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#円形テーブル
takanomokkou · 2 years
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円形のシンプルなダイニングテーブルは、お部屋を柔らかい印象にしてくれます。 また、隣に座る人との距離感も円形のテーブルは程よいと言われる方もいます。 そしてなにより、円形のフォルムが可愛らしいですよね^^ #高野木工#takanomokkou#国産家具#木製家具#家具#大川家具#北欧風インテリア#ナチュラルインテリア#シンプルインテリア#モダンインテリア#家具選び#家づくり#ダイニングテーブル#食卓#食事#ダイニング#テーブル#円形テーブル#ラウンドテーブル#ラウンドダイニングテーブル https://www.instagram.com/p/Cengu1wPJRr/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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yoooko-o · 4 months
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30/12/2023
毎日部屋の断捨離、模様替えを行っていますが、以前、家族共用で使用していたテーブルをそのまま自室で使っているので、部屋のサイズに比べて場所をとって不便だったので、新しいテーブルを探していました。
加えて、テーブルの角に体をぶつけることもあり、丸テーブルを候補に探していると、ニトリでそら豆シルエットの可愛いテーブルを発見👀✨
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当初の予算より3,000円安く買えました🥰
そして以前から欲しかったサイドテーブルもちょうど良いサイズがニトリで安くなっていました🙌これまた2,000円でお釣りが出るというありがたい価格✨
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そして、最後はカーテンを衝動買い笑
実はこのカーテンが一番高い出費でした💸💸
以前は弟が使っていた深緑のカーテンをそのまま流用して使用笑
ふと、カーテンの色が地味…って思ったら、部屋の間取り・荷物が嫌になってしまいました苦笑
この1ヶ月足らずの間、好みの物・色すっかりも変わってしまい、以前の私なら絶対選ばない色です。
ただ、カーテンのおかげで部屋が一気に明るくなりました✨
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以前より絶賛断捨離中ですが、まだ終わっていませんので、今日もこれから頑張って断捨離します。
夜は疲れて判断力が低下するので、太陽が昇っている間にします🌞
因みに、断捨離を始めてから、現在進行形で体重が落ち続けています👀❣️
5年ぶりの体重かも🥰この体重はキープしたいので、どうかリバウンドしませんように🙏✨
しかも、入らなくなったと嘆いていたお気に入りのマーメイドスカートが履けるようなりました🤗✨
汚部屋ではなかったですが、今まで捨てられないものを
「エイッ❕」
って捨てた影響があるのでしょうか❔
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kennak · 2 months
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日本語に来ると何もかもの崩壊のスピードが速すぎて、びっくりする。 政治は、もとからダメで、日本の人自身、期待したことがないように見受けられるが、 政治に足を引っ張られて、(←例:東芝、日立、富士通、三菱重工のような御用会社の凋落)経済が、あれよあれよという間にダメになって、今度は経済の沈降を、なんと賃金を抑えて凌ごうとする、という日本の人のおとなしさにつけ込んだ、結果は市場の縮小に決まっている暴挙に出て、見事に、諸外国が予測したとおりに、「まだ大丈夫まだ大丈夫。わあー株価が騰がった。 円安誘導大成功!」と浮かれながら、夕餐のテーブルのおかずは一品減り、二品減り、到頭「ご飯と焼鮭」の家庭も出て来た。 若い人が、人知れず餓死に近い形でなくなって「引き籠もり孤独死」の形で処理された例もあるのが、見ていて簡単に想像がつきます。 経済をコントロールフリークぶりを発揮して食い潰すと、今度は返す刀で、文化に「政府が考えた経済」の理屈を持ち込んで、生産性を高めてしまって、初めは各国で新しい文化的なエネルギーの中心になっている映画を食い潰し、テレビを食い潰し、ついに日本の現代文化の「本丸」であるマンガまで毀ってしまいだしている。マンガが潰れてしまえば、日本には出版自体がなくなります。 見ていてハラハラする、と昔はよく書いたが、いまでは正視できないほど、「考え方自体」がおかしくなってしまっている。 日本語社会は、「あ、ここから良くなっていくんだなあ」と思うと、そこから、クレームがつき、 過去の成功体験をあらゆる層が持ち出し、例を挙げれば、ほんとうはテロの銃弾で始まった統一教会と政治の癒着の追及も、いつのまにか言論が果たしたことになっている。 言論が変えたつもりになれば気分はいいが、ほんとうは社会の問題を白日の下に曝きだしたのは銃弾で、言葉ではなかったので、テロ以前とおなじ無力な言葉が、ずらずらずらと並ぶだけです。 そうして案の定、日本の人が好きな「なにごともない日常」に戻ってゆくのは、ジャニーズ事務所事件をみれば明らかで、世界がぶっくらこいた性虐待スキャンダルは、事務所側の目論見どおり、 「もういまさら言っても」な過去の問題に姿を変えている。 汚染水を処理水と言い換え、あまつさえ、それ以前から「ダダ漏れ」のメルトダウン後の土壌を通じた放射性物質を含む水は「薄まっているから大丈夫」でアンダーコントロールなことにしてしまい。 なにもかもダイジョブダイジョブダイジョブの呪文で封印して、その魔法の封印が切れたら、どれほどの破滅が飛び出してくるのか。 なんだか見ていて、「こんな社会が現実にありうるのだろうか」という気持ちになってきます。 日本語人にとっては読みたくもないツイートなのは判ってるし、すぐに消してしまうでしょうけど、いつまでも同じ所をグルグル回っていても、日本にとっての「未来」は周回を繰り返しているサーキットの外側にあるので、 このへんで考え方を根本から変えなければ、新しい発想と観点を受け入れなければ、どんどん 「より抜け出すのが難しい破局」へ向かっていくのだと思って見てます。 「そんなこと起こるわけがない」と思うのでしょうけど、例えばね、 震災に対する対処が、いろいろ理屈はあるのは判りますが、過去にはないくらいへたくそになっているのは、遠くから見ていると、やっぱり社会として「現実」という常に容赦がないものに対応できなくなっているのですよ。 頑張って。 言われても嬉しくない言葉でしょうし、耳にするのも嫌な言葉かも知れないけど、 他に言葉がでない。
XユーザーのJames F. ガメ・オベールさん
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oka-akina · 10 months
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おとといの日記。夏至の晩。冬至から数えて今日が一年の折り返しだなんて信じられないなと思った。早すぎる気がする。1月に義父が亡くなってバタバタしていたというのはあるけど、別にそういうのがなくてもそう思う。
冬至は12月の後半なので冬だなあという感じだけど、夏至の6月の半ばというのは梅雨であってまだ夏ではない…という感覚がある? 冬至と夏至で一年を半分に切り分けるとなんかアンバランスな感じがする。
ただまあ、12月が冬というのはイメージの問題だよなと思い直す。実際12月を過ごしているときはまだあんまり寒くなくて、秋の終わりが長々続いている感じだと思う…このあたりの、最近の気候では。銀杏がすっかり黄色くなるのは12月に入ってやっとだし、クリスマスとか年末の慌ただしさで冬感が強いだけのような気がした。そして冬というのは、本当にとても寒いのは1月と2月の始めくらいで、2���の半ばくらいからなんとなく春っぽい感じになるなあと思う。
まだ夏でもないな、冬ってほどではないな、冬ももう過ぎたなあみたいな、季節と季節に片足ずつ突っ込んでまたがるようなグラデーションの期間は案外長い。7月だってほぼ梅雨だし。ずっと前に勤めていた会社、やめる直前は体調を崩しがちだったんだけど、周囲の人がよく季節の変わり目だからねと励ましてくれて、でも季節はずっと変化してるじゃないですか…と思っていた。ずっと体調悪くてもしょうがないってことかとか思っていた。
夕方。会社を出たら涼しくてちょうどいい感じだった。どこまでも歩いて行けそうな、冷たいビールにぴったりの晩。夕飯は一人で済ませていい日だったので何か食べて帰ろうかと思ったけど時間が早かった。いったん家に帰って洗濯機を回し、たまっていた皿洗いをして、その間ロボット掃除機も動かした。掃除機は道に迷っているのか廊下の同じところを行ったり来たりしていて、こっちだよと手で持ち上げて掃除してほしい場所に連れて行った。動物を相手にするみたいに声をかけてしまう。
いくら夏至だからってこんな時間に洗濯物を干すこともなかなかないな…と思いながらベランダにTシャツやタオルを干した。日没すれすれのまだ明るさの残る時間で、夜風が涼しかった。平日に洗濯ができると達成感がある。
いろいろ家事を片付けて、近所のブロンコビリー(ハンバーグのファミレス)に歩いて行き、道が暗いからかやけに遠く感じた。動物病院、寿司屋、鍼灸院、何かの事務所。みんなもう閉めていて暗かった。寿司屋は定休日かもしれない。家事をぱぱっとやって徒歩で外食に行くの、村上春樹の僕みたいだな…と思った。
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ブロンコビリーはサラダバーに力を入れていて、チキンとパクチーのサラダとか切り干し大根と夏野菜のサラダとかおからと柚子のサラダとか、そういうデパ地下のデリっぽいものがいつもずらりと並んでいる。ポテトサラダとかマカロニサラダとかレタスとかトマトとかそういう定番のも。オレンジやグレープフルーツやコーヒーゼリーも。
ディナータイムは料理プラス500円でこのサラダバーがついてくる。すごい。買うより安い。値段もそうだしこんなにたくさんの野菜を使ってこんなにたくさんいろいろ作るなんて自分ではとてもできないと思う。野菜不足を感じていたので今日はブロンコだな…と思ったんだけど、そういうふうに考える人が多いのか、平日の夜だけど人の入りは多かった。近くのテーブルで男の子と父親とおばあちゃんぽい三人組がハンバーグを食べていた。べつにどうってことないし余計なお世話なんだろうけど、おばあさんがリュックを背負ったまま食べていたのがちょっと心配になった。下ろしたら背負うのが大変とかあるのかな、息子手伝ってやれよとか、ちょっと視界に入っただけなのにほんとに大きなお世話なんだけど、勝手に思った。こういう自分の覗き見根性がときどきとても恥ずかしくなる。いい子ぶってるわけでもなく、覗き見の何がしかが小説を書くことにつながっているのは否めないこと、わかってやっていることを含め、恥じ入る気持ちがあり、ありつつ、こういうふうに書いてしまう。
ハイボールを頼んで、大根サラダやポテトサラダをつまみながら読みかけの本を読んだ。正確にはわしわし食べた。メインはチキンステーキ。いつもハンバーグばかり頼んでいるのでたまにはと思った。読んでいた小説の人びとが、この中だったらなんとなくチキンを食べそうだなと思ったのもあった。「やったぜ今日はチキンステーキだ」というのは『ラスベガスをぶっつぶせ』だっけ…。
読んでいたのはジャッキーケイ『トランペット』。著名なジャズミュージシャンが亡くなり、死後彼はトランスジェンダー男性だったと暴露される。知っていたのは妻だけ。息子もバンド仲間も誰も知らなかった。妻や息子や周囲の人びとがかわるがわる語る形式の小説。息子は「親父は男ではなかった」と戸惑い、混乱する…。
死後アウティングされる。死後もなお男・女を行き来させられ、説明を求められ、過去をほじくり返され、暴かれる。「そういえば」これまでの生活でいろいろサインがあったなと「検証」され、あらゆる言葉で揶揄される。
おそらくは前フリ的なものだろうとは思いつつ、そういうシーンがきつくて読むのを中断していた。再チャレンジしてみてやはりきつかった。トランスジェンダーやノンバイナリー等当事者はちょっと注意が必要かもしれない。1998年の作品で、邦訳は2016年。作品の舞台も1997年。ちょっと古い。今だったらこういうふうには書かないかもという箇所もあった気がする。
ただ本作は悪意を持って書かれたものではないと思う。計算づくで書かれている。息子の暴言も、記者の下世話な野次馬根性も、ろくでもないものだと読者にわかるように書かれている。こういう人がこういう状況になったらこんなふうに考えるだろう、こういうひどい言動をやるだろうというのが書かれている。それはすごくわかる。わかるけれどもとてもきつい。わたしはフィクション慣れしている方だと思っているけど、読んでいてけっこう落ち込んだ。
死んだ人だからというのはあるかもしれないなと思った。本人は何も語れないのにあれこれほじくり返すのはフェアではない…これは物語の中の話だけでなく。不在の人物について周囲の人たちがかわるがわる語るみたいな物語はたくさんあり、「死後にトランスジェンダー男性だったとわかった」という話をその構造で書くとこうなるんだろうけど、現実で起きている「本人が言い返せない(言い返すすべをもたない)のに他人が勝手なことを言いまくる」というひどさを物語でもやるのは、このように書きたいのはなぜだろう? このように書かれるとおおぜいの人が読もうとするのはなぜだろう? みたいなことを考えた。
いやなぜだなんて問いはズレているとは思う。物語がどうしてそのように書かれているかは、効果をたくらんでというものでもない…。また、ろくでもない内心を小説が書けなくてどうするというのはほんとに思う。わたしもさっき近くのテーブルを覗き見したじゃないかと思う。それとこれとは関係ないかもだけど。だからこの小説がひどいとか有害だというわけではない。ただわたしとしては読んでいてきつかったという感想がある。ということ。また本作は実在の人物をモデルにしている。完全に埋没して生活していたミュージシャン。
長くなるのでまた改めて書くけど、本作はめちゃめちゃきついシーンはありつつ、彼がなぜトランスジェンダーなのかについては語らないのがとてもよかった。周囲の人間がいくらほじくり返しても、内心で悪態をついても、本人の内心には至れない。そこが本作の肝だと思った。
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hotelinfernoll · 11 months
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実りある人生
fanfic(円満期 - 貘ハル貘)
昼休み 公園にて
「本当は海にでも行きたかったんだけどね」
ビル街の真ん中にある公園。昼食帰りの会社員たちがおのおの好きなように過ごしている。街中で際立つ彼も芝の上に寝転んで人々の視線から逃れている。真昼間のオフィス街にはまったく不似合いないつもの白スーツに白い革靴。上から溢れる木漏れ日が彼の髪の波間でまたたいていた。
昼休みが始まる時間ぴったりに内調前に現れ、僕の顔を見るなり「どっか行こうよ」と言った。どうやら“お屋形様”業に退屈して抜け出してきたらしい。だったら一人で遊びに行けばいいのに、どうして僕を誘うんだろう。 「わかってるくせに」 彼は僕の顔から頭の中を読んで、僕が言葉を発する前に会話を続ける。 「ハルも退屈してると思って」 「だからと言って抜け出せないよ。勤め人なんだから」 「つまんないね〜」 言葉とは裏腹に彼は笑っている。最近はいつも機嫌が良い。以前の彼とは大違いだ。 「じゃあ一緒にランチしよ。天気もいいし外で食べるのはどう?」 「いいよ」
昼時になるとどこからともなく現れる移動販売の車からサンドイッチとコーヒーを買って公園まで歩いた。ベンチはどこもいっぱいで大きな木の陰の下に見当をつけた。彼はポケットから真っ赤なハンカチを取り出すと「どーぞ」と僕を促した。 「君のそういうところが嫌い」 「お姫様扱いがお気に召さなかった?」 「誰も座らないとは言ってない」 そう言ってハンカチをしまおうとした手を払いのけた。午後も仕事があるんだ。おしりが芝だらけになるのは困る。僕が座ったのを見てから彼も芝生の上に直接腰を下ろした。 「ずるい」 すべては彼のお膳立て通り。本当は彼と同じようにしたいのに、彼はそれを分かってて僕から文句を引き出す事をして余計なやりとりを増やす。めんどくさい彼の流儀には慣れたつもりでも、時々それがすごく嫌だ。 「ハハッ」 不機嫌を隠さない僕の顔を見て彼は笑う。たとえ僕が怒っても泣いても笑っても、彼の前で感情を隠さない僕を見ると彼はいつでも機嫌がいい。知ってる。そういう僕を見るのが楽しいんだろう。そしてそういう勝手な彼を見て、僕は呆れて、つい笑ってしまう。
ランチを食べて、コーヒーを飲んで、昼休憩は残り20分。
1998年 ある男の顛末
男は都心にある大手銀行に勤めていた。地方出身の彼は国立大学入学を機に上京し、大学生活はサークルにも入らず、残り少ないモラトリアムを楽しむ浮ついた学生たちを尻目に真面目に講義を受け、地道な努力をして氷河期と言われた中で就職戦争を勝ち抜いた。結婚をして、家庭を持って、家を買って、そういうぼんやりとした将来に向けて、就職と同時に貯金も始めた。しかし貯金の額が増えるほどに彼自身が疲弊している事に彼自身が気づいたのは、日本で冬季五輪が開催された時期だった。
仕事を終えた帰りに、駅近くの繁華街で声をかけられた。相手は自分の名前を知っていたが、彼はその男の名前を最後まで思い出す事はできなかった。男は大学時代に同じ講義を取っていたと言い、このあとの予定を聞いてきた。普段なら同僚からの飲みの誘いも断っていたが、その日は大口の顧客から担当を外され、ムシャクシャしていたので覚えのない同級生の誘いを受けた。
元同級生は陽気でよく喋り、彼は相槌を打つだけで済んだので一緒にいるのは楽だった。2軒目を誘われた時も断らなかったのは、断る理由を思いつかなかったというだけだった。男に連れられて入った繁華街の外れのバーが闇カジノだと気がついた時も、ちょっと遊んでみないかと誘われた時も、男は同じ理由で断らなかった。
翌朝目を覚ました時、男は自宅のリビングのソファーにいた。そこまでの記憶は途切れ途切れだったが、カジノを出て大通りでタクシーを拾って乗り込み、窓の外から元同級生が「また遊ぼうぜ」と笑っていたのを見た。リビングのテーブルに置いてあった彼のブリーフケースには札束が詰まっていた。
それから彼は闇カジノに通うようになった。そこからあとは簡単だ。勝ちと負けを繰り返しながら、それでも彼は社会人になって以来感じた事がなかった「生きている」という実感を感じ、その顔に正気が戻っていた。そして、そのうち負けが続くようになった時には彼自身の意思ではもうその蟻地獄から抜け出せなくなっていた。ぼんやりとした未来への貯金はすぐに底をつき、よりハイリスク・ハイリターンな勝負を求めて闇の奥へと飲み込まれた。
闇カジノに通うようになって10ヶ月もした頃には、抱えた負債は彼の生涯収入を上回った。そして彼は今夜、一世一代の大勝負に出る。
その夜、男が用意したのは昼間に顧客から預金として渡されたカネだった。テーブルの向かいに座っているのは、自分をこの蟻地獄に誘った元同級生だった。「助けてやろう」彼はそう言った。「ただし、俺に勝ったらな」。男はその誘いに乗った。どちらにしろ翌朝になれば会社に横領がバレる。負けたらそのまま道路に飛び込むか、海に身を投げるか、いちばん楽な方法で死のう。そう思っていた。
勝負はセブンブリッジ。カジノの一角の異様な雰囲気を察して他の客達も集まってきた。転落はあっという間だった。カードを持つ手も冷たくなって、視界も霞んでくると、まわりのギャラリーの囁く声だけが直接脳内に届くような感覚になった。その時頭の中で声がした。
「死んでもいいと思ってる奴は絶対に勝てない」
男か女か若いのか年寄りなのかわからない声だったが、その声は男の心臓を掴んだ。顔を上げて周囲を見渡しすと、テーブルの向こうの相手から「キョロキョロするな」と制されて、正面を向いた。さっきまで大きく見えた相手が今は自分と同じくらいに見えた。もう大丈夫だ。迷いも恐れも消えた。男は口元を歪めて笑った。さっきの声は、きっとギャンブルの悪魔だと男は思った。
そこから男は勝ち続けた。勝負が始まる前にあった負債と同じだけ元同級生の男から巻き上げた。元金が無くなった瞬間、元同級生は周囲のギャラリーの後ろから現れた黒服の男達に連れて行かれた。ギャンブルに勝った興奮に男は震えていた。その時視界の済みにこの場にひどく不似合いな二人連れが見えた。格好は若いがひとりは目深にキャップをかぶっていて、もうひとりも白い髪が目までかかって二人の顔はよく見えなかった。白い方がキャップに耳打ちをして、くすくす笑った。 「地獄はこれからだよ」
その声を聴いたあとの記憶は無い。男は翌朝、自宅に戻ったところを逮捕された。 塀の中で男はどうして自分がここにいるのかを考えた。 (俺は悪魔にそそのかされたんだ)
塀の外に出てからも、男はカジノ通いを止めることができなかった。あの夜、死ぬ気で勝負して勝利を掴んだ高揚感。全身が、脳が、命が痺れるあの感覚を味わうためなら全てを失ってもいいと、男は自ら再び闇の中に呑まれた。あの日死んだ方がマシだったと気付いた時には、もう出口はとっくに見えなくなっていた。
昼休みのおわり
木陰のランチを終えた二人の後ろから近づく影があった。男の手の中のものが木漏れ日を反射した瞬間鈍い音とともに影が倒れて、近くの茂みに引き摺り込まれた。昼休憩も終わりに近づき、足早に職場に戻る人たちは誰もその短い出来事に気を止めなかった。
腰を上げようとしたハルに向かって、貘が横になったまま声を掛けた。 「ねえ、海行かない?」 「…いいよ」 何を言っても最後は貘の思い通りになるから、ハルは面倒臭いやりとりをスキップして答えた。 「車を呼ぼうか?」 「たまには電車もいーんじゃない?」 「そうだね」 ふたりは立ち上がって、スーツについた芝を払いながらハルが「今の誰?」と訊ねた。 「あ〜…覚えてない? 昔カジノにいたの。10年物だったから、正直もっと楽しませて欲しかったんだけどね〜」 「…ふーん。僕じゃ足りないんだ」 「お楽しみは多い方がいいでしょ。で、ハルは俺を楽しませてくれんの?」 「君次第だ」 優等生な答えに貘は満足そうに笑った。
(230528)
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【2023-11-23】 勤労感謝の日
晴れ。午前七時三十五分起床。祝日。アラームで目覚める。顔を洗い、歯を磨きアパートを出る。セカンドストリートで1500円で購入した、グリーンのミリタリージャケットに胸にピースマークの缶バッジ、ボーダーのハイネックのニット、デニムパンツ、スニーカーという格好。今日は、祝日のため、平日通っている、精神病院のデイケアが休みだ。今日は、特に予定を入れていないが、暇なので、とりあえず地下鉄で、天神へ向かう。電車内、スマホをみたり、読書。数日前、ジュンク堂書店の古本まつりで250円で購入した、大島亮吉著「山ー随想ー」の続きを読む。大島亮吉は、学生時代から登山サークルに入っており、人生のすべてを山にかけていた。「山ー随想ー」には、ただ、登山している時に見える風景や、その日に摂った食事のことがただただ淡々と記されているだけだ。退屈と言えば退屈な随筆だ。ソローの「森の生活」のように。しかし、小説のように、ドラマティックな出来事が何も起こらず、著者の感じたことや、出来事をただ羅列しているだけの退屈な文章が、私は好きなのだ。そういう生き方をする人に「無常の愛」を感じるのだ。しいて、私が興味を惹かれた箇所は、「アイヌ民族」についての事柄が記されている箇所だ。そのことは、また、のちのち触れることにしよう。天神へ着き、まだどこも店は開いていないので、ただ、あてもなく天神の街を、タバコをくゆらせながらぶらぶら歩く。腹が減ったので、ロッテリアへ行き、野菜バーガーセットを食べる。サイドドリンクはメロンソーダ。私は、コーラやカルピス以外にメロンソーダも好きなのだ。向かいの席には、若い二人組の男が向かい合って座っている。前日、飲みすぎたのか、途中から、テーブルに突っ伏して寝始める。私も、若い頃はよくやった。せっかくなので、記念に二人が突っ伏して寝ているところを写真におさめ、SNSに投稿する。食後、ロッテリアを出て、ブック・オフへ向かう。途中、破れたデニムパンツを発見したので、迷わずリュックザックの中に入れる。この「リュックザック」という単語の「ザック」の部分は、大島亮吉氏が、「リュックサック」ではなく、「リュックザック」と「サ」を濁らせて「ザ」と書いていたため、普段私は、「リュックサック」と記入するのだが、今度からは私も、「リュックザック」と記すことにしよう。「ナップザック」でも良いような気もしてくる。そう、私は、古臭い言葉の言い回しや、現在では、「死語」となっている「言葉」が好きなのだ。ブック・オフで、無地のグレーのセーターを試着してみる。サイズ感はバッチリだし、デザインも悪くない。しかし値段だ。プライスタグには、二千円と記されている。最近の私の服を購入する基準は、千五百円以下なのだ。ちと高い。結局、商品を元あった場所に戻し、ブック・オフをあとにする。勿論、先程のセーターが、もっと面白い柄が入っていたり、かわいい胸ポケットがついていたら、多分二千円でも購入しただろう。しかし、あくまで無地なのでもう一歩購入に至らなかったのだ。しかし、この日記を書いていると、そのシンプルな無地も悪くない気がしてくる。書いていて、だんだん欲しくなってきたので、また週末にでもブック・オフへ行き、まだ商品が残っていたら購入することにしよう。ブック・オフを出たら、突然、体にタトゥーを入れたくなったので、どこに入れるか?を想像してみる。思いついたのが、手のひらだ。手のひらへ「Pain」と入れたいのだ。私が、日々投稿しているTumblrで、手のひらに「Pain」と入れている男性の画像を発見して以来、ずっと同じ箇所に同じ「文字」を入れたいと思っていたのだ。特に、予約はしていないが、とりあえず、タトゥーショップへ向かう。タトゥーショップは、最近、私がよく彫ってもらっている「KーTATTOO」だ。KーTATTOOでは、アンカー(イカリマーク)や、聖母マリアや、イエス・キリストや、誰かわからないが、首を切られた生首の男の写真の画像を入れてもらった。最近では、首筋に十字架や、肩に星マーク、足首にアルファベットで「MOM」と彫ってもらった。そして、KーTATTOOのど真ん前には、クリニックの駐車場があるのだが、なんと、私の名字と同じ「いわさきクリニック」というクリニックの駐車場があるのだ。「主」は、私がKーTATTOOで入れ墨を入れることを望まれているのだ。私が、聖母マリアやイエス・キリストのタトゥーをKーTATTOOで入れようと思ったきっかけは、別に「いわさきクリニック」がKーTATTOOの前にあるからではない。勿論、そんなことは、知らなかった。知ったのは、最初の予約をした日、グーグルマップでKーTATTOOへ到着してから知ったのだ。ある時(2023年6月初旬頃)、タトゥーが入れたくなり、たまたまネットの検索で引っかかったのが、KーTATTOOだったのだ。アンカーは、私は、佐世保出身であり、幼少期から米軍基地の近くを、よく車で通っていた。その時、走行する車の窓から、米軍基地の近くを通ったとき、大きなアンカーの彫刻が建てられているのを見ていた記憶が脳裏に焼き付いているのだ。子供心にカッコいい形だなと思いながら、見ていた。それでアンカーを腕に彫ってもらったのだ。彫師さんに聞いた話だが、アンカーは、縁起の良い彫り物らしい。KーTATTOOへ到着して、スタッフに「Pain」の画像を見せる。運良く、今日は予約がそんなに入っていないので、当日入れることができるとのこと。ただ、本日一人、十二時から予約が入っているため、その後の、午後一時からであれば入れることが可能とのこと。ただ、手のひらは、タトゥーを入れる体の中でも、特に痛い箇所らしく、おまけに手のひらというのは、人間の体の中でも特に墨が入りにくい箇所であり、入れても時間が経つと消えてしまう可能性が高いとのことを告げられる。それでも、いいから、私は、入れたい旨を伝え、上機嫌で店をあとにする。時間まで、1時間半ほどあるので、H&Mへ行き、レディース、メンズ服、くまなくチェックする。欲しい服も何着かあったが、どれも二千円以上するため買い控えする。時間になったので、KーTATTOOへ向かう。到着したら、女性の客がうつ伏せになり、左背中に何やら彫ってもらっている。私の順番がきて、「Pain」を入れてもらう。針が、手のひらを刺した瞬間激痛が走る。私が、今まで入れたどこのタトゥーよりも痛いし、痛みの種類が違う。途中から、手がブルブル震えてきたので、彫師さんが、しっかり抑えて「彫り」を続けられる。約、三十分ほどで彫り終わる。痛かったが、とてもカッコよく入ったので、もう先程の痛みを忘れて、上機嫌で店をあとにする。ジュンク堂書店で、「古本まつり」をまだやっているのを思い出したので、足を向ける。大平健一著「貧困の精神病理」、色川武大の(タイトルは忘れたが)書籍と、あとは、これもタイトルも著者名も忘れたが二冊合わせて計四冊の書籍を購入する。四冊で千三百円ぐらい。地下鉄で帰り、途中、セブンイレブンで、カップの担々麺、タルタルフィッシュバーガー、コーラ、カルピスを購入。アパートに帰り、買った食材をリュックザックが取り出してみたら、カップの担々麺を買ったつもりが、カレー味のカップ麺を購入していたことに気づく。気分は担々麺だったのだが後の祭り。(私は、基本、日々同じ食べ物を毎日食べることを好む。変化が嫌いなのだ。)シャワーを浴びて洗濯機をまわし、イソジンでうがいし、テレビを観ながら晩飯。食後、数日前、食べ残したポテトチップスの輪ゴムを外し食べる。食後、気持ち悪くなったので、胃腸薬を服用。他に、私が日々、服薬している薬も飲む。あのちゃんのユーチューブ動画(本田翼とのラジオ動画)を視聴して就寝。何時に寝たのかは覚えていないが、最後にスマホの時刻を見たのが23時過ぎだった。
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jaguarmen99 · 2 years
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「予約をいれたのは常連で県議会議員のA氏で、僕の高校の同級生の某市市議会議員のB氏やC氏もいらっしゃいました。飲み放題がついた8000円のコースを頼み、ビール、ウイスキー、ワイン、焼酎とみなさん随分飲まれている様子でした」(店長) 政治談議に花が咲き、宴が終わったのは20時30分のことだった。A氏の発声による一本締めの後、ふらつきながら一行は店を出た。その10分後、アルバイトの女性が片付けのために個室にはいったところ、すぐに部屋の異変に気づいたという。あまりにも部屋が臭かったからだ。店長が続ける。 「お客様の見送りを終えた後、バイトの子が僕のところにすっ飛んでやってきて、『とにかく来てください!』と言うんです。ただならぬ表情でした。個室の扉を開けると、まず強烈な臭いがして……。見ると部屋の奥の、上座のテーブル付近の床に、“それ”が放置されていたのです。漏らしたものが座布団に染みたとかそういうレベルではありません。こぶし大ぐらいの丸々とした“それ”が、周りにティッシュがあるわけでもなく、ドーンと放置されていたのです。形状や大きさなどから見て、明らかに動物ではなく、人のものだと直感しました」
痛いニュース(ノ∀`) : 高級焼肉店の個室で人糞放置事件が発生 立憲民主党の議員が会食後に、アルバイト女性が発見 - ライブドアブログ
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foucault · 2 years
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「土鍋の会」より、四日市・萬古焼から産まれた楕円形の土鍋kanae。 写真はひとり問屋・日野明子さんが実際に使われているもの。鍋料理の時は取り鉢や薬味類や食材の皿など、テーブルがいっぱいになりがちなので、楕円形の土鍋はすっきり収まりがいい、というお話、なるほどです。直火のほか、オーブン・レンジ・グリルでも使用可能、焼いたり炒めたりの調理もできるとのこと。 (工藝風向) https://www.instagram.com/p/CjmZO5EvOg8/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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tanakadntt · 1 year
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三輪秀次の小説(二次創作)
きみは河を渡る
 切れた電線はうねり、パチパチと鳴っている。もうもうと立ちのぼる埃と煙は視界を狭める。降ってくる灰を吸い込んで、喉が痛い。ゴホと咳が出た。
 空を雲が厚く覆っていた。
 時折、低く戦闘機が飛ぶ。空気を震わせる爆音も、いつの間にか聞こえなくなる。
 無駄を知り還ったのだ。替わりにヘリコプターのバタバタという回転音が耳に障る。避難を促すサイレンがとうとう途絶えた。
 道路や瓦礫の上にうち捨てられた、おびただしい数の死体ももはや何も言わなかった。
 それらの胸には皆、着衣の上から同じ箇所にこぶし大ほどの穴が開いていた。彼らが開けていったのだ。心臓の脇を的確に単調にえぐり取っていく様子は、実りの季節を迎えて収穫にいそしむ農夫のようだった。
 鋭い鉄の匂いが鼻の奥を刺す。血だまりに足が取られる。地面のいたるところにできた血液の浅い湖は徐々に固まり、粘度を持ちはじめていた。その上に、ぽつりぽつりと何かが落ちてくる。
 ……雨。
『姉さん』
 三輪は姉を探していた。
「お断りします」
 三輪の返事に根付は下がり気味の眉をさらに下げた。
「うーん、やっぱり無理かねえ」
「去年に引き続き、申し訳ありませんが……」
 これ以上は目を合わせないように顔を伏せて押し黙る。可愛げのない態度だったが、断る選択肢しか持っていない。
 ボーダー本部メディア対策室である。
 いかにもオフィス然としたレイアウトだ。メディア対策室の名の通り、棚を並べた一角があり、派手なロゴのついたグッズたちが飾られている。
 棚の横にも小ぶりの段ボールがいくつか置かれ、中にはビニールに包装された何かが入っていた。
 さらにはミニスタジオのようなものがつくってある。
 雑然としているが、外部の人間への窓口だけあって、明るい開放的な空間であった。
 三輪がめったに訪れない部署だ。それも入り口で済ませる所用くらいで、もしかしたら、ボーダーに所属して四年近く、初めて足を踏み入れたかもしれない。
 A級隊員の嵐山をデフォルメしたぬいぐるみの飾ってあるテーブルで、茶を勧められている。早く作戦室に帰りたい。自然と眉間が寄ったが長い前髪に隠されて、根付が気づいた様子はなかった。おそらく、気にしてもいない。
「原稿はこちらで用意するし、内容はちゃんとチェックしてもらうんだけどね、ダメかね」
 根付が頼んでいるのは、来月に行われる三門市主催の追悼式典のスピーチだった。
 近界民による大規模侵攻から四年目の式典となる。
 公会堂のステージに設置した祭壇を花で埋め尽くし厳粛に行われる。市外からお偉方や著名人がたくさんやって来て、それぞれ追悼の意を表わす。最後に遺族代表数人にお鉢が回ってくる。大人枠が何名かと青少年枠が一名。
 三輪に白羽の矢がたったのはその青少年枠だった。理由はボーダー隊員で遺族である人物のうち、比較的年下で一番長く所属しているからである。
 日頃から「ボーダーの印象向上」を仕事にしている根付からの依頼は筋の通ったものだった。
 しかも、直属ではないが上役である。
「三輪くんには業務外のことを頼んでいるのはわかっているんだけどねえ」
 人を丸め込む技量の高さがなんぼの職に就いている根付だが、実はかなり弱気に出ている。
 理由はわかる。
 三輪に式典のスピーチを依頼するのは初めてではない。
 一年目のとき、三輪は流されるままに引き受けたものの、原稿に目を通した段階で押し寄せてきた感情に引きずられて過呼吸を引き起こしてぶっ倒れ、騒ぎになったのだ。当然、本番のスピーチは見送られた。彼が中二のときの話だ。
 二年目は話がやってこなかった。当時、所属していた隊の隊長である東が反対したのだと思う。頼まれたとしてもとても務まらなかっただろう。
 三年目は根付は本部長を同伴してわざわざ頼みにきた。しかし、断った。三輪にとってこの依頼は荷が重く、片手間にできるものではなかった。高校生になったばかりで何かと忙しかったし、そのころ広報部隊としてメディア展開をはじめた嵐山隊を売り出す根付の派手な手法に若干いやな予感がしたのだ。
 そして、四回目の式典である。
 遺族でボーダー所属、さらに今年は初めて自分の部隊を結成している。
 千六百人超の死者行方不明者を出した異世界からの侵略戦争によって、最愛の家族を失いながらも生き延びた子どもが立派に成長し、隊長となって隊員を率い街を守っている。
『これからもボーダーの一員として、三門市を守っていくことを誓います』
 おそらく、そんな言葉で締めくくられるであろう、未来への宣誓。
 三輪もボーダーの印象がよくなることに否やはない。
 いまのところ命令はされていないが、任務ならば遂行しなければならないというのもわかっている。
 ただ、ことこれに関してはそつなくこなせる自信はなかった。
「ちょっとしたインタビューもあるけど、一局に絞るから」
「……」
元々、要領のいいほうではない。愛想はかけらも持ち合わせていない。人前でしゃべることも苦手だ。ましてや全国に映像が配信されるなどと聞くと気が遠くなる。
 それだけではない。
 ……雨はあっという間に激しくなった。
 血のにおいに、ドブのようなそれが加わるなか、ようやく彼は探し人に出会えた。
 折り重なるように積み上がった死体の山が崩れたのか、その脇に彼女は転がっていた。
 他のそれらと全く変わることなく、彼女の胸にはぽっかりと穴が開いていた。死に神は何もこぼさずに等しく命を刈り取っていったのだ。
「姉さん」
 誰か。
 誰か姉さんを。
 当日は各メディアも入り、騒がしくなるであろう時期を避けて、そこを訪れることにしている。
 追悼の意を込めた公��は市街地に近い高台に造られていた。
 本当の追悼の場所は、いまだボーダー管理下の警戒区域だ。
 まだ真新しい石碑が幾本か建っている。
 円柱の形をした石碑には名前がただ刻んである。犠牲者の名前だ。
 三輪は一つの石碑の前でたたずんでいた。腕を上げ、石碑にそっと触れる。指を滑らせる。知っている名前もある、知らない名前もある。ゆっくりと滑らせていく。
一点で指が止まる。
 彼女の名前だった。
『誰か』
『誰か姉さんを助けて』
 目の前に広がる風景はいまも鮮やかだ。音も匂いも。足にまとわりつく重さも。降ってくる雨の粒まで。
 足下の彼らはみな目を開けているが、そのまぶたは動かない。その指は動かない。
 今の彼は知っている。死体は苦しまない。
 大丈夫だ。
 向こう岸で、穏やかに微笑んでいる。そこまでの距離はいつでも一歩だ。ひとあし、踏み出すだけで届くほどに近い。
時間は流れる。仮にマイクの前に立ち、メディア対策室のしたためた美しい文章を読み上げても、もう息がくるしくなることはないだろう。それでも、引き受ける気にはならなかった。
 三輪は立ち上がると頭を下げた。
「お役にたてず、申し訳ありません」
強引に話を終わらせる態度を根付は咎めず、一緒に席を立った。
「残念だけどねえ。来年もまたお願いすることになると思うけど」
 来年は五年という節目の年のために大々的になるという。おおっぴらに全国規模でボーダーの存在をアピール出来る数少ない機会だ。遠征には金がかかる。そのスポンサー集めも兼ねているという。民間組織であるボーダーにとって、金の話はいつでも切実だ。
「まあ、気にしないでいい、他に方法はあるからね」
 頼りになるだろう、と彼はにやりと笑った。
 これからの物語を紡ぐことは彼にとっては今までの物語をひとまず終わらせることになる。彼にはそれはどうしてもできない。
 向こう岸はまだそこにある、いつでも行ける。死者たちは微笑んで待っている。一歩、踏み出せばすぐに会える。
黒い河の冷たい流れに脚を膝まで浸し、目の前の彼岸を見つめて彼は立っている。
この場所から立ち去りたくはないのだ。
 いまは、まだなお。
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hitujijp · 1 year
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自作サイドテーブル完成
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10月終盤辺りから作っていたサイドテーブル。当初簡単な方法で作ろうと思っていたのだが、やはり凝ってしまい完成まで概ね一ヶ月を要した。
オレの部屋はとにかく狭い。自作したのは望んだ寸法ピッタリでないと置けないからだ。置く場所も最初から決めていて机の脇、大きなPCケースを脚で跨いだ空間。棚付きの机にしたので、棚とPCケースとの隙間は本当にギリギリの1cmまで詰めたデザインにして少しでも広く棚を使えるようにした。
なるべく空間も生かしたいが、縦方向には隣に大きな椅子が有り伸ばせないので、やや横長な形状にしてテーブルとしての意義を高めている。その為か、恐らく相当重い物を乗せると中央付近が耐えられない可能性が有るので耐荷重はせいぜい30kg程度が限界だと思う。間違っても大人が座ったり登って足場にしてはいけない。
塗装は特にこだわった部分。毎回ニスばかりなので面白みが無いから、今回は全部カシューを使うと心に決めていた。枠の部分はカシュー(スーパークリア)���天板と棚はカシュー(クリア)を使っているのでそれぞれ色が違うが、真相はスーパークリアを途中で使い切ってしまい、クリアに変えただけなのは秘密にしておきたい。まあこれはこれで色彩のメリハリが付いて良いと思う。
あと天板と棚は、合板を使うのが嫌だったし、木目を出したかったので杉一枚板を奮発して買った(とはいえ2枚で2000円ぐらいだが)。大きさを合わせて鋸で切って磨き、カシュー塗りと磨きを繰り返す。表面がザラつかなくなったら磨きは辞め、光沢と色味が満足行くまでカシューを塗り重ねる。
上のコードとか映り込むぐらいにピカっているので個人的には良く出来たかなと思っている。これから使い込んで経年の変化を楽しみたい。
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xx86 · 2 years
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むっちりトースト
私はモーニングというのが割かし好きな女である。モーニングの中身どうこうではなく、モーニングを食べに行くという行動が好きなのかもしれない。朝活みたいな言葉は好きでは無いし(ずぼらで夜型の不健康人間である私にとって朝活という言葉をよく口にする人はキラキラしすぎている)、無縁だと思っているけれど、休日の朝早く目が覚めた時、そうだ今からモーニングなんか行ってみようかなと考える時間は格別に楽しい。行かないけれど。出不精なのだ。
それでも関西に少しだけ住んでいた時は、休みの度に足繁く色んな喫茶店へモーニングを食べに行った。モーニング発祥の地と言われる名古屋に住んでいた時は特段モーニングという響きに惹かれたりしなかったのに。離れてみて有り難さを知るといのはよく言ったものだ。
私は当時すっぴんで外を歩くなんてとんでもないというタイプだったので、変にめかしこんでは浮いていた。平日の朝モーニングを食べているのは、大抵常連っぽいじじばばか、くたびれたサラリーマンだ。それこそ髪の毛を巻いて、キラキラのラメを瞼にのせ、赤リップを引き、繊細なレースのワンピースなんかを着た私は朝活女風情を醸し出していたかもしれない。
確かにモーニングを食べに行く度、朝活っていいよと周りに言いたくなる人の気持ちが分からんでもない、と思ったりもした。ランチでもディナーでもなく、モーニング。朝早く起きた人だけが食べられる特別食。なんだか得した気持ちになれるし、まだひっそりとした早朝にくつろげる空間があるというのもまた救われるような思いになるのだ。
これだけモーニングへの思いを語っているけれど、名古屋へ戻ってきた今、私は前述の通り結局モーニングへ行かない。これを書いてる今もああまだ今ならモーニングに間に合うな、むっちりした食パンにかじりつきたいな、ゆで卵に塩を沢山振りかけたいななどと思っている。思っているけれど、モーニングを食べに出向かないのには訳がある。出不精で夜型であるというところはさることながら、モーニングって高くない?と思っているからだ。いやもちろん朝の方が人件費はかかるだろう、わかる。それでも、コーヒー1杯500円、ジャムののった半分サイズのトーストと、ゆで卵と、ヨーグルトで追加500円。朝ごはんに1000円ってリッチじゃん、とレジの前で財布から1000円札を抜き取る度はたと冷静になる。元々ドリンク代だけでサービスで出ていたはずのモーニングも、令和の形に合わせて進化している。ランチだったら定食をお腹いっぱい食べても1500円なのにとせせこましいことを考えてしまう。
私のモーニングの思い出はいつだって1月2日だった。
1月2日は毎年鳥羽に住む大伯母の家に行く。道が混むので、6時だの7時だのには家を出て、途中でお決まりの喫茶店でモーニングを食べた。お正月の朝、そして8人というまあまあの人数を受け入れられ、かつ大伯母の家へ向かう道中ということもあり、迷うことなく私たちは毎年その喫茶店へ行っていた。テーブルがゲーム台になってるタイプの、古き良き喫茶店だった。
そこでは洋食か和食かモーニングを選べた。洋食だったらまるっと1枚のトーストにたっぷりのサラダ、目玉焼き、ソーセージ、ヨーグルト、オレンジ、和食だったらごはんとお味噌汁、温泉卵、お漬物、のり、焼き鮭、と絵に書いたような朝食セットが出てきた。むしろモーニングと呼んでいたけど、朝食セットだったのかもしれない。値段がいったいいくらしたのかは知らないけれど、あれをモーニングだと思っていると、世間一般的なモーニングはしょぼく感じてしまう。
大伯母が亡くなったのは確か10年以上前のことで、以来その喫茶店は訪れていない。1月2日の朝は、これ絶対だめになるお酒だと言いながら、父がお屠蘇に選ぶ日本酒を飲み食らう悪い大人になってしまった。
ということで、兼ねてから欲しかったセラミック土台の焼き網を買ってみた。これでふわもちの食パンを焼いて、ゆで卵を茹でて、近場のショッピングモールでいい感じのお茶を買って、理想のモーニングを作り上げてやろうと企んでいる。24時間モーニングが食べられる!なんともわくわくする。
果たして500円のモーニングが安かったと思うのか、高かったと思うのか定かでは無いけれど。
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kennak · 1 year
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演劇界のセクハラ防止に取り組んできた馬奈木厳太郎弁護士(まなぎいずたろう・47)が、依頼人である俳優の女性に性的関係を執拗に迫るなどのセクハラ行為を行っていたことが判明した。被害女性は3月2日、馬奈木弁護士を相手取って慰謝料1100万円を求めて東京地裁に提訴している。  女性は舞台俳優として活動する傍ら、2018年に芸能界のハラスメント被害者を支援する団体「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」(なくす会)を設立した。馬奈木弁護士はこの会の顧問を設立時から務め、劇団や映画製作に携わる企業などでセクハラ防止の講習も開いていた。  馬奈木弁護士の父親は、同じく弁護士の馬奈木昭���氏。水俣病訴訟に身を投じ、諫早湾干拓事業をめぐる訴訟では国と対立する漁業者側の弁護団長を務めた大物弁護士である。  その影響を受けた馬奈木厳太郎弁護士も「もちろん父の影響もありますが、常に弱者に目を向けた母方の祖父の影響も大きい」(2020年6月1日付西日本新聞)と語り、福島の原発事故で避難した住民による集団訴訟の弁護団事務局長を務めるなど、弱者に寄り添う弁護士として知られていた。 「私に対して好意を寄せていると思い込み…」  そんな馬奈木弁護士が、セクハラを防ぐ啓蒙活動の陰で自身の立場を利用して依頼者の女性に加害行為に及んでいたのだ。本人は3月1日に公表した文書の中で、自身のセクハラ行為を認めている。 <(裁判の依頼女性が)私に対して好意を寄せていると思い込み、身体に触れたり、身体の部位に言及したメッセージを送ったり、性的関係を迫るメッセージを送ったりしました。  その方からはこれらを拒むメッセージや言葉を受け取っていたのですが、私はそのメッセージや言葉を真摯に受けとめず、自らの都合のよい方向に解釈し、性的関係を誘う言動を続け、依頼を受けていた裁判の対応にまで言及して、その方を追い込み苦しめてしまいました>  既婚でありながら、女性に「好意を抱いた」という馬奈木弁護士。守るべきはずの依頼人との間に何があったのか。女性が東京地裁に提出した訴状には、事態の詳細が記されていた――。  ことの発端は、原告の女性が馬奈木弁護士に「なくす会」の活動について相談していた2019年9月にさかのぼる。馬奈木弁護士はこのころから、仕事に役立つなどの口実で女性を観劇や飲食に頻繁に誘うようになった。11月、12月ごろには月に8回のペースで観劇に連れ出していたという。  ある日、ほかの演劇関係者とともに居酒屋で飲食している時に、馬奈木弁護士は掘りごたつ式のテーブルの下で女性のふくらはぎをなでるように触ったほか、その後もタクシーの車内で手を握るなど、徐々に身体的接触をエスカレートさせていった。  女性から見た馬奈木弁護士は、20歳も年上で演劇業界に強いコネクションを持っているまさに“強者”。「なくす会」の顧問を務めてもらっているうえに、今後の俳優活動に支障が出ることを恐れ、馬奈木弁��士の誘いをはっきり拒否しにくい状況に陥っていたという。  2021年からは女性の名誉毀損訴訟の代理人も引き受けた馬奈木弁護士は、その状況につけこむ形で露骨に性的関係になるよう繰り返し誘ったほか、入浴中の写真を求めたり、卑猥なLINEメッセージを送ったりするようになる。「あなた1人くらい養えるよ」「60万円くらい払うよ。月にいくらほしいの」と”愛人契約”を持ちかけていたこともあったという。
「60万円くらい払うよ。月にいくらほしいの」セクハラで提訴された馬奈木弁護士(47)が大学院、講師時代に起こしていた複数の“女性問題”とは(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
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tukumoteiog · 1 year
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FaBTCG ドラフトルール私訳版
Flesh and Blood TCGのTournament Rules and Policyより、ドラフトルール部分の抜粋
 1つのブースタードラフト形式の全ラウンドにおいて、プレイヤーは同じドラフトポッド内の他のプレイヤーとしか対戦してはならない。
8.4. ブースタードラフトの形式
 ブースタードラフト形式のリミテッド・フォーマットでは、プレイヤーはポッドに配置され、ブースターパックを渡される。ドラフトでは、プレイヤーはブースターパックからカードを1枚取り(これをドラフトと呼ぶ)、残りのカードはすべてドラフトされるまで順番に渡していく。このブースターパックからドラフトしたカードが、プレイヤーのカードプールになる。各プレイヤーは同じセットから3つのブースターパックを与えられ、そのセットはリミテッド・プレイをサポートするように設計されていることが推奨される。
推奨されるドラフト手順は以下の通り:
プレーヤーはドラフトポッドに割り当てられ、円形に着席する。ドラフトポッドの推奨プレイヤー人数は8人。
各プレイヤーにはドラフト用の製品が渡されるが、まだ開封してはならない。
ポッドの各プレイヤーは、ドラフト商品のブースターパックを1つ開封し、レアリティがトークン(T)のカードを1枚ずつ取り出して避けておく。
各プレイヤーは1枚のカードをドラフトし、それを裏向きにして自分の前に1つの山にして置き、残ったカードをシャッフルします。残りのカードは左隣のプレイヤーに渡す。プレイヤーは渡されたカードを確認し この作業を、すべてのカードのドラフトが終了するまで繰り返す。
それぞれのブースターパックをドラフトする間に、プレイヤーはドラフトしたカードをすべて確認し、1つの裏向きの山に戻すことができる。
プレイヤーは残りの製品について、開封、ドラフト、確認のプロセスを繰り返し、残りのカードの受け渡し方向を、第1パックを左、第2パックを右、第3パックを左に交互に渡す。
すべての製品のドラフトが終了したら、各プレイヤーのカードプール(トークンのレアリティカードを除く)は、自分の前に1つの山になっているはずである。
 ドラフト手順中、プレイヤーはパックの内容やドラフトされたカードについて情報を共有したり、得ようとしたりしてはならない。また、ドラフトに参加するプレイヤーに影響を与えるようなコミュニケーションをとってはならない。
・他のプレイヤーがドラフトしているカードやドラフトしたカードを見る。
・「このパックにはいいガーディアンがないなぁ」と言う。
・「うわ、忍者のレジェンドだ!何を選ぶと思う?」と言う。
・「また好きなヒーローをドラフトしてるみたいだ 」と言う。
・パックを渡す前に、パックの中のカードを逆さまにする。
 製品に1枚以上の両面カード(セクション4.4「プレースホルダーカード」を参照)が含まれている場合、プレイヤーは自分のパックに両面カードがある人や両面カードをドラフトした人(自分を含む)について情報を共有したり得ようとしたりしてはならない。その代わりに、プレイヤーはトークンを裏向きの山の上に置くことができ、プレイヤーが両面カードをドラフトする際には、裏向きの山の他のカードの下に置くことで、その山の一番上のカードになることを防がなければならない。  プレイヤーがカードをドラフトし、それを裏向きに自分の山に置いた時点で、その選択は確定し、そのカードをパックから他のカードと交換することはできない。
 プレイヤーは、カードのドラフトが行われている間、自分がドラフトしたカードの裏向きの山を見てはならない。 ブースターパックを開封してドラフトを開始する前に、全員がドラフトしたカードの確認を終えるのを待たなければならない。  コールド・ドラフトとは、ドラフトの手順が時間指定されており、各手順が「ドラフトコーラー」によって同期化されていることを指す。プロフェッショナルRELでは、すべてのブースタードラフトがコールされる。競技用RELでは、LSSが要求した場合、または大会主催者の判断で、事前に発表された場合のみ、ブースタードラフトがコールされる。カジュアルRELでは、ブースタードラフトはコールされない。
 ドラフトがコールされる形式の場合、推奨されるドラフト時間は付録C-時間制限に記載されている。もし大会が推奨される制限時間と異なる場合は、ドラフト開始前に明示されなければならず、ドラフト途中で変更することはできない。  ドラフトがコールされない場合、プレイヤーは、テーブルの他のプレイヤーにドラフト全体のペースに悪影響を与えたり、ドラフトがいつまでも延長されたりしないよう、快適なペースでドラフトとカードの受け渡しを行う必要がある。
 カードプール登録が必要な場合、プレイヤーはデッキを構築する時間が与えられる前に、カードプール登録を完了すること。シールドデッキ方式で推奨されるカードプール登録の流れは以下の通り:
登録(15分)
・プレイヤーは裏向きのカードの山を自分のカードプールとして着席し開始する。
・各プレイヤーは登録用紙を渡され、ドラフトポッド内の他のプレイヤーと近接しない新しい座席を割り当てられる(まだ移動はしないこと)。
・各プレイヤーは自分のカードプールを透明なジップロックバッグに入れるか、登録用紙をカードプールの上に折り返して小さなカードのパッケージを作る。
・各プレイヤーは、新しく割り当てられた席に移動する。移動中は、カードプール内のカードを交換したり、コミュニケーションをとってはならない。
・各プレイヤーはカードプール内の全てのカードを登録用紙に記入し、大会スタッフを呼んで登録用紙を回収してもらうこと。
・登録用紙が回収された後、プレイヤーは自由に座席を離れることができる。
ブースタードラフトでは、以下の時間制限を推奨する。
カード ドラフト時間
15 50秒
14 50秒
13 50秒
12 50秒
11 40秒
10 40秒
9 30秒
8 30秒
7 20秒
6 20秒
5 10秒
4 10秒
3 5秒
2 5秒
1 -
 ドラフトしたカードの確認について、推奨される制限時間は1分である。
 全てのプレイヤーは、制限時間内にカードをドラフトし、裏向きに自分のドラフトの山に置かなければならない。もし、プレイヤーがカードのドラフトに制限時間以上かかっている場合は、罰則の対象となることがある。
 ドラフトポッドを監督するジャッジが、プレイヤーにパックを渡してよいと宣言するまで、プレイヤーは渡されたパックを開封したり、手に取ったりしてはならない。ジャッジのアナウンスから、次のドラフトのためのタイマーがスタートする。ジャッジは、すべてのプレイヤーが現在のパックからドラフトを完了した場合、制限時間が経過する前に次のパックをピックアップすることを宣言することができる。
リミテッドフォーマットのデッキリスト
 リミテッドフォーマットの場合、プレイヤーのデッキリストには、リミテッドのカードプールにあるトークン以外のレアリティのカードをすべて記載する必要がある。デッキリストには、トークン以外のレアリティのカードの名称、ピッチ値(該当する場合)、枚数を記載し、プレイヤーがプレイしようとするヒーローを記載しなければならない。大会主催者は、プレイヤーに適切な公式登録用紙を提供することが推奨される。
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hotelinfernoll · 1 year
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貘ハルと梶くん(円満期)
平日にもかかわらず百鬼夜行にはそこそこ客が入っていた。待ち合わせた僕の“依頼人”はいつもの黒スーツではなく、オモテの職業である公務員らしい地味な色の、しかし完璧に体に合ったスーツを身にまとってカウンター前のテーブルにいて、僕が彼の前のソファに腰を下ろすと同時に手にしたコーヒーカップをテーブルに置いた。 「お待たせしてすみません」 「うん、こちらこそ急に呼び出して悪かったね」 時々この人がこういう台詞を言う場面を見たことはあったけどほとんどの場合は形式的な挨拶で、本当に「悪い」と思ってはないように見えたが今日は何だか様子が違う。もっとも彼から直接電話がかかって来て「頼みがある」と言ってレア中のレアケースなのだ。 「どうせヒマですから。それで用事って何すか?」 注文する前に夜行オーナーから差し出されたコーヒーを受け取りながら単刀直入に訪ねた。依頼内容は十中八九“あのひと”がらみなんだろう。 「貘さんのことなんだけどね」 ですよね。でも喧嘩の仲裁はしませんよ。命がいくつあっても足りませんから。 「彼って変なもの集めてるだろう?」 「変なもの?」 「珍しい品とか……趣味のコレクション、君見たことある?」 「いや〜全然知りませんでしたけど」 プライベートは謎な人だし貘さんの部屋をじろじろ見たことはないけどそもそも勝負服のスーツ以外にそもそも荷物らしい荷物を見たことがない。 「そうか、隠してるのか。やっぱり君に来てもらってよかった」 「いやいや、俺今全然知らないって言いましたよね?」 なんだか嫌な予感しかしない。 「そのコレクションの中からあるものを取ってきてほしい」 「え? ちょっと待って下さい! コレクションある前提で僕に貘さんのものを盗めって言ってるんですか!?」 「ちがう。あれはもともと僕のものだから、君はそれを本来の持ち主である僕の元に返すという事だ」 「……ちょっと意味がわからないんですけど、“それ”って一体何なんですか?」 「僕のパンツだよ」
「だから濡れ衣だってば!」 創一さんの依頼内容は“秘密裏に貘さんが持っている創一さんの昔の下着を取り戻す”というものだったけれど、僕が貘さんにバレずに隠密行動できるはずもなく、ホテル家探ししている犯行現場をあえなく押さえられ僕達はいま貘さんを交えた3人で前回と同じ喫茶百鬼夜行のバーカウンター前のテーブルについているのだった。 「俺は断じて下着泥棒なんかしてない!」 「じゃあ僕が穿いたパンツはどうしたの」 「だから処分したって言ってるじゃん」 「嘘だ。貘さんがそんなに踏ん切りがいいはずがない。絶対隠してる」 真っ向から対立する主張が繰り返されるばかりの堂々巡りがかれこれ30分は続いていた。 「いやいやそれおかしくない? 最初の屋形越えの時に俺を丸裸にしたのはハルじゃん?」 「裸にした覚えはないしその時穿いてたのかも」 「あんなダサいパンツ俺が履くわけないでしょ!! しかも3年も経ってるからサイズだって無理だし」 「“あんなダサい”? やっぱり持ってたんじゃないの?」 「それはハルが着替えてる時とかちらっと見えたり」 「少なくとも“あんなダサい”と認識できるくらいは観察してたっていう事だね」 「いやいや、風呂場に脱ぎっぱなしたりとかもしてたくせに〜」 「クリーニングに出すからそのままでいいって言ったのは貘さんだ」 「出しましたよ、俺が。そんで受け取ったのも俺。お前は何もしなかった! あ、そう! それでそん時初めて見たんだわお前のダサいパンツ」 「さっきから証言が変わってる気がするけど」 「10年前のことなんかそんな覚えてないってば〜」 貘さんがむにゃむにゃ言い出したとたん腕組みをして陳述を聞いていた創一さんが急に体の向きを変えて僕の方を振り返った。 「君はどう思う? 貘さんは本当のことを言ってると思う?」 「正直マジでどうでもいいです」という台詞を飲み込んで 「そうっすね、嘘はついてないんじゃないっすか……」 と自分でも煮え切らない返事を返してしまった。 「そうかな……」 再び創一さんは貘さんに向き直った。ここから疑惑をシロにするのは不可能では?と思った瞬間貘さんが立ち上がった。 「あーもーハルはそんなに俺のこと下着泥棒にしたいの!? だったら気の済むまで家探しでも何でもすればいーじゃん! そんで見つからなかったから偽の証拠でもでっち上げるようなことすんでしょ?」 「そんな事しない」 「ハッ!どーだか。ハルが俺を信じないんだったら俺だってハルの言う事なんて信じられないね」 「もう知らない」と言うと貘さんはそのまま店を出て言ってしまった。
取り残された僕らは冷め切ったコーヒーをすすった。 「君、どう思う?」 「どうって言われても……」 「僕は貘さんはそのまま部屋に直行して今頃証拠品を処分してると思うんだけど」 「……創一さんも結構しつこいんですね。貘さんの証言を信じてあげる気は無いんですか」 「だって彼が僕のパンツを捨てるはずないでしょ。っていうかダサいってどういう事? パンツに貴賎はあると思う?」 「正直どうでもいいっす」 くだらない痴話喧嘩に付き合わされてつい頭の中の言葉が口に出てしまい慌てて口を塞いだものの、バーカウンターの夜行さんから鋭い視線を受けた。一方当の創一さんは一瞬考えたあとに 「……そっか。パンツだもんね。そんなに目くじら立てることでもないかな」 と言ってずっと組んだままだった腕を初めてほどいた。 「そうだよね。最初の屋形越えで全部捨ててるはずだし、持ってる訳ないか。疑って悪い事したかな」 「そ、そうですよ! 貘さんが創一さんに嘘つくわけないじゃないですか。もっと信じてあげなきゃ!」 「うん、貘さんに謝るよ。相談に乗ってくれてありがとう」 憑き物が落ちたようにスッキリした顔の創一さんをあとにしてホテルに戻ると、貘さんは焦った顔で部屋中の引き出しを漁っているところだった。
「……」 「どうしよう梶ちゃん! ここに入れてあったはずなのに無いんだけど!」 「え? ちょっと待って下さい。無いって何が?」 「あれだよあれ!」 「あれって……まさか、貘さん本当に持ってたんですか?」 「いつから見てないんだっけかな〜、前回の引っ越しの前までは確かにここに……まさかマルコが穿いたとか……だとしたら伸びちゃう……」 ひとりでブツブツ言い出したのでそっと部屋を出た。ホテルを出たあと依頼人である創一さんに報告しようとスマホを出したがそのあと起こるであろう事を考えると何もかもめんどくさくなってそのままスマホをしまって久しぶりにひとりでパチンコに行くことにした。
元ネタ:お題トーク02 少年ハルのパンツ問題
(230519)
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tokyomariegold · 1 year
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2023/2/27〜
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2月27日 通勤途中の5000円の紙は今日やっとなくなってしまった。
また一段と日が延びて、早く帰ることへの罪悪感が増していながら、でも本当に心ここに在らずのふわふわ感も増して、何だか何を思っていれば良いのかわからない感じ。
程よい感じで泊まってみたい奈良のホテルがあって、ゴールデンウィークはもう埋まってしまっていて、でも新幹線のパックツアーで抑えられていたようで、そのパックツアーを予約してみた! 今年もゴールデンなゴールデンウィークを過ごせるのか、それまで生きていけるのかわからないのに楽しみ!
日記の文字起こしがどうしてもできなくて滞ってしまっている。もっとSNSで生きたいし、写真のことやインターネットのことを学びたい。気持ちが行動に動けるときまで、今はじっと待ってみようと思う。
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2月28日 嘘みたいに暖かく春が来ることもあるのですね。昼休みに梅がとても可愛く咲いた。 今日で2月が終わりということは、今日は妹のお誕生日。
少しずつ新しいパソコンや、置きたいテーブルを注文して生活を向上させたい。
親子レクレーションに参加した職員さんから、ドッジビー(ドッジボールのフリスビーバージョン)をしてきて、我が我がの子供ばかりでちょっと驚いたという話を聞いた。 最近の子は、みたいな、世代ひとくくりが苦手だけれど、やっぱりある時代を同じ年齢で生きてましたね、って共通の何かを生んでしまうんだろうか。
音楽サブスクをApple Musicにしてみたらとてもお耳が嬉しい楽しいです。
3月1日 今日は一段と暖かくて春めいている。
朝から鼻水が止まらなくなってしまい、花粉症になったのかも知れないし、去年感染症の発症始めが鼻水だったのを思い出して、また患ってしまったのかも知れない、と思っている。
朝の電車の高校生たちが今日はとても少なくて、そんなことは忘れて帰り道を歩いていたら、胸に花とリボンのブローチをつけている高校生��すれ違い、3月1日は卒業式。
今日は、確かに卒業式の日のように、午前中で式を終えてから、帰宅して家で遅いお昼ご飯に飲んだインスタントのコーンスープを思い出した。
今日から採用された職員さんがいて、違う部署の私は認識していなかった方に気付かぬうちに知られていることを知って、どこでどうみられているかわからないので、なるべく丁寧でいたい、と素直に思ったりした。
amazonのカードをつくったり、定期便を利用してamazonお得生活をしている方の話を聞いて、生活用品のほぼ全てをamazonに頼っているので、ちょっと運用してみようかな、と思い立って、大人になった気分にだけ味わっている。
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3月2日 職場の方々と仕事以外の話をするのに慣れてきて、でもその話したことを相手が全く覚えてくれてなかったこと、全然悲しくなくって、そんなこともあるんだ、と思った。
プールの授業と運動会のダンスって最悪!みたいな話をした。
お昼にポッドキャストを聴き始めた!
あと、先週大阪でお茶した友人夫婦に教えてもらったNHK大阪の番組に、ちゃんといつも通りの友人が出演していて、わたしとお茶をしていた時のように画面の中でお話ししていて、とても不思議だった。 わたしは今日オンライン採用説明会の練習で、画面に映る自分を気にしながら、とってもよそ行きの喋り方をした。
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3月3日 色々予定を揺らぎながら、結局、ちゃんと起きて庭園美術館へ行けた! 機能と装飾のポリフォニーを鑑賞。 平日だけれど、会期末ということもあって混雑していた。 ポール・ポワレのドレスがかわいい。すこしmameのワンピースの形にも似ていた。 白いテーブルの出角に◯が連なってくっついている家具も可愛かった。 平日の昼間に、学生やご婦人に混ざって美術館にいると不安になること、まだ少しあるけれど最近少し麻痺して楽しめるようになってきた。
東京駅は平日というのはあまり関係なく、旅行客がとても多い気がした。春なのかもしれない。ホワイトデーの何かにみんな並ぶ余裕があるみたいで、いいな〜と眺めながら、何を買うわけでもなく丸の内をふらついてきた。 某航空会社の旅行窓口?のエントランス前で、何かを叫んでいる人たちがいた。
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最果タヒの“もぐ”を読んでいたら、思いがけず写真集と写真について書かれていて、写真を通して、人と人は関わり合えず平行線を生きていることを実感する、と言っている気がして元気になる。
それと、ちーちゃんから、彼女が結婚した夢を見て悲しかったことを伝えたメッセージにお返事がきていた。おめでたい、おめでとう、と思えなくっても、その事実を受け入れたり、ほへ〜と聞くだけでも良い、と言ってくれていて、大好き。 中之島から最果タヒのポストカードを送った友人からも、嬉しすぎて玄関に貼ってます、とメッセージをいただいて、ほんのその場しのぎでも、その夜だけ泣かない日になるようなことを、好きなひと達にできたらいいな、と思った。
ボタン電池を交換したのに、フィルムカメラの露出計が動かない。 撮れているのかわからない状態でシャッターを切れるほど貴族ではなく、あまり写真を撮れなかった1日。
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55kazuharu · 1 year
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代官山の路地裏にあるイタリアンのTaKe。 こちらは隠れたイタリアンの名店ですね。 代官山駅からアドレス横の坂を下りきった路地裏のちょっと分かりづらい場所にあります。 一軒家で1階はカウンターで、2階はテーブル席になってますが、今回は5人だったのですが上の2階を貸し切りで利用させていただきました。 こじんまりとしたカフェのようなおしゃれな雰囲気の店内です。 この日は7700円のコース。 丁寧に作り込まれた料理ばかり、2品目のホタテと野菜のタルタルは見た目もキレイですし、自家製フォカッチャは美味しくておかわりしたくらい。 山形県産山形豚を使ったソーセージとコンソメスープは程よい塩味と旨味、プリッとした美味しさが詰まったソーセージはクセになる美味しさ。 鱧とマッシュルームとカラスミのスパゲトーニも旨味や香りがが良くて美味しい。 アニョロッティ ダル プリンはイタリア版の小さい茹で餃子みたいなものでしょうか。 それをサマートリュフと合わせると香りも美味しさも倍々ですね。 2品パスタが続き、メインは青森県産鴨胸肉。 栗を合わせて、シンプルなソースで素材を味わうスタイル。 鴨が美味しいだけにこのソースとの相性がバツグン! お腹いっぱいでも食べれそうなステーキです。 最後はさっぱりと梨のシャーベット。 7700円でこのクオリティはなかなか他で見ないです。 2階貸し切りで、美味しい料理と心地よいサービスを受けてとても満足でした。 これは人に伝えたくなるお店ですが、伝えるほど予約が取りづらくなるんだろうなぁと思いつつ… またリピートしたいと思います。 #takedaikanyama #代官山グルメ #代官山ディナー #代官山イタリアン #イタリアン #一軒家レストラン #コスパ最高 #東京グルメ部 #東京グルメ巡り #グルメ好きな人と繋がりたい #グルメスタグラム #genic_food #fluke公認アンバサダー #美味しいお店を紹介しますよ (TaKe - Daikanyama) https://www.instagram.com/p/CleEOMQyTcF/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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