいで俺が勧めたピニャコラーダを飲みながら聞いている。柔らかくて優しい表情が美しく貴かった。
「これはさ恋愛の曲っぽいけどポーカーで負けた曲なんだ」
「えー」
愛奈が笑う。
次にピアニストの方に愛奈のリクエストを伝えた。
始まると今にも泣きそうなくらいに感動している愛奈がそこにいた。スマホを向けてその時間を記録している。その時の顔は少女のよう、昔見た愛奈の写真に少し似ていた。
お酒が進んでいく。
カウンター席のおじさまがビリー・ジョエルをリクエストしている。ストレンジャーやHONESTYが流れている。
会話は愛奈の男友達の瀬名くんの話題に。
「今度ドライブに連れてってくれるんですよ」
「ロードスターに乗ってるみたい」
「オープンカーか。この時期はまだ気持ちいいね」
「天気の良い日見ておくねって」
「いい子やね。その子と付き合っちゃえば?」
「でもね、絶対彼女いるんですよ。いつも濁してくるけど」
「そっか」
「沼っちゃう男子ですよね」
「じゃあさ、俺と付き合って」
「仮にも彼氏いるんですよ」
「冗談だよ。俺は君に似合わない」
もっと若くて横浜流星みたいなルックスで何か才能があって自分に自信があったらもっとアピールしたかもしれない。そう、愛奈に合うのはそれくらい優れている人で、愛奈を大切に包み込むことが出来る余裕がある人に違いないからだ。
「あの曲聴きたい」
「なに?」
「秒速の曲」
「One More Time?」
「それ!」
「じゃあ頼んでおくよ」
ピアニストの方にお願いするとすぐに弾いてくれた。愛奈は感激してこのときは本当にその強い眼差しが少し濡れていたように見えた。
タバコに火を点ける。愛奈をちらちらと見ながら吸うタバコはいつもより目に染みる。
ダービーフィズを一口飲む。久々に飲んだがやはり美味しい。
「すごく嬉しかった」
「よかったよ」
最後の酒に選んだのは愛奈はシシリアンキス、俺はXYG。
そのオーダーを聞いていたピアニストの方はGet Wildを弾いてくれて俺は笑った。
「これさ、シティハンターで出てくるんだよ」
愛奈はもちろん知らなかった。男の子の映画だからね。
「ボズ・スキャッグス弾いてほしいんですけど」
近くの席の女性が弾いているピアニストに声をかけたがちょっと待ってと制止された。女性がトイレに入った間に俺はこの隙にと一曲リクエストした。
愛の讃歌。
愛奈も知っていた。
タバコも吸わず、氷だけになった酒で口を濡らし、聞いていた。少しだけ目頭が熱くなった。
曲が終わるとお酒が届く。
「渋いお酒飲まれますね。さっきのダービーフィズとか」
マスターから声をかけられた。ダービーフィズの泡がいいよねと話した。
ピアニストにさっきの女性が話しかけている。
「ボズ・スキャッグスをお願いします」
「曲はなにがいいですか?」
「曲名がわからなくて…」
「それならウィー・アー・オール・アローンを聞きたいです」
俺が言った。すると二人ともそれがいいとなって弾いてくれた。
訳詞には二つの解釈がある。
僕ら二人だけ。なのか、僕らはみな一人なのか。
今だけは前者でいさせてほしいと思った。
「ピアニストの人が弾いてて気持ちいい曲ってなんなんだろう」
愛奈が言う。
「確かに気になるね。聞いてみるよ」
ピアニストの方に聞く。
「その時で変わります。上手くできたなって思えば気持ちいいですから」
なるほどなと二人で頷いた。
最後のリクエストに「ザ・ローズ」をお願いした。
ピアニストの方も好きな曲らしい。
「気持ちよく弾けるように頑張りますよ」
この曲は愛奈も知っていた。
オールディーズの有名な曲だ。
気持ちよさそうに弾くピアニストと聴き惚れる愛奈を見ながら最後の一口を飲み干した。
後半��あまり愛奈と話をした記憶がない。二人ともピアノの音色に癒やされながら静かに酒を飲み、少しだけぽつりぽつりと会話をする。そんな落ち着いたやり取りが出来る関係っていいなと思った。
会計をする。
お釣りを全て、といっても少額だがピアニストの方に渡してもらった。
財布の中身が増えている気がした。
愛奈に聞くと何もしてないらしい。
「きっと財布の中でお金が生まれたんですよ」 
そういうことにしてピアノバーを出た。出る直前に流れていた曲はドライフラワーでちょっとだけ不釣り合いで笑えた。
愛奈がラーメン屋を案内してくれるが場所が少し分かりにくくて何とかたどり着いた。
ビールを少し飲みながら餃子を食べているとラーメンが届いた。
二人して黙々と食べた。美味かった。
「大盛りにしてもよかった」
「私もう食べられないからあげますよ」
愛奈が麺をくれた。それを全て食べてビールを飲み干す。
二人で一頻り飲んだあとに餃子をつまみながらビールを飲み、ラーメンを一緒に食べてくれる女性は出会った事なかったかもしれない。
会計前にトイレに行きたくなって財布とカードを愛奈に渡して払っておいてほしいとお願いした。
戻るとテーブルに忘れていた眼鏡を俺に渡しながら
「使い方わからなくて自分で払っちゃいました」
「えっ、ああ、ごめん。現金渡すよ」
「いらないですよ。たくさんご馳走になったんでこれくらいはさせてください」
何度かやり取りしたが甘えることにした。
愛奈には甘えてばっかりだ。
店を出て大通りに向かう。
タクシーをつかまえようと。すぐにつかまった。
「このタクシー割引使えるんですよ」 
「ありがとうね、また会おう」
「はい!」
タクシーを見送った。夜の大通りをすーっと去っていった。
ホテルへの帰り道。コンビニでお茶と赤マルを買った。久々に吸って美味しかったからだ。お茶は愛奈の鞄に預けたまま忘れていた。
赤マルに火を点ける。
やたらと煙が目にしみる。夜空を見上げたら明るい繁華街にも関わらずいくつか星が見えた。
生きていてよかった。
それくらい楽しくて美しい夜だった。
また愛奈に会いたいと思った。次はいつ会えるだろう。そんな事を考えながらホテルのベッドに倒れ込む。
「死んだら悲しいですから死なないで」
今日何度か言われた愛奈の言葉がリフレインしている。
本当に素敵な人だ。あんなに幼くてどうしようもない人と恋に落ちてたのに上手に成長した。
あんなに気遣いできて疲れないのかなって思う。
少し心配だ。
愛奈を写した写真を見返す。ブレてる写真ばかりで下手さが目立つが二枚ほどいい写真があった。
大切にしなきゃならない人がこの世にはいる。
間違いなくそれは彼女である。
これは一夜の記録と愛奈への恋文だ。
なんてね
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kennak · 4 months
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刑事告発されたのは、東京24区選出の衆院議員の萩生田東京都連代表と会計責任者、事務責任者の3人。刑事告発したのは、自民党5派閥のパーティ券収入の明細不記載などを追及している上脇博之神戸学院大学教授だ。 ◆自民5派閥のパー券不正と全く同じ構図 自民党の東京都連は、2023年1月30日に東京プリンスホテルで開催した政治資金パーティ「東京政経フォーラム」に向けて2022年に販売していた7646万円を収入として政治資金収支報告書(以下、収支報告書)に記載している。 ところが、ここには多額の抜けがあった。この該当パーティの参加費として政治団体「東京行政書士連盟」が購入した計34万円、政治団体「日本病院薬剤師連盟」の購入の40万円、政治団体「自由民主党青梅支総部」の60万円など、7団体のパーティ券購入分の合計362万円が、東京都連の収支報告書に明細が記載されていなかったのだ。購入した側の政治団体の収支報告書には記載されていたため発覚した。 この問題を最初に報道したのは「しんぶん赤旗日曜版」だ。同紙の指摘を受けて初めて、自民党東京都連は2023年11月24日に収支報告書を訂正している。 荻生田氏らに対する告発状では、360万円を超える大胆な不記載は代表者抜きに行えるものではなく、代表、会計責任者、事務責任者と共謀して故意に行った可能性を指摘している。また、パーティ券を買ったことを公表されたくない企業からの収入の方がはるかに不記載額は多いはずだとして、今回の不記載の件は「氷山の一角」だと指摘している。 ◆安倍派の手口を都連でも実行か? 刑事告発した上脇教授は次のように話す。 「東京都連が20万円を超える政治資金パーティ収入の明細を収支報告書に記載しなかったのは、自民党5派閥と全く同じ手口です。東京都連の代表を務める萩生田光一議員は、裏金を作っていたと報じられている安倍派に所属しています。裏金作りの手口も東京都連ぐるみで行なわれたのではないかとの疑念が生じます。東京地検特捜部にはその点についての捜査も敢行していただきたい」 パーティ券収入の明細不記載は、これまで自民党派閥に対して報道され、刑事告発に至っている。ここにきて自民党の東京都連でまったく同様の疑惑が発覚したことで、他の道府県の組織や支部でもパーティ券不正、裏金作りがあったのではないかと、疑念を抱かざるを得ない。
パー券不正疑惑は自民東京都連に拡大 代表の萩生田衆院議員ら3人を新たに刑事告発 「安倍派とまったく同じ手口。360万超の不記載は大胆」と専門家(アジアプレス・ネットワーク) - Yahoo!ニュース
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toshihikokuroda · 6 months
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杉田水脈氏 人権侵犯 「直接の謝罪ない」
大阪法務局申し立て 在日コリアン女性
2023年10月31日【社会】#しんぶん赤旗
 自民党の杉田水脈衆院議員が落選時の2016年、スイス・ジュネーブで開かれた国連女性差別撤廃委員会に参加していた在日コリアンの女性らを中傷したことが大阪法務局に人権侵犯と認定されました。申し立てをした在日コリアンの女性は「私たちには杉田氏から直接の謝罪はない」と話しています。
 女性はこの年、同委員会の日本政府への審査に合わせ、在日コリアン女性の現状を訴えるために参加していました。同時期、同委員会に参加した杉田氏は女性らに対し、インターネットに「コスプレ」「日本国の恥さらし」などと投稿しました。
 女性は怒りと同時に「次は何を言われ、何をされるか」という恐怖を感じたと言います。「彼女の背後にいる同じ考えを持つ人たちに対し、マイノリティー(少数派)で小さな市民グループの自分たちの力はあまりにも小さい。聞かないふりをするしかなかった」。大手メディアも杉田氏の人権侵害の投稿を報道せず「無視していた」と批判します。
 22年の参院予算委でこの問題を取り上げた国会議員の質問などが、行動の契機になりました。「6年間、口を閉ざしていたが、杉田氏はいろんなマイノリティーにひどい発言を続けており、『これではあかん』と思った」。攻撃されたアイヌの女性らと杉田氏に謝罪を求める署名を始め、今年2月に人権侵犯を申し立てました。
 杉田氏は人権侵犯の認定に対してコメントせず、申立人が取材に応じたことを逆恨みしています。杉田氏を総務大臣政務官に任命した岸田首相は処分していません。「基本的人権の順守について、国会議員はいっそうの責任がある。任命権者はこれをどう考えているのか」
 近年、ヘイトスピーチ解消法の施行などで表立った攻撃は減ったものの、ネットでの差別やデマはいまだにおびただしいといいます。「若い人を中心にKポップなど韓流文化の人気が広がる一方で、在日コリアンを知らない人が増えた」。在日コリアンが暮らす京都府宇治市ウトロ地区で21年8月に起きた放火事件は、在日を知らない人がネットのデマを信じて起こしたと指摘。「私が子どもの頃にも差別はあったが、今はネットが負のツールになり、ヘイトクライムまで起きている。差別が深く広がっていると思わざるを得ない」
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0nce1nabluemoon · 1 year
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泉に戻ることを望む者は、流れに抗して泳がなくてはならない
[東ドイツ ある家族の物語] P.265
しかし日本は、国を失ったことはないでしょう
[また、桜の国で]P.115
今、僕の国では、未だかつてないほどに、武士道や大和魂という言葉が使われているよ。でもね、覚えておくと良い。濫用される時は必ず、言葉は正しい使い方をされていない。
[また、桜の国で]P.482
誤解せんで欲しいが、資本主義が勝利するわけではないぞ。敵を見失った資本主義は、これまた果てしなくモラルを失っていく。どんな形で崩壊するのか、それとも再生できるのか。
[プラハの春 下]P.366
犠牲者を追悼する際、たとえ何百万単位で数えられたとしても、彼らは個人であり、集団ではないと覚えておかねばならない。どのような形であれ、殺された人々を集団として記憶しようとするのは死者を否定し、還元し、再び消滅させてしまう行為である。まさに犠牲者を殺害した人たちの思うつぼなのだ。さもなくば記念碑は忘却と否定の文化に取り込まれてしまう。私たちが忘れてしまうのは単純に忘れた方が楽だからであるが、不安や恐怖の時代にそれをしてしまっては無責任である。忘却は無知に自由な支配を許すことになる。つまるところ、心に留めておきたい歴史が何であるのか、あるいは過去を意図的に消そうとする理由は一体何か内省してみれば、私たち自身が何者であるのかが見えてこよう。
[ポスト・ヨーロッパ 共産主義後をどう生き抜くか]PP.214-215
あたしはずっと歴史を教えてきたけど、歴史上の出来事のどれひとつをとってもわたしたちが最後まで知っていることってありません。経験したどれをとっても。真実のすべてを......
[戦争は女の顔をしていない]P.46
僅か十日のあいだに、日本の国民はこれだけの大きな自由を奪い去られたのだ。
[風にそよぐ葦(上)]P.199
そしてこの動乱の時代には、すべての愛情が悲劇の原因になるのだ。裏切られなかった愛情がどこにあるだろう。悲劇をもたらさなかった愛情がどこにあるだろう。人間と人間のつながりが、兵役法だの徴用令だの動員規定だの、その他無数の法令によってばらばらに切りはなされ、愛情の幸福はその根底を失ってしまった。
[風にそよぐ葦(下)]PP.76-77
榕子は日の丸の旗が嫌いであった。それは残忍きわまる国家権力の象徴であった。ここ数年来、国家とは国民の不幸の象徴ではなかったかろうか。良人を奪い子を奪い富を奪い食を奪い、あらゆる生活の根底を破壊し去ったものはこの日の丸の旗であった。
[風にそよぐ葦(下)]P.93
道徳も義理も人情も、そういう美しいものはすべて生きるための邪魔ものであった。
[風にそよぐ葦(下)]P.198
国家が国民に要求する犠牲がその極限に達し、その極限を過ぎて、血をすすり肉を啖い尽してから、戦争指導者と重臣たちとはようやく降伏を決意した、それまでは決断がつかなかったのだ。
[風にそよぐ葦(下)]P.271
古今の歴史は、為政者たちの暴政や侵略者たちの暴虐による人間の悲劇を、幾つとなく記録しているが、どれほど凶暴な力に打ちたおされても、それが人間の本質的な姿を変えることはできなかった。ヒトラーやムッソリーニや東条が、あのなさけ容赦ない強制と圧迫とを加えてみても、ついに蹂躙することのできなかった(人間の最後の自由)というものがあるのだ。ソヴィエトの圧制者たちがあれほどの秘密警察と懲罰主義とをもって、幾度か血の粛清を行なって見ても、どうしても奪い去ることのできなかったスラヴ人の自由というものがあるのだ。全体主義者たちが最後につきあたるものは、この、人間が人間であるという真実であるに違いない。自分の思考をもち、自分の欲望をもち、自分の理想をいだき自分の幸福を求める、人間としてのその本質的な希望は、国際関係が緊迫してきた現代の社会ではほとんど許されなくなってしまった。しかし、最後に残るただ一つの自由は、拒否するという意志に於いて表現されるのではあるまいか。
[風にそよぐ葦(下)]PP.464-465
しかし、どんな時代が来ても、人間の心の奥底にある、孤独感というか、一人きりでは生きて行けない、誰かを愛し、誰かを信じないでは居られない、そういう本質的な弱さ、・・・弱さと言ってもいいだろうね。・・・そういうものの美しさを信じることはできるんだよ。
[風にそよぐ葦(下)]P.536
私は罰を受けている・・・でもどうして?もしかして、人を殺したから?時々そんなふうに思います。年をとると、昔より時間がたくさんあって・・・あれこれ考えてしまう。自分の十字架を背負って行くんです。毎朝、ひざまずいて、窓の外を眺める。みんなのことをお願いするの。すべてを。夫を恨んではいないわ。許しました。彼のために祈ります。責めません。私が女の子を産んだ時、彼はしげしげと眺めて、すこし一緒にいたんだけど、非難の言葉を残して出て行ったんです。「まともな女なら戦争なんか行かないさ。銃撃を覚えるだって?だからまともな赤ん坊を産めないんだ」私は彼のために祈るの。もしかして彼の言うとおりかもしれない。そう思うことにする......これは私の罪なんだって......私はこの世で何よりも祖国を愛していた。私は愛していたんです。誰にこんなことをいま話せます?自分の娘......あの子にだけ......私が戦争の思い出話をすると、あの子はおとぎ話を聞いているんだと思ってるんです。子供用のおとぎ話を。子供のおそろしいおとぎ話を。
[戦争は女の顔をしていない]P.369
スターリンは結局民衆を信じなかった。祖国は私たちにそういうお礼をしてくれたの。私たちが注いだ愛情と流した血に対して。
[戦争は女の顔をしていない]PP.430-431
だって、人間の命って、天の恵みなんだよ。偉大な恵さ。人間がどうにかできるようなものじゃないんだから......。
[戦争は女の顔をしていない]PP.480-481
「本当の親か、本当の子かなんてことはね、誰にもわかりゃしないんだよ」良太郎は仕事に戻りながら、いかにもやわらかに云った、「お互いにこれが自分のとうちゃんだ、これはおれの子だって、しんから底から思えばそれが本当の親子なのさ、もしもこんどまたそんなことを云う者がいたら、おまえたちのほうからきき返してごらんーーおまえはどうなんだって」
[季節のない街]P.276
「おてんとさまばっかり追いかけるなよ」
何のことなのか理解出来ず、私は父を見た。七十年生きてきて、ようやく判ったのだと父はつづけた。自分は、日の当たっているところを見て、いつも慌ててそこへ移った。けれども、辿り着くと、そこに日は当たっていず、暗い影になっている。また焦って走る。行き着いて、やれやれと思ったら、たちまち影に包まれる。振り返ったら、さっきまで自分のいた場所に日が当たっている。しまったとあと戻りしても同じことだ。
[血の騒ぎを聴け]P.23
私は深夜、寝つけなくて、無数の映像と無数の音楽について考えた。どのような映像の彼方にも見えないものがあり、いかなる音楽からも聴こえないものがある。それを立ちあがらせるのが言語ではないか。文学は、終わるどころか、これから真の力を発揮する時代に入る。そう確信して、夜明け近くまで起きていた。文学が負けるのではない。虚無や時代への迎合というらくな階段を昇り降りし、訳知り顔に民衆をなめる作家や編集者が負けるのだ。
[血の騒ぎを聴け]P.47
文学が、結局は、死と恋に集約されざるを得ないのは、その哀しみと、そこから得るものが、数学の試験のように、一プラス一イコールニとはならないからであり、いかなる言葉を尽くしても、自分の心を表現することができないからであり、「別れ」が、なぜか個々人の人間のグラスを、ほんの少し大きくしてくれるからである。
[血の騒ぎを聴け]PP.287-288
われわれが実際に建設しているのは、投機を行うための都市であって、人々が住むための都市ではない。
[反資本主義]P.107
人が受け取ることのできる他人のあり方などほんの断片であり、一個人の持つ複雑な内面の全てを推し量ることなど決してできない。
[歌われなかった海賊へ]PP.362-363
王や神は書く必要がない。その存在は自己自身のうちで絶対的に充実しており、他者との関係を必要としない。王は書くことなく語る主体であって、自分の声をただ書きとらせるだけなのだ。
[デリダ]P.73
「一者」への結集は、「他の他者たち」に対してのみならず、「自己における他者たち」に対しても「暴力」となる。
[デリダ]P.293
そういう生まれつきの能を持ってる人間でも、自分ひとりだけじゃあなんにもできやしない、能のある一人の人間が、その能を生かすためには、能のない幾十人という人間が、眼に見えない力をかしているんだよ。
 [さぶ]P.291
この世から背徳や罪悪を無くすことはできないかもしれない。しかし、それらの大部分が貧困と無智からきているとすれば、少なくとも貧困と無智を克服するような努力がはらわれなければならない筈だ。(略)「世の中は絶えず動いている、農、工、商、学問、すべてが休みなく、前へ前へと進んでいる、それについてゆけない者のことなど構ってはいられない、ーだが、ついてゆけない者はいるのだし、かれらも人間なのだ、いま富栄えている者よりも、貧困な無智のために苦しんでいる者たちのほうにこそ、おれは却って人間のもっともらしさを感じ、未来に希望が持てるように思えるのだ」
  「赤ひげ診療所」 P.178
見た眼に効果のあらわれることより、徒労とみられることを重ねてゆくところに、人間の希望が実るのではないか。
「赤ひげ診療所」P.298
「……そういう人たちと別れ、戦地から戻って日銀に復職したら、なんだか妙にシャクにさわってむかむかしてきたんだな。わが身が大事のエリートが威張りくさって、トラックでわたしが一緒に働いたような、学歴のない人たちが、ここでもやっぱり下っ端として馬鹿にされて理不尽な目にあっている。こりゃなんだ、戦争は終わったのに、何も変わっていないじゃないか、と」「わたしはトラック島で部下だった工員たちに救われていた部分がずいぶんあった。そんなかれらが価値のないものとして否定されて、軍人より先に死んでいかなきゃいけないのが戦争だった。同じことが、��さにわが職場で行われているとわたしの目には映った。こりゃあ黙って見過ごしちゃいかん、と思ったんだな。大げさに聞こえるかもしれないが、それはわたしなりの、死者への責任でもあったんだ」
[昭和二十年夏、僕は兵士だった]PP.60-61
彼らにとっての祈りとは、死者を自分の裡に住まわせてこの世を生きる、その生き方そのものではないかと思った。→デリダの幽霊
[昭和二十年夏、僕は兵士だった]P.121
われわれの歴史だって、いつか、誰かによって演じられたものなのかもしれない。そしてわれわれは、その時と同じような敗北に向かって、同じような手で、コマを進めているのかもしれない。このベラミとそっくりのきちんとしておとなしい男が、かつては、象牙海岸で黒人狩りをおこない、ハイチやルイジアナへ船で運び、その途中、船倉でくたばるものはくたばるにまかせていたこともあり得る。そのベラミには、当時なんの悪気もなかったのである。いつの時代でも、ベラミには悪気はなかった。だから、始末にこまるのである。
「山椒魚戦争」 PP.242-243
市民であることとは、市民をケアすることでもあり、民主主義そのものをケアすることである。
「ケアリング・デモクラシー」 P.ⅻ
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leomacgivena · 6 months
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日本の国旗である日の丸の旗は、平成11年の「国旗及び国歌に関する法律」で定められている。ここでは、中心の丸の色は「紅色」と指定してある。ところが、紅色とは本来ベニバナ染めの色で、日の丸はもともとニホンアカネのアルミ媒染である茜染めが採用されていた。アカネの赤は「緋色」と表現する。
Xユーザーの山猫だぶ㌠さん
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maigochan · 6 months
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2023/10/18
iPhoneが回収された。されてから気付いた、電源切ってねえ……!クララちゃん(iPhoneの名前)、最後まで負担かけてごめん……。最後まで頭の中でドナドナドナドナ流れててすごいつらかった。うろ覚え歌詞付きで。ほんとうにごめんって。無事希望ラインの査定額がつくといいけれど……。
ついでにiPadのデータを移した。なっつかし写真たち。というかスクショ。わたしが女オタクになった頃、の。
アプリはほとんど空っぽだったので、ミラクルニキとメルストくらい。ミラクルニキ、久しぶりに開いたら開けた(?)。見覚えのあるアイテムやらガチャやらが現役で逆浦島太郎。後継があるからか? ってことは昔���ったニキシリーズと同じ並びまで落ちたのか、ミラクルニキ……。メルストはアプデがもう無理で起動できなかったから諦め。元々ガチャ欲満たすためだけに残してたからね……。
食生活。おにくたべてけーきたべてアイスたべてハッピー。片手にケンタッキー、片手にカルピスパピコを持って交互に流し込んで「甘いしょっぱい最高!」って言ってたけど食生活が最底辺かもしれない。
生活。いろいろの配達を待っていたらかなり時間が中途半端になったのだけれど、おかげで衣替えが完了してしまった。さすがにもう半袖の上着はしまっていいよね……。なんか、主に政治的理由で赤い布が増えたな。赤い布を1着しまって2着出した。政治的〜赤い布〜っていうと余らせてるしんぶん赤旗(よねぽ特集)のこと思い出すわね……誰か引き取ってくださらない?折り目ないよ。複数部あるよ。ねえ。誰か。誰も本読みじゃない……。
そんなくれすは1日1冊漫画を読んで既読の小説をちょこちょこつまみ食いしてる。えらい。戻れ、昔の私。
(昨日より長めの文面にしてみた)
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tanakadntt · 1 year
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グッズのマリン三輪隊の話(二次創作)
あなたの詠唱はどこから?
 三輪秀次はビリジアングリーンの毛先を持つデッキブラシをぐるりと回して、コツンと甲板に突き刺した。風がデッキを渡り、身につけたセーラー服の襟がふわりと浮いて首を包む。腰の金ボタンが僅かに震え、陽光を反射し、古寺が一瞬目を瞑った。
 『詠唱』が始まる。
 しかし、その詠唱はお粗末なものだった。
「……世界を繋ぐ青い空‼ えーと、希望の空から降り注ぐおひさまのシャワー‼ ……んん、きらめくソード‼ キュア…」
「違います!」
「違う!」
「違うってよ〜」
「違うのか?」
 隊員たちからすぐさまダメ出しされ、隊長は詠唱を途中で遮られたことに不服のようだ。
「それは詠唱じゃないな」
 奈良坂は手旗をバツ印に重ねながら言う。こちらもセーラー姿だ。本日、三輪隊は嵐山隊他と一緒に広報の撮影に来ている。メインはやはり嵐山隊で、三輪隊も「他」に入る部類なので待ち時間が多い。
 スタジオ撮影ではない。わざわざ海近くの公園まで来て、観光用に係留されている帆船を借りての野外撮影だ。そんな場所だから、隊服の撮影ではない。隊それぞれに衣装が用意されている。マリンを意識した、水兵服風だ。
 そういうのは、広報部隊だけでいいだろうと思う人間は結構いるはずだが、どうしても必要だから、とメディア広報室長の根付から、ではなく、営業部長の唐澤に爽やかに笑ってポンと肩に手を置かれると誰も断れない。三輪も同様だった。
 時期を違えて、他の隊でも撮っていると聞けば尚更だった。
「さっきから何をやっている」
 やはり撮影待ちの風間が船底からデッキに出てくる。隣には緑川もいる。嵐山隊他の「他」の仲間はこの風間蒼也と緑川駿で、なぜこの二人が隊ではなく、それぞれ呼ばれたのかは唐澤にしかわからない。
 風間は蒼也の蒼にちなんでブルーの、緑川は緑にちなんでグリーンのセーラー服を支給されている。三輪隊は隊服カラーの紫だ。皆、まったく一緒という訳でなく、少しづつ違っている。
 そのことに言及すると、奈良坂から何を当たり前のことを?と言いたげな視線を送られたので黙った。
例えば、緑川と風間のセーラー服は造りはほぼ一緒と言えるが、色はもちろん、金ボタンの位置やズボンのデザインが違う。さらに風間はつばを深く折ったような帽子を被っていた。セーラーハットというそのままの名前の帽子らしい。一方、緑川は縁にリボンの付いたベレー帽だ。彼の衣装は横ボーダーのインナーと短い丈のセーラージャケットで、両襟をアクセサリーで留め、まるでアイドルのようだった。
「先輩たち、暇だから遊んでるんでしょ」
 中学生に訳知り顔に指摘されて赤面する。尊敬する風間の前で言われるのも恥ずかしい。しかも、図星だった。
「棒が二本あるだろ? だから、オレが槍の使い方を教えてたんだけど、スタッフさんに危ないって怒られてさあ」
 米屋陽介が説明する。
「陽介、棒じゃなくてデッキブラシだ」
「棒だろ」
 デッキブラシは撮影の小道具で三輪と古寺のふたりがブラシ係だ。奈良坂は旗係で、二本の旗を持たされている。気に入っているようでずっと持っていた。米屋は何故か皮袋だ。デッキブラシを持たせても槍にしか見えないと思われたのだろう。ネクタイも腰に引っ掛けていて、休日に出かける船乗りという設定なのか、ラフな感じがよく似合っていた。
「それで、この棒を槍じゃなくて杖ってことにして、詠唱ごっこしてた」
「詠唱?」
 風間が首を傾げる。三輪が横から説明する。
「魔法使いが杖を使って呪文を唱えるじゃないですか?」
「ああ」
「最初は適当な呪文を言ってたんですが、今度は何かを召喚してみようって話になって」
「召喚?」
 緑川が面白そう、と言っている横で さらに風間が首を傾げる。三輪は申し訳なくなってきた。元々、考えついたのは三輪ではなかったから説明もしづらい。今度は奈良坂が助け舟を出す。
「魔法使いのごっこ遊びみたいなものです。魔法で精霊を呼び出す呪文を、一番それっぽく言えた奴の勝ちというルールです」
 奈良坂は進学校の学生らしく説明が上手い。しかし、明快に言語化するとますますやっていることのバカっぽさが際立った。
「それで三輪先輩ダメ出しされてたのかぁ」
 緑川がニヤニヤする。
「……」
 彼は迅以外には大体こんな感じだから三輪も気にしないことにしている。
「三輪は全然ダメだった」
「……」
 それには反論しようもない。三輪が魔法と聞いて連想するのは、昔、姉と観ていた���法で変身する女児向けアニメしかない。
「今度は奈良坂がやってみろよ」
米屋が言った。
「ああ」
 コホンと奈良坂は咳払いをして、旗を上に構えた。デッキブラシではなく、こちらにするらしい。奈良坂の衣装はダブル六つボタンの付いたジャケットのようになっていて、カチッとした印象だった。
 長い腕で、二本の掲げた旗をくるり回すと舞踊を見ているかのようだ。奈良坂の詠唱は短かった。
「エクスペクト・パトローナム!」
「へ? 短くね?」
 ハリーポッターに全く興味のない米屋が無表情になる。元々、目に感情が入らないから少し怖い。
「守護霊生成ですから召喚とはちょっと違うかと」
 古寺が遠慮なく指摘する。
「ダメか」
「精進しろ」
 風間もわからないながらも審査に参加する気になったらしい。
「はーい、次オレ〜」
「よねやん先輩、頑張って」
 三輪からデッキブラシを渡され 嬉しそうにひと振りする。ぶんと勢いよく、棒がしなった。槍にしか見えない。彼の上着もジャケット仕立てで、奈良坂と違うところはシングルボタンである。大きく開いた上着から青の縞模様を見せている。足元はビーチサンダルで裸足同然だ。
 彼は魔法、魔法だよなあと呟いた。
「陽介、ちちんぷいとかじゃあダメだからな」
「と、思うじゃん?」
 米屋はニヤリと笑って、デッキブラシの柄でカンッと床を叩いた。そのまま、柄を丸く滑らせていく。
「魔法陣グルグル トカゲのし…」
「パクリでしょう!」
 また古寺が突っ込む。弟が二人もいて、少年漫画に詳しいのは彼しかいないのだ。
「そういえば、作戦室で観てましたね」
「テストで誰もバトってくれねえんだもん」
「勉強しろ」
「よねやん先輩かっこ悪い」
「ちぇー、奈良坂はパクリじゃねえのかよ」
「おれが許します」
「贔屓ィ」
 古寺は咳払いだけして無視する。
「じゃあ、次は古寺だな」
 風間は冷静に順番を数えた。
「はい、風間さん」
 途端に古寺が自信のなさそうな表情をする。三輪は「がんばれ」と励ました。
 後輩はデッキブラシを三輪から受け取って、杖を握り横に構える。目を閉じる。他の隊員たちよりひとつ下の年齢を意識してか、かわいいデザインになっていた。サスペンダーをし、ネクタイもリボンのように結んでいる。靴も軽快なスニーカーだ。
 しかし、その時、周りの者には風にはためく不吉な黒いマントの幻想が見えた。
「原初の時空に彷徨う白き者よ、我が誓願を聴きたもう。我が名を持ってここに顕現せよ。我は古寺章平、黄昏の支配者にしてこの地の放浪者なり」
 みんなポカンとしていた。
「これより一切の慈悲なく我が敵を殲滅よ!」
「ハーイ、カットぉー、木虎ちゃんお疲れ様ぁ」
 向こうから嵐山隊と撮影スタッフの声が聞こえる。
「えーと、終わりました」
 デッキブラシのブラシ部分を床に下ろして、こちらを見る。いつもの古寺だ。
「なんで、そんな本格的な……」
 三輪がうめくと、メガネの縁に手をかける。
「弟とやるカードゲームによく出てくるんで覚えちゃいました」
 絶対に読み上げなければいけないルールで、と付け加える。
「スゲエよ」
 と、米屋。
「カッコイイ、古寺先輩」
「お前が優勝だな」
 奈良坂は旗をパタパタと振った。
 風間もウムとうなづく。
 頃合いよく、スタッフから声がかかる。
「そろそろ撮影に入りまーす」
「ハーイ」
終わり
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pachinko-quora · 7 months
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P哲也(D-light,5月)
P哲也
機種紹介
この機種はデジタル抽選と役物抽選の双方から大当りを狙う1種2種混合タイプです。図柄揃いが発生すると、出玉が3000個(10R×2回・払い出し)となり、頂上決戦に突入します。もし、ドサ健SPリーチでハズれる場合、本格的な役物抽選「銀玉決戦」が始まり、Vに玉が入ると出玉が3000個(10R×2回・払い出し)+頂上決戦への突入が保証されます。
特記すべきは、特図大当りとV入賞を通じて大当りを獲得する実質大当り確率が約1/197であることです。また、頂上決戦に突入する確率は約36%です。初回の大当り時には時短機能はなく、リーチハズレ後に流局チャージ演出により2R分の出玉が得られます。
頂上決戦は1回転の連チャンゾーンとなり、継続率は約62%です。このモードでの大当りは必ず出玉が3000個(10R×2回・払い出し)となります。さらに、右打ちモード「頂上決戦」では全ての大当りが3000個で、継続率は約62%です。通常時の演出では特に重要なのは「ドサ健SPリーチ」という最強リーチで、麻雀バトルに勝利すれば出玉が3000個獲得となります。ハズれた場合でも、役モノによるガチな抽選「銀玉決戦」が始まり、V入賞成功で3000個の出玉と共に「頂上決戦」への突入が確定します。
実践
さあ、実践していきましょう!
こちらのスペックからご紹介いたします。
大当たり確率は1/197.9ですね。
すでに当たりが319回発生しており、そのうち520回の合算です。
そして、ラッシュが突入します。
ただし、ラッシュ突入率は36.4%です。
ラッシュに突入すれば、1回の事例で3000発の出玉が確約されます。
他の当たりは2ラウンドの通常当たりまで待つこととなります。
役モノのチャレンジと呼ばれる当たりもあります。
この当たりが発生すると、Vアタッカーが1ラウンド分動きます。
その後は特定の演出によって玉が動いて、3000円ハズレ罠か1ラウンド分の出玉で終了する仕組みとなっております。
ラッシュに突入した場合、右打ち中の確率は1.61%で、これは1回転限定です。
なので、継続率は62%と低いですが、右当たりすればオール3000発です。
左でダッシュあたりを取り、右で1回あたりを取れば6000発の払い戻しですね。
この方法を使えば、簡単に勝利できます。
言うだけなら簡単ですが(笑)
ここまでが大当たりと大当たりの合算についての説明です。
打ちながら思っていましたが、たぶん刃牙と同じ仕組みだと思います。
刃牙と似た感じがありますよね。
補足として、大当たりは基本的にバキチャージと呼ばれ、2ラウンドの当たりです。
一方で、ラッシュ当たりは1%だけあります。
親子喧嘩モードが終了するとラッシュ突入です。
大当たりのチャンスが訪れますよ。
小当たりは主にラッシュに突入するためのルートですね。
これもおそらく、同じ仕組みが適用されていると考えられます。
つまり、図柄揃いか役物チャレンジで大当たりを引いた場合、2ラウンドの通常当たりという風に進みます。
龍局チャージが発生し、アタッカーが開く仕組みが適用されているのだろうなと思います。
また、もう一つの理由は八チャレンジです。このチャレンジが発生すると、大当たりが確定します。
恐らくガチな要素が含まれていますね。
大当たりになると、520分の1で319回の大当たりが発生します。
2ラウンドのチャージで玉持ちが向上していきます。
520分の1ですが、アズールレーンもこのルールを採用していますよね。
間違っていたらごめんなさい(笑)
60%の振り分けに勝たないと、出玉があまり得られない仕組みです。
数百発の500を探す必要があるのですよ。
そのうえで40%の当たりを狙うって感じです。
注意点ですが、左打ちに注意しておいてください。
推測が正しいとすれば、520を取った際の図柄揃いが圧倒的に高い割合で発生し、おそらく図柄に当たることが期待されます。この辺りが取れれば、ほとんどの場合、図柄要にラッシュが発生します。簡単に言えば、120を打つことで、3000発以上の出玉を期待できる確率が62%あります。また、継続で3000発を獲得できるラッシュも贈られます。ここで注目すべきは、同じく500の出玉を持つ別の台とは全く異なる性質を持っていることです。ただし、隣にSTの刑事の台がある場合、現在のミドルクラスの台は319で50%または60%の確率で当たりが出やすいです。これに比べて、この台はラッシュ初当たりが520なので、ラッシュに入る確率が高いと言えます。ラッシュハウスを通過すると、最低でも3000発の出玉が確保されます。したがって、同じく500の台でも、この台は打ちやすいと考えています。
また、リーチが外れた後にチャージ当たりが発生することがあります。これは2ラウンドで発生し、2つのプレイが行われます。一つ目は197分の1の確率で当たるプレイで、もう一つは振り分けに負けるプレイです。徹夜タイプの台はぶれにくい性質を持っており、197分の1の振り分けが当たっても、振り分けに負けるとラッシュに入れないこともあります。
推測によれば、この台は図柄揃いがほぼ1割程度で役チャレンジになると思われますが、520が出なくても心配はいりません。主要な要因はブレのはまり具合であり、実質的に520を当てる必要はありません。安心してチャレンジしてみてください。さて、リーチについての説明に移りましょう。
リーチは基本的に4つあり、再戦SP前後半があります。
後半発展で16%の確率でリーチが発生します。
競売にSPもあり、トータル信頼度は45%です。
ストーリーリーチは約70%の確率で2つのバリエーションが存在しますが、どちらも70%の信頼度を持っています。
最強リーチはvsを叫んでおり、信頼度は67%です。
最強な理由は、1つのリーチで2度おいしいからです。
具体的には、リーチがかかった場合、ドサンゲンリーチに移行し、基本的に3店舗に切り替わります。
ただし、7前半にも移行することがあるかもしれません。
土佐犬リーチで当たると、図柄揃いの頂きでラッシュに突入します。
逆に土佐犬リーチが外れた場合、逆モノチャレンジに挑むことになります。
役モノのチャレンジの成功率はおおよそ40%で、成功すれば3000発以上の出玉とラッシュが得られます。
失敗した場合、最初の1ラウンド分の出玉が150%で終了します。
どちらも2度おいしい可能性があることがワクワクですよね。
お、初めて出ましたね。
行くぞのボイスも先読みですね。
そんなに強くはなさそうです。
酒美チャンス入れたら別でしょうか。
うーん。何とも言えない感じです。
今、枠が青に光りましたね。
バイブはなしです。
枠はフラワーで緑。
これは、チャンスですね、
お、ちょっと待ってください。
大チャンスキャラなんで、さすがに成功するでしょう!
ちょっと、来ましたね~。
でも、土佐犬に行っちゃいますね。
7点になったらもっとチャンスありますよね。
てんとう虫ルームなら、大当たり。
赤きましたー!
あと最後のボタンができれば赤ポップアップならいただきです。
名前入り青保留すら滅多に来ないから、どうなのかなと思っていたら当たりました。
大当たりはここが開きますよね。
だから、「Vを狙え」って出ると思います。
とりあえず、もう3000円投入しときましょうか。
たぶん右打ちですね。
右のアタッカーです。
お願いからのパカパカしていますね。
そうなると、取り分けが見えてきてきました。
この辺り引いた時の、おそらく9割近くが、図柄揃いですよね。
残りの1割が、役モノのチャレンジだと思います。
今、赤い三角で1ってなっていますが、これがおそらく電チュー保留です。
こいつで1.6を引いてれば大当たりですね。
チャレンジャーは、「バランス・プレミア・シンプル・マンガン」
シンプルはチャンスアップが出にくくなります。
で、マンガンだとやばいです。
ラウンド中にやるんですけど、役満の4種類で、役満なら勝ち確です。
まあ、色で青緑赤ってきますので、まただ分かりやすいかなと思います。
頂上決戦中は打ち出しを止めていても大丈夫です。
だから、筆者の予想では520ですが、一発523まで伸ばせば、絶対3000発行けると思います。
ラッシュでここでも3000発がいただける!
しっかり右打ちでここに回転体があります。
またまた2発目飛んだら入ったら、Vゾーンに一番目と2ラウンド目の間で、ここの回転体の動きを見ておきます。
ここで10発くらい無駄玉出ちゃいますので、1ラウ���ドにラウンド目は止め打ちした方がいいですね。
で、右打ちって、出てきます。
ちなみにどれだけトイレ行きたくてもここでは離席しないでくださいね(笑)
この次3000発取ると、かなりワクワクしてきますよ。
だから10ラウンド、1500発、この花入って呼ばれるやつです。
10個消しました。
これで10ラウンドです。
今回のタイトルチャンスアップはなしでしたね。
これで75%。最後、赤ボタンだったら、95%ほどあります。
ポップアップならいただきです。
レインボー出ましたね。
これはちょっと外せないです。
役満的には、均一と一盃口ってところでしょうか。
いや、これは外したくないです。
赤旗ならよっしゃーですが。
よっしゃー!
これでもう9000発でしょう。
ここで失速させる感じですね。
しかも、かなり成功率が高いですね。
かなり簡単です。
ただし、やりすぎるとお店から嫌われる可能性があるので、あまりやりすぎないようにしてください。
4発ぐらいまでなら多分黙認してくれます。
ここでまず、モード戦です。
こっちだったら、すいません、まとまらせちゃいました。
で、大当たり濃厚パターンもあります。
軍が出ることもあれば、某所さんが一番映ることもあります。
また、バイブが発生することもありますので、ダイナマイトくんが出ても勝ちです。
タイトルは45%ほどです。
今のところ、ボタンで割と知っていますのでデフォルトもいけます。
赤ボタン、赤ボタン。
うわ、これやられた。
でも、土佐犬さん簡単に嘘ついたらまずいですよ。
ちょっと、無駄玉出ますが、不安な人はもう、ここら辺から押し出してください。
さあ、まず欲しいのは赤タイトルです。
さっきからデフォルトで勝てていますので、またデフォですね。
チャンスアップがそんなになくてもいけると思います。
でも、タイトルからここで回復することとかあるのか気になります。
バイブボタンモードは、行くと他の2つのモデルに信頼度高いです。
これは、ホンイツ三暗刻か、こいつ役人ですね。
3万しかないけど、大丈夫だと思います。
赤ボタンならもうとどめですね。
先にしてほしいですね。
うまい!1回目と2回目のボーナスの間に結構はずれ引いています。
右下のデータ見ていると分かります。
外れたか、タイトルほんと赤出ないですね。
ダイナマイト君とか出るのでしょうか。
徹夜が出す場合手で、本領チートイツはありました。
ちなみに人狼とは19杯だけで上がることだから、基本この形になります。
ちなみに筆者はスーアンコウを振ったことがあります。
あれはね、意識が飛びますよ(笑)
しかも相手親だったので96000点。
手はマンガンのみになりました。
だから、あのワンツーに集中したい人は、シンプルにするのが一番いいかもしれないですね。
これは、ピンク3色はないと思います。
ピンクドラゴン1万8000も出ちゃいましたね。
でも、ボタンも出ませね。
これスーピンだとマンガンじゃないですね。
あーだめな感じします。
一応復活がありますが、復活できました!
今、サンディさんでしたね。
あの画面の元画面に戻った時、7テンパイでした。
実際、520の台です。
やっぱり520をぶっさして、3000円は確約そこから62%で3000発が上乗せされます。
この台、筆者打ちやすいと思います。
今の台がきついのは、一発通してもそこから壁が結構ありますよね。
さらにそこからパーンと吹かせないとダメだったりします。
500分の1とりました。
60%取りましたね。
さあ、ラッシュ取りましたよ。
実際は、左で一発と右で2発取れましたら上出来ってレベルですね。
だから、割と安定しやすい台です。
一撃があれば、起死回生できますしね。
あと、技術介入要素が高い容態です。
演出もくどくないです。
サクサク回せますのでストレスフリーに楽しめます。
さっきの当たり方、びっくりでした。
土佐犬出てきましたが、ちょっとしたスーパーリーチから出てきます。
土佐犬リーチに行った瞬間、その時点で熱いです。
ダメでも役満のチャレンジがありますね。
この2段構えのチャンスは本当に面白いですね。
麻雀がお好きな方は役といいますか、臨場感も楽しめる台だと思います!!
今回は、ここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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kintsuru · 4 days
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complete-turnover · 2 years
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松崎いたる・板橋区さんのツイート 日本共産党は生活苦の人にも「希望をもって生きていく力の源」と称して、しんぶん赤旗を月3497円で購読させています。これも一種の霊感商法ではないかと思います。 https://t.co/INMMhaZ364)
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moja-co · 1 year
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しんぶん赤旗 2019年7月4日(木) ここがいいネ!共産党 論客の侍 旋風起こせ 作家 島田雅彦さん https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-07-04/2019070401_03_0.html
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kennak · 3 months
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自民党の東京都連は、2023年1月30日に東京プリンスホテルで開催した政治資金パーティ「東京政経フォーラム」に向けて2022年に販売していた7646万円を収入として政治資金収支報告書(以下、収支報告書)に記載している。 ところが、ここには多額の抜けがあった。この該当パーティの参加費として政治団体「東京行政書士連盟」が購入した計34万円、政治団体「日本病院薬剤師連盟」の購入の40万円、政治団体「自由民主党青梅支総部」の60万円など、7団体のパーティ券購入分の合計362万円が、東京都連の収支報告書に明細が記載されていなかったのだ。購入した側の政治団体の収支報告書には記載されていたため発覚した。 この問題を最初に報道したのは「しんぶん赤旗日曜版」だ。同紙の指摘を受けて初めて、自民党東京都連は2023年11月24日に収支報告書を訂正している。 荻生田氏らに対する告発状では、360万円を超える大胆な不記載は代表者抜きに行えるものではなく、代表、会計責任者、事務責任者と共謀して故意に行った可能性を指摘している。また、パーティ券を買ったことを公表されたくない企業からの収入の方がはるかに不記載額は多いはずだとして、今回の不記載の件は「氷山の一角」だと指摘している。 ◆安倍派の手口を都連でも実行か? 刑事告発した上脇教授は次のように話す。 「東京都連が20万円を超える政治資金パーティ収入の明細を収支報告書に記載しなかったのは、自民党5派閥と全く同じ手口です。東京都連の代表を務める萩生田光一議員は、裏金を作っていたと報じられている安倍派に所属しています。裏金作りの手口も東京都連ぐるみで行なわれたのではないかとの疑念が生じます。東京地検特捜部にはその点についての捜査も敢行していただきたい」 パーティ券収入の明細不記載は、これまで自民党派閥に対して報道され、刑事告発に至っている。ここにきて自民党の東京都連でまったく同様の疑惑が発覚したことで、他の道府県の組織や支部でもパーティ券不正、裏金作りがあったのではないかと、疑念を抱���ざるを得ない。
パー券不正疑惑は自民東京都連に拡大 代表の萩生田衆院議員ら3人を新たに刑事告発「安倍派とまったく同じ手口。360万超の不記載は大胆」と専門家 | アジアプレス・ネットワーク
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toshihikokuroda · 6 months
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《「日本の人権感覚が問われている」》…😡😠😤😡😠😤😡😠😤 「日の丸・君が代」強制するな
都教委通達20年で集会
2023年10月23日【社会】#しんぶん赤旗
 東京都の公立学校教職員に「日の丸・君が代」への起立・斉唱を職務命令で強制した都教育委員会の「10・23通達」から20年となるのに合わせて、通達の撤回と学校現場の自由と人権を求める集会が22日、東京都内で開かれ、190人が参加しました。教職員組合や被処分者らでつくる九つの団体の共催です。
 「『日の丸・君が代』不当処分撤回を求める被処分者の会」の近藤徹さんが主催者あいさつ。通達が出てからの20年で、これまでにのべ484人が処分されたとした上で「全国でもまれにみるひどい都教委の教育行政の根源に『10・23通達』がある」と指摘。「命令と処分の教育行政に終止符を打ち、子どもたちの伸びやかな成長を保障する教育を」と呼びかけました。
 文芸評論家の斎藤美奈子さんが「それってどうなの主義で行こう!」と題して講演しました。旧ジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川氏による性加害問題や、小池百合子東京都知事が関東大震災の際に起きた朝鮮人虐殺の犠牲者の追悼式典への追悼文送付を今年も取りやめたことなどを取り上げ、「日本の人権感覚が問われている」と指摘。「一人ひとりが『それってどうなの』と思うことが大切」と話しました。
 「東京『君が代』裁判5次訴訟原告団」の大能清子さんが、起立・斉唱に同調圧力を感じているという高校生との対話を紹介。「通達から20年がたち問題が忘れられようとしている今こそ、声をあげることが大事だ」と訴えました。
 「『東京��教育の自由裁判をすすめる会』人権プロジェクトチーム」の新井史子さんは、国連自由権規約委員会が昨年、日本政府に対して出した起立斉唱の是正を求める勧告の意義などについて報告しました。
 集会では「広範な教職員、保護者、労働者、市民の皆さんに『日の丸・君が代』強制と都教委の教育破壊を許さず、共に手を携えて」たたかおう、とするアピールを採択しました。
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