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#久遠剣司
ari0921 · 3 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024)2月5日(月曜日)
   通巻第8118号
 孫子を読まずして政治を語る勿れ。派閥解体、政治資金浄化????
  吉田松陰の代表作は、じつは孫子の研究書(『孫子評註』)だった
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 自民党の派閥解消を聞いて、日本の政治家は政治の本質を理解していないことに唖然となった。派閥はまつりごとのダイナミズムを形成する。パワーの源泉である。それを自ら解体するのだから、政治は星雲状態となる。となると欣喜雀躍するのは中国である。国内政治にあっては、その「代理人」たちである。
 孫子が言っているではないか。「謀を伐ち、交を伐つ」(=敵の戦略を見抜き、敵戦力を内訌させ、可能なら敵の一部を取り込め、それが戦争の上策である)。そうすれば、闘わずして勝てる、と。
 高杉晋作も久坂玄瑞も、松下村塾で吉田松陰の孫子の講議を受けた。松陰亡き後の門下生だった乃木希典は、師の残した『孫子評註』の私家版を自費出版し、脚注もつけて明治天皇に内奏したほど、心酔していた。世にいう松陰の代表作はその辞世とともに有名な『講孟余話』と『留魂録』だが、現代人はすっぽりと『孫子評註』を忘れた。これは江戸時代の孫子研究の集大成である(『吉田松陰全集』第五巻に収録)。
松陰は山鹿素行を師と仰ぐ兵法家から出発している。毛利長州藩の軍事顧問だったのである。
 
もとより江戸の学問は官学が朱子学とは言え、新井白石も山鹿素行も荻生徂徠も山崎闇斎も、幕末の佐久間象山も西郷隆盛も孫子は読んだ。しかし江戸時代の二百数十年、太平の眠りにあったため、武士には、読んでもその合理的で非情な戦法に馴染めなかった。
その謀(はかりごと)優先という戦闘方式は、日本人の美意識とあまりに乖離が大きく、多くの日本人は楠正成の忠誠、赤穂浪士らの忠義に感動しても、孫子を座右の書とはしなかった。
明治以後、西洋の学問として地政学が日本に這入り込み、クラウゼウィッツは森鴎外が翻訳した。戦後をふくめてマキャベリ、マハンが愛読され、しかし誤読された。吉田松陰の兵法書はいつしか古書店からも消えた。
しかし戦前の指導者にとっては必読文献だった。
 
 吉田松陰が基本テキストとしたのは魏の曹操が編纂した『魏武註孫子』で、考証学の大家といわれた清の孫星衍編集の平津館叢書版を用いた。そのうえで兵学の師、山鹿素行の『孫子諺義』を参考にしている。
もともと孫子は木簡、竹簡に書かれて、原文は散逸し、多くの逸文があるが、魏の曹操がまとめたものが現代までテキストとなってきた。
 ▼孫子だって倫理を説いているのだが。。。
 孫子はモラルを軽視、無視した謀略の指南書かと言えば、そうではない。『天』と『道』を説き、『地』『将』『法』を説く。
 孫子には道徳倫理と権謀術策との絶妙な力学関係で成り立っているのである。
 戦争にあたり天候、とくに陰陽、寒暖差、時期が重要とするのが『天』である。『地』は遠交近攻の基本、地形の剣呑、道は平坦か崖道か、広いか狭いかという地理的条件の考察である。戦場の選択、相手の軍事拠点の位置、その地勢的な特徴などである。
『将』はいうまでもなく将軍の器量、資質、素養、リーダーシップである。『法』とは軍の編成と将官の職能、そして管理、管轄、運営のノウハウである。『道』はモラル、倫理のことだが、孫子は具体的に「道」を論じなかった。
日本の兵学者は、この「道」に重点を置いた。このポイントが孫子と日本の兵学書との顕著な相違点である。
 「兵は詭道なり」と孫子は書いた。
従来の通説は卑怯でも構わないから奇襲、欺し、脅し、攪乱、陽動作戦などで敵を欺き、欺して闘う(不正な)行為だと強調されてきた。ところが、江戸の知性と言われた荻生徂徠は「敵の理解を超える奇抜さ、法則には則らない千変万化の戦い方だ」と解釈した。
 吉田松陰は正しき道にこだわり、倫理を重んじたために最終的には武士として正しい遣り方をなすべきとしてはいるが、それでいて「敵に勝って強を増す」とうい孫子の遣り方を兵法の奥義と評価しているのである。
 つまり「兵隊の食糧、敵の兵器を奪い、そのうえで敵戦力の兵士を用いれば敵の総合力を減殺させるばかりか、疲弊させ、味方は強さを増せる」。ゆえに最高の戦闘方法だとし、これなら持久戦にも耐えうる、とした。
 江戸幕府を倒した戊辰戦争では、まさにそういう展開だった。
 「孫子曰く。凡そ兵を用いるの法は、国を全うするを上と為し、国を破るは之れに次ぐ。軍を全うするを上と為し、軍を破るは之れに次ぐ。旅を全うすると上と為し、旅を破るは之れに次ぐ。卒を全うするを上と為し、卒を破るは之に次ぐ。伍を全うするを上と為し、伍を破るは之れに次ぐ」
 つまり謀を以て敵を破るのが上策、軍自作戦での価値は中策、直接の軍事戦闘は下策だと言っている。
 ▼台湾統一を上策、中策、下策のシミュレーションで考えてみる
 孫子の末裔たちの国を支配する中国共産党の台湾統一戦略を、上策、中策、下策で推測してみよう。
 上策とは武力行使をしないで、台湾を降伏させることであり、なにしろTSMCをそのまま飲みこむのだと豪語しているのだから、威圧、心理的圧力を用いる。
 議会は親中派の国民党が多数派となって議長は統一論を説く韓国瑜となった。
宣伝と情報戦で、その手段がSNSに溢れるフェイク情報、また台湾のメディアを駆使した情報操作である。この作戦で台湾には中国共産党の代理人がごろごろ、中国の情報工作員が掃いて捨てるほどうようよしている。軍の中にも中国のスパイが這入り込んで機密を北京へ流している。
軍事占領されるくらいなら降伏しようという政治家はいないが、話し合いによる「平和統一」がよいとする意見が台湾の世論で目立つ。危険な兆候だろう。平和的統一の次に何が起きたか? 南モンゴル、ウイグル、チベットの悲劇をみよ。
 中策は武力的威嚇から局地的な武力行使である。
台湾政治を揺さぶり、気がつけば統一派が多いという状態を固定化し、軍を進めても抵抗が少なく、意外と容易に台湾をのみ込める作戦で、その示威行動が台湾海峡への軍艦覇権や海上封鎖の演習、領空の偵察活動などで台湾人の心理を麻痺させること。また台湾産農作物を輸入禁止したりする経済戦争も手段として駆使している。すでに金門では廈門と橋をかけるプロジェクトが本格化して居る。
 下策が実際の戦争であり、この場合、アメリカのハイテク武器供与が拡大するるだろうし、国際世論は中国批判。つまりロシアの孤立化のような状況となり、また台湾軍は練度が高く、一方で人民解放軍は士気が低いから、中国は苦戦し、長期戦となる。
 中国へのサプライチェーンは、台湾も同様だが、寸断され、また兵站が脆弱であり、じつは長期戦となると、中国軍に勝ち目はない。だからこそ習近平は強がりばかりを放言し、実際には何もしない。軍に進撃を命じたら、司令官が「クーデターのチャンス」とばかり牙をむくかも知れないという不安がある。
下策であること、多大な犠牲を懼れずに戦争に打って出ると孫子を学んだはずの指導者が決断するだろうか?
 ▼孫子がもっとも重要視したのはスパイの活用だった
  『孫子』は以下に陣形、地勢、用兵、戦闘方法などをこまかく述べ、最終章が「用間(スパイ編)」である。敵を知らず己を知らざれば百戦すべて危うし」と孫子は言った。スパイには五種あるとして孫子は言う。
『故に間を用うるに五有り。因間有り。内間有り。反間有り。死間有り。生間有り。五間倶に起こりて、其の道を知ること莫し、是を神紀と謂う。人君の宝なり』
 「因間」は敵の民間人を使う。「内間」は敵の官吏。「反間」は二重スパイ。「死間」は本物に見せかけた偽情報で敵を欺し、そのためには死をいとわない「生間」は敵地に潜伏し、その国民になりすまし「草」となって大事な情報をもたらす。
 いまの日本の政財官界に中国のスパイがうようよ居る。直截に中国礼賛する手合いは減ったが、間接的に中国の利益に繋がる言動を展開する財界人、言論人、とくに大手メディアの『中国代理人』は逐一、名前をあげる必要もないだろう。
 アメリカは孔子学院を閉鎖し『千人計画』に拘わってきたアメリカ人と中国の工作員を割り出した。さらに技術を盗む産業スパイの取り締まりを強化した。スパイ防止法がない「普通の国」でもない日本には何も為す術がない。
 (十年前の拙著『悪の孫子学』<ビジネス社>です ↓)
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titosuzu · 1 year
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#萬腹企画15杯目 『恋愛疾患特殊医療機 a-xブラスター』 千秋楽終わったので 初日に観劇。オープニングのダンスで鳥肌が! 人を思う気持ちの暴走。誰もがなる可能性のなかの今回は姉弟の心の繋がり。 勿論いつもの満腹企画さん。笑える所も沢山!本当に元気になれました! #萬腹企画 #axブラスター2022 片梨桜人役 #古謝那伊留 さん 今回の劇中一番成長する片梨。最後には頼もしい感じになっていた!主演お疲れ様でした! 芋堀藍子役 #城恵理子 さん 初めての満腹企画。途中からのキャラ変、父、母、弟を思う心の強さゆえの患い。素敵な演技でした。 神楽侑役 #松田裕さん 日本チームの科学者。片梨と芋掘の2人に気を使ったりと 繊細な科学者役。楽しかったです! アルフォンス真理華ヴァイオレット役 #吉田莉桜 さん 日本チームとも積極的に交わり 芋掘藍子に友情以上の感情を。そんなヴァイオレット役素敵でした。 姫羽白シャルルマーニュ役 #築田行子 さん 謎を秘めたシャルルマーニュ。鯉景総理とも通じているその正体は…いろいろと考えています。良かったです♪ 犬飼役 #大野紘幸 さん コミカルな警官役がお似合い!テンポも良く面白かったです! ミカエラ鏡華オリーブ役 #桐田伶音 さん すっかり満腹企画さんお馴染みのお顔。ただのイケメン役ではない!今回も楽しかったです! グリフィス李梨花スカーレット役 #倉田瑠夏 さん 狩樹まひるとの邂逅シーンは痺れた。頭の中で映画のワンシーンのように背景も見えた気がしました。 猫峰碧役 #SEIICHI さん 今回は姉思いの優しい弟。姉を止める為、勇気を出して助ける為に向かう!良かったです! デイジィ桃華グレイズ役 #影山靖奈 さん 海外チームの切り込み隊長。患いきった芋掘りの魔の手に!アクションも素敵でした。 鯉景侑里役 #藤崎朱香 さん 腹に一物だけじゃない物を含む役。難しい役でしたが シャルルマーニュとの関係も含めて良かった。 毛利ジュンヤ役 #辻憲斗 さん 愉快な二人組のチンピラ役が 楽しく観られました! 伊井麻恵理役 #蜷川まゆ さん 冷静沈着な役かと思ったら患いぶりにビックリ!楽しかったです! 乃ノ香アンダーソン役 #七瀬玲 さん 海外チームでは後輩なのかな?突っ走る先輩に必死についていく。 小岩フミコ役 #西部さやか さん 折笠さんと 文字通りの大暴れ!いや〜楽しかったです! たける役  #作田慎吾 さん カップルYouTuber役!いや〜イライラする役を見事に!演じてました! あみ役  #大橋頼 さん 同じくカップルYouTuber役。今回のような役者は見たことないので 逆に観ていて楽しかったです。 戸田トシオ   #折笠秀幸 さん 西部さんと共に冒頭から大暴れ!今回も楽しませてもらいました! 高橋ケンヂ役 #久遠剣司 さん 役の上では存在感のないチンピラコンビ。それが功を奏する事になるとは!楽しかったです。 狩樹まひる役 #伊藤佳織 さん 確かに普通の人間役はいつ以来?段田とのコンビのやりとりも楽しかった。毎回の事ですが、今回も満腹になりました。 本橋賢役 #小俣一生 さん 今回の役は最初から想像出来ないラストの姿。パンフレットの写真がネタバレになっているという! 今回も楽しかったです。 海腹薫役 #緑川睦 さん 多分凄い人なんだけども 前に出過ぎない研究者といった感じで安心して観ていられました。プロデュースにもお名前。お疲れ様でした! 情報屋役 #平康臣 さん 今回も楽しく 満腹になりました!てっきりお父さん役のかと思っていましたがただのホームレスとは! 今回もありがとうございました! 段田道行役 #八木将康 さん ぶっきらぼうなだけじゃない段田がびったり!でした。 カイザー役 #松本旭平 さん ちょっと子供っぽいけど天才科学者役がピッタリ! 楽しかったです。初日のゲスト!ありがとうございました! https://www.instagram.com/p/Ck8Xk3vS6DB/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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asa-wt0 · 2 years
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あさの約100冊
エラリー・クイーン/オランダ靴の謎 エラリー・クイーン/ギリシャ棺の謎 エラリー・クイーン/エジプト十字架の謎 エラリー・クイーン/災厄の町 エラリー・クイーン/十日間の不思議 エラリー・クイーン/九尾の猫 パット・マガー/四人の女 パット・マガー/七人のおば 有栖川有栖/ダリの繭 有栖川有栖/スイス時計の謎 北村薫/空飛ぶ馬 北村薫/鷺と雪 宮部みゆき/ステップファザー・ステップ 宮部みゆき/心とろかすような マサの事件簿 宮部みゆき/ぼんくら 宮部みゆき/我らが隣人の犯罪 宮部みゆき/小暮写眞館 今村夏子/星の子 三浦しをん/風が強く吹いている サリンジャー/ライ麦畑でつかまえて サリンジャー/フラニーとズーイ サリンジャー/ナイン・ストーリーズ カズオ・イシグロ/わたしを離さないで ウィリアム・アイリッシュ/幻の女 堀江敏幸/雪沼とその周辺 綾辻行人/十角館の殺人 ローラ・インガルス・ワイルダー/大草原の小さな家 島田荘司/占星術殺人事件 サマセット・モーム/月と六ペンス 絲山秋子/袋小路の男 彩瀬まる/あの人は蜘蛛を潰せない 西加奈子/ふくわらい 西加奈子/炎上する君 谷崎潤一郎/春琴抄 佐藤多佳子/しゃべれどもしゃべれども 田牧大和/花合せ 濱次お役者双六 千早茜/あとかた 津村記久子/この世にたやすい仕事はない 津村記久子/ミュージック・ブレス・ユー!! 加納朋子/ななつのこ 朝井リョウ/もういちど生まれる 瀬尾まいこ/卵の緒 瀬尾まいこ/あと少し、もう少し 庄司薫/赤頭巾ちゃん気をつけて 本谷由紀子/嵐のピクニック 小川洋子/猫を抱いて象と泳ぐ 中島京子/小さいおうち 辻村深月/ぼくのメジャースプーン 辻村深月/スロウハイツの神様 円城塔/これはペンです 川端康成/眠れる美女 三崎亜記/バスジャック 飛鳥井千砂/はるがいったら 吉田篤弘/針がとぶ―Goodbye Porkpye Hat 梨木香歩/春になったら苺を摘みに 川上弘美/センセイの鞄 中山七里/さよならドビュッシー 桜庭一樹/私の男 恩田陸/夜のピクニック 時雨沢恵一/アリソン 江國香織/流しのしたの骨 山崎ナオコーラ/昼田とハッコウ 東野圭吾/悪意 冲方丁/光圀伝 最果タヒ/死んでしまう系のぼくらに 森絵都/風に舞い上がるビニールシート 司馬遼太郎/燃えよ剣 北方謙三/三国志 角田光代/八日目の蝉 近藤史恵/にわか大根 いしいしんじ/トリツカレ男 いしいしんじ/麦ふみクーツェ 木原音瀬/美しいこと 西川美和/ゆれる 米澤穂信/遠回りする雛 アガサ・クリスティ/春にして君を離れ ハリイ・ケメルマン/九マイルは遠すぎる 多和田葉子/百年の散歩 サン=テグジュペリ/人間の土地 穂村弘/本当は違うんだ日記 ミヒャエル・���ンデ/モモ 中勘助/銀の匙 ボリス・ヴィアン/日々の泡 古谷田奈月/リリース 長嶋有/ねたあとに 皆川博子/開かせていただき光栄です 桜庭一樹編/江戸川乱歩傑作選 獣 ネイサン・イングランダー/アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること トルーマン・カポーティ/ティファニーで朝食を ジョン・ディクスン・カー/火刑法廷 ジョン・ディクスン・カー/皇帝のかぎ煙草入れ クリスチアナ・ブランド/招かれざる客たちのビュッフェ シャーリイ・ジャクスン/ずっとお城で暮らしてる カレン・マクマナス/誰かが嘘をついている フランシス・ハーディング/嘘の木 Roald Dahl/The Witches Louis Sachar/Someday Angeline ジル・チャーチル/ゴミと罰 ルシア・ベルリン/掃除婦のための手引書 ルシア・ベルリン作品集 佐藤亜紀/スウィングしなけりゃ意味がない ジェフリー・ディーヴァー/ウォッチメイカー リアーン・モリアーティ/ささやかで大きな嘘 藤野可織/ピエタとトランジ サラ・ウォーターズ/荊の城 M・W・クレイヴン/ストーンサークルの殺人 ドロシー・L・セイヤーズ/学寮祭の夜 シャーロット・マクラウド/納骨堂の奥に P・J・トレイシー/沈黙の虫たち
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ronpe0524 · 9 months
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あまり映画を観に行けなかった7月(2023年7月の日記)
■2023/7/1 下半期スタートとなる土曜日。早起きできたのでDisney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E4を見る。Disney+『一流シェフのファミリーレストラン』S1E1を再度見る。シーズン2に向けて見直し。でちょっと二度寝。Twitterで2023年上半期映画ベスト10を発表。またも面白くないランキングですいません。今日は集中して家で映画を見ますよ。Amazon Prime Video『本能寺ホテル』を見る。午後は図書館に行ったり、ATMでお金をおろしたり。U-NEXT『スローなブギにしてくれ』を見る。DAZNにてFC東京×柏戦を見る。まだ監督交代ブースト継続中。U-NEXT『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を見る。clubhouseにて、U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S1E6同時視聴に参加。食べ物がたくさん出てくる回だったので感想パートでも食べ物の話ばかりしていたかも。さらにclubhouse延長戦的に観てる人で『運命のダイヤル』の話などを夜中まで。
■2023/7/2 日曜日。Twitter、この状況で微妙にフォローしてくれる人が増えてるのはどういうことなんだろうか。Disney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E5を見る。Netflix『呪われの橋』を見る。WOWOWオンデマンド『犯罪都市 THE ROUNDUP』を見る。U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S1E7を見る。コナー「父さんからセラピーのメールがきたけど?スパムかと思った」。シヴ「パパって礼拝堂に入れる?自然発火したりしない?」。ここらへんの台詞のセンス。夕飯はモスバーガー。なんか食べたくなったんですよね。夜はclubhouseにてDisney+ 『インデペンデンス・デイ』同時視聴に参加。久々に見たけど好きなのでけっこう場面を覚えている。が、まさに7月2日からはじまる話ってことをは忘れていてびっくり。そしておなじみのとこで泣いちゃう。さらにDiseney+『一流シェフのファミリーレストラン』S1E2を見てから寝る。そういえば某所で購入した一流シェフのポロシャツが届いたので今日はこれを着てすごしておりました。
■2023/7/3 月曜日。長らく改装中であった拝島駅構内のミスドがリニューアルオープン。ドーナツを買ったらクリアファイルをもらえましたよ。口頭で注文するシステムからセルフでドーナツを取るシステムに変更されていた。個人的にはこっちの方が買いやすい。通勤途中でDisney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E6を見る。お昼は中尾ちひろさんのカラオケツイキャスを見る。午後は資料を作り続けていたがまったく終わらん。でも仕事を切り上げて吉祥寺へ。UPLINK吉祥寺にて『小説家の映画』と『渇水』を鑑賞。帰宅してからU-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S1E8を見る。バカっぽい話かと思っていたらおそらくけっこうキーになるエピソードだった。Disney+『バーバリアン』を見る。他にもいろいろやりたいことがあったが26時になってしまったので寝る。圧倒的に時間が足りない。
■2023/7/4 インデペンデス・デイな火曜日。つまりUSは祝日。メールしても返信が遅いってことです。通勤途中でDisney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E7を見る。なんか『もののけ姫』オマージュ的な描写が。お昼はマクドナルドにて博多明太てりやきチキン。会社の先輩から北海道土産のチョコをもらった。溶けちゃいそうで心配だ。帰宅しながらU-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S1E9を見る。帰宅してから僕モテメルマガの原稿を仕上げて送信。面白そうな特集上映たくさんあるなぁ。『コワすぎ!』の新作が発表された。超楽しみです。夜、ラロッカさんとDiggin' Netflixを収録。編集する音源がたまってきてしまったぞ。
■2023/7/5 水曜日。朝からDisney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E8を見る。お昼はマクドナルドにて、マンゴースムージーとシャカシャカポテト名古屋名物手羽先味シーズニング。Disney+ 『一流シェフのファミリーレストラン』E3を見る。仕事が微妙に早く終わらない。帰宅してからDisney+ 『シークレット・インベージョン』E3を見る。clubhouseにて、U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S1E10同時視聴に参加。これでシーズン1を完走。いやーいろいろと大失敗な回で、やはり僕は笑って見てしまう。あきらかに再視聴組とテンションが違う気がするのだけどシーズン2以降を見ていくと印象が変わるのだろうか。あと僕は学生時代に種子島に行ってロケットの発射台にのぼったことがあります。寝る前に音源の編集を1本やろうと思ったけど最初の10分ぐらいで寝落ち。。どうしてこんなに眠いの?
■2023/7/6 木曜日。今日も朝ウォーキング。家を出たときはちょっと涼しいかも、と思ったのにすぐに暑くなってきた。通勤途中でDisney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E9を見る。お昼はOKの肉旨!メンチカツ明太弁当(ごまソース使用)を食べる。ぼんやりTwitterを見ていて週末にアンジェラ・ユンの舞台挨拶付き『星くずの片隅で』上映があることに気づく。こうゆう情報を見逃がしていたなんて、全部Twitterの規制のせいです。帰宅してからU-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S2E1を見る。銀行家の役で出てるダニー・ヒューストン。『イエローストーン』でもおなじみですが顔にインパクトがある。WOWOWオンデマンド『辻占恋慕』を見る。ラロッカさんが開いていた上半期の映画をだらだら振り返るスペースに途中から参加。さらにたまっていた未見のアニメなども限界まで見て寝る。『地獄楽』面白い。
■2023/7/7 金曜日。朝ウォーキング中にスーパーマンのあのマークのTシャツを着たおばさんと、CDJ 20/21のTシャツを着たおばさんとすれ違った。通勤途中でDisney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E10を見る。ケイナン。。お昼はOKのソース焼きそばとよこすか海軍カレーコロッケを食べる。イ・チャンドンのトークイベントは詳細発表と同時に発売開始なんだろうな、と予想して見張っていたらその通りであっさり取れた。楽しみだなー。それにしても仕事中はTwitterとか見れないぐらいに忙しい(普通の人はそうなのかもしれない)。帰宅してからU-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S2E2を見る。夜はイシヤマさんとDiggin' U-NEXT収録。いろいろ編集しなければ。
■2023/7/8 土曜日。朝からAmazon Prime Video『ジュディ・ブルームよ永遠に』を見る。娘はどっかの中学の見学に行くとのこと。自転車で昭島図書館へ。娘の本を返したり借りたり。スケジュールの都合上、そのまま電車で東中野へ向かう。大量に借りた娘の本をリュックに入れたまま移動することになり、亀仙人のもとで修業する悟空とクリリンのようになってしまった。移動中にDisney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E11を見る。東中野のパン屋さん「しちがつなのか」にて、とうもろこしのパンを買う。おいしい。『星くずの片隅で』先行上映にて鑑賞@ポレポレ東中野。上映後にはラム・サム監督と、アンジェラ・ユンのトーク付き。矢田部さんによる安定の名司会。帰宅してからDAZNで浦和×FC東京戦。スコアレスのドロー。そろそろ監督交代ブースト切れか。そしてリモートにて僕モテ読者が集まっての読者サミットに参加。長々と2023年上半期ベスト10を語る会。僕のターンがまわってきたのは26時過ぎでしたが、しっかり予定時間を守って話せたかなぁと思います。また年明けに!
■2023/7/9 日曜日。昨夜夜更かししたので眠い。なんとか家にいるうちにDisney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E12を見る。娘と実家へ遊びに行く。娘は主に塾の夏期講習で忙しくなってしまうのでしばらくおじいちゃんおばあちゃんと会えないだろう。かわいそうに。お昼はスシロー。安めのネタをたくさん食べてしまった。そして地元の夏祭りを見る。コロナ渦に入ってから神輿とかは出てなかったはずだから久々だろう。神輿をかついでた中学の剣道部の後輩に挨拶された。30年ぶりぐらいかも。神酒所にいた父上のところでかき氷をつくってもらって食べる。練乳も入れてもらってね。やっぱかき氷は体温が下がるのが気持ちいい。実家の茶の間でけっこう昼寝してしまった。夕飯までご馳走になってから帰る。夜はclubhouseにて、U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S2E3同時視聴に参加。話の本筋ではないのだけど、僕はコナーの暴走っぷりから目を離せない感じ。面白い。U-NEXT『ゼロヴィル:ハリウッドに憑かれた男』を見る。さらに音源編集を1本、やってる途中で眠くなってしまいやっぱ寝ちゃう。けっこう昼寝したのにな。でも夜中に起きてなんとか最後までやりました。えらい。
■2023/7/10 月曜日。昨日もらってきたお祭り焼きそばを温めて朝ごはんにする。朝からの祭り感。Disney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E13 を見る。朝ウォーキング中にジャンプ立ち読み。こち亀の新作が読めます。お昼はOKのカットピザ オリジナルキーマカレーと茜丸のあんバターフランス。Disney+『一流シェフのファミリーレストラン』S1E4を見る。子供の誕生会エピソード。こうやって見直してみるとマイケルに何があったのか、カーミーがどのように今の店にきたのか、という情報を本当に小出しにしていて、だんだんと状況がわかるようになっているし、まったく説明的な描写がない。ヨーロッパ企画の本公演は先行で取れておりました。仕事終わりで吉祥寺へ。おにやんま@吉祥寺にて、冷並ぶっかけと週がわりのハモ天。UPLINK吉祥寺にて『Pearl パール』鑑賞。京都みなみ会館閉館の発表はさすがにショックである。一般企業が運営しているから映画館の業績がある程度悪くても続けられると思っていたけど、その企業が手を引いてしまえば一気に閉館ということもあるってことだろうか。単純に経営状況って理由じゃない気もしています。みなみ会館が好きだった皆さんのことを考えてしまうなぁ。寝る前に音源���集を1本やる。僕モテの情報コーナーも書く。
■2023/7/11 火曜日。朝からDisney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E14を見る。朝ウォーキングもかなり汗をかくようになってきた。お昼はシンガポールからきてる関連チームのマネージャーとのランチに誘ってもらい味の民芸へ。アンソニー・チェンの映画『熱帯雨』のことを聞いてみたが知らないって云ってた。ただ主演のヨー・ヤンヤンは有名な女優だ、とのこと。うどんを奢っていただきラッキー。帰宅してからDisney+『一流シェフのファミリーレストラン』E5を見る。夕飯にタラタラしてんじゃねーよカレー味焼きそばを食べる。けっこう美味しい。オンライン試写で『ミャンマー・ダイアリーズ』を見る。8月5日から劇場公開です。なんらかの方法でこの映画の告知には協力していきたいです。日付変わってからアリス・ディオップのトーク回を取ってしまいましたよ。本当は同日のカリコレ初日を狙おうと思っていたけど急きょ変更です。楽しみだ。
■2023/7/12 水曜日。なかなかの忙しさですね。お昼はマクドナルドのオレオ クッキー チョコフラッペ。Disney+『スター・ウォーズ 反乱者たち』S4E15を見る。これで全シーズン完走。なるほど、完全にこの続きが『アソーカ』になりそう。Disney+『一流シェフのファミリーレストラン』S1E6を見る。帰宅してからDisney+『シークレット・インベージョン』E4を見る。ウソだろ~。天皇杯のFC東京×ヴェルディ戦。祈るような気持ちでTwitterのTLを見ていました。Disney+『エベレストに消えたマイケルを捜して』を見る。なんかDisney+ばっか見てる人みたいになってますがたまたまです。音源の編集も1本やりたかったけど限界。寝る。
■2023/7/13 木曜日。朝から立川の病院へ通院。移動中にDisney+『一流シェフのファミリーレストラン』S1E7を見る。ワンカット長まわしエピソード。採血して診察待ち。ここで本を読もうと思っていたのにすっごく眠くてほぼ読書が続かず。残念。血液の病気については寛解してまもなく10年。そこでとりあえず定期通院は終わりでいいのではないかという話。なんと。この通院はスパンをのばしつつ一生続くと思っていた。まぁ服用している薬のこととかもあるからそれらをどうするかも考えないと。薬局で薬を出してもらい、もう午前中の仕事には間に合わない。八王子に移動して「あらた」で冷ぶっかけ天を食べる。U-NEXT『キリング・イヴ』S2E3を見る。数年止めてしまっていた『キリング・イヴ』を再開。話をけっこう覚えていないぞ。午後から出勤。めんどくさい仕事、急ぎの仕事、相談ごと。なんか一気にやってきて帰るのが遅くなってしまったし家でも仕事しないといけない。憂鬱です。Apple tv+『STILL マイケル・J・フォックス ストーリー』を見る。さらに音源を1本編集するつもりだったが最初の10分で強烈な睡魔がきて断念。最近こんなんばっかである。
■2023/7/14 朝4時ごろに一度起きてUSからのメールを確認。それをうけて国内の担当者に説明、調査依頼。もっかい寝る。7時ごろに起きて、またメールを確認して承認依頼。本当はこんなふうに家では仕事したくないです。雨が降るのを心配しつつ朝ウォーキング。午前中だけ全力で働き午後半休。立川へ。松屋にて、梅だし三色丼を食べる。シネマシティで『君たちはどう生きるか』鑑賞。客席に座ってからもまわりの客が話している会話など聞かないのよう耳をふさいでいた。映画をよく観るようになって30年ぐらい。その中でも貴重な映画鑑賞体験となった気がします。電車で新中野へ移動。移動中にDisney+『一流シェフのファミリーレストラン』S1E8を見る。これでシーズン1の2周目を完走。かかってこいシーズン2。讃岐うどん よすがにて、かけうどんとゲソ天、ちくわ磯辺揚げ。6月にOPENしたばかりのうどん屋さん。今年は意識的に新規開店のうどん屋さんに行けている。年末には2023年OPENのうどん屋さんベスト10などを出したい。『サントメール ある被告』観賞@ Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下。上映後、アリス・ディオップ監督のトーク付き。30分ぐらいのトークかと思っていたら1時間ぐらいやってたかな。後半の客席からのQ&A時間にめちゃくちゃ長く話す人がいて他の客には迷惑だとも思ったが、観客の声をダイレクトに聴けるということは監督にとっては嬉しいことのようで、監督自身はとてもよろこんでいたのでまぁ良いのでしょう。帰宅してからclubhouseでラフランスさんと業務連絡および駄話をしてから寝る。さぁ明日からは4連休だ。
■2023/7/15 土曜日。4連休スタート。娘は明日の試験に向けて集中して勉強するとのこと。お疲れ様です。僕は家で集中して映画を見るぞ。午前中からU-NEXT『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』を見る。けっこう好きなんですこの4作目。お昼は娘とパスタを食べ、午後も映画を見ていくぞ!と意気込んだけどどうにも眠い。まったく映画に集中できないのでちょっとだけ昼寝するか、と思ったら16時まで寝てしまった。なんてことでしょう。やはりこのところ体調おかしい感じするんですよね(主に通常より眠いだけですが)。Netflix『ギリ義理ファミリー』を見る。WOWOWオンデマンド『ファイブ・デビルズ』を見る。夜はclubhouseにて、U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S2E4同時視聴に参加。いやー笑ってしまった回だった。感想パートでは延長戦的についに『RRR』を見たラフランスさんの感想を聞く会。いまさらナートゥ・ナートゥで盛り上がった夜。
■2023/7/16 日曜日。娘は塾の試験とのことです。お疲れ様です。午前中のうちに自転車で昭島図書館へ。さすがに暑い。午後は家でU-NEXT『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』を見る。冒頭から超面白し。ベンジー、早く開けろ!暑いけど新宿へ。大田原愚豚舎の世界 10th Anniversary『ヴェクサシオン』観賞@ケイズシネマ。渡辺兄弟による上映後トーク付き。帰りにロビーにいた渡辺監督に『八月の軽い豚』上映について聞いてみたら、日本映画学校卒業制作作品だから学校側が上映の権利を持っているとのこと。上映のためにそちらと交渉しなければいけなくて今回は実現しなかった、と。いつか観る機会があればいいなぁ。吉祥寺で上映があったときに見逃がしたのが悔やまれる。DAZNでFC東京×鹿島戦を見ながら移動。うーん完敗。監督交代後、ついに負けてしまった。実家で車を借りて帰宅。夜はclubhouseにて、U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S2E5同時視聴に参加。なかなかバカバカしいこの作品らしい回だったと思います。さらに音源編集を1本やってから寝る。
■2023/7/17 祝日の月曜日。今日は朝から家族でグランピングに向かう。八王子から高速に乗り、海ほたるまで渋滞なしで到着。海ほたるの焼きものや揚げもの、割高な海の幸をいただきランチにしてしまう。そのまま千葉のいすみ市ってところまで行き、シャワーとトイレぐらいしかない海水浴場へ。娘は超楽しそうに遊んでいたが、砂浜が火傷するレベルで熱い。テキトーに選んだ場所だったけど、なんと『万引き家族』のロケ地らしいです。2時間ぐらい遊んで宿泊するグランピング施設へ。元ゴルフ場らしいけど、ナビがなかったら絶対たどり着けない場所。コロナ禍で流行りはじめたグランピングだけど、キャ���プとかに興味のないうちみたい��家族には最適である。フリーのドリンクをいただき、大浴場で疲れをとる。大して疲れてはいませんが。ボードゲームの貸し出しがあったので人生ゲームをやる。最近の人生ゲームのUpdate具合に驚きつつ、ゴール直前で金を取られまくって負けてしまいました。夕飯はグランピングではおなじみに豪華なBBQスタイル。お腹いっぱい。そして夜、星空の観察会みたいのを専門の方が解説してくれるやつへ。望遠鏡で観測した光を一定時間取り込んで銀河の画像をPCのモニタ上で見せてくれたりして面白い。そして何より星空の凄さ。日本の夜空でここまで星が見えたのって僕の中では過去最高。普通に天の川が見える。天気が良くて、月がすでに沈んでいる日だったのも良かったんでしょうね。娘にとってはとても良い経験だったでしょう。僕がびっくりしてしまったぐらいなので。泊まってるとこのWiFi環境がイマイチだったんだけどDLしてあったU-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S2E6だけ見る。早めの時間だったけどもう寝ちゃう。
■2023/7/18 グランピング中の火曜日。トイレにも起きず8時間ぐらい寝てしまった。本日は娘の11歳の誕生日であります。あっというまですね。11年も生きていればいろいろあるもので、心配することもありますが、何より楽しく過ごせてくれたらと思います。娘の誕生日ってことは『春原さんのうた』の主演である荒木知佳さんの誕生日でもあります。おめでとうございます。グランピングの朝食を堪能。10時チェックアウトかと思って準備していたら11時チェックアウトだった。ぼんやり過ごす。で早朝から気づいていたのですがシネマクティフ東京支部のTwitterアカウントが凍結されてしまった。多くのアカウントがよくわからない理由で一斉に凍結されているらしいですがそれに巻き込まれたようです。matsuさんと対応を相談。困ったものです。宿を出で細い山道を車で移動していたら、木陰から小動物が飛び出してきた。びっくりしたけどどうやらキョンの親子のようでした。この付近では繁殖してしまって害獣となっているそうです。かわいい顔してねぇ。海の方のお土産屋さんで実家への土産などを買う。帰りも海ほたるでランチとなってしまった。割高な回転寿司を食べたのですがめちゃくちゃ海苔がうまい。さすがの有明海苔。もっと軍艦ものを食べればよかった。家の近くまでもどってきて、ショッピングモールのおもちゃ屋さんと書店に行き、娘の誕生日プレゼントを買う。さらに図書館に寄りたかったが娘の体力が限界でそのまま帰宅。僕はひとり実家まで車を返却に。お土産を渡し、電車で帰宅。娘のリクエストであったアイスケーキ(誕生日ケーキ)を食べる。U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S2E7を見る。夜はラフランスさんと某収録。配信は8月になりますね。お楽しみにー。
■2023/7/19 4連休明けの水曜日。いやいや家を出る。朝ウォーキングをしていたら久々にカモさんたちが玉川上水路に帰ってきている。嬉しいな。休暇をとっていたのでもちろん仕事はたまっていますよね。誰かが代わりにやっといてくれたりはしない。お昼はマクドナルドでナゲットを食べる。夏の期間限定ソースの燻製風たまごタルタルソースで。なんかめんどくさい仕事多数。純粋に扱っている仕事量が多くてこなしきれない。予定より会社を出るのが遅くなってしまったが新宿へ向かう。移動中にDisney+『シークレット・インベージョン』E5を見る。盛り上がってまいりました!的な演出になっているけど、はたして盛り上がるのかな、次の最終回。カリコレ2023/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2023『オールドマン』鑑賞@シネマカリテ。帰りにラロッカさんやってたジブリスペースの最後の方を聴く。U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S2E8を見る。ケンダルのパフォーマンス最高じゃん。U-NEXT『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』を見る。面白い場面たくさんあるけど、長すぎるよな『フォールアウト』は。
■2023/7/20 木曜日。今日も朝ウォーキング中にカモさんを発見。しかも昨日より増えてきてる。わくわく。お昼は丸亀製麺にて、すだちおろし冷かけ(並)とジャンボカニカマ天。今日もなかなか仕事が終わらない。ずっと1日遅れで仕事してる感じ。仕事終わりで昭島へ。松屋にて、ごろごろ煮込みチキンカレー。書店でジブリの特集が掲載されているSWITCHを買ってしまった。こんなの買ってたらきりがないぞ、と思いつつ今はいろいろ読みたくなってしまっている。MCTOS『ギリ義理ファミリー』回に参加。野外から参加するのも気持ちいい季節。おバカな映画なので気楽に感想話せるのもいい。帰宅してシャワー浴びて、1本映画を見ようと思ったが眠くて眠くて途中まで。
■2023/7/21 金曜日。昨日の夜、途中で断念したAmazon Prime Video『シャイニング』を最後まで見る朝。お昼はOKのアジフライのり明太弁当(ごまソース使用)。U-NEXT『キリング・イヴ』S2E4を見る。仕事を早めに切り上げ恵比寿へ。ZAZEN BOYSのMATSURI SESSION LIQUIDROOM 19TH ANNIVERSARY。久々のZAZENのLIVE。久々のがっつりスタンディングのワンマンは疲れたけど楽しかった。チケットを譲ってくれたチートイツさん、ありがとう。帰宅して夕飯食べてシャワー浴びてから、clubhouseの『シャイニング』同時視聴、完走パートだけ参加。初見の人が怖がって見てくれていたようで何よりです。
■2023/7/22 土曜日。娘は今日から夏休み。でもがっつり塾の夏期講習で大変だ。まぁ僕はその間、映画を観に行かせていただきますが。とか思っていたら娘が発熱。。すべての予定がふっとび、娘を病院に連れていく。いろいろ困りますね。食べれるものを食べさせ、薬を飲ませ、やっと一息。なんだか僕もぐったりして昼寝。映画館に行くことはあきらめ図書館だけ行く。女子サッカーのW杯初戦を見る。BSでしか見れないのはけっこう不便ですね。Abemaで見れた男子のW杯は良かったなぁ。あとは自宅でSKIPシティ国際Dシネマ映画���(オンライン)で短編『寓』と『勝手に死ぬな』、長編『地球星人(エイリアン)は空想する』で見る。夜はclubhouseにて、U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S2E9同時視聴に参加。感想パートは家で話せなかったので外を散歩しながら。画像はclubhouseアイコンで使っていたMCケンダル。最高。
■2023/7/23 日曜日。昨日いろいろできなかった分、本日は映画を観に行かせてもらう。とゆうわけで朝から昭島へ。MOVIX昭島で『君たちはどう生きるか』2回目を鑑賞。そろそろ感想ツイートしても良いだろうか。日高屋のW餃子定食を食べる。U-NEXT『キリング・イヴ』S2E5を見る。MOVIX昭島にて『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』鑑賞。映画館を出たところでの同年代ぐらいの中年の男女の会話。「トム・クルーズの走りすごかったね」という女性に対し、「いやあれスタントだから」と男性の方が知ったかしてましたが、あれトムやってますからね。女性の方が正しいですからね。夜はclubhouseにて、U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S2E10同時視聴に参加。これでシーズン2完走。面白い回でしたねー。シーズン1最終回の繰り返しのようであり、実は反転、というお手本のような話の構成が炸裂していて見事。感想パートは夜の散歩をしながら話す。いろいろ大変だったけど、いい日曜の夜だ。これで全体の半分。シーズン3も楽しみです。
■2023/7/24 月曜日。今週も暑くなりそうですね。Meetingが多くて憂鬱です。お昼は丸亀製麺で冷かけ並とジャンボカニカマ天。子供が夏休みだからなのか、丸亀けっこう並びます。けっこう並ぶわりには席は空いている。テイクアウトが多いってことか。仕事終わりで実家へ。今日はわけあって実家に泊まらせていただく。娘といっしょじゃなく泊まるのって今はあまりないんですよね。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭(オンライン)で『ヒエロファニー』を見る。夜はけんす君、なんすけ君とDiggin' Amazon Prime Videoの収録。遅い時間までありがとう。
■2023/7/25 火曜日。実家でたっぷり朝ごはんをご馳走になり出勤。お昼ぐらいからどうも頭痛が。横にたりたくて公園のベンチでごろんとしていた。クーリッシュだけ食べて鎮痛剤を飲む。午後のMeetingになんとか2つ参加するが限界で早退。帰宅してすぐ寝る。とにかく頭痛が続いているので寝続ける。こりゃまずいな。
■2023/7/26 水曜日。本来のスケジュールであれば『ロキ』S2が今日スタートだったはずなんだけどな。朝まで断続的に12時間以上寝続けてやや頭痛はおさまった感じ。体温は微熱。鼻水あり。がしかしここは病院に行こう、と会社に連絡。休暇を入れて、本日入っていたMeetingにもキャンセルの連絡。近所の病院に行き検査。あぁ。ついに出てしまいましたコロナ陽性。実はこの前の土曜に娘のコロナ陽性が出ていたのでかなりの確率で感染するとは思っていたのですがついに。ここまでコロナにならずにきたのになぁ。いろんな予定がぶっとんでしまう。日曜までは外出できない。あららー。今はコロナの薬があるらしいが、僕は症状的に軽いので先生がおすすめしない、て事だったので鼻水の薬だけ出してもらう。カロナールは元々大量に持っているので大丈夫。昼ごはんはおにぎりとパンを食べてみたけどぜんぜんいける。ベッドで横になりながらradikoを聴いたり、TwitterのTLを追ったり。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭(オンライン)『僕が見た夢』を見る。あーもっと見たかったなこのオンライン映画祭。今日までなんですよね。期間がもう少しほしい。Disney+『シークレット・インベージョン』E6を見る。これで完走か。うーん。Disney+『一流シェフのファミリーレストラン』S2E1を見る。予告にミスリードがあったなぁ。clubhouseにて『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』感想会に参加、ベッドで横になりながら。準備しといたクイズ「イーサン・ハント」も楽しんでいただけたようで何より。
■2023/7/27 自宅休養な木曜日。朝だけメールと立ち上げ、会社に連絡したり、急ぎのメールを返したり。しんどい。頭痛が残っているのと、とにかく身体が休みたいようでけっこう寝てしまう。U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S3E1を見る。Disney+『一流シェフのファミリーレストラン』S2E2を見る。音源の編集を1本やる。これぐらいが精一杯だ。
■2023/7/28 自宅休養な金曜日。U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S3E2を見る。Disney+『一流シェフのファミリーレストラン』S2E3を見る。WOWOWオンデマンド『チェルノブイリ1986』を見る。音源編集を2本やる。
■2023/7/29 自宅休養な土曜日。ついに頭痛がなくなった感じがするのだが、めまいがするようになってしまった。うーん、これはコロナと関係ないかもしれない。でも困ったな。U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S3E3を見る。Disney+『一流シェフのファミリーレストラン』S2E4を見る。Netflix『ゼイ・クローン・タイローン』を見る。WOWOWオンデマンド『こんにちは、私のお母さん』を見る。WOWOWオンデマンド『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』を見る。夜は立川の花火大会だがさすがに行けない。娘とマンションの外に出て遠くに見える花火を少しだけ見る。
■2023/7/30 自宅休養な日曜日。やっぱめまいはあるなー。U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S3E4を見る。Disney+『一流シェフのファミリーレストラン』S2E5を見る。Netflix『ドリーム ~狙え、人生逆転ゴール!~』を見る。WOWOWオンデマンド『リング・ワンダリング』を見る。Apple tv +『ビーニー・バブル』を見る。夜にmatsuさんと某収録。うまく喋れただろうか。
■2023/7/31 月曜日。本日より復帰して通勤。朝ウォーキング、鴨ウォッチング。暑いけど楽しいな。大量の仕事がたまっていることを覚悟していたが、予想以上に近い役割の先輩がカバーしてくれていて本当にありがたい。お昼は丸亀製麺にて、ひやかけ並となす天。うどん札10枚使用でかけ無料です。中尾ちひろさんのカラオケツイキャスを見る。仕事終わりで昭島へ。U-NEXT『メディア王 ~華麗なる一族~』S3E5を見る。CoCo壱にて、THE牛カレー+ハーフ野菜。MOVIX昭島にて『イノセンツ』鑑賞。帰宅してから音源を1本編集。いやぁ大幅に予定がくるってしまいましたが、後半大変だった7月もこれでおしまい。
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iseilio-blog · 11 months
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週 刊 文 春
週刊文春 2017  6月號
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catch up
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可惜這次沒能 golf  高峰會  義大利 基 因 改 變
「遺傳子(基因) 可以改變。從根本改變人生的 Epigenetics 的
真實」 - Sharon Moalem MD, PhD
沙龍·莫勒姆 - 維基百科,自由的百科全書 (wikipedia.org)
讀後 竹內 久美子 週刊文春  2017  6月號
【正論】種の保存、種の繁栄という幻想 - 産経ニュース (sankei.com)
Epigenetics 是什麼意思 ?在 DNA 的特定地方,methyl group
一會兒附著,一會兒分離著,而且纏繞基因的蛋白質。如此依照
化學修飾的程度,產生基因的調節現象。因此,說基因可以改變,
正確的說是應該是「 基因Epigenetics 的發現狀態而得以改變。」,
並不是根本的 DNA 鹽基配列 可以改變。
甲基 - 維基百科,自由的百科全書 (wikipedia.org)
去氧核糖核酸 - 維基百科,自由的百科全書 (wikipedia.org)
乙醯輔酶A - 維基百科,自由的百科全書 (wikipedia.org)
Epigenetics並不是意外和簡單的發生。食物、飲料藥物、運動、
x 射線、焦慮, 緊張 . . . .。任誰都每天會面對一些大大小小的事情
與因素,而讓基因帶來變化的可能。
一對單卵雙胞胎,一方接受另一方的欺負,而另一方不受欺負的話,
受到欺負的一方的 Epigenetics 就會起變化。Epigenetics( 正確的
說就是它的啟動部份 )會附著很多。如此一來 Epigenetics 就處於
off 狀態,神經傳導 容易傾向不足,うつ 升高了 (憂鬱,台語
鬱卒 的所來自。)。
Epigenetics 的變化是一輩子,甚至持續數代都有可能。曾經患過
鬱卒病症,搞不好 Epigenetics  有問題的部份附著了過多的 吧,
或者大部份都治好了,對這些實在有點在意。 表觀遺傳學 - 維基百科,自由的百科全書 (wikipedia.org)
零距離科學:表觀遺傳學——創傷經歷能遺傳後代? - The News Lens 關鍵評論網
組織蛋白 - 維基百科,自由的百科全書 (wikipedia.org)
【正論】天皇が男系男子の理由を説く 動物行動学研究家 エッセイスト・竹内久美子 - 産経ニュース (sankei.com)
【正論】カープもトランプ氏も…勝利のキーワードは「赤」だった 動物行動学研究家、エッセイスト・竹内久美子 - 産経ニュース (sankei.com)
» インタビュー:竹内 久美子 (shikikensetu.com) 2017年に読まれた記事 5部門ベスト5発表! | 文春オンライン (bunshun.jp)
司馬遼太郎、初のコミック化! 密命をおびた若き剣士は「命はないものと心得ております」 | 文春オンライン (bunshun.jp)
本期美女 :
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伊藤 步
本期廣告 :
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俳優  堤 真一さん
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専攻医  岡本 幸代さん 本期料理:
【寿司】鮨 青木 銀座 素晴らしい職人の匠の技 - YouTube
日本美食 | 寿司 | 今年东京最佳寿司,就是这家! - YouTube
示 意 圖 ちらし鮨 - Bing images
aya 俱樂部
本來與閨蜜一起去旅行,可是第一日竟然在現地的 cafe 遇到了命運的
帥哥。因為說要嚮導觀光,一起走。敎了觀光雜誌沒有登載,在地人
才知道的地點,好吃的東西。雖然有點擔心,開了車子去到原本放棄
的遠處。對方應該也有想法 :「有男朋友嗎 ?」在場也沒有人,
就有了「ok」的意思。也去車遊夜晚。差不多就是要融化了的遊戲,
不知不覺的發出了聲音,進入本番充實了旅途之夜 ?全心全意的
帶領,過了一個大滿足之旅。
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supersoniclevel · 1 year
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真3プレイ記 その16
やべぇオモチャを手に入れてしまったので、真3をクリアしたらいっぱい遊ぼうと思います。 そのためにもまずはプレイ記を書きます。 内容:オベリスククリアまで
やってきましたオベリスク。 外観はかなり禍々しい感じでしたが、内装は落ち着いた感じ。というかこの壁の模様、なんだか妙に懐かしい感じがする……。 あ〜わかった! 地元の公会堂に似てるんだ!!! や〜学生時代に吹奏楽の地方大会などでよく行ってました。なつかし〜〜。あんまダンジョンて感じがしなくてすごい落ち着くここ。 そんなアットホームなオベリスクは、モイライ三姉妹の管轄下のようですね。 なんか高いところからすごいバカにされるし、自分たちの仲間のオセのこともすごく見下してるし、三人共微妙に属性は違うけどまんべんなく性格悪そ〜でおもしろい。 三姉妹自慢の月齢の仕掛けは、ちょっと悩むけど解けたら嬉しい、みたいな、ほどよい難易度でした。これはいい脳トレ。 途中で出てきたあみだくじの仕掛けが、三姉妹の発案なのか氷川の発案なのかがめちゃくちゃ気になる。 あ~これ先生の発案でもおもしろいな〜、あみだくじを提案する先生もかわいいし、それを採用する氷川もかわいい。 氷川、とりあえず先生には巫女になってもらわないと困るので、多少のご機嫌取りはしたと思うんですよね。病院でも主人公くんを始末したかったのに、先生に文句言われて折れてたし。 まあ仕掛けはいいんですけど、結構な長丁場なのに、休憩地点が後半まで無いのがだいぶきつかった……。 MPが尽きたら控えの子とチェンジする感じでなんとか命をつないでいく。物理耐性もちの悪魔が多いのがネックだし、結構な確率で逃げていくのも魔法無駄撃ちさせられてストレス……。 しかもソフトのエラーで突然クラッシュするという氷川の汚い策略により巻き戻しを食らう。 氷川め……(※言いがかり) さて、モイライ三姉妹(単体)戦は、真2のバジリスクみたいに、何回か戦ってると倒せる感じかなと思いこんでましたが、3周目くらいで、あっこれ指定の順番に戦わないと永遠に終わらないやつだ……と気づき、だいぶアイテム使い込んでしまったのでロードした。 さらにラケシス戦で、���カラカーンがかかってると思って気合い突撃したらテトラカーンだったので全滅した。(しょうもない負け方を……) 三姉妹め……(※全部プレイヤーのせい) ところでここの、クロトに姉妹の情夫にしてやるって言われるのめちゃエロいですね。誰か個人の所有物ではなくて、「姉妹の」共用ってとこがまた……いい。 しかしそういういかがわしいのは、氷川総司令的にNGらしいです。まあコンプラは大事ですからね。部下が高校生を性的搾取していたとか明るみに出ようものなら、ニヒロのクリーンなイメージが壊れて支持率が急落直下の可能性もあります。 ……あるか? むしろ一部の悪魔に人気出そう。 とかなんとか遊んでる間に姉妹はちゃんと倒したので、ついに最上階の先生のもとへ向かいます。 あ、先生、ちゃんと人間の姿のままだ!! よかった…… ……よかったね、勇くん。 もう、どうでもいいのかもしれないけど……あのとき勇くんが先生のことを助けたいと思ってた気持ちは、本当だと思うから。 遅くなっちゃったけど、先生、助けられたよ。 しかし先生まさかの逆さ吊り状態だったので、パンツスタイルで良かったね……。 先生がって言うか、氷川が良かったね。 だってどうするこれ万一スカートスタイルだったら……オベリスクが完成してあとは巫女をシステムに取り込むのみとなったときに、スカート姿の先生を逆さまに出来ないという最悪の展開になるじゃん。 なんとか先生を逆さまにしないでもいけるようにシステムの調整を強いられる氷川とかおもしろすぎるでしょ。 あるいは事前にパンツスタイルが似合うと褒めておいて、受胎当日にパンツスタイルで来てくれるように誘導する氷川がいたのかもしれません。服を贈るまでやると気持ち悪さが出てきちゃうからな、そこまではしないと思うけど。 や〜〜先生と氷川のコンビ、なんかしらんけど面白いんだよな……二人で飯とか食いに行ってほしい。カメラ入れてモニタリングしたいわ。 (いいから早く助けてやれ) なんでか触れたら先生を解放することができました。人修羅パワー。 病院の屋上で、再会できたらすべてを教えてくれる的なことを言ってましたが、「自分には目指す世界があったけど氷川に騙されてこのザマよ」的な内容しか聞けませんでした。 お、思ってたのとちがう……。 先生は、誰もが安らぎを求めるばかりで成長していこうとしない前の世界が嫌いで、停滞してゆく人類の未来を真剣に憂えていた。 ということは、わかったけど……。 でも受胎を起こしたのは、結局氷川に踊らされて、自分の思う通りの世界を作れるって思ったから。それは……やはり……勝手ではないか。と思うのだ……。 氷川だって、なにもただただ世界を手に入れて支配したいわけではなくって、理想とする世界があって、その実現のために前の世界を全部犠牲にしたわけでしょう。それと何が違うんだ。 ていうか、先生はもっとこう、創世のキーとなる存在なのかなって思ってたんですが、まじで氷川のマガツヒ集めのために「次の世界の中心になっていただく」とかいう安い口説き文句でホイホイ使われちゃったのか。 先生……いまさら言ってもあれだけど……本当気をつけて。あの、詐欺とか。 そんな先生は、ここで逆さ吊りにされてる間に、神様?と出会ったらしいです。(メガテンじゃなかったらちょっと引くポイント) その神様に、自分にもコトワリを授けてくれるよう呼びかけますが…… コトワリどころか神様本人が直接inしてくる。 ヒェ……なんだかおぞましいけどゾクゾクするこのビジュアルは……正直嫌いじゃない。 しかしこのアラディアとかいう神様、「自由をもたらすが我が使命」らしいんですが、じゃあまず先生の体を乗っとって喋るのをやめなよ。 しかも「創世へ向かえ!」「世界を巡り見よ」とやたら俺に命令してくるし、言いたいことだけ言って先生を連れ去ってどっかに消えちゃうし、もう少し我々にも自由をもたらしてほしい。でもストック2体追加は普通にありがとう。 呆気にとられていると、かなりお久しぶりの小さいおじさんルイサイファー(仮)が登場し、「出来の悪い貴方」にフォローを入れてくれます。ごめんねぇ~力が4しかなくて(そうじゃない) なんと人修羅くんはマガタマを食わされたことにより、上着だけではなく創世する権利までも剥奪されていたことが判明。 え~~俺にも世界作らせてよ! 上着も返してよ! どこにやったのまじで。なんで取ったの。世界の秘密よりもそれが一番知りたい。 とにかく人修羅くんは自分では創生することができないので、候補者たちの意見をいろいろ聞いて、支持する候補者の後援会に入ってサポートしなさいということらしいですね。 現時点で出馬を表明している氷川と千晶ちゃん、そしておそらく、今後は勇くんと先生も選挙戦に加わってくるでしょうが…… ……ヒジリはどうなのだろう? 氷川の創世を阻止しようとするのは、彼にもなにか求める世界があるから? それとも、氷川の独走状態に待ったをかけて、皆がフラットに争えるように、お膳立てをしたいのか……? う〜〜ん。なぞは深まる……。 とりあえず坊っちゃま的には、選挙の結果はどうでもいいんで、その過程で人修羅くんが藻掻き苦しむさまを楽しませなさいよって感じみたいですね。可愛い顔して趣味が悪い。 一気にいろいろ言われてパンク気味ですが、ひとまずナイトメアシステムは止まったっぽいので、ウロコのおじさんのところに報告に戻ります。 そういや氷川に会うのも楽しみにしてたんですがいなかったな~。ストーカーの気配を察知して引っ越したのかもしれない。さす氷川。
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thesunabar · 1 year
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如月廿一日(火) ⁡ ✝️いつまでもあると思うな親と店✝ 88㎏⤵️⤴️ポンコツ肥満は今日もぼんやり ⁡ ⁡ 今月は加速度あげて一日が過ぎていきます💨 冬の晴れ間が続いて乾燥パキパキですが、日中は穏やかに汗ばむ陽気☀️ ⁡ NYFS開いてます空いてます🚪 今日は天才武藤敬司のファイナルマッチ もう1人の天才三沢光晴がもし存命なら… ⁡ 本日ももちろん、いつでもお席がご用意できる雪隠詰を暖かくして、皆々様のご来店をおまんちしております💋 ⁡ 今月は革命君月間なので、信州亀齢、浅間嶽、浅茅生、奥能登の白菊、越前岬、そしてロ万Revolutionがオンリストです🍶 グイグイ飲み干して🙏 ⁡ 日めくりカレンダーによれば「驕れる者久しからず」だそうです🤔 ⁡ ⁡ ⁡ 牡蠣は北海道厚岸と三陸山田🦪 ⁡ ふぐ皮とカラスミの卵蒸、重慶飯店の麻婆豆腐、トマト卵炒め、ウインナーたまご🥚 生ハム ハモン デ テルエル切落とし、エ・イ・ヒ・レ😘 ⁡ 生ハムと青とうがらしの包みピザ、豚ロースの味噌生姜焼き、セセリ串葱蒸し焼き、も、おススメです💡 ⁡ 〆ものは、 クミン焼きそば 広島菜と紫蘇の混ぜごはん焼おにぎり カラスミ稲庭素麺 ⁡ ⁡ AKABU NEWBORN、横山五十 ホワイト大吟醸、雪の茅舎 にごりパック、仙禽 雪だるま、浅茅生は剣呑、信州亀齢は山田錦と美山錦とひとごごち、十四代は本丸に角新本丸に純吟槽垂れetc. ⁡ ⁡ 【如月の店休日】 5(日) 12(日) 19(日) 23(㊗️木)※貸切営業 26(日) ⁡ ⁡ 【🚨唎酒コース🚨】 ・最初の1時間は3300円(4〜5杯) ・延長は1時間毎に1100円(状況に応じて) ※税込、小鉢付き ※グラス交換制 ※お酒は肥満のおススメを順に ※1組1名から4名迄 ⁡ 【⚠️予約制⚠️フードセット】 ・2名様から ・¥7700(税込) ・150分制(ラストオーダーは30分前) ・ガリ、突き出し、生ハム、卵、魚、肉、〆 ・肥満おススメ日本酒をご提供(4〜5杯) ⁡ ◎お席のご予��、貸切(8名様から)、承ります →お気軽にお問い合わせください📞📲 ※貸切予約はご来店ください🍶 ⁡ https://sunabar.thebase.in/ 視野を広く裾野を広く🌋 ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします🙏 ⁡ ◎手洗いと手指消毒の励行🥷 ◎無駄な大声(地声含む)は永遠に自粛🙅 ◎マスクや距離感など優しいキモチ👼 ⁡ アタシ 待つは ⁡ どうぞ よしなに ⁡ かしこみ かしこみ ⁡ #新四谷舟町砂場 #the_neo_sunabar #四谷舟町砂場 #舟町砂場 #the_sunbar #日本酒スナック #NYFS #荒木町 #四谷三丁目 #舟町 #日本酒 #焼酎 #ワイン #麦酒 ⁡ ♨️新四谷舟町砂場(Neo Yotsuya Funamachi Sunabar) 〒1600007 東京都新宿区荒木町6 ルミエール四谷1FA 0333545655 [email protected] 17時頃から24時入店(変更の可能性有り) ※ラストオーダーは気分次第よ責めないで😘 不定休 facebook.com/NeoYFS facebook.com/the.sunabar instagram.com/the_sunabar twitter.com/_sunabar (新四谷舟町砂場) https://www.instagram.com/p/Co6uPrOy0DY/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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mskdeer · 1 year
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儀仗官について1
「聖アヴァルクの儀仗官」の設定続き。ルミリアンナ伯爵令嬢が就いている役お仕事。設定2はこちら。
令嬢なのに仕事をしているのは珍しいが、この役職にキャリアスキルなぞ不要。黙って居ることが出来るなら誰でも出来る。……と思われている。本当の役目が判明したあとは「閣下(Your Honor)」と呼ばれる。
▼概要
オルドーグ小王国形成期に作られた役職。神国の影響を受けて作られたと言われるが、この時代の人たちは儀仗官の成り立ちを忘れてしまっている。
謎の杖を持っている。司祭ぽくても聖職者ではない。皇帝の隣で「由緒ある杖」を持って佇み権力を見せびらかす役目。昔は「幻獣の意志を聞く」という真っ当なお役目があったけれど、作中時間軸では幻獣が姿を消して久しい。よって完全にお飾り役職。
系統は文官。軍人や騎士は就任不可。シビリアンコントロールが効いている。なぜ文官のみなのか? は儀仗官の成り立ちまで遡らないと分からない。古きを生きた「聖なる角」なら知っているらしい。
以下、詳しい設定。
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▼儀仗官の仕事
儀仗官はパーティーや外交など派手な公務には必ず付き添う。秘書や書記官みたいに聞こえるが、儀仗官が何か言ったところで聞き入れられない。政治的意見はもちろん、雑談も歓迎されない。「あっ」とかうっかり口を開こうものならお前ごときは黙ってろと周囲から睨まれる。だってお飾りだもの。
つまるところ「儀仗官」の仕事で大事なものは「儀仗」であって、杖を持つ人間の意志は不要。むしろ持ってる人間の姿は見せるなとさえ言いたげな感じ。ヤダー。
まあ意見は求められないとは言え、皇帝と直接言葉を交わせる近侍であるゆえ、影の権力者になり得る可能性もある。……が、いかんせん影の権力者にまで登り詰めるにはまず「儀仗官ごときが…」と見下されている部分を克服しないといけない。皇帝のお側付きというプレッシャー+自分自身は見てもらえないという、大目に見てもあまり美味しくない立場。
▼儀仗官の立場
その証拠に宮廷内の地位は低め。吟遊詩人くらいの扱い。でも大事な大事な杖の持ち主=皇帝の側仕え=最低でも上流貴族から選ばれてしまう。前述した理由で常識的な貴族ならお断り願うお仕事の為、選ばれたら完全に貧乏クジ。大昔の幻獣伝承が残る平民の間ではなぜか憧れの仕事だったりするけれど、貴族なら屈辱と捉える人間も多く、貴族間の嫌がらせとして儀仗官就任が使われたりする。
また、儀仗官に就任している間は未婚の人間が選ばれる。役職についている限りは結婚は出来ない。婚約は可能。 この職には男性が就くので問題なかったのだが、160年ぶりに女の身で儀仗官に就任したルミリアンナは婚期を逃してしまった。
▼儀仗とは
白銀の杖。正式名称は「翠灯の盃」。大きさは185cmくらい。細くてかなり軽い。でも力いっぱい岩や剣をぶん殴っても折れない強度がある。盃に似た杖上部には流水をイメージした装飾が施されている。
由緒ある杖。国教が存在しない(色んな宗教が混ざり有って共存している)帝国では国指定の教会も存在しない。だから宗教的な意義のあるブツは貴族や皇帝が自分で保管することになる。そういった物の一つが、この儀仗。
かつては盃内に魔法の氷を拝していた。幻獣が作り出した氷らしいが、今は存在せず、ただの受け皿ぽい部分でしかない。言い伝えでは、氷は祝福が消えるまで永遠に溶けないそうだ。伝承本だと「青き龍角 作りもうた氷 内に碧玉の炎を宿し 落日を照らす」とも書かれており、碧灯の盃は大変幻想的な姿をしていたことが分かる。
盃のすぐ下には丸い輪。円環にはツルが巻き付き、中心の柄と接する部分にカッティング加工した真っ白な宝石が埋め込まれている。触ると暖かみがあり、柔らかさを感じる不思議な石。成分的にアルグシュニフの花が何らかの形で石化した宝石と推定されるも、誰も製造方法は分からず。
柄の一番先(床側)にも同じく白い宝石が埋め込まれている。柔らかいので床を傷付けない。助かる。
▼伸縮性
杖は伸縮性があって、儀仗官が望めば特殊なブレスレットになる。このブレスレットは杖を出している時は杖と持ち主を物理的に繋ぐ鎖へ、しまう時はブレスレットの飾りとなる。
▼伯爵家の任命
ルミリアの家系、ソニエール伯爵家は時の寵児クリスタンヴァル公爵家に盾突いていた。そのため、筆頭公爵家一派による嫌がらせとして伯爵家に儀仗官任命の話が流れてくる。
父ディミトリ伯爵は断れないよねえと笑顔で兄オーギュスタン次期伯爵へ投げた。兄は「いいよやるよ~!」と返事したものの遊び人でチャラすぎたらしい。宮廷側から「皇帝の隣に黙って立ってなんて居られないだろう」と逆に却下されてしまう。
断れない話なのに、もう伯爵家って私しか居ないじゃん……? となったルミリア。泣く泣く任命を受け入れることに。このことで兄に対し「コノヤロッ」と思ったルミリアンナだが、オーギュスタンが変わらず妹を溺愛するため兄妹仲は大変宜しい。
ストーリーは任免されてから数年後のお話。
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oharash · 2 years
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孤独なわたしの星
 黄瀬が真剣な顔で、付き合ってくれ、って言ってきたのは冬の終わりだった。  いつも俺の後をついてまわってワンオンワンを仕掛けてきて、俺(とテツ)の名前ばっかり呼ぶ黄瀬のことは割と好きだった。
 俺���とは違ってバスケと学校以外の世界を持ってる黄瀬は変なところで大人びてて、周りに合わせるようにお行儀よくニコニコしてることも多かったように思う。そんな黄瀬にお前ホモなの、とか、聞くの��何か癪だった。そんなことを気にする俺の方がガキのような気がして。黄瀬が知っているきらびやかな世界ではそんなの当たり前なのかも知れない。引き延ばす選択肢はなかった。時間をかけてわかることじゃないいと直感的に思ったから。部活のない日で、ストリートバスケであったまった体が妙に熱を持っていたのを覚えてる。迷った末にOKを出した。付き合うとか正直よくわかんないけど、一緒に帰ったり部活以外にもバスケしたりすればいいんだろ。それならいつもと一緒だし、ずっとバスケの相手がいるってのは結構いいかも知れない。どのみち当時の俺は365日バスケしてたようなもんで、正月なんかは人を呼ぶのも躊躇してたから。付き合うようになったらそういう日に呼んだっていいだろ。こいつはそこそこ上手いし、どんどん上達するからやってて楽しいし。  毎日一緒にバスケしようぜ、と言ったら、黄瀬は今まで見たことない顔で笑って、しゃがみこんだ。    俺らの関係が変化したことはあっさりテツにバレた。居残り練習を終えた後のロッカーで、「黄瀬くんのどこが好きなんですか」という声が宙に浮いた。 「あ、えー」 「誰にも言いませんけど」 「あー…顔? おい何だよその目」 その場で考えた答えだが意外と俺の中でしっくりきた。テツがひどい顔をしていたが仕方ない。 「青峰くんって面食いだったんですね」 「そんなんじゃねえけど…汚いよりキレイな方がいいだろ。容姿も才能のうちだって、ほら赤司も言ってたし」  何かこの言い分だと俺が黄瀬のことそんなに好きじゃないみたいじゃないか。 「黄瀬くんは、青峰くんのことが大好きですね」 「何が言いてえんだよおめーはよ」 「どんな感じなのかなって、興味があっただけです」  テツが微かに笑って、俺は心のどこかで安心した。 「あ、いたいたー。俺も一緒に帰りたいっすー」  委員会だか何だかで出ていった黄瀬がタイミング悪く戻ってきて、俺とテツの会話は強制的に打ち切られた。それからテツが黄瀬の話を振ってくることはなかった。    俺はもともと制服の上にコートは着ないけど、春が近くなっていよいよマフラーもいらなくなってきた。黄瀬は身に着けるものがいちいち垢抜けていて今日も何のブランドか知らないが柔らかそうなマフラーを巻いていた。テツは本屋に行くとか言って途中で抜けた。俺らの決まり事で今日は俺が黄瀬を家まで送っていく番だった。  隣を歩く黄瀬の横顔を見る。バレても別にいい。どの角度から見ても、何ならどれだけ近寄っても黄瀬の顔はキレイだ。いいドライブをずっと続けられてるような甘い多幸感がある。自分の顔も別に嫌いじゃないけど、黄瀬はつくりからしてやっぱり違う。 「お前のねーちゃんも美人なの」 「えー? あーまあ、カワイイんじゃないッスかね。多分。何すかいきなり」  視線に気づかないふりをしていたんだと思う。畜生モデルめ。 「てか、青峰っちにあんまり見られると恥ずかしいんすけど」 「バスケしてりゃ死ぬほど睨み合ってるだろうが」 「いやそーいうんじゃなくて、地味に、恥ずかしいっすね」  でっかい目を細めて笑う。その甘ったるい声に、俺は罪悪感をたまに覚える。  最近黄瀬は俺と何かをしたがっているようで、多分それはキスとかそういうもので、でもハッキリとは言わない。自覚があるのか何なのか、その察してオーラをやめろ。 (キスくらいしたっていいだろうか)  でも俺、したことないんだよ実は。黄瀬はあるらしい。そりゃな。何なら俺は童貞だがこいつは違うだろう。それも何か癪だ。  チームメイトの他愛ない話をして笑う。俺がこいつを嫌いになるなんて全然考えられないけど、例えば5年後に俺らはこうやって一緒にはいないだろう。結婚とか全然考えられないし(そもそも日本じゃ俺らは結婚できない)、まちで会うカップルみたいに、仲良く寄り添う姿も想像できない。それでも、矛盾しまくっていても、俺は黄瀬に忘れられたくない。俺も忘れたくない。 「なあ黄瀬」  キスしたら、5年後も10年後も、俺らはお互いのことを忘れられないでいられるだろうか。  まさかOKをもらえるなんて、夢にも思ってなかった。いやちょっと嘘。正直フィフティだと思っていた。青峰っちの価値観は動物的でよくわかんないとこにあって、バスケ以外に大したこだわりはないように見えたから。巨乳が好きってのは俺には大層不利な条件だったが、それも見た目を重視するものだと数えたら俺にも勝ち目はある気がした。周りの目を気にするタイプでもないし俺の存在が青峰っちの中で、もし、もし一線をわずかにでも越えていたら。その可能性にかけた。長い沈黙が流れた気がしたけど、後から思えば彼の逡巡は一瞬だった。眉間にすげえ皺よせて、唸るようにひっくい声で、「わかった、から、毎日一緒にバスケしよう」と言ってくれた。  あの瞬間俺は世界で一番幸福だったように思う。  冬を越えて春を越えて、俺らはものすごいスピードで変わっていった。俺らの関係は変わらないのに、俺らの体は昨日と今日で別物のように生まれ変わっていく。どんどん先のものへ手が伸ばせるようになって、どんどん早く走れるようになって、エネルギーは無限に湧いてくるようだった。考えられる範囲は何ひとつ変わらないのに、体は昨日より遥かに動く。広く、遠く。身体と心は密接につながっているということが何となく理解できた。体の変化に心がみるみる引きずられていく。ずっと気持ちが浮ついていた。  夏にはそれはもう決定的になっていて、今までの言葉や表情ではもう気持ちをやりとりできなくなっていた。それでも義務のように近くにいたのは、俺の意地だったのか青峰っちの意思だったのか、俺には終ぞわからないままだ。 「風邪?」 「中日だからいいものの、大会中に仕方のない奴なのだよ」 「あー緑間っちそれさ、俺に行かしてよ。俺青峰っちに今日返さなきゃいけないもんあるんすよ」  緑間っちから明日提出らしい真っ白の進路希望調査を受け取った(机の中に突っ込んだままだったらしい)。それは青峰っちに会うための正当な切符のようだった。そんなものがなくたって俺らは恋人なのだから、いつでも会えるはずなのに。  その頃の青峰っちは、表面的には大層静かだった。前は黙っていようが何だろうが騒ぎ立てるような存在感があったのに、それはもう、とても静かだ。 「うつんぞ」 「いーっすよ」  怠そうに起き上がろうとしたのを腕で抑えて、俺は青峰っちのベッドに肘をかけてフローリングに座り込んだ。 「緑間っちに明日のラッキーアイテム預かってきたっすけど」 「あーその辺置いといて…」  静かだけれど、薄皮一枚隔てた向こうに嵐がある。けれど風邪のせいか、今はそれも大人しい。  付き合いたての頃と変わったのは、沈黙が居心地悪くなくなったことだ。床に放ってああった新しいジャンプをめくった。背中越しに、青峰っちが寝息をたてたり薄く覚醒したり、あちらとこちらをさまよっているのを感じていた。 「なー黄瀬…」 「なんすか」 「今日さ、やることなくて昼間テレビで野球見てたんだわ。甲子園」 「ああ今やってんすね」 「俺、野球とか全然わかんねんだけどさ、観てたら面白そうで」  グラウンドを思い出す。スポーツはそれなりに一通りやったけど野球には足が向かなかった。坊主になるのが嫌だったというただそれだけの理由だ。 「なっちゃう高校球児?」 「それもいーかもなー…あれ、ホームランとか打てたら、気持ちよさそうじゃん」 「青峰っちがやるなら俺もやるっすよ」 「坊主じゃモデルはできねーなー…」  青峰っちが微かに笑った。この人が笑うのを久しぶりに見た気がする。「一緒なら坊主でも何でもいいっすよ」と返したら、返事はなかった。本音なのに。  本音だった。髪だろうがモデル業だろうが、それを捨てれば一番欲しいものが手に入るなら、何だっていい。  体が毎日生まれ変わっていく。それに心も引きずられる。俺はまだ、これからだってこの人が好きなのに、前と同じ周波数ではもう言葉がやりとりできない。  青峰っちが俺の背中に触れた。やがて聞こえてくる寝息に、この人の微かな休息を祈った。  全てが静かに壊れていった、俺らの二回目の夏の、エアポケットのような時間のはなし。
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kachoushi · 2 years
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各地句会報
花鳥誌 令和4年9月号
Tumblr media
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和4年6月2日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
愛猫の裏声しきり猫の恋 喜代子 吾が枕かすかに匂ふ梅雨の夜 都 忘られぬ都忘れの名も色も 同 君待ちていつもの位置に置く円座 同 夏至の日の夕日急がず海に落つ 同 雨上る藍より青き四葩かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
老頭児の浜灼けさらし雲の峰 順子 サンドレスのボタン外して眠りをり 和子 又ひとつ汽笛と薔薇の香を混ぜて 三郎 海風に揺れて売らるるあつぱつぱ 光子 夏暖炉婦人の長き留守を待つ 慶月 又違ふ汐風と薔薇の香りと 三郎 もう薔薇は厭きたと銀髪の女 千種 開港の跡ことごとく薔薇として 同 ロザリオを石のクルスに掛くる夏 炳子
岡田順子選 特選句
枇杷のなるフランス軍の駐屯地 きみよ 又ひとつ汽笛と薔薇の香を混ぜて 三郎 丸窓を過ぎるマダムの夏帽子 眞理子 乳母車より乗り出してあぢさゐへ 光子 十字架と昼を沈めて夏の蝶 和子 麦秋の港から来る貨物船 いづみ 海風を拾ひ歩きの夏帽子 はるか 開港の跡ことごとく薔薇として 千種 潮の香も薔薇の香���ある司祭館 炳子 客死せりそよぐバナナの葉の下に いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
鯉幟降ろされ空は日常に 佐代子 久々に人の気配や四葩咲く 益恵 漁期終り蜑六月の浜に立つ すみ子 青嵐一往復に果つ鉄路 益恵 若きらは羽化登仙に夏の町 悦子 骨酒となりて香の立つ岩魚かな 宇太郎 沼に立つ青鷺衛士の貌をして 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
梅雨蝶の低くころがるやうに飛び 秋尚 十薬の花の展ごり年尾句碑 美枝子 天辺から影の崩るる栗の花 秋尚 紫陽花や湿りを帯びし杖の音 三無 やとの風静かに流る菖蒲園 瑞枝 梅雨曇陽子の墓所に赤き供花 亜栄子 河鹿鳴く信濃の里の蒼き夜 美枝子 錆色に形とどめて朴の花 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
太陽の金色に燃え麦の秋 中山昭子 夏潮の深き浅きに海女の息 世詩明 麦秋や金の波打つ十町歩 英美子 耳すませ月下美人のひらく音 同 夏燕影を落とさぬ速さかな みす枝 神楽笛青田の波を操りて 時江 ひとところ湧くがごとくに蛍舞ふ 信子 気が付けば妻は近くに蛍の夜 三四郎 田植済み一村深き寝息かな みす枝 句友逝き麦秋の野の遺さるる 中山昭子 刻刻と力漲る植田かな みす枝 水現れて二つに割れて女滝かな さよ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
路地裏に古書店短夜のデジャヴ 登美子 十薬の花を巡りて隣家かな 紀子 赤い服着て子らの行く夏の森 あけみ 通院の道すがらとは薔薇に眼を 令子 薔薇園のアーチを出れば此岸なり 登美子 薔薇の園老い就く母を飲み込むる 同 薔薇園へ行きしアーチを潜りきし 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月15日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
夜には夜の風の匂ひや遠蛙 雪 はつきりと蛙となりし声に啼く 同 庭下駄に僅かな湿り梅雨の宿 千代子 時鳥雄島の森を鳴き交し 同 十字架の見えつづく道薔薇咲ける 令子 ジューンブライドも年かさね老いてゆく 同 藍深き防具の少年青嵐 笑子 寺の蟻行き着く先は経机 泰俊 放課後の曲は窓より万緑へ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
涼しさを木々が集めてゐる故山 かづを 日本海梅雨てふ黙のありにけり 同 靴脱ぎに僧の下駄ある走り梅雨 たいし 能面の深さ秘めたる梅雨の宿 同 涼しさは江戸の名残りの箱階段 千代子 観音は金色にして梅雨の中 和髙畑子 剣持ちと神の使ひの伊勢神楽 やす香 白きものばかり干されて夏に入る 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月17日 さきたま花鳥句会
片削ぎの武甲の嶺や夏霞 月惑 菖蒲田や八ッ橋傘を除け合ひて 一馬 五月雨や氷川の杜を浄めける 八草 ほむら立つ大地哀しき麦の秋 裕章 白絣母の遺品の鯨尺 とし江 白蓮と言へどほのかに紅を乗せ ふじ穂 水匂ふ闇をひきずり蛍狩 康子 水に映ゆ早苗見下ろす浅間山 恵美子 ���き薔薇ノスタルジーと名のありき ミトミ
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令和4年6月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
青蔦に窓を狭めて駐在所 斉 頂上に遺跡眠らせ夏木立 慶月 あどけなく谷戸の早苗のそよぎをり 幸風 悠然と闇ゆるがせて黒揚羽 軽象 古の山気を纏ひ黒揚羽 炳子 蟻行くや弥生時代と同じ道 佑天 釣鐘を五つぶら下げ茎傾ぐ 白陶 木下闇鎮もり眠る木霊達 眞理子 くるぶしを立ち上りくる草いきれ 千種 乗り換へし草のさ揺れやかたつむり 同
栗林圭魚選 特選句
蜘蛛の囲や無防備なりし腹見せて 亜栄子 十薬や森の􄼱間を埋め尽し 同 雨後の朝でで虫のそり弛むかな 同 しやぼん玉子等の高さに風集め 同 塗り残したるが気掛り半夏生 秋尚 緑陰に尺八びやうと流れをり 佑天 朝方の雨も上りて破れ傘 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月20日 萩花鳥句会
ホトトギス啼きし裏山雨後の夜 祐子 夢うつつ公金一獲明易し 健雄 夜通しの仕事となりし辣韮漬け 恒雄 梅雨寒や足元摩るひと夜かな ゆかり 坂道を蹴上がり来るや青嵐 陽子 地下足袋で踏んばる竿に鮎跳ねる 美恵子
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令和4年6月25日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
大緑蔭佇む人も青みたり 三無 公園の何処を歩すも涼風に 怜 雛鳥の如く口開けかき氷 史空 半夏生あふれて白き風光り ます江 見送りは紫陽花揺れる線路傍 エイ子 日に向かひ一途に咲くや苔の花 貴薫 緑陰や木々のざわめき鳥語落つ エイ子 紫陽花に圧倒されてしやがみても 和魚 一歩ごと紫陽花の色変りゆく ことこ 梅雨晴れや台地の風の心地良き エイ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
神池は母なる海へ蜻蛉生る 慶月 炎天へ神の鳩にはなれずして 順子 雅楽笛浮遊してゐる風死せり いづみ ぬつと黒く太く鳥居が茂より 和子 灼くる杜かの海鳴りのはるかより はるか 籐寝椅子かつては海の見えし部屋 要 短夜の狛犬の見た海の夢 いづみ 玉砕はこんな日かとも油照 慶月
岡田順子選 特選句
濠ひとつ蓮の樹海となりしかな 俊樹 弟も妹も亡く合歓の風 梓渕 ぬつと黒く太く鳥居が茂より 和子 枇杷落ちて錆びゐるままの男子校 要 短夜の狛犬の見た海の夢 いづみ 海千山千の漢汗ぬぐふ 政江 神池は母なる海へ蜻蛉生る 慶月
栗林圭魚選 特選句
アッパッパ気怠い午後の瞼なる 政江 灼くる杜かの海鳴りのはるかより はるか 白鯨のやうな雲ゆく日の盛り 順子 黒揚羽気怠き昼の残りけり 炳子 迷ひ出し土偶めきたるサングラス 順子 神池の石灼け鳩の足赤く 要 海千山千の漢汗ぬぐふ 政江 鮮らけく小雨に浮ぶ濃紫陽花 幸風
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月31日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
文机に古き艶書や多佳子の忌 一涓 江戸見遣る梅雨入も漂と佐内像 同 還俗の一人となりてサングラス 同 笠深く垂れて編笠百合となる 雪 芍薬の花の何処かにいつも蟻 同 昔から好きに生きてる単帯 昭上嶋子 蛍の灯恋の暗号送りをり みす枝 口閉ぢしままの狛犬苔の花 たゞし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
暁に鳴るは鉄砲百合の花 成子 花楝仏心遠くけぶらせて 久美子 紙飛行機飛んで戻らぬ夏の海 ひとみ 少女らの腿でわけ入る青山河 佐和 海酸漿鳴らす少女の私へと ひとみ 白玉や雨の過ぎたる城下町 喜和 指鳴らす彼は嫌ひで空梅雨で 由紀子 乾坤の弾みさながら雨蛙 朝子 あめんぼの踏むは魔法の水ならん 睦古賀子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
団子虫ころりころりと梅雨に入る 雪 此の辺りかつて洗ひ場初蛍 同 九頭竜の瀬に囮鮎てふ哀れ 清女 草や木も梅雨の暗雲塗りこめし 希 葭切の物申すかに急かしをり 笑
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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toubi-zekkai · 3 years
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厚着紳士
 夜明けと共に吹き始めた強い風が乱暴に街の中を掻き回していた。猛烈な嵐到来の予感に包まれた私の心は落ち着く場所を失い、未だ薄暗い部屋の中を一人右往左往していた。  昼どきになると空の面は不気味な黒雲に覆われ、強面の風が不気味な金切り声を上げながら羊雲の群れを四方八方に追い散らしていた。今にも荒れた空が真っ二つに裂けて豪雨が降り注ぎ蒼白い雷の閃光とともに耳をつんざく雷鳴が辺りに轟きそうな気配だったが、一向に空は割れずに雨も雷も落ちて来はしなかった。半ば待ち草臥れて半ば裏切られたような心持ちとなって家を飛び出した私はあり合わせの目的地を決めると道端を歩き始めた。
 家の中に居た時分、壁の隙間から止め処なく吹き込んで来る冷たい風にやや肌寒さを身に感じていた私は念には念を押して冬の格好をして居た。私は不意に遭遇する寒さと雷鳴と人間というものが大嫌いな人間だった。しかし家の玄関を出てしばらく歩いてみると暑さを感じた。季節は四月の半ばだから当然である。だが暑さよりもなおのこと強く肌身に染みているのは季節外れの格好をして外を歩いている事への羞恥心だった。家に戻って着替えて来ようかとも考えたが、引き返すには惜しいくらいに遠くまで歩いて来てしまったし、つまらない羞恥心に左右される事も馬鹿馬鹿しく思えた。しかしやはり恥ずかしさはしつこく消えなかった。ダウンジャケットの前ボタンを外して身体の表面を涼風に晒す事も考えたが、そんな事をするのは自らの過ちを強調する様なものでなおのこと恥ずかしさが増すばかりだと考え直した。  みる���ると赤い悪魔の虜にされていった私の視線は自然と自分の同族を探し始めていた。この羞恥心を少しでも和らげようと躍起になっていたのだった。併せて薄着の蛮族達に心中で盛大な罵詈雑言を浴びせ掛けることも忘れなかった。風に短いスカートの裾を靡かせている女を見れば「けしからん破廉恥だ」と心中で眉をしかめ、ポロシャツの胸襟を開いてがに股で歩いている男を見れば「軟派な山羊男め」と心中で毒づき、ランニングシャツと短パンで道をひた向きに走る男を見れば「全く君は野蛮人なのか」と心中で断罪した。蛮族達は吐いて捨てる程居るようであり、片時も絶える事無く非情の裁きを司る私の目の前に現れた。しかし一方肝心の同志眷属とは中々出逢う事が叶わなかった。私は軽薄な薄着蛮族達と擦れ違うばかりの状況に段々と言い知れぬ寂寥の感を覚え始めた。今日の空が浮かべている雲の表情と同じように目まぐるしく移り変わって行く街色の片隅にぽつ念と取り残されている季節外れの男の顔に吹き付けられる風は全く容赦がなかった。  すると暫くして遠く前方に黒っぽい影が現れた。最初はそれが何であるか判然としなかったが、姿が近付いて来るにつれて紺のロングコートを着た中年の紳士だという事が判明した。厚着紳士の顔にはその服装とは対照的に冷ややかで侮蔑的な瞳と余情を許さない厳粛な皺が幾重も刻まれていて、風に靡く薄く毛の細い頭髪がなおのこと厳しく薄ら寒い印象に氷の華を添えていた。瞬く間に私の身内を冷ややかな緊張が走り抜けていった。強張った背筋は一直線に伸びていた。私の立場は裁く側から裁かれる側へと速やかに移行していた。しかし同時にそんな私の顔にも彼と同じ冷たい眼差しと威厳ある皺がおそらくは刻まれて居たのに違いない。私の面持ちと服装に疾風の如く視線を走らせた厚着紳士の瞳に刹那ではあるが同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情が浮かんでいた。  かくして二人の孤独な紳士はようやく相まみえたのだった。しかし紳士たる者その感情を面に出すことをしてはいけない。笑顔を見せたり握手をする等は全くの論外だった。寂しく風音が響くだけの沈黙の内に二人は互いのぶれない矜持を盛大に讃え合い、今後ともその厚着ダンディズムが街中に蔓延る悪しき蛮習に負けずに成就する事を祈りつつ、何事も無かったかの様に颯然と擦れ違うと、そのまま振り返りもせずに各々の目指すべき場所へと歩いて行った。  名乗りもせずに風と共に去って行った厚着紳士を私は密かな心中でプルースト君と呼ぶ事にした。プルースト君と出逢い、列風に掻き消されそうだった私の矜持は不思議なくらい息を吹き返した。羞恥心の赤い炎は青く清浄な冷や水によって打ち消されたのだった。先程まで脱ぎたくて仕方のなかった恥ずかしいダウンジャケットは紳士の礼服の風格を帯び、私は風荒れる街の道を威風堂々と闊歩し始めた。  しかし道を一歩一歩進む毎に紳士の誇りやプルースト君の面影は嘘のように薄らいでいった。再び羞恥心が生い茂る雑草の如く私の清らかな魂の庭園を脅かし始めるのに大して時間は必要無かった。気が付かないうちに恥ずかしい事だが私はこの不自然な恰好が何とか自然に見える方法を思案し始めていた。  例えば私が熱帯や南国から日本に遣って来て間もない異国人だという設定はどうだろうか?温かい国から訪れた彼らにとっては日本の春の気候ですら寒く感じるはずだろう。当然彼らは冬の格好をして外を出歩き、彼らを見る人々も「ああ彼らは暑い国の人々だからまだ寒く感じるのだな」と自然に思うに違いない。しかし私の風貌はどう見ても平たい顔の日本人であり、彼らの顔に深々と刻まれて居る野蛮な太陽の燃える面影は何処にも見出す事が出来無かった。それよりも風邪を引いて高熱を出して震えている病人を装った方が良いだろう。悪寒に襲われながらも近くはない病院へと歩いて行かねばならぬ、重苦を肩に背負った病の人を演じれば、見る人は冬の格好を嘲笑うどころか同情と憐憫の眼差しで私を見つめる事に違いない。こんな事ならばマスクを持ってくれば良かったが、マスク一つを取りに帰るには果てしなく遠い場所まで歩いて来てしまった。マスクに意識が囚われると、マスクをしている街の人間の多さに気付かされた。しかし彼らは半袖のシャツにマスクをしていたりスカートを履きながらマスクをしている。一体彼らは何の為にマスクをしているのか理解に苦しんだ。  暫くすると、私は重篤な病の暗い影が差した紳士見習いの面持ちをして難渋そうに道を歩いていた。それは紳士である事と羞恥心を軽減する事の折衷策、悪く言うならば私は自分を誤魔化し始めたのだった。しかしその効果は大きいらしく、擦れ違う人々は皆同情と憐憫の眼差しで私の顔を伺っているのが何となく察せられた。しかしかの人々は安易な慰めを拒絶する紳士の矜持をも察したらしく私に声を掛けて来る野暮な人間は誰一人として居なかった。ただ、紐に繋がれて散歩をしている小さな犬がやたらと私に向かって吠えて来たが、所詮は犬や猫、獣の類にこの病の暗い影が差した厚着紳士の美学が理解出来るはずも無かった。私は子犬に吠えられ背中や腋に大量の汗を掻きながらも未だ誇りを失わずに道を歩いていた。  しかし度々通行人達の服装を目にするにつれて、段々と私は自分自身が自分で予想していたよりは少数部族では無いという事に気が付き始めていた。歴然とした厚着紳士は皆無だったが、私のようにダウンを着た厚着紳士見習い程度であったら見つける事もそう難しくはなかった。恥ずかしさが少しずつ消えて無くなると抑え込んでいた暑さが急激に肌を熱し始めた。視線が四方に落ち着かなくなった私は頻りと人の視線を遮る物陰を探し始めた。  泳ぐ視線がようやく道の傍らに置かれた自動販売機を捉えると、駆けるように近付いて行ってその狭い陰に身を隠した。恐る恐る背後を振り返り誰か人が歩いて来ないかを確認すると運悪く背後から腰の曲がった老婆が強風の中難渋そうに手押し車を押して歩いて来るのが見えた。私は老婆の間の悪さに苛立ちを隠せなかったが、幸いな事に老婆の背後には人影が見られなかった。あの老婆さえ遣り過ごしてしまえばここは人々の視線から完全な死角となる事が予測出来たのだった。しかしこのまま微動だにせず自動販売機の陰に長い間身を隠しているのは怪し過ぎるという思いに駆られて、渋々と歩み出て自動販売機の目の前に仁王立ちになると私は腕を組んで眉間に深い皺を作った。買うべきジュースを真剣に吟味選抜している紳士の厳粛な態度を装ったのだった。  しかし風はなお強く老婆の手押し車は遅々として進まなかった。自動販売機と私の間の空間はそこだけ時間が止まっているかのようだった。私は緊張に強いられる沈黙の重さに耐えきれず、渋々ポケットから財布を取り出し、小銭を掴んで自動販売機の硬貨投入口に滑り込ませた。買いたくもない飲み物を選ばさられている不条理や屈辱感に最初は腹立たしかった私もケース内に陳列された色取り取りのジュース缶を目の前にしているうちに段々と本当にジュースを飲みたくなって来てその行き場の無い怒りは早くボタンを押してジュースを手に入れたいというもどかしさへと移り変わっていった。しかし強風に負けじとか細い腕二つで精一杯手押し車を押して何とか歩いている老婆を責める事は器量甚大懐深き紳士が為す所業では無い。そもそも恨むべきはこの強烈な風を吹かせている天だと考えた私は空を見上げると恨めしい視線を天に投げ掛けた。  ようやく老婆の足音とともに手押し車が地面を擦る音が背中に迫った時、私は満を持して自動販売機のボタンを押した。ジュースの落下する音と共に私はペットボトルに入ったメロンソーダを手に入れた。ダウンの中で汗を掻き火照った身体にメロンソーダの冷たさが手の平を通して心地よく伝わった。暫くの間余韻に浸っていると老婆の手押し車が私の横に現れ、みるみると通り過ぎて行った。遂に機は熟したのだった。私は再び自動販売機の物陰���身を隠すと念のため背後を振り返り人の姿が見えない事を確認した。誰も居ないことが解ると急ぐ指先でダウンジャケットのボタンを一つまた一つと外していった。最後に上から下へとファスナーが降ろされると、うっとりとする様な涼しい風が開けた中のシャツを通して素肌へと心地良く伝わって来た。涼しさと開放感に浸りながら手にしたメロンソーダを飲んで喉の渇きを潤した私は何事も無かったかのように再び道を歩き始めた。  坂口安吾はかの著名な堕落論の中で昨日の英雄も今日では闇屋になり貞淑な未亡人も娼婦になるというような意味の事を言っていたが、先程まで厚着紳士見習いだった私は破廉恥な軟派山羊男に成り下がってしまった。こんな格好をプルースト君が見たらさぞかし軽蔑の眼差しで私を見詰める事に違いない。たどり着いた駅のホームの長椅子に腰をかけて、何だか自身がどうしようもなく汚れてしまったような心持ちになった私は暗く深く沈み込んでいた。膝の上に置かれた飲みかけのメロンソーダも言い知れぬ哀愁を帯びているようだった。胸を内を駆け巡り始めた耐えられぬ想いの脱出口を求めるように視線を駅の窓硝子越しに垣間見える空に送ると遠方に高く聳え立つ白い煙突塔が見えた。煙突の先端から濛々と吐き出される排煙が恐ろしい程の速さで荒れた空の彼岸へと流されている。  耐えられぬ思いが胸の内を駆け駅の窓硝子越しに見える空に視線を遣ると遠方に聳える白い煙突塔から濛々と吐き出されている排煙が恐ろしい速度で空の彼岸へと流されている様子が見えた。目には見えない風に流されて行く灰色に汚れた煙に対して、黒い雲に覆われた空の中に浮かぶ白い煙突塔は普段青い空の中で見ている雄姿よりもなおのこと白く純潔に光り輝いて見えた。何とも言えぬ気持の昂ぶりを覚えた私は思わずメロンソーダを傍らに除けた。ダウンジャケットの前ボタンに右手を掛けた。しかしすぐにまた思い直すと右手の位置を元の場所に戻した。そうして幾度となく決意と逡巡の間を行き来している間に段々と駅のホーム内には人間が溢れ始めた。強風の影響なのか電車は暫く駅に来ないようだった。  すると駅の階段を昇って来る黒い影があった。その物々しく重厚な風貌は軽薄に薄着を纏った人間の群れの中でひと際異彩を放っている。プルースト君だった。依然として彼は分厚いロングコートに厳しく身を包み込み、冷ややかな面持ちで堂々と駅のホームを歩いていたが、薄い頭髪と額には薄っすらと汗が浮かび、幅広い額を包むその辛苦の結晶は天井の蛍光灯に照らされて燦燦と四方八方に輝きを放っていた。私にはそれが不撓不屈の王者だけが戴く栄光の冠に見えた。未だ変わらずプルースト君は厚着紳士で在り続けていた。  私は彼の胸中に宿る鋼鉄の信念に感激を覚えると共に、それとは対照的に驚く程簡単に退転してしまった自分自身の脆弱な信念を恥じた。俯いて視線をホームの床に敷き詰められた正方形タイルの繋ぎ目の暗い溝へと落とした。この惨めな敗残の姿が彼の冷たい視線に晒される事を恐れ心臓から足の指の先までが慄き震えていた。しかしそんな事は露とも知らぬプルースト君はゆっくりとこちらへ歩いて来る。迫り来る脅威に戦慄した私は慌ててダウンのファスナーを下から上へと引き上げた。紳士の体裁を整えようと手先を闇雲に動かした。途中ダウンの布地が間に挟まって中々ファスナーが上がらない問題が浮上したものの、結局は何とかファスナーを上まで閉め切った。続けてボタンを嵌め終えると辛うじて私は張りぼてだがあの厚着紳士見習いの姿へと復活する事に成功した。  膝の上に置いてあった哀愁のメロンソーダも何となく恥ずかしく邪魔に思えて、隠してしまおうとダウンのポケットの中へとペットボトルを仕舞い込んでいた時、華麗颯爽とロングコートの紺色の裾端が視界の真横に映り込んだ。思わず私は顔を見上げた。顔を上方に上げ過ぎた私は天井の蛍光灯の光を直接見てしまった。眩んだ目を閉じて直ぐにまた開くとプルースト君が真横に厳然と仁王立ちしていた。汗ばんだ蒼白い顔は白い光に包まれてなおのこと白く、紺のコートに包まれた首から上は先程窓から垣間見えた純潔の白い塔そのものだった。神々しくさえあるその立ち姿に畏敬の念を覚え始めた私の横で微塵も表情を崩さないプルースト君は優雅な動作で座席に腰を降ろすとロダンの考える人の様に拳を作った左手に顎を乗せて対岸のホームに、いやおそらくはその先の彼方にある白い塔にじっと厳しい視線を注ぎ始めた。私は期待を裏切らない彼の態度及び所作に感服感激していたが、一方でいつ自分の棄教退転が彼に見破られるかと気が気ではなくダウンジャケットの中は冷や汗で夥しく濡れ湿っていた。  プルースト君が真実の威厳に輝けば輝く程に、その冷たい眼差しの一撃が私を跡形もなく打ち砕くであろう事は否応無しに予想出来る事だった。一刻も早く電車が来て欲しかったが、依然として電車は暫くこの駅にはやって来そうになかった。緊張と沈黙を強いられる時間が二人の座る長椅子周辺を包み込み、その異様な空気を察してか今ではホーム中に人が溢れ返っているのにも関わらず私とプルースト君の周りには誰一人近寄っては来なかった。群衆の騒めきでホーム内は煩いはずなのに不思議と彼らの出す雑音は聞こえなかった。蟻のように蠢く彼らの姿も全く目に入らず、沈黙の静寂の中で私はただプルースト君の一挙手に全神経を注いでいた。  すると不意にプルースト君が私の座る右斜め前に視線を落とした。突然の動きに驚いて気が動転しつつも私も追ってその視線の先に目を遣った。プルースト君は私のダウンジャケットのポケットからはみ出しているメロンソーダの頭部を見ていた。私は愕然たる思いに駆られた。しかし今やどうする事も出来ない。怜悧な思考力と電光石火の直観力を併せ持つ彼ならばすぐにそれが棄教退転の証拠だという事に気が付くだろう。私は半ば観念して恐る恐るプルースト君の横顔を伺った。悪い予感は良く当たると云う。案の定プルースト君の蒼白い顔の口元には哀れみにも似た冷笑が至極鮮明に浮かんでいた。  私はというとそれからもう身を固く縮めて頑なに瞼を閉じる事しか出来なかった。遂に私が厚着紳士道から転がり落ちて軟派な薄着蛮族の一員と成り下がった事を見破られてしまった。卑怯千万な棄教退転者という消す事の出来ない烙印を隣に座る厳然たる厚着紳士に押されてしまった。  白い煙突塔から吐き出された排煙は永久に恥辱の空を漂い続けるのだ。あの笑みはかつて一心同体であった純白の塔から汚れてしまった灰色の煙へと送られた悲しみを押し隠した訣別の笑みだったのだろう。私は彼の隣でこのまま電車が来るのを待ち続ける事が耐えられなくなって来た。私にはプルースト君と同じ電車に乗る資格はもう既に失われているのだった。今すぐにでも立ち上がってそのまま逃げるように駅を出て、家に帰ってポップコーンでも焼け食いしよう、そうして全てを忘却の風に流してしまおう。そう思っていた矢先、隣のプルースト君が何やら慌ただしく動いている気配が伝わってきた。私は薄目を開いた。プルースト君はロングコートのポケットの中から何かを取り出そうとしていた。メロンソーダだった。驚きを隠せない私を尻目にプルースト君は渇き飢えた飼い豚のようにその薄緑色の炭酸ジュースを勢い良く飲み始めた。みるみるとペットボトルの中のメロンソーダが半分以上が無くなった。するとプルースト君は下品極まりないげっぷを数回したかと思うと「暑い、いや暑いなあ」と一人小さく呟いてコートのボタンをそそくさと外し始めた。瞬く間にコートの前門は解放された。中から汚い染みの沢山付着した白いシャツとその白布に包まれただらしのない太鼓腹が堂々と姿を現した。  私は暫くの間呆気に取られていた。しかしすぐに憤然と立ち上がった。長椅子に座ってメロンソーダを飲むかつてプルースト君と言われた汚物を背にしてホームの反対方向へ歩き始めた。出来る限りあの醜悪な棄教退転者から遠く離れたかった。暫く歩いていると、擦れ違う人々の怪訝そうな視線を感じた。自分の顔に哀れな裏切り者に対する軽侮の冷笑が浮かんでいる事に私は気が付いた。  ホームの端に辿り着くと私は視線をホームの対岸にその先の彼方にある白い塔へと注いた。黒雲に覆われた白い塔の陰には在りし日のプルースト君の面影がぼんやりとちらついた。しかしすぐにまた消えて無くなった。暫くすると白い塔さえも風に流れて来た黒雲に掻き消されてしまった。四角い窓枠からは何も見え無くなり、軽薄な人間達の姿と騒めきが壁に包まれたホーム中に充満していった。  言い知れぬ虚無と寂寥が肌身に沁みて私は静かに両の瞳を閉じた。周囲の雑音と共に色々な想念が目まぐるしく心中を通り過ぎて行った。プルースト君の事、厚着紳士で在り続けるという事、メロンソーダ、白い塔…、プルースト君の事。凡そ全てが雲や煙となって無辺の彼方へと押し流されて行った。真夜中と見紛う暗黒に私の全視界は覆われた。  間もなくすると闇の天頂に薄っすらと白い点が浮かんだ。最初は小さく朧げに白く映るだけだった点は徐々に膨張し始めた。同時に目も眩む程に光り輝き始めた。終いには白銀の光を溢れんばかりに湛えた満月並みの大円となった。実際に光は丸い稜線から溢れ始めて、激しい滝のように闇の下へと流れ落ち始めた。天頂から底辺へと一直線に落下する直瀑の白銀滝は段々と野太くなった。反対に大円は徐々に縮小していって再び小さな点へと戻っていった。更にはその点すらも闇に消えて、視界から見え無くなった直後、不意に全ての動きが止まった。  流れ落ちていた白銀滝の軌跡はそのままの光と形に凝固して、寂滅の真空に荘厳な光の巨塔が顕現した。その美々しく神々しい立ち姿に私は息をする事さえも忘れて見入った。最初は塔全体が一つの光源体の様に見えたが、よく目を凝らすと恐ろしく小さい光の結晶が高速で点滅していて、そうした極小微細の光片が寄り集まって一本の巨塔を形成しているのだという事が解った。その光の源が何なのかは判別出来なかったが、それよりも光に隙間無く埋められている塔の外壁の内で唯一不自然に切り取られている黒い正方形の個所がある事が気になった。塔の頂付近にその不可解な切り取り口はあった。怪しみながら私はその内側にじっと視線を集中させた。  徐々に瞳が慣れて来ると暗闇の中に茫漠とした人影の様なものが見え始めた。どうやら黒い正方形は窓枠である事が解った。しかしそれ以上は如何程目を凝らしても人影の相貌は明確にならなかった。ただ私の方を見ているらしい彼が恐ろしい程までに厚着している事だけは解った。あれは幻の厚着紳士なのか。思わず私は手を振ろうとした。しかし紳士という言葉の響きが振りかけた手を虚しく元の位置へと返した。  すると間も無く塔の根本周辺が波を打って揺らぎ始めた。下方からから少しずつ光の塔は崩れて霧散しだした。朦朧と四方へ流れ出した光群は丸く可愛い尻を光らせて夜の河を渡っていく銀蛍のように闇の彼方此方へと思い思いに飛んで行った。瞬く間に百千幾万の光片が暗闇一面を覆い尽くした。  冬の夜空に散りばめられた銀星のように暗闇の満天に煌く光の屑は各々少しずつその輝きと大きさを拡大させていった。間もなく見つめて居られ無い程に白く眩しくなった。耐えられ無くなった私は思わず目を見開いた。するとまた今度は天井の白い蛍光灯の眩しさが瞳を焼いた。いつの間にか自分の顔が斜め上を向いていた事に気が付いた。顔を元の位置に戻すと、焼き付いた白光が徐々に色褪せていった。依然として変わらぬホームの光景と。周囲の雑多なざわめきが目と耳に戻ると、依然として黒雲に覆い隠されている窓枠が目に付いた。すぐにまた私は目を閉じた。暗闇の中をを凝視してつい先程まで輝いていた光の面影を探してみたが、瞼の裏にはただ沈黙が広がるばかりだった。  しかし光り輝く巨塔の幻影は孤高の紳士たる決意を新たに芽生えさせた。私の心中は言い知れない高揚に包まれ始めた。是が非でも守らなければならない厚着矜持信念の実像をこの両の瞳で見た気がした。すると周囲の雑音も不思議と耳に心地よく聞こえ始めた。  『この者達があの神聖な光を見る事は決して無い事だろう。あの光は選ばれた孤高の厚着紳士だけが垣間見る事の出来る祝福の光なのだ。光の巨塔の窓に微かに垣間見えたあの人影はおそらく未来の自分だったのだろう。完全に厚着紳士と化した私が現在の中途半端な私に道を反れることの無いように暗示訓戒していたに違いない。しかしもはや誰に言われなくても私が道を踏み外す事は無い。私の上着のボタンが開かれる事はもう決して無い。あの白い光は私の脳裏に深く焼き付いた』  高揚感は体中の血を上気させて段々と私は喉の渇きを感じ始めた。するとポケットから頭を出したメロンソーダが目に付いた。再び私の心は激しく揺れ動き始めた。  一度は目を逸らし二度目も逸らした。三度目になると私はメロンソーダを凝視していた。しかし迷いを振り払うかの様に視線を逸らすとまたすぐに前を向いた。四度目、私はメロンソーダを手に持っていた。三分の二以上減っていて非常に軽い。しかしまだ三分の一弱は残っている。ペットボトルの底の方で妖しく光る液体の薄緑色は喉の渇き切った私の瞳に避け難く魅惑的に映った。  まあ、喉を潤すぐらいは良いだろう、ダウンの前を開かない限りは。私はそう自分に言い聞かせるとペットボトルの口を開けた。間を置かないで一息にメロンソーダを飲み干した。  飲みかけのメロンソーダは炭酸が抜けきってしつこい程に甘く、更には生ぬるかった。それは紛れも無く堕落の味だった。腐った果実の味だった。私は何とも言えない苦い気持ちと後悔、更には自己嫌悪の念を覚えて早くこの嫌な味を忘れようと盛んに努めた。しかし舌の粘膜に絡み付いた甘さはなかなか消える事が無かった。私はどうしようも無く苛立った。すると突然隣に黒く長い影が映った。プルースト君だった。不意の再再会に思考が停止した私は手に持った空のメロンソーダを隠す事も出来ず、ただ茫然と突っ立っていたが、すぐに自分が手に握るそれがとても恥ずかしい物のように思えて来てメロンソーダを慌ててポケットの中に隠した。しかしプルースト君は私の隠蔽工作を見逃しては居ないようだった。すぐに自分のポケットから飲みかけのメロンソーダを取り出すとプルースト君は旨そうに大きな音を立ててソーダを飲み干した。乾いたゲップの音の響きが消える間もなく、透明になったペットボトルの蓋を華麗優雅な手捌きで閉めるとプルースト君はゆっくりとこちらに視線を向けた。その瞳に浮かんでいたのは紛れもなく同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情だった。  間もなくしてようやく電車が駅にやって来た。プルースト君と私は仲良く同じ車両に乗った。駅に溢れていた乗客達が逃げ場無く鮨詰めにされて居る狭い車内は冷房もまだ付いておらず蒸し暑かった。夥しい汗で額や脇を濡らしたプルースト君の隣で私はゆっくりとダウンのボタンに手を掛けた。視界の端に白い塔の残映が素早く流れ去っていった。
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