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2022年10月29日。新宿アンチノックで、THE POGOのライヴが行われた。 93年の解散以降、突発的な再結成ライヴはあったが、その数は29年間でわずか4本。メンバー全員が揃ってのライヴは2本しかなかった。その彼らが、2022年、解散から29年というタイミングで再始動したのだ。 前編となる前回では、彼らがなぜ再びバンドを組んだのかを語ってもらった。後編となる今回は、始動1発目となった10月29日のライヴの模様と、ライヴをやった事で起こったバンドの変化。そして2023年2月18日に予定されている復活2回目のライヴについてと、もちろん気になる今後のTHE POGOの活動についてを、小河原良太、春日弘、塚本研、塚本純の全員に聞きます! <THE POGO interview PART.1「解散ライヴがやりたかっただけで、別に解散したいわけじゃなかった」はこちらから>
text 中込智子
ライヴって客が主役なんだよ
ー復活1発目となる10月29日、対バンはSPROCKET WHEELとDAIEI SPRAY。世代も異なる、意外性あるラインナップになりました。
純:SPROCKET WHEELは前回のライヴも俺の企画だったんだ。その時にTHE POGOのファンだって言ってくれたことがあって、そっから仲良くなったんだよね。DAIEI SPRAYは元々俺ドラム叩いてたし、THE POGO好きだって言ってくれてたしね。繋がりもあるし、新鮮でもあり、面白いと思った。でさ、企画ってバランスじゃん。この3バンドでアンチノックっていうのがいいバランスでいい感じだなって思ったんだ。
良太:だな。いいバランスだと思う。大事。
ーライヴの直前はどんな感じでした?
良太:とにかくスタジオ練習増やしてくれって言ってたんだけど、スケジュールがなかなか合わなくて、仕方ないから俺、カラオケ通いまくってた!(笑)。THE POGOの曲とかもあったしね。”Search out”とかは昔カラオケ用にって自分らで録音したそのまんまの音だったし。でもさ、それ歌ってもさ、80点とかしか出ないんだよ!
春日:本物なのに(笑)。
良太:まあそんな感じでカラオケで点数出すのにハマっちゃってさ、悔しいから通って通って、朝から1日中カラオケ行っていろんな曲歌って……唯一90点台出たのが甲斐バンドと”横須賀ストーリー”のクレイジーケンバンド・ヴァージョン。
ー(笑)。そうこうするうちに声も出るようになってきて?
良太:いや、出ない。だからもう開き直ったね。いや、『俺もうダメなのかな?』って本気で思ったりもしてたんだけど、ライヴ前の最後のスタジオ練習の時には『もう今の自分でしかない』って。俺はグチグチ考えちゃうタイプだけど『考えても仕方ねえ』と。
研:俺はでも良太くんちゃんと間に合わせてくれたって思った。そんで俺も、スタジオで正直あんまり弾けてなかったんだけど、俺は気にしてなかった。2人がうまいから、俺、弾いてなくても大丈夫かなって。
一同:はははははは。
ーいや、ライヴがっつり弾けてましたよ、良太さんも声出てましたし。純さん、春日さんはもちろんバッチリ。というわけで、本番はどうでした?
研:俺、昔やってた頃からライヴで緊張するっていうことが無かったんだけど、久しぶりにちょっと緊張して。それがね、ちょっと嬉しかった。いや、スゲー嬉しかった(笑)。
良太:俺は、久々っていうのはあったけど、別に懐かしさとかそういうのもなく、普通っていうのも変だけど……それこそ小滝橋の新宿LOFTでやってた頃が昨日みたいな、そのまま繋がってる今の俺たちっていう感じ。
春日:うん。そんで、お客さんもそんな感じだったんじゃないかと思うよ。
良太:ああ、あと俺は客の前でやったっていうのが有難いなって思った。やっぱさ、ライヴって客が主役なんだよ。全ての世の中のバンドで、カッコいいなって思うバンドって、大抵客がカッコいいんだよ。それが最近なんか、海外のフェスの映像とか観ても凄い感じるんだよな。主役は客だって。
春日:しかもこのコロナ禍で蓋を開けてみるまでこっちもどうなるか分かんなかった。
純:そう、みんなじーっと立って観てたらどうする?って。
良太:うん、客も俺たちと一緒な感じで良かったよな。まあ俺たちもセットリストで煽ったけど(笑)。
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1回ライヴやったことによって変わった
ーその選曲に関しては、どういう感じで決めたんでしょう?
純:とりあえず俺がたたき台作って、それをみんなでああしようこうしようって言いながら決めた。
春日:最初はもう、ありとあらゆる曲が挙がって、それも面白かったよね。当時ですらあんまりやってない曲とか。あと、対バンからリクエストされた曲もあったね、”不幸な星の下で”とか。
ーあれ対バンリクエストだったんですか⁉ マジでびっくりしたんですよ。
純:あれはスプロケのドラムのスエからリクエストがあって。
良太:リストに“不幸”(編注:“不幸な星の下で”のこと)って書いてあんの見たときは『“不幸”ってなんだったっけ?』って思ったよ、それぐらい忘れてた。
春日:俺だって多分、メジャーデビューしてから弾いたことないもん。多分デビュー前の日本青年館でやったのが最後だと思う。
ー青年館は88年でしたっけ。宝島VOSからビデオ出てましたよね、あれ以来か。
良太:俺さ、実はTHE POGOの音源、ベストくらいしか持ってなくてさ。あわててYOUTUBEとかで“不幸”探したらあるにはあったんだけど、音悪くてよくわかんないんだよ。そしたら春日が練習して弾いて送ってくれて。
春日:“不幸”はキャプテンレコード時代の曲で、俺が弾いてる音源って実はないんだけどね(笑)。あと、他の曲に関してもなんだけど、俺は一応全部の音源持ってるから改めて聴いてみたら、曲によっていろんなヴァージョンが残ってるんだよ。スタジオヴァージョンだけでも3テイクある曲があったり。
ー曲選びだけじゃなくヴァージョン選びも必要に。
春日:さらに当時は良太くんもライヴでギター弾いてたから、ギター2本ヴァージョンと1本ヴァージョンがあったりもしたんだけど。
良太:そうそう、それもあって練習の初日には一応俺も自分のギター持ってったんだけど、弾いてたら春日から『うるさいからいらないよ』って言われて!
一同:はははははははははは。
春日:だって良太くんコードも覚えてないし(笑)。
良太:というわけで今回は俺のギターは無しで。まあその方が俺もボーカル集中できるしね!
ー(笑)。曲順に関してはどうでしょう? ライヴの冒頭1曲目が“Such is Life”だったことにも驚きましたよ。
春日:研のリードボーカルから始まるからね。研くん最初嫌がってた(笑)。
研:1曲目でやったことない曲だし。でもまあ、斬新だったよね。
春日:うん。そりゃお客さんもビックリだよね、『え、まさかコレ⁉』って。メンバーすら予想できてなかったし(笑)。
純:あれはね、ラジオでレイ・チャールズが流れてたの聴いてた時に、終わった直後に頭の中で“Such is Life”が流れて、『これスゲーかっこいい!』と思って。それでSEではないんだけど、BGMの音量でレイ・チャールズを流してもらって、そこから“Such is Life”に入ったんだ。だから選曲にしても曲順にしても別に驚かせようとしたわけじゃなくて、『こうしたら単純にカッコいいかな?』っていうところで決めて行った感じ。もちろんメンバーLINEでみんなで曲挙げていってね。
春日:王道で“待ちわび”(編注:“待ちわびた時”のこと)とかね。あとまさかだったのは“Kill the Pigs”、マジすかー!っていう。でもこの曲もいろいろヴァージョンあるんだよね、シングル・ヴァージョンとか。
良太:あったあった、デモ・ヴァージョンとか。確か純がバイクで事故った時あたりに録った覚えがあるな。
ーそんな感じで本編10曲、アンコール3曲、ダブルアンコール1曲の計14曲が披露されたわけなのですが、確かキャプテンの1枚を除くほぼ全てのアルバムからの選曲にもなっていたと思います。
純:それはたまたまだよ。
良太:うん、全然関係ないよ。全部から選んだとかチョイスしたとかは全くない。
春日:ただサプライズありの、王道もありのっていうね。次も凄いよ(笑)!
ー次回は2月18日新代田フィーバーですね。
良太:さっきも純と話してたんだけど、やっぱりさ、1回ライヴやったことによって変わったんだ。今日の練習とかでも、ライヴ前とは明らかに変わってるんだよ。やっぱバンドはライヴやんないとダメだな、何十回の練習よりも1回のライヴ。それをやったことによって、俺たちの経験値もちょっと上がったと思う。俺の声も、ちょっと出るようになったよ(笑)。
純:今日の練習終わって、確かにちょっとスケールアップした感触はあったなあ。
良太:そうそうそう。前はもういっぱいいっぱいだったもんね。それが全体的に。
春日:グルーヴ感とかね。
良太:そう。あと、今日の練習でまだやってなかった曲をやったんだけど。
春日:まだまだネタはいっぱいありまっせ!っていうね。
良太:うん。それがまた刺激的だったりしてさ。
ーTHE POGOの形が、現在進行形でどんどん進化していきそうですね。それが観られる次回も非常に楽しみなのですが、次回は2マンですね。
純:うん。結構いろんなバンドを候補に挙げて考えてて、大阪にツアー行くことがあったらDouble Bogysに声かけようかなって思ってたんだけど、敢えて東京に呼んでも面白いなあと思ったというか、フィーバーという場所で2バンドでやるっていう点でもしっくりきたんだ。Double Bogysもあんまりライヴやってなかったみたいだけど、好きなバンドだしね。
ーすごく楽しみです。ただこれ���Twitterでの告知から僅か3分で売り切れちゃったという。ちなみに3本目ももう決まっているし、キャパも少し増えるんですよね?
良太:うん、あったかくなったぐらいにやるよ。
純:フィーバーの後に告知するよ。
ーそして、こうなってくると当然、ライヴに誘われ始めてもいる。
春日:あっちゃこっちゃから声かかってるね(笑)。
純:でもとりあえずはこの3本をしっかりやってからだね!
ーはい。また、気の早い話ではあると思うんですが、新曲や新譜もそのうち期待したいです。
純:それは、自然と出てくるんじゃないかな。
春日:曲は作ろうと思えばいくらでも作れると思うんだけど、歌詞がね(笑)。やっぱり小河原良太の歌詞じゃないと!。
良太:だーってさ、正直さ、例えば“ヒステリックジェネレーション”とかだったら、若いガキが書いてた歌詞じゃん。それが今さ、58才になって『俺が今欲しいものは愛でも金でもなくて』って、今一番欲しいよ俺は!って自分で思うことにギャップを感じるわけでさ(笑)。
春日:今、還暦を前にして、どんな歌詞ができるか?っていうのが面白いと思うよ。
良太:歌詞できねーんだよな(笑)。ただまあ、時代時代の歌詞ってあると思うから、自然に無理せずやってくよ!
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『ANOTHER WORLD』 2023年2月18日(土)livehouse_fever 17:00-OPEN/18:00-START ADV.-¥3300(+1DRINK) / DOOR-¥3800(+1DRINK) DOUBLE BOGYS(from Osaka) THE POGO
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2022年7月末。SNSにて衝撃的なニュースが飛び交った。THE POGOと明記されたライヴスケジュールの発表である。何の前兆もないままに、唐突に、THE POGOが再結成ライヴを行うというこのニュースは、「ほ、ホントに?」「メンバーは揃うのか?」「1回こっきり?」「それとも完全復活する?」と様々な憶測を呼びつつ、たちまち大騒ぎとなって迎えられ、そして10月29日、遂に新宿アンチノックにて敢行された。 ということでTHE POGO再結成インタビュー。前編の今回は、そもそも93年の解散の真実。93年から今回に至る間にあったあれこれと、今回の完全再始動のきっかけ。そして復活ライヴ1発目までの道のりを、小河原良太、春日弘、塚本研、塚本純の全員に聞きます!
text 中込智子
ーTHE POGOの再始動について、今日は詳しく聞かせてください。まず93年6月、川崎クラブチッタで行われた解散ライヴの直後、メンバー4人で温泉に行かれたんですよね?
小河原良太(以下良太):あー、行ったね。
春日弘(以下春日):箱根ね、小涌園。今でも記念写真持ってるよ(笑)。
ーで、この話からも伺えるように、別にメンバー間で仲が悪くなったわけでもなかった。ぶっちゃけ、そもそもなんで解散したんです?
良太:今思えば……解散ライヴまでの流れっていうライヴをやりたかったのかなあと思うよ。で、気付いたら解散しちゃったっていう。
ーなんですかそれ。
良太:『解散ライヴ』っていうライヴをやったら客来るだろうなって思ったんだよ。だから、解散ライヴがやりたかっただけで、別に解散したいわけじゃなかった(笑)。
塚本研(以下研):うんうんそんな感じ(笑)。
ーほんとですか⁉
春日:まあ正直30年前の話だからあんまりよく覚えてないけど、そんな感じだよ。あと、そん時のクラブチッタでチッタの動員記録作ったんだよね。
良太:そのあとメタルのバンドに抜かれたんじゃなかったか?
春日:いや、POGOだって聞いてるよ? しかも当時は消防法とかお構いなしでガツガツに入れてた上に、そのあとクラブチッタが建て替わってキャパが少なくなっちゃったから。
研:じゃあもう抜かれないんだね!
春日:うん。人数的に発表できないから非公式になってると思うけど、抜かれないよ!
ー(笑)。ただその後はきっぱりと、全員が個々で別々の活動を始めます。まず良太さんはRYOTABANDからのJIGHEAD。春日さんはTHE RYDERSからの……。
春日:LAUGHIN'NOSE、DESSERT、MOSQUITO SPIRAL。
研:俺は名もないバンドを2~3やりました。
塚本純(以下純):BUZZ ENGINEな。
ー研さんは途中富山に引っ越され、地元でも活動していた。そして純さんは、とにかく数が多い!
一同:ははははは。
純:いやいや、えーっと主にやってたのはLEAD SLED、HELLISH LIFE、KULARA、AS MEIAS、DAIEI SPRAY、Twolowかな。今はKENNY BAKERとRENAってバンドをやってる。
このまま誰にも触れられずにひっそりと終わるのかなって思ってた
ーそしてセッションや単発も含めたら皆さんさらに結構な数のバンドを演りつつ。93年~2021年の間にTHE POGOの単発再結成ライヴが数回行われました。最初は2006年の新宿ロフト30周年記念ライヴ。これは良太さんと春日さんのみの参加。
良太:あれ確かJIGHEADのライヴの打ち上げの時かな。春日と、当時のロフトの店長の東田と一緒に飲んでて、HERA(元ビヨンズ、THE ZETT、NAILS OF HAWAIIANほか)とかが酔っ払いながら『POGOやろーよー!』とか言い出して、ノリで『やろっかー』とか言ってたら東田がロフトのスケジュール帳持ち出してきて(笑)。
ー酔ってるうちに逃げられない状態に固められたわけですね! ただこの時は純さん研さんは参加せず。
純:俺も声かけられたんだけど、『研がいないからやらない』って言ったんだよね。
春日:研は富山だったしね。
良太:あ! あとこれの前にKENZIのクソナイ(編注:2003年5月に開催された『クソッたれナイト VOL.2』のこと)でもPOGOやったな。そん時も俺と春日か。で、ロフト30周年はそのあとだわ。何年あとだったかは完全に忘れちゃったけど。
ーありましたね、クソナイもロフトでした。そしてその次の再結成が2008年、DJ.ISHIKAWAさんが企画した『Search Out The Jams 〜THE POGO tribute album〜』のレコ発ライヴ。
春日:高円寺HIGHでトリビュートのイベントやって、そのあと下北沢シェルターでTHE POGOのワンマンやって。
良太:解散後初めて純研も揃って、4人でやったんだよね。
ー感慨深いものがありました。あと演奏スピードが原曲の倍速かというくらい猛烈に速かった記憶があります。
春日:そのあとが2014年かな? 代々木Zher the Zooで研のPSYCHOS、JIGHEAD、MOSQUITO SPIRAL、KEAD DENNEDYS(笑)。アンコールのバレバレな“サプラーイズ! ”でPOGOやって。
良太:KEAD DENNEDYSはボーカルがDJ.ISHIKAWAでさ、バックが俺以外全員POGOのメンバーっていう(笑)。
春日:あのライヴは確かPOGOのメジャーデビュー25周年タイミングだからって言われて、面白そうだからやろうかって話になったんだよね。日にちも確かデビューした時と同じ5月25日、いや24日だ。なんで覚えてるかというと、翌25日に俺、なぜかケントリでギター弾いてるから(笑)!
良太:まあそれぞれバラバラで出て、最後アンコールでセッションっていうライヴだったな。お前のバースデーライヴ(編注:(2018年10月に新宿ロフトで、中込智子の誕生日を記念して開催されたイベントのこと)の最後にやったみたいなノリだよ。
ー2018年10月、中込智子&ザ・キスマーク(Vo.佐藤シンイチロウ、G.良太、G.春日、B.JUN GRAY、Dr.純)、研さんにも電話させて頂きましたが、練習日時なども踏まえてJUNGRAYさんに頼みました、皆さん無茶ぶりに応えてくれてありがとうございました! そしてそれから4年後となる2022年、ここに遂にTHE POGOの再始動決定‼ これはどういう経緯だったんでしょう?
純:最初は俺だね。来年(2023年)解散から30年だったから、なんかやれたら面白いかなと思って、良太に最初に声かけて。最初は『エーッ⁉』みたいな感じだったんだけど。
良太:純から連絡来たのが5~6月だったかな。その頃俺、正直音楽やってなかったんだよ。実は4年前のキスマークの頃からすんげえ喉の調子悪くて、 “Escape”とか歌っても全然ダメで。しばらく休んでたらそのままコロナが始まって、バンドもやんないし見にも行かないし完全に引きこもりになってて、コンビニの店員ぐらいとしか話もしないような時期が続いててさ。俺の音楽生活は、このまま誰にも触れられずにひっそりと終わるのかなって思ってたんだよ。
春日:寂しい老後だ(笑)。
良太:そうそうそう(笑)。バンドも音楽も興味なくなってたし。だからJIGHEADもさ、いつかやろうと口では言うけど、結局やらないで3年。そんな時に純からPOGOやろうって連絡来てさ。その時は正直、『俺的にはキツイかなあ』って思ったんだよ。ただ研がさ、富山から戻ってきてるって聞いて、やるかやらないかはひとまず置いておいて、久々に4人で会おうかっていう話になったんだよね。
ーおおお。ていうか研さん、いつの間に帰ってきてたんですか?
研:こっそり、だいぶ前に帰ってきてたんだよね。
ーなんでこっそり。それはともかく、4人でまず久々に飲みに行った?
春日:うん、新宿の某居酒屋。すごく分かり難い場所にあった店で、全員すごく迷ったんだよ。えーと(スマホを見ながら)6月12日だ。
良太:最初に俺と純が着いて、純に俺の状況話したりして。
春日:久しぶりだね!って言いながら昔話したり。
研:で、俺が一番最後に着いた時にはもう(THE POGO)やるような雰囲気になってた。
春日:『やりますかー!』ってね(笑)。俺はもう、いつでもウェルカムだったんだ。MOSQUITO SPIRALはコロナの少し前から活動停止中だったし、サンハウスの柴山さんとやってたバンド(編注:ELECTRIC MUDのこと)もコロナでストップしちゃってたし、クールスの水口さんの(編注:水口晴幸 with ROLL OVERSのこと)はちょこちょこライヴやれてたんだけど、それでも年に1~2本とかで。とりあえずスタジオ入って音ぐらいは出したいなって思ってたからさ。
良太:でさ、この段階ではまだライヴの話とかじゃなかったんだよ。で、それならいいなって思ったんだ。だってまだ、歌えるかどうかもわかんないんだから。ただ、俺にとっては、バンドのメンバーがやりたいって言ってんのが俺自体のやる気になったんだよね。
研:俺も、スタジオ入るのは楽しみしかなかった。実は『自分でバンド組もうかな』って思ってた矢先だったんだ。だから『THE POGOやれるんならTHE POGOやろう』ってすぐ思えた。
純:タイミングが良かったんだよな。
研:そうだね。
ー何かが動く時って、タイミングも含めていろいろ重なるのかもしれませんね。
春日:それも運命だね。で、その新宿の某居酒屋で4人のLINEグループを作って(笑)、スタジオのスケジュール取って、『じゃあなんの曲やろうか?』って言ったら結構いろんな曲が上がってきて。その1発目のスタジオが7月3日。
ー良太さん、やってみて声どうでした?
良太:出るわけないじゃん! 歌ってないどころかロクに喋ってもいなかったんだから!ただ、すごく楽しかったんだよな。まだライヴとかも決まってなかったから。ライヴとかやるんなら全盛期とは言わないまでも、それに近いとこまで戻すっていうかそういう状態になってからライヴはやりたいって思ってたし、そうなると俺にしてみれば不安しかないわけよ、歌詞とかも忘れてたし(笑)。だから、すごく楽しいんだけど、同時に恐怖みたいなのもあったなあ『俺、大丈夫なんだろうか?』っていう。40年以上バンドやってきて、それまで1年以上間開けたことなかったのに、それが丸3年以上開いててさ。流石に不安だった、っていうか今でも不安なんだよ!
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この4人じゃないとできないグルーヴ
ー皆さんはこの1発目の久々のスタジオはどうでした?
春日:みんなから上がってきた曲をスタジオで合わせるために久々にTHE POGOのCD引っ張り出して聴いてみたんだけど、カッコいいなあって思いながらも、まず自分のギターを自分で必死にコピーした!
一同:はははははは。
春日:結構面倒臭いことやってるんだ、自分が(笑)。だからもう一生懸命練習したよ! で、スタジオに入ってみたらさ、当時この4人で作ってきたサウンドというかグルーヴが自然と出てきたっていうかさ。
純:そう、『まあ何とか!』ぐらいにはなったよね(笑)。
春日:この4人じゃないとできないグルーヴだなっていうのはすごく思ったよ。
良太:そんでいろんな曲やったよな、この日。まだライヴも何も決まってないから、何でもやれるんだよ。頭に浮かんだのを覚えてるとこまでやってみようとか言いながら、中途半端にやってみたり(笑)。面白かった!
純:肩慣らしみたいにね、面白かった!
研:俺は、ギターとドラムが『スゲーうめーな!』って思って、良太くんは声出てなかったけど『何回かやったらなんとかなる』って思って、あと単純にTHE POGOの曲カッコいいな!って思った。
ー(笑)。皆さん他のバンドでTHE POGOの曲をやる機会なんかはそんなになかったんでしょうか?
研:うん、やることはなかったね。
純:ないよね。
ー良太さんは弾き語りの時にやってましたよね。
良太:やってた。弾き語りの曲作ってたら『あれ? この曲聴いたことあるぞ』ってなって、それがTHE POGOの曲だったりしたんだ。そういうのもあって、弾き語りでやる時は、半分はTHE POGOの曲になってたな。歌ものってなるとTHE POGOなんだなあって思ったよ。
春日:アコースティックセッションとかやったね、良太くんの弾き語りも見に行った。
良太:うん。で、弾き語り��って良かったっていうか、いい経験したなって思ったこともいっぱいあったなあ。いろんな人たちと出会えたっていうか、特に先輩!普段バンドじゃ絶対一緒にやらないような人たちが弾き語りやってたじゃん。そういう先輩方と一緒にやったり。出演者の中で俺とKENZIが一番年下っていう時があったり(笑)。例えばBAKIさんと仲良くしてもらったり。そういうのも楽しかった。
ーはい。では話を戻しまして、スタジオを何回か重ねると、ライヴの話も出て来ますよね。
純:スタジオ楽しかったし、どんどん良くなって行くのが分かったし、ライヴやれそうだなっていう感じにだんだんなって行ったから、とりあえず『ライヴやりますか』っていう話をして、俺がライヴハウス押さえたりとかもやってこうかなって思って。
ー純さんが言い出しっぺということもあり、純さんが動きますと。
純:うんまあ、自分で企画組んだりとかもやってきてたから、単純にそういうことも楽しいんだよね。だから別に面倒くさいこと全部引き受けたとかじゃなくて(笑)。俺がやりたいと思ってやってる。で、とりあえず場所を押さえようと思って、新宿アンチノックと新代田フィーバーと、もう1か所を同時に押さえたんだ。その1発目がこの前の10月29日のアンチノック。
春日:来年(2023年)解散から30周年だからドーンとやるとかじゃなくて、こそっとやるっていう感じだったのも大賛成だった(笑)。
純:そうそう、『気が付いたらやってました!』ぐらいの感じで(笑)。
春日:だから告知にしてもFacebookやTwitterとかで、フライヤー1枚ポロっと出しただけで。
純:ちょっと照れくさいっていうのもあったんだよね。それに、なんか気が付いたらライヴの告知があった、ぐらいの感じの方が面白いと思ったし。
春日:しかもあのフライヤー、バンド名はあってもメンバーの記載は一言もなかったという(笑)。
ー不親切極まりない! しかもマジで何の予兆も前触れもない中での告知でしたから、気付いた人は本当に驚いたと思います。でもやはりチケットが売り切れたのは結構早かったですよね。
純:うん。1日弱かな? 俺も驚いた。
春日:突然過ぎてチケット取れない人もいたみたい。『次やるときはちゃんとやるって言ってくださいよ!』って言われたよ。
良太:告知出した日が丁度スタジオ練習の日でさ、純の携帯がひっきりなしにピンポンピンポン鳴り出してた(笑)。
ー10/29のアンチはチケットのやり取りも純さんダイレクトでしたから、いろいろ大変だったんじゃありませんか?
純:いや、面白かったよ、(お客さんの)顔が見える感じで。そういうシーンにずっといたから、DIYでずっとやってきたからね。
ーでは、3バンドで対バン形式にしたのは?
純:2バンドにするとさ、最低でも1時間やらなきゃってなるわけで、最初っから1時間はキツイよと。でも3バンドなら1バンド40分でいける!(笑)。あと昔さ、THE POGOとBEYONDSとSCAMPの3マンやったことあったんだけど、ああいう感じでやりたいなっていうのもあったんだ。昔から仲いいバンドと一緒にやるっていうんじゃなくて、ちょっと意外性があるというか面白い感じでっていう。
良太:で、純が一番そういうとこ詳しいし活躍してるから、俺らが知らないことも純なら知ってるし。そういうこともあって任せたというかやってもらったんだ。
(後編 PART.2へ続く)
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『ANOTHER WORLD』 2023年2月18日(土)livehouse_fever 17:00-OPEN/18:00-START ADV.-¥3300(+1DRINK) / DOOR-¥3800(+1DRINK) DOUBLE BOGYS(from Osaka) THE POGO
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CRACK The MARIAN / JUNIORのヴォーカリスト・KAZUKIをフィーチャーしたドキュメンタリー映画『RIGHTS! パンクに愛された男』が11月から劇場公開される。パンクに魅了され、地元・有田を飛び出し東京へ出たKAZUKIはCRACK The MARIAN、JUNIORとバンド活動を続けるが、56歳になった彼を待っていたのはハードな現実であった。 不条理な世の中を毒っけの強いユーモアを交えて歌い続けるKAZUKIのバンド活動と、彼を取り巻く家族や社会に、重要な要素であるパンクを交錯させ、ドラマティックで非常に見応えのあるドキュメンタリー映画となっている。 パンクに愛された男・KAZUKIと小島淳二監督にその制作裏話などを聞いた。
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嫌だったものに向き合わなきゃいけなくなっている
ー導入部分が非常に分かりやすいパンクについての解説になっていて、パンクスやバンドマンだけに向けた映画でなく、多くの人に観てもらいたいという意思を感じました。
小島:ある世代以降はパンクを知らないので、まず最初にパンクを説明せんといかんかなと思って。最初はパンクについて、普通にウィキに出ているような情報を載せてたんですけど、たまたまキャプテンやブライアンらにインタビュー出来ることになって。せっかくだから現場にいた人の話の方が面白いかなって、彼らを撮りに行ったんですよね。
KAZUKI:チャーリーの78歳の誕生パーティーがイギリスのブライトンであって、それに出るためにオイとベースのYOJIRO、鳥谷兄弟で、チャーリーがくれた曲を演奏するために行って。で、そのタイミングでキャプテンやブライアンやユースに会える機会ができてインタビューした。
ーKILLING JOKEのユース、ダムドのキャプテン・センシブル、イーターのブライアンという人選は渋いなと。
KAZUKI:オイ達が最初にパンクを聴き出したのが70年代後半で、ピストルズ、クラッシュ、ダムドは当然やけど、79年か80年頃に日本盤が出よったのがUK SUBSやANGELIC UPSTARTS、STIFF LITTLE FINGERSとかあの辺ば聴いて、YOJIROと最初に組んだバンドでよくコピーしよって。一番最初にコピーしたのがUK SUBSで、中でもファーストシングルの「C.I.D.」。でも、チャーリーさんのところに会いに行ったり、逆に日本まで来てライブしてくれたり、自分にとっては信じられんこと。きっかけになった人やけん。
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ー『RIGHTS! パンクに愛された男』はChapter 1:CRACK The MARIAN、Chapter 2:JUNIOR、Chapter 3:Country、Chapter 4:Family、Chapter 5:Punkと、大まかに5つのチャプターに分かれています。そのチャプターののクレジットが出る前にパンクに関しての導入部分があるのですが、一見本編と関係ないのかなと思ったら、チャプター3以降にそれが生きてくる感じがしました。パンクという革新的な選択をしたKAZUKIさんが、有田焼という伝統を受け継ぐというところが特にドラマチックで。
小島:カズキさんが、最初は伝統的なことが嫌で有田を出て行ったのに、結局今は向き合わなきゃいけなくなっている構図というか、それがすごい面白いなって思って。それなのに家業をしつつもバンドをするっていうところとか、なんだかんだ言いながら歴史のある窯元を絶やしたくないっていうKAZUKIさんの気持ちとかもだんだん分かってきて、映画的には面白くなったかなと思ってるんですけどね。家のこと、会社のことが本当に大変だったから、どこまで踏み込んで行ったらいいか僕も分からなくて、少しずつ一言一言聞き出して。で、お母さんに出てもらったり、会計士の人に出てもらったりして少しづつ話が深まっていったというか、面白くなったと思いますね。……でも、本当はもっといろんなことがあったと思うんですよね(笑)。
KAZUKI:一部やね。ハハハ。裁判とか破産問題とか。でも、それを全部しよったら暗~い(笑)。
小島:ドロドロした映画に。ハハハ。
KAZUKI:でも、曝け出していいかなって。
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パンクを軸にみんなが繋がっている
小島:編集したのを見せても、「ここがイヤだ」っていうのを一個も言ってないですからね。「ここはどうかな?」って思いながら見せている部分もあったんですよ。「このカットは嫌がるかな?」とかね。でも、全部受け入れて、「使っていいよ」って言ってくれて。そういうのもパンクやな、KAZUKIさんやなっていうのがすごく出ていて、作る方もやりやすかったっていうのもある(笑)。
ーかなり赤裸々に語られていましたから。小島監督との関係性(高校の先輩後輩)もあって話しやすかったというのもありましたか? 下北沢QueのYoutubeでは飲ませて話させたと仰られていましたが。
KAZUKI:別にない。ずっと付き合ってれば先輩も後輩もなくなってくるもんな。TORIYA(VIBRATE TWO FINGERS)とかもそうだし。友達!
小島:どれぐらいの距離で近づいていけばいいのかっていうのはありましたけどね。けど、だんだん今は……生意気になってきてますけどね(笑)。映画にも出てきますけど、TORIYAの家にKAZUKIさんが若い頃に居候していた。彼は僕よりも1歳下なんですけど。TORIYAとKAZUKIさんとの関係を見ていて、先輩も後輩もないなって思いましたね。
KAZUKI:家がない時に1年半ぐらい居候してた。
ーネガティブなこともポジティブに変えていって、誰も恨むことがないというメンバー間の仲も素晴らしいなと。作中でもKAZUKIさんもTAICHIROさんも「友達が宝物だ」と 仰っていました。小島監督はそんなバンドの関係性をどう思われましたか?
小島:結局、仲が良いんだなって。当時のトラブっていた頃に、その現場にいたわけじゃないんですけど、乗り越えて今、さらに強固に仲が良くなっているというか、その関係は素晴らしいなって。パンクっていうのを軸にみんなが繋がっているっていう関係性が伝わればなっていうのがありますね。仕事を中心に繋がっている人じゃないっていうか、好きなもので繋がっている関係って人生を豊かにするっていうか、その方が人生楽しくないですかということも伝わればなと思っていますね。
KAZUKI:実際商業的に一度も成功したことはないけどね。ヒット曲も1曲もないし(笑)。
ー「I AM MR. ROCK AND ROLL」(『VIVA L SCANDAL PARTY』)で「由緒ある文化町に生まれ歴史に石を投げた」と歌われているバックボーンや、「ダディはアル中」で歌われているお父様のこと、あと、お兄さまであるサダユキさん(SPANKY BOYS)との��係性など、人生を強く描いている感じがしました。先ほどもお話に出たハードなお話も絡んでくる部分ではありますが、暗くなっていないのはKAZUKIさんらしいなと。
小島:クスッと笑えるようにはしているんですけどね。
KAZUKI:経験ば歌詞にしとることもあるし。曲にしとけばマイナスなこともコミカルになる。暗い感じで歌うことはやりたくない。どこで自分を笑うというか、曝け出すというか、開放したらちょっとはスカッとするし。子供の頃、オヤジにちょいちょい殴られたけどちっとも恨んどらんし。それも歌にして(笑)。オヤジも聴いたらしいけど親を馬鹿にしとるって笑っとたみたいで。でも、嬉しそうやったらしい。
ーお父様がライブハウスの前の喫茶店で、早い時間から待っていたのも良いエピソードでした。
小島:うんうん、そうですよね!
KAZUKI:ライブとか知らんけん、早よぉから来とったんやろうね。でも、その時、楽屋に来て、オヤジは「とことんやれ!」って言って帰ったけ。
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アニキが行方不明になって、有田中の事件に
ー先行して佐賀県有田町炎博記念堂で行われた試写会場でのお客さんの反応はどうでしたか?
KAZUKI:有田は焼き物の組合があって、商社と窯元の付き合いのあるところに映画の話をしたら来てくれて。ウチのアニキが行方不明になって、それが有田中の事件みたいになって、知らん人がおらんみたいな。そういう時にオイが帰って住み出したから、商社も窯元もウチがどうなっているかって興味があったみたいで。「こういうことだったんですね」って。噂では流れとったみたいやけど。
小島:パンク好きの人が北九州とか遠くから来ている人もおったね。
ー窯元の方からパンクスまで、幅広い方が観に来られたんですね。タイトルの「パンクに愛された男」っていうのはインパクトがありますね。
KAZUKI:最初は「パンクに殺られた男」やって……。
小島:「殺られた」と書いて「やられた」って読ませて。でも、それはネガティヴすぎるんじゃないかってKAZUKIさんから指摘があり、そこから「パンクに愛された男達」に。バンドは集合体だってことで「達」が付いて。でも、それじゃあ弱いんじゃないかってことで「パンクに殺られた男」に。誰が言い出したか覚えてないんですけど……。
KAZUKI:それは(三代目魚武)濱田(成夫)さんが。
小島:濱田さん! そうそう、濱田さんが「カズキやったら男やないか」と。で、「パンクに愛された男」になったんです。
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羨ましいなと思いつつ、頑張ろうと思ってもらえたら
ー本作の見所をお願いします。
KAZUKI:色々あるけど、どっかで能天気なことがあるのかな。人に助けられて生きてきたかなって。バンドばしよって繋がった友達がおるけん、やっぱり大事かなと。それはメンバーだけじゃなく。手伝ってくれるスタッフとかも。恵まれてるというか、おかげでやってこれてるとか。役場の同級生もこういうことしゃべってとかを言わなくても的確なことを言ってくれて、ウチのオヤジが有田焼のことで東ドイツに行った時の資料とかも持ってきてくれて。
小島:今は若い子もギスギスしていて、「メールも即返信しろ」とか殺伐としているというか、息苦しそうなんですけど、こんな風に生きている人もいますよって知ってもらって、もうちょっと楽に生きていいんじゃないって。声を出したいときは出したらいいし。パンクを軸に、友情だったり音楽で繋がっている関係とか生き方みたいな、そういうことが伝わればいいかなって思うんですけどね。あと、同年代にも観てもらいたいですよね。喪失感とかあると思うんですよ。仕事でしか繋がってない人とか。かと言って趣味もなくて、こっからどうやって生きようかとかって聞くじゃないですか。だからそういった人には羨ましいなと思いつつ、俺も頑張ろうと思ってもらえるかもしれんなと。
ーそれは、最後に流れるいろんなヴァージョンの「18」を観て非常に感じました! 最後になりましたが、この後のライブでステージで告知をされるそうですね(本インタビューはチェルシーホテルでのライブ前に収録した)。
小島:先日、(『チャーリーとPUNK ROCK工場』の)名古屋のライブでやったときは緊張しましたね。独特ですから。ライブは曲を聴いてキラキラしているんですよ! 楽しかった〜って。そんな場所に出ることって初めて経験しましたから。他の映画でも舞台挨拶があったりするんですけど、お客さんは映画を観るために座っているだけ。だから、全然違っていて……あんなにキラキラされたら、そりゃ、バンドでステージができるなら、辞められんわって思いましたね(笑)。
ーバンドを辞められないというか、KAZUKIさんがパンクに愛されてバンドを続けている理由が分かった感じですね! 映画の大成功をお祈りしています!!
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『RIGHTS! パンクに愛された男』 90年代にメジャーデビューし今も根強い人気を持つパンクバンドCRACK The MARIANのヴォーカルであるKAZUKIを追ったドキュメンタリー映画。 日本を代表する焼き物産業の町である佐賀県有田町に生まれながら、伝統に逆らい新しい音楽に挑戦し成功をおさめた武富カズキ氏の生き様を通じて、時代の移り変わりとともに栄枯衰退する姿を有田焼きという何百年と続く産業と一人のミュージシャンという対局の視点から見つめていく。
武富カズキ:1966年1月28日生まれ。佐賀県有田町出身。実家は、有田焼製造会社経営の窯元。繁盛期は、従業員400人を抱える裕福な家で育つ。堅苦しいしきたりや伝統、家柄を重んじ威張り散らす父親。家庭環境に嫌気を感じていた頃、イギリスロンドンで生まれたパンクロックの衝動的な音楽とビジュアルに、心を奪われえる。学年1、2位だった勉学は止め、髪を逆立て、ビリビリに破った親父のシャツを着て、友人たちとバンドを組み上京し、CRACK The MARIANとして自主制作したレコードが、メジャーレコード会社の目に止まり、1990年にメジャーデビューを果たした。CDの発売、全国ツアー、フェスと順調に見えたバンド活動だが事務所の社長が借金を残し消えてしまう。 それから、新たな音楽の方向性を探るべくJUNIORを結成。ライブを重ねる。 バンドを志してから40年余。56歳になったカズキは、パンクロッカーを辞めない。実家の会社は、長男の代に変わっていたがデタラメな経営で多額の負債を残したまま行方不明。二男は精神疾患で病院隔離中。実家は、差押え競売となり母は、戸惑うしか無かった。ついに、カズキは有田に帰郷する。 急遽会社を引き継ぐが、うまくいかない。そこで、若い頃からカズキに憧れていたファン建築会社会長惠美須氏に相談、知恵を絞り再建を手伝う彼の男気。コロナ禍でさらに厳しい状況が続く。昼間は、社員と一緒に工場で働き、夜は作詞、作曲の日々。 この不平等な社会の歪みをユーモアを交えて歌い続ける。そんなカズキに影響を受けた著名人も多く、彼らのインタビューからもカズキの魅力に迫る。 パンクって何だろう? パンクに愛された男のドキュメンタリー。
小島淳二: 映画監督/CM ディレクター。佐賀県出身。 資生堂、Honda、uniqlo、全日空などのTVCM、ミュージックビデオなど多くの映像作品を輩出している。 第57回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に『THE JAPANESE TRADITION〜謝罪〜』出品。2018 年、映画『形のない骨』で長編映画監督デビュー。第72 回ワルシャワ国際映画祭コンペティション部門にノミネート。
出演:カズキ タイチロー/ヨージロー/テル(CRACK The MARIAN) HOOKER/GO!/HAV/Atsushi Armstrong jr/FAT KOHEY(JUNIOR) くっきー!(野生爆弾)/綾小路翔(氣志團)/小沢一敬(スピードワゴン) まちゃまちゃ/三代目魚武濱田成夫 川上剛(ヒルビリーバップス)/チャーリー・ハーパー(U.K. Subs) キャプテン・センシブル(THE DAMNED)/ユース(Killing joke)/ブライアン(EATER) TORIYA/TORIYA.J/TOSSA QP/TAKEOKI/恵美須健也
監督:小島淳二 プロデューサー:荒木孝眞/安岡洋史 撮影:小島淳二/安岡洋史 編集:小島淳二/宮本久美 アニメーション:泉優次郎 制作:teevee graphics. 110分/16:9/2021年制作/ARTS for the future!支援対象作品
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mpwebmag-interview · 2 years
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2021年に初のミニアルバム『2021』をリリースし、今年6月8日には豊洲PITで『35周年記念ワンマンライブ』を開催が決定し、続いて『35周年ありがとうツアー 解禁ヤッホー!?ドサクサまみれ記念 出かけっちまうかなー♪』も決定。さらにTheピーズの楽曲が小説内に登場する伊坂幸太郎の小説『マイクロスパイ・アンサンブル』が出版されるピーズ。『MOBSPROOF』としてはマージャンを打ちながらのインタビューという異色企画以来、数年ぶりの登場となる。35周年を迎え、現在、そしてこれからのピーズについてハルこと大木温之氏にメールでインタビュー!
病気も多分ひと段落、ダマシダマシ調子ん乗っていかねば
ー先頃、アナログ盤もリリースされたミニアルバム『2021』ですが、私小説(?)とも取れる自信と取り巻く周囲とをモチーフにしたように思える「充電音頭」、そのものズバリな「新型コアラ」や同じくコロナの状況を描いたと取れる「ベロチュー」など、非常に興味深く聴きました。本作を作るにあたって意識したことはありますか? また、聴きどころは?
ライブ空いてスタジオ空いて丁度いい今のうちに録音しとこうで、うまくいきました、一日で済んじゃいました。バンド若いメンバーでこだわりなくハマらず欲張らずサクサクいけてます。 世の中が落ち着くまで、体調が上向くまでと、充電しとる場合ではないな、現実の日々をうまくサバいて流れていかねば。さらばボディも、どうせダルいんだろうし、少しずつでも動けるうちに動いておけよと。コロナコロナ聞き飽きた、コアラにしとこ。ベロチューはもう、思い出のあの頃、ラケンローで夢を語らせていただきました、お肉万歳フォエバー。
ー長い活動期間なので挙げるのが難しいかもしれませんが、これまでの「35年」を振り返って印象的だったことは?
35年、30年まではブ厚く本(『別冊たまロカ30 思い出すのが面倒だ Theピーズの30年』(たまぶくロカビリー倶楽部・刊))にしてもらってるんで、とにかく出会いと別れ、感謝に懺悔。とりあえずこの5年は1人2人3人4人、やっとこれからまたバンドよろしく。病気も多分ひと段落、ダマシダマシ調子ん乗っていかねば、です。
ーまた、「35周年」を迎え、た今の心境は?
ここまできたら40周年、すぐなのかまた少しずつなのか。日々、何か面白いコトねえかなと、自分らに飽きずに生きのばしていきたいもんす、ああ図々しい。
ー豊洲PITで開催される『35周年記念ワンマンライブ』『35周年ありがとうツアー 解禁ヤッホー!?ドサクサまみれ記念 出かけっちまうかなー♪』と周年ライブが続きますが、意気込みや楽しみにしていることは? また、それに向けた課題はあったりしますか?
いい加減ようやくウイルス騒ぎ明けだろってコトにして、めいめい発散始めてまいろう好きにやろうおめでとうエブリバディ、です。
ーこれまでの『逃亡くそたわけ』(絲山秋子)、『実験4号』(伊坂幸太郎・山下敦弘)、そして先頃発売された『マイクロスパイ・アンサンブル』(伊坂幸太郎)と、自身の歌詞が作品のモチーフとなることのお気持ちは? また、周りの反響はありますか?
あらためてかまってもらえて嬉しいありがたい事、なるほどほほうと。別の自分がいる物語、新鮮な不思議な感じ。
ー今後の予定や、ピーズでやりたいことはありますか?
バンド、演奏がどんどん楽しくなってるんで、出来るだけライブやっていたいこのまま、アタマ身体頑張ってくれありがとう。
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『2021』(TRC-0038・発売中・税込1500円) コロナ禍の2021年、会場販売と通販のみで突如リリースされたミニアルバム。紙ジャケットでアナログ盤感のある仕様も、アナログ盤もリリースされた今にして思えば至極納得である。 ピーズに似合わない「燻銀」という言葉を漂わせる5曲を収録。ルーズでタイトなサウンド、モーターヘッドのようなヘヴィネスとは違う「重厚感」、鳴りまくるギターと、ピーズ節というか、本作も唯一無二のどこをどう聴いてもピーズでしかないが、どこかが変わって新しいと感じる何度も聴きたくなる作品である。 もちろん、「サバーイ」の「ヤクザが豚を飼っている」の部分に『豚と軍艦』を想起し、病気をしたものの、ピンピンしていたハルが、「ボディって関係ねーな」と思ってできた曲「さらばボディ」、「身の回りの人への思いやりの伝わる「充電音頭」、コロナの世知辛い状況をユーモラスに描く「ベロチュー」、同じくコロナに振り回される狂乱の世界をユーモラスに描いた「新型コアラ」と独特の言葉回しで歌われる深遠な歌詞も素晴らしい。私小説的でありながら社会と対峙しているピーズの魅力をミニアルバムながら堪能できる一作となっている。
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『35周年豊洲PIT』 2022年6月8日(水)豊洲PIT
ピーズ35周年ありがとうツアー『解禁ヤッホー!?ドサクサまみれ記念 出かけっちまうかなー♪』 6月11日(土)千葉LOOK 6月18日(土)福岡CB 6月19日(日)大分Club SPOT 6月25日(土)札幌ベッシーホール
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mpwebmag-interview · 2 years
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日本で最も長い商店街として知られる、大阪の天神橋商店街。個人的にはフリーランスとして独立し、だんだんと仕事が軌道に乗り始めて、事務所を最初に構えたのがこの場所で、いい時代を過ごした思い出深い土地である。約2.6キロの長い商店街には約800店舗の商店があり、昔から続く個人商店も多く、古き良き大阪の商人の匂いを楽しむことができる。
そんな天神橋商店街に気になるレコード店・tototo RECORDSがある。コロナ禍真っ只中の2019年10月にオープンし、店主の個性を強烈に感じることができる品揃えで注目されている。GWを利用し、懐かしの天神商店街に足を向けて、店主の岡本ガンモ氏にtototo RECORDSのユニークなお店づくりについてなど話を伺ってきた。
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昭和の中古レコード屋を令和のおじさんがやったらどうなるか
ーまずはtototo RECORDSのオープンまでのお話を。
今年でちょうど50歳なんですけど、世代的に『宝島』とかバンドブーム直撃で。生まれが大阪の平野区で、エイリアンスポットっていうライブハウスがあって、そこに自転車で行ってたら、たまたまそこにパンクスの人がいたなとか。僕、元々、キングコング(大阪の老舗中古レコード店、一時は梅田、難波で数店舗を構え��いた)で働いていたので、ジャッキーさん(大阪が世界に誇るマンゲル・スラッシュ・クラストコアバンド・FRAMTIDのギターであり、大阪難波にあるレコード店・REVENGE RECORDSのオーナー)などが先輩でいて、そこで繋がったり。でも、当時はグチャグチャな世代やったんですね。バンドブームだけでなくて、ブレイクダンスやサーフィンやったり、暴走族の真似事をする友達がいたりと、夜な夜な仲間と集まってはカセットテープに好きな音楽を録ったのを聴いたり、情報交換するって感じでした。
ーそうしてキングコングに勤め出すと?
元々、音源はCDで買っていて、22、23歳の時にキングコングに入って、そこでアナログに出会ってからその良さに気づいたんです。それで、CDを全部処分して、アナログを買い直しました。キングコングに入ったのは接客が好きだから。キングコングの前にレンタルビデオ屋さんでバイトしていて、お客さんや先輩がすげぇ面白くって。例えば先輩で、(アインシュテュルツェンデ・)ノイバウンテン(ドイツの実験的インダストリアルバンド)やスロッビング・グリッスル(イギリスのインダストリアルバンド)が好きなんだけど、ボウイも好きなんですよ。ボウイからノイバウンテンに辿り着くっていうのが面白くって。お客さんも、レンタルビデオ屋って音楽も聴けるしエロも借りれるから幅広くって。で、そんな中、音楽の仕事がしたいなって思った時に、ノリでキングコングのバイトの面接を受けたら受かって。でも、入った頃は音楽のことなんか全然知らなかったから、先輩にめちゃくちゃ怒られたりもして。当時のキングコングはジャンルごとに受け持ちはないんですよ。オールジャンルに対応しなきゃいけなくて、入ったら即店番でした。でも、買取の値付けも分からなくて、いきなりワールドミュージックの査定とか。当時はパソコンもない時代やったから、ナンボで値付けをしたらエエか分からへんし大変でした。すげぇ鍛えられましたね。この店を始める直前までキングコングに居続けてました。で、縮小で退職という流れになりました。古くから、長く置いてくれてとても感謝しています。一度自分が白紙になったとき、やっぱりレコードが好きという思いを再確認して、お店を始めました。
ーtototo RECORDSは品揃えや店構えがユニークだし、かなり貴重な店だと思いますよ!
一応、「こうしたいな」「ああしたいな」とかざっくりとしたヴィジョンがあって。まだそこには近づけてないですけど。やっぱり、商品集めが一番苦労します。ヴィジョンの一つが、中古レコード屋さんの良いところを残したくて、「昭和の中古レコード屋を、今の令和のおじさんがやったらどうなるか」っていうもので。場所を天満、天神橋商店街にしたのは雰囲気が良かったから。
ー天満を含め、天神橋周辺は昔から住まわれている人だけでなく、会社やお店も多いからお客さんも幅広いんじゃないですか?
そうなんです。自分が思っている以上に幅広く来てくれるんで、それはよかったなと思ってます。地元の人が売って、地元の人が買っていくっていう地産地消型。お店を始めるまでは、天満はたまに飲みにくるぐらいで土地勘がなかったんです。けど、お店を開けてみたら居心地の良い場所でした。あんまりガツガツしているところは嫌やったんで、微妙にゆるい感じが良くって。世代型というか、売りに来られる方も買いに来られる方も世代が固まっているんです。一番のメインが30歳後半から50歳前半ぐらい。だから、欲しいものと売りたいものが合致しているというか、扱っているのはオールジャンルなんですけど、パンクもニューウェイヴもその世代が欲しいものが入ってくる。だから、掘り出し物はいっぱいあります。でも、入ってきたものは自分では買わないって決めてるんです(笑)。若い人も来ますよ。最近のアナログブームもあって。あと、関西特有かもしれないですけど、和物DJをやるパンクの人とか。大阪は特殊なのか、そういうシーンができているのはすごく嬉しいです(笑)。通販はガッツリとはやっていなくて、(Instagramで)DMが届いた時に対応してますけど、まだホームページではレコードではなく別のものを売ってるので。レコードの販売は、できれば店をベースにしてやれたらいいかなと思っています。バンドの新譜もゆくゆくは考えているんですけど、今はまだそこまで考えられる余裕がなくて(笑)。今は中古で土台を作っていこうかなと。
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相場はあまり気にしていない
ーソフビやマンガとかレコード以外も良いものが並んでますね。
できる限り、持ってきてくれた物はなんでも査定はするつもりです。結構面白いものが入ってくるし、そういったものが売れていきますね。八百屋とか魚屋の感覚でやっているので、仕入れが安ければ安く出して、高い仕入れの時は申し訳ないけど相応の値段を付けています。相場がこの値段だからっていうのはあんまり気にしてなくて、この方が面白いかなって。藤子不二雄Aの複製原画が貼ってあるのは、全体的に丸っこい絵の漫画というか、トキワ荘関連が大好きで。(レジ側に置いてある)『まんが道』はできるだけ多くの人に読んで欲しくて、無料貸し出しをしています。
ー店名の「tototo」というのは?
友達から「自分の名前を入れたらええやん」って言われたんですけど、自分の名前だと、やりたいお店のイメージとちょっと違うなと思って。で、覚えやすくて、名前を聞いた人に「なんやろ?」って思われるようなのはないかなと。あと、ザ・ブルーハーツの「キスしてほしい」のフレーズ(「トゥートゥートゥー」というコーラス)から。商品も店名も含めて、好きなものに囲まれとったら最高! 今までキングコングで働いてきたのが約20年で、それをもう一回するって考えたら、自分の好きなものを置いて、お客様とそれを共有したいなって思っています。音楽のブ���ムの周回が回ってきて、置いてあるものとのタイミングが合えばより良いですね。
ーお店で人気のあるジャンルはありますか? コミックソングやシティポップとかは一部店舗でプレミアが付いていたりしますが。
コミックソングはニーズが弱くなったけど、買う人に強烈な人が多いので死ぬまで買い続けていくんだろうなって。シティポップは値段の上がり方がかなわんので、なるべくそういう店じゃないよって雰囲気を出してます。シティポップ感を出さないように(笑)。とりあえず、ボウイとかレベッカが随時ある店を目指しています。ファンは一定数いるし、値段を上げずにずっと売り続けられたらいいかなと。最近、バンドブーム関係は入りにくいですね。最近は中古レコード屋のワゴンセールでも売ってないですもんね。ちょっとマイナーなバンドだったら見つけにくくなってますし。こないだもトレイシーが入ってきたんですけど、即完しましたから。レジ横に積んでいたらお客さんが「アッ!」って手に取って。他にもコンプレックスのファーストのアナログ盤を頑張って手に入れて、結構な値段を付けたんですけどすぐ売れましたね。でも、店に欲しいのでずっとアンテナは張ってます。これからはCDにも力を入れていこうと思っていて、今は溜めているんですけど、バンドブームの棚が完成したら結構イカツイものになると思いますよ! あと、まだ、外国からの観光客の方が来て盛り上がるというのを体験したことがないので、コロナが明けた後にそれを体験できないかと期待していて(笑)。
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tototo RECORDS https://tototorecords.business.site/
〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋1丁目18-14国際実業ビル3階 電話番号 0643973121 営業時間 12:00~20:00(定休日:毎週水曜日・第3木曜日) 谷町線・堺筋線「南森町駅」4-B出口から徒歩3分/JR東西線「大阪天満宮駅」7号出口から徒歩3分/JR環状線「天満駅」から徒歩15分
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2022年4月17日に新宿MARZにて『8周年ワンマン』を開催するせのしすたぁ。激動のアイドルシーンの中でサヴァイヴし続け、テンションとポテンシャルの高いライブで孤高の存在感を放つ彼女たちに、ライブ直前インタビューを行った。
コロナ禍での活動
ー前回のワンマンは、コロナ禍直前に行われた生バンド編成のライブでした。コロナ禍になってからはライブ本数が減った代わりに、音源の配信をしたりと変化があったかと思います。そんな中、まおちゃんは東京での活動も多くなりました。
まお:そうですね。ウチら、無理にやるのもイヤだし、ゆーたんも会社があって、なかなか東京に来れん状態だったんですよ。でも、福井と東京って違うよね?
ゆーたん:うん、福井の人は「県外に出るなんてあかん」みたいな。こないだ東京のライブに行った時も、「2日間は出勤停止」って言われて。最初の蔓防の頃の『ギュウ農フェス』の配信の時は「別にいいやろう」と思って黙って行ったら、わざわざ会社の人から電話がかかってきて…。「今、東京にいるの?」って聞かれたから「はい」って返事をしたら、「2週間は来ないでね」って言われて。そんな感じなんで…。
まお:全然違いますよ、田舎と東京では。どこの誰がなったとかがすごく広まるから。今はまだいないけど、もしアミーガス(地元福井で活動するせのしすたぁの母体グループ)の中で誰かがかかったらウワーってなるよね。
ーそんな中、地元でのライブも再開して。
まお:ボチボチやり始めました。メンバーの子たちのモチベーションが下がっちゃうから。ウチらは多分、ライブがしばらく出来なくなっても、「寂しい、やめよう」みたいなのはないけど、若い子とかはあると思う、正直。だから、そのモチベーションを保つために配信ライブとかもして。
ゆーたん:他に楽しいことが見つかって辞めちゃったメンバーもいるし。
ーコロナ以降、アイドルグループの解散やメンバー脱退のニュースも多くなった気がします。
まお:仲間はみんないなくなりました。全然知らないアイドルばっかりだよね。
ゆーたん:知らないね。知らないか、むっちゃ前の時の頃を知ってるかじゃない。何回か生まれ変わるじゃん、アイドルって(笑)。
まお:確かに! 前世で一緒だったことがあるかもしれないって(笑)。 仲良かったアイドルがいなくなっていくのは寂しいですよね。
ーもう、せのしすたぁは中堅どころになったような感じもしますが?
まお:中堅(笑)! でも、知られてないと思いますね、(シーンが)新しくなり過ぎて。
ゆーたん:知らないと思いますけどね、みんな。
まお:最近だとじゅじゅも解散しますよね。じゅじゅも長かったから。でも、ウチらは今のところ解散する気はないんで!
ーコロナ禍で、アイドルシーンも活動方法やファンへの対応の変化も目立ちます。
まお:ウチは飲酒禁止になりましたね。対バンの時は禁止してないけど、結構酒に酔ってめちゃくちゃする人たちがコロナ前にはいたから。でも、それで遠のいた人っているのかな?
ゆーたん:どうだろうね。一緒のタイミングだったからね。
まお:でも、そこまで入れ替わりはないかな。新規はちょこちょこ入ってるけど、昔からのファンが遠のいてる感じもしない。みかが辞めた時に入れ替わったぐらいかな。
ゆーたんのモテ期到来!?
ーせのしすたぁはファンに対する姿勢も比較的自由という感じがします。
まお:釣る方がいいんですかね? 例えば、ゆーたんが「他のアイドル、見んなよ!」って。でも、そういうタイプじゃないから。来るもの拒まず去るもの追わずだから。少ないのかな? そういうグループって。あと、Mステに出たいとか大きい目標はないからかもしれない。あっ、でも解散してもいいって思うことがひとつだけあって。私、どうしてもフジロックに出たいんですよ。フジのメインステージに立てたら、初めてゆーたんが辞めるか辞めないかの権限を得るっていう。メインステージじゃなきゃダメで。フジロックに出たいんですよねー。他のサマソニやカウントダウンはアイドルが出てるし、興味ないんですよね。フジはBABYMETALが出たぐらいで。それぐらいですかね、デカい目標って。
ゆーたん:他で言ってないよね。まあ、出れたらいいですね。
まお:えっ、それはどういう意味で(笑)? やめる権限が出来るから出れたらいいの?
ゆーたん:フフフ。いや、まおの夢が叶えばいいなって。
ー他に目標というか、やってみたいライブってありますか?
まお:ユンボには乗りたかったけど、叶っちゃったから。ユンボの運転をすることに恐怖はなかったけど、ただただ上に登るやつがあるじゃないですか。
ゆーたん:高所作業車みたいなやつ。
まお:そうそう。それの方が恐くって。調子に乗って、下がる時にスピーカーに当たりそうになっちゃって。事故るとこだったよね。でも、またあれはやりたいですね。他の重機もバックにあって、従業員さんに動かしてもらって。重機ライブを(笑)。福井の建設会社の人が優しくて、今はコロナで会えてないけど、普通に連絡も取っていて。
ゆーたん:私は全然無いですね。無いことで、何にでも対応出来る感じでやらせてもらってます(笑)。
ー活動を続けてきて変わってきたことってありますか?
ゆーたん:変わったこと…モテるようになりました。男女共に、人からモテるように。フフフ。
まお:(爆笑)
ゆーたん:8年前はすごくトガってたんで。
まお:ここにピアスが空いてたんです(と言って唇を引っ張る)。
ゆーたん:ボディピアスが空いていました��当時。フフフ。なので、丸くなってモテるようになりました。フフフ。
まお:だって、ゆーたん、ラブレターを2通もらったんですよ! ファンじゃない人から。
ゆーたん:(ブイサインを出して)そう、お店のお客さんからもらいましたっ。
まお:「あなたの笑顔が素敵です」って。私、カリガリで働いているのに、お客さんからもらったことない!
ゆーたん:えー、そうなんや。
まお:すごい可愛いのに。
ーもらいたい?
まお:もらいたい! モテたい私も! ハハハ。せのしすたぁは恋愛禁止じゃないからゆーたんには全然遊んで欲しいしって、配信とかでも言ってます。アイドルと恋愛って、ずっと討論されていて終わりがないけど、せのしすたぁに関してはいいんじゃないかなって思ってます。
ーいきなり「結婚します」って言われた方がファンは驚くかもだし。
まお:そう。だからそのために、過ごしやすくするためにウチらが恋愛していいですよっていうグループとしていければ。こないだ酷かったのが、ウチら配信でも恋愛の話をよくするんですけど、どこを超えたら浮気かって話になって。一線を超えたら浮気なのか、チューをしたら浮気なのかって。でも、ゆーたんは何をしたら浮気だとかじゃなくて、私はよく浮気するよって言ってました。
ゆーたん:フフフ。いやいや、それは浮気じゃなくって、結婚するかしないかって話になった時に…。
まお:結婚しても浮気するよって話?
ゆーたん:そうそうそう!
まお:(爆笑)
ゆーたん:私は結婚したくない。なぜなら結婚しても浮気をするからって話(笑)。
まお:結婚しないかな〜、私たち。
ゆーたん:私はしないな。
福井から離れて分かったこと
まお:あっ、8年間で変わったことがありました! 地元が好きになりました。福井県で産まれて育ったわけじゃないですか。でも、学校も好きじゃなかったし、出会った大人も好きじゃなかった。みんな死ねって勢いだったんですけど、アイドルをするようになって、一回ちょっとに東京に住むようになって、田舎って過ごしやすいよとか空気が美味しいよとか人がいいよって話には聞くけど、そんなの分かんないじゃないですか。ずっと住んでたら。それで一回外に出たら、「あっ、福井って過ごしやすいんだ」って思いました。アイドルやってから出会った福井の人たちがみんな優しい人ばっかりで、福井のことがすごく好きになりました。スナックでバイトしていた時があって、今はお客さんはみんなおじいちゃんとかだから、もし私がコロナを持っていって移しちゃったら多分死んじゃうから、あんまり会えないんですけど。未だに連絡取ってますよ。それぐらい好き。福井に限らずご当地アイドルが、「こういう所いいですよ」って言ってるのは分かるけど、ちゃんと比較して言ってんのかなってすごく思う。私は一回出たことによって、福井ってこういう所もあっていいなって思うけど、出たことのないご当地アイドルに、「こういう所がすごくいいですよ」って言われても何が分かるのかなって思うんです。
ー比較出来ていないから?
まお:そう。だから東京から福井を見ることが出来るようになって、そこが変わった。あと、本当に他人だったんですけど、近所に住んでいる人と仲良くなったんですよ。その人は犬を飼っていて、毎日その犬を無銭で触りに行ってたら私のことを覚えてくれて。最初はアイドルをやってるって言わなかったんですよ。でも、毎日行くからだんだんと話すようになって、「アイドルやってるんです」って言ったらすごく応援してくれて。今は福井に帰るとお昼ご飯を食べたりする仲になりました。家族ぐるみで仲良くしてくれる。そういう人が地元にいるから帰りたいっていうのもあります。
ーそんなまおちゃんを見て、ゆーたんは変わったなって思いました?
ゆーたん:そうですね。福井を離れたことでいろんなことが見えるようになったなって思うし、一人でなんでも出来るようになったって思う。成長したなって。めちゃ上から目線だけど(笑)。
まお:成長しました。かなり。いちばん成長したんじゃない? この8年で。でも、ゆーたんは普通なんだよね。私がここだったんだよ(と、下の方から上に手を動かす)。それで、だんだんと上がってきて。で、森永さん(せのしすたぁマネージャー)がここ(と、かなり下の位置に手を下げる)。ハハハ。ウチらは3人でひとつみたいな感じのグループなんで。
IDOL NEVER DiES出演!
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©︎ギュウ農シネマ
ーそういえば映画(『IDOL NEVER DiES』)での演技も成長してました。
まお:初めてでた映画『ねもしすたぁ』の時って覚えてないんですよ。まだ精神的に安定してなかったから、全然覚えてなくて。今回ははっきり覚えてるから、嬉しかったですよ。やっぱ、ちゃんとロケに参加したことも覚えてるし。せのしすたぁの曲の使い方、ヤバくなかったですか? ゆーたんはまだ観てないんですけど。
ゆーたん:全然観てないっす。私、映画を観ないんですよ。
まお:(爆笑)
ゆーたん:すんません(笑)。
ー上映されたら観に行きますか?
ゆーたん:え〜、行かない。映画館って10年ぐらい行ってないんですよ。いや、一回しか行ったことないかも。関ジャニが主演のやつ。フフフ。
まお:(爆笑)。でも、せのしすたぁの曲(「アイドルなんてなっちゃダメ!ゼッタイ!」)がすごい使われ方してるからびっくりした。福井でやってほしいから、「福井でやりますか?」って聞いたら、「う〜ん」って言われて。石川も「う〜ん」って言われて、「じゃあ、京都でも」って言ったら、また「う〜ん」って言ってたから、近場で観れないんじゃない、ウチらは(笑)。コロナになって活動が出来なくなったことで、ギュウゾウさんがそうやって動いてくれたから、すごくありがたかったですね。私、エントリーナンバー1番だったんですよ。『ギュウ農フェス』中に解禁されて、その時、せのしすたぁで出演していて、「私やるよ!」って言って。エントリーナンバー1番だから、オーディションも1番目でした。メインじゃなかったですけど、いい役をもらえてありがたかったですね。ゆーたんも観てください。
ゆーたん:はーい(棒読みっぽく)。
まお:えー、一緒に行こう。
ゆーた��:えー、ヤだよう。
まお:なんで? こっちに出てる人がいるんだからいいじゃない。
ゆーたん:だからヤなんじゃない(笑)。
8周年ワンマン
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ー今の状況で8周年ワンマン開催を決めたのは英断だったのでは?
まお:そうなんですよね。ウチらがどうしても8周年をやりたいと言ったわけではなくて、「やるから」って言われた感じだよね。やるけど、お客さんがもしチケット買ったとしても、その当日どうなるかわかんないじゃないですか。だから、どうなるんやろって思いながら日々過ごしてます。
ーその日はどんなライブをしたいとかってありますか?
まお:せのしすたぁって、脚立だったりユンボだったり、いろんなものを使うのが多かったので、使ったもの全部をステージに持って行きたい。
ゆーたん:フフフ。
まお:だから、どうしようかなと思って、ユンボとか。ユンボ、いけないかな? ちゃんと人が乗れるやつ!
ゆーたん:やだよ、私。周年ライブで出禁になるの。もう来ないでくださいって言われるの(笑)。
まお:ハハハ! でも、いっぱい騒がしくしたい。お客さんが声を出せないから。声を出すってひとつの楽しみ方じゃないですか。その楽しみ方が奪われるから、奪われたものは私たちが与えたいって思うから。そうなると物をたくさん持って行きたいなって(笑)。アトラクションみたいにしたいからね。面白くしたいし、オーって思わせたい。作業用のエレベーターってないのかな? 今まで、ライブでコンセプトってないんですよ。ただマイクを持ってワーッてしてただけなんで。MARZって広いじゃないですか。だから何か出来たらいいなって。
ゆーたん:私は無事に開催されれば、それでいいって思っています。でも、何て言うんだろうな…コロナ禍で全然ライブしてないですけど、多分、今がせのしすたぁは一番状態がいいんで、それを見に来てもらえればと思います。
まお:何で状態いいの?
ゆーたん:やりやすい、私が。フフフ。なんか…嫌じゃない、ライブが。フフフ。
まお:えっ、嫌な時あったの(笑)!?
ゆーたん:ちょっと嫌やなって時があったけど。2人になりたての時ぐらいかな。
まお:あー、確かに。3人から2人になったじゃないですか。3人の時は、みかと私が結構やりあってて、みかが抜けたことによって、まおはやることは別に変わんなかったけど、ゆーたんの負担というか仕事の量がガッと増えたんですよ。だから、それはあったかも。今までみかがこなしてたことを、ゆーたんがこなさなきゃいけなくなったみたいな。単純に仕事が増えて、あと2人のライブにも慣れてなかったから。常に探り探りの状態だったからっていうのはあるかも。
ゆーたん:申し訳ないみたいな気持ちが強かったかもしれないんですけど。何も出来なかったなっていうのが、嫌な時期もありましたね。フフフ。
まお:でも、ゆーたんはせのしすたぁのライブ映像を、お酒を飲みながら見て、泣きながら「最高だよな!」って電話をくれたこともありました。
ゆーたん:フフフ。そう、結構安定したライブが出来るようになってからは最高です!
まお:しばらくしたら2人でやることのパターンが決まって、それからは結構安定したライブが出来るようになったかもしれない。あっ、新曲が出来たんですよ! あと3、4曲で森永さんの作った曲が100曲になるんです。ワンマンに向けてもうちょっと新曲を作っていくと思うんですけど、こないだとりあえず1曲出来て。レコーディングもして出来上がったんで、ワンマンでやると思います。
ー100曲になったら「100曲ライブ」も出来るね。
まお:ライブで一回しかやったことがない曲もあるし、一回もやったことがない曲もあるから。歌詞も覚えてないのもあるし。
ゆーたん:ちゃんとした形になってない曲とかもあるもんね。
まお:あと、チケットが安いんですよね。2000円で全員にチェキが付くんですよ。だから、ここまで安いってないよね、多分?
ゆーたん:ねっ、人数も多少制限するだろう中で。
まお:多分、金儲けをする気がないんですよ。普通にライブをやって、普段来れない人にも楽しんで欲しいから多分この値段なんだと思うんですよ。普段は値段のこととか言いたくないんだけど(笑)。
ゆーたん:書いといてください。フフフ。
【せのしすたぁ公式サイト】 せのしすたぁ Twitter @senosister_info まお Twitter @seno_mao ゆーたん Twitter @seno_yutan
2022.4.17(Sun) せのしすたぁ8周年記念ライブ 4/17(Sun) 新宿MARZ 開場11:00/開演11:30 前売り2,000円(+D代)/当日3,000円(+D代) 公式ツイッターで予約中、tigetにて販売中 特典:来場者全員にグループチェキ券(サインなし)プレゼント!
せのしすたぁ8周年記念無料配信ライブ 3/27(Sun)配信時間17:30(予定)
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