Tumgik
ahoahocafe · 3 years
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さびしさ
「みんなsnsばかりやって手のひらばかり見てせっかく車窓から見える夕陽が綺麗なのに気付かない。そんなのって寂しいよね」「淋しい…?、ぼ、僕も淋しいです!」
さびし・い【寂しい/×淋しい】 1 心が満たされず、物足りない気持ちである。さみしい。「―・い顔つき」「懐が―・い(=所持金が少ない)」「口が―・い」 2 仲間や相手になる人がいなくて心細い。「一人―・く暮らす」 3 人の気配がなくて、ひっそりとしている。さみしい。「―・い夜道」
「さっき内藤さん一人でめっちゃ深刻そうな顔で作業してて僕に気付いて振り向いてめっちゃ笑顔作ってくれましたよ」「ははっ淋しいんじゃねえのか?」
「さびしい」という単語に密かにしかし明らかに反応する手合がいる。僕の経験では彼らは大抵周囲をよく気にしていて何処かに内向性を持っているにも関わらず鈍感だ。彼らに会うと個人的な感情を超えたある寂寞感が起こってくる。淋しさが伝染するのだろうか。
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ahoahocafe · 3 years
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かつて工場でバイトしていた。毒島君という青年とはよく雑談をした。お互いの学生時代の話、故郷の話、どこそこの何が旨い、など。その日の帰りのロッカールームではかつての人付き合いの話になった。彼が故郷の尾道にいた頃によく広島市まで買い物に行っていた友人がいたのだという。昼食に4個の餡パンを食べデザートのアイスクリームに練乳をかけずにはいられない甘党の男はしかし痩せギスだったとの事だった。「病気なんじゃないか」「いやそういう体質の人もいるから」
僕にも変わり者の知人がいたのを思い出した。普段から騎士の甲冑を着込み詩吟を朗誦しながら近所を徘徊し同じように競泳水着を常用する女性と交際していた。学生時代に少し顔見知りだったきり10年会っていなかったが初めて覗いた彼のsnsによると相変わらずの恰好で今では水着女と結婚して子を設け北京では不審者として警察に追われたらしい。それで毒島君に言った。「むかし山田っていう知り合いがいたんだけど、」すると「山田ってあのクレーンの山田さんですか?」と毒島君。
そんなことに虚を突かれてしまった。まさかそんな身近な話をするわけもないし山田なんて苗字何処にでもあるだろう。それで何故かそれ以上の話をする気がなくなって後は何を話したのか憶えていない。適当に流したのだろう。
その時何となく故郷の叔父の事を思い出した。親から貰った小さな会社の社長をしていて地元の交際に人生の大半を費やしてきた人物だ。彼はどんな著名人の話をしても身近な誰かの話だと思ってしまう。ある種の展望のある対話が難しい。故郷にある神代の昔からの象徴的な山の麓、人々は代々変わらぬ意識で生活し続けていた。まるで魚が水中で呼吸することに何の疑問も持たないように。
毒島君といるここもそういう場所なのかなあ。皆村の中だけで易々と息をしている。もう何度も思った問いだった。その場合山に当たるものはここでは何なのだろう。そして僕は傲慢なのだろうか。
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ahoahocafe · 4 years
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普段。
普段何してるのって言われるけど、絵を描いたり、写真を撮って編集したり、音楽を作ったりしてます。趣味です。。。
自分から人に言ったりしないかな。。。なぜか。。。
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ahoahocafe · 4 years
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初投稿
初登校と変換された。まー、どっちでも似たようなものだね。
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