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japantrout · 2 years
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2021/03/19 【飛騨高山・木曽遠征1日目】
Twitterを通して出会った釣り仲間から釣りに行こうと連絡が入る。どうやらガイドしたい沢がある様子。場所は飛騨高山。静岡からは下道で7時間程かかる。どうせ行くなら3月19.20日の2日間釣りをしようと提案し飛騨高山遠征が決定した。メンバーは自分を含め3人の20代アングラー。集合は19日の早朝5時00分。集合時間に間に合うためには遅くとも静岡を前日の22時00分に出なくてはいけない。ハードな釣行になりそうな予感がする。
仕事を定時で切り上げ最速で帰宅。身支度を整え息つく暇もなく飛騨高山に向けて車を走らせる。道中は音楽を聴きながら釣りの事を考えていることが多くこれが意外と楽しい。また深夜の時間帯は車通りが少ないためストレスなく車を走らせることができる。ただ、鹿の飛び出しには注意したい。そんなこんなで飛騨高山まで気合いで走る。到着した時間は朝方の3時00分。2時間仮眠が取れる。
大音量で目覚ましが鳴る。いつの間にか寝ていたようだが寝た記憶が全くない。1週間の仕事の疲れが2時間の仮眠で取れるわけもなく身体がバキバキのまま外に出ると同行者達の車が停まっていた。
3月の早朝5時00分。山間の集合場所は薄暗く、入渓地点までは1時間程山道を歩く。安全を考慮し日が登るまで仲間と雑談しながらゆっくり支度をすることにした。本日のガイド役の話によると、以前この川で出会った釣り人から40cmを超える大イワナが釣れたという情報を嬉々として語っていた。どの釣り人も入渓前は期待に満ち溢れているものだなぁとつくづく思う。
気付けば辺りが明るくなってきた。出発の時間だ。
ひたすらに山道を歩く。1週間分の労働で蓄積された疲労に加え不眠で7時間運転し、狭い車内で2時間だけ仮眠を取っただけの身体には堪える。というかシンプルにきつい。それでも仲間に励まされ歩く。
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1時間ほど歩いたあたりで入渓ポイントに到着。川までは急な斜面を降る。雪も混じり不安定な足場をおぼつかない足取りで降下していく。やっとの思いで川辺に到着すると今までの疲労が嘘のようにやる気がみなぎってくる。早く釣りがしたい一心でタックルを組み立てる。
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渓相はとても良い。どこからでも魚が飛び出してきそうな雰囲気である。がしかし、反応が無い。釣れない理由を探るも川の条件はそこまで悪いように感じない。ということは理由は一つしかない。川から陸へ焦点を向ける。やはり釣り人の足跡が残っている。それもごく最近のもの。この場合、選択肢は2つ。川を変えるか諦めずに頑張るか。無論、後者を選ぶ。ここまできて簡単に帰れない。
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やや大きめの堰堤で15cm前後のイワナが釣れたが、在来種では無い個体であった。おまけに出発前に40cmを超える大イワナが釣れたと聞いている。魚が釣れたことに対する嬉しさはあるものの到底満足できるはずがない。さらに上流を目指す。
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先程釣れた1匹から、かれこれ2時間あたりがない。それどころか魚影も見えない。進めば進むほど雪も深くなり遡行が困難になる。雪慣れしていない静岡県民の私は完全に心が折れる。退渓しようと提案する自分に対し、もう少しだけ頑張りましょうと2人が励ます。気持ちが強い。やけに2人の背中が眩しく見える。
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すると同行者にヒット!放流魚と在来種の混血ではあるが綺麗なイワナである。沈んでいた気持ちが一気に浮き上がる。それを境に魚影が濃くなってきた。きっと足跡のあった釣り人はここまでは来ていなかったのだろう。自分も含め同行者達もポツポツと釣れる。釣れた嬉しさや感動を分かち合えるのも仲間と釣りをする醍醐味である。結局3人で20匹弱釣れて納竿。40cmを超える大イワナは釣れなかったが、とても満足のいく釣行であった。
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帰りはまた雪道を歩く。思い出したかのように疲労がのしかかる。弱音を吐くも2人がまた励ます。なんて頼りになるんだろう。ちなみに最年長者は自分で2人は歳下なのであった。
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japantrout · 2 years
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2022/03/26 【激戦の富士川水系】
ホームリバーとなる富士川水系へ今シーズン3度目となる釣行。釣り人の多いこの川はポイント選びに一番頭を悩ます。ぼんやりとポイントに目星をつけて川沿いを車で走っているとあちらこちらで釣り人が釣りの支度をしていた。嫌な予感がしつつも目的地まで車を走らせる。
目的地付近の駐車場に到着すると幸いにも車は一台もなく安心したのも束の間、すぐに一台車が入ってきた。話を聞くと私とは別の支流に入るようでピリつく様子もなくお互いの健闘を称えて釣りの支度をする。
いざ入渓
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気温は5℃。渇水が酷く流れが効いていない。加えてポイントには釣り人の足跡だらけで既に心が折れそうになる。それでも深場のポイントを探ると魚のチェイスがある。ポイントを少し上流の小さな堰堤に移動。左岸側が深くえぐれている様子。えぐれギリギリにキャストを決めると突然ロッドが大きくしなる。一瞬根がかりかとも思ったが生命感がしっかりと手に伝わる。じわじわと寄せるもえぐれの下に潜ろうと相手も必死に抵抗する。なんとかランディングネットの届く範囲まで魚を寄せたが、ネットの内径よりも遥かに大きい。こういうケースでは取り込みに一番気を使う。慎重かつ大胆にランディ��グを決めるもネットから尾鰭がはみ出しヒヤヒヤする。
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落ち着いて撮影できるところまで移動し獲った魚を観察する。早春とは思えないほど丸々太った個体。おまけに体高が高い。激戦区のこの川にこんな魚が居たのかと驚きを隠せない。計測の結果39cm。惜しくも40cmには届かなかったがそれ以上の感動があったので満足である。
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この日はこの一匹で終了。というより大イワナを仕留めた高揚感と満足感でこのまま釣りを続けても雑な釣りになってしまいそうだと判断しタックルを片付ける。片付け終わったタイミングで下流から釣り上がってきたルアーマンと遭遇。話を聞くと今シーズン4度この川に通っているがまだ一匹も魚に出会えていないとのこと。印象的だったのは"この川は魚が少ない"と言っていたこと。その後、当たり障りのない会話をしポイントを譲る。駐車場まで戻ると自分の車の他に釣り人らしき車が3台停まっていた。つくづく激戦の地だなと再認識させられた。
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