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#鉢谷くじら
chikuri · 14 days
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「民主党政権のどこがどう悪夢だったのかきちんとした説明を聞いたことがない」という主張は定期的に出現しますね。とはいえさすがに「聞いたことがない」なんてはずはないので、おそらく「自分の気に入る説明ではない」という意味か、「バカに分かるように説明したところで、そもそもバカは聞いてない」パターンのいずれかとは思いますが。 悪夢のような時代を生き抜いてきた者として私が言えるのは、「とにかく、あのような惨劇は二度と繰り返してはならない」ということだけです。あの時代がいかに酷いものであったか、ご存知ない方もぜひこの機会に知って頂きたいので、支持者から叩かれること覚悟で全力で反論していきますね。 個人的に、「悪夢の民主党政権」における大きな問題点は次の3点と考えています。 (1)国家運営能力の欠如により、内政上の失敗を数多く引き起こし、国益を損ない続けた。 (2)拙劣な外交を繰り返し、日米関係をはじめ、周辺諸国からの信頼を大きく毀損した。 (3)総理・閣僚をはじめとする所属議員の度重なる不祥事や、自分たちに都合が悪い情報を隠蔽する体質によって、国民の政治に対する信頼を失い続けた。 では、それぞれどんなことがあったか振り返っていきましょう。はらわたが煮えくり返る覚悟で読み進めてください。 (1)国家運営能力の欠如 ・財源の見込みが甘く、政権交代の際に掲げたマニフェストはほぼ未達成。 ・官僚を敵視して排除し、国家業務の停滞と質低下を招いた。 ・金融政策と財政政策が食い違い、タイミングの悪い増税も重なり、景気や株価は低迷を続けた。 ・歴史的水準まで進んだ円高を放置し、デフレを加速させた。 ・法的根拠がないばかりでなく、仕分人の選定や対象事業選定にも透明性を欠いた「事業仕分け」をデフレ時におこない、必要な公共投資を削減。経済を悪化させたにも関わらず、結果に責任を負わなかった。 ・「コンクリートから人へ」という誤った政策により、災害対策を疎かにしたうえ、地域社会を破壊した。 ・「朝鮮王室儀軌引渡」「尖閣事件の船長釈放」「運用3号通知」「国家公務員採用大幅減」など、閣僚たちが思い付きレベルの意思決定を独断でおこない、結果的に我が国の将来に禍根を残した。 ・法的根拠のない組織を乱立させ、意思決定過程が曖昧になり、指揮命令系統も混乱。 ・法的根拠のない大臣や副大臣を任命したり、個人的な友人を参与に、党職員を内閣官房職員に任命するなど、ルールを無視、公私の別がつかない人事を実施。 ・原発停止、ダム建設中止など、法令根拠や事前協議が必要な決定を手続無視で断行。 (2)外交能力の欠如 ・普天間基地問題が迷走し、沖縄とアメリカの信頼を大きく損なった。 ・来日したオバマ大統領を日本に残したまま、鳩山総理がAPEC首脳会議に出席するためにシンガポールに向かうという非礼行為。 ・尖閣沖漁船衝突事件では、中国側の脅迫や報復に屈して船長を早々に釈放、不起訴に。その後の尖閣諸島国有化でも迷走。 ・領空侵犯が頻発するも、実効的な対策をとらず。 ・韓国に対しては、通貨スワップ協定締結、朝鮮王室儀軌引渡し、慰安婦問題での「知恵を絞っていきたい」発言など、不用意な譲歩を重ねた。 ・韓国の歴代大統領として初めて、竹島へ李明博大統領が上陸。 ・旧ソ連時代を含めて初めて、北方領土へロシア国家元首が上陸。 ・実現に向けた方策が何ら決まっていない状態で、国連気候変動サミットにおいて「CO2の25%削減」を突如国際公約化。 ・実現の見込みも全くないまま、G8の場で、「太陽光パネルを1000万戸に設置する」と突如国際公約をおこなった。 (3)閣僚・所属議員の度重なる不祥事と情報隠蔽体質 ・鳩山総理⇒偽装献金問題、脱税問題、引退撤回、「最低でも県外」「Trust me」「国民の皆様が聞く耳を持たなくなった」 ・菅(直人)総理⇒外国人献金問題、北朝鮮関係団体献金問題、「顔が見たくなければ法案を通せ」 ・野田総理⇒在日韓国人献金問題、脱税企業献金問題、民団選挙協力お礼発言、「大きな音だね」 ・小沢元代表⇒政治資金規正法違反容疑で強制起訴(無罪判決)、献金虚偽記載で公設秘書が逮捕(有罪判決) ・仙谷官房長官⇒尖閣漁船衝突事件、「自衛隊は暴力装置」 ・赤松農水大臣⇒口蹄疫問題、「だから早く殺せって言ってるのに」 ・松本復興担当大臣⇒「知恵を出さないやつは助けない」「書いたらその社は終わりだから」 ・長妻厚労大臣⇒運用3号独断決定、職務停滞 ・蓮舫行政刷新担当大臣⇒事務所費架空計上問題、国会内ファッション雑誌撮影、「2位じゃダメなんでしょうか?」 ・前原外務大臣⇒外国人から政治献金受領 ・川端文科大臣⇒事務所費架空計上問題、キャバクラ費用を政治資金で計上 ・鹿野農水大臣⇒対中不正輸出疑惑、機密漏洩疑惑 ・鉢呂経産大臣⇒「死の街」「放射能をうつす」 ・一川防衛大臣⇒「安全保障に関しては素人」 ・柳田法務大臣⇒「答弁は二つだけ覚えておけばいい」 ・山岡消費者担当大臣⇒マルチ商法業者からの献金問題 ・中井国家公安委員長⇒議員宿舎にホステス連れ込み&カードキー貸与、式典で秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」とヤジ ・小林議員⇒違法献金問題で選対委員長が逮捕、選対幹部が公職選挙法違反で有罪 ・土肥議員⇒竹島領有権放棄を日本側に求める「日韓共同宣言」に署名 ・横峯議員⇒賭けゴルフ、女性暴行、恐喝事件への関与 ・緒方議員⇒「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」 ・原発事故対応(SPEEDI、米実測値の非公表、議事録不作成など)、尖閣ビデオ、北朝鮮ミサイル発射への対応、温暖化対策の家計負担、年金改革の財政試算 など、自分たちに都合が悪い情報は隠蔽し、政府への深刻な不信感を招いた。 ・総理-閣僚間で見解の方向性や意見の不一致が常態化。それらも含め、自民党で同様の事態があれば野党のみならずマスコミも総出で吊し上げられる事態となるが、マスコミも概ね民主党に好意的な報道姿勢。 そんなに民主党時代が良かったなら、下野以降何度でも政権を取り戻すチャンスはあったはず。なのにただ一度もそうなっていないということは、それが民意ということです。私もあんな地獄のような時代は二度と御免です。
新田 龍 / X
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kennak · 5 months
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本作のキーアイテムは、タイトルになっている「首」。 オープニングからエンディングまで、一体何体(何個)の生首がスクリーンに映し出されたことだろう。 それでいて凄惨さは薄く、あまりにも小気味良くポンポンと首が飛ぶせいで 瓶のコーラを片っ端から栓抜きで開けていっているような感覚に陥る。 戦国時代には手柄の証とされていた首について、 当時の武将達は本当にそこまでの価値を見出していたのだろうか。 敵陣の大将を獲った時点で目的は達成しているのに、首を持って帰って初めてミッション完了となることを 滑稽だとする視点が本作にはあり、首を巡って右往左往する人々をたけし演じる秀吉がせせら笑うシーンは 北野監督が秀吉の姿形を借りて笑っているようにも見えた。 家康が次々に身代わりを用意して難を逃れるシーンでは、討ち取った者はそれが家康の首だと疑わないし、 光秀の首に至っては、薄汚れているせいでそれが光秀だとすら気付かない。 「何だよ、首だ首だって騒ぐ割にはなんだっていいんじゃねーか」と毒づく声が聞こえるようだ。 記号的な性格付けがされた登場人物達は皆が竹を割ったように分かり易い性格をしていて 短気な信長はどこを切っても乱暴で横柄、食えない利休はどこまでも食えない人物でしかないのは残念。 策略や裏切りが飛び交う戦国の世にしては、腹の底が見え過ぎている。 信長を必要以上にヒステリックな人物にし、家康を必要以上に老獪な人物としたことで、 愛嬌もカリスマもほどほどに兼ね備えた秀吉が自然と浮かび上がる構図になっている。 声を出すなと叱責した直後に文字が読めんと激怒するシーンや 火鉢に手を入れてしまうシーンなど、コントっぽい演出が時折挿し込まれているおかげで たけし版の秀吉はどこか志村けんのバカ殿っぽさもあるが 残虐表現と笑いがミックスされた作風は、日本では三池崇史と北野武にしか出せない独特の味わいなのでこれで良い。 そう言えば三池監督も「十三人の刺客」で時代劇映画を撮っていたな。 ただ、この内容に制作費15億円(@KADOKAWAの社長発言)はかけ過ぎかなとも思う。 三谷幸喜監督の「清洲会議」は、戦国時代を舞台にした映画では破格なほど 制作費を安くで抑えられたと言われているが、本作も会話劇に軸足を置いて合戦シーンを本能寺に絞れば、 皮肉の効いた小作品として北野武作品の新しい一面を開拓することも出来たのではないか。 風呂敷は無駄に広げるからいいんだとする「風雲!たけし��」的な美学も理解はするが オープニング成績が興収3億9,500万円ではなかなか制作費回収は厳しい気がする。 (当初の予定通りNetflixに配信権を売って入ればまた違ったろうに) 70歳を過ぎた北野武監督なりの老いに一抹の寂しさを感じつつ、そこも含めて私は楽しめた。 次回作があるなら、やはり劇場で観たい。
北野武監督:映画「首」錆びついた名刀にも捨てがたい味わい - 忍之閻魔帳
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foucault · 2 years
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今日は一日、長崎五島から「桶光」宮崎さんが在店するということもあるので、今朝は日野明子さんからお借りした桶光さんのおひつに、炊いたとうもろこしごはんを移しかえて朝ごはん。やはり水分が適度に吸われてごはんがよりおいしくなりますね。しゃもじは広島・宮島の末廣しゃもじ(私物)です。もちろん、今回の会にも届いています。 他もいつものようにご紹介しますと、手前の高知の小夏をいれた硝子鉢は太田潤さん、オクラと桜海老の味噌汁は木漆工とけしさんと安比塗漆器工房、ごはん茶碗は坂本創さんと北窯・松田米司工房、生きくらげのあえもの、茗荷の甘酢漬けと柚子大根の香の物は山崎大造さんに教えていただいて高知で求めた廣谷ゆかりさんの焼締めと井上尚之さん。お箸は今回の会にも届いている江戸箸と高野竹工、箸枕は駒場の売店で選んだ五十嵐元次さん。支えるお盆は松本行史さん。今日もよろしくお願いいたします。 (工藝風向) https://www.instagram.com/p/CgGFO8EPrAZ/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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ichinichi-okure · 1 year
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2023.4.30sun_tokyo
起きた。湿気がすごい。窓を開ける。アラーム無しで起きる休日の始まり。起きたらとりあえずコップ一杯の水分を飲む。前YouTubeで見た海外のバレリーナが、起床してから1リットルの水を飲んでいたから真似している。あんなかわいい人になりたいなと思いながら何故か水を飲むことだけ真似している。コップ1杯なんて1リットルに比べたら少なすぎるし水を飲んだだけでかわいくなるはずないのに..でもコップ1杯の量が私の精一杯。コップ一杯飲むだけでなんだか健康になりそうな気持ちにもなるし。なにをするにも気持ちの問題なのかもしれないとぼんやり思う。
昨日の夜は友達の家で料理教室をしてお腹がパンパンだったから、お腹にやさしい雑炊を作る。なぜか小さい鍋を選んでしまい少し煮ただけですぐに溢れそうになって火を止める。キャベツと人参は半生だったけど美味しかった。
今日は2つの予定があったがどちらも雨の予報で延期になった。 部屋の片付けを始める。バイトの日は時間の使い方が難しいから休みの日にやる事をまとめて終わらせようとするけど、結局ぜんぶ終わらせたことはない。うまく時間を使いたいといつも思っている。何もしない時間も必要だと思って何もしない時間を過ごしても、あれを進めておいた方が良いかな..となかなか落ち着かない。24時間は足りない。でももし1日が48時間ある世界に生まれていたとしても、1日が72時間あったら良いのにと言っていると思う。天気が悪くて外に出てバトミントンもできないし、部屋の片付けが捗った。 15時頃マッシュルームのペペロンチーノを食べる。美味しかった。パスタは飽きない。
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作業を進めて近所の喫茶店へ行く。 今日は散歩にちょうど良い気温で外を歩くのが気持ち良かった。
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注文を聞きにきて、カウンターに戻る店主のおばあちゃんの襟足が綺麗だった。 扉の外の景色をぼうっと眺めながらあたたかいアップルパイを食べた。
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喫茶店を出たら空がピンク色になっていた。
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その後彼と彼の友達と豚骨醤油ラーメンを食べた。彼は味噌唐辛子を大量に入れてもはや違うラーメンになっていた。真似して味噌唐辛子を少し入れたら美味しかった。友達は鼻がズビズビで風邪を引いていた。風邪にはネギが良いと言ってラーメンにネギをたくさん入れていた。ジャケットのポケットにはさっきコンビニで買ってきたらしいポケットティッシュを大量に詰め込んでいた。ネギが効いて早く健康になりますように。
帰宅してゴールデンウィークの出店の準備を進める。去年の12月から植物を売り始めて、今回は6回目のイベント。少しずつ自分にできることをやっていきたい。少しずつ、やりたいことをやって、最終的に死ぬまでにやりたいことは全部やりたい。おばあちゃんになったときに豊かな表情でいたい。 5/5(金)-5/7(日)に二子玉川ライズにて開催される太陽と星空のサーカスに参加します。鷹取愛さんの制作した鉢に植物をセレクトして植え替えたものを販売します。是非お越しください! https://www.sunandstars.tokyo/ あいさんとは去年の夏友達を介して出会った。それからよく会っている。会って話すと私このままで良いんだととか、自分の気持ちが前向きなオレンジ色とか黄色のあたたかい色になる。あいさんの生み出す陶芸作品たちは生きものみたいで愛おしい。料理も全部おいしくて心から癒される感覚になる。人におおきな影響を与えるハートの持ち主のあいさん、大好き。
ゴールデンウィーク何するの?と聞かれるし自分も人に聞いてしまう。何もしなくても良いしどこかに行くのも良いね。単純にみんなの日常が気になる。 友達とラインしていて「応援しています」という言葉を使っていて良いなと思った。昔から「頑張って」と人から言われると心のどこかが引っかかる。相手は本当に応援してくれて言ってくれたとしても、背中を押されることを求めていないのに背中を押されているような感覚とか、言われなくても1人でやるよとか冷めた感情がうまれることがある。だから「頑張って」よりも「応援しています」の方が自分にしっくり合った言葉だった。「元気?」という言葉も、元気じゃなきゃいけないの?とか、元気な状態ってそもそも何だろうとか、色々思ってしまう。
色々思ってしまうけど、人がくれた言葉たちは大事にしたいし、私もできるかぎり人の気持ちを考えて生活したい。  不機嫌になったりルンルンになったりする日々のなかで、明日からも栄養とって、適度に運動して、よく眠って、自分の気持ちに素直に過ごしたい。
-プロフィール- 谷地莉香子 25歳 東京 WUEI 植物屋 @hiyookin @wueinet
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tokyomariegold · 1 year
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2023/1/1〜
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1月1日 2023年になった瞬間とかを忘れていたくて、時刻を見ずに夜を過ごしたけれど、多分寝ていたと思う。 昨晩は久しぶりに“おとぎ話みたい”を観ることができた大晦日だった。
有楽町でお正月仕様の干支ツリーを見て、池袋でおかいものくまに会ってきた! まだ誰とも直接「あけましておめでとうございます。」と言ってないけれど、良い元日だった。
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国際フォーラムには誰もいないロビーを警備ロボットが巡回していて可愛かった。年末年始の何かしら特別感や、お店がお休みしちゃって自分でなんとか生きるんだよ!感が苦手で落ち込んでいたけれど、有楽町から大手町まで、やっぱり好きな街を歩くのは楽しい。 東京駅の広場にはたくさんの人がいて、みんな写真を撮っていた。何を撮っていたのだろう。
電車に乗ると、広告が全て駅伝。 襷を模した特別な中吊り広告だった。“シミュラークルとシミュレーション”を読みながら移動していたので、スポーツすらないものなんじゃないか、と思える。
池袋は西武デパートが1月1日から営業しているので、元日の静けさが無くて良かった。 特に欲しいものがなくて、でもぶらぶらと全てシミュラークルだわ〜と、遊び半分にお散歩気分でデパートを歩いた。 おかいものくまも30歳らしく同い年! 登場5分前くらいから、広場にはおかいものくまファンたちが集まり始める。辰年のおかいものくまを持っている男の子がいた!いいな〜。 こうゆうキャラクターものがいつまでも好き。コンセプトがある程度あって、平面的で、エネルギッシュでない子。
登場したおかいものくまは着ぐるみにしては小柄で、ちゃんと可愛さを保っていた! そして年季がはいっていた! なんだかんだで一番乗りで写真を撮ってもらう。かわいかった。そしてこれもシミュラークル。
帰宅してから夕方、土手に行ってみた。 今日は飛行機がたくさん飛んでいる。凧揚げをしている人がいた。
ポストには年賀状が3通。元旦から届くことってほとんどないので嬉しい。そのうち1通は夏に花火をしたお友達からで、その時に撮った写真を印刷した年賀状だった。撮った写真で手作りの年賀状、とっても嬉しい。
2023年始まってしまえばなんてことないのかもしれない。でも、消えることは決まっているので、その緊張感を保ちつつ、ポップに生きられるようにしたい。
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1月2日 今日は自分の外見に一喜一憂(一喜、は無かったかも)する日だった。 今年はやっぱりもう一度病院に行こうとか考えて、それは前向きだったのに、そう思うとどっぷり持病に浸かってしまい、病気のことを調べては自分をその症状へ寄せに行ってしまう。よくない! でも今日はそんなモードでセロトニンと水分不足。
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だって、午前中に東京都現代美術館でオルデンボルフを観て、午後に神戸から一時帰省している友人と初詣に行って、お話しして帰ってくるまで少しも水分をとっていなかった。
美術館はクリスチャンディオール展が大盛況。 私が干渉したオルデンボルフ展は映像がメインで、会場でじっくり映像を鑑賞するのが苦手なので、さら〜っと流してしまった。でも会場構成や映像作品の展示方法が面白かった。 それと、関係作品や本などの展示の中に気になるzineと作家さんを見つけることができた。 リピートチケットを���いたのでまた近いうちに観��行こう。 駅までの道で、全身金色の大黒様のコスプレをしている3人組に鉢合わせた。
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友人の実家近くの駅で待ち合わせをして、近くの神社へ行った。知らない町の知らない神社で初詣。小さい神社だったけれど列ができていて少し並んだ。 友人の旦那さんとの話や、親御さんの話を聞いて、やっぱり家族っていろいろあるし、私からしたらかなり心身共に疲弊してしまいそうなエピソードばかり。でも友人は「まあ、しょうがないよね」みたいなかんじだった。
離れて暮らす父に、家族がそれぞれラインであけましておめでとうスタンプを、気を遣って送ってあげている話が面白かった。あと、彼女のお母さんの実家が焼き鳥屋さんというのを初めて知った。 こうゆう感じの彼女なので、私が年末年始に落ち込んでいたり、もう体力がなくて毎日ふらふらだったり、30歳で消える話をしても全部笑っていた。 初売りも落ち着いたショッピングモールのベンチで女の子と写真についてまとめたブックを見てもらった。
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写真に撮りたくなるのって女の子だよね〜、と言っていた。何か絵になるのは男性より女性、ということは私も同意だけれど、ただの個人の感覚でそこに深掘りできる話はない気がした。
彼女が今住んでいる神戸は、東京より寒いらしい。
昨日はamazonプライムで“5つ数えれば君の夢”を観た。今日も何か観たいと思っていたけれど、自分の醜さに落ち込んでいてそれどころではない。
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1月3日 今日は国立近代美術館へ行こうとしていた。 朝から活動できたけれど、なんだか身体が疲れている!と察知して、そこし東京散歩だけをして帰ってきた。 丸の内から皇居、日比谷を歩くと東京にもこんなにも広々とした場所があるのね〜と不思議な気持ちになる。お正月限定皇居ランナーが多そう。 関西から来ているはとバスツアーに「私こんなビル見たことない〜」とカメラを回す女の子に「大阪にもありますよ。」と言うお父さんがいて、いい関係だな、と思った。 丸ビルと新丸ビルをふらふらして、アポテーケのお香だけ買って帰宅。
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午後は初詣に香取神社に行った話や、音楽ライブに行った話を聞いた。 そろそろ夜に出歩く余裕を持ちたい。 それとちょっとかなり驚きお知らせが入って、電車の中で力が抜けてヘニャヘニャだった。それで、気を入れないと!思ったり、やっぱりこれからどうするか考えないと、と思って、それで身体も心も整えていかなくては、と戒めながら、また身体を冷やしては痛み止めを手放せないでいる。
そろそろお正月にも飽きて退屈なのか、電車内は独り言を言っちゃう人が多かった気がする。 スーパーでは節分のポップの準備をしていた。 月が青白い空。小さい浴室用暖房を探そう。
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yfukuoka · 2 years
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【3418目】2022-05-27 この日は土砂降りでした。残念ですか?ありがとう、他人の不幸は、私の幸せ。なぜなら… オイシイカレー@下北沢 ‪____________________________________ テレビ番組で下北沢で最もオイシイ料理店に選ばれてから連日長蛇の列、その後は記帳制になって訪問難易度があがったので、大雨の日はチャンスなのです。あぁ、半年ぶり。 *リッチサンバル 庶民的なサンバルこそ、サンバルたる所以な気がしますが、そこは遊び心で高級サンバルに昇華。野菜の旨みを引き出したオイシイサンバル。 *牛すじ煮込み(小鉢) スパイシーなのにホッとする。初めなのに懐かしいカレー。赤ワインと八丁味噌によって、料理��中心がぎゅっと密になっている印象。美味です。 以前は、想像を超えたぶっ飛び料理をたくさんいただきましたが、こういった源流の純度を高めておいしさを引き出すテクニックも持っているなんて……その料理センスに脱帽です。 諦めずに、また雨の日…大雨の日に行こうっと。 ‪‪____________________________________‬ 🇮🇳 #india #indianfood #asianfood #asia #foodpic #foodstagram #instafood #food #tasty #delicious #spice ‪#‬curry #世田谷 #下北沢 #オイシイカレー #スパイス #カレー #カレー部 #カレー好きな人と繋がりたい #フクドローン #ふくすたぐらむ ↓オイシイカレー @oishii_karee (オイシイカレー) https://www.instagram.com/p/CebT5nuvAV7/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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00hashimoto · 1 year
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ウグイスを見ていない
1年前まで住んでいた部屋では朝早くに出歩けば、ほーほけきょ、と鳴く声が聞こえた。吾子が2歳のころ抱き抱えながら散歩していると、ウグイスが鳴いていたので、鳴き真似をするとお笑いのグランプリかのごとく大笑いしてくれた。朝早いものだから大層迷惑だっただろう。そして3歳の初夏にも鳴き真似をしてやったのだが、旬を過ぎた芸人を見るほうが遥かにましだろう。
今住んでいるところは里山が近い。里山が近いというとまるでふもとの街から登るように聞こえる。実際は同じくらいの高さの小山から隣の小山に行く。公園と名がついているが、遊具のあるような公園ではない。森の中の尾根の広いところを舗装した緑道はすでにその一部だ。コナラやクヌギなどの木が立ち並びアーチを作る。木の名前は時々書いてあるのだが、見たところで違いもわからないし覚えてもいない。田舎者のくせに天を摩するほどのコンクリートの街に憧れた際でこの年まで木は木でしかなかった。緑道から谷側を望むとひっそりと池がある。小高いところにでれば石の眺望案内に遠くのロープウェイの向きが書いてあるが手前の森のせいでそんなものがあるのかないのかもわからない。10分ほど歩けば森ではない場所に出る。すり鉢状に造成してある。真ん中に大きく水辺があるということのほか何というものもないがそのお椀の内側は子供達が滑るのにちょうどいい坂になっている。すり鉢の隣には大きな池がありいつも鴨が泳いでいる。今日は日がのぼりかけで波をきらきらと輝かせていた。
今日は梅を見ようとなり公園の中にある里山へ足を向けた。梅がいつ咲いてるかなどというのも適当なもので桜より随分早いとしか思いつかなかった。梅園に着くと多くの木は蕾をつけ半分以上咲いてるようだった。しっかりと花が開いていなくても、寒々しい山が引き立て役なのかほとんど目の前が濃いピンク色に見えた。小さく草を踏みしめる音が聞こえて目を凝らすとキジがいた。羽の模様は茶色い波模様でハトに似ている。キジバトである。赤い顔をしたキジとは似ても似つかないがどうしてもキジと思ってしまう。
里山からお椀に戻る途中で小さな赤い実をつけた木に滑り降りる小さな鳥を見つけた。吾子に知らせると、もっと声を小さくしろと嗜められてしまった。目の前の木で小さな緑色の鳥が赤い実を急いで食べてる姿を見て、これを楽しめるようになったのは歳のせいか都会への諦めなのかはわからない。ウグイスにしてはいつもの鳴き声は聞かれない。
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妻と合流してウグイスの話をしたら、以前も見たことがあり不思議だったと言っていた。
こんなことも知らないのかと言われれば何も弁解はできないのだがこれはメジロである。
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hiraharu · 2 years
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【実店舗わざわざ/問tou:7月の営業ご案内】
セミの声も聞こえ出し、6月末から早くも夏が訪れたかのような長野県東御市です。わざわざ周辺の田んぼも日に日に稲が育ってい���す。山々も青くて気持ち良く、7月も朝晩涼しく過ごしやすい長野は最高です。みなさまのご来店、お待ちしております。
<パンと日用品の店 わざわざ お知らせ>
「パンと日用品の店 わざわざ」では、店内に所狭しと並ぶわざわざのパンと日用品をご覧いただけます。狭い店内をウロウロと歩きながら商品を探す楽しみがあり、中には、オンラインストア未掲載のアイテムも。ぜひ、ゆっくりと買い物を楽しんでくださいね。
・わざわざのパンとお菓子は、店舗奥の工房で焼いたその日に販売しています。月曜日はパンを焼いていないため、月曜営業では「食べきりサイズのパン詰合せ」と焼き菓子(在庫限り)を販売しています。
【新入荷①小石原焼『圭秀窯』の器】 ンラインストアに先駆けて、福岡・小石原から届いた圭秀窯の器が店頭に並びました。小石原焼の伝統技法を取り入れながら、親しみやすい新たな焼き物を作陶している窯元です。小皿、中皿、飯椀、すり鉢、箸置きを中心に揃えました。価格も¥1,000〜¥4,000台と、日常に取り入れやすい器です。ぜひお手にとってご覧ください。
【新入荷②コーヒー周りの道具たち】 KONO(コーノ)、TIME MORE(タイムモア)のコーヒー道具が新入荷。ドリッパー、グラスポット、ペーパーフィルター、ミル、ドリップポットなど、1杯の時間をちょっと特別にしてくれる選りすぐりのアイテムたちです。
【新入荷③草加煎餅まるそう一福】 オンラインストアに登場しました、まるそう一福の草加せんべい。実店舗わざわざの人気者は「ちいまる君」。小さくても食べごたえ十分で、ちょっとした手土産にもピッタリです。 https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=168531602
【季節のオススメ】 オンラインストアでは扱っていない「い草のござ」。1畳より大きい程度の、家の中でも外でも活躍してくれそうなサイズ。い草のいい香りがします。松野屋のかごバッグとあわせて、夏のおでかけにどうぞ。春夏限定入荷、ツバメコーヒーのアイスコーヒーもございます。
▼パンと日用品の店 わざわざ 営業時間:9:00〜16:00(定休日:火・水) 住所:長野県東御市御牧原2887-1 電話:0268-67-3135(事前にパンのご予約が可能です) 駐車場:10台
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<問tou イベント情報・お知らせ>
「問tou」では、わざわざのカンパーニュで作るホットドッグと、丁寧に一杯ずつハンドドリップするコーヒー。そして本やアートなど心を揺さぶる物との出会いを用意したほか、オンラインストアで扱う衣料品もご覧いただけます。
また、皆さまに楽しんでいただけるイベントをご用意しています。
▼開催中・開催予定のイベント一覧は、こちらからご覧いただけます https://wazawaza.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2545622
①7/1(金)〜7/31(日) 谷口眼鏡 サングラス「tesio」ポップアップ https://wazawaza.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2745877
眼鏡の一大産地・福井県鯖江市から谷口眼鏡がサングラス「tesio」の出張販売で問touにやってきます。日本人のためにつくった、日本人がかけやすいサングラスで、普段使いができ、自然由来の素材で長く使えるアフターフォローつきの「tesio」です。イベントは1ヶ月開催ですが、初日から3日間限定で谷口眼鏡のスタッフがサングラスを直接販売します。
②7/7(木)〜25(月) もんぺ博覧会2022 https://wazawaza.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2388747
毎年恒例となりました「もんぺ博覧会」。今年も開催が決定しました!今年はオンラインストア・実店舗「問tou」の両方で開催いたします。来たるもんぺ博覧会に向けて、もんぺの魅力やサイズ選びのコツをご紹介しています。詳細は『もんぺ博覧会2022』のページをご覧ください!
▼問tou 営業時間:10:00〜17:00(定休日:火・水) 住所:長野県東御市八重原1807-1 芸術むら公園内 憩いの家 電話:0268-75-7488 駐車場:多数あり
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【7/2(土)長野県松本市・藤原印刷にて開催】 N.PARK PROJECT NAGANO セミナー 『松本の印刷会社に全国から注文が殺到する理由』 https://nppn-sbl-s0702.peatix.com/
印刷工場という独特な雰囲気の会場でセミナーにご参加いただけます!藤原印刷さんで扱っている紙を取り放題のサービスや、束見本(つかみほん)のおみやげもご用意しておりますので、ぜひ直接会場にお越しください。
セミナーでは藤原印刷株式会社 専務取締役の藤原隆充さんに、『松本の印刷会社に全国から注文が殺到する理由』をテーマにお話いただきます。
わざわざ代表 平田はる香も登壇し、長野県の個別事例を交えながら、参加者と気づきの共有のためのディスカッションや気づきの発表などのワークショップを開催。当日は平田や藤原さんとコミュニケーションを深くとれる場を設定しますので、長野に移住・起業を検討されたり、すでに長野で事業を始められている方はぜひご検討ください。
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<わざわざ&問tou スタンプラリー開催中!>
わざわざ&問tou、どちらかにご来店いただき、 キャンペーンのQRコードを読み込んでいただくことで、 1ポイント貯まるスタンプラリーを開催中。
両店舗をハシゴして2ポイント貯めていただいたお客様には、わざわざのクッキーをお渡ししています。
近隣にお住まいのお客様であれば、ポイントをもっと貯めるのもオススメ! 6ポイント貯めるとオリジナルステッカー3枚セットを。 10ポイント貯めると、わざわざザンシンバッグ(SS)をプレゼントします! (※景品と交換してもポイントは消費されません。)
わざわざでお買い物を楽しまれた後に、問touでゆっくりコーヒーを味わっていただくもよし。問touでじっくりお気に入りの装いを見つけていただいた後、わざわざで日用雑貨を選んでいただくもよし。
スタンプラリーは、12月末までの開催予定です。 ぜひ両店舗へ遊びにいらしてくださいね。
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to-omotta · 2 days
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2024年2月23日(金)
昨日は帰宅してから、ヨルゴス・ランティモスの「ロブスター」をアマプラでみた。 三連休のはじまり。aさんが青星というカフェでイベントをするので桃谷に行く。K子さんとOさんと待ち合わせ。『山と言葉のあいだ』を買ってみる。キッシュのランチを食べてたら、tちゃんがきた。一緒にお茶しよう、ということになった。わたしらはキッシュのランチを注文したけど、tちゃんは、アボカドのオープンサンドとモンブランと紅茶を、それなりに時間をかけて選んで、単品で注文して、食べたいものを食べていたので、なんというか、流石だな、こういう頼み方をするのって、なんかすごいなと関心した。 K子さんは実家に帰るとのことで、Oさんと奈良へ。奈良県立美術館で「不染鉄」展を見る。不染鉄ってあんまり知らなかった。いろいろ漂流しながら、各地に住んで、漁村とか、京都とか、最終的には奈良に住んだ画家だった。 遠景に近景をまぜて描くような感じで、富士山とか、海とかひろい風景を描きながら、一つ一つの家の細かな部分も描かれているみたいな絵がよかった。 東京に住んでいたときにサボテンや植物にはまっていて、たくさん育てていた時期があって、そのときの、家の中にも庭にもたくさんの植物があって(鉢植え)、それが描かれた絵がすごくすきで、 ちょっとだけ、パーフェクトデイズを思い出して、関係ないのにちょっと腹がたった。帰り、鶴橋で降りて、サムギョプサルを食べて帰った。Oさんが天六で食べた方が美味しかったと言っていた。
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bearbench-tokaido · 1 month
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五篇 追加 その六
藤屋の亭主と上方者と一緒に、古市へやってきた弥次郎兵衛と北八。
仲居が、残された弥次郎兵衛に、 「さあさあ、お前様、ちとあちらへ。」 と、案内するので、 「どれ行きましょう。どこだどこだ。」 と、いいながら立ち行く。
この弥次郎兵衛いたって見栄っ張りなので、例の醤油で煮たように汚れているふんどしを締めているのが事のほか気にかかり、見られては恥の上塗りだと、ふところから手を入れてそっと外し格子の間から庭に放り出してしまう。 それを誰にも見られていないかと辺りを見回して確認すると、安心して仲居の後に付いてく。
その後夜も更けていき、奥の間の伊勢音頭もおのづからしずまり、旅客のいびきの声が響いてくるだけだ。 そこに鐘の音が七つなって鶏の声も歌い出し、しだいに夜も白みかける。
朝の日差しが窓から差し込んでいるのにおどろき起あがって、目をこすりながら上方者が、 「なんと、もう朝かいな。どれ、いのうわいな。」 と、北八の座敷にやってきて誘う。 北八も起きだしてくると、二人で弥次郎兵衛のところに来て、 「弥次さん日が出た。帰えらねえか。」 と、声をかける。 「やれやれちょっと寝すぎたか。」 と、弥次郎兵衛も起きだしてきた。 「これこれ、今日もいさんせ。」 と、側でおやまの初江が言う。 「とんでもない。今度は、本当に帰る。」 と、みな支度して出かける。
おやまどもも、送りに廊下に出てくると一人のおやまが、格子から何か見えるので覗いている。 「これこれ、あれ見さんせ。庭の松に浴衣がかかってあるわいなあ。」 弥次郎兵衛の相方の女郎、初江が、 「ほんに、取り除いておきなさい。いやじゃいな。誰じゃいな。」 というと、弥次郎兵衛は自分のふんどしがかかっているのかと思って、 「ははあ、こいつはおかしい。三保の松原の羽衣の松じゃあねえ。 ふんどしかけの松とは珍しい。」 と、言ってしまう。 それで北八がよく見てみると、確かにそれはふんどしだ。 「弥次さん。ありゃお前のじゃねえのか。」 初江が何か思い出しように、 「ほんにそれじゃ。お前さんのふんどしじゃないかいな。」 と、弥次郎兵衛の顔を見て笑う。
弥次郎兵衛はさっき、つい喋ってしまったのをしくじったと思いながらも、昨日格子から捨てたふんどしが松の枝に引っかかり、ぶら下がっているのがおかしいと思っていたが、さすがにそうだとも言えずに知らないそぶりで、 「なんて事をいうんだ。あんな汚ねえふんどしを俺がするものか。」 というと、初江が、 「いいや、そうおっしゃても、昨夜わしゃこのお客さんの着物を脱がそうとした時に、よう見たがあないな色のまわしじゃあったわいな。」 と、思い出しながら言う。 上方者も、 「おお、そうじゃあろぞい。」 と、あおる。 「ばかいうな。俺は、木綿のふんどしは嫌いだ。 いつでも、超高級な羽二重をしめている。」 と、弥次郎兵衛は下手な言い訳をする。 「おほほ、うそやの。あれじゃいな。」 初江はすっかりわかってしまったといわんばかりである。 「弥次さん。あれがどうして木綿だとわかる。 それにあんな汚いふんどしに俺も見覚えがある。たしかにあれだろう。 そうじゃないならお前今裸になって見せなせえ。 大名行列の先頭を歩くやり持ちのように、ぶらぶらしているに違いない。」 と、北八が詰め寄る。
初江はこの騒ぎに出てきた男に話しかける。 「そうじゃいな。おほほこれこれ、久助どん。そのまわしはお客さんのじゃ。 取ってくだんせ。」 久助と呼ばれた男は持っている竹ぼうきの先で、例のふんどしを起用に取ると初江のところまで持ってきて、 「さあ、ふんどしがやってまいりましたぞ。 それ、取らんせ。取らんせ。」 初江が、それを摘み上げると、 「おお、臭い。」 と、思わずそこにほっぽり出してしまう。 「ははは。弥次さん、ほれ、拾ったらどうだ。」 と、ふんどしを指差しながら言うと、 「ええ、情けないことという。俺のじゃないというに。」 と、弥次郎兵衛は、そっぽを向いてしまう。 北八が、 「そんなら、お前、前をまくって見せろ。」 と、弥次郎兵衛を捕まえると帯を解こうとする。 弥次郎兵衛はそんな北八から逃れると、そのままにげ出して行く。 皆々は、 「おほほほ。 「わははは。」 と、大笑いして送り出る。
三人とも、ここを立ち出ると、 「ええい、いまいましい。北八が俺に赤恥をかかしやがった。」 と、弥次郎兵衛が北八に言い、 「確かに、松にふんどしがぶら下がったのをみたのは初めてだ。」 と、一首詠む。
ふんどしを 忘れて帰る 浅間山 ���金丹が 古市の町
さて妙見町に帰ってきた三人はいい天気なので、急いで内宮と外宮のお宮参りしようかと簡単に支度して、先程の古市の入り口に戻ってきた。 ここには、露天が店をだして、客を呼び込んでいる。
そこに有名なお杉とおたまのような女たちが、やや高い音調の三味線を弾いている。 「べんべら、ちゃんてん。」 しかし、弾き方が無茶苦茶で何の歌かわからない。
行き交う旅人の一人がこの女の顔にお金を投げつけると、うまい具合にそれぞれに顔をふりよける。 それを見ていた弥次郎兵衛が、 「あっちの若い方に、ぶつつけてやろう。」 と、金を二、三文投げるとさっとよけてしまってあたらない。 「べんべら、べんべら。」 と、女らは馬鹿にするようにやたらと三味線を弾いている。 「どれ、俺が当ててやろう。」 と、今度は北八が投げるがやっぱりあたらない。 上方者が、 「いくらやっても、お前がたではどないに放りさんしても、相手は、当てさせるものではない。」 と、言う。
ちょっと考えて、弥次郎兵衛が、 「今度は見てろ。これでどうじゃ。」 「おやおや、あんなでかい物もあたらんか。」 と、弥次郎兵衛が銭をとめている紐ごと投げつけたのを見ていて北八は、 「こりゃ、あんまりしゃくにさわる。」 と、小さな石を拾って投げた。 例の女らはその石を器用にばちで受けるとひょいと投げ返す。 するとその石は弥次郎兵衛の顔にぴっしゃりと、あたってしまう。 「あいたたた。」 と、弥次郎兵衛が顔を抑えるのをみて、 「ははは、こいつは大わらいだ。」 と、北八は笑っている。 弥次郎兵衛は、 「ああ、痛え、痛え。」 といいながら、一首詠む。
とんだめに あいの山とや 打ちつけし 石返したる 事ぞおかしき
また、先に歩いて行くと中之町に着いた。 左の方には本誓寺という勝景の地がありまた、寒風という名所もあるそうだ。 五知の如来や中河原など書こうと思えば、枚挙にいとまがない。
それより牛谷坂道を通りかかると、女乞食が化粧して飾り立てていて行きかう旅人に錢を乞う。 又、他にも、十二、三の女子どもが紙にてはりたる色とりどりの笠をかぶっていて、 「銭おくれ。お江戸さんじゃないかいな。 そこの旦那様。頬かぶりした旦那様。銭おくれ。放うらんせ。」 と、掴みかかってくる。 「やかましい。つくなつくな。」 と、弥次郎兵衛が突き放すと、 「そういわんで、お江戸さんじゃろ。ちと、くだんせ。」 と、乞食が袖をひく。 仕方がないと、北八が、 「ええい、引っ張るな。それ、まくぞまくぞ。」 と、いい加減にばらばらと金をまくと乞食は、めいめいに拾って、 「よう、くだんしたや。」 と、ひとりひとりが礼を言う。
この先に又、七八才ばかりの男の子が白い鉢巻をして、そでのない羽織に膝のところでくくりつけた袴をはいて、手に扇を持って踊っている。 その後ろで編み笠をかぶっている男がささらという、竹を細かく裂いて擦ったり振ったりすることで音を出す物を振りながら歌っている。 「やれ、ふれふれ。 五十鈴川~、ふれやふれや、ちはやふる~。 神のお庭の~、あさ清め。 するやささらの~、えいさらさら、えいさらさ~。 それ、てんじょうじゃ。 ゆかしたじゃ。 やっていきなされ。やっていきなされ。」
北八はふところから金をだすと、 「そりゃやっていかんすぞ。しかも、四文錢だ。」 と、そこに放りだすと乞食が、 「四文ぜになら多すぎる。こりゃぜひ、釣りに三文くだんせ。」 と、いうので弥次郎兵衛が、 「こいつ自分勝手なことを言う。」 と、笑って行き過ぎる。
つづく。
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kachofuraku · 2 months
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アンダーパス
2024・3・26
この地域は常磐線を境に西側は新松戸、東側は幸谷、と地区が分かれていて地下道で行き来するようになっている。先日、レッカー車が高さ制限で通れなかった地下道がこれ
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高さは2,5mで幅も狭いので大型車は通れないし、本来なら人は通ってはならない、のだけれど・・
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一応、片側のブロックの上を人が通れるようになっていて通称「じゃんけんトンネル」と呼ばれている。鉢合わせをしたらじゃんけんで負けた方が車がいない時は車道に降りる、と言うもの。こんな危険を犯したくない人は駅のすぐ隣のアンダーパスを通ればいい
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天井が落ちそうだなと思いながら毎日ここを通っている。背の高い人だとくっついてしまう不気味な通路が、私の住む静かな住宅街と高層ビルやマンションがひしめく商店街とを繋いでいる
背の高い人、と言えば大谷選手。まさかの通訳の「事件」に世界中が注目している。彼は潔白と信じたい
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le-tessia · 2 months
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なるほど、定期的に訪れる「民主党政権擁護」が再発してるんですね。
あのような惨劇は二度と繰り返してはなりません。あの時代がいかに酷いものであったか、いくらでも具体例を挙げて語れますので、支持者から叩かれることを覚悟で詳説していきましょうか。
個人的に、「悪夢の民主党政権」における大きな問題点は次の3点と考えています。
(1)国家運営能力の欠如により、内政上の失敗を数多く引き起こし、国益を損ない続けた
(2)拙劣な外交を繰り返し、日米関係をはじめ、周辺諸国からの信頼を大きく毀損した
(3)総理・閣僚をはじめとする所属議員の度重なる不祥事や、自分たちに都合が悪い情報を隠蔽する体質によって、国民の政治に対する信頼を失い続けた
では、それぞれどんなことがあったか振り返っていきましょう。はらわたが煮えくり返る覚悟で読み進めてください。
(1)国家運営能力の欠如
・財源の見込みが甘く、政権交代の際に掲げたマニフェストはほぼ未達成。
・官僚を敵視して排除し、国家業務の停滞と質低下を招いた。
・歴史的水準まで進んだ円高を放置し、デフレを加速させた。
・法的根拠がないばかりでなく、仕分人の選定や対象事業選定にも透明性を欠いた「事業仕分け」をデフレ時におこない、必要な公共投資を削減。経済を悪化させたにも関わらず、結果に責任を負わなかった。
・「コンクリートから人へ」という誤った政策により、災害対策を疎かにしたうえ、地域社会を破壊した。
・「朝鮮王室儀軌引渡」「尖閣事件の船長釈放」「運用3号通知」「国家公務員採用大幅減」など、閣僚たちが思い付きレベルの意思決定を独断でおこない、結果的に我が国の将来に禍根を残した。
・法的根拠のない組織を乱立させ、意思決定過程が曖昧になり、指揮命令系統も混乱。
・法的根拠のない大臣や副大臣を任命したり、個人的な友人を参与に、党職員を内閣官房職員に任命するなど、ルールを無視、公私の別がつかない人事を実施。
・原発停止、ダム建設中止など、法令根拠や事前協議が必要な決定を手続無視で断行。
(2)外交能力の欠如
・普天間基地問題が迷走し、沖縄とアメリカの信頼を大きく損なった。
・来日したオバマ大統領を日本に残したまま、鳩山総理がAPEC首脳会議に出席するためにシンガポールに向かうという非礼行為。
・尖閣沖漁船衝突事件では、中国側の脅迫や報復に屈して船長を早々に釈放、不起訴に。その後の尖閣諸島国有化でも迷走。
・領空侵犯が頻発するも、実効的な対策をとらず。
・韓国に対しては、通貨スワップ協定締結、朝鮮王室儀軌引渡し、慰安婦問題での「知恵を絞っていきたい」発言など、不用意な譲歩を重ねた。
・実現に向けた方策が何ら決まっていない状態で、国連気候変動サミットにおいて「CO2の25%削減」を突如国際公約化。
・実現の見込みも全くないまま、G8の場で、「太陽��パネルを1000万戸に設置する」と突如国際公約をおこなった。
(3)閣僚・所属議員の度重なる不祥事と情報隠蔽体質
・鳩山総理⇒偽装献金問題、脱税問題、引退撤回、「最低でも県外」「Trust me」「国民の皆様が聞く耳を持たなくなった」
・菅総理⇒外国人献金問題、北朝鮮関係団体献金問題、「顔が見たくなければ法案を通せ」
・野田総理⇒在日韓国人��金問題、脱税企業献金問題、民団選挙協力お礼発言、「大きな音だね」
・小沢元代表⇒政治資金規正法違反容疑で強制起訴(無罪判決)、献金虚偽記載で公設秘書が逮捕(有罪判決)
・仙谷官房長官⇒尖閣漁船衝突事件、「自衛隊は暴力装置」
・赤松農水大臣⇒口蹄疫問題、「だから早く殺せって言ってるのに」
・松本復興担当大臣⇒「知恵を出さないやつは助けない」「書いたらその社は終わりだから」
・長妻厚労大臣⇒運用3号独断決定、職務停滞
・蓮舫行政刷新担当大臣⇒事務所費架空計上問題、国会内ファッション雑誌撮影
・川端文科大臣⇒事務所費架空計上問題、キャバクラ費用を政治資金で計上
・鹿野農水大臣⇒対中不正輸出疑惑、機密漏洩疑惑
・千葉法務大臣⇒落選後も留任
・鉢呂経産大臣⇒「死の街」「放射能をうつす」
・一川防衛大臣⇒「安全保障に関しては素人」
・柳田法務大臣⇒「答弁は二つ覚えておけばよい」
・山岡消費者担当大臣⇒マルチ商法業者からの献金問題
・中井国家公安委員長⇒議員宿舎にホステス連れ込み&カードキー貸与、式典で秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」とヤジ
・小林議員⇒違法献金問題で選対委員長が逮捕、選対幹部が公職選挙法違反で有罪
・土肥議員⇒竹島領有権放棄を日本側に求める「日韓共同宣言」に署名
・横峯議員⇒賭けゴルフ、女性暴行、恐喝事件への関与
・原発事故対応(SPEEDI、米実測値の非公表、議事録不作成など)、尖閣ビデオ、北朝鮮ミサイル発射への対応、温暖化対策の家計負担、年金改革の財政試算 など、自分たちに都合が悪い情報は隠蔽し、政府への深刻な不信感を招いた。
・総理-閣僚間で見解の方向性や意見の不一致が常態化。それらも含め、自民党で同様の事態があれば野党のみならずマスコミも総出で吊し上げられる事態となるが、マスコミも概ね民主党に好意的な報道姿勢。
そんなに民主党時代が良かったなら、下野以降何度でも政権を取り戻すチャンスはあったはず。なのにただ一度もそうなっていないということは、それが民意ということです。私もあんな地獄のような時代は二度と御免です。
https://x.com/nittaryo/status/1738566069697356187?s=46&t=1lgVS1ds3uqk5xvTqZM4Fw
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slag0000 · 3 months
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3月以降の予定。2月は、数はそれなりながら妙に濃いライブが続き、印象的な月になりました。3月以降もいろいろと楽しみなものが続きます。まずはソロから。 ◇2024◇
●3/1(fri) Naoyasu Takahashi electric bass solo @ 江古田 Cafe Flying Teapot 高橋直康(b) https://slag0000.tumblr.com/post/738219878266421248/
●3/2(sat) TEN JAM @ 阿佐ヶ谷 天 森順治(reeds) 多田葉子(reeds) 高橋直康(b) 山田邦喜(dr) w/ アカノシバヒト(sax, etc) tani(g) 佐伯武昇(tb, etc) 河本隆弘(dr) https://slag0000.tumblr.com/post/740306892401803264/
●3/15(fri) ZOZOZEZE @ 江古田 Cafe Flying Teapot 高橋直康(b) 藤ヨシア(b) 小川新(dr) https://slag0000.tumblr.com/post/739470193719459840/
●3/21(thu) Itsuro1×2_6+Topological @ 三軒茶屋 Heaven’s Door Itsuro1×2_6(vo, key) 高橋直康(b) 堀口隆司(dr) w/ おくずみよしたか, World Wide Size, BROCANTE, 川サキ×嗚咽民 https://slag0000.tumblr.com/post/743458244714987520/
●3/27(wed) KEEP THE BASTARD HONEST @ 江古田 Cafe Flying Teapot Yann Joussein(dr) 秋山徹次(g) 高橋直康(b) https://slag0000.tumblr.com/post/742464018766315520/
●3/30(sat) Itsuro1×2_6+Topological @ 阿佐ヶ谷 天 “TEN CHAOS” Itsuro1×2_6(vo, key) 高橋直康(b) 堀口隆司(dr) w/ Aural Fit, ZO-KI, 宮本隆(b)+山沢輝人(sax, fl) duo https://slag0000.tumblr.com/post/743396193885978624/
●4/6(sat) electric bass solo with liquid light @ 江古田 Cafe Flying Teapot 高橋直康(b) 浅井永久+堀口隆司(liquid light) https://slag0000.tumblr.com/post/738934092634144768/
●4/7(sun) TEN JAM @ 阿佐ヶ谷 天 naco(electronics) 高橋直康(b) 林哲也(g) 三科律子(dr) 山田邦喜(dr) and more...
●4/21(sun) VARRISPEEDS @ 早稲田 RiNen “SKRIPT Vol.13” w/ 俺はこんなもんじゃない, CxGx, TERRO TERRO https://slag0000.tumblr.com/post/742655264992395264/
●4/23(tue) 古川中鉢高橋木村 @ 国分寺 Art×Jazz M’s 古川忠幸(sax) 中鉢洋夫(g) 高橋直康(b) 木村由(dance) https://slag0000.tumblr.com/post/739470809701253120/
●4/25(thu) FLYING JAM @ 江古田 Cafe Flying Teapot Akio Jeimus(dr) 山田邦喜(dr) naco(electronics) 高橋直康(b) with 坂出雅海(electric bass/ヒカシュー) https://slag0000.tumblr.com/post/741499863759486976/
●4/30(tue) ??? @ 阿佐ヶ谷 天 TBA…
●5/4(sat) Naoyasu Takahashi electric bass solo @ 江古田 Cafe Flying Teapot 高橋直康(b) https://slag0000.tumblr.com/post/741757902570815488/
●5/19(sun) Multitrack recording in public @ 江古田 Cafe Flying Teapot 山崎正明(g) 高橋直康(b) 石川寧(tp) https://slag0000.tumblr.com/post/742013868887474176/
●5/23(thu) Q根たちの競宴 vol.6 @ 成城学園前 アトリエ第Q藝術 TBA…
●6/15(sat) OTZIER GODOT JAM @ 江古田 Cafe Flying Teapot Otzir Godot(dr) 山田邦喜(dr) 高橋直康(b) 村井千枝(dance) Lei Abe(voice) and more...
●7/14(sun) FLYING JAM @ 江古田 Cafe Flying Teapot Libia Bosker(dance) 村井千枝(dance) naco(electronics) 高橋直康(b) 山田邦喜(dr) https://slag0000.tumblr.com/post/743371775508873216/
●7/20(sat) ??? @ 江古田 Cafe Flying Teapot TBA…
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tanamaphoto · 4 months
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【Blog】奇跡の店(tanamaの視点で)
京都の三条に「おもて」というわずかカウンター10席の、小さなおでん屋があった。
いつも観光客でごった返している木屋町エリアで、じぃと目を凝らすと、雑多な街並みの中にひと際異彩を放つ外観が、特に主張するわけでも無いのにドンと現れる。「おもて」は2023年12月にその歴史に幕を閉じることとなった。
作家の石田ゆうすけさんという方がいる。20代の時に7年半かけて自転車で世界一周をしたという面白い人で、帰国後は旅や食、自転車などの知見を活かして作家・ライターとして活躍されている方だ。
阿佐ヶ谷で暮らした時分に友人に連れられトークイベントに遊びに行き、帰り道で「いちばん危険なトイレといちばんの星空: 世界9万5000km自転車ひとり旅 2」という著書を買った。
おっかない目にも度肝を抜かれる体験にも見舞われているのに、その視点はユーモラスで、出会う人出会う人に愛され、世界を見る目線はとてもあたたかい。「おもて」はその石田さんが愛した店だ。
石田さんのブログにもそのエピソードは度々登場している。
・ここだけの話 
・日本一感動するおでん屋 
私が出張などで京都に定期的に通うようになった時に、石田さんを良く知る阿佐ヶ谷時代の恩人・前田さんが
「真衣ちゃん、三条にすごい店があるから行ってみなよ」と言って石田さんのブログのリンクを送ってくれた。前田さんも「おもて」に魅了された一人だった。
前田さんが私に勧めてくれる本も、映画も、これまで絶対に外れたことがない。ああこれは行かなければいけないなと思い、初めて私が「おもて」の門をくぐったのが今年の4月の終わりごろ、桜を見に来る観光客も少し落ち着いた頃合いだった。
石田さんのブログにもあるように「内緒にしておきたくなる」その店は、小さなコの字(正確にはロの字なのか?)カウンターの中でてきぱきと忙しく動き回る大将の長谷川さんと、若くて愛想のいい女性店員の2名で切り盛りされていた。友人と、友人の恋人(のちに旦那になる)を誘って少し緊張しながら席に着いた。
お通しは生湯葉に雲丹を飾った小鉢。一口入れた瞬間に電撃が走る。
次におでん。美味い。なんだこれは。
出汁巻き。丁寧だけど確実な仕事でまたたく間に提供される、その出汁巻き。美味い。なんだこれは。
私は美味い酒と肴が大好きだが、決して成熟した舌を持っているというわけではないと思うのだけど、だけど、
その仕事の実直さというか、当たり前じゃないことを当たり前にこなしている、長谷川さんの職人技が、光る。光っている。料理人として長年培ってきた技術とセンスが、一切もったいぶらずに料理に、全力で活かされていると感じた。人を幸せにする料理とは、こういうもののことを言うんだ、としみじみと感激し、胸が震えた。
石田さんの友人の前田さんという熱心な阪神タイガースファンの眼鏡の男性に薦められて来たんですと言うと、
「ほーおっ。そうなん!有難うな!」と、威勢のいい関西弁で、もともと恵比寿顔の長谷川さんがますます恵比寿顔になったのを覚えている。京都にまた、自分の居場所を見つけたなと思った。
そんな矢先、11月に久しぶりにおもてを訪問したという前田さんからメッセージが届いた。
「真衣ちゃん、おもてが閉店するそうです」
衝撃だった。聞けば、ビルの建て替えに伴い「おもて」も閉店。80代手前の長谷川さんも勇退されるというのだ
11月いっぱい、そして12月の前半まで私は冗談かと思うくらい忙しく、それこそ会社に泊まり込んで仕事をするくらいだったので、
頭の中でぐるぐると「ああどうしよう、もうあの料理が食べられないのか。なんということだ」と思い悩んでいた。
だけど諦められなかった。
2週間先に、一日だけ身体が空いている土曜日を見つけた。おそるおそる「おもて」に電話をかけ、その日に1人で伺いたいことだけを伝えた。
11月末の土曜日、私は本当に「おもて」に行くためだけに、新幹線で、日帰りで京都に向かった。新幹線というものは私にとってとても贅沢な乗り物で、よっぽど用が無い限りは格安航空や夜行バスを使う。普段なんか、会社の皆が銀座でランチを楽しむなか、一人で家からタッパーに詰めた弁当を持ってきて食べているくらい、貧乏性だったりする。
何が私をそこまで突き動かしたのだろう。わからなかった。ただそんなお店に出会えたのは、本当に生まれて初めてだったのだ。
かくして私の最後の「おもて詣で」は成功し、心行くまで酒と肴を堪能し、長谷川さんとお店の写真を何枚か撮らせてもらって、最終一本前の新幹線で東京へ戻ったのだった。満足だった。
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そのエピソードをすぐに前田さんに報告し、撮った写真を送ると、前田さんが
「真衣ちゃん、これは、すごくいい写真だから額装してプレゼントした方がいいよ。大将、絶対に喜ぶよ」
と!
そんな、どこの馬の骨かもわからない、「おもて」に結局2回しか行くことのできなかった一端のファンが贈り物なんて、どう思われるのだろう。悩んだけれど、ちょうど数年ぶりにやりとりをしていた石田ゆうすけさんが、12月末に最後の「おもて」訪問をするというので、図々しくも石田さんに額装した写真を持っていて欲しいというお願いをしたのだった。
石田さんは二つ返事でOKしてくれ、私が撮った写真は、「おもて」を知るきっかけになった前田さんの助言と、石田さんの力によって、長谷川さんの手に渡ることになった。
後日石田さんから、長谷川さんがとても喜んでくれたことを、写真を渡した時の様子を撮った動画を添えて教えてもらった。
石田さんは最後の「おもて」訪問のエピソードを「奇跡の店」というタイトルでブログに残している。
・奇跡の店
石田さんへの尊敬と感謝を込め、そのタイトルを拝借して、私も私なりの「おもて」への想いを残しておくことにした。
奇跡の店だった。そして、あまり大きな声で宣伝したくない、「おもて」の奇跡を奇跡だと思ってくれる友人にだけそっと教えたくなる店だった。
「おもて」への想いを写真と文章に残すことが出来て、そして、写真で長谷川さんをますますの恵比寿顔にすることが出来て、やっと私と「おもて」の物語に読点を打つことが叶った気がする。
人生の中でもうあんなお店に出会えることはきっと無いかもしれないけれど、あの魔法みたいな時間と、温かい空間は、お店が無くなってもずっと思い出の中で灯りを灯し続けるんだろうなと思った。
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tokyomariegold · 2 years
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2022/10/15〜
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10月15日 修理に出していたカメラを受け取って図書館へ行った。 神保町カレーフェスティバルのポスターにリラックマがいて、san-xに認められた大会になっていてすごい。私が屋台で売り子をしていた時は、小さな公園が会場で知らないコメディアンがMCを務めていたイベントだった(でも入場規制がかかる程混んでいた。)。 図書館で調べものをして、本をただ眺めているだけで、なんだか漠然と、なんでもやろう!という気持ちになれる。多分無理だろうけど、平日の夜にギンレイホールで映画を観る予定と、日曜の夜にライブへ行く予定を立ててみた。 個人空間について書かれたイーフー・トゥアンの本と、女子のSNS投稿について書かれた名物社会学者おじさんの本を借りた。SNSの方は、少し読んでみるとなんだか危なっかしい書きぶり…
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お茶をしよう・写真を撮ろう、の待ち合わせに向かう。 合流できたのは1時間半後。定刻に到着してしまった私は、お祭りを控えた神社の境内を行ったり来たりして、植樹されている木の縁石の上で本を読んだりして、なんだかんだ過ごした。 合流した後、1時間ちょっとお茶をして、30分位お散歩をして別れた。お茶をしましょう、が、成り立つことって凄いな〜、と改めて思う。何を話しても「まぁ皆いろいろ大変だよね」に落としどころをつけられるのが分かりきっているのに、会ってお茶をして近況を話すのって凄い。皆それぞれ衣食住で忙しいのにね。 神保町駅の青山フラワーマーケットに可愛いバラがあったので、ぜひ一輪挿しに!と、購入。お茶の席で「まるで甥っ子と姪っ子にあげるみたいに、お二人にお花を持ってきました…」と、お花を頂いたので、私のバラをあげてしまった。頂いたふわふわの赤いお花は、私の一輪挿しには合わないかもな〜、と思いつつ、帰って生けようとしたら、包装と栄養剤だけを残してお花はどこかへ消えてしまっていた。 作った女の子と写真についてのフォトブックを観てもらった! フィルムカメラが修理から戻ってきて嬉しけれど、自分はもっと喜ぶかと思っていた。 雑司が谷の街は思いがけず人が多くて「アド街効果すごいね〜」と言っていたら「そんなにみんなアド街で生きてない」みたいなことを言われた。 今年初の「よいお年を」を言った。
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10月16日 昨日、残り2つ88円に値引きされたバター餅が気になって、2回スーパーへ行った。午前中の予定を終えて、町のお花屋さんでバラを買う。昨日の分を取り戻す! 紫や青やオレンジのバラがあって、全部名前が違う。オレンジを下さい、と店主さんに言うと「アミナって言います。紙のお包みで良いですか?」と教えてくれた。お会計を済ませて店を出るときに、昨日もらった赤いふわもこのお花がいたことに気がつく。名前を確認すれば良かった…!
エレベーターを待っているとお隣さんと鉢合わせ。このところ結婚式続きなのか、いつも正装をしている気がする。「雨が降りそうですよ〜。傘持ちましたか?お気をつけて!」と言われる。 その後会った人に「目が半分くらいしか開いてなかったけれど、やっと開いてきたね。気をつけて帰ってね。」と言われる。 みんなお母さんみたい。
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セリーヌ・シアマの映画も観たい。借りてきた本も読みたい。あおいちゃんがブルーハーツを歌っていた頃のファッション雑誌を読みたい。 今日は自分の文章を見たくなくて、日記を更新できなかった。 帰りにスーパーへ行くと、バター餅はまだ2つ残っていた。でも42円に値引きされていた!セルフレジでお会計をして、スーパーを出るときにもう一度確認すると、1つだけになっている!明日はついて売り切れるかも。 来週は今住んでいる町の市長選なのだけれど、あまり興味を持ちきれない。市民でいるより国民でいたい。
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10月17日 バター餅はちゃんと売り切れていました! 紀の善の閉店を知って、抹茶ババロアを食べたくて仕方がなくなる。もうないものって安心して欲しいって思える。 特別にごほうび!と、修論を終えた時と、夏のなんか冴えないダメダメな日のバイト終わりに食べたことがある。いちごあんみつも美味しかったはず。 今日はつまらなさのターン。でも帰りにトゥアンの本が少し面白く読めた。 人間は神ではないので、複雑な絡みあうものたちを大きくまとめることが苦手。複雑な小さいことを処理することと、大きくて単純な仕組みを作ることが得意(回転寿司?)。社会的である時は全体。生物的、超越的である時は個人。超越的存在でありたいのに、生物的側面があることに恥じて、個を好むことがある、などなど…
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10月18日 昨日の夜、ひどく苦い半額シールのついた豆腐を食べたせいか、胃が気持ち悪い。 趣里ちゃんが根本宗子脚本の映画に出演するようなので是非観たい! 主演の前田あっちゃんを交えた3人でトーク番組に出演していたらしく、Tverで観てみる。おとぎ話のcosmosのPVのこと、おとぎ話みたいの映画のこ���を3人で「とっても良いよね〜!」と当たり前に話していて「!!!」となった。 10月19日 ライブカメラの映像を眺めるのが好きなマンスーンさんがおすすめしていた演劇をyoutubeで観てみる。 タナダユキの新作映画も観たい。 久しぶりに仕事中に、死んでしまうかも、と思った。 屋上から更に5m上の塔屋の上へ、屋外むき出しはしごで登った。何を考えて、はしごを登り降りすればいいのかよくわからなかった。一通り終えた後、このことを思い出しては、足がガクガクして手に汗を握っていて、心の負債をまた一つ負ってしまったことに気がつく。 紀の善閉店の件を知ってから、抹茶ババロアって他で食べられるところあるの?と検索している。検索結果は紀の善ばかりなので、もうこの世に抹茶ババロアはないのかも知れない!なので、抹茶ババロアが好きな食べ物です!って大声で言えるね。 栗原類って何しているのかな、と調べてみたらyoutubeにラジオをアップしていたので聴いてみている。ぼのぼのが好きすぎて、世の中でつかわれている“ほのぼの”という単語を“ぼのぼの”と無意識に読み違えていた話が良かった。
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10月20日 トゥアンの本、今日はテーブルマナーから個人空間の誕生を考察した章だった。中国では伝統的な、食事の場での作法があり、食べ物を“陰”と“陽”に分けてその案配でもっと健康が維持される、と、考えられているらしい。食事を自然界までひとくくりで考えている。一方で、西洋は、獣をとにかくごった混ぜたご馳走や壺のスープを回し飲む食事から、食事毎に食べ物を切るナイフを用意し、フレーバー毎にワイングラスを用意する程、神経質なテーブルマナーへ変わったために、そこに自意識を持ち出さずにはいられない、らしい。 (中国では穏やかな集団の食事会があるが、西洋にはなく、そこから逃れるために個人空間生まれて…というような流れのようだった。) 明日に予定されていたお部屋の消防点検、時間を早めてもらって午前休をとろうかと思っていたら「いや次回で大丈夫なんで!」と今回は行わなくて良いお返事をもらった。 明日から箱根へ旅行に行く話とこの週末にディズニーランドへ行く話を聞いた。 箱根へ行く方からは、昨日ふいにロイズの小さいラングドシャクッキーをもらって、それが久しぶりにいつもじゃない食べ物過ぎて、自分じゃない人が選んだもので、とても美味しく感じた。そのことを伝えると「いつも何も美味しくないんですか…!」と、今日は塩ちんすこうをくれた。 「箱根でも、美味しいって思ってもらえるお土産を買ってきますね!」と500mlパックの低脂肪乳を飲みながらお話してくれた。
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10月21日 フィルムカメラを持って貴族出勤した日。 同じバスに乗る推している方が、足を引きずって歩いているのに気がついて。大丈夫かしら。 母から珍しくメッセージが入っていて、ちらっと文を見ると、幼馴染(保育園〜中学まで)で家族ぐるみで付き合いのある人達との会が来月に予定されているらしいけれど、知ってた?とのこと。 とっても心がザラザラして、仕事中はなんとなく紛れていたけれど、帰宅してかなり焦っていることを実感している。とにかく掃除をして、爪を切って、体を洗って、さっき届いた新しい服をハンガーにかけて、バタバタしてしまった。 参加してみて何がどうなるのかを確かめたい好奇心があるのが嫌だ。 少し想像すると、その場で、社交無理でした!を120%でしでかして、何となく皆様からかわいそうだから優しくされているのを感じて泣いてしまうのが目に見える。心の負債を負うことなく母のメッセージを一先ず無視しようと決めた。セーフ。 明日は早く起きれたら映画を観に行こう。ダメだったらはとバスに乗って図書館へ予約した本を受け取りに行こう。 ひどくそわそわとザラザラが募り、カメラの前で飛び跳ねたりした。
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yfukuoka · 2 years
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【3539日目①】2022-09-25 諸事情により日比谷、銀座、新橋、虎ノ門を延々歩くことになり、記憶でたどり着いたカフェへ。 THE CORE KITCHEN SPACE@新橋・虎ノ門 ‪____________________________________ *骨付き鶏もも肉のスパイスカレー 「つるとんたん」のような巨大な鉢に盛られたオレンジ色のカレー。トマトとガーリックがかなり強めに効いていて、食欲をぐいぐいそそるタイプ。おしゃれなカフェですが、料理は豪快で美味。 真ん中には、ローズマリーやタイムなどハーブでしっかりマリネされた柔らかチキンレッグ。ほろほろと解れる肉身もパリッとした皮の焼き目も絶品。カレーが無くても既においしい逸品でした。 おいしい料理2品の組み合わせ。 この自由さも、カレー屋ではないカフェならではの特権なのかもしれない。 イイものいただきました。 ‪____________________________________ その後、下北沢のカルパシへ。 FENUGREEK, RUM RAISIN MACE, MELON フェヌグリークとラムレーズンは、もう3回めかな。おいしいことは折り紙付き。今回驚いたのはメースとメロンの相性。むっちゃくちゃイイ。足し算では無く掛け算になっている。 メロンと生ハムとも近い方向性ながらも、メース独特の甘くて妖艶な香りは例えようがないけれど、脳がとろける感じ… スパイスとフルーツって、最高です。 ‪____________________________________ #lunch #cafe #curry #spice #curry #新橋 #虎ノ門 #コア #カフェ #カレー #カレー好きな人と繋がりたい #‬フクドローン #ふくすたぐらむ ↓ THE CORE KITCHEN /SPACE @thecore_kitchenspace (THE CORE KITCHEN/SPACE) https://www.instagram.com/p/CjWgaBIvD55/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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