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#花魁体験
okuboa · 2 years
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このときのメイク好き❣️ #銀政 #六本木 #花魁メイク #花魁 #花魁写真 #花魁体験 #oiran #oiranmakeup #japanphoto #japaneseculture #japantravel #japantrip (at 銀政) https://www.instagram.com/p/CegodA1va22/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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ari0921 · 6 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)12月10日(日曜日)
    通巻第8043号
EUは「生成AI」と「汎用AI」を問わず包括規制をかける
   ペンタゴンはAI軍事ロボット開発を急ぎ始めた
*************************
 「生成AI」なるもの。たとえば大量のデータを持つAIが文章や画像を自動作成する。
「オープンAI」社が開発した対話型AI「チャットGPT」が魁となって製造業もソフト企業も、省力化への期待から活用が急速に広がった。
しかし巧妙な画像操作、フェイク情報の拡散や個人情報の漏えいといったリスクを伴なって、社会問題となった。たとえば大學では論文審査にチャットGPTを利用した作文ではないかを嘘発見器のように探索する機械を導入した。ある新人小説賞応募では、例年の二十倍の応募があり、殆どがチャットGPT利用の人工的作文とわかって小説賞の募集を中止した。ブラジルでは条文改正案をチャットGPTで作成し、議会は多数で承認するという事態に発展した。
このまま突っ走るとどうなるのか?
「オープンAI」のサム・アルトマンCEOは議会証言で、「規制が必要だ」としていた。23年5月に広島で開催された先進7カ国(G7)は、AIの国際ルールを取りまとめることで合意した。AIが人間を超える危機(2045 シンギュラリティ)が叫ばれて、多くの学者や知識人が警鐘を乱打してきた。
 12月9日にEUが発表した規制案では、『汎用AI』の範囲にある政治的、宗教的、哲学的信念、性的指向、人種を推測するための顔認証システムや潜在意識を刺激するサブリミナル技術を組み入れたAIは認めない原則を打ち出した。
2026年から実施予定で、生体認証システムの使用も制限し、拉致、人身売買、性的搾取事件の被害者の的を絞った捜索や、特定の現在のテロの脅威の防止には例外が設けられる。違反者には50億円程度の罰金か年間売り上げの7%の制裁金が課せられる。
 
 一方、米国と中国では軍事ロボットの開発が迅速に進捗している。
 高性能の軍事ロボットに関して米国は研究開発から実験段階へと歩を進めている。高性能のAIを搭載した自律型兵器システム(ドローン艦艇、航空機、戦車運用)の開発をめぐる論争が際立つようになった。争点のひとつは、「生成 AI」システムで使用される「大規模言語モデル」の信頼性をめぐる見解の対立である。
▼中枢の技術は半導体である。
 高度AI の活用に関して米国では国務省と国防総省は、「責任ある方法で行われる限り、人工知能は将来の兵器システムの運用に使用できるし、使用すべきである。米国は技術の進歩に関係なく、(軍事によるAIの)責任ある開発と使用を可能にするために必要な政策を導入し、技術的能力を構築する」としている。
 専門家の意見では、「生と死の決定がもはや人間によって行われるのではなく、事前にプログラムされたアルゴリズムに基づいて行われるとなれば、倫理的問題を引き起こすだろう。自律型兵器が惹起する課題と懸念が明らかに存在する。したがって法的、技術的、人道的、倫理的な観点から、また武力行使における人間の役割に規制が必要である」とする。
 ペンタゴンはAI搭載の自律兵器システムの開発と配備を進めている。多数の自律型兵器を配備し、「質」と「量」の双方で、中国の優位性を克服する準備をしなければならないと考えているからだ。
 もう一つ、というより最大の懸念がある。
 技術情報、ノウハウの漏洩である。産業スパイが高度化し最新の機密をハッカー攻撃やエンジニアへのカネと女の罠をしかけ盗用するのだ。
 米軍輸送機C17に米国は5000億円の開発費を投じた。中国はその機密をハッカー攻撃で盗んだ。コストは米国の一万分の一だった。中国空軍ジェット戦闘機「殲21」は米軍機F22の、「殲31」はF35の機密を盗んだとされる。
 またノウハウの漏洩がある。台湾から中国への渡り鳥エンジニアたちがいる。
『ウォールストリートジャーナル』が「半導体の魔術師」と名付けた梁孟松は米国大学留学後、現地のIT工場で働き、TSMCで腕を発揮した。梁がTSMCに在籍したのは1992年か2009年までで、この間に身につけたノウハウをもって大陸へ渡り、SMICで14ナノ半導体製造に成功したといわれる。現実にファーウェイの新型スマホ「Mate60 PRO」にはSMICが自製したとされる半導体が使われていた。
 安全保障上、由々しき問題として関係者が激怒した。米国は、米国籍のエンジニアが中国ではたらくことを禁止している。
 台湾は押っ取り刀で法改正に乗り出した。まずNSTC(国家科学及技術委員会)はノウハウならびに半導体材料を含む22の禁止リストを公表した。違反には罰金と5年以上の禁固刑が課せられる。
 ならば梁孟松を台湾は「裏切り者」として如何に裁くのか? 梁は中国に永住するつもりなのであり、台湾の司法権が及ばない。
 ▼倫理、モラル、そして霊性が問題になる。
かくして倫理、モラル、そして霊性が問題になる。
 2023数学賞を受賞した丘成桐教授は12月8日開催の授賞式(香港)で「AIは人間の創造的精神にはなれない」と明言した。岡潔もきっと同じことを言っただろう。
 つまり「生成AI」は「霊性AI」になることはない。神の意志はそこにはない、と世界的な数学者が示唆した。
 世界の破滅を描いた三島由紀夫の『美しい星』に次の箴言的比喩があることを思い出した(新潮文庫版より)
 「冷戦と世界不安、まやかしの平和主義、すばらしい速度で愚昧ととう安への坂道を滑り落ちてゆく人々、にせものの経済的繁栄、狂おしい享楽感、世界政治の指導者たちの女のような虚栄心。。。こういうもの総ては、仕方なく手に委ねられた薔薇の花束の棘のように」
 主人公は宇宙から飛来した円盤を目撃している。
 「円盤が目に見えていたあいだの数秒間に、彼の心を充たしていた至福の感じを反芻した。それはまぎれもなく、ばらばらな世界が瞬時にして医やされて、澄明な諧和と統一感に達したと感じることのできる至福であった。天の糊が忽ちにして砕かれた断片をつなぎあわせ、世界はふたたび水晶の円球のような無疵の平和に身を休めていた。人々の心は通じ合い争いは熄み、すべてがあの瀕死の息づかいから、整ったやすらかな呼吸に戻った」
 「平和は自由と同様に、われわれ宇宙人の海から漁られた魚であって、地球へ陸揚げされると忽ち腐る。平和の地球的本質であるこの腐敗の���の速さ、これが彼らの不満の種で、彼らがしきりに願っている平和は新鮮な瞬間的な平和か、金属のように普及の恒久平和かのいずれかで、中間的なだらだらした平和は、みんな贋物くさい匂いがする」
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miyurockbridge · 2 years
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花魁体験  from しおちゃも Twitter (@kittyyyy022)
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dpslsj75 · 2 years
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7/16
彼と京都へ。
長年 "花魁体験をしたい"と夢見てた体験を
彼が誕生日プレゼントとしてくれました!
とっても綺麗に撮って頂けました(。・ω・。)
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medickalmalpractice · 11 months
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かつて存在した日本の情景を音楽で表現するアーティスト・冥丁 の視線が捉える環境と時代 
2018年に突如リリースされた1stアルバム『怪談』が『ピッチフォーク』の2018 年度「ベスト・エクスペリ メンタル・アルバム」の 1枚に選出され、翌年発表の2ndアルバム『小町』も、国内外のリスナーや批 評家から高い評価を得るなど、現在のアンビエント/エレクトロニック・ミュージック・シーンにおいて 最も熱い注目を集めるアーティストの1人である、冥丁。 
“LOST JAPANESE MOOD”という特異なコンセプトを掲げ奏でられるその音は、ここ日本のリスナー にとってはどこか集団的記憶の根源に触れるような「懐かしさ」を、海外のリスナーにとっては、失わ れた1つの文化への興味と哀感を、単なるエキゾチシズムを越えた鋭利さをもって喚起してきた 
9月27日にシンガポールの名門『KITCHEN. LABEL』からリリースされる最新アルバム『古風』は、同 テーマの終章と位置づけられた作品でありながらも、かつての日本映画や記録映像などから引かれ た具体音のサンプリングや、時にヒップホップに通じるような明示的なビートなど、前2作とは異なった 手法を大胆に取り入れた意欲的な内容となっている。 
これまで表立ったメディア露出もなく、どこか謎に包まれていたこの広島県在住の音楽家へ、その活 動経歴をはじめ、“失われた日本のムード”とはいったいどんなものなのか、そして、自身にとって「ア ンビエント」とはなんなのかなどについて、じっくりと話を聞いた。 
「もともとエスモードジャポンに通いファッションの世界を目指していたこともあって、そこまで熱心に 音楽を聴いてきたわけではないんです。でも、そんな中20歳くらいの時に聴いたジョン・フルシアンテ のソロ・アルバム『Niandra LaDes and Usually Just a T-Shirt』(1994年)にすごく衝撃を受けてし まって。すぐにギターを買いに行って、そこからは勉強もそっちのけで、音楽漬けになっていきまし た。 
卒業後、一時期は音楽以外の仕事をやっていたんですが、今から10年ほど前、本格的に作曲をして みようと思い立ったんです。その頃は、『Warp Records』のアーティストだとか、素晴らしい音楽家か
ら刺激を受けることも多くて、自分なりのスタイルを模索していました。ヴィンテージのカセットMTRを 2台買ってきて、ギターを変調させながら録音していました。それをMPC(サンプラー)に取り入れて、 編集したり。現在はその手法を発展させてDAWを使って作っていますけど、今に至るまでシンセサイ ザーは手にしたことはないんですよ」。 
以後、舞台音楽や店舗のBGMを手掛けるプロの作曲家として活動するようになった。2018年に『怪 談』でアーティスト・デビューを果たした経緯についても聞いてみた。 
「仕事とは別に自分の音楽を作り続けてはいたんですが、誰にも聴かせたことがなかったんです。で も『怪談』は初めて満足のいく出来栄えの作品になったので、Bandcampにアップしてみたら、シンガ ポールのレーベル『Evening Chants』がたまたま発見してくれて、リリースに至りました。自分の音楽 がそうやって広がっていくことは大きな驚きでした」。 
“LOST JAPANESE MOOD”を実現させる鋭い時代感覚と幼少期 の原体験 
“LOST JAPANESE MOOD”というコンセプトはどのような経緯で誕生したのだろうか。 
「僕は基本的に洋楽ばかりを聴いてきた人間なんですけど、ふと国内に目を転じると、どうもいびつ な状況があるような気がしたんです。“日本の音楽”でありながら、そのほとんどがおそらく無自覚に “東京の音楽”になってしまっている。海外の音楽を聴くと、その土地ごとの要素が少なからず溶け込 
んでいるように感じるけど、日本の音楽は、たとえアーティストが東京に住んでいなくても頭の中で組 み立てられた“架空の東京の音楽”ばかりを鳴らしているという気がしてしまうんです。邦楽のルーツ をさかのぼるにしても、あくまで“西洋のポップス”の枠組みばかりで、それが時に“日本らしさ”だと考 えられてすらいる。たとえば雪をかぶったお地蔵さまとか、田園の水面に月が映る様子とか、僕達の 世界に本当は今も実際に現存し続けている本源的な風景だとか記憶の階層には意識が向いていな いように思えてしまって。
そういう、『なんとなく作られ、演奏されている』日本の音楽に対して少なからず怒りのようなものが あって、自分が音楽を作るのであれば、そもそも『現在の日本で音を奏でる』とはいったいどういった ことなのかというレベルまで歴史を含めて掘り下げるべきだと考えていたんです」。 
そのような“かつての日本”へ実体的にアクセスし作品へ昇華するというのは、現代ではなかなか困 難なように感じるが、それを可能にさせたのは、何よりも彼自身が経験した「記憶」だったという。 
「少年時代を過ごした実家が、すごく古い家だったんです。中学生くらいまで薪をくべてお風呂を沸か していましたから(笑)。地下に穀物や野菜を貯蔵しておく洞��付きの蔵があったり、祖母が近くのお 寺に勤めていたので、毎日僕も一緒にお線香をあげに行ったり……。原体験として、そういう『日本』 の風景があるんです」。 
こうした過去への視点というのは、ちまたに溢れてきたように、時に単線的なノスタルジーに陥った り、あるいは「あの頃の日本は良かった」というような自己肯定(憐憫)を呼び込んでしまうものでもあ るかもしれない。しかし、冥丁の音楽においてはそういった甘さは厳しく退けられ、むしろ現在への切 迫した意識というべきものを感じる。こうしたことに関連して思い起こすのが、ケアテイカーやベリアル といった、「ノスタルジー」を反転的に引き据え、ある種の亡霊的世界観を描き出したイギリスのアー ティスト達だが……。 
「彼らの作品との共通点を指摘されることもあるんですが、特に意識したことはないんです。そもそも ケアテイカーの名前も、今年の3月にバルセロナのコンベンションに参加した時に海外のエージェント から教えてもらったくらいで(笑)。 
僕が作っている音楽は、『諸行無常』という古くからある概念と親和性があるように思います。物事が 生成して、枯れて、なくなっていく。だから、あえて『古き良きものを保存すべし』と言っているつもりも ない。それよりも、例えば人気のない山奥の古い家に漂う空気とか、そこに張っている蜘蛛の巣の質 感とか、かつて住んでいた人が残していって今は黄ばんでしまった紙の色や匂い、そういったものを 音としていかに捉えうるのかを実践するという意識が強いです」。
その中で、『古風』で特にフォーカスされているのが、かつて存在した「人」への視点といえる。わけて も、「花魁Ⅰ」「花魁Ⅱ」「女房」などのような女性達をテーマとした曲が印象的だ。 
「江戸時代の承応・明暦年間に吉原で人気のあった勝山という遊女や花魁の女性達、さらには川上 音二郎の妻の(川上)貞奴とか、女性達の人生を調べていくうちに、すごく触発されました。その当時 を描いた絵とか、写真を見ていると、すごく感情移入してしまって。壮絶な体験をしながらも、自分の 
人生を懸命に生きようとした人達……。特に、江南信國という明治時代に活躍した写真家が写した 女性達の姿を見て、ハッとしました。現代にももちろん素晴らしい写真作品は多いけれど、彼の写真 には、『二度とこのような光景がありうることはない』ということが深く刻まれていて、かえってその被 写体についてのイメージを喚起する力が強いような気がするんです。 
そこから受ける印象を音で表現しようと考えた時、これまでの手法では及ばないなと思って、今回新 たに、かつて第三者が残した音源からサンプリングするという手法を導入することになりました。そん なことは初めてなんですけど、作りながら何度か感極まって涙が出てきたこともありました」。 
昨今、音楽シーンではアンビエント・ミュージックの復興が大きく取り沙汰され、彼の作品もそういった 文脈で評価を受けることが多い。冥丁本人は「アンビエント」という概念をどう捉えているのだろうか。 
「正直に言うと、今アンビエントが世界的に盛り上がっているというようなことも、『怪談』をリリースす る時に海外のスタッフから聞かされて初めて知ったんです(笑)。自分の音楽がそういうふうに聴かれ ているというのは少し不思議な気もしつつ、一方で納得できることでもある。僕の音楽も、一般的な意 味での音楽作品以外の事象、例えば古い日本にあった環境を音として表現しようとしているものです しね。『小町』を作った時は、京都の宇多野という地区に毎晩のように通って、そこにある空気や環境 をどうやって音にしようかと考えていました。実際に環境や風景に「触れてみる」ことから楽曲制作を 始める。だから、その時点で自分の音楽はアンビエントとしての機能を持ち得ていると思います。『怪 談』の時は、まず当時の自分の置かれている環境を、目指すべき作品性に合わせていくことからアプ ローチしました。体重を10キロ以上落として、髪も伸ばし放題にして、夜中にしか作業しませんでした ……(笑)。
でも、『古風』に関して言えばヒップホップ的な要素もあると思うし、一概にジャンルとしてのアンビエン トということでは捉えられない部分もあるとは思います。自分も、レーベルのスタッフも、一体この作 品はどんなジャンルなんだろう? と首をひねっています(笑)」。 
アンビエントが、作品と環境の横軸的境界を曖昧にする作用があるのだとすれば、確かに冥丁の音 楽もそうだといえるだろう。それと同時に、彼の作品においては、空間の境界だけでなく、縦軸的な時 間の境界をも融解させるような感覚も蔵している。この点こそが、“LOST JAPANESE MOOD”の一 連作が持つ特異性でもあるだろうし、現在に対する批評性の如きものも浮かび上がってくるようだ。 
「アンビエントやエレクトロニック・ミュージックというのは、今の時代だとその可能性がより開かれてい る表現のように思います。というのも、今の日本のポップス系の音楽を聴くと、特に歌詞において、ど うしてもミュージシャン本人の切迫した意識や閉塞感がダイレクトに描かれていることで、その人自身 
の自意識が過剰に出てしまっていうように感じるんです。結局それは、何かしらのメッセ���ジ性を超 えて、『自分を理解してくれ』というようにも聞こえてしまうんです。そこには繊細で、健康的ではなく なった日本社会の現状が反映されていると考えています。ミュージシャンは敏感な人ができる仕事だ と僕は思います。彼らが歌詞にしている内容は現在のリアルな日本です。しかしそこは閉塞感に満ち ているので歌詞も必然的に繊細で自意識が過剰になり、それが支持されて拡散されれば閉塞感は どんどん加速する、そのような文化の流れができているように感じてしまいます。本来エンターテイン メントは社会の息抜きであったはずなのに。 
その点、エレクトロニック・ミュージックというのは、そもそもそういった自意識を担保しながら作れる仕 組みになっていない。特定の『言葉』以前のレベルでの『ある違う視点』を提示して、『逃避』ということ とも違った、日常に健やかさを取り戻させるようなオルタナティブな作用が、今エレクトロニック・ミュー ジックができることの1つなんじゃないかなと思います」。 
今後どんな展望を描いているかについても聞いてみた。 
「たくさんやってみたいことはあります。まずは海外のアーティストをプロデュースしてみたいです。僕 はK-POPをよく聴くんですが、彼らが時に歌う日本語詞に、日本語のネイティブが歌うもの以上に感
動してしまうんです。それは、母国語を話す時に顔を覗かせてしまう言語を操る上での自意識のよう なものが排除されていて、『今これを歌うんだ』という純粋な姿勢が表れているからなんだと考えてい ます。以前、知り合いのロシア人のアーティストに『万葉集』の一節を音読してもらったことがあるんで 
すが、これまでに体験したことのないような不思議な感覚があったんです。それを音楽として発展さ せられたら面白いなと思っています」。
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kei139-line · 2 years
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華やかなダンサーとバテリアによって結成された「六区ゴールデンサンバ」による新たなパフォーマンス。「浅草横町」と「浅草六区ブロードウェイ」を舞台に、毎週“金”曜日を彩るサンバカーニバルがスタート!
浅草の人気スポット「浅草横町」のお祭りランナップに新たな風。その名も『ゴールデンサンバ』。華やかなサンバダンサーのパフォーマンスをBATUCADA(生演奏)に乗せてお楽しみいただけます!お披露目公演は2022年11月25日(金)、2022年12月23日(金)からは本格始動。 毎週“金”曜日は浅草六区で一緒にサンバを楽しもう! 賑わいの町、浅草六区の「東京楽天地浅草ビル」4階にある「浅草横町」は、祭りや大道芸などを通して、日本の“ハレ文化”を体験しながら食事が楽しめるエンターテインメント酒場です。 オープン以来、新しい浅草の観光スポットとして高い人気を誇っており、色彩豊かな装飾や勢いのある掛け声など別世界のような空間のなか、花魁道中・阿波踊り・よさこい・盆踊りといった全国の祭りを楽しむことができます。 華やかなサンバダンサーのパフォーマンスを、BATUCADA(生演奏)に乗せてお楽しみ…
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kimini344 · 2 years
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昨日、9日(日)はオナゴキック、当ジムから3人出場しました。 結果は見事に全勝! 打ち上げが盛り上がった事、盛り上がった事(笑) 対戦相手の方、そのジムの方、主催のテツジムの方、その他この大会に携わった全ての方に感謝いたします。 本当にありがとうございました。 ビンチェレあべのでは会員募集中です! まずは体験練習にご参加下さい! 火曜、木曜、土曜のクラスレッスンはもちろん、の月曜、水曜のFREE練習(自由練習形式の時間)もワンコイン体験練習にご参加頂けます! 是非、お申し込み下さい! ↓体験のweb予約はこちら↓ https://coubic.com/vincereabeno お問い合わせは 09067396619 又は https://vincereabeno.jimdofree.com/お問い合わせ/ までご連絡ください! 格闘技未経験から始め方ばかりです。 お気軽にご参加下さい!  ※コロナ対策について 三蜜、消毒など感染予防を心がけ万全の体制で運営を心がけています。手指のアルコールや消毒、検温、うがい、マスク着用の徹底、常に換気を心がけ空気清浄機や加湿器を設置し使用後の道具のアルコール消毒など出来る限りの対策を講じています! 公式ホームページ https://vincereabeno.jimdo.com/ ビンチェレあべの エキテン https://s.ekiten.jp/shop_64670480/ 場所は大阪の天王寺、阿部野橋の駅近く! 近鉄南大阪線 大阪阿部野橋駅東口から徒歩3分、 Osaka Metro 御堂筋線 天王寺駅④番出口から徒歩4分 #入会金半額 #キャンペーン #ビンチェレあべの #阿部野橋 #天王寺 #大阪#会員募集中 #キックボクシング #格闘技 #ミット打ち #魁塾明治橋教室 #女性  #子供 #痩せる #体力作り #ストレス発散 #ダイエット #エクササイズ #コロナに負けるな #女子 #ジム #ハルカス #試合に出たい #感染対策 #オヤジ #サンドバッグ #sposhiru #KAKUMEI #KICKBOXING #vincere #abeno (花博記念ホール) https://www.instagram.com/p/CjgGAUgvWlN/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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sumire1212 · 2 years
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⁡ ⁡ "闇"をテーマにしたポートレート写真展『闇の王展』 大盛況の中、閉幕致しました。 ⁡ 闇の王展は2019年にKikyoさん @kikyo.wong の出展作品の被写体「花魁人魚」から始まりました。 あの時の感動は今でも忘れられませんし、大切な思い出です。 ⁡ 闇の王展に出たいと思ったのはフリーランスモデルを始めてすぐでした。 ⁡ 何故かって?? 心に闇を抱えすぎてるからです(笑) ⁡ ⁡ それから...2020年の公募が始まった時、次は展示する側として出たい!と思い公募してみました。 ⁡ ありがたいことに2020~今年と3年連続で出展する事が出来ました。 ⁡ まだまだ展示に慣れていないもので、沢山の方にお手伝い頂き、この場を借りて御礼申し上げます。 ⁡ ⁡ 私にとって「闇の王展」は心に抱えている闇を写真にして出口を作ってあげる場所。 ⁡ 今まで色んな経験をしてきましたが、溜め込むだけじゃただ病んでいくだけ。 ⁡ かといって私の作品を見て下さってる方にはお分かりかと思いますが、強めな作品が多いのは......時にはものすごく病んだり、また時には死にたくなる事もあるけど、それでも強く生きる事を毎回隠れたテーマにしております。 奇抜なメイクやダークな世界観も、共通して。 ⁡ ⁡ ......と、自分語りはこの辺で!! ⁡ 来年は【闇の王展・10周年‼️】 ⁡ HASEOさんのTwitterでのスペースでお話を聞いておりましたが、更に凄いことになりそうな予感です🔥 ⁡ そんなアニバーサリーに出展出来るよう今から頑張ります💪 ⁡ ライバルは自分・自分を超えていく事を胸に、もっと尖っていきたいと思います❤️‍🔥 ⁡ ⁡ HASEOさん、オォさん、PASHA STYLEの皆様、今年も素晴らしい景色を見せて頂きありがとうございます。 ⁡ ⁡ それでは【闇の王展2022】の思い出写真をご覧下さい🥰 ⁡ 次は展示作品載せますね💜 ⁡ ⁡ #闇の王展2022 #闇の王展 #写真展 #pasha_magazine #photoexhibition (ギャラリー・ルデコ) https://www.instagram.com/p/CjXAA8RrPGd/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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usickyou · 2 years
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少女(ゆうぎり)
 ゆうぎり。美しいひと。ゆうぎり。彼女にはしるしがある。その首すじを見るがいい。彼女が一度そこなわれたということがわかる。誰が見ようと明らかな、残酷なしるしだ。  リリィ。美しいひと、とゆうぎりは思う。リリィ。リリィ。自らのくちびるがその形に動くたび、ほとんど舌が口蓋と触れずに放たれるなめらかな発音を耳にするたび、彼女の心はいたく震える。それは神仏へ捧げられる祈祷とまったくよく似ている。  ゆうぎり。きみは愚かだ。本当のものごとを何一つ見ていない。きみは丁寧に編み上げた絹のとばりの裏より、世界を見ている。その暗がりから、星川リリィを��ている。その心臓のかたちが、リリィの完璧な心のかたちだと思っている。きみはなにも知らない。きみにはリリィのしるしが見えない。
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 ゆうぎりはいまの暮らしを好んでいた。  さまざまな場所から、それぞれの理由で連れて来られた女性が一人の男と、同じ傘の下で生きている。そこは遊郭に似ているとひそかに考えたこともある。求められる所作はすぐに理解することができたし、水も合った。愛することはたやすかった。それを生業にしてきたのだ。彼女は愛するという行為にひどく適していた。生まれながら、ではない。彼女にはおさない頃の記憶がない。きっと、生きていくため知らずそう選んだ。彼女にとって愛とは後天的に得られた、技術だった。  技術とは、身体のはたらきを造り上げることだ。  熟達の人形師の指先に通う神経の精度で、その身体は造り上げられた。それは彼女を当代一の花魁へと押し上げたのち、死を運んだ。彼女の一生は、早熟と評される舞踊家の演技に似ていた。身体のみが成熟し、高い技術を持ちながら、自分をまるでわかっていない。そのため、ときに何もかもを台無しにするような跳躍をみせる。  無垢。  しかしそれゆえに、ふたたび目を覚ました彼女は新たな世界をたやすく受容した。まっさらなその心には、あらゆるものが鮮やかに見えた。日々のすべてを楽しいと感じた。館での暮らしを、そこに住まう仲間たちを大切だと思った。  なかでも、格別の時間がある。夕暮れ。唐津の山裾に落ちゆく日があたり一面を炎のあたたかさで染める頃、彼女はのそのそとベランダへ踏み出す。その体が熱、温度を感じることはないが、それでも思い出すことはある。遊郭の障子戸越しに感じたものではない。それ以前、失われたおさない記憶のさらにむこうにある原初の温度。彼女は板張りの床へ腰をおろし、西日にひたる。そこでは、まるで何もかもが受け入れられているかのように感じられる。ただ時が過ぎるに身を任せ、やがて自らを呼ぶ声(おおむねは源さくら、彼女の声はいつも真実の思いやりに満ちている)に応じると、賑やかなゆうげに興じる。  その合間、日がかげり沈むまでのわずかなとき、ゆうぎりを訪れるものがある。リリィ。星川リリィ。燦然とかがやく真夏の星々。万華鏡にとどまらない無限色の光。リリィはゆうぎりのそばに腰をおろすとき、多くは声をかける。ゆぎりん、やっぱりここにいた。そのまま話し続けることも多い。歌をうたうこともややある。きらきらひかる、よぞらのほしよ。そういう子どもじみた音楽をリリィは、ゆうぎりは好んだ。沈みゆく日にリリィの歌声が溶けるとき、ゆうぎりにはその時間を触れがたく聖なるもののように感じた。  しかしまれに、ふたりの合間にさえ静寂が起きる。リリィが何も話そうとしないとき、ゆうぎりは少しくずしたももの上にリリィを導く。そうして髪を梳き、手のひらをさすり、頬や首すじをそっとなでる。リリィは応えない。ただ応えないというのみで、すべてを受け入れた。  ゆうぎり。彼女は気付いている。生者であることと死んでいないことはまるで違う。幸いにも、彼女は生者だ。同時に、彼女は死者である。死者には死者のことわりがあり、彼女はそれを忘れている。生はまったく悪いことに、死のすべてを忘れさせる。 「ゆぎりん、またぼーっとしてる」とリリィが言う。 「そうでありんすか」とゆうぎりは答える。  ゆうぎりはふたたびリリィの髪をなでる。時間が優しい流れを取り戻し、彼女はまた歌を聞かせてほしいと心ひそかに思う。  元よりぼうっとしがちな性質だった。周りのものごとをしっかり捉えていないことも少なくはない。生前、まだ経験の浅いうちには上客を前にしてぼんやりしてしまい、まるで案山子を相手にしているようだと呆れられたこともあった。もっとも、その前日ゆうぎりは長い付き合いの同僚を病によりうしなっていたため、誰もが彼女に同情した。彼女自身もその考えに賛同し、自分がいま悲しんでいるのだということにいたく感動し、ひとり居室で声を殺して泣いた。  ゆうぎり。死者には死者のことわりがある。忘れようと、どれほど目をそらしたとしてもそれは消えない。  目をそらそうと、いつ、きみは決めた。  ゆうぎり。
 *
 館の眠りは騒々しい。  死者に眠りは必要か。少なくとも彼女たちは眠りをほしがった。彼女たちにとって眠りは儀式のひとつだ。それが本当に必要なのか誰も、おそらく誰も知らない。しかし彼女たちは眠りにこだわった。コーヒーに角砂糖をふたつミルクをひとさじと決めるような繊細さで、眠りを大切にした。  そこでは実際の効果はさし置かれた。たとえばライブ直前に少し無理をする。なんとなく寝つけないため窓からの景色をじっと眺める。それは、少なくとも彼女たちが感じる強度では、身体に悪影響を与えない。肌が荒れる。くまが濃くなる。代謝のない死者には無縁のことだ。集中力が落ちる。気分がみだれる。死者には無縁だ。本質的に眠りは不要なのかもしれないと、暗黙のうちで誰もが知っていた。  しかし、彼女たちは眠りを求めた。毛布の中でまるくなって目を閉じるといつの間にか意識をなくし、朝のおとずれとともにまた目を開く。朝日がそっとまぶたをくすぐり、おはよう、と言いたくなる気持ちがおなかの底からわいてくる。そういう自然さは、彼女たちに深い安寧をもたらした。  身体は眠りを必要とせず、心のみが眠りを求めた。  そのグラデーションが、やがて館の夜を色づけるようになった。だいたいにおいて娯楽が少ないこともあり、会話はしぜん盛り上がった。多くの言葉が交わされた。言葉の一つひとつは糸となり、彼女たちの心を一言ごとに結んでいった。  ゆうぎりは聞き役にまわることを好んだ。元よりひとり世代を大きく分け隔てていたため、耳にするすべてが鮮やかに心をくすぐった。また彼女の知る世界はほんとうに狭く、仲間に聞かせたいことよりも知ってほしくないことが多くあった。  何よりそれは、彼女の技術だった。  生前、ひとの話を聞くことが多かった。遊郭では身体と同等の価値をもって心(そう相手が思えばよい程度のもの)が取り引きされており、ゆうぎりはいずれも巧みにこなした。ひとを見る。大まかなかたちを眺め、いびつな部分に触れ、感触をたしかめる。よろこべば、続ける。そうでなければ手を引き、別の部分に触れる。そのうちに、望まれるところが明らかになっていく。初対面であろうと十度まじわった相手であろうと、やることは変わらない。その状況と比べれば、決まった相手と密に心を交わすいまは心地よい。  しかし時おり思う。  聞いてほしい。  おもいを裏切るようにして、身体は聞くことを選んだ。話すことを拒んだ。なにかを話そうと思うたび、のどの奥がぎゅっと狭まるのを感じた。頭の中心がこわばり、胸の奥がひどく痛んだ。そんなとき、思わせぶりな言葉で仲間をはぐらかすと身体の緊張はほぐれた。彼女はそっと胸をなで下ろし、そのたびごとまぶたの裏に星を浮かべた。 「ゆぎりん、聞こえてる?」  リリィ。リリィが不意にそう言った。 「ご勘弁しておくんなんし。つい、うとうとと……」  ゆうぎりはほほえんだ。 「最近ぼんやりしてるよね、大丈夫?」 「ええ、リリィはんはお優しい……舞台のことでありんすか?」 「うん。あのね、パピィがね……」  ゆうぎりはもう、その話を知っている。リリィはもう、ゆうげの席でその話を存分にしている。  しかしリリィは、ゆうぎりに聞かせたがった。誰にも内緒の隠しごとのように、耳打ちの仕草で、リリィは多くのできごとや気持ちをゆうぎりに伝えた。求められるまま、ゆうぎりはリリィの声を聞いた。耳をそっとくすぐる吐息に、わが子を抱くようなじんとした温かさを感じた。 『あのね、ねえさん……』  ふと甦るものがある。十二の冬に身売りされてきた、そのかむろのことだ。名前は、嶋原で名乗っていたものも本当のものももう覚えていない。少女の体が湛えたぬるい温度を、ゆうぎりはうしなっている。凍える床板をひそやかに渡った少女の、その深い悲しみをゆうぎりは知らない。訛の少ないきれいな発音を、打ち明けられた別離の経緯を、差しのべた自らのこたえを、ゆうぎりはほとんど思い出せない。  少女は見届けた。ゆうぎりの死を見届け、それから、どうして生きていっただろう。新しい時代をどのように巡っただろう。その隣には誰かがいたのだろうか。彼女を抱きしめるひとは、彼女が抱きしめるひとは、どんなふうに彼女を想った。 「くるしいよ」  ゆうぎりは聞いた。はっきりと、リリィの声を聞いた。ゆうぎりは見た。自らの腕に抱きすくめられ苦悶を訴えるリリィの姿を見た。 「申し訳、ありんせん」  乱暴さを慮るいとまもなく、ゆうぎりはリリィを引き剥がした。リリィは荒い呼吸を幾度もくり返した。死者に呼吸は必要か。必要だ。彼女たちがそう思う限りは、必ず。 「ほんに、申し訳……」と続けようとした。ゆうぎりは、心の底からリリィを案じた。その美しい心をかすかでも濁らせたのなら、その罪に相応するあがないはないだろうと思った。  しかし、リリィはこう言った。 「もういっかい、抱きしめてほしいな」  そうして笑うと、ゆうぎりの胸に寄り添った。愛の存在をはじめて知った赤子のように、死の床に横たわる老犬にそこは恐ろしくないよと伝えるように、リリィは自らを差し出した。  ゆうぎりは身をこわばらせ、しばしリリィを感じた。その温かさ。首もとをくすぐるやわい髪、あおい果実の色。乳房に触れる心臓の音。その美しいかたち。リリィ。星川リリィ。完全なる少女。愛の落とし子。  苦しいと、ゆうぎりは感じた。喉の奥がせばまり、頭がしびれ、リリィの姿が歪んだ。聞いてほしい。ゆうぎりはこのとき、はっきり思った。しかしわからなかった。何を話せばいい。知りもしない生い立ちのことか、生前抱えていた苦しみや喜びについてか、甦ってより今までの日々がどれほどの幸せに満ちているということか、その限りない光のうちでリリィをどのように見つめている、ということか。  ゆうぎりは、いま伝えたい。数呼吸ほどの後でさえなく、たったいま。 「ありがと、ゆぎりん」  しかし、ゆうぎり。きみは悲しい。その研ぎ澄まされた技術は、ほんとうの心と寸分違わぬ精緻をもってリリィを抱きしめる。その腕は少しも呼吸を妨げない優しさでリリィを包み、その指先は幸福な夢へ招くかのようにリリィを慈しむ。  ゆうぎり。ふたたび取り戻された吐息には、深い悲しみと安らぎがある。やがてすべてを呑み込む穏やかな眠りが、きみを訪れる。  それは、騒々しい館の眠りのふちで起きた。誰がそれを聞いていよう。またひとつ、燦然たる夜空に浮かんだ星を誰が知ろう。
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「ぬしさん。わっちはおかしいようでありんす」とゆうぎりは言った。「思うよう、体を動かされんときがありんす。ぼうっとする。体が心を置き去りにするような」 「そうか」と巽幸太郎は答えた。「いつからじゃい」 「ここ、数日」 「人間を食べたい、齧るでもええわ、思ったことはあるか」 「ありんせん」 「ゾンビはどうじゃ」 「ありんせん」 「よか。対処するけついてこい」 「ぬしさん」 「質問はなしじゃぞ」 「わっちは、最初でござりんせんか」 「答えんと言うとる」 「お優しいひと」 「ええから着替えてこい。あいつらに聞かれたら営業だと言っとけ」 「ほんに、お優しい」  そんな会話があった。ゆうぎりは幸太郎とともに館を発つといつの間にか意識をなくし、気がつくとすべてが終わっていた。山麓のはるかかなたに日は沈み、湿った薄雲の合間からはほとんど欠けた月が覗いていた。 「用心じゃ。しばらく一人で寝ることにせえ」と彼は言った。部屋はいくらでもある、体調のせいにしろ。ゆうぎりは頷いた。 「ただし」彼は続けた。「鍵は自分でかけろ。わしは手を出さん」  ゆうぎりは、たずねようとした。次に思い、深慮をさぐり、結局は何も口にすることなくあいまいに頷いた。  ゆうぎり。彼女は正しかった。幸太郎へ声をかけたこと、その結果おこなわれた対処、ひとりで眠るということ、あいまいな頷き、それらはそのとき完全に正しかった。  しかし正しさがすべてを救うのなら、ゆうぎり、きみが若くして命をうしなうことはなかった。きみが甦り、いま、こうして思い悩むことさえなかった。
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 笑い声が遠くから、まるで自身とは無関係なもののように聞こえてきて、ゆうぎりは時を思った。およそ百年のへだたりが、甦ってよりはじめて切実な距離として彼女に感じられた。  静かな夜だ。星の音が聞こえた気がした。それがまぼろしだと、天窓より見える暗雲が教えた。  感傷や、寂寥だろうか。彼女はそれほど孤独を知らない。彼女のそばには絶えず誰かがいた。客と枕を共にした。同じ明かりのもとで遊女たちと暮らした。望みさえすればひとと触れ合えるだけの境遇に絶えずおり、ほんとうのひとりを知らない。  しかし今、彼女はそれを知ろうとしている。大切な仲間。誰も彼女の異変を知らない。幸太郎。彼は死そのものを知らない。少なくとも、彼女はそう思っている。���む、望まないに関わらず彼女は思うことをやめられない。  何よりも、彼女自身が彼女を知らない。自らに起きているできごとが、なにひとつ彼女にわからない。  思う。その正しさがゆらぐとき、心の座はあっけなくうしなわれる。  だから、ゆうぎり。誰が彼女を責められよう。ひとり孤独に震えるよりほかないとき、叩かれた扉の音を救いの鐘の音と聞こうと、一度かけた錠を自ら外そうと、一世紀おさないその女性を天使に見違えようと、誰が、彼女を。 「こんばんは、ゆうぎりさん」と紺野純子は言った。ほほえみ、野に咲く白い花のような気軽さで「お散歩しませんか」と誘った。 「ええ、よろこんで」とゆうぎりは答えた。そうすると、胸の内に小さな明かりがともるように感じられた。  すすめられるまま、ゆうぎりは支度を済ませた。レッスンウェアの上にウインドブレーカーをはおりフードを被ると、なるほど、メイクはいらなかった。腕に反射バンドを巻きつけながら、「これで、ふつうの人にしか見えませんよね」と純子は笑った。慣れている、とゆうぎりは笑い返した。純子は、「約束してるんです。サキさんと、いつか、コンビニでスイカバーを買って食べようって」と、また笑った。  ゆうぎりは、それが叶ってほしいと強く思った。  鍵の場所は、もう誰もが知っている。そっと扉を閉じて、二人は完璧ななにげなさをもって庭を抜けた。ロメロはちらと顔を上げたが、すぐにふたたび目をつむった。  門を抜けてすぐ、数台の車がものすごい速度で過ぎていった。光にあてられしばし細めた目を開くと、ふたりの見るあたりはあんまり真っ暗だった。空はひどく曇っているのだ。まばらな街灯の列が、ゆく道を今にも崩壊しそうな橋のように映した。ヨタカやミミズクがいかにも自然な声をあげながら、ふたりをじっと見ていた。 「少々、気をつけなんし」とゆうぎりは言った。その声はみずからの望むよりずっと弱々しく、夜のうちに消えていくように感じられた。「獣がよう、暗がりにはおりんす」 「堂々としていれば、案外平気ですよ」と純子は答えた。フードを目深に被りなおし顔を上げると、こともなさげにこう続けた。「でも、そうですね。見つからないよう少し努力してみましょう」  そうして純子が走りはじめると、ゆうぎりはしたがった。少しのんびりとした、彼女たちにちょうどいい速度で数分も走ると、息が上がり出すのを感じた。通気性に優れた袖のうちで汗が流れ乾いていく、夏の夜の心地よさを味わった。  死者に呼吸は必要か。死者は汗を流すか。それらは求めずとも与えられた。死者ではなく生者とも違う、彼女たちの性情としてそこにあった。 「左、曲がります」と純子は言う。きっちりと、言うとおり次の交差点を左へ曲がると道は少し細まった。背の高い塀に囲まれるような路地に入り、ゆうぎりはなんとなく安堵する。あたりはひときわ暗い。家々の明かりは、それぞれの屋根の下のみを照らしている。誰も、彼女たちを見つけない。  路地は複雑に入り組んだ。ゆうぎりは、ただ純子を追った。迷いのない背を見ていると、心はずいぶん楽だった。 「足もと、気をつけてください」と純子は言う。小さく振り向いて、「砂で滑りますから」と続ける。  ゆうぎりはそれまで気付かなかった。しかしすぐ、アスファルトにうすく積もった砂を感じた。まるで、それはいま純子によってこの世にばら撒かれたもののように思われた。  重い雲が、空に垂れこめている。月も星も覗かないが、純子の髪はわずかな光をまるごと食いつくすよう強くかがやいた。 「下ります。段が急ですから気をつけて」と純子は言う。細い石段にはきめこまかな砂が積もっていて、ゆうぎりはわずか十数段のあいだに何度も足を取られかける。そのたび純子が体を支え、結局は手を引かれるような格好でそこを下りることになった。  ゆうぎりが感謝を告げると、純子は首を横に振り、「もうすぐです」と言った。そうして、伸ばした手が天井に届くほどに小さな、青いトンネルをくぐると、景色が開けた。夜の海や白波、唐津の山裾がかたち作る見慣れた稜線が見えた。そこは館の裏に広がる海岸線の一部だった。  ゆうぎりは驚いた。それほど遠くまで来たとは思っていなかったが、それにしても近すぎた。目をこらせば、館の輪郭さえうかがえた。 「行きましょうか」と純子は言う。ゆうぎりは頷いて、「ええ」とだけ答える。  砂浜を走るのは、少し難しい。ゆうぎりは、はじめその感覚に戸惑った。靴底がはっきり地面をとらえない、かと思えば打ち上げられた流木や海藻のたぐいに足を取られる。転ぶようなことはないが、みるみる足に疲労がたまっていくのを感じた。息がみだれ、ものを考えることさえおっくうになってゆき、海をめぐる魚や森に羽ばたく虫のように湾からほど遠い明かりに惹かれた。 『せやから体がすべてやって、うちは何度も言いますよ』  そのひとは、筋肉と脂肪をしっかり蓄えた右腕を回しながら言った。ひと回しごとに生まれる莫大な熱が肌についたばかりの海水をみるみる蒸発させていく、そのようにゆうぎりには感じられた。道のない原野を切り拓き、家を築き街をつくりふたたび旅をはじめる開墾者のような、なににも依存しない美しさがあった。 『よう食べてよう眠りよう動き、ようつとめる。そげんようによい体でおれば、うちはうちで、あんたもあんたでいられます』  彼女と丸山で出会った。東から、西へ西へ。そのようにして流れ着いたという彼女は遊女ではなく、その食事や身の回りをもっぱら生業にしていた。『こんなやから、男には滅法相手されません』とあけすけに笑う彼女を、ゆうぎりは好んでいた。朝となく夜となく、決して近くはない海へ誘われ、そのたび付きしたがった。潮の荒れるを厭わず三味を鳴らし、彼女の豪放な舞踊に見惚れた。波間に向かうくろぐろした背を、かき上げた髪より散るしぶきを、その中途半端な言葉づかいをゆうぎりは好んでいた。  彼女とは丸山で別れた。嫁入り道具のように渡された味噌は、ひとすくい舐めれば涙がにじむほど塩辛かった。  ゆうぎりは彼女の名前を覚えていない。その心を知らない。なにを思い、どんなふうに生きてきたのか、どう生きていったのか知らない。  ゆうぎりは、一度もその海に入らなかった。 「泳ぎますか」  ゆうぎりは聞いた。それから、みぎわの足が引き波とともにずぶずぶ沈んでいく様子を感じた。湾の明かりは遠くにまたたき、振り返れば純子のもの静かな視線が見ていた。 「心地よい時期だとは思いますが」 「そうで、ありんすなあ」 「ご一緒しましょうか」 「わっちらでは、笑われんように見えんすなあ」 「では、お隣を失礼します」 「……おいでなんし」  純子はごく自然な足取りで波間に踏み入る。波を蹴り分け、ランニングシューズから気泡を吐きながらゆうぎりと肩を並べた。  そのころ、ゆうぎりの衣服はほとんど膝上まで濡れている。靴の半分ほどが砂に埋まり、波が寄せるたび、引くたび泥のような砂が指のまたの間をくすぐった。 「心は、どこにあると思いますか」と純子は訊ねた。 「脳……あたまの中と聞いとりんす」 「それは、私の時代と変わらないんですね」 「わっちのころにはいささか奇異でありんしたが……愉快げに話しとった殿方がおったと覚えとりなんす」 「ゆうぎりさんは、記憶力がいいんですね」 「……求められたのでありんす」  ゆうぎりは、ふうと息を吐いた。煙管でもあればさまになったのに、と思いかすかに口もとを歪めた。 「では、体はものを思わないのでしょうか」と純子は言った。「私の体は、ここにいるたくさんのひとたちはもう、何も思わないのでしょうか。ただ、私という心だけがここにあるのでしょうか」  純子はこう、続けた。 「私はそう思いません。いえ、そうではないとはっきり言えます」  ゆうぎりは、純子を見た。その視線を追い、ずっと遠くで、海原のかよわい明かりが一つひとつ、それぞれの速度で明滅をくり返すのをじっと見つめた。  その眺めは、丸山の海と少しも変わらないように感じられた。 「ゆうぎりさん。私が最初です」と純子は言った。なんとなく明るげな、白い花弁をあたりに振りまくような声色をしていて、もう、海を見てはいなかった。ゆうぎりを見ながら、「つまり、おそろしいことじゃないって言いたかったんですけど、うまくいきませんね」と続けると、やわらかなほほえみを浮かべた。 「お優しいひと、ばかりでありんすなあ」とゆうぎりはほほえんだ。それから「もっと、ちゃあんと教えてくれはったら、よいのでありんすが」と言い、穏やかな息を吐いた。 「それは、私がすべきことではないと思いますから」と純子は答えた。「でも、おそろしいことじゃないんです。だから……ああ、やっぱりうまく言えません。だけど、大丈夫です。安心してください」  純子がそう、もごもご言葉を結ぶと、ゆうぎりは笑った。手のひらで隠したくちびるから、声はこぼれた。純子もまた、照れるようにしながら声にして笑った。ふたつのつつましい笑い声は、海原を悠然と渡っていくかもめの羽根音のように響いた。  ゆうぎり。きみは少し安堵した。おそろしいことではない。ひとりではない。きみはいま、予感めいた明るい気持ちをたしかに感じていた。  しかし、ゆうぎり。きみは純子ではない。きみたちは少し似ているが、まったく同じものではない。  そして、ゆうぎり。  そのときは近い。きみが思うより、ずっと。
 *
 幾日か、つつがない日が過ぎた。なんとなくすっきりしない天気が続き、季節は今にも移りゆくように思われたが、何を惜しむのか夏はとどまったままでいた。  そう、季節はいまだ夏だった。蝉はそこかしこで鳴き、青や黄色のとんぼが空を泳いだ。田園からは生きいきした草の香りが立ち昇り、ナスやトマト、ぎらぎらと光をはじくサバなどが食卓を彩った。  フランシュシュにとっては、せわしない日々だった。夏休み、行楽の時期ということもあり、あちこちへ体を運んでは館へとんぼ返りするような日が続いた。今や彼女たちはどこへ行こうと歓待された。喜ばれた。笑顔を求められ、振りまいた。思いがけず死をのぞかせることもなく、人々に愛された。ほとんどすべてのものごとがうまくまわり、それはいつまでも回転をやめない���色の輪のようだった。  ゆうぎりは喜びを感じていた。温かい気持ちを、たしかに感じていた。自ら思うこと���仲間たちの思うこと、見知る人や見も知らぬ人のおもいがまるごと重なることを、ほんとうに幸せだと思った。まるで、隣り合う仲間と結んだ手のひらがそのまま三千世界の広野をゆく旅人とつながっていくような、果てのない広がりを知るような日々だった。  しかしそれは、彼女の孤独を際立たせた。ひとりで眠るその処置はいまだ続いており、彼女は自らの温もりをたたえた毛布のうちで肩をふるわせた。  仲間たちは日々、替わるがわる訪れた。おしゃべりを楽しむもの、おもてへ連れ出すもの、ちょっとした遊びへ誘うもの。彼女たちはゆうぎりを慈しみ、ゆうぎりもまたそれに応じた。しかしどんなおもいも、温かなおこないも、眠りは覆った。目を閉じて見える笑顔は、寂しさを鮮やかに色づけた。優しさはむしろ、ひとりを浮き彫りにした。天窓からはいつも、暗澹とした空がうかがえた。 『ゆうぎり。ひとりは嫌じゃ』  彼は言った。 『恐ろしい。わしはほんに、ひとりであることが恐ろしい』  彼は大村藩の高名な武家の次子であり、家の行く末を憂いた父により海外へ修学の旅に出されていた。彼が日本を離れている間に時代は江戸より明治へ変わり、伴って士族となった父により呼び戻された彼は、すっかり気がふれているようだった。彼に何があったのか。何が彼を変えたのか。上客である彼の父は、ゆうぎりに彼をゆだねた。ゆうぎりはそれにこたえた。ゆうぎりは三度その愛で彼に触れた。ゆうぎりには、誰よりも優れた技術があった。 「ゆぎりん、大丈夫?」  リリィが言った。 「ふるえてる」  リリィはそう言って、ゆうぎりの頬に触れた。ゆうぎりは、そのときまでリリィのおとずれに気付かなかった。鍵は自分でかけろ。幸太郎の声がむなしく響いた。 「こわいの? 寂しいの? リリィがそばにいるよ」  孤独の谷の底に、火がともった。ゆうぎりは、それに手を伸ばそうとした。リリィ。星川リリィ。たったのひとつ、この世界の完全なるもの。 『心は、どこにあると思いますか』  ゆうぎりは、目覚めた。リリィの肩を抱こうとしていた腕をおしとどめて、ゆっくりと起き上がった。純子の声を幾度も甦らせ、そのたび胸のうちで答えた。脳が、頭がものを思う。心はつまり、そこにある。  しかし、身体は心を置き去りにする。ひとりでに、リリィに触れようとする。おそろしいことではないと純子は言った。安心してください、そう言った。ゆうぎりにはわからない。あのとき感じた明るい気持ちを、今は少しも思い出せない。  ゆうぎりには、自分がわからない。 「夜風を、浴びんせんか」  それはどうにか浮かんだ言葉だったが、充分な役割を果たす。リリィは嬉しそうに笑い、ゆうぎりの手を引いた。しい、と唇に指をあてて、みなが寝静まっていることを教えた。音をたてないよう、そっとベラ���ダの扉を開いた。つないだ手を離さず、リリィは、ゆうぎりを連れ出した。  そこは思うほど静かではない。いきものはほとんど眠っていたが、夜はざわめいた。夜風が木々の葉っぱの一枚いちまいを触れ合わせ、控えめな背景音を奏でた。潮汐は絶え間なく、ほとんど一定のリズムを保ちながら時に歌のように跳ねては沈んだ。その奥底では海流が、地殻の運動が厳粛な重低音を響かせ、見えない上天の星々は数億鍵あるピアノの最高音を鳴らし続けた。 「きもちいいね」とリリィは言った。 「ええ、ほんに心地よい……」とゆうぎりは答えた。  ふたりはしぜん目を閉じ、しばし夜を感じた。涼やかな風を浴び、優しい音楽を聞いた。触れ合う肩やつながれた手のひらからは、温かな気持ちが行き来した。  このまま朝を迎えられたら、とゆうぎりは思った。リリィと、こんなふうに寄り添ったまま眠り、まぶたをくすぐられる感触で目を覚ます。なかなか目をを開けずまたたきをくり返すうち、ああ、朝日が昇っていることに気付く。雲は晴れ、光が降り、そのまばゆさに思わず涙を流すと、リリィがそれを拭う。泣いてるの、とリリィはたずねる。まぶしいのでありんす、とゆうぎりは答える。そうして、ふたりほほえみ交わす。さくらが顔をのぞかせて、こんなところにいたんですか、と驚く。仲間たちが次々やってきて、口々に心配したと言う。ゆうぎりは、いつものように静かに笑うと、迷惑のおわびに朝食を用意すると約束をする……。 「ゆぎりん、痛いよ」とリリィが言った。  ゆうぎりは見た。今にも押しつぶされようとするリリィの手を。苦悶をあらわにするリリィの表情を、そのぞっとするほど美しい歪みを。  それを生み出した、自らのあおい腕を、はっきりと見た。  ゆうぎりは思った。謝りたい。  ゆうぎりは、リリィをかき抱いた。  ゆうぎりは思った。伝えたい。  ゆうぎりは、リリィの首すじを唇でなぞった。  ゆうぎりは思った。話がしたい。  ゆうぎりは、パジャマの上からリリィの腰をさすり、ボタンを乱暴に外し、おさない胸を愛撫した。甘くはんでいた耳たぶより唇を離すと、リリィの心臓に舌を這わせた。  わからない。  ゆうぎりには、なにもわからない。目覚めたばかりのおさない心は、傷つこうとする少女へ与えるべきまっとうな優しさを知らない。乳飲み子を授けられた赤子のように、ゆうぎりの心は泣きすがるそれ以外のすべを持たない。  しかし身体は、覚えている。百余年の時を経てなお、その技術は錆びつきをみせない。当代随一の花魁の愛は、およそ十九年をかけて造り上げられた機巧人形の精緻をもってリリィに触れ続けた。 『ひとりは嫌じゃ』  彼は言った。 『ひとりであることが恐ろしい』  彼は続けた。 『ゆうぎり。わしをひとりにするな』  彼は隠し持っていた肉切り包丁でゆうぎりの喉を裂くと、絶命したゆうぎりの胴体より切り離した首を鞄につめて遊郭をあとにした。彼はそののち、凶行に使われた肉切り包丁と石臼および金盥を用いて自ら命を絶った。切り落とされた首がゆうぎりのものと折り重なるよう、その原始的な装置はつくられていた。  ゆうぎりは、リリィのやわらかいパジャマパンツに手をかけるとそれを一息にずりおろした。発達をなかばで終えながらよく締まったももの内側をじらすようにさすり、下着を剥がした。  そこにはなにもない。  ゆうぎりはさがした。丹念にそこを撫で、決して不快を与えないようなやり方で懸命に手さぐりした。しかし、そこにはなにもない。男性器も、女性のそれさえそこにはなかった。そこは平らで、ざらざらした縫い痕の手ざわりがあって、冷たかった。始まりも終わりもない氷原のかなしみが、リリィの肉体に広がっていた。  そうして、ゆうぎりは動くことをやめた。その身体は練り上げたわざの及ばない地平のただ中にいると気付き、やっと、立ち止まった。  あとにはただ心のみが取り残される。 「ゆぎりんは、こうしたかったの?」リリィは言った。「リリィとずっと、こういうことがしたかった?」  ゆうぎりは否定しようとした。凍りついた身体はまるで動こうとせず、瞳だけがあいまいに揺れ動いた。  リリィは続けた。 「リリィね、知ってるよ。リリィとこういうことしたがるひとがね、たくさんいたの。パピィが守ってくれて、隠してくれて、でも、聞こえちゃうよね。リリィ、へんなのって思ったよ。子どもなのにって。  でも、もし、ゆぎりんがそうしたいなら、ゆぎりんならいいよってリリィは言いたいよ。だけどね、ごめんなさい。リリィのおちんちんはね、なくなったの。切られちゃったんだって。たぶん、死んじゃったあとだって。そういうひとがいるんだね。だからね、こたえられなくて、ほんとにごめんね」  ゆうぎりは聞いた。  リリィはなおも続けた。 「ゆぎりんは、きもちわるいって思う? いやだって思う? リリィはね、きっとおかしいんだね。嬉しいって思うの。おちんちんもない、ひげも生えない、こんなにきらきらしてる、いまのリリィが大好きだよ。リリィはね、ほんものの星川リリィになれたんだよ。ずっと、星川リリィでいられるんだよ」  リリィは息をおく。数呼吸のあいだ、ゆうぎりは自らの頬をふるわせる鼓動を聞く。ゆうぎりはいま、リリィの心臓に触れている。その美しいかたち。完璧な、この世界でただひとつ完璧なはずの、その心。 「これがリリィだよ。ここが、ほんとうのリリィ」リリィは言った。「見て」とリリィはささやき、ゆうぎりをみちびいた。  そうして、ゆうぎりは見た。リリィの心臓を。その美しかったかたちは今やいびつに歪み、天災を告げる早鐘の速度で拍動した。新生児の臍帯を流れる血の色と、終末期腎不全患者の末梢静脈をめぐる血の色が、数十年にわたり連ねられた呪詛のごとき紋様を描いていた。人類がこれまで破ってきた誓いの糸がすべて集積され、二度と解けないよう結びなおされた永遠の糸だまにも似たそれはゆうぎりの唾液でしとどに濡れており、悪魔に捧げられるために育まれた羊の心臓のようにうごめいた。  ゆうぎりは見た。リリィのしるしを。その心臓を、ほんとうの心のかたちを、はじめて。 「わっちは……」とゆうぎりは言おうとした。しかしその身体がふたたび目覚めると、言葉を遮った。ゆうぎりは、衝動にあらがった。唇をかたく結び、そのあおざめた愛よりリリィを守ろうとした。 「大丈夫だよ」とリリィは言った。ゆうぎりの頬に触れ、背中を優しくさすり、「リリィがついてる、こわくないよ。ゆぎりんのほんとを、ぜんぶ教えて」とゆうぎりを抱きしめた。  ゆうぎりは、こんなふうにひとに抱きしめられるのははじめてだと思った。 「わっちは……わっちのはじめの記憶は……ご主人が、あかく焼けた火箸をわっちに向けて……それから、わっちの友人にあてがいんした。わっちは上等の品になるゆえ、かわりにあの子を……」  話しはじめたゆうぎりの唇を、リリィが指でそっとふさいだ。リリィは、目をぱちぱちさせるゆうぎりへ、「ごめんね、先にちょっとパジャマ着なおすからね」と言ってほほえんだ。  ゆうぎりは、顔がかあっとあかくなるのを感じた。いそいそと、ちょっとだけ急ぐ様子でリリィはパジャマを着なおす。首もとまでちゃんとボタンを閉じたそのすがたに、ゆうぎりは覚えず口もとをゆるませた。  ゆうぎりは目を閉じる。まぶたの裏には、燦然たる星空が広がっている。もう、ゆきなんし。ゆうぎりは、その一粒ひとつぶが湛える途方もない悲しみへ呼びかけた。  ゆうぎりが目を開いたとき、最初の雨粒が屋根を濡らす。それはぽつりぽつりと降りはじめ、みるみる勢いを強めていく。 「ゆぎりん、おいで!」とリリィが言った。にっこりと笑うと、「リリィが抱きしめてあげる!」とその小さな胸をいっぱいに広げてみせた。 「リリィはん、ほんにお優しい……」とゆうぎりは答えた。同じように笑い、「都いちの花魁、ゆうぎり、参りんす」とリリィの胸にそっと飛び込んだ。  そうして、ゆうぎりはふたたび話しはじめる。嬉しいことも、悲しいことも、リリィをどんなふうに想っているのかも、多くを打ち明ける。  ゆうぎり。きみには伝えたいことがいくらでもある。一夜ではとても伝えきれないほどの気持ちを、きみは背負っている。  しかしきみは、幸いにも死んでいる。そしてきみは、生きている。明日があり、未来があり、夏の終わりを告げる雨は温かく、ながく降り続く。館の庇に守られたきみが、きみたちが肌を濡らすことはない。  きみは話す。きみについて、話し続ける。やがて疲れ果て、眠りがまぶたをふさごうとするとき、きみは歌を聞く。リリィの歌声にきみは鼻歌を重ね、そうして、きみたちは優しい眠りにくるまれていく。  ゆうぎり。  リリィ。  美しい、おさな子たち。  きみたちは祝福されている。
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「おう、なんやこんなとこにおったんか」 「しー、しーだよサキちゃん。ふたりとも眠っとる」 「んなもん見りゃわかるわ」 「こんなに幸せそうなんだもん、起こしちゃわるいよ」 「だけどよお、この雨じゃねえか」 「あがぅ」 「ほら、たえちゃんもこう言ってる」 「どう言っとるんじゃおい」 「見つけたのね」 「愛ちゃん! ねえ、起こしちゃわるいって思うよね?」 「わかるけど、体に良くないでしょ」 「雨もあたりませんし、こう暖かいので大丈夫ですよ。それにほら」 「死んでるから?」 「……先に言わないでほしかったです」 「その、なんかごめん」 「じゃあ多数決、せーの、寝かせておきたいひと! はい三対二、決まりだね!」 「たえ入れんのは卑怯やろ」 「うがぅ」 「賛成だって、ね、ね」 「あーもうわーったよ、そんかわりさくら、メシつくってくれ」 「え、あたし? 当番あたしやっけ……」 「姐さんとちんちくが起きたらさくらのうまいメシがある、どんだけ幸せじゃろうなあ……」 「当番はサキさんですね」 「あ、サキちゃんずるい!」 「一緒につくればいいじゃない、どうせみんな起きたんだし」 「さっすが愛ちゃん、ね、みんなでつくろうね」 「一応、毛布はかけましょうか。その、気分的に」 「夏用のやつ、戸棚にまだあった?」 「薄いタオルケットが、まだたしか……」
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 ゆうぎり。美しいひと。きみにはしるしがある。きみがたしかに死んだというそのしるしは、白日のもと残酷な色をさらしている。  リリィ。彼女にもまたしるしがあり、ゆうぎり、きみはそれを知った。暗がりより一歩踏み出し、やっと、ほんの少しリリィを知った。  きみは完璧ではない。いびつで、中途半端で、死者でも生者でもある。きみは、なんというおそろしいいきものだろう。  しかし、ゆうぎり。きみはリリィを知った。みずからを知った。とばりを開き、この世界のまぶしさに大きな産声をあげた。  きみのまぶたを、しめった風がくすぐっている。もうすぐに、きみは目を覚ますだろう。リリィとともに、仲間たちが腕によりをかけて用意したすばらしい朝食のにおいを感じることだろう。  きみたちはほほえみ、そっと朝のあいさつを交わし、それからふたり手をつなぐとみんなのもとへ急ぐ。  ゆうぎり。  きみのまつげがかすかにふるえる。  目覚めの予感に、ふるえている。
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(from)
「死に直すにはうってつけの日」 https://www.pixiv.net/artworks/74065470
『体は信じているよ』 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11670444
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okuboa · 2 years
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nijigumorui · 5 years
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お久しぶりです、花魁体験してきました*
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fake-plastic-things · 5 years
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先日VIP特別プランをご体験頂いたとっても素敵なお客様です✨ From Instagram
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kazoon-photo · 6 years
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花魁撮影 Model: せりな 9月22日の『ぽとらぼ撮影会@鎌倉』に参加。撮影カメラマンさんのご予約承り中。詳細は『ぽとらぼ撮影会』で検索。 Photographer: @kazoon.photo 🚩撮影依頼はDMにて 【Studio:Shibuya Tokyo 】 ........................... #ポートレート部 #カメラマン #ファインダー越しの私の世界 #写真好きな人と繋がりたい #カメラマンさんと繋がりたい #ポートレート #ポートレートしま専科 #ポートレートモデル #ポートレート女子 #モデルさんと繋がりたい #被写体募集 #カメラマン募集 #ポートレート好きな人と繋がりたい #ポトレ #撮影依頼受付中 #花魁体験 #人像 #kimono #portraitpages #tokyoshooting #igpodium_portraits #kazuoedo #ぽとらぼ撮影会 #着物撮影会 https://www.instagram.com/p/BnrmLtwhg6b/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1d96beywj5wg8
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metalily-tokyo · 4 years
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ニューコーディネート【花魁】✨ 花魁まげはオプション2,500円です。 #変身写真館メタリリー #変身写真館metalily #metalily #メタリリー #変身写真 #変身願望 #変身写真館 #変身メイク #着物 #コスプレ #花魁体験 #アンチエイジング #2020年 #花魁 #自分磨き #創作 #押上駅 #東京観光 #インスタ映え #奇跡の一枚 #自分へのご褒美 #非日常 #photostudio #kimono #cosplay #oiran #フォトジェニック #oshiage #tokyo #photobooth (変身写真館 Metalily) https://www.instagram.com/p/B77h1eTJwcu/?igshid=cddjlpkbw49x
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phototaiken · 5 years
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instagenic-navi · 5 years
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