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#‪干物妹ひもうとうまるちゃん
koch-snowflake-blog · 4 months
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HN
葵ななせ
HNの由来
お花が好きだから「葵」、爽やかな名前が良いなと思ったので「ななせ」にしました
性別
女の子
誕生日
2004年8月7日 19歳です◎
星座
しし座
血液型
A 型
前世
全然分からないので前世占いをしたら「平安貴族」って出ました(笑)
住んでいるところ
東京都
生まれたところ
岡山県
家族構成
父、母、妹です。仲良しなので毎日連絡取ってます
職業
大学生です。週3回くらい喫茶店でバイトしてます。
学年
1 年生
絡むーちょ
よく遊ぶのは大学の友達とか高校時代の友達
似ている芸能人
え~~あんまり言われたことないです(笑)
身長
155cm
体重
内緒です…
足のサイズ
23.5cm
手の長さ
測ったことないです!
胸のサイズ
Gカップ
趣味
映画鑑賞(アクションが好き)、お散歩
特技
ピアノ(3~18歳までならってました)
握力
測ったことないけど結構強いと思います(笑)
髪型
ロング
口癖
「そやな~」とかですかね?
性格
真面目、完璧主義って言われます。
嗜好品
コーヒー(ブラック)たまに飲みます
自慢なこと
耳が動かせます!
持っている資格
むかーし漢検を取ったような…?
使っている携帯電話
iPhone
好きな男性のタイプ
人生にワクワクしている人
好きな女性のタイプ
美意識が高くて自分を持っている人
好きな言葉
二兎を追う者は一兎をも得ず
好きな芸能人
山田孝之、役所広司
好きな食べ物
和食
嫌いな食べ物
パイナップル
好きな飲み物
黒ウーロン茶
嫌いな飲み物
特にないかな?炭酸はちょっと苦手です。
好きな教科
国語
嫌いな教科
英語
好きなテレビ番組
水曜日のダウンタウン!
好きな映画
最近ワイスピを見ました
好きな本
漫画ですがキングダムが好きです!
好きなスポーツ
バスケ、水泳
好きな音楽
RADWIMPS
好きなブランド
ブランドはあまりこだわりが無くて…SHEIN で買います!
愛用の香水
マルジェラの香水が好きです!
好きな花
お花はなんでも好きです
好きなゲーム
最近はあんまりしてないけど、スプラトゥーンハマってました!
愛車
持ってません。でもいつか大きい車が欲しい!
将来の夢
誰かのお嫁さん
好きな動物
ワンちゃん
休日の過ごし方
家で映画見てるかたまにお散歩します。
尊敬する人
やりたいことを全力でやっている人。MINAMO ちゃん。
今一番欲しいもの
ワンちゃんが一生生きられるお薬。
今一番行きたいところ
海とか自然の綺麗なところ
今一番やりたいこと
バンジージャンプ!
よく遊ぶところ
なんだかんだで原宿らへんによくいるかな?
マイブーム
香水、キャンドル集め。
最近ひそかに興味があること
誰がこの世界のトップなのか(笑)陰謀論とか結構好きです(笑)
生まれ変わったら
また自分になりたいかな。
世界平和に必要なのは
他人への干渉を無くすこと。
兎に角主張したい事
意外と私、面白いです…。
疑問に思っている事
本当に人間は猿から進化したのか。
ここだけの話
私のデビュー作、どうですか?気に入ってもらえるかな…
経験人数
2人。どちらも彼氏です。
初体験
17歳の時、初めての彼氏と。
なぜAVに?
友達に進められたのと、もともと興味があったからです。30代までの人生設計を立ててみた時に、やりたい仕事だけが無くて、興味があるならやってみようと思って応募しました。特に頑張れたことも無くて何やってもそれなりの私なので、AV を通して自己表現をしてみたいです。あとやっぱり、エッチなことが好きなので…。
S?M?
結構Mだと思います…
自分がエッチだなと思う時
エロのアイディアが出てくる時です。ああ、やっぱり好きなんだなって思います(笑)
オナニー
週3回くらい、おもちゃでします。
オカズは?
妄想です…
AVでやってみたいこと
潮を吹いたことが無いので吹いてみたいです。
尊敬する女優
MINAMOちゃん。上品さとか間合いが素敵だなって思います。
女優としての夢
毎作品自信作にできるように頑張りたいです。私のファンでいて良かった、と思ってもらえるような女優さんになりたい。
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elle-p · 4 months
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Persona 3 Club Book Pawlonia Mall people pages scan and transcription.
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ポロニアンモールの人々
People of Pauloownian mogol
月光館学園に隣接する巨大ショッピングエリアのポロニアンモールは、買い物と娯楽の一大スポット。タルタロス探索の準備のためだけでなく東の間の息抜きにもふさわしい。
黒沢巡查 辰巳東交番
港区の辰巳東交番を守る地域課の巡査。かつては敏腕のエリート巡査として知られていたが、正義感のあまりに10年前の桐条研究所事故の真相に深入りし、出世の道を外れた。
だがそのときの捜査によって真相に警察機構の手に負えない、人外のモノの存在を感じ、以降は独断で関係者と接触し、事件解決のサポートを行なうようになる。
なお巌戸台地区に配属されたときの最初の担当案件は、真田兄妹の入寮していた孤児院火災事故の再捜査だった。結局この事故もとくに人為的な点は見当たらずに決着しているが、そのときに現在の真田との関 係がつくられた。
基本的に非番はなく、昼は交番での勤務と武器の横流し販売、夜は担当地区一帯のパトロールと、とにかく黙々と働く男。毎週月曜日にご機嫌で値引きしてくれるのは、勤務明けに彼女とのデートが待ってい るから······かもしれない。
話しかけるのを躊躇させる強面の巡査。見かけによらず港区の平和を心から願い、特別課外活動部員への武器提供を請け負っている。
寡黙な平和
の守り手
眞宵堂店主 眞宵堂
隠棲の美人
科学者
断片的ではあるが港区で起こる事件のカラクりを知る数少ない人物。黒沢巡査とは桐条がらみで知り合い、頻繁に情報交換をする仲。
趣味で集めた骨董品を売る、凄みのきいた笑みが魅力的な女性。
学生時代から考古学を専攻していたのが縁で、桐条鴻悦が存命のころ、非公式計画の中核であった「エルゴノミクス研究所」の研究所員として、岳羽詠一朗の下で研究の一端に関わっていた。おもな研究は、過去のシャドウ関連の記述や痕跡を考古学的見地から分析・解析するもの。中心研究から一歩引いたところにいたことが、早期に研究 の問題を知ることとなり、事故の起こる数年前には研究所を去っている。しかし研究の真相を知りながら、その事実から身を引いたことに呵責を感じていて、桐条の膝元の土地を去れずにいる。そんな自分の迷いを自嘲し、店の名前を「眞宵」堂と名づけた。
上司であり師弟関係にもあった詠一朗には、妻子ある相手と知りながら道ならぬ感情を抱いていた時期があり、彼がすべての罪を負わされる形で世間的な決着がついていることも、彼女の桐条への複雑な感情をを助長しているようだ。
青ひげ店主 青ひげ薬局
欧米型ドラッグストアがこの国に根を下ろして十数年、今やすっかり市民権を獲得した中、昔ながらの対面販売式「薬局」としてがんばる、青ひげ薬局の店主。洗練された雰囲気を全面に押し出す新興のショッピングエリア・ポロニアンモールの一等地にて、このスタイルを貫く心意気はさすが。顧客は若者はもちろん、仕事帰りのサラリーマンや、いろいろ不具合に悩むお年寄りまで、幅広い年代をカバーしている。
仕事柄幅広い医薬品を扱ってはいるが、なにを置いても養生がいちばんという、東洋医学に基づいた主張をもっている。その証拠に料理の相談を持ちかけると、医食同源の秘蔵のハブの干物を熱心に勧められたという、部員からの報告あり。
店主渾身の青汁スムージーは販売1年目には罰ゲームのネタにされるという不幸な歴史を持つが、本人はその味わいと健康的な価値とに自身を持っている様子。
家庭の医学の体現煮
立派なひげをたくわえた恰幅のいい店主。豪快な人柄と取扱商品の怪しさにただの薬屋ではない気配がただよう。
ヤリ手の女性記者 ポロニアンモールほか
ペンを武器に三流ゴシップ誌で戦う女性記者。全国的に広がりつつある謎の社会現象の真相に、たったひとりで挑んでいる。その行動力と洞察力で、無気力症患者の発生のメカニズムにいち早く着目したほか、月の満ち欠けと無気力症患者の増減や、無気力症拡大と桐条グループ関係者たちの動向との関係をかぎつけるなど、本来桐条の関係者にしか知り得ない真相に徐々に迫りつつある。そのため上司や「さるところ」から圧力をかけられることも多数あり。それが彼女の自由報道への情熱に一層拍車をかけているようだ。年末に向かって無気力症が猛威を振るうようになっても、さらにそこに謎を解く鍵を見出す、恐るべきバイタリティの持ち主。
無気力症におちいったタクシー運転手の間近でも冷静に状況を分析。報道に携わる者の鑑。
記者eyes
事件の気配をいち早く見分ける千里眼!!
記者brain
巧妙に隠された真相を見抜く冴えた頭脳!!
記者heart
おばさんと呼ぶと無反応になる乙女心!!
記者suit
体を張った取材に耐える丈夫な素材!!
記者hand
記事を書きなぐる武器!ペンだこは勲章!!
記者pumps
走っても足を痛めない低めのヒール!!
●図解!デキる雑誌記者!!
●女性記者の真実への軌跡
老いてますます盛んな老人 噴水広場
日がな一日、噴水のそばに腰を下ろして遠くを見つめるお爺ちゃん。多少弱々しく見える現在からは想像もつかないが、若いころは結構な女泣かせだったらしく、会うたびに盛んに「若いころにはギャルと遊べ」と力説される。このところ、かつての友だちがひとり、 またひとりと冥土に旅立ち、寂しさを隠し切れない様子。ポロニアンモールを訪れて無事な姿を確認するたび、「元気でよかった」を胸をなで下ろさずにはいられない、噴水広場のシンボル的存在になっている。
影人間が増え出す時期以外は一年を通してこのベンチで過ぎ去った時間を思い返している。
聞かせて!おじいちゃんの武勇伝
ビー・ブルー・ヴィーの店員 ビー・ブルー・ヴィー
感度の高いアイテムで、月高生をはじめとした地域の女子高生に人気のアクセサリーショップの、カリスマ店員。彼女の提案する小物使いは、必ずといっていいほど10代女子のハートをがっちりつかむ。見た目の派手さに反して、気さくな人柄と丁寧な応対で、相手の目線で接客する態度が好感度高し。自然と恋愛相談を受けることも多くなり、客同士の人間関係や恋の成り行きにはちょっと詳しいようだ。信条は「おサイフに優しい値段でセレブ感のあるオシャレ」。
クレーンゲームの月高生 ゲームパニック前
齢17にして初めてクレーンゲームを知り、世間から10年以上遅れてやってきた、景品釣りのスリルと興奮に盛り上がり中の男子生徒。友だちの誘いもむげにして、熱心に攻略方法を研究しており、影人間が徘徊を始める時期以外は、青春の貴重な時間と多くない小遣いを、その娯楽に費やしてポロニアンモールで過ごしている。かつて一世を風靡したこのゲーム、最盛期には亀や伊勢海老まで景品になっていたのは本当の話。
買い物途中の主婦 噴水広場
夕方の買い物の途中で油を売っている主婦ふたり組。日々成長する子どものしつけと教育問題に頭を悩ませている。家事と買い物で疲れたと言ってはたびたびお茶に繰り出しているらしく、ポロニアンモールや巌戸台商店街の飲食店には、月高生以上に詳しい。
●髪を結った主婦
高校2年生の年頃の娘を抱える母親。勉強そっちのけでオシャレに凝り始めた娘にあきれ顔。
●髪の短い主婦
中学3年生の息子を持つ母親。月高を目指しているが不穏な事件続きで躊躇気味。
Syuhu's COMMU
高2の娘 ← シャガールばっかり行って!← 髪を結った主婦 買い物友だち
髪の短い主婦
ご近所さん? 購買のおばちゃん
→ 目指せ月高!→ 中3の息子
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lumi-kissa · 11 months
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息子達が合宿で留守だったので、姉と遊ぶ週末を計画しました。
土曜日の朝から会って、クレープ屋さんでモーニング。ウインドウショッピングと本屋巡りをして、キンパランチ。夫の夕飯にキンパとヤンニョムチキンをテイクアウトして帰宅。
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夕方はハーバリウム作りをしました。
何年も前、2回だけ一緒にハーバリウム作りのワークショップに参加したっきりだったので悪戦苦闘。こんなに散らかる?ってくらいテーブルがカオス😂
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半分イヤになりながらどうにか仕上げて、最後にワックススタンプを作って貼って、完成です👍
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夜はお香を炊いてムードを高めつつ、オラクルカード勉強会を開催。
ひたすらカードを引いて、カードの解釈を学ぶという心のエクササイズをしました。笑いすぎて顔中しわしわ笑
お泊まり会だったので夜遅くまでずーっとおしゃべりしてました🤗
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今日は近所の大型スーパーに行ってきた。
お昼に鎌���パスタを食べて、買い物して、半額キャンペーン中のタピオカドリンクを飲みながら帰宅。
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姉が帰ってすぐ、息子たちが合宿から帰ってきた。
妹からお母さんに変身して、大量の洗濯物を干し、夕飯作りに励みます🫡
ほんと楽しかった🌈
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imwatashi · 6 months
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2023.10.30
日曜日は兄の結婚式でした。帰省してすぐつけたテレビで流れたのが「なぜ若い女性は此処(地元)を出ていくのか?」というローカル番組の特集CMだったので少し気まずい、私ひとりしか見てなかったけど気まずい。そんな地元で一番身近な家族が、若くて美しいカップルが挙式をあげるのだからそんな捨てたもんじゃないと思うけどなぁとか思いつつ、じゃああんたは地元に戻る気あるの?と聞かれると素直に頷けはしない。結婚式仕様に付けたネイルチップが長くて文字が打ちづらい。相変わらず地元に帰ると相反する感情にのまれてどうしようもなくなるけれど、それでも結婚式はすごくよかった。昔、従兄弟が妹の結婚式で「やっぱり兄妹のは堪えるわ」と言っていたのを思い出した。あっという間に���わったし、お相手の親族に外国の方がいるから急遽父親のスピーチを英訳するっていう父からの無茶振りがあったせいで若干ナーバスだったけれど、それを含めてやってよかったし、参加して良かったなぁと思う時間でした。
新婦さんは本当に素敵な人で、ご家族も素敵で、絵に描いたような仲良し親子っていう感じでそれは素直にすごく羨ましいなと思った。私は末っ子で自由にやらせてもらってるから結婚とか式をあげるとか家を買うとか地元に帰るとか、そういう少し煩わしい問題から都合よく目を逸らしてるけどやっぱり年齢も年齢だし人の結婚式を見るとそういうの考えちゃう。結婚式って日常に鋏を入れてくれるような素敵時間であるのは間違いなくそう思うけれど、友達の前で両親への感謝を伝えるとか死ぬほど恥ずかしくて誰もそんなの見たくないんじゃないかとか考えなくていいことまで考えて1人で疲弊してる。今の恋人はそろそろ社宅の更新が迫っていて新しい物件を探している、そのタイミングで自分の年齢なら「同棲しない?」とか話に上がってもいいはずなんだろうけど私はそういうところからずっと目を逸らしてるなぁとか思う。一緒に住みたいと思ったことはなくはないし、平日だって仕事の合間を縫ってお互いの家を行き来して泊まったりしてるし、一緒に住めたら楽なんだろうな〜と思うけど、相手もその話題は出さないし、まあいいかなと思って何も触れないでいる。ご祝儀の準備をしてたら親から「あんたのときに帰ってくるもんね」と言われて何とも言えない気持ちになった。親は私がいつか結婚すると思ってるし、挙式もあげると思ってる、それは特別な期待とかではなくごく当たり前の感覚としてそう言ってるところまで、わかる。私には心から大好きな人がいて、その人とずっと一緒にいたいと思っている、けれど、まだ結婚したくない、と思っているのもたしかなのだ。結婚したら自由がなくなるっていうのは私の考えすぎ?なのだと思うけれど、こういうことを考えるたびに、私にはまだ見たい景色がたくさんあるのだと痛いほどに実感する、そしてそれが痛く感じるのは、かつての自分のように今の私がひたすら若い自分じゃなくなったからなのだともわかる、健康で自由に行動できるエネルギーがある時間は、意外と限られているのかもしれないなんてずっと昔から気がついていた、憧れを潰さなければ永遠にタンブラーへ思いを綴る大人になっちゃう。なんて、書きながらそれを認めた東京行きの新幹線。内側で煮えたぎる思いがあるくせに、帰省のたびに家族との別れでいちいち泣きそうになる自分がバカみたいだった。そんな自分がいちばんありのままの私なんだと知っているから、余計にバカらしくなる。セブンイレブンで無糖レモンサワーを買った、一息ついてすべてを飲み込みたかった。
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crispy-moratta · 4 months
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ガストへの帰省 くらやみの浜辺
実家というリソースにもたれかかり、かなり身軽な格好で帰省する。渋谷に繰り出すときとさして変わらない量の荷物を肩にかけ、戻ってまいるは柳井駅。この重さのかばんなら友人と会うのに家に一度帰るのも面倒だと思い、直行で集合場所のガストに歩を進める。途中高校時代の女の先輩ふたりの姿。ひとりは部活の先輩で目が合えば話になってもよい距離感のひと、ひとりは剣道部の部室が横でよく帰宅時間が被り話していたひと、ではあるが特に話したいことはなかったので、そのまま顔は向けずに横を抜ける。これから会う康太とは中学の同級生である。わたしの多くない地元の友人のひとり。毎年の盆と暮れ、柳井に戻るとガストでごはんを食べながら半年間の話をする。せっかく山口は柳井に戻ってきているし、おいしい蕎麦屋や飲み屋もあることはわかっているが、ここが全国チェーンのガストに集まるというのが良い。康太に関しては柳井に住んでいるので、増してひさしぶりの再会の地がガストでも別に構わないと思ってくれていることにわたしはなんだかうれしさがある。彼は久しぶりの対面でも適当ハンバーグやスパゲティーを頼み話すことを許してくれるのだ。さっそくわたしたちは電子タブレットから全部のせカレーのご飯大盛りと、から揚げ定食を頼み、ドリンクバーに向かう。セットドリンクにはしていないので山なりに並んだグラスを手にとり、水だけ入れる。まずはゆったりと今日は何時に出たのかから話し始め、次第に仕事や生活の話をした。わたしはみんなの生活の話を聞くのがとても好きであるが、生活の話をするにはそれなりに関係値も必要であり(別にわたしとしてはそんなこともないと思うのだが) わたしにはちゃんと生活の話をしあえる友人は多くはない。お水で乾杯して、しばらく話すと、彼はここ最近今いろいろ悩んでいたそうだった。仕事は若干の小休止、先日は沖縄にひとり旅に出たと言っていた。話をしながらしばらくすると円柱のネコ型配膳ロボットがごはんを持ってくる。昨年からこの毎年集まる柳井の店舗にもこの配膳マシン導入されたわけだが、ネコが人間に配膳をするというのはなんともアイロニカルな時代である。わたしたちはそれからもいろいろ話した。こはんは地元に帰って早々満腹になるのもおもしろくないと思い、ごはんのオプションは特盛ではなく大盛りにしただったわけだが、大盛りといっても全然大したことはなかった。会話と食事で口がよく動く。途中で共有の友人の話になる。康太との会話中、今である必要はないがどちらにしろ帰省中には会いたい人なのでその場で連絡をしてみることにした。善は急げというわけである。検索窓にふじいと打ち込みトークルームを開いて(ご年末!)(今日帰りました)(どっかで会いたい)と3通のLINEを送ると5分ごくらいにはすぐに返事があった。どうやら今からごはんまでの間なら空いてるということらしい。ガストで話し始めてから1時間経たない程度、例年の感じからすると比較的速やかに退店する。康太が乗ってきた車に乗り込み、連絡をもらった彼女のところへ向かおうと思ったとき、(ちなみに今焼きそばを食べ始めました笑) との返信。予定があちこち気配にものぐさな心持ちがありでたとえば明日とかでも大丈夫という旨を送信した。すると再びすぐに連絡。21時に妹のバイトの迎えに出るからその時でもいいか、それか新年明けての3日。ときたので、わたしとしては年末にさっそく年始の予定をあっちにこっちにしたくないとで即日会う方を選び、そのように返信した。ふじいさんのLINEに翻弄された結果、せっかく康太との半年間のいろいろ談義も半端に店を出てしまい、21時までも時間がある。ふとわたしは康太に「黒島へ行かないか」と提案した。黒島とは海水浴場である。正式に黒島というのかは分からないし、康太にも一発では伝わらなかったので、たぶんわたしが独自にそう呼んでいるだけかもしれない。そこにはヤシの木が生え簡易的なシャワー室がいくつかある以外は、ただの海岸である。わたしは年の暮れの7時頃、完全に暗くなった夜の海に自然の畏怖を感じたいと思いたったのであった。思い出すは大学4年生の夏のこと。コロナ禍で前期全過程がオンライン授業であり、わたしは任意のロックダウンの勧告を無視し、地元で過ごしていた。あの時期は体感時間というこものにとても関心があり熱心にいろいろ考えたり調べたりしていて、その日も柳井にあるわずがな本屋をめぐり、なにか考えの手がかりになる文献がないかを探し歩いていた。結局めぼしいものは見つからぬまま3店舗目を出たところ、見知った女の人が3人いる。高校時代の陸上部の後輩ふたりとその友達であった。向こうも気づくとこちらによってきて、なにしてるんですか?と絡んできた。ちょっと面倒なことを感じさせるイントネーションと絡まれ方だったのだが、一日中なんの手掛かりも得ずに市内を彷徨っていたわたしには、おもしろい出会いに思え、聞けば今から海で花火をやるという話の流れ、たけい先輩も来ますか?と聞かれたので行ってみることにした。ふたりの後輩の友人であるスズさんが乗ってきた車の助手席にわたしが乗り、後輩ふたりは後部座席に座った。なにを話したかあまり覚えてないが地元感の拭いきれない取るに足らない話であったことは記憶上たしかである。海辺に着くころにはなんだがわたしはひとりになりたくなっていた。みんなで花火をトランクから出し、浜辺で準備する。この時点でわたしはあまり花火をする気分もなく、火をつけ始めた三人に散歩してくると伝え、ひとりで浜辺を歩いた。黒島の海水浴場は外灯が少なく真っ暗であり、海に近づくと街灯はより存在感を薄めた。そして夏の波は力強かった。本当に真っ暗な浜辺に打ち寄せる波の境界線すら見えずに、少し間違えば十分に陥溺できるほど暗闇であった。なにも見えず、しかし絶えずこちらに迫ってくる波音にわたしは、恐怖と高揚を覚えた。そこには偉大なる自然に対する畏怖があり、弱々しいひとりのわたしはそれを真っ向から浴びたのであった。それからしばらく波打ち際の比較的控えめなところに座って、海面を眺めたり、さらに彼女たちから遠ざかった方に歩いたりした。時折、来た場所の方を見ると3,4つの花火がちらちらと彼女たちの姿を映していた。結局花火が終わるまで1時間ほどわたしは彼女たちから離れた暗闇のなかでひとり考え事をし、後に後輩のひとりから電話を受けて戻った。その後はあまり覚えていないがまあ、なんとも不思議な時間であった。そしてこの日、その時の偉大さを再び感じたいもしくは感じられるだろうかと思い海に向かったのであった。着くと以前よりは明るく感じられた。なぜあの日があんなに暗かったのかが不思議であった。康太とガストの話の続きをしながら浜辺に向かうと、思い出してきた。明かりは浜辺から波際に近づくにつれて小さくなり辺りが闇に包まれてく感覚。高揚感こそないがだんだんうれしい。うっすらと波の明かりが見え、全体的にはぼんやりしている。少し湿度があるのかもやがあるように感じた。黒のレベルが以前よりは高く感じられ少し白んだ暗闇、波の音も冬らしいささやかな音量で、しかしそれでも自然の畏れを見るには十分であった。4年ぶりに圧巻され次第にわたしはハイテンションになり、康太はすこしそこにも怖さを感じていたかもしれないと想像する。すこしだけ海面を眺めてから岸壁に行ったりした。岸壁は海に突き出ているため、海岸よりも数倍怖さがあったが足元のコンクリのかたさは、自然的なこわさというより、夜の海というシチュエーションも相まってすこし人工的なまたは幽霊的なこわさを感じるきっかけとして機能していた。わずかに波に散った光の跡がきれいだったので、携帯を取り出し写真を撮ろうかと思ったが、それを写すにはあまりに露光量がなく変に撮って湿気るよりは記憶に留めておくほうが良いとやめた。しばらくそこで最近読んだ本の話などをしていたら雨がちらほらと降ってきたので、駐車場に向かった。駐車場までは割と距離があり、途中シャワールームのある建物の踊り場のようなところに一時退避した。ささと車に戻ってもよかったがせっかくならここでタバコを一本吸いたかった。康太は運動家で吸わないので風上に、風下にわたしが並んで座り少しだけ待ってもらって一服した。少し強くなった雨のなか、冷たい風と波音。シチュエーションが良かった。一本吸い終えるとわたしたちは車に戻った。年末だといかに満足しても許される感じがあり、夜の海に大満足をしてしまうことにいつも以上に恐れもなかった。少しだけ遠回りをしてわたしは家の前まで送ってもらい、一時解散した。20時過ぎであった。どこにでもあるファミレスとなにもない海、たわいのない会話。どれが特質して良いとかではなく全てが闇のなかに均質に溶け込み、とても良い帰省直後の小旅行であった。
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akage-ha-hitori · 10 months
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「貴方がつぎの人?、よろしくね。私の名前は---------」
2145年の大東京都渋谷一階層3丁目は
貧困区で昔ながらの風景がありながらも比較的都会だ
俺はもう何人目かわからないが どうやら次の家族に配属されて初日を迎えていた
家族は恐らく血の繋がりのある親戚もいて10人ぐらいだろう
屋敷が大きすぎて把握できない
俺に与えられた部屋は無機質なコンクリート壁の縦長で 奥にはデスクとPCが備え付けてある
「そろそろ食事だよ、お父さん待ってるから!」
さっきから話しかけてくる女が多分”候補”なのだろう
よれてはいるが清潔感のある白いタンクトップからは白く華奢な腕なのになぜかたくましかった
黒髪のボブにはっきりと凛とした顔立ち、純日本人でありながら英国の混血だと間違われるタイプだろう
確かに”候補”としてはなにか光るものを感じるが、しかしながら誘惑と謎もまだまだ多い
デスクには”前の人”との家族写真がまだスタンドに入ってる
部屋がデザインされている割にそこまで几帳面な性格でもないようだ
親の美意識の高さに家族ごと触発されて習慣になっ��いるのであろう
リビングに向かうと昔ながらのコンロを食卓で囲み、家族らしき人たちが準備を始めていた
気は強そうだが美意識は高い金髪のこれまた英国混じりの顔立ちの姉であろうか
隣は”候補”であろう長髪縮毛の男、父親、母親
今夜の食卓はこれだけなのだろう
「まあ座ってよ!酒は?なにがいいの?ウイスキーでいいよね?」
続いてぶっきらぼうな父も口を開いた
「やあ赤毛くん、———をよろしくね。ところで映画は好きかな?”ミラサイケ”は見たかね、名作だな」
父は父、という典型的な恰幅の良い髭の親父で、なのにどことなくこれまたやはり紳士の品を感じる出立ちであった
「いえ、すみません映画は好きなのですが勉強中で」
本当のことを言うと知らなかった悔しさよりも部屋のあちこちにある姉妹の写真に目を惹かれていた
“TWO Star twins” 壁の写真にはそうロゴが入ったものが何枚か飾られてあった
家政夫さんが察して、小声で耳打ちしてくれる
「彼女たちはトースターツインズという姉妹のアイドルなのです、惹かれちゃいますよね。」
たしかに双子かとも思うぐらい似てはいるが、やや姉のほうが顔立ちはよりはっきりしていて、妹は少し甘えん坊というか奔放な印象は受ける
「来週から悪の祭典でして、女王が復活するんです!姉は1年に2度しか現れない、超貴重なアイドルなんですよ!女王の復活祭が楽しみですよね!」
家政夫もどうやらファンなのだろう、まだ20代そこそこの気さくで邪気のない青年だ
「赤毛くんは前の人、どんな人だったの?話したくなければいいけど」
姉は芯が通っていて、立派な女性なのだろう
俺のことを気にかけてくれて、初夜を穏便で円滑に進めようとはしてくれているようだ
質素な服装なのになぜこんなにも気品や強さを感じるのだろう
顔立ちだろうか
昔見た映画”レオン”のマチルダをあのまま24歳にしたような姉妹だ
滞りなく晩餐を終えて、引き続き晩酌を進める父以外の家族たちは寝室へと散り散りになっていった
“候補”の女はなにを考えているのかここまで全然読み取れていない
家族の人たちの波にかき消されて、そういえばほとんど話していない
「ねえ、赤毛くん。どうする?」
どうする?の意味がこれでもかというほど難解に思えた
話の脈略がまったくないのに、なんだろうこのぐいぐいと引っ張られていくというか
それは竜巻に手を引かれるような印象のほうが強かったのかもしれない
「そっか、まだわかんないよね。・・・いいよ!散歩しよ!?いくよっ!」
特に主張したいこともないので否が応でもその通りに事は進む
俺はこの家族に迎え入れられた初日の緊張で萎縮しているのか
どこかこの女に振り回されたいという願望があるのか
混沌としていた
「ほらなにやってんの、男は酒と煙草両方持って!」
そうだぞと言わんばかりの顔の父がそっと目を閉じながら缶酎ハイと煙草をこちらにスライドさせてきた
随分と偏った理想像も不思議と心地よくて、両手に退廃を持った2人は深夜の住宅街に繰り出した
深夜にも関わらず大東京は明るく、分厚い雲はサイケデリックな工場地帯からの煙と混じりあって空は見えない
遠くの繁華街の明かりが巨大な雲に反射して怪しげに光っていた
もうかつての高層ビルはなく、低い建物の住宅街の遥か上には上層階があるだけだ
空気は良くもなく悪くもない
サイバーパンクな夜は酒と煙草を嗜むには確かに丁度良かった
ベンチに座り、遠くの工場地帯で黄緑色のネオンが反射した横顔は 煙草がよく似合うほどに凛々しかった
「で、どうする?決めた?」
「いや、別に、」
「お父さんがミラサイケ知らないのがっかりしてたよ〜、名作なのにーって。前の人はね、つまんなかったな正直。夜も一緒に歩いてくれないからお酒足りないしさ。
でも赤毛くんなら結婚してみてもいいよ?なんか面白そうじゃん」
矢継ぎ早に展開していく会話にまたしても振り回されている心地よさと、まだこの女のなにひとつ知れていないミステリアスな部分も良かった
「俺で何人目?」
「んー、8人目ぐらいかなー。なんかロックじゃなかったんだよねーみんな。私は正直結婚とかどうでもよかったりするんだけどさ、
一応この国のルールじゃん?だったらどうせだったら面白い人がいいなーって思うの。なんかこう、2人がそれぞれ単独で成立してるっていうか、依存もせず独立してて
それぞれ活躍してるしテレビで見ても絶対結婚してるようには見えないのに、誰にも言わなくても絆は2人の間にしかわからない固さがあって。それは2人きりの時も特に口にだして確認するって野暮なことはしないの。すごく不安定そうに見えてでも確実に強固な自信はあるの。だから干渉もしないしどうでもいいんだけど、すっごいラブラブなの!お互いがお互いのファンっていうかさ、遠くで応援してますーって感じの!」
結婚に対する理想像だけは驚くほど一致していて、ほとんど自我を出していない初夜の俺なのに今までの”候補”と俺の違いを解っているこの女は、全て見抜いているとしか思えない
「じゃあさ、ひとつだけ約束してくれたら」
「え!なになに?いいよ!」
彼女は吸っていた煙草を中断してこちらに身を乗り出して弾んでいる
「ずっと俺が追いつけないように前にいてよ、俺も絶対追い付かれないように前で走ってるから」
「なにその多次元論!面白!わっかんないけどそれって、[わかったよ!そうなるよう努力するね!]って言ったらもう正解じゃないよね?だからわっかんないけど〜・・・・まあ好きにしてよ!」
そこまでも完璧な回答をされるともうこちらもお手上げである
俺は重い腰を上げて煙草をふかしなおす
こちらが返事をしなくても、彼女はなにも聞いてこない利口さがある
夜はどんどん加速して、2人は何億もの光と闇に呑み込まれていく
俺も彼女もまだ、アンニュイな中でそのほとんどがよくわからないにも関わらずだ
婚前準夜、渾然契約/赤毛はひとり
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2comlog · 1 year
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週報2023-03-04
元気!?
全部ギリギリです… 一応来月のまんがタイムきららに掲載される原稿は…納品いたしました… 1か所…いや2か所「それはないだろ」のミスをやったままなので、単行本で直したいところです。 1話から単行本修正の話しするの!?!意識が低すぎる…
スロウスタート展いってきたよ!
そんな状態でもね!先週はスロウスタート展に行ってきました!たそちゃんと!
たそちゃん! 今週発売のきららキャラットにたそちゃんの漫画の二話が掲載されており、私も背景描いたりしてます!
【きららキャラット5月号】連続ゲスト第2話! たそがれ先生「推しが炎上するのでアイドルはじめます!」 自分が炎上しない最高のアイドルになる! と女装を極めた男子高校生・葵。現役アイドル・星咲さんに勧誘され芸能事務所の門をたたくも、まだ自分が実は男だと伝えてないぞ…! どうなる、葵! pic.twitter.com/rmuFfqvJ9R
— まんがタイムきらら編集部 (@mangatimekirara) March 27, 2023
炎ド背景はVドと違い、ハッチング太目にしたかったのですが、ビルの反射を好きなだけ描いてもいいぞ!といわれるとどうしても情報量を増やしてしまいがち。
…そういえばたそちゃんとの原稿のやりとりは現金だと色々とダルいので現物支給にしてもらっていて、インスタポンプフーリュー(可愛い靴)を頂きました。 これで私もインスタポンプフーリュー持ってる側の人間!
pic.twitter.com/TwnNrHZRCp
— 若鶏にこみ@きらら5月号〜連載🌿 (@tori_nico2) October 4, 2021
↑これはブーツタイプなので違いますが。 ところでインスタポンプフーリュー、みんな心の中ではインポって略してない?隠さなくてもいいですよ。 そういうわけで、ついでにお靴も受け取り、せっかくだからとその場で履いて過ごしました。渋谷の真ん中で靴を履き替える機会はなかなかないと思ったので良かったです。
というわけでスロウスタート展! うれしーーー!!10周年すべて見届けたオタクではない新参者のですが感慨深かったです。 原作本編複製原画のシーンチョイスが謎だったのでキュレーターの人に話を聞きたすぎだろとか、 脚フェチ椿野さん最高でしたとか、改めてみるとこういう絵だったんだ!?と思わされたりですとか (わかりやすいところですと、多分広告のみでしか見れなかったであろう8巻表紙の全体図とか!) 果実ちゃんデート回が待望すぎたせいで色も妄想のまま走り書きの落書きをした過去があったのですが、 そういえばこの時の妄想の色、そんなに外れてなかったんな…そういう能力がある?といらん自信を改めて抱いたり、 新参者なので、まだ雑誌追いは出来てなかった時期のカラー扉絵に感動したり… 充足感……… こういう展示会でガッツリアニメの曲流してくれるのも好感度が高い…あんまりなくない?そうでもないのかな…
先週も友人の個展に行った流れで同じような事を記してしまいましたが、額縁に入って並び、蛍光灯の光がキラキラと反射して… 日頃、とくに漫画の絵を見る時、見ている時のシチュエーションって蔑ろになりがちだよなあ…と感じさせられました。 こういう催しの中で見ると特別感がちゃいますね…よかった…とても…
震える手でノートに痕跡を残し、描きおろしのランダムアクキーを買う等をしました。Tシャツほしかった!
そんで、おなか減ったね~つって喫茶店でケチャップを食べて、ランダムアクキーで『運命』を感じ取るか~つって開封の儀をしました。 私はホンキでスはド箱推しなので、誰と『運命』があってもうれしいのですが、大昔に行ったアニスロカフェでは万年さんだったので、じゃあ並んで嬉しいのはしおんちゃんかな~とか思いつつ、 たそは千石冠の事を考えていました。あいつは栄冠二枚抜きを信じて2つ連れて帰っていました。
この手のランダム商品はその子との『運命』のアレなんでおみくじよりドキドキしますよね。 私の運命は……………………
万年大会さんでした!!!!えっ!!!!通算二回目!!!!!そう!!!!!!確かに最近描いた���ね!!!ありがとね!!!!!!!
「サーチ行為はNGです」と言われつつも重さと指でギュッと触ればわかるよねと豪語し、 横に長めの質感がある袋と、縦に長めの質感がある袋を選んだたそちゃんの運命は…………………
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万年大会さんと、万年大会さんでした!!!!えっ!!!!二つも!!!!! テーブルには三連大会さんが並びました
「こっちは横に長い袋」と言っていたので「わからないよ、横たわっている万年さんかも」と言っていたら本当に横たわっている万年さんであった。万年さんらしいや……
若鶏先生とスロウスタート展行ってきた〜!!! もらったチケットがえーかむだったのでにっこり☺️あとは2人でアクキーを買ったら三連万年さんでした....... pic.twitter.com/wtQrLNfxM5
— たそがれ@キャラットゲスト掲載中🥕 (@tasogaren_212) March 22, 2023
推しでも飲むか
そんでもって折角渋谷原宿方面だし~とたそちゃんとそのまま「推し茶」のお店にも連れて行ってもらいました。 推し茶? 推し茶。
みなさんは推しを飲んだことはありますか? 私はないです。
https://oshiado.base.shop/p/00001?utm_source=linktree&utm_medium=link
色の強い茶から推しっぽい色を2色選んで、6属性に分かれた香りを調合、推しぽい香りを表現し、 推しを飲み干そうというお店です。
たそちゃんはハッキシと「アイドル推しの二人を混ぜる飲み物にするか」という感じだったのですが、 まあね~死んだ公務員を推している私は困るよね~…色とか……無いしさ… 昨今増えてきた「推し活」のソレってどうも「メンカラ」を主軸としたコンテンツが多いので、ドルオタ向けなんかな?と思っています。 アイドルでない推しを持っている人間は、推しが何かの手違いでアイドル活動することになったらサイリウム何色なんだろう…そこから考えなきゃいけない。 さすがに無理があるぞと思ったので死んだ公務員でお死活するのはあきらめて、他の自ジャンにするかと思いました。
他の自ジャン。 塩原もゆるの味、知りたくない!?
知っていくか。
なぜなら私は、なぜか「原作に描かれてない塩原もゆる情報」を知りえる人間、香りの調合くらいお手のモンよ! …というわけで塩原もゆるを調合しました。
色はもうDianaカラーにしたらいいので、下黒の上水色です。 つまり「水色ソーダ×スパイスシロップ」ってことですね。
そんで香りですよね。上記サイトにも一応記してあるのですが…
・キュート(バニラっぽい?なんかとりあえず甘い系です) ・天使(癒しのカモミール系の香り) ・パッション(オレンジとかレモンとかの柑橘フルーツっぽい) ・クール(ミント系) ・悪魔(ベリー系だったと思う) ・フェロモン(確実にローズって書いてた)
上記の6属性から0~2段階で強度を付け、グラフにしてオーダーします。 じゃあ私の思う塩原もゆるさんの「香」を発表するか。
キュート/2 天使/0 パッション/0 クール/0 悪魔/1 フェロモン/1
どうだ!!!!!!!!!!!
どうですか?皆さんの思う塩原もゆるはこのステータスではないかもしれませんが、2年作画してきた者にはこう見えました。
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美しい…黒…………!!!!! ガッツリDiana色で嬉しいですね。これもゆる茶というかDiana茶では?Dianaだったらフェロモン全開か。 あれ…うっかりもゆるがDianaにおフェロで負けたことになっちゃった…す…すまん…
紅茶は香りの味が10割だと思っているので、多分恐らく…お味の程は…バニラが一番強くてちょっとだけローズの香りとラズベリーかな…そう思っていたのだが だが。
……… 先に結論だけ申し上げますと…… 一口飲んで爆笑してしまっただろ!!!
紅茶は香りが10割ではない、5くらいじゃないかな そう、認識を改めます。 なにこの………… 苦・辛い紅茶って初めて飲みました。劇薬、そうだな。劇薬だな。
「スパイスシロップ」って確かに書いてあったけどさ!!なっ何で構築されているんだ!? やたらと人工的な苦みがあり、その奥底に何かが僅かにピリリとくるような… 香りはむしろ、添えるだけ程度で……
もゆるさんって こんな味かぁ 言われてみたら塩原もゆるが、フワフワあまあまなお紅茶ぜんとした飲み物に成れるかと言われると絶対違うな…
たそちゃんのは激ウマオレンジティーだったので、多分コレ「茶になりやすいキャラクター」と「茶にはなりにくいキャラクター」がいるな… そして塩原もゆるは確実に後者であった。
こんなにケチョンケチョンに聞こえる言い方で記してますが、正直結構中毒性があって、最終的には舌の中で和解できた感じ…どころか最後は普通においしかった気がします。 なんか表層的な塩原もゆるのお茶というか、藤見銀からみた塩原もゆるのお茶でしたね。 これがまほろ目線だったらこの味じゃなかったと思う。あいつだったら自分の妹に「フェロモン」は振らないと思う。 えっ…まさか振る?最悪…やめてくれ…
みなさんもぜひ、「推しが茶になりやすいか否か」、知りに行ってみてください!
たそちゃんとはその後、ポケモンやって、カラオケしたりしました。 さくらんぼキッスを全力で歌いました。どうして。
久しぶりにカラオケでドリンクバーというものに触れたのですが、私がミルクオレを、たそちゃんがジンジャーエールを注ぎ、 ワーワー言いながらお部屋に戻ってじゃあ飲むかつってグラスを見たら…… 不思議なんですよね、ジンジャーエールは炭酸なので泡立っているはずで、ミルクオレはノー炭酸なので泡立つはずがないのに… 完全にどちらも質感が同じ飲み物になってて… 「さすがに白い方がミルクオレで、やや黄色い方がジンジャーエールっしょ笑笑」とグビグビグビダン!して 「ジンジャーエールじゃねえやこれ」「ミルクオレじゃねえやこれ」になりました。 令和にワーッハッハッハッ麦茶だこれの話するの? でもさっきさくらんぼキッス歌ったし…
そんな事をして、ウッカリしてたら夕飯食べそこないましたが、非常に楽しく帰りました。
ベイビーわるきゅーれ2ベイビー観たよ
かわいーーー!!!!説明不要!!!!!! 1作目もそうでしたが、もう全シーンモエモエのモエ。強くて可愛い女の生活!!! とても日常描写に全力です。 なぜなら続編モノって大抵スケールがデカくなる一方だと思うのですが、コレ1作目のが死者数は多かったし敵の規模も大きかったので、本当に「生活/日常」に全力です。 生活メインなので話は全く重くはないが、ちょい死者が多めなリコリスリコイル!そういうのが好きな方はぜひ!ぜひ!
内容の話は公開直後なので控えよう!シネマロサで観てきました。 最後に「予告からもう楽しみだった映画を映画館で観るぞ!」としたのは咲阿知賀編だったので、本当に久しぶりでした。 ヒトに連れられて行くぞ!とかは割とあったのですが、それもシネコンとかだったので、こういう雰囲気の映画館ホント久しぶり… やっぱいいですね…これくらいのややこじんまりとした映画館…上映前の予告も全部わけわからん映画で… 映画館苦手側の人ではあったのですが、シネコンが不得意よりというだけなのかも…わからない…
そんでその後…人生で多分初めてモエシャン飲みました。 有楽町のシクスバイオリエンタル、毎月6のつく日はモエシャンが法外にお安いそうで… 10月には閉店してしまうのでどうにかして行きたいよねえ!とギュイと予定をねじ入れました。 シャンパンの事殆ど何もわからないのですが、ブドウの味が苦手な人間も飲めるのでそんなに身構える必要はないのだな…と思いました。 食べているモノ…というかその時の口の中の味でかなり風味が変わる酒なんやなとも思いました。 トマトパスタ食べるとすっぱい!肉の焼いたの食べるとちょっとフルーティな気がする!不思議! ごはんもおいしかったです…ごはん…の範疇ではないのですが紅茶がアホ程おいしかった。 なんだったんだろうあれ、あまり紅茶の事わからないのですが、ジュースみたいだった…
シクスバイオリエンタル、有楽町はまあまあ来る駅なので外から見かけては「雰囲気ええなあ…」と思っておりましたが、 内側入って窓から外を見るのも美しい…若干天気が雨だったのに外席全部にも蝋燭の明かりをともしており…美し…という話をし、 「トリチャンのために予約したんだからさあ」とネタで言われた(予約の作業は本当にやってもらった)ので、 「無数の人類が歩いていくのが見れる場所って良いですよね!」とホンキでモテない返しをして100の素でやっており、自分でもビビりました。 そういえば、美容院でも窓の外見てたら「この後おでかけですか」と問われ 「用事はないですが久々に外出たんで散歩くらいはしたいですね」と答えたら「だから外見てたんですね」と完全に室内犬の扱いを受けた過去もある。 外を行き交う人間を見るのが好きなのに!!ほんとに!! でも本当に窓の外の景色が良かった。天気の悪い黒い外に、水たまりの強いハイライトと蝋燭が揺らめく暖かめな色の明かりが…
そんな雰囲気の良いお店で雰囲気の良い飯を食っても居るのはオタクが二人なので、 山梨の水ってエッチですよねという話をしたりしていました。指通りが違うからさ…山梨の水って…
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movie0924 · 1 year
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映画 『母性』
きっとこのTumblerを見てくださっている方々は、映画『母性』を見に行ってくださるはずなので(圧)、映画を見てから、このながのによるながの視点のながのの為の感想文(ネタバレ含む)を読んでいただけたらと思います。長くなっちゃいましたがこれでもまとめたつもりなんです。皆さまからの感想もお待ちしております。
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娘を愛せなかった母と母に愛されたかった娘の繊細で奇妙な愛の物語。
母性とは
母親が子供を愛しいと思う気持ち、或いは子どもを産み育てる資質。
子供が母親を愛しいと思う気持ち、或いは母親を母親たらしめる資質でもあるのかもしれないと〝母性〟に関する見方が少し変わった。 〝母親に向いていない女性〟を描いた作品は多いけど、今回のような〝娘のままでいたい女性〟という母親を描いた作品ははじめて。「世の中には二種類の女がいる。それは、母と娘。」という印象的な台詞、この台詞に耳を塞ぎたくなった人が少なからずいるんじゃないだろうかと、戸田さんがルミ子を演じる様子を間近で見ていてそう思った。湊かなえさん独特の「私の血肉を奪って体を突き破って産まれてくる生き物」という表現が、ルミ子の母親にならざるを得なかった人間性を表していると感じた。ながのは結婚したこともない子供もいない〝娘〟の立場しか知らないから、母親に喜んでもらいたい気持ちはわかるし、ルミ子を見ていたら「めいに母親は無理だ!」なんて考えもよぎったし、でも何よりながのの母が母でいてくれていることに感謝した。いつか私が母親になって見返した時に今と違う答えが出ていたら、ながのは〝母性〟を習得したのだと思いたい。
大地さん演じる実母は聖母じみた言動が不気味に見えてしまう、不思議。綺麗で素敵な言葉遣いと言い方、時代的にも台詞に違和感を感じるはずなのに、不気味さを残したまま違和感なくトンっと物語にのせてくる感じが…語彙力がなくてすみません、流石です。作り物のような理想的過ぎる母親。登場人物の中でおそらく唯一の常識を知っている人。常識を知っているのに常識人ではない。実母の強すぎる娘への愛情が母親至上主義に縛りつけているし、娘としての自分への執着に繋がる。愛情を注いで正しく育てた娘が子を産んでも〝娘〟でいようとしている、〝母親〟として生きられないことに気付いてしまった絶望。そういう娘を育ててしまう人物が丁寧に演じられていた。 戸田さん演じるルミ子は母に「明るい太陽みたい」と表現されるけど、どう見ても明るくはない…と思ったり、主観で語られる人物。ルミ子ほど極端で自らを正しいと信じている人間はそう多くはいないと思うけど、心のどこか端っこにそんな視点が残っている女性は結構いる気がする。『母性』への出演が決まり台本をいただき読んで、1番ゾクッとしたのは最後のト書き「ルミ子、律子の部屋に戻る」。あんなに不仲だった義母から「娘」と呼ばれ、「ここは他人の家だ」と言っていたのにりっちゃんの部屋に住んでいるところ、娘でいることに成功していることがホラーだった。結局娘でいることが幸せで、娘として生きることを捨てられなかったんだろうな。 高畑さんが演じるのは自己愛に溢れている、辞書でいうところの〝母性〟がある義母。あの横柄さ、図々しさ、デリカシーのなさ、下品さ。みんなで食卓を囲むシーンではぴりぴりした空気が常に張りつめていて、ご飯は味がしないし、そろそろお茶碗飛んでくる…?と思いながら演じて、若干お腹痛くなったりもして。孫に手を上げるのをグッと堪えたり人目を憚らず泣き叫んだり、りっちゃんが出て行った時の反応が本作の中で一番人間臭くて、ルミ子の母娘関係と対照的で愛を感じた。嫌いになりそうな役柄だけど、この作品の引き締め役としていないと映画が成り立たない重要な激しい役柄なので、嫌わないでほしい。圧巻の演技。 そしてながの演じる娘、清佳。戸田さんと共演できることと湊かなえさんの作品に出演できることが決め手となりオファーを受けたものの、今までまっすぐ!素直!みたいな役柄を演じることが多かったながのはこの歪んだ役への不安が大きかった。きっと今までで一番台本を読み返した。そこで気付いたのは清佳は、おかしな方向にまっすぐに歪んでいるということ。〝まっすぐ〟廣木監督がながのを選んでくれた理由はここにあると思った。まっすぐに母に愛されたいあそびのない娘。まっすぐすぎてうざい、苦手だ、図々しいと思わせつつも嫌味なわけではない。それにしても戸田さんにお会いして数日後に撮影したバケツのシーン「触らないで」は流石にグサッときたなあ。すれ違いだらけの二人を母と娘として成立させることができたのはきっと戸田さんとだったから。大好きなお母さんです。
この映画の登場人物はみんな、愛されたかったし守られたかった。無償の愛という炎が、最も愛するものたちを溶かして変質させてしまった。愛の歪みは怖いと思った。 同じひとつの出来事でも、聞く人の捉え方によって全く別物になっていたりする、そんな経験は日常でもよくある。ながのが大好きな某ドラマから言葉を借りるなら「どちらも嘘をついていなくても、話を盛っていなくても必ず食い違う。だから、真実は一つなんかじゃない。二つでも三つでもない。真実は人の数だけある…でも事実は一つです。」第三者である父には、実母には、義母には、義妹には「母と娘」はどう映っていたんだろう。 人は簡単には変われない。今までの経験から沈殿し堆積していった思考や思想を変えるのは、年齢を重ねれば重ねるだけ難しくなっていく。そして自分自身を変えられないからこそ、代わりに現実を捻じ曲げ自分に帳尻の合う形に現実の体裁を整える。それが母と娘それぞれの思考によって作られた『母性』という物語で、ルミ子の人生は「簡単に変われなかった」その具体例の一部。でも「簡単に変われない」というだけで「人は変われない」と語っているわけじゃない。映画『母性』で変われなかった具体例を〝娘を愛せない母〟とするならば、変われた具体例が〝母に愛されたい娘〟、ラストシーンの歩み始める清佳がそう映っていればいいなと願う。
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ayana-mikihara · 2 years
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20220706-0708
前半部分消し飛んだので休載!!!クソ!!!
日記というか七夕飾りについての記録じゃない?
7/6
「部室に笹飾ってあったら日常系アニメっぽくない??」と思い立ったので大学行く前にホームセンターに寄る。インターネットで造花の相場を調べてこれなら行けるやろwちゅてたら相場を大きく上回���サイズ感と値段のものしかなくて若干日和る。なんとか乗り切って部室で組み立てると思ったよりそれっぽくてウケた。サークルの人たちも困惑しながらも飾り付けてくれたのでよかった。人の願いを見るのは面白い(最悪)。10年ぶりくらいに鶴を折ろうとしたら完全に忘却しており、20分かけてギャルが折ったやつみたいなのができた。5人くらいが鶴に挑んだが、誰も一発で成功せず。みんなもやってみよう。
7/7
笹の噂を聞きつけたフォロワーが部室に来る。口を滑らせたせいで辱められる。上映会で一回来たきりだった後輩が昨日今日と立て続けに部室にやってきていて、もしかして笹が定着に一役買った!?となった。短冊に「世界中の人が私にひれ伏しますように」と書いており、いい性格してるな〜となった。帰りに寄ったローソンにめちゃくちゃ虫が湧いててびっくりした。近くで働くフォロワー曰く、その日急に湧いて次の日には去ったらしい。謎。
7/8
起きたら18時だったので笹の片付けは断念。でもしばらく放置されてるほうが日常系アニメっぽいかも。
妹が物理媒体で日記を書いてるらしいことを知る。その日の出来事というよりは嫌いなことや偏見を中心に書いているらしく、「カスの枕草子?」となった。一例として読み上げてもらった一節を記す。
「スピッツ聴いてる人が『スピッツ聴いてる人が好き』って言うの、そいつがスピッツを聴いていることを高尚な行いだと思ってるのがにじみ出てて好き」
……あいみょんの歌詞?
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nagachika · 2 months
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「なんでも魔女商会」シリーズ 22-24 を読んだ
22「リフォーム支店本日休業」23「あたらしいわたしの探し方」24「ハムスターのすてきなお仕事」の3巻。
このあたりの話は引き続き寓話的なのが多め。
22「リフォーム支店本日休業」もっとおさいほうが上手になりたいというナナにおさいほうれんしゅうシートで手ぬいの練習をさせるシルクはおばさんの誕生日パーティーのために 5日間リフォーム支店を留守にする。そのあいだになぜかやってきてしまったアイドル魔女ペセルの「ステージ衣装の装飾をはずしてただのワンピースにしてほしい」というお直しの依頼をコットンとナナは受けてしまう。ミシンを使ってリフォームするも故障して裾をやぶいてしまう。コットンにシルクが新人時代に習作したドレスや練習シートの山をみせられてナナは地道な努力の大切さを知るのだった。一方おばさんがお腹を壊してしまいパーティーを早く切り上げて帰ったシルクはそれを聞いてもおこらず、ペセルに本当に必要なリフォームはただのワンピースにすることではないのではないかとペセルの生まれ故郷のカリーナに赴き、そこの織物を取り込んだデザインにリフォームする。ペセルもアイドルを続けることを決心し本当に歌いたい曲を歌えるよう努力する。全体的に「あきらめないで努力するのが大事だよ」と言っているようであり説教臭くなりそうだが、シルクが最後に「たいせつなのは楽しむこと」とナナに言ったり、ご用のある人だけが来ることができるという魔法がかかっているのに休業中のリフォーム支店にペセルがやってきたことから「ナナのほうが「ご用のある人」だったのかも、というところで「もしかするとこれまでのおきゃくさまのなかにも、自分のほうが「ご用」があったひとがいたのかも」と内省するのがそれを打ち消している。コットンの名台詞「自分がその人をたすけているつもりでも、じつは自分の方がたすけられていた、ということは、よくあることでございましょう」
23「あたらしいわたしの探し方」またもやリフォーム支店に入り浸っているシルクの従姉妹の探偵魔女デーテ。よいところさがしの仕事は探偵魔女業界で流行になり競争が激しくなって仕事がなくなってしまったらしい(先行者利益は……?)。ナナはマラソンをはじめようとしたがころんでケガをしてしまって「マラソンなんてわたしらしくないよね」とやめようとしている。そこにボーイッシュなほうき修理魔女のマニーがドレスを古着屋に売ろうとやってくる。社交ダンスをしているマニーは一目惚れしたマーメイドドレスを着てダンスパーティーに行ったもののうまく歩けず恥をかいて売ってしまおうとしていた。シルクはそれをパンツスーツのドレスに仕立てると提案。データはまたマニーの素行調査に向かうのであった。そこでデーテはマニーがただボーイッシュなだけでなく、すらっとした美しい足の持ち主で、バレリーナのような優雅な身のこなしでラベンダーが好きできれいな金髪をしていることを発見。シルクはドレスをラベンダー色に染め足を出す大胆なカットをした動きやすいものにリフォームし、超高級なハイヒールを借りてきてパーティーに着ていくようにアドバイス。並の魔女では立つこともままならないハイヒールでマニーはみごとにダンスをして意中の男性の心も射止めた。デーテは「あたらしいあなた探し」というビジネスを思いついて帰っていく。ナナもマラソンを続けようと決心。と、この話では「ボーイッシュ」「おんならしい」というプロトタイプの表現が頻出していて、現代ではちょっと典型的すぎない? という気もしてしまった。ハイヒールについてのうんちくもちょっと素直にはうなづけないところもあり若干もやった。
24「ハムスターのすてきなお仕事」リフォーム支店のお掃除をしてくれているハムスター 3匹トリオのトッポ、ラッテ、ミューは生きている毛皮協会に所属しているが、自信がなくてまだ一度も依頼を受けたことがない。なにかと理由をつけて断わってしまうのだ。ナナもまた地域のニットバザーであみ手の募集に立候補することをためらっていた。そこに「雲の上魔法薬草園」での仕事という栄誉ある仕事のオファーを受けたフローラがやってきてひいおばあさまのマントのリフォームを依頼するが、そのマントを羽織ってみた彼女はその重圧に負けて仕事を断わろうとする。シルクはマントの裏地を取り除きとても軽い「ふうせん羊の織物」ではりなおす。軽く美しくリフォームされたマントに「ほんとうの気持ち」という花言葉をもつデイジーの刺繍が添えられて、それを着たフローラは仕事を受けることを決心。その日にハムスター 3匹もそのマントをかざるため「生きている毛皮」としての初仕事を受けることにした。ナナもニットバザーのあみ手に立候補してポンポンを作り好評を得たのだった。「勇気を出して一歩踏みだそう」というのをナナ、ハムスター、フローラと3者に仮託していて若干しつこい感がある。
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indigolikeawa · 3 months
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2024年2月6日火曜日
病院の待合室にて10
16万ちょっとの
 前回、病院に行ってかかりつけの医師に確認を取り、辞めた会社に連絡して「傷病手当金の申請書の私と医師が記入した分については、問題がないはずだと確認が取れました。ですので再度、健康保険協会に申請してみて下さい」と伝えたのが1月の24日だった。それが1週間たった31日まで辞めた会社から何の連絡もなく、2月になってしまった。だから私から連絡した、辞めた会社、ではなく健康保険協会に。なぜなら辞めた会社の人間は本当に吐かなくて良い嘘を吐くから。「私はちゃんとやってます」みたいな嘘を。悲しいのは、全然出来てないのがこちらには分かっているのに、その嘘を吐かれることで、「こいつにはどうせその嘘が分からないだろう」と思われているのが伝わってくることだった。私も癇癪を起こしそうだから、極力辞めた会社の人間と話したくないし。私の心にただひとつあるのは、言っていることを信用出来る人と話したいという、シンプルな願いだった。
 健康保険協会の徳島支部に連絡して訳を話すと、辞めた会社の本社が岡山にある関係で、保険証を交付したのが岡山支部なので、岡山支部に連絡した方が、私に伝えられる情報が多いとのこと。岡山支部に連絡して訳を話す。電話で応対してくれた方曰く、申請書は29日に届いており、現在審査中とのことだった。良かった。ホッとしました。先週、会社の常務より「協会の方から突き返された」と聞いた件については、「ご本人に連絡することなく会社に送り返すということはしませんので、会社の社労士さんの方から、労災になるのでは、と指摘されたんじゃないんですかね…」とのことだった。また嘘を吐かれたのかもしれない。細かい説明が面倒だったのか。でもいいの。本当のことが分かったから。まだ私に真実めいたことを伝えてくれる人がいる。世界は捨てたもんじゃない。かなりの部分で捨てたもんな気もするけれど。それにしても最初に申請書を私が書いたのが1月3日、医師に書いてもらったのが4日、会社に郵便が着いたのが9日で、審査開始が結局29日って。仕事の遅い会社です。そんなことだと潰れますよ。ていうか潰れろよ。
 いらいらを鎮めるために猫の話をします。現在のレギュラーメンバーは、家で飼ってる不動のセンターである三毛猫のミケちゃん、そして、ほぼ毎日やってくる茶トラの野良猫、トラちゃんこと寅吉の2匹です。続いて準レギュラーの紹介です。2回前の病院の待合室で紹介しました黒猫のクロちゃん。彼女もあれから2度来てくれました。随分と大人しい様子で、ミケちゃんに追い払われるほどの気の弱さですが、謎の貫禄があって(普通にサイズが大きめ)、毛並みが綺麗です。CIAOちゅ〜るを与えましたので、また来店があるかもしれません。更に最近人気赤マル急上昇なのが、トラちゃんが連れてくるサバトラ(たぶん)のチャビです。名前については、うちの母親が「サビか…チャビか…」となっていたので、私がチャビがいいと進言し、命名されました。サビって「錆び」ってことなのでしょうか。何故なのかは訊かなかったので分かりません。急にスペイン人みたいな名前が付きました。チャビはトラちゃんの彼女ではないかと思われていますが、私はトラちゃんの妹説を唱えています。まだ全然懐きませんが、目が大きくてかわいいです。大体朝にトラちゃんと来ます。モーニングを食べた後はあまり姿を見せません。夜に来たことも一度だけあったか。辞めた会社からの連絡を待っていた1週間、私はほとんどの時間を猫たちの相手をして過ごしていました。みんなが少しずつでも良いので貨幣を持っていれば、CIAOちゅ〜るを1人前70円くらいで出して、純喫茶のマスターになれたかもしれませんが、猫は資本主義を採用しておりませんので、相変わらず私は無職です。でも毎日ほっこりしています。みんなかわいいから。みんなかわいい。
 2月2日の金曜日に病院に行きたかったのですが、昼過ぎまで眠ってしまって行く気がなくなってしまった。3日の土曜日も何となく行かず、4日は日曜日なので、当然行かなかった。昼ごはんが済んだ後、コーヒーを飲みながら何となくゆうちょのアプリを開いたら、残高が増えていて、明細を見たら、2日に全国保健協会から傷病手当金が入金されていた。仕事が早い。さすがである。ただ、その金額が思ったより多く、ちょっと怖くなってしまった。外の空気が吸いたくなって庭に出たらお母さんが洗濯物を干しており「どしたん」と訊かれたので、「傷病手当入ったんですけど、額が多くて、間違ってるかもしれません。返せって言われるかも」と答えた。お母さんと、事前に調べていた傷病手当の計算式で計算したらなんとなく合っているようだった。5日の月曜日に全国保健協会から「審査しました」という葉書が届き、中身を読んだら、やっぱり金額は合っていた。16万ちょっと。何にも天引きされてないとはいえ多いような気がする。仕事していた時の給料によってもらえる額が決まるので、意外ともらっていたんだと思った。無駄遣いばっかりしていた。ありがとうございます。これでCIAOちゅ〜るが買えます。
 5日の月曜日も寝坊しまくって病院に行けなかったので、その夜は気合を入れて眠剤のブロゾチラム0.25mgを2錠飲んで、23時に布団に入ったら6時半に起きられました。庭に出たらトラちゃんが待っていた。CIAOちゅ〜るをお出しする。お母さんは「安いやつ」と呼んでいる猫ごはんをお出しする。おはよう。顔を洗って朝ごはんを食べて庭に出たら、クロちゃんがいつものようにトラちゃんの残りを失敬しているところに出くわした。黄色い目がきれい。CIAOちゅ〜るをお出しする。お母さんも来て安いやつを追加する。おはよう。行ってくるね。ということで、私は今、病院の待合室にいます。火曜日の午前中だけど患者さんが多めで、時刻は11時を少し過ぎたところですが、まだまだ診察には呼ばれません。さっきから患者さんの中に携帯の音が出ちゃってはあわてて消してる人がいるんですが、全部Royal Matchの広告だと思います。間違いありません。親の顔より見ました。
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elle-p · 4 months
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Persona 3 FES Official Fanbook pages 146-147 transcription.
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用語集
Glossary of
PERSONA 3
&
PERSONA 3 FES
これは『ペルソナ3フェス』に登場する、面白い言葉や分かりにくい語を解説していく用語集。まじめな辞典というよりも、小ネタ集として楽しんでほしい。
カテゴリー紹介
【Y編】
本編 (Yourself episode) 中に登場する語であることを示す。
【A編】
後日談編 (Aegis episode) 中に登場する語であることを示す。
【共通】
本編および後日談編に共通して登場する語であることを示す。
【イベント】
プレイ中に自動的に発生するイベントで見られる語であることを示す。さらに発生日時が特定できる場合、その日付も記した。
【アイテム】
ゲーム中に登場するアイテム名であることを示す。
【クエスト】
本編のエリザベスからの依頼イベントで見聞きできる語であることを示す。
【コミュ】
本編のコミュイベントで見聞きできる語であることを示す。
【システム】
ゲームのシステム用語であることを示す。
【テレビ】
寮にあるテレビの番組で見聞きできる語であることを示す。
【バトル】
敵との戦闘に関連する語であることを示す。バトル中のセリフやスキルはこの分類となる。
【会話】
プレイヤーが任意に行なえる通常会話で見聞きできる語であることを示す。その会話の発生日時が特定できる場合、その日付も記した。
【監視カメラ】
本編の監視カメライベントで見聞きできる語であることを示す。
【基本設定】
ゲームの基本設定に関連する語であることを示す。
【場所名】
プレイ中に訪れる場所の名前であることを示す。
【人物】
ゲーム中の登場人物名であることを示す。まれにニックネームや略称などの場合もある。
英数字
2年
【Y編/イベント】
2009年時点で予想されたチドリの余命。ペルソナ制御剤の使用で彼女の内臓器官はさまざまな機能不全が起き始めており、その状況から余命が計算されていた。『ペルソナ3フェス』では生き延びる可能性もあるが、『ペルソナ3』ではチドリが2年後のことを順平に訊くたび、プレイヤーは切ない気持ちになったものだ。
2年前の事件
【Y編/イベント・8月28日】
天田の母親が死んだ事件で、イレギュラーを討伐に向かった荒垣が、ペルソナの暴走を起こして無関係の天田家を崩壊させてしまったというもの。『ペルソナ3』と『ペルソナ3フェス』ではその死の状況に対する解釈が違い、前者では影時間中に発生したような状況だが、後者では影時間後に発生したことになった。この違いで、天田の母親が適性所持者かどうかという部分が変わってくるが、最終的には一般人という設定で落ち着いた模様。
3つ星ホテル
【Y編/イベント・11月14日】
綾時が美鶴をナンパするときに誘う場所。美鶴に振られてゆかりにターゲットを変えると、「白河通りあたりの⋯⋯」とランクダウンする。ひどすぎる。
五式ラビリス
【共通/基本設定】
ドラマCDで触れられた、アイギス以前に作られた姉妹機の名前。5機目の機体なので、“五式” の名称がついた。後日談編で入手できる「フィフスナンバー」は彼女用の装備だったと思われる。
5分前行動
【Y編/イベント・7月23日】
寮のどこかに貼り紙があるらしく、アイギスが律儀に守って目覚ましが鳴る5分前に起こしに来た。ドラマCDでは、起床後に「5分前 こーどーっ!」と元気に (ひとりで) 叫ぶアイギスの声が聞ける。
七式アイギス
【共通/基本設定】
アイギスの正式名称。ドラマCDで、開発者とおぼしき人物が、この名称を口にする。このことから、アイギスが7機目の対シャドウ兵器であることがわかる。
七式特別兵装開発計画
【共通/基本設定】
ドラマCDで聴くことができる、アイギスの開発計画の名称。とくに人格を与える研究のことを指して言うようだ。アイギスの場合、人格モデルの少女が複数いて、そのモデルたちのさまざまな人格を統合してあの性格になったらしい。「なるほどなー」を仕込んだモデルの人に逢ってみたい。
10月4日
【Y編/イベント】
天田の母親が “事故” で亡くなった命日。また同時に、その仇である荒垣の命日にもなってしまった。いろいろなわだかまりが解けたあと、天田はきっと毎年ふたり分のお参りをするのだろう。
10年前の事故
【Y編/基本設定】
ニュクスの体の一部 “黄昏の羽” を偶然に入手した桐条鴻悦が、開発中だった人工島ポートアイランドにラボを設立してシャドウの研究を開始したのが14年前。 当初その研究は、シャドウを複数集めて人工的に大型シャドウを作り、時空に干渉する能力を活用しようというものだった。だが、それが真に意味するものに鴻悦が気付いたとき、それはそのまま滅びを模索する研究となった。そして10年前にそれを知った研究主任の岳羽詠一朗が、実験を強制中断させて収集していたシャドウを一気に解放したため、鴻悦の計画は失敗する。だがシャドウ融合によるニュクス降臨という一大事は防げたものの、散逸したシャドウの影響で多くの学生が無意識下のシャドウを強制的に引き出され、多数の影人間が発生してしまった。表向きはラボの研究員の大量事故死と、その後の大量の不登校者発生についてが話題になったが、実際はもっと深刻な事態であったのだ。散らばったシャドウたちは再び自力で集合を始め、タルタロスを生成し独自にニュクス召喚を行なおうとし始めることとなる。
10年前の手紙
【Y編/イベント・7月12日】
ゆかりの父、岳羽詠一朗から送られてきた手紙。詠一朗は10年前の事故で亡くなっているが、その直前に開催されたムーンライトブリッジ開通記念イベントで、タイムカプセルのように10年後に手紙を届けるというサービスを行なっていたようだ。内容は、娘であるゆかりの幸せを、ひたすら案じるもの。同じ手紙内に仕事は順調といったことが書いてあるが、もしかして桐条の計画の暗部にうすうす気付き、何かを予感していたのかもしれない。
11月21日
【Y編/クエスト】
フェザーマンRの人形を入手するクエスト時、エリザベスのヒントで「あの方が機嫌良くしている」と言われる日。あの方とは天田。機嫌がいい理由は、修学旅行でいなかったみんなが帰ってきたから。意外と可愛いところがある。
500円硬貨
【Y編/クエスト】
エリザベスをポロニアンモールに連れて行くと、その日の為に用意していたと2000枚もの500円玉を持ち出す。1枚約7グラムなので、2000枚で約14キロ。のちに長鳴神社に行ったときにも大量の硬貨を持ち歩いていたことだし、エリザベスはかなりの力持ちらしい。さすが “最強なる者” だ。にしても500円 × 2000枚で100万円もの金をどこで稼いだかが疑問なのだが、主人公がペルソナ全書に支払った金が元だともっぱらのウワサである。
DVDロム
【Y編/イベント・11月5日】
幾月のPCから風花がサルベージしたデータ。岳羽詠一朗が死の間際に残したメッセージの、幾月に改ざんされる前のオリジナルがそのまま記録されている。まったく幾月も酷いことをするものだが、そもそも証拠隠滅という観点からは、オリジナルなんて廃棄してしまったほうが都合がいいはず。それなのにデータが残っていたということは、実は幾月にも多少の人間らしさが残っていて、娘にあてた詠一朗の言葉を捨てることができなかったのかもしれない。
S.E.E.S.
【Y編/基本設定】
特別課外活動部を示す略号。略さない場合の正式名称は “Special Extracurricular Execute Sector”となる。
あ行
アイギス妹
【A編/人物】
後日談編の序盤、真田がメティスのことをこう呼んだ。ちょっと雑な呼び方で、いきなり攻撃してきたメティスに怒っていたというのもあるだろうが、純粋にメティスの名前を覚えていなかった可能性の方が高い。
アイス
【Y編/イベント・11月19日】
アイギスは飲み食いできないと思いきや、クールダウンできるのでアイスは好きらしい。ドラマCDでも牛丼を “つゆだけ” で注文していたので、液状のものあるいは液体を凍らせたものなら摂取可能なのかも。
アイちゃん
【共通/人物】
まれに順平が、アイギスに対して使用する呼び方。アイギスの人間らしさが増してくると同時に、この呼び方をする率が増えているようで、とくに後日談編では使うことが多かった。とはいえ順平以外にアイギスをアイちゃんと呼ぶ者はおらず、あくまで彼ならではのニックネームである。このように、順平は自分だけの呼び方を好んで使用することが多いようだ。“ゆかりッチ” や “チドリン” の項も参照のこと。
青ひげ汁
【A編/会話】
青ひげファーマシーオリジナルの健康ドリンク。後日談編ではテーマソングまで危うく作られそうになった。歌詞に「極楽 トリップ大往生」とあるが、それだと飲んだら死んでしまうことになるわけだが⋯⋯。うっかり飲まされないう気をつけたい。
青ひげファーマシー
【Y編/場所名】
ポロニアンモ��ルにある薬屋。ちょっと変わった店名は、店主がふさふさと蓄えたヒゲから来ている。ネタ元は、山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』と思われる。この作品は江戸時代の小石川療養所に勤める医師、豊かな赤いひげがトレードマークの新出去定を主人公とした人間ドラマ。黒澤明監督、三船敏郎主演で映画化もされた。 青ひげ店主と同じく、儲けなどより患者のことを第一に考える医師の姿は、きっと感動を呼ぶことだろう。なお青ひげファーマシーには、入ったら出られない謎の地下室という秘密があるのだが、こちらはシャルル・ペローの童話『青ひげ』がモチーフと考えられる。この童話、青いひげを生やした恐ろしげな富豪の家に嫁いだ娘が、中を見てはいけないと言われた地下室の扉を開けて青ひげの前妻や前々妻たちの死体を発見してしまい、兄たちの助けで危うく命拾いするという話。青ひげ店主の地下室にも、何か見られては困るものがあるのか?
アグレッシブ
【Y編/イベント・7月20日】
海で美鶴が好みのタイプだというと、順平からそういわれてしまう。いい意味で言うと “積極的” または “行動的” という意味だが、どちらかというとこの場合、やや悪い意味の “挑戦的” とか “好戦的” といった意味合いのほうが正しいと思われる。“危険行為” の項も参照のこと。
明けの明星
【Y編/バトル】
星ルシフェルが習得する万能系スキル。普通 “明けの明星” といえば金星のことだが、それがなぜルシフェルのスキル名になったかというと、“ルシフェル” という名がラテン語で “光輝くもの” という意味で、同時に金星を指す言葉だからだ。キリスト教以前、ルシフェルとは悪魔や堕天使とは無関係の存在だったのである。
アゴヒゲ
【Y編/イベント・7月21日】
屋久島のビーチでナンパしようとしたお姉さんから、1本だけひょろっと生えていたあってはいけないモノ。寸前で真田が気付いて警告したため難を逃れるが、一度でいいから順平を逆ナンさせるという結果も見てみたかった。
朝練
【Y編/イベント・7月24日】
運動部ではたまにやっている朝の特別練習。スポーツ系のレベルが高い、月光館学園では珍しくないことだ。アイギスが主人公の部屋に不法侵入したイベントの際の会話で、ゆかりはたまに行っていることが確認されている。同じく運動部所属の美鶴や真田は、ゲーム中に朝練に行くシーンはないが、自主トレで十分に鍛錬は積んでいるようではある。
小豆ちゃん
【Y編/人物】
巌戸台駅前にある甘味処小豆あらいのマスコット人形。首をぐらぐらと振る人形で、店頭に飾られている。実際のゲームでは調べてもとくに目立ったリアクションはないが、実は企画段階では、こいつを調べると「あーずきシャカシャカ、あーずきショカショカ♪」と延々と歌い続ける予定だった。最終的に没になった案だが、採用されていたらさぞや不気味なものになったことだろう。
「あなたは、ダメです」
【Y編/イベント・11月7日】
主人公に近づく綾時を警戒して、アイギスが言う名セリフ。ただし露天風呂での覗きイベントに見つかると、今度は主人公が同じことを言われて、さらにシカトまでされてしまう。
あねはづる
【Y編/場所名】
巌戸台とポートアイランドを結ぶ新都市交通。一般的な鉄道以外の中量輸送システムのことはすべて “新交通システム” と呼ばれて おり、あねはづるの場合はモノレールの路線となっている。またモノレールには線路を跨ぐ形の跨座式と、線路からぶら下がる形の懸垂式の2種があり、あねはづるの場合は前者。ちなみに日本で初のモノレールは、1928年に大阪で開催された博覧会場で運用されたものだが、警察の認可がなかなか下りなかったため、会期終了直前の1週間弱の期間しか開 業できなかったらしい。
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503rd-graffiti · 5 months
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【迷】3
僕たちは三人兄妹だった。 兄のカイリ、次男の僕、妹のアカリ。どこにでもいる平凡で特徴のない兄妹だった。 ただ、あの家庭環境の割には僕たちはどこか他人事で、お互いのことを本当の意味ではよく知らなかったのだと思う。 僕たちの両親は僕たちから見ても、世間一般的に見ても、最悪な親だった。 元々DV気質だった父親は、子供が生まれてからはその暴力の矛先を自分の子供たちに向けるようになった、というのは母の言だ。 その母親も、暴力の行き先が増えたことで自分が標的になる頻度が下がったことを喜んですらいたらしい。母親らしく子供を庇う素振りを見せたことは一度も無かったと思う。 そんな家庭環境で育ってきた僕たちは、代わる代わる父親からの暴力の標的となって日々耐え忍ぶように過ごしていた。 一応、曲がりなりにも兄だった僕とカイリは妹のアカリに矛先が向かないよう庇ったりなどもしていたけれど、 僕からしてみればそれは兄としての義務を全うしていたにすぎず、それ以上の感情は何もなかった。 いつか、この家を出るときには兄妹皆が大人になっているだろうし、その時には僕の兄としての義務からも解放されて あとはお互い干渉せず生きていくだけだろうと、なんとなく思っていた。 勿論、父親の殴る蹴るの暴力は堪えていたし、いつも傷だらけの僕は学校にも居場所は無く、苦痛しかない日々が続いていた。 それでもいつまでも続くものではないと、いつかは自由になってそこから僕の人生が始まるんだと疑いもしていなかったし、今でもそれは間違いではなかったはずだと思っている。 けれど、兄のカイリはそう考えていなかったようだ。 そして事件は起きた���
ある真夜中。家のどこかで何かが割れる音がした。 その音は途切れることはなく、合間に人間の怒号なんかも混じっていて、酷く耳障りな不協和音を奏で続けていた。 寝ぼけた意識がはっきりする頃には怒号は叫び声や懇願の声に変わっていて、次第に僕の部屋に近づいてきていることが分かった。 僕は途端に恐ろしくなり、部屋の端に移動して頭から布団をかぶり、それがこの部屋に辿り着かないことをただ震えて願うことしかできなかった。 最初に聞こえていた叫び声は父親で、その次に母親、大泣きしているのはアカリの声だったと思う。 しかし次第に声の数は減っていき、その不協和音を奏でている主が僕の部屋の扉を開ける頃にはアカリの泣きじゃくる声しか聞こえなくなっていた。 ガチャ、と特に荒々しくもなく開け放たれた扉の音に僕の肩は震える。 そして静かな足音と、何かを引きずる音が徐々に近づいてきて、僕の目の前で立ち止まった。 「ツグト。」 それは兄のカイリの声だった。その声は息が上がったように粗々しく、いつもの雰囲気とは全く異なる恐ろしさに、僕は一言も発せなかった。 「ツグト。」 もう一度僕の名を呼んだそれは、簡単に僕の被っていた布団を引きはがした。 「ごめん、ツグト。」 最後に聞いたカイリの言葉はそれだけだった。目の前には赤黒い何かで全身が汚れていた兄だったものがいて、ところどころ凹んだ金属バットを大きく振りかぶっていた。 次の瞬間、一生の全てを凝縮したかのような激痛が全身を駆け巡り、そして何もかも分からなくなった。
気付くと僕は白い場所にいた。 頭上は微かに青みを帯びた白い空が、目の前には浅瀬のような花畑のような、よく分からない景色がどこまでも続いていた。 もしかして死後の世界というところだろうかと、ぼんやりとした頭で僕は考えていた。 あの衝撃は間違いなく死だったと思うから、ここは死後の世界で間違いないだろう。 立ち尽くしていても良かったが、人というのはやる事が無いと敢えてやることを探してしまう質らしい。 僕はとりあえず辺りを歩いてみることにした。 しかしどこまで歩いても景色は変わらず。疲れるということはなかったが、どこまでも白色の風景が続いていた。 仕方ないのでその場にうずくまっていると、しばらくしてどこからともなく人型の何かが現れた。 その見た目は人型をしていても人間離れしており、一目見て同じ存在ではないということが分かった。 「迷子だ。困っているね。ああ、なら救ってあげないと。仕方ないよね、それが神の仕事だし。」 顔はベールのようなもので覆われておりよく見えなかった。声音も機械的で全く感情が読み取れない。 それだというのに、ニタニタと笑うような気配だけは何故か感じ取れた。 そして神と名乗る人物に僕は捕まった。 「人間は嫌いかい?それは可哀想に。そんな哀れな子羊くんでも、ぴったりな姿があるよ。」 そして気付けば僕は人間ではなく、人間の精神とリンクするとして世間で広まりつつあった新世代の生物、「リヴリー」へと姿を変えられていたのだった。 連れてこられた場所は、一本の木だけがあるところ。それ以外は僕が歩き回っていたところと何も変わらなかった。 ただ、その木の近くには既にもう二匹の姿があった。 「今日は迷子が大漁だなあ。そんな沢山の面倒を見るのは言葉通りに面倒、でしょう? だから今日からきみたちは私という神に仕える天使だよ。win-win、というやつだね。」 うんうん、と一人で頷いている自称神に対して、二匹はやっぱり状況が呑み込めていない様子であった。 『『『あの。』』』 そして同時に被る声。その声に目を見合わせる僕たち。おかしそうにしているカミサマ。 これが今の僕たちの始まりであった。
ゆっくりと瞼を上げる。そこはいつもと変わらない景色だった。 強張った体をほぐすため伸びをしていると、珍しくカミサマのほうが近づいてきて声をかけてきた。 「おはよう。よく眠れたようだね。」 『……はあ。』 夢見は最悪だった。しかしカミサマの皮肉(本音かもしれないが)に付き合う元気は僕には無かった。 「早速だけど、仕事が舞い込んだんだ。 暇じゃないけど、神の役目は果たさないとね?」 暇つぶし以外でカミサマが動くことがあるのかと驚いていると、その気配を察したのか、プンプン!とカミサマは自ら声に出して怒りを強調してきた。 「今、とても不敬を感じたよ。いついかなる時も神を軽んじてはいけないのに。」 『……別に、軽んじてはいないですけど。』 「口答えもいけないよ。さ、いいから行っておいで。」 何にせよ有無も言わせずいつものワープホールへと放り投げられる僕だった。 あんなことがあり、過去の夢を見たばかりの僕としては非常に乗り気ではなかった。 それでもこなさなければならない、そんな風に考えることが普通になってからもうだいぶ時が過ぎたように思う。
そこは小さな植木鉢のような盆栽のような、「島」と呼ばれるリヴリー専用の住居だった。 またリヴリー案件か、と嘆息していると、すぐ近くから「わあ!」と明るい歓声が聞こえてきた。 「放浪さん?放浪さんだ!」 声の主は高校生ほどの女の子だった。やってきたばかりの僕を「放浪さん」と呼ぶ彼女は、きっとこの島の持ち主であり、この島に住むリヴリーの飼い主なのだろう。 辺りを見渡してみると、綺麗なピンク色のモモスと可愛らしく着飾っているホムがこちらを不思議そうに見つめているのに気が付いた。 「あなたのお名前は……あ、名前無いんだね……。」 僕のバイオグラフィーを確認しながら悲しそうに眉を下げる彼女に、なんだか僕は申し訳なくなった。 『別に名前はなんでも良いんだけど、ワタメとかで。』 人間には僕の言葉は通じないのは分かっていたが、思わず呟いた言葉をピンクのモモスが拾ってきた。 『ユイ。この子、ワタメって呼ばれたいんだって。』 「え、そうなの?」 ホムと女の子が一緒に驚いた顔をする。ホムと通心中だからかなのか僕の言いたいことが女の子にも通じたのだろう。 なんだか恥ずかしくなって僕はその場に座り込んでそっぽを向く。 「そうのかぁ。でもワタメ、はちょっと寂しいかなって。それじゃさ、ワタちゃん、はどう?」 どう、と言われても。僕はそんなことより今自分が置かれている状況をま呑み込み切れてはいなかった。 きょろきょろと見回している僕の様子に、女の子は何かを納得したように、うん、と一人頷く。 「元の飼い主さんが戻ってくるまでうちでゆっくりしてね。 この子はユウちゃん、それからモモちゃんだよ。」 ユウと呼ばれたホム、モモと呼ばれたモモスは歓迎するようにニコリと笑って見せた。 『よろ、しく?』 仕方が無いので一応挨拶をした僕はひとり思考を巡らせる。 カミサマのことだ。彼らに何かしらの手助けをすることを求められているはずだ。 きっとこのリヴリーたちは何かしらに困っているか、もしくは女の子の方に何か困り事があるに違いない。 幸いにして家出として迎えられたので、ここから探っていけばいい。 しかしその考えを裏切るかのように、しばらくの時を過ごしてもここでは何も起こらなかったのだった。
『いや、本当に何も起こらなすぎでしょ。』 『どしたの?また考えごと?』 「ワタちゃんはいつも難しそうな顔してるもんね。」 家出としてやってきてから既に1週間。 平和が何かと問われればこの島での時間と答えてもいいくらいに何事も無く過ごしてしまっていた。 モモスもホムも女の子に毎日可愛がられており、当然例の危険なイベントに参加することもなく丁寧な世話とお洒落をしてもらっていた。 島の方も定期的に模様替えされており、ここで長い時間過ごすことになっても飽きるということは無いだろうと居候である僕ですら感じていた。 モモスもおっとりとした性格なようで、突然やってきた僕に対しても警戒心を持たずのんびりと接してくるので、僕の方もいつの間にか気を緩めて親しみすら覚えていたし、ホムの方も女の子そっくりの優しい雰囲気であり、僕の様子を女の子に教えたり、食事の好みを理解してくれたりと、かいがいしく世話をしてくれるのだった。 そんな平和な時が流れる島の生活でいくらか毒気の抜けた僕は、それでも当初の使命のことは忘れていなかった。忘れていなかったが故、この状況にどこまでも納得がいかなかった。 『君たち、ほんとは何か隠してない?』 『ええー?ん-、何かあったかなぁ。お散歩はみんなで行ってるし、おやつの時だってちゃんと起こしてるよ?』 『いや、そういうのじゃなくて……。』 「私も特に思いつかないなぁ。あ、ユイのガチャ運がとっても悪いって話はしたっけ?」 『ガチャ……?いや、多分そういうのでもないかな……。』 彼らと過ごしていれば隠し事が無いなんてことは明白だった。 それでもここに来させられたからには何かあるはずだった。そうでなければ僕がいる意味が無い。 そしてその何かを解決しないことには帰ることはできない。その考えが僕を焦らせていた。 『ユイって子。あの子は?』 「あれ?みんなお喋りしてるの?」 そんな話をしていると、ユイ本人が登場した。 ちょうど学校から帰ってきたらしい。鞄を下ろすといつも真っ先に僕たちの世話をしてくれるのだった。 「うん。ワタちゃんがみんな何か隠し事してるんじゃないかって心配なんだってさ。」 『ちょ、ちょっと。』 「えー!どうして?」 「そういえばワタちゃん、なんでそんなことを?」 『いや、あの。』 『なにか嫌なことあった?』 『そうじゃなくて!』 三方から問い詰められた僕は思わず声を荒げる。 しかし彼らは真面目な顔をして僕の次の言葉を待つばかりだった。 静まり返る部屋。 僕は途端ばつが悪くなったが、こうなっては仕方がないので言葉を続けるしかなかった。 『その、変だなって。ここは僕が行ったことのあるどこよりも平和で。 僕の手助けなんか全然要らなそうで……。みんな、穏やかで楽しそうで。 それが変なんだ。』 「変、なのかな?」 ホムのユウは困った顔をして言った。 僕はこくりと頷く。 『皆、誰もが何かを抱えているはずで。一人じゃ解決が難しい困り事のために僕はいるから。 でも、みんなには必要なさそうで。だから……。』 俯く僕に、みんなはしばらく様子を伺うように黙り込んでいた。 しばらくして、口を開いたのはユイだった。ユウ越しに僕の言葉を理解したらしかった。 「ワタちゃんの言いたいこと全部は分かってないかもしれないけど……。 私も、ユウちゃんもモモちゃんも、きっと一人じゃない、からかな?」 僕は思わず顔を上げる。そこには優しい表情で眉を下げたユイと、心配そうに僕を見つめるユウとモモの姿があった。 「私が学校とかでいないとき、ここにはユウちゃんとモモちゃんがいるでしょ? 私にも、たとえ外で嫌なことがあってもふたりがいてくれる。」 にこっと笑うユイ。同意するようにうんうんと力強く頷くユウとモモ。 僕が、そうじゃなくて、と言おうとしたところでユイは言葉を続けた。 「それに、ワタちゃんも今は一緒でしょ?だからワタちゃんもひとりじゃなくなったから、きっと大丈夫だよ!」 僕は目を見開いた。 『僕も?』 「そうだよ!みんな一緒!だからしょんぼりしなくていいんだよ?」 『しょんぼり……?僕が?』 「うん、なんかしょんぼりしてた。……違った?」 『……。』 「えーと、よし!こういう時はおやつにしよ!」 『わーい!おやつ!ほら、ワタちゃんも!』 『う、うん。』 その後僕たちはユイにとっておきのおやつを振舞ってもらうことになったが、僕はユイに言われたことをずっと考えていた。 手作りのリヴリー用クッキーを頬張るモモの笑顔と、それをにこやかに見守るユウ、一緒に自分のおやつを食べるユイの楽しそうな顔を眺めながら、僕は自分が何か思い違いをしているのかもしれないとふと思った。 カミサマのやることだ、こちらが想像もつかないことをやってくるのも不思議じゃない。 『うん、分からないことは仕方ない。』 『なにがー?』 「まだ難しい顔してる。」 「ふふ、でもちょっと元気になったみたい。」 『……お騒がせしました。』 こうして僕はある意味で開き直ることにしたのだった。 分からないことは仕方ない。どうせカミサマの気まぐれに違いないのだから、その時が来るまで僕はここで過ごすだけだ。
そうして過ごした1週間は本当に楽しいものだった。 そして僕はある意味で初めて、誰かと過ごすことに懸命になっていた。 自分が居候であるということを忘れるくらい、三人は同じ家族として過ごしてくれた。 同じご飯を食べ、一緒に散歩へ出かけ、島では川の字になって眠り、ユイに撫でてもらうのにはまだ慣れなかったけれどその温かさが嬉しかった。 明るいことばかりではなかった。ユウとモモが喧嘩することもあったし、ユイが泣きながら家に帰ってくることもあった。 けれど僕は積極的に喧嘩に割って入っていて、そのせいで巻き込まれたりもしたし ユイと直接話ができずもどかしくなり、どうしたら彼女を元気づけられるかと考える夜は眠れないこともあった。 けれどもそこに、居候としての義務、なんてものはなかった。ただ僕がそうしたいからという理由だけがあった。 そうし���結果的にふたりの仲直りに立ち会って心から安堵したり、僕の必死さが伝わるのかユイは笑顔で僕を持ち上げて撫でてくれたり、 大小様々な出来事の全てが楽しく、そして僕に気付きを与えたのだった。 自分が本当はどうなりたかったということを。
そんなある日の昼下がり。 昼寝中のユウとモモ。島の近くでユイは読書をしていた。 穏やかな空気の中で僕もうとうととしていたところ、 「もういいでしょ。帰っておいで。」 そんな声がふと聞こえた。次の瞬間、僕の体はワープホールの中に転がり込んでいた。 『えっ!』 僕の声が聞こえたのか、ワープホールの向こうでユイが本から顔を上げるのが見えた気がした。 「ワタちゃん?」 しかしユイの見つめる島には、もうワタメの姿は無かった。
「おかえりー。」 呆然として座り込んでいる僕を見下ろしているのはカミサマだった。 僕は突然また常世に戻されたらしい。目の前にはもうあの三人との島は無く、懐かしくすらある白い景色が広がっていた。 「どうだった?卒業研修は。」 『卒……?』 状況を呑み込めていない僕に、面倒くさそうに溜息をつくカミサマ。 「そ。まさか遊びに出かけてたつもりじゃないだろうね?」 『それはないですけど……。』 結局最後まで使命のことを忘れていたわけではなかった。 しかしあの島ではついに事件が起こることは無かったのだ。 「そうだよねぇ。確かにきみはあの島で良い立ち回りをしていたと思うよ。 でもそれはきみの言うところの“仕事”じゃあなかったもんね。」 僕は返事ができなかった。 現世に行かされる時、僕は常に仕事をするつもりで出向いていた。 そうすることで常世に帰ることができたし、故にそれがカミサマからの使いだと思っていたからだった。 しかし今回は違う。 「何度か言っているけれど、私はきみに“仕事”なんて押し付けたことはなかったけどね? 救済は神たる私の仕事なんだから。」 だからその使いをさせてたんでしょうが、と食い下がろうとしたところだったが僕はふと思った。 カミサマのいう救済とは何なのだろうかと。 「今回だって、私の仕事だったんだよ?きみの卒業研修として良い場所を見つけるのも苦労しているんだから。」 そう言ってカミサマは僕の顔を覗き込む。 「で、決まった?」 『は?』 突然の問い。当然僕は何を問われているのか分からず、カミサマの顔を見返すことしかできなかった。 「だから、転生先。いつまでもここにいるつもりだったの?」 そんないきなりの言葉に僕は混乱を極めた。 しかし一方で、先ほどまでの現世での出来事を考えると、この流れは必然だったのかもしれないと妙に納得する自分もいた。 何故ならあそこで過ごした日々を通して、ようやく自分のこの先のことを考えていたのだったから。 『……いつ?』 「今すぐ。それともまだここでやりたいことでもあるの?」 それを聞いて僕は小さく笑った。 『いいえ。丁度飽きたところでしたよ。』 「でしょう?で、どうするの。 時間、場所、存在。きみが望むところへ還してあげよう。きみごときの願いなら、神である私に叶えられないものはないよ。」 その言葉に、僕はそっと深呼吸をする。 そして意を決してついに答えた。 『僕は、元のところへ帰りたいです。 死ぬ前の、まだ兄貴が一人で決めてしまう前のあの家に。』 僕が本当はどうなりたかったのか。 あの冷え切った家を、同じく冷え切った目で見ていただけの僕。 あの家にいながら僕は当事者じゃなかった。何故なら全てを他人事のように遠ざけて、ただ過ぎ去るのを待っていただけだったからだ。 妹を義務で庇うのも、母の傍観を見下していたのも、父からの暴力に耐えるのも、兄の狂気に気付かない振りをしていたのも、 僕が僕自身を突き放し、あの家に関わらずにい続けていた為だった。 それは、最初からあの家にいなかったことと一緒だったのだと、今ならわかる。だから。 『僕は、僕の意思でもう一度あの家と向き合いたくなったんです。 それで何が変わるかは分からないけれど、僕は今度こそあそこにいた家族の一人として、もう一度やり直したいんです。』 僕の答えに、カミサマは無言でいた。 相変わらずベールで隠されたその顔がどんな表情をしているのは見えなかった。 しかしカミサマは出会った時と、ここを離れようとしている今とも、雰囲気は何も変わらないでいた。 「良いでしょう。」 しばらくの後、カミサマはぽつりと言った。 そしていつものようにワープホールを作り出して、僕の方を向いた。 「ここをくぐりなさい。そうすれば願い通りのところへ還れるよ。」 そう言うカミサマは、いつも僕をおつかいに放り出す時と同じ様子だった。 どれだけの時をここで過ごしてきたか分からない。それでも立ち去るときはこうも突然で、 それはここに訪れた時と同じだけの突然さであったと思うと、なんだかおかしくて笑ってしまいそうになった。 それでも僕に迷いは無かった。そしてワープホールに向かい、足をかける前にカミサマの方へ向き直った。 『今まで、お世話になりました。』 それに対し、カミサマはやはり無表情のような無機質なような声で返事をする。 「さようなら、ツグト。もう帰り道は無いからね。」 『はい……!』 そして僕はワープホールをくぐる。それと同時に手足の感覚がリヴリーのそれではなく、元の人間のものになっていくのが分かった。 振り返るともう入り口は塞がっており、常世の景色もカミサマの姿も見えなくなっていた。 どこまでも広がる暗闇。しかし遠くの方に光の点があるのが見えた。 僕はそこに向かって駆け出していく。 あの場所へ辿り着くまで、最後まで振り返ることは無かった。
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jaguarmen99 · 5 months
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591 名無しさん@おーぷん sage 10/21(土) 15:49:27.00 ID:DZ.5c.L1 1/2すごく長い話だけど、まずは前半部分。彼の実家に招待されて夕食をご馳走になった。まだ婚約とかそういうのはなくて、彼女として紹介されただけ。食事は治部煮、粕汁、根菜のキンピラ、あとはアジの干物をほぐして大根おろしで和えたのとかとにかく手の込んだ料理が並んでて食卓を見た時すごく感動したのね。すごい!美味しそう!って。いまだに献立覚えてる。それぐらい豪華だった。でもそれを見て彼が「なんだよー、彼女が来たのに汚ねぇ色だな~」って言ったの。「もっとオシャレな料理できねーのかよ」とも。笑いながら冗談っぽい言い方ではあったけど、なんかムカついた。で、全員揃って食事になったんだけど、彼父も彼も妹さんも同じような態度。「よそのお嬢さんに食べてもらうような食事じゃないな」(彼父)「うん、なんかみすぼらしいよね」(妹さん)「だろ?俺もさっき言ったんだよ」(彼)お母さんはずっとニコニコしてたけど、食事中も「(粕汁に)なんだ里芋入ってないのか。忘れたのか?」とか「キンピラの味が薄い」とか文句ばっかり言ってたのがすごく不愉快だった。どれも本当に美味しかったのに。で、そのあと帰るときに彼に話をしたのね。私んちでは「作って貰ったものに文句言うな。文句があるなら自分で作れ」って小さい頃から父親からいつも言われて育ったから信じられない、いつもあんななの?って。彼君もお父さんも妹さんも、当たり前のように文句言ってたけど今日並んでた料理ってどれもとても手が込んでて、きっとすごく時間かけて作ってくれてたのにあんな言い方ないと思うって。彼は彼で自分の家庭を否定されたことに怒っちゃって、「何いい子ぶってんの?自分ちとは育ちが違いますってか?」とか言われて結局それで喧嘩になってお別れ。592+2 名無しさん@おーぷん sage 10/21(土) 15:49:37.00 ID:DZ.5c.L1 2/2そして後半だけど、こっちは恋冷めとはすれ違いになるかもだけど、別れて正解な話。最近になって祖母がいる老健に遊びに行ったら、そこで偶然彼母に会った。その老健の清掃をしてた。声を掛けていいのかどうか迷ったけど、向こうから気が付いて声を掛けられてちょうど一段落したからって少しおしゃべりした。彼母はまだ私たちが付き合ってると思ってたみたいで、今度はいつ遊びに来てくれるの~?ってニコニコして言われて困っちゃったけど正直に言った。「ごめんなさい、別れたんです」って。そしたら「たぶん悪いのは息子ねw何か失礼なこと言ったんでしょう」って言われた。「失礼って言うか、なんか合わなかったって言うか・・・」って誤魔化したら「もう別れちゃったのなら、良かったら教えて」って言われた。それでそのまま話したら突然爆笑されて何がなんだか分からなかった。ひとしきり笑ったあと彼母が言ったのは「私は自分は後妻で息子も娘も血の繋がりがない。天涯孤独で住まいと生活費の為に嫁に行っただけ。あの人(彼父)はもう男性としての機能はないから。いつも食事に文句ばかり言われてるけど全然気にならない。だってあれは全部、あの日の食事もそうだけどスーパーで買ってきたものよ。あの人たち、手作りも買ってきたものも違いなんて分からないんだから。ただ何かしら言いたいだけなのよ。馬鹿でしょう?w」すごく楽しそうにそう話されて、頭が混乱した。ただひとつ理解できたのは別れて正解だったこと。そして今時はスーパーのおかずもあんなに美味しいんだなぁって。
続・妄想的日常
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chaukachawan · 6 months
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ネタバレ含むので秋公終演後に…と思ってたらなんか新人はじまってるんですけど
あ、役者紹介です。
相も変わらず、愛も変わらず。書きたいことを、書きたいだけ。
でも今回は!わたしの芸名にちなんで、その人に合っていると思うさつまいも料理をくっつけておきます。さつまいも嫌いだからそんなのいらないと思った人………背後に気をつけな。(ほん怖のBGM)
( 👁ω👁 )
さつまいもは世界を救うんだぞ!!
舞原まひろ
ほとんどの場面で、表情と動きだけで表現しなければいけないというのは大変だろうなと思います。それでも見事にこなすのさすがすぎる。みんな言ってるけど、ゆにべろすとの戦いシーンが可愛くてお気に入り。ハケ口からにやにやしながら見てます。
🍠さつまいもの天ぷら(塩)
園堂香莉
明るい役、華やかな声のわりに性格はサバサバしててかっこいい。割と初期にそのギャップにやられ、最近はなぽりからもお話してくれるようになって嬉しいな〜と思ってます。まるで恋!?勤勉で頼りになる次期照明チーフ。新人がんばろ。
🍠さつまいもプリン
海泥波波美
名前の変換めんどくさいな。わたしもだけど。いろいろ教えてくれるしいろいろ奢ってくれるあさぎお兄さん。そんなお兄さんが駆け出し大道具のアニキとしても頑張ってて感動。衣装のダボダボズボン似合ってるから普段着に採用してほしい。
🍠大学芋
シンプルにファンです。脚本演出も演技も性格もビジュアルも。気づいたらどんどん髪が短くなっていきました。一度途中まで一緒に帰ったとき、かっけえ黍さんが隣にいてど緊張していたわたしに優しく話しかけてくれたのは絶対忘れません。
🍠干し芋
坪井涼
音響オペにお邪魔してお勉強させてもらいました。でも音響の話より映像の話の方が盛り上がっちゃいましたね。目をキラキラさせて自分の作った映像を語るゴコさんは完全に少年でした。ランドセルと赤白帽が見えました。
🍠さつまいものモンブラン
緒田舞里
稽古場にまりおさんがいるとテンションが上がります。今回役ではあんまり絡めなかったけど、ハート作って写真撮れたのでしあわせです。カッコ良すぎるOPパフォを踊れたのでもっとしあわせです。でも新人公演でまりおさん不足になりそう。
🍠芋けんぴ
自炊トークができる数少ない先輩。美味しいと噂の料理をいつか食べてみたい。演技とか音響とかの話を聞いて、こたちさんは何でもできるけどそれはただ才能があるだけじゃなくて、研究して努力して、の結果なんだなって思いました。尊敬。
🍠スイートポテト
黒井白子
今回も今回とてお世話になりました。みなちゃんが完成したのはあなたのおかげ。呼吸じゃないけど、スーパー白子タイムいいですね。圧倒的主役感。あと、イーラの音声課題のヘルプ来てたの見て、ああ、白子って人間なんだって思った。
🍠さつまいものポテトサラダ
握飯子
大感謝。2場はひたすら2人で支え合って作った場でした。真剣な顔のクオリアさんも大好きだし、自主練の時間、本当に楽しかったです。クオリアさんは掘れば掘るほどお宝が出てきそうなので、引退後もスコップを持って掘られにきてくださいね。
🍠さつまいもご飯の握り飯
冊まいも
実はこれ実家に帰っている飛行機の中で書いてるんですが、乗る直前にはさみ(貴重な左利き用はさみ)(小1から使い続けたはさみ)(!!!かなしい!!!)を没収されてしまいへこんでいます。みなさんも気をつけて。刃物持ち込みダメ。ゼッタイ。
🍠この世のすべてのさつまいも料理
鴨兎春
本チラ見てやっぱりらびの美術的センスはすごいんだなって思いました。洋服とかデザインしてほしいな。清楚黒髪も似合ってるぞ。楽ステでカルピスの原液にのっかってきたときは吹き出しそうになるのを堪えてました。天才。
🍠コグマパン
岡崎仁美
姉のようで妹のようなカヌレさんの生態は今もよくわかってません。でも黒かぬがかわいいことはわかっています。普段は共通語っぽいけど、たまーに大阪弁出るのいいなあ。コテコテの大阪弁コントしてほしい。来年の秋公期待してます。
🍠スタバのさつまいものフラペチーノ
縦縞コリー
どんな役やっても似合うのすごいと思う。ダンディなのに何気に可愛い系だよね。謎。アサギによくつっこんでるの見て大阪人力を感じる。バイト用のバーテンダー姿好きなのでいつかわたしの脚本に登場させるかもしれません。
🍠さつまいもチップス
大福小餅
努力家なこふくちゃん。突然発声が開花してびっくり。魔女みなのシーンはこふくのおかげでわたしもノリノリになれました。演劇の話と食べ物の話が会話の9割を占めるけど、食べ物の話をするときに目が輝くのが好きです。
🍠いももち ver.さつまいも
アリリ・オルタネイト
ギャルっぽい格好が似合う。ゴコさんと並んで、わたし的今回の衣装メイクの優勝です。イルルさんの絵の具まみれズボンがおしゃれでかっこいいと思っています。わたしも新人の舞美作業でがんばって汚しますね!!
🍠焼き芋
君安飛那太
セルフBGうますぎでは?!コルクさんにできないことはあるのだろうか…いや、ない(反語)。音響チーフの記念写真でコルクさんこたちさんの顔面が強すぎて隣に並びたくないと思ってました。ぽろっとつぶやくボケのレベル(?)が高くてよく腹筋を壊されます。定期的に召喚したい。
🍠さつまいものパフェ
えどいん
えどさんがいるだけで稽古場の空気が柔らかくなっている気がします。言動が面白いからいじられがちだけど、お店の手配できたり計画立てられたりするのthe大人って感じですごいなぁと尊敬してます。あとまた歌聞かせてください!!
🍠さつまいもコロッケ
あろハム権左衛門
あろはむが突然踊り出す。楽しいからわたしも一緒に踊る。5分後、やりきった顔で目を合わせて頷く。コミュニケーションにことばはいらない。…
(キャスパが上手いのは日頃のダンスのおかげかと感心してます。)
🍠ふかし芋
ミル鍋
マイ美容師兼癒し。楽ステ仕様の髪の毛かわいすぎてほどきたくなかった。芸人さんのYouTube見漁った夜めちゃめちゃ楽しかったのでまた泊まりにおいでね。あとゆにべろす語呂よすぎ。辻井ゆにべろす。ふむ、いいな。( ˶ー̀֊ー́˶)✨
🍠コメダの紫いものやつ 食べに行こうね。
田中かほ
我らが脚本・演出様。演出様なので長めに。
自分の見てくれにそこまで自信を持てないわたしとしては、正直みなちゃんの役をもらったときは不安でいっぱいでした。だけど、たくさん指導もらってすごく成長したと思ってます。ゆるあさんにもそう思ってもらえていたら嬉しいです。自分にも他人にも決して妥協を見せず、まっすぐに演劇に向き合う姿勢ずっと尊敬しています。楽ステのキャスパで、ゆるあさんがカウンターの上に座ってにこにこしてるの見つけたとき可愛くて可愛くて離れたくなくて泣きそうでした。愛をたくさんくれてありがとうございました。
🍠さつまいものバスクチーズケーキ
33期の方々はまだタンブラー見れてるのかな?見れてますように!!愛よ届け!!!
みそか
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shukiiflog · 6 months
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ある画家の手記if.102 雪村絢視点 告白
帰り道。 家までは近いからタクシーも使わないし真澄さんに車出してもらわなくても歩いて帰れる。 それでも休憩しながらじゃないと帰ってから光さんが熱出すから、二人で途中でカフェに入ってソファでぐったりして、マックに入って静かな席でぐったりして、家具屋に入って見本のソファでぐったりして。 そうやってちまちま歩きながら一日かけて行き帰りする。
光さんは初詣から数日間、熱出して寝込んでた。 怪我からの熱と、食べれないから栄養失調もありそうで、突然熱が下がったと思ったら脱水と貧血起こして低体温症に近くなって急いで病院に行って点滴して。 口の中の怪我だからただの水を飲むだけでも痛むみたいだった。 初日はなるべく食べやすそうなものを俺が作ってみたけど、光さんがそれを嬉しそうに、つまり無意識に無理して食べてるのに気づいてからすぐに作るの自体をやめた。 俺が作っておいたら、光さんは喜んで食べてしまう。作った俺への気遣いとかじゃなくて、心底喜んで自分の怪我よりそっちを優先してしまう。 「……。」 光さんのことそんなに深く知ってるわけじゃない。クリスマスにきて、今が正月なんだし、色々あったけどまだほんの数日だ。 俺が他人と距離縮めるの時短にしがちだし光さんも少しそういうとこあるから、俺たちはすぐ兄妹みたいな母子にうまくおさまった。 それから数日を経て光さんはようやく喋れるようにはなったけど、まだ固形物は食べれなくて、ストローで経口補水液飲みながら、歯磨きとかに苦戦してる。
俺が聞こうか迷ってたら、光さんから話してくれた。 海外で亡くなった岬さんと、病気で亡くなった昴さんと、再婚してやってきた春輝さん。 あのとき殴ってきたのはその春輝さんで、あれに悪気は一切ないんだって。 光さんと春輝さんは戸籍上は義父子だけど、ずっと兄妹とも恋人ともいえないような関係で、光さん曰く「春輝くんはわたしをこわがってる」ーーー光さんが、春輝さんの内面を見透かすような目をするのが、春輝さんは気に入らない それと同時に、光さんだけを自分の唯一の深い理解者だとも思ってる。 実際に佐伯の家ではあの人はいまだに少し異物扱いされてるらしい。それも亡くなった岬さんが人間的に大きな影響力を持つような期待された人だったから。 察するに余りある、春輝さんの内心には岬さんへの劣等感と、対象がすでに死亡してることからその娘を蹂躙して屈服させたい願望がある、光さんはそんな春輝さんを許して受け入れてしまった。 …当時の光さんの年齢、まだ七歳かそこらからして、それが本人の意思だったかの確認はできない、だから、そんな意思はなかったととるべきだ。 光さんに見透かされることを前提に、自分の行動はすべて光さんを想ってのことだからそこまで考えて光さんは自分のことをすべて受け入れてくれる、と。 さらに、春輝さんは狭い施設に光さんを隔離幽閉して学校生活からも遠ざけたことで光さんから生活するすべを学ぶ機会を奪ってる。光さんは真偽不明の自分の病気を確かめる方法もなく、自力で出ていくすべも知らず、迂闊に身動きがとれなかった。 そうやって読書に耽るばかりで年齢を重ねた光さんを、春輝さんは事あるごとに無能だと罵倒した。…初詣のときに聞いた、あの言葉をもっと無遠慮にしたような内容だ。あれでも外出先だから言葉を選んでた方らしい。 光さんを罵倒することで、岬さんへの優越感を得てるし、光さんから生活能力を奪って自分のもとへ縛ろうとしてる。春輝さんがもう少し賢ければ自己嫌悪と虚無感に苛まれそうだけど、そうじゃなく春輝さんは…はっきりいって愚かな人だ。 これが今の推察できる範囲でのことだ。 光さんと同じでまだ二十代くらいに…すごく若く見えたけど、光さんより十は年上だ、それも光さんは自分と同じように春輝さんも時間が止まってしまったって。 未成年への性行為はそれだけで犯罪だけど、…俺にそんなことについて言及する資格あるのか そのとき多分複雑な顔してた俺に、光さんは熱出してる体をベッドの上で小さく折りたたんで呟いた。「ごめんね 絢。春輝くんがああなのは わたしのせいなんだよ」 春輝さんが、孤立してて、唯一の理解者だったはずの光さんを簡単に手放したのはどうしてなのか聞いたら、真澄さんと破局して自分のもとに光さんが出戻ってくるのを確信してるからだって。 …このままじゃいつか 光さんはあの人に殺されると思った そう言ったら、絢は頭がいいねって褒められた。 ああいう人は、光さんがいるなら他にも多数の理解者を作ろうとはしない。光さん一人に深く何もかも求めて、拒絶されないことを傲慢に確信してる今はまだ平穏な方で、光さんが真澄さんや俺を選んだって知れば 追い詰められた春輝さんは光さんとの無理心中を選ぶ。 光さんの側にどんな意思があっても、暴力で光さんに抵抗できる力はない。 ここまで思い至って、ますます光さんを一人で出歩かせられなくなった。 …失いたくない人が、増えていく
二人で病院からの帰り道、もうすぐそこが家だけど、小さな公園に入った。 光さんが乗って漕いだら丁度いいくらいの大きさのブランコ。俺も両足かけて一緒に乗ったら、俺はてっぺんの柱に楽々両腕が乗った。 「かすみくんげんきだったね」 笑ってブランコを大きく漕ぎながら光さんが言う。 「うん。直にぃも若干成長してんのかな」 「なおとくんのことはわかんないけど、見えるものにすがりがちなのはわかる」 そう言って声をたてて笑うから、ドンピシャではあるんだけど、何でなのか聞いてみた。 「え。光さん、直にぃが画家だって聞いてた?」 「ううんしらない。絵のせんせいだってきいた。でもあの病室にあったぬいぐるみとかいろいろ、センスとか配色が統一感あったからおなじひとりの人がぜんぶえらんで置いたかなって。ならなおとくんが有力なすじで、あの数からしてじぶんのきもちをかすみくんにつたえるのに、見えるものをえらびがちなのかなっておもっただけ」 「……」 病室で、好き勝手動いてるように見えて見るべきとこは見てるんだよな、光さんも。 ちっちゃくて細くてどこから見てもまだ小学生かそれくらいだけど、真澄さんも光さんを子供扱いしてるのとは違うし。 大きく揺れるブランコから光さんが飛び降りて着地を決めた。振り返って一人で揺れる俺に光さんが目を細めて笑った。 「かすみくんはちゃんとおきたよ 絢よかったね」 少しずつ揺れがおさまっていくブランコに座って 静かに揺れがとまったところで座ってる俺の頭を光さんが抱きしめた。 「うしないたくない人がいるのはこわいね。それでもだれかをだいじにおもう絢は勇敢だね」 「…そうかな 怖がってるだけで、俺は何もできてないよ」 香澄をあの部屋に置いてきたし、ときには何も起きないかもしれないって楽観も人と人との関係を深めるためには必要なのかもしれないとか、そうやって少し思考を緩めた一瞬の隙に惨事は起きた いくら怖がっててもそれが何にも実を結ばないし繋がらないんじゃ俺なんて「なにもできないよ 絢には さいごまで」 顔が交差して見えない光さんの口から、優しい声色で静かに紡がれる 「そういうふうにもいえるよ。だれにもさいごまでだれかになにもできないよ。それでもいっしょにいたらうれしい。しあわせだっておもうじぶんの気持ちをたよりにいっしょにいるひとを毎日えらんでいかなきゃ」 光さんの小さい手が俺の頭を撫でる 「あしたの朝、目がさめたらだいじなひとは二度とめざめないかもしれない。だれだってそうだよ。その日まで、こわいことよりもしあわせなことをたくさんみつけられたら、それがそのひととすごせたことへの報いになるよ」 睫毛が支えきれなくなった涙がぼたっと光さんの肩を濡らした。 「良いことばかり見れないよ 俺は 他のものを見過ごせないよ」 怖いものを見てないと守れないものがある 幸せなばかりじゃいられない 「それでも、たくさん見えるわるいことやこわいことに目をふさがれちゃだめなんだよ」 背中をさする小さな手が止まって、丸い頭が俺の肩に耳をくっつけるみたいにして寄りかかってきた 「かすみくんはおきてくれたでしょ それよりもだいじにしなきゃいけないことはないよ」 「…うん」 頷いたらさらに涙が落ちてきた ブランコの鎖から手を離して光さんの体に腕を回す 光さんは俺が泣き止むまで体をさすっててくれた
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