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#アレッピー
higashimacau · 1 year
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2019年 インド/アレッピー 
2019 India / Alleppey
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daneshd · 7 years
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Lady doing her laundry on the banks of the backwaters of Alleppey, Kerela. #river #banks #bank #riverbanks #riverbank #Alleppey #Alappuzha #backwaters #kerela #india #holiday #roadtrip #houseboat #boathouse #川 #海浜 #河岸 #アレッピー #incredibleindia #ケララ州 #インド #天竺 #休日 #ランドリー #洗濯 (at Alleppey (Alappuzha), India)
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71koge88 · 5 years
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2019/02/10 ‪エリックサウスマサラダイナー‬ ‪◎マサラダイナーミールス‬ ‪ダール、サンバル、ラッサム、ヨーグルト、パパド、ロティ、ウタパム、アレッピー風ラムカレー 、にんじんとじゃがいものマサラポリヤル‬ (Erick South Masara Dinner) https://www.instagram.com/p/Btr5KK1H3Dq/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=kz1eyicwyjo2
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of-salt · 6 years
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東京都渋谷区、渋谷駅からちょっと歩いたところにあるエリックサウスマサラダイナーでランチプレートカレー4種@1240円+アレッピー風ラムカレー@80円+ハーフターメリックライスとロティ1枚変更+@100円。. . ずっとtwitterで告知されていたエリックサウスの新店がついにオープン。. . プラスオプションの種類が多く、かなりカスタマイズができます。これは結構手間がかかることだと思うし、それを実現できるお店を作ってしまうのがすごい。. . そして味はもちろん美味しいです。なんていうかそれぞれの料理に尖った個性があるのですが、それが高い次元でバランスがとられている感じ。. . そしてランチサワーは@200円とお値打ちなので、チキンティッカ@300円と一緒に頼んでちょっと飲んでからミールスやカレーをキメる、ということもできます。. . #東京都 #東京 #渋谷区 #渋谷 #カレー #curry #南インド料理 #エリックサウス #マサラダイナー #エリックサウスマサラダイナー #ランチプレートカレー4種 #アレッピー風ラムカレー #サンバル #エリックチキンカレー #本日の野菜カレー #ロティ (渋谷)
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tufscinemasouthasia · 7 years
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TUFS Cinema 南アジア映画特集③『わな おじいちゃんへの手紙』 【解説補遺版】
日時:2017年6月10日 於:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール 解説:安宅直子(編集者、インド映画研究) 
トピックス
1.マラヤーラム映画とケーララ州について
2.芸術映画と大衆映画
3.「ジキルとハイド」ジャヤラージ監督
4.物語の舞台①:クッタナード
5.物語の舞台②:シヴァカーシ
6.『窓ぎわのトットちゃん』とインドにおける日本文学
7.ケーララ・クリスチャンの世界
8.チェーホフとケーララにおけるロシア趣味
付『わな おじいちゃんへの手紙』資料集
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1.マラヤーラム映画とケーララ州について
TUFS Cinemaでマラヤーラム語映画が上映されるのは初めてであるようなので、ここでマラヤーラム語映画についてアウトラインをお話しします。
 マラヤーラム語は、インド南端のアラビア海に面した西側、ケーララ州で話される言葉で、州の公用語です。ケーララ州の面積は約38,800平方キロメートル、人口は約3千300万、東京都の1.7倍ほどの面積に、東京都の2.4倍ほどの人が住んでいることになります。州人口の96%がマラヤーラム語を母語としており、また、識字率は94%とインドではかなり高率です。映画の市場として考えると、3千300万人という数はかなり小さいほうですが、マラヤーラム語映画は一般に低予算ながらも毎年100本以上の長編劇映画が製作されています。
 後で詳しく述べますが芸術映画のジャンルでも伝統的に有名で、日本でもこれまでに30本以上が映画祭で上映されています。
 マラヤーラム語はドラヴィダ語族に属し、お隣のタミルナードゥ州の公用語であるタミル語から分かれて成立したものです。タミル語の西部方言の上に北インドのサンスクリット語の音と膨大な語彙が流入して今日の形になりました。タミル語とサンスクリット語、両言語のすべての音を持っています。
 マラヤーラム語による最古の碑文で残っているものは10世紀のものですが、話し言葉においてはタミル語はさらに後代までケーララに残っていた可能性があるそうです。タミル語とマラヤーラム語は他のドラヴィダ諸語と比べても非常に共通した部分が多く、かなり近しい間柄にありますが、同時に非対称性も持っています。
 簡単に言うと、タミル語を母語としてさらにマラヤーラム語を解する人よりも、マラヤーラム語を母語としながらタミル語も解する人の方が比率において圧倒的に多いということです。
 なぜタミル語のことを話すかというと、マラヤーラム語映画の中では、しばしばタミル語が字幕も吹き替えもなしで出てくるからです。後で述べますが、本作でもタミル語が話されている場面がありました。ケーララ州では、お隣のタミルナードゥ州で作られるタミル語映画も大人気で、基本的に字幕も吹き替えもなしで上映されますが、逆はあまりありません。
 話をマラヤーラム語に戻しますと、ケーララ州は前に述べた94%という高い識字率から、出版・印刷物によるジャーナリズムが盛んであるという点で特異です。マラヤーラム語の日刊紙ではMalayala ManoramaとMathrubhumiの二強がそれぞれ140万部前後の公称部数を誇っており、これは全国的に見てヒンディー語紙、英字紙に続くもので、どちらもベストテン入りとなっています。
 書籍の出版でも、マラヤーラム語の出版タイトル数は、ヒンディー語や英語を含む出版界全体の中で、2004年の統計では第七位につけています。人口比を考えれば、かなり出版が盛んな言語圏と考えていいと思います。
 映画中で『窓ぎわのトットちゃん』のマラヤーラム語訳の書籍が登場するのが印象的でしたが、マラヤーラム語出版の中では、外国文学の翻訳は無視できない割合を占めています。外国語文学翻訳出版の点数や言語別内訳については残念ながら参照できる資料が見つかりませんでした。しかし、通販サイトなどでの外国文学のラインナップを見ると、19世紀のロシア文学が目につくように思われます。またシェイクスピアの人気も見逃せません。
 2.芸術映画と大衆映画
こうした、高識字率の活字王国という背景も踏まえると、マラヤーラム語映画界が、いわゆる芸術映画を世に送り出すことで有名ということも、薄っすらと理解できるように思います。念のためですが、ここで「芸術映画」というジャンルについて簡単に述べておきます。
 インド映画の中の芸術映画というのは、くっきりとした大ジャンルで、商業映画と対をなしています。インドの商業映画に特徴的な歌や踊りがないもの、そして社会問題を取り上げるもの、という説明がよく見られますが、一番の特徴は作品公開の場です。
 芸術映画は、国内外の映画祭への出品を主目的に、低予算・非スターキャストで作られることが多いです。出品先の映画祭で大賞を獲得したりした場合は、例外的に商業映画館で封切られることもありますが、一般には劇場公開への道はかなり険しいです。芸術映画は、映画祭サークルとでも呼ぶべきインテリによって作られ、その閉じたインテリ・サークルの中だけで消費されるという傾向がはっきりとあるのです。映画祭サークルには、一般商業映画を低IQで無責任な逃避主義と見下して、存在そのものを無視する人々もいます。
 3.「ジキルとハイド」ジャヤラージ監督
そんな中で、本作の監督であるジャヤラージ氏は大変ユニークなキャリアを持っています。芸術映画と商業映画の両方の世界を行ったり来たりして、芸術映画では多数の賞を獲得し、商業映画でも時にヒットを飛ばすという、珍しい映像作家なのです。インタビューでその二股の理由を問われて、「どちらのジャンルにも情熱を持っている。とはいえ、商業映画を撮っている時の方が、よりプレッシャーを感じる。母数の多い観客を楽しませることの方が、より予測不可能で、また失敗したときの痛手も大きいからだ」という意味のことを言っています。これは、インド映画のユニークな一面を突いている、非常に興味深い発言です。映像作家にとって、ハイブラウな芸術映画の方が、低リスクであり、小さなサークルの中で心地よく製作活動できるというのです。
 ちなみにこの『わな』は、芸術映画ではありますが、2015年に限定的ではあるものの、一般劇場公開がされたようです。もとより劇場での興行収入は期待できず、ムンバイ、ケーララ、ベルリン、ヴァンクーヴァーといった国内外の映画祭で上映されることによりその名前が記憶されることとなった作品です。
 ジャヤラージ監督の作品、私も全作を見ているわけではないのですが、芸術映画・商業映画の両方に、非常に左翼的なメッセージを込めたものが散見されます。特に興味深いのは2000年代に公開された商業映画、“4 The People”、“By The People”、“Of The People”という三部作です。
 これは、政治家や官僚などエリートの世界にはびこる腐敗を一掃するために、大学生4人が 4 The People という名のウェブサイトを立ち上げて市民からの告発を募り、非があると判断した相手を処刑(告訴ではなく、自分たちの手で処刑するのです)していくというストーリーです。世直しとウェブサイト、学生の義賊、などという斬新さがウケて大ヒットとなりました。ここには、議会制民主主義の枠内での社会主義ではなく、階級の敵を殲滅するという極左の思想が透けて見えます。ただし、ジャヤラージ監督が左翼というか極左思想の信奉者であるかどうかははっきりしていません。
 ともあれ、こうした左翼的な主張のこもった作品群がある程度受け入れられる素地があることは言えると思います。何と言ってもケーララ州は、1957年に世界で初めて、暴力革命ではなく合法的な選挙によって、共産党が州レベルで政権を獲ったところです。また1967年に西ベンガル州で起きた、毛沢東主義者による武装蜂起に端を発して全国に飛び火したナクサライト武力闘争も、1970年代中ごろぐらいまで残っていました。現在でもケーララの町ではこんなものを見かけることがあります。
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 4.物語の舞台①:クッタナード
ここで『わな』本編の舞台となる二つの土地について簡単に述べたいと思います。
 作中の台詞にも何度か出てくるクッタナードとは、南北に細長いケーララ州の真ん中からやや南の部分にあたる地方で、「ケーララのライスボウル」の異名を持つほど稲作が盛んです。クッタナードは、狭い意味では、アーラップラ(アレッピー)の南に位置する地区(Taluka)の名前です。幾つかの巨大な湖と、それらを結んで毛細血管のように走る川や水路、そして海抜0メートルまたはそれ以下の田圃から成る水郷地帯で、一般にバックウォーターと呼ばれています。
 バックウォーターは、潮の満ち引きに応じて海水が逆流してくる汽水域と、内陸の淡水域とが混じっていますが、堰を作って汽水を淡水に変えるなど、人間の手も多く加わっている自然景観です。のべ900kmにも上るという無数の水路は道路と同じ役割を果たしており、水上バス・自家用ボート・観光用のハウスボートなどが行きかっています。バックウォーターは、クッタナードだけではなく、ケーララ北部にもあるのですが、クッタナードが最大級で、観光プロモーションにも真っ先に登場するようなケーララの自然景観の代名詞となっています。
 この地域の主要産業は稲作ですが、他にゴムの栽培、ココナツ・ファイバー生産、漁業、観光業が盛んです。作中に登場する鴨の養殖でも知られており、鴨を追う光景はこの地方の風物詩であり、クッタナード・ダック・ローストというのは名物料理の一つとなっています。
 その養殖の規模は様々で、稲作農家が副業として数十羽を飼うレベルから、何万羽も飼う専業の飼育家まで様々です。クッタナードは豊かな自然に恵まれた地域であり、劇中の両親が借金苦から自殺してしまった少年の悲劇は、地域全体の構造的な問題というよりは、個人的な不運であるようにも思われます。しかし、統計を見てみると、ケーララ州の農民の自殺の数は2014年の統計では全インドで7位という不名誉な記録を持っています。そして、ケーララだけでなくインド全体に言えることですが、不幸に見舞われた子どものためのセーフティネットが十分ではないということが分かります。
 5.物語の舞台②:シヴァカーシ
少年が事実上の人身売買で連れていかれた先は、作中では明示されていませんが、この場面では周りの人々がタミル語を話しており、これがお隣のタミルナードゥ州中部のシヴァカーシであることはほぼ間違いありません。シヴァカーシについては、『ミニ・ジャパンの子供たち』というタイトルのドキュメンタリー映画がつくられ、日本の映画祭でも上映されました。1990年に撮られたこの映画によれば、シヴァカーシは火薬産業の全インド的な中心で、全国のマッチの70%、花火の90%を生産しています。内陸の小さな町であるにも拘わらず、産業が盛んであることを称えて、インドの初代首相ジャワハルラール・ネルーが「ミニ・ジャパン」と呼んだそうです。
 しかし同時にシヴァカーシは世界でも最大級の児童労働(14歳以下)の集中地域として悪名を轟かせています。シヴァカーシで住民登録されている人口は7万人ちょっと、周辺地域からの通いも含め火薬産業に従事しているのは10万人ほど、最もひどい時期にはそのうちの半分近くが4歳から14歳の児童だったといいます。
 これらの子供たちは、ほとんどが低カースト、特にアウトカーストの困窮家庭の出身で、いくばくかの現金が親に払われるのと引き換えにシヴァカーシの工場に集められて集団生活を送り、一日10時間以上の単純労働に従事させられているといいます。学校には通わせてもらえないケースがほとんどです。あるいは近郊の村から工場に通う子供たちも、毎日朝の3時に起こされて、周旋業者のバスに詰め込まれて通勤し、やはり10時間越えの労働をしています。恒常的な違法労働の状況があり、さらに一定の確率で起こる悲惨な爆発・火災事故で犠牲になるのも、多くは子供たちです。また、半数以上を占める女児には性的な搾取もあるといわれています。
 このような惨状は、人権監視機関やNGOによって、幾度となく告発されてきましたが、根本的な解決には至っていません。前に述べたような事故が起きて子供が犠牲になると、一時的な査察が入るものの、町の商工会議所、同業者組合、行政機関などが、火薬産業を担う特定のカーストによって占められているため、業界にとって身を切るような改革はなされてこなかったというのです。それでもここ数年で、法制度や取り締まりの強化によって、映画に登場したようなタコ部屋は減ってきたといいます。ただし、その代わりに子供に自宅で同等の作業をさせ、その責任を親に負わせるというスタイルの児童労働が増えているという報告もあります。
 6.『窓ぎわのトットちゃん』とインドにおける日本文学
両親の死によって学校に行く生活から引き離され、お祖父さんと一緒に鴨を追い、ある種の児童労働に従事するようになった少年に対し、仲良しの友達のお母さんが手を差し伸べようとしたものの、児童労働を強要していると非難されるのを恐れる友達のお父さんによってその道が絶たれ、最悪の境遇に陥ってしまうというのがこの作品のアイロニーです。その中で、唯一の救いは少年が文字を読み書きできるという点です。
 劇中に登場する『窓ぎわのトットちゃん』は1981年に日本で出版され、大ベストセラーとなり、世界の35言語に翻訳されたといいます。インドでは ヒンディー語、マラヤーラム語を含む9言語への翻訳出版が確認されており、もちろん英訳も流通しているはずです。マラヤーラム語版は1990年代に英語版からの重訳として初版が世に出て、それ以降15版を重ねているそうです。
 ご存知のように原著は、太平洋戦争開戦前夜の東京にあったトモエ学園という学校に入学した著者の黒柳徹子の幼少期の思い出、特に個性と創造性を重んじる同学園の教育について、童話のような語り口で描いたノンフィクションです。普通に考えると、これは教育についてなにがしか考えている大人のための読み物で、作中の少年が読���で面白いものなのかとも考えてしまいます。さらに、少年が憧れながらも拒まれてしまう村の小学校というのが、トットちゃんの中で描かれる自由な教育とは、ほぼ正反対のものであるというのもさらにアイロニーとしてあります。
 なぜこのシーンに『窓ぎわのトットちゃん』が登場したのか、少年はこの本を全部読み通したのか、そうならばこの本に対して何を思ったのか。実はこれが本作の最大の謎であるように思われます。
 7.ケーララ・クリスチャンの世界
ティンクから借りた『窓ぎわのトットちゃん』をクッタッパーイがクリスマスの飾りであるクレーシュ(creche)にそっと置くシーン、冒頭で「クリスマスが近づいている」と手紙でお爺ちゃんに訴えるナレーション、お爺ちゃんが竹を伐ってベツレヘムの星を作るエピソードなどから、クッタッパーイもティンクもどちらもがキリスト教徒であることが分かります。ただし二人の間には経済格差以外の隔たりもあるように思われます。
 ケーララ州はキリスト教徒の人口比率が高いことでも特異で、州人口の約19%がキリスト教徒で、5人に1人がキリスト教徒ということになります。クッタナードを含む州の中南部は、クリスチャン・ベルトとも呼ばれており、とりわけキリスト教色の強い地域です。ティンクの本名はトーマス・クルヴィッラといいますが、クルヴィッラという姓は「シリアン・クリスチャン」に多いものです。シリアン・クリスチャンというのは、伝説ではAD52年にイエスの十二使徒のひとり、聖トーマスがケーララに布教に来た折に改宗した人々の子孫ということになっています。比較的社会の上層部にいる人が多いのです。ティンクのお父さんは、おそらく地主であり、さらに先祖伝来の家をホームステイと称する高級民宿にして、外国人客を受け入れて商売をしている人であるようです。
 このお父さんは、息子のティンクがクッタッパーイと付き合うことに非常な嫌悪感を示します。ここから先は全くの推測でしかないのですが、クッタッパーイは、19世紀から20世紀にかけてやってきた米英系のプロテスタント・ミショナリーによって改宗した低カーストのヒンドゥー教徒の末裔である可能性があります。
 シリアン・クリスチャンと改宗後の歴史の浅いクリスチャンの間には圧倒的な社会階層の断絶があります。この二つの集団間では普通結婚は行われません。お爺さんは自分のことを「流浪の民」と言っていますが、おそらくお爺さんには決まった住所がないのだと思います。このせいでクッタッパーイは学校に行けないのです。
 8.チェーホフとケーララにおけるロシア趣味
最後に、この作品がストーリーラインを借りてきて翻案したといわれているチェーホフの短編について。原作の『ワーニカ』は日本語訳で簡単に読むことができます。中央公論社版ですと僅か4ページの掌小説です。発表されたのは1886年で、小説は同時代を舞台にしていると思われます。舞台はモスクワで、裕福な家の屋敷で働く9歳の見習い奉公人のワーニカが、家の人々が寝静まった夜中にこっそりと田舎の祖父にあてた手紙を書くという設定です。その手紙の中で、現在の少年が置かれている酷使と折檻の日々、それから少年が懐かしむ田舎の暮らしとが、明らかになっていくという構造です。小説のネタバレとなってしまって申し訳ないのですが、この短編の最後で、少年は手紙を投函するのですが、彼は手紙には宛先の住所というものがなければ届かないのを知らないし、切手が貼られていなければ郵送されないということも知らないというのが暗示されます。
 今日の映画『わな』では、少年の手紙がおじいちゃんに届くのか(劇中では何度か郵便配達人が登場しています)、大変に気になります。先に申し上げた『トットちゃん』の件と並んで答えがほしいところですが、こうしたエピソードに答えを提示しないまま終わるというのが、芸術映画の芸術映画たるところであるのでしょう。
 話は『ワーニカ』に戻りますが、ケーララに限らずインドではロシア語文学が大変に愛好されてきました。1947年の独立以降、ジャワハルラール・ネルー首相のもとで親ソ連的な外交政策がとられてきたことが一番の理由です。ロシア・ソ連文学のインド諸語への翻訳の最盛期は1980年代だったといいます。もちろん英訳本の流通も同時期に盛んだったはずです。その後1990年代に入り、ソ連崩壊とインドの自由主義経済政策への転換以降、ロシア語文学の出版は退潮を続け、現在に至っています。
 前に申し上げたように、1957年に共産党が州の政権を獲ったケーララでは、政治に引きずられる形でのロシア文学愛好が顕著で、州の共産党直営の出版社から、ロシア語文学のマラヤーラム語翻訳が継続的に刊行され続けました。特に愛好されてきたのは、ドストエフスキーやトルストイ、チェーホフ、ゴーリキーなどの19世紀後半から20世紀前半の作家たちで、おおざっぱに言えば日本の読書界でのロシア語文学愛好と相似しています。ケーララでは、左翼的な傾向を持つ人々の間でのロシアの影響は、さらに文学愛好を超えたところまで達していました。ロシア語起源の名前の採用です。例えば、男性のファーストネームとして「レーニン」というのは現在でも珍しいものではありません。クッタナードから内陸に入ったコーッタヤムという都市の近郊にはモスコーという名の村があります。2005年、この村を舞台にして、ロシア語起源の名前を持った人大集合というイベントが行われたりもしました。
 話が脇にずれましたが、このような背景を持つケーララで、メッセージを盛り込む器として、19世紀のロシア文学が用いられたというのは、すんなりと納得できることなのです。
 本日上映のこの作品、メッセージ自体は非常に明快であるため、周辺にまつわることをお話しました。
  『わな おじいちゃんへの手紙』資料集
 ■マラヤーラム語について―ドラヴィダ四言語の枝分かれについて
東京大学文学部人文社会系研究科、インド語インド文学研究室(http://www.l.u-tokyo.ac.jp/indlit/index.html)にて公開のPDF「南インド文学史年表」
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/indlit/tamil/data/nenpyo.pdf
 ■インドの出版事情
国立国会図書館:アジア情報室通報 第8巻第2号(2010年6月)
インドの出版事情と図書館―出張報告
https://rnavi.ndl.go.jp/asia/entry/bulletin8-2-1.php
インドのオーディット・ビューロー
http://www.auditbureau.org/index.html
 ■インドにおける日本文学の翻訳状況
P. A. George著  East Asian Literatures - An Interface with India
2006年、Northern Book Centre刊
 ■ジャヤラージ監督について
2017年9月公開予定の娯楽大作『Veeram』公式サイト
http://movieveeram.com/
監督の公式サイト(ただし更新停滞中)
http://www.jayaraj.com/index.html
 ■クッタナードとバックウォーターについて
The Greatbackwaters ケーララ州政府観光局による特設サイト
http://www.greatbackwaters.com/
Rahul K Sukumaran, Below zero - Traversing the agricultural heritage system of Kuttanad,  Archiprix Ahmedabad 2017サイトより、クッタナードの海抜ゼロメートル地帯の図解
http://www.archiprix.org/2017/qview/?id=3811
J. Tamizhkumaran, S.V.N. Rao, K. Natchimuthu, Nomadic duck rearing in and around Puducherry region - an explorative study 鴨飼育の実際について(タミルナードゥ州での事例)
https://www.researchgate.net/publication/299241691_Nomadic_duck_rearing_in_and_around_Puducherry_region_-_an_explorative_study
 ■農民の自殺について
2014年のインド全国の農民の自殺件数の統計、内務省の犯罪統計局公式サイト(http://ncrb.gov.in/)から
http://ncrb.nic.in/StatPublications/ADSI/ADSI2014/chapter-2A%20farmer%20suicides.pdf
 ケーララ州の農民の自殺についてのレポート、州政府経済統計部2009年のデータ
http://www.ecostat.kerala.gov.in/index.php/reports/109.html
※農民の自殺をテーマとした作品では、Peepli [Live](ヒンディー語、2010年)が有名
http://www.akpfilms.com/peeplilive/
 ■「ミニジャパン」シヴァカーシ市について
シヴァカーシ市の非公式ポータルサイト
http://www.kuttyjapan.com/
児童労働に関するレポートの一例
S. Dorairaj, Danger Zone, Frontline誌 Vol. 26 - Issue 18, 29 Sep. 11, 2009  http://www.frontline.in/static/html/fl2618/stories/20090911261803300.htm
Smitu Kothari, Sivakasi: Exploiting the young, India Today誌 January 15, 1983
http://indiatoday.intoday.in/story/sivakasi-houses-worlds-largest-concentration-of-child-labour-in-its-industrial-units/1/371283.html
 ■児童労働をテーマまたはモチーフにした映画作品
1.『スタンリーのお弁当箱』(Stanley Ka Dabba)、2011年、ヒンディー語
http://stanley-cinema.com/
2.『Kadhal Kondain』2003年、タミル語
3.『事件番号18/9』(Vazhakku Enn 18/9)、2012年、タミル語
4.『Kerala Cafe』2009年、マラヤーラム語
5.『ミニ・ジャパンの子供たち』(Kutty Japanin Kuzhandaigal)1990年、タミル語 
※シヴァカーシの火薬産業における児童労働を取材したドキュメンタリー
http://www.yidff.jp/library/loans/loans91.html
 ■ケーララ・クリスチャンの世界
K. C. Zacharia著  The Syrian Christians of Kerala 2006年 Orient Longman刊
川島耕司 インド・ケーララ州のキリスト教 その多様性とアラビア海交易
https://www.wako.ac.jp/organization/research/tozai/touzai_b04.html
 ■ケーララ州中部の村モスコーにロシア名前を持つ人々が集合したイベント
Stalin and Lenins reunite in India, BBC News South Asia 2005.11.01
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/4374826.stm
To `Moscow,' with love, The Hindu 2005.10.23
http://www.thehindu.com/2005/10/23/stories/2005102311390400.htm
(了)
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higashimacau · 1 year
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2019年 インド/アレッピー
2019 India / Alleppey
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